JP2009080724A - 画像処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】変換テーブルデータのデータ量を減らして必要な記憶容量を低減しつつ、画像部およびグラフィック部を含む合成画像を高い画像品質で生成することができる画像処理置を提供する。
【解決手段】間引き変換テーブル記憶部602は、画像データを合成画像データに変換する変換テーブルデータから変換データを間引いた間引き変換テーブルデータを記憶している。変換テーブル復元部701は、間引き変換テーブルデータを変換テーブルデータに復元する。間引き変換テーブルデータは座標データとグラフィックデータとから構成され、変換テーブル復元部701は復元対象の変換データの周辺に存在する座標データまたはグラフィックデータに応じて復元対象の変換データを復元する。
【選択図】図1
【解決手段】間引き変換テーブル記憶部602は、画像データを合成画像データに変換する変換テーブルデータから変換データを間引いた間引き変換テーブルデータを記憶している。変換テーブル復元部701は、間引き変換テーブルデータを変換テーブルデータに復元する。間引き変換テーブルデータは座標データとグラフィックデータとから構成され、変換テーブル復元部701は復元対象の変換データの周辺に存在する座標データまたはグラフィックデータに応じて復元対象の変換データを復元する。
【選択図】図1
Description
本発明は、変換テーブルデータを用いて、画像データに対して座標変換を行うとともに所定のグラフィックを合成して、画像部およびグラフィック部を含む合成画像データに変換する画像処理装置に関する。
従来、例えば車両搭載の画像処理装置では、車両に取り付けられたカメラにより撮影された画像に対して歪み補正や視点補正等の座標変換を施して、これに更に所定のグラフィックを合成して、利用者が見易い表示形式でカメラ撮影画像等の画像情報を表示する技術が知られている。
例えば、特許文献1には、カメラ撮影画像の視点変換やグラフィック画像の合成を行うための複数の変換テーブルをメモリに記憶し、外部からの制御信号に基づいて変換テーブルを選択し、選択された変換テーブルを用いて座標変換やグラフィック画像の合成を行う画像処理技術が開示されている。
特開2004−15233号公報
しかしながら、特許文献1に記載の従来の画像処理技術では、表示画像の全画素に対応した変換テーブルが必要であり、これを記憶するためのメモリ容量を少なくとも必要とするため、メモリ容量が大きくなってしまうという問題があった。
また、メモリ容量を削除するために、変換テーブルを小型化することも考えられるが、単に変換テーブルを小型化すると、情報量が減少して合成後の画像品質が低下する可能性があった。
そこで、画像部とグラフィック部を含む合成画像を、変換テーブルを使って生成するにあたり、高い画像品質を保ちつつ、記憶すべき変換テーブルのデータ量を小さくすることが望まれる。1つの変換テーブルで、座標変換およびグラフィック画像合成を同時に実現しようとする場合には、座標変換を行う座標データとグラフィックの色情報等を示すグラフィックデータという異種類のデータが、当該1つの変換テーブル内に混在することになるが、このような場合でも上述のデータ量削減と高い画像品質といった要求に応えることが求められる。
本発明は、上記従来の問題を解決するためになされたもので、画像データにグラフィック画像データを合成する処理を一つの変換テーブルデータを用いて行う場合であっても、変換テーブルデータのデータ量を減らして必要な記憶容量を低減しつつ、画像部およびグラフィック部を含む合成画像を高い画像品質で生成することができる画像処理装置を提供することを目的とする。
本発明に係る画像処理装置は、画像データの座標変換を行うとともに、前記画像データに所定のグラフィックを合成して、座標変換後の画像部およびグラフィック部を含む合成画像データに変換するための変換データが画素毎に設定されてなる変換テーブルデータから、前記変換データを一定間隔毎に間引くことにより生成された間引き変換テーブルデータを記憶する間引き変換テーブル記憶部と、前記間引き変換テーブル記憶部に記憶されている前記間引き変換テーブルデータに基づいて、前記変換テーブルデータを復元する変換テーブル復元部と、前記変換テーブル復元部による復元後の変換テーブルデータを用いて、前記画像データを前記合成画像データに変換する画像データ変換部とを備え、前記間引き変換テーブルデータは、前記画素部の各画素の変換データとして座標変換による位置変化を特定する座標データを有するとともに、前記グラフィック部の各画素の色情報を特定するグラフィックデータを有し、前記変換テーブル復元部は、前記変換テーブルデータを復元する際に、前記間引き変換テーブルデータを生成する際に間引かれた復元対象の変換データの周辺に存在する前記座標データまたは前記グラフィックデータに基づいて、前記復元対象の変換データを復元する構成を有している。
この構成により、変換テーブルデータから変換データを一定間隔毎に間引くことにより生成された間引き変換テーブルデータを間引き変換テーブル記憶部に記憶するので、変換テーブルデータを小容量化して必要な記憶容量を低減できる。また、間引き変換テーブルデータは、画素部の各画素の変換データとして座標変換による位置変化を特定する座標データを有するとともに、グラフィック部の各画素の色情報を特定するグラフィックデータを有している。そして、変換テーブル復元部は、変換テーブルデータを復元する際に、間引き変換テーブルデータを生成する際に間引かれた復元対象の変換データの周辺に存在する座標データまたはグラフィックデータに基づいて、復元対象の変換データを復元するので、変換テーブルデータを高精度に復元でき、高精度に復元された変換テーブルデータを用いて画像データを画像部およびグラフィック部を含む合成画像データに変換することができる。この結果、画像データにグラフィック画像データを合成する処理を一つの変換テーブルデータを用いて行う場合であっても、変換テーブルデータを小容量化して必要な記憶容量を低減しつつ、画像部およびグラフィック部を含む合成画像を高い画像品質で生成することができる。
また、本発明に係る画像処理装置において、前記間引き変換テーブルデータは、前記座標データとして、前記画像部に設定された基準位置に対応する基準座標データと、前記画像部における前記基準位置以外の位置に対応する差分座標データとを有し、前記差分座標データは、隣接する画素の座標データとの差分量のデータであり、前記変換テーブル復元部は、前記間引き変換テーブルデータから前記変換テーブルデータを復元する際、前記基準座標データを前記基準位置の座標データとするとともに、前記基準位置以外の位置の前記座標データを前記基準座標データと前記差分座標データから算出する構成を有している。この構成により、間引き変換テーブルデータは、基準座標データと、前記基準位置以外の位置に隣接する画素の座標データとの差分量のデータからなる差分座標データとで構成されるので、特に差分座標データにおいてデータ量を減らすことができ、間引き変換テーブルデータのデータ量を低減できる。この結果、変換テーブルデータを更に小容量化して必要な記憶容量を更に低減できる。
また、本発明に係る画像処理装置において、前記間引き変換テーブルデータは、間引き前の前記変換テーブルデータにおける前記画像部と前記グラフィック部の境界部に対する間引き後の前記変換データとして、前記境界部に位置する間引き前の各画素が前記画素部と前記グラフィック部のどちらに属するかの情報と、前記境界部における前記グラフィック部の色情報と、前記境界部において前記画像部に属する画素の座標データを周辺のどのデータから復元するかを特定する情報とを含む構成を有している。これにより、画像部とグラフィック部の境界部についても、元の変換テーブルを正確に復元できる情報を間引き変換テーブルデータに含ませることができる。この結果、画像部とグラフィック部の境界部においても、高品位な合成画像を生成することができる。
また、本発明に係る画像処理装置において、前記変換テーブル復元部は、前記変換テーブルデータを復元する際に、復元対象の変換データの周辺に存在する前記座標データまたは前記グラフィックデータに基づいて、当該復元対象の変換データが、間引き前の前記変換テーブルデータにおける前記画像部、前記グラフィック部または前記画像部とグラフィック部の境界部のいずれに対応するかを識別し、この識別結果に基づいて、前記復元対象の変換データを復元する構成を有している。これにより、間引き前の変換テーブルデータにおける画像部、グラフィック部または境界部の各部に応じて、復元対象の変換データを復元でき、間引き変換テーブルデータを変換テーブルデータに適切かつ高精度に変換できる。
また、本発明に係る画像処理装置において、前記変換テーブル復元部は、前記変換テーブルデータを復元する際に、復元対象の変換データが前記画像部に対応すると識別されたとき、前記復元対象の変換データ周辺に存在する前記座標データを用いた内挿演算により、前記復元対象の変換データを復元する構成を有している。これにより、間引き前の変換テーブルデータ中の画像部に対応して、復元対象の変換データを復元でき、間引き変換テーブルデータを変換テーブルデータに適切かつ高精度に変換できる。
また、本発明に係る画像処理装置において、前記変換テーブル復元部は、前記変換テーブルデータを復元する際に、復元対象の変換データが前記境界部に対応すると識別されたとき、前記復元対象の変換データ周辺に存在する前記座標データへの置き換え、または、前記復元対象の変換データ周辺に存在する前記座標データを用いた外挿演算により、前記復元対象の変換データを復元する構成を有している。これにより、間引き前の変換テーブルデータ中の境界部に適切に対応して、復元対象の変換データを復元でき、この結果、画像部とグラフィック部の境界部においても、適切かつ高精度に間引き変換テーブルデータを変換テーブルデータに変換できる。
また、本発明に係る画像処理装置において、前記変換テーブル復元部は、前記変換テーブルデータを復元する際に、復元対象の変換データが前記グラフィック部に対応すると識別されたとき、前記グラフィックデータに含まれた前記色情報に基づいて、前記復元対象の変換データを復元する構成を有している。これにより、間引き前の変換テーブルデータ中のグラフィック部に対応して、復元対象の変換データを復元でき、間引き変換テーブルデータを変換テーブルデータに適切かつ高精度に変換できる。
本発明は、変換テーブルデータから変換データを一定間隔毎に間引くことにより生成された間引き変換テーブルデータを間引き変換テーブル記憶部に記憶し、間引き変換テーブルデータに基づいて、変換テーブルデータを復元する際に、間引き変換テーブルデータを生成する際に間引かれた復元対象の変換データの周辺に存在する座標データまたはグラフィックデータに基づいて、復元対象の変換データを復元するので、画像データにグラフィック画像データを合成する処理を一つの変換テーブルデータを用いて行う場合であっても、変換テーブルデータのデータ量を減らして必要な記憶容量を低減しつつ、画像部およびグラフィック部を含む合成画像を高い画像品質で生成することができるという効果を有する画像処理装置を提供することができるものである。
