JP2009081854A - 適応ゲートウェイ発見方法およびゲートウェイ - Google Patents
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Abstract
【課題】高いサービス能力のあるGWがさらに多くのノードをサービスし、システムのリソース利用率を向上させる。
【解決手段】本発明に係る適応GW発見方法は、GWがサービス能力情報に基づいて自分へのアクセス許容情報を搭載するGW情報ブロードキャストパケットのTTLを定期的に調整し、当該GW情報ブロードキャストパケットを無線アドホックネットワークへブロードキャストするステップと、当該パケットを受信したソースノードが、当該パケットにつけられているGWアクセス許容情報に基づいて、1つのGWを、他のネットワークと通信するためのGWとして選択するステップと、当該パケットを受信しなかったソースノードが、隣接ノードへGW情報要求メッセージをブロードキャストし、1番目に受信したGW情報応答メッセージに搭載されたGW情報によって識別されたGWを、他のネットワークと通信するためのGWとするステップとを含む。
【選択図】図4
【解決手段】本発明に係る適応GW発見方法は、GWがサービス能力情報に基づいて自分へのアクセス許容情報を搭載するGW情報ブロードキャストパケットのTTLを定期的に調整し、当該GW情報ブロードキャストパケットを無線アドホックネットワークへブロードキャストするステップと、当該パケットを受信したソースノードが、当該パケットにつけられているGWアクセス許容情報に基づいて、1つのGWを、他のネットワークと通信するためのGWとして選択するステップと、当該パケットを受信しなかったソースノードが、隣接ノードへGW情報要求メッセージをブロードキャストし、1番目に受信したGW情報応答メッセージに搭載されたGW情報によって識別されたGWを、他のネットワークと通信するためのGWとするステップとを含む。
【選択図】図4
Description
本発明は移動通信技術に関し、特に異種ネットワークと無線アドホック(ad hoc)ネットワークにおける適応ゲートウェイ(GW)発見方法およびゲートウェイに関する。
無線ネットワーク技術が日進月歩で発展することに伴って、異種ネットワークが多くの注目を集めており、特に無線アドホックネットワークと他のネットワークの融合が既に新たな研究分野となった。無線アドホックネットワーク内の各ノードは、ルーターとして信号を送受信し、無線アドホックネットワーク内の1つまたは複数の対等なノードと直接に通信することができる。無線アドホックネットワーク内のノードと他のネットワーク内のノードが異種ネットワーク間の通信を行うとき、両ネットワークを接続できるゲートウェイ(GW)を介して実現しなければならない。従って、他のネットワークに接続できるGWを如何に探すか、つまりGW発見を如何に行うかが、異種ネットワークのキー技術の1つである。
普通の場合、異なるネットワークを接続するGWは、自分へのアクセス許容情報を周期的にブロードキャストする方式を用いて、自分へのアクセス許容情報を無線アドホックネットワーク内のすべてのノードへブロードキャストすることができる。ここで、GWアクセス許容情報には、GWの識別子(ID)と、セルラーネットワーク基地局(BS)への接続の信号強度などの情報のような、GWと他のネットワークとの間の接続状況とが含まれる。このように、無線アドホックネットワーク内のノードは、受信したGWアクセス許容情報に基づいてすべてのGWから適切なGWを1つ選択し、選択したGWを介して他のネットワーク内のノードと通信する。このような、GWが自分へのアクセス許容情報を周期的にブロードキャストする方式は、無線アドホックネットワーク内のノードが適切なGWを速やかに見付けることに便利である。しかし、ブロードキャスト方式を用いるため、システムの膨大なリソースが占められ、無線アドホックネットワークのシステムオーバヘッドが大きくなってしまう。
