JP2009085204A - 回転機械 - Google Patents
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Abstract
【課題】製作が容易で、高速回転ができ、流体を、簡単に、流量の増減、順逆流することが可能な回転機械を提供する。
【解決手段】球内面を持つケース(1)内部に、その球内面の中心「球心」で、互いに交わる回転軸を持つ、回転しながら摺動自由な羽(2、3)で封じたことを特徴とする。さらに、羽の回転軸(4,5)を通り、二つの羽の回転軸を通る面に直角な面が、ケース内面と交わる線「子午線」の位置に、軸を挟んでケースを貫通する口(6,7)を設ける。
【選択図】図1
【解決手段】球内面を持つケース(1)内部に、その球内面の中心「球心」で、互いに交わる回転軸を持つ、回転しながら摺動自由な羽(2、3)で封じたことを特徴とする。さらに、羽の回転軸(4,5)を通り、二つの羽の回転軸を通る面に直角な面が、ケース内面と交わる線「子午線」の位置に、軸を挟んでケースを貫通する口(6,7)を設ける。
【選択図】図1
Description
この発明は、容積形回転機械に関するものである。
本発明は、従来にない発想に基づいたもので、本来の関連する従来技術はないが、同様な機能を有する容積形回転機械をあげる。
円筒形のシリンダーの中でピストンを往復させ、その容積差を利用して、流体を移動させる往復ピストン式ポンプや、回転可能な斜板に複数のピストンを設け、シリンダー内に加圧流体を流し込むことにより、回転力を得る圧力駆動回転機は、流体の移動装置、作動流体による駆動装置として普及している。
円形内面のケースに出入り可能な固定翼を設け、その中で、偏芯した円形のロータを回転させ、仕切られる隙間の変化量を利用して、流体を流すロータリポンプは、主に、小規模なヒートポンプ用の圧縮機として利用されている。
放射方向に出入りするベーンを取り付けたロータを円形あるいは卵形のカムリングの中で回転させ、ベーンで区切られる空間の変化量を利用するベーンポンプがあり、主に、油圧ポンプとして利用されている。
上記のいずれも、流量を可変にしたタイプがある。
これらには以下の問題点がある。
往復ピストンポンプは、ピストンが往復運動するので、脈動が発生し、振動や騒音が出やすい。
また、脈動を抑えるためには、多気筒にする必要がある。
往復ピストンポンプは、ピストンが往復運動するので、脈動が発生し、振動や騒音が出やすい。
また、脈動を抑えるためには、多気筒にする必要がある。
多気筒の回転ピストン式で、流量を変化させるタイプは、斜板の傾斜を変化すれば良いが、シリンダー軸とピストン軸との交差角が常に変化するので、複雑な機構となるばかりでなく、振動、磨耗の問題も増えることになる。
ロータリポンプは、ロータの回転軸が偏芯しているので、高速回転すると、ロータが振動し、固定翼が飛び跳ねて異常振動や、流体の漏れが発生しやすい。
ベーンポンプはロータとカムリングの内側面との密封性が重要で、シール部の漏れ防止のために加工精度を上げる必要があり、精度を保つための磨耗対策は欠かせない。
ロータリ式やベーン式で流量を変化するには、外側のカムリングと内側のロータとの偏芯量を変化させるが、偏芯部のシール構造による流体の漏れが発生しやすい。
本発明は、以上のような問題を解決するためになされたものである。
(ア)球内面を持つケースに、球面の中心、以下「球心」とする、で互いに交差する回転 軸を有し、外周が球面と摺接し、弦同志を向き合わせかみ合せた一定厚さの半円形 の羽を、羽の厚みを幅とする溝を設けた、羽の回転軸と同芯の軸を、ケースを貫通 して設け、溝にはめ込み回転自由に取り付ける。
(イ)羽の回転軸を通り、二つの羽の回転軸を通る面に直角な面が、ケース内面と交わる 線、以下「子午線」とする、の位置に、軸を挟んで、ケースを貫通する口を設ける 。
本発明は、以上の構成からなる容積形回転機械である。