以下、本発明の第1の実施の形態に係る画像処理装置について、図面を用いて説明する。本発明の実施の形態における画像処理装置100を示すブロック図を図1に示す。
図1に示されるように、画像処理装置100は、レンズ1と、撮像素子2と、A/D(Analog/Digital)回路3と、前処理部4と、間引き変換テーブル生成部5、メモリ6と、メモリ制御部7と、歪み補正・視点変換処理部8と、信号処理部9とを備えている。
図1に示されるように、画像処理装置100は、レンズ1と、撮像素子2と、A/D(Analog/Digital)回路3と、前処理部4と、間引き変換テーブル生成部5、メモリ6と、メモリ制御部7と、歪み補正・視点変換処理部8と、信号処理部9とを備えている。
レンズ1は、被写体からの光を撮像素子2に結像するものである。撮像素子2は、レンズ1により結像した像を光電変換することにより、撮像された画像から画像データを生成する。A/D回路3は、撮像素子2から得られるアナログ信号をデジタル信号に変換する。前処理部4は、A/D回路3を通ったデジタル信号である画像データに対して、黒レベル調整やゲイン演算等を施す。
間引き変換テーブル生成部5は、前処理部4から入力される画像データに所定のグラフィック画像データを合成するために用いる変換テーブルデータ20を圧縮して間引き変換テーブルデータを生成する。ここで、変換テーブルデータ20は、1画面分の変換データの集まりであって、画像データに対して座標変換を行うとともに、画像データに所定のグラフィック画像を合成して、座標変換後の画像部およびグラフィック部を含む合成画像データに変換するための変換データが画素毎に設定されて構成されている。間引きテーブル生成部5は、変換テーブルデータ20の変換データを一定間隔毎に間引くことにより間引き変換テーブルデータを生成する。
メモリ6は、画像データ記憶部601と間引きテーブル記憶部602とを備え、画像処理装置100で用いる各種データを記憶する。画像データ記憶部601には、前処理部4により前処理が施された画像データが1フレーム毎に、メモリ制御部7の画像データ変換部702を介して入力され、この画像データが画像データ記憶部601に1フレーム毎に記憶される。間引き変換テーブル記憶部602には、間引き変換テーブル生成部5により生成された間引き変換テーブルデータが記憶される。
メモリ制御部7は、変換テーブル復元部701と画像データ変換部702とを備え、前処理部4、メモリ6および歪み補正・視点変換処理部8との間のデータ送受を制御する。変換テーブル復元部701は、間引き変換テーブル記憶部602に記憶されている間引き変換テーブルデータに基づいて、1画面分の変換テーブルデータを復元する。画像データ変換部702は、変換テーブル復元部701による復元後の変換テーブルデータを用いて、画像データ記憶部601に記憶されている1フレーム分の画像データを画像部およびグラフィック部を含む合成画像データに変換し、この合成画像データを歪み補正・視点変換処理部8に出力する。
歪み補正・視点変換処理部8は、メモリ制御部7から出力される合成画像データに基づいて、輝度信号および色差信号を生成して、これらの信号を信号処理部9へ出力する。信号処理部9は、歪み補正・視点変換処理部8から出力される輝度信号および色差信号に対して、輝度信号処理および色差信号処理を行って、処理後の輝度信号および色差信号を出力する。
以上のように構成された画像処理装置100の各機能および各処理動作について、図に基づいて詳細に説明する。
まず、変換テーブルデータ20を用いた視点変換およびグラフィック合成の基本動作原理について説明する。図2は変換テーブルデータの構成例を示す図である。
まず、変換テーブルデータ20を用いた視点変換およびグラフィック合成の基本動作原理について説明する。図2は変換テーブルデータの構成例を示す図である。
上述の通り、変換テーブルデータ20は、1画面分の変換データの集まりであって、画像データの座標変換を行うとともに、画像データに所定のグラフィック画像を合成して、座標変換後の画像部およびグラフィック部を含む合成画像データに変換するための変換データが画素毎に設定されて構成されている。変換テーブルデータ20を構成する変換データは、フルアドレスの座標データとグラフィックデータとから構成されている。
図2に示されるように、画像データの画像サイズを水平方向にてHsize画素、垂直方向にてVsize画素とした場合、変換テーブルデータ20を構成する変換データのデータ総数はHsize×Vsize個となる。図2の例では、グラフィックデータは画像の中央領域に帯状(Hsize×Y2の画素分)に配置され、それ以外の領域にフルアドレスの座標データが配置されている。
フルアドレスの座標データは、上記画像データ変換部702による座標変換による画素位置の変化を特定し、具体的には、変換前の画像データのある画素を原点座標(本実施形態では画面左上の頂点とする)としたときの視点変換前の位置を示す座標であり、画像データの水平方向の位置座標(以下、X座標とする)および垂直方向の位置座標(以下、Y座標とする)をデータとして含んでいる。すなわち、変換テーブルデータ上の画像部における各画素(変換後の画素)に、視点変換前の元画像の対応画素の座標データが、画素位置変化を特定する情報として与えられている。グラフィックデータはグラフィック部の各画素の色情報等を含んでいる。グラフィック部の各画素の色情報等としては、変換後の色を識別するための情報が例えばBMP(ビットマップ)コードとしてコード化されて含まれている。
図3(a)は合成前の元画像、図3(b)は画像データにグラフィック画像データを合成した後の画像部およびグラフィック部を含む合成画像の一例を示す図である。図3(b)の合成画像は、上記画像データ変換部702が図2の変換テーブルデータ20を用いて図3(a)の元画像を変換することにより生成される。図3(a)に示されるように、合成前の元画像データは、道路を走る車を撮影した画像データであって、画素データ総数はHsize×Vsize個である。図3(b)に示されるように、合成画像は画像部およびグラフィック部により形成されている。合成画像データのうち、図2に示されたフルアドレスの座標データ領域に対応した領域には、元画像データが歪み補正や視点変換等の座標変換された形式で画像部が形成され、図2で示されたグラフィックデータ領域に対応した領域には、画素毎にBMPコードに従った色表示がなされたグラフィック部が形成される。このようにして、変換テーブルデータ20を用いて元画像データを合成画像データに変換することにより、元画像の視点変換等とグラフィック合成が同時に行われる。
次に、変換テーブルデータ20の間引き処理について、図に基づいて説明する。図4は、間引き変換テーブル生成部による間引き変換テーブルデータの生成処理の流れを示す図であって図4(a)は間引き前の変換テーブルデータ、図4(b)は間引き変換テーブルデータ、図4(c)は差分アドレスが求められた後の間引き変換テーブルデータの構成を示す。図4(b)では座標データが全てフルアドレスであるのに対し、図4(c)では座標データの一部が差分アドレスの座標データとなっている点で相違する。
間引き変換テーブル生成部5は、まず、図4(a)に示す変換テーブルデータ20aの変換データを一定間隔毎に間引いて、図4(b)に示す間引き変換テーブルデータ30aを生成し、次に間引き変換テーブルデータ30aのフルアドレスの座標データの一部を差分アドレスの座標データに変換して、座標データの一部が差分アドレスに変換された間引き変換テーブルデータ30bを生成する。以下の説明では、図4(b)に示されるテーブルデータを単に間引き変換テーブルデータ30aとし、図4(c)に示されるテーブルデータを差分アドレスに変換された間引き変換テーブルデータ30bとする。以下、順を追って、間引き変換テーブル生成部5によるこれら間引き変換テーブルデータ30a、30bの生成処理の詳細を説明する。
図4(a)に示されるように、間引き前の変換テーブルデータ20aは、1画面分のデータであって、図2の変換テーブルデータ20と同様に、フルアドレスの座標データとグラフィックデータとからなる変換データの集まりにより構成されている。この例では、画面の中央部にグラフィックデータ、画面の中央部以外に座標データが配列されている。
間引き変換テーブル生成部5は、変換テーブルデータ20aから画面の水平方向および垂直方向に一定間隔毎に変換データを間引くことにより、図4(b)に示される間引き変換テーブルデータ30aを生成する。ここでは、水平方向および垂直方向に2データ毎に1回の間隔で変換データを間引いた例を示している。ただし、間引き間隔はこれに限定されないことは勿論である。図4(b)に示されるように、間引き変換データテーブル30aの変換データの数は、変換データテーブル20aの変換データの4分の1となる(以下、このような間引き変換テーブルを間引き率4のテーブルと呼ぶ)。以下では間引き率4のテーブルを例に説明する。
ここで、図4(a)に示されるように、I、II、IIIおよびIVの4つの変換データの集合体からなる各ブロック領域(太枠の内側)をA(0,0)〜A(X,Y)としたとき、間引き変換テーブルデータ生成部5による間引き処理は、各ブロック領域A(0,0)〜A(X,Y)毎に以下の条件に従って行われる。
(条件1)間引き前のブロック領域内の4つの変換データが全てフルアドレスの座標データの場合(例えば図4(a)のA(0,0))
間引き変換テーブルデータ30aにおいて、変換データをA(*,*)のIの座標データとする(*は0〜Xまたは0〜Yの自然数)。
(条件2)間引き前のブロック領域内の4つの変換データ中に1つ以上のグラフィックデータが存在する場合(例えば図4(a)のA(m,n))
間引き変換テーブルデータ30aにおいて、変換データをグラフィックデータとする。
(条件1)間引き前のブロック領域内の4つの変換データが全てフルアドレスの座標データの場合(例えば図4(a)のA(0,0))
間引き変換テーブルデータ30aにおいて、変換データをA(*,*)のIの座標データとする(*は0〜Xまたは0〜Yの自然数)。
(条件2)間引き前のブロック領域内の4つの変換データ中に1つ以上のグラフィックデータが存在する場合(例えば図4(a)のA(m,n))
間引き変換テーブルデータ30aにおいて、変換データをグラフィックデータとする。
次に、間引き変換テーブルデータ30a中の座標データおよびグラフィックデータに含まれる各種情報について説明する。図5は間引き変換テーブルデータの各フォーマット形式を説明する図であって、図示のように間引き変換テーブルデータ30aの座標データおよびグラフィックデータはフォーマットされている。
