JP2009065315A - アンテナおよびそのアンテナを備えた通信モジュール - Google Patents

アンテナおよびそのアンテナを備えた通信モジュール Download PDF

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崇暁 石井
Masahiko Fukuhara
将彦 福原
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Abstract

【課題】アンテナパターンの変更を容易にする。
【解決手段】アンテナ部分パターン9を形成した複数の誘電体ブロック7a、7bを用意する。誘電体ブロック7a、7bの接合面11には一方が突起で他方が穴の嵌合部12a、12bを形成し、嵌合部12a、12bを嵌合させて誘電体ブロック7a、7bを接合一体化する。この接合一体化によって誘電体ブロック7aのアンテナ部分パターン9と誘電体ブロック7bのアンテナ部分パターン9とが電気的に接続されて1つのアンテナパターン8が形成される。アンテナ部分パターン9の様々な形状の誘電体ブロックを複数用意しておいて、その誘電体ブロックの接合の組合せを代えることで、様々な形状のアンテナパターン8を得る。
【選択図】図2

Description

本発明は、アンテナパターンの変更が容易なアンテナおよびそのアンテナを備えた通信モジュールに関するものである。
誘電体基体に放射電極が形成された表面実装型のアンテナが携帯電話やPCカード等に使用されている。近年においては、アンテナが使用される機器の小型化に伴いアンテナの小型化が強く望まれている。アンテナを小型化すると必然的に放射電極が小さくなり、アンテナ利得が低下したり、通信帯域が狭くなるという問題が生じる。このような問題を解消するために、放射電極のアンテナパターンを改良変更する等の様々な研究開発が行われている。
特開2000−22441号公報 特開平9−260930号公報
従来、放射電極のアンテナパターンを設計変更する場合には、アンテナパターンの一部分が僅かに変更される場合にも、アンテナパターン全体を形成する金型を変更しなければならないので、コストがかかる上に、新たな金型を製造する時間もかかるので、アンテナパターンの変更を容易、迅速に行うことができないという問題があった。
また、アンテナの開発過程で、アンテナパターンの形状を少しずつ変えてアンテナ特性を測定する場合等にも、形状の異なるアンテナパターン毎に金型を作製して試作品を作らなければならないため、アンテナ開発を容易、迅速に行うことができないという問題があった。
本発明は上記課題を解決するために成されたものであり、その目的は、アンテナパターンの変更を容易、迅速に行うことができるアンテナおよびそのアンテナを備えた通信モジュールを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は次に示す構成をもって課題を解決する手段としている。すなわち、本発明のアンテナは、複数の誘電体ブロックを有し、各誘電体ブロックにはアンテナパターンの一部位を構成するアンテナ部分パターンがそれぞれ形成されており、前記複数の誘電体ブロックが接合され、互いに接合し合う各誘電体のアンテナ部分パターン同士が電気的に接続されて前記複数の誘電体ブロックの接合体に1つのアンテナパターンが形成されている構成をもって課題を解決する手段と成している。
また、本発明の通信モジュールは、アンテナの高周波回路が形成されている回路基板を収容して成る筐体を有し、上記本発明のアンテナの誘電体ブロックの接合体が前記回路基板又は筐体の取り付け面に取り付けられて、前記高周波回路と誘電体ブロックの接合体のアンテナパターンとが電気的に接続されている構成をもって課題を解決する手段と成している。
この発明によれば、誘電体ブロックのそれぞれにアンテナ部分パターンを形成しているので、複数の誘電体ブロックを接合することで、各誘電体ブロックのアンテナ部分パターンが電気的に接続されて1つのアンテナパターンが形成される。
したがって、アンテナにおけるアンテナパターンの一部を変更する場合には、その変更部位のみのアンテナ部分パターンをもつ誘電体ブロックを新たに製作して、変更前のアンテナ部分パターンをもつ誘電体ブロックを、新たに製作した変更後のアンテナ部分パターンをもつ誘電体ブロックに代えるだけでよい。
