JP2009071787A - 無線通信機器試験装置 - Google Patents

Abstract

【課題】時間的な変動もチェックすることができる無線通信機器試験装置を実現する。
【解決手段】無線通信機器の測定値から所定の試験項目の試験結果を演算する測定値演算部と、測定値演算部の所定の試験項目の試験結果値を表示する試験結果表示部とを具備する無線通信機器試験装置において、測定値演算部の試験結果値を保持する試験結果保持部と、試験結果保持部の所定期間以前の試験結果値を廃棄する試験結果廃棄部と、少なくとも現在の所定の試験項目の試験結果値を表示する、あるいは所定期間の所定の試験項目の試験結果値をグラフ表示するかを選択する試験結果表示選択部と、試験結果表示選択部の選択に基づき現在の所定の試験項目の試験結果値を表示する試験結果表示部と、試験結果表示選択部の選択に基づき所定期間の所定の試験項目の試験結果値をグラフ表示するグラフ表示部とを具備したことを特徴とする無線通信機器試験装置である。
【選択図】図１

Description

本発明は、時間的な変動もチェックすることができる無線通信機器試験装置に関するものである。
更に詳述すれば、無線通信機器試験装置の試験結果の表示に関するものである。

無線通信機器試験装置に関連する先行技術文献としては次のようなものがある。

横河電機株式会社発行、カタログ、「ＶＣ３３００」，２００６年発行、Ｐ１。

図５は従来より一般に使用されている従来例の要部ブロック説明図で、図６は図５の表示部分の要部構成説明図である。この場合は、携帯電話機の試験装置の例を示す。

図５において、試験実行部１は試験される携帯電話機の無線信号が入力される。
測定値演算部２は、試験される携帯電話機の測定値から、所定の試験項目の試験結果を演算する。
試験結果表示部３は、測定値演算部２で演算された試験結果を表示する。

以上の構成において、試験は試験実行部１で行われる。
試験実行部１から測定値が得られる。
得られた測定値は、測定値演算部２において演算され、必要とされる試験結果が得られる。
試験結果は、図６に示す如く、試験結果表示部３において表示される。

このような装置においては、以下の間題点がある。
一般に携帯電話機の無線特性を測定する試験装置では、対象となる端末を測定するために必要なパラメータと測定値を表示する。
図６は従来の試験装置の一例を示す画面であり、試験結果表示部３の具体例である。
画面は試験結果値表示画面３０１とパラメータ確認画面３０２に分割されている。

パラメータ確認画面３０２には現在の状態を示す設定値が表示されている。
試験結果値表示画面３０１には、試験項目として、例えば、被テスト携帯電話機が送信するパワーを測定するTX Power、試験装置からのダウンリンク送信周波数に対する被テスト携帯電話機からのアップリンク送信周波数の相対誤差を測定するFrequency Error、被テスト携帯電話機のアップリンク送信信号の位相エラーを測定するPhase Error 。

更に、被テスト携帯電話機のアップリンク送信信号が、パワーバースト規格の範囲内であるかどうかを判定するBurst Timing、送信信号のフラット部分の最大値、最小値を示すFlatness、タイムスロット境界との差を示すTiming Error、スペクトラムを示すOutput Spectrum、測定回数を示すMeasure Count、端末のIMEIを示すIMEIの項目がある。
それぞれの項目に試験結果値を表示する。

しかしながら、このような装置においては、試験結果が不合格結果であったときにも、測定中は試験結果が更新されているため、見過ごしてしまう場合があった。
また、画面描画更新速度より早く測定が行われる場合には、その間の試験結果は表示されないという問題があった。
更に、Frequency Error、Phase Error、Timing Errorのように時系列で測定結果が変動する様な測定については携帯電話機の特性を正確に把握することができなかった。

本発明の目的は、上記の課題を解決するもので、試験結果の時系列グラフを画面に表示することにより、不合格結果の見逃しを回避することと、無線通信機器の特性で時系列に変動する測定項目を正確に把握することができる無線通信機器試験装置を提供することにある。

このような課題を達成するために、本発明では、請求項１の無線通信機器試験装置においては、
無線通信機器の測定値から所定の試験項目の試験結果を演算する測定値演算部と、この測定値演算部の所定の試験項目の試験結果値を表示する試験結果表示部とを具備する無線通信機器試験装置において、前記測定値演算部の試験結果値を保持する試験結果保持部と、この試験結果保持部の所定期間以前の試験結果値を廃棄する試験結果廃棄部と、少なくとも現在の所定の試験項目の試験結果値を表示する、あるいは前記所定期間の所定の試験項目の試験結果値をグラフ表示するかを選択する試験結果表示選択部と、この試験結果表示選択部の選択に基づき現在の所定の試験項目の試験結果値を表示する試験結果表示部と、前記試験結果表示選択部の選択に基づき前記所定期間の所定の試験項目の試験結果値をグラフ表示するグラフ表示部と、を具備したことを特徴とする。

