JP2009069468A - 画像表示装置および画像表示方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】高ダイナミックレンジ、高階調、広色域の画像表示が可能な画像表示装置を提供する。
【解決手段】本発明の画像表示装置(液晶表示装置1)は、複数のサブ画素を有する光学変調素子(液晶表示素子4)と、複数の光源を有する照明装置(バックライト5)と、各サブ画素毎の階調度に応じて各光源の制御値を設定する光源制御値設定部(バックライト制御値決定部7)と、光学変調素子の所定の分割領域に設けられ、当該サブ画素に照射された色光を検出する光センサ6と、光センサの検出結果から所定の分割領域における各色光毎の照度を検出する照度検出部(バックライト照度検出部10)と、照度検出部の検出結果から各サブ画素毎の階調度を補正処理し、補正された補正階調度により光学変調素子を制御する階調度制御部(LCD画素制御値決定部11)と、を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像表示装置および画像表示方法に関し、特に高階調表示に好適な画像表示装置および画像表示方法に関するものである。
近年、LCD(Liquid Crystal Display)、EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ、プラズマディスプレイ、CRT(Cathode Ray Tube)、プロジェクタ等の電子ディスプレイ装置における画質改善は目覚ましく、解像度、色域については人間の視覚特性にほぼ匹敵する性能を有する装置が実現されつつある。しかしながら、輝度ダイナミックレンジについてみると、その再現範囲は1〜10[nit]程度の範囲であり、また階調数は8ビットが一般的である。一方、人間の視覚は、一度に知覚し得る輝度ダイナミックレンジの範囲が10−2〜10[nit]程度あり、また輝度弁別能力は0.2[nit]でこれを階調数に換算すると12ビット相当といわれている。このような視覚特性を経由して現在のディスプレイ装置の表示画像を見ると、輝度ダイナミックレンジの狭さが目立ち、加えてシャドウ部やハイライト部の階調が不足しているため、視聴者は表示画像のリアリティや迫力に対して物足りなさを感じることになる。
また、映画やゲーム等で使用されるCG(Computer Graphics)では、人間の視覚に近い輝度ダイナミックレンジや階調特性を表示データ(以下、HDR(High Dynamic Range)表示データという)に持たせて描写のリアリティを追求する動きが主流になりつつある。ところが、それを表示するディスプレイ装置の性能が不足しているため、CGコンテンツが本来有する表現力を充分に発揮できないという課題がある。
さらに、新たなOS(Operating System)においては、各色16ビットもしくは32ビット色空間が採用されており、従来の8ビット色空間と比較してダイナミックレンジや階調数が飛躍的に増大している。そのため、16ビット色空間を生かすことができる高ダイナミックレンジ、高階調の電子ディスプレイ装置の実現への要求が高まると予想される。
この種の電子ディスプレイ装置において、輝度ダイナミックレンジの範囲を広げるための各種の提案がなされている。
例えば、調光が可能な光源を液晶表示デバイスのバックライトとして用い、領域毎に異なる照度分布を、映像信号(画像データ)の照度分布に対応した形にて生成することにより、映像空間の高ダイナミックレンジ化、高階調化、省電力化を実現する構成が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3、および特許文献4参照)。
上記各特許文献において重要な点は、バックライトの照度により液晶表示デバイスにおける各画素の制御値(例えば、液晶素子の透過率を制御する電圧値)が設定されることである。したがって、液晶表示デバイスにおける画素毎にバックライトの照度の算出または検出を行う必要がある。しかしながら、上記各特許文献においては、画素毎のバックライトの照度の算出が基本的にオープンループ処理にて行われている。
すなわち、上記画素毎のバックライトの照度に、予め測定しておいた数値を元にした予測値を用いており、個々のバックライトを段階的な輝度、すなわち制御ステップに設定した場合における各々の照度分布を、計算式またはテーブルとしてメモリに対して予め記憶させる。そして、バックライトをある輝度に設定した際、その輝度に対応した光が照射された領域の照度分布を上記計算式による計算、あるいはテーブルから読み出し、そこから得られる照度値を各画素における照度値として用いている。
特開2002−99250号公報 特表2005−520188号公報 特開2004−317895号公報 特開2005−258403号公報
ところで、上記特許文献の方法では、画像全面を「白」表示とするなどの一様な表示を行った場合、輝度のムラや疑似輪郭を生じさせないようにするため、個々の光源からの光による照度分布がガウス分布のようにある程度ブロードであり、かつ、各光源の照度分布が重なっていることが望ましい。
ここで、ある画素に注目した場合、この画素に対する照度に影響を与える全ての光源の照度分布を考慮して、画素に対する実際の照度を求める必要がある。
この点を考慮すると、上記特許文献の方法では、各光源の照度分布情報等が非常に複雑でデータ量が多くなり、照度分布を演算により求める場合には、演算に用いる回路や処理時間が大きくなり、予め計算したものを記憶し、読み出す場合には、上記照度分布情報に対応した各画素の照度データを蓄積するメモリ量が大きくなる、という問題がある。
特に、上記特許文献の方法は、演算の処理時間が大きくなったり、各画素の照度をメモリから読み出す時間がかかるため、リアルタイムに各画素の照度を計算することが困難であり、動画像を表示することができない。
