JP2009087655A - 電池及び電池の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡単な構成で電池外形の規制を行うことができ、さらに剛性に優れた電池及びその製造方法を提供することである。
【解決手段】 少なくとも基材層と、金属箔層と、熱接着性樹脂層とが順に積層されたシート材で電池用発電要素を包み込み、電池用発電要素から正極及び負極を外部に引き出し、シート材の端部を気密に封止して収納する略扁平矩形状の電池体と、電池体の表面に設けられた樹脂成形部とを備えており、前記樹脂成形部が、紫外線硬化樹脂を形成後に紫外線照射により硬化させた樹脂層であることを特徴とする電池およびその製造方法。
【選択図】 図1

Description

本発明は、シート材で電池用発電要素を包み込み、電池用発電要素から両電極を外部に引き出し、シート材の端部を封止して形成されるシート材型電池に関し、特に、簡単な構成で電池外形の規制を行うことができ、さらに剛性に優れた電池に関するものである。
近年、種々の電子機器の発達に伴い、電子機器の小型化、省スペースのニーズが高まって、これに用いる電池にも薄型化や可撓性が求められている。そこで、シート状のラミネート材を用いて電池用発電要素を気密に封止することが行われる。例えば、シート状のラミネート材として、2軸延伸ナイロン層とアルミニウム箔層とポリプロピレン層との3層構造のものを用い、発電要素を内部に収納し、電極を外に引き出してリチウムイオン電池やニッケル水素電池等を形成することが行われる。リチウムイオン電池の構成は、正極集電材(アルミニウム)/正極活性物質層(金属酸化物、カーボンブラック、金属硫化物、電解液、ポリアクリロニトリル等の高分子正極材料)/電解質(プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、炭酸ジメチル、エチレンメチルカーボネート等のカーボネート系電解液、リチウム塩からなる無機固体電解質、ゲル電解質)/負極活性物質層(リチウム金属、合金、カーボン、電解液、ポリアクリロニトリルなどの高分子負極材料)/負極集電材(銅)からなる電池要素およびこの電池要素を包装する外装体等からなる。リチウム二次電池は、その高い体積効率、重量効率から電子機器、電子部品、特に携帯電話、ノート型パソコン、ビデオカメラなどに広く用いられている。
前記リチウム電池の外装体としては、金属端子の取出し易さや密封のし易さ、あるいは、柔軟性を有するために電子機器や電子部品の適当な空間に合わせた形状とすることができ、電子機器や電子部品自体の形状をある程度自由に設計することができるために、小型化、軽量化を図り易い等の理由から、プラスチックフィルムやアルミニウム等の金属箔を積層した包装材からなる外装体が用いられるようになってきた。
そして、前記包装材には、リチウム電池として求められる物性、すなわち、防湿性、密封性、耐突刺し性、絶縁性、耐熱・耐寒性、耐電解質性(耐電解液性)、耐腐蝕性(電解質の劣化や加水分解により発生するフッ酸に対する耐性)等が必要不可欠なものとして求められるために、前記包装材としては耐突刺し性や外部との通電を阻止するための基材層、防湿性を確保するためのアルミニウム等の金属箔からなるバリアー層、金属端子との接着性に優れると共に密封性を確保するための内層で構成される積層体が一般的には用いられる。
外装体として包装材を用いたリチウム電池の形態としては、包装材を筒状に加工し、電池要素および正極および負極との各々に接続された金属端子を外側に突出した状態で収納し、開口部を熱接着して密封した袋タイプ(たとえば、特許文献1参照)と包装材を容器状に成形し、この容器内に電池要素および正極および負極との各々に接続された金属端子を外側に突出した状態で収納し、平板状の包装材ないし容器状の成形した包装材で被覆すると共に四周縁を熱接着して密封した成形タイプ(たとえば、特許文献2参照)が知られている。
そして、特許文献1に記載された袋タイプからなる二次電池に比べて特許文献2に記載された成形タイプの二次電池は、電池要素等をタイト(ぴったりとした状態)に収納することができるために、体積エネルギー密度を向上させることができるという利点があると共に電池要素等の収納がし易いなどの利点があり、成形タイプが主流となっている。