システムオーバヘッドを削減するために、上記ブロードキャスト方式以外に、普通、オンデマンド(on−demand)GW発見技術も用いられる。この場合、GWが自分へのアクセス許容情報を周期的にブロードキャストすることなく、通信しようとするノード(ソースノードとも呼ばれる)から隣接ノードへゲートウェイ情報要求メッセージ(GW_REQ)をブロードキャストする。GW_REQを受信した隣接ノードがGWでない場合、GWが前記GW_REQを受信するまで、この隣接ノードは前記GW_REQを引き続き転送する。前記GW_REQを受信したGWは、自分へのアクセス許容情報をつけるゲートウェイ情報応答メッセージ(GW_REP)を、元の経路によって前記ソースノードに返信する。このとき、ソースノードは、1番目に受信したGW_REPに指示されたGWを、他のネットワークノードと通信するためのGWとする。上記のon−demand GW発見方式は、ソースノードが少ない場合、またはソースノードからGWまでの距離が近い場合に、システムオーバヘッドを大幅に削減することができるが、ソースノード数の増加またはソースノードからGWまでの距離の増加に伴って、システムオーバヘッドの増大が極めて迅速である。そして、このようなon−demand GW発見方式を用いると、ソースノードとGWとの間の経路確立時間が長くなり、迅速なGW発見を実現できない。
本発明は、システムオーバヘッドが小さい場合、迅速なGW発見を実現できる適応GW発見方法およびGWを提供している。
本発明に係る適応GW発見方法は、
無線アドホックネットワークと他のネットワークとを接続するGWが、自分のサービス能力情報に基づいて、自分へのアクセス許容情報を搭載するゲートウェイ情報ブロードキャストパケットのTTL(Time to Live)を調整し、前記ゲートウェイ情報ブロードキャストパケットを無線アドホックネットワークへ定期的にブロードキャストするステップと、
無線アドホックネットワークにおいて、ゲートウェイ情報ブロードキャストパケットを受信したソースノードが、受信したゲートウェイ情報ブロードキャストパケットにつけられているGWアクセス許容情報に基づいて、1つのGWを、他のネットワークと通信するためのGWとして選択するステップと、
無線アドホックネットワークにおいて、GWによってブロードキャストされたゲートウェイ情報ブロードキャストパケットを受信しなかったソースノードが、隣接ノードへゲートウェイ情報要求メッセージをブロードキャストし、1番目に受信したゲートウェイ情報応答メッセージに搭載されたゲートウェイアクセス許容情報によって識別されたGWを、他のネットワークと通信するためのGWとするステップと、を含む。
無線アドホックネットワークと他のネットワークとを接続するGWが、自分のサービス能力情報に基づいて、自分へのアクセス許容情報を搭載するゲートウェイ情報ブロードキャストパケットのTTL(Time to Live)を調整し、前記ゲートウェイ情報ブロードキャストパケットを無線アドホックネットワークへ定期的にブロードキャストするステップと、
無線アドホックネットワークにおいて、ゲートウェイ情報ブロードキャストパケットを受信したソースノードが、受信したゲートウェイ情報ブロードキャストパケットにつけられているGWアクセス許容情報に基づいて、1つのGWを、他のネットワークと通信するためのGWとして選択するステップと、
無線アドホックネットワークにおいて、GWによってブロードキャストされたゲートウェイ情報ブロードキャストパケットを受信しなかったソースノードが、隣接ノードへゲートウェイ情報要求メッセージをブロードキャストし、1番目に受信したゲートウェイ情報応答メッセージに搭載されたゲートウェイアクセス許容情報によって識別されたGWを、他のネットワークと通信するためのGWとするステップと、を含む。
本発明に係るGWは、
前記GWのサービス能力情報に基づいてゲートウェイ情報ブロードキャストパケットのTTLを動的に調整するTTL調整手段と、
前記ゲートウェイ情報ブロードキャストパケットを無線アドホックネットワークへブロードキャストするゲートウェイ情報ブロードキャストパケットブロードキャスト手段と、を含む。
前記GWのサービス能力情報に基づいてゲートウェイ情報ブロードキャストパケットのTTLを動的に調整するTTL調整手段と、
