JP2009057347A - ポリ−γ−L−グルタミン酸又はその塩を含有する化粧料 - Google Patents

ポリ−γ−L−グルタミン酸又はその塩を含有する化粧料 Download PDF

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Abstract

【課題】 使用時にべたつかないとともに、肌や毛髪へのなじみがよく、保湿効果に優れたポリアミノ酸の特性を生かしつつ、かつ、経時安定性にも優れた化粧料組成物を提供する。
【解決手段】多価アルコールを含む化粧料において、平均分子量が100万乃至350万であるポリ−γ−L−グルタミン酸又はその塩を0.00001〜5.0重量%含有することを特徴とする化粧料を提供する。
【選択図】 なし

Description

本発明はポリ−γ−L−グルタミン酸又はその塩を含む化粧料に関する。
具体的には、アンプル状、カプセル状、液状、ペースト状、O/W乳化状、W/O乳化状、ゲル状又は起泡状の1)医薬品類、2)医薬部外品類、3)局所用又は全身用の皮膚化粧料類(例えば、化粧水、乳液、クリーム、軟膏、ローション、オイル、パックなどの基礎化粧料、洗顔料や皮膚洗浄料、除毛剤、脱毛剤、髭剃り処理料、アフターシェーブローション、プレシェーブローション、シェービングクリームなど)、4)頭皮・頭髪に適用する薬用又は/及び化粧用の製剤類(例えば、シャンプー剤、リンス剤、トリートメント剤、パーマネント液、染毛料、整髪料、ヘアートニック剤、育毛・養毛料など)、5)浴用剤などに関する。
人の皮膚は、角質層によって覆われており、乾燥した大気中においても水分を失うことなく生命活動を維持できるのは、外界と接しているこの角質層が存在しているからであることはよく知られている。角質層は薄く柔軟で且つ体内の水分を保持に保ち、健常な皮膚状態を維持するように調節している。
しかしながら、我々は環境要因等(例えば、温度変化、湿度変化、光、水との接触、洗剤の使用等)により、しばしば表皮に何らかの損傷をきたすことがある。ダメージを受けた皮膚は、硬く、弾力性も失われ、カサカサとした肌荒れ状態となる。こうした肌荒れ皮膚は、近年、急増傾向にあるアトピー性皮膚炎との関連性も指摘されており、深刻なスキントラブルを招く恐れもある。
従来より、乾燥皮膚を防ぐための化粧料等の外用剤において、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、ポリエチレングリコールやソルビトールなどの吸保湿性を有する多価アルコール類が使用されている。特にグリコール類は、細菌類に対する増殖抑制作用もあり、また皮膚刺激性も低いことから化粧料保湿成分として汎用されている。
化粧料に含まれるこれら多価アルコールは、少ない配合でも0.5〜2.0重量%程度、多いものでは20〜30重量%程度配合されることがある。
一方で、微生物が生産するバイオポリマーが有望視されている。バイオポリマーの中でも、アミノ酸が縮重合して構成されるポリアミノ酸と呼ばれる一群のバイオポリマーには、様々な機能が見出されており、その潜在能力に注目が集まっている。従来、ポリアミノ酸として、ポリ−γ−グルタミン酸(以下、「PGA」と表記する)、ポリ−ε−リジンおよびシアノファイシンの3種類が同定されている。
PGAは、グルタミン酸のα−アミノ基とγ−カルボキシル基とがアミド結合したポリアミノ酸である。PGAは、古くから日本人に親しまれている納豆の糸引きの主体物質として知られる、吸水性のポリアミノ酸であるが、このように親しまれてきた背景として、その魅力的な機能性によるところが大きい。PGAの魅力的な機能としては、生分解性及び高吸水性を兼ね備えている点が知られている。これらの機能を利用して、上述した化粧料をはじめ、医療品、食品等、種々の分野、用途で用いられることが期待されている。
PGAとしては、L−グルタミン酸及びD−グルタミン酸の両光学異性体が不規則に結合してなるPGAが一般的であるが、L−グルタミン酸のみが結合してなるPGA(特許文献1、非特許文献1〜3)や、D−グルタミン酸のみが結合してなるPGA(非特許文献4)も報告されている。また、特許文献2では、PGAの架橋体を吸水性樹脂として用いている。
