JP2009086754A - ソフトウェア更新方法および携帯端末 - Google Patents

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Abstract

【課題】 外部記憶装置を利用することで、ソフトウェアの更新に費やす時間を短縮し、携帯端末の利便性を向上することを目的とする。
【解決手段】
本発明のソフトウェア更新方法は、ソフトウェアの更新案内情報を受信する案内受信ステップS310と、圧縮差分情報を更新案内情報に応じてサーバから取得する圧縮差分情報取得ステップS314と、既存情報を当該携帯端末に接続された外部記憶装置に一度に待避する既存情報待避ステップS316と、圧縮差分情報を一度に解凍し解凍した差分情報を外部記憶装置250に保持させる圧縮差分情報解凍ステップS318と、ソフトウェアの更新案内があったことを報知し更新を実行するか否かを確認する更新確認ステップS320と、外部記憶装置の差分情報によって既存のソフトウェアを更新するソフトウェア更新ステップS322と、を含むことを特徴としている。
【選択図】 図4

Description

本発明は、外部記憶装置を利用してソフトウェアを更新するソフトウェア更新方法および携帯端末に関する。
近年、PHS(Personal Handy phone System)や携帯電話等に代表される携帯端末が普及し、場所や時間を問わず通話や情報入手が可能となった。このような携帯端末は、所定間隔をおいて配される基地局と無線通信を行うことで通信網との接続を行う。そして、基地局は、通信相手の通信可能範囲にある基地局と通信を行い移動局同士の音声通信を確立する。
かかる携帯端末では、利用できるサービスや機能が日々増加し、そのようなサービスや機能に対応するため、携帯端末側のソフトウェアを更新(アップデート)する必要が生じている。また、ソフトウェアのアルゴリズムが変更された場合やソフトウェアのバグに対応する場合にもソフトウェアの更新を伴う。
このようなソフトウェアの更新は、失敗した場合に少なくとも元の状態には戻せるように細心の配慮をしなければならず、特に、携帯端末においては、基地局との無線通信の確立が安定的に維持されていることが前提となり、さらなる配慮が必要となる。
図6は、このような無線端末によるソフトウェアの更新処理の流れを示したフローチャートである。ソフトウェアを総括的に管理するサービス事業者側の事業者サーバでソフトウェアが更新されると、まず、ソフトウェアの更新を案内する更新案内情報が事業者サーバから携帯端末に伝送され、携帯端末は、その更新案内情報を受信すると(S10)、かかる更新案内情報に応じてソフトウェアの更新案内があったことをユーザに報知し、ソフトウェアを更新するか否かを確認する(S12)。
ユーザが更新を実行する旨の入力を行うと、圧縮されたソフトウェアの差分情報がサービス事業者側の事業者サーバから取得(ダウンロード)される(S14)。そして、更新により上書きされる既存情報のうちの一部を待避(バックアップ)し(S16)、その一部に相当する圧縮差分情報を解凍する(S18)。解凍された差分情報によって、既存のソフトウェアの一部が更新(アップデート)される(S20)。ここで、今回のソフトウェアの更新が全て完了したかどうか判断され(S22)、完了していなければ既存情報の待避ステップ(S16)からの処理を繰り返す。
ソフトウェアの更新において、上述したような待避、解凍、更新の繰り返しが必要なのは、携帯端末内でソフトウェアの更新に利用可能な記憶領域、即ち、ユーザに解放された記憶領域が制限されているからである。
図7は、従来のソフトウェア更新における記憶領域の制限を説明するためのアドレスマップである。図7では縦方向が記憶領域のアドレスを示している。ここでは、ユーザに解放された領域が制限され、更新されるソフトウェアである圧縮差分情報をユーザ解放領域に保存すると、残った領域で既存情報のバックアップおよび圧縮差分情報の解凍を行わなくてはならない。従って、残った記憶容量から今回の更新における更新単位が定まる。携帯端末はこの更新単位毎に既存情報の待避(S16)、圧縮差分情報の解凍(S18)、ソフトウェアの更新(S20)を繰り返すこととなる。
上述した記憶領域におけるソフトウェアの書き替えでは、記憶媒体の特性上書き込みと読み出しを同時に遂行することができない。従って、ソフトウェアの更新(S20)中は、携帯端末における他の操作が規制される。また、処理の繰り返しに伴う割込処理における汎用レジスタ値の待避や復旧に時間を要し、さらに更新対象となるソフトウェアが他の操作の実行ソフトウェアとなるのを防止するため、結局、既存情報の待避(S16)、圧縮差分情報解凍(S18)中も他の操作が規制される。こうして、ソフトウェアの更新中は、一切の操作が禁止される。