また、上述した演算処理の時間やメモリ量は、光源の数や光源の輝度の制御ステップ数が増加するにつれ、指数関数的に増加することとなる。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、光源の数や光源の輝度の制御ステップ数が増加しても演算処理時間やメモリ量を増加させることなく、従来に比して高速かつ簡易な回路によって照度分布を求めることで、高ダイナミックレンジ、高階調、広色域の画像表示が行える画像表示装置および画像表示方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の画像表示装置は、異なる色の色光をそれぞれ変調する複数のサブ画素からなる画素を表示領域内に複数有する光学変調素子と、前記異なる色の色光を含む光を前記光学変調素子に向けて射出し、前記色光の輝度がそれぞれ独立に制御可能な複数の光源を有する照明装置と、入力される画像信号の各サブ画素毎の階調度に応じて前記複数の光源の各々の制御値を設定する光源制御値設定部と、前記光学変調素子の前記表示領域内を分割した所定の分割領域において各色に対応するサブ画素毎に少なくとも一つ設けられ、当該サブ画素に照射された色光を検出する光センサと、前記光センサの検出結果に基づいて前記所定の分割領域における各色光毎の照度を検出する照度検出部と、前記照度検出部の検出結果に基づいて前記各サブ画素毎の階調度を補正処理し、補正された補正階調度により前記光学変調素子を制御する階調度制御部と、を備えたことを特徴とする。
すなわち、本発明の画像表示装置は、従来例のように各サブ画素に照射される光の照度を演算で求めたり、あるいはメモリに記憶されている数値を読み出すのではなく、光センサにより光の照度を直接検出するものである。そのため、複雑な演算や大容量のメモリを設けることなく、従来に比べて高精度かつ高速に各画素に対応する照度を得ることができ、リアルタイムに各サブ画素の階調度を演算することができる。よって、動画像に対しても適用が可能である。
本発明の画像表示装置では、入力される画像信号の各サブ画素毎の階調度に応じて各光源を制御し、各色毎のサブ画素に実際に照射されている色光の照度を測定し、測定された照度に応じて各サブ画素に対応する画像信号の階調度を補正して、補正階調度に対応するように階調度の微調整を行う。そのため、従来に比べてより高い精度のカラー画像表示を行うことができ、ダイナミックレンジを広く取ることが可能となる。
また、本発明の画像表示装置によれば、照明装置に含まれる光源の数や、その輝度の制御ステップ(光源の輝度値の変化の段階を示し、例えば光源の輝度を24段階に制御する制御ステップなど)が増加したとしても、照度を直接検出することで容易に対応できる。そのため、サブ画素の階調度に対応した理論値に近い明るさの制御が行え、従来に比べて省電力化をより進めることができる。例えば、一般的に画像の平均輝度レベルは20%程度と言われているため、理論的に、光学変調素子に対して全面均一の照度となる光を照射する場合に比べて、光源の消費電力を1/5に低減することができる。
また、本発明の画像表示装置によれば、光学変調素子に対する光源の構成(例えば、光源の数、光源を配置する位置、制御ステップの変更、光源の輝度のばらつき)が変化したとしても、照度を直接検出することで容易に対応でき、装置の設計や製造が容易となる。
また、本発明の画像表示装置によれば、黒表示の際の光源の輝度を従来に比べて低下できるため、数万対1というような非常に高いコントラスト比を達成できる。さらに、各光源において異なる色の色光毎に輝度を制御するとともに、異なる色に対応したサブ画素毎に色光の照度を検出し、その検出結果に基づいて各サブ画素毎の階調度を補正しているため、カラー画像の広色域化を図ることができ、表現力に優れたカラー画像が得られる。
本発明の画像表示装置において、前記照明装置からの光が透過することにより前記異なる色の色光を生成するカラーフィルタを備える場合、前記カラーフィルタが前記光センサと前記照明装置との間に配置されることが望ましい。
一般的に、光センサ自体では色を識別できないので、光センサの光入射側には入射光を色光毎に分離するカラーフィルタが必要である。ここで、前記異なる色の色光、すなわち画像表示に寄与する色光を生成するカラーフィルタが光センサと照明装置との間に配置されていれば、このカラーフィルタを光センサ用のカラーフィルタとして兼用できる。これにより、カラーフィルタが1組で済み、本発明の画像表示装置のコスト低減を図ることができる。
本発明の画像表示装置において、前記光学変調素子として、一対の基板間に液晶層を挟持した液晶表示素子を用いることができる。
この構成によれば、高ダイナミックレンジ、高階調、広色域のカラー画像表示が可能な液晶表示装置を実現することができる。
光学変調素子に液晶表示素子を用いた場合、前記光センサを前記液晶層に対して前記照明装置側に配置することができる。
この構成によれば、光が液晶層を透過する前の段階で照度を直接検出するため、例えば液晶層の透過率変動等の影響を受けることがなく、照度検出結果に基づいて補正階調度を高い精度で容易に導き出すことができる。
あるいは、上述した構成と逆に、前記光センサを前記液晶層に対して前記照明装置と反対側に配置しても良い。
この構成によれば、光センサが設けられた基板と対向する基板の内面にカラーフィルタを配置すれば良いことになり、一般的な液晶表示素子に類似した構成となる。したがって、一般的な液晶表示素子の製造方法で作製することができ、低コストとなる。