ポリ−γ−グルタミン酸架橋体は、ポリ−γ−グルタミン酸の一部が架橋した構造を有するものである。ポリ−γ−グルタミン酸架橋体は、水を吸収して膨潤し、いったん吸収した水は荷重をかけても放出しにくいという性質を持っている。このようにポリ−γ−グルタミン酸架橋体は高い保水性を有するとともに、生分解性があることでも知られている。
ポリ−γ−グルタミン酸架橋体の化粧料への応用として、例えば特開2001−72764号公報(特許文献3)ではポリ−γ−グルタミン酸架橋体の化粧料素材としての使用性や生分解性が示され、また特開2003−12442号公報(特許文献4)では、使用時にべたつかないとともに、肌や毛髪へのなじみがよく、保湿効果に優れたポリ−γ−グルタミン酸架橋体を配合した化粧料が示されている。
しかしながら、ポリ−γ−グルタミン酸架橋体を単純に化粧料組成物中に配合したのでは、長期経時において、加水分解による組成物の粘度低下がしばしば問題となることがあった。
なお、本明細書では、説明の便宜のため、D−グルタミン酸及びL−グルタミン酸が結合してなるPGAを「DL−PGA」と表記する。また、D−グルタミン酸のみからなるPGAを「D−PGA」と表記し、L−グルタミン酸のみからなるPGAを「ポリ−γ−L−グルタミン酸」又は「L−PGA」と表記する。
特表2002−517204号公報(2002年6月18日公表) 特開平10−251402号公報(1998年9月22日公開) 特開2001−72764号公報 特開2003−12442号公報 Aono, R., M. Ito, and T. Machida, Contribution of the Cell Wall Component Teichuronopeptide to pH Homeostasis and Alkaliphily in the Alkaliphile Bacillus lentus C-125, Journal of Bacteriology, 1999, Vol. 181, 6600-6606. Weber, J., Poly(gamma-glutamic acid)s are the major constituents of nematocysts in Hydra (Hydrozoa, Cnidaria), Journal of Biological Chemistry, 1990, Vol. 265, 9664-9669. Hezayen, F. F., B. H. A. Rehm, B. J. Tindall and A. Steinbuchel, Transfer of Natrialba asiatica B1T to Natrialba taiwanensis sp. nov. and description of Natrialba aegyptiaca sp. nov., a novel extremely halophilic, aerobic, non-pigmented member of the Archaea from Egypt that produces extracellular poly(glutamic acid), International Journal of Systematic and Evolutionary Microbiology, 2001, 51, 1133-1142. Makino, S., I. Uchida, N. Terakado, C. Sasakawa, and M. Yoshikawa, Molecular characterization and protein analysis of the cap region, which is essential for encapsulation in Bacillus anthracis, Journal of Bacteriology, 1989, 171, 722-730.
しかしながら、上記従来のPGAを含有する化粧料では、所望の品質を有する化粧料を安定して製造することが困難であるという問題や、保湿性が不十分であるという問題点を有する。
上述のように、現在、製品化されているDL−PGAは、化学的にヘテロなポリマーである。具体的には、PGAは、納豆菌やその類縁菌から生産されているが、D−グルタミン酸及びL−グルタミン酸が不規則に結合しており、その含有比率や、配列は生産菌の培養毎に変動する。一般に、ポリアミノ酸の構造的特徴(構成するアミノ酸の光学活性や種類、分子サイズ、結合様式など)は、その機能に強く影響を与える。上記DL−PGAは、分子毎に構造が異なるため、その性質も分子毎に異なる。これでは、所望の品質を有するDL−PGAを安定して製造することが困難である。
