JP2009086274A - 投写型映像表示装置 - Google Patents

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Masaki Tsuchiya
正樹 土屋
Tsunehiro Okuda
倫弘 奥田
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Abstract

【課題】投写型映像表示装置において半導体レーザ素子アレイを光源とする光源エレメントを簡素な構成で温度制御が可能となるようにし、環境温度の変化および光源エレメント自体の構造的経年変化に拘わらず、長期に亘り常に高い精度の色再現が可能となり、半導体レーザ素子アレイの寿命が長く保てるようにする。
【解決手段】少なくとも3原色の光を画像情報により変調して合成することにより投写光が得られるようにした投写型映像表示装置であり、同一基板上に複数の光源素子を配列した光源アレイを受熱板に配設し、且つ、該光源アレイに温度検出手段を配設するとともに、受熱板または光源アレイに補助冷却手段を配設してなる複数の光源エレメントを、各色を合成プリズムの照射面に導光するように、階層状に配置して光源ユニットを構成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、少なくとも3原色の光を画像情報により変調して合成することにより投写光を生成し、投写レンズを介してスクリーンに映像を投影する投写型映像表示装置(プロジェクタ)において、半導体レーザ素子アレイを採用した光源ユニットの改良に関するものである。
従来の多くの投写型映像表示装置においては、3原色の光を生成するための光源にメタルハライドランプや超高圧水銀ランプなどの放電型ランプが採用され、いわゆる3板式による場合は、放電型ランプが発する白色光をダイクロイックミラーにより赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の3原色に分離し、この3原色を画像情報により変調して合成プリズム(ダイクロイックプリズム)で合成した後、投写レンズを介して映像をスクリーンに表示するようにしている。
このような放電型ランプを採用する投写型映像表示装置において高輝度化(高出力化)の要求に対応するためには、高出力の放電型ランプを採用したり、多灯化が試みられている。ところが、このような対応は放電型ランプからの発熱が多くなることから冷却構造が大型化し、騒音や電源の大型化などの対策も不可欠なものとなる。また、放電型ランプの発光スペクトルは、黄色にピークを持つため、その出射光を有効に利用するためには、赤色もしくは緑色に黄色を混ぜて使用する必要がある。したがって、生成される単色の色純度が悪く、高い色再現性を実現できないという課題があった。さらに、放電型ランプは、発光スペクトルにおける緑色、青色の波長帯域の光量に比べ、赤色の波長帯域の光量が十分でないため、この赤色の波長帯域の光量を補う対策が必要であるという課題があった。
放電型ランプを採用した投写型映像表示装置にはこのような課題があるにも拘わらず、近年、業務市場などにおいてはスクリーンに投影する映像の大型化の要求が高まり、これに伴って光源の発光量の増大が課題となっている。しかしながら、光源の高出力化にも限界があると同時に、複数個の光源を用いた場合の効率低下により、有効に使用できる光量の増加が実現できないという課題がある。そこで、上記のような放電型ランプを採用した場合の課題を解決するため、特に高出力化を目的とする光源の要素に光源アレイを採用する試みがなされている(特許文献1参照)。
なお、この光源アレイは、例えば、同一基板上にモノシリックで数10個以上の光源素子が高密度に配列されてアレイ化されたものであり、配列数に相当する発光スポットが形成されるようにしている。このような光源アレイを採用する場合において、この光源アレイの各素子を安定に発光発振させるため、光源アレイ動作設定温度を一定に保つことが重要な課題となっている。
光源アレイ動作設定温度が変動すると、光源素子からの発光出力が変動し、色合成の結果に影響が生じるとともに、寿命を短くすることにもなる。そこで、特許文献1に開示された技術では、ペルチェ素子とヒートシンクを組み合わせ、光源アレイを冷却している。また、光源アレイを強制的に冷却する他の手段として、冷却装置から冷却媒体通路を光源アレイに対して並列的に配置することにより所定の温度に冷却するようにしたものがある(特許文献2参照)。
特開2007−201285号公報 特開2005−026575号公報
