JP2009060744A - モータ制御装置と制御定数調整方法 - Google Patents

モータ制御装置と制御定数調整方法 Download PDF

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Abstract

【課題】多軸サーボシステムにおいて、加減速動作時においても、所望の軸の応答を規範モデル部と同等にすることができるモータ制御装置を提供する。
【解決手段】速度指令とモータ速度の速度偏差からトルク指令を生成する速度制御部(102)とトルク指令に基づいてモータを駆動する電流制御部(103)とを備えた複数のモータ制御部(10)と、外部装置と内部の入出力処理を行なう入出力処理部(13)と、を備えたモータ制御装置において、速度指令とモデル速度のモデル速度偏差からモデルトルク指令を生成する速度制御モデル部と前記電流制御部の応答を模擬する電流制御モデル部とモデル速度を生成する積分器とを備える規範モデル部(11)と、モデルトルク指令の絶対値の積分値とモータ制御部から選んだ少なくとも一つのトルク指令の絶対値の積分値から速度制御部の制御定数を調整する制御定数調整部(12)と、を備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、多軸サーボシステムの制御定数を調整するモータ制御装置と制御定数調整方法に関する。
従来の多軸サーボシステムの制御定数を調整するモータ制御装置には、例えば特許文献1には第1の従来技術が開示されている。
特許文献1に開示された従来技術を、図4を用いて説明する。図4において、1X、1YはX軸、Y軸に設けられた位置制御器、2X、2Yはパルスカウンタ、3X、3YはD/A変換器、4X、4Yはサーボアンプ、5XはX軸駆動モータ、5YはY軸駆動モータ、6X、6Yはタコジェネレータ、7X、7Yはエンコーダであり、これらは、2軸構成の一般的なサーボモータ制御装置である。8RはX軸とY軸の現在位置と指令値をもとに円弧半径偏差を算出する円弧半径偏差算出装置、9Rは円弧半径偏差算出装置8Rで算出した円弧半径偏差をもとに、その正弦波成分の半振幅値を求める半振幅値算出装置、10Rは半振幅値算出装置9Rで求めた半振幅値をもとにして位置ループゲイン比を求め、この位置ループゲイン比から新たなY軸の位置ループゲインを算出し、Y軸の位置制御器1Yの位置ループゲインを更新する位置ループゲイン算出装置である。
次に、動作について説明する。まず、上記の構成において、サーボ機構により定速度円弧軌跡を発生させる。その円弧半径偏差算出装置8Rでは、X軸、Y軸の現在位置x、yの信号を受けて応答軌跡の円弧半径rを求め、指令軌跡の円弧半径rとの偏差として円弧半径偏差(r−r)を算出する。続いて、半振幅値算出装置9Rは、定常状態での円弧半径偏差(r−r)をもとにして、その正弦波成分の半振幅値E1Rを求める。これは、例えば、円弧半径偏差の最大値及び最小値を求め、(最大値−最小値)/2で容易に求めることができる。算出した半振幅値E1Rは、位置ループゲイン算出装置10Rに送られ、半振幅値E1R、指令円弧半径r及び指令位置と応答位置の中心角偏差Δθより、X軸とY軸の位置ループゲインの比K/Kを1+2E1R/(r(Δθ))に基づき求め、この比K/Kで位置制御器1Yから送られるY軸の比例制御ゲインKy1を除算して、新たなY軸の比例制御ゲインKy1を算出し、Y軸の位置制御器1Yの比例制御ゲインを更新する。
この処理によれば、Y軸の位置制御器1Yの比例制御ゲインをX軸の位置制御器1Xの比例制御ゲインと等しくすることができる。
以上のように、従来の多軸サーボシステムの制御定数を調整するモータ制御装置は、円弧軌跡発生時の位置データに基づき、各駆動軸の位置ループゲインが等しくなるように調整しているのである。
特開昭63−308605号公報(第3−5頁、図3)