また、DL−PGAの保湿性は不十分であるため、化粧料としての実用化には大きな課題が残る。
ところで、従来、L−PGAを含む化粧料を製造したという報告はない。これには次の理由が考えられる。
一般に、PGAを用いて化粧料を製造する場合、保湿性が要求されるため、高分子量のPGAが不可欠である。一方で、従来、液体培養では、平均分子量が大きいL−PGAは得られていない。これでは、L−PGAを含有する化粧料を製造することを着想することすら困難である。
また、工業的な用途のPGAは、液体培養によって製造可能であることが要求される。平板培養では一度に大量の微生物を培養することが難しく、平板培地上からL−PGAを回収すると効率が悪いからである。
具体的には、L−PGAを合成する生物として、非特許文献1では好アルカリ性細菌Bacillus haloduransが開示され、非特許文献2ではヒドラが開示されている。しかし、これらの生物により合成されるL−PGAの分子量は10万程度であり、極めて小さい。
また、特許文献1及び非特許文献3では、好塩性古細菌であるNatrialba aegyptiacaは、平板培地で培養すれば、分子量10万〜100万程度のL−PGAを生産することが報告されている。しかし、当該Natrialba aegyptiacaが液体培養条件下で合成するL−PGAは、分子量10万程度であり、かつ、その合成効率は極めて低い。
一方、これまで得られているD−PGAは、産業上の利用に適していない。
何故なら、非特許文献4で開示されているD−PGAを合成する菌は、強い病原性を有する炭疸菌Bacillus anthracisだからである。産業上利用するPGAの製造に、炭疸菌を使用することは極めて不適切である。
ところで、特許文献2にはDL−PGAの架橋体が吸水性樹脂として用いられているが、DL−PGAの架橋体を化粧料として用いることは困難である。
特許文献2に開示されているDL−PGA架橋体の原料であるDL−PGAは、バチルス・ズブチルス等の納豆菌やその類縁菌によって合成されている。これでは原料となるDL−PGAの品質が一定しないため、安定して架橋体を得ることが困難である。本発明者らの検討においてもDL−PGAの架橋体は得られなかった。これは、上述のようにDL−PGAは、分子毎にその構造が異なるためであると考えられる。つまり、PGAの架橋体を作製する際の架橋効率は分子の構造に依存しており、分子毎の構造が不規則に異なる場合は、架橋効率が著しく低下する。よって、分子毎に構造が異なるDL−PGAを架橋させることは困難であり、架橋体の収率も極めて低いものとなる。
従って、DL−PGAの架橋体を用いても、所望の品質の化粧料を安定して製造することは困難である。
一方で、従来、L−PGAの架橋体を得たという報告はない。
これは、上述のように、液体培養では、平均分子量が大きいL−PGAは得られていないためである。低分子量の有機化合物の架橋体を得ることが極めて困難であることは技術常識であるため、当業者は、低分子量のL−PGAの架橋体を得ることを着想することすら困難である。そのため、L−PGAの架橋体を得ることを試みたという報告すら無い。
また、D−PGAの架橋体は、仮に得ることができたとしても、上述のようにD−PGAの生産菌は、現在炭疸菌のみであるため、産業上の利用に適していない。
また、前述のとおり、これら多価アルコールには保湿性、静菌性、他成分の溶解安定性の向上、増粘効果等、化粧料用途で使用する際には多くの利面がある。一方、欠点としては使用感を損ねることが指摘されている。実際に多価アルコールが含まれている化粧料を皮膚や頭髪に適用した場合、ベタツキ感、毛髪のキシミ感があり、多価アルコール非含有化粧料に比べ、使用感は悪くなる。
特に、適用後、直ちに洗浄除去しない化粧料(例えば、ローション、乳液、クリーム、整髪料など)の場合においては、皮膚又は頭髪上に多価アルコールが残存することとなり、使用者の感じる不快感は持続し、使用意欲を損ねる恐れがある。
本発明は、かかる問題点を解決するものであり、多価アルコールが含まれている化粧料における不快なベタツキ感をなくし使用でき、また髪の不快なキシミ感を緩和し、安全で皮膚や髪に対する保湿効果に優れる使用感の化粧料を提供するものである。
