JP2009060020A - Manufacturing method of semiconductor device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、半導体基板上に、絶縁層および複数の金属配線層を交互に積層してなる多層配線構造を備えた半導体装置の製造法に関する。 The present invention relates to a method of manufacturing a semiconductor device having a multilayer wiring structure in which insulating layers and a plurality of metal wiring layers are alternately stacked on a semiconductor substrate.
近年、半導体装置の高機能化および小型化に伴い、半導体装置の高密度化が要求されている。この要求を満たすために、チップサイズパッケージ構造(CSP構造)を用い、半導体装置のうち集積回路の形成されている側に、集積回路の電極パッドと配線層を介して接続された外部電極端子をエリアアレイ状に配列する方策が一般的に用いられている。このCSP構造は、同一サイズのクワッドフラットパッケージ構造(QFP構造)よりも外部電極端子数を増加させることが可能なものであることから、高密度表面実装型の半導体装置における主たる構造となっている。 In recent years, with higher functionality and smaller size of semiconductor devices, higher density of semiconductor devices is required. In order to satisfy this requirement, a chip size package structure (CSP structure) is used, and an external electrode terminal connected to an electrode pad of the integrated circuit via a wiring layer is provided on the side of the semiconductor device where the integrated circuit is formed. A method of arranging in an area array is generally used. Since this CSP structure can increase the number of external electrode terminals as compared to a quad flat package structure (QFP structure) of the same size, it is a main structure in a high-density surface-mount type semiconductor device. .
このCSP構造の半導体装置において、電極パッドの数は、高機能化に伴い、飛躍的に増加している。その結果、電極パッド同士の間のピッチが狭くなり、一の面内だけで配線層を引き回して外部電極端子をエリアアレイ状に配列することが困難となっている。そこで、最近では、配線層を多層化することにより、配線層の引き回しを容易にしている。 In the semiconductor device having the CSP structure, the number of electrode pads has been dramatically increased as the functionality has been increased. As a result, the pitch between the electrode pads becomes narrow, and it is difficult to route the wiring layers only within one plane and arrange the external electrode terminals in an area array. Therefore, recently, the wiring layer has been made multi-layered to facilitate the routing of the wiring layer.
以下、図24ないし図39を参照して、CSP構造の半導体装置における多層配線構造の一般的な形成方法について説明する。 Hereinafter, a general method for forming a multilayer wiring structure in a semiconductor device having a CSP structure will be described with reference to FIGS.
図24は半導体ウェハ100の上面構成の一部(ダイシングストリートで囲まれた部分)を表したものである。図25(A)は図24の半導体ウェハ100のA−A矢視方向の断面構成を、図25(B)は図24の半導体ウェハ100のB−B矢視方向の断面構成をそれぞれ表すものである。図26、図28、図30、図32、図34、図36および図38は製造過程におけるチップの上面構成を表すものである。図27(A)、図29(A)、図31(A)、図33(A)、図35、図37および図39はそれぞれ、一つ前の図面におけるA−A矢視方向の断面構成を表すものであり、図27(B)、図29(B)、図31(B)および図33(B)はそれぞれ、一つ前の図面におけるB−B矢視方向の断面構成を表すものである。
FIG. 24 shows a part of the upper surface configuration of the semiconductor wafer 100 (a portion surrounded by dicing streets). 25A shows a cross-sectional configuration in the direction of arrow AA of the
まず、多層配線構造を形成する半導体ウェハ100を準備する(図24、図25(A),(B))。この半導体ウェハ100は、一の表面に集積回路(図示せず)の形成されたシリコン基板110の集積回路側の表面上に、層間絶縁膜120およびパッシベーション層130をこの順に形成したものである。層間絶縁膜120内には、集積回路と電気的に接続された配線層およびビア(いずれも図示せず)が形成されている。また、層間絶縁膜120の上面には、複数の電極パッド140が例えば一列に配列して形成されており、各電極パッド140は、層間絶縁膜120の配線層およびビアを介して、集積回路と電気的に接続されている。また、パッシベーション層130には、各電極パッド140に対応して開口が設けられており、その開口から各電極パッド140が露出している。
First, a semiconductor wafer 100 for forming a multilayer wiring structure is prepared (FIGS. 24, 25A, 25B). In this
ここで、集積回路は、例えば、素子分離、拡散層、チャネル、ゲートなどで構成された一般的なMOS(Metal Oxide Semiconductor)、またはバイポーラなどのトランジスタ、ダイオード、キャパシタなどで構成されている。層間絶縁膜120およびパッシベーション層130は、例えばシリコン酸化物(SiO2)や、シリコン窒化物(SiN)、またはこれらよりも低い比誘電率を有する絶縁性材料からなる。配線層、ビアおよび電極パッド140は、例えばアルミニウム(Al)や銅(Cu)からなる。
Here, the integrated circuit includes, for example, a general MOS (Metal Oxide Semiconductor) configured by element isolation, a diffusion layer, a channel, a gate, or the like, or a bipolar transistor, a diode, a capacitor, or the like. The
