JP2009078670A - Vehicular seat structure - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、車両のシート構造に関する。詳しくは、車両のフロア上に配設された着座部となる第1シートを、第1シートの後方或いは前方位置に配設された第2シートの下部空間内に収容することのできる車両のシート構造に関する。 The present invention relates to a vehicle seat structure. Specifically, a vehicle seat capable of accommodating a first seat serving as a seating portion disposed on the floor of the vehicle in a lower space of the second seat disposed behind or in front of the first seat. Concerning structure.
従来、車両の室内に三列のシートが配設されているシート構造において、二列目シートを折畳んで三列目シートの下部空間内に収容できるようになっているものがある。ここで、下記特許文献1には、二列目シートを後方側にスライド移動させることによって、これを三列目シートの下部空間内に収容させられるようにした技術が開示されている。この開示では、二列目シートと三列目シートが共に、二人〜三人が着座することのできる横長状の幅長を有した構成となっている。したがって、このような横長状の二列目シートを収容可能とするために、三列目シートには、これに対応した横長状の下部空間が形成されている。
しかし、上記開示の従来技術では、三列目シートに下部空間が形成されているために、三列目シートのフロアに対する支持強度が不足し易い構成となっている。 However, in the related art disclosed above, since the lower space is formed in the third row seat, the support strength of the third row seat with respect to the floor is likely to be insufficient.
本発明は、上記した問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、第1シートを収容可能とする空間を第2シートの下部に形成しても、第2シートのフロアに対する支持強度を担保できるようにすることにある。 The present invention was devised to solve the above-described problems, and the problem to be solved by the present invention is to form a space in the lower portion of the second sheet that can accommodate the first sheet. It is to be able to ensure the supporting strength of the second sheet with respect to the floor.
上記課題を解決するために、本発明の車両のシート構造は次の手段をとる。
先ず、第1の発明は、車両のフロア上に配設された着座部となる第1シートを、第1シートの後方或いは前方位置に配設された第2シートの下部空間内に収容することのできる車両のシート構造である。第1シートは、シートバックをシートクッションの上面部に前倒しした折畳み姿勢状態で、第2シートの下部空間内に収容されるようになっている。第2シートの下部空間内には、第2シートをフロアに対して下方側から支持可能な補強姿勢をとることのできる補強構造体が配設されている。この補強構造体は、第1シートが下部空間内に入り込む移動を許容できるように退避移動させられるようになっている。第1シートが下部空間内に入り込んで補強構造体が退避移動した状態では、第1シートが下部空間内で第2シートをフロアに対して下方側から支持可能な補強姿勢をとるようになっている。
In order to solve the above problems, the vehicle seat structure of the present invention takes the following means.
First, according to a first aspect of the present invention, a first seat serving as a seating portion disposed on a vehicle floor is accommodated in a lower space of a second seat disposed at a rear or front position of the first seat. This is a vehicle seat structure that can be used. The first seat is accommodated in the lower space of the second seat in a folded posture in which the seat back is tilted forward to the upper surface of the seat cushion. In the lower space of the second sheet, a reinforcing structure capable of taking a reinforcing posture capable of supporting the second sheet from the lower side with respect to the floor is disposed. This reinforcing structure is retracted so that the first sheet can be allowed to enter the lower space. In a state where the first sheet enters the lower space and the reinforcing structure is retracted, the first sheet takes a reinforcing posture capable of supporting the second sheet from the lower side with respect to the floor in the lower space. Yes.
この第1の発明によれば、第1シートを第2シートの下部空間内に収容する前の状態では、この下部空間内には補強構造体が補強姿勢となって配設される。これにより、第2シートが、補強構造体によって、フロアに対して下方側から支持されて補強された状態となる。そして、この第2シートの下部空間内にある補強構造体を退避移動させることにより、第1シートを下部空間内に収容することができるようになる。これにより、補強構造体による第2シートの補強状態は解かれるが、代わりに第2シートの下部空間内に入り込んだ第1シートが第2シートをフロアに対して下方側から支持可能な補強姿勢をとる。したがって、この第1シートによって、第2シートのフロアに対する支持強度を担保することができる。 According to the first aspect of the present invention, the reinforcing structure is disposed in a reinforcing posture in the lower space before the first sheet is accommodated in the lower space of the second sheet. Thereby, the 2nd sheet will be in the state where it was supported and reinforced by the reinforcement structure from the lower side to the floor. The first sheet can be accommodated in the lower space by retreating the reinforcing structure in the lower space of the second sheet. As a result, the reinforcing state of the second sheet by the reinforcing structure is released, but instead, the first sheet that has entered the lower space of the second sheet can support the second sheet from the lower side with respect to the floor. Take. Therefore, the support strength with respect to the floor of a 2nd sheet | seat can be ensured by this 1st sheet | seat.