本発明者らは上記課題の解決のため、高い保湿性を有し、所望の品質を安定して製造することができる、天然物由来の生分解性素材を得るべく鋭意検討を行なった。その結果、高い分子量を有するL−PGAを独自に開発した。そして、当該L−PGAは、L−グルタミン酸のみが結合してなるため、光学活性が均一であり、かつ、分子量が高いことから優れた保湿性を有することから、化粧料に、ポリ−γ−L−グルタミン酸又はその塩を含有させることで、上記課題を解決することができることを見出した。
すなわち、本発明は、以下のような構成からなる。
1.多価アルコールを含む化粧料において、平均分子量が100万乃至350万であるポリ−γ−L−グルタミン酸又はその塩を0.00001〜5.0重量%含有することを特徴とする化粧料。
本発明の化粧料は、多価アルコールが含まれているにもかかわらず、これらに起因するベタツキ感、髪のキシミ感を感じることなく使用でき、しかも安全で保湿効果に優れる快適な使用感のある化粧料である。分子量100万乃至350万のポリ−γ−L−グルタミン酸は、多価アルコールが含まれる化粧料の不快な使用感を緩和し、快適な使用感の化粧料に改善することができる。安全性や保湿性にも優れることから、多価アルコールを含む化粧料全般的に応用することが可能である。
本発明の実施の一形態について説明すれば、以下のとおりである。なお、本発明の範囲はこれらの説明に拘束されることはなく、以下の例示以外についても、本発明の趣旨を損なわない範囲で適宜変更して実施することができる。
〔本発明に係る化粧料〕
本発明に係る化粧料はポリ−γ−L−グルタミン酸及びその塩を含めばよく、その他の具体的な構成は特に限定されるものではない。
まず本発明で用いられるポリ−γ−L−グルタミン酸及びその塩について説明する。
L−PGAは、L−グルタミン酸が結合してなるため、光学活性が均一であり、分子毎の性質も均一である。よって、L−PGAから得られるL−PGA架橋体も、所望の品質で安定に製造することができる。そのため、ポリ−γ−L−グルタミン酸及びその塩を用いることで、所望の品質を有する化粧料を提供することができる。
さらに、ポリ−γ−L−グルタミン酸及びその塩は、保湿性に優れているため、保湿剤及び/又は化粧料として好適に用いることができる。
L−PGAを保湿剤として用いる場合、具体的には、フェイスケア製品、ハンドケア製品、ボディケア製品、フットケア製品、ヘッドケア製品、及びヘアケア製品、ネイルケア製品、又はマウスケア製品等として、好適に用いることができる。
また、本発明に係るL−PGAを化粧料として用いる場合、具体的には、乳液、美容液、クリーム、ローション、洗顔料、メイク落とし等のフェイスケア製品、ハンドケア製品の他、ボディケア製品、フットケア製品、ヘッドケア製品、及びヘアケア製品、ネイルケア製品、又はマウスケア製品等として、好適に用いることができる。
なお、本明細書において、「皮膚」とは、顔、首、胸、背中、腕、脚、手および頭皮の皮膚が意図される。
(L−PGA)
L−PGAは、L−グルタミン酸が結合してなるホモポリマーであり、その構造は下記式(1)にて示される構造を有する。
Figure 2009057347
(式(1)においてnは重合数を示す)
L−PGAの平均分子量としては、化粧料の用途等に応じて、適宜選択すればよいが、100万以上であればよく、好ましくは130万以上、より好ましくは200万以上である。
なお、本明細書において「平均分子量」とは、プルラン標準物質の分子量換算にて算出した数平均分子量(Mn)を意図する。
L−PGAとしては、従来公知の種々の方法で得たL−PGAを用いればよく、例えば、L−PGAを生産する微生物(以下、単に「L−PGA生産微生物」と表記する)を用いて得たL−PGAを用いればよい。
(L−PGA生産微生物)
L−PGA生産微生物としては、L−PGAを合成する微生物である限り限定されるものではなく、L−PGA生産微生物の野生型、その変異株、又は、遺伝子組換え技術により、L−PGAの生産能力を付与、又は強化された微生物を用いればよい。中でも、好塩菌又はその変異処理株が好ましい。好塩菌としての性質を有していれば、好熱菌、高度好熱菌、好冷菌、好酸菌、好圧菌および低温生育菌等を用いてもよい。好塩菌は、低度好塩菌(0.2〜0.5MのNaCl濃度で生育)、中度好塩菌(0.5〜2.5MのNaCl濃度で生育)、高度好塩菌(2.5〜5.2MのNaCl濃度で生育)の3種類に分類され、いずれを用いてもよいが、高度好塩菌が好ましい。なお、好塩菌は、他の微生物が生育不可能な高塩条件下においても生育可能であることから、無菌操作無しで培養することができる。
