JP2009079861A - 耐弾防護部材及び防護製品 - Google Patents
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Abstract
【課題】
軽量であっても優れた耐弾性を有する耐弾防護部材及び防護製品を提供する。
【解決手段】
セラミックスおよび曲げ弾性率の異なる複数層構成の繊維強化プラスチックからなり、当該繊維強化プラスチックの複数層のうち曲げ弾性率の高い層が曲げ弾性率の低い層よりもセラミックスに近い側に配されてなることを特徴とする耐弾防護部材。
【選択図】なし
軽量であっても優れた耐弾性を有する耐弾防護部材及び防護製品を提供する。
【解決手段】
セラミックスおよび曲げ弾性率の異なる複数層構成の繊維強化プラスチックからなり、当該繊維強化プラスチックの複数層のうち曲げ弾性率の高い層が曲げ弾性率の低い層よりもセラミックスに近い側に配されてなることを特徴とする耐弾防護部材。
【選択図】なし
Description
本発明は、優れた耐弾性を発揮できる耐弾防護部材及びそれを用いてなる防護製品に関する。
従来より、セラミックスタイルからなる第1層とポリアルケンフィラメント及びこれらポリアルメンフィラメントを少なくとも部分的に取り囲んでいるマトリックスからなる第2層の間に、金属や金属合金、プラスチック、複合材料のいずれかからなる中間層が設けられており、中間層の曲げ弾性率が第1層より小さく、第2層より大きいことを特徴とする多層防弾構造体が開示されている(例えば、特許文献1)。かかる多層防弾構造体では、高い衝撃力をもつライフル弾(例えば、7.62mmM2AP)に対しては十分な耐弾性が得られない問題があった。
また、2つ以上の曲げ弾性率の異なる層からなる耐衝撃性繊維強化プラスチックにセラミックスまたは金属を積層してなる多層構造体が開示されている(例えば、特許文献2)。例えば高い衝撃力をもつライフル弾(例えば、7.62mmM2AP)に対しては十分な耐弾性が得られないことがあった。
特開平05−106999号公報
特開2005−289056号公報
本発明は、軽量であっても優れた耐弾性を有する耐弾防護部材及び防護製品を提供せんとするものである。
すなわち本発明は、セラミックスおよび曲げ弾性率の異なる複数層構成の繊維強化プラスチックからなり、当該繊維強化プラスチックの複数層のうち曲げ弾性率の高い層が曲げ弾性率の低い層よりもセラミックスに近い側に配されてなることを特徴とする耐弾防護部材である。 また本発明は、本発明の耐弾防護部材を用いた防護製品である。
本発明によれば、従来のものに比べ、軽量で、かつ優れた耐弾性を有する耐弾防護部材及び防護製品を提供できる。したがって、身体等への装着物を構成する場合には所望の機能を発揮させることが可能になり、また、車輌、艦船、航空機の付加装甲に用いる場合にも、極めて優れた耐弾性を発揮することができる。
本発明の耐弾防護部材は、セラミックスおよび繊維強化プラスチック(以下、「FRP」とも表す。)からなる。セラミックスが自身の破壊により着弾の衝撃エネルギーを分散・吸収し、さらにFRPが残る弾丸の衝撃エネルギーを吸収して弾丸の貫通を食い止める。
本発明の耐弾防護部材におけるセラミックスの材料としては、アルミナ類、窒化類、珪石類、ボロン類、マグネシア類等や、これらの混合焼成物を好ましく採用することができる。なかでも、耐弾性、軽量性、強度、価格などの点から、アルミナ(Al2O3、純度80〜99.9%)、窒化ケイ素(Si3N4)、炭化ケイ素(SiC)、炭化ホウ素(B4C)をより好ましく使用できる。
セラミックスの特性としては、耐弾性の面から、曲げ強度250MPa以上、弾性率300GPa以上、ビッカース硬度1000GPa以上であることが好ましい。
本発明の耐弾防護部材におけるセラミックスの形状としては、1枚の耐弾防護部材に対し一体のもの1枚を積層させてもよいし、複数枚の小片を配列させて積層させてもよい。複数枚の小片を配列させる場合、小片の形状としては、三角形、長方形、正方形、台形、5角形、6角形等を採用することができる。
FRPにおける繊維としては、繊維糸条として引張強度が17cN/dtex以上であるものが好ましい。一方、価格、生産性の点からは45cN/dtex以下が好ましい。なかでも、アラミド繊維が好ましい。アラミド繊維は耐熱性に優れ、徹甲焼夷弾に対しても優れた防弾性を発揮する。
FRPにおける繊維の総繊度としては、200〜4000dtexが好ましく、より好ましくは400〜3500dtexである。200dtex以上とすることで、耐弾性に優れる。また、4000dtex以下とすることで、裁断時等の取り扱い性に優れる。
