JP2009087194A - 光学式認識コード読み取り方法及び光学式認識コードがマーキングされた被印物 - Google Patents

光学式認識コード読み取り方法及び光学式認識コードがマーキングされた被印物 Download PDF

Info

Publication number
JP2009087194A
JP2009087194A JP2007258430A JP2007258430A JP2009087194A JP 2009087194 A JP2009087194 A JP 2009087194A JP 2007258430 A JP2007258430 A JP 2007258430A JP 2007258430 A JP2007258430 A JP 2007258430A JP 2009087194 A JP2009087194 A JP 2009087194A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical recognition
recognition code
marked
reading
face
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007258430A
Other languages
English (en)
Inventor
Akiteru Kimura
昭輝 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
B Core Inc
Original Assignee
B Core Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by B Core Inc filed Critical B Core Inc
Priority to JP2007258430A priority Critical patent/JP2009087194A/ja
Priority to PCT/JP2008/067717 priority patent/WO2009044720A1/ja
Priority to TW97137728A priority patent/TW200921523A/zh
Publication of JP2009087194A publication Critical patent/JP2009087194A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】光学式認識コードをマーキングする際、クワイアットゾーンを付加することが困難な場合においても、物体(被印物)の配置によってクワイアットゾーンを設けることを可能とし、光学式認識コードを読み取ることができる仕組みを提供することを目的とする。
【解決手段】重畳した被印物8を平らな面上(収容ケース16内)で傾けて配置する。この結果、図2(2)に示すように、各被印物8がずれて重なることになり、被印物8の端面の間に、表面12(又は裏面14)が露呈することになる。本実施の形態では、被印物の表面12・裏面14がマーキング色以外の色彩に設定されており、この被印物の表面12又は裏面14がクワイアットゾーンを構成する。したがって、この状態をCCDカメラ等で撮影すれば、各コードシンボルをクワイアットゾーンの存在によって正確に分離することができ、デコードを正確に行うことが可能である。
【選択図】図2

Description

本発明は、光学式認識コードに関する。特に、本願発明者が提案した1Dカラービットコード(特願2006−196705)と呼ぶ光学式認識コードの効率的な配置方法・読み取り方法(データ復元手法)に関する。
本願出願人は、先の特願2006−196705号において、色彩の遷移、変化によって情報を表す光学式認識コードを提案した。この光学式認識コードを「1Dカラービットコード」と呼ぶ。この1Dカラービットコードによれば、各色彩の占める領域の大きさや形の制限が緩いので、凹凸のある表面や、柔軟性のある素材上でも光学式認識コードをマーキングすることが可能である。
この1Dカラービットコードは複数の色彩(信号色)の配列により決められたデジタル値を返す構造となっている。その基本仕様は、一本に連なった色彩(信号色)の配列(=コードシンボル)である。
尚、所定のデータを表す、具体的な1個1個の光学式認識コードそのもの、幾何学的図形を、特に「コードシンボル」と呼ぶ。又は単に「シンボル」と呼ぶ場合もある。この具体的なコードシンボルをCCDカメラ等で撮影し(キャプチャー)し、所定の画像処理を行って、原データを復元する。
1Dカラービットコードの簡単な説明
さて、本願発明者が考案した1Dカラービットコードを説明する。1Dカラービットコードは、
・所定の色彩の領域「セル」が一列に配列したもの(=「セル列」)である。
・複数の色彩が用いられ、各セルにはセル毎の色彩が付されている。
・セル同士の包含はない。すなわち、あるセルが他のセルに包含されることはない。
・配列を構成するセルの数が予め定められた数である。
・隣接するセル同士には同色は付されず、必ず異なる色彩が付される。
というものである。1Dカラービットコードは意本的にはこの条件に基づいて作成されている。
もちろん、セルの数、実際に用いる色彩の種類等は、各アプリケーション毎に異なる。
1Dカラービットコードの特性と利用分野
このように、1Dカラービットコードは、複数の色の配列であるが、実際は、その配列と、それをとりまくクワイアットゾーンから構成される。クワイアットゾーンとは、カラービットのコードシンボルに使用される色彩(マーキング色という)以外の色彩が付されたいわばバッファーゾーンであり、コードシンボルと他のコードシンボルとの境界部分という意味合いを有している領域である。
一般に、光学式認識コードのデコードは、このようなクワイアットゾーンの存在を前提として行われる場合が多い。
さらに、1Dカラービットコードは、CCDカメラ等の画像撮影手段で読み取られるので、一定の範囲内(画面内)に位置する複数のコードシンボルを一括して読み取る場合に適した光学式認識コードである。すなわち、1Dカラービットコードは、原理的に、複数のコードシンボルの一括読み取りに適しているという性質を有している。
また、この1Dカラービットコードは、画像上、色彩領域を追跡することによって、コードシンボルの読み取りを行うことによって、形状等の制限は非常に緩い。言い換えれば、1Dカラービットコードを付した対象物(被印物と呼ぶ)に曲がりや歪みがあっても読み取ることが可能である。
したがって、1Dカラービットコードは、例えば、プリント基板や封筒、ガラス板などのようなシート状の物体の端面に1Dカラービットコードをマーキングして重ねて読み取るという用途に適している。
従来の先行特許技術
ここで、従来の先行特許技術を、数種説明する。
例えば、下記特許文献1には、4ステートバーによりIDコードが印刷され、バーノーバー方式のバーコードで局内コードを印刷し、印刷が欠けてしまうことを防止する技術が開示されている。
また、下記特許文献2には、CCDカメラで取り込まれた対象物がかすれていてもバーコードに欠けが生じてもバーコードを読み取ることができる技術が開示されている。
また、下記特許文献3、4には、感熱発色層に近赤外線吸収能を有する発色性化合物を含有させ、発色パターンがカルラコードである感熱記録体が開示されている。その結果、自動認識コードに多少の欠けが生じても読み取りが可能であると記載されている。
特開2006−095586号公報 特開2000−249518号公報 特開平8−300827号公報 特開平8−185463号公報
上述したように、1Dカラービットコードは、薄いシート状・カード状の被印物の端面(側面とも言う)に付す用途が考えられているが、クワイアットゾーンの確保が困難になると言う問題点があった。