次に、半導体ウェハ100上に、各電極パッド140に対応して開口200Aを有する層間絶縁膜200を形成する(図26、図27(A),(B))。これにより、各電極パッド140が開口200Aから露出する。この層間絶縁膜200は、例えば感光性樹脂(ポリイミドなど)からなり、例えば、半導体ウェハ100上に感光性樹脂を塗布したのち、プリベークし、続いてパターン露光および現像を行うことにより形成される。なお、必要に応じて現像残り(スカム)を酸素プラズマ下にてエッチングするディスカム工程を追加しても良い。
Next, an
次に、各電極パッド140の表面から半導体ウェハ100の表面の所定の部位にまで延在する複数の金属配線層300と、各電極パッド140および各金属配線層300と接することなく半導体ウェハ100の表面上に延在する金属配線層310とを形成する(図28、図29(A),(B))。ここで、金属配線層300,310は、例えば、チタン(Ti)およびCuを半導体ウェハ100側から順に積層してなる下地層上に、Cuからなる配線層を形成したものであり、例えばセミアディティブ法を用いて形成される。
Next, a plurality of
なお、セミアディティブ法とは、例えば、半導体ウェハ100の表面全体に、スパッタンリングによりTiおよびCu(下地層)を成膜し、その上に、金属配線層300,310を形成することとなる部分に開口を有するめっき用レジストを形成した上で、Cu(配線層)を電解めっき等により成膜したのち、めっき用レジストを剥離除去し、さらに、Cu(配線層)をマスクとして、TiおよびCu(下地層)をウエットエッチングにより除去する方法のことを指す。
In the semi-additive method, for example, Ti and Cu (underlayer) are formed on the entire surface of the
次に、金属配線層300,310を含む表面上に、各金属配線層300のうち電極パッド140と対向していない方の端部300Aと、金属配線層310の両端部とに対応して開口400Aを有する層間絶縁膜400を形成する(図30、図31(A),(B))。これにより、各金属配線層300の端部300Aと、金属配線層310の両端部が開口400Aから露出する。この層間絶縁膜400は、例えば感光性樹脂(ポリイミドなど)からなり、例えば、金属配線層300,310を含む表面上に感光性樹脂を塗布したのち、プリベークし、続いてパターン露光および現像を行うことにより形成される。なお、必要に応じて現像残り(スカム)を酸素プラズマ下にてエッチングするディスカム工程を追加しても良い。
Next, on the surface including the
次に、一の金属配線層300の端部300Aの表面から他の金属配線層300との対向部分を通過して層間絶縁膜400の表面の所定の部位にまで延在する金属配線層500と、複数の金属配線層300のうち金属配線層500と接触していない金属配線層300の端部300Aに接するランド部610とを形成する(図32、図33(A),(B))。ここで、金属配線層300,ランド部610は、例えば、チタン(Ti)およびCuを半導体ウェハ100側から順に積層してなる下地層上に、Cuからなる配線層を形成したものであり、例えばセミアディティブ法を用いて形成される。
Next, the
次に、必要に応じて、各ランド部610上に柱状の柱状電極620Aを形成する(図34、図35)。この柱状電極620Aは、例えば、チタン(Ti)およびCuを半導体ウェハ100側から順に積層してなる下地層上に、Cuからなる配線層を形成したものであり、例えばセミアディティブ法を用いて形成される。
Next, a columnar columnar electrode 620A is formed on each
次に、柱状電極620Aを形成した場合には、柱状電極620Aを含む表面全体に、例えばトランスファモールド法、ディスペンサ法、ディッピング法または印刷法などにより、柱状電極620Aの高さよりも厚く封止樹脂を成膜したのち、封止樹脂の上面を研磨し除去する。これにより、上面が露出した柱状電極620が形成されると共に、柱状電極620の上面とほぼ同一面内に上面を有する封止層700が形成される(図36、図37)。なお、研磨により柱状電極620の上面にバリが生じた場合には、このバリをウエットエッチングなどにより除去したり、さらにこの後の酸化を防止するため、柱状電極620の上面に無電界めっきによるニッケル層を形成するなどの表面処理を行ってもよい。
Next, when the columnar electrode 620A is formed, a sealing resin thicker than the columnar electrode 620A is formed on the entire surface including the columnar electrode 620A by, for example, a transfer molding method, a dispenser method, a dipping method, or a printing method. After film formation, the upper surface of the sealing resin is polished and removed. Thereby, the
次に、柱状電極620を形成した場合には柱状電極620の上面に、柱状電極620を形成していない場合にはランド部610の上面に、半田バンプ630を形成する(図38、図39)。半田バンプ630は、例えば、柱状電極620の上面に直接、半田ボールを搭載した後にリフローするか、あるいは、印刷法やディスペンサ法などにより、半田ペーストを柱状電極620の上面に塗布した後にリフローするなどの方法により形成される。
Next,
最後に、ダイシングストリートSに沿って、半導体ウェハ100を切断する(図示せず)。このようにして、CSP構造の半導体装置における多層配線構造が形成される。
Finally, the
ところで、上記した多層配線構造の形成過程において、何らかの原因(例えば材料、設備、環境)により発生したパーティクルがシリコン基板100上に付着し、金属配線層同士でショートを起こしたり、金属配線層内でオープンとなる不良を発生させることがある。これは、パーティクル自体が導電性材料である場合には、配線間に存在するだけでショートを引き起こす。また、パーティクルの材料に拘らず、付着したパーティクルによって層間絶縁膜が変形したり、時として層間絶縁膜の膜形成が妨げられたりすることがある。例えば、図40、図41(A),(B)に示したように、製造過程において、何らかの原因で半導体ウェハ100上にパーティクルPが付着した場合には、パーティクルPによって金属配線層300が押し上げられ、金属配線層300と金属配線層500との短絡が発生し得ることがわかる。ここで、パーティクルPの存在によって短絡した金属配線層300と金属配線層500とは本来は絶縁分離されている必要があることから、パーティクルPの存在によって配線異常が生じていることがわかる。このように、パーティクルに起因して配線異常が発生した場合には、歩留まりが低下する虞がある。
By the way, in the formation process of the multilayer wiring structure described above, particles generated due to some cause (for example, material, equipment, environment) adhere to the
また、パーティクル以外にも、ピンホール等の層間絶縁膜の欠陥や配線材料のヒロック等の異常により、上層と下層の金属配線層同士がショートし、歩留まりの低下を引き起こす場合がある。 In addition to particles, there are cases where the upper and lower metal wiring layers are short-circuited due to defects such as pinholes and other interlayer insulation films and wiring material hillocks, leading to a decrease in yield.