本発明によれば、羽が回転すると、ケースの内球面が羽で仕切られる空間、以下「室」とする、の容積が変化する。
羽の回転軸の一つを水平にし、他の羽の回転軸との交差角度が小さい側を上にして、軸を右回転(時計回り)すると、右の口に通じる室の容積が増え、一方、左の口に通じる室の容積は減る。
両方の口に、任意の流体通路をつなぎ、羽を回転することにより、流体は一方の口から吸い込まれ、他方の口から吐出されるので、連続して、流体を流すことができる。
一方の口から作動流体を流し込むと、室の容積が増える方向に、羽が回転し、回転力が得られる。
稼動部が円運動するので、高速回転でも振動が少なく、小型高性能化することができる。
ケースが球形を基調としているので、圧力が掛かっても、変形が少なく、軽量化ができる。
室を構成している要素同志のシール部は円形を基調とした面接触にできるので、シール構造を形成し易く、偏磨耗を少なくできる。
単純な構造の少ない要素で構成されているので、製作が容易で、安価にできる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1〜3は、この発明の第一実施例を示したものである。
(ア)球内面を持つケース(1)に、球心で互いに交差する回転軸を有する、外周がケー ス(1)に内接し、半円形で、一定の厚さを持つ平板の羽(2、3)を回転自由に 取り付ける。
(イ)羽(3)の弦に、断面を山形とし、頂上に、円柱状のホゾ(8)設け、羽(2)の 弦に、断面を山形とし、頂上に、ホゾ(8)と同径の穴(9)を設け、互いにかみ 合わせる。
(ウ)羽(2)の回転軸を芯とする軸(4)を、ケース(1)を貫通させて、回転自由に 取り付け、軸(4)に連なる、球心を頂点とし、底面円がケース(1)の球面に沿 った、円錐体のコーン(12)を設ける。
(エ)羽(3)の回転軸を芯とする軸(5)を台(14)に回転自由に取り付け、軸(5 )に連なり、球心を頂点とした、軸(5)と同芯の、底面円がケース(1)の球面 に沿った円錐体のコーン(13)を設ける。
(オ)台(14)は、軸(4、5)の芯を通る面上で、球心を中心とした半円上に設けた ケース(1)上のガイド(15)に沿って摺動し、摺動範囲は羽(2)の回転軸を 中心に、台(14)の両端がコーン(13)の底面円の直径を超えない長さに設定 する。
(カ)コーン(12、13)に、円錐の中心軸を通り、側面の母線間をつなぐ、羽(2、 3)の厚みの幅の溝(10、11)を、それぞれ設け、羽(2、3)をはめ込み、 摺動自由に取り付ける。
(キ)子午線の位置に、羽(2)の回転方向の長さが、羽(2)の厚さを超えない長さの 口(6)と口(7)とをケース(1)を貫通して設ける。
本発明は、以上の構成からなり、口(6、7)に任意の流体通路(図示しない)をつなぎ、軸(4)を回転すると、羽(2)が回転し、ホゾ(8)と穴(9)とがかみ合っているので、羽(3)も回転し、室の容積が変化するので、流体を流すことができる。
台(14)を摺動すると、羽(2,3)の回転軸の交差角度が変化し、軸(4)が一定速で回転している場合、羽(2、3)の回転軸同志の交差角が180°、以下「中立点」とする、の場合、室の容積が変わらないので、流体は流れない。
台(14)を摺動し、交差角が180°以下になると、室の容積が変化するので、流体の移動が始まり、交差角の大小に従い、流量が増減する。
また、中立点を境に、流体は、順逆方向に流れる。
台(14)を摺動し、交差角が180°以下になると、室の容積が変化するので、流体の移動が始まり、交差角の大小に従い、流量が増減する。
また、中立点を境に、流体は、順逆方向に流れる。
口(6)あるいは口(7)の一方から作動流体を流し込むと口(6)あるいは口(7)に通じる室の容積が増える方向に、羽(2、3)が回転し、軸(4)を介して回転力が得られ、軸(5)が中立点にある場合は、軸(4)は回転しない。
図4〜6は、この発明の第二実施例を示したものである。
