JP2009086515A - 撮影装置および撮影装置の制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】使い易いフォーカスロック機能を有し、撮影者の意図した被写体に焦点調節が可能な撮影装置および撮影装置の制御方法を提供する。
【解決手段】レリーズ釦の半押し操作に応答して、撮影光学系101を合焦許容範囲に導くと共に(#47:コントラストAF1)、被写体像データの中から特定領域に対応する被写体像データを記憶部(SDRAM267)に記憶させる(#49)。また、レリーズ釦の全押し操作(#51)に応答して、最新の被写体像データの全領域の中から記憶部(SDRAM267)に記憶された特定領域の被写体像を含む新たな領域を設定し(#250、#251)、この設定された領域に対応するコントラスト情報に基づいて撮影光学系101を合焦許容範囲に導いている(#53:コントラストAF2)。
【選択図】 図3
【解決手段】レリーズ釦の半押し操作に応答して、撮影光学系101を合焦許容範囲に導くと共に(#47:コントラストAF1)、被写体像データの中から特定領域に対応する被写体像データを記憶部(SDRAM267)に記憶させる(#49)。また、レリーズ釦の全押し操作(#51)に応答して、最新の被写体像データの全領域の中から記憶部(SDRAM267)に記憶された特定領域の被写体像を含む新たな領域を設定し(#250、#251)、この設定された領域に対応するコントラスト情報に基づいて撮影光学系101を合焦許容範囲に導いている(#53:コントラストAF2)。
【選択図】 図3
Description
本発明は、撮影装置および撮影装置の制御方法に関し、詳しくは、被写体像のコントラスト情報を検出して自動焦点調節動作を行う、いわゆるコントラストAFが可能な撮影装置において、フォーカスロックが可能な撮影装置および撮影装置の制御方法に関する。
近年、自動焦点調節技術が進歩してきており、複数点の測距ポイントについて測距を行い、その中から被写体距離を決め、撮影レンズの自動焦点調節を行うカメラが知られている。このようなカメラでは、撮影者の意図する被写体に対してピントが合わない可能性がある。そこで、特許文献1に開示には、撮影者の意図する主要被写体を選択し、この被写体に対してピントの合うカメラが開示されている。
特開2003−241073号公報
すなわち、特許文献1に開示のカメラは、コントラストAF(Auto Focus)機能を具備し、主要被写体を撮影画面の中央に位置させ、この状態でレリーズ釦の半押し操作を行うと、撮像素子によって中央領域の被写体像データを記憶する。次に、レリーズ釦の全押し操作を行うと、全画面の被写体像データを取得して、その全画面データの中から記憶された被写体像データと類似の部分を抽出し、その領域においてコントラストAFにて焦点調節を行う。
このように、特許文献1に開示のカメラにおいては、撮影動作を指示するレリーズ釦の全押しに先立って撮影者の意図する被写体を選択することができる。しかしながら、レリーズ釦の半押し操作時に、撮影レンズが大幅に合焦位置から外れていると、中央領域の画像は非常にコントラストの低いものとなる。その結果、レリーズ釦の全押し操作がなされた際に類似部分の画像を検出することができず、フォーカスロックの機能が十分働かないため、撮影者の意図した通りの焦点調節が行われないおそれがある。
本発明は、このような事情を鑑みてなされたものであり、使い易いフォーカスロック機能を有し、撮影者の意図した被写体に焦点調節が可能な撮影装置および撮影装置の制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため第1の発明に係わる撮影装置は、撮影レンズを介して入射した被写体光束を撮像面で受光し、この撮像面に結像した被写体像を光電変換して被写体像データを繰り返し出力する撮像手段と、レリーズ釦の半押し操作に応答して、上記撮像手段から出力される最新の被写体像データの特定領域におけるコントラスト情報を求め、このコントラスト情報に基づいて上記撮影レンズを第1の合焦許容範囲に導く第1のコントラストAF手段と、この第1のコントラストAF手段によって、上記撮影レンズが上記第1の合焦許容範囲内に導かれた際に、最新の被写体像データから上記特定領域における被写体像データを記憶する記憶手段と、上記撮像手段から出力される最新の被写体像データの全領域の中から上記記憶手段に記憶された被写体像を含む新たな領域を設定する設定手段と、レリーズ釦の全押し操作に応答して、上記設定手段で設定された領域におけるコントラスト情報を求め、このコントラスト情報に基づいて上記撮影レンズを上記第1の合焦許容範囲よりも狭い第2の合焦許容範囲に導く第2のコントラストAF手段を具備する。
上記目的を達成するため第2の発明に係わる撮影装置は、撮影レンズを介して入射した被写体光束を撮像面で受光し、この撮像面に結像した被写体像を光電変換して被写体像データを出力する撮像手段と、上記撮像手段から出力される最新の被写体像データのコントラスト情報を求め、このコントラスト情報に基づいて上記撮影レンズを合焦許容範囲に導くコントラストAF手段と、レリーズ釦の半押しに応答して、上記コントラストAF手段によって上記撮影レンズを合焦許容範囲に導くと共に、上記被写体像データの中から特定領域に対応する被写体像データを記憶部に記憶させる第1の制御手段と、上記撮像手段から出力される最新の被写体像データの全領域の中から上記記憶部に記憶された特定領域の被写体像を含む新たな領域を設定し、上記レリーズ釦の全押し操作に応答して、この設定された領域に対応するコントラスト情報に基づいて上記コントラストAF手段は上記撮影レンズを合焦許容範囲に導く第2の制御手段を具備する。