このように、アンテナパターンの一部を変更する場合には、変更のないアンテナ部分パターンをもつ誘電体ブロックはそのまま使用できるので、アンテナパターンの変更を、容易、迅速、低コストで行うことができる。
また、様々なアンテナ部分パターンをもつ誘電体ブロックの組合せを代えて接合したり、アンテナとして使用されている誘電体ブロック接合体に新たなアンテナ部分パターンを持つ誘電体ブロックを追加接合したり、接合体中の一部の誘電体ブロックを他の誘電体ブロックと取り換えたり、接合体から特定の誘電体ブロックを取り外したりすることにより、多種多様のアンテナパターンを形成できるので、アンテナパターンの設計の自由度が大となり、アンテナおよびそのアンテナを使用した通信モジュールの設計、開発、製造に大きく貢献することができ、さらに、誘電体ブロックの構成(ブロックの形状や、アンテナ部分パターンの形状)を変更することで、アンテナパターンの共振周波数の変更や、回路基板における回路レイアウト変更にも十分対応することができるという効果が得られるものである。
以下に、本発明に係るアンテナおよびそのアンテナを備えた通信モジュールの実施の形態を図面に基いて説明する。なお、各実施形態例の説明において、同一(共通)の構成部分には同一符号を付して、共通する内容の重複説明は省略する。
図1には、本発明に係るアンテナとそのアンテナを備えた通信モジュールの一実施形態例が示されている。本実施形態例の通信モジュール1は筐体3内に本発明の特有なアンテナ2が収容されている。図1の通信モジュール1は、例えば、パソコンのスロットに差し込まれて通信に使用されるカード(PCカード等の通信機能付きカード)の形態を呈している。
前記筐体3は回路基板4を収容するケース本体と、そのケース本体の開口(回路基板4を収容する開口)を蓋板で覆って一体化したものであるが、このようなカード型の筐体3の構成は周知であるので、その説明は省略する。
本実施形態例のアンテナ2は複数(図では2個)の誘電体ブロック7a、7bの接合体により構成されている。図示の例では、誘電体ブロック7a、7bは6面を有する四角形状の方形体であり、合成樹脂や、合成樹脂に該合成樹脂よりも誘電率が高い誘電体材料(例えば、フィラー等)を含有させた材料を用いての射出成形により形成されている。各誘電体ブロック7a、7bの適宜の面には放射電極によりアンテナ部分パターン9が形成されている。
このアンテナ部分パターン9は誘電体ブロック7a、7bの面に導電性材料を用いた印刷により形成してもよく、或いは、アンテナ部分パターン9の形状に形成した導電性の板材を用いて、インサート成形や、アウトサート成形により形成してもよく、アンテナ部分パターン9の形成手法は特に限定されず、他の手法を用いて形成してもよい。
誘電体ブロック7aと誘電体ブロック7bは接合面11同士(図2参照)を接合して一体化されている。その一体化の接合手法は、接合面11同士を接着剤等を用いて接合したり、ねじを用いて接合してもよいが、この実施形態例では、図2に示されるように、誘電体ブロック7a、7bの接合面11に嵌合部12a、12bが設けられ、この嵌合部12aと嵌合部12bとの嵌合によって誘電体ブロック7aと誘電体ブロック7bが接合一体化されている。図2の例では、嵌合部12aと嵌合部12bは互いに対向する位置に設けられ、嵌合部12a、12bの一方側は突起により形成され、他方側は該突起が嵌合する穴により形成されている。突起は、誘電体ブロックの樹脂材料を突出させて形成してもよく、あるいは、嵌合部の位置にピン(棒部材)を植設して設けてもよい。
突起と穴が嵌合することで、誘電体ブロック7a側のアンテナ部分パターン9と誘電体ブロック7b側のアンテナ部分パターン9の接続部(接続端)とが図1に示されるように自動的に位置合わせ配置されて、両誘電体ブロック7a、7bのアンテナ部分パターン9同士が電気的に接続され、誘電体ブロック7a、7bの接合体に1つのアンテナパターン8が構成される。両アンテナ部分パターン9の電気的接続を確実にするために、両アンテナ部分パターン9の突合せ部分を半田や銀ペースト等の導電性の接続部材により接続してもよく、或いは、図2に示されるように、それぞれのアンテナ部分パターン9の接続部13a、13bを誘電体ブロック7a、7bの上面側から接合面11に延長して形成し、両誘電体ブロック7a、7bの接合面11同士が接合されるときに接続部13a、13b同士が当接して電気的接続が行われるようにしてもよい。このようにすれば、アンテナ部分パターン9同士の電気的な接続をより一層良好にすることができる。