そこで、例えば特許文献1に示されているように、あらかじめ金属配線層の表面全体を酸化して、その表面全体に酸化膜を形成することにより、金属配線層同士のショートを防止することが考えられる。
Therefore, for example, as disclosed in
また、例えば特許文献2に示されているように、何らかの原因により金属配線層が層間絶縁膜から露出した場合に、その露出部分を酸素雰囲気にて酸化して、その露出部分に酸化膜を形成することにより、金属配線層同士のショートを防止することが考えられる。
For example, as disclosed in
しかし、特許文献1の方策では、金属配線層の表面全体を酸化して酸化膜を形成したのち、フォトリソグラフィ工程と酸化膜エッチング工程を新たに追加して、その酸化膜のうち上層の金属配線層とコンタクトをとる部分に開口部を設けることが必要となる。ここで、フォトリソグラフィ工程は一般的に高価であることから、フォトリソグラフィ工程を追加した場合には、製造コストが大幅に上昇してしまう。また、表面全体を酸化した金属配線層上に、上層の金属配線層とコンタクトをとる部分に対応して開口部を有する層間絶縁膜を感光性樹脂等で形成したのち、その層間絶縁膜をマスクとしてエッチングすることにより酸化膜の露出部分を除去する場合においては、酸化膜の除去に希硫酸等のエッチャントを用いる必要があり、エッチャントによる層間絶縁膜の膨潤や、場合によっては層間絶縁膜の剥離が発生し、層間絶縁膜としての機能が損なわれる虞がある。
However, in the measure of
また、特許文献2の方策では、金属配線層を酸化することにより形成された酸化膜に開口部を設ける工程を新たに追加する必要はない。しかし、下層の金属配線層の一部がその上の層間絶縁膜を貫通し、大幅に突出するような突起状となっている場合には、酸化膜を形成した金属配線層を含む表面全体に酸化シリコンからなる層間絶縁膜を形成したのち、その層間絶縁膜のうち上層の金属配線層とコンタクトをとる部分に開口部を有するレジストを設けた際に、金属配線層の突起状となっている部分がレジストによって被膜されず、露出してしまう可能性がある。そして、実際に金属配線層の突起状となっている部分がレジストから露出してしまった場合には、レジストをマスクとして層間絶縁膜をエッチングする際に、酸化シリコンからなる層間絶縁膜と、金属配線層を酸化することにより形成された酸化膜との選択比を十分にとることができず、せっかく形成した酸化膜も一緒にエッチングされてしまう場合があり、歩留まりの向上に結びつかない虞がある。
Further, according to the measure of
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、金属配線層同士のショートを防止することの可能な半導体装置の製造方法を提供することにある。 The present invention has been made in view of such problems, and an object thereof is to provide a method of manufacturing a semiconductor device capable of preventing a short circuit between metal wiring layers.
本発明の半導体装置の製造方法は、まず、半導体基板上に第1絶縁層を形成したのち、第1絶縁層の表面上に互いに独立した複数の金属配線層を形成し、さらに各金属配線層を含む表面上に感光性の第2絶縁層を形成する。次に、第2絶縁層がポジ型の材料からなる場合には、第2絶縁層のうち金属配線層との対向部分の残膜率がゼロとなる露光感度よりも低い第1露光量で上記対向部分の所定の領域を露光したのち第2絶縁層を現像する。一方、第2絶縁層がネガ型の材料からなる場合には、露光感度よりも高い第2露光量で上記所定の領域を露光すると共に第2露光量よりも高い第3露光量で第2絶縁層のうち上記所定の領域を除く領域を露光する。次に、第2絶縁層を含む表面全体に対して金属酸化処理を行ったのち、酸化反応を利用したアッシングを行うことにより第2絶縁層のうち上記所定の領域に対応する部分を除去する。 In the method of manufacturing a semiconductor device according to the present invention, first, after forming a first insulating layer on a semiconductor substrate, a plurality of metal wiring layers independent from each other are formed on the surface of the first insulating layer, and each metal wiring layer is further formed. A photosensitive second insulating layer is formed on the surface containing the. Next, when the second insulating layer is made of a positive type material, the first exposure amount is lower than the exposure sensitivity at which the remaining film ratio of the second insulating layer facing the metal wiring layer is zero. The second insulating layer is developed after exposing a predetermined region of the facing portion. On the other hand, when the second insulating layer is made of a negative material, the predetermined region is exposed with a second exposure amount higher than the exposure sensitivity, and the second insulation is performed with a third exposure amount higher than the second exposure amount. An area of the layer excluding the predetermined area is exposed. Next, after performing a metal oxidation process on the entire surface including the second insulating layer, ashing using an oxidation reaction is performed to remove a portion corresponding to the predetermined region in the second insulating layer.
本発明の半導体装置の製造方法では、第2絶縁層がポジ型の材料からなる場合には、第2絶縁層のうち金属配線層との対向部分の残膜率がゼロとなる露光感度よりも低い第1露光量で上記対向部分の所定の領域が露光されたのち第2絶縁層が現像され、第2絶縁層がネガ型の材料からなる場合には、露光感度よりも高い第2露光量で上記所定の領域が露光されると共に第2露光量よりも高い第3露光量で第2絶縁層のうち上記所定の領域を除く領域が露光される。これにより、上記所定の領域に第2絶縁膜の残膜が形成される。次に、第2絶縁層を含む表面全体に対して金属酸化処理が行われる。これにより、何らかの原因により第2絶縁層を含む表面に金属配線層の一部が露出していた場合には、その露出部分の表面に酸化膜が形成される。このとき、上記所定の領域には第2絶縁膜の残膜が形成されており、金属配線層のうち上記所定の領域との対向部分が残膜によって保護されているので、金属配線層のうち上記所定の領域との対向部分が酸化されることはない。次に、酸化反応を利用したアッシングを行うことにより第2絶縁層のうち上記所定の領域に対応する部分が除去される。これにより、先の工程において金属配線層の露出部分の表面に酸化膜が形成されていた場合であっても、その酸化膜を除去することなく、金属配線層のうち上記所定の領域との対向部分を露出させることができる。 In the method for manufacturing a semiconductor device of the present invention, when the second insulating layer is made of a positive type material, the exposure sensitivity is such that the remaining film ratio of the second insulating layer facing the metal wiring layer is zero. When the second insulating layer is developed after the predetermined region of the facing portion is exposed with a low first exposure amount, and the second insulating layer is made of a negative material, the second exposure amount higher than the exposure sensitivity. Then, the predetermined region is exposed and a region other than the predetermined region in the second insulating layer is exposed with a third exposure amount higher than the second exposure amount. Thereby, a remaining film of the second insulating film is formed in the predetermined region. Next, a metal oxidation process is performed on the entire surface including the second insulating layer. Thereby, when a part of the metal wiring layer is exposed on the surface including the second insulating layer for some reason, an oxide film is formed on the surface of the exposed part. At this time, the remaining film of the second insulating film is formed in the predetermined region, and the portion of the metal wiring layer facing the predetermined region is protected by the remaining film. The portion facing the predetermined region is not oxidized. Next, by performing ashing utilizing an oxidation reaction, a portion corresponding to the predetermined region in the second insulating layer is removed. Thus, even if an oxide film is formed on the surface of the exposed portion of the metal wiring layer in the previous step, the metal wiring layer is opposed to the predetermined region without removing the oxide film. The part can be exposed.
