JP2009062917A - 圧縮機の流路口閉塞装置 - Google Patents

圧縮機の流路口閉塞装置 Download PDF

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泰明 中野
Tomoharu Tashiro
智治 田代
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太郎 今村
Hiroshi Saito
博 齋藤
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Abstract

【課題】シールキャップの取り付け、取り外し作業の容易性を確保し、且つ抜け防止力の向上を図ることの可能な圧縮機の流路閉塞装置の提供にある。
【解決手段】ハウジング17の接続部11に流路口としての吸入口11cが形成され、接続部11に突設されたフランジ部11aに、吸入口11cに接続される外部配管を固定するネジ孔11dが形成された圧縮機に用いられ、吸入口11cに嵌合される嵌合部12aを有するキャップ本体12を備えた圧縮機の流路口閉塞装置10において、フランジ部11aにネジ孔11dが貫通形成され、流路口閉塞装置10がネジ孔11dに挿通される挿入体15を備え、キャップ本体12と挿入体15を一体形成し、挿入体15の先端部は、ネジ孔11dよりフランジ部11aの裏面に突出する延設部15cを有し、延設部15cに突起部15dを設け、突起部15dをフランジ部11aの裏面の係止面11eに係止させる係止機構とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、圧縮機の吸入口及び吐出口等の流路口をシールキャップによって閉塞する流路口閉塞装置に関するものである。
一般に、カーエアコン用の圧縮機は製造工場で単品として製造される。圧縮機の工場では圧縮機内部の摺動部の防錆と圧縮動作時の摺動部の潤滑を行うための所定量の油を予め圧縮機内に注入する。また、特許文献1の図11に示されるように、圧縮機のハウジングに形成した吸入口2bは、ゴム製のシールキャップ30で密閉される。シールキャップ30は、吸入口2bの直径よりも若干大きい円柱状のシールキャップ30を弾性変形させて吸入口2bに圧入嵌合し、締代のみで圧接固定されている。これによって、搬送あるいは格納中における圧縮機内の潤滑油の溢れ出しや圧縮機内の腐食、塵埃の侵入等を予防する。なお、図示されていないが吐出口においても同様のシールキャップによって密閉されている。その後、自動車組立工場に運搬された圧縮機は自動車のエンジンルーム内に空調装置の一部品として装着される。また、吸入口2b及び吐出口はシールキャップ30が取り外された後、吸入配管及び吐出配管が接続される。
特許文献1の図12に開示される吸入口を密閉するための従来技術では、樹脂製のシールキャップ31はキャップ本体31aと上部の連結部31bを介して取り外し用の把手部31cが一体に形成され、前記連結部31bを締付ボルト32により吸入フランジ2a上面の取付面2cに締め付け固定されている。ボルト32は吸入配管を接続する金具を吸入フランジ2aに固定するためのねじ孔2dに螺合される。キャップ本体31aの外周面にはゴム製のシールリング33が巻着され、吸入口2bの内周面とのシール性が保持される。
特許文献1の図1〜図3に開示された従来技術は、シールキャップ11の本体13の上部に一体形成された鍔部14の外周にねじ孔2dに嵌合される圧入部16が連結部15を介して一体に形成されている。連結部15の上面には把手部17が一体に形成されている。また、キャップ本体13の外周面S1には環状溝13aが複数個所形成され、吸入口2bの内周面S2に対する摩擦抵抗を増大する。従って、圧入部16及び環状溝13aの構成によりキャップ本体13が吸入口2bから抜け出すことを阻止している。
