JP2009066029A - 衣類乾燥機 - Google Patents
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Abstract
【課題】衣類を除電させることで花粉の静電気による付着を防止し、また、衣類に付着した花粉を脱離ししやすくし、脱離した花粉を集塵フィルター捕集することで、花粉が付着していない衣類、および花粉が付着しにくい衣類乾燥機を提供する。
【解決手段】乾燥させる気流に正イオンおよび負イオンを含ませ、正イオンおよび負イオンを衣類に直接送風して、衣類を乾燥させ、帯電中和させて、花粉等が衣類に付着し難く、また、花粉等が衣類から脱離し易く、その衣類を着て、外出時に室外の花粉の付着を防止する衣類乾燥機を提供することができる。
【選択図】図1
【解決手段】乾燥させる気流に正イオンおよび負イオンを含ませ、正イオンおよび負イオンを衣類に直接送風して、衣類を乾燥させ、帯電中和させて、花粉等が衣類に付着し難く、また、花粉等が衣類から脱離し易く、その衣類を着て、外出時に室外の花粉の付着を防止する衣類乾燥機を提供することができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、例えば、衣類および花粉やアレルゲンなどを電気的に中和して、衣服を乾燥時に付着している花粉などが脱落しやすくし、また花粉などの付着を防止する衣類乾燥機に関する。
現在、花粉などによりアレルギー症状に悩んでいる人が非常に増加している。室外で浮遊している花粉を口、鼻から吸込むことが多いが、室内では、衣服に付着した花粉が、人が動くことで、体の周囲に飛散して、そのときに花粉を吸込むことがある。衣類への花粉の付着は、外出時による付着など色々なケースが考えられるが、洗濯後に干しているときに空気中に浮遊している花粉が付着することがある。室外では、マスクなどで防備することが多いが、室内では防備していないことが多く、その際、衣類に付着した花粉などによって、アレルギー症状が発生することがある。花粉などによるアレルギー症状で悩んでいる、所謂花粉症の方は、洗濯後の乾燥時に、衣服などに付着した花粉の除去、および衣服に花粉が付着しない衣類乾燥機が要望されている。
空気清浄機においては、吹き出し口から正および負イオンを発生して正イオンと負イオンを反応させることで、活性種である過酸化水素、ヒドロキシラジカルを生成させ、花粉などのアレルゲンを不活化することが考案されている(例えば特許文献1参照)。
以下、そのような空気清浄機の内部の構成について図○○を参照しながら説明する。
図2のように、空気清浄機本体の風路101には、ファン102によって送風する。風路101内の吸込み側には、粉塵を集塵するHEPAフィルター103が設置されており、送風された室内空気中の粉塵などを集塵する。HEPAフィルター103の下流側には、イオン発生素子104が設置されており、イオン発生素子104から発生した正イオン、負イオンが反応し、ヒロドキシラジカルなどを発生させ、このラジカルによって、花粉などのアレルゲンを不活化するようにしたものである。
特開2006−167201号公報
しかしながら、このような従来の方法では、ラジカルによって花粉を不活化させるためには、多量のラジカルの発生が必要であるが、多量のラジカルを発生させると、人体への影響が懸念されるという課題があった。また、花粉などは、衣類が静電気を帯びて、その電気的な力で付着しており、正イオンと負イオンがすぐに反応させると、除電効果(電気的に中和させる効果)を失い、衣服から花粉を落ちやすくする効果や花粉が付着にくくする効果をなくすという課題があった。
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、衣服に付着した花粉を落としやすくし、また、衣類および花粉を電気的に中和して、付着しにくいように衣類を乾燥する衣類乾燥機を提供することを目的としている。
本発明の衣類乾燥機は上記目的を達成するために、吹き出し口側に正イオンおよび負イオンを発生させる少なくとも1つ以上のイオン発生素子を備え、乾燥させる気流に正イオンおよび負イオンを含ませることを特徴とする衣類乾燥機としたものである。
