JP2009085023A - シリンダへのピストンの組付け方法及び構造 - Google Patents

シリンダへのピストンの組付け方法及び構造 Download PDF

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Abstract

【課題】コストアップとならずに、簡易な手段で、シリンダ内面とピストンリング外周面間の適正隙間範囲を維持し、これによって、圧縮機等の所期の性能を発揮させる。
【解決手段】外周面にピストンリングを装着したピストンをシリンダの内部に組み付けるシリンダ1へのピストンの組付け方法において、ピストン15の外周面に刻設された環状溝19の嵌合面24に先端部が鋭角に形成され一定方向に向けて連続的に連なる突起25を設け、樹脂製のピストンリング20を環状溝19に挿入して該突起の配置方向に沿って移動させることにより、ピストンリング20の内側面20bを該突起に食い込ませながら該ピストンリングを該環状溝の嵌合面に嵌合させ、シリンダ1に対してピストンリング20を芯合わせしながら該シリンダの内部にピストン15を装着することにより、ピストンリング20の外周面20aとシリンダ内面1aとの隙間を許容隙間範囲内とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、シリンダ内面と該シリンダの内部で往復動するピストンに装着されたピストンリングとの間の隙間を簡易な手段で許容範囲内に精度良く組み立て可能にしたシリンダへのピストンの組付け方法及びその組付け方法で組み付けられた構造に関する。
従来、往復動圧縮機等において、シリンダ内面と該シリンダ内を往復動するピストンの外周面と間には、シリンダ内面とピストン外周面間の隙間をシールするために、ピストン外周面に設けられた環状溝にピストンリングが装着されている。また、該隙間の寸法精度は、シリンダ内径、ピストンリングの内外径及びピストン外径の加工精度を上げることで、許容範囲に維持してきた。
しかし、シリンダ内径、ピストンリングの内外径及びピストン外径の加工精度を高く維持するためには、高価な加工設備と多くの加工工数を要し、コストアップとなる。一方、高コストの加工設備を使用しない場合には、シリンダ内面とピストンリング外周面間の隙間が適正隙間範囲から逸脱してしまう場合があった。これにより、シリンダ内に形成される圧縮室から圧縮ガスが漏れてしまい、そのため、圧縮機は所期の性能を発揮できなかった。
また、通常ピストンリングは樹脂製であるため、寸法精度にバラツキが大きく、その分、シリンダとピストンの加工精度を上げる必要があった。
特許文献1(特開昭54−36610号公報)には、ピストンリングが装着されるピストンの環状溝の嵌合面にV字形突起を形成した往復動圧縮機が開示されている。特許文献1の往復動圧縮機では、該V字形突起によりピストンリングをシリンダ内面に強く押し付けることで、シリンダ内面とピストン外周面間のシール性能を維持している。
特開昭54−36610号公報
前述のように、圧縮機の所期の性能を発揮させるために、シリンダ内面とピストンリング外周面間の適正隙間範囲を維持する必要がある。そのため、従来は、シリンダ、ピストンリング及びピストンの加工精度を上げる必要があり、コストアップとなっていた。
また、特許文献1は、シリンダ内面とピストンリング外周面との間の良好なシール性能の維持を目的としており、シリンダ内面とピストン外周面間の適正隙間範囲を維持するための手段は開示されていない。
本発明は、かかる従来技術の課題に鑑み、コストアップとならずに、簡易な手段で、シリンダ内面とピストンリング外周面間の適正隙間範囲を維持し、これによって、圧縮機等の所期の性能を発揮させることを目的とする。
かかる目的を達成するため、本発明のシリンダへのピストンの組付け方法は、
外周面にピストンリングを装着したピストンをシリンダの内部に組み付けるシリンダへのピストンの組付け方法において、