上記したいずれのタイプも、電池要素を包装材で密封する際に、電池要素の正極および負極の各々に接続された金属端子を外部に突出させると共に包装材で前記金属端子を挟持した状態で熱接着することにより密封する必要がある。このために、前記包装材の内層を金属と良好な接着性を有する熱接着性樹脂、たとえば、不飽和カルボン酸でグラフト変性した酸変性オレフィン樹脂を用いて熱接着して密封する、あるいは、前記内層を金属との接着性に劣る一般的なオレフィン系樹脂(炭素と水素とからなる直鎖状あるいは分枝鎖状のオレフィン系樹脂)を用い、金属と良好な接着性を有する上記した酸変性オレフィン樹脂からなる金属端子部密封用接着性フィルムを前記金属端子と前記内層との間に介在させて熱接着して密封する方法が一般的に採られている。
外装材として包装材を用いたリチウム電池は、形状の自由度を小型軽量に適しているが、シート状のラミネート材を用いるため、剛性が余り高くなく、電池の外形寸法が出難いという問題がある。このような問題を解決した提案がなされている(例えば、特許文献3参照)。特許文献3に開示された技術は、略扁平矩形のラミネート電池の周縁封止端部を挟み込む枠体部と、枠体部の向かい合う辺を電池体の扁平面に沿って結ぶリブ部を一体として樹脂成形により形成された補強材とを備えたシート材型電池、および、扁平矩形の電池体を形成する工程と、電池体を補強材成形金型の中に配置し、電池体の矩形周辺に沿って気密封止端部を挟み込む枠体部と、枠体部の向かい合う辺を電池体の扁平面に沿って結ぶリブ部とからなる補強材を樹脂成形するとともに、電池体の扁平面で、樹脂成形が行われない部分を金型内壁で加圧して寸法成形する工程を備えたシート材型電池製造方法に関するものである。
しかしながら、特許文献3に記載されたものでは、シート材で電池用発電要素を包み込みシート材の端部を気密に封止して収納し電池体を形成した後、電池体の気密封止端部及び扁平面に射出成形法により補強材を形成するものであるため、補強材を射出成形により形成する際に電池内部の電池用発電要素に熱が伝わり、例えばセパレータが機能しなくなるなどの問題が発生する可能性が高い。
特開平9−213285号公報 特開2001−229888号公報 特開2006−114406号公報
そこで本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであって、簡単な構成で電池外形の規制を行うことができ、さらに剛性に優れた電池及びその製造方法を提供することである。
上記課題を解決するため、請求項1記載の電池は、少なくとも基材層と、金属箔層と、熱接着性樹脂層とが順に積層されたシート材で電池用発電要素を包み込み、電池用発電要素から正極及び負極を外部に引き出し、シート材の端部を気密に封止して収納する略扁平矩形状の電池体と、電池体の表面に設けられた樹脂成形部とを備えており、前記樹脂成形部が、紫外線硬化樹脂を形成後に紫外線照射により硬化させた樹脂層であることを特徴とするものである。
請求項2記載の電池は、少なくとも基材層と、金属箔層と、熱接着性樹脂層とが順に積層されたシート材で電池用発電要素を包み込み、電池用発電要素から正極及び負極を外部に引き出し、シート材の端部を気密に封止して収納する略扁平矩形状の電池体と、電池体の表面に設けられた樹脂成形部とを備えており、前記樹脂成形部が、電子線硬化樹脂を形成後に電子線照射により硬化させた樹脂層であることを特徴とするものである。
このように構成することにより、電池体の表面には樹脂成形部が形成されており、樹脂成形部により電池体の外形の膨張等を効果的に抑制するとともに、電池の外形は、樹脂成形部を含めたシート状電池の外形寸法により決定されるため、簡単な構成で電池外形の規制を行うことができる。また、樹脂成形部は、紫外線硬化樹脂または電子線硬化樹脂により形成されているため、樹脂硬化時に電池が高温状態に曝されることがなく、電池用発電要素を劣化させることを防止できる。
請求項3記載の電池は、請求項1または2記載の電池において、前記シート材の端部が、電池用発電要素収納部側に折り曲げられていることを特徴とするものである。このように構成することにより、電池の外形寸法を極力小さくできるために、電池の体積効率を向上させることができる。
