JP2009085399A - 密封装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】摺動抵抗の低減を図りつつ、密封性に優れた密封装置を提供する。
【解決手段】環状溝201に装着され、環状溝201の溝底面201aに密着するゴム状弾性体製の第1リング10と、第1リング10に設けられた切欠部13に配置されて、シリンダ300と切欠部13との間の隙間を封止する樹脂製の第2リング20と、を備え、第2リング20は、油圧に関係なく、シリンダ300及び切欠部13にそれぞれ密着する寸法に設定されており、第1リング10は、環状溝201の溝底側は油圧に関係なく溝底面201aに密着する寸法に設定されており、シリンダ300側は、油圧の増加により第1リング10に作用する軸方向への圧縮力に伴う第1リング10の径方向への伸び変形によって、シリンダ300に対して密着していない状態から密着した状態となる寸法に設定されていることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、2部材間の環状隙間を封止する密封装置に関するものである。
従来、相対的に往復移動する2部材(例えば、油圧シリンダの場合には、ピストンとシリンダ)間の環状隙間を封止する密封装置が知られている。かかる密封装置としては、Uパッキンなど1つのゴム状弾性体製のシールリングにより構成されるものや、樹脂製のシールリングと該樹脂製のシールリングを押圧するゴム製リングから構成されるものがある。図7〜図9を参照して、これら一般的な密封装置について説明する。
図7は従来例1に係る密封装置の模式的断面図である。この密封装置は、ウレタンゴム製もしくはNBR製のUパッキン600である。このUパッキン600は、2部材のうちの一方の部材(油圧シリンダの場合にはシリンダ)の内周面に対して摺動する外周リップ601と、2部材のうちの他方の部材(油圧シリンダの場合にはピストン)の外周面に密着する内周リップ602とを備えている。
図8は従来例2に係る密封装置の模式的断面図である。この密封装置700は、一方の部材の内周面に対して摺動する樹脂製のシールリング701と、他方の部材の外周面に密着し、かつ樹脂製のシールリング701を一方の部材の内周面に向かって押圧するOリング702とを備えている。
図9は従来例3に係る密封装置の模式的断面図である。この密封装置800は、一方の部材の内周面に対して摺動する樹脂製のシールリング801と、他方の部材の外周面に密着し、かつ樹脂製のシールリング801を一方の部材の内周面に向かって押圧する角リング802とを備えている。
そして、図7に示すUパッキン600は、密封性に優れるが、摺動特性及び耐摩耗性が図8及び図9に示す密封装置700,800に比べると劣ってしまうという特徴がある。これに対して、図8及び図9に示す密封装置700,800は、摺動特性及び耐摩耗性に優れるが、密封性(偏心追随性を含む)がUパッキン600に比べると劣ってしまうという特徴がある。
そのため、使用用途によって、いずれのタイプを適用するかを使い分けている。しかしながら、使用用途によっては、密封性と摺動特性及び耐摩耗性のいずれも高く要求される場合がある。例えば、自転車や自動二輪車用の油圧ブレーキやガソリンスタンドの給油ガンなど、人力によって、2部材のうちのいずれか少なくとも一方を動かす必要がある場合には、摺動抵抗(特に、起動時の摺動抵抗)を低く抑えつつ、高い密封性が要求される。
このように、密封性と摺動特性及び耐摩耗性のいずれも高く要求される場合の対策として、Uパッキンを改良したものが知られている。そのようなUパッキンについて、図10及び図11を参照して説明する。
図10は従来例4に係る密封装置の模式的断面図である。この密封装置は、ウレタンゴム製もしくはNBR製のUパッキン610である。このUパッキン610も、上記従来例1と同様に、2部材のうちの一方の部材の内周面に対して摺動する外周リップ611と、2部材のうちの他方の部材の外周面に密着する内周リップ612とを備えている。この従来例に係るUパッキン610の場合には、外周リップ611の先端、及び内周リップ61
2の先端の曲率半径が従来例1のものよりも大きくなるように設定されている。こうすることで、リップ先端に形成される油膜の膜厚をより厚くすることができ、摺動性を向上させることができる。
図11は従来例5に係る密封装置の模式的断面図である。この密封装置は、ウレタンゴム製もしくはNBR製のUパッキン620である。このUパッキン620も、上記従来例1と同様に、2部材のうちの一方の部材の内周面に対して摺動する外周リップ621と、2部材のうちの他方の部材の外周面に密着する内周リップ622とを備えている。この従来例に係るUパッキン620の場合には、外周リップ621のリップ表面に複数の環状溝621aが設けられている。こうすることで、複数の環状溝621aに油を保持させておくことができ、摺動性を向上させることができる。