本発明の半導体装置の製造方法によれば、金属配線層のうち上記所定の領域との対向部分を第2絶縁膜の残膜で保護した状態で、第2絶縁層を含む表面全体に対して金属酸化処理を行ったのち、酸化反応を利用したアッシングを行うことにより第2絶縁層のうち上記所定の領域に対応する部分を除去するようにしたので、何らかの原因により第2絶縁層を含む表面に、金属配線層のうち上記所定の領域との対向部分を除く部分が露出していた場合であっても、その露出部分の表面に酸化膜を形成すると共に、金属配線層のうち上記所定の領域との対向部分を露出させることができる。これにより、何らかの原因により表面上に付着したパーティクルに起因して金属配線層の一部が第2絶縁膜を含む表面に露出した場合であっても、第2絶縁層上に、金属配線層のうち上記所定の領域との対向部分と電気的に接続された金属配線層を新たに形成した際に、その金属配線層が第2絶縁膜直下の金属配線層のうち上記所定の領域との対向部分を除く部分と直接に接触する虞をなくすることができる。その結果、パーティクルに起因する金属配線層同士のショートを防止することができるので、歩留まりが向上する。 According to the method for manufacturing a semiconductor device of the present invention, with respect to the entire surface including the second insulating layer in a state where the portion facing the predetermined region of the metal wiring layer is protected by the remaining film of the second insulating film. Since the portion corresponding to the predetermined region of the second insulating layer is removed by performing ashing using an oxidation reaction after the metal oxidation treatment, the surface including the second insulating layer for some reason In addition, even when a portion of the metal wiring layer excluding the portion facing the predetermined region is exposed, an oxide film is formed on the surface of the exposed portion, and the predetermined portion of the metal wiring layer is formed. A portion facing the region can be exposed. Thereby, even when a part of the metal wiring layer is exposed on the surface including the second insulating film due to particles adhering to the surface for some reason, the metal wiring layer is formed on the second insulating layer. When a metal wiring layer electrically connected to a portion facing the predetermined region is newly formed, the metal wiring layer is opposed to the predetermined region in the metal wiring layer immediately below the second insulating film. It is possible to eliminate the possibility of direct contact with a portion other than the portion. As a result, a short circuit between the metal wiring layers caused by particles can be prevented, so that the yield is improved.
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
図1は本発明の一実施の形態に係る製造方法によって製造されたCSP構造の半導体装置1の上面構成を表したものである。図2は図1の半導体装置1のA−A矢視方向の断面構成の一例を、図3(A)は図1の半導体装置1のB−B矢視方向の断面構成の一例を、図3(B)は図1の半導体装置1のC−C矢視方向の断面構成の一例をそれぞれ表すものである。なお、図1、図2、図3(A),(B)は模式的に表したものであり、実際の寸法、形状とは異なっている。
FIG. 1 shows a top surface configuration of a
この半導体装置1は、半導体基板10上に、多層配線構造20を備えたものである。
The
半導体基板10は、一の表面に集積回路(図示せず)の形成されたシリコン基板11の集積回路側の表面上に、層間絶縁膜12およびパッシベーション層13をこの順に形成したものである。層間絶縁膜12内には、集積回路と電気的に接続された配線層およびビア(いずれも図示せず)が形成されている。また、層間絶縁膜12の上面には、複数の電極パッド14が例えば一列に配列して形成されており、各電極パッド14は、層間絶縁膜12の配線層およびビアを介して、集積回路と電気的に接続されている。また、パッシベーション層13には、各電極パッド14に対応して開口が設けられており、その開口から各電極パッド14が露出している。なお、図1、図2、図3(A),(B)には、電極パッド14が5つ設けられている場合が例示されている。
The
ここで、集積回路は、例えば、素子分離、拡散層、チャネル、ゲートなどで構成された一般的なMOS、またはバイポーラなどのトランジスタ、ダイオード、キャパシタなどで構成されている。層間絶縁膜12およびパッシベーション層13は、例えばシリコン酸化物(SiO2)や、シリコン窒化物(SiN)、またはこれらよりも低い比誘電率を有する絶縁性材料からなる。配線層、ビアおよび電極パッド14は、例えばアルミニウム(Al)や銅(Cu)からなる。
Here, the integrated circuit is configured by, for example, a general MOS configured by element isolation, a diffusion layer, a channel, a gate, or the like, or a transistor such as a bipolar, a diode, a capacitor, or the like. The
多層配線構造20は、半導体基板10の集積回路の形成された側の表面上に形成されたものであり、層間絶縁膜21,22と、金属配線層23,24,25と、外部電極端子26とを有している。層間絶縁膜21,22および金属配線層23,24,25は、半導体基板10(パッシベーション層13)側から、層間絶縁膜21、金属配線層23,24、層間絶縁膜22、金属配線層25の順に積層されている。
The