しかし、ソフトウェアの更新は、通常、30分から1時間といった時間を要し、その間、一切の操作が禁止されてしまうと不測の着呼等に対応できないといった問題があった。携帯端末では、パーソナルコンピュータ等と違い、他のユーザからの不意な着信があるので、一切の操作が禁止される時間がたとえ1時間であっても損害は大きい。また、携帯端末においては、ソフトウェアの更新中に電波が不安定となり途中で更新が中止され、最初から更新をやり直さなくてはならない等時間をさらに浪費する可能性がある。
ここで、現在の位置や時刻に応じて受けられるサービスに関するソフトウェアの取得(ダウンロード)を、予め位置や時刻を推測して事前に実行する技術が知られている(例えば、特許文献1)。しかし、かかる技術は既存の情報を取得するタイミングを早める技術であり、ソフトウェアの更新に費やす時間が短縮されるものではない。
さらに、新規のファームウェア等の取得(ダウンロード)を自動的に実行し、ユーザに負担をかけることなく簡単にファームウェアの更新を行う技術も知られている(例えば、特許文献2)。かかる技術では、所定の時刻にファームウェアの取得要求を行い、電力供給状態に応じて更新処理を進行することができる。しかし、かかる技術は電力供給に合わせて効率よくファームウェアを取得する技術であり、やはりソフトウェアの更新時間の短縮化を図れるものではない。
特開2004−356706号公報 特開2006−072761号公報
近年では、携帯端末自体の処理能力の向上により、ソフトウェアの容量も増加の一途を辿っている。このようなソフトウェア容量の増加に伴ってソフトウェアの更新に費やされる時間も延長される傾向にある。
また、ソフトウェアの更新において、従来は電話機能のみを考慮すればよかったのが、近年では、電子メール、撮像機能、音楽再生、TV視聴等様々な機能が追加され、上述したようなソフトウェアの更新も頻繁になってきた。
さらに、携帯端末においては、ソフトウェアの更新を長時間遂行すると、基地局との無線通信が不安定になることも予想される。かかる背景の下、ソフトウェア更新時間の短縮化が望まれている。
本発明は、従来の技術が有する上記問題点に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、ソフトウェアの更新に費やす時間を短縮し、携帯端末の利便性を向上することが可能な、ソフトウェア更新方法および携帯端末を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、基地局と無線通信可能な無線端末のソフトウェアを更新するソフトウェア更新方法であって、基地局を介してサーバからソフトウェアの更新案内情報を受信する案内受信ステップと、ソフトウェアを更新する上での差分情報を圧縮した圧縮差分情報を、更新案内情報に応じてサーバから取得する圧縮差分情報取得ステップと、圧縮差分情報により更新される部分の既存情報を、当該携帯端末に接続された外部記憶装置に一度に待避する既存情報待避ステップと、圧縮差分情報を一度に解凍し、解凍した差分情報を外部記憶装置に保持させる圧縮差分情報解凍ステップと、ソフトウェアの更新案内があったことを報知し、更新を実行するか否かを確認する更新確認ステップと、更新を実行する旨の入力に応じて、外部記憶装置の差分情報によって既存のソフトウェアを更新するソフトウェア更新ステップと、を含むことを特徴とする、ソフトウェア更新方法が提供される。
携帯端末内の記憶容量は増加傾向にあるものの、ユーザが自由に利用することができるユーザ解放領域はそれに比して増える訳ではない。従って、手軽に利用することが可能となった外部記憶装置を利用して、バックグランドで予め処理することが可能な既存情報の待避および圧縮差分情報の解凍を、ユーザの確認応答を待つことなく事前に遂行する。そして、更新を実行する旨の入力に応じて、残った更新領域への実際の書き込み(上書き)を行う。かかる構成により、ユーザによる他の操作を制限するのが、最終段階である実際の更新処理のみとなるので、ソフトウェアの更新時間を大幅に短縮することが可能となる。
また、既存情報の待避、圧縮差分情報の解凍、ソフトウェア更新を繰り返す際生じる割り込み処理等も不要になるので、その分処理効率も向上し、ソフトウェアの更新時間の全体的な時間短縮を図ることができる。
