JP2009086049A - 画像投影システム及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】端末装置の利用者が、端末装置の表示部の表示領域と画像投影装置の表示領域との間のカーソル画像の移動を迷うことなくスムーズに行うことができる画像投影システムの提供。
【解決手段】画像30を表示する表示部を有する端末装置2と、画像30を投影表示する画像投影装置1とを備え、表示部の表示領域40と画像投影装置1の表示領域60とを含むと共に前記表示部の表示領域40の一部と画像投影装置1の表示領域60の一部とが連続する表示領域に、当該表示領域に表示する画像30を指示又は操作するためのカーソル画像5を、前記連続する部分を介して移動可能に表示する画像投影システムであって、表示部の表示領域40及び/又は画像投影装置1の表示領域60に、カーソル画像5が表示部の表示領域40と画像投影装置1の表示領域60との間を移動するための入退領域を識別する識別画像70,71を表示することを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、端末装置と画像投影装置とを備える画像投影システム及びプログラムに関するものであり、特に、端末装置の有する表示部の表示領域と画像投影装置の表示領域との間のカーソル画像の移動を円滑に行うことのできる画像投影システム及びプログラムに関する。
従来より、画像投影装置として、例えば、端末装置等から画像情報を入力して液晶表示素子に当該画像情報に応じた画像を表示し、この液晶表示素子に光を照射してスクリーン上に拡大投影するプロジェクタなどが広く使用されている。この種のプロジェクタは、複数人が参加して行われる会議等において多く使用されており、かかるプロジェクタを用いることにより、拡大投影された一つの画像を複数の参加者が同時に見ながら議論を進めていくことができる。
さらに、近年においては、画像投影装置の表示領域と端末装置の表示部の表示領域とを仮想的に連結することにより、端末装置が保有する各種データファイルに基づく画像やカーソル画像を各表示領域間で移動させることのできる画像投影システムが考案されている(例えば、特許文献1)。
かかる画像投影システムを用いることにより、端末装置の利用者は、例えば、プレゼンテーションを行うための画像のみを画像投影装置の表示領域に投影表示させ、逆に、端末装置の使用者のみがプレゼンテーション中に参照するための情報を端末装置の表示部の表示領域に表示させることができるため、当該プレゼンテーションをより円滑に行うことができる。
特開2007−101852号公報
しかしながら、端末装置の表示領域と画像投影装置の投影領域との仮想的な位置関係は、現実の位置関係とは必ずしも一致しない。そのため、特許文献1のような従来の画像投影システムにおいては、端末装置の利用者は、これら各表示領域の仮想的な位置関係を把握し難く、カーソル画像を一方の表示領域から他方の表示領域へ移動させる際にカーソル画像をどこへ移動させればよいか戸惑う場合があり、結果として、かかる画像投影システムを用いたプレゼンテーションや会議等の円滑な進行に支障を来たす虞があった。
そこで、本発明は、端末装置の利用者が、端末装置の表示部の表示領域と画像投影装置の表示領域との間のカーソル画像の移動を迷うことなくスムーズに行うことができる画像投影システム及びプログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、画像を表示する表示部を有する端末装置と、画像を投影表示する画像投影装置とを備え、前記表示部の表示領域と前記画像投影装置の表示領域とを含むと共に前記表示部の表示領域の一部と前記画像投影装置の表示領域の一部とが連続する表示領域上で、当該表示領域に表示する画像を指示又は操作するためのカーソル画像を、前記連続する部分を介して前記表示部の表示領域と前記画像投影装置の表示領域とを移動可能にする画像投影システムであって、前記表示部の表示領域及び/又は前記画像投影装置の表示領域に、前記カーソル画像が前記表示部の表示領域と前記画像投影装置の表示領域との間をその表示を維持しつつ移動するための入退領域を識別する識別画像を表示する画像投影システムとした。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記端末装置が複数設けられ、前記表示部の表示領域及び/又は前記画像投影装置の表示領域に、各前記端末装置に対応した前記識別画像を表示することを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記表示部の表示領域において前記画像投影装置の表示領域と連続する部分と、前記画像投影装置の表示領域において前記表示部の表示領域と連続する部分とをそれぞれ前記入退領域とし、これらの入退領域の少なくとも一つを識別するための前記識別画像を表示することを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記端末装置毎の識別画像を、前記画像投影装置の表示領域のそれぞれ異なる位置に表示することを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記端末装置が複数設けられ、前記画像投影装置の表示領域に、前記複数の端末装置に共通の前記識別画像を表示することを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の発明において、前記表示部の表示領域と前記画像投影装置の表示領域との間の前記カーソル画像の移動を、前記端末装置毎に制限することを特徴とする。
また、請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の発明において、前記制限の内容に応じて前記識別画像の表示態様を変更することを特徴とする。
また、請求項8に記載の発明は、請求項6又は請求項7に記載の発明において、前記端末装置は、前記表示部の表示領域及び前記画像投影装置の表示領域に表示される画像を指示する前記カーソル画像の移動操作をするための指示部と、前記指示部への操作量に応じた操作情報を前記画像投影装置へ送信する操作情報送信部と、を有し、前記画像投影装置は、前記端末装置から送信される操作情報に応じて、前記カーソル画像の位置を変更するカーソル処理部を有し、前記カーソル画像の移動制限を、前記操作情報送信部による前記操作情報の送信制限又は前記カーソル処理部による前記カーソル画像の位置変更制限により行うことを特徴とする。
また、請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の発明において、前記操作情報送信部又は前記カーソル処理部は、前記指示部による操作態様が所定態様のときに、前記カーソル画像の、前記表示部の表示領域と前記画像投影装置の表示領域との間の移動を行うことを特徴とする。
また、請求項10に記載の発明は、請求項1〜9のいずれか1項に記載の発明において、前記端末装置は、前記表示部の表示領域に隣接した仮想表示領域を設定する仮想表示領域設定部と、表示すべき画像の位置が前記表示部の表示領域にあるとき、当該表示領域に前記画像を表示し、仮想表示領域にあるときに、その画像の一部又は全部の画像データを前記通信経路を介して前記画像投影装置へ送信する表示制御部と、を有し、前記画像投影装置は、前記端末装置の仮想表示領域にある画像の画像データを前記通信経路を介して取得する画像取得部と、前記画像投影装置の表示領域への画像の投影表示として、前記画像データに基づいた画像を投影表示する画像投影部と、を有することを特徴とする。
また、請求項11に記載の発明は、表示部と指示部とを有するコンピュータを、前記表示部の表示領域に隣接した仮想表示領域を設定する仮想表示領域設定手段、表示すべき画像の位置が前記表示部の表示領域にあるとき、当該表示領域に前記画像を表示し、仮想表示領域にあるときに、その画像を画像投影装置で投影するために、その画像の一部又は全部の画像データを通信経路を介して前記画像投影装置へ送信する表示制御手段、前記指示部への操作に応じて、前記表示部の表示領域に前記カーソル画像があるとき、前記カーソル画像を移動させて、前記表示部の表示領域に設けた第1入退領域を通過すると、前記表示部の表示領域から前記仮想表示領域に移動させる第1の処理及び/又は前記指示部への操作に応じて、前記仮想表示領域に前記カーソル画像があるとき、前記画像投影装置へ前記指示部への操作に応じた操作情報を送信することにより、前記仮想表示領域の前記カーソル画像を移動させて、前記画像投影装置の表示領域に設けられた第2入退領域を通過すると、前記仮想表示領域から前記表示部の表示領域へ移動させる第2の処理を行うカーソル処理手段、前記表示部の表示領域に、前記入退領域を識別するための識別画像を表示する識別画像表示手段、として機能させることを特徴とするプログラムとした。
請求項1に記載の発明によれば、端末装置の表示部の表示領域と画像投影装置の表示領域とを含むと共に表示部の表示領域の一部と画像投影装置の表示領域の一部とが連続する表示領域の任意の場所に、カーソル画像が前記表示部の表示領域と画像投影装置の表示領域との間を移動するための入退領域を識別する識別画像を表示することとしており、端末装置の利用者は、これら各表示領域の仮想的な位置関係を視覚的に把握することができるため、カーソル画像を一方の表示領域から他方の表示領域へ移動させる際、かかるカーソル画像の移動操作を迷うことなくスムーズに行うことができ、また、他方の表示領域へ移動させた際もカーソル画像を見失うことがない。
請求項2に記載の発明によれば、画像投影装置に端末装置が複数台接続した場合であっても、各端末装置の表示部の表示領域や画像投影装置の表示領域に、各端末装置に対応した識別画像を表示することにより、各端末装置の利用者は、カーソル画像を一方の表示領域から他方の表示領域へ移動させる際、かかるカーソル画像の移動操作を迷うことなくスムーズに行うことができ、また、他方の表示領域へ移動させた際もカーソル画像を見失うことがない。
請求項3に記載の発明によれば、例えば、表示部の表示領域の右辺と画像投影装置の表示領域の左辺とに入退領域を設けることにより、端末装置の表示部の表示領域と画像投影装置の表領域とが仮想的に接続していることを端末装置の利用者に容易に認識させることが可能となる。また、各表示領域において、当該各表示領域を区画する辺のみを入退領域として設定するのではなく、当該辺及びその近傍を入退領域として設定することで、端末装置の利用者は、識別画像による入退領域の視認をより確実に行うことができ、各表示領域間のカーソル画像の移動をよりスムーズに行うことが可能となる。
請求項4に記載の発明によれば、端末装置毎の識別画像を、画像投影装置の表示領域のそれぞれ異なる位置に表示することとしたため、端末装置の利用者は、自己の端末装置に割り当てられた入退領域と他の端末装置に割り当てられた入退領域とを容易に区別することができ、各表示領域間のカーソル画像の移動をスムーズに行うことができる。
請求項5に記載の発明によれば、画像投影装置の表示領域に、複数の端末装置に共通の識別画像を表示することとしたため、画像投影装置に多数の端末装置が接続している場合であっても、画像投影装置の表示領域に表示される識別画像は一つであるため、会議やプレゼンテーション等においてこの画像投影装置の表示領域を有効に使用することができる。
請求項6に記載の発明によれば、端末装置の表示部の表示領域と画像投影装置の表示領域との間のカーソル画像の移動を、端末装置毎に制限することとしため、当該移動を制限された端末装置の利用者は、一方の表示領域においてカーソル画像を操作している時に意図せず他方の表示領域に移動してしまう虞がなく、一方の表示領域におけるカーソル画像を用いた作業等を円滑に行うことができる。また、例えば、プレゼンテーション中において、プレゼンターが使用する端末装置以外の端末装置のカーソル画像の当該移動を制限することにより、プレゼンテーション中に他の端末装置の利用者から画像投影装置の表示領域に投影表示されているプレゼンテーション画面を操作されることを防止することができ、かかるプレゼンテーションを円滑に行うことができる。
請求項7に記載の発明によれば、カーソル画像の移動制限の内容に応じて識別画像の表示態様を変更することとしたため、端末装置の利用者は、自己の端末装置のカーソル画像の移動制限の内容を当該識別画像の表示態様により容易に把握することができ、カーソル画像の操作を行う際の誤操作を減少させることができる。
請求項8に記載の発明によれば、カーソル画像の移動制限を操作情報送信部により行う場合、画像投影装置は、カーソル画像の移動を制限するための処理を行う必要がなくなり、また、当該移動制限をカーソル処理部により行う場合、画像投影装置に複数の端末装置が接続した場合であっても、各端末装置のカーソル画像の移動を制限するための処理を画像投影装置が一括して行うことができる。
請求項9に記載の発明によれば、指示部による操作態様が所定態様のときに、カーソル画像の、表示部の表示領域と画像投影装置の表示領域との間の移動を行うこととしており、指示部により所定操作がなされなければ、各表示領域間のカーソル画像の移動は行われないため、端末装置の利用者は、一方の表示領域においてカーソル画像の移動操作をしている時に意図せず他方の表示領域に移動してしまうことがなく、一方の表示領域におけるカーソル画像を用いた作業等を円滑に行うことができる。