層間絶縁膜21は、半導体基板10の表面上に形成されたものであり、各電極パッド14に対応して開口部21Aを有している。これにより、各電極パッド14は層間絶縁膜21の表面において開口部21Aから露出している。
The
層間絶縁膜22は、金属配線層23,24を含む表面上に形成されたものであり、各金属配線層23の端部23A(後述)と、金属配線層24の両端部とに対応して開口22Aを有している。これにより、各金属配線層23の端部23Aと、金属配線層24の両端部が層間絶縁膜22の表面において開口部22Aから露出している。
The
ここで、層間絶縁膜21,22は、例えばポリイミドやPBO(ポリベンゾオキサゾール)等の耐熱性の感光性樹脂を含んで構成されており、耐熱性の感光性樹脂だけで構成されていてもよいし、感光性を有しない絶縁性樹脂層上に感光性樹脂層を重ね合わせた多層構造としてもよい。なお、感光性樹脂には、露光された(紫外線が照射された)部分がその後の現像工程にて溶解除去されるポジ型と、逆に、露光された部分が硬化しそれ以外の未露光部分が現像工程にて溶解除去されるネガ型の2種類がある。層間絶縁膜21については、どちらのタイプの感光性樹脂を使用してもかまわないが、層間絶縁膜22については、残膜コントロールの容易なポジ型の感光性樹脂を使用することが好ましい。
Here, the
金属配線層23は、電極パッド14の表面および層間絶縁膜21の表面上に形成されたものであり、各電極パッド14の表面から層間絶縁膜21の表面の所定の部位にまで延在して形成されている(図1、図2、図3(B))。ここで、金属配線層23のうち電極パッド14と対向していない方の端部を23Aとする。なお、図1、図2、図3(B)には、5つの電極パッド14のそれぞれに金属配線層23が1つずつ設けられている場合が例示されている。
The
金属配線層24は、層間絶縁膜21の表面上に形成されたものであり、各電極パッド14および各金属配線層23と接することなく半導体基板10(パッシベーション層13)の表面上に延在して形成されている(図1)。なお、図1には、金属配線層24が1つだけ設けられている場合が例示されている。
The
金属配線層25は、複数の金属配線層23のうち少なくとも1つの金属配線層23の端部を23Aの表面、金属配線層24の一方の端部の表面、および層間絶縁膜22の表面上に連続して形成されたものであり、金属配線層23の端部23Aの表面から金属配線層23との対向部分を通過して金属配線層24の一方の端部の表面にまで延在して形成されている(図1、図3(A))。なお、図1、図3(A)には、金属配線層25が2つの金属配線層23の端部23Aの表面と連結されている場合が例示されている。
The
金属配線層23,24,25は、例えば、チタン(Ti)および銅(Cu)を半導体ウェハ100側から順に積層してなる下地層(図示せず)上に、例えば硫酸銅を使用したメッキCuからなる配線層(図示せず)を形成したものである。
The metal wiring layers 23, 24, and 25 are, for example, plated Cu using copper sulfate, for example, on a base layer (not shown) formed by sequentially laminating titanium (Ti) and copper (Cu) from the
外部電極端子26は、複数の金属配線層23のうち金属配線層25と連結されていない各金属配線層23のうち電極パッド14と対向していない方の端部23Aの表面上に形成されたものであり、例えば、ランド部26A、柱状電極部26Bおよびバンプ部26Cを端部23Aの表面側から順に積層したものである。
The
ランド部26Aは、端部23Aとの連結をとるためのものであり、例えば、チタン(Ti)および銅(Cu)を半導体ウェハ100側から順に積層してなる下地層(図示せず)上に、例えば硫酸銅を使用したメッキCuからなる配線層(図示せず)を形成したものである。
The
柱状電極部26Bは、外部電極端子26の高さを一定にすると共にモジュールへの実装時の応力を緩和するためのものであり、例えば、ランド部26Aと同様にして形成されている。
The
バンプ部26Cは、プリント基板などの電極パッド(図示せず)との連結をとるためのものであり、例えば、半球形状の半田からなる。
The
また、金属配線層25および層間絶縁膜22を含む表面上には、封止層27が形成されている。この封止層27は、例えば、エポキシ系樹脂などの有機樹脂からなり、金属配線層25および層間絶縁膜22を覆うと共に、外部電極端子26の一部(ランド部26Aおよび柱状電極部26B)を覆っている。
A
ところで、半導体装置1内には、例えば、図2、図3(A)に例示したように、パーティクルPが混入している。このパーティクルPは、製造過程における様々な要因によって発生したダストが付着したものであり、例えば、直径が層間絶縁膜22または24の厚さよりも大きな異形状となっている。
Incidentally, in the
一般に、半導体装置1の製造工程は、クリーンルームと呼ばれる、パーティクルの極めて少ない管理された環境下で行われるが、工程中で使用している各種設備の不具合や、クリーンルーム環境の部分的な汚染、さらにはクリーンルーム内でウェーハをハンドリングする人間を起因としたもの等、パーティクル発生の原因としては様々な理由が挙げられる。
In general, the manufacturing process of the
従って、パーティクルPの構成材料は、パーティクルPの発生要因によって異なるが、例えば、導電性または絶縁性の材料により構成されている。 Therefore, although the constituent material of the particle P differs depending on the generation factor of the particle P, it is made of, for example, a conductive or insulating material.
パーティクルPが、図2、図3(A)に例示したように、金属配線層23と金属配線層25とが積層方向から見て互いに交差する箇所に混入している場合には、金属配線層23が、パーティクルPの上面を含む領域に形成され、パーティクルPによって積層方向の上方に押し上げられた状態で形成されている。
As illustrated in FIG. 2 and FIG. 3A, when the
このとき、金属配線層23のうちパーティクルPによって積層方向の上方に押し上げられた部分の頂部が、層間絶縁膜22から露出しており、上層の金属配線層25と層間絶縁膜22を介さずに接しているが、金属配線層23のうち層間絶縁膜22から露出した部分の表層には絶縁膜28が設けられている。この絶縁膜28は、後述するように、金属配線層23のうち層間絶縁膜22から露出した部分を酸化することにより形成されたものであり、金属配線層23の一部をなしている。従って、金属配線層23と金属配線層25とは、金属配線層23のうち層間絶縁膜22から露出した部分において、絶縁膜28によって絶縁分離されており、電気的に導通していない。
At this time, the top of the portion of the
次に、図4ないし図23を参照して、半導体装置1における多層配線構造20の形成方法の一例について説明する。
Next, an example of a method for forming the