特開平7−158564号公報(第2〜4頁、図1〜図3、図11、図12)
しかし、特許文献1の図11に開示される従来技術では、輸送途中においてシールキャップ30が同シールキャップに直接作用する衝撃や圧縮機の振動あるいは圧縮機の内部の圧力上昇等により外れる可能性がある。即ち、ゴム製のシールキャップ30の外周面は製造時に比較的滑らかにモールド成型されるので、吸入口2bに圧入嵌合された状態で吸入口2bの内周面とキャップ30の外周面との間の摩擦抵抗が小さい。このため、例えば圧縮機が繰り返し振動すると、シールキャップ30が外れ易くなるという問題がある。
特許文献1の図12に開示される従来技術は、締付ボルト32によりシールキャップ31の抜け出しを確実に阻止しているので、圧縮機内に冷媒ガスを封入する場合にシール性を確保し易く、また、塵埃の侵入防止効果も高い。しかし、シールキャップ31はねじ孔2dにボルト32を螺合する必要があるので、シールキャップ31の着脱作業が非常に面倒になるという問題がある。
特許文献1の図1〜図3に開示される従来技術は、ねじ孔2dに嵌合する圧入部16の構成によりシールキャップ11の抜け防止を取り付け、取り外し作業の容易化を狙ったものであるが、両機能は相反する要素を含むものである。即ち、圧入部16の圧入に要する力を大きくするに伴い、シールキャップ11の抜け防止効果は飛躍的に増大する。しかし、同時にシールキャップ11の取り付け、取り外し作業が極端に悪くなることは明らかである。従って、両機能の適度なバランスの基に設計せざるを得ず、圧縮機の内部圧力が高く、シールキャップ11のより大きな抜け防止力を必要とする場合には利用できないという問題がある。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、シールキャップの取り付け、取り外し作業の容易性を確保し、且つ抜け防止力の向上を図ることの可能な圧縮機の流路閉塞装置を提供することにある。
上記課題を達成するため、請求項1記載の発明は、ハウジングに冷媒用の流路口が形成され、前記ハウジングに突設されたフランジ部に、前記流路口に接続される外部配管を固定するネジ孔が形成された圧縮機に用いられ、前記流路口に嵌合される嵌合部を有するキャップ本体を備えた前記流路口を密閉する圧縮機の流路口閉塞装置において、前記フランジ部に前記ネジ孔が貫通形成され、前記流路口閉塞装置が前記ネジ孔に挿通される挿入体を備え、前記挿入体の先端部は、前記ネジ孔より前記フランジ部の裏面に突出する延設部を有し、前記延設部に、前記フランジ部の裏面に係止される係止機構が設けられていることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、圧縮機の流路口閉塞装置は、流路口に嵌合される嵌合部を有するキャップ本体と、フランジ部に貫通形成されたネジ孔に挿通される挿入体とを備え、挿入体の先端部は、ネジ孔よりフランジ部の裏面に突出する延設部を有し、この延設部に、フランジ部の裏面に係止される係止機構が設けられている。
従って、キャップ本体の嵌合部を流路口に嵌合させると共に、挿入体をネジ孔に挿通させ、挿入体の先端部に設けられた延設部をフランジ部の裏面に突出させ、延設部に設けられた係止機構をフランジ部の裏面に係止させることによって、挿入体のネジ孔からの抜け出しを防止することができると共に、キャップ本体の流路口からの抜け止めを図ることができる。このため、圧縮機の内部圧力の上昇などの影響により従来よりも大きな抜き出し荷重がキャップ本体に作用しても、挿入体の延設部に設けられた係止機構によって、挿入体のネジ孔からの抜け出しが防止されていることにより、キャップ本体の流路口からの抜け出しを確実に防止することができ、キャップの抜け防止力の向上を図れる。
