JP2009085090A - 風車装置 - Google Patents

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    • Y02E10/70Wind energy
    • Y02E10/74Wind turbines with rotation axis perpendicular to the wind direction

Abstract

【課題】出力の向上すなわちエネルギー変換効率の向上を図ることができ、また回転を制御することによって、強風時の風車の破損防止を外部動力なしに自動的に行うことができる垂直軸型の風車装置を提供する。
【解決手段】本発明に係る風車装置は、軸方向が鉛直に設けられる回転軸と、前記回転軸に固定される複数の支持アームと、前記各支持アームにより支持されて、前記回転軸から等距離で該回転軸に平行に設けられる複数の支持軸と、前記各支持軸に固定されて、該支持軸を中心として回転可能に設けられる複数のブレードとを備え、前記各ブレードが風を受けて前記回転軸と一体に周回移動する風車装置であって、前記各ブレードの前記回転軸側の端部が、該回転軸から風向と直角の方向に偏心した偏心軸を中心とする円軌道上を通過するように誘導する誘導機構が設けられる。
【選択図】図1

Description

本発明は、風車装置に関し、さらに詳細には、ブレードが鉛直の回転軸と一体に周回移動する垂直軸型の風車装置に関する。
風力エネルギーは、近年地球環境問題の重要性が増してくるとともに、クリーンエネルギーとして脚光を浴びるようになり、各種の風車の開発、研究が行われている。それらの風車の中で、垂直軸風車は、プロペラ形等の水平軸風車に比べ騒音、景観への影響、日射の遮断等の環境への影響が少ないため、一般家庭や、ビルの屋上等に小規模な発電装置として設置するのに適している。しかし、垂直軸風車はトルクは大きいが回転数が低くエネルギー変換効率も低いため、あまり実用化されておらず、特に発電用としてはほとんど利用されていない。したがって、垂直軸風車の上記の利点を生かして、小規模の発電施設等に活用するためには、出力の向上すなわちエネルギー変換効率の向上が不可欠となる。
エネルギー変換効率を向上させる従来の垂直軸風車として、特許文献1に記載の風車装置100がある。当該風車装置100は、図11に示す通り、運動伝達板111の交点自転軸110が、中心回転軸102と一体となされた回転支持板105に回転自在に嵌設されると共に、その一端部には、中心固定歯車107を中心に、中間周遊歯車108を介して交点自転軸110に、これが一公転する間に半回転する歯車数を持った外側周遊歯車109が、嵌設される構成を備えて、流体(矢印P)に対し常に一定の方向に流体運動を起こさせ、且つ、エネルギー変換効率の向上が図られるというものである。
特開昭57−18464号公報
しかしながら、風車装置100は、多くの歯車を用いるため、装置の重量増および装置の複雑化といった課題が生じる。さらに、強風時の風車の破損防止を自動的に行う機構を設けようとすると、風速検知部および制御装置等が必要となり装置がより一層複雑化するという課題がある。
その一方で、昨今のエネルギー事情の下、発電施設等への活用に向けて、さらなる、出力の向上すなわちエネルギー変換効率の向上が可能な風車装置が求められている。
本発明は、上記事情に鑑みてなされ、出力の向上すなわちエネルギー変換効率の向上を図ることができ、また回転を制御することによって、強風時の風車の破損防止を外部動力なしに自動的に行うことができる垂直軸型の風車装置を提供することを目的とする。
本発明は、以下に記載するような解決手段により、前記課題を解決する。
本発明に係る風車装置は、軸方向が鉛直に設けられる回転軸と、前記回転軸に放射状に固定される複数の支持アームと、前記各支持アームにより支持されて、前記回転軸から等距離で該回転軸に平行に設けられる複数の支持軸と、前記各支持軸に固定されて、該支持軸を中心として回転可能に設けられる複数のブレードとを備え、前記各ブレードが風を受けて前記回転軸と一体に周回移動する風車装置であって、前記各ブレードの前記回転軸側の端部が、該回転軸から風向と直角の方向に偏心した偏心軸を中心とする円軌道上を通過するように誘導する誘導機構が設けられることを特徴とする。