請求項10に記載の発明によれば、端末装置の表示領域にある画像は画像投影装置で投影表示されないので、端末装置の利用者は、当該表示領域を端末装置の利用者だけの作業スペースとして利用することができる。
請求項11に記載の発明によれば、端末装置を表示制御手段として機能させることにより、表示部の表示領域に隣設する仮想表示領域にある画像を画像投影装置の表示領域に投影させることができるため、画像投影装置を用いた会議等において当該端末装置の保有する情報を当該会議等の参加者と共有することが可能となる。また、端末装置をカーソル処理手段として機能させることにより、指示部への操作に応じて、画像投影装置の表示領域にカーソル画像を移動させることができるため、画像投影装置の表示領域に投影されている画像を当該カーソル画像を用いて指示することができる。さらに、端末装置を識別画像表示手段として機能させることにより、表示部の表示領域に、入退領域を識別するための識別画像を表示することが可能となるため、端末装置の利用者は、これら各表示領域の仮想的な位置関係を視覚的に把握でき、カーソル画像を一方の表示領域から他方の表示領域へ移動させる際、かかるカーソル画像の移動操作を迷うことなくスムーズに行うことができる。
[1.画像投影システムの概要]
以下に、本発明にかかる画像投影システムの一実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。図1は本実施形態の画像投影システムにおいて、画像投影装置に1台の端末装置が接続している場合の概略的なシステム構成を示す図であり、図2は本実施形態の画像投影システムにおいて、画像投影装置に複数の端末装置が接続している場合の概略的なシステム構成を示す図であり、図3は本実施形態における各端末装置の表示領域に表示される第1識別画像及び画像投影装置の表示領域に表示される第2識別画像の表示態様の一例を示す図であり、図4は本実施形態における端末装置に設定される仮想表示領域と画像投影装置の表示領域との対応関係を示す図である。
図1に示すように、本実施形態にかかる画像投影システムSは、画像を投影表示する画像投影装置1と、この画像投影装置1とLANやUSBケーブル等の通信経路3を介して接続された、画像を表示する表示部を有する端末装置2とを有しており、端末装置2の表示部の表示領域40と画像投影装置1の表示領域60とを含むと共に表示部の表示領域40の一部と画像投影装置1の表示領域60の一部とが連続する表示領域に、当該表示領域に表示する画像を指示又は操作するためのカーソル画像5を表示するとともに、当該カーソル画像5がこれらの表示領域40,60間を移動可能に構成されている。
すなわち、本実施形態にかかる画像投影システムSでは、画像投影装置1の表示領域60を区画する複数の辺のうち何れか一つの辺及びその近傍と各端末装置2の表示部の表示領域40を区画する複数の辺のうち何れか一つの辺及びその近傍とを仮想的に連続させており、端末装置2の表示領域40における当該連続する部分と、画像投影装置1の表示領域60における当該連続する部分とをそれぞれ入退領域として設定することにより、カーソル画像5や端末装置2の表示領域40に表示された画像30が各表示領域40,60間をその表示を維持しつつ往来可能としている。
これにより、例えば、複数人が参加して行われる会議等において、端末装置2の表示領域40にある画像30を各表示領域40,60に設けられた入退領域を介して、スクリーン等に大きく映し出される画像投影装置1の表示領域60に移動させることにより、端末装置2の保有する情報を複数の参加者が同時に見ながら議論を進めていくことができる。また、端末装置2の利用者は、画像投影装置1の表示領域60に移動させたカーソル画像5により、会議等において、プレゼンテーションを円滑に行うことができる。
かかる画像投影システムにおいて、特に、本実施形態にかかる画像投影システムSは、端末装置2の表示部の表示領域40(以下、単に「端末装置2の表示領域40」と称することもある。)及び画像投影装置1の表示領域60に、上記入退領域を識別するための識別画像70,71を表示することとしている。
すなわち、端末装置2の表示領域40に設けられた入退領域(以下、「第1入退領域」と称することもある。)及び画像投影装置1の表示領域60に設けられた入退領域(以下、「第2入退領域」と称することもある。)に識別画像70,71を表示させることとしている。これにより、端末装置2の利用者は、各表示領域40,60の仮想的な位置関係を視覚的に把握することができるため、カーソル画像5等を一方の表示領域から他方の表示領域へ移動させる際、識別画像70,71に向けてカーソル画像5が移動するよう操作すれば良く、かかるカーソル画像5等の移動操作を迷うことなくスムーズに行うことができ、また、他方の表示領域へ移動させた際もカーソル画像5等を見失う事態を防止することができる。ここで、第1入退領域に表示された識別画像70を第1識別画像70とし、第2入退領域に表示された識別画像71を第2識別画像71とする。
一方、画像投影装置1に複数の端末装置2a〜2dを接続した場合、本実施形態にかかる画像投影システムSは、図2に示すように、各端末装置2の表示領域40a〜40d及び画像投影装置1の表示領域60に、各端末装置2a〜2dに対応した識別画像70a〜70d、71a〜71dを表示することができる。
以下、本実施形態にかかる画像投影システムSの一例として、画像投影装置1に4台の端末装置2a〜2dが接続した場合について説明する。また、以下において、端末装置2a〜2dの任意の一つを表す場合には端末装置2と表現し、第1識別画像70a〜70dの任意の一つを表す場合には第1識別画像70と表現し、第2識別画像71a〜71dの任意の一つを表す場合には第2識別画像71と表現し、端末装置2の表示領域40及び画像投影装置1の表示領域60にある複数の画像30a〜30dの任意の一つを画像30と表現する。
図2に示すように、本実施形態にかかる画像投影システムSでは、各端末装置2a〜2dの表示領域40a〜40dにおいて画像投影装置1の表示領域60と連続する部分を第1入退領域とすると共に、画像投影装置1の表示領域60において各端末装置2a〜2dの表示領域40a〜40dと連続する部分を第2入退領域とし、これらの入退領域を識別するための第1識別画像70a〜70d、第2識別画像71a〜71dを表示している。
すなわち、例えば、図2に示すように、端末装置2aの表示領域40aには、当該表示領域40aの右辺及びその近傍に第1入退領域が設けられ、画像投影装置1の表示領域60には、当該表示領域60の左辺及びその近傍に、端末装置2aに対応した第2入退領域が設けられており、これにより、端末装置2aの表示領域40aの右側に画像投影装置1の表示領域60が仮想的に隣設した状態となっている。
そして、各端末装置2a〜2dの表示領域40a〜40dには第1入退領域を視認可能とするための第1識別画像70a〜70dがそれぞれ表示され、また、画像投影装置1の表示領域60には、各端末装置2a〜2dに対応する第2入退領域を視認可能とするための第2識別画像71a〜71dがそれぞれ表示されている。
ここで、各端末装置2の表示領域40に設けられた第1入退領域と画像投影装置1の表示領域60に設けられた当該端末装置2に対応した第2入退領域とには、図2に示すように、それぞれ第1識別画像70及び第2識別画像71として、端末装置2毎に同一の画像が表示される。このため、画像投影装置1に複数の端末装置2が接続された場合であっても、端末装置2の利用者は、自己の端末装置2に対応する第2入退領域と他の端末装置2に対応する第2入退領域とを明確に区別することができる。
このように、本実施形態では、画像投影装置1に端末装置2が複数接続された場合、各端末装置2の第1入退領域に第1識別画像70を表示するとともに、画像投影装置1の表示領域60に、各端末装置2に対応した第2入退領域に第2識別画像71を表示することとしており、また、端末装置2毎の第2識別画像71は、画像投影装置1の表示領域60のそれぞれ異なる位置に表示することとしている。
かかる構成とすることにより、画像投影装置1に複数の端末装置2が接続された場合であっても、各端末装置2の利用者は、画像投影装置1の表示領域60から端末装置2の表示領域40へカーソル画像5を移動させる際に、自己の端末装置2に対応する第2入退領域と他の端末装置2に対応する第2入退領域と混同を生じる虞がなく、当該カーソル画像5をスムーズに移動させることができる。
なお、各端末装置2の利用者に自己の端末装置2に対応する第2識別画像71と他の端末装置2に対応する第2識別画像71とを端末装置2の利用者に区別させる方法として、図2に示すように、各端末装置2に対応する第2識別画像71の模様により識別可能とする他、当該第2識別画像71の色を異ならせることにより識別可能としてもよい。
また、本実施形態において、端末装置2の表示領域40と画像投影装置1の表示領域60とは、各辺の一部同士、或いは一方の辺の全部と他方の辺の一部とが連続するように設定することもできる。例えば、図2において、端末装置2cの表示領域40cは、各表示領域40cの上辺の全てと画像投影装置1の表示領域60の下辺の一部とが仮想的に接続された状態となっている。
また、本実施形態においては、第1入退領域及び第2入退領域の両方に識別画像を表示することとしているが、何れか一方のみに表示させることとしてもよい。
また、本実施形態にかかる画像投影システムSは、端末装置2の表示領域40と画像投影装置1の表示領域60との間のカーソル画像5の移動を、端末装置2毎に制限することができる構成となっている。
すなわち、例えば、端末装置2aに対して、画像投影装置1の表示領域60へのカーソル画像5aの入場及び画像投影装置1の表示領域60からのカーソル画像5aの退場が制限されている場合、カーソル画像5aは、画像投影装置1の表示領域60にあるときは端末装置2aの表示領域40aへの移動が制限され、また、端末装置2aの表示領域40aにあるときは画像投影装置1の表示領域60への移動が制限される。
また、上記の例のように、画像投影装置1の表示領域60へのカーソル画像5の入場及び表示領域60からの退場の両方を制限する以外に、何れか一方のみを制限することもできる。例えば、端末装置2cに対しては、画像投影装置1の表示領域60からのカーソル画像5cの退場は制限せずに、同表示領域60へのカーソル画像5cの入場のみを制限することもでき、端末装置2dに対しては、画像投影装置1の表示領域60へのカーソル画像5dの入場は制限せずに、同表示領域60へのカーソル画像5cの退場のみを制限することもできる。
また、本実施形態にかかる画像投影システムSでは、上記のような移動制限の内容に応じて、第1識別画像70及び/又は第2識別画像71の表示態様を変更することとしている。すなわち、本実施形態にかかる画像投影システムSにおいて、端末装置2に対してカーソル画像5の移動制限がかけられた場合、当該移動制限をかけられた端末装置2の第1識別画像70及び/又は同端末装置2に対応した第2識別画像71の表示態様が変化し、図3に示すように、同第1識別画像70及び第2識別画像71に「移動不可」の文字が表示される。
すなわち、例えば、端末装置2aに対して、画像投影装置1の表示領域60へのカーソル画像5aの入場及び画像投影装置1の表示領域60からのカーソル画像5aの退場が制限されている場合、図3に示すように、端末装置2aに対応する第1入退領域及び第2入退領域には、それぞれ第1識別画像70a及び第2識別画像71aとして、「移動不可」の文字が書かれた画像が表示される。
また、例えば、端末装置2cに対して、画像投影装置1の表示領域60へのカーソル画像5cの入場のみを制限した場合、図3に示すように、端末装置2cに対応する第1入退領域には、第1識別画像70cとして、「移動不可」の文字が書かれた画像が表示される。
また、例えば、端末装置2dに対して、画像投影装置1の表示領域60へのカーソル画像5dの退場のみを制限した場合、図3に示すように、端末装置2dに対応する第1入退領域には、第2識別画像71dとして、「移動不可」の文字が書かれた画像が表示される。
このように、本実施形態にかかる画像投影システムSでは、端末装置2の表示領域40と画像投影装置1の表示領域60との間のカーソル画像5の移動を、端末装置2毎に制限することとしため、当該移動を制限された端末装置2の利用者は、一方の表示領域においてカーソル画像5を操作している時に意図せず他方の表示領域に移動してしまう虞がなく、一方の表示領域におけるカーソル画像5を用いた作業等を円滑に行うことができる。
さらに、カーソル画像5の移動制限の内容に応じて第1識別画像70や第2識別画像71の表示態様を変更することとしたため、端末装置2の利用者は、自己の端末装置のカーソル画像5の移動制限内容を当該第1識別画像70や第2識別画像71の表示態様により容易に把握することができ、カーソル画像5の操作を行う際の誤操作を減少させることができる。
ここで、端末装置2は、カーソル画像5の移動操作をするための指示部を有しており、端末装置2の利用者は、この指示部を用いることにより、カーソル画像5の移動操作を行うことが可能となっている。
また、本実施形態にかかる画像投影システムSにおいて、画像投影装置1の表示領域60にあるカーソル画像5の移動操作を行う場合、上記指示部への操作量に応じた操作情報が端末装置2から画像投影装置1へ送信されるとともに、当該操作情報を受信した画像投影装置1が当該操作情報に応じてカーソル画像5の位置を変更することにより当該移動操作が行われることとしている。