また、キャップ本体の嵌合部を流路口に嵌合させると共に、挿入体をネジ孔に挿通させ、挿入体の先端部に設けられた延設部をフランジ部の裏面に突出させ、延設部に設けられた係止機構をフランジ部の裏面に係止させることにより流路口閉塞装置を流路口及びネジ孔に簡易に取り付けることができる。そして、挿入体の延設部に設けられた係止機構のフランジ部の裏面への係止を解除させ、キャップ本体を流路口より引き抜くことにより、流路口閉塞装置を流路口及びネジ孔より簡易に取り外すことができる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の圧縮機の流路口閉塞装置において、前記キャップ本体及び前記挿入体が一体形成されていることを特徴とする。
請求項2記載の発明によれば、キャップ本体及び挿入体が一体形成されているので、部品点数の削減が可能となり、取り付け及び取り外し時の作業性が改善できる。また、管理面において楽である。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の圧縮機の流路口閉塞装置において、前記キャップ本体と前記挿入体とを別体で構成し、前記挿入体における前記フランジ部の表面側の端部に、前記キャップ本体の表面に当接する規制部を設けたことを特徴とする。
請求項3記載の発明によれば、キャップ本体と挿入体とが別体で構成され、挿入体におけるフランジ部の表面側の端部に、キャップ本体の表面に当接する規制部が設けられているので、規制部によってキャップ本体の流路口からの抜け出しが阻止される。また、キャップ本体と挿入体とが別体で構成されているので、例えば、キャップ本体を樹脂材料とし、挿入体を金属材料とする等の使用材料の選択の自由度を拡張できる。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の圧縮機の流路口閉塞装置において、前記キャップ本体の表面側に、前記規制部と係合する凹部を設けたことを特徴とする。
請求項4記載の発明によれば、キャップ本体の表面側に、規制部と係合する凹部が設けられているので、挿入体の規制部を凹部に係合させることにより、挿入体の位置決めを図ることができる。
本発明によれば、ネジ孔に挿通される挿入部に係止機構を設けることにより、簡易な取り付け、取り外しの作業性を確保し、且つキャップの抜け防止力の向上を図ることが可能となる。
(第1の実施形態)
以下、本発明の実施形態の圧縮機の流路口閉塞装置について図1〜図4に基づき説明する。本実施形態は車両用空調装置の一部を構成する圧縮機における吸入口及び吐出口を密閉するシールキャップに適用される流路口閉塞装置10を示す。
本発明にかかる流路口閉塞装置10は、流路口としての吸入口又は、吐出口を予防的に閉塞するものであって、そのいずれにも同様の形態で実施しうるので、ここでは重複を避けるために吸入口を密閉する流路口閉塞装置10についてのみ説明する。
図1及び図2に示されるように、圧縮機のハウジング17は、外部配管と接続される接続部11を備えている。
接続部11の上端部には側方に突出してフランジ部11aが形成されている。接続部11の上端面には図示しない吸入配管の接続金具を取り付ける取付面11bが形成されている。取付面11bには吸入口11cが開口され、吸入口11cの近傍のフランジ部11aにネジ孔11dが上下方向に貫通形成されている。
吸入口11cは圧縮すべき低圧の冷媒を外部から圧縮機内へ導入するための孔であり、吸入口11cの断面は円形となっている。また、ネジ孔11dは、接続部11と接続される図示しない吸入配管の接続金具を取付面11bに締付け固定するためのボルト(図示せず)を螺入する孔である。
吸入口用の流路口閉塞装置10は、吸入口11cに嵌合される嵌合部12aを有するキャップ本体12と、キャップ本体12の上部に形成された鍔部13と、鍔部13の外周に連設された連結部14と、連結部14の下面に一体形成され、且つネジ孔11dに挿通される挿入体15とを備えている。また、連結部14の端部にはキャップ本体12及び挿入体15の突出方向とは反対方向に延設された取手部16が設けられている。