第3の発明に係わる撮影装置は、上記第2の発明において、上記コントラストAF手段の合焦精度は、上記第1の制御手段による焦点調節動作に比較し、上記第2の制御手段による焦点調節動作の方が高い。
また、第4の発明に係わる撮影装置は、上記第2の発明において、上記撮像手段は、繰り返し上記被写体像データを出力し、この被写体像データに基づいて表示手段にライブビュー表示する。
また、第4の発明に係わる撮影装置は、上記第2の発明において、上記撮像手段は、繰り返し上記被写体像データを出力し、この被写体像データに基づいて表示手段にライブビュー表示する。
さらに、第5の発明に係わる撮影装置は、上記第2の発明において、上記レリーズ釦の半押し操作に応答して、上記コントラストAF手段によって上記撮影レンズが合焦許容範囲内に導かれた後は、再度、上記レリーズ釦の半押し操作がなされるまでは、上記コントラストAF手段による焦点調節動作と上記記憶部に上記被写体像データの記憶の更新が禁止される。
上記目的を達成するため第6の発明に係わる撮影装置の制御方法は、撮影レンズを介して入射した被写体光束を撮像面で受光し、この撮像面に結像した被写体像を光電変換して被写体像データを出力し、レリーズ釦の半押しに応答して、上記撮影レンズを合焦許容範囲に導くと共に、上記被写体像データの中から特定領域に対応する被写体像データを記憶部に記憶させ、上記レリーズ釦の全押し操作に応答して、最新の上記被写体像データの全領域の中から上記記憶部に記憶された特定領域の被写体像を含む新たな領域を設定し、この設定された領域に対応するコントラスト情報に基づいて上記撮影レンズを合焦許容範囲に導く。
本発明によれば、使い易いフォーカスロック機能を有し、撮影者の意図した被写体に焦点調節が可能な撮影装置および撮影装置の制御方法を提供することができる。
以下、図面に従って本発明を適用したデジタルカメラを用いて好ましい一実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係わるデジタルカメラの電気系を主とする全体構成を示すブロック図である。本実施形態に係わるデジタルカメラは、交換レンズ100とカメラ本体200とから構成される。本実施形態では、交換レンズ100とカメラ本体200は別体で構成され、通信接点300にて電気的に接続されているが、交換レンズ100とカメラ本体200を一体に構成することも可能である。
交換レンズ100の内部には、焦点調節および焦点距離調節用の撮影光学系101と、開口量を調節するための絞り103が配置されている。撮影光学系101はレンズ駆動機構107によって駆動され、絞り103は絞り駆動機構109によって駆動されるよう接続されている。レンズ駆動機構107によって駆動された撮影光学系101の焦点距離および焦点位置は、光学系位置検出機構105によって検出される。
レンズ駆動機構107、絞り駆動機構109および光学系位置検出機構105は、それぞれレンズCPU111に接続されており、このレンズCPU111は通信接点300を介してカメラ本体200に接続されている。レンズCPU111は交換レンズ100内の制御を行うものであり、レンズ駆動機構107を制御してピント合わせや、ズーム駆動を行うとともに、絞り駆動機構109を制御して絞り値制御を行う。また、レンズCPU111は、光学系位置検出機構105によって検出された焦点距離や焦点位置情報をカメラ本体200に送信する。
撮影光学系101の撮影光軸上には、赤外カットフィルタ・ローパスフィルタ217と撮像素子221が配置されている。赤外カットフィルタ・ローパスフィルタ217は、被写体光束から赤外光成分と、高周波成分を除去するための光学フィルタである。撮像素子221は、撮影光学系101によって結像される被写体像を電気信号に光電変換する。なお、撮像素子211としては、CCD(Charge Coupled Devices)またはCMOS(Complementary
Metal Oxide Semiconductor)等の二次元撮像素子を使用できることは言うまでもない。
Metal Oxide Semiconductor)等の二次元撮像素子を使用できることは言うまでもない。
撮像素子221は撮像素子駆動回路223に接続され、この撮像素子駆動回路223によって、撮像素子221から画像信号の読出し等が行われる。撮像素子駆動回路223は、前処理回路225に接続されており、前処理回路225は、読み出された画像信号のAD変換や、ライブビュー表示のための画素間引き処理のための切り出し処理等の画像処理のための前処理を行なう。
前処理回路225は、ASIC(Application Specific
Integrated Circuit 特定用途向け集積回路)250内のデータバス252に接続されている。このデータバス252には、シーケンスコントローラ(以下、「ボディCPU」と称す)251、画像処理回路257、圧縮伸長回路259、ビデオ信号出力回路261、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)制御回路265、入出力回路271、通信回路273、記録媒体制御回路275、フラッシュメモリ制御回路279、スイッチ検知回路283が接続されている。
Integrated Circuit 特定用途向け集積回路)250内のデータバス252に接続されている。このデータバス252には、シーケンスコントローラ(以下、「ボディCPU」と称す)251、画像処理回路257、圧縮伸長回路259、ビデオ信号出力回路261、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)制御回路265、入出力回路271、通信回路273、記録媒体制御回路275、フラッシュメモリ制御回路279、スイッチ検知回路283が接続されている。