そして、本実施形態にかかる画像投影システムSでは、上述したカーソル画像5の移動制限を、端末装置2から画像投影装置1への操作情報の送信を制限することにより行われる。
なお、各端末装置2に対するカーソル画像5の移動制限及び移動制限の解除は、各端末装置2、画像投影装置1、或いは、図示しないリモコン装置を用いて行うことができる。
また、本実施形態にかかる画像投影システムSは、端末装置2の表示領域40と画像投影装置1の表示領域60との間のカーソル画像5の移動を、指示部による操作態様が所定態様のときにのみ行うこととしている。
すなわち、例えば、指示部としてマウスを用いてカーソル画像5を端末装置2の表示領域40から画像投影装置1の表示領域60に移動させる場合、端末装置2の利用者は、カーソル画像5を端末装置2の第1入退領域に位置させた状態で、所定操作としてマウスのクリック操作を行うことにより、カーソル画像5を画像投影装置1の表示領域60へ移動させることができる。
かかる構成とすることにより、指示部により所定操作がなされなければ各表示領域40,60間のカーソル画像5の移動は行われないため、端末装置2の利用者は、一方の表示領域においてカーソル画像5の移動操作をしている時に意図せず他方の表示領域に移動してしまうことがなく、一方の表示領域におけるカーソル画像を用いた作業等を円滑に行うことができる。
ところで、本実施形態にかかる画像投影システムSでは、画像投影装置1の表示領域60には各端末装置2に設けられた仮想表示領域にある画像が投影表示されることとしている。すなわち、端末装置2は、表示領域として、表示部の表示領域40の他に当該表示部の表示領域40に隣接した仮想表示領域を有しており、表示すべき画像30の位置が表示部の表示領域40にあるとき、当該表示領域40に画像30を表示し、仮想表示領域にあるときに、その画像30の一部又は全部の画像データを通信経路3を介して画像投影装置1へ送信することとしている。そして、画像投影装置1は、端末装置2の仮想表示領域にある画像の画像データを通信経路3を介して取得すると、取得した画像データに基づいた画像30を投影表示することとしている。
例えば、図4に示すように、端末装置2aには、表示部の表示領域40の右側に隣設した仮想表示領域50aが設けられており、表示部の表示領域40a及び仮想表示領域50aにある画像30a、30bのうち仮想表示領域50aにある画像30bのみが、画像投影装置1の表示領域60に投影表示される。このように、画像投影装置1の表示領域60には、各端末装置2a〜2dの仮想表示領域50a〜50d(以下、仮想表示領域50a〜50dのうち任意の一つを仮想表示領域50と表現することがある。)にある画像が表示されることとなる(例えば、画像投影装置1の表示領域60には、端末装置2aの仮想表示領域50aにある画像30bの他に、端末装置2cの仮想表示領域50cにある画像30cも表示される。)。
かかる構成とすることにより、端末装置2の表示領域40にある画像30は画像投影装置1で投影表示されないので、端末装置2の利用者は、当該表示領域40を端末装置2の利用者だけの作業スペースとして利用することができる。
[2.画像投影システムの具体的構成]
(画像投影装置の構成について)
次に、画像投影装置1の構成について説明する。図5は本実施形態にかかる画像投影装置1の構成図であり、図6は本実施形態における画像投影装置1に記憶される画像属性情報管理テーブルの一例を示す図であり、図7は本実施形態における画像投影装置1の表示領域60に規定された座標を説明するための図であり、図8は本実施形態における画像投影装置1に記憶される接続情報管理テーブルの一例であり、図9は本実施形態における画像投影装置1に記憶されるカーソル情報管理テーブルの一例であり、図10は本実施形態における画像投影装置1に記憶される入退領域管理テーブルの一例であり、図11は本実施形態における画像投影装置1に記憶される移動制限管理テーブルの一例である。
図5に示すように、画像投影装置1は、各種操作を行うための操作パネル101と、設定情報やカーソル画像5の画像データなどを保持するための不揮発性メモリである記憶部102と、赤外線による無線通信を行う赤外線通信部103と、端末装置2と通信するためのインターフェイス104と、外部から映像信号を入力する映像信号入力回路105と、映像信号入力回路105を介して入力される映像信号やインターフェイス104を介して取得した画像データに所定の処理を施す画像処理回路106と、この画像処理回路106から出力される画像信号に基づいた画像を投影する画像投影部107と、画像投影装置1全体を制御する制御部108とを備えており、これらはハウジングに内蔵される。
操作パネル101は、画像投影装置1において使用者によって操作されることによって、その操作内容に応じた制御を制御部108が実行する。
記憶部102は、フラッシュメモリ(flash memory)などから構成され、画像投影装置1に設定されている解像度の情報、カーソル画像5の画像データ、第2識別画像71の画像データ、各端末装置2の仮想表示領域50にある画像の画像データを記憶する他、当該画像の位置情報、サイズ情報等を管理する画像属性情報管理テーブルを記憶する画像属性情報記憶領域110、画像投影装置1に接続している端末装置2の接続状況等を管理する接続情報管理テーブルを記憶する接続情報記憶領域111、カーソル画像5の位置情報等を記憶するカーソル情報管理テーブルを記憶するカーソル情報記憶領域112、画像投影装置1の表示領域60に設けられる入退領域の位置やサイズ等を端末装置2毎に管理する入退領域管理テーブルを記憶する入退領域情報記憶領域113、カーソル画像5の移動制限の内容を端末装置2毎に管理する移動制限情報管理テーブルを記憶する移動制限情報記憶領域114等を有する。
赤外線通信部103は、赤外線LEDなどから構成される赤外線受光部131と、赤外線受光部131により受信した赤外線信号をデータに変換する処理を行う赤外線制御部132とを備えている。
インターフェイス104は、外部装置との通信を行うことができるUSBインターフェイスであり、通信経路3としてのUSBケーブルを介して端末装置2から画像属性情報や画像データ等を取得したり、外部のコンピュータ装置と通信したりするときに制御部108によって用いられる。なお、通信経路3として、LANや無線LANなどの通信ネットワークを利用することもでき、かかる場合は、インターフェイス104としてUSBインターフェイスに代えて無線或いは有線のLANインターフェイスなどを用いればよい。
映像信号入力回路105は、コンポジット映像信号(例えばNTSC映像信号)やコンポーネント映像信号(例えばRGB信号)などの映像信号を入力する。
画像処理回路106は、制御部108による制御に基づいて、映像信号入力回路105に入力された映像信号或いはインターフェイス104を介して端末装置2から取得した画像データに対して、他の端末装置2から取得した画像データや各端末装置2にそれぞれ対応するカーソル画像5の画像データ、或いは第2識別画像71の画像データとの合成等の加工を行う。このように加工されて生成された画像信号は、画像投影部107に入力される。
画像投影部107は、光源駆動回路120と、光源121と、照明光学系122と、透過型液晶パネル123(以下、「LCD123」とする。)と、結像光学系124と、LCD駆動回路125と、ピント調整回路126とを備えている。
光源121は、ランプなどから構成され、制御部108によって制御された光源駆動回路120から出力される信号に基づいて、点灯駆動されて発光する。光源121で発光された光は、照明光学系122によって、照明光としてLCD123に照射される。
LCD123は、LCD駆動回路125によって駆動され、その表示面に映像を表示する。このように表示された映像は、照明光学系122を介して光源121から出射される照明光によって、出射光として出射される。続いて、この出射光は、結像光学系124及びハウジングの投影用開口部(図示せず)を通って、スクリーン(投射面)に投影される。このように、LCD123に表示される画像がスクリーンに投影される構成となっている。なお、ピント調整回路126によって、スクリーンに投影する画像のピントを調整することができる。
制御部108は、CPU(Central Processing Unit),ROM(Read Only Memory),RAM(Random Access Memory)などを内蔵しており、CPUがROMに予め格納された各種プログラムを読み出して実行することによって、画像取得部、画像処理部、カーソル処理部、入退領域設定部、移動制限設定部等として機能する。
制御部108は画像取得部として、インターフェイス104を介して端末装置2から、当該端末装置2の仮想表示領域50にある画像の画像データ、画像属性情報、入場表示命令、移動制限情報等を取得する。
画像属性情報とは、仮想表示領域50にある画像30に関する情報であり、仮想表示領域50にある各画像30を識別するための識別情報(ウィンドウID)の他、当該画像30の位置やサイズ等の情報であり、画像属性情報記憶領域110における画像属性情報管理テーブルの所定の欄に記憶される。
ここで、画像属性情報管理テーブルについて、図6及び図7を参照して説明する。
図6に示すように、画像属性情報管理テーブルには、各端末装置2の仮想表示領域50にある画像を送信した端末装置2(オーナーPC)の名称、当該画像を表示すべき位置及びサイズに関する情報、画像データのファイル名に関する情報が、当該画像を識別するための情報(ウィンドウID)と関連付けて記憶されている。
この画像属性情報管理テーブルにおいて、各端末装置2の仮想表示領域50にある画像の位置及びサイズに関する情報は、画像投影装置1の表示領域60に規定されている座標により表される。すなわち、本実施形態における画像投影装置1は、図7に示すように、画像投影装置1の表示領域60の横方向をX方向、縦方向をY方向とし、その左上部の頂点を原点として規定している。そして、画像の位置情報は、仮想表示領域50にある各画像の左上部の頂点の座標の情報であり、画像のサイズ情報は、当該画像の幅(W)及び高さ(H)を座標の数値で表した情報であって、この位置情報とサイズ情報とにより、仮想表示領域50にある画像を画像投影装置1の表示領域60のどの位置にどのサイズで投影するかを決定することができる。例えば、図7において、画像30dは、その左上部の頂点が座標(750,300)の位置となり、画像のサイズは、幅(W)が450、高さ(H)が500となる。
また、画像データを送信した端末装置2(オーナーPC)の名称は、図8に示す接続情報管理テーブルと関連付けられている。この接続情報管理テーブルには、図8に示すように、画像投影装置1に接続している端末装置2の名称が、接続状況(画像投影装置1と接続中か非接続中かの別)及び各端末装置2に割り振られたIPアドレスと関連付けられて記憶されている。
また、制御部108は、カーソル処理部として機能することにより、端末装置2から送信される操作情報に応じて、カーソル画像5の位置を変更する。ここで、操作情報とは、端末装置2の指示部への操作量に応じて端末装置2から画像投影装置1へ送信されるカーソル画像5の座標情報であり、詳しくは後述する。制御部108は、この操作情報をインターフェイス104を介して取得すると、当該取得した操作情報に基づきカーソル情報管理テーブルの更新を行う。
カーソル情報管理テーブルは、図9に示すように、画像投影装置1に接続している各端末装置2に割り当てられるカーソル画像5の画像データファイル名、画像投影装置1の表示領域60における当該カーソル画像5の描画状態及び画像投影装置1の表示領域60におけるカーソル画像5の位置情報が、端末装置2の名称と関連付けられて記憶されている。
例えば、端末装置2aのカーソル画像5aが図7に示すような位置にある場合、図9に示すように、カーソル情報管理テーブルにおいて、端末装置2aの位置の欄には「(300,500)」と表示され、描画状態は「表示」となる。また、端末装置2bのカーソル画像5cが図7に示すような位置にある場合、図9に示すように、カーソル情報管理テーブルにおいて、端末装置2cの位置の欄には「(550,830)」と表示され、描画状態は「表示」となる。一方、図7に示すように、端末装置2bのカーソル画像5b及び端末装置2dのカーソル画像5dが画像投影装置1の表示領域60にない場合、カーソル情報管理テーブルにおいて、端末装置2b及び端末装置2dの位置の欄は「−」となり、描画状態は、「非表示」となる。
また、制御部108は、入退領域設定部として機能することにより、画像投影装置1に端末装置2が接続した際、当該端末装置2に対応する第2入退領域の位置及びサイズを設定し、当該設定した情報を端末装置2に送信する。ここで、端末装置2毎に設定した第2入退領域に関する情報は、入退領域管理テーブルにより管理される。
入退領域管理テーブルは、図10に示すように、画像投影装置1に接続している各端末装置2に対応する第2入退領域の位置座標情報及び当該第2入退領域のサイズ情報、当該第2入退領域に表示される第2識別画像71の画像データのデータファイル名が、端末装置2の名称と関連付けられて記憶されている。