流路口閉塞装置10は、弾性を有する樹脂材料により形成されている。
キャップ本体12の嵌合部12aは円柱状の形態を呈しており、嵌合部12aの外径は吸入口11cの内径よりも大きく設定され、吸入口11cに対する所定の締め代を有している。また、嵌合部12aの外周面には環状溝12bが複数個所形成され、吸入口11cの内周面に対する摩擦抵抗を増大させている。従って、キャップ本体12が圧入により吸入口11cに嵌合されると、圧縮機の内部側から所定以上の力がキャップ本体12に作用しない限り、吸入口11cからキャップ本体12が抜けることはない。
鍔部13の下面は吸入口11cの周囲の取付面11bに当接して、キャップ本体12の上下方向の嵌合位置の規制を行っている。
挿入体15の上部は、ネジ孔11dに嵌合する円柱状の基部15aとなっている。基部15aに連設された挿入体15の下部は、下方の先端部ほど外径が細くなった円錐状の延長部15bとされ、延長部15bの先端部には、ネジ孔11dよりフランジ部11aの裏面側に突出する延設部15cが形成されている。
この延設部15cに左右方向に突出する突起部15dが形成されている。
挿入体15がネジ孔11dに挿通され下方に押し込まれることにより、基部15aはネジ孔11dに嵌合され、延設部15cはネジ孔11dよりフランジ部11aの裏面側に突出し、突起部15dはフランジ部11aの裏面側の係止面11eに係止される。このことにより、挿入体15のネジ孔11dからの抜け出しが防止されている。また、突起部15dを係止面11eとの係止を解除する方向に変位させて、上方に引き抜くことにより挿入体15をネジ孔11dから取り外すことができる。
突起部15dの突出量は挿入体15のネジ孔11dへの装着状態においては係止面11eに係止するのに十分な量であって、且つ、係止面11eとの係止を解除して引き抜く時にはネジ孔11d内を挿通可能な適切な量に予め設定されている。
尚、延設部15cに設けられた突起部15dが係止機構に相当する。
取手部16は作業者が流路口閉塞装置10を吸入口11cに着脱する際に、流路口閉塞装置10を掴み易くするために設けられている。
次に、上記構成を有する圧縮機の流路口閉塞装置10についてその作用説明を図3及び図4に基づき行う。
図3は流路口閉塞装置10を圧縮機に取り付ける場合の手順を示している。
先ず、図3(a)に示されるように、作業者は流路口閉塞装置10の取手部16を保持して、圧縮機の接続部11の上方まで持ってくる。そして、挿入体15の先端部の突起部15dをネジ孔11dに挿入させる。そして、挿入体15を下方に押し込みつつ、キャップ本体12の嵌合部12aを吸入口11cに押し込む。この時、嵌合部12aの軸心は吸入口11cの中心より図3(a)で右方向にずれた位置にあるので、作業者は取手部16を図3(a)で左方向に若干引っ張りながら嵌合部12aの軸心と吸入口11cの中心との位置合せを行い押し込む。
図3(b)は、この時の状態を示しており、嵌合部12aの軸心と吸入口11cの中心との位置合せが行われ押し込まれることにより、ネジ孔11dに挿入された挿入体15は先端の突起部15dが突起部15dの突出方向と反対方向に変位された弾性変形の状態となっている。
そして、鍔部13の下面が取付面11bに当接するまで下方に押し込まれると、嵌合部12aは吸入口11cの内周面に嵌合し、挿入体15の基部15aはネジ孔11dに嵌合する。この時、図3(c)に示されるように、挿入体15の先端の延設部15cはネジ孔11dよりフランジ部11aの裏面側に突出されると共に、挿入体15の弾性変形が解消され、突起部15dがフランジ部11aの裏面の係止面11eに係止された状態となる。
このような流路口閉塞装置10の装着状態において、圧縮機が保管或いは運搬途中に圧縮機の内部圧力が上昇し、所定圧力以上の抜き出し荷重Fがキャップ本体12に作用した場合には、図3(c)に示すように、キャップ本体12は矢印で示す方向の抜き出し荷重Fを受ける。