前記ゲートウェイ情報ブロードキャストパケットを無線アドホックネットワークへブロードキャストするゲートウェイ情報ブロードキャストパケットブロードキャスト手段と、を含む。
ここからわかるように、本発明に係る方法では、GWが自分のサービス能力に基づいて自分のゲートウェイ情報ブロードキャストパケットのTTLを動的に調整できることによって、高いサービス能力のあるGWが無線アドホックネットワーク内のさらに多くのノードをサービスでき、無線アドホックネットワークのリソース利用率が向上する。
本発明の目的、解決手段をさらに明確にするように、以下、図面を参照して実施例を挙げながら、本発明をさらに詳しく説明する。
上記技術課題を解決するために、本発明の実施例は適応GW発見方法を提供している。図1に示すように、当該方法は主に以下のステップを含む。
ステップ101で、無線アドホックネットワークと他のネットワークとを接続するGWは、自分のサービス能力情報に基づいて、自分へのアクセス許容情報を搭載するゲートウェイ情報ブロードキャストパケットのTTLを定期的に決定する。即ち、前記GWは自分のサービス能力情報に基づいて、無線アドホックネットワークにおける前記ゲートウェイ情報ブロードキャストパケットのホップ数を定期的に決定する。
本実施例に係るGWのサービス能力情報は、GWサービス品質を影響する各種類の情報の1つまたは複数を総合して決定されてよく、例えば、GWと他のネットワークとの間のリンクの品質情報や、GWの記憶容量情報、GWからそのサービス対象となる各ソースノードまでの距離などに基づいて決定されてよい。
ステップ102で、ゲートウェイ情報ブロードキャストパケットのTTLがステップ101で決定されたTTLに等しくなるように、前記GWは、決定したTTLに基づいて、前記自分へのアクセス許容情報を搭載するゲートウェイ情報ブロードキャストパケットを定期的に生成する。
ステップ103で、前記GWは、生成したゲートウェイ情報ブロードキャストパケットを前記無線アドホックネットワークへブロードキャストする。
上記ステップ101〜103によれば、無線アドホックネットワークと他のネットワークとを接続するGWは、当該GWのサービス能力情報に基づいて、自分へのアクセス許容情報を搭載するゲートウェイ情報ブロードキャストパケットのTTLを定期的に調整することができる。
ゲートウェイ情報ブロードキャストパケットを受信した無線アドホックネットワーク内のノードは、当該ゲートウェイ情報ブロードキャストパケットにつけられているTTLを読み取り、当該TTLから1を減算し、得られた差がゼロより大きい場合、当該差を新たなTTLとしてゲートウェイ情報ブロードキャストパケットにカプセル化し、当該ゲートウェイ情報ブロードキャストパケットを継続してブロードキャストし、得られた差がゼロに等しい場合、当該ゲートウェイ情報ブロードキャストパケットをブロードキャストしないようにする。ここからわかるように、ゲートウェイ情報ブロードキャストパケットのTTLによっては、無線アドホックネットワークにおいて当該ゲートウェイ情報ブロードキャストパケットの転送可能なホップ数が決定される。
ステップ104で、前記無線アドホックネットワーク内の通信しようとするノード(ソースノードとも呼ばれる)は、自分がGWによってブロードキャストされたゲートウェイ情報ブロードキャストパケットを既に受信したかどうかを判断し、既に受信した場合、ステップ105に進み、受信しなかった場合、ステップ106に進む。
ステップ105で、前記ソースノードは、受信したゲートウェイ情報ブロードキャストパケットにつけられているGWアクセス許容情報に基づいて、1つのGWを、他のネットワークと通信するためのGWとして選択する。
ステップ106で、前記ソースノードは、ゲートウェイ情報要求メッセージを隣接の次ホップノードに送信し、前記次ホップノードからのゲートウェイ情報応答メッセージの返信を待ち、1番目に受信したゲートウェイ情報応答メッセージに指示されたGWを、他のネットワークと通信するためのGWとする。