データバス252に接続されているボディCPU251は、このデジタルカメラの動作を制御するものである。前述の前処理回路225とボディCPU251の間には、AF領域設定回路254、コントラストAF回路253の直列回路と、これにAE回路255が並列に接続されている。AF領域設定回路254は、前処理回路225から出力される画像信号から、AF領域を設定し、この設定されたAF領域に対応する画像信号をコントラストAF回路253に出力する。
コントラストAF回路253は、AF領域設定回路254から出力される画像信号に基づいて高周波成分を抽出し、この高周波成分に基づくコントラスト情報をボディCPU251に出力する。AE回路255は、前処理回路225から出力される画像信号に基づいて、被写体輝度に応じた測光情報をボディCPU251に出力する。
データバス252に接続された画像処理回路257は、デジタル画像データのデジタル的増幅(デジタルゲイン調整処理)、色補正、ガンマ(γ)補正、コントラスト補正、ライブビュー表示用画像生成等の各種の画像処理を行なう。また圧縮伸長回路259はSDRAM267に記憶された画像データをJPEGやTIFF等の圧縮方式で圧縮するための回路である。なお、画像圧縮はJPEGやTIFFに限らず、他の圧縮方式も適用できる。
ビデオ信号出力回路261は液晶モニタ駆動回路263を介して液晶モニタ26に接続される。ビデオ信号出力回路261は、SDRAM267、記録媒体277に記憶された画像データを、液晶モニタ26に表示するためのビデオ信号に変換するための回路である。液晶モニタ26は、カメラ本体200の背面に配置されるが、撮影者が観察できる位置であれば、背面に限らないし、また液晶に限らず他の表示装置でも構わない。
SDRAM267は、SDRAM制御回路265を介してデータバス261に接続されており、このSDRAM267は、画像処理回路257によって画像処理された画像データまたは圧縮伸長回路259によって圧縮された画像データを一時的に記憶するためのバッファメモリである。上述の撮像素子駆動回路223に接続される入出力回路271は、データバス252を介してボディCPU251等の各回路とデータの入出力を制御する。
レンズCPU111と通信接点300を介して接続された通信回路273は、データバス252に接続され、ボディCPU251等とのデータのやりとりや制御命令の通信を行う。データバス252に接続された記録媒体制御回路275は、記録媒体277に接続され、この記録媒体277への画像データ等の記録及び画像データ等の読み出しの制御を行う。
記録媒体277は、xDピクチャーカード(登録商標)、コンパクトフラッシュ(登録商標)、SDメモリカード(登録商標)またはメモリスティック(登録商標)等の書換え可能な記録媒体のいずれかが装填可能となるように構成され、カメラ本体200に対して着脱自在となっている。その他、通信接点を介してハードディスクを接続可能に構成してもよい。
フラッシュメモリ制御回路279は、フラッシュメモリ(Flash Memory)281に接続され、このフラッシュメモリ235は、デジタルカメラの動作を制御するためのプログラムが記憶されており、ボディCPU251はこのフラッシュメモリ281に記憶されたプログラムに従ってデジタルカメラの制御を行う。なお、フラッシュメモリ281は、電気的に書換可能な不揮発性メモリである。
シャッタレリーズ釦の第1ストローク(半押し)を検出する1Rスイッチや、第2ストローク(全押し)を検出する2Rスイッチを含む各種スイッチ285は、スイッチ検出回路283を介してデータバス252に接続されている。また、各種スイッチ285としては、パワースイッチ、メニュー釦に連動するメニュースイッチ、その他の操作部材に連動するその他の各種スイッチ等を含んでいる。
次に、本発明の一実施形態におけるデジタルカメラの動作について図2乃至図7に示すフローチャートを用いて説明する。図2は、カメラ本体200側のボディCPU251によるパワーオンリセットの動作である。カメラ本体200に電池が装填されると、このフローがスタートし、はじめにカメラ本体200のパワースイッチがオンであるかを判定する(#1)。
判定の結果、パワースイッチがオフの場合には、低消費電力の状態であるスリープ状態となる(#3)。このスリープ状態ではパワースイッチがオンとなった場合のみに割り込み処理を行い、ステップ#5以下においてパワースイッチオンのための処理を行う。パワースイッチがオンとなるまでは、パワースイッチ割り込み処理以外の動作を停止し、電源電池の消耗を防止する。
ステップ#1において、パワースイッチがオンであった場合、またはステップ#3におけるスリープ状態を脱した場合には、電源供給を開始する(#5)。次に、表示動作を行う(#13)。表示動作では、撮像素子221からの画像信号に基づいて、液晶モニタ26にライブビュー表示を行う。この表示動作については、図3を用いて後述する。
ステップ#13における表示動作が終わると、次に、再生スイッチがオンか否かの判定を行う(#17)。再生モードは、再生釦が操作された際に、記録媒体277に記録された静止画データを読み出して液晶モニタ26に表示するモードである。判定の結果、再生スイッチがオンの場合には、再生動作を実行する(#33)。
ステップ#17における判定の結果、再生スイッチがオンではなかった場合には、メニュースイッチがオンか否かの判定を行なう(#19)。このステップでは、メニュー釦が操作され、メニューモードが設定されたか否かを判定する。判定の結果、メニュースイッチがオンであった場合には、液晶モニタ26にメニュー表示し、メニュー設定動作を行う(#35)。メニュー設定動作によって、AFモード、ホワイトバランス、ISO感度設定、ドライブモードの設定等、各種の設定動作を行うことができる。