しかし、挿入体15の先端の突起部15dがフランジ部11aの裏面の係止面11eに係止されていることにより、挿入体15と一体形成されたキャップ本体12は、上方への移動が規制され、キャップ本体12の吸入口11cからの抜け出しが防止されている。
図4は流路口閉塞装置10を圧縮機より取り外す場合の手順を示している。
図4(a)に示されるように、作業者は一方の手で取手部16を保持し、他方の手で挿入体15の突起部15dを突起部15dの突出方向と反対方向(図4(a)で右方向)に押して変位させ、突起部15dと係止面11eとの係止の解除を行う。
そして、図4(b)に示すように、そのままの状態で取手部16を上方に引き上げることにより、突起部15dは変位した弾性変形状態を維持しつつネジ孔11dに挿入されると共に、キャップ本体12の嵌合部12aは吸入口11cより引き抜かれる。
図4(c)は、キャップ本体12及び挿入体15が吸入口11c及びネジ孔11dよりそれぞれ引き抜かれた時の状態を示している。
この実施形態に係る圧縮機の流路口閉塞装置10は以下の効果を奏する。
(1)キャップ本体12と挿入体15とが一体形成され、挿入体15の先端部は、ネジ孔11dよりフランジ部11aの裏面に突出する延設部15cを有し、この延設部15cに突起部15dが設けられ、フランジ部11aの裏面の係止面11eと係止される係止機構が設けられているので、挿入体15の上方への移動、即ち、ネジ孔11dよりの抜け出し
を防止することができる。従って、所定圧力以上の抜き出し荷重Fがキャップ本体12に作用しても、この係止機構によってキャップ本体12の吸入口11cからの抜け出しを確実に阻止することができ、抜け防止力の向上を図ることができる。
(2)挿入体15をネジ孔11dに挿通させると共に、キャップ本体12の嵌合部12aを吸入口11cに嵌合させ押し込むことにより、挿入体15の先端部の延設部15cをフランジ部11aの裏面側に突出させ、延設部15cに設けられた突起部15dをフランジ部11aの裏面の係止面11eに係止させることにより流路口閉塞装置10を吸入口11c及びネジ孔11dに簡易に取り付けることができる。また、挿入体15の延設部15cに設けられた突起部15dとフランジ部11aの裏面の係止面11eとの係止を解除させ、上方に引き抜くことにより、流路口閉塞装置10を吸入口11c及びネジ孔11dより簡易に取り外すことができる。従来のボルト螺合の場合と比較して、取り付け及び取り外し時の作業性の改善と作業効率の向上を図れる。
(3)キャップ本体12及び挿入体15が一体形成されているので、部品点数の削減が可能となり、管理面で楽である。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係る圧縮機の流路口閉塞装置について図5〜図7に基づき説明する。
この実施形態は、第1の実施形態におけるキャップ本体12と挿入体15を別部品で構成したものであり、その他の構成は共通である。
従って、ここでは説明の便宜上、先の説明で用いた符号を一部共通して用い、共通する構成についてはその説明を省略し、変更した個所のみ説明を行う。
図5及び図6に示されるように、この実施形態の吸入口用の流路口閉塞装置20は、吸入口11cに嵌合されるキャップ本体23を備えたキャップ部21と、ネジ孔11dに挿通される挿入体としての抜け止めピン22とで構成され別体構成とされたものである。
キャップ部21は、吸入口11cに嵌合される嵌合部23aを有するキャップ本体23と、キャップ本体23の上部に形成された鍔部24と、鍔部24の外周に連設された連結部25と、連結部25の下面に一体形成され、且つネジ孔11dに挿通される突出部26と、連結部25の端部に設けられキャップ本体23及び突出部26の突出方向とは反対方向に延設された取手部27とを備えている。