前記ピストンの外周面に先端部が鋭角に形成され一定方向に向けて連続的に連なる突起を設け、
樹脂製のピストンリングを前記ピストンの外周面に挿入して該突起の配置方向に沿って移動させることにより、該ピストンリングの内周面を該突起に食い込ませながら該ピストンリングを該ピストンの外周面に嵌合させ、
前記シリンダに対して該ピストンリングを芯合わせしながら該シリンダの内部にピストンを装着することにより、ピストンリングの外周面とシリンダ内面との隙間を許容隙間範囲内とするものである。
また、本発明のシリンダへのピストンの組付け構造は、
外周面にピストンリングを嵌合したピストンをシリンダに組み付けるシリンダへのピストンの組付け構造において、
前記ピストンの外周面に突設され先端部が鋭角に形成され一定方向に向けて連続的に連なる突起と、
内側面を該突起に食い込ませながら該ピストンの外周面に嵌合された樹脂製のピストンリングと、を備え、
前記シリンダに対して該ピストンリングを芯合わせしながら該シリンダの内部にピストンを装着することにより、該ピストンリングの外周面とシリンダ内面との隙間を許容隙間範囲内としてなるものである。
本発明では、ピストンリングが装着されるピストンの外周面に、先端部が鋭角に形成され一定方向に向けて連続的に連なる突起を設けておく。そして、樹脂製のピストンリングを用い、該ピストンリングを該突起が設けられたピストン外周面に挿入して該突起の配置方向に沿って移動させることにより、該ピストンリングの内周面を該突起に食い込ませながら該ピストンリングをピストン外周面に嵌合させる。
このようにピストンリングをピストンに装着した後で、シリンダの軸線に対して該ピストンリングを芯合わせしながらシリンダの内部にピストンを装着する。こうして、該ピストンリングの外周面とシリンダ内面との隙間を許容隙間範囲内とすることができる。これによって、ピストン、ピストンリング、シリンダ間、特にピストンリング外周面とシリンダ内面間を適正隙間範囲内に維持することができる。
従って、圧縮機などでは、圧縮室内に形成された圧縮ガスがピストンリング外周面とシリンダ内面間から漏れることがなくなるので、所期の性能を維持することができる。また、ピストン、ピストン、及びシリンダの加工精度を上げる必要がないので、コストアップとならず、これら部材の隙間管理が容易になる。
本発明方法において、ピストンリングの外周面の寸法を精度良く形成するためには、円筒形をなす内周面がシリンダの内周面に対して規定隙間を有するように寸法形成された型枠部と、該型枠部に連なり該の型枠部の内周面に対して徐々に拡径した内周面を有する入口部とからなる治具を用いるとよい。
即ち、ピストンの外周面にピストンリングを装着したピストンを該治具の入口部から挿入した後、ピストンリングの内周面を突起に食い込ませながらピストンリングを該型枠部まで圧入するようにする。
これによって、ピストンリングの外周面をシリンダ内面に対して規定隙間を有する寸法に精度良く形成することができる。本発明では、ピストンの外周面に突起を設け、該突起に対するピストンリングの食い込み量を調節することによって、ピストンリングの外径寸法を所定の寸法に調整することができる。
なお、前記治具を用いる場合に、ピストンリングをピストンの外周面に装着した後に、ピストンリングを装着したピストンを該治具に挿入して、ピストンリングの外径を規定寸法に形成してもよく、あるいは該治具を用いて、ピストンリングのピストンの外周面への嵌合とピストンリング外径の規定寸法への形成とを同時に行なってもよい。
また、本発明方法において、シリンダ及びピストンが無給油式往復動圧縮機を構成するピストン及びシリンダである場合に、ピストンリングを自己潤滑性樹脂、例えば、四フッ化エチレン樹脂(PTFE)などから構成すれば、ピストンリング、ピストン及びシリンダに潤滑油を供給する必要がない。
従って、シリンダの圧縮室に潤滑油が入り込まないので、圧縮空気中に油分が存在していることを嫌う、例えば、医療用、食品用、酸素補給用などの無給油式往復動空気圧縮機に好適である。