次に、第2の発明は、上述した第1の発明において、補強構造体は、常時は附勢によって第2シートを支持可能な補強姿勢をとるように保持されている。そして、補強構造体は、第1シートが下部空間内に入り込む動きによって、その附勢に抗して押し退けられるようになっている。
この第2の発明によれば、補強構造体は、第1シートを第2シートの下部空間内に収容する動きによって押し退けられる。そして、補強構造体は、第1シートが第2シートの下部空間から外へ出される動きによって、附勢によって第2シートを支持可能な補強姿勢状態に戻される。
Next, according to a second aspect, in the first aspect described above, the reinforcing structure is held so as to always take a reinforcing posture capable of supporting the second sheet by urging. And the reinforcement structure is pushed away against the urging | biasing by the motion which a 1st sheet | seat enters in lower space.
According to the second aspect of the invention, the reinforcing structure is pushed away by the movement of accommodating the first sheet in the lower space of the second sheet. Then, the reinforcing structure is returned to the reinforcing posture state in which the second sheet can be supported by the urging by the movement of the first sheet to the outside from the lower space of the second sheet.
次に、第3の発明は、上述した第1又は第2の発明において、第1シートと車両のフロアとの間には、第1シートを第2シートの下部空間内の位置までスライド移動させることのできるスライダ装置と、スライダ装置に対する第1シートの着座高さ位置を四節リンク機構のリンク運動によって落とし込むことのできるチルト装置と、を有する。第1シートは、チルト装置の作動によってフロア上に落とし込まれた姿勢状態で、スライダ装置の作動により第2シートの下部空間内に収容されるようになっている。第1シートとスライダ装置との間には、第1シートの落とし込み移動を当接によって規制するストッパとしての機能を有し、第1シートにかかる下方向の負荷荷重をスライダ装置の構成部材に直接伝達することのできる伝達構造が設定されている。 Next, according to a third aspect, in the first or second aspect described above, the first seat is slid to a position in the lower space of the second seat between the first seat and the vehicle floor. And a tilt device capable of dropping the seating height position of the first seat with respect to the slider device by the link motion of the four-bar linkage mechanism. The first sheet is accommodated in the lower space of the second sheet by the operation of the slider device in a posture state in which the first sheet is dropped onto the floor by the operation of the tilt device. Between the first sheet and the slider device, there is a function as a stopper for restricting the drop movement of the first sheet by contact, and the downward load applied to the first sheet is directly applied to the constituent members of the slider device. A transmission structure capable of transmitting is set.
この第3の発明によれば、第1シートがチルト装置の作動によってフロア上に落とし込まれる移動は、第1シートとスライダ装置との間に設定された伝達構造の当接によって規制される。これにより、フロア上に落とし込まれた姿勢となった第1シートは、かかる下方向の負荷荷重が、伝達構造によってスライダ装置の構成部材に直接伝達される支持構造となる。したがって、第1シートが第2シートの下部空間内に収容された時には、第1シートの上記伝達構造を介した支持構造によって、第2シートを下方側から支持可能な支持強度が発揮される。 According to the third aspect, the movement of the first sheet dropped onto the floor by the operation of the tilt device is restricted by the contact of the transmission structure set between the first sheet and the slider device. As a result, the first sheet in the posture dropped onto the floor has a support structure in which the downward load is directly transmitted to the constituent members of the slider device by the transmission structure. Therefore, when the first sheet is accommodated in the lower space of the second sheet, the support structure that can support the second sheet from the lower side is exhibited by the support structure via the transmission structure of the first sheet.
以下に、本発明を実施するための最良の形態の実施例について、図面を用いて説明する。 Embodiments of the best mode for carrying out the present invention will be described below with reference to the drawings.