光源アレイを光源とした場合、放電型ランプを採用した場合に比べて瞬時点灯および消灯が可能であり、色再現性が広く長寿命であるという特長がある。しかしながら、光源素子は温度が上昇すると発光効率が低下し、結晶欠陥の増加が進行する。これに伴って非発光遷移の割合が増加することから、本来の発光原理として動作する遷移機構においても発熱し、素子の温度が上昇して発光能力が加速度的に低下することになり、動作温度を管理しないと寿命の短期化にもつながることになる。
本発明は、このような光学的物性のある複数の光源素子を配列した光源アレイから出射される3原色を合成する構成を前提とするものであるが、前述したように光源素子においては温度による影響を大きく受ける特質を備えるもので、素子の温度が変化すると、出射光の波長、輝度が変化する。このような状態に至ると、各色の光量が個別に変化し、ホワイトバランスが崩れ、正確な色階調表現ができなる。
したがって、光源アレイは、安定した動作が維持される一定の動作設定温度に常時保たれるようにしなければならない。例えば、光源素子は室温より比較的低い温度において高い出力が得られ、長い寿命を保つことができるので、環境温度がどのように変化しても光源アレイ動作設定温度を一定に保つ冷却手段が必要となり、その温度を、例えば、±1℃の範囲に収めることが理想となる。
ところが、上記特許文献1に開示された冷却手段においては、ペルチェ素子とヒートシンクの複合構造によるもので、光源エレメントの周辺部が複雑かつ大型化することから、3原色毎に複数の光源アレイを配置する構成の光源エレメントには採用することはできず、個々の光源アレイを正確に温度制御することはできない。また、上記特許文献2に開示された冷却手段においては、個々の光源アレイの温度状態を把握することが困難であるとともに、冷却冷媒の流量の調整手段を個々に備えるというきわめて大掛かりな装置となる。
本発明は、光源アレイを受熱板に配設してなる複数の光源エレメントを、3原色毎に合成プリズムの照射面に向けて階層状に配置するようにした光源ユニットを備える投写型映像表示装置において、各光源アレイの温度状況を常時監視し、冷却手段および補助冷却手段の相互の作用により全ての光源アレイが所望の動作設定温度に保たれるようにすることにより、環境温度の変化に拘わらず高い精度の色再現が可能となり、光源アレイの寿命が長くすることを目的とするものである。
そこで本発明は、以下に述べる各手段により上記課題を解決するようにした。即ち、請求項1記載の発明では、少なくとも3原色の光を画像情報により変調して合成することにより投写光が得られるようにした投写型映像表示装置であり、同一基板上に複数の光源素子を配列した光源アレイを受熱板に配設し、且つ、該光源アレイに温度検出手段を配設するとともに、受熱板または光源アレイに補助冷却手段を配設してなる複数の光源エレメントを、各色を合成プリズムの照射面に導光するように、階層状に配置して光源ユニットを構成し、前記光源エレメントの受熱板を冷却手段に接続するとともに、温度検出手段および補助冷却手段を制御手段に接続する。
請求項2記載の発明では、上記請求項1記載の投写型映像表示装置の光源ユニットにおいて、光源エレメントの補助冷却手段がペルチェ素子であるようにする。
請求項3記載の発明では、上記請求項1記載の投写型映像表示装置の光源ユニットにおいて、光源エレメントの受熱板に冷却手段の吸熱器が直接接続されているようにする。
請求項4記載の発明では、上記請求項1記載の投写型映像表示装置の光源ユニットにおいて、光源エレメントの受熱板に冷却手段の吸熱器が接続され、且つ、補助冷却手段の放熱面に冷却手段の吸熱器が接続されているようにする。
請求項5記載の発明では、上記請求項1記載の投写型映像表示装置の光源ユニットにおいて、補助冷却手段の放熱面と冷却手段の吸熱器がヒートパイプで接続されているようにする。
請求項6記載の発明では、上記請求項1記載の投写型映像表示装置の光源ユニットにおいて、補助冷却手段の放熱面にヒートシンクおよび/または放熱ファンを設ける。
請求項7記載の発明では、少なくとも3原色の光を画像情報により変調して合成することにより投写光が得られるようにした投写型映像表示装置であり、同一基板上に複数の光源素子を配列した光源アレイを受熱板に配設し、且つ、該光源アレイに温度検出手段を配設するとともに、受熱板または光源アレイに補助冷却手段を配設してなる複数の光源エレメントを、各色を合成プリズムの照射面に導光するように、階層状に配置して光源ユニットを構成し、前記光源エレメントの受熱板を冷却手段に接続するとともに、温度検出手段および補助冷却手段を制御手段に接続してなり、前記冷却手段により同時に冷却された複数の光源エレメントから前記温度検出手段により検出された各温度において最低温度を示した光源エレメントが所望の光源アレイ動作設定温度となるように冷却手段を制御する一方、その他の光源エレメントを各々の補助冷却手段にて冷却することにより所望の光源アレイ動作設定温度となるようにする。
