JP2009065353A - 通信装置及び通信方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】DCTを用いて圧縮した受信状態情報を効率的に報告する。
【解決手段】ワイドバンド受信状態生成部は、受信状態測定部から出力されたサブバンド毎の受信状態測定結果からワイドバンド受信状態情報を生成し、出力する。各サブバンドの受信状態測定結果は平均化し、量子化する。上位レイヤから通知されたCQI切替制御情報がマルチバンドCQIを示す情報である場合、マルチバンド受信状態生成部は、受信状態測定部から出力されたサブバンド毎の受信状態測定結果をDCT処理し、所定のサンプルポイントのサンプル値を抽出し、量子化する。ワイドバンド受信状態情報が示す値と、直流成分を示すサンプルポイントにおける量子化されたサンプル値との差分値と、差分を産出したサンプルポイント以外の量子化されたサンプル値とからマルチバンド受信状態情報を生成し、出力する。
【選択図】図5
【解決手段】ワイドバンド受信状態生成部は、受信状態測定部から出力されたサブバンド毎の受信状態測定結果からワイドバンド受信状態情報を生成し、出力する。各サブバンドの受信状態測定結果は平均化し、量子化する。上位レイヤから通知されたCQI切替制御情報がマルチバンドCQIを示す情報である場合、マルチバンド受信状態生成部は、受信状態測定部から出力されたサブバンド毎の受信状態測定結果をDCT処理し、所定のサンプルポイントのサンプル値を抽出し、量子化する。ワイドバンド受信状態情報が示す値と、直流成分を示すサンプルポイントにおける量子化されたサンプル値との差分値と、差分を産出したサンプルポイント以外の量子化されたサンプル値とからマルチバンド受信状態情報を生成し、出力する。
【選択図】図5
Description
本発明は、通信技術に関し、特に、DCTを用いて圧縮した受信状態情報の効率的な通信技術に関する。
複数のサブキャリアを用いて情報を伝送するOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplex)などの用いたマルチキャリア伝送方式を用い、周波数方向にユーザ多重を行うOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)が提案されている。OFDMAシステムを採用する次世代セルラーシステムなど、基地局装置と複数の端末装置とから構成され、基地局装置から端末装置への通信(下りリンク)においてマルチキャリア通信を用いる通信システムでは、下りリンク信号の各端末装置における各チャネルの受信状態に応じて、チャネルを各端末装置に割り当てる適応スケジューリングを行う方法が検討されている(下記非特許文献1参照)。
上記のようなシステムでは、上りリンクの制御チャネル等を用いて、各端末装置が各チャネルに関する受信状態情報を基地局装置へ通知する必要があるため、端末装置数およびチャネル数に比例して受信状態情報の情報量が膨大になるという問題がある。
このため、端末装置毎に、離散コサイン変換(DCT:Discrete Cosine Transform)を用いた受信状態情報圧縮方法が提案されている(下記非特許文献2、非特許文献3、非特許文献4参照)。
一方、上りリンクでは、多数のユーザが受信品質情報を報告する必要あるが、上りリンクの容量の観点から、これらの情報を報告するために十分な制御チャネルが確保できないという問題がある。そこで、制御チャネルでは、各ユーザの平均的な受信品質情報のみを周期的に報告し、上りリンクでデータ用のチャネルが割り当てられたユーザは必要に応じて、データ用チャネルを介して複数のチャネルの受信品質情報を報告する方法が提案されている(下記非特許文献5参照)。
「CQI report and scheduling procedure」、3GPP、TSG−RAN WG1 Meeting #42bis、R1−051045、2005年10月
"DCT based CQI reporting scheme"、3GPP、TSG RAN WG1 ad hoc meeting on LTE、R1−060228
"Sensitivity of DL/UL Performance to CQI Compression with Text Proposal"、3GPP、TSG RAN WG1 ad hoc meeting on LTE、R1−061777
"E−UTRA Incremental CQI Reporting Using DCT Coding"、3GPP、TSG RAN WG2 #55、R2−062858
"CQI report transmission using PUSCH resource"、3GPP、TSG RAN WG1 #49bis、R1−073118
しかしながら、制御チャネルでは、各ユーザ(端末装置、以下、「ユーザ」と記載する。)の平均的な受信品質情報を周期的に報告し、データ用のチャネルが割り当てられたユーザは、必要に応じて、データ用チャネルを介して複数のチャネルの受信品質情報を報告するようなシステムにおいては、DCTを用いて圧縮した受信状態情報を効率的に報告する方法に関しての検討はされていない。
本発明は、制御チャネルでは、各ユーザの平均的な受信品質情報を周期的に報告し、データ用のチャネルが割り当てられたユーザは必要に応じて、データ用チャネルを介して複数のチャネルの受信品質情報を報告するようなシステムにおいて、DCTを用いて圧縮した受信状態情報を効率的に報告する技術を提供することを目的とする。
本発明の一観点によれば、少なくとも周期的に広帯域の受信状態を基地局装置に報告し、必要に応じてさらに複数の帯域の受信状態を基地局に報告する端末装置であって、前記複数の帯域の受信状態を測定する受信状態測定部と、前記広帯域の受信状態を示す広帯域受信状態情報を生成する広帯域受信状態情報生成部と、前記受信状態測定部における測定結果に対して少なくともDCT処理を施し、該DCT処理した結果と前記広帯域の受信状態とに基づいて、前記複数の帯域の受信状態を示す複数帯域受信状態情報を生成する複数帯域受信状態情報生成部と、を有することを特徴とする端末装置が提供される。
前記広帯域受信状態情報生成部は、前記複数の帯域の前記測定結果に基づいて、広帯域の受信状態を示す広帯域受信状態情報を生成するものである。前記広帯域受信状態情報生成部は、前記複数の帯域における前記測定結果の平均値に基づいて、広帯域の受信状態を示す広帯域受信状態情報を生成することが好ましい。
一般に、直流成分を示すサンプルポイントのサンプル値は、他のサンプル値と比べて大きい値となる、従って、直流成分を示すサンプルポイントのサンプル値を報告するために要する情報量は大きい。ワイドバンド受信状態情報が示す値からの差分を用いて、最も周波数が低いサンプルポイントのサンプル値を表現することにより情報量を抑制することができる。
前記複数帯域受信状態情報生成部は、前記測定結果をDCT処理した結果の低周波成分であるサンプル点におけるサンプル値に基づいて、前記複数帯域受信状態情報を生成することが好ましい。前記複数帯域受信状態情報生成部は、前記広帯域の受信状態と前記測定結果の直流成分であるサンプル点におけるサンプル値との差分値を算出し、該差分値と前記測定結果の直流成分以外のサンプル点におけるサンプル値とに基づいて、前記複数帯域受信状態情報を生成することが好ましい。前記複数帯域受信状態情報生成部は、前記測定結果の直流成分以外のサンプル点におけるサンプル値に基づいて、前記複数帯域受信状態情報を生成することが好ましい。
また、前記広帯域受信状態情報と前記複数帯域受信状態情報とを異なるチャネルに割り当てるマッピング部を有しても良い。前記マッピング部は、前記広帯域受信状態情報を制御チャネルに割り当てることが好ましい。前記マッピング部は、前記複数帯域受信状態情報をデータチャネルに割り当てることが好ましい。
本発明の他の観点によれば、端末装置から少なくとも周期的に広帯域の受信状態を示す広帯域受信状態情報を取得し、必要に応じてさらに複数の帯域の受信状態を示す複数帯域受信状態情報を取得する基地局装置であって、前記広帯域受信状態情報に基づいて前記広帯域の受信状態を復元し、該復元した広帯域の受信状態と前記複数帯域受信状態とに対して少なくともIDCT処理を施すことにより、前記複数の帯域の受信状態を復元する受信状態復元部を有することを特徴とする基地局装置が提供される。