始めに、実施例1の車両のシート構造について、図1〜図7を用いて説明する。ここで、図1には、本実施例の車両のシート構造が側面図によって示されている。同図に示されるように、車両のフロアF上には、車両の二列目シートとなるセカンドシート20と三列目シートとなるサードシート30とが車両の前後方向に並んで配設されている。ここで、セカンドシート20が本発明の第1シートに相当し、サードシート30が本発明の第2シートに相当する。なお、図示は省略されているが、セカンドシート20の前列側には、運転席や助手席となるフロントシートが配設されている。
First, the vehicle seat structure of the first embodiment will be described with reference to FIGS. Here, in FIG. 1, the seat structure of the vehicle of the present embodiment is shown in a side view. As shown in the figure, on the vehicle floor F, a
このうち、図示前列側に配設されたセカンドシート20は、この列に着座する二人〜三人の着座者を皆着座させることのできる横長状の幅長を有した構成となっている。そして、その後ろ側の列に配設されたサードシート30も、この列に着座する二人〜三人の着座者を皆着座させることのできる横長状の幅長を有した構成となっている。そして、本実施例のシート構造では、図2に示されるように、この前列側のセカンドシート20を折畳んでフロアF上に落とし込んだ姿勢に切り換えることにより、セカンドシート20全体を後列側のサードシート30下に形成された収容空間34内にスライドさせて収容できるようになっている。ここで、収容空間34が本発明の下部空間に相当する。
Among these, the
そのため、サードシート30は、上記収容空間34を有した空きのある構成によって、フロアFに対する支持強度が不足し易い構成となっている。そこで、図1に示されるように、このサードシート30下の収容空間34内には、サードシート30をフロアFに対して下方側から支持可能な補強姿勢をとることのできる補強構造体1が配設されている。この補強構造体1は、その下端部分がフロアFに連結されて設けられており、セカンドシート20が収容空間34に入り込む前の常時は、附勢によってサードシート30を下方側から支持可能な起立姿勢の状態に保持されている。
Therefore, the
そして、図2に示されるように、補強構造体1は、セカンドシート20が収容空間34内に入り込む動きによって、このセカンドシート20に押し退けられて倒伏姿勢の状態に切り換えられる。したがって、この補強構造体1の退避構造により、セカンドシート20の収容空間34内への移動が許容されるようになっている。そして、このセカンドシート20の収容により、補強構造体1によるサードシート30の補強状態は解かれる。しかし、その代わりに、収容空間34内に入り込んだセカンドシート20が、サードシート30をフロアFに対して下方側から支持可能な補強姿勢をとる。これにより、サードシート30のフロアFに対する支持強度が担保されるようになっている。
Then, as shown in FIG. 2, the reinforcing
次に、セカンドシート20の構成について詳しく説明する。このセカンドシート20は、背凭れとなるシートバック21と、着座部となるシートクッション22とを有して構成されている。そして、シートバック21は、その両サイドの下端部が、リクライニング装置23を介してシートクッション22の後端部とそれぞれ連結されている。これにより、シートバック21は、リクライニング装置23をロック状態と解除状態とに切り換えることによって、シートクッション22に対して起立した姿勢位置に固定されたり、この固定状態が解除されてシートクッション22の上面部に前倒しされたりするようになっている。
Next, the configuration of the
なお、リクライニング装置23の基本的構成は、特開2002−360368号公報等の文献に開示された公知の構成となっているため、これらの詳細な説明は省略することとする。このリクライニング装置23のロック状態を解除する操作は、シートバック21の肩口に設けられた操作レバー21Aを押し下げる操作によって行われる。ここで、操作レバー21Aは、図3に示されるように、シートバック21の両肩口の位置に設けられており、それぞれシートバック21の上面部から上方側に突出するように配置されている。そして、これら操作レバー21Aは、そのどちらか一方をシートバック21の幅方向外側(アウター側或いはインナー側)に回動させる押し下げ操作を行うことにより、リクライニング装置23のロック状態を解除するようになっている。
Note that the basic configuration of the reclining