このようなシート状の物体は重ねてしまうとその隙間はわずかであり、薄い故に、上述したクワイアットゾーンの設定が難しくなってしまう。
本発明は、このような課題に鑑みなされたものであり、その目的は、光学式認識コードをマーキングする際、クワイアットゾーンを付加することが困難な場合においても、物体(被印物)の配置によってクワイアットゾーンを設けることを可能とし、光学式認識コードを読み取ることができる仕組みを提供することである。
さらに、本発明の他の目的は、光学式認識コードをマーキングする場合においてクワイアットゾーンを付加することが困難な場合においても、物体(被印物)の配置によって各コードシンボルを識別することが可能になる仕組みを提供することである。
尚、本文では、光学式認識コードをマーキングする対象物を「被印物」と呼ぶ。
(1)本発明は、上記課題を解決するために、端面に光学式認識コードがマーキングされたシート状被印物を、複数重畳した状態で、前記端面にマーキングされている前記光学式認識コードを読み取る読み取り方法において、前記重畳した被印物を所定の方向に所定間隔でずらし、前記端面間に前記被印物の表面又は裏面を露出させるずらしステップと、前記ずらしステップにおいて前記被印物をずらした後、前記被印物の端面上にマーキングされている光学式認識コードを読み取る読み取りステップと、を含み、前記露出させる表面又は裏面は光学式認識コードに用いられない色彩が付されていることを特徴とする光学式認識コード読み取り方法である。
(2)また、本発明は、(1)記載の光学式認識コード読み取り方法において、前記所定の方向は、前記光学式認識コードがマーキングされている辺の方向、すなわち、前記被印物の略中央から、前記辺に向かう方向であって、前記辺に対して垂直な方向であることを特徴とする光学式認識コード読み取り方法である。
(3)また、本発明は、(1)記載の光学式認識コード読み取り方法において、前記所定の方向は、前記光学式認識コードがマーキングされている2辺に接続する角の方向、すなわち、前記被印物の略中央から前記角に向かう方向であって、前記角に接続する2個の辺から遠ざかる方向であることを特徴とする光学式認識コード読み取り方法である。
(4)また、本発明は、上記(1)〜(3)のいずれか1項に記載の光学式認識コード読み取り方法において、前記ずらしステップは、前記重畳した複数のシート状被印物を、所定の板部材の上に置く載置ステップであって、その重畳方向が、前記板部材の面に平行な方向になるように置く載置ステップと、前記載置した前記被印物を、前記所定方向に斜めになるように倒すことによって、各被印物を所定量ずらす倒しステップと、を含むことを特徴とする光学式認識コード読み取り方法である。
(5)本発明は、上記課題を解決するために、表面又は裏面の縁の部分に光学式認識コードがマーキングされたシート状被印物を、複数重畳した状態で、前記縁の部分にマーキングされている前記光学式認識コードを読み取る読み取り方法において、前記重畳した被印物を所定の方向に所定間隔でずらし、前記端面間に前記被印物の表面又は裏面を露出させ、前記表面又は裏面の縁の部分にマーキングされている光学式認識コードを露出させるずらしステップと、前記ずらしステップにおいて前記被印物をずらした後、前記被印物の表面又は裏面の縁の部分にマーキングされている光学式認識コードを読み取る読み取りステップと、を含み、前記被印物の前記端面は、光学式認識コードに用いられない色彩が付されていることを特徴とする光学式認識コード読み取り方法である。
(6)また、本発明は、(5)記載の光学式認識コード読み取り方法において、前記所定の方向は、前記光学式認識コードがマーキングされている辺の方向、すなわち、前記被印物の略中央から、前記辺に向かう方向であって、前記辺に対して垂直な方向であることを特徴とする光学式認識コード読み取り方法である。
(7)また、本発明は、(5)記載の光学式認識コード読み取り方法において、前記所定の方向は、前記光学式認識コードがマーキングされている2辺に接続する角の方向、すなわち、前記被印物の略中央から前記角に向かう方向であって、前記角に接続する2個の辺から遠ざかる方向であることを特徴とする光学式認識コード読み取り方法である。
(8)また、本発明は、(5)〜(7)のいずれか1項に記載の光学式認識コード読み取り方法において、前記ずらしステップは、前記重畳した複数のシート状被印物を、所定の板部材の上に置く載置ステップであって、その重畳方向が、前記板部材の面に平行な方向になるように置く載置ステップと、前記載置した前記被印物を、前記所定方向に斜めになるように倒すことによって、各被印物を所定量ずらす倒しステップと、を含むことを特徴とする光学式認識コード読み取り方法である。
(9)本発明は、上記課題を解決するために、端面に光学式認識コードがマーキングされたシート状被印物を、複数重畳した状態で、前記端面にマーキングされている前記光学式認識コードを読み取る読み取り方法において、前記重畳した被印物の間に所定の隙間を設けて離間させる離間ステップと、前記離間ステップによって、所定の隙間で離間した前記被印物の端面上にマーキングされている光学式認識コードを読み取る読み取りステップと、を含むことを特徴とする光学式認識コード読み取り方法である。
(10)また、本発明は、(9)記載の光学式認識コード読み取り方法において、前記離間ステップにおいて離間させた前記被印物の間の隙間が影となるように、前記被印物の端面を照明する照明ステップ、を含み、前記読み取りステップは、前記照明ステップで照明された前記被印物の端面にマーキングされた前記光学式認識コードを、前記影となった隙間をクワイアットゾーンとして利用することによって、各コードシンボル毎に読み取ることを特徴とする光学式認識コード読み取り方法である。
(11)また、本発明は、 端面に光学式認識コードがマーキングされたシート状被印物を、複数重畳した状態で、前記端面にマーキングされている前記光学式認識コードを読み取る読み取り方法において、前記重畳した被印物を、前記光学式認識コードがマーキングされている端面と平行な方向に所定間隔でずらし、前記光学式認識コードがマーキングされている端面と隣接する他の端面側に段差を生じさせるずらしステップと、前記ずらしステップにおいて前記被印物をずらした後、前記被印物の端面上にマーキングされている光学式認識コードの画像を、前記段差を含めて取得する画像取得ステップと、前記取得した画像中の前記段差の位置に基づき、前記端面上にマーキングされている前記光学式認識コードの境界を判別し、それぞれの光学式認識コードに分ける分割ステップと、前記分割ステップで分けた各光学式認識コードを読み取り、原データを得る読み取りステップと、を含むことを特徴とする光学式認識コード読み取り方法でである。
(12)また、本発明は、端面に光学式認識コードがマーキングされたシート状被印物を、複数重畳した状態で、前記端面にマーキングされている前記光学式認識コードを読み取る読み取り方法において、前記重畳した被印物の縁部には、2個以上の切り欠きが設けられており、前記切り欠きと同様の径の2本以上のバーを、前記切り欠きに噛み合わせ、前記2本以上のバーを、斜めに傾けることによって、前記光学式認識コードがマーキングされている端面と平行な方向に前記被印物を所定間隔でずらし、前記光学式認識コードがマーキングされている端面と隣接する他の端面側に段差を生じさせるずらしステップと、
前記ずらしステップにおいて前記被印物をずらした後、前記被印物の端面上にマーキングされている光学式認識コードの画像を、前記段差を含めて取得する画像取得ステップと、前記取得した画像中の前記段差の位置に基づき、前記端面上にマーキングされている前記光学式認識コードの境界を判別し、それぞれの光学式認識コードに分ける分割ステップと、前記分割ステップで分けた各光学式認識コードを読み取り、原データを得る読み取りステップと、を含むことを特徴とする光学式認識コード読み取り方法である。