説明すべきものとして、無線アドホックネットワーク内のノードは、隣接ノードからのゲートウェイ情報要求メッセージを受信した後に、自分がGWによってブロードキャストされたゲートウェイ情報ブロードキャストパケットを既に受信した場合、受信したブロードキャストパケットに搭載されたGWアクセス許容情報を、ゲートウェイ情報応答メッセージを介して、前記隣接ノードにフィードバックし、自分もいかなるGWによってもブロードキャストされたゲートウェイ情報ブロードキャストパケットを受信しなかった場合、前記ゲートウェイ情報要求メッセージを、隣接の他の次ホップノードに転送し、当該次ホップノードによって返信されたゲートウェイ情報応答メッセージを、前記ゲートウェイ情報要求メッセージを送信したノードに転送する。
上記方法からわかるように、本実施例に係るGW発見方法では、従来のGWアクセス許容情報ブロードキャスト方式とon−demand GW発見方式を結合しており、GW発見の速度と無線アドホックネットワークのシステムオーバヘッドの両立を配慮した。具体的に、本実施例において、GWは一定の範囲内で自分へのアクセス許容情報を定期的にブロードキャストする。この範囲内のソースノードは、取得したアクセス許容情報に基づいて、他のネットワークと通信するためのGWを直接に選択して、迅速なGW発見を実現できる。そして、GWアクセス許容情報のブロードキャストが一定の範囲内のみで行われるため、無線アドホックネットワークの規模が大きい場合、無線アドホックネットワークのシステムオーバヘッドを大幅に削減することができる。一方、GWアクセス許容情報を受信しなかったソースノードは、on−demand GW発見方式を用いてGWアクセス許容情報を要求し、フィードバックされたGWアクセス許容情報に基づいて、他のネットワークと通信するためのGWを選択するようにしてよい。このとき、各GWのアクセス許容情報が既に一定の範囲内でブロードキャストされたため、ソースノードがGWアクセス許容情報を受信しなかったとしても、GWによってブロードキャストされたアクセス許容情報を隣接ノードから速やかに取得でき、GWを速やかに発見することができる。
また、本実施例において、前記GWは、自分のサービス能力に基づいて、自分へのアクセス許容情報を搭載するゲートウェイ情報ブロードキャストパケットのTTLを定期的で適応に調整することによって、高いサービス能力のあるGWのゲートウェイ情報ブロードキャストパケットが大きなTTLを有し、当該GWが無線アドホックネットワーク内のさらに多くのノードをサービスできるようになる一方、低いサービス能力のあるGWのゲートウェイ情報ブロードキャストパケットが小さなTTLを有し、当該GWによってサービスされたノード数が減少するようになる。ここで、前記高いサービス能力のあるGWは、他のネットワークとの間のリンク品質が良いGW、および/またはいかなるソースノードからも遠いGW、および/または記憶容量が大きく、さらに多くのソースノードをサービスできるGWであってよい。それに対し、低いサービス能力のあるGWは、他のネットワークとの間のリンク品質が悪いGW、および/またはいかなるソースノードからも近いGW、および/または記憶容量が不足で、多くのソースノードをサービスできないGWであってよい。
このような各GWのゲートウェイ情報ブロードキャストパケットのTTLに対する適応調整は、無線アドホックネットワーク内の各GWのサービス能力に基づいて、各GWのサービス範囲を動的に調整できることにより、無線アドホックネットワーク内のGWのリソース割当を最適化して、無線アドホックネットワークのリソース利用率を向上させるとともに、ソースノードと他のネットワークとの間の通信品質を向上させる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施例を通じて、上記ステップ101の前記GWが自分のサービス能力情報に基づいて、自分へのアクセス許容情報を搭載するゲートウェイ情報ブロードキャストパケットのTTLを定期的に決定する方法について詳しく説明する。
本発明の一実施例において、前記GWのサービス能力は、少なくとも当該GWとセルラーネットワークBSとの間の無線リンクの信号対干渉雑音電力比(SINR)によって決定される。本実施例に係るGWが自分のサービス能力情報に基づいて、自分へのアクセス許容情報を搭載するゲートウェイ情報ブロードキャストパケットのTTLを定期的に決定する方法は、図2に示すように、主に以下のステップを含む。