これにより、衣類を乾燥させるために、直接衣類にあてる気流に正イオンと負イオンを含ませることで、乾燥と気流との摩擦による静電気を防止し、また、衣類に付着している花粉を落ちやすくする衣類乾燥機を提供することができるようになる。
また他の手段は、前記イオン発生素子の上流側に集塵フィルターを設けた特徴とする衣類乾燥機としたものである。
これにより、衣類から落ちた花粉を捕集し、あるいは電気的に中和させ、衣類に付着しにくくなり、空気中に浮遊している花粉を捕集することで、再度衣類に付着することを防止できる衣類乾燥機を提供することができるようになる。
また他の手段は、前記正イオンと前記負イオンは、電気的に中和させられる量を前記気流に含ませることを特徴とする衣類乾燥機としたものである。
これにより、正あるいは負のどちらに帯電していても、電気的に中和することが可能で、また、衣類および花粉を帯電することを防止することができる衣類乾燥機を提供することができるようになる。
また他の手段は、前記正イオンと前記負イオンを交互に発生させることを特徴とずる衣類乾燥機としたものである。
これにより、正イオンと負イオンは衣類に届く前に混合し、反応することで電気的に中和することを防止できる衣類乾燥機を提供することができるようになる。
また他の手段は、正イオン発生素子と負イオン発生素子との間に仕切りを設けることを特徴とする衣類乾燥機としたものである。
これにより、装置の風路内で正イオンと負イオンが混合し、反応することで電気的に中和することを防止きる衣類乾燥機を提供することができるようになる。
本発明によれば、洗濯などにより水で濡れた衣類などを早く乾かすためには、乾燥あるいは加熱した空気の気流を直接衣類にあてる必要があり、その気流に生イオンおよび負イオンを含ませることで、衣類および付着している花粉を電気的に中和して、付着している花粉を気流の力も加えて衣類から脱落しやすくし、また、衣類は気流を直接あてると気流との摩擦と乾燥により静電気を帯びやすくなるが、その衣類の帯電を防止することができるようになる。さらに、電気的に中和させることによって、花粉等が衣類に付着し難く、また、花粉等が衣類から脱離し易く、その衣類を着て、外出時に室外の花粉の付着を防止する衣類乾燥機を提供することができる。
また、衣類から脱落した花粉および空気中に浮遊した花粉を再度衣類に付着することを防止できる衣類乾燥機を提供することができる。
また、帯電していない場合はもちろんのこと、正あるいは負に帯電している衣類および花粉を電気的に中和できる衣類乾燥機を提供することができる。
また、正イオンおよび負イオンが気流の中で中和することを防止し、発生させた正イオンと負イオンをできるだけ多く衣類にあてることができる衣類乾燥機を提供することができる。
また、正イオンおよび負イオンが本体の風路内で中和することを防止し、発生させた正イオンと負イオンをできるだけ多く衣類にあてることができる衣類乾燥機を提供することができる。
本発明の請求項1記載の発明は、吹き出し口側に正イオンおよび負イオンを発生させる少なくとも1つ以上のイオン発生素子を備え、乾燥させる気流に正イオンおよび負イオンを含ませることを特徴とする衣類乾燥機としたものであり、衣類に直接あてた気流にのって、正イオンと負イオンが衣類と衣類に付着した花粉にあたり、衣類が帯電している場合には、その帯電していることによる衣類または花粉の表面の電荷を中和させ、衣類と花粉等の帯電を中和し、衣服に付着した花粉を落としやすくし、また、衣類および花粉を電気的に中和して、付着しにくいように衣類を乾燥するという作用を有する。
本発明の請求項2記載の発明は、イオン発生素子の上流側に集塵フィルターを設けた衣類乾燥機としたものであり、衣類に付着した花粉は、電気的に中和され、気流の力によって衣類から脱落し、空気中に浮遊する。その花粉は気流によって衣類に当たることで再度衣類に付着する可能性がある。集塵フィルターで空気中に浮遊している花粉を除去することで、花粉を除去した気流で衣類を乾燥することで、衣類への花粉の付着を防止できるという作用を有する。
本発明の請求項3記載の発明は、前記正イオンと前記負イオンは、電気的に中和させられる量を前記気流に含ませることを特徴とした衣類乾燥機としたものであり、正イオンと負イオンの量を電気的に中和できる量として、衣類や花粉に正イオンと負イオンをあてたときに正あるいは負の静電気を帯びないようにになるという作用を有する。