外部記憶装置の挿入状態を確認する挿入確認ステップをさらに含み、圧縮差分情報取得ステップ、既存情報待避ステップおよび圧縮差分情報解凍ステップは、外部記憶装置が挿入されているときに実行されてもよい。
外部記憶装置は、携帯端末と別体に設けられるので、携帯端末と常時接続されているとは限らない。かかる挿入確認ステップにより、外部記憶装置が挿入されているときは、本発明の方法を適用し、抜脱されているときは、従来の方法を適用することができ、外部記憶装置の挿脱状態に応じて最適な更新方法を選択することができる。
圧縮差分情報取得ステップ、既存情報待避ステップおよび圧縮差分情報解凍ステップは、アイドルタイムに実行されてもよい。
本発明では、圧縮差分情報の取得、既存情報の待避、圧縮差分情報の解凍、ソフトウェア更新の中から圧縮差分情報の取得、既存情報の待避、圧縮差分情報の解凍を別タイミングで遂行することができるので、ユーザの更新確認を待たずして取得、待避、解凍を任意の自由なタイミングで行うことが可能となる。従って、かかる一連の処理をユーザが当該携帯端末を利用していないアイドルタイム等に実行することで、資源の有効利用を図ることが可能となる。
ソフトウェア更新ステップにおいて、将来的に更新する旨の入力を受けた場合、以後の所望するタイミングで既存のソフトウェアを更新してもよい。
本発明は、外部記憶装置に既存情報および差分情報が残っている限り、携帯端末の他の操作が規制されるソフトウェアの更新をユーザが所望する任意のタイミングで行うことが可能となる。かかる構成により、更新確認ステップのタイミングで強制的に携帯端末が利用できなくなるといった問題を回避することができる。
上記課題を解決するために、本発明の他の観点によれば、基地局を介してサーバからソフトウェアの更新案内情報を受信する案内受信部と、ソフトウェアを更新する上での差分情報を圧縮した圧縮差分情報を、更新案内情報に応じてサーバから取得する圧縮差分情報取得部と、圧縮差分情報により更新される部分の既存情報を、当該携帯端末に接続された外部記憶装置に一度に待避する既存情報待避部と、圧縮差分情報を一度に解凍し、解凍した差分情報を外部記憶装置に保持させる圧縮差分情報解凍部と、ソフトウェアの更新案内があったことを報知し、更新を実行するか否かを確認する更新確認部と、更新を実行する旨の入力に応じて、外部記憶装置の差分情報によって既存のソフトウェアを更新するソフトウェア更新部と、を備えることを特徴とする、携帯端末が提供される。
上述したソフトウェア更新方法における技術的思想に対応する構成要素やその説明は、当該携帯端末にも適用可能である。
以上説明したように本発明のソフトウェア更新方法では、外部記憶装置を利用することで、ソフトウェアの更新に費やす時間を短縮し、携帯端末の利便性を向上することが可能となる。
以下に図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
PHSや携帯電話等に代表される近年の携帯端末では、外部(接続)コネクタの規格化、共通化により、他の電子機器との接続が容易になってきた。例えば、メモリスロットやUSB(Universal Serial Bus)を通じて、SDカードやメモリスティック等の外部記憶装置を接続することが可能となった。
本実施形態では、このように手軽に利用することが可能となった外部記憶装置を利用して、ソフトウェアの更新に費やす時間を短縮し、携帯端末の利便性を向上することを目的としている。以下では、理解を容易にするため、まず、無線通信システム全体の構成を説明し、その後でソフトウェア更新の対象である携帯端末の構成を詳述する。また、ここでは携帯端末として、特に、PHS端末を挙げて説明するが、携帯端末はPHS端末に限られず、携帯電話、ノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant)、デジタルカメラ、音楽プレイヤー、カーナビゲーション、ポータブルテレビ、ゲーム機器、DVDプレイヤー、リモートコントローラ等様々な電子機器で構成することができる。
(無線通信システム100)
図1は、無線通信システム100を説明するためのシステムブロック図である。かかる無線通信システム100は、ユーザが所有するPHS端末110と、基地局120と、インターネット等のIP通信網130と、接続選択サーバ140とを含んで構成される。