ステップ#19における判定の結果、メニュースイッチがオンでなかった場合には、ステップ#1と同様に、パワースイッチがオンか否かの判定を行なう(#23)。判定の結果、パワースイッチがオンであった場合には、ステップ#9に戻り、前述の動作を繰り返す。一方、パワースイッチがオンではなかった場合には、電源供給を停止し(#25)、ステップ#3に戻り、前述のスリープ状態となる。
次に、ステップ#13の表示動作について、図3を用いて説明する。このサブルーチンに入ると、まず、ライブビュー表示動作の指示を行う(#41)。すなわち、撮像素子221の出力に基づくライブビュー表示用の画像データを撮像素子駆動回路223、前処理回路225に出力させ、また、液晶モニタ26に対して画像信号に基づいて被写体像を表示する等の指示を行う。
続いて、レリーズ釦が半押しされたか、すなわち、1Rスイッチがオンか否かの判定を行う(#43)。判定の結果、1Rスイッチがオフの場合には、合焦表示を消灯する。後述するように、コントラストAF1のサブルーチンにおいて合焦点に達すると、ステップ#235(図4参照)において、合焦表示がなされる。ステップ#61において、合焦表示がなされていれば、この表示を消灯する。
続いて、再生スイッチがオンか否かの判定を行う(#63)。再生釦が操作されていた場合には、記録媒体277に記録されている被写体画像を液晶モニタ26に再生表示する。この再生表示に先立って、ライブビュー表示の停止を前処理回路225や液晶モニタ26等に指示する(#69)。
ステップ#63における判定の結果、再生スイッチがオフの場合には、メニュー釦が操作されたか、すなわち、メニュースイッチがオンか否かの判定を行う(#65)。判定の結果、メニュースイッチがオンの場合には、前述したステップ#69に進み、ライブビュー表示の停止を指示する(#69)。メニュー釦が操作された場合には、液晶モニタ26にメニューモードを表示するためである。
ステップ#65における判定の結果、メニュースイッチがオフの場合には、ステップ#23と同様に、パワースイッチがオンか否かの判定を行う(#67)。パワースイッチがオンの場合には、前述したステップ#69に進み、ライブビュー表示の停止を指示する(#69)。パワーオンの状態でパワースイッチが操作されと、パワーオフ処理を行うが、その前に、ライブビュー表示を停止するためである。ステップ#69におけるライブビュー表示を停止すると、元のフローに戻る。
ステップ#43における判定の結果、1Rスイッチがオンであった場合には、合焦表示中か否かの判定を行う(#45)。コントラストAF1のサブルーチンにおいて合焦点に達すると、ステップ#235において、合焦表示がなされる。このステップ#45では、この合焦表示がなされたか否かの判定を行う。
ステップ#45における判定の結果、合焦表示がなされていた場合には、ステップ#51にジャンプし、一方、合焦表示がなされていなかった場合には、コントラストAF1のサブルーチンを実行する(#47)。このコントラストAF1のサブルーチンは、コントラストAF回路253の出力に基づいて、画面のほぼ中央領域のコントラスト情報がピークとなるように、撮影光学系101の焦点調節を行う。このサブルーチンの詳細は、図4を用いて後述する。
コントラストAF1のサブルーチンが終わると、中央領域の画像データをSDRAM267に記憶する(#49)。すなわち、コントラストAF1において、一応の合焦状態(液晶モニタ表示レベルで合焦状態)に達しているので、この状態で撮像素子221から出力される画像データの中から、画面の中央領域に対応する画像データの記憶を行う。
次に、レリーズ釦が全押しされたか、すなわち、2Rスイッチがオンか否かの判定を行う(#51)。判定の結果、2Rスイッチがオフだった場合には、ステップ#43に戻り、前述のステップを繰り返す。一方、2Rスイッチがオンだった場合には、撮影動作に移るが、その前に、コントラストAF2を実行する(#53)。このコントラストAF2は、ステップ#49において、記憶された中央領域の画像データと類似する画像を検索し、この画像についてピントが合うように自動焦点調節を行う。このコントラストAF2のサブルーチンの詳細は、図5を用いて後述する。
コントラストAF2の処理が終わると、ライブビュー表示の停止を指示する(#55)。すなわち、合焦状態に達したので、次に、撮影動作に移るが、その前に、ライブビュー表示を停止する。ライブビュー表示を停止させると、続いて、撮影のサブルーチンを実行する(#57)。この撮影動作では、撮像素子221によって取得した被写体の画像データを圧縮処理の上、記録媒体277に記録する。撮影動作が終わると、ステップ#41に戻り、前述の動作を繰り返す。
次に、ステップ#47におけるコントラストAF1について、図4を用いて説明する。本実施形態におけるコントラストAF制御は、高速だが合焦精度が粗い第1の合焦精度でAF制御を行う高速コントラストAF(第1のコントラストAF)と、低速だが合焦精度が高い第2の合焦精度でAF制御を行う高精度コントラストAF(第2のコントラストAF)の2つのモードを有している。コントラストAF1は、第1のコントラストAFによって制御され、後述するコントラストAF2は、第2のコントラストAFによって制御される。
コントラストAF1のサブルーチンに入ると、AF領域として中央所定領域を設定する(#200)。これは、図8(A)に示すように、撮影者がピント合わせを意図する被写体に対して中央のAF領域321を向ける。この領域がAF領域として、AF領域設定回路254において設定される。なお、AF領域としては、中央領域に限らず、例えば、ユーザーが任意に設定する等、全体に対する特定領域であれば良い。また、AF領域321を液晶モニタ26に表示するようにしても良い。