本発明の請求項２の無線通信機器試験装置においては、請求項１記載の無線通信機器試験装置において、
前記グラフ表示部は、同時に２個以上の試験項目の試験結果値をグラフ表示することを特徴とする。

本発明の請求項３の無線通信機器試験装置においては、請求項１又は請求項２記載の無線通信機器試験装置において、
前記グラフ表示部は、正常な試験結果値のグラフと現在の測定時の試験結果値のグラフとを表示することを特徴とする。

本発明の請求項４の無線通信機器試験装置においては、請求項１乃至請求項３の何れかに記載の無線通信機器試験装置において、
前記グラフ表示部は、以前測定した試験結果値のグラフと現在の測定時の試験結果値のグラフとを表示することを特徴とする。

本発明の請求項１によれば、次のような効果がある。
試験の不合格結果を見逃すことがなくなる無線通信機器試験装置が得られる。
また、無線通信機器の特性で時系列に変動する測定項目を正確に把握することができる無線通信機器試験装置試験が得られる。

本発明の請求項２によれば、次のような効果がある。
グラフ表示部は、同時に２個以上の試験項目の試験結果値をグラフ表示するので、特性の時間的変動を総合的に把握でき、効率的に試験ができる無線通信機器試験装置が得られる。

本発明の請求項３によれば、次のような効果がある。
グラフ表示部は、正常な試験結果値のグラフと現在の測定時の試験結果値のグラフとを表示できるので、不良品の特性の不良の程度を直感的に認識することができ、判定の容易な無線通信機器試験装置が得られる。

本発明の請求項４によれば、次のような効果がある。
グラフ表示部は、以前測定した試験結果値のグラフと現在の測定時の試験結果値のグラフとを表示するので、特性の変化を容易に見て把握することができる無線通信機器試験装置が得られる。

以下本発明を図面を用いて詳細に説明する。
図１は本発明の一実施例の要部ブロック説明図、図２は図１の表示部分の要部構成説明図である。この場合は、携帯電話機の試験装置の例を示す。
図において、図５と同一記号の構成は同一機能を表す。
以下、図５との相違部分のみ説明する。

図１において、試験結果保持部１１は、測定値演算部２の試験結果値を保持する。
試験結果廃棄部１２は、試験結果保持部１１の所定期間以前の試験結果値を廃棄する。
試験結果表示選択部１３は、少なくとも現在の所定の試験項目の試験結果値を表示する、あるいは所定期間の所定の試験項目の試験結果値をグラフ表示するかを選択する。
試験結果値表示部１４は、試験結果表示選択部１３の選択に基づき現在の所定の試験項目の試験結果値を表示する。

グラフ表示部１５は、試験結果表示選択部１３の選択に基づき、所定期間の所定の試験項目の試験結果値をグラフ表示する。
グラフ表示部１５は、試験結果値表示画面１５１とパラメータ確認画面１５２とグラフ表示画面１５３とを有する。

以上の構成において、試験は試験実行部１で行われる。
試験実行部１から測定値が得られる。
得られた測定値は測定値演算部２において演算され、必要とされる試験結果値が得られる。

得られた各試験結果は一度、試験結果保持部１１に保存される。
試験結果保持部１１はそれぞれの試験結果毎に保持することが可能である。
保持できる一定数以上の試験結果がある場合には、保持している中で一番古い試験結果を廃棄し、新しい試験結果を保存する。これは試験結果廃棄部１２によって処理される。

試験者は試験表示選択部１３により、試験結果を表示するか、グラフを表示するか選択できる。試験結果表示を選択した場合は、従来と同様となる。グラフ表示を選択すると、グラフ表示部１５は試験結果保持部１１に保持されている試験結果を元にグラフを生成し、グラフを表示する。
また、グラフ表示部１５はグラフ追加ボタンを押すことにより、グラフを異なる測定項目のグラフを同時に表示することもできる。

この結果、試験の不合格結果を見逃すことがなくなる無線通信機器試験装置が得られる。
また、無線通信機器の特性で、時系列に変動する測定項目を正確に把握することができる無線通信機器試験装置試験が得られる。
たとえば、一度の測定では気付くことのない携帯電話機の試験結果のゆらぎや突発的に発生するエラーの頻度の傾向を見ることができる。