FRPにおける繊維には、熱安定剤、酸化防止剤、光安定剤、帯電防止剤、可塑剤、増粘剤、顔料、難燃剤、などを含有させてもよく、また、酸化防止剤、光安定剤、平滑剤、帯電防止剤、顔料、難燃剤、油剤などを付着させてもよい。
FRPにおける繊維布帛の形態としては、織物、編物、不織布、フェルト、一方向性シート(UD)、UDを0°/90°に積層したもの、3次元構造物などが好ましく使用でき、寸法安定性、強度から織物がさらに好ましく使用できる。織物としては、平織、綾織、朱子織、畝織、斜子織、杉綾、二重織などを用いることができる。なかでも、平織が耐弾性、寸法安定性、取り扱い性の点から好ましい。
FRPにおける繊維布帛が織物の場合、次式によるカバーファクター(織物表面を糸が占める度合を表す)が1100〜2000であるのが好ましく、1700〜2100であるのがより好ましい。1100以上とすることで、裁断時等の取り扱い性に優れる。また、2100以下とすることで、製織性に優れ品質の安定した織物が得られる。
カバーファクター=(Dw)1/2×Nw+(Df)1/2×Nf
ここに、Dw:経糸の繊度(dtex)
Nw:経糸の織密度(本/2.54cm)
Df:緯糸の繊度(dtex)
Nf:緯糸の織密度(本/2.54cm)。
カバーファクター=(Dw)1/2×Nw+(Df)1/2×Nf
ここに、Dw:経糸の繊度(dtex)
Nw:経糸の織密度(本/2.54cm)
Df:緯糸の繊度(dtex)
Nf:緯糸の織密度(本/2.54cm)。
また、FRPにおける繊維布帛には、平滑剤、帯電防止剤、難燃剤などを付着させてもよい。
FRPを構成するマトリックス樹脂としては、熱硬化性樹脂や熱可塑性樹脂を用いることができる。
熱硬化性樹脂としては例えば、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ユリア樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、ジアリルフタレート樹脂、珪素樹脂、ポリイミド樹脂、ビニルエステル樹脂などやその変性樹脂などを挙げることができる。
熱可塑性樹脂としては例えば、塩化ビニル樹脂、ポリスチレン、ABS樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、フッ素樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル、ポリアミドなど、熱可塑性ポリウレタン、ブタジエンゴム、ニトリルゴム、ネオプレン、ポリエステル等の合成ゴム又はエラストマーなどが好ましく使用できる。
中でも、フェノール樹脂とポリビニルブチラール樹脂とを主成分とする樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリエステル樹脂が好ましく、とりわけ、フェノール樹脂とポリビニルブチラール樹脂とを主成分とする樹脂が耐衝撃性、寸法安定性、強度、価格などから好ましく使用できる。
熱硬化性樹脂としては例えば、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ユリア樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、ジアリルフタレート樹脂、珪素樹脂、ポリイミド樹脂、ビニルエステル樹脂などやその変性樹脂などを挙げることができる。
熱可塑性樹脂としては例えば、塩化ビニル樹脂、ポリスチレン、ABS樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、フッ素樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル、ポリアミドなど、熱可塑性ポリウレタン、ブタジエンゴム、ニトリルゴム、ネオプレン、ポリエステル等の合成ゴム又はエラストマーなどが好ましく使用できる。
中でも、フェノール樹脂とポリビニルブチラール樹脂とを主成分とする樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリエステル樹脂が好ましく、とりわけ、フェノール樹脂とポリビニルブチラール樹脂とを主成分とする樹脂が耐衝撃性、寸法安定性、強度、価格などから好ましく使用できる。
マトリックス樹脂には、生産性や特性改善のために、変性剤、可塑剤、充填剤、離型剤、着色剤、希釈剤の添加剤などを含有せしめてもよい。
FRPの作製にあたっては、プリプレグを使用してもよい。
マトリックス樹脂として熱硬化性樹脂を用いる場合には、熱硬化性樹脂を溶剤に溶解してワニスに調整し、繊維布帛をワニス漕に通しバーコーターやクリアランスロールなどにて余分な樹脂を掻き取る方法や、コーティング、スプレーを用いた塗布等を採用することができる。