なお、無給油式圧縮機でない場合は、ピストンリングに、PEEK樹脂などのように耐摩耗性及び耐熱性の良好な材料を用いるとよい。
本発明装置において、突起の形状又は配置は種々考えられるが、例えば、ピストンの軸方向に沿って複数条並設されてなる直線状の突起とするか、あるいは該ピストン外周面の周方向に沿って並設された複数条のリング状突起又は螺旋状突起とすることができる。
前者の場合は、ピストンの軸方向に沿ってピストンリングを挿入しながらピストンリングを該ピストンの外周面に嵌合させるので、ピストンリングの挿入距離を短くでき、ピストンリングの装着が容易になる。また、前記治具を用いて、該治具にピストンリングを挿入する場合に、ピストンリングを直線状に挿入すればよく、挿入が容易になる。
また、後者の場合は、ピストンリングを環状溝の周方向に沿って回転させながらピストン外周面に挿入する。この場合、ピストンリングを回転させながら該ピストン外周面に嵌合することで、ピストンの軸芯に対するピストンリングの芯合わせが比較的容易になる。また、突起を螺旋状とした場合は、加工が容易になる。
突起の断面形状は、ピストンリングの内周面の食い込みが可能な形状であればよい。例えば、V字形状又は鋭利な先端を有するナイフ状のように、ピストンリングの時への食い込みが容易になる形状とするのがよい。また、断面をV字形状とすることにより、ピストンリングの突起への食い込み力を調節することにより、ピストンリングの突起に対する食い込み量を調節することができる。また、突起の断面形状をカミソリの刃程度の薄いものとすれば、ピストンリング内周面に対する食い込み量の微小な調整を可能とする。
本発明によれば、ピストンリング、ピストン及びシリンダの加工精度を上げることなく、ピストンリング、ピストン及びシリンダ間の適性隙間を維持することができる。従って、コストアップを招かず、圧縮機等に適用される場合には、圧縮室内に形成された圧縮ガスがシリンダ内面とピストンリング外周面との間から漏れるのを防止できるので、圧縮機等の性能低下を防止することができる。
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではない。
(実施形態1)
次に本発明を無給油式往復動空気圧縮機に適用した第1実施形態を図1〜図5に基づいて説明する。図1は該圧縮機の縦断立面図、図2はピストンの斜視図、図3は突起の断面形状の例を示す断面図、図4はピストンリングの斜視図、図5は、治具を用いてピストンリングをピストンに装着する工程を示す説明図である。
図1において、アルミニウム又はアルミニウム合金等のアルミニウム系金属からなるシリンダ1の上端には、吸入弁板2及びスペーサ3を介して、シリンダヘッド4が取り付けられている。シリンダヘッド4の内部には、隔壁5を介して、吸入室6と吐出室7とに区分され、吸入室6の側面には吸入孔8が、吐出室7の側面には吐出孔9が穿設されている。
吸入室6の底部に面するスペーサ3には吸入孔10が穿設され、スペーサ3と、吐出室7に面するスペーサ3には、夫々排気孔11及び12が穿設されている。スペーサ3には、排気孔11の上端に面して、吐出室7内へ向かって開閉する吐出弁板13が取り付けられている。
シリンダ1の内部には、アルミニウム合金製のピストン15が摺動自在に嵌合され、ピストン15に径方向に貫挿されたピストンピン16は、コネクティングロッド17を介して、クランクシャフト18と連結されている。ピストン15の外周面には環状溝19が設けられ、環状溝19には樹脂製のピストンリング20が嵌合されている。ピストンリング20は四フッ化エチレン樹脂(PTFE)などの自己潤滑性樹脂で構成されている。
かかる構成において、クランクシャフト18を回転させ、コネクティングロッド17を介してピストン15を往復運動させると、吸入孔8及び吸入孔10を介して吸入された空気は圧縮され、排気孔12、11及び吐出孔9を経て吐出される。