例えば、端末装置2aに対応する入退領域が図7に示すような位置に設定された場合、図10に示すように、入退領域管理テーブルにおいて、端末装置2aの入退領域(X,Y)の欄には「(0,0)」と表示され、入退領域(W,H)の欄には「(100,1000)」と表示される。
また、端末装置2から入場表示命令を受信した場合、制御部108は、入退領域設定部として、入退領域管理テーブルの「識別画像」の欄に記載されている画像データのデータファイル名の変更を行い、端末装置2の入退領域にカーソル画像5があることを画像投影装置1の表示領域60に表示する。ここで、入場表示命令とは、カーソル画像が端末装置2の第1入退領域にあるときに送信される信号である。
また、操作パネル101の操作により何れかの端末装置2に移動制限の内容の変更がなされた場合、或いは、端末装置2から移動制限情報を受信した場合、制御部108は、入退領域設定部として、入退領域管理テーブルの「識別画像」の欄に記載されている画像データのデータファイル名の変更を行う。すなわち、例えば、図3に示すように、端末装置2a、2dに画像投影装置1の表示領域60からのカーソル画像5a,5dの退場移動制限がかけられた場合、制御部108は、入退領域管理テーブルにおいて端末装置2a、2dに対応する「識別画像」の欄に記載されるデータファイル名を変更し、移動制限が掛けられたことを画像投影装置1の表示領域60に表示する。ここで、移動制限情報とは、各端末装置2に設定されている移動制限の内容の変更を指示するための情報である。
また、制御部108は、画像処理回路106と共に画像処理部として機能することにより、複数の端末装置2の仮想表示領域50にある画像の画像データをカーソル画像5の画像データ及び第2識別画像71の画像データと共に合成する。この画像処理部による各種画像データの合成は、記憶部102に記憶された画像属性情報管理テーブル、接続情報管理テーブル、カーソル情報管理テーブル、入退領域管理テーブルの情報に基づいて行われる。
そして、合成された画像データは、画像投影部107より画像投影装置1の表示領域60に投影表示される。
また、制御部108は、インターフェイス104と共に移動制限設定部として機能することにより、操作パネル101の操作により何れかの端末装置2に移動制限の内容の変更がなされた場合、或いは、端末装置2から移動制限情報を受信した場合、移動制限の内容に応じて移動制限管理テーブルの更新を行う。この移動制限管理テーブルには、図11に示すように、移動制限の内容が各端末装置2の端末装置名に関連付けられて記憶されている。
すなわち、例えば、図3において、端末装置2aのように、画像投影装置1の表示領域60へのカーソル画像5aの入場及び当該表示領域60からの退場が制限されている場合、移動制限管理テーブルにおいて端末装置2aの「移動制限」の欄には、「入退場禁止」と表示される。また、端末装置2cのように、画像投影装置1の表示領域60へのカーソル画像5cの入場のみが制限されている場合、移動制限管理テーブルにおいて端末装置2cの「移動制限」の欄には、「入場禁止」と表示される。また、端末装置2dのように、画像投影装置1の表示領域60からの退場のみが制限されている場合、移動制限管理テーブルにおいて端末装置2dの「移動制限」の欄には、「退場禁止」と表示される。また、端末装置2bのように、カーソル画像5bの移動が制限されていない場合、移動制限管理テーブルにおいて端末装置2bの「移動制限」の欄には、「なし」と表示される。
(端末装置の構成について)
次に、端末装置2の構成について説明する。図12は本実施形態における端末装置2の構成図であり、図13は本実施形態における端末装置2に記憶される情報管理テーブルの一例を示す図であり、図14は本実施形態における端末装置2の表示領域40及び画像投影装置1の表示領域60に規定された座標を表す図である。
本実施形態における端末装置2は、一般のパーソナルコンピュータ或いは専用端末を適用することができ、図12に示すように、表示部であるLCD200、LCD200を駆動するためのグラフィックスコントローラ201と、各種データ等を記憶するハードディスク装置202と、通信経路3を介して画像投影装置1との間で通信を行うためのインターフェイス203と、USBデバイスとデータの入出力を行うためのUSBバスコントローラ204、これに接続する接続ポートとしてのUSBコネクタ205と、利用者の操作により所定の情報を入力可能なキーボード206、利用者の操作により表示部の表示領域40及び画像投影装置1の表示領域60に表示される画像を指示するカーソル画像の移動操作をするためのマウス207(指示部に相当)と、端末装置2全体を制御する制御部208とを備えて構成され、これらの各種要素は第1のバス209、第2のバス210を介して相互に接続される。なお、図中、211は、第1のバス209と第2のバス210との間のデータの授受を行うためのバスコントローラである。
ハードディスク装置202は、記憶部として機能するものであり、このハードディスク装置202には、端末装置2のオペレーティングシステム(OS)プログラム、文書作成ソフトウエア、プレゼンテーションソフトウエア、表計算ソフトウエア、図形作成ソフトウエア等の各種アプリケーションプログラムの他、このアプリケーションプログラムにより作製されるデータファイルが格納されている。また、上記アプリケーションプログラムとは別に、本実施形態における画像投影システムS用の処理プログラムとしての画像共有プログラムが格納されている。
ここで、この画像共有プログラムは、端末装置2を、当該端末装置2の表示領域40に隣接した仮想表示領域50を設定する仮想表示領域設定手段、表示すべき画像30の位置が端末装置2の表示領域40にあるとき、当該表示領域40に画像30を表示し、仮想表示領域50にあるときに、その画像30を画像投影装置1で投影するために、その画像30の一部又は全部の画像データを通信経路3を介して画像投影装置1へ送信する表示制御手段、マウス207への操作に応じて、端末装置2の表示領域40にカーソル画像5があるとき、カーソル画像5を移動させて、同表示領域40に設けた第1入退領域を通過すると、当該表示領域40から仮想表示領域50に移動させる第1の処理やマウス207への操作に応じて、仮想表示領域50にカーソル画像5があるとき、画像投影装置1へマウス207への操作に応じた操作情報を送信することにより、仮想表示領域50のカーソル画像5を移動させて、画像投影装置1の表示領域60に設けられた第2入退領域を通過すると、仮想表示領域50から端末装置2の表示領域40へ移動させる第2の処理を行うカーソル処理手段、端末装置2の表示領域60に、第1入退領域を識別するための第1識別画像を表示する識別画像表示手段、として機能させるものである。
なお、この画像共有プログラムは、例えば、通信経路3に接続されたサーバ(図示せず)から、インターフェイス203を介して、制御部208のハードディスク装置202にダウンロードされるようにしてもよく、又CD−ROM等の記録媒体に記録されてから記録媒体ドライブ(図示せず)を介して、制御部208のハードディスク装置202に読み込まれるようにしてもよい。
また、ハードディスク装置202は、情報管理テーブルを記憶する管理情報記憶領域を有している。ここで、この情報管理テーブルは、図13に示すように、カーソル画像5の位置情報、第1入退領域の位置及びサイズに関する情報、第2入退領域の位置及びサイズに関する情報を管理するものである。
インターフェイス203は、外部装置との通信を行うことができるUSBインターフェイスであり、端末装置2から画像データや画像操作命令等を取得したり、外部のコンピュータ装置と通信したりするときに制御部208によって用いられる。なお、インターフェイス203としてUSBインターフェイスに代えて、無線或いは有線のLANインターフェイスなどを用いるようにしてもよい。
制御部208は、CPU,ROM,RAMなどを内蔵しており、CPUがハードディスク装置202に格納された画像共有プログラムを読み出して実行することによって、端末装置2を、表示制御部、操作情報送信部、カーソル処理部、識別画像表示部等として機能させる。
また、制御部208は、CPUがハードディスク装置202に記憶した各種アプリケーションプログラムを読み出して実行することによって、画像生成部等として機能させる。
制御部208は、画像生成部として機能することにより、データファイルに基づいた画像データを生成する。生成された画像データは、グラフィックスコントローラ201によって、当該画像データに基づく画像として表示部としてのLCD200に表示される。
なお、この画像送信部により画像データを送信する場合は、仮想表示領域50にある画像をキャプチャして得られるBMP(Bit Map)データをJPEG(Joint Photographic Experts Group)データに変換する。このように、画像投影装置1に送信する画像データを圧縮することにより、通信経路3への負荷を軽減させることができる。
また、制御部208は、表示制御部として機能することにより、表示すべき画像30の位置が端末装置2の表示領域40にあるとき、当該表示領域40に画像30を表示し、仮想表示領域50にあるときに、その画像30を画像投影装置1で投影するために、その画像30の一部又は全部の画像データを通信経路3を介して画像投影装置1へ送信する。ここで、本実施形態における仮想表示領域50は、表示部の表示領域40に隣接するように設定された仮想的な表示領域であり、この仮想表示領域50は、制御部208のCPUがハードディスク装置202に記憶された画像共有プログラムを実行して仮想表示領域設定部として機能することで設定される。これらの処理は、画像共有プログラムにおける表示制御手段及び仮想表示領域設定手段に相当するものである。
また、制御部208は、操作情報送信部として機能することにより、マウス207への操作量に応じた操作情報を画像投影装置1へ送信する。ここで、操作情報とは、カーソル画像5の位置座標の情報である。
すなわち、制御部208は、端末装置2の利用者によりマウス207の操作が行われると、カーソル画像5の位置座標を検出し、検出した座標情報を操作情報として画像投影装置1へ送信する。
ここで、制御部208は、端末装置2の表示領域40及び仮想表示領域50に規定される座標に基づきカーソル画像5の位置座標を検出するが、操作情報を画像投影装置1へ送信する際は、当該検出した位置座標を画像投影装置1の表示領域60に規定される座標に変換し、当該変換した位置座標に基づく座標情報を送信する。
すなわち、例えば、端末装置2aのカーソル画像5aが図14に示すような位置にあるとき、制御部208は、先ず、端末装置2の表示領域40及び仮想表示領域50に規定される座標に基づき当該カーソル画像5aの位置座標(X,Y)=(1600,200)を検出する。そして、制御部208は、検出したカーソル画像5aの位置座標を画像投影装置1の表示領域60に規定される位置座標(X,Y)=(400,200)に変換し、当該位置座標に基づく操作情報を画像投影装置1に送信する。
また、制御部208は、カーソル処理部として、マウス207への操作に応じて、端末装置2の表示領域40にカーソル画像5があるとき、カーソル画像5を移動させて、端末装置2の表示領域40に設けた第1入退領域を通過すると、当該表示領域40から仮想表示領域50に移動させる第1の処理やマウス207への操作に応じて、仮想表示領域50にカーソル画像5があるとき、画像投影装置1へマウス207への操作に応じた操作情報を送信することにより、仮想表示領域50のカーソル画像5を移動させて、画像投影装置1の表示領域60に設けられた第2入退領域を通過すると、仮想表示領域50から端末装置2の表示領域40へ移動させる第2の処理を行う。この処理は、画像共有プログラムにおけるカーソル処理手段に相当するものである。
また、制御部208は、識別画像表示部として機能することにより、端末装置2の表示領域40に、カーソル画像5が端末装置2の表示領域40と画像投影装置1の表示領域60との間を移動するための第1入退領域を識別する第1識別画像を表示する。この処理は、画像共有プログラムにおける識別画像表示手段に相当するものである。
(画像投影装置の具体的動作について)
次に、画像投影装置1の具体的動作の一例について、図15〜図20を参照して説明する。図15は、本実施形態における画像投影装置1のメイン処理フローチャートである。
図15に示すように、画像投影装置1の電源スイッチ(図示せず)が押下されたとき、画像投影装置1の制御部108は、端末装置2から接続要求を受信したか否かを判定する(ステップS100)。この処理において、端末装置2から接続要求を受信したと判定すると(ステップS100:Yes)、制御部108は、接続処理を行う(ステップS110)。この接続処理は、画像投影装置1が端末装置2と通信経路3を介して接続するための処理である。この処理は、図16におけるステップS300〜S306までの処理であり、後述する。
ステップS100において、端末装置2から接続要求を受信していないとき(ステップS100:No)、制御部108は、端末装置2から画像属性情報を受信したか否かを判定する(ステップS120)。この処理において、端末装置2から画像属性情報を受信したと判定すると(ステップS120:Yes)、制御部108は、画像属性情報更新処理を行う(ステップS130)。この画像属性情報更新処理は、端末装置2から送信される情報に応じて画像属性情報管理テーブルの更新等を行うものである。この処理は、図17におけるステップS400〜S405までの処理であり、後述する。