続いて、レジスタDCに1をセットする(#201)。このレジスタDCは、レンズ駆動の駆動方向を決めるために用いられるレジスタである。続いて、レンズ駆動方向として、レンズ繰り出し方向をセットする(#203)。そして、レンズ駆動量として第1所定値をセットする(#205)。この第1所定値は、図9(A)において、フォーカスレンズの繰り出し量LD1に相当し、また、図11における液晶モニタ面における表示用許容錯乱円径φLCDに対応するデフォーカス量ΔfLCDに関連する量である。
次に、コントラストAF回路253からコントラスト情報を取得する(#207)。ここでは、ステップ#200において設定された中央の所定領域に対応する画像データのコントラスト情報を取得する。続いて、レンズ駆動制御をレンズCPU111に指示すると共に(#209)、ステップ#203、#205で設定したレンズ駆動量、駆動方向を送信する(#211)。これらの信号が送信されると、レンズCPU111は、光学系駆動機構107によって撮影光学系101を駆動する。設定した駆動方向および駆動量に基づく駆動制御が終了するとレンズCPU111は、ボディCPU251にレンズ駆動完了信号を送信する。
ボディCPU251はレンズ駆動完了信号を受信するのを待ち(#213)、受信すると、ステップ#200で設定された中央の所定領域に対応する画像データについて、最新のコントラスト情報をコントラストAF回路253から取得する(#215)。続いて、前回よりもコントラストが向上したか否かを判定する(#217)。判定の結果、今回のコントラストが向上していた場合には、レジスタDCに1を加え(#219)、ステップ#209に戻り、前述のステップを繰り返す。
ステップ#217の判定の結果、前回よりもコントラストが低下していた場合には、レジスタDCの値が1か否かの判定を行う(#221)。判定の結果、レジスタDCが1の場合には、レンズ駆動方向を前回と逆にし(#223)、ステップ#209に戻り、前述のステップを繰り返す。
すなわち、初回のレンズ駆動にあたっては、駆動方向が不明のために、一旦、繰り出し方向にレンズを駆動する。駆動した結果、コントラストが向上していれば、駆動方向は正しく(合焦位置に近づいている)、一方、コントラストが低下していれば、駆動方向が逆方向(合焦位置から遠ざかっている)であることから反転する。したがって、レジスタDCが1であれば、初回の駆動と判断してステップ#223に進み駆動方向を逆転させ、一方、レジスタDCが1でなければ、コントラストがピーク位置を越したと判定してステップ#224に進む。
ステップ#221における判定の結果、レジスタDCが1ではなかった場合には、コントラスト情報のピーク位置を超えた状態であることから、駆動方向を前回と逆の方向にする(#225)。そして、レンズ駆動量として、第2所定値をセットする(#227)。
レンズ駆動量としての第2所定値は、図9(A)に示すフォーカスレンズの繰り出し量LD1の半分に相当する(繰り出し量LD2)。コントラストのピーク位置を超えていることから、前回と今回の中間にピーク位置があると想定して、第1所定値の半分としている。続いて、レンズCPU111にレンズ駆動制御を指示し(#229)、ステップ#225、#227でセットしたレンズ駆動量および駆動方向を送信する(#231)。
レンズCPU111は、レンズ駆動制御指示等を受信すると、光学系駆動機構107に対して駆動制御を開始し、第2所定値に基づく駆動量(繰り出し量LD2)だけ駆動すると、ボディCPU251に対してレンズ駆動完了信号を送信する。ボディCPU251は、レンズ駆動完了信号の受信を待ち(#233)、完了信号を受信すると、合焦表示を行なう(#235)。これは、液晶モニタ26の表示面に、図8(A)に示すように、合焦表示311として表示される。
この合焦表示がなされる状態は、撮影には不適切であっても液晶モニタ26で被写体像を確認するのであれば、ピンボケが目立たないレベルの合焦状態であり、その合焦許容範囲は、液晶モニタ26の表示解像度、つまり液晶モニタ26の表示ドットサイズに基づく許容錯乱円径によって設定される。このため、液晶モニタ26において被写体像を観察するには十分な合焦精度となっている。合焦表示がなされると、第1のコントラストAF制御によって粗い合焦状態となり、元のルーチンに戻る。
次に、ステップ#53におけるコントラストAF2について、図5を用いて説明する。このコントラストAF2は、前述したように、レリーズ釦の全押し操作がなされ、撮影動作を実行する前に行われ、ステップ#49において記憶した中央領域の被写体に対して自動焦点調節を行う。
まず、ステップ#49においてSDRAM267に記憶した画像と類似する部分を、撮像素子221によって取得された画像データの全領域の中から検出する(#250)。この検索は、公知の画像マッチングの技術によって行う。検出された類似部分を含む領域を新たなAF領域に設定する(#251)。これは、ステップ#49において設定されたAF領域321に含まれる画像と類似する画像を検出し(図8(A)参照)、この画像が含まれるAF領域322(図8(B))を新たなAF領域として設定する。AF領域設定回路254は、この新たに設定されたAF領域322に対応する画像データを抽出し、コントラストAF回路243に出力する。なお、このAF領域322を液晶モニタ26に表示しても構わない。
新たなAF領域が設定されると、ステップ#201と同様に、レジスタDCに1をセットする(#252)。続いて、ステップ#203と同様に、レンズ駆動方向として、レンズ繰り出し方向をセットする(#253)。続いて、レンズ駆動量として第3所定値をセットする(#255)。この第3所定値は、図9(B)において、フォーカスレンズの繰り出し量LD3に相当し、また、図11における撮像面における撮影用許容錯乱円径φimgに対応するデフォーカス量Δfimgに関連する量である。