図1及び図2において、本実施形態のピストン15の構成は、大径部23が外側に突出し、頭部にはヘッド部21がボルト22でピストン本体に取り付けられている。大径部23とヘッド部21との間には環状溝19が形成され、該環状溝19にピストンリング20が嵌合される。26はヘッド部21をボルト22でピストン本体に取り付けるためのネジ穴である。
環状溝19の底面を形成する嵌合面24には、ピストン15の周方向に沿って夫々独立した複数条のリング状突起25が突設されている。リング状突起25の断面は、図3(a)に示すように、鋭利なナイフ状の段面25aをなすか、あるいは図3(b)に示すように、V字形状25bをなすように加工される。リング状突起25間の間隔は、ピストンリング20のリング状突起25に対する食い込み量又はリング状突起25の必要強度等を考慮して、適宜に決定される。
一方、図4に示すように、環状溝19に嵌合されるピストンリング20は、軸方向に切欠き20cを有して、半径方向の拡大又は縮小が可能になっている。なお、切欠き20aはピストンリング20の軸方向にある角度をなして斜めに形成されていてもよい。
次に、ピストンリング20をピストン15に装着する手順を図5に基づいて説明する。図5において、ピストンリング20をピストン15に装着する場合、治具30の入口部31は、その内面31aが入口側に向かって徐々に拡径した円錐状の形状をなす。そして、入口部31の奥側に円筒形をなす型枠部32が形成されている。型枠部32の内面32aの寸法は、シリンダ1の内周面1aと適正隙間を形成する寸法に設定されている。なお、治具30の底面にはガス抜き用の孔33が穿設されている。
まず、ピストンリング20は、予め、ピストン15の環状溝19に嵌合されている。嵌合方法は、ピストンリング20を突起25が配置された方向、即ちピストン15の周方向に回転しながら挿入することによって、ピストンリング20の内周面20bをリング状突起25に食い込ませながら挿入すると、挿入が容易になる。
そして、ピストンリング20の端面がピストン15の大径部23に当接するまでピストンリング20を挿入する。その後、ピストンリング20をピストン15の環状溝19に装着した状態で、ピストンリング20を先にしてピストン15を治具30に入口部31から挿入する。リング状突起25をピストンリング20の内周面20bに食い込ませながら挿入し、ピストンリング20が型枠部32の内周面32aに挿入されるようにピストン15を圧入する。この場合、ピストン15に対して図示しない負荷装置により上側から荷重fを負荷して、ピストン15を型枠部32の内部に圧入する。
入口部31の内面31aは開口部から徐々に縮径されているので、ピストン15が治具30に圧入されていくに従って、ピストンリング20の内側面にリング状突起25が食い込んでいく。入口部31の奥に位置する型枠部32の内面32aの寸法は、ピストン15がシリンダ1の内部に組み込まれたときに、ピストンリング20の外周面20aがシリンダ1の内面1aと適正隙間範囲を形成するように設定されているので、ピストン15が型枠部32まで圧入されたとき、ピストンリング20の外周面20aは、前記の適正寸法に形成される。
このようにして、ピストンリング20を型枠部32の終端まで圧入した後、ピストン15を治具30から引き抜く。その後、ピストン15をシリンダ1の内部に組み付ける。その場合、シリンダ1の軸芯に対してピストンリング20を芯合わせしながら組み付ける。これによって、シリンダ1とピストンリング20の中心を一致させることができ、両者間の隙間を全周に亘って適正範囲とすることができる。
なお、ピストンリング20のピストン15への装着とピストン15の治具30への圧入とを同時に行なってもよい。この場合、ピストン15をリング状突起25の配置方向、即ちピストン15の周方向に回転させながらピストンリング20の環状溝19への嵌合と、ピストン15の治具30への圧入を同時に行なう。これによって、一工程でピストンリング20のピストン15への装着と、ピストンリング20の外周面20aの適正寸法の形成を同時に行なうことができる。