上記無線通信システム100においては、ユーザが自己のPHS端末110から他のPHS端末150への通話回線接続を試みた場合、ユーザのPHS端末110の操作に応じて、無線通信可能領域にある基地局120との無線通信が確立され、基地局120は、図1中(1)に示すように、IP通信網130を介して接続選択サーバ140に他のPHS端末150との通信接続を要求する。
そして、接続選択サーバ140は、図1中(2)に示すように、他のPHS端末150の無線通信可能領域にある基地局120を選定して、通信相手の有する他のPHS端末150との音声通話を設定する。
そして、音声通話に必要な基地局120の設定が完了すると、接続選択サーバ140は、その音声通話処理を基地局間に渡し、図1中(3)に示すように、ユーザ側および通信相手側の基地局120同士が主体となって音声信号の送受を直接行う。このとき、接続選択サーバ140は、各PHS端末110、150の通信環境の変化、例えば、PHS端末110の移動に応じて適切な基地局120を割り当てるための待機状態に移行する。
また、サービス事業者からソフトウェアの提供を受ける場合、基地局120を通じてサービス事業者が運営する事業者サーバ160と通信を確立し、ソフトウェアをダウンロードする。さらに、そのソフトウェアが更新された場合には、その更新された差分情報をダウンロードして既存のソフトウェアに上書きする。
(PHS端末110)
以下、無線通信システム100におけるPHS端末110の構成を説明する。
図2は、PHS端末110のハードウェア構成を示した機能ブロック図であり、図3は、PHS端末110の外観を示した斜視図である。PHS端末110は、端末制御部210と、端末メモリ212と、表示部214と、操作部216と、音声入力部218と、音声出力部220と、無線通信部222と、外部コネクタ224とを含んで構成される。
上記端末制御部210は、中央処理装置(CPU)を含む半導体集積回路によりPHS端末110全体を管理および制御する。端末制御部210は、端末メモリ212のプログラムを用いて、PHS端末110を利用した通話機能やメール配信機能も当然にして遂行する。また、後述する、案内受信部230、圧縮差分情報取得部232、挿入確認部234、既存情報待避部236、圧縮差分情報解凍部238、更新確認部240、ソフトウェア更新部242としても機能する。
上記端末メモリ212は、ROM、RAM、EEPROM、不揮発性RAM、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)等で構成され、端末制御部210で処理されるプログラム、サービス事業者から提供されるソフトウェア等を記憶する。また、端末メモリ212は、端末制御部210がプログラムを展開したり、一時的にデータを格納したりするのにも利用される。例えば、端末メモリ212のユーザ解放領域は、ソフトウェアの更新時に、新しいソフトウェアの圧縮差分情報、その更新において待避される既存情報、圧縮差分情報を解凍した差分情報を記憶することができる。また、本実施形態においては、このうち既存情報および差分情報を外部記憶装置250に記憶する。
上記表示部214は、液晶ディスプレイ、EL(Electro Luminescence)、PDP(Plasma Display Panel)等で構成され、端末メモリ212に記憶された、またはIP通信網130を介してアプリケーション中継サーバ(図示せず)から提供される、WebブラウザやアプリケーションのGUI(Graphical User Interface)を表示することができる。
上記操作部216は、キーボード、十字キー、ジョイスティック等のスイッチから構成され、ユーザの操作入力を受け付ける。
上記音声入力部218は、マイク等の音声認識装置で構成され、通話時に入力されたユーザの音声をPHS端末110内で処理可能な電気信号に変換する。
上記音声出力部220は、スピーカで構成され、PHS端末110で受信した通話相手の音声信号を音声に変えて出力する。また、着信音や、操作部216の操作音、アラーム音等も出力できる。
上記無線通信部222は、携帯電話網における基地局120と無線通信を行う。かかる無線通信としては、基地局120内でフレームを時分割した複数のタイムスロットをそれぞれPHS端末110のチャネルに割り当てて通信を行う時分割多重方式等がある。
上記外部コネクタ224は、別体に設けられた外部記憶装置250等の電子機器を接続できるように規格化、共通化された形状で形成され、このような電子機器を固定することができる。かかる外部コネクタ224に接続される外部記憶装置250としては、例えば、マイクロSD、ミニSD、USBメモリ等を利用することができ、記憶領域をユーザ解放領域の約6倍、例えば32Mバイト以上とすることができる。