(13)また、本発明は、(11)又は(12)記載の光学式認識コード読み取り方法において、前記分割ステップは、前記段差を結ぶ線分を作成し、前記線分の幅を1画素以上の画素数に増やすことによって、前記端面上にマーキングされている前記光学式認識コードの境界となる領域であるクワイアットゾーンを作成するステップと、前記作成したクワイアットゾーンに基づき、それぞれの光学式認識コードに分けるステップと、を含むことを特徴とする光学式認識コード読み取り方法である。
(14)本発明は、上記課題を解決するために、光学式認識コードが端面にマーキングされた被印物において、前記光学式認識コードがマーキングされている前記端面に、所定の切り欠きが設けられていることを特徴とする被印物である。
以上述べたように、本発明によれば、端面に光学式認識コードがマーキングされた被印物が複数個重畳している場合に、その各光学式認識コードの間にクワイアットゾーンを表出させることができるので、各光学式認識コードを分離して読み取ることができる。また、逆に、端面をクワイアットゾーンとして利用することも好ましい。
また、本発明によれば、端面に光学式認識コードがマーキングされた被印物が複数個重畳している場合に、その被印物間に隙間をあけたので、各光学式認識コードを分離して読み取ることが可能である。
また、本発明によれば、端面に光学式認識コードがマーキングされた被印物が複数個重畳している場合に、そのマーキングがされている端面被と隣接する端面に段差が生じるように被印物をずらしたので、その段差の位置を利用して画像上で各光学式認識コードを分離することができ、各光学式認識コード毎に読み取りを行うことが可能である。
また、本発明によれば、被印物に切り欠きを設けたので、切り欠きと噛み合う部材を利用して、被印物を正確にずらすことができる。
以下、図面を参照して、本発明に係る1Dカラービットコードのマーキングとデコード方法の好適な実施の形態について詳細に説明する。
用語の説明
尚、光学式認識コードのコードシンボルを付与する対象物を、「被印物」と呼ぶ。被印物に光学式認識コードの各コードシンボルを付与する作業を「マーキング」と呼ぶ。そして、コードシンボルに用いられる1又は2色以上の色彩を「マーキング色」と呼ぶ。
既に説明したが、マーキング色以外の色彩による領域で、コードシンボルの境界、コードシンボル以外の領域を「クワイアットゾーン」と呼んでいる。
実施の形態1 重畳した被印物を傾斜させてずらすことによるクワイアットゾーンの表出
上述したように、積層されたシート状物体(被印物)のそれぞれの端面にマーキングされた1Dカラービットコードを読み取るためには、各コードシンボル間にクワイアットゾーンを設ける必要がある。
そこで、この必要性に鑑みて、本実施の形態では、図1に示すように、積み重なったシート状物体(被印物8)を全体として斜めに傾けて「ずらし」て、端面10に段差を形成させている。このような段差が被印物8の縁部分に形成させて整列させることによって、マーキングが施された端面10以外の部分、すなわちカードの表面12や裏面が露出し、この露出した部分をクワイアットゾーンとして利用することができる。
傾けてずらす
図1には、端面10に1Dカラービットコードシンボルをマーキングした、積層されたシート状の被印物8を、傾けて整列させた例を示す説明図が示されている。
まず図1(1)に示すように、略長方形のシート状の被印物8は、所定の収容ケース16に収容されている。この状態では、被印物8の端面10は、同一面上に揃って表れ、各端面10間に隙間はないので、いわゆるクワイアットゾーンを十分に確保することが困難となる。この状態を撮影して画像処理で各コードシンボルを分離してデコードしようとしても、クワイアットゾーンが存在しないため、各色彩領域の追跡がうまくいかない場合もあり、コードシンボルの位置を誤って認識してしまうこともあり得る。
この収容ケース16の底面は、平面であり、上記のような収容動作は、請求の範囲の載置ステップの好適な一例に相当する。
そこで、図1(2)に示すように、重畳した被印物8を平らな面上で傾けて配置する。この結果、図2(2)に示すように、各被印物8がずれて重なることになり、被印物8の端面の間に、表面12(又は裏面14)が露呈することになる。本実施の形態では、被印物の表面12・裏面14がマーキング色以外の色彩に設定されており、この被印物の表面12又は裏面14がクワイアットゾーンを構成する。したがって、この状態をCCDカメラ等で撮影すれば、各コードシンボルをクワイアットゾーンの存在によって正確に分離することができ、デコードを正確に行うことが可能である。
このように倒してずらす処理は、請求の範囲の倒しステップの好適な一例に相当する。
尚、収容ケース16の底面は、平滑で平らな面であることを前提としている。このようないわゆる平らな面の上で、各被印物8を「傾け」たので、各被印物18の端面の間に表面12や裏面14が露呈し、クワイアットゾーンが設けられたものである。
重畳方向との関係で言えば、図1では、重畳した複数枚の被印物8が、その重畳方向と、収容ケース16の底面とが平行になるように配置されているのである。そして、この状態から被印物8を傾けることによって、各被印物8の端面10の間に、表面12又は裏面14を露呈させ、クワイアットゾーンを表出させることが可能となったものである(図1(2))。
斜めに傾けてずらす
1Dカラービットコードが1辺にのみ設けられている場合は、図1のように、その1辺の端面に垂直な方向に傾けてずらすことが好適である。一般に長方形の被印物8の場合は、1Dカラービットコードがマーキングされている端面と反対側の端面を下にするように平らな面上に置いて傾ければ、図1で説明したように、各被印物8の端面間に表面12・裏面14を露出させることができる。
しかし、1Dカラービットコードが2辺にまたがって設けられている場合は、その2辺に対して斜めになるような方向に傾けてずらすことが好適である。そのような例が図2に示されている。
図2には、2辺の端面に1Dカラービットコードシンボルをマーキングした、積層されたシート状の被印物8を、傾けてずらして整列させた例を示す説明図が示されている。
まず図2(1)に示すように、シート状の被印物8は、所定の収容ケース16に収容されている。この状態では、被印物8の端面10は、各辺毎に同一面上に揃って表れ、各端面10間に隙間はないので、いわゆるクワイアットゾーンを十分に確保することが困難となる。この状態を撮影して画像処理で各コードシンボルを分離してデコードしようとしても、クワイアットゾーンが存在しないため、各色彩領域の追跡がうまくいかない場合もあり、コードシンボルの位置を誤って認識してしまうこともあり得る。
そこで、図2(2)に示すように、被印物8を1Dカラービットコードが設けられている2辺に対して斜め方向に傾けて配置する。
このように斜めに傾けるための手段は種々考えられるが、簡易的には、収容ケース16の底面を、平な平面ではなく、浅いV字型の断面を有するような谷形状で形成することが好ましい。
そして、複数の被印物8の重畳方向と、この谷の方向とが合致するように、重畳した複数の被印物8群を配置する。すなわち、長方形の被印物8のいずれかの角がこの谷のV字形と噛み合うように配置するのである。一般的には、1Dカラービットコードがマーキングされている2辺に接続する角と対向する位置の角が上記V字型と噛み合うように配置することが好ましい。
その結果、被印物8は、図1と異なり、斜めに傾いて収容ケース16中に配置される。
したがって、この状態から、被印物を重畳している方向(その「谷」の方向でもある)に倒せば、斜め方向に各被印物8がずれていくことになる。
この結果、各被印物8は互いに斜め方向にずらして配置されることになる。このような配置の結果、図2(2)に示すように、各被印物8の端面10の間に、表面12(又は裏面14)が露呈することになる。斜めに傾いているので、図1と異なり、2辺に沿って、表面12又は裏面14が露呈される(図2(2)参照)。