図1に示される実施形態例においては、誘電体ブロック7a、7bを接合一体化したアンテナ2は回路基板4上に搭載設置されている。アンテナ2を回路基板4に固定する手法としては、接着固定によってもよく、誘電体ブロック7a、7bの底面と回路基板4の搭載領域(取り付け領域)とに固定用の金属パターンを形成しておき、その金属パターンを用いて半田や、銀ペーストにより固定してもよく、或いは、前記の誘電体ブロック7a、7b同士の接合手法と同様に、誘電体ブロック7a、7bの底面(回路基板4との当接面)と回路基板4の搭載面(取り付け面)との一方側に突起を形成し、他方側に穴を形成しておき、その突起と穴の嵌合によってアンテナ2を回路基板4の搭載面に固定配置するようにしてもよい。この場合、突起を非金属材料により形成すれば、アンテナ特性の劣化や、ノイズの影響を抑制できる。また、突起を金属ピンで形成して、当該金属ピンをアンテナパターン8と回路基板4の回路との導通部材として利用することも可能である。勿論、ねじを用いてアンテナ2を回路基板4に固定してもよい。
回路基板4には高周波回路(RF回路)5と、ベースバンド回路(BB)6が形成されるとともに、高周波回路5とアンテナパターン8の給電端部14とを接続する給電線路パターン10が形成されている。この給電線路パターン10と給電端部14との導通接続は、半田接続によって行ってもよく、バネ等の弾性接触手段を設けて給電線路パターン10と給電端部14とを弾性的に接触させるようにして行ってもよく、他の周知手段によってもよいものである。
上記通信モジュール1の構成において、高周波回路5からアンテナパターン8の給電端部14に送信信号を供給することにより、アンテナパターン8は設定の共振周波数で共振動作を行い、アンテナパターン8から送信電波を発信する。その一方において、アンテナパターン8が受信電波を受けると、同様に共振動作を行い、受信電波の信号(受信信号)を、給電線路パターン10を通して高周波回路5に送る。このような動作によって、アンテナパターン8を用いての送受信通信が行われる。なお、アンテナの送受信動作およびその回路の構成、作用は周知であるので、その詳細説明は省略する。また、実際には、回路基板4には様々な回路が設けられるが、本発明とは関連性が低く、図示の複雑さを回避するために、図1においては、基本的な回路のみを示してある。
本実施形態例によれば、アンテナ部分パターン9が形成されている複数の誘電体ブロックを接合一体化して1つのアンテナパターン8を構成しているので、接合一体化する誘電体ブロックの組合せ(接合体の誘電体ブロックの組合せ)を代えることにより、様々なアンテナパターンを得ることができる。例えば、誘電体ブロック7a、7bが接合されてなるアンテナ2において、図3(a)に示されるように、誘電体ブロック7aをアンテナ部分パターン9の形状が異なる誘電体ブロック7cに代えることにより、別形状のアンテナパターン8が得られる。
同様に、図3(a)に示される誘電体ブロック7b、7cの接合体において、図3(b)に示されるようにストレートのアンテナ部分パターン9が形成されている誘電体ブロック7bをミアンダのアンテナ部分パターン9が形成されている誘電体ブロック7dに代えることによって別形状のアンテナパターン8が得られる。
このように、誘電体ブロックの接合体において、形状の異なるアンテナ部分パターン9をもつ誘電体ブロック同士を入れ替えることにより、様々な形状のアンテナパターン8を容易に得ることが可能となる(アンテナパターン8の共振周波数の変更も容易となる)。