請求項4記載の電池は、請求項1または2記載の電池において、電池体の気密封止部を被覆する枠体部と、枠体部の対向する辺を電池体の扁平面に沿って結ぶリブ部とを一体成形したものであることを特徴とするものである。このように構成することにより、電池の扁平面はリブ部により外形寸法が規制されるとともに、電池内圧上昇時にはリブ部の周辺部が膨張することが許容されるため、電池内圧上昇時の電池の破袋を防止することができる。
請求項5記載の電池の製造方法は、シート材で電池用発電要素を包み込み、電池用発電要素から正極及び負極を外部に引き出し、シート材の端部を気密に封止して収納し、略扁平矩形状の電池体を形成する工程と、電池体表面に紫外線硬化樹脂を形成する工程と、紫外線照射により紫外線硬化樹脂を硬化させる工程とを備えることを特徴とする電池の製造方法。
請求項6記載の電池の製造方法は、シート材で電池用発電要素を包み込み、電池用発電要素から正極及び負極を外部に引き出し、シート材の端部を気密に封止して収納し、略扁平矩形状の電池体を形成する工程と、電池体表面に電子線硬化樹脂を形成する工程と、電子線照射により電子線硬化樹脂を硬化させる工程とを備えることを特徴とする電池の製造方法。このように構成することにより、電池表面の樹脂成形部の硬化工程において電池が高温状態に曝されることがなく、電池用発電要素を劣化させることを防止できる。
本発明は、従来問題であった、電池体の膨張等を効果的に抑制することができると共に、電池体の外形寸法精度を高めることができる。
以下に、図面を用いて、本発明に係る実施の形態につき詳細に説明する。以下では、シート材型電池としてリチウムイオン電池について説明するが、シート材を用いて電池を形成するものであれば、これ以外の電池でもよく、例えば、ニッケル水素電池、あるいはキャパシタを電池として用いるものであってもよい。また、電池用発電要素の構成は2枚の電極体の間にセパレータをはさんで重ね合わせ、これをロール状に巻いたものとして説明するが、これらを平板状に積層する構成のものでもよい。また、シート材として、基材層ととアルミニウム等の金属箔からなるバリアー層と熱接着性樹脂層の3層ラミネートシート材について説明するが、基材層とバリヤー層間、バリヤー層と熱接着性樹脂層間に樹脂層を介在させることができる。
図1は、シート状のラミネート材を用いて電池用発電要素を気密に封止シート型電池 の平面図および側面図である。シート材型電池10は、ラミネートフィルムを成形して電池の外形とするシート状ケース12と、シート状ケース12の内部に収納される電池用発電要素14と、電池用発電要素14の電極体に接続され、シート状ケース12の外側に引き出される電極端子16と、樹脂成形によるシート状ケース12の樹脂成形部30とを備える。樹脂成形部30は、シート状ケース12の周辺部における枠形状の枠体部32と、枠体部32の向かい合う辺を結ぶ複数のリブ部34とからなる。
電池用発電要素14は、リチウムイオン電池として知られている発電構造を実現する要素で、活物質が塗布された2枚の電極体の間にセパレータをはさんで重ね合わせ、これをロール状に巻き、これに電解液を浸み込ませたものである。2枚の電極体のうち、一方の電極体はアルミニウム箔が下地材料で、その表面にコバルト酸リチウム等のリチウム含有複合化合物である活物質が塗布され、他方の電極体は銅箔が下地材料で、その上にリチウムイオンを吸蔵させた炭素材等の活物質が塗布される。セパレータは溶媒で可塑化されたポリマー電解質が用いられる。そして、電解液を注入して一方の電極体とセパレータと他方の電極体との間に浸み込ませることで、リチウムイオン電池の発電要素としての機能を発揮するようになる。電解液には、LiClO4、LiPF6等のリチウム塩を溶解した有機溶媒が用いられる。なお、2種類の電極体及びセパレータをロール状に巻く方法の他に、これらをシート状のまま積層する構成としてもよい。
電極端子16は、電池用発電要素14の2枚の電極体にそれぞれ接続される導電端子で、電池用発電要素14から電力を外部に引き出す機能を有する。具体的には、電池用発電要素14において、一方の電極体のアルミニウム箔に正の電極端子が溶接等で接続され、他方の電極体の銅に負の電極端子が溶接等で接続される。電極端子16の厚みは、例えば1mm程度とすることができる。
次に、シート状ケース12の封止構造について説明する。図2は、電極端子16が接続された電池用発電要素14をシート状ケース12の中に収納する様子を示す図である。図3は、シート状電池10の封止部分を典型的に示すものとして、図1のA−A線に沿って電極端子16近傍の断面構造を示す図である。