本実施の形態では、被印物の表面12・裏面14がマーキング色以外の色彩に設定されており、この被印物の表面12又は裏面14がクワイアットゾーンを構成する。
特に、図2に示す例においては、2辺が接続する角の方向(つまり斜め方向)にシート状の被印物8をずらしていったので(図2(2))、1Dカラービットコードが付されている2辺に対して、表面12によるクワイアットゾーンを設けることができる。
したがって、この状態をCCDカメラ等で撮影すれば、各コードシンボルをクワイアットゾーンの存在によって正確に分離することができ、デコードを正確に行うことが可能である。
このように、1Dカラービットコードが所定の角にまたがって(2辺に沿って)設けられている場合は、その角の方向にずらせば、その角に接続する各辺(2辺)に設けられている1Dカラービットコードの各コードシンボル間にシートの表面12(又は裏面14)が現れる。したがって、この部分をクワイアットゾーンを構成する色彩に設定することによって、画像上、各コードシンボル間をクワイアットゾーンで満たすことができる。その結果、各コードシンボルを分離してデコードすることが容易になる。
図1及び図2の相違を模式的に表した図が、図3及び図4である。
図3には、図1に示すように、所定の1辺に垂直な方向にシート状被印物8をずらした場合の図が示されている。図3(1)は、被印物8が紙面の奥行き方向にずれずに重なっている場合を示す図であり、この場合、一番手前の被印物8のみが図3(1)に表れている。この状態を斜めから観察した場合が図1に示されており、各シート状被印物8の端面10に付された1Dカラービットコードはその間に十分なクワイアットゾーンが設けられていない。
図3(2)は、図3(1)の状態から、1辺(ここでは上辺)に垂直な方向にシート状被印物8をずらした場合の模式図である。この状態を斜めから観察した場合が図1に示されており、各シート状被印物8の端面10に付された1Dカラービットコードに対してその間にクワイアットゾーン(表面12又は裏面14)を設けることができる。
図4には、図2に示すように、角を挟んだ2辺上にまたがって1Dカラービットコードが設けられている場合に、その角の方向にシート状被印物8をずらした場合の図が示されている。
図4(1)は、被印物8が紙面の奥行き方向にずれずに重なっている場合を示す図であり、この場合、一番手前の被印物8のみが図4(1)に表れている。この状態を斜めから観察した場合が図2に示されており、各シート状被印物8の端面10に2辺にまたがって設けられた1Dカラービットコードはその間に十分なクワイアットゾーンが設けられていない。
図4(2)は、図4(1)の状態から、上記角の方向にシート状被印物8をずらした場合の模式図である。この状態を斜めから観察した場合が図2に示されており、各シート状被印物8の端面10に付された1Dカラービットコードに対してその間にクワイアットゾーン(表面12又は裏面14)を設けることができる。
実施の形態2 被印物の傾斜による光学式認識コードの表出
上記実施の形態1では、複数枚重なった被印物8を、所定方向に傾斜させてずらすことによって光学式認識コードの各コードシンボル間にクワイアットゾーンを表出させた。
本実施の形態2では、逆に、複数枚重なった被印物8を、傾斜させてずらすことによって、表面12又は裏面14(の端面10近傍、すなわち縁部分)に配置された光学式認識コードを、端面10をクワイアットゾーンとして表出させるように構成した。以下説明する。
本実施の形態2では、図5に示すように、積み重なったシート状物体(被印物)8を全体として斜めに傾けて、被印物8の各端面10の間に表面12又は裏面14を表出させている。このような処理の結果、マーキングが施された表面12の縁部分、すなわちカードの表面12や裏面14が露出し、この露出した部分に施された1Dカラービットコードが外部に現れる。これを撮影し、画像を得てデコードを行えば、いわゆる「光学式認識コード(ここでは1Dカラービットコード)の読み取り」を行うことができる。
本実施の形態に置いて特徴的なことは、被印物10の端面が、この露出した部分に施された1Dカラービットコードの間に位置し、クワイアットゾーンとしての役割を果たすことである。
このように、本実施の形態2では、1Dカラービットコードを端面10ではなく、表面12又は裏面14の端面10近傍(縁部分)に設けている。そして、端面10には、マーキングに用いる色彩以外の色彩が付与されており、クワイアットゾーンとしての役割を果たす。
すなわち、実施の形態2は、実施の形態1における1Dカラービットコードとクワイアットゾーンの存在する場所を「交換」したものである。
傾ける
図5には、表面の縁部に1Dカラービットコードシンボルをマーキングした、積層されたシート状の被印物を、傾けて整列させた例を示す説明図が示されている。
まず図5(1)に示すように、シート状の被印物8は、所定の収容ケースに収容されている。この状態では、最も端部に位置している2枚のシート状の被印物以外の被印物は、その端面のみが、同一面上に揃って表れている。末端の被印物は、それぞれ一方は表面が表れており、他方は裏面が外部に現れている。
本実施の形態では、1Dカラービットコードは、図5に示すように、各シート状被印物の表面又は裏面の端面近傍(縁部)に設けられている。図5では、一番手前側に見えている1枚の被印物8の表面12の縁部に1Dカラービットコードが付されているのが観察される。しかし、それ以外の被印物8に付された1Dカラービットコードは、被印物8の間に挟まれた位置にあるので、外部からは見ることができない。
この状態を撮影しても、1Dカラービットコードが見えないので、デコードしようとしても不可能である。
そこで、図5(2)に示すように、図5(1)の状態から被印物8を傾けて配置する。この結果、図5(2)に示すように、各被印物8の端面の間に、表面12(又は裏面14)の縁が露呈する。すなわち、縁部に付された1Dカラービットコードが外部に露呈することになる。
このような傾きは、例えば、実施の形態1で説明したのと同様の手法で行うことが可能である。すなわち、底辺が円滑な平面である収容ケース16を用いて、重畳した複数の被印物8を、その重畳方向が、前記底面の平面と平行になるように底面上に配置する。この状態から、複数枚の被印物8を「倒せ」ば図1と同様の原理により、各被印物8の端面の間に表面12又は裏面14を表出せしめることができる。
そして、本実施の形態では、被印物の端面10がマーキング色以外の色彩に設定されており、この被印物の端面10が図5(2)に示すように各コードシンボルの間に位置し、クワイアットゾーンを構成する。したがって、図5(2)の状態をCCDカメラ等で撮影すれば、各コードシンボルをクワイアットゾーンの存在によって正確に分離することができ、デコードを正確に行うことが可能である。
斜めに傾ける
1Dカラービットコードがある1辺の縁にのみ設けられている場合は、図5のように、その1辺の端面10に垂直な方向に傾けることが好適である。
しかし、1Dカラービットコードが2辺の縁にまたがって設けられている場合は、その2辺に対して斜めになるような方向に傾けることが好適である。そのような例が図6に示されている。
図6には、2辺の縁部に1Dカラービットコードシンボルをマーキングした、シート状の被印物を、傾けて整列させた例を示す説明図が示されている。
まず図6(1)に示すように、シート状の被印物8は、所定の収容ケース16に収容されている。この状態では、被印物8の端面10は、各辺毎に同一面上に揃って表れ、各辺の表面の縁部に付されている1Dカラービットコードは、被印物8間に挟まれて見ることはできない。
この状態を撮影して画像処理で各コードシンボルを分離してデコードしようとしても、コードシンボルが撮影できず認識できない。
そこで、図6(2)に示すように、被印物を1Dカラービットコードが設けられている2辺に対して斜め方向に傾けて配置する。この結果、図6(2)に示すように、各被印物8の端面の間に、表面12(又は裏面14)が表出することになる。