図３は、本発明の他の実施例の表示部分の要部構成説明図である。
図３において、試験結果表示部２５は、パラメータ確認画面２５２とグラフ表示画面２５３を有し、グラフ表示画面２５３は同時に２個以上の試験項目の試験結果値をグラフ表示できるようにしたものである。
この場合は、Frequency Errorのグラフ２５３ＡとPhase Errorのグラフ２５３Ｂが示されている。

この結果、試験結果表示部２５は、同時に２個以上の試験項目の試験結果値をグラフ表示できるので、特性の時間的変動を総合的に把握でき、効率的に試験ができる無線通信機器試験装置が得られる。

図４は、本発明の他の実施例の表示部分の要部構成説明図である。
図４において、試験結果表示部３５は、パラメータ確認画面３５２とグラフ表示画面３５３とを有し、正常な試験結果値のグラフ３５３Ａ（点線で示す。）と現在の測定時の試験結果値のグラフ３５３Ｂとを表示する。

なお、正常な試験結果値のグラフ３５１Ａと現在の測定時の試験結果値のグラフ３５１Ｂとを別個独立に２画面に表示しても良いことは勿論である。
また、図２に示す如く、試験結果値表示画面を追加して表示しても良い。

この結果、グラフ表示部３５は、正常な試験結果値のグラフと現在の測定時の試験結果値のグラフとを表示できるので、不良品の特性の不良の程度を直感的に認識することができ、判定の容易な無線通信機器試験装置が得られる。

なお、グラフ表示部は、以前測定した試験結果値のグラフと現在の測定時の試験結果値のグラフとを表示しても良い、
この結果、特性の変化を容易に見て把握することができる無線通信機器試験装置が得られる。

また、以上の説明は、本発明の説明および例示を目的として特定の好適な実施例を示したに過ぎない。
したがって本発明は、上記実施例に限定されることなく、その本質から逸脱しない範囲で更に多くの変更、変形をも含むものである。

本発明の一実施例の要部ブロック説明図である。 図１の表示部分の要部構成説明図である。 本発明の他の実施例の表示部分の要部構成説明図である。 本発明の他の実施例の表示部分の要部構成説明図である。 従来より一般に使用されている従来例の要部ブロック説明図である。 図５の表示部分の要部構成説明図である。

符号の説明

１ 試験実行部
２ 測定値演算部
３ 試験結果表示部
３０１ 試験結果値表示画面
３０２ パラメータ確認画面
１１ 試験結果保持部
１２ 試験結果廃棄部
１３ 試験結果表示選択部
１４ 試験結果値表示部
１５ グラフ表示部
１５１ 試験結果値表示画面
１５２ パラメータ確認画面
１５３ グラフ表示画面
２５ 試験結果表示部
２５２ パラメータ確認画面
２５３ グラフ表示画面
２５３Ａ Frequency Errorのグラフ
２５３Ｂ Phase Errorのグラフ
３５ 試験結果表示部
３５２ パラメータ確認画面
３５３ グラフ表示画面
３５３Ａ 正常な試験結果値のグラフ
３５３Ｂ 現在の測定時の試験結果値のグラフ

Claims (4)

1. 試験対象の無線通信機器の測定値から所定の試験項目の試験結果を演算する測定値演算部と、この測定値演算部の試験結果値を表示する試験結果表示部とを具備する無線通信機器試験装置において、
   前記測定値演算部の所定期間の試験結果値を保持する試験結果保持部と、
   少なくとも、所定の試験項目の現在の試験結果値を表示するあるいは所定の試験項目の所定期間の試験結果値をグラフ表示するかを選択する試験結果表示選択部と、
   この試験結果表示選択部の選択に基づき所定の試験項目の現在の試験結果値を表示する試験結果表示部と、
   前記試験結果表示選択部の選択に基づき所定の試験項目の試験結果値をグラフ表示するグラフ表示部と、
   を具備したことを特徴とする無線通信機器試験装置。
2. 前記グラフ表示部は、同時に２個以上の試験項目の試験結果値をグラフ表示すること
   を特徴とする請求項１記載の無線通信機器試験装置。
3. 前記グラフ表示部は、正常な試験結果値のグラフと現在の測定時の試験結果値のグラフとを表示すること
   を特徴とする請求項１又は請求項２記載の無線通信機器試験装置。
4. 前記グラフ表示部は、以前測定した試験結果値のグラフと現在の測定時の試験結果値のグラフとを表示すること
   を特徴とする請求項１乃至請求項３の何れかに記載の無線通信機器試験装置。