本発明の請求項1乃至請求項7記載の発明によれば、少なくとも各色に合成プリズムの照射面に導光するように、階層状に配置した光源エレメントの受熱板を同時に冷却し、個々の光源エレメントの温度検出手段から温度を検出するとともに、補助冷却手段により冷却するようにしたので、簡素な構成による光源エレメントの温度制御が可能となる。
本発明の請求項6記載の発明によれば、各光源エレメントから検出された各温度において最低温度を示した光源エレメントが冷却手段により光源アレイ動作設定温度となり、その他の光源エレメントは各々の補助冷却手段により所望の光源アレイ動作設定温度となるようにした温度制御により、環境温度の状況および光源エレメント自体の構造的経年変化に拘わらず、長期に亘り常に高い精度の色再現が可能となり、しかも、光源素子の寿命を長く保つことができる。また、主となる冷却手段の仕事量が必要最小限となり、温度の微調整を必要とする光源エレメントのみを補助冷却するようにしたので、電力消費量を少なくすることが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図にもとづいて詳細に説明する。図1は、本発明の光源ユニットの基本的構成を示す平面図であり、同光源ユニットの組立状態の斜視図を図2に示す。図3は、本発明の機能構成の要部を示す図であり、本発明に採用する冷却手段の例を図4に示し、光源ユニットの冷却の態様を図5乃至図7に示す。さらに、図8乃至図11に本発明の要部の構成例を示す。
図1は、本発明の投写型映像表示装置Pの要部となる光源ユニット1の基本的構成を示す平面図であり、中央に配置された合成プリズム2の3側面に3原色のレーザ光の照射面2R、2G、2Bが形成されている。前記照射面2Rには赤色レーザ光が照射され、照射面2Gには緑色レーザ光が照射され、照射面2Bには青色レーザ光が照射される。
各照射面2R、2G、2Bには液晶パネル3R、3G、3Bとともに入射側偏光板4R、4G、4Bおよび出射側偏光板5R、5G、5Bが対面して平行に配設されている。前記液晶パネル3R、3G、3Bに特定の直線偏光成分を入射させるため、入射側偏光板4R、4G、4Bにおいて各原色の光束を所定の偏光方向(P偏光)に揃え、そのP偏光が液晶パネル3R、3G、3Bで変調された後、変調光のS偏光成分のみが出射側偏光板5R、5G、5Bから透過される。
そして、均一な照度分布が得られるようにするコンデンサレンズ6R、6G、6Bが入射側偏光板4R、4G、4Bに対面して平行に配設され、さらに、各レーザ光の輝度を均一化するためのインテグレータ(フライアイレンズ対)7R、7G、7Bがコンデンサレンズ6R、6G、6Bに対面して平行に配設されている。前記インテグレータ7Rは光源エレメント8から赤色レーザ光を入射し、インテグレータ7Gは光源エレメント9から緑色レーザ光を入射し、インテグレータ7Bは光源エレメント10から青色レーザ光を入射する。
前記各光源エレメント8、9、10は全て同一に構成されるもので、熱伝導性に優れた金属により形成された受熱板8a、9a、10aの先端に、光源素子となる数、例えば、10個以上の半導体レーザ素子を配列した半導体レーザ素子アレイ8b、9b、10bを、例えば、熱伝導性接着剤により固定する。なお、例えば、半導体レーザ素子アレイ8bからは赤色の波長帯域である650nm近辺、半導体レーザ素子アレイ9bからは緑色の波長帯域である550nm近辺、半導体レーザ素子アレイ10bからは青色の波長帯域である440nm近辺のレーザ光が出射される。
このように構成された半導体レーザ素子アレイ8b、9b、10bから出射される3原色のレーザ光は、合成プリズム2へ所定の光量で入射するようにしなければならない。したがって、各原色毎の個々の半導体レーザ素子の発光量を配慮し、配列する素子数を定めたり、あるいは駆動電流を3原色毎に設定して供給することは設計上の課題として重要となる。