これら従来例4に係るUパッキン610や従来例5に係るUパッキン620によって、密封性と摺動特性及び耐摩耗性の両立を図ってきた。しかしながら、上記の通り、人力によって、2部材のうちのいずれか少なくとも一方を動かす必要がある場合、人間の力には個人差があるため、より一層摺動抵抗(特に、起動時の摺動抵抗)を低減させることが求められることがある。しかし、上記のUパッキン610,620では、密封性を維持しながら摺動抵抗を低減させるのには限界がある。
なお、関連する技術として、特許文献1に開示されたものがある。
特開平2−97772号公報
本発明の目的は、摺動抵抗の低減を図りつつ、密封性に優れた密封装置を提供することにある。
本発明は、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
すなわち、本発明の密封装置は、
2部材のうちの一方の部材に設けられた環状溝に装着されて、これら2部材間の環状隙間を封止する密封装置において、
前記環状溝に装着され、該環状溝の溝底面に密着するゴム状弾性体製の第1リングと、
第1リングに設けられた環状凹部に配置されて、前記2部材のうちの他方の部材と該環状凹部との間の隙間を封止する樹脂製の第2リングと、
を備え、
第2リングは、密封流体圧力に関係なく、前記他方の部材及び前記環状凹部にそれぞれ密着する寸法に設定されており、
第1リングは、
前記環状溝の溝底側は密封流体圧力に関係なく該溝底面に密着する寸法に設定されており、
前記他方の部材側は、密封流体圧力の増加により第1リングに作用する軸方向への圧縮力に伴う第1リングの径方向への伸び変形によって、該他方の部材に対して密着していない状態から密着した状態となる寸法に設定されていることを特徴とする。
本発明によれば、密封流体の圧力が低く、第1リングの径方向への伸び変形量が少ないうちは、第1リングは他方の部材に密着していない。つまり、樹脂製の第2リングだけが他方の部材に密着している。従って、他方の部材と密封装置との間の摺動抵抗を低くすることができる。そして、密封流体の圧力が高く、第1リングの径方向への伸び変形量が多
くなると、第1リングも他方の部材に対して密着する。このように、漏れが発生し難い密封流体圧力が低い状態では、樹脂製の第2リングだけが他方の部材に密着し、漏れが発生し易い密封流体圧力が高い状態では、ゴム状弾性体製の第1リングも他方の部材に密着する。これにより、摺動抵抗の低減を図りつつ、高い密封性を維持することが可能となる。
第2リングは、前記環状凹部に対して、該環状凹部及び第2リングそれぞれに形成されたテーパ面同士が摺動自在な状態で配置されており、密封流体圧力の増加に伴って前記他方の部材と環状凹部との間の隙間が狭くなる方向に摺動しながら移動するように構成されているとよい。
これにより、密封流体圧力の増加に伴って、第2リングと他方の部材との間の密着力および第2リングと第1リング(の環状凹部)との間の密着力を高めることができ、より一層、密封性を高めることができる。
前記環状凹部は、第1リングにおける前記他方の部材側の周面の一方の端部に形成された環状の切欠部であるとよい。
これにより、第2リングを第1リングに設けられた環状凹部(環状の切欠部)に簡単に配置させることができる。
第1リングにおける前記他方の部材に対向する面のうち前記環状凹部を除く面がテーパ面によって構成されているとよい。
これにより、第1リングが他方の部材に密着した際におけるピーク面圧を高めることができる。
前記環状溝に装着しておらず、かつ外力が作用していない状態における密封装置の軸方向の幅は、前記環状溝の溝幅よりも大きくなるように設定されているとよい。
これにより、環状溝に密封装置を装着した場合には、密封流体圧力の高低に関係なく密封装置は軸方向の圧縮力を受ける。従って、第1リングと第2リングとをより確実に密着させることができる。
第2リングにおける前記環状溝の側壁面に密着する面には、環状溝内に密封流体を導入する導入溝が複数形成されているとよい。
これにより、第2リングが受ける密封流体圧力を、より高くすることができる。
なお、上記各構成は、可能な限り組み合わせて採用し得る。
以上説明したように、本発明によれば、摺動抵抗の低減を図りつつ、高い密封性を維持させることができる。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための最良の形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
(実施例)