図5に示されるように、間引き変換テーブルデータ30a中のフルアドレスの座標データは、各フォーマット形式を識別するための識別フラグ、X座標およびY座標とから構成され、全体として32ビット(bit)である。X座標およびY座標は整数および小数とから表される。このフルアドレスの座標データは、間引き前と同様に、画像データ変換部702による座標変換による画素位置の変化を特定し、具体的には変換前の画像データのある画素を原点座標としたときの視点変換前の位置を示す座標であり、画像データのX座標およびY座標をデータとして含んでいる。
図5に示されるように、間引き変換テーブルデータ30a中のグラフィックデータは識別フラグ、BMPコードおよび複数の置換コードとから構成され、全体として16ビットである。BMPコードにはグラフィックの色情報として変換後の色を識別するための情報が含まれている。なお、図5に示される複数の置換コードおよび差分アドレスの座標データの詳細については後述する。
間引き変換テーブルデータ生成部5による間引き処理において、上記(条件2)の場合のグラフィックデータの生成過程について、図に基づいて説明する。前述したように、上記(条件2)の場合、すなわち、間引き前のブロック領域内の4つの変換データ中に1つ以上のグラフィックが存在する場合、間引き変換テーブルデータ30a中にて該当ブロックの変換データがグラフィックデータとなり、このグラフィックデータは図5に示したフォーマットに従って生成される。
図6は、間引き変換テーブルデータのグラフィックデータの置換コードについて説明するための図である。図6(a)には、間引き変換テーブルデータ30aの一部が拡大して示される。ここでは、図6(a)に示されるように、間引き変換テーブルデータ30aの任意のブロック領域A(m,n)にグラフィックデータが生成される。このグラフィックデータの周囲に位置する画素を図示のように、L、LB、B、RB、R、RT、TおよびLTとする。これらの画素は、間引き後に周囲に位置する画素であり、Lは左、LBは左下、Bは下、RBは右下、Rは右、RTは右上、Tは上、LTは左上を意味する。
図6(a)に示されるグラフィックデータは、図5で示したように、識別フラグ、BMPデータおよび複数の置換コードから構成され、置換コードI〜IVは図6(a)に示されるブロック領域A(m、n)内のI〜IVの位置にそれぞれ対応して設定されている。置換コードには、間引き変換テーブル生成部5により間引きされた変換データを復元する際に、ブロック領域A(m、n)内のI〜IVの位置に対応して行う処理内容が規定されている。
置換コードの具体的内容について、図に基づいて説明する。図6(b)および図6(c)は、間引き変換テーブルデータのグラフィックデータに規定された置換コードの内容を説明する図である。図6(b)にはブロック領域A(m、n)内のIおよびII、図6(c)にはIIIおよびIVの位置に対応する置換コードの内容が示されている。図6(b)および図6(c)に示されるように、各置換コードは3桁のコードで設定され、置換コード毎に動作内容と分類記号が規定されている。
動作内容として、例えば置換コード「000」には「BMPコードで置き換え」、置換コード「001」〜「110」には、「Lの座標データで置き換え」等、図6(a)に示されるグラフィックデータ周囲に配置された座標データで置き換える処理が規定されている。なお、本実施の形態では、後述するように、置換コードに従う処理として、置き換えまたは外挿演算が行われ、より詳細には2つ以上のデータがあって外挿が可能であれば外挿演算が行われ、そうでなければ置き換えが行われる。また、分類記号は、間引き前の各画素がグラフィック部と画素部のどちらに属するかに対応して設定されており、復元後の変換データがグラフィックまたは座標データのいずれになるのかを区別する記号であって、復元後にグラフィックを示すBMPコードになり得るものを「BMP」、座標データとなり得るものを「D」としている。
図7および図8の各図は、間引き変換テーブルデータ中のグラフィックデータに含まれる置換コードの生成過程を説明するための図である。図7および図8の各図では、図4(a)および図4(b)で示した変換テーブルデータ20aおよび間引き変換テーブルデータ30aの一部を拡大して示している。
図7(a)には、変換テーブルデータ30aにおいて、4つの変換データI〜IVを含む領域中のIの位置にグラフィック、II、IIIおよびIVの位置にフルアドレスの座標データが設定されている場合に、間引き処理を行った例を示す。図7(a)に示されるように、変換テーブルデータ20aにおいて、変換データIの位置にはグラフィックが設定されているため、間引き後の置換コードIの分類記号は図6(b)の表に従って、グラフィックを示す「BMP」となり、置換コードは「000」となる。変換データII、IIIおよびIVの位置にはフルアドレスの座標データが設定されているため、間引き後の置換コードII、IIIおよびIVの分類記号は図6(b)および図6(c)の表に従って、座標データを示す「D」となり、置換コードは「000」を除いた「001」〜「110」のいずれかとなる。
図7(b)には、4つの変換データI〜IVを含む領域中のIおよびIIの位置にグラフィック、IIIおよびIVの位置にフルアドレスの座標データが設定されている場合に、間引き処理を行った例を示す。この場合は、図6(b)の表に従って、間引き後の置換コードIおよびIIの分類記号および置換コード値は「BMP」および「000」となり、間引き後の置換コードIIIおよびIVの分類記号および置換コード値は「D」および「001」〜「110」のいずれかとなる。
図8(a)には、4つの変換データI〜IVを含む領域中のI、IIおよびIIIの位置にグラフィック、IVの位置にフルアドレスの座標データが設定されている場合に、間引き処理を行った例を示す。この場合は、間引き後の置換コードI、IIおよびIIIの分類記号および置換コード値は「BMP」および「000」となり、間引き後の置換コードIVの分類記号および置換コード値は「D」および「001」〜「110」のいずれかとなる。
図8(b)には、4つの変換データI〜IVを含む領域中のI、II、IIIおよびIVの全ての位置にグラフィックが設定されている場合に、間引き処理を行った例を示す。この場合は、間引き後の置換コードI、II、IIIおよびIVの分類記号および置換コード値は「BMP」および「000」となる。
なお、分類記号「D」の場合、置換コード値を「001」〜「110」のどれにするかは、例えば変換テーブルデータ30aにおいて変換データI、II、IIIまたはIVのいずれかを注目データとしたとき、当該注目データと周辺座標データ(図6(a)に示す座標データL、LB、B、RB、R、RT、T、LT)との間の座標値誤差により決定することができる。具体的には、注目データおよび周辺座標データの間の座標データの差分量をそれぞれ算出し、算出された差分量が最小となる周辺座標データを注目データに最も近い座標値とみなし、これを置換え座標とするような置換コード値に決定することができる。
以上のように、図4(b)に例示された間引き変換テーブルデータ30aが間引き変換テーブル生成部5により生成される。間引き変換テーブルデータ30aはフルアドレスの座標データおよびグラフィックデータにより構成される。上述の通り、間引き変換テーブルデータ30a中のフルアドレスの座標データは、画像データ変換部702による座標変換による画素位置の変化を特定し、具体的には、変換前の画像データのある画素を原点座標としたときの視点変換前の位置を示す座標であり、識別フラグ、X座標およびY座標とから構成される。また、間引き変換テーブルデータ30a中のグラフィックデータは画像データ変換部702による変換後の色情報等を含んでおり、識別フラグ、BMPコードおよび複数の置換コードとから構成される。このグラフィックデータ中の分類記号(「BMP」もしくは「D」)および置換コード(「000」〜「110」)は、間引き前の変換テーブルデータ20aにおける変換データI〜IVの位置に応じて設定され、BMPコードにはグラフィックの色情報として変換後の色を識別するための情報が含まれている。
次に、差分アドレスに変換された間引き変換テーブルデータ30bの生成過程について、図に説明する。間引き変換テーブル生成部5は、図4(b)に示す間引き変換テーブルデータ30a中のフルアドレスの座標データの一部を差分アドレスにして、図4(c)に示す間引き変換テーブルデータ30bを生成する。差分アドレスに変換する処理(差分アドレス化)は、間引き変換テーブルデータ30a中で隣接する2つの座標データの値の差分量をテーブルデータとする処理をいい、具体的には次のように行われる。
まず、間引き変換テーブル生成部5は、間引き変換テーブルデータ30a中で基準座標データを決定する。基準座標データとは、画像部に設定された基準位置に対応する座標データをいう。本実施形態では、間引き変換テーブルデータ30aの水平方向における先頭のフルアドレスの座標データ(図4(c)の間引き変換テーブルデータ30aの左端部に配置)と、間引き変換テーブルデータ30aの水平方向でグラフィックデータから座標データに切り替った最初のフルアドレスの座標データとが、基準座標データに決定される。次に、間引き変換テーブル生成部5は、基準座標データ以外を差分アドレスに変換して、差分アドレスの座標データ(差分座標データ)を生成する。この差分座標データは、画像部における基準位置以外の位置に対応して設定される。具体的には、間引き変換テーブル生成部5は、間引き変換テーブルデータ30aの水平方向(紙面左右方向)のデータライン毎に、左隣の座標データとの差分量を算出し、これを差分アドレスの座標データとして設定する。この結果、差分アドレスに変換された間引き変換テーブルデータ30bが生成される。
図4(c)に示されるように、差分アドレスに変換された間引き変換テーブルデータ30bは、フルアドレスおよび差分アドレスの座標データとグラフィックデータとから構成される。図5に示されるように、差分アドレスの座標データは、識別フラグ、X座標差分データおよびY座標差分データとから構成され、全体として16ビット(bit)である。このように、間引き変換テーブルデータ30aを差分アドレスに変換することにより、フルアドレスの座標データのデータ量を半分に減らすことができ、間引き変換テーブルデータ30aのデータ量を低減できる。