また、L−PGA生産微生物としては、古細菌であってもよい。古細菌としては、上述の高度好塩菌に分類される高度好塩古細菌の他、好熱古細菌、メタン菌(メタン生成古細菌)等が挙げられるが、L−PGAを生産可能である限り、いずれの古細菌を用いてもよい。古細菌の中でも高度好塩古細菌が好ましい。
高度好塩古細菌としては、例えば、Halobacterium(ハロバクテリウム)属、Haloarcula(ハロアルクラ)属、Haloferax(ハロフェラックス)属、Halococcus(ハロコッカス)属、Halorubrum(ハロルブルム)属、Halobaculum(ハロバキュラム)属、Natrialba(ナトリアルバ)属、Natronomonas(ナトロノモナス)属、Natronobacterium(ナトロノバクテリウム)属、Natronococcus(ナトロノコッカス)属等が挙げられるが、Natrialba属が好ましく、Natrialba aegyptiaca(ナトリアルバ エジプチアキア)がさらに好ましい。N. aegyptiacaは、高塩環境下で発生する脱水現象から、巧みに身を守るためにL−PGAを生産すると考えられている(例えばF. F. Hezayen, B. H. A. Rehm, R. Eberhardt, A. Steinbuchel, Polymer production by two newly isolated extremely halophilic archaea: application of a novel corrosion-resistant bioreactor, Applied Microbiology and Biotechnology, 2000, 54,319参照)。また、N. aegyptiaca の中でも、Natrialba aegyptiaca(ナトリアルバ エジプチアキア)0830−82株(受託番号:FERM P−20872)、Natrialba aegyptiaca(ナトリアルバ エジプチアキア)0830−243株(受託番号:FERM P−20873)、及び、Natrialba aegyptiaca(ナトリアルバ エジプチアキア)0831−264株(受託番号:FERM P−20874)からなる群から選択される少なくとも一つの菌株を用いることがさらに好ましい。N.aegyptiacaを用いれば、より分子量の大きいL−PGAを得ることができる。特に、N. aegyptiaca FERM P−20872、N. aegyptiaca FERM P−20873、N. aegyptiaca FERM P−20874は、いずれもの菌株も平均分子量130万以上の
L−PGAを、液体培養条件下で合成することができる。よって、L−PGAの架橋体の収率がよく、また、L−PGAの製造効率もよい。
N. aegyptiaca FERM P−20872、N. aegyptiaca FERM P−20873、及び、N. aegyptiaca FERM P−20874は、特願2006−142685に記載の変異処理方法及びスクリーニング方法に基づいて、本発明者らが独自に見出したN. aegyptiacaの変異株である。なお、本明細書において、単に「N. aegyptiaca」と表記したときは、N. aegyptiacaの変異株をもその意味に含む。
このように、L−PGAとしては、L−PGAを生産する微生物を、上記スクリーニング方法により選抜して用いてもよく、さらに、上記変異処理方法で微生物に変異処理を施した上で、上記スクリーニング方法により選抜した微生物を用いてもよい。
(変異処理方法)
ここで、上述の特願2006−142685記載の変異処理方法により、L−PGA生産性が向上した微生物の変異株を作製する一実施形態について説明する。