(ア)球内面を持つケース(1)に固定した、中空の軸(16)の先端に、球心を中心と する球形のハブ(17)を設け、ハブ(17)は円筒形の内面を持ち、その円筒に 摺接し、内側に歯(19)を備えた、コア(18)を設け、コア(18)の外周に 、放射方向に軸(23)を設け、ハブ(17)に外接する半球形のボス(24)を 設け、半球の天頂部を軸(23)に固定する。
(イ)軸(16)と同芯で、球心を頂点とし、頂角を例えば概ね120°とする、底面円 がケース(1)の内面に沿い、ハブ(17)との重なり部分は、ハブ(17)に沿 って切り除いた円錐体のコーン(12)を軸(16)に回転自由に取り付ける。
(ウ)コーン(12)の芯と球心で交差し、軸(23)と軸(16)との芯の交差角度が 最大になる位置の軸(23)の芯と同じ芯を持つ軸(5)をケース(1)を貫通さ せ回転自由に取り付け、軸(5)に連なり、球心を頂点とし、頂角を概ねコーン( 12)の頂角の二分の一とする、底面円がケース(1)の内面に沿い、ボス(24 )と重なる部分は、ボス(24)に沿って切り除いた円錐体のコーン(13)を設 ける。
(エ)コア(18)の歯(19)にかみ合う溝(21)を外周に刻んだ、太鼓形のプーリ (20)に、軸(16)の中を通した軸(22)を接続し、軸(23)の芯が軸( 16)の芯と一致する位置で、歯(19)が溝(21)の全道程の中間になる角度 で、プーリ(20)を軸(22)に固定する。
(オ)ケース(1)の内球面に摺接する外周を持ち、ハブ(17)の外径を内周とする一 定厚みの平面で、軸(16)と軸(23)の芯の交差角が最大時でも、球心を通り 軸(23)の芯に直角な面、以下「回転面」とする、とコーン(12)の側面との 空間を埋める開き角度の扇形の羽(2a、2b、2c、2d)を、コーン(12) の円錐の側面の母線より軸に向かって、円周上90°間隔で、羽(2a〜2d)の 厚みの幅の溝(10a、10b、10c、10d)を設け、それぞれはめ込み、摺 動自由に取り付ける。
(カ)ケース(1)の内球面に摺接する外周を持ち、ボス(24)に外接する内周を持つ 、一定厚みで、半円形をし、外周の中間から外周と内周の中間まで、開き角度が概 ねコーン(12)の頂角の四分の一の扇形に切り欠いた羽(3a)と、内周の中間 から外周と内周の中間まで、開き角度が概ねコーン(12)の頂角の四分の一の扇 形に切り欠いた羽(3b)とを、コーン(13)の円錐の軸を通り、側面の母線間 をつなぐ、羽(3a、3b)の厚みの幅の溝(11a、11b)を、円周上90° 間隔で設け、それぞれはめ込み、摺動自由に取り付ける。
(キ)回転面と平行な一定厚さの平面を持ち、外周がケース(1)と内接する四分の一円 の制流板(25a、25b)を、羽(2a〜2d)と羽(3a、3b)との間の軸 (23)の軸対象位置に設け、ボス(24)と一体にする。
(ク)ボス(24)の半球の大円部分に、ボス(24)の直径より大きい外径で、制流板 (25a、25b)と同厚、同面のツバ(29a、29b)を設け、ボス(24) と一体にする。
(ケ)コーン(12)の円錐体の底面円に連ねた歯車(28)に歯車(27)をかみ合せ て取り付け、歯車(27)に連なる、同芯の軸(26)を、ケース(1)に回転自 由に取り付ける。
本発明は、以上の構成からなり、軸(22)を介して、プーリ(20)を回転すると、コア(18)が旋回し、軸(23)に固定されている制流板(25a、25b)も、球心を中心として、旋回する。
羽(3a、3b)は互いに交差しているが、半円形の中心部に切込みがあるので、干渉することなく回転する。
軸(26)を回転すると、歯車(27)、歯車(28)によって回転が伝達され、コーン(12)が回転し、遠心力により、羽(2a〜2d)の弦がツバ(29a、29b)に押し付けられ接触したまま回転し、回転面とコーン(12)と羽(2a〜2d)と仕切られる室の容積が変化する。