図9に、間引き前の変換テーブルデータ20aと差分アドレス化された間引き変換テーブルデータ30bの構成を示す。図9(a)は間引き前の変換テーブルデータ20の構成を示す図であって、図4(a)に対応する。図9(b)は差分アドレス化された間引き変換テーブルデータ30bの構成を示す図であって、図4(c)に対応する。図9(b)では、間引き変換テーブルデータ30b中のグラフィックデータの置換コードの分類記号を空間的に示している。図9(a)および図9(b)に示されるように、間引き変換テーブル生成部5による間引き後、変換テーブルデータ20aのグラフィックである部分は分類記号「BMP」のグラフィクデータとして保持され、変換テーブルデータ20aのグラフィック以外の部分は、フルアドレスもしくは差分アドレスの座標データ、または分類記号「D」のグラフィックデータとして保持される。
以上のように、差分アドレス化された間引き変換テーブルテータ30bが、間引き変換テーブル生成部5により生成され、メモリ6中の間引き変換テーブル記憶部602に記憶される。
次に、変換テーブル復元部701による変換テーブルデータの復元処理について、図に基づいて説明する。図10は、復元処理の流れを示す図であって、図10(a)は差分アドレス化された間引き変換テーブルデータ、図10(b)はフルアドレス化された間引き変換テーブルデータ、図10(c)は復元後の変換テーブルデータの構成例を示す。
図10に示されるように、変換テーブル復元部701は、まず、図10(a)に示す差分アドレス化された間引き変換テーブルデータ30bから図10(b)に示すフルアドレス化された間引き変換テーブルデータ30aを生成し、次にフルアドレス化された間引き変換テーブルデータ30aに基づいて変換テーブルデータ20bを復元する。以下の説明では、図10(c)に示されるテーブルデータを復元後の変換テーブルデータ20bとする。以下、順を追って、変換テーブル復元部701による変換テーブルデータの復元処理の詳細を説明する。ここでの変換テーブルデータの復元処理とは、間引き変換テーブルデータに基づいて、間引き変換テーブル生成部5により間引かれた変換データを演算により復元して、間引き前の変換テーブルデータ20aに相当する変換テーブルデータを復元することをいう。
変換テーブル復元部701は、まず、図10(a)に示す差分アドレス化された間引き変換テーブルデータ30bの差分アドレスの座標データをフルアドレスの座標データに変換して、図10(b)に示すフルアドレス化された間引き変換テーブルデータ30aを生成する。具体的には、変換テーブル復元部701は、基準座標データを基準位置の座標データとするとともに、基準座標データと差分座標データとから基準位置以外の位置の座標データを算出する。すなわち、変換テーブル復元部701は、各基準座標データを開始点として、各差分アドレスの座標データの左隣の座標データのアドレスに、各差分アドレスに対応した差分量を順次水平加算していくことで、差分アドレスの座標データをフルアドレスの座標データに変換する。この変換処理をフルアドレス化という。この結果、フルアドレス化された間引き変換テーブルデータ30aが生成される。図10(b)に示されるように、フルアドレス化された間引き変換テーブルデータ30aは、図4(b)と同様に、フルアドレスの座標データおよびグラフィックデータにより構成されている。
次に、変換テーブル復元部701は、フルアドレス化された間引き変換テーブルデータ30aに基づいて、変換テーブルデータを復元する。具体的には、変換テーブル復元部701は、間引き変換テーブルデータ30aに基づいて、間引き変換テーブル生成部5により間引かれた変換データを復元して、図4(a)に示した変換テーブルデータ20aに相当するテーブルデータを復元後の変換テーブルデータ20bとして生成する。
変換テーブル復元部701による復元処理は、復元対象の変換データおよびその周辺に存在する座標データまたはグラフィックデータに基づいて、次のように行われる。まず、変換テーブル復元部701は、復元対象の変換データまたはその周辺に存在するデータが座標データであるか、あるいはグラフィックデータであるかにより、復元対象の変換データが間引き前の変換テーブルデータ20aにおける画像部、グラフィック部または画像部とグラフィック部の境界部(以下、グラフィック境界部とする)のいずれに対応するかを識別する。そして、変換テーブル復元部701は、上記識別結果に基づいて、複数の復元方法から最適な復元方法を選択して、復元対象の変換データを復元する。
上記識別結果と最適な復元方法との関係は以下の(A)〜(C)に示すようになる。
(A)復元対象の変換データが画像部の場合:復元対象の変換データ周辺に存在する座標データに応じて、線形内挿法による補間演算を行って、復元対象の変換データを復元する。
(B)復元対象の変換データがグラフィック部の場合:グラフィックデータに含まれた色情報であるBMPコードで置換することにより、復元対象の変換データを復元する。
(C)復元対象の変換データがグラフィック境界部の場合:復元対象の変換データ周辺に存在する座標データへ置き換え、または、復元対象の変換データ周辺に存在する座標データに応じて線形外挿法による演算を行うことにより、復元対象の変換データを復元する。
(A)復元対象の変換データが画像部の場合:復元対象の変換データ周辺に存在する座標データに応じて、線形内挿法による補間演算を行って、復元対象の変換データを復元する。
(B)復元対象の変換データがグラフィック部の場合:グラフィックデータに含まれた色情報であるBMPコードで置換することにより、復元対象の変換データを復元する。
(C)復元対象の変換データがグラフィック境界部の場合:復元対象の変換データ周辺に存在する座標データへ置き換え、または、復元対象の変換データ周辺に存在する座標データに応じて線形外挿法による演算を行うことにより、復元対象の変換データを復元する。
次に、上記線形内挿法および線形外挿法について、図に基づいて説明する。図11(a)は線形内挿法の一例を説明するための図である。図11(a)に示されるように、線形内挿法は、x1およびx2の間に配置されたXをx1およびx2から線形補間により求める方法であって、上記Xと上記x1、x2との距離がそれぞれm、nであった場合、Xは以下の式(1)のように表される。本実施形態では復元対象の変換データをX、当該復元対象の変換データX周辺の座標データをx1、x2とした場合、上記復元対象の変換データXを式(1)に従って算出することができる。
図11(b)は線形外挿法の一例を説明するための図である。図11(b)に示されるように、線形外挿法は、x1およびx2の間の外に配置されたXをx1およびx2から予測演算で求める方法であって、上記Xと上記x1、x2との距離がそれぞれm、nであった場合、Xは以下の式(2)のように表される。本実施形態では復元対象の変換データをX、当該復元対象の変換データX周辺の座標データをx1、x2とした場合、上記復元対象の変換データXを式(2)に従って算出することができる。
なお、図11(a)および図11(b)では、X、x1およびx2が水平方向に沿って配置された場合の線形内挿法および線形外挿法の例を示したが、これらの算出方法は、X、x1およびx2が垂直方向または斜め方向に沿って配置された場合にも適応可能であるものとする。
次に、変換テーブル復元部701による変換テーブルの復元方法について、復元対象の変換データの位置に応じた具体的な処理を詳細に説明する。以下、復元対象の変換データが、図10(b)に示される間引き変換テーブルデータ30aの各ブロック領域内のI、II、IIIまたはIVのいずれの位置に対応するかによって場合分けして、変換テーブル復元部701による復元対象の変換データの復元方法について説明する。
図12は、復元対象の変換データが、間引き変換テーブルデータ30aのIの位置に対応する場合の変換データの復元方法を説明するための図である。図12(a)に示されるように、復元対象の変換データ(X,Y)がIの位置に対応する場合、変換テーブル復元部701はIの位置のデータがどの種類のデータであるかにより、画像部、グラフィック部またはグラフィック境界部のいずれに対応するかを識別し、識別結果に基づいて以下のように場合分けされた復元処理を行う。
(IA)Iの位置のデータが座標データの場合
この場合、変換テーブル復元部701は、復元対象の変換データ(X,Y)が座標データからなる画像部であると識別し、復元処理を行わずにX座標およびY座標をIの位置のテーブル値と同一に設定する。
この場合、変換テーブル復元部701は、復元対象の変換データ(X,Y)が座標データからなる画像部であると識別し、復元処理を行わずにX座標およびY座標をIの位置のテーブル値と同一に設定する。
(IB)Iの位置のデータがグラフィックデータの場合
この場合は、グラフィックデータ中の置換コードにより、更に次のように場合分けされる。
(IB−1)置換コードIの分類記号が「BMP」の場合
Iの位置のデータがグラフィックデータで、且つ、置換コードIの分類記号が「BMP」の場合、変換テーブル復元部701は復元対象の変換データ(X,Y)がグラフィックであると識別し、BMPコード値を出力する。
この場合は、グラフィックデータ中の置換コードにより、更に次のように場合分けされる。
(IB−1)置換コードIの分類記号が「BMP」の場合
Iの位置のデータがグラフィックデータで、且つ、置換コードIの分類記号が「BMP」の場合、変換テーブル復元部701は復元対象の変換データ(X,Y)がグラフィックであると識別し、BMPコード値を出力する。
(IB−2)置換コードIの分類記号が「D」の場合
Iの位置のデータがグラフィックデータで、且つ、置換コードIの分類記号が「D」の場合、変換テーブル復元部701は復元対象の変換データ(X,Y)がグラフィック境界部であると識別し、線形外挿法による復元、または、置換コードIで示された方向の座標データで置換することにより復元する。ここで、線形外挿法を用いるか、置換を用いるかは、置換コードIが示した方向に外挿演算に必要なだけの座標データが存在するか否かで決定される。
Iの位置のデータがグラフィックデータで、且つ、置換コードIの分類記号が「D」の場合、変換テーブル復元部701は復元対象の変換データ(X,Y)がグラフィック境界部であると識別し、線形外挿法による復元、または、置換コードIで示された方向の座標データで置換することにより復元する。ここで、線形外挿法を用いるか、置換を用いるかは、置換コードIが示した方向に外挿演算に必要なだけの座標データが存在するか否かで決定される。
(IB−2−1)置換コード方向に外挿可能な場合
置換コードが「001」の例について説明する。図6(b)に示されるように、置換コード「001」は、左方向(L)の座標データで置き換え動作に対応する。図12(b)に示す例では、復元対象の変換データ(X,Y)から見て、置換コードで示された左方向に2つ以上の座標データが存在するため、外挿可能と判断して線形外挿法を用いる。図12(b)に示されるように、復元対象の変換データ(X,Y)の左側の2つ座標データを(xn−4,yn−4)および(xn−2,yn−2)とすると、XおよびYは上記式(2)に従って以下の式(3)に示すように算出できる。