上記変異処理方法としては、例えば、遺伝子組換えによる方法、細胞又は胞子に対して、変異原性のある薬剤を接触させる方法、X線又はγ線等の放射線、紫外線等を照射する方法等、従来公知の方法を用いればよい。上記変異原性のある薬剤としては、例えばN−メチル−N’−ニトロ−N−ニトロソグアニジン(NTG)、エチルメタンスルホン酸(EMS)等のアルキル化剤を挙げることができる。本発明者らは、NTGを用いて、L−PGA生産微生物に変異処理を施した。なお、L−PGA生産微生物に対して、上述の変異処理を施す場合には、変異処理後の菌株の生存率が1%以下となる程度の強度で行なうことが好ましいが、特に限定はされるものではない。
例えば、本発明者らは、N.aegyptiaca(JCM11194)を親株として、まずPGA生産用の培地で培養した後、NTG溶液で培養し、さらにPGA生産用の培地で培養した。このとき、生存率が1%以下となるNTG溶液の濃度等の条件を見出し、生存した菌体を変異株として得た。
ここで、PGA生産用の培地としては、当該変異処理方法に供する菌株がPGAを生産可能な培地である限り限定されるものではないが、本発明者らは、22.5重量% NaCl、2重量% MgSO・7HO、0.2重量% KCl、3重量% Trisodium Citrate、1重量% Yeast Extract、0.75重量% Casamino acidの組成のPGA生産用液体培地を用いた。
培養条件は、特に限定されるものではないが、例えば本発明者らは、3mlの上記PGA生産用液体培地を含む18ml試験管で、37℃ 300rpmで3日間培養した後、得られた培養液0.5mlを、50mlの上記PGA生産用液体培地を含む500ml容坂口フラスコに植菌し、37℃ 180rpmで5日間培養した。
また、上記NTG溶液の組成としては、当該変異処理方法に供する菌株の生存率が1%になるように、適宜設定すればよく、特に限定されるものではない。例えば本発明者らは、NTG(東京化成株式会社)の飽和溶液、70重量%、50重量%、20重量%、10重量%の水溶液を、上記PGA生産用液体培地で培養した菌株を懸濁液に、当該懸濁液の1/10量添加して当該懸濁液を培養した。当該懸濁液を作製する際に、菌株を懸濁させる液体は、特に限定されるものではないが、本発明者らは、100mM クエン酸緩衝液(pH6.0)を用いた。具体的には、上記PGA生産用液体培地による培養で得られた培養液から、3000rpmで5分間遠心分離して、菌体を回収した後、100mM クエン酸緩衝液(pH6.0)を加え懸濁した。この遠心分離から懸濁までの操作を3度繰り返して懸濁液を得た。NTG溶液による培養条件は、特に限定されるものではない。例えば、本発明者らは、42℃ 150rpmで1時間培養した。
NTG溶液による培養後の菌株を培養するPGA生産用の培地としては、特に限定されるものではなく、上記PGA生産用液体培地を用いてもよいが、本発明者らは、PGA生産用寒天培地(10% NaCl、2% MgSO・7HO、0.2% KCl、3% Trisodium Citrate、1% Yeast Extract、0.75% Casamino acid、2% Agar)に播種して37℃で5日間培養した。これにより、N.aegyptiaca(JCM11194)を親株として、当該変異処理方法に供した場合、70重量%のNTG溶液を用いたとき、生存率が1%以下となった。
(スクリーニング方法)
次に、上記スクリーニング方法について説明する。なお、上記スクリーニング方法に供する菌株は、上記変異処理方法により変異処理を施した菌株を供してもよく、当該変異処理方法を施していない野生株を供してもよい。
上記スクリーニング方法は、塩感受性の高いL−PGA生産微生物を選抜することで行なう。具体的には、L−PGA生産微生物が、通常、L−PGAを生産することが困難な塩濃度下で、L−PGA生産微生物を培養し、ムコイド状を示すコロニーを目安に選抜すればよい。塩としては、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、マンガン、カルシウム、亜鉛及び鉄等の、従来公知のものを用いればよいが、好ましくはナトリウムである。
なお、本明細書において「ムコイド状」とは、コロニーが粘性を示す状態を意図し、具体的には、微生物が、ポリペプチド鎖の主柱に共有結合した単糖や多糖鎖側鎖を有する高分子を生産して、当該微生物のコロニーが粘性を示す状態を意図する。つまり、上記スクリーニング方法では、L−PGAと多糖とが結合することで粘性状態、即ちムコイド状を示すコロニーを目安に選抜すればよい。