シート状ケース12は、ラミネートフィルム20を電池用発電要素14の外形に概略倣うような形状に成形したもので、具体的には1枚のラミネートフィルム20の素材を折り返して上下2つの面を有するシートのようにし、上面側のシートには電池用発電要素14の上面形状に倣うような凹面形状を成形し、下面側のシートには電池用発電要素14の下面形状に倣うような凹面形状を成形し、上面側のシートの周辺端部と下面側のシートの周辺端部とを向かい合わせ、その一対の凹面形状の間に電池用発電要素14を配置できるように合わせる。そして、合わせ目に適当な封止代を取って、外形を切断等により成形する。このようにして封止前のシート状ケース12を得ることができる。勿論、ラミネートフィルム20からなる複数のシートを適当な凹面形状と封止代を有するように成形し、それらを組み合わせて、シート状ケース12とすることもでき、また、上面側シート又は下面側シートのいずれかのシートにのみ凹面形状を成形したものであっても構わない。
すなわち、シート状ケース12は、その中央部に一対の凹部を向かい合わせ、外形でいえば一対の凸部となるふくらみ部11を有し、そのふくらみ部11の周辺にラミネートフィルム20の上下シートが向かい合う鍔部13を有する外形を備える。このふくらみ部11の内部空間が電池用発電要素14の収納空間となり、鍔部13がラミネートフィルム20の上面側シートと下面側シートとを互いに接着して気密封止する部分となり、ふくらみ部11が扁平面となる。そして、鍔部13には、気密封止用の接着材28が配置される。
ラミネートフィルム20は、図3に示すように、表面保護用のプラスチックフィルム22と、ガスバリア層として金属箔24と、内部保護用の熱接着性樹脂層26を3層に積層したものである。具体的には、約25μm厚さの2軸延伸ナイロンフィルムと、約40μm厚さのアルミニウム箔と、約30μm厚さのポリプロピレンフィルムを密着積層したものを用いることができる。ここで、2軸延伸ナイロンフィルムは表面保護用のプラスチックフィルム22としてシート状ケース12の外表面側となり、ポリプロピレンフィルムは内部保護用の熱接着性樹脂層26として電池用発電要素14側となるように配置される。
シート状ケース12の鍔部13において、電極端子16の部分に設けられる介在層18は、金属材料である電極端子16とラミネートフィルム20との間に設けられ、その間の気密封止を十分にする機能を有する。すなわち、熱接着性樹脂層26として用いるポリプロピレンフィルムは、プラスチック材料同士の接着には好適であるが、金属材料とプラスチック材料との間の接着にはそのままでは不十分となる。そこで介在層18を用い、金属材料−介在層18−ポリプロピレンフィルムの構造とし、介在層18と熱接着性樹脂層26とを加熱溶融することで、これらの相乗効果で金属材料とポリプロピレンフィルムとの間の気密封止を確保するものである。かかる介在層18としては、加熱加圧下で溶融し、接着材との適合性によいプラスチックフィルムが好ましく、具体的には、酸変性ポリプロピレン/ポリエチレンテレフタレート/酸変性ポリプロピレン、酸変性ポリプロピレン/ポリエチレンナフタレート/酸変性ポリプロピレンを用いることができ、電池内部への水分透過性を考慮すると酸変性ポリプロピレン/ポリエチレンナフタレート/酸変性ポリプロピレンからなるものが好ましい。なお、介在層18で電極端子16の根元部の周囲をくるむように配置することができる。
したがって、シート状ケース12を開いた状態で、電極端子16付き電池用発電要素14をセットし、シート状ケース12を閉じ、その後、鍔部13を加熱されたプレス板等で加圧加熱し、熱接着性樹脂層26と介在層18を溶融させることで、合わせ目を熱溶着できる。このようにして、電池用発電要素14から電極端子16を外部に引き出し、シート状ケース12を気密に封止できる。その後、電解液注入が行われて、電池としての機能を発揮する。電解液注入は、シート状ケース12に適当な注入口を設け、電解液注入装置を用いて注入口から電解液を電池用発電要素14に向けて注入し、その後注入口をふさぐことで行うことができる。