また、前記各ブレードは、前記支持軸が前記偏心軸から最も遠い位置となったときに、風向に対する最大抵抗力を発揮させるブレードの向きを取るようにそれぞれ該支持軸に固定されることを特徴とする。
また、前記誘導機構は、前記円軌道を構成する円状の案内軌道が設けられる案内板と、前記案内軌道によって案内される案内部材が設けられる案内アームとを備え、前記案内板は、前記回転軸が挿通され、該回転軸に軸受を介して支持されて設けられ、前記案内アームは、前記支持軸に固定されて設けられることを特徴とする。
また、前記ブレードは、前記支持軸が前記偏心軸から最も遠い位置の近傍において、該支持軸中心線よりも前記回転軸側に位置するブレード内側部分が風から受ける抵抗力が、該支持軸中心線よりも前記回転軸と逆側に位置するブレード外側部分が風から受ける抵抗力よりも大きくなるように形成されることを特徴とする。
また、前記案内部材は、常時、前記ブレードの前記回転軸側の端部よりも、回転方向に対して微小量先行する位置に配設されることを特徴とする。
また、前記案内板に固定されて、風向に対して、常時、前記偏心軸が、該回転軸中心から風向と直角の方向に配置されるように該案内板の向きを変える風向検知部を備えることを特徴とする。
また、前記風向検知部は、左右対称形状に形成され、相互の挟角が鋭角に保持されて設けられる一対のバランスプレートと、前記各バランスプレートが風から受ける抵抗力が左右で均衡したときに風向と平行な方向を指向するように該バランスプレートに接続される指向プレートとを備えると共に、少なくとも一方のバランスプレートは、該指向プレートに対する角度を変えることができるように回動可能に該指向プレートに接続され、前記回転軸は、一端が該回転軸に固定され、他端が該回転軸が挿通されて軸方向に摺動可能な摺動リングに固定された弾性部材に重錘が設けられて、該回転軸の回転により重錘が受ける遠心力によって該弾性部材が変形して、該摺動リングが軸方向を移動する回転量検出機構を備え、前記案内板は、該案内板に固定されて、前記回転量検出機構の前記摺動リングの軸方向の移動量を、該回転軸と交差する方向の移動量に変換するリンク機構を備え、前記リンク機構と前記回動可能なバランスプレートとを連結する連結ロッドが設けられて、前記回転軸の回転速度が速くなったときに、前記摺動リングが軸方向を移動することによって、該リンク機構を介して連結ロッドが移動し、前記回動可能なバランスプレートが回動して、該バランスプレートの前記指向プレートに対する角度が変化することを特徴とする。
請求項1によれば、誘導機構によって、回転軸と一体に周回移動する際に、ブレードの回転軸側の端部が、偏心軸を中心とする円軌道上を略通過するようにして、当該ブレードの向きを変化させることが可能となる。すなわち、回転軸と一体に周回移動して支持軸の位置が変わっても、支持軸の位置によらず、常時、回転力を生じさせる力を発生させる位置にあるブレードの向きは風向に対し直角に近くなるように向きを変化させ、その一方で、回転を妨げる力を発生させる位置にあるブレードの向きは風向と平行に近くなるように向きを変化させる作用を生じさせることが可能となり、単に回転を持続可能とするのみならず、回転を妨げる力を効果的に低減できるため、取り出される回転エネルギーの出力を高めることが可能となる。
請求項2に記載の通り、各ブレードは、回転軸と一体に周回移動して当該ブレードが固定されている支持軸が偏心軸から最も遠い位置となったときに、風向に対する抵抗力が最大となるブレードの向きを取るように、それぞれ支持軸に固定されることが好適である。
請求項3によれば、案内板に設けられる案内軌道上を、案内アームに設ける案内部材を進行させることによって、ブレードの回転軸側の端部を通過させる偏心軸を中心とした円軌道を構成することが可能となる。
請求項4および請求項5によれば、ブレード自体に支持軸を中心とする回転力を生じさせ、その回転力が支持軸を介して案内アームに伝達されることによって、死点位置に達した案内部材が進行方向と逆方向に後退することを防止できる。