また、本明細書において「塩感受性」とは、微生物が、L−PGAの生産を開始する塩濃度を意図する。そして、「塩感受性が高い」とは、微生物が、L−PGAの生産を開始する塩濃度が低いことを意図する。つまり、上記スクリーニング方法では、より少ない塩濃度でL−PGAを生産する菌株を選抜する。具体的には、NaClが5重量%以上20重量%以下、好ましくは7重量%以上15重量%以下で、L−PGAを生産する菌株を選抜することが好ましい。
従来、液体培養条件下で、PGA生産微生物をスクリーニングすることは困難であった。何故なら、例えばN. aegyptiacaは、固体培地表面でムコイド状のコロニーを形成すると、コロニー同士が融合するため、シングルコロニーの分離が困難だったからである。さらに、シングルコロニーの分離可能であったとしても、一株ずつ液体培養し、L−PGAの生産の有無を確認するために、膨大な時間と労力が必要であった。つまり、本発明に係るL−PGAは、本発明者らが独自に見出したスクリーニング方法により得た、高分子量のL−PGA生産菌を用いることで、初めて可能となった全く新たな化粧料である。
ここで、上記変異処理方法により得たN. aegyptiacaの変異株から、L−PGAの生産能に優れた菌株をスクリーニングする方法の一例を説明するが、これに限定されるものではない。
まず、上記スクリーニング方法に供する変異株を、従来公知の栄養培地で培養するとよい。栄養培地としては、特に限定されるものではないが、例えば肉汁、ペプトン、大豆粉、Yeast Extract、Casamino acid、アミノ酸類またはそれらの混合物などを含有する培地、または必要な栄養素類を含有する無機合成培地などの寒天平板培地を用いればよい。また、PGA生産微生物がPGAを生産しやすい培地を用いてもよい。当該PGAを生産しやすい培地としては、特に限定されるものではないが、例えば22.5重量% NaCl、2重量% MgSO・7HO、0.2重量% KCl、3重量% Trisodium Citrate、1重量% Yeast Extract、0.75重量% Casamino acid、2重量% Agarからなる寒天培地(以下、「PGA生産用寒天培地A」と表記する)を用いればよい。培養期間は特に限定されるものではないが、2〜4日間が好ましい。
次に、L−PGA生産微生物がL−PGAを生産しにくい培地を用いて、当該変異株を培養して、当該培地においてもL−PGAを生産する菌株を選抜すればよい。上記L−PGAを生産しにくい培地としては、L−PGA生産微生物がL−PGAを生産しにくい組成である限り限定されるものではない。具体的には、当該培地中の塩濃度を低くするとよい。例えば、本発明者らは、10重量%のNaClを含む固体培地を用いた。これは、N. aegyptiacaは、10重量%以上の塩を含む培地で生育すること自体は可能であるが、20重量%以上の塩を含む培地で培養しない限り、L−PGAを生産しない株が多いからである。また、N. aegyptiacaは、NaClの濃度が10重量%の固体培養条件下では、ムコイド状を示さない。さらに、液体培養よりも固体培養の方が、一菌体当たりのL−PGA生産量が10倍以上高い。
より具体的には、本発明者らは、10重量% NaCl、2重量% MgSO・7HO、0.2重量% KCl、3重量% Trisodium Citrate、1重量% Yeast Extract、0.75重量% Casamino acid、2重量% Agarからなる寒天培地(以下、「PGA生産用寒天培地B」と表記する)を用いた。このときの培養条件は、特に限定されるものではないが、例えば、温度は37℃とすればよく、培養期間は4〜6日とすればよい。
なお、PGA生産用寒天培地B等のL−PGAを生産しにくい培地を用いて、菌株を培養する間は、併せてPGA生産用寒天培地A等のL−PGAを生産しやすい培地を用いて、スクリーニングに供する菌株のL−PGA生産能を、並行して確認することが好ましい。
選抜した菌株は、さらにL−PGAを生産しやすい培地で培養して、L−PGA生産能の再現性を確認することが好ましい。当該確認には、例えば上記PGA生産用寒天培地Aを用いて培養すればよい。
このようにして塩感受性の高い菌株を選抜することができる。
次に、選抜した塩感受性の高い菌株を、PGA生産用の液体培地で培養して、L−PGAの生産量を測定し、さらにL−PGA生産量の高い菌株を再選抜するとよい。