このように、本実施形態によれば、ピストン15をシリンダ1に組み付ける場合に、簡素な構成の治具30を用いるだけで、ピストンリング20をピストン15に装着することができる。そして、ピストン15をシリンダ1に組み込んだときに、ピストンリング20の外周面20aとシリンダ1の内面1aとの間の隙間を適正範囲にすることができる。
本実施形態では、ピストンリング20、ピストン15及びシリンダ1の加工精度を上げる必要がないので、加工費が増大しない。
従って、シリンダ1、ピストン15及びピストンリング20間の隙間管理を容易にできるようになり、本実施形態のように、無給油式の往復動空気圧縮機を構成するシリンダ及びピストンに適用した場合、圧縮室内に形成された圧縮空気がシリンダ1とピストンリング20間から漏れることがなくなるので、圧縮機性能の低下を招くことがない。
なお、突起25の断面形状を図3(a)のように先端が鋭利なナイフ状としたときは、ピストンリング20の内周面20bへのリング状突起25の食い込み量を微小に調整することができる。また、図3(b)のようにV字形状とした場合は、外部からピストンリング20に負荷される押圧力と食い込み量とが比例するので、該押圧力を要請することにより、食い込み量を正確に設定することができる。
本実施形態では、環状溝19の嵌合面24とピストンリング20の内周面20bとの間に隙間cが形成されるので、圧縮室の圧縮空気を切欠き20aから隙間cに導入することが可能になり、これによって、特許文献1と同様に、隙間cに導入された圧縮空気の空気圧により、ピストンリング20がシリンダ1の内面1aに押し付けられるので、シリンダ1とピストンリング20間のシール性能を高めることができる。
前記第1実施形態は、無給油式の往復動空気圧縮機に適用した例であるが、本発明の用途はこれに限定されることはなく、例えば、リニアモータの直線駆動力を用いて、シリンダの内部でピストンを直線往復運動させながら、冷媒ガスなどの流体を吸入して圧縮し、圧縮された流体を吐出するリニア圧縮機(Linear compressor)に適用することができる。
(実施形態2)
次に本発明の第2実施形態を図6に基づいて説明する。図6は本実施形態のピストンの斜視図である。図6において、本実施形態のピストン15は、環状溝19の嵌合面24にピストン15の周方向に1本の連続した螺旋状の突起40が形成されている。該突起40の断面は、図3の(a)又は(b)に示すように、ナイフ状又はV字形状をなす。その他の構成は前記第1実施形態と同一であり、同一の部位又は機器には同一の符号を付している。
かかる構成の本実施形態において、突起40が螺旋状をなしているため、ピストンリング20をピストン15に装着させるときに、ピストンリング20を突起40の方向に回転させながら挿入することにより、ピストンリング20の内側面20aを螺旋状突起40に食い込ませながら、ネジのようにスムーズにピストンリング20を挿入することができる。これによって、ピストンリング20のピストン15への装着が容易になるという利点がある。また、螺旋状突起40は加工が容易である。
(実施形態3)
次に、本発明の第3実施形態を図に基づいて説明する。図7は本実施形態のピストン15の斜視図である。図7において、本実施形態のピストン15は、環状溝19にピストン15の軸方向に沿って間隔を有して複数条の直線状突起50を突設したものである。
本実施形態においては、直線状突起50を設けたことにより、ピストンリング20のピストン15への嵌合時に、直線状突起50に沿って直線状に挿入するだけで、スムーズな挿入が可能になり、挿入が容易になるという利点がある。また、ピストンリング20を装着したピストン15を治具30に挿入する場合でも、直線的状に挿入すればよいので、挿入が容易になる。