また、光センサを液晶層に対して照明装置と反対側に配置した場合、前記光センサと前記照度検出部とにより検出された各色光の照度と、照度検出時の前記各サブ画素毎の階調度と、に基づいて前記液晶層に各色光が入射する際の入射照度を推定する照度推定部を備え、前記階調度制御部が、前記照度推定部が推定した入射照度に基づいて前記光学変調素子を制御する構成とすることが望ましい。
光センサを液晶層に対して照明装置と反対側に配置した場合、光センサは液晶層を透過した後の光を検出することになるため、照度検出が前フレームの液晶層の透過率の影響を受けることになる。ところが、上記の照度推定部を備えた構成によれば、簡単な処理でありながら入射照度の推定精度が高く、各サブ画素毎の階調度を適確に補正することができる。
本発明の画像表示装置において、前記液晶表示素子を構成する一対の基板のうちの一方の基板に、前記各サブ画素毎に前記画像信号を書き込むためのスイッチング素子が設けられた場合、前記スイッチング素子が設けられた前記一方の基板上に前記光センサが設けられることが望ましい。
この構成によれば、光センサの製造プロセスをスイッチング素子の製造プロセスと共有することができ、画像表示装置全体の製造プロセスを簡素化することができる。
本発明の画像表示装置において、前記光センサが、前記表示領域内の全てのサブ画素に設けられることが望ましい。
この構成によれば、光センサが各サブ画素単位に照度を検出するので、各サブ画素に1:1で対応した光の照度を検出でき、各光源の制御や各サブ画素の階調度の制御を高精度で行うことができる。
本発明の画像表示装置において、前記階調度制御部が前記補正階調度を求める補正処理期間において、前記光学変調素子の全てのサブ画素を黒表示に制御することが望ましい。
この構成によれば、光源の輝度の変化と、輝度に対応して階調度が制御される光学変調素子の変化との時間差が黒表示によって吸収され、各サブ画素の輝度変化が認識され難くなるため、画質が向上する。また、画像変化に対応して黒表示制御することとなるため、黒挿入効果により表示ぼけを改善し、動画の応答速度を向上させることができる。
本発明の画像表示装置において、前記光源制御値設定部が、nフレーム(n:2以上の整数)毎に前記複数の光源の制御値を設定し、前記照度検出部が、前記nフレーム毎に前記所定の分割領域の照度を検出し、前記階調度制御部が、1フレーム単位で前記補正階調度により前記光学変調素子を制御する構成としても良い。
この構成によれば、1フレームごとに照度検出を行う場合に比べて、照度検出における処理の回数を削減することができ、各光源の輝度調整を行う際の処理の負荷を軽減させることができる。
本発明の画像表示方法は、異なる色の色光をそれぞれ変調する複数のサブ画素からなる画素を表示領域内に複数有する光学変調素子に対し、前記異なる色の色光を含む光の輝度が独立に制御可能な複数の光源を有する照明装置から前記光を照射する過程と、入力される画像信号の各サブ画素毎の階調度に応じて前記複数の光源の各々の制御値を設定する過程と、前記光学変調素子の前記表示領域内を分割した所定の分割領域において各色に対応するサブ画素に照射された色光の照度を検出する過程と、前記検出された色光の照度に基づいて各サブ画素毎の階調度を補正処理し、補正された補正階調度により前記光学変調素子を制御する過程と、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、光源の数や光源の輝度の制御ステップ数が増加しても演算処理時間やメモリ量が増加することなく、従来に比べて高速かつ簡易に照度分布が求められ、高ダイナミックレンジ、高階調、広色域のカラー画像表示を行うことができる。
[第1の実施の形態]
以下、本発明の第1の実施の形態を図1〜図5を参照して説明する。
本実施形態の画像表示装置は、個々に輝度を制御可能な複数の発光ダイオード(Light Emitting Diode, 以下、LEDと略記する)光源をバックライトとして用いた液晶表示装置(Liquid Crystal Display, 以下、LCDと略記することもある)の例である。
図1は、本実施形態の液晶表示装置の機能ブロック図である。図2は、同液晶表示装置のハードウェア構成図である。図3は、同液晶表示装置の画像表示の手順を示すフローチャートである。図4は、上記画像表示の手順に対応したタイミングチャートである。図5は、バックライトと液晶パネルの制御に係る処理ブロック図である。
本実施形態の液晶表示装置においては、個々のカラーLED光源を種々の制御値に設定して輝度を変化させることにより、LCDの背面から照射するバックライトの光の照度分布を、表示領域内を複数に分割した個々の分割領域毎に制御することが可能である。例えば、入力された映像信号(画像信号)によって画面の左半分が黒に近い表示を行うような場合には、左半分のバックライト照度を落とすといった制御を行うことによって、黒浮きを抑えた高ダイナミックレンジな表示と省電力を両立することが可能である。
本実施形態の液晶表示装置1は、図1に示すように、バックライト制御部2と、表示素子制御部3と、液晶表示素子4(光学変調素子)と、m個のカラーLED光源(光源)を含むバックライト5(照明装置)と、サブピクセル(サブ画素)毎に設けられた光センサ6と、を有している。バックライト制御部2は、入力される映像信号に従って、液晶表示素子4の背面側に設けられたバックライト5の各カラーLED光源(本実施形態では後述するようにm=4であり、LEDL1〜L4)を独立に制御するものであり、バックライト制御値決定部7(光源制御値設定部)とカラーLED駆動部8とから構成されている。
バックライト制御値決定部7は、入力される映像信号(画像データ)において、後述する各カラーLED光源毎に対応付けられた分割領域に含まれるサブピクセルに対応する映像信号の階調度から最大の階調度(最大の輝度値)を検出し、この最大の階調度に対応する各カラーLED光源の明るさ制御値を求める。カラーLED駆動部8は、各分割領域毎に各カラーLED光源の明るさ制御値に対応した電圧値を求め、各カラーLED光源をこの電圧値により駆動し、対応する分割領域の最大の階調度に対応した明るさに制御して点灯させる。