ここで、リクライニング装置23は、常時はロック状態となる作動方向に附勢がかけられている。そして、リクライニング装置23は、図示は省略されているが、操作レバー21Aとケーブルによって接続された操作部品が操作レバー21Aの解除操作によって作動操作されることにより、上記の附勢に抗してロック状態が解除されるようになっている。そして、リクライニング装置23のロック状態が解除されることにより、シートバック21の背凭れ角度の固定状態が解除される。これにより、シートバック21をシートクッション22の上面部に前倒しすることができる。
Here, the
なお、図示は省略されているが、シートバック21とシートクッション22との間には、シートバック21を前倒し方向に附勢するばね部材が掛着されている。これにより、シートバック21は、操作レバー21Aの解除操作(押し下げ操作)によってリクライニング装置23のロック状態が解除されることにより、附勢によってシートクッション22の上面部に前倒しされるようになっている。ここで、シートクッション22は、その下部に配設された前後方向に並ぶ左右一対のリンクアーム24A,24Bから成るチルト装置24を介して、フロアF上に配設された左右一対のスライダ装置25とそれぞれ連結されている。
Although not shown, a spring member that urges the seat back 21 forward is hooked between the seat back 21 and the
このスライダ装置25は、セカンドシート20のフロアFに対する着座位置を前後方向に調整移動させることのできる構成を備えている。具体的には、スライダ装置25は、フロアFに対して一体的に固定設置されたレール形状のロアレール25Bと、このロアレール25Bに対してレールの延びる方向にスライド移動可能に嵌め込まれたレール形状のアッパレール25Aと、を有する。これらロアレール25Bやアッパレール25Aは、それぞれ、車両の前後方向に向けてレール形状が延びるように配置形成されている。詳しくは、ロアレール25Bは、図2に示されるように、セカンドシート20をサードシート30の下部に形成された収容空間34内の位置までスライド移動させられる前後方向の長さを備えている。
The
ここで、スライダ装置25は、図6及び図7に示されるように、アッパレール25A上に設けられたロック爪25Cが、アッパレール25Aとロアレール25Bとに貫通して形成された貫通孔H・・内に跨って入り込むことにより、ロアレール25Bに対するアッパレール25Aのスライド移動を規制する構成となっている。このロック爪25Cは、図示しないばね部材の附勢力によって、常時は貫通孔H・・内に入り込む作動方向に附勢されている。
Here, as shown in FIGS. 6 and 7, the
そして、このロック爪25Cは、図示は省略されているが、図3において後述するセカンドシート20がフロアF上に落とし込まれる動きに連動して動く操作機構の解除作動によって、上記の附勢に抗して貫通孔H・・から抜き外されるようになっている。これにより、アッパレール25Aのスライド移動の規制状態が解除された状態に保たれる。
The locking claw 25C is not shown in the figure, but the above-described urging is achieved by the release operation of the operation mechanism that moves in conjunction with the movement of the
したがって、フロアF上に落とし込まれた姿勢のセカンドシート20をそのまま車両後方にスライド移動させることにより、セカンドシート20をサードシート30の下部の収容空間34内に収容することができる。上述した貫通孔H・・は、ロアレール25Bの長手方向の広い範囲にわたって形成されている。これにより、アッパレール25Aのスライド移動を、ロアレール25Bにおける前後方向の広い範囲で規制できるようになっている。
Therefore, the
そして、図5に示されるように、上述した両アッパレール25Aに対しては、それらの上面部に固定設置されたL字板状のブラケットLの側板部に、前述した左右一対のリンクアーム24A,24Bの各下端がそれぞれ回動可能に軸支連結されている。そして、各リンクアーム24A,24Bの上端は、シートクッション22の骨格を成すクッションフレーム22Fの側板部に対して回動可能に軸支連結されている。これにより、図1に示されるように、シートクッション22とアッパレール25Aとの間に、リンクアーム24A,24Bの起倒回動に伴ってシートクッション22の着座高さ位置を変動させることのできる四節リンク機構が構成されている。
As shown in FIG. 5, for the above-described
上記したリンクアーム24A,24Bは、その起倒回動によって、シートクッション22を着座使用される使用位置と、フロアF上に落とし込んだ倒伏位置と、の間で位置変動させる。このリンクアーム24A,24Bの起倒回動は、シートクッション22が図示された着座使用位置となるところで、前側の各リンクアーム24Aの上端連結部に設けられた図示しない回転留め装置のロック作動によってロックされるようになっている。