図4、図5は本発明に係るアンテナ2の他の実施形態例を示す。図4に示すアンテナ2は、誘電体ブロック7cと誘電体ブロック7bとを接合一体化したもので、誘電体ブロック7cのアンテナ部分パターン9の端部の接続部13aと誘電体ブロック7bのアンテナ部分パターン9の端部の接続部13bとを半田や、銀ペースト等の導電性の接合材により接続したときに、その接合材が誘電体ブロックの上面(アンテナ部分パターン9の形成面)から上側に盛り上がらないように構成している。
図4に示す構成においては、接合面11同士を接合して誘電体ブロック7b、7cが一体化されたときに、誘電体ブロック7b、7cが接合部の境界(境界線)を挟んで互いに隣接し合う(隣り合う)面、図4の例では上面にそれぞれアンテナ部分パターン9およびその端部の接続部13a、13bが形成されている。前記アンテナ部分パターン9が形成される両面には、誘電体ブロック7b、7cの接合部の境界をまたいで切り欠き15a、15bによる凹部が形成されており、接続部13a、13bが前記凹部の内側表面に形成されている。具体的には、両アンテナ部分パターン9の接続側端部が誘電体ブロックの上面から切り欠き15a、15bの縦壁面を経て底壁面に伸長形成され、その底壁面に形成されたパターン部分が接続部13a、13bと成している。
図4の例では、誘電体ブロック7bの切り欠き15bの底壁に形成されている接続部13bは、接合相手側の誘電体ブロック7cに向けて舌片状に突き出して、誘電体ブロック7cの切り欠き15a内に入り込み、その切り欠き15aの底壁に形成されている接続部13aの上に重なっている。そして、凹部内には半田や、銀ペースト等の導電性の接合材が充填され、その接続部13a、13bの重なり部が接合材により電気的に接続されている。このように、接続部13a、13bが凹部内で接続されるので、接合材は凹部内に収まり、凹部内から上面へ突き出ることはないので、その突き出た接合材が邪魔になったり、嵩高になる不具合を回避することができる。
また、接続部13a、13bが重なり合って接続されるので、接続部分の接触抵抗が低減され、その分、アンテナ利得を高めることが可能となる。
なお、図4に示す例では、接続部13bの端部を舌片状に突き出して誘電体ブロック7cの切り欠き15a内に入り込ませたが、その逆に、接続部13aの端部を舌片状に突き出して誘電体ブロック7bの切り欠き15b内に入り込ませるようにしてもよい。さらには、接続部13a、13bのいずれの端部にも舌片状の突き出し部を設けずに両接続部13a、13bの端面を突合せ状に配置し、凹部内に充填した半田や銀ペーストを用いて接続部13a、13bを電気的に接続してもよい。
また、図4に示す例では、接続部13a、13bは凹部の底壁(底面)に形成したが、接続部13a、13bは凹部内の底壁以外の表面に形成してもよいものである。また、図4に示す例では、アンテナ部分パターン9は導電性の板材を用いて形成されていたが、これを印刷により形成してもよい。この場合は、接続部13bの端部から舌片状の突き出しを形成することはできないが、接続し合うアンテナ部分パターン9のそれぞれの接続部13a、13bの印刷パターンは凹部内の表面に形成されるので、その凹部内に導電性の接合部材を充填することにより、両接続部13a、13bの印刷パターンを電気的に接続することができる。その場合、必要に応じ、接続部13a、13bの印刷パターンの端部側を、図2に示されるように、接合面11まで延長して形成し、誘電体ブロック7b、7cを接合面11同士を接合して一体化するときに、その接合面11に延長形成された接続部13a、13bの印刷パターン同士を当接させて導通させるようにしてもよい。
さらに、図4に示される実施形態例においても、誘電体ブロック7b、7cの接合を、図2に示されるように、嵌合部12a、12bを用いて行う場合には、誘電体ブロック7b、7cの接合面11に嵌合部12a、12bが形成されることとなる。
図5に示すアンテナ2は、誘電体ブロック7bの厚みを薄くして、誘電体ブロック7b、7cを接合一体化したときにL字形状の誘電体ブロック7b、7cの接合体が形成されるようにしたものである。この構成とすることにより、誘電体ブロック7cの底面を回路基板4に固定したときに、回路基板4と誘電体ブロック7bの底面との間に空間部16が形成され、この空間部16内に位置させて回路部品17を回路基板4に実装することができる。このことにより、空間部16に位置する回路基板4の面を回路部品17の実装面として有効利用できるので、回路基板4の部品実装密度を高めることができる。