表示素子制御部3は、液晶表示素子4における照度分布を検出し、検出された照度とサブピクセルの階調度とから新たな階調度を求め、換言すると、検出された照度によりサブピクセルの階調度を補正して、照度に対応した補正階調度とし、この補正階調度に対応して液晶表示素子4の各サブピクセルに対応する液晶層の透過率の制御を行うものである。表示素子制御部3は、フレームメモリ9と、バックライト照度検出部10(照度検出部)と、LCD画素制御値決定部11(階調度制御部)と、表示素子駆動部12とから構成されている。ここで、上記各カラーLED光源が液晶表示素子4に対して光を照射したときの照度分布を検出するため、液晶表示素子4の複数のサブピクセルが形成された表示領域を、k(k:1以上の整数、本実施形態では、後述するようにk=1)個のサブピクセルからなる複数の照度検出領域に分割し、それぞれの照度検出領域毎に1個の光センサ6を設けている。
フレームメモリ9は、バックライト制御部2に入力される映像信号と同一の映像信号が入力され、この映像信号を1フレーム分、すなわち表示領域のサブピクセル分のデータを蓄積する。バックライト照度検出部10は、光センサ6から入力される、対応する照度検出領域の照度の数値である照度検出値から、各照度検出領域毎の照度データTを求める。例えば、バックライト照度検出部10は、予め測定した、バックライト5を消灯状態とした場合に検出される最小照度値から、バックライト5を最大の明るさとした場合に検出される最大照度値までを、複数のレベル(例えば0〜255の256段階など)に分割したテーブルを有しており、光センサ6から入力される検出照度値が含まれる照度データTを、その照度検出領域の照度値として選択する。
LCD画素制御値決定部11は、フレームメモリ9から読み出した映像信号の各サブピクセル毎の階調度と照度データTとに基づいて補正階調度を求め、補正階調度により液晶表示素子4の透過率を制御する透過率制御値(電圧値)を出力する。表示素子駆動部12は、液晶表示素子4に対して透過率制御値を出力し、液晶表示素子4の各サブピクセル毎の液晶層の透過率を制御する。
次に、図2を用いて、複数のカラーLED光源14と各カラーLED光源14が受け持つ表示領域内の分割領域との関係、および複数の光センサ6と各光センサ6が受け持つ照度検出領域との関係を説明する。図2は、本実施形態における液晶表示素子4に対するカラーLED光源14と光センサ6の配置例を示す表示ハードウェア構成の概念図である。図2(a)は液晶表示素子4の平面図であり、図2(b)は図2(a)のA−A’線に沿う断面図である。
本実施形態の液晶表示素子4は、各サブピクセルSR,SG,SB毎に画像信号を書き込むためのスイッチング素子として薄膜トランジスタ15(Thin Film Transistor, 以下、TFTと略記する)を用いたアクティブマトリクス型LCDである。液晶表示素子4の画素数は、図2(a)に示すように、横8画素×縦6画素の計48画素であり、1個の画素Pは赤(R)、緑(G)、青(B)の3個のサブピクセルSR,SG,SBで構成されているため、合計で48×3=144個のサブピクセルを有している。
上記構成の液晶表示素子4に対して、バックライト5として4個のカラーLED光源14(すなわち、図1におけるm=4)が配置されている。カラーLED光源14は、液晶表示素子4を真下から照らす形の直下型の構成である。したがって、48個の画素Pを有する表示領域Hが、横4画素(12サブピクセル)×縦3画素(3サブピクセル)の計12画素(36サブピクセル)からなる4個の分割領域Sbに分割され、各分割領域Sbの中央にカラーLED光源14が1個ずつ配置されている。したがって、1個のカラーLED光源14が、横4画素×縦3画素の計12画素からなる1個の分割領域Sbをおおよそ受け持つ。カラーLED光源14は、赤色光を射出するR−LEDと緑色光を射出するG−LEDと青色光を射出するB−LEDとを備えるものであり、例えば、R−LED、G−LED、B−LEDが1つにパッケージングされたものであり、各LEDに供給する電流を制御することによりフルカラーの光が射出される。
また、各サブピクセルSR,SG,SBには、TFT15とともに光センサ6が設けられている。したがって、本実施形態では、表示領域Hの全てのサブピクセルSR,SG,SBに光センサ6が設けられたことになり、1個のサブピクセルSR,SG,SBが1個の光センサ6の受け持つ照度検出領域に対応し、表示領域H全体では144個の照度検出領域があることになる。ここで、1個のサブピクセルSR,SG,SBに1個の光センサ6を設けたことにより、各サブピクセルSR,SG,SBに対応する液晶層の透過率制御値を設定する際に、LCD画素制御値決定部11は、フレームメモリ9から順次読み出す映像信号の階調度に対し、この映像信号を表示するサブピクセルSR,SG,SBに対応する光センサ6の照度データTをバックライト照度検出部10から読み込み、液晶表示素子4の各サブピクセルSR,SG,SBの液晶層の透過率制御値を求める構成となる。そのため、処理回路が非常に簡単になる。
LCDに組み込んだ形の画素単位の光センサの具体的な構成については、種々の構成が既に提案されているため、詳細な説明は省略するが、例えば特開2005−300630号公報に記載の構成を使用することができる。ただし、特開2005−300630号公報ではLCDの前面(視認)側の光を検出する構成となっているが、本実施形態では逆にバックライト(LCDの背面)側の光を検出する構成とする必要がある。光センサとしてはフォトダイオード等を使用するのが一般的であり、本実施形態でもフォトダイオードを用いることができるが、その他、例えば表示用のTFTに光センサ機能を持たせる等、種々の構成が考えられる。