ステップ201で、GWは自分のゲートウェイ情報ブロードキャストパケットのTTLの初期値を決定する。
上記ステップで、前記GWは、自分とセルラーネットワークBSとの間の無線リンクのSINRに基づいて、自分のゲートウェイ情報ブロードキャストパケットのTTLの初期値を決定するようにしてよい。
具体的な応用において、まず、当該GWとBSとの間の無線リンクのSINRを異なるレベルに分けてよい。各レベルがそれぞれ1つのTTLの値に対応し、例えば、表1にSINRのレベルとTTLの値との対応関係を示す。GWは、下記の表1に基づいて、ゲートウェイ情報ブロードキャストパケットのTTLの初期値を決定するようにしてよい。具体的に、当該GWとBSとの間の無線リンクのSINRが0以下である場合、ゲートウェイ情報ブロードキャストパケットのTTLの初期値を0に設定し、当該GWとBSとの間の無線リンクのSINRが0より大きく且つ5以下である場合、ゲートウェイ情報ブロードキャストパケットのTTLの初期値を1に設定し、…、当該GWとBSとの間の無線リンクのSINRが20より大きい場合、ゲートウェイ情報ブロードキャストパケットのTTLの初期値を5に設定するようにしてよい。
上記方法と類似して、GWのサービス能力を影響する他の情報、例えば、GWの記憶容量または当該GWから各ソースノードまでの距離に基づいて、前記ゲートウェイ情報ブロードキャストパケットのTTLの初期値を決定するようにしてもよい、ということは当業者であれば理解できる。
ステップ202で、当該GWとセルラーネットワークBSとの間の無線リンクのSINRに基づいて、当該GWのゲートウェイ情報ブロードキャストパケットのTTLを動的に調整する。
実際の応用では、次の数式1によって、当該GWのゲートウェイ情報ブロードキャストパケットのTTLを調整するようにしてよい。
ここで、
は、それぞれ前記GWの現時刻および1つ前の時刻のゲートウェイ情報ブロードキャストパケットのTTLを表し、
は上記ステップ201で決定されたゲートウェイ情報ブロードキャストパケットのTTLの初期値である。
は、GWとBSとの間の無線リンクのSINRに基づくTTLの変化量であり、次の数式2によって計算されてよい。
ここで、
は、それぞれ現時刻および1つ前の時刻の、GWと前記BSとの間の無線リンクのSINRに対応するゲートウェイ情報ブロードキャストパケットのTTLである。本実施例において、上記の表1に基づいて、任意時刻のGWと前記BSとの間の無線リンクのSINRに対応するゲートウェイ情報ブロードキャストパケットのTTLを決定するようにしてもよい。
ここからわかるように、本実施例において、GWは、自分とセルラーネットワークBSとの間の無線リンクのSINRに基づいて、自分のゲートウェイ情報ブロードキャストパケットのTTLを動的に調整できる。即ち、GWとセルラーネットワークBSとの間の無線リンクのSINRが大きい場合、自分のゲートウェイ情報ブロードキャストパケットのTTLを増加し、GWとセルラーネットワークBSとの間の無線リンクのSINRが小さい場合、自分のゲートウェイ情報ブロードキャストパケットのTTLを減少する。これにより、セルラーネットワークBSとの通信品質が良いGWは、無線アドホックネットワーク内のさらに多くのノードをサービスでき、無線アドホックネットワークのリソース利用率が向上する。
本発明の別の実施例において、前記GWのサービス能力は、少なくとも当該GWとセルラーネットワークBSとの間の無線リンクのSINR、および当該GWからそのサービス対象となる各ソースノードまでの距離、即ちホップ数に基づいて決定される。本実施例に係るGWが自分のサービス能力に基づいて、自分へのアクセス許容情報を搭載するゲートウェイ情報ブロードキャストパケットのTTLを定期的に決定する方法は、図3に示すように、主に以下のステップを含む。
ステップ301で、前記GWは、自分のゲートウェイ情報ブロードキャストパケットのTTLの初期値を決定する。
当該ステップでは上記ステップ201と同様の方法を採用してよい。ここで説明を省略する。