図4は半導体ウェハ10Aの上面構成の一部(ダイシングストリートで囲まれた部分)を表したものである。なお、半導体ウェハ10Aをダイシングストリートにそって切断したものが半導体基板10に対応する。図5(A)は図4の半導体ウェハ10AのA−A矢視方向の断面構成を、図5(B)は図3の半導体ウェハ10AのB−B矢視方向の断面構成をそれぞれ表すものである。図6、図8、図12、図14、図16、図18、図20および図22は製造過程におけるチップの上面構成を表すものである。図7(A)、図9(A)、図13(A)、図15(A)、図17(A)、図19(A)、図21(A)および図23(A)はそれぞれ、一つ前の図面におけるA−A矢視方向の断面構成を表すものであり、図7(B)、図9(B)、図13(B)、図15(B)、図17(B)、図19(B)、図21(B)および図23(B)はそれぞれ、一つ前の図面におけるB−B矢視方向の断面構成を表すものである。
FIG. 4 shows a part of the upper surface configuration of the
まず、多層配線構造20を形成する半導体ウェハ10Aを準備する(図4、図5(A),(B))。このとき、半導体ウェハ10Aの表面には、パッシベーション層13が露出しており、電極パッド14Aがパッシベーション層13の開口部から露出している。また、パッシベーション層13の表面上には、パーティクルPが付着している。なお、ここでは、パーティクルPは、以下の工程で形成する層間絶縁膜22Dの厚さよりも大きな直径を有しており、金属配線層23と金属配線層25とが積層方向の上方から見て互いに交差する部分に付着しているものとする。
First, a
次に、半導体ウェハ10Aの集積回路側の表面上に、各電極パッド14に対応して開口21Aを有する層間絶縁膜21を形成する(図6、図7(A),(B))。これにより、各電極パッド14が開口21Aから露出する。この層間絶縁膜21は、例えば、半導体ウェハ10A上に感光性樹脂(ポリイミドなど)を塗布したのち、プリベークし、続いてパターン露光および現像を行うことにより形成される。なお、このとき、必要に応じて現像残り(スカム)を酸素プラズマ下にてエッチングするディスカム工程を追加しても良い。
Next, an
次に、各電極パッド14の表面から層間絶縁膜21の表面の所定の部位にまで延在する複数の金属配線層23と、各電極パッド14および各金属配線層22と接することなく層間絶縁膜21の表面上に延在する金属配線層24とを形成する(図8、図9(A),(B))。ここで、金属配線層23,24は、例えばセミアディティブ法などのメッキ技法を用いて形成される。具体的には、層間絶縁膜21の表面全体に、スパッタンリングによりTiおよびCu(下地層)を成膜し、その上に、金属配線層23,24を形成することとなる部分に開口を有するめっき用レジストを形成した上で、Cu(配線層)を電解めっき等により成膜したのち、めっき用レジストを剥離除去し、さらに、Cu(配線層)をマスクとして、TiおよびCu(下地層)をウエットエッチングにより除去することにより、金属配線層23,24を形成する。
Next, a plurality of metal wiring layers 23 extending from the surface of each
このとき、金属配線層23と金属配線層25とが積層方向から見て互いに交差することとなる部分にパーティクルPが付着しているため、金属配線層23のうちパーティクルP上に形成された部分は、パーティクルPによって積層方向の上方に押し上げられた状態となっている。
At this time, since the particle P is attached to a portion where the
次に、金属配線層23,24を含む表面上に、耐熱性の感光性樹脂を成膜したのち、成膜した感光性樹脂のうち、各金属配線層23の端部23Aと、各金属配線層24の両端部とに対応する部分を露光したのち現像する。
Next, after forming a heat-resistant photosensitive resin on the surface including the metal wiring layers 23 and 24, among the formed photosensitive resin, the
このとき、感光性樹脂としてポジ型の材料(例えばポリイミドやPBO(ポリベンゾオキサゾール))を用いた場合には、成膜した感光性樹脂のうち金属配線層23,24との対向部分の残膜率がゼロとなる露光感度(図10のDTに相当する露光量)よりも低い露光量(第1露光量)で、各金属配線層23の端部23Aと、各金属配線層24の両端部とに対応する部分を露光したのち、成膜した感光性樹脂を現像する。
At this time, when a positive type material (for example, polyimide or PBO (polybenzoxazole)) is used as the photosensitive resin, the remaining film in the portion facing the metal wiring layers 23 and 24 in the formed photosensitive resin.
また、感光性樹脂としてネガ型の材料を用いた場合には、成膜した感光性樹脂のうち金属配線層23,24との対向部分の残膜率がゼロとなる露光感度(図11のDTに相当する露光量)よりも高い露光量(第2露光量)で、各金属配線層23の端部23Aと、各金属配線層24の両端部とに対応する部分を露光すると共に、DTよりも高い露光量(第3露光量)で、成膜した感光性樹脂のうち上で露光する領域を除く領域を露光したのち、成膜した感光性樹脂を現像する。
Further, when a negative type material is used as the photosensitive resin, the exposure sensitivity (D in FIG. 11) in which the remaining film ratio in the portion facing the metal wiring layers 23 and 24 in the formed photosensitive resin becomes zero. (Exposure amount corresponding to T ) is exposed at a higher exposure amount (second exposure amount), and the portions corresponding to the
なお、図10、図11は、露光量と残膜率の関係を表した表であり、この図から、露光量と残膜率が比較的比例していることがわかる。そのため、ポジ型の場合には露光感度より若干低い露光量で露光し、ネガ型の場合には露光感度より若干高い露光量で露光するなど、露光量を微調整することにより、露光した箇所に故意に残膜を発生させることが可能である。 10 and 11 are tables showing the relationship between the exposure amount and the remaining film rate, and it can be seen from this figure that the exposure amount and the remaining film rate are relatively proportional. Therefore, in the case of the positive type, exposure is performed with an exposure amount slightly lower than the exposure sensitivity. In the case of the negative type, exposure is performed with an exposure amount slightly higher than the exposure sensitivity. It is possible to intentionally generate a residual film.