しかしながら、従来技術においては、各駆動軸の位置制御系のゲイン調整のみで速度制御系のゲイン調整については述べられていない。各駆動軸の位置制御系のゲインのみを同等にする場合、定速動作中の各駆動軸の応答は同等となるが、加減速動作時の応答は同等にならない場合があるという問題があった。加減速動作時の応答を同等にするには、速度制御系のゲインも同等にする必要があった。また、現在主流のマイクロコンピュータを使用したデジタルサーボシステムでは、位置制御系のゲイン調整は、各駆動軸がパラメータとして持つ位置制御系のゲインを同じ値に設定するだけでよく、調整は不要であるが、速度制御系のゲインは、モータに連結された負荷の慣性モーメントの大きさによっても変化するため、負荷を含めた上での調整が必要となる。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、加減速動作時においても、所望の軸の速度応答を規範モデル部の速度応答と同等にできるモータ制御装置を提供することを目的とする。
上記問題を解決するため、本発明は、次のように構成したのである。
請求項1に記載の発明は、速度指令とモータ速度の速度偏差からトルク指令を生成する速度制御部と前記トルク指令に基づいてモータを駆動する電流制御部とを備えた複数のモータ制御部と、外部装置と内部の入出力処理を行なう入出力処理部と、を備えたモータ制御装置において、前記速度指令とモデル速度のモデル速度偏差からモデルトルク指令を生成する速度制御モデル部と前記電流制御部の応答を模擬する電流制御モデル部とモデル速度を生成する積分器とを備える規範モデル部と、前記モデルトルク指令の絶対値の積分値と前記モータ制御部から選んだ少なくとも一つのトルク指令の絶対値の積分値から前記速度制御部の制御定数を調整する制御定数調整部と、を備えたことを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1記載のモータ制御装置において、前記制御定数調整部は、モデル速度偏差の絶対値の積分値と前記モータ制御部から選んだ少なくとも一つの速度偏差の絶対値の積分値から前記速度制御部の制御定数を調整することを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2記載のモータ制御装置において、複数の規範モデル部を備え、複数の速度制御部を異なる速度応答の組に調整することを特徴とするものである。
請求項4記載の発明は、請求項1記載のモータ制御装置において、前記制御定数は、速度ループゲインであり、前記規範モデル部の速度ループゲインをKvx、モデルトルク指令絶対値の積分値を|STrx|、n番目の速度制御部のループゲインをKvn、トルク指令絶対値の積分値を|STrn|としたとき、速度制御ループゲインKvnは(1)式で表されることを特徴とするものである。

請求項5記載の発明は、請求項2記載のモータ制御において、前記制御定数は、速度ループゲインであり、前記規範モデル部の速度ループゲインをKvx、モデル速度偏差絶対値の積分値を|SVex|、n番目の速度制御部のループゲインをKvn、速度偏差絶対値の積分値を|SVen|としたとき、速度制御ループゲインKvnは(2)式で表されることを特徴とするものである。

請求項6記載の発明は、速度指令とモータ速度の速度偏差からトルク指令を生成する速度制御部と前記トルク指令に基づいてモータを駆動する電流制御部とを備えた複数のモータ制御部と、外部装置と内部の入出力処理を行なう入出力処理部と、を備えたモータ制御装置の制御定数調整方法において、前記速度指令とモデル速度のモデル速度偏差からモデルトルク指令を生成するステップと、前記モデルトルク指令を前記電流制御部の応答にフィルタリングするステップと、フィルタリングされたモデルトルク指令を積分しモデル速度を生成するステップと、前記モデルトルク指令の絶対値の積分値と前記モータ制御部から選んだ少なくとも一つのトルク指令の絶対値の積分値から前記速度制御部の制御定数を調整するステップと、を備えたことを特徴とするモータ制御装置の制御定数調整方法。
請求項7の発明は、請求項6記載のモータ制御装置の制御定数調整方法において、請求項6の各ステップの代わりに、前記速度指令とモデル速度のモデル速度偏差からモデルトルク指令を生成するステップと、前記モデルトルク指令を前記電流制御部の応答にフィルタリングするステップと、フィルタリングされたモデルトルク指令を積分しモデル速度を生成するステップと、前記モデル速度偏差の絶対値の積分値と前記モータ制御部から選んだ少なくとも一つの速度偏差の絶対値の積分値から前記速度制御部の制御定数を調整するステップと、を備えたことを特徴とするものである。