図1〜図6を参照して、本発明の実施例に係る密封装置について説明する。本実施例に係る密封装置は、各種油圧シリンダ(例えば、自転車や自動二輪車用の油圧ブレーキ用途など),ガソリンスタンドの給油ガンなど、往復移動する2部材間の隙間を封止する用途に好適に用いられる。本実施例では、その一例として、油圧シリンダに適用される場合を説明する。
<油圧シリンダ>
図1は油圧シリンダの一部破断斜視図である。油圧シリンダ500は、2部材のうちの一方の部材としてのピストン200と、2部材のうちの他方の部材としてのシリンダ300とを備えている。そして、これらピストン200とシリンダ300との間の環状隙間を封止するシーリングシステムS1,S2が、油圧シリンダ500の軸方向の2箇所にそれぞれ設けられている。これにより、ピストン200とシリンダ300との間には、2つの密封空間K1,K2が形成される。なお、シーリングシステムS1はピストン200側に固定され、シーリングシステムS2はシリンダ300側に固定される。
このような構成により、シリンダ300に設けられた開口部301,302から、それぞれ密封空間K1,K2に送り込む油の油圧P1,P2を制御することによって、ピストン200をシリンダ300に対して往復移動させることができる。
ここで、シーリングシステムは、一般的に、主として油圧を緩衝する機能を有するものや、主として油漏れを防止する機能を有するものなど、それぞれ異なる役割を備えた複数の密封装置によって構成される。
本実施例に係る密封装置100は、軸方向の両側が密封空間K1,K2となるシーリングシステムS1において、主として油漏れを防止する機能を有する密封装置として、好適に用いられる。
<密封装置の構成>
図2を参照して、本発明の実施例に係る密封装置の構成について説明する。図2は本発明の実施例に係る密封装置の模式的断面図である。
本実施例に係る密封装置100は、ゴム状弾性体製の第1リング10と、樹脂製の第2リング20とから構成される。第2リング20の素材の好適例としては、PTFE(四フッ化エチレン樹脂)を挙げることができる。
第1リング10は、内周面11が円柱面によって構成され、外周面12がテーパ面によって構成される環状の部材である。そして、外周側における一端部には、環状凹部としての環状の切欠部13が形成されている。外周面12は、この切欠部13とは反対側の端部に向かって縮径するテーパ面によって構成されている。また、この切欠部13は、テーパ面13aと軸に垂直な側面13bによって形成されている。このテーパ面13aは側面13bから端部に向かって縮径するように構成されている。
第2リング20は、第1リング10に設けられた切欠部13に配置される。この第2リング20は、外周面22が円柱面によって構成され、内周面21がテーパ面によって構成される。この内周面21のテーパ角度は、第1リング10における切欠部13のテーパ面13aのテーパ角度と略同一となるように設定されており、これらのテーパ面同士が摺動自在な状態で、第2リング20は切欠部13に配置される。また、この第2リング20における第1リング10とは軸方向反対側の端面には、内径端部から外径端部に連通する溝23が複数形成されている。
<密封装置の機能>
特に、図3〜図6を参照して、本発明の実施例に係る密封装置の機能について説明する。図3は本発明の実施例に係る密封装置が装着される環状溝の模式的断面図である。図4は本発明の実施例に係る密封装置における、環状溝に装着しておらず、かつ外力が作用していない状態を示す模式的断面図である。図5は本発明の実施例に係る密封装置を環状溝に装着した状態であって油圧が低い状態を示す模式的断面図である。図6は本発明の実施例に係る密封装置を環状溝に装着した状態であって油圧が高い状態を示す模式的断面図である。
本実施例に係る密封装置100は、ピストン200に設けられた環状溝201に装着されて、ピストン200とシリンダ300との間の環状隙間を封止するものである。そして、本実施例に係る密封装置100は、環状溝201に装着しておらず、かつ外力が作用していない状態における軸方向の幅(軸方向の距離)W2が、環状溝201の溝幅W1よりも大きくなるように設定されている。従って、密封装置100を環状溝201に装着した状態においては、油圧(密封流体圧力)の高低に関係なく密封装置100は軸方向の圧縮力を受ける。
図5は密封装置100を環状溝201に装着した状態であって油圧が低い状態を示している。この図に示すように、第2リング20の寸法(外径寸法及び内径寸法)は、油圧が低い状態であっても、シリンダ300(の軸孔内周面)及び第1リング10における切欠部13にそれぞれ密着するように設定されている。なお、ここでいう「油圧が低い状態」には、油圧ゼロの場合(密封空間K1内の圧力と密封空間K2内の圧力が等しい場合)も含まれる。以下、同様である。