X=xn−4+2×(xn−2−xn−4)
Y=yn−4+2×(yn−2−yn−4)・・・(3)
置換コードが「001」の例について説明する。図6(b)に示されるように、置換コード「001」は、左方向(L)の座標データで置き換え動作に対応する。図12(b)に示す例では、復元対象の変換データ(X,Y)から見て、置換コードで示された左方向に2つ以上の座標データが存在するため、外挿可能と判断して線形外挿法を用いる。図12(b)に示されるように、復元対象の変換データ(X,Y)の左側の2つ座標データを(xn−4,yn−4)および(xn−2,yn−2)とすると、XおよびYは上記式(2)に従って以下の式(3)に示すように算出できる。
X=xn−4+2×(xn−2−xn−4)
Y=yn−4+2×(yn−2−yn−4)・・・(3)
(IB−2−2)置換コード方向に外挿不可能な場合
上記同様に置換コードが「001」の例について説明する。図12(c)に示す例では、復元対象の変換データ(X,Y)から見て、置換コードで示された左方向に1つしか座標データが存在しておらず、外挿演算に必要なだけの座標データが存在しないと判断して、置換コードIで示された方向の座標データでの置換により復元する。図12(c)に示されるように、復元対象の変換データ(X,Y)の左側の座標データを(xn−2,yn−2)とすると、XおよびYは以下の式(4)に示すように算出される。
X=xn−2
Y=yn−2・・・(4)
上記同様に置換コードが「001」の例について説明する。図12(c)に示す例では、復元対象の変換データ(X,Y)から見て、置換コードで示された左方向に1つしか座標データが存在しておらず、外挿演算に必要なだけの座標データが存在しないと判断して、置換コードIで示された方向の座標データでの置換により復元する。図12(c)に示されるように、復元対象の変換データ(X,Y)の左側の座標データを(xn−2,yn−2)とすると、XおよびYは以下の式(4)に示すように算出される。
X=xn−2
Y=yn−2・・・(4)
図13は、復元対象の変換データが、間引き変換テーブルデータ30aのIIの位置に対応する場合の変換データの復元方法を説明するための図である。図13(a)に示されるように、復元対象の変換データ(X,Y)がIIの位置に対応する場合、変換テーブル復元部701はIIの位置の周辺のデータ(図13(a)のLe、Ri)がどの種類のデータであるかにより、画像部、グラフィック部またはグラフィック境界部のいずれに対応するかを識別し、識別結果に基づいて以下のように場合分けされた復元処理を行う。
(IIA)Le、Riが座標データの場合
この場合、変換テーブル復元部701は、復元対象の変換データ(X,Y)が座標データからなる画像部であると識別し、線形内挿法により復元対象の変換データ(X,Y)を復元する。図13(b)に示されるように、復元対象の変換データ(X,Y)の両側の2つ座標データを(xn−1,yn−1)および(xn+1,yn+1)とすると、XおよびYは上記式(1)に従って以下の式(5)に示すように算出できる。
X=(xn−1+xn+1)/2
Y=(yn−1+yn+1)/2・・・(5)
この場合、変換テーブル復元部701は、復元対象の変換データ(X,Y)が座標データからなる画像部であると識別し、線形内挿法により復元対象の変換データ(X,Y)を復元する。図13(b)に示されるように、復元対象の変換データ(X,Y)の両側の2つ座標データを(xn−1,yn−1)および(xn+1,yn+1)とすると、XおよびYは上記式(1)に従って以下の式(5)に示すように算出できる。
X=(xn−1+xn+1)/2
Y=(yn−1+yn+1)/2・・・(5)
(IIB)Riがグラフィックデータ、Leが座標データの場合
この場合は、変換テーブル復元部701は復元対象の変換データ(X,Y)がグラフィック境界部であると識別し、線形外挿法による復元、または、Leの座標データでの置換により復元する。ここで、線形外挿法を用いるか、置換を用いるかは、図13(c)に示されるように、復元対象の変換データの左方向のデータ(xn−3,yn−3)および(xn−1,yn−1)が座標データであるか否かで決定される。
この場合は、変換テーブル復元部701は復元対象の変換データ(X,Y)がグラフィック境界部であると識別し、線形外挿法による復元、または、Leの座標データでの置換により復元する。ここで、線形外挿法を用いるか、置換を用いるかは、図13(c)に示されるように、復元対象の変換データの左方向のデータ(xn−3,yn−3)および(xn−1,yn−1)が座標データであるか否かで決定される。
(IIB−2−1)左方向に外挿可能な場合
この場合は、図13(c)に示すように、復元対象の変換データ(X,Y)から見て左方向の2つのデータが共に座標データであるため、外挿可能と判断して線形外挿法を用いる。図13(c)に示されるように、復元対象の変換データ(X,Y)の左側の2つ座標データ(xn−3,yn−3)および(xn−1,yn−1)を用いて、XおよびYは上記式(2)に従って以下の式(6)に示すように算出できる。
X=xn−3+(3/2)×(xn−1−xn−3)
Y=yn−3+(3/2)×(yn−1−yn−3)・・・(6)
この場合は、図13(c)に示すように、復元対象の変換データ(X,Y)から見て左方向の2つのデータが共に座標データであるため、外挿可能と判断して線形外挿法を用いる。図13(c)に示されるように、復元対象の変換データ(X,Y)の左側の2つ座標データ(xn−3,yn−3)および(xn−1,yn−1)を用いて、XおよびYは上記式(2)に従って以下の式(6)に示すように算出できる。
X=xn−3+(3/2)×(xn−1−xn−3)
Y=yn−3+(3/2)×(yn−1−yn−3)・・・(6)
(IIB−2−2)左方向に外挿不可能な場合
この場合は、図13(d)に示すように、復元対象の変換データ(X,Y)から見て左方向に1つしか座標データが存在しておらず、外挿演算に必要なだけの座標データが存在しないと判断して、Leの座標データでの置換により復元する。図13(d)に示されるように、復元対象の変換データ(X,Y)の左側の座標データを(xn−1,yn−1)とすると、XおよびYは以下の式(7)に示すように算出される。
X=xn−1
Y=yn−1・・・(7)
この場合は、図13(d)に示すように、復元対象の変換データ(X,Y)から見て左方向に1つしか座標データが存在しておらず、外挿演算に必要なだけの座標データが存在しないと判断して、Leの座標データでの置換により復元する。図13(d)に示されるように、復元対象の変換データ(X,Y)の左側の座標データを(xn−1,yn−1)とすると、XおよびYは以下の式(7)に示すように算出される。
X=xn−1
Y=yn−1・・・(7)
(IIC)Leがグラフィックデータの場合
この場合は、グラフィックデータ中の置換コードにより、更に次のように場合分けされる。
(IIC−1)置換コードIIの分類記号が「BMP」の場合
IIの位置のデータがグラフィックデータで、且つ、置換コードIIの分類記号が「BMP」の場合、変換テーブル復元部701は復元対象の変換データ(X,Y)がグラフィックであると識別し、BMPコード値を出力する。
この場合は、グラフィックデータ中の置換コードにより、更に次のように場合分けされる。
(IIC−1)置換コードIIの分類記号が「BMP」の場合
IIの位置のデータがグラフィックデータで、且つ、置換コードIIの分類記号が「BMP」の場合、変換テーブル復元部701は復元対象の変換データ(X,Y)がグラフィックであると識別し、BMPコード値を出力する。
(IIC−2)置換コードIIの分類記号が「D」の場合
IIの位置のデータがグラフィックデータで、且つ、置換コードIIの分類記号が「D」の場合、変換テーブル復元部701は復元対象の変換データ(X,Y)がグラフィク境界部であると識別し、線形外挿法による復元、または、置換コードIIで示された方向の座標データで置換することにより復元する。ここで、線形外挿法を用いるか、置換を用いるかは、図12(b)および図12(c)の説明と同様に、置換コードIIが示した方向に外挿演算に必要なだけの座標データが存在するか否かで決定される。
IIの位置のデータがグラフィックデータで、且つ、置換コードIIの分類記号が「D」の場合、変換テーブル復元部701は復元対象の変換データ(X,Y)がグラフィク境界部であると識別し、線形外挿法による復元、または、置換コードIIで示された方向の座標データで置換することにより復元する。ここで、線形外挿法を用いるか、置換を用いるかは、図12(b)および図12(c)の説明と同様に、置換コードIIが示した方向に外挿演算に必要なだけの座標データが存在するか否かで決定される。
(IIC−2−1)置換コード方向に外挿可能な場合
置換コードが「010」の例について説明する。図6(b)に示されるように、置換コード「010」は、右方向(R)の座標データで置き換える動作に対応する。図13(e)に示す例では、復元対象の変換データ(X,Y)から見て、置換コードで示された右方向に2つ以上の座標データが存在するため、外挿可能と判断して線形外挿法を用いる。図13(e)に示されるように、復元対象の変換データ(X,Y)の左側の2つ座標データを(xn+1,yn+1)および(xn+3,yn+3)とすると、XおよびYは上記式(2)に従って以下の式(8)に示すように算出できる。
X=xn+3+(3/2)×(xn+1−xn+3)
Y=yn+3+(3/2)×(yn+1−yn+3)・・・(8)
置換コードが「010」の例について説明する。図6(b)に示されるように、置換コード「010」は、右方向(R)の座標データで置き換える動作に対応する。図13(e)に示す例では、復元対象の変換データ(X,Y)から見て、置換コードで示された右方向に2つ以上の座標データが存在するため、外挿可能と判断して線形外挿法を用いる。図13(e)に示されるように、復元対象の変換データ(X,Y)の左側の2つ座標データを(xn+1,yn+1)および(xn+3,yn+3)とすると、XおよびYは上記式(2)に従って以下の式(8)に示すように算出できる。
X=xn+3+(3/2)×(xn+1−xn+3)
Y=yn+3+(3/2)×(yn+1−yn+3)・・・(8)
(IIC−2−2)置換コード方向に外挿不可能な場合
上記同様に置換コードが「010」の例について説明する。図13(f)に示す例では、復元対象の変換データ(X,Y)から見て、置換コードで示された右方向に1つしか座標データが存在しておらず、外挿演算に必要なだけの座標データが存在しないと判断して、置換コードIIで示された方向の座標データでの置換により復元する。図13(f)に示されるように、復元対象の変換データ(X,Y)の左側の座標データを(xn+1,yn+1)とすると、XおよびYは以下の式(9)に示すように算出される。