斜め方向に傾けるためには、図2と同様に、底面がV字形状をなしている収容ケース16を用いるのが好適である。もちろんその他の方法を採用してもかまわない。このようなV字形状の谷状の底面上に、重畳した複数の被印物8を、その重畳方向と「谷」の方向とを合わせて、配置するのである。この際、「V字」と、被印物8の角とを合わせて噛み合わせておく。一般的には、1Dカラービットコードがマーキングされている2辺に接続する角に対向する位置にある角を、上記V字と噛み合わせることが好ましい。このように構成すれば、1Dカラービットコードがマーキングされている2辺を上に向けることができるからである。
尚、V字の角度は、120度〜140度程度が好ましい。特に、被印物8を斜めに倒す関係上、90度では倒しにくくなるので好ましくなく、130度近傍とするのが斜めになった場合を考慮すると好ましい。
さて、本実施の形態では、被印物8の表面12・裏面14の縁部に1Dカラービットコードがマーキングされており、被印物8を斜めに傾けることによって、その1Dカラービットコードが露呈する。さらに各端面10がそれら1Dカラービットコードのクワイアットゾーンとなる。
特に、図6に示す例においては、2辺が接続する角の斜め方向にシート状の被印物をずらしていったので(図6(2))、1Dカラービットコードが付されている2辺の縁に対して、端面10によるクワイアットゾーンを設けることができる。
したがって、この状態をCCDカメラ等で撮影すれば、各コードシンボルをクワイアットゾーンの存在によって正確に分離することができ、デコードを正確に行うことが可能である。
このように、1Dカラービットコードが角にまたがって設けられている場合は、その角の方向にずらせば、その角に連なる各辺の縁部の表面12(又は裏面14)に設けられている1Dカラービットコードの各コードシンボル間に端面10が現れるので、この端面10部分がクワイアットゾーンを構成する色彩に設定することによって、画像上、各コードシンボル間をクワイアットゾーンで満たすことができる。その結果、各コードシンボルを分離してデコードすることが容易になる。
図5及び図6の相違を模式的に図で表したものが、既に説明した図3及び図4である。
図3は、図5に示すように、所定の1辺に垂直な方向にシート状被印物をずらした場合の図が示されている。また、図4には、図6に示すように、角を挟んだ2辺上にまたがって1Dカラービットコードが表面(又は裏面)の縁部に設けられている場合に、その角の方向(つまり斜めに)にシート状被印物をずらした場合の図が示されている。
このように、図5及び図6で説明した例においては、表面12(又は裏面14)の縁部に1Dカラービットコードを設け、端面10部分はクワイアットゾーンとなる色彩に設定している。この結果、重畳したシート状被印物8を所定間隔でずらしていくことによって、被印物8間に表面(又は裏面)の縁部を表出させることが可能となる。したがって、クワイアットゾーンの間に、1Dカラービットコードが表出するという実施の形態1とは逆の動作を行わせることができる。
しかし、結果的に言えば、1Dカラービットコードとクワイアットゾーンが交互に並ぶことは実施の形態1も2も同様であり、1Dカラービットコードを円滑に読み取れることも同様に可能である。
以上、図1、図2、図5、図6は、シート状の被印物8が曲がってたり、幅にばらつきがあったり、傾いていてもクワイアットゾーンの表出(又は1Dカラービットコードの表出)が確保できる範囲ならば、1Dカラービットコードの読み取りが可能である。
実施の形態3 被印物間に隙間を持たせる
図7は、シート状の被印物8間に隙間を持たせた例である。この場合は端面10に1Dカラービットコードが付されており、被印物8の間の隙間(の空間)がクワイアットゾーンの機能を果たさせるのである。
この場合、照明系を工夫し、隙間の空間が、マーキング部分以外の色彩として撮影されるように構成することが好ましい。例えば、斜めから照明を当てて、空間部分を暗部として撮影されるようにすれば、容易にクワイアットゾーンを実現することができる。
このように照明を当てる処理は、請求の範囲の照明ステップの好適な一例に相当する。
実施の形態4 段差
以上述べた実施の形態1〜3においては、シート状の被印物8をずらしたり、間に空間を設ける等の工夫によって、クワイアットゾーンと1Dカラービットコードを交互に配置することができた。
しかし、被印物が非常に薄い場合は、クワイアットゾーンの表出が困難となる場合もある。また、色彩と照明環境の関係でクワイアットゾーンをうまく構成することができない場合も想定される。
そこで、本実施の形態4では、図8に示すような整列方法をとることで、各シート状の被印物にマーキングされたコードシンボルを分離する方法を説明する。
尚、図8に示す例は、図1と同様に、1辺の端面に1Dカラービットコードを付したシート状被印物を複数枚重畳した例である。
図1では、このように複数枚を重畳した状態から、1Dカラービットコードが付されている辺方向(図8における矢印A)に被印物をずらしていったが、図8では、1Dカラービットコードが付されている辺に隣接する辺方向(図8における矢印B)方向に被印物をずらしていることに注目されたい。
その結果、1Dカラービットコードが付されている端面側には段差は生じず、図1と異なりクワイアットゾーンは物理的には生成されていない。しかし、図8に示すように1Dカラービットコードが付されている辺(端面)に隣接する辺側(端面)には、ギザギザの段差が生じている。
このように、1Dカラービットコードがマーキングされている端面に隣接する他の端面に段差を生じさせる処理は、請求の範囲のずらしステップの好適な一例に相当する。
本実施の形態4では、この段差を利用して、各1Dカラービットコードを分離しているのである。以下、説明する。
さて、図8に示すように、1Dカラービットコードが付されている端面側から1Dカラービットコードを撮影する。この撮影された結果画像の一部分の模式図が図9に示されている。
図9に示すように、撮影された1Dカラービットコードが付されている端面側と隣接する辺側に段差(ギザギザ)が観測される。この段差は、図9に示すように、例えば、S1、S2、S3の幅による段差(シート状被印物8の面方向の段差)として撮影される。
同様に、この段差は、シート状被印物8の厚み方向にも所定の幅による段差が生じる。ここで、シート状被印物8の境界の厚み方向の位置を、図9に示すように、a、b、c、d、e、f、・・・と表す。画面上では、このようなギザギザは、2カ所で観察される。すなわち、1Dカラービットコードが付されている端面と隣接する辺は2辺あるので、一方における被印物の厚み方向の位置を、a、b、c、d、e、f、・・・と表し、他方における被印物の厚み方向の位置を、a`、b`、c`、d`、e`、f`・・・と表す。
そして、一方と他方のそれぞれ対応する位置を結ぶ直線を作成する。すなわち、a−a`、b−b`、c−c`、d−d`、e−e`、f−f`という直線である。
本実施の形態において特徴的なことは、クワイアットゾーンではなく、この直線を1Dカラービットコードの境界として利用することである。この直線によって各1Dカラービットコードを区分けすることによって、それぞれの1Dカラービットコードをデコードすることが可能になる。
このような直線による1Dカラービットコードの区分けは、請求の範囲の分割ステップの好適な一例に相当する。
しかし実際には、この直線に一定の太さ(例えば1画素〜数画素分の太さ)を持たせて、クワイアットゾーンとして取り扱うことが好適である。
それは、1Dカラービットコードのデコードにおいては、各セル領域をその色彩に基づいて追跡していくが、その追跡は、いずれのセル領域もクワイアットゾーン又は他のセルに隣接しているとの前提の元に行うのが簡単で好ましく、CCDカメラからの映像等、種々の画像に関して、セル領域の追跡を行うことができる。そして、この追跡の結果に基づいて、デコードを行うアルゴリズムを採用するのが通常であると考えられる。