マトリッックス樹脂として熱可塑性樹脂を用いる場合には、溶融した樹脂、溶剤に溶解した樹脂あるいは樹脂エマルジョンをナイフやグラビアなどにて繊維布帛にコーティングする方法や、溶融した樹脂を直接布帛にラミネートする方法等を採用することができる。
マトリックス樹脂として熱硬化性樹脂を用いる場合には、熱硬化性樹脂を溶剤に溶解してワニスに調整し、繊維布帛をワニス漕に通しバーコーターやクリアランスロールなどにて余分な樹脂を掻き取る方法や、コーティング、スプレーを用いた塗布等を採用することができる。
マトリッックス樹脂として熱可塑性樹脂を用いる場合には、溶融した樹脂、溶剤に溶解した樹脂あるいは樹脂エマルジョンをナイフやグラビアなどにて繊維布帛にコーティングする方法や、溶融した樹脂を直接布帛にラミネートする方法等を採用することができる。
本発明の耐弾防護部材は、FRPが曲げ弾性率の異なる複数層構成であり、当該FRPの複数層のうち曲げ弾性率の高い層(高曲げ弾性率層)が曲げ弾性率の低い層(低曲げ弾性率層)よりもセラミックスに近い側(1次背面側)に配されてなることが重要である。そうすることで、高い衝撃力を有する弾丸に対しても、優れた耐弾性を得ることができる。そのメカニズムとしては次のようなことが考えられる。すなわち、セラミックスの1次背面側にFRPの高曲げ弾性率層を配することにより、この層が着弾時のセラミックスの曲げ破壊を抑制して、さらにはセラミックスを伝導する衝撃波を効率良くセラミックス側に反射することにより、セラミックスの粉砕破壊によるエネルギー吸収を最大限に活用することができる。
そして、高曲げ弾性率層の背後に配した低曲げ弾性率層においては、FRPがせん断的な破壊を抑制して伸長することにより衝撃を吸収し、弾丸の貫通を食い止めることができる。
そして、高曲げ弾性率層の背後に配した低曲げ弾性率層においては、FRPがせん断的な破壊を抑制して伸長することにより衝撃を吸収し、弾丸の貫通を食い止めることができる。
FRPの曲げ弾性率は、例えばマトリックス樹脂の量により調整することができる。
高曲げ弾性率層におけるマトリックス樹脂量としては、FRPに対し17〜25質量%が好ましい。17質量%以上とすることで、前述のような、着弾時のセラミックスの曲げ破壊の抑制や衝撃波を効率良くセラミックス側に反射することの実効を得ることができる。一方、25質量%以下とすることで、この層においてもせん断的な破壊を抑制して伸長することにより衝撃を吸収する実効を得ることができる。
また、低曲げ弾性率層におけるマトリックス樹脂量としては、FRPに対し3〜15質量%が好ましい。15質量%以下とすることで、前述のような、FRPがせん断的な破壊を抑制して伸長することにより衝撃を吸収することの実効を得ることができる。一方、3質量%以上とすることで、FRPとしての基本的な強度と形態保持性を維持することができる。
高曲げ弾性率層におけるマトリックス樹脂量としては、FRPに対し17〜25質量%が好ましい。17質量%以上とすることで、前述のような、着弾時のセラミックスの曲げ破壊の抑制や衝撃波を効率良くセラミックス側に反射することの実効を得ることができる。一方、25質量%以下とすることで、この層においてもせん断的な破壊を抑制して伸長することにより衝撃を吸収する実効を得ることができる。
また、低曲げ弾性率層におけるマトリックス樹脂量としては、FRPに対し3〜15質量%が好ましい。15質量%以下とすることで、前述のような、FRPがせん断的な破壊を抑制して伸長することにより衝撃を吸収することの実効を得ることができる。一方、3質量%以上とすることで、FRPとしての基本的な強度と形態保持性を維持することができる。
高曲げ弾性率層の曲げ弾性率としては、0.5〜3.5GPaが好ましい。0.5GPa以上とすることで、前述のような、着弾時のセラミックスの曲げ破壊の抑制や衝撃波を効率良くセラミックス側に反射することの実効を得ることができる。一方、3.5GPa以下とすることで、この層においてもせん断的な破壊を抑制して伸長することにより衝撃を吸収する実効を得ることができる。
また、低曲げ弾性率層の曲げ弾性率の高曲げ弾性率層の曲げ弾性率に対する比としては、0.05〜0.9好ましく、より好ましくは0.15〜0.65である。0.9以下とすることで、前述のような、高曲げ弾性率層と低曲げ弾性率層との機能分担による実効を得ることができる。また、0.05以上とすることで、高曲げ弾性率層で吸収しきれない衝撃から着用者を保護することができる。
また、低曲げ弾性率層の曲げ弾性率の高曲げ弾性率層の曲げ弾性率に対する比としては、0.05〜0.9好ましく、より好ましくは0.15〜0.65である。0.9以下とすることで、前述のような、高曲げ弾性率層と低曲げ弾性率層との機能分担による実効を得ることができる。また、0.05以上とすることで、高曲げ弾性率層で吸収しきれない衝撃から着用者を保護することができる。