ケース(1)内に、作動流体を充填し、軸(16)の芯と制流板(25a、25b)および軸(5)の芯と制流板(25a、25b)との交差角が鋭角になる側が上(図4)の状態で、軸(26)から見て、歯車(27)が左回転すると、羽(2a〜2d)が右回転し、回転面が軸(5、16)の中心軸を通る面で分けられる左部分を通って、作動流体が押し出され、羽(3a、3b)側の室内へ流し込まれ、羽(3a、3b)が左回転する。
軸(22)を回転し、軸(23)と軸(16)との芯を一致させると、羽(2a〜2d)が回転しても、室の容積の変化しないので、作動流体は動かなくなり、軸(5)は回転しなくなる。
軸(23)が中立点よりさらに振れるに従い、室の容積が変化するようになり、作動流体が回転面の右部分から押し出され、羽(3a、3b)が右回転する。
軸(23)の芯と羽(2a〜2d)の回転軸の交差角度が中立点を境に、流体の流れ方向が反対になり、交差角度が大きくなるほど押し出し流量も多くなる。一方、軸(23)と羽(3a、3b)と回転軸の交差角は、コア(18)が旋回する全角度で、一方向に増減するので、軸(22)を操作することにより、軸(26)の回転力を、変速し、順逆転して、軸(5)に出力することができる。
作動流体は制流板(25a、25b)によって、逆流が阻止されるので、流れが円滑になる。
1 ケース
2、2a、2b、2c、2d、3、3a、3b 羽
4、5、16、22、23、26 軸
6、7 口
8 ホゾ
9 穴
10a、10b、10c、10d、11a、11b、21 溝
12、13 コーン
14 台
15 ガイド
17 ハブ
18 コア
19 歯
20 プーリ
24 ボス
25a、25b 制流板
27、28 歯車
29a、29b ツバ
2、2a、2b、2c、2d、3、3a、3b 羽
4、5、16、22、23、26 軸
6、7 口
8 ホゾ
9 穴
10a、10b、10c、10d、11a、11b、21 溝
12、13 コーン
14 台
15 ガイド
17 ハブ
18 コア
19 歯
20 プーリ
24 ボス
25a、25b 制流板
27、28 歯車
29a、29b ツバ
Claims (5)
- 球内面を持つケースに内接し、球の中心で互いに交差する回転軸を持つ、羽を設けた回転機械。
- 羽の回転軸同志の交差角を可変にした、請求項1の回転機械。
- 羽の弦の軌跡がなす回転面を可変にした、請求項1の回転機械。
- 作動流体を規制する制流板を設けた、請求項1の回転機械。
- 請求項1および請求項2または請求項3または請求項4を設けた変速装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007282410A JP2009085204A (ja) | 2007-10-02 | 2007-10-02 | 回転機械 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007282410A JP2009085204A (ja) | 2007-10-02 | 2007-10-02 | 回転機械 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009085204A true JP2009085204A (ja) | 2009-04-23 |
Family
ID=40658910
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007282410A Pending JP2009085204A (ja) | 2007-10-02 | 2007-10-02 | 回転機械 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009085204A (ja) |
-
2007
- 2007-10-02 JP JP2007282410A patent/JP2009085204A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20081201 |