これにより、図12、図13(A),(B)に示したように、各金属配線層23の端部23Aと、各金属配線層24の両端部とに対応する部分に感光性樹脂の残膜22Eを有する層間絶縁膜22Dが形成される。
As a result, as shown in FIGS. 12, 13A, and 13B, the photosensitive resin is applied to the portions corresponding to the
ここで、残膜22Eの厚さは、後の工程において残膜22Eを除去する際の除去しやすさを考慮すると、0.5〜2μm程度であることが好ましく、0.5〜0.8μm程度であることがより好ましい。
Here, the thickness of the remaining
ここで、金属配線層23のうちパーティクルP上に形成された部分が、層間絶縁膜22Dからむき出しの状態となっており、このむき出しの状態となっている部分(露出部分23B)は層間絶縁膜22Dで覆われて(保護されて)いない。なお、金属配線層23は、感光性樹脂を成膜した段階で、本来であれば、すべて覆われていることが必要であるが、このケースでは、パーティクルPの存在によって露出部分23Bが生じてしまっている。
Here, the portion of the
次に、半導体ウェハ10Aを200〜400℃程度に加熱できるオーブンにセットし、露出部分23Bを含む表面全体に対して、大気雰囲気中又は酸素雰囲気中にて金属酸化処理を行い、露出部分23Bの表層に、熱酸化による酸化膜28を形成する(図14、図15(A),(B))。
Next, the
ここで、設定温度は、露出部分23Bの表層が酸化される程度の温度(露出部分23Bが銅からなる場合には200℃程度)とする。200℃に設定されたオーブンにて銅からなる露出部分23Bを2時間加熱した場合には、酸化膜28の厚さを50nm〜70nm程度にまで厚くすることができる。
Here, the set temperature is a temperature at which the surface layer of the exposed
なお、オーブンの設定温度や加熱時間は、露出部分23Bの材料や、酸化膜28の厚さをどれくらいにしたいかによって変化する。また、酸化膜28を、大気雰囲気中又は酸素雰囲気中にて加熱する方法だけでなく、他の方法を用いて形成するようにしてもよい。例えば、過酸化水素水等の薬品(薬液)を用いて形成してもよいし、亜酸化銅被膜(いわゆる黒化膜)を形成する黒化処理を施して形成してもよい。また、露出部分23Bを酸素プラズマ中に曝すことによって形成してもよい。
The oven set temperature and heating time vary depending on the material of the exposed
次に、露光量を調整することにより故意に発生させた残膜22Eに対して、酸素プラズマ中でアッシングを行う。これにより、残膜22Eが除去され、層間絶縁膜22には開口部22Aが形成されると共に、その開口部22Aから金属配線層23が露出する(図16、図17(A),(B))。
Next, ashing is performed in oxygen plasma on the remaining
このとき、露出部分23Bに形成された酸化膜28は、酸素プラズマに対しては不動体であり、酸素プラズマによる影響を受けることがないので、残膜22Eだけを選択的に除去することができる。
At this time, since the
ここで、アッシング条件としては、使用する設備によっても異なるが、平行平板のRIEタイプの設備を使用した場合には、印加電力=500W、チャンバー内圧力=150Pa、酸素流量=1000sccm、基板加熱温度=100℃の条件において、0.5μm/min程度のアッシングレートが得られる。 Here, the ashing conditions vary depending on the equipment to be used, but when a parallel plate RIE type equipment is used, applied power = 500 W, chamber internal pressure = 150 Pa, oxygen flow rate = 1000 sccm, substrate heating temperature = Under the condition of 100 ° C., an ashing rate of about 0.5 μm / min can be obtained.
なお、このアッシング工程については、この後の層間絶縁膜22の硬化を行った後に行ってよい。このようにした場合には、層間絶縁膜22の耐性が増しているので、先に述べたアッシング条件を使用した場合には、硬化前にアッシングした場合と比較して、アッシング量が1/3以下になり生産性は悪くなる。しかし、硬化前にアッシングを行う場合と同様に、酸素プラズマによる影響を受けることがないので、残膜22Eだけを選択的に除去することができる。
The ashing process may be performed after the subsequent
次に、半導体ウェハ10Aをオーブンにセットし、層間絶縁膜22に対して硬化ベークを行う。このとき、上記の金属酸化処理工程において使用したオーブンを兼用することもできるが、ポリイミドやPBOの本硬化は、窒素置換され酸素濃度が20ppm以下に制御できるオーブン内で200〜400℃の温度で硬化するのが一般的である。この状態においては、開口部22A内に露出している金属配線層23の表面は、硬化が低酸素状態で行われていることから、露出表面が酸化されることは少ないが、何らかの原因で多少酸化されてしまった場合には、この後に、酸素およびアルゴンの混合ガス等を使用して、開口部22A内に露出している金属配線層23の表面の酸化膜(図示せず)を軽く除去してもよい。ただし、この除去処理を多く行うと、酸化膜28も同時に除去されてしまうことから注意を要する。
Next, the
次に、複数の金属配線層23のうち少なくとも1つの金属配線層23の端部を23Aの表面、金属配線層24の一方の端部の表面、および層間絶縁膜22の表面上に渡って金属配線層25を形成すると共に、複数の金属配線層23のうち金属配線層25と連結されていない各金属配線層23のうち電極パッド14と対向していない方の端部23Aの表面上にランド部26Aを形成する(図18、図19(A),(B))。これら金属配線層25およびランド部26Aは、上記金属配線層23と同様の方法により形成される。
Next, the end of at least one
ここで、金属配線層25は、金属配線層23のうち層間絶縁膜22から露出した部分の表層に形成された絶縁膜28によって、金属配線層23と絶縁分離されており、電気的に導通していない。
Here, the
次に、必要に応じて、各ランド部26A上に柱状の柱状電極26Bを形成する(図20、図21(A),(B))。この柱状電極26Bについても、上記金属配線層23と同様の方法により形成される。
Next, columnar
次に、柱状電極26Bを形成した場合には、柱状電極26Bを含む表面全体に、例えばトランスファモールド法、ディスペンサ法、ディッピング法または印刷法などにより、柱状電極26Bの高さよりも厚く封止樹脂を成膜したのち、封止樹脂の上面を研磨し除去する。これにより、上面が露出した柱状電極26Bが形成されると共に、柱状電極26Bの上面とほぼ同一面内に上面を有する封止層27が形成される(図22、図23(A),(B))。
Next, when the
なお、研磨により柱状電極26Bの上面にバリが生じた場合には、このバリをウエットエッチングなどにより除去したり、さらにこの後の酸化を防止するため、柱状電極26Bの上面に無電界めっきによるニッケル層を形成するなどの表面処理を行ってもよい。
When burrs are generated on the upper surface of the
次に、柱状電極26Bを形成した場合には柱状電極26Bの上面に、柱状電極26Bを形成していない場合にはランド部26Aの上面に、半田バンプ26Cを形成する(図1、図2、図3(A))。これにより、外部電極端子26が形成される。半田バンプ26Cは、例えば、柱状電極26Bの上面に直接、半田ボールを搭載した後にリフローするか、あるいは、印刷法やディスペンサ法などにより、半田ペーストを柱状電極26Bの上面に塗布した後にリフローするなどの方法により形成される。
Next, a
最後に、ダイシングストリートSに沿って、半導体ウェハ10Aを切断する(図示せず)。このようにして、CSP構造の半導体装置1における多層配線構造20が形成される。
Finally, the
本実施の形態の半導体装置1の製造方法では、金属配線層23,24のうち所定の領域との対向部分を層間絶縁膜22の残膜22Eで保護した状態で、層間絶縁膜22を含む表面全体に対して金属酸化処理を行ったのち、酸化反応を利用したアッシングを行うことにより層間絶縁膜22のうち上記所定の領域に対応する部分を除去するようにしたので、何らかの原因により層間絶縁膜22を含む表面に、金属配線層23,24のうち上記所定の領域との対向部分を除く部分が露出していた場合であっても、その露出した部分(露出部分23B)の表面に酸化膜28を形成すると共に、金属配線層23,24のうち上記所定の領域との対向部分を露出させることができる。
In the method of manufacturing the
これにより、何らかの原因により表面上に付着したパーティクルPに起因して金属配線層23,24の一部が層間絶縁膜22を含む表面に露出した場合であっても、層間絶縁膜22上に、金属配線層23,24のうち上記所定の領域との対向部分と電気的に接続された金属配線層25を新たに形成した際に、その金属配線層25が層間絶縁膜22直下の金属配線層23,24のうち上記所定の領域との対向部分を除く部分と直接に接触する虞をなくすることができる。その結果、パーティクルPに起因する金属配線層同士のショートを防止することができるので、歩留まりが向上する。
Thereby, even when a part of the metal wiring layers 23 and 24 is exposed on the surface including the
以上、実施の形態および変形例を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記の実施の形態等に限定されるものではなく、種々変形可能である。 Although the present invention has been described with reference to the embodiment and the modification, the present invention is not limited to the above-described embodiment and the like, and various modifications can be made.