次に、端末制御部210上で動作する案内受信部230、圧縮差分情報取得部232、挿入確認部234、既存情報待避部236、圧縮差分情報解凍部238、更新確認部240、ソフトウェア更新部242を説明する。
上記案内受信部230は、サービス事業者側でソフトウェアが更新され、その更新されたソフトウェアが各PHS端末110に配信可能となったときに出力される更新案内情報を、基地局120を介して受信する。ここでは、サービス事業者が提供するドライバ、OS、ミドルウェア、アプリケーション等様々なソフトウェアを対象とし、機能追加やアルゴリズムの変更、また、バグ対策等様々なトリガによって更新が発生する。
上記挿入確認部234は、外部記憶装置250が当該PHS端末110の外部コネクタ224に挿入されているかどうか(挿入状態)を確認する。以下に示す既存情報待避部236および圧縮差分情報解凍部238は、挿入確認部234が、外部記憶装置250の挿入を確認している場合に機能する。
本実施形態の外部記憶装置250は、PHS端末110と別体に設けられるので、PHS端末110と常時接続されているとは限らない。かかる挿入確認部234による挿入確認により、外部記憶装置250が挿入されているときは、本実施形態の、既存情報待避部236および圧縮差分情報解凍部238として機能し、抜脱されているときは、従来の更新処理が遂行される。こうして、外部記憶装置250の挿脱状態に応じた最適な更新手段を選択することができる。
上記圧縮差分情報取得部232は、案内受信部230が更新案内情報を受信した後、新たなソフトウェアと既存のソフトウェアの差分情報を圧縮した圧縮差分情報の取得要求を事業者サーバ160に行い、事業者サーバ160から圧縮差分情報を取得(ダウンロード)する。ここで、差分情報は、ソフトウェア全ての差し替えも含む。かかる事業者サーバ160は、サービス事業者が管理しているので成り済ましにより不正な圧縮差分情報を取得することはない。
上記既存情報待避部236は、圧縮差分情報を反映することにより更新される部分の既存情報を、十分な記憶容量を有する外部記憶装置250に一度に待避する。ここで、「一度に」とは、圧縮差分情報の解凍、ソフトウェア更新といった以降の処理に移ることなく纏めて実質的に一度に処理することを示す。
上記圧縮差分情報解凍部238は、圧縮差分情報取得部232が取得した圧縮差分情報を一度に解凍し、解凍した差分情報を外部記憶装置250に保持させる。
記憶媒体の著しい進歩によりPHS端末110内端末メモリ212の記憶容量は増加傾向にあるものの、ユーザが自由に利用することができるユーザ解放領域はそれに比して増える訳ではない。従って、手軽に利用することが可能となった外部記憶装置250を利用して、バックグランドで予め処理することが可能な既存情報の待避および圧縮差分情報の解凍を、ユーザの確認応答を待つことなく事前に遂行する。そして、後述するように、更新を実行する旨の入力に応じて、残った更新領域への実際の書き込み(上書き)を行う。
かかる構成により、ユーザによる他の操作を制限するのが、最終段階である実際の更新処理のみとなるので、ソフトウェアの更新時間を大幅に短縮することが可能となる。
また、本実施形態においては、従来と違い、既存情報の待避、圧縮差分情報の解凍、ソフトウェア更新を繰り返す際生じる割り込み処理等も不要になるので、その分処理効率も向上し、ソフトウェアの更新時間の全体的な時間短縮を図ることができる。
また、上述した圧縮差分情報取得部232、既存情報待避部236、圧縮差分情報解凍部238は、後述する更新確認部240やソフトウェア更新部242と独立して任意のタイミング、例えばアイドルタイムを利用して実行できる。
本実施形態では、圧縮差分情報の取得、既存情報の待避、圧縮差分情報の解凍、ソフトウェア更新の中から圧縮差分情報の取得、既存情報の待避、圧縮差分情報の解凍を別タイミングで遂行することができるので、ユーザの更新確認を待たずして取得、待避、解凍を任意の自由なタイミングで行うことが可能となる。
従って、かかる一連の処理をユーザが当該PHS端末110を利用していない時間に実行したり、電波強度が高い安定した無線通信が見込まれるときに実行したり、クレードル(充電器)に嵌入した(電力の供給を受けている)状態で実行したりすることで、資源の有効利用を図ることが可能となる。