次に、コントラストAF回路253からコントラスト情報を取得する(#257)。ここでは、ステップ#251において設定された新たなAF領域に対応する画像データのコントラスト情報を取得する。続いて、ステップ#209と同様に、レンズ駆動制御をレンズCPU111に指示すると共に(#259)、ステップ#253、#255で設定したレンズ駆動量、駆動方向を送信する(#261)。これらの信号が送信されると、レンズCPU111は、光学系駆動機構107によって撮影光学系101を駆動する。設定した駆動方向および駆動量に基づく駆動制御が終了するとレンズCPU111は、ボディCPU251にレンズ駆動完了信号を送信する。
ボディCPU251は、ステップ#213と同様に、レンズ駆動完了信号を受信するのを待ち(#263)、受信すると、ステップ#251で設定した新たなAF領域に対応する画像データについて、最新のコントラスト情報をコントラストAF回路253から取得する(#265)。続いて、ステップ#217と同様に、前回よりもコントラストが向上したか否かを判定する(#267)。判定の結果、今回のコントラストが向上していた場合には、レジスタDCに1を加え(#269)、ステップ#259に戻り、前述のステップを繰り返す。
ステップ#267の判定の結果、前回よりもコントラストが低下していた場合には、ステップ#221と同様に、レジスタDCの値が1か否かの判定を行う(#271)。判定の結果、レジスタDCが1の場合には、レンズ駆動方向を前回と逆にし(#273)、ステップ#259に戻り、前述のステップを繰り返す。
ステップ#271における判定の結果、レジスタDCが1ではなかった場合には、コントラスト情報のピーク位置を超えた状態であることから、ステップ#225と同様に、駆動方向を前回と逆の方向にする(#275)。そして、レンズ駆動量として、第4所定値をセットする(#277)。
レンズ駆動量としての第4所定値は、フォーカスレンズの繰り出し量LD3の半分に相当する(繰り出し量LD4:図9(B)参照)。コントラストのピーク位置を超えていることから、前回と今回の中間にピーク位置があると想定して、第3所定値の半分としている。続いて、ステップ#229と同様に、レンズCPU111にレンズ駆動制御を指示し(#279)、ステップ#275、#277でセットしたレンズ駆動量および駆動方向を送信する(#281)。
レンズCPU111は、レンズ駆動制御指示等を受信すると、光学系駆動機構107に対して駆動制御を開始し、第4所定値に基づく駆動量(繰り出し量LD4)だけ駆動すると、ボディCPU251に対してレンズ駆動完了信号を送信する。ボディCPU251は、レンズ駆動完了信号の受信を待ち(#283)、完了信号を受信すると、元のルーチンに戻る。コントラストAF1では、レンズ駆動が完了すると合焦表示311を表示していたが、コントラストAF2では、撮影直前の焦点調節であることから、合焦表示を行わない。
このコントラストAF2が完了した状態は、コントラストAF1による第1コントラストAFよりも高精度の合焦状態である。すなわち、この状態では、撮像素子221の画素の許容錯乱円径と同程度の高精度の合焦状態となっている。
なお、本実施形態においては、コントラストのピーク位置を通過した場合に、駆動量を半分にして逆方向に駆動していたが(#225、#227、#267、#269)、これに限らず、例えば、3点補間法等の補間演算により、コントラストのピーク位置に移動させるようにしても良い。
次に、図9乃至図11を用いて、本実施形態におけるコントラストAFの合焦精度について説明する。図10(A)に示すように、撮像素子221の撮像面の画素として、横が3648画素、縦が2738画素とする。一方、液晶モニタ26の液晶モニタ面は、図10(B)に示すように、横が640画素、縦が320画素から構成されているとしたら、撮像素子221に比較して、許容錯乱円径は、大体1/7程度であり、LPF係数を考慮しても、大体1/4程度であることから、液晶モニタ26の許容錯乱円径φLCDは、
φLCD = (3648/640)*φimg/α
≒ 4*φimg
となる。
φLCD = (3648/640)*φimg/α
≒ 4*φimg
となる。
そして、液晶モニタ26の許容錯乱円径φLCDに相当する液晶モニタ用許容デフォーカス量ΔfLCDは、
ΔfLCD= φLCD / F
ここで、F:レンズの絞り値(FNo.)
F=D/f (D:口径、f:焦点距離)
ΔfLCD= φLCD / F
ここで、F:レンズの絞り値(FNo.)
F=D/f (D:口径、f:焦点距離)
したがって、第1のコントラストAFにおける合焦表示(#235)における合焦精度は、駆動量を第1所定値としており、この第1所定値として、図9(A)に示すように、第1所定値として、β*ΔfLCDを採用すれば、液晶モニタ26の許容錯乱円径φLCD程度の合焦精度を得ることができる。ここで、β≒5〜15である(βは経験値)。
一方、図10(A)に示すように、撮像素子221の撮像面(受光面)は、横が3648画素、縦が2838画素から構成されている。この撮像素子221の許容錯乱円径φimgは、
φimg = α*X
ここで、α:LPF係数(=1.5〜2)
X:セルサイズ
となる。LPF係数は、赤外カットフィルタ・ローパスフィルタ217の影響による係数であることから、撮像素子221の許容錯乱円径φimgは、撮像素子の画素のサイズに、ローパスフィルタを考慮した係数を乗算することにより得られる。
φimg = α*X
ここで、α:LPF係数(=1.5〜2)
X:セルサイズ
となる。LPF係数は、赤外カットフィルタ・ローパスフィルタ217の影響による係数であることから、撮像素子221の許容錯乱円径φimgは、撮像素子の画素のサイズに、ローパスフィルタを考慮した係数を乗算することにより得られる。
そして、撮像素子221の許容錯乱円径φimgに相当する撮像用許容デフォーカス量Δfimgは、
Δfimg = φimg / F
ここで、F:レンズの絞り値(FNo.)