ステップ302で、前記GWとセルラーネットワークBSとの間の無線リンクのSINR、および前記GWからそのサービス対象となる各ソースノードまでの平均ホップ数に基づいて、前記GWのゲートウェイ情報ブロードキャストパケットのTTLを動的に調整する。
実際の応用では、次の数式3によって調整してよい。
ここで、
は、ぞれぞれ前記GWの現時刻および1つ前の時刻のゲートウェイ情報ブロードキャストパケットのTTLである。
は上記ステップ301で決定されたゲートウェイ情報ブロードキャストパケットのTTLの初期値である。
は、GWとBSとの間の無線リンクのSINRに基づくTTLの変化量であり、上記の数式2によって計算されてよい。
は、GWからそのサービス対象となる各ソースノードまでの平均ホップ数に基づくTTLの変化量であり、次の数式4によって計算されてよい。
ここで、
は、それぞれ現時刻および1つ前の時刻における前記GWのサービス対象となるソースノードの個数である。
は、前記GWからそのサービス対象となるi番目のソースノードまでのホップ数を表す。
ここからわかるように、本実施例において、GWは、自分とセルラーネットワークBSとの間の無線リンクのSINR、および当該GWからそのサービス対象となるソースノードまでの距離に基づいて、自分のゲートウェイ情報ブロードキャストパケットのTTLを動的に調整できる。即ち、GWとセルラーネットワークBSとの間の無線リンクのSINRが大きい場合、または当該GWからそのサービス対象となるソースノードまでの距離が増加する場合、自分のゲートウェイ情報ブロードキャストパケットのTTLを増加し、GWとセルラーネットワークBSとの間の無線リンクのSINRが小さい場合、または当該GWからそのサービス対象となるソースノードまでの距離が減少する場合、自分のゲートウェイ情報ブロードキャストパケットのTTLを減少する。これにより、セルラーネットワークBSとの通信品質が良いGWは、無線アドホックネットワーク内のさらに多くのノードをサービスでき、無線アドホックネットワークのリソース利用率が向上する。
図4は本発明の実施例に係るGW発見方法を利用する一例を示す。図4に示された無線アドホックネットワークとセルラーネットワークとを混在させてネットワーキングする場合、GW1、GW2、およびGW3の3つのゲートウェイがある。上記実施例に係る方法によって、GW1のゲートウェイ情報ブロードキャストパケットのTTLを2、GW2のゲートウェイ情報ブロードキャストパケットのTTLを1、GW3のゲートウェイ情報ブロードキャストパケットのTTLを1と決定する。また、図4において、N1、N2、およびN3は無線アドホックネットワーク内のノードであり、S1およびS2は無線アドホックネットワーク内のソースノードである。図4からわかるように、本発明の実施例に係るGW発見方法を用いると、S1は、GW3によってブロードキャストされたゲートウェイ情報ブロードキャストパケットを直接に受信することで、GW3を介してセルラーネットワークと通信するが、S2は、ゲートウェイによって送信されたゲートウェイ情報ブロードキャストパケットを直接に受信できないため、on−demand GW発見方式によってGWのアクセス許容情報を取得し、つまり、S2は、ゲートウェイ情報要求メッセージGW_REQを、それぞれ隣接の次ホップノードN1およびN2に送信する。このとき、N1がGW1のブロードキャスト範囲内にあるため、N1は、自分が受信したGW1のアクセス許容情報を、直接にゲートウェイ情報応答メッセージGW_REP1によってS2にフィードバックする。これに対して、N2がいかなるGWのブロードキャスト範囲内にもないため、N2は、受信したGW_REQを隣接ノードN3に転送する。また、N3は、自分が受信したGW2およびGW3のアクセス許容情報を、ゲートウェイ情報応答メッセージGW_REP2によって、N2を介してS2にフィードバックする。この場合、S2は、N1からGW1のアクセス許容情報を取得することがただ1つのホップで済むが、N2からGW2およびGW3のアクセス許容情報を取得するまでに2つのホップを要する。最初に受信されたのがGW1のアクセス許容情報であるため、S2はGW1を介してセルラーネットワークと通信する。上記フローからわかるように、従来のGW発見方法と比べて、本発明の実施例に係る方法は、システムオーバヘッドが小さい場合、迅速なGW発見を実現できる。