これにより、第2リング20は、油圧が低い状態であっても、シリンダ300と切欠部13との間の環状隙間を封止する。また、第2リング20は、油圧が低い状態の場合には、環状溝201における密封空間K1側の側壁面201cに対して密着するが、第2リング20に設けられた複数の溝23によって、油は環状溝201内に導かれる。
また、第1リング10における環状溝201の溝底側の寸法(内径)は、油圧が低い状態であっても、溝底面201aに密着するように設定されている。一方、第1リング10におけるシリンダ300側の寸法(外径(最大径))は、油圧が低い状態においては、シリンダ300に対して密着しない状態となるように設定されている。
このように、油圧が低い状態では、第2リング20だけが、シリンダ300に密着し、第1リング10はシリンダ300には密着していない。
図6は密封装置100を環状溝201に装着した状態であって油圧が高い状態を示している。この図に示すように、油圧が高くなると(密封空間K1内の圧力P10,密封空間K2内の圧力P20とした場合、P10>P20)、第2リング20は、密封空間K2側に、摺動しながら移動する。これに伴い、第1リング10における切欠部13のテーパ面13aが、第2リング20の内周面21から力を受けて、環状溝201の溝底面201aに対する面圧が増加する。
また、油圧及び第2リング20の押圧力によって、第1リング10は密封空間K2側への力を受ける。なお、第2リング20の押圧力については、第2リング20が切欠部13の側面13bに接触する前は、テーパ面13aが受ける力の分力であり、第2リング20が切欠部13の側面13bに接触した後は、この分力に、更に側面13bが受ける力も加わる。これにより、第1リング10は、環状溝201における密封空間K2側の側壁面2
01bから反力を受ける。これら油圧及び第2リング20による密封空間K2側への力と、側壁面201bから受ける密封空間K1側への反力によって、第1リング10は軸方向に圧縮されることになる。これに伴い、第1リング10は径方向に伸びるように変形する。そして、この変形量が所定量を超えると、図6に示すように、第1リング10の外周面12がシリンダ300に密着する。
このように、第1リング10は、環状溝201の溝底側は油圧の高低に関係なく溝底面201aに密着する寸法に設定されており、シリンダ300側は、油圧の増加により第1リング10に作用する軸方向への圧縮力に伴う第1リング10の径方向への伸び変形によって、シリンダ300に対して密着していない状態から密着した状態となる寸法に設定されている。なお、一般的に、ゴム材料は、3MPa程度の圧力が作用すると、摺動面に対して全面接触する。従って、第1リング10に作用する圧力が3MPaに至るまでの間に、シリンダ300に密着するように寸法を設定すると良い。
<本実施例の優れた点>
本実施例に係る密封装置100によれば、油圧が低く、第1リング10の径方向への伸び変形量が少ないうちは、第1リング10はシリンダ300に密着していない。つまり、樹脂製の第2リング20だけがシリンダ300に密着している。従って、シリンダ300と密封装置100との間の摺動抵抗を低くすることができる。そして、油圧が高く、第1リング10の径方向への伸び変形量が多くなると、第1リング10もシリンダ300に対して密着する。
このように、漏れが発生し難い油圧が低い状態では、樹脂製の第2リング20だけがシリンダ300に密着し、漏れが発生し易い油圧が高い状態では、ゴム状弾性体製の第1リング10もシリンダ300に密着する。これにより、摺動抵抗の低減を図りつつ、高い密封性を維持することが可能となる。特に、起動時の摺動抵抗を低減させることができる。
また、本実施例では、第2リング20は、環状凹部としての環状の切欠部13に対して、切欠部13のテーパ面13a及び第2リング20におけるテーパ面で構成された内周面21同士が摺動自在な状態で配置されている。そして、第2リング20は、油圧の増加に伴ってシリンダ300(の軸孔内周面)と切欠部13との間の隙間が狭くなる方向に摺動しながら移動するように構成されている。
これにより、油圧の増加に伴って、第2リング20とシリンダ300との間の密着力および第2リング20と第1リング10における切欠部13との間の密着力(第2リング20の内周面21と切欠部13のテーパ面13aとの間の密着力)を高めることができ、より一層、密封性を高めることができる。
また、本実施例では、環状凹部が、第1リング10における外周側の一端部に形成された環状の切欠部13で構成されるので、第2リング20を第1リング10に設けられた環状凹部(切欠部13)に簡単に配置させることができる。
また、本実施例では、第1リング10におけるシリンダ300に対向する面のうち環状凹部(切欠部13)を除く面(外周面12)がテーパ面によって構成されている。