X=xn+1
Y=yn+1・・・(9)
上記同様に置換コードが「010」の例について説明する。図13(f)に示す例では、復元対象の変換データ(X,Y)から見て、置換コードで示された右方向に1つしか座標データが存在しておらず、外挿演算に必要なだけの座標データが存在しないと判断して、置換コードIIで示された方向の座標データでの置換により復元する。図13(f)に示されるように、復元対象の変換データ(X,Y)の左側の座標データを(xn+1,yn+1)とすると、XおよびYは以下の式(9)に示すように算出される。
X=xn+1
Y=yn+1・・・(9)
図14は、復元対象の変換データが、間引き変換テーブルデータ30aのIIIの位置に対応する場合の変換データの復元方法を説明するための図である。図14(a)に示されるように、復元対象の変換データ(X,Y)がIIIの位置に対応する場合、変換テーブル復元部701はIIIの位置の周辺のデータ(図14(a)のTo、Bo)がどの種類のデータであるかにより、画像部、グラフィック部またはグラフィック境界部のいずれに対応するかを識別し、識別結果に基づいて以下のように場合分けされた復元処理を行う。
(IIIA)To、Boが座標データの場合
この場合、変換テーブル復元部701は、復元対象の変換データ(X,Y)が座標データからなる画像部であると識別し、線形内挿法により復元対象の変換データ(X,Y)を復元する。図14(b)に示されるように、復元対象の変換データ(X,Y)の両側の2つ座標データを(xn−1,yn−1)および(xn+1,yn+1)とすると、XおよびYは上記式(1)に従って以下の式(10)に示すように算出できる。
X=(xn−1+xn+1)/2
Y=(yn−1+yn+1)/2・・・(10)
この場合、変換テーブル復元部701は、復元対象の変換データ(X,Y)が座標データからなる画像部であると識別し、線形内挿法により復元対象の変換データ(X,Y)を復元する。図14(b)に示されるように、復元対象の変換データ(X,Y)の両側の2つ座標データを(xn−1,yn−1)および(xn+1,yn+1)とすると、XおよびYは上記式(1)に従って以下の式(10)に示すように算出できる。
X=(xn−1+xn+1)/2
Y=(yn−1+yn+1)/2・・・(10)
(IIIB)Boがグラフィックデータ、Toが座標データの場合
この場合は、変換テーブル復元部701は復元対象の変換データ(X,Y)がグラフィック境界部であると識別し、線形外挿法による復元、または、Toの座標データでの置換により復元する。ここで、線形外挿法を用いるか、置換を用いるかは、図14(a)に示されるように、復元対象の変換データの上方向のデータ(xn−3,yn−3)および(xn−1,yn−1)が座標データであるか否かで決定される。
この場合は、変換テーブル復元部701は復元対象の変換データ(X,Y)がグラフィック境界部であると識別し、線形外挿法による復元、または、Toの座標データでの置換により復元する。ここで、線形外挿法を用いるか、置換を用いるかは、図14(a)に示されるように、復元対象の変換データの上方向のデータ(xn−3,yn−3)および(xn−1,yn−1)が座標データであるか否かで決定される。
(IIIB−2−1)上方向に外挿可能な場合
この場合は、図14(c)に示すように、復元対象の変換データ(X,Y)から見て上方向の2つのデータが共に座標データであるため、外挿可能と判断して線形外挿法を用いる。2つ座標データ(xn−3,yn−3)および(xn−1,yn−1)を用いて、XおよびYは上記式(2)に従って以下の式(11)に示すように算出できる。
X=xn−3+(3/2)×(xn−1−xn−3)
Y=yn−3+(3/2)×(yn−1−yn−3)・・・(11)
この場合は、図14(c)に示すように、復元対象の変換データ(X,Y)から見て上方向の2つのデータが共に座標データであるため、外挿可能と判断して線形外挿法を用いる。2つ座標データ(xn−3,yn−3)および(xn−1,yn−1)を用いて、XおよびYは上記式(2)に従って以下の式(11)に示すように算出できる。
X=xn−3+(3/2)×(xn−1−xn−3)
Y=yn−3+(3/2)×(yn−1−yn−3)・・・(11)
(IIIB−2−2)上方向に外挿不可能な場合
この場合は、図14(d)に示すように、復元対象の変換データ(X,Y)から見て上方向に1つしか座標データが存在しておらず、外挿演算に必要なだけの座標データが存在しないと判断して、Toの座標データでの置換により復元する。復元対象の変換データ(X,Y)の上側の座標データ(xn−1,yn−1)を用いて、XおよびYは以下の式(12)に示すように算出される。
X=xn−1
Y=yn−1・・・(12)
この場合は、図14(d)に示すように、復元対象の変換データ(X,Y)から見て上方向に1つしか座標データが存在しておらず、外挿演算に必要なだけの座標データが存在しないと判断して、Toの座標データでの置換により復元する。復元対象の変換データ(X,Y)の上側の座標データ(xn−1,yn−1)を用いて、XおよびYは以下の式(12)に示すように算出される。
X=xn−1
Y=yn−1・・・(12)
(IIIC)Toがグラフィックデータの場合
この場合は、グラフィックデータ中の置換コードにより、更に次のように場合分けされる。
(IIIC−1)置換コードIIIの分類記号が「BMP」の場合
III の位置のデータがグラフィックデータで、且つ、置換コードIIIの分類記号が「BMP」の場合、変換テーブル復元部701は復元対象の変換データ(X,Y)がグラフィックであると識別し、BMPコード値を出力する。
この場合は、グラフィックデータ中の置換コードにより、更に次のように場合分けされる。
(IIIC−1)置換コードIIIの分類記号が「BMP」の場合
III の位置のデータがグラフィックデータで、且つ、置換コードIIIの分類記号が「BMP」の場合、変換テーブル復元部701は復元対象の変換データ(X,Y)がグラフィックであると識別し、BMPコード値を出力する。
(IIIC−2)置換コードIIIの分類記号が「D」の場合
IIIの位置のデータがグラフィックデータで、且つ、置換コードIIIの分類記号が「D」の場合、変換テーブル復元部701は復元対象の変換データ(X,Y)がグラフィック境界部であると識別し、線形外挿法による復元、または、置換コードIIIで示された方向の座標データで置換することにより復元する。ここで、線形外挿法を用いるか、置換を用いるかは、図12(b)および図12(c)の説明と同様に、置換コードIIIが示した方向に外挿演算に必要なだけの座標データが存在するか否かで決定される。
IIIの位置のデータがグラフィックデータで、且つ、置換コードIIIの分類記号が「D」の場合、変換テーブル復元部701は復元対象の変換データ(X,Y)がグラフィック境界部であると識別し、線形外挿法による復元、または、置換コードIIIで示された方向の座標データで置換することにより復元する。ここで、線形外挿法を用いるか、置換を用いるかは、図12(b)および図12(c)の説明と同様に、置換コードIIIが示した方向に外挿演算に必要なだけの座標データが存在するか否かで決定される。
(IIIC−2−1)置換コード方向に外挿可能な場合
置換コードが「100」の例について説明する。図6(c)に示されるように、置換コード「100」は、下方向(B)の座標データで置き換える動作に対応する。図14(e)に示す例では、復元対象の変換データ(X,Y)から見て、置換コードで示された下方向に2つ以上の座標データが存在するため、外挿可能と判断して線形外挿法を用いる。図14(e)に示されるように、復元対象の変換データ(X,Y)の上側の2つ座標データを(xn+1,yn+1)および(xn+3,yn+3)とすると、XおよびYは上記式(2)に従って以下の式(12)に示すように算出できる。
X=xn+3+(3/2)×(xn+1−xn+3)
Y=yn+3+(3/2)×(yn+1−yn+3)・・・(13)
置換コードが「100」の例について説明する。図6(c)に示されるように、置換コード「100」は、下方向(B)の座標データで置き換える動作に対応する。図14(e)に示す例では、復元対象の変換データ(X,Y)から見て、置換コードで示された下方向に2つ以上の座標データが存在するため、外挿可能と判断して線形外挿法を用いる。図14(e)に示されるように、復元対象の変換データ(X,Y)の上側の2つ座標データを(xn+1,yn+1)および(xn+3,yn+3)とすると、XおよびYは上記式(2)に従って以下の式(12)に示すように算出できる。
X=xn+3+(3/2)×(xn+1−xn+3)
Y=yn+3+(3/2)×(yn+1−yn+3)・・・(13)
(IIIC−2−2)置換コード方向に外挿不可能な場合
上記同様に置換コードが「100」の例について説明する。図14(f)に示す例では、復元対象の変換データ(X,Y)から見て、置換コードで示された上方向に1つしか座標データが存在しておらず、外挿演算に必要なだけの座標データが存在しないと判断して、置換コードIIIで示された方向の座標データでの置換により復元する。図14(f)に示されるように、復元対象の変換データ(X,Y)の上側の座標データを(xn+1,yn+1)とすると、XおよびYは以下の式(13)に示すように算出される。
X=xn+1
Y=yn+1・・・(14)
上記同様に置換コードが「100」の例について説明する。図14(f)に示す例では、復元対象の変換データ(X,Y)から見て、置換コードで示された上方向に1つしか座標データが存在しておらず、外挿演算に必要なだけの座標データが存在しないと判断して、置換コードIIIで示された方向の座標データでの置換により復元する。図14(f)に示されるように、復元対象の変換データ(X,Y)の上側の座標データを(xn+1,yn+1)とすると、XおよびYは以下の式(13)に示すように算出される。
X=xn+1
Y=yn+1・・・(14)
図15は、復元対象の変換データが、間引き変換テーブルデータ30aのIVの位置に対応する場合の変換データの復元方法を説明するための図である。図15(a)に示されるように、復元対象の変換データ(X,Y)がIVの位置に対応する場合、変換テーブル復元部701はIVの位置の周辺のデータ(図15(a)のToL、ToR、BoL、BoR)がどの種類のデータであるかにより、画像部、グラフィック部またはグラフィック境界部のいずれに対応するかを識別し、識別結果に基づいて以下のように場合分けされた復元処理を行う。
(IVA)ToL、ToR、BoL、BoRの全てが座標データの場合