前記複数帯域受信状態情報は、直流成分であるサンプル点におけるサンプル値と前記広帯域の受信状態との差分値を示す情報と、直流成分以外のサンプル点におけるサンプル値を示す情報と、を含み、前記受信状態復元部は、前記差分値を示す情報と、前記復元した広帯域の受信状態と、に基づいて、前記直流成分であるサンプル点におけるサンプル値を復元し、該復元したサンプル値と、前記複数帯域受信状態情報が示す直流成分以外のサンプル点におけるサンプル値と、に基づいて、前記複数の帯域の受信状態を復元することが好ましい。
前記複数帯域受信状態情報は、直流成分以外のサンプル点におけるサンプル値を示す情報を含み、前記受信状態復元部は、前記復元した広帯域の受信状態と、前記複数帯域受信状態情報が示す直流成分以外のサンプル点におけるサンプル値と、に基づいて、前記複数の帯域の受信状態を復元することが好ましい。前記受信状態復元部は、前記復元した広帯域の受信状態を、直流成分であるサンプル点におけるサンプル値としてIDCT処理することにより、前記複数の帯域の受信状態を復元するようにしても良い。
さらに、前記広帯域受信状態情報と前記複数帯域受信状態情報とを異なるチャネルから取得するデマッピング部を有していても良い。前記デマッピング部は、前記広帯域受信状態情報を制御チャネルから取得することが好ましい。前記デマッピング部は、前記複数帯域受信状態情報をデータチャネルから取得することが好ましい。
また、前記復元した広帯域の受信状態に基づいて、前記端末装置宛の送信データに割り当てる帯域を決定するスケジューラ部を有していても良い。前記復元した複数の帯域の受信状態に基づいて、前記端末装置宛の送信データに割り当てる帯域を決定するスケジューラ部を有していても良い。前記スケジューラ部は、前記復元した広帯域の受信状態に基づいて、前記端末装置宛の送信データに施す変調方式あるいは符号化率を決定することが好ましい。前記スケジューラ部は、前記復元した複数の帯域の受信状態に基づいて、前記端末装置宛の送信データに施す変調方式あるいは符号化率を決定するようにしても良い。
また、基地局装置と端末装置を有し、該端末装置は、少なくとも周期的に広帯域の受信状態を前記基地局装置に報告し、必要に応じてさらに複数の帯域の受信状態を前記基地局装置に報告する通信システムであって、前記端末装置は、前記複数の帯域の受信状態を測定する受信状態測定部と、広帯域の受信状態を示す広帯域受信状態情報を生成する広帯域受信状態情報生成部と、前記測定結果に対して少なくともDCT処理を施し、該DCT処理した結果と前記広帯域の受信状態とに基づいて、前記複数の帯域の受信状態を示す複数帯域受信状態情報を生成する複数帯域受信状態情報生成部と、を有し、前記基地局装置は、前記広帯域受信状態情報に基づいて前記広帯域の受信状態を復元し、前記復元した広帯域の受信状態と前記複数帯域受信状態とに対して少なくともIDCT処理を施すことにより、前記複数の帯域の受信状態を復元する受信状態復元部を有することを特徴とする通信システムが提供される。
本発明の別の観点によれば、少なくとも周期的に広帯域の受信状態を基地局装置に報告し、必要に応じてさらに複数の帯域の受信状態を基地局に報告する端末装置における通信方法であって、前記複数の帯域の受信状態を測定するステップと、広帯域の受信状態を示す広帯域受信状態情報を生成するステップと、前記測定結果に対して少なくともDCT処理を施し、該DCT処理した結果と前記広帯域の受信状態とに基づいて、前記複数の帯域の受信状態を示す複数帯域受信状態情報を生成するステップと、を有することを特徴とする通信方法が提供される。
前記広帯域受信状態情報と前記複数帯域受信状態情報とを、異なるチャネルを介して送信するステップをさらに有することが好ましい。前記広帯域受信状態情報を、制御チャネルを介して送信するステップをさらに有することが好ましい。前記複数帯域受信状態情報を、データチャネルを介して送信するステップをさらに有することが好ましい。
また、端末装置から少なくとも周期的に広帯域の受信状態を示す広帯域受信状態情報を取得し、必要に応じてさらに複数の帯域の受信状態を示す複数帯域受信状態情報を取得する基地局装置における通信方法であって、前記広帯域受信状態情報に基づいて前記広帯域の受信状態を復元し、前記復元した広帯域の受信状態と前記複数帯域受信状態とに対して少なくともIDCT処理を施すことにより、前記複数の帯域の受信状態を復元するステップを有することを特徴とする通信方法が提供される。
前記復元した広帯域の受信状態に基づいて、前記端末装置宛の送信データに割り当てる帯域を決定するステップをさらに有することが好ましい。前記復元した複数の帯域の受信状態に基づいて、前記端末装置宛の送信データに割り当てる帯域を決定するステップをさらに有することが好ましい。前記復元した広帯域の受信状態に基づいて、前記端末装置宛の送信データに変調あるいは符号化を施して送信するステップをさらに有することが好ましい。また、前記復元した複数の帯域の受信状態に基づいて、前記端末装置宛の送信データに変調あるいは符号化を施して送信するステップをさらに有することが好ましい。
本発明は、上記の各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラム、又は、該プログラムを記録するコンピュータ読みとり可能な記録媒体であっても良い。プログラムは、伝送媒体により取得されるものであっても良い。
本発明によれば、制御チャネルでは、各ユーザの平均的な受信品質情報を周期的に報告し、データ用のチャネルが割り当てられたユーザは必要に応じて、データ用チャネルを介して複数のチャネルの受信品質情報を報告するようなシステムにおいて、DCTを用いて圧縮した受信状態情報を効率的に報告することができるという利点がある。
以下に、本発明の実施の形態による通信技術について図面を参照しながら説明する。まず、本発明の第1の実施の形態について説明する。本実施の形態による通信技術では、上りリンク制御チャネル(制御情報の伝送に用いるチャネル)で、各ユーザ(端末装置、以下、「ユーザ」と称する。)は、下りリンクの平均的な受信状態情報を周期的に報告し、上りリンクデータチャネル(データの伝送に用いるチャネル)が割り当てられたユーザは、上りリンクデータチャネルを介して、下りリンクの複数のサブバンド(1つあるいは複数のサブキャリア)の受信状態の測定結果を、DCTを用いて圧縮した受信状態情報を報告する技術について説明する。
図1は、本実施の形態による通信技術における下りリンクのサブフレーム構成の一例を示す図である。横軸に周波数を、縦軸に時間をとっている。図1に示すように、本実施の形態における「サブバンド」とは、1つあるいは複数のサブキャリアを意味する。また、「サブフレーム」は、送信単位を意味するものとし、これを1回のスケジューリング処理においてチャネルの割り当てを行う範囲とする。また、サブフレームを時間軸方向に所定の時間長スロットでT個(Tは自然数)に分割し、1サブバンドにおける1スロット内をスケジューリングの単位(以下では「リソースブロック」と呼ぶ。)とする場合について説明する。
また、本実施の形態における「チャネル」は、変調シンボルを割り当てる領域を意味し、パイロットチャネル、制御チャネルおよびデータチャネルは、それぞれパイロットシンボル、制御情報シンボル(制御情報を含む変調シンボル)およびデータシンボル(送信データを含む変調シンボル)を割り当てる領域を指す。
図1の右上に、サブフレーム中で、最初に送信されるリソースブロックのうちの1つの詳細な構成を示す。1つのサブバンド(図1右上)は、10のサブキャリアに分割されており、1つのスロットは10のOFDMシンボルに分割されている。このリソースブロックにおける第1番目のOFDMシンボルには、周波数が最小と最大のサブキャリアにパイロットシンボルが配置され、その他にも2つのパイロットシンボルが等間隔に配置される。第2番目のOFDMシンボルにはOFDMシンボルの周波数が小さい方から第1、4、7、10番目のサブキャリアに制御シンボルが配置される。第3番目以降のOFDMシンボルには、データシンボルが配置される。ただし、第5番目のOFDMシンボルの周波数が小さい方から第2、5、8番目のサブキャリアにはパイロットシンボルが配置され、第9番目のOFDMシンボルの第3、6、9番目のサブキャリアにはパイロットシンボルが配置されている。