したがって、上記直線という新しい概念を持ち込むよりも、上記直線を便宜上1画素幅程度のクワイアットゾーンと見なせば、上で述べた簡単なアルゴリズムをそのまま適用することができ、便利である。
図10は、このような積層された被印物8をキャプチャーし(撮影し)、その画像からセルの認識を行った(同一色彩の領域に分割した)結果である画像を示す概念図である。このようにそれぞれのシート状の被印物8の隣り合った色彩が同一の場合は同じ色彩範囲としてしか認知できない。したがって、複数のシート状被印物8にまたがって色彩領域が認識される場合がある。
もちろん、各被印物8のパターン配列や寸法が異なることもあるので、色彩の境界が明確な部分も多数存在し、これを利用してシートの曲がりに対応することも可能である。 さて、上述したように、本実施の形態では、被印物8をずらした場合の段差を利用して各シート状被印物8の境界を求めた。図11にはこのような段差を利用して画像上で見なしクワイアットゾーンを設置した場合の概念図が示されている。このように両端の段差を検知し、対応する反対側の段差と直線で結ぶ。そして、この直線に所定の幅(1画素又は2画素以上)を設定することによってのクワイアットゾーンを画像上で設けることができる。図11では、Q1とQ2との2個のクワイアットゾーン(ハッチングが付されている)を例として示している。
このようなクワイアットゾーンを設けることによって、各コードシンボルを独立して認識できるようになる。ここで示した例では一方の段差を、対応する他方の段差と直線で結んだが、適切な手段で曲線で結ぶことも考えられる。
尚、図10、図11では、積層するシート状被印物8の端面に描かれる1Dカラービットコードは、異なる色彩パターンであるが、同一パターンの場合もあり得る。全ての被印物8が同一でなくても、隣接する数個の被印物8の1Dカラービットコードのパターンが同じ場合というのは十分想定できることである。特に、マーキングの手法次第では各マーキングの位置もほとんど同じとなる場合も想定される。
本実施の形態では、そのようなケースでも、「ずらす」ことによって、段差を設けることができ、各1Dカラービットコードを峻別することが可能である。
尚、図10、図11ではシート状被印物8の端までコードシンボルが存在している例を示したが、図1、2のようにシート状被印物の端部分は光学式認識コードが付されていないクワイアットゾーンであってもよい。また、それらが混在してもかまわない。但し、端部段差の検知はその状況に応じて色彩領域化処理後に行うか、その前の段階で行うかを適切に選択する必要がある。
実施の形態5 切り欠きの利用
上述した実施の形態1〜3では、各シート状被印物8の横(又は縦)寸法の精度がある程度確保されていることを前提としている。
すなわち、図9〜図11で示すような段差はそのずらす方向の長さが同一であるからこそ生じるのであり、一方と他方とにそれぞれ対応する段差がそれぞれ生じている。言い換えれば、寸法精度が高くない場合は、十分な段差を確保できない場合も想定される。
代表的なシート状被印物8として、クレジットカードなどのカード類が考えられる。このようなカード類は、使用するにしたがって摩耗や、角が痛む等の経年変化は避けられない。したがって、使用にしたがって、寸法に変化が生じていくことは十分に考えられる。
そこで、図12に示すように、端面の一部に間隔精度の高い切り欠きを設け、図13に示すような構造でこのシート状被印物8の整列やずらす等の動作を行うことが考えられる。シート冗費印物の角や端面は使用による経年変化が避けられず、どうしても痛みがちである。そこで、比較的痛みが少ないと考えられる辺の略中央部分に切り欠きを設け、この切り欠きによって、整列・ずらす等の動作を行えば、精度を高めることが可能と考えられる。
具体的には、図12に示すように、1Dカラービットコードが付されている端面の中央付近に略半円形状の切り欠き200a、200bが2個施されている。この切り欠き200a、200bの間隔精度は、各シート状被印物8において十分な精度が確保されているものとする。この切り欠きの間の長さ、すなわち光学式認識コードのマーキングに使用できる辺の長さを便宜上「L」と称する。
このような切り欠き200a、200bに対して、図13に示すように、所定の互いに平行なバー202a、202bを噛み合わせ、バー202a、202bを斜めにすることによって、図1等に示すのと同様に、各シート状被印物8をずらすことが可能となる(図14参照)。この場合、バー202aとバー202bとは平行な関係を維持している。
。尚、図14は、バー202aと、バー202bとを重畳されたシート状被印物8の束と噛み合わせて、斜めに傾けた場合を、バー202a、202b側から見た場合の様子を示す説明図である。
実施の形態6 2辺にまたがる場合
上で述べた実施の形態5では、切り欠き200を所定の1辺上に設ける例を示したが、切り欠き間の「縁」は、直線でなくてもかまわない。例えば、切り欠きの間に屈曲部が存在する場合や、切り欠きの間の「縁」部が曲線部があってもかまわない。
曲線である場合の好適な例としては、被印物が円形のカードである場合が挙げられよう。この場合は、切り欠きの間が縁部は、曲線となる。また、直線的な辺上に切り欠きがある場合だけでなく、曲線状の辺上に切り欠きがあっても同様に適用可能である。
被印物8が円形のカードの場合の例を図15に示す。この図15で示す例では、被印物8が円形カードであり、その円周の所定箇所に切り欠き200が所定間隔で設けられている。
この図に示すように、被印物8の縁である円周上の2カ所に位置精度の高い切り欠き200a、200bが設けられている。そして、その間の端面に光学式認識コードが付されている。
このような被印物8を図15に示すように重畳し、切り欠き200a、200bにそれぞれバー202a、202bを噛み合わせる。このとき、バー202aとバー202bとは互いに平行な位置にする。かつ、被印物8の面と、バー202aとバー202bとを垂直な位置関係に置く。
この状態から、バー202a、202bの平行関係を保ったまま、重畳した円形の品物8群を、その円形中心を中心として回転させるように、バー202と被印物8の面とがなす角度を変化させる。
上述した初期状態では、バー202は被印物8の面と垂直な関係(すなわち90度)にあったが、これを変化させ、60度〜80度程度にする。すると、重畳している被印物8は、その円形中心を中心として互いに回転するようにずれる。その結果、この重畳した被印物8群の側面は、図14に示すように「ずれる」ので、この様子をCCDカメラ等で撮影すれば、切り欠きの位置が段差として生じた画像を得ることができる。この様子は、既に図9等で説明したとおりである。したがって、この段差に基づき、各被印物8の端面10にマーキングされている光学式認識コードの境界を知ることができ、各光学式認識コードの区別を付けることが可能である。その結果、各光学式認識コードを識別してデコードすることが可能となる。
このような構成によれば、使用によって、被印物8の縁である円周がすり切れたり摩耗してしまった場合でも、切り欠き200a、200bと噛み合うバー202a、202bを用いることによって、各被印物8に付された光学式認識コードの間にクワイアットゾーンを効率的に設けることができ、経年変化や摩耗等の影響を受けにくい光学式認識コードの読み取りを行うことが可能である。
変形例
これまで、主に1Dカラービットコードを中心に説明してきたが、光学式認識コードであればどのようなコードでも適用できることは言うまでもない。例えば、古典的なバーコードでもよいし、近年の2次元コードや、色彩(有彩色)付きのバーコードでもかまわない。