本発明によれば、ピストンをシリンダに組み付けるに際して、ピストン、ピストンリング及びシリンダ間の隙間管理を、これら部材の加工精度を上げることなく、従ってコスト増を招くことなく容易に行なうことができる。
本発明の第1実施形態に係る圧縮室の縦断立面図である。 前記第1実施形態に係るピストンの斜視図である。 前記第1実施形態に係る突起の断面形状の例を示す断面図である。 前記第1実施形態に係るピストンリングの斜視図である。 前記第1実施形態において、治具を用いてピストンリングをピストンに装着する工程を示す説明図である。 本発明の第2実施形態に係るピストンの斜視図である。 本発明の第3実施形態に係るピストンの斜視図である。
符号の説明
1 シリンダ
1a シリンダ内面
15 ピストン
19 環状溝
20 ピストンリング
20a ピストンリング外周面
20b ピストンリング内周面
24 嵌合面
25 リング状突起
25a 突起のナイフ形状断面
25b 突起のV字形状断面
30 治具
31 入口部
31a 入口部内周面
32 型枠部
32a 型枠部内周面
40 螺旋状突起
50 縦形直線状突起
c 隙間

Claims (7)

  1. 外周面にピストンリングを装着したピストンをシリンダの内部に組み付けるシリンダへのピストンの組付け方法において、
    前記ピストンの外周面に先端部が鋭角に形成され一定方向に向けて連続的に連なる突起を設け、
    樹脂製のピストンリングを前記ピストンの外周面に挿入して該突起の配置方向に沿って移動させることにより、該ピストンリングの内周面を該突起に食い込ませながら該ピストンリングを該ピストンの外周面に嵌合させ、
    前記シリンダに対して該ピストンリングを芯合わせしながら該シリンダの内部にピストンを装着することにより、ピストンリングの外周面とシリンダ内面との隙間を許容隙間範囲内とすることを特徴とするシリンダへのピストンの組付け方法。
  2. 円筒形をなす内周面が前記シリンダの内周面に対して規定隙間を有するように寸法形成された型枠部と、該型枠部に連なり該型枠部の内周面に対して徐々に拡径した内周面を有する入口部とからなる治具を用い、
    外周面に前記ピストンリングを装着したピストンを該治具の入口部から挿入した後、
    該ピストンリングの内周面を前記突起に食い込ませながら該ピストンリングを該型枠部まで圧入することを特徴とする請求項1に記載のシリンダへのピストンの組付け方法。
  3. 前記シリンダ及びピストンが無給油式往復動圧縮機を構成するシリンダ及びピストンであり、前記ピストンリングが自己潤滑性樹脂からなることを特徴とする請求項1に記載のシリンダへのピストンの組付け方法。
  4. 外周面にピストンリングを嵌合したピストンをシリンダに組み付けるシリンダへのピストンの組付け構造において、
    前記ピストンのピストンリングが装着される外周面に突設され先端部が鋭角に形成され一定方向に向けて連続的に連なる突起と、
    内側面を該突起に食い込ませながら該ピストンの外周面に嵌合された樹脂製のピストンリングと、を備え、
    前記シリンダに対して該ピストンリングを芯合わせしながら該シリンダの内部にピストンを装着することにより、該ピストンリングの外周面とシリンダ内面との隙間を許容隙間範囲内としてなることを特徴とするシリンダへのピストンの組付け構造。
  5. 前記突起が前記ピストンの軸方向に沿って複数条並設されてなる直線状の突起であることを特徴とする請求項4に記載のシリンダへのピストンの組付け構造。
  6. 前記突起が前記ピストンの周方向に沿って並設された複数条のリング状突起又は螺旋状突起であることを特徴とする請求項4に記載のシリンダへのピストンの組付け構造。
  7. 前記突起の断面がV字形状又は鋭利な先端を有するナイフ状であることを特徴とする請求項4に記載のシリンダへのピストンの組付け構造。
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