図6は本発明に係る通信モジュールの他の実施形態例を示す。この実施形態例が前記図1に示されている通信モジュールの実施形態例と異なることは、アンテナ2を筐体3の壁面(図6においては側面)に取り付ける構成としたことであり、それ以外の構成は図1に示したものと同じである。なお、筐体3は回路基板4を収容するケース本体とそのケース本体の上面開口を覆う蓋板を有して構成されるが、図6においては蓋板の図示は省略してあり、筐体3のケース本体部分が示されている。
図6において、誘電体ブロック7b、7cの接合体からなるアンテナ2が回路基板4上に配置されるか、又は回路基板4の表面とは間隔を介して回路基板4の上方に配置されており、筐体3(詳しくはケース本体)の内側面(アンテナ2の取り付け面)18に対向する誘電体ブロック7b、7cの面には嵌合用の穴19a〜19dが形成されている。このそれぞれの穴19a〜19dに対向する側面18の位置には突起20a〜20dが形成されている。この突起20a〜20dは射出成形によって側面18の一部を突出して形成してもよく、ピン(棒部材)を側面18に植設して形成してもよい。
アンテナ2の前記穴19a〜19dを対応する側面18の突起20a〜20dに嵌合することによってアンテナ2は筐体3の側面18に固定されている。なお、アンテナ2のアンテナパターン8の給電端部14は回路基板4の給電線路パターン10(図1参照)に接続され、図1の通信モジュール1と同様の動作によってアンテナパターン8による通信が行われる。
この図6の実施形態例においては、アンテナ2側(アンテナ2側の誘電体ブロック)に穴19a〜19dを形成し、側面18側に突起20a〜20dを形成したが、その代替構成として、その逆に、アンテナ2側に突起20a〜20dを形成し、側面18側に穴19a〜19dを形成し、その突起20a〜20dと穴19a〜19dとを嵌合させてアンテナ2を側面18に固定してもよい。
また、側面18に余分(予備)の突起20e、20f、・・・を形成してもよい。このようにすることにより、アンテナ2の穴19a〜19dを例えば突起20c〜20fに嵌合することにより、アンテナ2の側面18への取り付け位置を図示のA方向に移動することができ、アンテナ2の配置位置のレイアウト変更が容易となる。
上記のように、アンテナ2を筐体3の側面18に取り付ける場合に、アンテナ2を回路基板4に対して浮いた状態で配置(回路基板4の表面とは間隔を介して回路基板4の表面の上方に配置)し、突起20a、20b、・・・を非金属材料とすることにより、アンテナ2を回路基板4の高周波回路5からより一層離して配置でき、アンテナ2の周辺に金属(突起を金属により形成した場合の当該金属)が配置されることも抑制されるので、高周波回路5等の回路基板4の回路からのノイズの影響を抑え、周辺金属の影響によるアンテナ特性の劣化を抑えて、アンテナ特性を高めることが可能となる。
なお、本発明は上記の各実施形態例の構成に限定されることはなく、様々な実施の形態をとり得る。例えば、上記実施形態例では、アンテナ2は、2つの誘電体ブロックを接合して形成されていたが、アンテナ2を構成する誘電体ブロックの数は3個以上でもよい。また、上記実施形態例では、誘電体ブロックは四角形の6面体のものであったが、誘電体ブロックは接合面11を有する立体形状であればよく、実施形態例の形状に限定されない。
さらに、上記各実施形態例では、アンテナ2はアンテナ部分パターン9が形成された誘電体ブロック同士の接合体であったが、これらのアンテナ部分パターン9が形成された誘電体ブロック同士の接合体に、さらに他の機能を付加する1つ以上の回路形成ブロック(回路が形成されたブロック)を接合したものでもよい。図7はこれらの回路形成ブロックの一例を示す。
図7(a)に示される回路形成ブロック21は誘電体等のブロック22に導体線路パターン25と接地線路パターン26と制御信号線路パターン27を形成し、導体線路パターン25にスイッチや、ダイオード等の半導体回路素子28を介設形成したものである。接合面24には突起23が形成され、この突起23を用いて、回路形成ブロック21はアンテナ2の適宜の誘電体ブロックに接合される。