光源エレメント8、9、10は以上のように構成され、図2に示すように同一原色の照射範囲内に同一原色を発光する複数の光源エレメント8、9、10が合成プリズム2の照射面2R、2G、2Bに向けて階層状に配置される。同図では、合成プリズム2の照射面2Bに向けて青色を発光する光源エレメント10の配置状態を例示しているが、赤色を発光する光源エレメント8および緑色を発光する光源エレメント9も各々照射面2R、2Gに向けて同様に配置される。なお、階層間の光源エレメント8、9、10は、照射光が分散されるように千鳥状などの配置状態とすることを要する。
このように構成された光源ユニット1を駆動すると、光源エレメント8、9、10から3原色のレーザ光が合成プリズム2の照射面2R、2G、2Bに向けて出射される。そして、各色レーザ光の輝度はインテグレータ7R、7G、7Bにおいて均一化され、さらに、コンデンサレンズ6R、6G、6Bにおいて照度分布が均一となり、入射側偏光板4R、4G、4Bへ入射する。
このようにして均一化された3原色の各レーザ光は、液晶パネル3R、3G、3Bへ入射し、画像を形成するため階調(強度)変調され、出射側偏光板5R、5G、5Bを介して合成プリズム2へ入射する。階調変調された3原色のレーザ光は、この合成プリズム2において合成される。そして、この投写光は出射面2Sから出射し、投写レンズLを介してスクリーンに投影される。
ところで、前記光源エレメント8、9、10が、受熱板8a、9a、10aに半導体レーザ素子アレイ8b、9b、10bを熱伝導性接着剤により接着、あるいはネジ止めされるような場合、接合面での接触性の具合により熱抵抗に差が生じる。また、各受熱板8a、9a、10aから最終放熱先の外気(空冷の場合)に至る経路においても接合面や固体内熱伝導による熱抵抗の差が生じる。これらの熱抵抗の差は、各受熱板8a、9a、10aや半導体レーザ素子アレイ8b、9b、10bの温度を不均一にする要因となる。この状態で半導体レーザ素子アレイ8b、9b、10bを発光させると、熱的条件の相違から発光量が均一とならなくなり、寿命も相違してくることになる。
そこで、本発明では、以下に述べる対策を施すことにより全ての半導体レーザ素子アレイがレーザ動作設定温度で作動できるようにした。即ち、図3に示すように光源エレメント8、9、10の全ての受熱板8a、9a、10aにペルチェ素子20を配設し、全ての半導体レーザ素子アレイ8b、9b、10bに温度センサ21をリード線L1、L2により制御装置22に接続する。そして、前記受熱板8a、9a、10aは、冷却手段となる冷凍機23から延設され、合成プリズム2の照射面2R、2G、2Bへ各別に対面する冷媒回路24R、24G、24B中に設けられた吸熱器(蒸発器)25に熱伝導性接着剤などの適宜手段により固定され、受熱板8a、9a、10aの熱が吸熱器25に吸収されるようにしている。
図4は前記冷凍機23内の冷媒回路の例を示すもので、冷媒圧縮機23a、凝縮器23b、減圧器23R、23G、23B、吸熱器25、アキュームレータ23cの順で環状に接続されている。この冷媒回路の冷媒圧縮機23aで圧縮された高温高圧のガス冷媒は、凝縮器23bの送風ファン23dにて外気(空冷の場合)と熱交換して凝縮し、液冷媒となる。次いで、減圧器23R、23G、23Bにて低温低圧に膨張された後、吸熱器25にて蒸発し、ガス冷媒となる。この際の蒸発潜熱により受熱板8a、9a、10aの冷却が行われる。なお、減圧器23R、23G、23Bにおいて冷媒の絞り量を調整することや送風ファン23dの風量を調整すること、さらに冷媒圧縮機23aの回転数を調整することにより3原色毎の吸熱器25の冷却能力を調整することができる。
さらに本発明では、前記光源エレメント8、9、10の温度センサ21からの信号を入力し、前記ペルチェ素子20の冷却制御および前記冷凍機23の制御を行う制御装置22を備え、受熱板8a、9a、10aの冷却および補助冷却の相互の制御が可能となるようにし、全ての半導体レーザ素子アレイ8b、9b、10bがレーザ動作設定温度に定まるようにしている。
ここで、前記制御装置22による制御の態様の例を以下に説明する。投写型映像表示装置Pを起動する以前においては、光源エレメント8、9、10の温度Tは環境温度に同化しており、例えば、環境温度が26℃であると図5に示すように、全ての光源エレメント8、9、10は26℃となっている。なお、同図においては、理解を容易とするため、青色の光源エレメント10を代表例として例示し、枝番号により個々の光源エレメント10の温度状態が把握できるようにしている。また、光源エレメント8、9、10の温度は、各温度センサ21の検出信号を入力する制御装置22において個々に把握される。