キャップ部21は弾性を有する樹脂材料により形成されている。
キャップ本体23の嵌合部23aは第1の実施形態における嵌合部12aと同じように、吸入口11cに対する所定の締め代を有し、外周面に環状溝23bが複数個所形成されている。従って、キャップ本体23が圧入により吸入口11cに嵌合されると、圧縮機の内部側から所定以上の力がキャップ本体23に作用しない限り、吸入口11cからキャップ本体23が抜けることはない。
鍔部24の下面は吸入口11cの周囲の取付面11bに当接して、キャップ本体23の上下方向の嵌合位置の規制を行っている。
突出部26はネジ孔11dに嵌合されることにより、キャップ部21の位置決めが行われる。また、突出部26には貫通孔26aが形成され、この貫通孔26aに連通して連結部25上面には溝孔25aが設けられている。この貫通孔26aに抜け止めピン22が挿通され、溝孔25aに嵌め込まれる。この溝孔25aが、キャップ本体23の表面側に設けられ抜け止めピン22の規制部22bと係合する凹部に相当する。
取手部27は作業者がキャップ部21を吸入口11cに着脱する際に、キャップ部21を掴み易くするために設けられている。
抜け止めピン22はL字型の丸棒で形成され、ネジ孔11dに挿通される挿通部22aの一方の端部がL字型に折り曲げられて規制部22bが形成されている。規制部22bがキャップ部21の溝孔25aに嵌め込まれることにより抜け止めピン22の位置決め規制が行われる。この規制部22bが、抜け止めピン22におけるフランジ部11aの表面側の端部に設けられキャップ本体23の表面に当接する規制部に相当する。挿通部22aにおける規制部22bと反対側の端部には延設部22cが形成され、この延設部22cには止め輪28を装着するための環状溝22dが形成されている。
抜け止めピン22は、キャップ部21の突出部26に形成された貫通孔26aに挿通可能な外径を有しており、金属材料により形成されている。
キャップ部21の嵌合部23aを吸入口11cに嵌合させ、突出部26をネジ孔11dに嵌合させた後、抜け止めピン22の挿通部22aを突出部26の貫通孔26aを介してネジ孔11dに挿通させ、下方に押し込んで規制部22bを溝孔25aに嵌め込む。この状態では、抜け止めピン22の延設部22cはネジ孔11dよりフランジ部11aの裏面側に突出している。そして、延設部22cの環状溝22dに止め輪28を装着することにより、止め輪28の外周部をフランジ部11aの裏面の係止面11eに係止させ、抜け止めピン22のネジ孔11dからの抜け出しが防止される。
また、止め輪28を環状溝22dより取り外し、止め輪28と係止面11eとの係止を解除させてから、抜け止めピン22を上方に引き抜くことにより、キャップ部21を簡単に取り外すことができる。
尚、環状溝22d及び止め輪28が係止機構に相当する。
次に、上記構成を有する圧縮機の流路口閉塞装置20についてその作用説明を図7に基づき行う。
図7は流路口閉塞装置20を圧縮機に取り付ける場合の手順を示している。
先ず、図7(a)に示されるように、作業者はキャップ部21の取手部27を保持して、圧縮機の接続部11の上方まで持ってくる。そして、嵌合部23aを吸入口11cに当接させ、突出部26をネジ孔11dに当接させてから下方に押し込むことにより、嵌合部23aは吸入口11cの内周面に嵌合し、突出部26はネジ孔11dに嵌合する。
次に、図7(b)に示されるように、抜け止めピン22の挿通部22aを突出部26の貫通孔26aを介してネジ孔11dに挿通させ、下方に押し込む。この時、抜け止めピン22の規制部22bが溝孔25aにはめ込まれるように、円周方向の位置調整を行いながら挿通させる。
次に、図7(c)に示されるように、ネジ孔11dよりフランジ部11aの裏面側に突出している延設部22cの環状溝22dに止め輪28を装着する。止め輪28の外周部がフランジ部11aの裏面の係止面11eに係止されていることにより、抜け止めピン22のネジ孔11dからの抜け出しが防止される。