例えば、回路形成ブロック21は図1に示されるアンテナ2の誘電体ブロック7aと誘電体ブロック7bとの間、或いは、図6に示される誘電体ブロック7bと誘電体ブロック7cとの間に介設接合される。つまり、回路形成ブロック21が接合するアンテナ2の誘電体ブロックの接合面には突起23と嵌合する穴が形成され、この穴と突起23とが嵌合してアンテナ2の誘電体ブロックに回路形成ブロック21が接合される。この接合によって導体線路パターン25の両端はアンテナ部分パターン9に電気的に接続される(アンテナパターン8間に導体線路パターン25が介設される)。
回路形成ブロック21がアンテナ2に接合された状態において、接地端26aは回路基板4のグランド(接地電極)に接続され、制御信号線路パターン27の接続端27aは回路基板4に形成されている制御信号の供給手段に接続される。半導体回路素子28がスイッチの場合には、制御信号によりスイッチがオンすると導体線路パターン25は接地端26aを介してグランドに短絡され、スイッチがオフすると導体線路パターン25はグランドと非導通状態となるので、スイッチのオン、オフの切り換えによってグランドとアンテナパターン8間の容量が変化し、アンテナパターン8の感度や、共振周波数が変化する。
また、半導体回路素子28がダイオードの場合には、制御信号線路パターン27から加えられる制御電圧の大きさに応じてダイオードをオン、オフさせることにより、同様にアンテナパターン8の感度や、共振周波数を調整することが可能となる。
このように、図7(a)の回路形成ブロック21をアンテナ2に接合することにより、アンテナ2にアンテナ特性を調整する回路が付加される。
図27(b)に示される回路形成ブロック21は、アンテナ特性を調整するダイオード等の回路29がブロック22の内部に形成され、そのブロック22の内部に形成した配線を用いて回路基板4側の回路から制御電圧や電源電圧が回路29に供給されて、アンテナ特性の調整を行うものである。
図27(c)に示されている回路形成ブロック21は、ブロック22にコネクタ30と電極パターン31を形成したもので、回路形成ブロック21がアンテナ2の誘電体ブロックに接合された状態で、電極パターン31はアンテナ2のアンテナパターン8に接続され、コネクタ30から電源電圧や、制御電圧がアンテナパターン8に供給される構成としたものである。
このようにコネクタ30を回路形成ブロック21に形成して、回路形成ブロック21をアンテナ2に接合することにより、金属性のコネクタ30とアンテナパターン8との距離が一定となり、これにより、コネクタ30の実装によるばらつきの影響を抑えることが可能となる。
なお、これら図7に示される回路形成ブロック21とアンテナ2の誘電体ブロックとの接合は回路形成ブロック21側に突起23を形成し、アンテナ2側に穴を形成して、穴と突起23を嵌合させる構成としたが、その逆に、回路形成ブロック21側に穴を形成し、アンテナ2側に突起23を形成して、穴と突起23を嵌合させる構成としてもよい。
また、図6に示されるようにアンテナ2を筐体3の側面18に取り付ける構成の場合には、回路形成ブロック21もアンテナ2の取り付け構成と同様に回路形成ブロック21に穴を形成し、側面18側に形成した突起にその穴を嵌合させて、回路形成ブロック21を側面18に取り付ければよい。そのとき、図7(a)、(b)に示される回路形成ブロック21を側面18に取り付ける場合には、側面18に形成する突起を導体によって形成し、その側面18側から当該導体の突起を利用して回路形成ブロック21の回路に電源電圧や制御電圧(制御信号)を供給するようにしてもよいものである。
なお、上記実施形態例では、通信機能付きのカードを例にして通信モジュールを説明したが、本発明の通信モジュールは高周波回路をもつ回路基板と、それを収容する筐体と、アンテナとを備えた構成を有していればよく、カード以外の形態(例えば、携帯電話)であってもよい。また、筐体は回路基板を収容する本体(本体ケース)を有していればよく、蓋板はなくてもよい。
さらに、図1、図6に示される実施形態例では、アンテナ2を筐体3の側面18に取り付けたが、アンテナ2の筐体3への取り付け面は側面18以外の面であってもよい。