FRPにおける、曲げ弾性率の高い層と曲げ弾性率の低い層との質量比としては、0.3:0.7〜0.7:0.3が好ましい。この範囲内とすることで、各層のもつ機能が発揮されやすくなり、十分な耐弾性が得られる。
曲げ弾性率の異なる複数層構成のFRPを製造する方法としては、樹脂量の異なるプリプレグを製作し積層した後に加熱加圧成形してもよいし、曲げ弾性率の異なる複数層を別個に成形した後に合成ゴム、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂等の接着剤を用いて接着してもよい。
本発明の耐弾防護部材において、セラミックスとFRPとの積層は両者の境界面において固定されていることが好ましい。そうすることで、FRPの曲げ弾性率の高い層が着弾時のセラミックスの曲げ破壊を抑制して、さらにはセラミックスを伝導する衝撃波を効率良くセラミックス側に反射することにより、セラミックスの粉砕破壊によるエネルギー吸収を活用することの実効を得ることができる。セラミックスとFRPとを固定する手段としては、合成ゴム、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂等の接着剤を採用することができる。
また、本発明の耐弾防護部材において、セラミックスの表側の面が繊維布帛または熱可塑性樹脂からなるフィルムにより被覆されていることも好ましい。そうすることで、着弾後のセラミックスの飛散を抑制することができる。
かかる繊維布帛を構成する繊維としては、アラミド繊維、ポリエステル繊維、ナイロン繊維等を好ましく採用することができる。
かかる繊維布帛またはフィルムとセラミックスとを接着する接着剤としては、合成ゴム、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂等を用いることができる。
また、かかる繊維布帛またはフィルムは、セラミックスの面に加えセラミックスおよびFRPの積層体の端部を覆っていることも好ましい。そうすることで、着弾時の衝撃でセラミックスの破片が飛散するのを防ぎ、セラミックスの粉砕破壊による衝撃吸収をより効率良く促進させることができる。
本発明の耐弾防護部材の形状としては、平板、曲面板等を採用できる。
本発明の防護製品の例として、本発明の耐弾防護部材の形状を人体の胸服部、背部、脇部、肩部、下腹部などを覆う形状にすることで、人体用防護チョッキに用いることができる。また、本耐弾防護部材を頭部を覆う形状とし、更にクッション材、あご紐などを取り付けることで、ヘルメットに用いることができる。また、取っ手や覗き窓、自立用の足などを取り付けることで盾に用いることができる。
[測定方法]
(1)糸の総繊度
JIS L 1013:1999 8.3.1 A法に基づき、112.5m分の小かせをサンプル数5で採取し、それぞれの質量を測定し、その値(g)に10000/112.5をかけ、見掛け繊度(dtex)を求めた。見かけ繊度から、次の式によって正量繊度を求め、算術平均値を算出した。
正量繊度(dtex)=D'×(100+Rc)/(100+Re)
ここに、D':見かけ繊度(dtex)
Rc:公定水分率(%)
Re:平衡水分率(%)。
(1)糸の総繊度
JIS L 1013:1999 8.3.1 A法に基づき、112.5m分の小かせをサンプル数5で採取し、それぞれの質量を測定し、その値(g)に10000/112.5をかけ、見掛け繊度(dtex)を求めた。見かけ繊度から、次の式によって正量繊度を求め、算術平均値を算出した。
正量繊度(dtex)=D'×(100+Rc)/(100+Re)
ここに、D':見かけ繊度(dtex)
Rc:公定水分率(%)
Re:平衡水分率(%)。
(2)糸の引張強度
JIS L 1013:1999 8.5.1に拠って測定した。試料を緩く張った状態で、引張試験機(株式会社島津製作所製AUTOGRAPH(登録商標)SD−100−C)のつかみにつかみ間隔20cmで取り付け、引張速度20cm/分の定速伸長にて試験を行った。試料を引っ張り、試料が切断したときの荷重を測定し、次の式によって引張強度を算出した。試験回数は10回とし、その算術平均値を算出した。
Tb=SD/F0
ここに、Tb:引張強度
SD:切断時の強さ
F0:試料の正量繊度。
JIS L 1013:1999 8.5.1に拠って測定した。試料を緩く張った状態で、引張試験機(株式会社島津製作所製AUTOGRAPH(登録商標)SD−100−C)のつかみにつかみ間隔20cmで取り付け、引張速度20cm/分の定速伸長にて試験を行った。試料を引っ張り、試料が切断したときの荷重を測定し、次の式によって引張強度を算出した。試験回数は10回とし、その算術平均値を算出した。