かかる状態において本発明の投写型映像表示装置Pを起動させると、半導体レーザ素子アレイ8b、9b、10bが発熱するとともに冷凍機23が駆動し、制御装置22は全ての光源エレメント8、9、10の温度センサ21により検出した温度の中から最も低い温度の光源エレメントの温度が予め設定したレーザ動作設定温度(例えば、20℃)の許容範囲内(例えば、±1℃)となるように冷凍機23を制御する。このようにして、吸熱器25は光源エレメント8、9、10を包括的に冷却し、半導体レーザ素子アレイ8b、9b、10bからの発熱を吸収して安定状態に至ると、前述したような熱抵抗の差がある場合、図6に示すように各光源エレメント10−1〜10−nの間で温度差が生じる。
そこで、制御装置22は、全ての光源エレメント8、9、10の温度センサにより検出した温度とレーザ動作設定温度(20℃)を比較し、図6に示す光源エレメント10−2、10−4のように目標とするレーザ動作設定温度の許容範囲(19〜21℃)から外れる光源エレメントを抽出する。このようにして抽出された光源エレメントに対して、その温度差を調整し、レーザ動作設定温度(20℃)の許容範囲(19〜21℃)となるようにペルチェ素子20に電流を流し、該当する光源エレメントの補助冷却を行う。
即ち、図6において、例えば、光源エレメント10−2はレーザ動作設定温度(20℃)の許容上限値より1℃高い状態にあるため、制御装置22はペルチェ素子20により1℃低下させ、光源エレメント10−4は2℃低下させることになる。このようにして、各光源エレメントの温度が補完され、図7に示すように全ての光源エレメント10−1〜10−nを目標のレーザ動作設定温度(20℃)の許容範囲(19〜21℃)内に定めることができる。
なお、以上の構成において、冷却手段に冷凍機を採用した例を示したが、これに代えてチラーユニットなどを採用してもよい。また、ペルチェ素子20を受熱板8a、9a、10aに配設するようにしているが、半導体レーザ素子アレイ8b、9b、10bに直接配設するようにしてもよい。さらに、受熱板8a、9a、10aの吸熱に関する構成として、図3に示す実施態様では、吸熱器25を受熱板8a、9a、10aに直接固定されるようにしているが、本発明における吸熱構造はかかる構成に限定されるものではない。
即ち、図8に示すように吸熱板26と放熱板27をヒートパイプHP1で接続し、この吸熱板26に光源エレメント8、9、10の受熱板8a、9a、10aを固定し、放熱板27に吸熱器25を固定することにより、受熱板8a、9a、10aの熱をヒートパイプHP1で搬送する。また、図9に示した構成による場合は、ペルチェ素子20にも吸熱板28を固定し、ペルチェ素子20の発熱をヒートパイプHP2により吸熱器25へ輸送するようにしている。
さらに、図10は、ペルチェ素子20に固定した吸熱板28と吸熱器25に固定した放熱板29をヒートパイプHP3で接続するようにしたものである。また、図11に示す構成では、ヒートシンク30と冷却ファン31に一方または両方を配設するようにしたもので、空冷でペルチェ素子20の冷却が可能となるようにしたものである。
本発明は以上のように構成されているので、同一の冷媒配管に接続された光源エレメントを冷却するにあたり、特定の光源エレメントが示した最低温度を冷凍機により目標のレーザ動作設定温度まで降下させ、これ以外の光源エレメントをペルチェ素子により降温するようにしたので、温度センサの検出信号とレーザ動作設定温度が常に照合される状態にあるため、環境温度の変化はもとより、光源エレメントの構造的経年変化により熱抵抗に変化が生じた場合においても正確な温度制御が可能となる。
これにより、半導体レーザ素子アレイを安定に作動して常に高い精度の色再現が可能となるとともに寿命を長くすることができる。また、主となる冷却手段の仕事量が必要最小限となり、温度の微調整を必要とする光源エレメントのみを補助冷却するようにしたので、電力消費量を少なくすることができるなど本発明特有の効果を奏する。
なお、上述した実施例では、透過型液晶パネルを採用した例について説明したが、これに代わる表示素子として、例えば、反射型液晶パネルを用いて3板式あるいは単板式で光源ユニットを構成した場合においても、同等の効果を奏することができる。また、上述した実施の形態においては、光源素子として半導体レーザ素子を用いた投写型映像表示装置を例として説明したが、本発明は光源素子の種類に限定されることなく実施することが可能である。