この場合、変換テーブル復元部701は、復元対象の変換データ(X,Y)が座標データからなる画像部であると識別し、線形内挿法により復元対象の変換データ(X,Y)を復元する。図15(b)に示されるように、復元対象の変換データ(X,Y)の上下両側の2つ座標データを(xn−1,yn−1)および(xn+1,yn+1)とすると、XおよびYは上記式(1)に従って以下の式(15)に示すように算出できる。なお、上記(xn−1,yn−1)は、左右に配置されたToLおよびToRの座標データ等を用いた線形内挿法もしくは線形外挿入法または置き換えにより算出され、上記(xn+1,yn+1)も同様の方法で算出される。
X=(xn−1+xn+1)/2
Y=(yn−1+yn+1)/2・・・(15)
この場合、変換テーブル復元部701は、復元対象の変換データ(X,Y)が座標データからなる画像部であると識別し、線形内挿法により復元対象の変換データ(X,Y)を復元する。図15(b)に示されるように、復元対象の変換データ(X,Y)の上下両側の2つ座標データを(xn−1,yn−1)および(xn+1,yn+1)とすると、XおよびYは上記式(1)に従って以下の式(15)に示すように算出できる。なお、上記(xn−1,yn−1)は、左右に配置されたToLおよびToRの座標データ等を用いた線形内挿法もしくは線形外挿入法または置き換えにより算出され、上記(xn+1,yn+1)も同様の方法で算出される。
X=(xn−1+xn+1)/2
Y=(yn−1+yn+1)/2・・・(15)
(IVB)BoLがグラフィックデータ、ToL、ToRが座標データの場合
この場合は、変換テーブル復元部701は復元対象の変換データ(X,Y)がグラフィック境界部であると識別し、線形外挿法による復元、または、上方向の座標データ(xn−1,yn−1)での置換により復元する。ここで、線形外挿法を用いるか、置換を用いるかは、図15(a)に示されるように、復元対象の変換データの上方向のデータ(xn−3,yn−3)および(xn−1,yn−1)が座標データであるか否かで決定される。なお、ここでの(xn−3,yn−3)および(xn−1,yn−1)も、ToLおよびToRの座標データ等を用いた線形内挿法もしくは線形外挿入法または置き換えにより算出される。
この場合は、変換テーブル復元部701は復元対象の変換データ(X,Y)がグラフィック境界部であると識別し、線形外挿法による復元、または、上方向の座標データ(xn−1,yn−1)での置換により復元する。ここで、線形外挿法を用いるか、置換を用いるかは、図15(a)に示されるように、復元対象の変換データの上方向のデータ(xn−3,yn−3)および(xn−1,yn−1)が座標データであるか否かで決定される。なお、ここでの(xn−3,yn−3)および(xn−1,yn−1)も、ToLおよびToRの座標データ等を用いた線形内挿法もしくは線形外挿入法または置き換えにより算出される。
(IVB−2−1)上方向に外挿可能な場合
この場合は、図15(c)に示すように、復元対象の変換データ(X,Y)から見て上方向の2つのデータが共に座標データであるため、外挿可能と判断して線形外挿法を用いる。図15(c)に示されるように、復元対象の変換データ(X,Y)の上側の2つ座標データ(xn−3,yn−3)および(xn−1,yn−1)を用いて、XおよびYは上記式(2)に従って以下の式(16)に示すように算出できる。
X=xn−3+(3/2)×(xn−1−xn−3)
Y=yn−3+(3/2)×(yn−1−yn−3)・・・(16)
この場合は、図15(c)に示すように、復元対象の変換データ(X,Y)から見て上方向の2つのデータが共に座標データであるため、外挿可能と判断して線形外挿法を用いる。図15(c)に示されるように、復元対象の変換データ(X,Y)の上側の2つ座標データ(xn−3,yn−3)および(xn−1,yn−1)を用いて、XおよびYは上記式(2)に従って以下の式(16)に示すように算出できる。
X=xn−3+(3/2)×(xn−1−xn−3)
Y=yn−3+(3/2)×(yn−1−yn−3)・・・(16)
(IVB−2−2)上方向に外挿不可能な場合
この場合は、図15(d)に示すように、復元対象の変換データ(X,Y)から見て上方向に1つしか座標データが存在しておらず、外挿演算に必要なだけの座標データが存在しないと判断して、座標データ(xn−1,yn−1)での置換により復元する。この結果、XおよびYは以下の式(17)に示すように算出される。
X=xn−1
Y=yn−1・・・(17)
この場合は、図15(d)に示すように、復元対象の変換データ(X,Y)から見て上方向に1つしか座標データが存在しておらず、外挿演算に必要なだけの座標データが存在しないと判断して、座標データ(xn−1,yn−1)での置換により復元する。この結果、XおよびYは以下の式(17)に示すように算出される。
X=xn−1
Y=yn−1・・・(17)
(IVC)ToLがグラフィックデータの場合
この場合は、グラフィックデータ中の置換コードにより、更に次のように場合分けされる。
(IVC−1)置換コードIVの分類記号が「BMP」の場合
ToLがグラフィックデータで、且つ、置換コードIVの分類記号が「BMP」の場合、変換テーブル復元部701は復元対象の変換データ(X,Y)がグラフィックであると識別し、BMPコード値を出力する。
この場合は、グラフィックデータ中の置換コードにより、更に次のように場合分けされる。
(IVC−1)置換コードIVの分類記号が「BMP」の場合
ToLがグラフィックデータで、且つ、置換コードIVの分類記号が「BMP」の場合、変換テーブル復元部701は復元対象の変換データ(X,Y)がグラフィックであると識別し、BMPコード値を出力する。
(IVC−2)置換コードIVの分類記号が「D」の場合
ToLがグラフィックデータで、且つ、置換コードIVの分類記号が「D」の場合、変換テーブル復元部701は復元対象の変換データ(X,Y)がグラフィック境界部であると識別し、線形外挿法による復元、または、置換コードIVで示された方向の座標データで置換することにより復元する。ここで、線形外挿法を用いるか、置換を用いるかは、図12(b)および図12(c)の説明と同様に、置換コードIVが示した方向に外挿演算に必要なだけの座標データが存在するか否かで決定される。
ToLがグラフィックデータで、且つ、置換コードIVの分類記号が「D」の場合、変換テーブル復元部701は復元対象の変換データ(X,Y)がグラフィック境界部であると識別し、線形外挿法による復元、または、置換コードIVで示された方向の座標データで置換することにより復元する。ここで、線形外挿法を用いるか、置換を用いるかは、図12(b)および図12(c)の説明と同様に、置換コードIVが示した方向に外挿演算に必要なだけの座標データが存在するか否かで決定される。
(IVC−2−1)置換コード方向に外挿可能な場合
置換コードが「100」の例について説明する。図6(c)に示されるように、置換コード「100」は、下方向(B)の座標データで置き換える動作に対応する。図15(e)に示す例では、復元対象の変換データ(X,Y)から見て、置換コードで示された下方向に2つ以上の座標データが存在するため、外挿可能と判断して線形外挿法を用いる。図15(e)に示されるように、復元対象の変換データ(X,Y)の下側の2つ座標データを(xm+1,ym+1)および(xm+3,ym+3)とすると、XおよびYは上記式(2)に従って以下の式(18)に示すように算出できる。
X=xm+3+(3/2)×(xm+1−xm+3)
Y=ym+3+(3/2)×(ym+1−ym+3)・・・(18)
置換コードが「100」の例について説明する。図6(c)に示されるように、置換コード「100」は、下方向(B)の座標データで置き換える動作に対応する。図15(e)に示す例では、復元対象の変換データ(X,Y)から見て、置換コードで示された下方向に2つ以上の座標データが存在するため、外挿可能と判断して線形外挿法を用いる。図15(e)に示されるように、復元対象の変換データ(X,Y)の下側の2つ座標データを(xm+1,ym+1)および(xm+3,ym+3)とすると、XおよびYは上記式(2)に従って以下の式(18)に示すように算出できる。
X=xm+3+(3/2)×(xm+1−xm+3)
Y=ym+3+(3/2)×(ym+1−ym+3)・・・(18)
(IVC−2−2)置換コード方向に外挿不可能な場合
上記同様に置換コードが「100」の例について説明する。図15(f)に示す例では、復元対象の変換データ(X,Y)から見て、置換コードで示された下方向に1つしか座標データが存在しておらず、外挿演算に必要なだけの座標データが存在しないと判断して、置換コードIVで示された方向の座標データでの置換により復元する。図15(e)に示されるように、復元対象の変換データ(X,Y)の下側の座標データを(xm+1,ym+1)とすると、XおよびYは以下の式(20)に示すように算出される。
X=xm+1
Y=ym+1・・・(20)
上記同様に置換コードが「100」の例について説明する。図15(f)に示す例では、復元対象の変換データ(X,Y)から見て、置換コードで示された下方向に1つしか座標データが存在しておらず、外挿演算に必要なだけの座標データが存在しないと判断して、置換コードIVで示された方向の座標データでの置換により復元する。図15(e)に示されるように、復元対象の変換データ(X,Y)の下側の座標データを(xm+1,ym+1)とすると、XおよびYは以下の式(20)に示すように算出される。
X=xm+1
Y=ym+1・・・(20)
以上のように、変換テーブル復元部701により、間引き変換テーブルデータ30aに基づいて、間引き変換テーブル生成部5により間引かれた変換データが復元され、図4(a)に示した変換テーブルデータ20aに相当するテーブルデータが復元後の変換テーブルデータ20bとして生成される。図10(c)に示されるように、復元後の変換テーブルデータ20bは、上述した線形内挿、線形外挿または置き換えの処理によって得られたフルアドレスの座標データと、BMPコードとが混在するように生成される。
画像データ変換部702は、変換テーブル復元部701により復元されたテーブルデータである復元後の変換テーブルデータ20bを用いて、画像データを画像部およびグラフィック部を含む合成画像データに変換する。この際、画像データ変換部702は、復元後の変換テーブルデータ20bを用いて、画像データ記憶部601に記憶されている1フレーム分の画像データの座標変換と、グラフィック合成を行う。変換テーブルデータ20bの変換データがフルアドレスの座標データの場合、メモリ6から当該座標データに対応する座標位置の画素を読み出して、歪み補正・視点変換処理部8に出力する。変換テーブルデータ20bの変換データがBMPコードの場合、メモリ6から画素の読み出しは行わず、BMPコードを歪み補正・視点変換処理部8に出力する。
メモリ制御部7から出力された画像データおよびBMPコードは、歪み補正・視点変換処理部8にて輝度信号と色差信号に変換され、画像処理部9にて輝度信号処理、色差信号処理が行われ、座標変換およびグラフィック合成が施された画像の輝度信号、色差信号として出力される。