また、図1の右下に、第2番目以降に送信されるリソースブロックの詳細を示す。このリソースブロックは、上述の右上のリソースブロックと同じ構成を有している。
図2は、本実施の形態における、上りリンクのスロット構成の一例を示した図である。図2に示すように、スロットを時間軸方向に所定の時間長サブスロットでT個(Tは自然数)に分割し、一つ以上のスロットで規定される領域をパイロットチャネルと制御チャネルおよびデータチャネルに分割されている場合について説明する。
尚、本発明の適用範囲は、図1のサブフレーム構成例、図2のスロット構成に限定されるものではなく、複数のサブバンドを用いて通信を行うシステムにおいて、各端末装置における各チャネルの受信状態が異なる可能性のあるシステムに対して、適用可能である。
図3は、本実施の形態による通信システムにおける基地局装置300の一構成例を示す機能ブロック図である。基地局装置300は、送信バッファ部301、符号化部302、マッピング部303、IFFT(Inverse Fast Fourier Transformation:高速逆フーリエ変換)部304、GI(Guard Interval:ガード期間)挿入部305、D/A(Digital−to−Analog)変換部306、無線送信部307、アンテナ部308、無線受信部309、A/D(Analog−to−Digital)変換部310、デマッピング部311、復号化部312、スケジューリング部313、パイロット生成部314、受信状態情報記憶部315、を有している。
まず、基地局装置300が下りリンク信号を送信する手順について図3を参照しながら説明する。受信状態情報を受信する手順については、後述する。送信バッファ部301は、入力された送信データを送信先の端末装置400(図4参照)毎にバッファに蓄積する。
スケジューリング部313は、送信バッファ部301に蓄積された送信データのスケジューリングを行う。受信状態情報記憶部315に記憶された送信データの送信先である各端末装置400から通知された受信状態情報を読み出し、読み出した受信状態情報から各端末装置400の受信状態を表す値を生成する。尚、スケジューリングの一例と各端末装置400から通知された受信状態情報から各端末装置400の受信状態を表す値を生成する方法については後述する。また、ここでは、受信状態情報記憶部315は、受信状態情報を記憶する構成としたが、これに代えて、受信状態情報から生成した受信状態を表す値を記憶しておいてもよい。
符号化部302は、スケジューリング部(受信状態復元部/スケジューラ部)313から通知される下りリンクへの各端末装置400の割り当て情報(スケジューリング情報)に従って、送信バッファ部301から各端末装置400宛の必要量の送信データを読み出し、さらにスケジューリング部313から通知される変調パラメータ情報およびスケジューリング情報に従って各端末装置400宛の送信データに対して誤り訂正符号化処理を行い、データ系列を生成し出力する。パイロット生成部314は、端末装置400における受信状態測定のために、送信信号へ挿入するパイロットシンボルの系列であるパイロット系列を生成し出力する。
マッピング部303は、符号化部302が出力したデータ系列の各ビットをスケジューリング部313から通知される変調パラメータ情報およびスケジューリング情報に基づいたサブキャリア上の変調シンボルへマッピングし、スケジューリング部から通知された変調パラメータ情報およびスケジューリング情報とパイロット生成部216で生成されたパイロット系列を所定のサブキャリア上の所定の変調シンボルへマッピングを行い、出力する。例えば、図1の例において、データ系列は図中のデータチャネル上のデータシンボルへスケジューリング情報に基づいてマッピングされ、パイロット系列は図中の所定のパイロットチャネル上のパイロットシンボルへ、変調パラメータ情報およびスケジューリング情報は図中の所定の制御チャネル上の制御情報シンボルへ、それぞれマッピングされる。
IFFT部304は、マッピング部303から出力された変調シンボル系列を逆高速フーリエ変換IFFT処理して、時間軸のOFDM信号に変換し、変換した信号をGI挿入部305へ出力する。GI挿入部305は、IFFT部304で生成されたOFDM信号にガード期間GIを付加する。D/A変換部306は、ガード期間GIを付加された信号をアナログ信号に変換する。無線送信部307は、該アナログ信号を、アップコンバートして、下りリンク信号としてアンテナ部308より端末装置400に送信する。
図4は、本実施の形態における端末装置400の一構成例を示す機能ブロック図である。図4に示すように、端末装置400は、アンテナ部401、無線受信部402、A/D変換部403、GI除去部404、FFT(Fast Fourier Transformation:高速フーリエ変換)部405、デマッピング部406、復号化部407、受信状態測定部408、受信状態情報生成部409、符号化部410、マッピング部411、パイロット生成部412、D/A変換部413、無線送信部414、復調制御部415、を具備する。
下りリンク信号を端末装置400が受信する動作について図4を参照しながら説明する。無線受信部402は、基地局装置300から送信された信号を、アンテナ部401を経て受信し、ダウンコンバートする。A/D変換部403は、無線受信部402がダウンコンバートしたアナログ信号を、デジタル信号に変換する。GI除去部404は、このデジタル信号からガード期間GIを除去し、ガード期間GIを除去したOFDM信号をFFT部405に出力する。FFT部405は、GI除去部404から出力されたOFDM信号を高速フーリエ変換FFTすることにより、変調シンボル系列に変換する。デマッピング部406は、FFT部405から出力された変調シンボル系列から、まずパイロットシンボルを分離し受信状態測定部408に出力する。次に制御シンボルをデマッピングし復調制御部415に出力する。さらに復調制御部415からのスケジューリング情報および変調パラメータ情報に従ってデータ系列をデマッピングし復号化部407に出力する。尚、パイロットシンボルに基づいて変調シンボル系列に対して伝搬路補償を行っても良い。
復号化部407は、復調制御部415から出力されたスケジューリング情報および変調パラメータ情報に従い、デマッピング部406から出力されたデータ系列に対して誤り訂正復号化処理を行い、受信データを出力する。復調制御部415は、デマッピング部406から入力された制御シンボルからスケジューリング情報(端末装置400宛の送信データに割り当てられたチャネルに関する情報)、変調パラメータ情報(該割り当てられたチャネルの変調パラメータに関する情報)を抽出し、スケジューリング情報および変調パラメータ情報をデマッピング部406および復号化部407へ出力する。尚、スケジューリング情報および変調パラメータ情報が基地局装置300において予め誤り訂正符号化されている場合は、復調制御部415が誤り訂正復号化する。
次に、端末装置400が受信状態情報を基地局装置300にフィードバックする手順について、図4を参照しながら説明する。受信状態測定部408は、デマッピング部406から出力されたパイロットシンボルから各サブバンドにおける搬送波電力対雑音電力比CNRを算出することにより各サブバンドにおける受信状態を測定し、この受信状態測定結果を受信状態情報生成部409に出力する。尚、本実施の形態では、パイロットシンボルを用いて受信状態を測定する場合について説明するが、データシンボルを用いて受信状態を測定してもよいし、受信データの誤り訂正復号結果を用いて受信状態を測定してもよい。受信状態情報生成部409は、上位レイヤから通知されるCQI切替情報に基づいて、このCQI切替情報がワイドバンドCQI(広帯域受信状態情報)を示す情報である場合は、ワイドバンドCQIを受信状態情報として出力し、CQI切替情報がマルチバンドCQI(複数帯域受信状態情報)を示す情報である場合は、ワイドバンドCQIとマルチバンドCQIとを受信状態情報として出力する。