本発明の請求項4記載の発明は、前記正イオンと前記負イオンを交互に発生させることを特徴とした衣類乾燥機としたものであり、乾燥させる気流の中で、衣類に正イオンあるいは負イオンが混合して電気的に中和することを防止し、正イオンおよび負イオンの量が衣服にあたるまで減少しにくいという作用を有する。
本発明の請求項5記載の発明は、正イオン発生素子と負イオン発生素子との間に仕切りを設けることを特徴とする衣類乾燥機としたものであり、本体の風路内で正イオンと負イオンが混合して電気的に中和し、乾燥させるための気流にのる前に正イオンおよび負イオンの量の低下を防止できるという作用を有する。
以下、本発明の実施の形態について、図1を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における衣類乾燥機の構成図である。衣類乾燥機は、加熱された暖かい空気から室内温度の空気を衣類に直接送風し、その気流が衣類にあたることで、洗濯後あるいは水で濡れている衣類を乾燥させるが、送風する空気の温度と衣類の量に乾燥時間は異なる。本発明で示す衣類は、通常の服、下着などやその他帽子など身につける服だけでなく、タオルやカーテンなど洗濯するもの、あるいは水に濡れたものを乾かすもの全てを含む。
図1は本発明の実施の形態1における衣類乾燥機の構成図である。衣類乾燥機は、加熱された暖かい空気から室内温度の空気を衣類に直接送風し、その気流が衣類にあたることで、洗濯後あるいは水で濡れている衣類を乾燥させるが、送風する空気の温度と衣類の量に乾燥時間は異なる。本発明で示す衣類は、通常の服、下着などやその他帽子など身につける服だけでなく、タオルやカーテンなど洗濯するもの、あるいは水に濡れたものを乾かすもの全てを含む。
図1において、衣類乾燥機本体内の風路の吸込み側にHEPAフィルター、中性能フィルター、電気集塵フィルターなどの粉塵を捕集する集塵フィルター2を設け、その下流側にファン3を設けている。ファン3の下流側にヒータなどの熱源4を設け、ファン3で送風された空気を加熱する。風路の吹き出し側に正イオンを発生させる正イオン発生素子5と負イオンを発生させる負イオン発生素子6を設けている。正イオン発生素子5および負イオン発生素子6は、針状の電極に正電圧あるいは負電圧を印加することで、正イオンあるいは負イオンを発生する。その他、水を数μm以下に細かく破砕することで、正イオンあるいは、負イオンを発生させることができる。正イオンと負イオンが風路内で混合することを防止するために、それぞれの空気が混じり合わないように仕切り板7を設けている。
上記構成において、ファン3によって、室内空気を衣類乾燥機本体に吸込み、熱源4によって加熱し、暖かい空気を衣類に直接あて、洗濯後などの濡れた衣類を乾燥させる。このとき、加熱せずに室内空気をそのまま衣類にあって乾燥させることもあり、そのような乾燥機の場合は、熱源は不要である。熱源4で加熱された空気に、正イオン発生素子5から発生した正イオンを、負イオン発生素子6から発生した負イオンを混合し、正イオンおよび/または負イオンを含有した空気を衣類に直接気流としてあてる。熱源4で加熱された空気は、その下流側に正イオン発生素子5と負イオン発生素子6を仕切り版7で区分けされており、吹き出し口から空気が吹き出されるまで、混合されることはない。また、図には示していないが、正イオン発生素子5と負イオン発生素子6は、例えば電圧を印加することで、それぞれ正イオン、負イオンが発生するため、印加する電圧のON/OFFや電圧値を調整することで、正イオン、負イオンの発生の有無、量を調整することができる。
このように実施の形態1によれば、衣類(特に合成繊維など)は、濡れている状態では静電気が発生しにくいが、乾燥にともない、かつ気流があたることでその摩擦などにより静電気が発生しやすいが、正イオンと負イオンの両方をあてることで、静電気の発生を防止し、また、静電気がすでに帯びている場合には、除電(電気的に中和)することができる。また、衣類に花粉などが静電気の力で付着している場合には、正イオンおよび負イオンの両方を直接あてることで、衣類および花粉の両方が電気的に中性になり、衣類から花粉が脱離しやすい状態になり、そこに気流の力が加わると、衣類から花粉が脱離し、空気中に浮遊する。浮遊した花粉および換気などにより室外から入って空気中に浮遊している花粉は、衣類乾燥機本体の風路に吸込まれたときは、集塵フィルターで捕集されるため、衣類の乾燥のために吹き出される空気に花粉は含まれず、花粉が再度衣類に付着することを防止することができる。