The above-described
ここで、上述した回転留め装置の基本的構成は、前述したリクライニング装置23と実質的に同じ構成となっている。すなわち、回転留め装置も、これをロック状態と解除状態とに切り換えることによって、各リンクアーム24A,24Bを起立させた姿勢状態に固定したり、この固定状態を解除してセカンドシート20全体をフロアF上に落とし込んだりできるようになっている。そして、この回転留め装置のロック状態を解除する操作も、前述したシートバック21の肩口に設けられた操作レバー21Aを押し下げる操作によって行えるようになっている。
Here, the basic configuration of the above-described rotation locking device is substantially the same as the above-described
具体的には、操作レバー21Aは、その解除操作を行うことによって、先ず各リクライニング装置23のロック状態を解除する。そして、操作レバー21Aは、リクライニング装置23のロック状態を解除した回動位置よりも更に深い位置まで解除操作を行うことによって、各回転留め装置(図示省略)のロック状態を解除するようになっている。したがって、セカンドシート20が着座使用可能な姿勢となっている状態で、操作レバー21Aの解除操作を行うことにより、先ず、リクライニング装置23のロック状態が解除されてシートバック21が前倒しされる。
Specifically, the
そして、この状態で操作レバー21Aの解除操作をやめれば、セカンドシート20をこの折畳んだ姿勢状態のまま保持することができる。しかし、この状態から、再度、操作レバー21Aを深い位置まで解除操作することにより、回転留め装置のロック状態が解除される。これにより、折畳み姿勢状態のセカンドシート20全体が、フロアF上に落とし込まれる。このとき、セカンドシート20がフロアF上に落とし込まれる動きは、各アッパレール25Aの上面部に固定設置された各ストッパ26がクッションフレーム22Fと当接する位置で規制されるようになっている。ここで、ストッパ26が本発明の伝達構造に相当する。
If the release operation of the
これらストッパ26は、図5に示されるように、前述した各アッパレール25Aの上面部にそれぞれ一体的に固定設置されている。これらストッパ26は、その当接によってセカンドシート20の沈み込みを規制した状態では、セカンドシート20が比較的大きな力で下方側に押圧される力を受けても、変形したり破損したりすることのない剛性及び強度を備えた構成となっている。
As shown in FIG. 5, these
したがって、上記したセカンドシート20にかかる下方側への負荷荷重は、クッションフレーム22Fからリンクアーム24A,24Bを介さずに、各ストッパ26によって、フロアF上に固定設置されたスライダ装置25に直接伝達される。よって、各リンクアーム24A,24Bとの当接によってセカンドシート20の沈み込みを規制するようになっている構成と比べると、各リンクアーム24A,24Bにかかる負荷を軽減することができ、セカンドシート20を安定した強い支持力で下方側から支持することができる。
Therefore, the downward load applied to the
次に、図3に戻って、サードシート30について説明する。このサードシート30も、背凭れとなるシートバック31と、着座部となるシートクッション32とを有して構成されている。そして、このサードシート30は、シートクッション32の下部に設けられた支持体33によって、フロアF上に固定支持されている。この支持体33は、シートクッション32下部の両サイドに立設された枠状に組まれた側枠33Aと、この両側枠33Aを繋ぐ天板33Bと、によって構成されている。
Next, returning to FIG. 3, the
この天板33Bは、シートクッション32の骨格を成す図示しないフレームと一体的に結合されている。これにより、両側枠33Aと天板33Bとによって囲まれた空間が、車両前後方向に開口した収容空間34として形成されている。この収容空間34は、前述した折畳み姿勢状態のセカンドシート20を、その内部に収めることのできる大きさに形成されている。そして、図1に示されるように、この収容空間34内には、前述したサードシート30の支持強度を補強するための補強構造体1が配設されている。
The
この補強構造体1は、側面視でアーム形状をした前枠2と、後枠3と、これらの上端側部同士を連結する連結アーム4と、を有する。詳しくは、図4に示されるように、前枠2は、正面視で門形状を成して形成されている。そして、前枠2は、その両脚の下端部が、連結ピン7AによってフロアFに対して回動可能に軸支連結されている。そして、図1に戻って、後枠3も、図示は省略されているが、前枠2と同じように、正面視で門形状を成して形成されている。そして、この後枠3も、その両脚の下端部が、連結ピン7BによってフロアFに対して回動可能に軸支連結されている。