Tb=SD/F0
ここに、Tb:引張強度
SD:切断時の強さ
F0:試料の正量繊度。
(3)織密度
JIS L 1096:1999 8.6.1「織物の密度」に拠って測定した。
織物の異なる5か所のタテ方向2.54cm×ヨコ方向2.54cmにおけるタテ糸およびヨコ糸の本数を数え、それぞれについて算術平均値を算出した。
JIS L 1096:1999 8.6.1「織物の密度」に拠って測定した。
織物の異なる5か所のタテ方向2.54cm×ヨコ方向2.54cmにおけるタテ糸およびヨコ糸の本数を数え、それぞれについて算術平均値を算出した。
(4)高強度繊維強化プラスチック層を構成する布帛の目付
JIS L 1096:1999 8.4.2に則り、20cm×20cmの試験片を3枚採取し、それぞれの質量(g)を量り、その算術平均値を1m2当たりの質量(g/m2)で表した。
JIS L 1096:1999 8.4.2に則り、20cm×20cmの試験片を3枚採取し、それぞれの質量(g)を量り、その算術平均値を1m2当たりの質量(g/m2)で表した。
(5)高強度繊維強化プラスチック層を構成する布帛の厚さ
JIS L 1096:1999 8.5に則り、試料の異なる5か所について厚さ測定機を用いて、23.5kPaの加圧下、厚さを落ち着かせるために10秒間待った後に厚さを測定し、算術平均値を算出した。
JIS L 1096:1999 8.5に則り、試料の異なる5か所について厚さ測定機を用いて、23.5kPaの加圧下、厚さを落ち着かせるために10秒間待った後に厚さを測定し、算術平均値を算出した。
(6)プリプレグの樹脂量
樹脂付与前の繊維布帛を20cm×20cmに切り出した試験片を3枚採取し、120℃で20分乾燥後1〜3分のうちにそれぞれの質量(g)を量り単位面積当りの質量の平均値MA(g/m2)を算出した。
また、プリプレグを20cm×20cmに切り出した試験片を3枚採取し、上記と同様にして、単位面積当りの質量の平均値MBを算出した。
そして次式により、プリプレグ(FRP)に対する樹脂量を算出した。
樹脂量(質量%)={(MB−MA)/MB}×100
ここに、MA:樹脂付与前の繊維布帛の単位面積当りの質量(g/m2)
MB:プリプレグの単位面積当りの質量(g/m2)。
樹脂付与前の繊維布帛を20cm×20cmに切り出した試験片を3枚採取し、120℃で20分乾燥後1〜3分のうちにそれぞれの質量(g)を量り単位面積当りの質量の平均値MA(g/m2)を算出した。
また、プリプレグを20cm×20cmに切り出した試験片を3枚採取し、上記と同様にして、単位面積当りの質量の平均値MBを算出した。
そして次式により、プリプレグ(FRP)に対する樹脂量を算出した。
樹脂量(質量%)={(MB−MA)/MB}×100
ここに、MA:樹脂付与前の繊維布帛の単位面積当りの質量(g/m2)
MB:プリプレグの単位面積当りの質量(g/m2)。
(7)繊維強化プラスチックの曲げ弾性率
JIS K 7074:1988に準拠し、長さ60mm、幅20mmの試験片を、繊維強化プラスチック内の織物のタテ方向、ヨコ方向にそれぞれ5個作成し、支持ロール間距離40mm、クロスヘッド速度3mm/minで3点曲げ試験を行った。そして、得られた荷重−たわみ曲線の初期勾配から、曲げ弾性率を算出した。
JIS K 7074:1988に準拠し、長さ60mm、幅20mmの試験片を、繊維強化プラスチック内の織物のタテ方向、ヨコ方向にそれぞれ5個作成し、支持ロール間距離40mm、クロスヘッド速度3mm/minで3点曲げ試験を行った。そして、得られた荷重−たわみ曲線の初期勾配から、曲げ弾性率を算出した。
(8)繊維強化プラスチックの曲げ弾性率の高い層と曲げ弾性率の低い層との質量比
上記(6)と同様にして、曲げ弾性率の高い層を構成するプリプレグの単位面積当りの質量の積層方向の総和MHおよび曲げ弾性率の低い層を構成するプリプレグの単位面積当りの質量の積層方向の総和MLを求め、下式により質量比を求めた。
曲げ弾性率の高い層の質量比率=MH/(MH+ML)
曲げ弾性率の低い層の質量比率=ML/(MH+ML)
ここに、MH:曲げ弾性率の高い層を構成するプリプレグの単位面積当りの質量の積層方向の総和(g/m2)
ML:曲げ弾性率の低い層を構成するプリプレグの単位面積当りの質量の積層方向の総和(g/m2)。
上記(6)と同様にして、曲げ弾性率の高い層を構成するプリプレグの単位面積当りの質量の積層方向の総和MHおよび曲げ弾性率の低い層を構成するプリプレグの単位面積当りの質量の積層方向の総和MLを求め、下式により質量比を求めた。
曲げ弾性率の高い層の質量比率=MH/(MH+ML)