また、正イオンと負イオンが接触すると、電気的に中和され、正イオンおよび負イオン量が減少する。その接触することを防止するために、正イオンと負イオンを交互に発生させ、乾燥させる気流(空気)中で正イオンと負イオンの接触をできるだけ防止することができる。交互に発生させるタイミングは、気流の風速、風量、正負イオンの発生量に応じて、決めることができる。さらに、イオンは時間ととも中和され、イオン量が少しずつ減少する傾向がり、正および負イオン発生素子の近くがそれぞれのイオン量が最も多いため、それが風路内で混合することがないように仕切り板で区分けすることで、発生させた正、負イオンをできるだけ減少させずに、衣類および衣類に付着した花粉にあてることで、除電効果や帯電防止効果を発揮させることができる。
本発明の衣類乾燥機を用いることによって、衣類を除電させることで花粉の静電気による付着を防止し、また、衣類に付着した花粉を脱離ししやすくし、脱離した花粉を集塵フィルター捕集することで、花粉が付着していない衣類、および花粉が付着しにくい衣類乾燥機などに適用できる。
1・・・風路
2・・・集塵フィルター
3・・・ファン
4・・・熱源
5・・・正イオン発生素子
6・・・負イオン発生素子
7・・・仕切り板
2・・・集塵フィルター
3・・・ファン
4・・・熱源
5・・・正イオン発生素子
6・・・負イオン発生素子
7・・・仕切り板
Claims (5)
- 衣類乾燥機において、吹き出し口側に正イオンおよび負イオンを発生させる少なくとも1つ以上のイオン発生素子を備え、乾燥させる気流に正イオンおよび負イオンを含ませることを特徴とする衣類乾燥機。
- 前記イオン発生素子の上流側に集塵フィルターを設けた特徴とする請求項1に記載の衣類乾燥機。
- 前記正イオンと前記負イオンは、電気的に中和させられる量を前記気流に含ませることを特徴とした請求項1または2に記載の衣類乾燥機。
- 前記正イオンと前記負イオンを交互に発生させることを特徴とした請求項1〜3のいずれかに記載のいずれかに記載の衣類乾燥機。
- 正イオン発生素子と負イオン発生素子との間に仕切りを設けることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の衣類乾燥機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007234949A JP2009066029A (ja) | 2007-09-11 | 2007-09-11 | 衣類乾燥機 |
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Cited By (2)
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WO2020013144A1 (ja) * | 2018-07-12 | 2020-01-16 | シャープ株式会社 | 放電装置を装着可能な機器 |
WO2020013143A1 (ja) * | 2018-07-12 | 2020-01-16 | シャープ株式会社 | 放電装置 |
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2007
- 2007-09-11 JP JP2007234949A patent/JP2009066029A/ja active Pending
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JPWO2020013143A1 (ja) * | 2018-07-12 | 2021-07-08 | シャープ株式会社 | 放電装置 |
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TWI798467B (zh) * | 2018-07-12 | 2023-04-11 | 日商夏普股份有限公司 | 可裝附放電裝置的機器 |
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