従って、第1リング10がシリンダ300に密着した際におけるピーク面圧を高めることができる。これにより、摺動抵抗を低く保ちつつ、密封性を高めることができる。
また、本実施例においては、環状溝201に装着しておらず、かつ外力が作用していない状態における密封装置100の軸方向の幅W2は、環状溝201の溝幅W1よりも大き
くなるように設定されている。
従って、環状溝201に密封装置100を装着した場合には、油圧の高低に関係なく密封装置100は軸方向の圧縮力を受ける。従って、第1リング10と第2リング20をより確実に密着させることができる。
また、本実施例においては、第2リング20における環状溝201の側壁面201cに密着する面には、環状溝201内に油を導入する溝23が複数形成されている。
これにより、第2リング20が受ける油圧を、より高くすることができる。従って、第2リング20を第1リング10に対して、より確実に、摺動しながら移動させることができる。
図1は油圧シリンダの一部破断斜視図である。 図2は本発明の実施例に係る密封装置の模式的断面図である。 図3は本発明の実施例に係る密封装置が装着される環状溝の模式的断面図である。 図4は本発明の実施例に係る密封装置における、環状溝に装着しておらず、かつ外力が作用していない状態を示す模式的断面図である。 図5は本発明の実施例に係る密封装置を環状溝に装着した状態であって油圧が低い状態を示す模式的断面図である。 図6は本発明の実施例に係る密封装置を環状溝に装着した状態であって油圧が高い状態を示す模式的断面図である。 図7は従来例1に係る密封装置の模式的断面図である。 図8は従来例2に係る密封装置の模式的断面図である。 図9は従来例3に係る密封装置の模式的断面図である。 図10は従来例4に係る密封装置の模式的断面図である。 図11は従来例5に係る密封装置の模式的断面図である。
符号の説明
10 第1リング
11 内周面
12 外周面
13 切欠部
13a テーパ面
13b 側面
20 第2リング
21 内周面
22 外周面
23 溝
100 密封装置
200 ピストン
201 環状溝
201a 溝底面
201c 側壁面
201b 側壁面
300 シリンダ
301,302 開口部
500 油圧シリンダ
K1,K2 密封空間
S1,S2 シーリングシステム

Claims (6)

  1. 2部材のうちの一方の部材に設けられた環状溝に装着されて、これら2部材間の環状隙間を封止する密封装置において、
    前記環状溝に装着され、該環状溝の溝底面に密着するゴム状弾性体製の第1リングと、
    第1リングに設けられた環状凹部に配置されて、前記2部材のうちの他方の部材と該環状凹部との間の隙間を封止する樹脂製の第2リングと、
    を備え、
    第2リングは、密封流体圧力に関係なく、前記他方の部材及び前記環状凹部にそれぞれ密着する寸法に設定されており、
    第1リングは、
    前記環状溝の溝底側は密封流体圧力に関係なく該溝底面に密着する寸法に設定されており、
    前記他方の部材側は、密封流体圧力の増加により第1リングに作用する軸方向への圧縮力に伴う第1リングの径方向への伸び変形によって、該他方の部材に対して密着していない状態から密着した状態となる寸法に設定されていることを特徴とする密封装置。
  2. 第2リングは、前記環状凹部に対して、該環状凹部及び第2リングそれぞれに形成されたテーパ面同士が摺動自在な状態で配置されており、密封流体圧力の増加に伴って前記他方の部材と環状凹部との間の隙間が狭くなる方向に摺動しながら移動するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の密封装置。
  3. 前記環状凹部は、第1リングにおける前記他方の部材側の周面の一方の端部に形成された環状の切欠部であることを特徴とする請求項1または2に記載の密封装置。
  4. 第1リングにおける前記他方の部材に対向する面のうち前記環状凹部を除く面がテーパ面によって構成されていることを特徴とする請求項1,2または3に記載の密封装置。
  5. 前記環状溝に装着しておらず、かつ外力が作用していない状態における密封装置の軸方向の幅は、前記環状溝の溝幅よりも大きくなるように設定されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の密封装置。
  6. 第2リングにおける前記環状溝の側壁面に密着する面には、環状溝内に密封流体を導入する導入溝が複数形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の密封装置。
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