尚、ここでは、CQI切替情報は上位レイヤから通知されるものとして説明したが、これに限定されるものではない。例えば、基地局装置がワイドバンドCQIとマルチバンドCQIとのいずれかを決定し、CQI切替情報を端末装置に通知する構成であってもよい。
符号化部410は、基地局装置300への送信データを誤り訂正符号化し、データ系列を出力する。パイロット生成部412は、基地局装置300における伝搬路補償のために送信信号へ挿入するパイロットシンボルの系列であるパイロット系列を生成し出力する。マッピング部411は、受信状態情報生成部409が生成した受信状態情報と、符号化部410が出力したデータ系列と、パイロット生成部412が出力したパイロット系列とを変調シンボルにマッピングし出力する。ここで、 受信状態情報生成部409から出力された受信状態情報がワイドバンドCQIである場合は、ワイドバンドCQIを制御チャネルにマッピングし、受信状態情報生成部から出力された受信状態情報がワイドバンドCQIおよびマルチバンドCQIである場合は、ワイドバンドCQIを制御チャネルに、マルチバンドCQIをデータチャネルにそれぞれマッピングする。D/A変換部413は、マッピング部411から出力された信号をアナログ信号に変換する。この変換されたアナログ信号を、無線送信部414は、アップコンバートし、アンテナ部401から基地局装置300に送信する。
次に、基地局装置300が、端末装置400から送信された受信状態情報を受信する手順を、図3を参照しながら説明する。端末装置400から送信された信号を、アンテナ部308を経て無線受信部309が受信し、ダウンコンバートする。このダウンコンバートしたアナログ信号を、A/D変換部310がデジタル信号に変換し、デマッピング部311へ出力する。デマッピング部311は、A/D変換部310から送られたデジタル信号に含まれるパイロットシンボルを参照して、このデジタル信号に対して伝搬路補償を行い、伝搬路補償後に変調シンボルをデマッピングし、受信状態情報とデータ系列とを分離し、受信状態情報を受信状態情報記憶部315へ、データ系列を復号化部312へ、それぞれ出力する。復号化部312は、デマッピング部311で取り出されたデータ系列を誤り訂正復号化し、受信データを取り出す。受信状態情報記憶部315は、デマッピング部311が分離した各端末装置400から通知された受信状態情報を端末装置400毎に記憶し、スケジューリング部313からの要求に応じて出力する。
次に、端末装置400内の受信状態情報生成処理に関して、図4・図5を参照しながら説明する。図5は、図4に示す受信状態情報生成部409の内部ブロック構成例を示す図である。受信状態情報生成部409は、ワイドバンド受信状態生成部501とマルチバンド受信状態生成部502とを有する。
ワイドバンド受信状態生成部501は、受信状態測定部408から出力されたサブバンド毎の受信状態測定結果からワイドバンド受信状態情報を生成し、出力する。このとき、各サブバンドの受信状態測定結果を平均化し、平均化した受信状態測定結果を量子化する(平均化後に補正を加えた値を量子化しても良い)。ワイドバンド受信状態情報は、この量子化した値を示す情報である。上位レイヤから通知されたCQI切替制御情報は、マルチバンド受信状態生成部502に入力される。CQI切替制御情報がワイドバンドCQIを示す情報である場合に、マルチバンド受信状態生成部502は処理を行わず、出力もしない。CQI切替制御情報がマルチバンドCQIを示す情報である場合に、マルチバンド受信状態生成部502は、受信状態測定部408から出力されたサブバンド毎の受信状態測定結果をDCT処理し、所定のサンプルポイント(サンプルポイント#0からサンプルポイント#Kまで)のサンプル値を抽出し、該サンプル値を量子化する。次に、ワイドバンド受信状態生成部501から出力されたワイドバンド受信状態情報が示す値と、前記サンプル値を抽出したサンプルポイントの中で直流成分を示すサンプルポイント(サンプルポイント#0)における量子化されたサンプル値との差分を算出する。さらに、この差分値と、差分を産出したサンプルポイント以外のサンプルポイント(サンプルポイント#1からサンプルポイント#Kまで)における量子化されたサンプル値とからマルチバンド受信状態情報を生成し、出力する。一般に、直流成分を示すサンプルポイントのサンプル値は、他のサンプル値と比べて大きい値となる、従って、直流成分を示すサンプルポイントのサンプル値を報告するために要する情報量は大きい。ワイドバンド受信状態情報が示す値からの差分を用いて、最も周波数が低いサンプルポイントのサンプル値を表現することにより情報量を抑制することができる。
図6は、各サブバンドにおける受信状態測定結果と、ワイドバンド受信状態生成部501内で算出される受信状態を平均化した値の一例を示す図である。各サブバンドの受信状態のすべてを通知する場合に比べて、報告に要する情報量はサブバンド数分の1となる。
図6において、受信状態測定結果はサンプルポイント(サブバンド)毎に異なる値となる。この受信状態測定結果に関する情報を基地局に報告するためには、それぞれのサンプルポイントの値(図6では64のサンプルポイントにおける値)を含む情報を生成する。一方、平均受信状態は1つの値である。平均受信状態の情報を基地局に報告するためには、1つの値を含む情報を生成するだけでよい。すなわち,情報量はサブバンド数分の1となる。図7は、各サブバンドにおける受信状態測定結果に対してDCT処理したときの各サンプルポイントにおけるサンプル値の一例を示す図である。図7に示すように、低周波側のサンプルポイントにおけるサンプル値に比べて、高周波側のサンプルポイントにおけるサンプル値の値は小さいことがわかる。
図8は、各サブバンドにおける受信状態測定結果に対してDCT処理し、一部のサンプルポイントにおけるサンプル値のみを抽出した場合の結果の一例を示す図である。また、図9は、図8に示したサンプルに対しIDCT(Inverse Discrete Cosine Transform)処理を施すことにより得られる各サブバンドにおける展開された受信状態を受信状態測定結果と比較して示した図である。図9から、図8に示される支配的なサンプルポイントのみを抽出したサンプル値に基づいて、実際に測定した受信状態を良く復元することができていることがわかる。
図10は、端末装置400から基地局装置300に送信される受信状態情報の一例を示す図である。また、図11に、CQI切替制御情報がマルチバンドCQIを示す情報である場合の上りスロット構成の一例を示す。CQI切替制御情報がワイドバンドCQIを示す情報である場合、端末装置は制御チャネルを介して図10の左図に示すような情報(図10では1.5を示す情報)を基地局装置300に送信する。一方、CQI切替制御情報がマルチバンドCQIを示す情報である場合、端末装置は上り制御チャネルを介して図10の左図に示すような情報(図10では1.5を示す情報)と、上りデータチャネルを介して図10の右図に示すような情報(図10では、直流を示す情報であるサンプルポイント0においては、サンプル値の1.5からの差分である+0.43を示す情報を送信し、それ以外(直流成分ではない)のサンプルポイントにおいては、サンプル値である−0.10(ポイント1)、0.32(ポイント2)、…、−0.14(ポイント9)とを基地局装置300に送信する。
尚、図11は、制御チャネルとデータチャネルとが異なるスロットに割り当てられている場合について示しているが、このような場合に限られるものではない。
次に、基地局装置300において、各端末装置400から通知された受信状態情報がマルチバンド受信状態情報である場合に、受信状態情報から各端末装置400の受信状態を表す値を生成する方法について図10を参照しながら説明する。