樹脂成形部30は、紫外線硬化樹脂を所望の形状に形成し、紫外線照射により硬化させた樹脂層である。紫外線硬化樹脂としては、モノマーやオリゴマーが紫外線の照射によってラジカル重合又はカチオン重合することにより形成されてなる電気絶縁性のポリマー樹脂であり、具体的には、例えば、エポキシ樹脂、エポキシ(メタ)アクリレート樹脂、(メタ)アクリレート樹脂、ウレタン(メタ)アクリレート樹脂、ポリエステル(メタ)アクリレート樹脂等の樹脂を挙げることができる。特に、紫外線硬化樹脂として、エポキシ樹脂、エポキシ(メタ)アクリレート樹脂、(メタ)アクリレート樹脂が好ましい。ここで、(メタ)アクリレートとはアクリレート又はそれに対応するメタクリレートを意味する。
このような紫外線の照射により硬化された樹脂は、紫外線の照射により光重合可能なモノマーやオリゴマーを含有する樹脂原料組成物を電池表面に形成後に、この樹脂原料組成物に紫外線を照射して重合・硬化させることにより形成できる。
このような、紫外線の照射により硬化された樹脂を形成するための樹脂原料組成物としては、例えば、従来から知られているモノマーやオリゴマー、例えば、エポキシ化合物、エポキシ(メタ)アクリレート、(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレート、エステル(メタ)アクリレート等のモノマーやオリゴマーを挙げることができる。
また、紫外線の照射により硬化された樹脂の強度を高める観点から、この樹脂原料組成物は光重合開始剤を含有することが好ましい。また、樹脂原料組成物は、必要に応じて、可塑剤や増感剤を含んでもよい。これらの場合には、紫外線の照射により硬化された樹脂は、可塑剤や、増感剤や、光重合開始剤及び光重合開始剤が光により分解された成分等他の成分を含む。
光重合開始剤としては、従来から知られている光重合開始剤であれば特に限定されないが、ラジカル重合においては、例えば、アリールアルキルケトン、オキシムケトン、アシルホスフィンオキシド、チオ安息香酸S−フェニル、チタノセン、芳香族ケトン、チオキサントン等の化合物を挙げることができ、カチオン重合においては、例えば、アリールジアゾニウム塩、アリールヨードニウム塩、スルホニウム塩、スルホニルアセトフェノン等を挙げることができる。
なお、電池体表面への紫外線硬化樹脂の形成方法としては、金型内に電池を収納後に紫外線硬化樹脂を流し込み、所望の形状に形成する方法や、ノズル法、スプレー法や転写法等により形成することができる。このような本実施形態のシート状電池によれば、電池体表面の樹脂層が紫外線の照射により硬化された樹脂により形成されているため、紫外線の照射により硬化された樹脂は、加熱ではなく紫外線を照射することにより硬化されたものであるので、電池内部に収納された電気用発電要素に対してほとんど熱負荷が与えらることがない。このため、電池用発電要素に対して、電解質溶液の蒸発や変質といったダメージがほとんど与えられないので、長寿命かつ信頼性の高い電池を得ることができる。
本実施例の電池は、電池体表面に設けられた樹脂成形部が、電子線硬化樹脂からなるものであり、それ以外の点については、実施例1と同様であり、説明を省略します。
樹脂成形部30は、電子線硬化樹脂を所望の形状に形成し、電子線照射により硬化させた樹脂層である。電子線硬化樹脂としては、電子線照射により硬化可能な組成物であり、具体的には、分子中にラジカル重合性不飽和結合、又はカチオン重合性官能基を有する、プレポリマー(所謂オリゴマーも包含する)及び/又はモノマーを適宜混合した電離放射線により硬化可能な組成物が好ましくは用いられる。これらプレポリマー又はモノマーは単体又は複数種を混合して用いる。なお、硬化反応は、通常、架橋硬化反応となる。
上記プレポリマー又はモノマーは、具体的には、分子中に(メタ)アクリロイル基、(メタ)アクリロイルオキシ基等のラジカル重合性不飽和基、エポキシ基等のカチオン重合性官能基等を有する化合物からなる。また、ポリエンとポリチオールとの組み合わせによるポリエン/チオール系のプレポリマーも好ましくは用いられる。なお、例えば(メタ)アクリロイル基とは、アクリロイル基又はメタクリロイル基の意味である。ラジカル重合性不飽和基を有するプレポリマーの例としては、ポリエステル(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート、メラミン(メタ)アクリレート、トリアジン(メタ)アクリレート、シリコーン(メタ)アクリレート等が使用できる。分子量としては、通常250〜100,000程度のものが用いられる。