本実施形態の液晶表示素子4は、下側から順に説明すると、図2(b)に示すように、カラーLED光源14、導光板16、拡散板17、プリズムシート18,19、偏光板20、カラーフィルタ21、ガラス基板22、液晶層23、透明電極24、ガラス基板25、偏光板26から構成されている。また、バックライト5側(図2(b)における下側)のガラス基板22の内面(液晶層側の面)には、TFT15(図2(b)には図示されない)および光センサ6が設けられている。光センサ6をTFT15と同じガラス基板22に形成したことにより、光センサ6を作製するための半導体プロセスをTFT15の製造プロセスと共有することができ、TFT15と同時に形成できる。そのため、液晶表示素子4の製造プロセスが簡単になり、量産効果により低コスト化が図りやすい。また、図示は省略したが、同じガラス基板22の内面(液晶層23側の面)には、画素電極が設けられている。
また、カラーLED光源14から射出された光は、導光板16により図2(b)の左右方向に導光された後、上側に向けて射出され、拡散板17に入射して均一に拡散される。拡散板17を透過した光は、さらにプリズムシート18,19によって射出方向が制御された後、入射側の偏光板20に入射して偏光が揃えられる。この偏光が揃った光は、カラーフィルタ21を経てTFT15や光センサ6が形成されているガラス基板22を透過し、TFT15に与えられる透過率制御値に従って配向制御された液晶層23により偏光状態が変調される。偏光状態が変調された後、光はガラス基板25を通過し、出射側の偏光板26により偏光状態により出射する光の量が決まる。
次に、本実施形態の画像表示の処理の流れについて、図3のフローチャートを用いて説明する。なお、ここでは1フレーム中の1サブピクセル単位での処理について説明する。
最初に、液晶表示素子4の全ての画素(サブピクセル)を黒表示に制御する(図3のステップS1)。これには、前フレームから現フレームに移り、液晶表示素子4の新しい透過率制御値が設定されるまでのバックライト5の輝度変化が見えないように液晶表示素子4側でマスクする、液晶表示素子4の動画応答性能を向上するために黒表示を挿入する、という2つの目的がある。
次に、4個のカラーLED光源14を全て消灯する(図3のステップS2)。この理由は、ステップS1での液晶の応答の過渡期をマスクして、より黒挿入効果を上げるためである。
次に、入力映像信号から分割領域Sb単位に最大階調度を検出し、同時に入力映像信号をフレームメモリ9に記憶する(図3のステップS3)。ここでの分割領域Sbとは、上述したように、1個のカラーLED光源14の制御値を決めるために参照する画素P(サブピクセル)の集まりを表している。また、各カラーLED光源14の輝度を決定するためには一度画面(表示領域H)全体の入力映像信号を調べる必要があるため、入力映像信号を調べるとともにフレームメモリ9に記憶しておき、後で液晶表示素子4の制御値を決定するときに再度参照できるようにする。
次に、ステップS3で検出した分割領域Sb毎の映像信号の最大階調度に基づいて、個々のカラーLED光源14の制御値を決定する(図3のステップS4)。なお、カラーLED光源14の制御値は、液晶表示素子4の透過率を最大に設定した場合に、入力映像信号が指定する輝度が表示できるような値に設定する。
次に、ステップS4で設定した制御値で各カラーLED光源14を点灯する(図3のステップS5)。
次に、各サブピクセルSR,SG,SBに設けた光センサ6により各カラーLED光源14から射出された光の照度を検出する(図3のステップS6)。
次に、ステップS6で検出した照度データとフレームメモリ9から読み出した映像信号の各サブピクセルSR,SG,SB毎の階調度とに基づいて液晶表示素子4の制御値(補正階調度)を決定する(図3のステップS7)。
次に、ステップS7で決定した補正階調度から液晶表示素子4の透過率を制御する透過率制御値(電圧値)を求め、この透過率制御値によって液晶表示素子4を駆動する(図3のステップS8)。
図3のフローチャートを用いて説明した処理の流れを時系列でわかるように図示したのが、図4のタイミングチャートである。図4の上段が液晶表示素子4の透過率、中段がバックライト5(カラーLED光源14)の輝度、下段が光センサ6の出力電圧、をそれぞれ示している。
1フレームの時刻t0の時点で、液晶表示素子4の全ての画素を黒表示に制御し(図3のステップS1)、全てのカラーLED光源14を消灯する(図3のステップS2)。
次に、時刻t0〜t1の間で、入力映像信号からの分割領域Sb単位の最大階調度の検出(図3のステップS3)、個々のカラーLED光源14の制御値の決定(図3のステップS4)を行った後、時刻t1の時点で、カラーLED光源14を点灯し(図3のステップS5)、次いで、光センサ6による照度の検出を開始する(図3のステップS6)。
次に、時刻t1〜t2の間で、液晶表示素子4の制御値(補正階調度)を決定した後(図3のステップS7)、時刻t2の時点で、液晶表示素子4を駆動する(図3のステップS8)。
以下、カラーLED光源14の制御値と液晶表示素子4の制御値の決定処理について、図5の処理ブロック図を用いて説明する。なお、この処理ブロック図では、1画素(R,G,Bの1サブピクセルずつを含む)の処理について示している。