本発明の光源ユニットの基本的構成を示す平面図である。 本発明の光源ユニットの組立状態を示す斜視図である。 本発明の機能構成の要部を示す図である。 本発明に採用する冷却手段の例を示す図である。 本発明における光源エレメントの冷却の態様を説明する図である。 本発明における光源エレメントの冷却の態様を説明する図である。 本発明における光源エレメントの冷却の態様を説明する図である。 本発明の要部の構成例を示す斜視図である。 本発明の要部の構成例を示す斜視図である。 本発明の要部の構成例を示す斜視図である。 本発明の要部の構成例を示す斜視図である。
符号の説明
P・・・・・投写型映像表示装置
L・・・・・投写レンズ
1・・・・・光源ユニット
2・・・・・合成プリズム
3R、3G、3B・・・・・液晶パネル
4R、4G、4B・・・・・入射側偏光板
5R、5G、5B・・・・・出射側偏光板
6R、6G、6B・・・・・コンデンサレンズ
7R、7G、7B・・・・・インテグレータ
8、9、10・・・・・光源エレメント
8a、9a、10a・・・・・受熱板
8b、9b、10b・・・・・半導体レーザ素子アレイ(光源素子アレイ)
20・・・・・ペルチェ素子(補助冷却手段)
21・・・・・温度センサ(温度検出手段)
22・・・・・制御装置
23・・・・・冷凍機
24R、24G、24B・・・・・冷媒回路
25・・・・・吸熱器

Claims (7)

  1. 少なくとも3原色の光を画像情報により変調して合成することにより投写光が得られるようにした投写型映像表示装置であり、
    同一基板上に複数の光源素子を配列した光源アレイを受熱板に配設し、且つ、該光源アレイに温度検出手段を配設するとともに、受熱板または光源アレイに補助冷却手段を配設してなる複数の光源エレメントを、各色を合成プリズムの照射面に導光するように、階層状に配置して光源ユニットを構成したことを特徴とする投写型映像表示装置。
  2. 前記光源エレメントの補助冷却手段がペルチェ素子であることを特徴とする請求項1記載の投写型映像表示装置。
  3. 前記光源エレメントの受熱板に冷却手段の吸熱器が直接接続されていることを特徴とする請求項1記載の投写型映像表示装置。
  4. 前記光源エレメントの受熱板に冷却手段の吸熱器が接続され、且つ、前記補助冷却手段の放熱面に冷却手段の吸熱器が接続されていることを特徴とする請求項1記載の投写型映像表示装置。
  5. 前記補助冷却手段の放熱面と冷却手段の吸熱器がヒートパイプで接続されていることを特徴とする請求項1記載の投写型映像表示装置。
  6. 前記補助冷却手段の放熱面にヒートシンクおよび/または放熱ファンを設けたことを特徴とする請求項1記載の投写型映像表示装置。
  7. 少なくとも3原色の光を画像情報により変調して合成することにより投写光が得られるようにした投写型映像表示装置であり、
    同一基板上に複数の光源素子を配列した光源アレイを受熱板に配設し、且つ、該光源アレイに温度検出手段を配設するとともに、受熱板または光源アレイに補助冷却手段を配設してなる複数の光源エレメントを、各色を合成プリズムの照射面に導光するように、階層状に配置して光源ユニットを構成し、
    前記光源エレメントの受熱板を冷却手段に接続するとともに、温度検出手段および補助冷却手段を制御手段に接続してなり、
    前記冷却手段により同時に冷却された複数の光源エレメントから前記温度検出手段により検出された各温度において最低温度を示した光源エレメントが所望の光源アレイ動作設定温度となるように冷却手段を制御する一方、その他の光源エレメントを各々の補助冷却手段にて冷却することにより所望の光源アレイ動作設定温度となるようにしたことを特徴とする投写型映像表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011191526A (ja) * 2010-03-15 2011-09-29 Mitsubishi Electric Corp 画像表示装置
JP2011220642A (ja) * 2010-04-13 2011-11-04 Mitsubishi Electric Corp 冷却装置、及び画像表示装置
US9377674B2 (en) 2012-08-07 2016-06-28 Seiko Epson Corporation Image display device
US10108075B2 (en) 2017-03-15 2018-10-23 Canon Kabushiki Kaisha Image projection apparatus

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