請求項6によれば、風向検知部により、風向と平行な方向を検知して、案内板を風向に対して所定の向きに配置することが可能となる。
請求項7によれば、外部動力を設けることなく、風力が大きくなるにつれて、回転速度を低下させることが可能となる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳しく説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る風車装置1の一例を示す概略図である。図2は、その風車装置1の回転体2の構成を示す概略図である。図3は、その風車装置1の枠体3の構成を示す概略図である。図4は、その風車装置1の正面図である。図5は、その風車装置1の平面図である。図6は、その風車装置1の作用を説明する説明図である。図7は、その風車装置1のブレード15、案内アーム24、案内部材25の軌跡を示す説明図である。図8は、その風車装置1のブレード15の構成を示す概略図である。図9は、その風車装置1の回転量検出機構35の構成・作用を説明する説明図である。 図10は、その風車装置1の回転速度制御手段を説明する説明図である。なお、図面の符号に関して、符号12aは符号12a、12aの総称として用い、符号12は符号12a、12b、12c、12dの総称として用いる(他の符号について同様)。
図1(斜視図)、図4(正面図)、図5(平面図)に示すように、風車装置1は、風を受けて回転軸10を中心に回転する回転体2と、その回転軸10に軸受27、28を介して回動可能に支持される枠体3とから構成される。
回転軸10は、軸方向が鉛直に設けられて、一例として発電装置(不図示)等の風力エネルギーを他のエネルギーに変換する装置に連結されて、回転可能に支持される。
図3に示す枠体3は、後述する案内板21と、案内板21に固定される風向検知部31を備える。符号27、28は軸受である。
回転体2は、図2に示すように、回転軸10に放射状に、且つ、各上下に固定される複数の支持アーム12a、12a、12b、12b、12c、12c、12d、12dと、各支持アーム12a〜12dにより支持されて、回転軸10から等距離で回転軸10に平行に設けられる複数の支持軸13a、13b、13c、13dと、各支持軸13a〜13dに固定されて、各支持軸13a〜13dを中心として回転可能に設けられる複数のブレード15a、15b、15c、15dとを備え、各ブレード15a〜15dが風を受けて、その風力により回転軸10と一体に周回移動する。本実施の形態では、ブレード数が4枚の場合を例にとり説明を行うが、当該ブレード数は4枚に限定されるものではない。
ブレード15は、回転軸10の周囲を周回移動するとき、各ブレード15の回転軸10側の端部15ax、15bx、15cx、15dxが、回転軸10から風向と直角の方向に偏心した偏心軸17を中心とする円軌道上を通過するように、誘導機構19によって、誘導される構成を備える(図6、7等参照)。なお、円軌道は、厳密な円であることを必要とするものではない。また、端部15ax〜15dxの軌跡が当該円軌道と正確に一致することを必要とするものでもない。
また、ブレード15は、本実施例では矩形の平板状としたが、矩形には限定されず、また、凹面板等によって形成してもよい。
なお、装置構成の寸法については、一例として、回転軸10中心と支持軸13中心との距離を40としたときに、回転軸10中心と偏心軸17中心との距離が15、偏心軸17を中心とする円軌道の半径が25、ブレード15の幅が60となる比率で構成するのが好適である。
ここで、誘導機構19について説明する。図1〜図3に示すように、誘導機構19は、円軌道を構成する円状の案内軌道22が設けられる案内板21と、案内軌道22によって案内される案内部材25が設けられる案内アーム24とを備えて構成される。例えば、案内軌道22は、図3等に示すように溝状に形成され、案内部材25には車輪を用いて、当該車輪の回転の軸が鉛直となるように案内アーム24に回転可能に取り付ける構成とする。この構成により、回転体2が周回移動するとき、車輪の外周面が溝の内壁に接触しながら転動するため、当該車輪に誘導されて、案内アーム24の向きが変化していくこととなる。