本実施の形態1のシート状被印物の端面に付された1Dカラービットコードの読み取りの説明図である。 本実施の形態1のシート状被印物の端面上に2辺にまたがって付された1Dカラービットコードの読み取りの説明図である。 本実施の形態1及び2の読み取りの際の原理を示す説明図である。 本実施の形態1及び2の読み取りの際の原理を示す説明図である。 本実施の形態2のシート状被印物の表面(又は裏面)の縁部に付された1Dカラービットコードの読み取りの説明図である。 本実施の形態2のシート状被印物の表面(又は裏面)の縁部に2辺にまたがって付された1Dカラービットコードの読み取りの説明図である。 シート状の被印物8間に隙間を持たせた様子を示す説明図である。 実施の形態4に係る整列方法を説明する説明図である。 図8の状態を撮影した結果画像の一部の模式図である。 撮影画像から、各色彩領域(セル領域)を認識した結果を示す概念図である。 段差を利用し、画像上で見なしクワイアットゾーンを設置した場合の概念図である。 被印物の端面の一部に切り欠きを設けた例を示す説明図である。 被印物の切り欠きにバーを噛み合わせる例を示す説明図である。 被印物に噛み合わせたバーを斜めにして、被印物8をずらした例を示す説明図である。 円形状のカードを複数枚重畳した場合、縁の所定箇所に切り欠きを2個設けた例を示す説明図である。
符号の説明
8 被印物
10 端面
12 表面
14 裏面
16 収容ケース
200 切り欠き
202 バー
Q1、Q2 見なしクワイアットゾーン

Claims (14)

  1. 端面に光学式認識コードがマーキングされたシート状被印物を、複数重畳した状態で、前記端面にマーキングされている前記光学式認識コードを読み取る読み取り方法において、
    前記重畳した被印物を所定の方向に所定間隔でずらし、前記端面間に前記被印物の表面又は裏面を露出させるずらしステップと、
    前記ずらしステップにおいて前記被印物をずらした後、前記被印物の端面上にマーキングされている光学式認識コードを読み取る読み取りステップと、
    を含み、前記露出させる表面又は裏面は光学式認識コードに用いられない色彩が付されていることを特徴とする光学式認識コード読み取り方法。
  2. 請求項1記載の光学式認識コード読み取り方法において、
    前記所定の方向は、前記光学式認識コードがマーキングされている辺の方向、すなわち、前記被印物の略中央から、前記辺に向かう方向であって、前記辺に対して垂直な方向であることを特徴とする光学式認識コード読み取り方法。
  3. 請求項1記載の光学式認識コード読み取り方法において、
    前記所定の方向は、前記光学式認識コードがマーキングされている2辺に接続する角の方向、すなわち、前記被印物の略中央から前記角に向かう方向であって、前記角に接続する2個の辺から遠ざかる方向であることを特徴とする光学式認識コード読み取り方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の光学式認識コード読み取り方法において、
    前記ずらしステップは、
    前記重畳した複数のシート状被印物を、所定の板部材の上に置く載置ステップであって、その重畳方向が、前記板部材の面に平行な方向になるように置く載置ステップと、
    前記載置した前記被印物を、前記所定方向に斜めになるように倒すことによって、各被印物を所定量ずらす倒しステップと、
    を含むことを特徴とする光学式認識コード読み取り方法。
  5. 表面又は裏面の縁の部分に光学式認識コードがマーキングされたシート状被印物を、複数重畳した状態で、前記縁の部分にマーキングされている前記光学式認識コードを読み取る読み取り方法において、
    前記重畳した被印物を所定の方向に所定間隔でずらし、前記端面間に前記被印物の表面又は裏面を露出させ、前記表面又は裏面の縁の部分にマーキングされている光学式認識コードを露出させるずらしステップと、
    前記ずらしステップにおいて前記被印物をずらした後、前記被印物の表面又は裏面の縁の部分にマーキングされている光学式認識コードを読み取る読み取りステップと、
    を含み、前記被印物の前記端面は、光学式認識コードに用いられない色彩が付されていることを特徴とする光学式認識コード読み取り方法。
  6. 請求項5記載の光学式認識コード読み取り方法において、
    前記所定の方向は、前記光学式認識コードがマーキングされている辺の方向、すなわち、前記被印物の略中央から、前記辺に向かう方向であって、前記辺に対して垂直な方向であることを特徴とする光学式認識コード読み取り方法。
  7. 請求項5記載の光学式認識コード読み取り方法において、
    前記所定の方向は、前記光学式認識コードがマーキングされている2辺に接続する角の方向、すなわち、前記被印物の略中央から前記角に向かう方向であって、前記角に接続する2個の辺から遠ざかる方向であることを特徴とする光学式認識コード読み取り方法。
  8. 請求項5〜7のいずれか1項に記載の光学式認識コード読み取り方法において、
    前記ずらしステップは、
    前記重畳した複数のシート状被印物を、所定の板部材の上に置く載置ステップであって、その重畳方向が、前記板部材の面に平行な方向になるように置く載置ステップと、
    前記載置した前記被印物を、前記所定方向に斜めになるように倒すことによって、各被印物を所定量ずらす倒しステップと、
    を含むことを特徴とする光学式認識コード読み取り方法。
  9. 端面に光学式認識コードがマーキングされたシート状被印物を、複数重畳した状態で、前記端面にマーキングされている前記光学式認識コードを読み取る読み取り方法において、
    前記重畳した被印物の間に所定の隙間を設けて離間させる離間ステップと、
    前記離間ステップによって、所定の隙間で離間した前記被印物の端面上にマーキングされている光学式認識コードを読み取る読み取りステップと、
    を含むことを特徴とする光学式認識コード読み取り方法。
  10. 請求項9記載の光学式認識コード読み取り方法において、
    前記離間ステップにおいて離間させた前記被印物の間の隙間が影となるように、前記被印物の端面を照明する照明ステップ、
    を含み、前記読み取りステップは、前記照明ステップで照明された前記被印物の端面にマーキングされた前記光学式認識コードを、前記影となった隙間をクワイアットゾーンとして利用することによって、各コードシンボル毎に読み取ることを特徴とする光学式認識コード読み取り方法。
  11. 端面に光学式認識コードがマーキングされたシート状被印物を、複数重畳した状態で、前記端面にマーキングされている前記光学式認識コードを読み取る読み取り方法において、
    前記重畳した被印物を、前記光学式認識コードがマーキングされている端面と平行な方向に所定間隔でずらし、前記光学式認識コードがマーキングされている端面と隣接する他の端面側に段差を生じさせるずらしステップと、
    前記ずらしステップにおいて前記被印物をずらした後、前記被印物の端面上にマーキングされている光学式認識コードの画像を、前記段差を含めて取得する画像取得ステップと、
    前記取得した画像中の前記段差の位置に基づき、前記端面上にマーキングされている前記光学式認識コードの境界を判別し、それぞれの光学式認識コードに分ける分割ステップと、
    前記分割ステップで分けた各光学式認識コードを読み取り、原データを得る読み取りステップと、
    を含むことを特徴とする光学式認識コード読み取り方法。
  12. 端面に光学式認識コードがマーキングされたシート状被印物を、複数重畳した状態で、前記端面にマーキングされている前記光学式認識コードを読み取る読み取り方法において、
    前記重畳した被印物の縁部には、2個以上の切り欠きが設けられており、
    前記切り欠きと同様の径の2本以上のバーを、前記切り欠きに噛み合わせ、前記2本以上のバーを、斜めに傾けることによって、前記光学式認識コードがマーキングされている端面と平行な方向に前記被印物を所定間隔でずらし、前記光学式認識コードがマーキングされている端面と隣接する他の端面側に段差を生じさせるずらしステップと、