一方、ステップS120において、端末装置2から画像属性情報を受信していないとき(ステップS120:No)、制御部108は、端末装置2から操作情報を受信したか否かを判定する(ステップS140)。この処理において、端末装置2から操作情報を受信したと判定すると(ステップS140:Yes)、制御部108は、カーソル退場処理を行う(ステップS150)。このカーソル退場処理は、カーソル画像5が画像投影装置1の表示領域60から端末装置2の表示領域40へ移動する際に行われる処理である。この処理は、図18におけるステップS500〜S504までの処理であり、後述する。
ステップS130の画像属性情報更新処理又はステップS150のカーソル画像退場処理を終了すると、制御部108は、画像投影処理を行う(ステップS160)。この画像投影処理は、カーソル画像5や端末装置2から取得した画像データの投影表示を行うものである。この処理は、図19におけるステップS600〜S611までの処理であり、後述する。
ステップS140において端末装置2から操作情報を受信していないとき(ステップS140:No)、制御部108は、端末装置2から入場表示命令を受信したか否かを判定する(ステップS170)。この処理において、端末装置2から入場表示命令を受信したと判定すると(ステップS170:Yes)、制御部108は、入場表示処理を行う(ステップS180)。
すなわち、端末装置2から入場表示命令を受信すると、制御部108は、画像処理部として機能することにより、第2識別画像71を点滅させる。これにより、端末装置2の利用者に、カーソル画像5が画像投影装置1の表示領域60に入場しようとしていることを認識させることができる。なお、第2識別画像71を点滅させる処理に代えて、入退領域管理テーブルの「識別画像」の欄に記載されている画像データのデータファイル名の変更を行うことにより、第2識別画像71の色を変化させたり、第2識別画像71に「まもなく移動します」という文字を表示させたりしてもよい。
ステップS170において、端末装置2から入場表示命令を受信していないとき(ステップS170:No)、制御部108は、操作パネル101或いは端末装置2から移動制限情報を受信したか否かを判定する(ステップS190)。この処理において、移動制限情報を受信したと判定すると(ステップS190:Yes)、制御部108は、移動制限情報更新処理を行う(ステップS200)。この移動制限情報更新処理は、操作パネル101或いは端末装置2から受信した移動制限情報に基づき、各端末装置2にかけられているカーソル画像5の移動制限の内容を更新する。この処理は、図20のステップS700〜702までの処理であり、後述する。
ステップS110、S160、S180、S200の処理を終了したとき、或いはステップS190において、端末装置2から移動制限情報を受信していないとき(ステップS190:No)、制御部108は、電源がOFFされたか否かを判定すし(ステップS210)、電源がOFFされていないとき(ステップS210:No)、制御部108は、処理をステップS100に移行する。一方、電源がOFFされたと判定すると(ステップS210:Yes)、制御部108は、メイン処理を終了する。
次に、ステップS110における接続処理について、図16を参照して具体的に説明する。図16は、本実施形態における画像投影装置1の接続処理フローチャートである。
図16に示すように、接続処理を開始すると、画像投影装置1の制御部108は、接続要求を送信した端末装置2に対して、画像投影装置1の記憶部102に記憶されている解像度の情報を通知する(ステップS300)。これにより、各端末装置2の仮想表示領域設定部で作成される仮想表示領域50の解像度を統一させることができるため、各端末装置2から送信される画像データの重畳合成により生成される画像を画像投影装置1で投影表示する際に、当該画像の見栄えを良くすることができる。
次に、制御部108は、入退領域管理テーブルの更新を行う(ステップS301)。すなわち、制御部108は、ステップS301において、入退領域管理テーブルに当該端末装置2の欄を新たに設け、当該端末装置2に第2入退領域を割り当てるとともに、この新たに設けられた欄に、当該端末装置2に割り当てられた第2入退領域の位置、サイズに関する情報及び当該第2入退領域に表示される第2識別画像71の画像データファイル名を記載する。
次に、制御部108は、ステップS301で設定した入退領域の位置及びサイズに関する情報を、接続要求を送信した端末装置2に通信経路3を介して送信する(ステップS302)。
次に、制御部108は、端末装置2から起動完了通知を受信したか否かを判定する(ステップS303)。この処理において、端末装置2から起動完了通知を受信したと判定すると(ステップS303:Yes)、制御部108は、接続情報管理テーブルを更新し(ステップS304)。すなわち、制御部108は、接続情報管理テーブルに、画像投影装置1と新たに接続した端末装置2の欄を新たに設け、当該端末装置2のIPアドレス及び接続状態に関する情報を当該端末装置2の名称と関連付けて記憶する。
次に、制御部108は、カーソル情報管理テーブルを更新する(ステップS305)。すなわち、制御部108は、カーソル情報管理テーブルに、画像投影装置1と新たに接続した端末装置2の欄を新たに設け、当該端末装置2に割り当てられたカーソル画像の画像ファイル名及びポインタの位置情報を、当該端末装置2の名称と関連付けて記憶する。
次に、制御部108は、接続処理が完了したことを端末装置2に対して通知する(ステップS306)。この処理が終了したとき、制御部108は、接続処理を終了する。
次に、ステップS130における画像属性情報更新処理について、図17を用いて具体的に説明する。図17は、本実施形態における画像投影装置1の画像属性情報更新処理フローチャートである。
図17に示すように、画像属性情報更新処理を開始すると、制御部108は、端末装置2から送信される画像属性情報に画像属性情報の追加フラグがセットされているか否かを判定する(ステップS400)。この処理において、画像属性情報の新規追加が行われたと判定すると(ステップS400:Yes)、制御部108は、仮想表示領域50に新たに位置することとなった画像の画像属性情報を画像属性情報管理テーブルに新たに追加し(ステップS401)、さらに、当該画像の画像データの保存領域を確保する(ステップS402)。
ステップS400において、端末装置2から送信される画像属性情報に画像属性情報の追加フラグがセットされていないと判定すると(ステップS400:No)、制御部108は、端末装置2から送信される画像属性情報に画像属性情報の削除フラグがセットされているか否かを判定する(ステップS403)。この処理において、画像属性情報の削除がなされたと判定すると(ステップS403:Yes)、制御部108は、削除対象となっている画像の画像属性情報を画像属性情報管理テーブルから削除する(ステップS404)。
ステップS403において、画像属性情報が削除されたと判定しないとき(ステップS403:No)、制御部108は、端末装置2から受信した画像属性情報に基づいて画像属性情報の更新を行う(ステップS405)。
ステップS402、S404、S405の処理が終了したとき、制御部108は、画像属性情報更新処理を終了する。
次に、ステップS150におけるカーソル退場処理について、図18を用いて具体的に説明する。図18は、本実施形体における画像投影装置1のカーソル退場処理フローチャートである。
図18に示すように、カーソル退場処理を開始すると、端末装置2から受信した操作情報に基づき、カーソル情報管理テーブルを更新する(ステップS500)。
次に、退場通知を受信したか否かを判定する(ステップS501)。この処理において、退場通知を受信したと判定すると(ステップS501:Yes)、制御部108は、カーソル情報管理テーブルにおいて、当該端末装置2のカーソル画像5の描画状態を「表示」から「非表示」に変更する(ステップS502)。
一方、ステップS501において、退場通知を受信していないとき(ステップS501:No)、制御部108は、端末装置2から退場不可表示命令を受信したか否かを判定する(ステップS503)。この処理において、退場不可表示命令を受信したと判定すると(ステップS503:Yes)、制御部108は、当該退場不可表示命令を送信した端末装置2に対して退場制限がかかっていることを、当該端末装置2の第2入退領域に表示する(ステップS504)。
ステップS502、S504の処理を終了したとき、或いは、ステップS503において、端末装置2から退場不可表示命令を受信していないとき(ステップS503:No)、制御部108は、カーソル退場処理を終了する。
次に、ステップS160における画像投影処理について、図19を用いて具体的に説明する。図19は、本実施形態における画像投影装置1の画像投影処理フローチャートである。
図19に示すように、画像投影処理を開始すると、制御部108は、画像属性情報更新処理において、画像属性情報の新規追加が行われたか否かを判定する(ステップS600)。この処理において、画像属性情報の新規追加が行われたと判定すると(ステップS600:Yes)、制御部108は、処理をステップS601に移行する。
ステップS601において、制御部108は、端末装置2に対して画像データ送信要求信号を送信する。
次に、制御部108は、端末装置2から画像データを受信したか否かを判定する(ステップS602)。この処理において、端末装置2から画像データを受信したと判定すると(ステップS602:Yes)、制御部108は、受信した画像データの伸長を行う(ステップS603)。これは、後述するように、端末装置2から送信される画像データは、圧縮された状態で送信されるためである。
次に、制御部108は、画像属性情報更新処理において確保した画像データの保存領域に受信した画像データを保存する(ステップS604)。
次に、制御部108は、画像処理部として、受信した画像データを、各端末装置2の仮想表示領域50にある他の画像の画像データと共に合成することにより、投影用の画像データを生成する(ステップS605)。
一方、ステップS600において、画像属性情報の新規追加が行われていないとき(ステップS600:No)、制御部108は、画像属性情報の削除が行われたか否かを判定する(ステップS606)。この処理において、画像属性情報の削除が行われたと判定すると(ステップS606:Yes)、制御部108は、処理をステップS607に移行する。
ステップS607において、制御部108は、ステップS604において保存した画像データの削除を行う。
次に、制御部108は、画像処理部として、ステップS604の処理により更新された画像属性情報管理テーブルの情報に基づき各端末装置2の仮想表示領域50にある画像の画像データを合成することにより投影用の画像データを生成する(ステップS608)。
一方、ステップS606において、画像属性情報管理テーブルから画像属性情報が削除されていないとき(ステップS606:No)、制御部108は、画像処理部として、ステップS405(図17参照)において更新された画像属性情報管理テーブルの情報に基づき各端末装置2の仮想表示領域50にある画像の画像データを合成することにより投影用の画像データを生成する(ステップS609)。
次に、制御部108は、カーソル画像管理テーブル及び画像属性情報管理テーブルに基づき、生成された投影用の画像データとカーソル画像5の画像データとを合成する(ステップS610)。なお、この際、投影用の画像データ及びカーソル画像5の画像データとともに第2識別画像71の画像データも合成される。
次に、制御部108は、合成された画像データを画像投影部107より投影する(ステップS611)。ステップS611の処理を終了したとき、制御部108は、画像投影処理を終了する。
次に、ステップS200における移動制限情報更新処理について、図20を用いて具体的に説明する。図20は、本実施形体における画像投影装置1の移動制限情報更新処理フローチャートである。
図20に示すように、移動制限情報更新処理を開始すると、制御部108は、移動制限情報を操作パネル101から取得したか否かを判定する(ステップS700)。この処理において、移動制限情報を操作パネルから取得したと判定すると(ステップS700:Yes)、制御部108は、操作パネル101から取得した移動制限情報の対象となる端末装置2に対して、当該取得した移動制限情報を送信する(ステップS701)。
ステップS701の処理を終了したとき、或いは、ステップS700において、移動制限情報を操作パネル101から取得していないとき(ステップS700:No)、制御部108は、移動制限管理テーブルの更新を行う(ステップS702)。この処理を終了したとき、移動制限情報更新処理を終了する。
(端末装置の具体的動作について)
次に、端末装置2の具体的動作の一例について、図21〜図28を参照して説明する。図21は、本実施形態における端末装置2のメイン処理フローチャートである。なお、以下の処理は、制御部208のCPUがハードディスク装置202に格納された画像共有プログラム又は各種アプリケーションプログラムを読み出して実行することによって行われるものである。