なお、案内アーム24は、支持軸13に固定されて設けられており、同じく支持軸13にはブレード15が固定されて設けられていることから、案内アーム24の向きが変化すると、支持軸13がその分だけ回転し、その結果、ブレード15が回転して向きが変化する。つまり、回転体2の周回移動の際に、ブレード15の回転軸10側の端部が、当該円軌道上を略通過するようにして、当該ブレード15の向きが変化していく。
このとき、各ブレード15は、回転体2が周回移動して当該ブレード15が固定されている支持軸13が偏心軸17から最も遠い位置となったときに(図6(a)における支持軸13aおよびブレード15aが該当)、風向(矢印A)に対する抵抗力が最大となるブレードの向きを取るように、それぞれ支持軸13に固定される。例えば、ブレード15が平板状の場合には、その位置で板面が風向と直角になるようにして支持軸13に固定される。
なお、案内板21は、図1、図3等に示すように、回転軸10が挿通され、回転軸10に軸受27を介して支持されて設けられる。ちなみに、枠体2の符号26は回転軸10が挿通され、回転軸10に軸受28を介して支持されて設けられる天板であって、風向検知部31の上部を支持する部材であるが、当該天板26にも、案内軌道を形成し、上部の案内板として、実施してもよい。その場合、本実施例において回転体2の下部に設けた機構と上下対象に、上部にも案内アームおよび案内部材を設ければよい。
続いて、以上の構成からなる風車装置1の作用について、図6によって説明する。図6(a)に示すように、風向(矢印A)と平行になるように、回転軸10に軸受支持された枠体3が回動する(風向検知については後述)。その状態で、固定されている支持軸13が偏心軸17から最も遠い位置となったとき(図中の支持軸13a)、当該支持軸13に固定されるブレード15(図中のブレード15a)に関して、当該ブレード15における風向に対する最大抵抗力を発生させる向きとなっている。この場合、ブレード15aが風から受ける力によって、回転体2を回転軸10の周囲で矢印Bの方向に回転させる力が発生し、ブレード15cが風を受けて生じさせる回転を妨げる力(回転体2を回転軸10の周囲で矢印Bと反対の方向に回転させる力)に打ち勝って、回転体2が矢印B方向に回転する。
なお、図6(a)の状態では、ブレード15bおよびブレード15dは、支持アーム12b、12dがいわゆる死点の位置にあるため、回転体2を回転させる力もしくは回転を妨げる力を発生させない。
ちなみに、当該回転体2を回転させる力(もしくは回転を妨げる力)は、ブレード15の風向に対する角度により決定される。一例として、平板状のブレード15の場合、風向に対して直角に近い程、回転させる力(もしくは回転を妨げる力)が大きくなり、風向に対して平行に近い程、回転させる力(もしくは回転を妨げる力)が小さくなる。
一方、本実施例のように、偏心軸17の位置を風向Aに対して右側に設けた場合、風向Aに対して支持軸13が回転軸10よりも左側にあるブレード15(例えば、図6(a)のブレード15a)は、回転体2を時計回りに回転させる力を生じ、右側にあるブレード15(例えば、図6(a)のブレード15c)は、反時計周りの回転力を生じさせる。当然、偏心軸17の位置を風向Aに対して左側に設けた場合、左右および回転の向きは上記と逆になる。
本実施例では、偏心軸17を風向に対して回転軸10から直交する右側に設け、回転軸10から直交する左側のブレード15で最大抵抗力を発生させる構成としているため、時計回り(矢印B方向)に回転が生じる。
その後、回転体2が回転軸10の周囲を回転して、図6(b)に示す位置まで来たとする。この位置では、ブレード15aおよびブレード15dが風から受ける力によって、回転体2を回転軸10の周囲で矢印Bの方向に回転させる力が発生し、ブレード15bおよびブレード15cが風を受けて生じさせる回転を妨げる力(回転体2を回転軸10の周囲で矢印Bと反対の方向に回転させる力)に打ち勝って、回転体2が矢印B方向に回転する。