F=D/f (D:口径、f:焦点距離)
Δfimg = φimg / F
ここで、F:レンズの絞り値(FNo.)
F=D/f (D:口径、f:焦点距離)
したがって、第2のコントラストAFにおける合焦精度は(ステップ#283によるレンズ駆動完了時)、駆動量を第3所定値としており、この第3所定値として、図10(B)に示すように、γ*Δfimgを採用すれば、撮像素子221の許容錯乱円径φimg程度の合焦精度を得ることができる。ここで、γ≒3である(γは経験値)。なお、個々で説明した画素数等は、例示であり、ここの撮影装置の設計値に応じた許容錯乱円径、デフォーカス量、駆動量を決定すればよい。
次に、図6を用いて、ステップ#57(図3)における撮影のサブルーチンについて説明する。この撮影のサブルーチンは、ライブビュー表示状態において、レリーズ釦が全押しされた場合に実行されるサブルーチンである。撮影のサブルーチンに入ると、AE回路255の出力に基づいて露光量演算を行なう(#161)。
続いて、レンズCPU111に対して絞り103の絞込み指示を行うと共に絞り込み量の指示を行う(#163、#165)。そして、撮像素子221によって被写体像の光電変換信号を蓄積する露光動作を行う(#167)。なお、露光時間は撮像素子221内の電子シャッタにより行う。この後、絞り開放を指示し(#169)、撮像素子211から画像信号を読出し(#171)、画像処理を行ない(#173)、記録媒体277に記録する(#175)。画像記録が終わると、元のルーチンに戻る。
次に、図7を用いて、交換レンズ100のレンズCPU111での動作を説明する。まず、ボディCPU251からレンズ情報要求指示がなされたか否かの判定を行なう(#301)。判定の結果、要求指示がなされている場合には、レンズ情報を送信する(#311)。ここでのレンズ情報としては、開放絞り値、最小絞り値、レンズの色バランス情報、収差情報、AFのための情報等、レンズ固有の情報であり、レンズCPU111内または図示しないEEPROM等の電気的に書き換え可能なメモリに記憶された情報である。
ステップ#301における判定の結果、レンズ情報要求指示ではなかった場合には、絞込み指示か否かの判定を行なう(#305)。判定の結果、絞込み指示であった場合には、続いて、ボディCPU251から送信されてくる絞込み量を受信する(#315)。絞込み量を受信すると、絞り駆動機構109によって行なわれる絞り103の絞込み駆動の制御を行う(#317)。
ステップ#305における判定の結果、絞り込み指示ではなかった場合には、絞り開放指示か否かの判定を行なう(#307)。判定の結果、絞り開放指示であった場合には、絞り駆動機構109によって行なわれる絞り103の絞り開放駆動の制御を行う(#317)。
ステップ#307における判定の結果、絞り開放指示ではなかった場合には、レンズ駆動制御指示か否かの判定を行なう(#309)。判定の結果、レンズ駆動制御指示であった場合には、続いて送信されてくるレンズ駆動量と駆動方向を受信する(#321)。レンズ駆動量と駆動方向を受信すると、レンズCPU111は光学系駆動機構107を制御して撮影光学系101の駆動制御を行う(#323)。そして、所定の駆動量を駆動すると、ボディCPU251にレンズ駆動完了信号を送信する(#325)。
本発明の実施形態においては、レリーズ釦の半押し操作に応答して、撮影光学系101を合焦許容範囲に導くと共に(#47:コントラストAF1)、被写体像データの中から特定領域に対応する被写体像データを記憶部(SDRAM267)に記憶させている(#49)。また、レリーズ釦の全押し操作に応答して、最新の被写体像データの全領域の中から記憶部(SDRAM267)に記憶された特定領域の被写体像を含む新たな領域を設定し(#250、#251)、この設定された領域に対応するコントラスト情報に基づいて撮影光学系101を合焦許容範囲に導いている(コントラストAF2参照)。
このように、本実施形態においては、レリーズ釦の半押しに応答して、ピントの合った被写体像データを記憶し、これに基づいてフォーカスロックを行うようにしているので、使い易いフォーカスロック機能を有し、撮影者の意図した被写体に焦点調節が可能な撮影装置を提供することができる。
また、本実施形態においては、レリーズ釦の半押し操作時における合焦許容範囲に対して、レリーズ釦の全押し操作時における合焦許容範囲の方を狭くし、高精度の合焦を行うようにしている。すなわち、フォーカスロック時にはフォーカスロックを行うに十分な合焦制度を確保すると共に、撮影時には鑑賞に耐えるピント合わせを行うことができる。
なお、本実施形態においては、レリーズ釦の全押し操作がなされた際に、ステップ#250においてフォーカスロックの対象となった画像の領域を検出していたが、これに限らず、例えば、第1のコントラストAF制御が終了し、レリーズ釦の全押し操作が行われるまでの間に、ステップ#250と同様に「記憶した画像に類似する部分を全撮影画面の中から抽出する」、およびステップ#251と同様に「類似部分を含む領域を新たなAF領域に設定」を行うようにしてもよい。また、本実施形態においては、合焦状態に達しているか否かについて、合焦表示(#235)がなされているかを判定していたが、合焦表示がなされなくても、フラグをセットしこれを判定する等の方法により、合焦状態に達したか否かを判定するようにしても勿論構わない。また、本実施形態においては、被写体像の観察は、ライブビュー表示によって行っていたが、光学ファインダを併設するようにしても勿論かまわない。