図21に示すように、端末装置2の電源スイッチ(図示せず)が押下されたとき、端末装置2の制御部208は、接続処理を行う(ステップS1000)。この接続処理は、画像投影装置1と通信経路3を介して接続するための処理である。この処理は、図22におけるステップS1100〜S1107までの処理であり、後述する。
ステップS1000における接続処理が終了すると、制御部208は、処理をステップS1010の移動制限情報更新処理を行う。この移動制限情報更新処理は、画像投影装置1から受信した移動制限情報或いは端末装置2で行われる所定の操作により取得した移動制限情報に基づき、情報管理テーブルに記憶されているカーソル画像5の移動制限内容の更新を行う。この処理は、図23におけるステップS1200〜S1203までの処理であり、後述する。
ステップS1010における移動制限情報更新処理が終了すると、制御部208は、処理をステップS1020のカーソル情報送信処理に移行する。このカーソル情報送信処理は、マウス207への操作量に応じた操作情報を画像投影装置1へ送信するものである。この処理は、図24におけるステップS1300〜S1309までの処理であり、後述する。
ステップS1020における移動制限情報更新処理が終了すると、制御部208は、処理をステップS1030の画像属性情報送信処理に移行する。この画像属性情報送信処理は、仮想表示領域50にある画像の位置やサイズに基づいて画像属性情報通知データを作成し、この画像属性情報通知データを画像投影装置1に対して送信するものである。この処理は、図27におけるステップS1500〜S1509までの処理であり、後述する。
ステップS1030における画像属性情報送信処理が終了すると、制御部208は、処理をステップS1040の画像データ送信処理に移行する。この画像データ送信処理は、画像投影装置1から送信される画像送信要求に基づいて、画像投影装置1に対して画像データの送信を行うものである。この処理は、図28におけるステップS1600〜S1602までの処理であり、後述する。
ステップS1040における接続処理が終了すると、制御部208は、画像投影装置1との接続状態が解除されたか否かを判定する(ステップS1050)。この処理において、画像投影装置1との接続状態が解除されていないと判定すると(ステップS1050:No)、制御部208は、処理をステップS1010に移行する。一方、画像投影装置1との接続状態が解除されたと判定すると(ステップS1050:Yes)、制御部208は、メイン処理を終了する。
次に、ステップS1000における接続処理について、図22を用いて具体的に説明する。図22は、本実施形態における端末装置2の接続処理フローチャートである。
図22に示すように、接続処理を開始すると、制御部208は、画像投影装置1に対して接続要求を送信する(ステップS1100)。
次に、制御部208は、画像投影装置1から解像度の情報を受信したか否かを判定する(ステップS1101)。この処理において、画像投影装置1から解像度の情報を受信したと判定すると(ステップS1101:Yes)、制御部208は、仮想表示領域設定部として、受信した解像度の情報に基づき、LCD200の表示領域40に隣接する仮想表示領域50を作成する(ステップS1102)。
ステップS1102の処理が終了すると、画像投影装置1から第2入退領域の情報を受信したか否かを判定する(ステップS1103)。この処理において、画像投影装置1から第2入退領域の情報を受信したと判定すると(ステップS1103:Yes)、制御部208は、受信した第2入退領域の情報に基づき情報管理テーブルに第2入退領域の位置及びサイズの情報を記憶するとともに、第1入退領域の設定を行う(ステップS1104)。
すなわち、例えば、図14に示すように、LCD200の表示領域40の右側に仮想表示領域50が設定され、さらに、画像投影装置1から第2入退領域の情報として、位置情報(X,Y)=(1200、0)、サイズ情報(W,H)=(100,1000)を受信した場合、制御部208は、当該第2入退領域に隣接した第1入退領域として、(X,Y)=(1100,0)の位置に(W,H)=(100,1000)のサイズを有する第1入退領域を設定し、これらの情報を情報管理テーブルに記憶する。
次に、制御部208は、識別画像表示部として、情報管理テーブルに記憶された情報に基づき、LCD200の表示領域40に設けられた第1入退領域に第1識別画像を表示する(ステップS1105)。
次に、制御部208は、起動準備が完了したことを画像投影装置1に通知する(ステップS1106)。そして、制御部208は、画像投影装置1から接続完了通知を受信したか否かを判定し(ステップS1107)、画像投影装置1から接続完了通知を通知したと判定すると(ステップS1107:Yes)、制御部208は、接続処理を終了する。
次に、ステップS1010における移動制限情報更新処理について、図23を用いて具体的に説明する。図23は本実施形態における端末装置2の移動制限情報更新処理フローチャートである。
図23に示すように、移動制限情報更新処理を開始すると、制御部208は、移動制限情報を画像投影装置1から受信したか否かを判定する(ステップS1200)。この処理において、移動制限情報を画像投影装置1から受信していないとき(ステップS1200:No)、制御部208は、移動制限情報を端末装置2から受信したか否かを判定する(ステップS1201)。この処理において、移動制限情報を端末装置2から受信したと判定すると(ステップS1201:Yes)、制御部208は、受信した移動制限情報を画像投影装置1へ送信する(ステップS1202)。
ステップS1202の処理を終了したとき、或いは、ステップS1200において、移動制限情報を画像投影装置1から受信したと判定すると(ステップS1200:Yes)、制御部208は、受信した移動制限情報に基づき情報管理テーブルの更新を行う(ステップS1203)。
ステップS1203の処理を終了したとき、或いは、ステップS1201において、移動制限情報を端末装置2から受信していないとき(ステップS1201:No)、制御部208は、移動制限情報更新処理を終了する。
次に、ステップS1020における操作情報送信処理について、図24を用いて具体的に説明する。図24は本実施形態における端末装置2の操作情報送信処理フローチャートである。
図24に示すように、操作情報送信処理を開始すると、制御部208は、マウス207の操作に基づく操作入力を検出したか否かを判定する(ステップS1300)。この処理において、操作入力を検出したと判定すると(ステップS1300:Yes)、制御部208は、処理をステップS1301に移行する。
ステップS1301において、制御部208は、カーソル画像5の位置が端末装置2の表示領域40にあるか否かを判定する。この処理において、制御部208は、カーソル画像5の位置が端末装置2の表示領域40にあると判定すると(ステップS1301:Yes)、処理をステップS1302に移行し、カーソル画像5の位置が端末装置2の表示領域40にないとき(ステップS1301:No)、制御部208は、処理をステップS1306に移行する。
ステップS1302において、制御部208は、カーソル画像5が第1入退領域にあるか否かを判定する。この処理において、カーソル画像5が第1入退領域にあると判定すると(ステップS1302:Yes)、制御部208は、入場処理を行う(ステップS1303)。この入場処理は、図25におけるステップS1400〜1407までの処理であり、後述する。
一方、ステップS1302において、カーソル画像5が第1入退領域にないとき(ステップS1302:No)、制御部208は、ステップS1300において検出した操作入力に基づいて、情報管理テーブルの更新を行い(ステップS1304)、当該更新した情報管理テーブルの情報に基づきカーソル画像5を表示する(ステップS1305)。
また、ステップS1301において、カーソル画像5の位置が端末装置2の表示領域40にないとき(ステップS1301:No)、制御部208は、カーソル画像5が第2入退領域にあるか否かを判定する(ステップS1306)。この処理において、カーソル画像5が第2入退領域にあると判定すると(ステップS1306:Yes)、制御部208は、退場処理を行う(ステップS1307)。この退場処理は、図26におけるステップS1450〜1458までの処理であり、後述する。
ステップS1306において、カーソル画像5が第2入退領域にないとき(ステップS1306:No)、制御部208は、ステップS1300において検出した操作入力に基づいて、情報管理テーブルの更新を行い(ステップS1308)、当該更新した情報管理テーブルの情報に基づく操作情報を画像投影装置1へ送信する(ステップS1309)。
ステップS1303、S1305、S1307、S1309の処理を終了したとき、或いは、ステップS1300において、操作入力を検出していないとき(ステップS1300:No)、制御部208は、操作情報送信処理を終了する。
ここで、ステップS1303における入場処理について、図25を用いて具体的に説明する。図25は本実施形態における端末装置2の入退場処理フローチャートである。
図25に示すように、入場処理を開始すると、制御部208は、ステップS1300において検出した操作入力に基づいて、情報管理テーブルの更新を行う(ステップS1400)。この際、検出した操作入力に基づくカーソル画像5の位置座標が、画像投影装置1の表示領域60にある場合、制御部208は、当該検出した位置座標の補正を行ない、当該位置座標が第1入退領域のうち端末装置2の表示領域40を区画する辺に接する位置となるようにする。これにより、制御部208は、端末装置2の表示領域40から画像投影装置1の表示領域60へのカーソル画像5の移動を制限することができる。
次に、制御部208は、更新した情報管理テーブルの情報に基づきカーソル画像5を表示する(ステップS1401)。
次に、制御部208は、画像投影装置1に対して入場表示命令を送信する(ステップS1402)。
次に、制御部208は、カーソル画像5が画像投影装置1の表示領域60への入場条件を満たすか否かを判定する(ステップS1403)。この判定は、移動制限の内容が「入場禁止」以外である場合に、第1入退領域内でマウス207により所定操作が行われたか否かにより判定されるものである。この処理において、カーソル画像5が入場条件を満たすと判定すると(ステップS1403:Yes)、制御部208は、カーソル画像5の位置座標を端末装置2の表示領域40及び仮想表示領域50に規定されている座標から画像投影装置1の表示領域60に規定される座標に変換し(ステップS1404)、当該変換した位置座標を操作情報として画像投影装置1に送信する(ステップS1405)。
一方、ステップS1403において、カーソル画像5が入場条件を満たさないとき(ステップS1403:No)、制御部208は、画像投影装置1の表示領域60へのカーソル画像5の入場制限がかけられているか否かを判定する(ステップS1406)。この判定は、情報管理テーブルに記憶されている移動制限の内容を参照することにより判定されるものである。この処理において、画像投影装置1の表示領域60へのカーソル画像5の入場制限がかけられていると判定すると(ステップS1406:Yes)、制御部208は、第1入退領域に入場制限がかかっていることを表示する(ステップS1407)。これは、制御部208が識別画像表示部として機能し、「入場制限あり」と表示された識別画像を第1入退領域に表示させることにより行われる。これにより、カーソル画像5を画像投影装置1の表示領域60へ入場させようとしている端末装置2の利用者に、自己の端末装置2に入場制限がかけられていることを再認識させることができる。
ステップS1405、S1407の処理を終了したとき、或いは、ステップS1406において、画像投影装置1の表示領域60へのカーソル画像5の入場制限がかけられていないとき(ステップS1406:No)、制御部208は、入場処理を終了する。
次に、ステップS1307における退場処理について、図26を用いて具体的に説明する。図26は本実施形態にかかる端末装置2の退場処理フローチャートである。
図26に示すように、退場処理を開始すると、制御部208は、ステップS1300において検出した操作入力に基づいて、情報管理テーブルの更新を行う(ステップS1450)。この際、検出した操作入力に基づくカーソル画像5の位置座標が、端末装置2の表示領域40にある場合、制御部208は、当該検出した位置座標の補正を行ない、当該位置座標が第2入退領域のうち画像投影装置1の表示領域60を区画する辺に接する位置となるようにする。これにより、制御部208は、画像投影装置1の表示領域60から端末装置2の表示領域40へのカーソル画像5の移動を制限することができる。
次に、制御部208は、当該更新した情報管理テーブルの情報に基づきカーソル画像5を表示する(ステップS1451)。
次に、制御部208は、退場表示処理として、第2識別画像71を点滅させる(ステップS1452)。
次に、制御部208は、カーソル画像5が画像投影装置1の表示領域60からの退場条件を満たすか否かを判定する(ステップS1453)。この判定は、移動制限の内容が「退場禁止」以外である場合に、第2入退領域内でマウス207により所定操作が行われたか否かにより判定されるものである。この処理において、カーソル画像5が退場条件を満たすと判定すると(ステップS1453:Yes)、制御部208は、退場通知を画像投影装置1へ送信し(ステップS1454)、カーソル画像5の位置座標を画像投影装置1の表示領域60に規定される座標から端末装置2の表示領域40及び仮想表示領域50に規定されている座標に変換し(ステップS1455)、当該変換した位置座標を情報管理テーブルに記憶するとともに、当該情報管理テーブルに記憶された情報に基づきカーソル画像5を表示する(ステップS1456)。