上記更新確認部240は、ソフトウェアの更新準備が完了した後、ソフトウェアの更新案内があったことを、表示部214を通じてユーザに報知し、更新を実行するか否かを確認する。
上記ソフトウェア更新部242は、ソフトウェアの更新を実行する旨のユーザによる入力に応じて、外部記憶装置250に格納された差分情報を読み出し、その差分情報によって既存のソフトウェアを更新する。
また、更新確認部240の更新確認に対して、将来的にソフトウェアを更新する旨の入力を受けた場合、ソフトウェア更新部242は、それ以後の所望するタイミングで既存のソフトウェアを更新する。
本実施形態は、外部記憶装置250に既存情報および差分情報が残っている限り、PHS端末110の他の操作が規制されるソフトウェアの更新をユーザが所望する任意のタイミングで行うことができる。例えば、PHS端末110自体の着発信履歴、電子メール送受信履歴、ブラウザ使用履歴より、PHS端末110をユーザが使用しない時間帯およびソフトウェアの更新に費やす時間を推測し、推測された時間に更新を行う。このとき、既存情報および差分情報が残っていることをフラグを通じて認識してもよい。かかる構成により、更新確認部240の確認タイミングで強制的にPHS端末110が利用できなくなるといった問題を回避することができる。
(ソフトウェア更新方法)
次に、上述したPHS端末100を用いて、自局であるPHS端末110のソフトウェアを更新するソフトウェア更新方法を説明する。
図4は、ソフトウェアの更新処理の流れを示したフローチャートである。PHS端末110は、通常、更新案内情報が受信されるまで更新案内情報の待機状態を維持する(S310:案内受信ステップ)。そして、更新案内情報を受信すると、外部記憶装置250の挿入状態を確認し(S312:挿入確認ステップ)、外部記憶装置250が挿入されているときには、本実施形態による処理が為され、抜脱していれば、従来の処理(S12〜S22)が為される。かかる従来の処理に関しては、図6を用いて既に説明されているのでここではその詳細な説明を省略する。
外部記憶装置250が挿入され、本実施形態の処理が遂行される場合、PHS端末110は、圧縮差分情報を事業者サーバ160から取得する(S314:圧縮差分情報取得ステップ)。そして、PHS端末110は、圧縮差分情報により更新される部分の既存情報全てを外部記憶装置250に一度に待避し(S316:既存情報待避ステップ)、圧縮差分情報を一度に解凍し、その解凍した差分情報全てを外部記憶装置250に保持させる(S318:圧縮差分情報解凍ステップ)。
続いて、PHS端末110は、ソフトウェアの更新案内があったことを表示部214を通じてユーザに報知し、操作部216によるユーザ入力を通じて更新を実行するか否かを確認する(S320:更新確認ステップ)。かかる更新確認ステップ(S320)において、ユーザから更新を実行する旨が入力された場合、それに応じて、外部記憶装置の差分情報によって既存のソフトウェアを更新する(S322:ソフトウェア更新ステップ)。その後、更新が完了したかどうか判断され(S324)、完了していない場合は、ソフトウェア更新ステップ(S322)を繰り返す。
図5は、本実施形態のソフトウェア更新における記憶領域の制限を説明するためのアドレスマップである。図5では縦方向が記憶領域のアドレスを示している。かかる記憶領域内のOTA(Over The Air)プログラム350は、製造者または通信事業者がそのPHS端末110を無線遠隔制御するシステム(OTA)の一部であり、製造者または通信事業者からの指示に従ってソフトウェアの更新を支援する。また、LOADERプログラム352は、ソフトウェアの更新に際し、圧縮差分情報取得ステップ(S314)、既存情報待避ステップ(S316)、圧縮差分情報解凍ステップ(S318)、ソフトウェア更新ステップ(S322)を実質的に遂行する。
ここでも、PHS端末110内においては従来同様ユーザ解放領域が制限されているが、本実施形態では、外部記憶装置250を利用できるので、かかる外部記憶装置250の記憶領域を用いて、既存情報や差分情報を全て格納している。
上述したように、プログラム領域におけるソフトウェアの書き替えでは、記憶媒体の特性上書き込みと読み出しを同時に遂行することができない。しかし、本実施形態においては、このような他の操作の規制は、ソフトウェアの更新(S322)中に限られる。従って、従来において操作不能であった、既存情報の待避や圧縮差分情報の解凍が為されている期間も、LOADERプログラム352と外部記憶装置250とのアクセスしか生じておらず、PHS端末110自体の操作は可能である。従って、図4中斜線で示された操作不能となる時間が大幅に短縮される。