本発明に係る通信モジュールの一実施形態例の説明図である。 本実施形態例の通信モジュールに使用されている本発明に係るアンテナの一構成例を分解状態で示す説明図である。 アンテナを構成する誘電体ブロックの接合の組み合せ例の説明図である。 アンテナの他の構成例の説明図である。 アンテナのさらに他の構成例の説明図である。 本発明に係る通信モジュールの他の実施形態例の要部説明図である。 アンテナの誘電体ブロックに一体的に接合される回路形成ブロックの各種例を示す説明図である。
符号の説明
1 通信モジュール
2 アンテナ
3 筐体
4 回路基板
5 高周波回路
7a〜7d 誘電体ブロック
8 アンテナパターン
9 アンテナ部分パターン
11 接合面
21 回路形成ブロック

Claims (9)

  1. 複数の誘電体ブロックを有し、各誘電体ブロックにはアンテナパターンの一部位を構成するアンテナ部分パターンがそれぞれ形成されており、前記複数の誘電体ブロックが接合され、互いに接合し合う各誘電体のアンテナ部分パターン同士が電気的に接続されて前記複数の誘電体ブロックの接合体に1つのアンテナパターンが形成されていることを特徴とするアンテナ。
  2. 誘電体ブロックの接合面には突起又は穴が形成され、接合し合う一方側の誘電体ブロックの接合面に形成された突起と他方側の誘電体ブロックの接合面に形成された穴との嵌合によって、誘電体ブロック同士が接合されていることを特徴とする請求項1記載のアンテナ。
  3. 各誘電体ブロックに形成されているアンテナ部分パターンの接続部は接合面に形成されており、誘電体ブロック同士が互いに接合面で当接されて接合されるときに、互いの接合面に形成されているアンテナ部分パターンの接続部同士が当接し合って互いの誘電体ブロック同士のアンテナ部分パターンが電気的に接続されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のアンテナ。
  4. 接合体を構成する誘電体ブロックの接合部の境界を挟んで隣接し合う面のそれぞれに前記接合部の境界をまたいで形成された凹部を有し、アンテナ部分パターンの接続側端部の少なくとも一部は、前記凹部の内側表面に形成され、前記凹部に充填された導電性接合材によって前記隣接し合う両側の面に形成されたアンテナ部分パターンの接続側端部同士が相互に電気的に接合されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一つに記載のアンテナ。
  5. アンテナ特性を調整する回路が形成された回路形成ブロックがアンテナ部分パターンが形成されている誘電体ブロックに接合されて、回路形成ブロックの回路がアンテナパターンに電気的に接続されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1つに記載のアンテナ。
  6. 誘電体ブロックと回路形成ブロックとの接合面の一方側には突起が、他方側には穴がそれぞれ形成され、その一方側の接合面の突起と他方側の接合面の穴との嵌合によって、誘電体ブロックと回路形成ブロックとが接合されていることを特徴とする請求項5記載のアンテナ。
  7. 高周波回路が形成された回路基板と、該回路基板を収容してなる筐体を有し、請求項1乃至請求項6の何れか1つに記載されたアンテナは、前記回路基板又は筐体の取り付け面に取り付けられ、該アンテナに形成されたアンテナパターンと前記高周波回路とが電気的に接続されていることを特徴とする通信モジュール。
  8. 回路基板又は筐体の取り付け面と、この取り付け面に取り付けられる誘電体ブロックの被取り付け面のいずれか一方側には突起が、他方側には穴がそれぞれ形成され、その一方側の面の突起と他方側の面の穴との嵌合によって、誘電体ブロックの接合体が前記回路基板又は筐体の取り付け面に取り付けられていることを特徴とする請求項7記載の通信モジュール。
  9. 回路基板又は筐体の取り付け面には、誘電体ブロックの接合体の取り付け位置を可変可能に、当該誘電体ブロックの接合体を取り付ける突起又は穴が取り付けに必要な数よりも余分に設けられていることを特徴とする請求項8記載の通信モジュール。
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