このような本発明の実施の形態の画像処理装置によれば、変換テーブルデータから変換データを一定間隔毎に間引くことにより生成された間引き変換テーブルデータを間引き変換テーブル記憶部に記憶するので、変換テーブルデータを小容量化して必要な記憶容量を低減できる。また、間引き変換テーブルデータは、画素部の各画素の変換データとして座標変換による画素位置変化を特定する座標データを有するとともに、グラフィック部の各画素の色情報を特定するグラフィックデータを有している。そして、変換テーブル復元部は、変換テーブルデータを復元する際に、間引き変換テーブルデータを生成する際に間引かれた復元対象の変換データの周辺に存在する座標データまたはグラフィックデータに基づいて、復元対象の変換データを復元するので、変換テーブルデータを高精度に復元でき、高精度に復元された変換テーブルデータを用いて画像データを画像部およびグラフィック部を含む合成画像データに変換することができる。この結果、画像データにグラフィック画像データを合成する処理を一つの変換テーブルデータを用いて行う場合であっても、変換テーブルデータを小容量化して必要な記憶容量を低減しつつ、画像部およびグラフィック部を含む合成画像を高い画像品質で生成することができる。
また、本発明の実施の形態の画像処理装置によれば、間引き変換テーブルデータは、基準座標データと、隣接する画素の座標データとの差分量のデータからなる差分座標データとで構成されるので、特に差分座標データにおいてデータ量を減らすことができ、間引き変換テーブルデータのデータ量を低減できる。この結果、変換テーブルデータを更に小容量化して必要な記憶容量を更に低減できる。
また、本発明の実施の形態の画像処理装置によれば、境界部に対する間引き後の変換データとして、境界部に位置する間引き前の各画素が画素部とグラフィック部のどちらに属するかの情報と、境界部におけるグラフィック部の色情報と、境界部において画像部に属する画素の座標データを周辺のどのデータから復元するかを特定する情報とを含んでいる。これにより、画像部とグラフィック部の境界部についても、元の変換テーブルを正確に復元できる情報を間引き変換テーブルデータに含ませることができる。この結果、画像部とグラフィック部の境界部においても、高品位な合成画像を生成することができる。
また、本発明の実施の形態の画像処理装置によれば、変換テーブルデータを復元する際に、復元対象の変換データの周辺に存在する座標データまたはグラフィックデータに基づいて、当該復元対象の変換データが、間引き前の前記変換テーブルデータにおける画像部、グラフィック部または画像部とグラフィック部の境界部のいずれに対応するかを識別し、この識別結果に基づいて、復元対象の変換データを復元する。これにより、間引き前の変換テーブルデータにおける画像部、グラフィック部または境界部の各部に応じて、復元対象の変換データを復元でき、間引き変換テーブルデータを変換テーブルデータに適切かつ高精度に変換できる。
また、本発明の実施の形態の画像処理装置によれば、変換テーブルデータを復元する際に、復元対象の変換データが画像部に対応すると識別されたとき、復元対象の変換データ周辺に存在する前記座標データを用いた内挿演算により、復元対象の変換データを復元する。これにより、間引き前の変換テーブルデータ中の画像部に対応して、復元対象の変換データを復元でき、間引き変換テーブルデータを変換テーブルデータに適切かつ高精度に変換できる。
また、本発明の実施の形態の画像処理装置によれば、変換テーブルデータを復元する際に、復元対象の変換データが境界部に対応すると識別されたとき、復元対象の変換データ周辺に存在する座標データへの置き換え、または、復元対象の変換データ周辺に存在する座標データを用いた外挿演算により、復元対象の変換データを復元する。これにより、間引き前の変換テーブルデータ中の境界部に適切に対応して、復元対象の変換データを復元でき、この結果、画像部とグラフィック部の境界部においても、適切かつ高精度に間引き変換テーブルデータを変換テーブルデータに変換できる。
また、本発明の実施の形態の画像処理装置によれば、変換テーブルデータを復元する際に、復元対象の変換データがグラフィック部に対応すると識別されたとき、グラフィックデータに含まれた色情報に基づいて、復元対象の変換データを復元する。これにより、間引き前の変換テーブルデータ中のグラフィック部に対応して、復元対象の変換データを復元でき、間引き変換テーブルデータを変換テーブルデータに適切かつ高精度に変換できる。
以上、本発明の実施の形態を例示により説明したが、本発明の範囲はこれらに限定されるものではなく、請求項に記載された範囲内において目的に応じて変更・変形することが可能である。
以上のように、本発明は、画像データにグラフィック画像データを合成する処理を一つの変換テーブルデータを用いて行う場合であっても、変換テーブルデータのデータ量を減らして必要な記憶容量を低減しつつ、画像部およびグラフィック部を含む合成画像を高い画像品質で生成することができるという効果を有し、画像データに対して所定のグラフィック画像データを合成して、画像部およびグラフィック部を含む合成画像データに変換する画像処理装置に有用である。
1 レンズ
2 撮像素子
3 A/D回路
4 前処理部
5 間引き変換テーブル生成部
6 メモリ
601 画像データ記憶部
602 間引き変換テーブル記憶部
7 メモリ制御部
701 変換テーブル復元部
702 画像データ変換部
8 歪み補正・視点変換処理部
9 信号処理部
100 画像処理装置
2 撮像素子
3 A/D回路
4 前処理部
5 間引き変換テーブル生成部
6 メモリ
601 画像データ記憶部
602 間引き変換テーブル記憶部
7 メモリ制御部
701 変換テーブル復元部
702 画像データ変換部
8 歪み補正・視点変換処理部
9 信号処理部
100 画像処理装置
Claims (7)
- 画像データの座標変換を行うとともに、前記画像データに所定のグラフィックを合成して、座標変換後の画像部およびグラフィック部を含む合成画像データに変換するための変換データが画素毎に設定されてなる変換テーブルデータから、前記変換データを一定間隔毎に間引くことにより生成された間引き変換テーブルデータを記憶する間引き変換テーブル記憶部と、
前記間引き変換テーブル記憶部に記憶されている前記間引き変換テーブルデータに基づいて、前記変換テーブルデータを復元する変換テーブル復元部と、
前記変換テーブル復元部による復元後の変換テーブルデータを用いて、前記画像データを前記合成画像データに変換する画像データ変換部とを備え、
前記間引き変換テーブルデータは、前記画素部の各画素の変換データとして座標変換による位置変化を特定する座標データを有するとともに、前記グラフィック部の各画素の色情報を特定するグラフィックデータを有し、
前記変換テーブル復元部は、前記変換テーブルデータを復元する際に、前記間引き変換テーブルデータを生成する際に間引かれた復元対象の変換データの周辺に存在する前記座標データまたは前記グラフィックデータに基づいて、前記復元対象の変換データを復元することを特徴とする画像処理装置。 - 前記間引き変換テーブルデータは、前記座標データとして、前記画像部に設定された基準位置に対応する基準座標データと、前記画像部における前記基準位置以外の位置に対応する差分座標データとを有し、前記差分座標データは、隣接する画素の座標データとの差分量のデータであり、前記変換テーブル復元部は、前記間引き変換テーブルデータから前記変換テーブルデータを復元する際、前記基準座標データを前記基準位置の座標データとするとともに、前記基準位置以外の位置の前記座標データを前記基準座標データと前記差分座標データから算出することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記間引き変換テーブルデータは、間引き前の前記変換テーブルデータにおける前記画像部と前記グラフィック部の境界部に対する間引き後の前記変換データとして、前記境界部の間引き前の各画素が前記画素部と前記グラフィック部のどちらに属するかの情報と、前記境界部における前記グラフィック部の色情報と、前記境界部において前記画像部に属する画素の座標データを周辺のどのデータから復元するかを特定する情報とを含むことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記変換テーブル復元部は、前記変換テーブルデータを復元する際に、復元対象の変換データの周辺に存在する前記座標データまたは前記グラフィックデータに基づいて、当該復元対象の変換データが、間引き前の前記変換テーブルデータにおける前記画像部、前記グラフィック部または前記境界部のいずれに対応するかを識別し、この識別結果に基づいて、前記復元対象の変換データを復元することを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
- 前記変換テーブル復元部は、前記変換テーブルデータを復元する際に、復元対象の変換データが前記画像部に対応すると識別されたとき、前記復元対象の変換データ周辺に存在する前記座標データを用いた内挿演算により、前記復元対象の変換データを復元することを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
- 前記変換テーブル復元部は、前記変換テーブルデータを復元する際に、復元対象の変換データが前記境界部に対応すると識別されたとき、前記復元対象の変換データ周辺に存在する前記座標データへの置き換え、または、前記復元対象の変換データ周辺に存在する前記座標データを用いた外挿演算により、前記復元対象の変換データを復元することを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
- 前記変換テーブル復元部は、前記変換テーブルデータを復元する際に、復元対象の変換データが前記グラフィック部に対応すると識別されたとき、前記グラフィックデータに含まれた前記色情報に基づいて、前記復元対象の変換データを復元することを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015080009A (ja) * | 2013-10-15 | 2015-04-23 | 高田 周一 | データ変換装置 |
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2007
- 2007-09-27 JP JP2007250614A patent/JP2009080724A/ja active Pending
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