なお、一枚のブレード15が、回転軸10と共に当該回転軸10の周囲を一回転する際の、案内アーム24および案内部材25の軌跡と、当該ブレード15の向きの変化を図7に連続的に示す。なお、図中の矢印Aは風向であり、矢印Bは回転方向を示す。
このように、常に、回転体2を一定方向に回転させる力が、回転を妨げる力に打ち勝って、回転を持続させることが可能となるのは、誘導機構19によって、回転体2の周回移動により支持軸13の位置が変わっても、支持軸13の位置によらず、常時、回転力を生じさせる力を発生させる位置にあるブレード15の向きは風向に対し直角に近くなるように向きを変化させ、その一方で、回転を妨げる力を発生させる位置にあるブレード15の向きは風向と平行に近くなるように向きを変化させる作用を生じさせることが可能なためである(図7参照)。
この作用によって、単に回転を持続可能とするのみならず、回転を妨げる力を効果的に低減できるため、取り出される回転エネルギーの出力を高めることが可能となる。
ところで、前述の通り、本発明に係る風車装置1では、風向を検知する必要がある。これは風向検知部31により実現される。
風向検知部31は、案内板21に固定されて設けられる。図3等に示すように、左右対称形状に形成され、相互の挟角θが鋭角に保持されて設けられる一対のバランスプレート33aおよび33bと、各バランスプレート33aおよび33bが風から受ける抵抗力が左右で均衡したときに風向と平行な方向を指向するようにバランスプレート33aおよび33bに接続される指向プレート32とを備えて構成される。
指向プレート32が風向と平行な方向を指向したときに、風向に対して偏心軸17が、回転軸10の中心から風向と直角の方向に配置されるように、風向検知部31と案内板21とが接続固定される。これにより、風向が変わっても、その風向を検知して、指向プレート32が風向(矢印A)と平行になるように、回転軸10に軸受支持された枠体3を回動させる作用を生じる(図6(a)等参照)。
ここで、本発明に係る風車装置の構成上の問題として、図6(a)の配置状態における支持軸13が偏心軸17から最も遠い位置の近傍(図中の支持軸13a)では、本来、回転方向(矢印B)に対して、先行して進行すべき案内部材25が案内軌道22を後退してしまう課題が生じ得る。これは、その位置近傍が、案内部材25にとって案内軌道22上の死点となり得るためである。
上記問題を解決する方法として、ブレード15は、支持軸13が偏心軸17から最も遠い位置の近傍(図6(a)の支持軸13aおよびブレード15aを例に説明する)において、支持軸13の中心線よりも回転軸10側に位置するブレード内側部分15ayが風から受ける抵抗力が、支持軸13の中心線よりも回転軸10と逆側に位置するブレード外側部分15azが風から受ける抵抗力よりも大きくなるように形成すればよい。
一例として、図8(a)の平面図、図8(b)の正面図に示すように、支持軸13の中心線よりも回転軸10側に位置するブレード内側部分15ayの端部に突状部16を設ければよい。あるいは、図8(c)に示すように、支持軸13の中心線よりも回転軸10側に位置するブレード内側部分15ayの面積を、支持軸13の中心線よりも回転軸10と逆側に位置するブレード外側部分15azの面積よりも大きく形成すればよい。
それらにより、ブレード15a自体に支持軸13を中心とする回転力(矢印C方向)を生じさせ、その回転力が支持軸13を介して案内アーム24に伝達されることによって、上記死点位置に達した案内部材25を進行方向に進行させることが可能となる。
また、上記問題を解決する別の方法として、案内部材25が、常時、対応するブレード15の回転軸10側の端部よりも、回転方向に対して微小量先行する位置に配設される構成とすればよい(図7等参照)。
より具体的には、支持軸13の中心から案内軌道22(本実施例では溝幅の径方向中心位置)までの距離に対して、支持軸13の中心から案内部材25(本実施例では車輪の回転軸位置)までの距離を若干量長く構成すると共に、回転体2の回転方向(矢印B)に対して案内部材25をブレード15の回転軸10側の端部よりも微小量先行させて配設する構成とすればよい。