請求項1に記載の発明によると、モータ制御部の速度制御系の規範モデル部を持ち、規範モデル部のモデルトルク指令の絶対値の積分値と一つ以上の速度制御部のトルク指令の絶対値の積分値を比較して一つ以上の速度制御部の制御定数を調整しているため、一つ以上の速度制御部の速度応答を規範モデル部の速度応答と同等にすることができる。
請求項2に記載の発明によると、モータ制御部の速度制御系の規範モデル部を持ち、規範モデル部の速度偏差の絶対値の積分値と一つ以上の速度制御部の速度偏差の絶対値の積分値を比較して一つ以上の速度制御部の制御定数を調整しているため、一定トルク外乱がある場合でも一つ以上の速度制御部の速度応答を規範モデル部の速度応答と同等にすることができる。
請求項3に記載の発明によると、異なる速度応答の規範モデル部を複数備えているため、複数のモータ制御部において、速度制御部を異なる速度応答の組に調整することができる。
請求項4および5に記載の発明によると、制御定数調整部において速度ループゲインを調整しているので、加減速動作時においても、所望の軸の応答を同等にできるモータ制御装置を提供できる。
請求項6および7に記載の発明によると、速度制御部の制御定数を調整しているので,加減速動作時においても、所望の軸の応答を同等にできるモータ制御装置の制御定数調整方法を提供できる。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
図1は、本発明のモータ制御装置の構成を示す図である。図において、1はモータ制御装置であり、2は図には示していない位置検出器を含むモータであり、負荷3が連結されている。4はモータ制御装置へ指令を与える外部装置である。モータ制御装置1は、複数のモータ制御部10を持ち、複数のモータ2と負荷3を制御する多軸サーボシステムである。また、これらの他に、モータ制御部10の速度制御系の規範モデルとするための規範モデル11と、モータ制御部10の中の速度制御部の制御定数を調整する調整部12と、外部装置4とのデータの入出力やモータ制御装置1内のデータの入出力を処理する入出力処理部13とで構成されている。また、モータ制御部10は、位置制御部101、速度制御部102、電流制御部103で構成され、モータ2の位置、速度、電流を制御している。
本発明が特許文献1と異なる部分は、円弧半径偏差算出装置や半振幅値算出装置や位置ループゲイン算出装置を持たない点と、規範モデル部を持ち、調整部の内容が異なるという点である。
次に、動作について説明する。まず、速度制御系の応答を同等にする全ての軸に対して、外部装置4からモータ制御装置1へ同じ速度パターンの移動指令を入力する。移動指令は位置指令でも速度指令でも良いが、モータの定格トルクを発生する程度の加減速のある速度パターンとする。入出力処理部13はその移動指令を各モータ制御部10へ入力し、複数のモータ2を動作させる。例えば、移動指令が位置指令の場合は各位置制御部101へ指令を入力し、移動指令が速度指令の場合は各速度制御部102へ指令を入力する。なお、移動指令が位置指令の場合は、速度制御系の応答を同等にする全てのモータ制御部10の位置制御部101のゲインを同じ値に設定しておく。これによって、各位置制御部101から各速度制御部102へ入力される速度指令は全て同じ指令とすることができる。次に、各速度制御部102へ入力された速度指令の内のどれか一つを入出力処理部13を介して規範モデル部11へ入力する。なお、モータ制御装置1の中で使用されるデータは、内部メモリに割り付けられており、入出力処理部13によっていかなるデータも取り扱うことができる。