The reinforcing
そして、上記前枠2と後枠3とは、その両脚の上端部同士が、連結アーム4によって互いに連結されている。詳しくは、連結アーム4は、その図示左側の端部が、連結ピン7Cによって前枠2に回動可能に軸支連結されている。そして、連結アーム4の右側の端部は、連結ピン7Dによって後枠3に回動可能に軸支連結されている。これにより、補強構造体1は、前枠2と後枠3とが連動して起倒回動する四節リンク機構を成して構成されている。
The
この補強構造体1は、後枠3の下端部とフロアFとの間に掛着された引張ばね5の附勢力によって、常時は前枠2と後枠3とが図示反時計回り方向に回動附勢されている。そして、この前枠2と後枠3の附勢による回動は、前枠2の下端部がフロアFに固定されたストッパ6と当接する位置で規制されるようになっている。これにより、補強構造体1は、セカンドシート20が収容空間34内に入り込む前の常時は、前枠2と後枠3とがフロアFに対して起立した姿勢位置に保持されている。
The reinforcing
そして、この補強構造体1が起立した姿勢状態では、補強構造体1が支持体33の天板33BをフロアFに対して下方側から支持した状態となる。これにより、例えばサードシート30が車両衝突発生時の弾みで下方側に大きく沈み込もうとする荷重が、補強構造体1によって下方側から支持されるようになる。しかし、この補強構造体1は、図2に示されるように、セカンドシート20がサードシート30下の収容空間34内に入り込む移動によって、後方側に押し退けられて倒し込まれるようになっている。
And in the attitude | position state in which this
そして、この補強構造体1の退避移動構造によって、セカンドシート20が収容空間34内に入り込む移動が許容されるようになっている。しかし、セカンドシート20が収容空間34内に入り込むことにより、上述した補強構造体1によるサードシート30の補強状態は解かれた状態となる。しかし、このセカンドシート20が収容空間34内に入り込むことにより、このセカンドシート20が補強構造体1に代わってサードシート30を下方側から支持することのできる状態となる。
The retraction movement structure of the reinforcing
具体的には、図5に示されるように、セカンドシート20は、折畳み姿勢とされたシートバック21の背面部が、サードシート30の天板33Bの下部に位置した状態となる。これにより、サードシート30にかかる下方向の負荷荷重が、セカンドシート20のシートバック21の背面部によって下方側から受け止められるようになっている。詳しくは、このセカンドシート20にかかる下方向の負荷荷重は、クッションフレーム22Fとスライダ装置25との間に設けられたストッパ26に受け止められて支持される。
Specifically, as shown in FIG. 5, the
このように、本実施例の車両のシート構造によれば、セカンドシート20をサードシート30の収容空間34内に収容移動させることにより、この収容空間34内にある補強構造体1を退避移動させることができる。これにより、補強構造体1によるサードシート30の補強状態は解かれるが、代わりに収容空間34内に入り込んだセカンドシート20がサードシート30をフロアFに対して下方側から支持可能な補強姿勢をとる。したがって、このセカンドシート20によって、サードシート30のフロアFに対する支持強度を担保することができる。
As described above, according to the vehicle seat structure of the present embodiment, the
続いて、実施例2の車両のシート構造について、図8を用いて説明する。なお、本実施例では、実施例1で説明した車両のシート構造と実質的に構成や作用が同じとなる箇所については同一の符号を付して説明を省略し、異なる箇所について詳しく説明をする。 Next, the vehicle seat structure of the second embodiment will be described with reference to FIG. In the present embodiment, portions that are substantially the same in configuration and operation as the vehicle seat structure described in the first embodiment are denoted by the same reference numerals, description thereof is omitted, and different portions are described in detail. .