一方、ステップS1453において、カーソル画像5が退場条件を満たさないとき(ステップS1453:No)、制御部208は、画像投影装置1の表示領域60へのカーソル画像5の退場制限がかけられているか否かを判定する(ステップS1457)。この判定は、情報管理テーブルに記憶されている移動制限の内容を参照することにより判定されるものである。この処理において、画像投影装置1の表示領域60へのカーソル画像5の退場制限がかけられていると判定すると(ステップS1457:Yes)、制御部208は、画像投影装置1に対して退場不可表示命令を送信する(ステップS1458)。
ステップS1456、S1458の処理を終了したとき、或いは、ステップS1457において、画像投影装置1の表示領域60へのカーソル画像5の退場制限がかけられていないとき(ステップS1457:No)、制御部208は、退場処理を終了する。
次に、ステップS1030における画像属性情報送信処理について、図27を用いて具体的に説明する。図27は、本実施形態における端末装置2の画像属性情報送信処理フローチャートである。
図27に示すように、画像属性情報送信処理を開始すると、制御部208は、仮想表示領域50に画像が追加されたか否かを判定する(ステップS1500)。この判定は、端末装置2の利用者がマウス207を用いて、LCD200の表示領域40にある画像に対して所定の操作がなされたか否かにより判定される。ここで、所定の操作とは、LCD200の表示領域にある画像を仮想表示領域50に移動させることにより行われる。この処理において、仮想表示領域50に画像が追加されたと判定すると(ステップS1500:Yes),制御部208は、処理をステップS1501に移行する。
ステップS1501において、制御部208は、仮想表示領域50に新たに追加された画像の画像属性情報を取得し(ステップS1501)、画像属性情報の追加フラグをセットする(ステップS1502)。
ステップS1500において、仮想表示領域50に画像が追加されたと判定しないとき(ステップS1500:No)、制御部208は、仮想表示領域50にある画像が仮想表示領域50外に移動したか、又は削除されたか否かを判定する(ステップS1503)。この処理において、仮想表示領域50にある画像が仮想表示領域50外に移動した、又は削除されたと判定すると(ステップS1503:Yes)、制御部208は、仮想表示領域50から移動又は削除された画像のウィンドウIDを取得し(ステップS1504)、画像属性情報の削除フラグをセットする(ステップS1505)。
ステップS1503において、仮想表示領域50にある画像が仮想表示領域50外に移動した、又は削除されたと判定しないとき(ステップS1503:No)、制御部208は、仮想表示領域50にある画像の画像属性情報が更新されたか否かを判定する(ステップS1506)。この判定は、仮想表示領域50にある画像の位置やサイズが変更されたか否かにより判定される。この処理において、仮想表示領域50にある画像の画像属性情報が更新されたと判定すると(ステップS1506:Yes)、制御部208は、当該更新された画像属性情報を取得する(ステップS1507)。
ステップS1502、S1505、S1507の処理が終了したとき、制御部208は、各処理の結果に応じた画像属性情報通知データを作成し(ステップS1508)、画像投影装置1に対して通信経路3を介して送信する(ステップS1509)。すなわち、仮想表示領域50に新たに画像が追加された場合は、追加された画像の画像属性情報のうち、当該画像のウィンドウID、位置情報、サイズ情報、画像データのファイル名の情報、及び画像属性情報の追加フラグデータを含む画像属性情報通知データを作成し、画像投影装置1に送信する。また、仮想表示領域50にある画像が仮想表示領域50外に移動されたとき、或いは削除されたときは、移動、或いは削除された画像のウィンドウID、及び画像属性情報の削除フラグデータを含むウィン情報通知データを作成し、画像投影装置1に送信する。また、画像属性情報が更新されたときは、更新された画像の画像属性情報を含む画像属性情報通知データを作成し、画像投影装置1に送信する。
ステップS1509の処理が終了したとき、或いはステップS1506において、画像属性情報が更新されたと判定しないとき(ステップS1506:No)、制御部208は、画像属性情報送信処理を終了する。
次に、ステップS1040における画像データ送信処理について、図28を用いて具体的に説明する。図28は、本実施形態における端末装置2の画像データ送信処理フローチャートである。
図28に示すように、画像データ送信処理を開始すると、制御部208は、画像投影装置1から仮想表示領域50にある画像の画像データの送信要求があったか否かを判定する(ステップS1600)。この判定は、画像投影装置1から、画像データ送信要求信号を受信したか否かにより判定される。この処理において、画像データの送信要求があったと判定すると(ステップS1600:Yes)、制御部208は、受信した画像データ送信要求に基づき、仮想表示領域50にある画像の一部又は全部の画像データをキャプチャし、当該キャプチャした画像データをBMP(Bit Map)形式からJPEG(Joint Photographic Experts Group)形式に変換することにより当該画像データを圧縮して(ステップS1601)、この圧縮した画像データを画像投影装置1に対して通信経路3を介して送信する(ステップS1602)。ステップS1602の処理を終了したとき、或いはステップS1600において、画像投影装置1から画像データの送信要求があったと判定しないとき(ステップS1600:No)、制御部208は、画像データ送信処理を終了する。
ところで、本実施形態にかかる画像投影システムSは、各種設定の変更を可能としている。例えば、以上では、端末装置2の表示領域40を区画する複数の辺のうち何れか一つの辺及びその近傍と、画像投影装置1の表示領域60を区画する複数の辺のうち何れか一つの辺及びその近傍とにそれぞれ第1入退領域、第2入退領域を設け、各入退領域にそれぞれ第1識別画像70、第2識別画像71を表示するように設定した場合について説明したが、これに変えて、端末装置2毎の第2入退領域を、画像投影装置1の表示領域60を区画する複数の辺のうち何れか一つの辺以外の当該表示領域60のそれぞれ異なる位置に設け、各第2入退領域に端末装置2毎の第2識別画像71a〜71dを表示するように設定することもできる。
かかる場合、画像投影装置1の表示領域60には、図29に示すように、各端末装置2に対応する第2識別画像72a〜72dとして、当該表示領域60の右下部分に所定のアイコン画像が表示される。これにより、例えば、端末装置2aのカーソル画像5aは、端末装置2に設けられた第1入退領域から端末装置2aに対応する第2識別画像72aを通って画像投影装置1の表示領域60へ移動することができ、また、この第2識別画像72a上で所定操作(例えば、マウス207のクリック操作)を行うことにより、端末装置2aの表示領域40aへ移動することができる。かかる第2入退領域の設定及び第2識別画像72a〜72dの表示は、画像投影装置1の制御部108が、入退領域設定部及び画像処理部として機能することにより実行される。
また、本実施形態にかかる画像投影システムSは、設定を変更することにより、画像投影装置1の表示領域60に表示される第2入退領域を端末装置2毎に設けるのではなく、当該表示領域60に各端末装置2に共通の第2入退領域を設けることもできる。
すなわち、かかる場合、画像投影装置1の表示領域60には、図30に示すように、各端末装置2に共通の第2識別画像73が当該表示領域60の左下部分に一つだけ表示される。これにより、各端末装置2のカーソル画像5a〜5dは、各端末装置2に設けられた第1入退領域から共通の第2入退領域を通って画像投影装置1の表示領域60へ移動することができ、また、この共通の第2入退領域上で所定操作(例えば、マウス207のクリック操作)を行うことにより、各端末装置2の表示領域40a〜40dへ移動することができる。
かかる構成とすることにより、画像投影装置1の表示領域60には、複数の端末装置2に共通の第2識別画像73を表示することとしたため、画像投影装置1に多数の端末装置2が接続している場合であっても、画像投影装置1の表示領域60に表示される第2識別画像は一つであるため、会議やプレゼンテーション等においてこの画像投影装置1の表示領域60を有効に使用することができる。
なお、かかる第2入退領域の設定及び第2識別画像73の表示は、画像投影装置1の制御部108が、入退領域設定部及び画像処理部として機能することにより実行される。
また、本実施形態にかかる画像投影システムSにおいて、各端末装置2に共通の第2入退領域を設けた場合であって、各端末装置2のカーソル画像5の各表示領域40,60間の移動の制限ができるように設定した場合、画像投影装置1の表示領域60には、各端末装置2に共通の第2入退領域に表示される第2識別画像73の他に、各端末装置2にかけられているカーソル画像5の移動制限の内容が表示される。
かかる場合、画像投影装置1の表示領域60には、図31に示すように、各端末装置2a〜2dに対応する所定のアイコン画像74a〜74dが当該表示領域60の右下部分に表示される。そして、このアイコン画像74a〜74dは、各端末装置2a〜2dにかけられているカーソル画像5の移動制限の内容に応じて表示態様が変化するように構成されている。
例えば、端末装置2aのカーソル画像5aのように、画像投影装置1の表示領域60への入場及び同表示領域60からの退場の何れも制限されていない場合、或いは、端末装置2bのカーソル画像5bのように、画像投影装置1の表示領域60への入場が制限されている場合、画像投影装置1の表示領域60には、端末装置2a,2bに対応するアイコン画像74a,74bとして、図31に示すように、笑顔のアイコン画像が表示される。
一方、端末装置2cのカーソル画像5cの移動に対して、画像投影装置1の表示領域60からの退場が制限されている場合、端末装置2cに対応するアイコン画像74cとして、図31に示すように、前記笑顔のアイコン上に斜線が引かれたような画像が表示される。
また、端末装置2dのカーソル画像5dの移動に対して、画像投影装置1の表示領域60への入場及び同表示領域60からの退場が制限されている場合、端末装置2dに対応するアイコン画像74dとして、図31に示すように、前記笑顔のアイコン上に×印が書かれたような画像が表示される。
このように、画像投影装置1の表示領域60に各端末装置2a〜2dに対応するアイコン画像74a〜74dを表示し、さらに、このアイコン画像74a〜74dの表示態様をカーソル画像5a〜5dの移動制限の内容に応じて変化させることにより、第2入退領域を各端末装置2に共通とした場合であっても、各端末装置2a〜2dの利用者は、各端末装置2a〜2dの表示領域40a〜40dに表示された第1識別画像70a〜70d及び各端末装置2a〜2dに対応するアイコン画像74a〜74dの表示態様を見ることで、自分の端末装置2にかけられているカーソル画像5の移動制限の内容を把握することができる。
なお、かかるアイコン画像の表示及び当該アイコン画像の表示態様の変更は、画像投影装置1の制御部108が、画像処理部及び移動設定部情報として機能することにより実行される。
以上、本発明の実施の形態のうちのいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
例えば、本実施形態にかかる画像投影システムSでは、カーソル画像5の位置座標の管理を全ての端末装置2で行うこととしているが、これに代えて、カーソル画像5が画像投影装置1の表示領域60にある場合の当該カーソル画像5の位置座標の管理を画像投影装置1が行うこととしてもよい。
すなわち、かかる場合、カーソル画像5の移動制限を、端末装置2が操作情報の送信を制御することにより行うのではなく、当該操作情報を受信した画像投影装置1が当該操作情報に応じたカーソル画像5の位置変更を制限することにより行うこともできる。このような処理を行う場合、図18に示す画像投影装置1のカーソル退場処理及び図24に示す端末装置2の操作情報送信処理を、それぞれ図32、図33に示すような処理に変更すればよい。
図32に示すように、カーソル退場処理を開始すると、画像投影装置1の制御部108は、カーソル画像5が第2入退領域にあるか否かを判定する(ステップS550)。この処理において、カーソル画像5が第2入退領域にあると判定すると(ステップS550:Yes)、制御部108は、取得した操作情報に基づいてカーソル画像情報管理テーブルの更新を行う(ステップS551)。
ここで、検出した操作入力に基づくカーソル画像5の位置座標が、画像投影装置1の表示領域60にある場合、制御部108は、当該検出した位置座標の補正を行ない、当該位置座標が第1入退領域のうち端末装置2の表示領域40を区画する辺に接する位置となるようにする。これにより、制御部108は、端末装置2の表示領域40から画像投影装置1の表示領域60へのカーソル画像5の移動を制限することができる。