分割領域Sb毎の最大値選択部28では、各分割領域Sbに対応するサブピクセルSR,SG,SBへの入力映像信号R,G,Bから分割領域Sb毎に階調度の最大値を選択する。つまり、対応するサブピクセルSR,SG,SBが36個だとすると、36個分のR,G,B信号のうちの階調度の最大値を選択し、それぞれMAXR,MAXG,MAXBとして決定する。そして、これらMAXR,MAXG,MAXBを表示する場合に必要なカラーLED光源14の制御値を示すR-LED-LUT(Look Up Table)29R、G-LED-LUT29G、B-LED-LUT29Bを参照することによって、カラーLED光源14の制御値LEDR,LEDG,LEDBを決定する。ここで、上記の3つのLUT29R,29G,29Bは、液晶表示素子4の特性を予め測定し、決定するものである。
次に、液晶表示素子4側の制御値の決定方法については、サブピクセルSR,SG,SB毎の光センサ6を用いたバックライト照度検出部10によって、そのサブピクセルSR,SG,SBに入射するカラーLED光源14からの光の照度RS,GS,BSを検出する。そして、照度検出値RS,GS,BSと入力映像信号R,G,Bとを入力とするR-RS-LUT30R、G-GS-LUT30G、B-BS-LUT30Bを参照することにより、液晶表示素子4の制御値(補正階調度)RC,GC,BCを決定する。これにより、高精度の輝度値の再現が可能になる。
本実施形態の液晶表示装置1においては、各サブピクセルSR,SG,SB毎に設けた光センサ6により光の照度を直接検出し、その検出結果に基づいて液晶表示素子4の各サブピクセルSR,SG,SB毎の階調度の補正を行っているため、従来に比べてより高ダイナミックレンジ、高精度、広色域のカラー画像表示を行うことができる。また、バックライト5中のカラーLED光源14の数やLED輝度の制御ステップが増加したとしても、従来のように演算処理時間やメモリ容量を増やすことなく照度を直接検出することで容易に対応できるため、サブピクセルの階調度に対応した理論値に近い明るさの制御が行え、従来に比べて省電力化をより進めることができる。
また、図2(b)に示したように、画像表示に寄与する色光を生成するカラーフィルタ21が光センサ6とバックライト5との間に配置されているため、このカラーフィルタ21を光センサ用のカラーフィルタとして兼用できる。これにより、カラーフィルタが1組で済み、液晶表示装置のコスト低減を図ることができる。
さらに本実施形態の場合、光センサ6が液晶層23よりもバックライト5側に配置されているため、光が液晶層23を透過する前の段階で照度を直接検出することになる。そのため、照度検出結果に例えば液晶層23の透過率変動等の影響が及ぶことがなく、照度検出結果に基づいて補正階調度を高い精度で容易に導き出すことができる。
[第2の実施の形態]
以下、本発明の第2の実施の形態を図6〜図9を参照して説明する。
本実施形態の画像表示装置も、第1実施形態と同様、輝度を制御可能な複数のLED光源をバックライトとして用いたLCDの例である。図1に示した基本構成は第1実施形態と同一であり、光センサを設けた位置が第1実施形態と異なる。
図6は、本実施形態の液晶表示装置のハードウェア構成図である。図7は、同液晶表示装置の画像表示の手順を示すフローチャートである。図8は、上記画像表示の手順に対応したタイミングチャートである。図9は、バックライトと液晶パネルの制御に係る処理ブロック図である。なお、図6〜図9の各図において、第1実施形態で用いた図2〜図5と共通の構成要素には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
第1実施形態の液晶表示素子4の場合、図2(b)に示したように、バックライト5側のガラス基板22の内面、すなわち液晶層23の光入射側に光センサ6が設けられていたのに対し、本実施形態の液晶表示素子34の場合、バックライト5と反対側のガラス基板25の内面、すなわち液晶層23の光射出側に光センサ6が設けられている。すなわち、本実施形態の液晶表示素子34において、図6(a)に示す平面構成は図2(a)に示す第1実施形態と同様であるが、断面構成は、図6(b)に示すように、下側からカラーLED光源14、導光板16、拡散板17、プリズムシート18,19、偏光板20、ガラス基板22、カラーフィルタ21、透明電極24、液晶層23、ガラス基板25、偏光板26の順に配置されている。そして、視認側(バックライト5と反対側、図6(b)における上側)のガラス基板25の内面(液晶層側の面)に、TFT15および光センサ6が設けられている。本実施形態の場合、2枚の偏光板20,26に挟まれた液晶パネルの部分の構成は、光センサ6を設けたことを除いて一般的なLCDの構成と同一であり、バックライト5を液晶パネルのどちらに配置するかだけである。つまり、本実施形態の液晶表示装置は一般的なLCDと同一の製造プロセスで作製できるため、低コストで作製できる。また、図示は省略したが、視認側のガラス基板25の内面(液晶層23側の面)には、画素電極が設けられている。
次に、本実施形態の画像表示の処理の流れについて、図7のフローチャートを用いて説明する。なお、ここでは1フレーム中の1サブピクセル単位での処理について説明する。
最初に、入力映像信号から分割領域Sb単位に最大階調度を検出し、同時に入力映像信号をフレームメモリ9に記憶する(図7のステップS1)。各カラーLED光源14の輝度を決定するためには一度画面(表示領域H)全体の入力映像信号を調べる必要があるため、入力映像信号を調べるとともにフレームメモリ9に記憶しておき、後で液晶表示素子34の制御値を決定するときに再度参照できるようにする。
次に、ステップS1で検出した分割領域Sb毎の映像信号の最大階調度に基づいて、個々のカラーLED光源14の制御値を決定する(図7のステップS2)。なお、カラーLED光源14の制御値は、液晶表示素子34の透過率を最大に設定した場合に、入力映像信号が指定する輝度が表示できるような値に設定する。
次に、ステップS2で設定した制御値で各カラーLED光源14を点灯する(図7のステップS3)。
次に、各サブピクセルSR,SG,SBに設けた光センサ6により液晶表示素子34から射出される光の射出照度を検出する(図7のステップS4)。