次に、規範モデル部11へ速度指令が入力された後の動作を図2を用いて説明する。なお、図2では、簡単のためデータの入出力を処理する入出力処理部13は省略している。図2において、10はn番目のモータ制御部であり、このn番目のモータ制御部10の速度指令が規範モデル部11へ入力された場合で説明する。規範モデル11は、速度制御モデル部111、電流制御モデル部112、積分器113で構成され、速度指令を入力としてモータ速度を模擬したモデル速度を出力するブロックである。速度制御モデル部111は、入力された速度指令にモデル速度が一致するように制御し、その応答を決める速度ループゲインをKvxに設定している。電流制御モデル部112は、全軸同じ応答に設定されている電流制御部103と同等の応答になるように設定している。積分器113は,電流制御モデル部112の応答にフィルタリングされたモデルトルク指令を積分し、モデル速度を生成する。調整部12は、n番目のモータ制御部10のトルク指令Trnからその絶対値の積分値|STrn|を計算し、また、規範モデル部11のモデルトルク指令Trxからその絶対値の積分値|STrx|を計算し、そして、これら積分値|STrn|及び|STrx|と速度制御モデル部111の速度ループゲインKvxから、n番目のモータ制御部10の速度制御部102の速度ループゲインKvnを(1)式で算出するブロックである。なお、積分値|STrn|及び|STrx|の積分時間は、Kvnが安定する時間に決めれば良い。算出されたKvnは入出力処理部13によって更新される。
このように、モータ制御部とモデル規範部の、トルク指令の絶対値の積分値を計算し、(1)式を用いることにより、モータ制御部の速度ループゲインを算出している。そして、複数のモータ制御部においては、速度制御系の応答を同等にする軸数分のトルク指令の絶対値の積分値を計算し、それぞれの積分値に対して(1)式を用いることにより、軸数分のモータ制御部の速度ループゲインを算出することができる。
本発明の第2実施例の調整部を図3示して説明する。図3に示すように、図2の第1実施例と異なる点は、調整部22へ入力される信号が、トルク指令Trn及びモデルトルク指令Trxから、n番目のモータ制御部10から出力される速度偏差Ven及び規範モデル部11から出力されるモデル速度偏差Vexに変更された点である。その結果、調整部22で速度ループゲインを算出するために計算する2つの積分値も、速度偏差Venとモデル速度偏差Vexのそれぞれの絶対値の積分値|SVen|及び|SVex|に変更され、n番目のモータ制御部10の速度ループゲインを算出する計算式は、(2)式に変更される。その他は第1実施例と同じである。
なお、n番目のモータ制御部10と規範モデル部11では、それぞれ速度偏差とモデル速度偏差を生成する処理が追加されているが、これらは、説明を分かりやすくするために追加したものであり、図2では示されていないが、それぞれ速度制御部102と速度制御モデル部111の中で生成されている。また、トルク指令ではなく速度偏差を用いる利点としては、トルク指令に含まれる一定トルク外乱に対する補償値が速度偏差には含まれないために、トルク外乱の影響を低減できる点がある。
本発明の第3実施例を説明する。第3の実施例では、図2、図3における規範モデル部について、異なる応答の規範モデル部を複数持つことにより、例えば、規範モデル部Aは複数のモータ制御部群Aの速度制御部を調整するために使用し、規範モデル部Bは別の複数のモータ制御部群Bの速度制御部を調整するために使用する、というようにすれば、複数のモータ制御部において、速度制御部を異なる速度応答の組に調整することができる。
図5は本発明の制御定数調整方法を示すフローチャートである。ステップST1で速度指令とモデル速度のモデル速度偏差からモデルトルク指令を生成し、ステップST2でモデルトルク指令を電流制御部の応答にフィルタリングし、ステップST3でフィルタリングされたモデルトルク指令を積分しモデル速度を生成し、ステップST4でモデルトルク指令の絶対値の積分値とモータ制御部から選んだ少なくとも一つのトルク指令の絶対値の積分値から前記速度制御部の制御定数を調整する。
以上のように、本モータ制御装置によれば、所望の軸のモータ制御部の速度制御系の速度ループゲインを同等に調整することができるため、加減速動作時においても、所望の軸の応答を同等にすることができるのである。
本発明のモータ制御装置は、多軸サーボシステムの速度制御系の制御定数を調整できるので、NC等の多軸サーボシステムにおいて産業上幅広く利用可能である。例えば、工作機械などへの適用には有効である。
本発明の第1実施例のモータ制御装置の構成を示す図 本発明の第1実施例の動作を示す図 本発明の第2実施例の調整部の動作を示す図 従来例のモータ制御装置の構成と動作を示す図 本発明のモータ制御装置の制御定数調整方法を示すフローチャート