まず、受信状態情報からワイドバンド受信状態情報を読み出し、ワイドバンド受信状態情報が示す値を取得する。次に、マルチバンド受信状態情報を読み出し、サンプルポイント#0からサンプルポイント#Kにおける値を取得する。ここで、直流成分を示すサンプルポイント#0における値は、ワイドバンド受信状態情報が示す値からの差分値であるため、サンプルポイント#0における値とワイドバンド受信状態情報が示す値とから、サンプルポイント#0における量子化された値を算出する。このようにして取得したサンプルポイント#0からサンプルポイント#Kまでの値に加えて、圧縮の際に削除された高い周波数成分のサンプルポイント(図10では、例えば、ポイントにゼロを挿入しIDCT処理を行うことにより、各サブバンドにおける受信状態を表す値を算出する。尚、図11に示すスロット構成のように、制御チャネルとデータチャネルとが異なるスロットに割り当てられている場合は、IDCT処理を行うマルチバンド受信状態情報を受信した時刻以前の最新のワイドバンド受信状態情報を用いればよい。
図12は、本実施の形態におけるスケジューリング部313におけるスケジューリング動作と変調パラメータ選択動作の一例を表すフローチャート図である。まず、各端末装置400から通知された受信状態情報(ワイドバンド受信状態情報およびマルチバンド受信状態情報)を、受信状態情報記憶部315から読み込む(S1201)。次いで、読み込んだ受信状態情報からマルチバンド受信状態情報を通知した各端末装置400の各サブバンドにおける受信状態を表す値を生成する(S1202)。次いで、まずマルチバンド受信状態情報を通知してきた各端末装置400へ送信する送信データを、各端末装置400の各サブバンドにおける生成された受信状態を表す値に基づいて、リソースブロックに割り当て(S1203)、ステップS1203で割り当てた各リソースブロックについて、それぞれのリソースブロックに割り当てられた端末装置の当該サブバンドにおける生成された受信状態を表す値に基づいて、変調パラメータを選択する(S1204)。次に、ワイドバンド受信状態情報のみを通知してきた各端末装置400へ送信する送信データを、各端末装置400のワイドバンド受信状態情報が表す値に基づいて、ステップS1203で割り当てた残りのリソースブロックに割り当て(S1205)、ステップS1205で割り当てた各リソースブロックについて、それぞれのリソースブロックに割り当てられた各端末装置400のワイドバンド受信状態情報が表す値に基づいて、変調パラメータを選択する(S1206)。最後に、リソースブロックへの割り当て結果であるスケジューリング結果(スケジューリング情報)と変調パラメータ選択結果(変調パラメータ情報)を出力し(S1207)、処理を終了する。
図19は、本実施の形態におけるスケジューリング部313のスケジューリング動作と変調パラメータ選択動作の図12とは異なる一例を表すフローチャート図である。まず、各端末装置400から通知された受信状態情報を、受信状態情報記憶部315から読み込む(S1901)。次に、読み込んだ受信状態情報からマルチバンド受信状態情報を通知した各端末装置400の各サブバンドにおける受信状態を表す値を生成する(S1902)。次いで、マルチバンド受信状態情報を通知してきた各端末装置400へ送信する送信データを、各端末装置400の各サブバンドにおける生成された受信状態を表す値に基づいて、リソースブロックに割り当てる(S1903)。次に、マルチバンド受信状態情報を通知してきた各端末装置400へ送信する送信データを、各端末装置400のワイドバンド受信状態情報が表す値に基づいて、ステップS1903で割り当てた残りのリソースブロックに割り当て(S1904)、割り当てた各リソースブロックについて、それぞれのリソースブロックに割り当てられた各端末装置400のワイドバンド受信状態情報が表す値に基づいて、変調パラメータを選択する(S1905)。最後に、リソースブロックへの割り当て結果であるスケジューリング結果(スケジューリング情報)と変調パラメータ選択結果(変調パラメータ情報)を出力し(S1906)、処理を終了する。
尚、ここで説明したスケジューリング方法および変調パラメータの決定方法は一例であり、その他のスケジューリング方法あるいは変調パラメータ決定方法を用いることもできる。
このように、本実施の形態による通信技術を用いると、制御チャネルでは、各ユーザのワイドバンド受信状態情報を周期的に報告し、データ用のチャネルが割り当てられたユーザは、必要に応じて、データ用チャネルを介して複数のサブバンドの受信状態情報(マルチバンド受信状態情報)をさらに報告するようなシステムにおいて、データ用チャネルを介してDCTを用いて圧縮した複数のサブバンドの受信状態情報を送信する際に、直流成分を示すサンプルポイントにおけるサンプル値をワイドバンド受信状態情報が示す値からの差分を用いて報告することにより、効率的な受信状態の報告が可能となる。
次に、本発明の第2の実施の形態による通信技術について図面を参照しながら説明を行う。上記第1の実施の形態では、制御チャネルでは、各ユーザのワイドバンド受信状態情報を周期的に報告し、データ用のチャネルが割り当てられたユーザは、必要に応じて、データ用チャネルを介して複数のサブバンドの受信品質情報(マルチバンド受信状態情報)をさらに報告するようなシステムにおいて、データ用チャネルを介してDCTを用いて圧縮した複数のサブバンドの受信状態情報を送信する際、直流成分を示すサンプルポイントにおけるサンプル値をワイドバンド受信状態情報が示す値からの差分を用いて報告する方法について説明した。
本実施の形態では、ワイドバンド受信状態情報が各サブバンドの受信状態測定結果の平均値である場合について説明する。
本実施の形態による端末装置400内の受信状態情報生成処理に関して、図13を参照しながら説明する。図13は、受信状態情報生成部409の内部ブロック構成を示す図であり、図5に対応する図である。受信状態情報生成部409は、ワイドバンド受信状態生成部1301とマルチバンド受信状態生成部1302とを有する。
ワイドバンド受信状態生成部1301は、図4に示す受信状態測定部408から出力されたサブバンド毎の受信状態測定結果からワイドバンド受信状態情報を生成し、出力する。このとき、各サブバンドの受信状態測定結果を平均化し、平均化した受信状態測定結果を量子化する。ワイドバンド受信状態情報は、この量子化した値を示す情報である。上位レイヤから通知されたCQI切替制御情報は、マルチバンド受信状態生成部1302に入力される。CQI切替制御情報がワイドバンドCQIを示す情報である場合、マルチバンド受信状態生成部1302は処理を行わず、出力もしない。CQI切替制御情報がマルチバンドCQIを示す情報である場合、マルチバンド受信状態生成部1302は、受信状態測定部408から出力されたサブバンド毎の受信状態測定結果をDCT処理し、所定のサンプルポイント(サンプルポイント#1からサンプルポイント#Kまで)のサンプル値を抽出し、該サンプル値を量子化し、量子化されたサンプル値とからマルチバンド受信状態情報を生成し、出力する。
次に、基地局装置300において、各端末装置400から通知された受信状態情報がマルチバンド受信状態情報である場合に、受信状態情報から各端末装置400の受信状態を表す値を生成する方法について説明する。
まず、受信状態情報からワイドバンド受信状態情報を読み出し、ワイドバンド受信状態情報が示す値を取得する。次に、マルチバンド受信状態情報を読み出し、サンプルポイント#1からサンプルポイント#Kにおける値を取得する。ここで、直流成分を示すサンプルポイント#0における値は、ワイドバンド受信状態情報が示す値として処理を行う。このようにして取得したサンプルポイント#0からサンプルポイント#Kまでの値に加えて、圧縮の際に削除された高い周波数成分のサンプルポイントにゼロを挿入し、IDCT処理を行うことにより、各サブバンドにおける受信状態を表す値を算出する。
図14は、端末装置400から基地局装置300に送信される受信状態情報の一例を示す図であり図10に対応する図である。
CQI切替制御情報がワイドバンドCQIを示す情報である場合、端末装置は制御チャネルを介して図14の左図に示すような情報(図14では1.93を示す情報)を基地局装置300に送信する。一方、CQI切替制御情報がマルチバンドCQIを示す情報である場合、端末装置は上り制御チャネルを介して図14の左図に示すような情報(図14では1.93を示す情報)と、上りデータチャネルを介して図14の右図に示すような情報(図14では、直流を示すサンプルポイント0以外のサンプルポイントにおけるサンプル値である−0.10、0.32、…、−0.14)とを基地局装置300に送信する。