ラジカル重合性不飽和基を有するモノマーの例としては、単官能モノマーとして、メチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート等がある。また、多官能モノマーとして、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンエチレンオキサイドトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等もある。カチオン重合性官能基を有するプレポリマーの例としては、ビスフェノール型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ化合物等のエポキシ系樹脂、脂肪酸系ビニルエーテル、芳香族系ビニルエーテル等のビニルエーテル系樹脂のプレポリマーがある。チオールとしては、トリメチロールプロパントリチオグリコレート、ペンタエリスリトールテトラチオグリコレート等のポリチオールがある。また、ポリエンとしては、ジオールとジイソシアネートによるポリウレタンの両端にアリルアルコールを付加したもの等がある。
このような本実施形態のシート状電池によれば、電池表面の樹脂層が電子線の照射により硬化された樹脂により形成されているため、電子線の照射により硬化された樹脂は、加熱ではなく電子線を照射することにより硬化されたものであるので、電池内部に収納された電気用発電要素に対してほとんど熱負荷が与えらることがない。このため、電池用発電要素に対して、電解質溶液の蒸発や変質といったダメージがほとんど与えられないので、長寿命かつ信頼性の高い電池を得ることができる。
本発明に係る実施の形態におけるシート状電池の平面図及び側面図 本発明に係る実施の形態において、電池端子が接続された電池発電要素をシート状ケースに収納する様子を示す図。 図1のA−A線に沿った断面の構造図。
符号の説明
10 シート状電池
11 ふくらみ部
12 シート状ケース
13 鍔部
14 電池用発電要素
16 電極
20 ラミネートフィルム
22 プラスチックフィルム
24 金属箔
26 熱接着性樹脂層
28 接着材
30 樹脂成形部
32 枠体部
34 リブ部
36 電池体

Claims (6)

  1. 少なくとも基材層と、金属箔層と、熱接着性樹脂層とが順に積層されたシート材で電池用発電要素を包み込み、電池用発電要素から正極及び負極を外部に引き出し、シート材の端部を気密に封止して収納する略扁平矩形状の電池体と、電池体の表面に設けられた樹脂成形部とを備えており、前記樹脂成形部が、紫外線硬化樹脂を形成後に紫外線照射により硬化させた樹脂層であることを特徴とする電池。
  2. 少なくとも基材層と、金属箔層と、熱接着性樹脂層とが順に積層されたシート材で電池用発電要素を包み込み、電池用発電要素から正極及び負極を外部に引き出し、シート材の端部を気密に封止して収納する略扁平矩形状の電池体と、電池体の表面に設けられた樹脂成形部とを備えており、前記樹脂成形部が、電子線硬化樹脂を形成後に電子線照射により硬化させた樹脂層であることを特徴とする電池。
  3. 前記シート材の端部が、電池用発電要素収納部側に折り曲げられていることを特徴とする請求項1又は2記載の電池。
  4. 前記樹脂成形部が、電池体の気密封止部を被覆する枠体部と、枠体部の対向する辺を電池体の扁平面に沿って結ぶリブ部とを一体成形したものであることを特徴とする請求項1または2記載の電池。
  5. シート材で電池用発電要素を包み込み、電池用発電要素から正極及び負極を外部に引き出し、シート材の端部を気密に封止して収納し、略扁平矩形状の電池体を形成する工程と、電池体の表面に紫外線硬化樹脂を形成する工程と、紫外線照射により紫外線硬化樹脂を硬化させる工程とを備えることを特徴とする電池の製造方法。
  6. シート材で電池用発電要素を包み込み、電池用発電要素から正極及び負極を外部に引き出し、シート材の端部を気密に封止して収納し、略扁平矩形状の電池体を形成する工程と、電池体の表面に電子線硬化樹脂を形成する工程と、電子線照射により電子線硬化樹脂を硬化させる工程とを備えることを特徴とする電池の製造方法。
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