上記GW発見方法以外に、本発明の実施例では上記方法を応用するGWも提供している。前記GWは、
前記ゲートウェイのサービス能力情報に基づいてゲートウェイ情報ブロードキャストパケットのTTLを動的に調整するTTL調整手段と、
前記ゲートウェイ情報ブロードキャストパケットを無線アドホックネットワークへブロードキャストするゲートウェイ情報ブロードキャストパケットブロードキャスト手段と、を含む。
前記ゲートウェイのサービス能力情報に基づいてゲートウェイ情報ブロードキャストパケットのTTLを動的に調整するTTL調整手段と、
前記ゲートウェイ情報ブロードキャストパケットを無線アドホックネットワークへブロードキャストするゲートウェイ情報ブロードキャストパケットブロードキャスト手段と、を含む。
本実施例において、上記TTL調整手段は、
ゲートウェイのサービス能力情報を定期的に取得し、取得した情報に基づいて自分のゲートウェイ情報ブロードキャストパケットのTTLを決定するTTL決定モジュールと、
TTLが前記TTL決定モジュールによって決定されたTTLに等しいゲートウェイ情報ブロードキャストパケットを定期的に生成するゲートウェイ情報ブロードキャストパケット生成モジュールと、を含むようにしてよい。
ゲートウェイのサービス能力情報を定期的に取得し、取得した情報に基づいて自分のゲートウェイ情報ブロードキャストパケットのTTLを決定するTTL決定モジュールと、
TTLが前記TTL決定モジュールによって決定されたTTLに等しいゲートウェイ情報ブロードキャストパケットを定期的に生成するゲートウェイ情報ブロードキャストパケット生成モジュールと、を含むようにしてよい。
前記TTL決定モジュールは、上記ステップ201〜202または301〜302で決定された方法を用いて、前記ゲートウェイ情報ブロードキャストパケットのTTLを動的に決定するようにしてよい。
上記説明されたものは、本発明の好ましい実施例にすぎず、本発明の保護範囲を限定するものではない。本発明の精神と原則内で行われる種々の修正、均等切替、改善などは全て本発明の保護範囲内に含まれるべきである。
Claims (9)
- 適応ゲートウェイ発見方法であって、
無線アドホックネットワークと他のネットワークとを接続するゲートウェイが、自分のサービス能力情報に基づいて、自分へのアクセス許容情報を搭載するゲートウェイ情報ブロードキャストパケットのTTLを定期的に調整し、前記ゲートウェイ情報ブロードキャストパケットを無線アドホックネットワークへ定期的にブロードキャストするステップと、
無線アドホックネットワークにおいて、ゲートウェイ情報ブロードキャストパケットを受信したソースノードが、受信したゲートウェイ情報ブロードキャストパケットにつけられているゲートウェイアクセス許容情報に基づいて、1つのゲートウェイを、他のネットワークと通信するためのゲートウェイとして選択するステップと、
無線アドホックネットワークにおいて、ゲートウェイによってブロードキャストされたゲートウェイ情報ブロードキャストパケットを受信しなかったソースノードが、隣接ノードへゲートウェイ情報要求メッセージをブロードキャストし、1番目に受信したゲートウェイ情報応答メッセージに搭載されたゲートウェイアクセス許容情報によって識別されたゲートウェイを、他のネットワークと通信するためのゲートウェイとするステップと、
を含むことを特徴とする適応ゲートウェイ発見方法。 - 隣接ノードによって送信されたゲートウェイ情報要求メッセージを受信した無線アドホックネットワーク内のノードが、
ゲートウェイによってブロードキャストされたゲートウェイ情報ブロードキャストパケットを既に受信した場合、受信したブロードキャストパケットに搭載されたゲートウェイアクセス許容情報を、ゲートウェイ情報応答メッセージを介して、前記ゲートウェイ情報要求メッセージを送信したノードにフィードバックし、