本実施の形態では,基地局はサンプルポイント0の値としてワイドバンド受信状態情報(各サブバンドの受信状態測定結果の平均値)を用いる。従って、図14の場合には、図10の場合と異なり、報告する情報量を削減する(報告に要する情報の上りリンクへの負担を軽減する)ことができる。
このように、制御チャネルでは、各ユーザのワイドバンド受信状態情報を周期的に報告し、データ用のチャネルが割り当てられたユーザは必要に応じて、データ用チャネルを介して複数のサブバンドの受信状態情報(マルチバンド受信状態情報)をさらに報告するようなシステムにおいて、データ用チャネルを介してDCTを用いて圧縮した複数のサブバンドの受信状態情報を送信する際、直流成分を示すサンプルポイント以外のサンプルポイントにおけるサンプル値のみを報告することで、効率的な受信状態の報告が可能となる。
次に、本発明の第3の実施の形態による通信技術について図面を参照しながら説明を行う。上記第1及び第2の実施の形態では、OFDMシステムを想定し、チャネルとは1つあるいは複数のサブキャリアを意味するものとして説明した。本実施の形態では、MIMO(Multiple Input Multiple Output)−OFDMAシステムにおける適用方法の一例について、各送信アンテナの1つあるいは複数のサブキャリアをそれぞれサブバンドとする場合を説明する。
図15は、本実施の形態における下りリンクのサブフレーム構成の一例を示した図である。基地局装置は2本の送信アンテナから異なる信号を送信する。サブフレームは、送信アンテナ1とアンテナ2とのそれぞれから送信される2個の領域(アンテナ1のサブフレームとアンテナ2のサブフレーム)を含み、各領域は、さらに周波数方向にK個(Kは自然数)の領域に分割されている。この2×K個の領域をそれぞれサブバンド1−1〜サブバンド2−Kとする。このサブフレームは、送信単位を意味するものとし、このサブフレームは、1回のスケジューリング処理においてサブバンドの割り当てを行う範囲とする。また、サブフレームを時間軸方向に、所定の時間長であるスロットでT個(Tは自然数)に分割し、1チャネルにおける1スロット内をスケジューリングの単位(リソースブロック)とする。
このようなサブフレーム構成のMIMO−OFDMAシステムにおいても、サブバンドあるいはリソースブロックという用語の示す領域が異なるのみで、上記第1及び第2の各実施の形態と同様の処理を適用することができる。
すなわち、上り制御チャネルでは、各ユーザの各送信アンテナにおけるワイドバンド受信状態情報を周期的に報告し、データ用のチャネルが割り当てられたユーザは、必要に応じて、データ用チャネルを介して各送信アンテナにおける複数のサブバンドの受信状態情報(マルチバンド受信状態情報)をさらに報告する。ここで、データ用チャネルを介してDCTを用いて圧縮した各送信アンテナにおける複数のサブバンドの受信状態情報を送信する際に、直流成分を示すサンプルポイントにおけるサンプル値を各送信アンテナにおけるワイドバンド受信状態情報が示す値からの差分を用いて報告する。
図16は、CQI切替制御情報がマルチバンドCQIを示す情報である場合の、受信状態情報の一例を示す図である。CQI切替制御情報がワイドバンドCQIを示す情報である場合に、端末装置は制御チャネルを介して図16の上図に示すような情報(図16ではアンテナ1に対応する1.5と、アンテナ2に対応する1.0とを示す情報)を基地局装置300に送信する。一方、CQI切替制御情報がマルチバンドCQIを示す情報である場合は、端末装置は、上り制御チャネルを介して図10の上図に示すような情報(図16ではアンテナ1に対応する1.5と、アンテナ2に対応する1.0とを示す情報)と、上りデータチャネルを介して図16の下図に示すような情報(図16では、アンテナ1の直流を示すサンプルポイント1−0においては、サンプル値の1.5からの差分である+0.43を、アンテナ2の直流を示すサンプルポイント2−0においては、サンプル値の1.0からの差分である+0.30をそれぞれ示す情報、それ以外のサンプルポイントにおいては、アンテナ1におけるサンプル値である−0.10、0.32、…、−0.14と、アンテナ2におけるサンプル値である−0.24、0.14、…、0.08)とを基地局装置300に送信する。これにより、MIMO−OFDMAシステムにおいても、効率的な受信状態の報告が可能となる。
次に、本発明の第4の実施の形態による通信技術について図面を参照しながら説明を行う。
本実施の形態では、MIMO−OFDMAシステムにおける適用方法の他の一例について、各送信アンテナの1つあるいは複数のサブキャリアをそれぞれサブバンドとする場合を説明する。本実施の形態における下りリンクのサブフレーム構成の一例は、図15に示したサブブロック構成と同様であるものとする。上り制御チャネルでは、各ユーザのワイドバンド受信状態情報を周期的に報告し、データ用のチャネルが割り当てられたユーザは必要に応じて、データ用チャネルを介して各送信アンテナにおける複数のサブバンドの受信状態情報(マルチバンド受信状態情報)をさらに報告する。ここで、データ用チャネルを介してDCTを用いて圧縮した各送信アンテナにおける複数のサブバンドの受信状態情報を送信する際、直流成分を示すサンプルポイントにおけるサンプル値を各送信アンテナにおけるワイドバンド受信状態情報が示す値からの差分を用いて報告する。図17は、CQI切替制御情報がマルチバンドCQIを示す情報である場合の、受信状態情報の一例を示す図である。CQI切替制御情報がワイドバンドCQIを示す情報である場合、端末装置は制御チャネルを介して図17の上図に示すような情報(図17では1.4を示す情報)を基地局装置300に送信する。一方、CQI切替制御情報がマルチバンドCQIを示す情報である場合、端末装置は上り制御チャネルを介して図17の上図に示すような情報(図17では1.4を示す情報)と、上りデータチャネルを介して図17の下図に示すような情報(図17では、アンテナ1の直流を示すサンプルポイント0においては、サンプル値の1.4からの差分である+0.53を、アンテナ1の直流を示すサンプルポイント0においては、サンプル値の1.4からの差分である−0.10をそれぞれ示す情報、それ以外のサンプルポイントにおいては、アンテナ1におけるサンプル値である−0.10、0.32、…、−0.14と、アンテナ2におけるサンプル値である−0.24、0.14、…、0.08とを基地局装置300に送信する。
これにより、効率的な受信状態の報告が可能となる。
尚、第3の実施の形態は、「各ユーザがアンテナ毎にワイドバンドを報告するシステム」に関する例であり、第4の実施の形態は、「各ユーザが1つのワイドバンドを報告するシステム」に関する例である。図17に示すように、「各ユーザが1つのワイドバンドを報告するシステム」においては、アンテナ毎にワイドバンドをさらに平均化して1つのワイドバンドを算出するなどの方法を用いることができる。
尚、第3の実施の形態は、「各ユーザがアンテナ毎にワイドバンドを報告するシステム」に関する例であり、第4の実施の形態は、「各ユーザが1つのワイドバンドを報告するシステム」に関する例である。図17に示すように、「各ユーザが1つのワイドバンドを報告するシステム」においては、アンテナ毎にワイドバンドをさらに平均化して1つのワイドバンドを算出するなどの方法を用いることができる。
次に、本発明の第5の実施の形態による通信技術について図面を参照しながら説明を行う。上記第1の実施の形態では、制御チャネルでは、各ユーザのワイドバンド受信状態情報を周期的に報告し、データ用のチャネルが割り当てられたユーザは必要に応じて、データ用チャネルを介して複数のサブバンドの受信品質情報(マルチバンド受信状態情報)をさらに報告するようなシステムにおいて、データ用チャネルを介してDCTを用いて圧縮した複数のサブバンドの受信状態情報を送信する際、直流成分を示すサンプルポイントにおけるサンプル値をワイドバンド受信状態情報が示す値からの差分を用いて報告する場合について説明した。
本実施の形態では、データ用チャネルを介してDCTを用いて圧縮した複数のサブバンドの受信状態情報を送信する際に、サブグループを複数のグループに分けて、それぞれのグループ内でDCT処理する場合について説明する。