本実施形態においては、デジタルカメラとしてコンパクトタイプのデジタルカメラに適用した例を説明したが、カメラとしては所謂、デジタル一眼レフカメラでもよく、また、携帯電話やPDA(携帯情報端末:Personal Digital Assistant)等の内蔵タイプのカメラでもよい。いずれにしても、本発明はフォーカスロック機能を有すると共に、コントラストAF制御により焦点調節することのできるカメラ等の電子撮像装置あれば適用することができる。
26・・・液晶モニタ、100・・・交換レンズ、101・・・撮影光学系、103・・・絞り、105・・・光学系位置検出機構、107・・・光学系駆動機構、109・・・絞り駆動機構、111・・・レンズCPU、200・・・カメラ本体、217・・・赤外カットフィルタ・ローパスフィルタ、221・・・撮像素子、223・・・撮像素子駆動回路、225・・・前処理回路、250・・・ASIC、251・・・シーケンスコントローラ(ボディCPU)、252・・・データバス、253・・・コントラストAF回路、254・・・AF領域設定回路、255・・・AE回路、257・・・画像処理回路、259・・・圧縮伸長回路、261・・・ビデオ信号出力回路、263・・・液晶モニタ駆動回路、265・・・SDRAM検知回路、267・・・SDRAM、271・・・入出力回路、273・・・通信回路、275・・・記録媒体制御回路、277・・・記録媒体、279・・・フラッシュメモリ制御回路、281・・・フラッシュメモリ、283・・・スイッチ検知回路、285・・・各種スイッチ、300・・・通信接点、311・・・合焦表示、321・・・AF領域、322・・・AF領域
Claims (6)
- 撮影レンズを介して入射した被写体光束を撮像面で受光し、この撮像面に結像した被写体像を光電変換して被写体像データを繰り返し出力する撮像手段と、
レリーズ釦の半押し操作に応答して、上記撮像手段から出力される最新の被写体像データの特定領域におけるコントラスト情報を求め、このコントラスト情報に基づいて上記撮影レンズを第1の合焦許容範囲に導く第1のコントラストAF手段と、
この第1のコントラストAF手段によって、上記撮影レンズが上記第1の合焦許容範囲内に導かれた際に、最新の被写体像データから上記特定領域における被写体像データを記憶する記憶手段と、
上記撮像手段から出力される最新の被写体像データの全領域の中から上記記憶手段に記憶された被写体像を含む新たな領域を設定する設定手段と、
レリーズ釦の全押し操作に応答して、上記設定手段で設定された領域におけるコントラスト情報を求め、このコントラスト情報に基づいて上記撮影レンズを上記第1の合焦許容範囲よりも狭い第2の合焦許容範囲に導く第2のコントラストAF手段と、
を具備したことを特徴とする撮影装置。 - 撮影レンズを介して入射した被写体光束を撮像面で受光し、この撮像面に結像した被写体像を光電変換して被写体像データを出力する撮像手段と、
上記撮像手段から出力される最新の被写体像データのコントラスト情報を求め、このコントラスト情報に基づいて上記撮影レンズを合焦許容範囲に導くコントラストAF手段と、
レリーズ釦の半押しに応答して、上記コントラストAF手段によって上記撮影レンズを合焦許容範囲に導くと共に、上記被写体像データの中から特定領域に対応する被写体像データを記憶部に記憶させる第1の制御手段と、
上記撮像手段から出力される最新の被写体像データの全領域の中から上記記憶部に記憶された特定領域の被写体像を含む新たな領域を設定し、上記レリーズ釦の全押し操作に応答して、この設定された領域に対応するコントラスト情報に基づいて上記コントラストAF手段は上記撮影レンズを合焦許容範囲に導く第2の制御手段と、
を具備したことを特徴とする撮影装置。 - 上記コントラストAF手段の合焦精度は、上記第1の制御手段による焦点調節動作に比較し、上記第2の制御手段による焦点調節動作の方が高いことを特徴とする請求項2に記載の撮影装置。
- 上記撮像手段は、繰り返し上記被写体像データを出力し、この被写体像データに基づいて表示手段にライブビュー表示することを特徴とする請求項2記載の撮影装置。
- 上記レリーズ釦の半押し操作に応答して、上記コントラストAF手段によって上記撮影レンズが合焦許容範囲内に導かれた後は、再度、上記レリーズ釦の半押し操作がなされるまでは、上記コントラストAF手段による焦点調節動作と上記記憶部に上記被写体像データの記憶の更新が禁止されることを特徴とする請求項2に記載の撮影装置。
- 撮影レンズを介して入射した被写体光束を撮像面で受光し、この撮像面に結像した被写体像を光電変換して被写体像データを出力し、
レリーズ釦の半押しに応答して、上記撮影レンズを合焦許容範囲に導くと共に、上記被写体像データの中から特定領域に対応する被写体像データを記憶部に記憶させ、
上記レリーズ釦の全押し操作に応答して、最新の上記被写体像データの全領域の中から上記記憶部に記憶された特定領域の被写体像を含む新たな領域を設定し、
この設定された領域に対応するコントラスト情報に基づいて上記撮影レンズを合焦許容範囲に導く、
ことを特徴とする撮影装置の制御方法。
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