続いて、強風時に風車装置自体もしくは連結される発電装置の破損防止を図るための回転速度制御手段について説明する。
一例として、回転速度制御手段は以下のように構成する。
まず、回転軸10は、一端が当該回転軸10に固定され、他端が当該回転軸10が挿通されて軸方向に摺動可能な摺動リング36に固定された弾性部材37(一例として板バネ)に重錘38が設けられた回転量検出機構35を備える(図9(a)参照)。また、前記回転量検出機構35の前記摺動リング36の軸方向の移動量を、回転軸10と交差する方向の移動量に変換するリンク機構41が設けられる(図9(a)参照)。なおリンク機構41は案内板21に支持される。さらに、一方のバランスプレート33aが、指向プレート32に対する角度αを変えることができるように回動可能に蝶番等で指向プレート32に接続される(図9(b)参照)。加えて、リンク機構41と回動可能なバランスプレート33aとを連結する連結ロッド42が設けられる(図9(a)、(b)参照)。
上記構成の作用として、回転軸10の回転速度が速くなったときに、回転量検出機構35は、回転軸10の回転により重錘38が受ける遠心力によって弾性部材37が弾性変形して、摺動リング36が軸方向を移動する(図9(c)参照)。このとき、摺動リング36の軸方向の移動量が、リンク機構41を介して回転軸10と交差する方向の移動量に変換され、その結果、連結ロッド42が移動する(本実施例では引動される)。これにより、バランスプレート33aが回動して(図9(d)参照)、バランスプレート33aの指向プレート32に対する角度αが変化する。
例えば、バランスプレート33aの指向プレート32に対する角度αが図10(a)から、図10(b)のように変化すると、それによって、バランスプレート33aおよび33bが風から受ける抵抗力が左右で均衡したときに指向プレート32が指向する方向が、それまでの風向と平行な方向から図10(c)に示す方向へと微小量変化する。その結果、案内板21が微小量回転して、各ブレード15の風向に対する角度が微小量変化する。特に、最大抵抗力を発生させる15aの風向に対する角度が変化して、例えば図10(a)では風向に対し90°であったのが、図10(c)では90°よりも小さくなるため、風力により発生する回転力が低下し、回転速度を低下させることができる。
このように風力が大きくなるにつれて、回転速度を低下させる作用を生じさせることができるため、風車の破損防止を外部動力無しに自動的に行うことが可能となる。
以上、説明した通り、本発明に係る風車装置によれば、風力を回転力として取り出す出力の向上すなわちエネルギー変換効率の向上を図ることができ、また、外部動力を設けることなく回転を制御することが可能となり、強風時の風車の破損防止をに自動的に行うことが可能となる。
なお、本発明は、以上説明した実施例に限定されることなく、本発明を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは言うまでもない。また、風力を例にとって説明したが、水流による水力を利用する水車装置としても実施可能である。
本発明の実施の形態に係る風車装置の一例を示す概略図である。 図1に示す風車装置の回転体の構成を示す概略図である。 図1に示す風車装置の枠体の構成を示す概略図である。 図1に示す風車装置の概略図(正面図)である。 図1に示す風車装置の概略図(平面図)である。 図1に示す風車装置の作用を説明する説明図である。 図1に示す風車装置のブレード、案内アーム、案内部材の軌跡を示す説明図である。 図1に示す風車装置のブレードの構成を示す概略図である。 図1に示す風車装置の回転量検出機構の構成・作用を説明する説明図である。 図1に示す風車装置の回転速度制御手段を説明する説明図である。 従来の実施の形態に係る風車装置の一例を示す概略図である。
符号の説明
1 風車装置
2 回転体
3 枠体
10 回転軸
12 支持アーム
13 支持軸
15 ブレード
17 偏心軸
19 誘導機構
21 案内板