例えば、層間絶縁膜22D(図12、図13(A),(B)参照)を形成する際に、耐熱性の感光性樹脂を用いる代わりに、感光性を有しない絶縁性樹脂を用いてもよい。ただし、その場合には、例えば、以下のようにして層間絶縁膜22Dを形成することができる。
For example, when forming the
まず、金属配線層23,24を含む表面上に、感光性を有しない絶縁性樹脂層を成膜したのち、プリベークする。次に、プリベークした絶縁性樹脂層の表面全体に渡ってポジ型のレジスト層を成膜したのち、各金属配線層23の端部23Aと、各金属配線層24の両端部とに対応する部分を露光する。次に、例えばTMAH水溶液(水酸化アンモニウム)等の強アルカリ液を用いてポジ型のレジスト層を現像したのち、例えば現像に用いたエッチャントを用いて、現像により形成されたレジスト層の開口部を介して絶縁性樹脂層をエッチングする。このとき、絶縁性樹脂層のエッチング量を微調整することにより、エッチングした箇所に故意に残膜を発生させることが可能である。これにより、図12、図13(A),(B)に示したように、各金属配線層23の端部23Aと、各金属配線層24の両端部とに対応する部分に感光性樹脂の残膜22Eを有する層間絶縁膜22Dを形成することができる。
First, an insulating resin layer having no photosensitivity is formed on the surface including the metal wiring layers 23 and 24, and then prebaked. Next, after forming a positive resist layer over the entire surface of the pre-baked insulating resin layer, portions corresponding to the
1…半導体装置、10…半導体基板、10A…半導体ウェハ、11…シリコン基板、12,21,22…層間絶縁膜、13…パッシベーション層、14…電極パッド、20…多層配線構造、23,24,25…金属配線層、26…外部電極端子、26A…ランド部、26B…柱状電極部、26C…バンプ部、27…封止層。28…絶縁膜、P…パーティクル。
DESCRIPTION OF
Claims (9)
前記第2絶縁層がポジ型の材料からなる場合には前記第2絶縁層のうち前記金属配線層との対向部分の残膜率がゼロとなる露光感度よりも低い第1露光量で前記対向部分の所定の領域を露光したのち前記第2絶縁層を現像し、前記第2絶縁層がネガ型の材料からなる場合には前記露光感度よりも高い第2露光量で前記所定の領域を露光すると共に前記第2露光量よりも高い第3露光量で前記第2絶縁層のうち前記所定の領域を除く領域を露光する工程と、
前記第2絶縁層を含む表面全体に対して金属酸化処理を行ったのち、酸化反応を利用したアッシングを行うことにより前記第2絶縁層のうち前記所定の領域に対応する部分を除去する工程と
を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。 After forming the first insulating layer on the semiconductor substrate, a plurality of independent metal wiring layers are formed on the surface of the first insulating layer, and a photosensitive second layer is formed on the surface including the metal wiring layers. Forming an insulating layer;
When the second insulating layer is made of a positive-type material, the opposing surface is exposed at a first exposure amount lower than the exposure sensitivity at which the remaining film ratio of the opposing portion of the second insulating layer to the metal wiring layer is zero. The second insulating layer is developed after exposing a predetermined area of the portion, and when the second insulating layer is made of a negative material, the predetermined area is exposed with a second exposure amount higher than the exposure sensitivity. And exposing a region excluding the predetermined region of the second insulating layer with a third exposure amount higher than the second exposure amount;
Removing a portion of the second insulating layer corresponding to the predetermined region by performing ashing utilizing an oxidation reaction after performing a metal oxidation process on the entire surface including the second insulating layer; A method for manufacturing a semiconductor device, comprising:
ことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。 The method of manufacturing a semiconductor device according to claim 1, wherein the ashing is performed using oxygen plasma.
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の半導体装置の製造方法。 3. The semiconductor device according to claim 1, wherein the metal oxidation treatment is performed by heating the entire surface including the second insulating layer in a state of being exposed to an atmosphere containing oxygen. 4. Production method.
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の半導体装置の製造方法。 The method for manufacturing a semiconductor device according to claim 1, wherein the metal oxidation treatment is ashing using an oxidation reaction.
ことを特徴とする請求項4に記載の半導体装置の製造方法。 The method of manufacturing a semiconductor device according to claim 4, wherein the ashing is performed using oxygen plasma.
ことを特徴とする請求項2ないし請求項5のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。 The method for manufacturing a semiconductor device according to claim 2, wherein the second insulating layer is made of a positive photosensitive resin.
ことを特徴とする請求項6に記載の半導体装置の製造方法。 The method for manufacturing a semiconductor device according to claim 6, wherein the second insulating layer is made of polyimide.
ことを特徴とする請求項6に記載の半導体装置の製造方法。 The method for manufacturing a semiconductor device according to claim 6, wherein the second insulating layer is made of polybenzoxazole.
ことを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。 The method for manufacturing a semiconductor device according to claim 1, wherein the remaining film has a thickness of 0.5 μm to 2 μm.
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