このような流路口閉塞装置20の装着状態において、圧縮機が保管或いは運搬途中に圧縮機の内部圧力が上昇し、所定圧力以上の抜き出し荷重Fがキャップ部21のキャップ本体23に作用した場合には、図7(c)に示すように、キャップ部21のキャップ本体23は矢印で示す方向の抜き出し荷重Fを受ける。
しかし、抜け止めピン22の規制部22bがキャップ部21の表面側の溝孔25aに係合され、抜け止めピン22の環状溝22dに装着された止め輪28がフランジ部11aの裏面の係止面11eに係止されていることにより、キャップ部21は上方への移動が規制され、キャップ部21の吸入口11cからの抜け出しが防止されている。
また、流路口閉塞装置20を圧縮機より取り外す場合には、上記手順とは逆に、止め輪28を環状溝22dより取り外し、止め輪28と係止面11eとの係止を解除させてから、抜け止めピン22を上方に引き抜くことにより、キャップ部21を簡単に取り外すことができる。
この実施形態に係る圧縮機の流路口閉塞装置20は以下の効果を奏する。
(1)キャップ部21と抜け止めピン22とが別体構成とされ、抜け止めピン22はL字型とされネジ孔11dに挿通される挿通部22aとキャップ部21の溝孔25aに嵌め込まれる規制部22bとを有し、挿通部22aの先端側に延設部22cが形成され止め輪28を装着するための環状溝22dが設けられている。従って、キャップ部21を吸入口11cに嵌合させた後、抜け止めピン22の挿通部22aをネジ孔11dに挿通させ、規制部22bをキャップ部21の溝孔25aに嵌め込ませてから、環状溝22dに止め輪28を装着させ止め輪28の外周部をフランジ部11aの係止面11eに係止させることにより、キャップ部21の上方への移動が規制され、キャップ部21の吸入口11cからの抜け出しが防止されている。よって、所定圧力以上の抜き出し荷重Fがキャップ部21に作用しても、この係止機構によってキャップ本体12の吸入口11cからの抜け出しを確実に阻止することができ、抜け防止力の向上を図ることができる。
(2)キャップ部21を吸入口11c及びネジ孔11dに嵌合させた後、抜け止めピン22の挿通部22aをネジ孔11dに挿通させ、規制部22bをキャップ部21の溝孔25aに嵌め込ませてから、環状溝22dに止め輪28を装着させ止め輪28の外周部をフランジ部11aの係止面11eに係止させることにより流路口閉塞装置20を吸入口11c及に簡易に取り付けることができる。また、止め輪28を環状溝22dより取り外し、止め輪28と係止面11eとの係止を解除させてから、抜け止めピン22を上方に引き抜く
ことにより、キャップ部21を簡単に取り外すことができる。従来のボルト螺合の場合と比較して、取り付け及び取り外し時の作業性の改善と作業効率の向上を図れる。
(3)キャップ部21と抜け止めピン22とが別体構成とされているので、例えば、キャップ部21を樹脂材料とし、抜け止めピン22を金属材料とする等の使用材料の選択の自由度を拡張できる。
(4)抜け止めピン22の規制部22bがキャップ部21の溝孔25aに嵌め込み固定されているので、抜け止めピン22の位置決めを行うことができる。
(5)キャップ部21にはネジ孔11dと嵌合する突出部26が設けられ、突出部26に形成された貫通孔26aを介して抜け止めピン22がネジ孔11dに挿通されるので、キャップ部21の位置決めを確実に行うことができると共に、ネジ孔11dのネジ部の保護を図れる。
なお、上記の第1、第2の実施形態に係る圧縮機の流路口閉塞装置は、本発明の一実施形態を示すものであり、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、下記のように発明の趣旨の範囲内で種々の変更が可能である。