曲げ弾性率の低い層の質量比率=ML/(MH+ML)
ここに、MH:曲げ弾性率の高い層を構成するプリプレグの単位面積当りの質量の積層方向の総和(g/m2)
ML:曲げ弾性率の低い層を構成するプリプレグの単位面積当りの質量の積層方向の総和(g/m2)。
(9)セラミックスの曲げ強度
JIS R 1601:1995「4点曲げ強さ」に則り、全長36mm以上、幅4.0±0.1mm、厚さ3.0±0.1mmの試験片を2枚採取し、それぞれの曲げ強度を測定し、その算術平均値を算出した。
JIS R 1601:1995「4点曲げ強さ」に則り、全長36mm以上、幅4.0±0.1mm、厚さ3.0±0.1mmの試験片を2枚採取し、それぞれの曲げ強度を測定し、その算術平均値を算出した。
(10)セラミックスの弾性率
JIS R 1602:1995により、厚さ1.0mm、幅4.0mmの試験片を1枚採取し、支持ロール間距離30mm、クロスヘッド速度0.5mm/minで3点曲げ試験を行った。そして、得られた歪み−応力曲線から、静的弾性率を算出した。
JIS R 1602:1995により、厚さ1.0mm、幅4.0mmの試験片を1枚採取し、支持ロール間距離30mm、クロスヘッド速度0.5mm/minで3点曲げ試験を行った。そして、得られた歪み−応力曲線から、静的弾性率を算出した。
(11)セラミックスのビッカース硬度
JIS R 1610:2003「ビッカース硬さ」に則り、ビッカース圧子を試験力9.807Nで15秒間負荷し、除荷後、試験片に残るくぼみの対角線2つの長さを測定した。対角線長さと試験力からビッカース硬度を算出した。これを5回繰り返し、その算術平均値を算出した。
JIS R 1610:2003「ビッカース硬さ」に則り、ビッカース圧子を試験力9.807Nで15秒間負荷し、除荷後、試験片に残るくぼみの対角線2つの長さを測定した。対角線長さと試験力からビッカース硬度を算出した。これを5回繰り返し、その算術平均値を算出した。
(12)耐弾防護部材の耐弾性
NIJ Standard 0101.04「Ballistic Resistance of Personal Body Armor」に則り、7.62mm M2AP弾(弾丸質量:10.8g)を各耐弾防護部材1枚の中央に弾速:869m/sで1発ずつ、6枚射撃し、1発以上貫通した場合は貫通、6発とも不貫通であった場合は不貫通として耐弾性を評価した。
NIJ Standard 0101.04「Ballistic Resistance of Personal Body Armor」に則り、7.62mm M2AP弾(弾丸質量:10.8g)を各耐弾防護部材1枚の中央に弾速:869m/sで1発ずつ、6枚射撃し、1発以上貫通した場合は貫通、6発とも不貫通であった場合は不貫通として耐弾性を評価した。
(13)FRPの損傷評価
上記(12)の評価に併せて、FRPの損傷の度合いを、目視により、以下の基準にて評価した。
大:FRPの損傷が激しい。
中:FRPの損傷が認められる。
小:FRPの損傷が殆ど認められない。
FRPの損傷の度合いが小さいほど、着用者に伝わる衝撃が小さく、安全である。
上記(12)の評価に併せて、FRPの損傷の度合いを、目視により、以下の基準にて評価した。
大:FRPの損傷が激しい。
中:FRPの損傷が認められる。
小:FRPの損傷が殆ど認められない。
FRPの損傷の度合いが小さいほど、着用者に伝わる衝撃が小さく、安全である。
[実施例1]
(セラミックス)
炭化ケイ素(SiC)からなる、寸法10cm×10cm、厚さ8.5mm、曲げ強度421MPa、弾性率386GPa、ビッカース硬度2600GPaのセラミックスを用いた。
(セラミックス)
炭化ケイ素(SiC)からなる、寸法10cm×10cm、厚さ8.5mm、曲げ強度421MPa、弾性率386GPa、ビッカース硬度2600GPaのセラミックスを用いた。
(FRP)
(高曲げ弾性率層用プリプレグ)
アラミド繊維製平織り織布(東レ・デュポン製、“ケブラー”(登録商標)織物T770、糸の総繊度3300dtex、糸の引張強度20.3cN/dtex、目付460g/m2、タテ方向の織密度17本/2.54cm、ヨコ方向の織密度16.5本/2.54cm、厚さ0.64mm)にフェノール樹脂とポリビニルブチラール樹脂とを主成分とする樹脂を塗布し、乾燥して、マトリックス樹脂量が21質量%の高曲げ弾性率層用プリプレグを得た。
(高曲げ弾性率層用プリプレグ)
アラミド繊維製平織り織布(東レ・デュポン製、“ケブラー”(登録商標)織物T770、糸の総繊度3300dtex、糸の引張強度20.3cN/dtex、目付460g/m2、タテ方向の織密度17本/2.54cm、ヨコ方向の織密度16.5本/2.54cm、厚さ0.64mm)にフェノール樹脂とポリビニルブチラール樹脂とを主成分とする樹脂を塗布し、乾燥して、マトリックス樹脂量が21質量%の高曲げ弾性率層用プリプレグを得た。