    前記ずらしステップにおいて前記被印物をずらした後、前記被印物の端面上にマーキングされている光学式認識コードの画像を、前記段差を含めて取得する画像取得ステップと、
    前記取得した画像中の前記段差の位置に基づき、前記端面上にマーキングされている前記光学式認識コードの境界を判別し、それぞれの光学式認識コードに分ける分割ステップと、
    前記分割ステップで分けた各光学式認識コードを読み取り、原データを得る読み取りステップと、
    を含むことを特徴とする光学式認識コード読み取り方法。
  13. 請求項11又は12記載の光学式認識コード読み取り方法において、
    前記分割ステップは、
    前記段差を結ぶ線分を作成し、前記線分の幅を1画素以上の画素数に増やすことによって、前記端面上にマーキングされている前記光学式認識コードの境界となる領域であるクワイアットゾーンを作成するステップと、
    前記作成したクワイアットゾーンに基づき、それぞれの光学式認識コードに分けるステップと、
    を含むことを特徴とする光学式認識コード読み取り方法。
  14. 光学式認識コードが端面にマーキングされた被印物において、
    前記光学式認識コードがマーキングされている前記端面に、所定の切り欠きが設けられていることを特徴とする被印物。
JP2007258430A 2007-10-02 2007-10-02 光学式認識コード読み取り方法及び光学式認識コードがマーキングされた被印物 Pending JP2009087194A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007258430A JP2009087194A (ja) 2007-10-02 2007-10-02 光学式認識コード読み取り方法及び光学式認識コードがマーキングされた被印物
PCT/JP2008/067717 WO2009044720A1 (ja) 2007-10-02 2008-09-30 光学式認識コード読み取り方法及び装置並びにプログラム並びに光学式認識コードがマーキングされた被印物
TW97137728A TW200921523A (en) 2007-10-02 2008-10-01 Method and apparatus of reading an optical identification code, program and a target marked with optical identification code

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007258430A JP2009087194A (ja) 2007-10-02 2007-10-02 光学式認識コード読み取り方法及び光学式認識コードがマーキングされた被印物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009087194A true JP2009087194A (ja) 2009-04-23

Family

ID=40660510

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007258430A Pending JP2009087194A (ja) 2007-10-02 2007-10-02 光学式認識コード読み取り方法及び光学式認識コードがマーキングされた被印物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009087194A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106696462A (zh) * 2015-11-13 2017-05-24 林崇璘 自动辨识物件印刷位置的印刷系统及其印刷方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106696462A (zh) * 2015-11-13 2017-05-24 林崇璘 自动辨识物件印刷位置的印刷系统及其印刷方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2056238B1 (en) Information recording medium, and method for reading information from information recording medium
JP2014095974A (ja) 光学式自動認識コード読み取り方法
EP2815567B1 (en) Security element and method to inspect authenticity of a print
CN101138008B (zh) 图像处理设备和图像处理方法
WO2008010513A1 (fr) symbole optique, objet auquel il est rattaché, procédé de rattachement du symbole optique à un OBJET, procédé de décodage dudit symbole, dispositif et programme associés
CN100433038C (zh) 用于读取具有编码信息的符号的方法
US7340112B2 (en) Labeling system and methodology
JP2009540468A (ja) 多次元シンボロジー及び関連する方法
GB2446424A (en) Two dimensional bar code with locating symbols
JP2004070960A (ja) 二次元バーコードの信号化方法、これを行うスキャナ、及び解読方法
JP2008027029A (ja) 光学式シンボル及びそれが付された物品並びに光学式シンボルを物品に付す方法及び光学式シンボルのデコード方法。
US20120248193A1 (en) Blur Resistant Barcode
US6456798B1 (en) Barcode and data storage arrangement on a photographic element
JP4524429B2 (ja) 情報コード印刷媒体読取方法及び情報コード印刷媒体読取装置
WO2013027234A1 (ja) サテライトドット方式による二次元コードとその読み取り方法
JP2009087194A (ja) 光学式認識コード読み取り方法及び光学式認識コードがマーキングされた被印物
JP2006309287A (ja) デザインバーコード。
US6726102B2 (en) Data recording medium and code reader
JP4890112B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
CN202309851U (zh) 一种扫描设备及包含该扫描设备的图像形成装置
CN107451644B (zh) 一种防伪二维码的制作方法
US20100252636A1 (en) Optical recognition code, method for marking the same, method for reading out the same, and articles marked with the same
JP2006292987A (ja) 画像読取装置
JP5444742B2 (ja) 情報記録媒体
US6546151B1 (en) Information processing apparatus and information equipment using the information processing apparatus