図18は、本実施の形態による下りリンクのサブフレーム構成の一例を示す図である。図18に示すように、周波数方向に、グループ1とグループ2との2つのグループに分けて、それぞれのグループ内でDCT処理を行う。尚、CQI切替制御情報がマルチバンドCQIを示す情報である場合の、受信状態情報の一例は図17に示したものと同様であるとする。
上り制御チャネルでは、各ユーザのワイドバンド受信状態情報を周期的に報告し、データ用のチャネルが割り当てられたユーザは必要に応じて、データ用チャネルを介して各送信アンテナにおける複数のサブバンドの受信状態情報(マルチバンド受信状態情報)をさらに報告する。ここで、データ用チャネルを介してDCTを用いて圧縮した各グループにおける複数のサブバンドの受信状態情報を送信する際、それぞれのグループにおける直流成分を示すサンプルポイントにおけるサンプル値をワイドバンド受信状態情報が示す値からの差分を用いて報告する。
CQI切替制御情報がワイドバンドCQIを示す情報である場合、端末装置は制御チャネルを介して図17の上図に示すような情報(図17では1.4を示す情報)を基地局装置300に送信する。一方、CQI切替制御情報がマルチバンドCQIを示す情報である場合、端末装置は上り制御チャネルを介して図17の上図に示すような情報(図17では1.4を示す情報)と、上りデータチャネルを介して図17の下図に示すような情報(図17では、グループ1の直流を示すサンプルポイント0においては、サンプル値の1.4からの差分である+0.53を、グループ1の直流を示すサンプルポイント0においては、サンプル値の1.4からの差分である−0.10をそれぞれ示す情報、それ以外のサンプルポイントにおいては、グループ1におけるサンプル値である−0.10、0.32、…、−0.14と、グループ2におけるサンプル値である−0.24、0.14、…、0.08)とを基地局装置300に送信する。これにより、効率的な受信状態の報告が可能となる。
尚、本実施の形態は、アンテナ数が1の場合を例にして説明している。グループは、周波数方向のサブバンドをまとめたものを意味する。但し、本発明の適用範囲はこれに限られるものではなく、例えば、M個のサブバンド、N個のアンテナがある場合には、端末はマルチバンド受信状態情報を用いて、M×Nの受信状態を含む情報を報告するように構成することができる。
一方、ワイドバンドとしては、M×Nをいくつか(ここではK個)のグループに分け、K個のワイドバンドを報告する。但し、グループ分けの方法はこれに限定されるものではない。例えば、Nを1としKを2とし、周波数に対応付けてグループ分けを行ったものが第5の実施の形態であり、Nを2としKを2とし、アンテナに対応付けてグループ分けを行ったものが第3の実施形態であり、Nを2としKを1としたものが第4の実施の形態であり、Nを1としKを1としたものが第1および第2の実施の形態に相当する。
尚、上記いずれの実施の形態においても、具体的な数値を例示して説明したが、これらはあくまでも一例であり、他の値であってもよいことは勿論である。
以上、本発明の各実施の形態による通信技術に関する説明においては、通信システムとしてマルチキャリア通信システムであるOFDMAシステムを想定し、少なくとも1つのサブキャリアからなるサブバンド毎に適応変調および適応スケジューリング(チャネルの割り当て)を行うものとして説明するが、これに限定されるものではない。
例えば、拡散技術を用いたMC−CDMA(Multi Carrier−Code Division Multiple Access)システムにおいても、本発明を適用することができる。また、複数のサブバンドを用いて通信を行なう他のシステムであって、サブバンド毎に受信状態が異なる可能性があるシステムにおいて、本発明を適用することができる。
また、以上の各実施の形態は、セルラーシステムを想定し、基地局装置から端末装置へのOFDMベースの下りリンクと端末装置から基地局装置へ受信状態情報を通知する上りリンクについて説明しているが、これに限られるものではない。2つの無線通信装置間で、チャネルの受信状態情報を通知する側(受信状態情報送信機能を有する側)を端末装置、通知された受信状態情報に基づいて各端末装置への送信データを各チャネルに割り当て適応変調を行う側(スケジューリング機能を行う側)を基地局装置として考えれば、例えば移動局間通信システムにも適用することができる。さらに、1つの無線通信装置が、両方の機能を有する場合も含まれる。
また、本明細書においては、無線通信装置は、無線通信を行なう装置であり、基地局装置、端末装置、無線機、PDAやモバイルPC(パーソナルコンピュータ)などの携帯端末装置、携帯電話機等を含む。本発明は、複数の無線通信装置のいずれかがスケジューリング機能と適応変調を実施し、他の無線通信装置が受信状態情報送信機能を実施することができる関係にある無線通信装置同士へ適用することができる。
また、以上の各実施の形態では、基地局装置と複数の端末装置とから構成されるFDDを採用する通信システムであり、下りリンクの通信においてOFDMの適応変調システムを想定し、上りリンクの通信ではOFDMと適応変調は行わないシステムを想定しているが、これに限定されるものではない。下りも上りもOFDMの適応変調システムの場合を含む。
また、以下の各実施の形態の説明では、受信状態情報としてパイロットシンボルに基づき算出した指標、例えば、搬送波電力対雑音電力比CNRを用いるとして説明したが、その他の指標であるRSSI(Received Signal Strength Indicator)、SNR、SIR、SINR、CIR、CINR、など受信信号電力や搬送波電力に関連して受信状態を示す指標などを用いても良い。また、受信状態情報として、変調方法とチャネル符号化率の組み合わせであるMCS(Modulation and Coding Scheme)や伝送レートなどの変調パラメータを用いても良い。
本発明は、通信装置に利用可能である。
300…基地局装置、301…送信バッファ部、302…符号化部、303…マッピング部、304…IFFT部、305…GI挿入部、306…D/A変換部、307…無線送信部、308…アンテナ部、309…無線受信部、310…A/D変換部、311…デマッピング部、312…復号化部、313…スケジューリング部、314…パイロット生成部、315…受信状態情報記憶部、400…端末装置、401…アンテナ部、402…無線受信部、403…A/D変換部、404…GI除去部、405…FFT部、406…デマッピング部、407…復号化部、408…受信状態測定部、409…受信状態情報生成部、410…符号化部、411…マッピング部、412…パイロット生成部、413…D/A変換部、414…無線送信部、415…復調制御部、501…ワイドバンド受信状態生成部、502…マルチバンド受信状態生成部。
Claims (30)
- 少なくとも周期的に広帯域の受信状態を基地局装置に報告し、必要に応じてさらに複数の帯域の受信状態を基地局に報告する端末装置であって、
前記複数の帯域の受信状態を測定する受信状態測定部と、
前記広帯域の受信状態を示す広帯域受信状態情報を生成する広帯域受信状態情報生成部と、
前記受信状態測定部における測定結果に対して少なくともDCT処理を施し、該DCT処理した結果と前記広帯域の受信状態とに基づいて、前記複数の帯域の受信状態を示す複数帯域受信状態情報を生成する複数帯域受信状態情報生成部と
を有することを特徴とする端末装置。 - 前記広帯域受信状態情報生成部は、
前記複数の帯域の前記測定結果に基づいて、広帯域の受信状態を示す広帯域受信状態情報を生成することを特徴とする請求項1に記載の端末装置。 - 前記広帯域受信状態情報生成部は、
前記複数の帯域における前記測定結果の平均値に基づいて、広帯域の受信状態を示す広帯域受信状態情報を生成することを特徴とする請求項2に記載の端末装置。 - 前記複数帯域受信状態情報生成部は、
前記測定結果をDCT処理した結果の低周波成分であるサンプル点におけるサンプル値に基づいて、前記複数帯域受信状態情報を生成することを特徴とする請求項1に記載の端末装置。 - 前記複数帯域受信状態情報生成部は、