この段階で必要な検出ができたため、ここで黒挿入を目的として、一旦全てのカラーLED14を消灯する(図7のステップS5)。
ここで、ステップS4で検出した照度は、光が前フレームの状態が残った液晶層23によって変調を受けた後の照度(ここでは、これを射出照度という)である。そのため、液晶表示素子34に入射した時点での入射照度を推定する必要がある。入射照度は、ステップS4で検出した射出照度と現在(前フレーム)の液晶表示素子34の制御値とを入力として、対応するLUTを参照することによって決定される(図7のステップS6)。実際の処理においてはLUTを参照することにより入射照度の値を決定しているが、LUTの作成は以下のような考え方に基づいて行われている。それは、液晶表示素子34の制御値が判っているということは液晶表示素子34の透過率が判っていることと同義と考え、入射照度(I)は液晶表示素子34の透過率(T)と検出した射出照度(S)とからI=S/Tで求めることができる、というものである。ただし、実際の設計では、入射照度を算出してテーブルに収めているというよりは、T,Iを変化させつつSを実測した実測値を基にした対応表として、LUTを作成している。
次に、ステップS6で検出した入射照度とフレームメモリ9から読み出した映像信号の各サブピクセルSR,SG,SB毎の階調度とに基づいて液晶表示素子34の制御値(補正階調度)を決定する(図7のステップS7)。
次に、ステップS2で設定した制御値で再度カラーLED光源14を点灯する(黒挿入解除、図7のステップS8)。
次に、ステップS7で決定した補正階調度から液晶表示素子34の透過率を制御する透過率制御値(電圧値)を求め、この透過率制御値によって液晶表示素子34を駆動する(図7のステップS9)。これにより、所望の表示結果が得られる。
図7のフローチャートを用いて説明した処理の流れを時系列でわかるように図示したのが、図8のタイミングチャートである。図8の上段が液晶表示素子の透過率、中段がバックライト(カラーLED光源)の輝度、下段が光センサの出力電圧、をそれぞれ示している。
1フレームの時刻t0の時点で、カラーLED光源14を点灯し(図7のステップS3)、次いで、時刻t0〜t1の期間で、光センサ6により射出照度を検出する(図7のステップS4)。時刻t1の時点で、全てのカラーLED光源14を一旦消灯する(図7のステップS5)。次に、時刻t1〜t2の間で、検出した射出照度と現在の液晶表示素子34の制御値とから入射照度を推定し(図7のステップS6)、液晶表示素子34の制御値(補正階調度)を決定した後(図7のステップS7)、時刻t2の時点で、カラーLED光源14を点灯する(図7のステップS8)とともに、決定した制御値で液晶表示素子34を駆動する(図7のステップS9)。
以下、カラーLED光源14の制御値と液晶表示素子34の制御値の決定処理について、図9の処理ブロック図を用いて説明する。ここでは、第1実施形態の図5の処理ブロックと異なる部分だけを説明する。
本実施形態が第1実施形態と異なる点は上述の処理フローチャートの項でも説明した通り、光センサ6が検出した照度の値は液晶表示素子34からの射出照度であり、その射出照度から入射照度を推定する必要がある点である。そのため、光センサ6による射出照度検出部10で検出した射出照度RO,GO,BOと表示素子制御値記憶部36に記憶しておいた1フレーム前の表示素子制御値RCP,GCP,BCPとに基づいて、バックライト照度推定部35(照度推定部)においてバックライト照度(入射照度)RS,GS,BSを推定する。そして、バックライト照度(入射照度)RS,GS,BSと入力映像信号R,G,Bとを用いてR-RS-LUT30R、G-GS-LUT30G、B-BS-LUT30Bを参照することにより、液晶表示素子34の制御値(補正階調度)RC,GC,BCを決定する。
本実施形態の液晶表示装置においても、光センサ6の照度検出結果に基づいて液晶表示素子34の各サブ画素SR,SG,SB毎の階調度の補正を行っているため、従来に比べてより高ダイナミックレンジ、高精度、広色域のカラー画像表示が可能になる、といった第1実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに本実施形態の場合、光センサ6が液晶層23の光射出側に配置されているため、図8のタイミングチャートに示したように、光センサ6による照度検出が前フレームの液晶層23の透過率の影響を受けることになる。ところが、上述した方法によって入射照度の推定を備っているため、簡単な処理でありながら入射照度の推定精度が高く、各サブ画素毎の階調度を適確に補正することができる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。例えば上記実施形態では1サブピクセル毎に1個の光センサを設けたが、この構成に限ることはなく、複数個のサブピクセル毎に1個の光センサを設けても良い。例えば、上記実施形態のような複数個の画素(サブピクセル)からなる分割領域に対してR,G,B各色で1個ずつの光センサを設けても良い。またこの場合、同一の画素に属する3個のサブピクセルに対して1個ずつの光センサを設けても良いし、異なる画素に属する3個のサブピクセルに対して1個ずつの光センサを設けても良い。