以上説明したような実施形態では、外部記憶装置を利用することで、ソフトウェアの更新に費やす時間を短縮し、携帯端末の利便性を向上することが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
なお、本明細書のソフトウェア更新方法における各工程は、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はなく、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)も含むとしても良い。
本発明は、外部記憶装置を利用してソフトウェアを更新するソフトウェア更新方法および携帯端末に利用することができる。
無線通信システムを説明するためのシステムブロック図である。 PHS端末のハードウェア構成を示した機能ブロック図である。 PHS端末の外観を示した斜視図である。 ソフトウェアの更新処理の流れを示したフローチャートである。 ソフトウェア更新における記憶領域の制限を説明するためのアドレスマップである。 従来の無線端末によるソフトウェアの更新処理の流れを示したフローチャートである。 従来のソフトウェア更新における記憶領域の制限を説明するためのアドレスマップである。
符号の説明
110 …PHS端末
160 …事業者サーバ
230 …案内受信部
232 …圧縮差分情報取得部
234 …挿入確認部
236 …既存情報待避部
238 …圧縮差分情報解凍部
240 …更新確認部
242 …ソフトウェア更新部
250 …外部記憶装置

Claims (5)

  1. 基地局と無線通信可能な無線端末のソフトウェアを更新するソフトウェア更新方法であって、
    前記基地局を介してサーバからソフトウェアの更新案内情報を受信する案内受信ステップと、
    ソフトウェアを更新する上での差分情報を圧縮した圧縮差分情報を、前記更新案内情報に応じて前記サーバから取得する圧縮差分情報取得ステップと、
    前記圧縮差分情報により更新される部分の既存情報を、当該携帯端末に接続された外部記憶装置に一度に待避する既存情報待避ステップと、
    前記圧縮差分情報を一度に解凍し、解凍した差分情報を前記外部記憶装置に保持させる圧縮差分情報解凍ステップと、
    ソフトウェアの更新案内があったことを報知し、該更新を実行するか否かを確認する更新確認ステップと、
    更新を実行する旨の入力に応じて、前記外部記憶装置の差分情報によって既存のソフトウェアを更新するソフトウェア更新ステップと、
    を含むことを特徴とする、ソフトウェア更新方法。
  2. 前記外部記憶装置の挿入状態を確認する挿入確認ステップをさらに含み、
    前記圧縮差分情報取得ステップ、既存情報待避ステップおよび圧縮差分情報解凍ステップは、前記外部記憶装置が挿入されているときに実行されることを特徴とする、請求項1に記載のソフトウェア更新方法。
  3. 前記圧縮差分情報取得ステップ、既存情報待避ステップおよび圧縮差分情報解凍ステップは、アイドルタイムに実行されることを特徴とする、請求項1または2に記載のソフトウェア更新方法。
  4. 前記ソフトウェア更新ステップにおいて、将来的に更新する旨の入力を受けた場合、以後の所望するタイミングで既存のソフトウェアを更新することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のソフトウェア更新方法。
  5. 基地局を介してサーバからソフトウェアの更新案内情報を受信する案内受信部と、
    ソフトウェアを更新する上での差分情報を圧縮した圧縮差分情報を、前記更新案内情報に応じて前記サーバから取得する圧縮差分情報取得部と、
    前記圧縮差分情報により更新される部分の既存情報を、当該携帯端末に接続された外部記憶装置に一度に待避する既存情報待避部と、
    前記圧縮差分情報を一度に解凍し、解凍した差分情報を前記外部記憶装置に保持させる圧縮差分情報解凍部と、
    ソフトウェアの更新案内があったことを報知し、該更新を実行するか否かを確認する更新確認部と、
    更新を実行する旨の入力に応じて、前記外部記憶装置の差分情報によって既存のソフトウェアを更新するソフトウェア更新部と、
    を備えることを特徴とする、携帯端末。
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