○ 第1の実施形態では、挿入体の延設部に突起部を形成しこの突起部をフランジ部の裏面の係止面に係止させるとして説明したが、突起部に代えて第2の実施形態と同じように止め輪を取り付けるようにしても良い。また、挿入体の延設部に孔を設けてこの孔にピンを差し込むことにより抜け止めを図っても良い。
○ 第2の実施形態では、抜け止めピンの延設部に環状溝を形成し止め輪を装着させるとして説明したが、環状溝と止め輪に代えて第1の実施形態と同じように突起部を設けるようにしても良い。この場合には、止め輪を装着させる工数を削減でき作業効率の更なる向上を図れる。
○ 第2の実施形態では、抜け止めピンをL字型の丸棒を使用するとして説明したが、角棒でも良く、板材を用いても良い。また、抜け止めピンの規制部をフランジ状に形成し、
これに対応する形状の溝孔をキャップ部に設けても良い。
○ 第2の実施形態では、キャップ部にネジ孔に嵌合する突出部を設けて、突出部に貫通孔を形成するとして説明したが、突出部はなくても良い。この場合には、ネジ孔に当接するキャップ部の連結部に抜け止めピンを挿通させるための孔を形成すればよい。
第1の実施形態に係る流路口閉塞装置の圧縮機への取り付け状態を示す要部断面図である。 第1の実施形態に係る流路口閉塞装置及び圧縮機の接続部を示す分解斜視図である。 第1の実施形態に係る流路口閉塞装置の接続部への取り付け時における作用説明用の断面図である。(a)流路口閉塞装置を接続部に装着前の状態を示す、(b)流路口閉塞装置を接続部に装着途中の状態を示す、(c)流路口閉塞装置を接続部に装着された状態を示す。 第1の実施形態に係る流路口閉塞装置の接続部から取り外し時における作用説明用の断面図である。(a)流路口閉塞装置が接続部に装着された状態を示す、(b)流路口閉塞装置を接続部より取り外す途中の状態を示す、(c)流路口閉塞装置が接続部から取り外された状態を示す。 第2の実施形態に係る流路口閉塞装置の圧縮機への取り付け状態を示す要部断面図である。 第2の実施形態に係る流路口閉塞装置及び圧縮機の接続部を示す分解斜視図である。 第2の実施形態に係る流路口閉塞装置の接続部への取り付け時における作用説明用の断面図である。(a)キャップ部を接続部に装着された状態を示す、(b)抜け止めピンを装着された状態を示す、(c)抜け止めピンに止め輪を装着された状態を示す。
符号の説明
10 流路口閉塞装置
11 接続部
11a フランジ部
11c 吸入口
11d ネジ孔
11e 係止面
12 キャップ本体
12a 嵌合部
15 挿入体
15c 延設部
15d 突起部
17 ハウジング

Claims (4)

  1. ハウジングに冷媒用の流路口が形成され、前記ハウジングに突設されたフランジ部に、前記流路口に接続される外部配管を固定するネジ孔が形成された圧縮機に用いられ、前記流路口に嵌合される嵌合部を有するキャップ本体を備えた前記流路口を密閉する圧縮機の流路口閉塞装置において、
    前記フランジ部に前記ネジ孔が貫通形成され、
    前記流路口閉塞装置が前記ネジ孔に挿通される挿入体を備え、
    前記挿入体の先端部は、前記ネジ孔より前記フランジ部の裏面に突出する延設部を有し、
    前記延設部に、前記フランジ部の裏面に係止される係止機構が設けられていることを特徴とする圧縮機の流路口閉塞装置。
  2. 前記キャップ本体及び前記挿入体が一体形成されていることを特徴とする請求項1に記載の圧縮機の流路口閉塞装置。
  3. 前記キャップ本体と前記挿入体とを別体で構成し、前記挿入体における前記フランジ部の表面側の端部に、前記キャップ本体の表面に当接する規制部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の圧縮機の流路口閉塞装置。
  4. 前記キャップ本体の表面側に、前記規制部と係合する凹部を設けたことを特徴とする請求項3に記載の圧縮機の流路口閉塞装置。
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