また、上記実施形態では、1フレーム毎に各カラーLEDの制御値を設定し、1フレーム毎に照度を検出し、1フレーム単位で補正階調度により液晶表示素子を制御する構成としたが、nフレーム(n:2以上の整数)毎に各カラーLEDの制御値を設定し、nフレーム毎に照度を検出し、1フレーム単位で補正階調度により液晶表示素子を制御する構成としても良い。この構成によれば、1フレームごとに照度検出を行う場合に比べて、照度検出における処理の回数を削減することができ、各光源の輝度調整を行う際の処理の負荷を軽減させることができる。その他、液晶表示装置の各部の具体的な構成は、上記実施形態に限ることなく、適宜変更が可能である。例えば、上記では、光源としてカラーLEDを用いた構成を示したが、LEDに限らず、色光の輝度をそれぞれ独立に制御可能な有機EL、レーザ等を光源として用いても良い。また、本発明は、液晶表示装置のみならず、光学変調素子とこれを照明する照明装置とを備え、カラー表示が可能な他の画像表示装置にも適用が可能である。
本発明の第1実施形態の液晶表示装置の機能ブロック図である。 同液晶表示装置のハードウェア構成図である。 同液晶表示装置の画像表示の手順を示すフローチャートである。 上記画像表示の手順に対応したタイミングチャートである。 バックライトと液晶パネルの制御に係る処理ブロック図である。 本発明の第2実施形態の液晶表示装置のハードウェア構成図である。 同液晶表示装置の画像表示の手順を示すフローチャートである。 上記画像表示の手順に対応したタイミングチャートである。 バックライトと液晶パネルの制御に係る処理ブロック図である。
符号の説明
1…液晶表示装置(画像表示装置)、4,34…液晶表示素子(光学変調素子)、5…バックライト(照明装置)、6…光センサ、7…バックライト制御値決定部(光源制御値決定部)、10…バックライト照度検出部(照度検出部)、11…LCD画素制御値決定部(階調度制御部)、14…カラーLED光源(光源)、15…TFT(スイッチング素子)、21…カラーフィルタ、23…液晶層、35…バックライト照度推定部(照度推定部)、Sb…分割領域、SR,SG,SB…サブピクセル(サブ画素)、P…画素。

Claims (11)

  1. 異なる色の色光をそれぞれ変調する複数のサブ画素からなる画素を表示領域内に複数有する光学変調素子と、
    前記異なる色の色光を含む光を前記光学変調素子に向けて射出し、前記色光の輝度がそれぞれ独立に制御可能な複数の光源を有する照明装置と、
    入力される画像信号の各サブ画素毎の階調度に応じて前記複数の光源の各々の制御値を設定する光源制御値設定部と、
    前記光学変調素子の前記表示領域内を分割した所定の分割領域において各色に対応するサブ画素毎に少なくとも一つ設けられ、当該サブ画素に照射された色光を検出する光センサと、
    前記光センサの検出結果に基づいて前記所定の分割領域における各色光毎の照度を検出する照度検出部と、
    前記照度検出部の検出結果に基づいて前記各サブ画素毎の階調度を補正処理し、補正された補正階調度により前記光学変調素子を制御する階調度制御部と、
    を備えたことを特徴とする画像表示装置。
  2. 前記照明装置からの光が透過することにより前記異なる色の色光を生成するカラーフィルタを備え、
    前記カラーフィルタが前記光センサと前記照明装置との間に配置されたことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 前記光学変調素子が、一対の基板間に液晶層を挟持した液晶表示素子からなることを特徴とする請求項1または2に記載の画像表示装置。
  4. 前記光センサが、前記液晶層に対して前記照明装置側に配置されたことを特徴とする請求項3に記載の画像表示装置。
  5. 前記光センサが、前記液晶層に対して前記照明装置と反対側に配置されたことを特徴とする請求項3に記載の画像表示装置。
  6. 前記光センサと前記照度検出部とにより検出された各色光の照度と、照度検出時の前記各サブ画素毎の階調度と、に基づいて前記液晶層に各色光が入射する際の入射照度を推定する照度推定部を備え、
    前記階調度制御部が、前記照度推定部が推定した入射照度に基づいて前記光学変調素子を制御することを特徴とする請求項5に記載の画像表示装置。
  7. 前記液晶表示素子を構成する一対の基板のうちの一方の基板に、前記各サブ画素毎に前記画像信号を書き込むためのスイッチング素子が設けられ、
    前記スイッチング素子が設けられた前記一方の基板上に前記光センサが設けられたことを特徴とする請求項3ないし6のいずれか一項に記載の画像表示装置。
  8. 前記光センサが、前記表示領域内の全てのサブ画素に設けられたことを特徴とする請求項1ないし7のいずれか一項に記載の画像表示装置。
  9. 前記階調度制御部が前記補正階調度を求める補正処理期間において、前記光学変調素子の全てのサブ画素を黒表示に制御することを特徴とする請求項1ないし8のいずれか一項に記載の画像表示装置。
  10. 前記光源制御値設定部が、nフレーム(n:2以上の整数)毎に前記複数の光源の制御値を設定し、
    前記照度検出部が、前記nフレーム毎に前記所定の分割領域の照度を検出し、
    前記階調度制御部が、1フレーム単位で前記補正階調度により前記光学変調素子を制御することを特徴とする請求項1ないし9のいずれか一項に記載の画像表示装置。
  11. 異なる色の色光をそれぞれ変調する複数のサブ画素からなる画素を表示領域内に複数有する光学変調素子に対し、前記異なる色の色光を含む光の輝度が独立に制御可能な複数の光源を有する照明装置から前記光を照射する過程と、
    入力される画像信号の各サブ画素毎の階調度に応じて前記複数の光源の各々の制御値を設定する過程と、
    前記光学変調素子の前記表示領域内を分割した所定の分割領域において各色に対応するサブ画素に照射された色光の照度を検出する過程と、
    前記検出された色光の照度に基づいて各サブ画素毎の階調度を補正処理し、補正された補正階調度により前記光学変調素子を制御する過程と、
    を備えたことを特徴とする画像表示方法。
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