次に、制御部108は、端末装置2に対して入場表示命令を送信する(ステップS552)。
次に、制御部108は、第2入退領域にあるカーソル画像5が退場条件を満たすか否かを判定する(ステップS553)。この判定は、カーソル画像5の描画状態が「表示」であり、移動制限の内容が「退場禁止」以外である場合に、第2入退領域内でマウス207により所定操作が行われたか否かにより判定されるものである。この処理において、第2入退領域にあるカーソル画像5が退場条件を満たすと判定すると(ステップS553:Yes)、制御部108は、端末装置2に対して退場可能通知を送信する(ステップS554)。
次に、制御部108は、カーソル情報管理テーブルにおいて、当該端末装置2のカーソル画像5の描画状態を「表示」から「非表示」に変更する(ステップS555)。
一方、ステップS553において、第2入退領域にあるカーソル画像5が退場条件を満たしていないとき(ステップS553:No)、当該端末装置2に退場制限がかかっているか否かを判定する(ステップS556)。この判定は、移動制限管理テーブルの情報を参照して判定されるものである。この処理において、当該端末装置2に退場制限がかかっていると判定すると(ステップS556:Yes)、制御部108は、当該端末装置2に対して退場制限がかかっていることを通知する(ステップS557)。
また、ステップS550において、カーソル画像5が第2入退領域にないとき(ステップS550:No)、制御部108は、取得した操作情報に基づいてカーソル画像情報管理テーブルの更新を行う(ステップS558)。
ステップS555、S557、S558の処理を終了したとき、制御部108は、カーソル退場処理を終了する。
次に、図33に示す、端末装置2の操作情報送信処理について説明する。ここで、ステップS1350〜S1355までの処理は、図24におけるステップS1300〜S1305までの処理と同様であり、これらの説明は省略する。
ステップS1351において、カーソル画像5の位置が端末装置2の表示領域40にないとき(ステップS1351:No)、制御部208は、検出した操作入力に基づき情報管理テーブルの更新を行い(ステップS1356)、更新した情報管理テーブルに基づき操作情報を送信する(ステップS1357)。
次に、制御部208は、画像投影装置1から入場表示命令を受信したか否かを判定する(ステップS1358)。この処理において、画像投影装置1から入場表示命令を受信したと判定すると(ステップS1358:Yes)、制御部208は、入場表示処理として、第1識別画像70を点灯表示させる(ステップS1359)。
一方、ステップS1358において、画像投影装置1から入場表示命令を受信していないとき(ステップS1358:No)、制御部208は、画像投影装置1から退場通知を受信したか否かを判定する(ステップS1360)。この処理において、画像投影装置1から退場通知を受信したと判定すると(ステップS1360:Yes)、制御部208は、カーソル画像5の位置座標を画像投影装置1の表示領域60に規定される座標から端末装置2の表示領域40及び仮想表示領域50に規定されている座標に変換し(ステップS1361)、当該変換した位置座標にカーソル画像5を表示する(ステップS1362)。
ステップS1353、S1355、S1359、S1362の処理を終了したとき、或いは、ステップS1350において、操作入力を検出しないとき(ステップS1350:No)、ステップS1360において、画像投影装置1の退場通知を受信していないとき(ステップS1360:No)、制御部208は、操作情報送信処理を終了する。
本発明の実施の形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
本実施形態の画像投影システムにおいて、画像投影装置に1台の端末装置が接続している場合の概略的なシステム構成を示す図である。 本実施形態の画像投影システムにおいて、画像投影装置に複数の端末装置が接続している場合の概略的なシステム構成を示す図である。 本実施形態における各端末装置の表示領域に表示される第1識別画像及び画像投影装置の表示領域に表示される第2識別画像の表示態様の一例を示す図である。 本実施形態における端末装置に設定される仮想表示領域と画像投影装置の表示領域との対応関係を示す図である。 本実施形態にかかる画像投影装置の構成図である。 本実施形態における画像投影装置に記憶される画像属性情報管理テーブルの一例を示す図である。 本実施形態における画像投影装置の表示領域に規定された座標を説明するための図である。 本実施形態における画像投影装置に記憶される接続情報管理テーブルの一例である。 本実施形態における画像投影装置に記憶されるカーソル情報管理テーブルの一例である。 本実施形態における画像投影装置に記憶される入退領域管理テーブルの一例である。 本実施形態における画像投影装置に記憶される移動制限管理テーブルの一例である。 本実施形態における端末装置の構成図である。 本実施形態における端末装置2に記憶される情報管理テーブルの一例を示す図である。 本実施形態における端末装置の表示領域及び画像投影装置の表示領域に規定された座標を表す図である。 本実施形態における画像投影装置のメイン処理フローチャートである。 本実施形態における画像投影装置の接続処理フローチャートである。 本実施形態における画像投影装置の画像属性情報更新処理フローチャートである。 本実施形体における画像投影装置のカーソル退場処理フローチャートである。 本実施形態における画像投影装置の画像投影処理フローチャートである。 本実施形体における画像投影装置の移動制限情報更新処理フローチャートである。 本実施形態における端末装置のメイン処理フローチャートである。 本実施形態における端末装置の接続処理フローチャートである。 本実施形態における端末装置の移動制限情報更新処理フローチャートである。 本実施形態における端末装置の操作情報送信処理フローチャートである。 本実施形態における端末装置の入場処理フローチャートである。 本実施形態における端末装置の退場処理フローチャートである。 本実施形態における端末装置の画像属性情報送信処理フローチャートである。 本実施形態における端末装置の画像データ送信処理フローチャートである。 本実施形態における画像投影装置の表示領域に表示される第2識別画像の一例を示した図である。 本実施形態における画像投影装置の表示領域に表示される第2識別画像の一例を示した図である。 本実施形態における画像投影装置の表示領域に表示されるアイコン画像の一例を示した図である。 他の実施形態における画像投影装置のカーソル退場処理フローチャートである。 他の実施形態における端末装置の操作情報送信処理フローチャートである。
符号の説明
S 画像投影システム
1 画像投影装置
2 端末装置
3 通信経路
5 カーソル画像
30 画像
40 端末装置の表示部の表示領域
50 仮想表示領域
60 画像投影装置の表示領域
70、75 第1識別画像
71、72,73 第2識別画像

Claims (11)

  1. 画像を表示する表示部を有する端末装置と、画像を投影表示する画像投影装置とを備え、前記表示部の表示領域と前記画像投影装置の表示領域とを含むと共に前記表示部の表示領域の一部と前記画像投影装置の表示領域の一部とが連続する表示領域上で、当該表示領域に表示された画像を指示又は操作するためのカーソル画像を、前記連続する部分を介して前記表示部の表示領域と前記画像投影装置の表示領域とを移動可能にする画像投影システムであって、
    前記表示部の表示領域及び/又は前記画像投影装置の表示領域に、前記カーソル画像が前記表示部の表示領域と前記画像投影装置の表示領域との間をその表示を維持しつつ移動するための入退領域を識別する識別画像を表示する
    画像投影システム。
  2. 前記端末装置が複数設けられ、
    前記表示部の表示領域及び/又は前記画像投影装置の表示領域に、各前記端末装置に対応した前記識別画像を表示する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像投影システム。
  3. 前記表示部の表示領域において前記画像投影装置の表示領域と連続する部分と、前記画像投影装置の表示領域において前記表示部の表示領域と連続する部分とをそれぞれ前記入退領域とし、これらの入退領域の少なくとも一つを識別するための前記識別画像を表示する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像投影システム。
  4. 前記端末装置毎の識別画像を、前記画像投影装置の表示領域のそれぞれ異なる位置に表示することを特徴とする請求項2に記載の画像投影システム。
  5. 前記端末装置が複数設けられ、
    前記画像投影装置の表示領域に、前記複数の端末装置に共通の前記識別画像を表示する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像投影システム。
  6. 前記表示部の表示領域と前記画像投影装置の表示領域との間の前記カーソル画像の移動を、前記端末装置毎に制限する
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像投影システム。
  7. 前記制限の内容に応じて前記識別画像の表示態様を変更することを特徴とする請求項6に記載の画像投影システム。
  8. 前記端末装置は、
    前記表示部の表示領域及び前記画像投影装置の表示領域に表示される画像を指示する前記カーソル画像の移動操作をするための指示部と、
    前記指示部への操作量に応じた操作情報を前記画像投影装置へ送信する操作情報送信部と、を有し、
    前記画像投影装置は、
    前記端末装置から送信される操作情報に応じて、前記カーソル画像の位置を変更するカーソル処理部を有し、
    前記カーソル画像の移動制限を、前記操作情報送信部による前記操作情報の送信制限又は前記カーソル処理部による前記カーソル画像の位置変更制限により行うことを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の画像投影システム。
  9. 前記操作情報送信部又は前記カーソル処理部は、前記指示部による操作態様が所定態様のときに、前記カーソル画像の、前記表示部の表示領域と前記画像投影装置の表示領域との間の移動を行うことを特徴とする請求項8に記載の画像投影システム。
  10. 前記端末装置は、
    前記表示部の表示領域に隣接した仮想表示領域を設定する仮想表示領域設定部と、
    表示すべき画像の位置が前記表示部の表示領域にあるとき、当該表示領域に前記画像を表示し、仮想表示領域にあるときに、その画像の一部又は全部の画像データを前記通信経路を介して前記画像投影装置へ送信する表示制御部と、を有し、
    前記画像投影装置は、
    前記端末装置の仮想表示領域にある画像の画像データを前記通信経路を介して取得する画像取得部と、
    前記画像投影装置の表示領域への画像の投影表示として、前記画像データに基づいた画像を投影表示する画像投影部と、を有する
    ことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の画像投影システム。
  11. 表示部と指示部とを有するコンピュータを、
    前記表示部の表示領域に隣接した仮想表示領域を設定する仮想表示領域設定手段、
    表示すべき画像の位置が前記表示部の表示領域にあるとき、当該表示領域に前記画像を表示し、仮想表示領域にあるときに、その画像を画像投影装置で投影するために、その画像の一部又は全部の画像データを通信経路を介して前記画像投影装置へ送信する表示制御手段、
    前記指示部への操作に応じて、前記表示部の表示領域に前記カーソル画像があるとき、前記カーソル画像を移動させて、前記表示部の表示領域に設けた第1入退領域を通過すると、前記表示部の表示領域から前記仮想表示領域に移動させる第1の処理及び/又は前記指示部への操作に応じて、前記仮想表示領域に前記カーソル画像があるとき、前記画像投影装置へ前記指示部への操作に応じた操作情報を送信することにより、前記仮想表示領域の前記カーソル画像を移動させて、前記画像投影装置の表示領域に設けられた第2入退領域を通過すると、前記仮想表示領域から前記表示部の表示領域へ移動させる第2の処理を行うカーソル処理手段、
    前記表示部の表示領域に、前記入退領域を識別するための識別画像を表示する識別画像表示手段、
    として機能させることを特徴とするプログラム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015049341A (ja) * 2013-08-30 2015-03-16 コニカミノルタ株式会社 表示制御装置、表示システム、表示プログラム、表示装置
JP2016053798A (ja) * 2014-09-03 2016-04-14 キヤノンマーケティングジャパン株式会社 情報処理装置、その制御方法、及びプログラム
WO2023037907A1 (ja) * 2021-09-07 2023-03-16 ブラザー工業株式会社 表示制御プログラム

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