(低曲げ弾性率層用プリプレグ)
塗布量を変更した以外は上記高曲げ弾性率層用プリプレグと同様にして、マトリックス樹脂量が9質量%の低曲げ弾性率層用プリプレグを得た。
塗布量を変更した以外は上記高曲げ弾性率層用プリプレグと同様にして、マトリックス樹脂量が9質量%の低曲げ弾性率層用プリプレグを得た。
(成形)
上記の各プリプレグを20cm×20cmに裁断し、高曲げ弾性率層用プリプレグを9枚、低曲げ弾性率層用プリプレグを10枚積層し、その後150℃、4.9MPaで30分加熱加圧成形して、高曲げ弾性率層/低曲げ弾性率層の構成を有するFRPを得た。
上記の各プリプレグを20cm×20cmに裁断し、高曲げ弾性率層用プリプレグを9枚、低曲げ弾性率層用プリプレグを10枚積層し、その後150℃、4.9MPaで30分加熱加圧成形して、高曲げ弾性率層/低曲げ弾性率層の構成を有するFRPを得た。
(耐弾防護部材)
上記FRPの高曲げ弾性率層側にウレタン系接着剤を塗布し、その上にセラミックスを固定させ、さらにその上にウレタン系接着剤を塗布し、アラミド繊維布帛をセラミックス側の面および積層体端部を覆うようにして固定させ、耐弾防護部材を得た。
上記FRPの高曲げ弾性率層側にウレタン系接着剤を塗布し、その上にセラミックスを固定させ、さらにその上にウレタン系接着剤を塗布し、アラミド繊維布帛をセラミックス側の面および積層体端部を覆うようにして固定させ、耐弾防護部材を得た。
[実施例2〜5]
(セラミックス)
実施例1で用いたのと同様のものを用いた。
(セラミックス)
実施例1で用いたのと同様のものを用いた。
(FRP)
高曲げ弾性率層用プリプレグの積層枚数および低曲げ弾性率層用プリプレグの積層枚数を表1記載のように変更した以外は実施例1と同様にして、高曲げ弾性率層/低曲げ弾性率層の構成を有するFRPを得た。
高曲げ弾性率層用プリプレグの積層枚数および低曲げ弾性率層用プリプレグの積層枚数を表1記載のように変更した以外は実施例1と同様にして、高曲げ弾性率層/低曲げ弾性率層の構成を有するFRPを得た。
(耐弾防護部材)
上記FRPを用いた以外は実施例1と同様にして、耐弾防護部材を得た。
上記FRPを用いた以外は実施例1と同様にして、耐弾防護部材を得た。
[実施例6]
(セラミックス)
実施例1で用いたのと同様のものを用いた。
(セラミックス)
実施例1で用いたのと同様のものを用いた。
(FRP)
(高曲げ弾性率層用プリプレグ)
塗布量を変更した以外は実施例1と同様にして、マトリックス樹脂量が17質量%の高曲げ弾性率層用プリプレグを得た。
(高曲げ弾性率層用プリプレグ)
塗布量を変更した以外は実施例1と同様にして、マトリックス樹脂量が17質量%の高曲げ弾性率層用プリプレグを得た。
(低曲げ弾性率層用プリプレグ)
塗布量を変更した以外は上記高曲げ弾性率層用プリプレグと同様にして、マトリックス樹脂量が15質量%の低曲げ弾性率層用プリプレグを得た。
塗布量を変更した以外は上記高曲げ弾性率層用プリプレグと同様にして、マトリックス樹脂量が15質量%の低曲げ弾性率層用プリプレグを得た。
(成形)
上記の高曲げ弾性率層用プリプレグを9枚、上記の低曲げ弾性率層用プリプレグを9枚積層して用いた以外は実施例1と同様にして、高曲げ弾性率層/低曲げ弾性率層の構成を有するFRPを得た。
上記の高曲げ弾性率層用プリプレグを9枚、上記の低曲げ弾性率層用プリプレグを9枚積層して用いた以外は実施例1と同様にして、高曲げ弾性率層/低曲げ弾性率層の構成を有するFRPを得た。
(耐弾防護部材)
上記FRPを用いた以外は実施例1と同様にして、耐弾防護部材を得た。
上記FRPを用いた以外は実施例1と同様にして、耐弾防護部材を得た。
[実施例7]
(セラミックス)
実施例1で用いたのと同様のものを用いた。
(セラミックス)
実施例1で用いたのと同様のものを用いた。
(FRP)
(高曲げ弾性率層用プリプレグ)
塗布量を変更した以外は実施例1と同様にして、マトリックス樹脂量が25質量%の高曲げ弾性率層用プリプレグを得た。
(高曲げ弾性率層用プリプレグ)
塗布量を変更した以外は実施例1と同様にして、マトリックス樹脂量が25質量%の高曲げ弾性率層用プリプレグを得た。
(低曲げ弾性率層用プリプレグ)
塗布量を変更した以外は上記高曲げ弾性率層用プリプレグと同様にして、マトリックス樹脂量が3質量%の低曲げ弾性率層用プリプレグを得た。
塗布量を変更した以外は上記高曲げ弾性率層用プリプレグと同様にして、マトリックス樹脂量が3質量%の低曲げ弾性率層用プリプレグを得た。
(成形)