本実施例では、サードシート30下に形成された収容空間34内に、二つのシリンダー型の粘性ダンパー41,42を有する補強構造体40が配設されている。この補強構造体40は、図示は省略されているが、サードシート30下の左右両側に一対で配設されている。詳しくは、各粘性ダンパー41,42は、それらの上端同士が連結端部43Aによって回動可能にヒンジ連結されている。そして、この連結端部43Aは、支持体33の側枠33Aの上枠内側面に形成された前後方向に延びるレール33Rにスライド移動可能に嵌め込まれている。
In the present embodiment, a reinforcing
そして、前側に配置されている粘性ダンパー41の下端部は、連結端部43Bによって、側枠33Aの下枠内側面に形成された前後方向に延びるレール33Rに対して回動可能にかつスライド移動可能に嵌め込まれている。また、後側に配置された粘性ダンパー42の下端部は、連結端部43Cによって、側枠33Aの下枠に対して回動可能に軸支連結されている。
And the lower end part of the
上記構成の補強構造体40は、図示は省略されているが、セカンドシート20が収容空間34内に入り込む前の常時は、図示しないばね部材の附勢力によって、連結端部43A,43Bを前方にスライド移動させた開いた姿勢状態に保持されている。これにより、例えばサードシート30が車両衝突発生時の弾みで高い速度で下方側に大きく沈み込もうとすると、各粘性ダンパー41,42に収縮方向の作用力がかかり、これらの収縮動に対する粘性抵抗力の作用によって、サードシート30が下方側から支持される。
Although the illustration of the reinforcing
そして、この補強構造体40は、図示は省略されているが、セカンドシート20が収容空間34内に入り込む移動によって後方側に押し退けられる。具体的には、前側の粘性ダンパー41がセカンドシート20によって後方側に押圧されることにより、各連結端部43A,43Bが後方側にスライド移動して、両粘性ダンパー41,42が収縮動しながら後方側に寄せ集められた起立姿勢状態となる。したがって、この補強構造体40の退避移動により、セカンドシート20の収容移動が許容される。
And although illustration is abbreviate | omitted, this
以上、本発明の実施形態を2つの実施例について説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施できるものである。
例えば、セカンドシート(第1シート)やサードシート(第2シート)は、それぞれ、各一人ずつの着座者を着座させる形状に別個分かれて形成されていてもよい。
また、補強構造体を補強姿勢状態に附勢するばね附勢は設けられていなくてもよい。すなわち、補強構造体が、セカンドシート収容時に、別途、手動操作でセカンドシートの収容を阻害しない位置に退避移動させられる構成となっていてもよい。
また、セカンドシート(第1シート)に設定するストッパとしての伝達構造は、スライダ装置側ではなくクッションフレーム側に設けられていてもよい。
また、第1シートをサードシートとして設定し、第2シートをセカンドシートとして設定してもよい。すなわち、収容される第1シートと収容する第2シートとは、互いに前後に並んだ配置関係となっていればよく、その配設位置は特に限定されない。
Although the embodiment of the present invention has been described with reference to two examples, the present invention can be implemented in various forms in addition to the above-described example.
For example, the second seat (first seat) and the third seat (second seat) may be separately formed in a shape for seating each seated person.
Further, the spring biasing that biases the reinforcing structure to the reinforcing posture may not be provided. That is, the reinforcing structure may be configured to be retracted and moved to a position that does not hinder the accommodation of the second sheet by manual operation when the second sheet is accommodated.
Further, the transmission structure as a stopper set in the second seat (first seat) may be provided on the cushion frame side instead of the slider device side.
Further, the first sheet may be set as a third sheet, and the second sheet may be set as a second sheet. In other words, the first sheet to be accommodated and the second sheet to be accommodated only have to be arranged side by side with each other, and the arrangement position is not particularly limited.