22 案内軌道
24 案内アーム
25 案内部材
31 風向検知部
32 指向プレート
33 バランスプレート
35 回転力検出機構
41 リンク機構
42 連結ロッド
A 風向

Claims (7)

  1. 軸方向が鉛直に設けられる回転軸と、
    前記回転軸に放射状に固定される複数の支持アームと、
    前記各支持アームにより支持されて、前記回転軸から等距離で該回転軸に平行に設けられる複数の支持軸と、
    前記各支持軸に固定されて、該支持軸を中心として回転可能に設けられる複数のブレードとを備え、
    前記各ブレードが風を受けて前記回転軸と一体に周回移動する風車装置であって、
    前記各ブレードの前記回転軸側の端部が、該回転軸から風向と直角の方向に偏心した偏心軸を中心とする円軌道上を通過するように誘導する誘導機構が設けられること
    を特徴とする風車装置。
  2. 前記各ブレードは、前記支持軸が前記偏心軸から最も遠い位置となったときに、
    風向に対する最大抵抗力を発揮させるブレードの向きを取るようにそれぞれ該支持軸に固定されること
    を特徴とする請求項1記載の風車装置。
  3. 前記誘導機構は、前記円軌道を構成する円状の案内軌道が設けられる案内板と、前記案内軌道によって案内される案内部材が設けられる案内アームとを備え、
    前記案内板は、前記回転軸が挿通され、該回転軸に軸受を介して支持されて設けられ、
    前記案内アームは、前記支持軸に固定されて設けられること
    を特徴とする請求項1または請求項2記載の風車装置。
  4. 前記ブレードは、前記支持軸が前記偏心軸から最も遠い位置の近傍において、該支持軸中心線よりも前記回転軸側に位置するブレード内側部分が風から受ける抵抗力が、該支持軸中心線よりも前記回転軸と逆側に位置するブレード外側部分が風から受ける抵抗力よりも大きくなるように形成されること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の風車装置。
  5. 前記案内部材は、常時、前記ブレードの前記回転軸側の端部よりも、回転方向に対して微小量先行する位置に配設されること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載の風車装置。
  6. 前記案内板に固定されて、
    風向に対して、常時、前記偏心軸が、該回転軸中心から風向と直角の方向に配置されるように該案内板の向きを変える風向検知部を備えること
    を特徴とする請求項1〜5のいずれか一項記載の風車装置。
  7. 前記風向検知部は、左右対称形状に形成され、相互の挟角が鋭角に保持されて設けられる一対のバランスプレートと、
    前記各バランスプレートが風から受ける抵抗力が左右で均衡したときに風向と平行な方向を指向するように該バランスプレートに接続される指向プレートとを備えると共に、少なくとも一方のバランスプレートは、該指向プレートに対する角度を変えることができるように回動可能に該指向プレートに接続され、
    前記回転軸は、一端が該回転軸に固定され、他端が該回転軸が挿通されて軸方向に摺動可能な摺動リングに固定された弾性部材に重錘が設けられて、該回転軸の回転により重錘が受ける遠心力によって該弾性部材が変形して、該摺動リングが軸方向を移動する回転量検出機構を備え、
    前記案内板は、該案内板に固定されて、前記回転量検出機構の前記摺動リングの軸方向の移動量を、該回転軸と交差する方向の移動量に変換するリンク機構を備え、
    前記リンク機構と前記回動可能なバランスプレートとを連結する連結ロッドが設けられて、前記回転軸の回転速度が速くなったときに、前記摺動リングが軸方向を移動することによって、該リンク機構を介して連結ロッドが移動し、前記回動可能なバランスプレートが回動して、該バランスプレートの前記指向プレートに対する角度が変化すること
    を特徴とする請求項1〜6のいずれか一項記載の風車装置。
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