符号の説明
1 モータ制御装置
2 モータ
3 負荷
4 外部装置
10 モータ制御部
11 規範モデル部
12 調整部
13 入出力処理部
10 位置制御部
102 速度制御部
103 電流制御部
111 速度制御モデル部
112 電流制御モデル部
113 積分器
1X、1Y 位置制御器
2X、2Y モータ
3X、3Y D/A変換器
4X、4Y サーボアンプ
5X、5Y モータ
6X、6Y タコジェネレータ
7X、7Y エンコーダ
8R 径偏差算出装置
9R 半振幅値算出装置
10R 位置ループゲイン算出装置

Claims (7)

  1. 速度指令とモータ速度の速度偏差からトルク指令を生成する速度制御部と前記トルク指令に基づいてモータを駆動する電流制御部とを備えた複数のモータ制御部と、外部装置と内部の入出力処理を行なう入出力処理部と、を備えたモータ制御装置において、
    前記速度指令とモデル速度のモデル速度偏差からモデルトルク指令を生成する速度制御モデル部と前記電流制御部の応答を模擬する電流制御モデル部とモデル速度を生成する積分器とを備える規範モデル部と、
    前記モデルトルク指令の絶対値の積分値と前記モータ制御部から選んだ少なくとも一つのトルク指令の絶対値の積分値から前記速度制御部の制御定数を調整する制御定数調整部と、
    を備えたことを特徴とするモータ制御装置。
  2. 前記制御定数調整部は、前記モデル速度偏差の絶対値の積分値と前記モータ制御部から選んだ少なくとも一つの速度偏差の絶対値の積分値から前記速度制御部の制御定数を調整することを特徴とする請求項1記載のモータ制御装置。
  3. 複数の規範モデル部を備え、複数の速度制御部を異なる速度応答の組に調整することを特徴とする請求項1又は2記載のモータ制御装置。
  4. 前記制御定数は、速度ループゲインであり、前記規範モデル部の速度ループゲインをKvx、モデルトルク指令絶対値の積分値を|STrx|、n番目の速度制御部のループゲインをKvn、トルク指令絶対値の積分値を|STrn|としたとき、速度制御ループゲインKvnは(1)式で表されることを特徴とする請求項1記載のモータ制御装置。
  5. 前記制御定数は、速度ループゲインであり、前記規範モデル部の速度ループゲインをKvx、モデル速度偏差絶対値の積分値を|SVex|、n番目の速度制御部のループゲインをKvn、速度偏差絶対値の積分値を|SVen|としたとき、速度制御ループゲインKvnは(2)式で表されることを特徴とする請求項2記載のモータ制御装置。
  6. 速度指令とモータ速度の速度偏差からトルク指令を生成する速度制御部と前記トルク指令に基づいてモータを駆動する電流制御部とを備えた複数のモータ制御部と、外部装置と内部の入出力処理を行なう入出力処理部と、を備えたモータ制御装置の制御定数調整方法において、
    前記速度指令とモデル速度のモデル速度偏差からモデルトルク指令を生成するステップと、
    前記モデルトルク指令を前記電流制御部の応答にフィルタリングするステップと、
    フィルタリングされたモデルトルク指令を積分しモデル速度を生成するステップと、
    前記モデルトルク指令の絶対値の積分値と前記モータ制御部から選んだ少なくとも一つのトルク指令の絶対値の積分値から前記速度制御部の制御定数を調整するステップと、
    を備えたことを特徴とするモータ制御装置の制御定数調整方法。
  7. 請求項6の各ステップの代わりに、
    前記速度指令とモデル速度のモデル速度偏差からモデルトルク指令を生成するステップと、
    前記モデルトルク指令を前記電流制御部の応答にフィルタリングするステップと、
    フィルタリングされたモデルトルク指令を積分しモデル速度を生成するステップと、
    前記モデル速度偏差の絶対値の積分値と前記モータ制御部から選んだ少なくとも一つの速度偏差の絶対値の積分値から前記速度制御部の制御定数を調整するステップと、
    を備えたことを特徴とする請求項6記載のモータ制御装置の制御定数調整方法。
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