ゲートウェイによってブロードキャストされたゲートウェイ情報ブロードキャストパケットを受信しなかった場合、前記ゲートウェイ情報要求メッセージを、隣接の他の次ホップノードに転送する一方、
隣接の次ホップノードによって返信された、ゲートウェイアクセス許容情報を搭載するゲートウェイ情報応答メッセージを、前記ゲートウェイ情報要求メッセージを送信したノードに転送する、
ことをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。 - ゲートウェイ情報ブロードキャストパケットを受信した無線アドホックネットワーク内のノードが、当該ゲートウェイ情報ブロードキャストパケットにつけられているTTLを読み取り、当該TTLから1を減算し、得られた差がゼロより大きい場合、当該差を新たなTTLとしてゲートウェイ情報ブロードキャストパケットにカプセル化し、当該ゲートウェイ情報ブロードキャストパケットを継続してブロードキャストし、得られた差がゼロに等しい場合、当該ゲートウェイ情報ブロードキャストパケットをブロードキャストしないようにする、
ことをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。 - 前記ゲートウェイが、自分のサービス能力情報に基づいて、自分へのアクセス許容情報を搭載するゲートウェイ情報ブロードキャストパケットのTTLを定期的に調整することは、
前記ゲートウェイが、自分のサービス能力情報に基づいて、自分へのアクセス許容情報を搭載するゲートウェイ情報ブロードキャストパケットのTTLを決定し、
前記ゲートウェイが、決定したTTLに基づいて、ゲートウェイ情報ブロードキャストパケットを生成する、
ことを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。 - 前記サービス能力情報は、前記ゲートウェイとセルラーネットワーク基地局との間のリンクの品質情報を含み、
前記自分のサービス能力情報に基づいて、自分へのアクセス許容情報を搭載するゲートウェイ情報ブロードキャストパケットのTTLを決定することは、
自分のゲートウェイ情報ブロードキャストパケットのTTLの初期値を決定し、
ここで、
ことを含むことを特徴とする請求項4に記載の方法。 - 前記サービス能力情報は、前記ゲートウェイとセルラーネットワーク基地局との間のリンクの品質情報、および前記ゲートウェイとそのサービス対象となる各ソースノードとの間の平均ホップ数を含み、
前記自分のサービス能力情報に基づいて、自分へのアクセス許容情報を搭載するゲートウェイ情報ブロードキャストパケットのTTLを決定することは、
自分のゲートウェイ情報ブロードキャストパケットのTTLの初期値を決定し、
ここで、
ことを含むことを特徴とする請求項4に記載の方法。 - 前記サービス能力情報が、前記ゲートウェイと無線アドホックネットワーク以外の他のネットワークとの間のリンクの品質情報と、前記ゲートウェイの記憶容量情報と、前記ゲートウェイからそのサービス対象となる各ソースノードまでの距離との少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
- ゲートウェイであって、
前記ゲートウェイのサービス能力情報に基づいてゲートウェイ情報ブロードキャストパケットのTTLを動的に調整するTTL調整手段と、
前記ゲートウェイ情報ブロードキャストパケットを無線アドホックネットワークへブロードキャストするゲートウェイ情報ブロードキャストパケットブロードキャスト手段と、
を含むことを特徴とするゲートウェイ。 - 前記TTL調整手段が、
ゲートウェイのサービス能力情報を定期的に取得し、取得した情報に基づいて前記ゲートウェイ情報ブロードキャストパケットのTTLを決定するTTL決定手段と、
TTLが前記TTL決定手段によって決定されたTTLに等しいゲートウェイ情報ブロードキャストパケットを定期的に生成するゲートウェイ情報ブロードキャストパケット生成手段と、
を含むことを特徴とする請求項8に記載のゲートウェイ。
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