上記の高曲げ弾性率層用プリプレグを9枚、上記の低曲げ弾性率層用プリプレグを10枚積層して用いた以外は実施例1と同様にして、高曲げ弾性率層/低曲げ弾性率層の構成を有するFRPを得た。
上記の高曲げ弾性率層用プリプレグを9枚、上記の低曲げ弾性率層用プリプレグを10枚積層して用いた以外は実施例1と同様にして、高曲げ弾性率層/低曲げ弾性率層の構成を有するFRPを得た。
(耐弾防護部材)
上記FRPを用いた以外は実施例1と同様にして、耐弾防護部材を得た。
上記FRPを用いた以外は実施例1と同様にして、耐弾防護部材を得た。
[比較例1]
(セラミックス)
実施例1で用いたのと同様のものを用いた。
(セラミックス)
実施例1で用いたのと同様のものを用いた。
(FRP)
(高曲げ弾性率層用プリプレグ)
塗布量を変更した以外は実施例1の高曲げ弾性率層用プリプレグと同様にして、マトリックス樹脂量が5質量%のプリプレグを得た。
(高曲げ弾性率層用プリプレグ)
塗布量を変更した以外は実施例1の高曲げ弾性率層用プリプレグと同様にして、マトリックス樹脂量が5質量%のプリプレグを得た。
(成形)
上記のプリプレグを20枚積層して用いた以外は実施例1と同様にして、高曲げ弾性率層/低曲げ弾性率層の構成を有するFRPを得た。
上記のプリプレグを20枚積層して用いた以外は実施例1と同様にして、高曲げ弾性率層/低曲げ弾性率層の構成を有するFRPを得た。
(耐弾防護部材)
上記FRPを用いた以外は実施例1と同様にして、耐弾防護部材を得た。
上記FRPを用いた以外は実施例1と同様にして、耐弾防護部材を得た。
[比較例2]
(セラミックス)
実施例1で用いたのと同様のものを用いた。
(セラミックス)
実施例1で用いたのと同様のものを用いた。
(FRP)
(高曲げ弾性率層用プリプレグ)
塗布量を変更した以外は実施例1の高曲げ弾性率層用プリプレグと同様にして、マトリックス樹脂量が15質量%のプリプレグを得た。
(高曲げ弾性率層用プリプレグ)
塗布量を変更した以外は実施例1の高曲げ弾性率層用プリプレグと同様にして、マトリックス樹脂量が15質量%のプリプレグを得た。
(成形)
上記のプリプレグを19枚積層して用いた以外は実施例1と同様にして、高曲げ弾性率層/低曲げ弾性率層の構成を有するFRPを得た。
上記のプリプレグを19枚積層して用いた以外は実施例1と同様にして、高曲げ弾性率層/低曲げ弾性率層の構成を有するFRPを得た。
(耐弾防護部材)
上記FRPを用いた以外は実施例1と同様にして、耐弾防護部材を得た。
上記FRPを用いた以外は実施例1と同様にして、耐弾防護部材を得た。
[比較例3]
(セラミックス)
実施例1で用いたのと同様のものを用いた。
(セラミックス)
実施例1で用いたのと同様のものを用いた。
(FRP)
実施例1で用いたのと同様のものを用いた。
実施例1で用いたのと同様のものを用いた。
(耐弾防護部材)
上記FRPの低曲げ弾性率層側にセラミックスを固定させた以外は実施例1と同様にして、耐弾防護部材を得た。
上記FRPの低曲げ弾性率層側にセラミックスを固定させた以外は実施例1と同様にして、耐弾防護部材を得た。
評価結果を表1,2に示す。実施例と比較例を比較すると、実施例の耐弾防護部材は、ライフル弾に対し良好な耐弾性を示した。
以上説明したように、本発明は従来の耐弾防護部材と比較して優れた耐弾性を有する。
本発明は、例えば、防弾板(防護チョッキへの挿入板)や盾、車輌及び艦船または航空機の付加装甲といった防護製品の用途に好適に用いることができる。
Claims (4)
- セラミックスおよび曲げ弾性率の異なる複数層構成の繊維強化プラスチックからなり、当該繊維強化プラスチックの複数層のうち曲げ弾性率の高い層が曲げ弾性率の低い層よりもセラミックスに近い側に配されてなることを特徴とする耐弾防護部材。
- 前記繊維強化プラスチックの曲げ弾性率の高い層のマトリックス樹脂量が17〜25質量%であり、曲げ弾性率の低い層のマトリックス樹脂量が3〜15質量%である、請求項1記載の耐弾防護部材。
- 前記繊維強化プラスチックにおける、曲げ弾性率の高い層と曲げ弾性率の低い層との質量比が0.3:0.7〜0.7:0.3である、請求項1または2記載の耐弾防護部材。
- 請求項1〜3いずれか記載の耐弾防護部材を用いたことを特徴とする防護製品。
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JP2007250810A JP2009079861A (ja) | 2007-09-27 | 2007-09-27 | 耐弾防護部材及び防護製品 |
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-
2007
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