前記広帯域の受信状態と前記測定結果の直流成分であるサンプル点におけるサンプル値との差分値を算出し、該差分値と前記測定結果の直流成分以外のサンプル点におけるサンプル値とに基づいて、前記複数帯域受信状態情報を生成することを特徴とする請求項1から4までのいずれか1項に記載の端末装置。 - 前記複数帯域受信状態情報生成部は、
前記測定結果の直流成分以外のサンプル点におけるサンプル値に基づいて、前記複数帯域受信状態情報を生成することを特徴とする請求項1から4までのいずれか1項に記載の端末装置。 - 前記広帯域受信状態情報と前記複数帯域受信状態情報とを異なるチャネルに割り当てるマッピング部を有することを特徴とする請求項1から6までのいずれか1項に記載の端末装置。
- 前記マッピング部は、前記広帯域受信状態情報を制御チャネルに割り当てることを特徴とする請求項7に記載の端末装置。
- 前記マッピング部は、前記複数帯域受信状態情報をデータチャネルに割り当てることを特徴とする請求項7に記載の端末装置。
- 端末装置から少なくとも周期的に広帯域の受信状態を示す広帯域受信状態情報を取得し、必要に応じてさらに複数の帯域の受信状態を示す複数帯域受信状態情報を取得する基地局装置であって、
前記広帯域受信状態情報に基づいて前記広帯域の受信状態を復元し、該復元した広帯域の受信状態と前記複数帯域受信状態とに対して少なくともIDCT処理を施すことにより、前記複数の帯域の受信状態を復元する受信状態復元部を有することを特徴とする基地局装置。 - 前記複数帯域受信状態情報は、
直流成分であるサンプル点におけるサンプル値と前記広帯域の受信状態との差分値を示す情報と、直流成分以外のサンプル点におけるサンプル値を示す情報と、を含み、
前記受信状態復元部は、前記差分値を示す情報と、前記復元した広帯域の受信状態と、に基づいて、前記直流成分であるサンプル点におけるサンプル値を復元し、該復元したサンプル値と、前記複数帯域受信状態情報が示す直流成分以外のサンプル点におけるサンプル値と、に基づいて、前記複数の帯域の受信状態を復元することを特徴とする請求項10に記載の基地局装置。 - 前記複数帯域受信状態情報は、直流成分以外のサンプル点におけるサンプル値を示す情報を含み、
前記受信状態復元部は、前記復元した広帯域の受信状態と、前記複数帯域受信状態情報が示す直流成分以外のサンプル点におけるサンプル値と、に基づいて、前記複数の帯域の受信状態を復元することを特徴とする請求項10に記載の基地局装置。 - 前記受信状態復元部は、前記復元した広帯域の受信状態を、直流成分であるサンプル点におけるサンプル値としてIDCT処理することにより、前記複数の帯域の受信状態を復元することを特徴とする請求項12に記載の基地局装置。
- 前記広帯域受信状態情報と前記複数帯域受信状態情報とを異なるチャネルから取得するデマッピング部を有することを特徴とする請求項10から13までのいずれか1項に記載の基地局装置。
- 前記デマッピング部は、前記広帯域受信状態情報を制御チャネルから取得することを特徴とする請求項10から13までのいずれか1項に記載の基地局装置。
- 前記デマッピング部は、前記複数帯域受信状態情報をデータチャネルから取得することを特徴とする請求項10から13までのいずれか1項に記載の基地局装置。
- 前記復元した広帯域の受信状態に基づいて、前記端末装置宛の送信データに割り当てる帯域を決定するスケジューラ部を有することを特徴とする請求項10から16までのいずれか1項に記載の基地局装置。
- 前記復元した複数の帯域の受信状態に基づいて、前記端末装置宛の送信データに割り当てる帯域を決定するスケジューラ部を有することを特徴とする請求項10から16のいずれか1項に記載の基地局装置。
- 前記スケジューラ部は、前記復元した広帯域の受信状態に基づいて、前記端末装置宛の送信データに施す変調方式あるいは符号化率を決定することを特徴とする請求項17または18に記載の基地局装置。
- 前記スケジューラ部は、前記復元した複数の帯域の受信状態に基づいて、前記端末装置宛の送信データに施す変調方式あるいは符号化率を決定することを特徴とする請求項17または18に記載の基地局装置。
- 基地局装置と端末装置を有し、該端末装置は、少なくとも周期的に広帯域の受信状態を前記基地局装置に報告し、必要に応じてさらに複数の帯域の受信状態を前記基地局装置に報告する通信システムであって、
前記端末装置は、
前記複数の帯域の受信状態を測定する受信状態測定部と
広帯域の受信状態を示す広帯域受信状態情報を生成する広帯域受信状態情報生成部と
前記測定結果に対して少なくともDCT処理を施し、該DCT処理した結果と前記広帯域の受信状態とに基づいて、前記複数の帯域の受信状態を示す複数帯域受信状態情報を生成する複数帯域受信状態情報生成部と、を有し、
前記基地局装置は、
前記広帯域受信状態情報に基づいて前記広帯域の受信状態を復元し、前記復元した広帯域の受信状態と前記複数帯域受信状態とに対して少なくともIDCT処理を施すことにより、前記複数の帯域の受信状態を復元する受信状態復元部を有することを特徴とする通信システム。 - 少なくとも周期的に広帯域の受信状態を基地局装置に報告し、必要に応じてさらに複数の帯域の受信状態を基地局に報告する端末装置における通信方法であって、
前記複数の帯域の受信状態を測定するステップと
広帯域の受信状態を示す広帯域受信状態情報を生成するステップと
前記測定結果に対して少なくともDCT処理を施し、該DCT処理した結果と前記広帯域の受信状態とに基づいて、前記複数の帯域の受信状態を示す複数帯域受信状態情報を生成するステップと
を有することを特徴とする通信方法。 - 前記広帯域受信状態情報と前記複数帯域受信状態情報とを、異なるチャネルを介して送信するステップをさらに有することを特徴とする請求項22に記載の通信方法。
- 前記広帯域受信状態情報を、制御チャネルを介して送信するステップをさらに有することを特徴とする請求項22に記載の通信方法。
- 前記複数帯域受信状態情報を、データチャネルを介して送信するステップをさらに有することを特徴とする請求項22に記載の通信方法。
- 端末装置から少なくとも周期的に広帯域の受信状態を示す広帯域受信状態情報を取得し、必要に応じてさらに複数の帯域の受信状態を示す複数帯域受信状態情報を取得する基地局装置における通信方法であって、
前記広帯域受信状態情報に基づいて前記広帯域の受信状態を復元し、前記復元した広帯域の受信状態と前記複数帯域受信状態とに対して少なくともIDCT処理を施すことにより、前記複数の帯域の受信状態を復元するステップを有することを特徴とする通信方法。 - 前記復元した広帯域の受信状態に基づいて、前記端末装置宛の送信データに割り当てる帯域を決定するステップをさらに有することを特徴とする請求項26に記載の通信方法。
- 前記復元した複数の帯域の受信状態に基づいて、前記端末装置宛の送信データに割り当てる帯域を決定するステップをさらに有することを特徴とする請求項26に記載の通信方法。
- 前記復元した広帯域の受信状態に基づいて、前記端末装置宛の送信データに変調あるいは符号化を施して送信するステップをさらに有することを特徴とする請求項27または28に記載の通信方法。
- 前記復元した複数の帯域の受信状態に基づいて、前記端末装置宛の送信データに変調あるいは符号化を施して送信するステップをさらに有することを特徴とする請求項27または28に記載の通信方法。
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---|---|---|---|
JP2007230383A JP2009065353A (ja) | 2007-09-05 | 2007-09-05 | 通信装置及び通信方法 |
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JP2017017369A (ja) * | 2015-06-26 | 2017-01-19 | 株式会社Nttドコモ | 移動局及び移動通信方法 |
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2007
- 2007-09-05 JP JP2007230383A patent/JP2009065353A/ja active Pending
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