1 補強構造体
2 前枠
3 後枠
4 連結アーム
5 引張ばね
6 ストッパ
7A〜7D 連結ピン
20 セカンドシート(第1シート)
21 シートバック
21A 操作レバー
22 シートクッション
22F クッションフレーム
23 リクライニング装置
24 チルト装置
24A,24B リンクアーム
25 スライダ装置
25A アッパレール
25B ロアレール
25C ロック爪
H 貫通孔
L ブラケット
26 ストッパ(伝達構造)
30 サードシート(第2シート)
31 シートバック
32 シートクッション
33 支持体
33A 側枠
33B 天板
33R レール
34 収容空間(下部空間)
40 補強構造体
41 粘性ダンパー
42 粘性ダンパー
43A〜43C 連結端部
F フロア
DESCRIPTION OF
21 Seat back
30 Third sheet (second sheet)
31 Seat back 32
40
Claims (3)
前記第1シートは、シートバックをシートクッションの上面部に前倒しした折畳み姿勢状態で前記第2シートの下部空間内に収容されるようになっており、
前記第2シートの下部空間内には該第2シートをフロアに対して下方側から支持可能な補強姿勢をとることのできる補強構造体が配設されており、該補強構造体は前記第1シートが前記下部空間内に入り込む移動を許容できるように退避移動させられるようになっており、前記第1シートが下部空間内に入り込んで前記補強構造体が退避移動した状態では前記第1シートが前記下部空間内で前記第2シートをフロアに対して下方側から支持可能な補強姿勢をとるようになっていることを特徴とする車両のシート構造。 A vehicle seat structure capable of accommodating a first seat serving as a seating portion disposed on a floor of a vehicle in a lower space of a second seat disposed behind or in front of the first seat. There,
The first seat is adapted to be accommodated in a lower space of the second seat in a folded posture state in which a seat back is tilted forward to an upper surface portion of a seat cushion.
In the lower space of the second sheet, a reinforcing structure capable of taking a reinforcing posture capable of supporting the second sheet from the lower side with respect to the floor is disposed, and the reinforcing structure is the first structure. The sheet is retracted so as to allow the sheet to enter the lower space, and the first sheet is moved in the state where the first sheet enters the lower space and the reinforcing structure is retracted. A vehicle seat structure characterized by taking a reinforcing posture capable of supporting the second seat with respect to a floor from below in the lower space.
前記補強構造体は、常時は附勢によって前記第2シートを支持可能な補強姿勢をとるように保持されており、前記第1シートが前記下部空間内に入り込む動きによってその附勢に抗して押し退けられるようになっていることを特徴とする車両のシート構造。 The vehicle seat structure according to claim 1,
The reinforcing structure is normally held so as to take a reinforcing posture capable of supporting the second sheet by urging, and the urging force is resisted by the movement of the first sheet into the lower space. A vehicle seat structure characterized by being pushed away.
前記第1シートと車両のフロアとの間には、
前記第1シートを前記第2シートの下部空間内の位置までスライド移動させることのできるスライダ装置と、
該スライダ装置に対する前記第1シートの着座高さ位置を四節リンク機構のリンク運動によって落とし込むことのできるチルト装置と、を有し、
前記第1シートは、前記チルト装置の作動によって前記フロア上に落とし込まれた姿勢状態で前記スライダ装置の作動により前記第2シートの下部空間内に収容されるようになっており、
前記第1シートと前記スライダ装置との間には、該第1シートの落とし込み移動を当接によって規制するストッパとしての機能を有し該第1シートにかかる下方向の負荷荷重を前記スライダ装置の構成部材に直接伝達することのできる伝達構造が設定されていることを特徴とする車両のシート構造。
The vehicle seat structure according to claim 1 or 2,
Between the first seat and the vehicle floor,
A slider device capable of sliding the first sheet to a position in a lower space of the second sheet;
A tilt device capable of dropping a seating height position of the first seat with respect to the slider device by a link movement of a four-bar linkage mechanism;
The first sheet is accommodated in a lower space of the second sheet by the operation of the slider device in a posture state dropped onto the floor by the operation of the tilt device,
Between the first sheet and the slider device, there is a function as a stopper for restricting the dropping movement of the first sheet by contact, and the downward load applied to the first sheet is applied to the slider device. A vehicle seat structure, characterized in that a transmission structure capable of transmitting directly to a component is set.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007248996A JP2009078670A (en) | 2007-09-26 | 2007-09-26 | Vehicular seat structure |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2007248996A JP2009078670A (en) | 2007-09-26 | 2007-09-26 | Vehicular seat structure |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2009078670A true JP2009078670A (en) | 2009-04-16 |
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Family Applications (1)
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JP2007248996A Pending JP2009078670A (en) | 2007-09-26 | 2007-09-26 | Vehicular seat structure |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2009078670A (en) |
-
2007
- 2007-09-26 JP JP2007248996A patent/JP2009078670A/en active Pending
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