このとき、既に、L−PGAを良好に生産するL−PGA生産微生物が選抜されているため、液体培養による選抜を容易に行なうことができる。これは上述の塩感受性の高い菌株を選抜する方法が、他のPGA生産微生物を選抜する方法に比べて優れている点の一つである。つまり、当該選抜方法を行なわずに、液体培養による選抜のみで、L−PGAを生産可能な微生物又はその変異株を入手することは、当業者にとって容易でない。何故なら、固体培養で得られるコロニーを、それぞれ液体培養して、L−PGAの生産量を確認する必要があるからである。この作業は天文学的数字になるため、事実上不可能であることは当業者であれば容易に理解できる。本発明者らは鋭意努力し、L−PGAを液体培養で生産できる微生物又はその変異株を容易に入手する方法を見出した。
L−PGA生産量の高い菌株を再選抜するときに用いる、PGA生産用の液体培地としては、特に限定されるものではないが、上述の変異処理方法で用いたPGA生産用液体培地を用いればよい。培養条件は、特に限定されるものではなく、例えば、本発明者らは上記PGA生産用液体培地を用いて、37℃、180rpmで4日間培養することにより、L−PGAの生産能に優れた菌株を選抜した。また、一度小さい系で培養した後に、系を大きくして培養してもよい。例えば、本発明者らは、菌株のシングルコロニーを、1白金耳掻き取り、3mlの上記PGA生産用液体培地を入れた18ml容試験管に植菌して、37℃、300rpmで3日間培養した。そして、得られた培養液0.5mlを、50mlの上記PGA生産用液体培地を入れた500ml容坂口フラスコに植菌して、37℃、180rpmで3日間培養した。
次に、液体培地中のL−PGAを測定して、より多くのL−PGAを生産した菌株を選抜すればよい。
液体培地中のL−PGAの量を測定する方法としては、特に限定されるものではなく、例えば、硫酸銅やエタノールを用いてL−PGAを沈澱させて、当該沈殿物の重量測定、又は、Kijerder法による総窒素の測定を行なう方法(M.Bovarnick,J.Biol.Chem.,145巻、415頁、1942年)、塩酸加水分解後のグルタミン酸量を測定する方法(R.D.Housewrigt,C.B.Thorne,J.Bacteriol.,60巻、89頁、1950年)、塩基性色素との定量的な結合を利用した比色法(M.Bovarnick et al., J.Biol.Chem.,207巻、593頁、1954年)が挙げら
れる。中でも、塩基性色素との定量的な結合を利用した比色法を用いることが好ましい。
上記比色法で用いる塩基性色素としては、例えばクリスタルバイオレット、アニリンブルー、サフラニンオー、メチレンブルー、メチルバイオレット、トルイジネブルー、コンゴレッド、アゾカルマイン、チオニン、ヘマトキシリンなどが挙げられるが、サフラニンオーが好ましい。本発明者らは、1/5倍希釈したサフラニンオーを用いて、液体培地中のL−PGAの量を測定して、親株と比較してL−PGAの生産能が高い菌株を選抜した。
これまで説明した変異処理方法及びスクリーニング方法により、本発明者らは、30,000株をスクリーニングして、その結果、3株のL−PGA生産変異株を得た。
このようにして得られた菌株は、独立行政法人産業技術総合研究所特許生物寄託センターに、ナトリアルバ エジプチアキア(Natrialba aegyptiaca)0830−82株(受託機関名:独立行政法人産業技術総合研究所特許生物寄託センター、受領日:平成18年4月4日、受託番号:FERM BP-10747)、ナトリアルバ エジプチアキア(Natrialba aegyptiaca)0830−243株(受託機関名:独立行政法人産業技術総合研究所特許生物寄託センター、受領日:平成18年4月4日、受託番号:FERM BP-10748)、またはナトリアルバ エジプチアキア(Natrialba aegyptiaca)0831−264株(受託機関名:独立行政法人産業技術総合研究所特許生物寄託センター、受領日:平成18年4月4日、受託番号:FERM BP-10749)として寄託されている。
当該3株はいずれも、親株であるJCM11194株より優れたL−PGA生産能を有し、高分子量のL−PGAを工業的なスケールで製造することができる。例えば、上述の二段階に分けた培養によれば、JCM11194株は、培養液1Lあたり0.61gのL−PGAを生産したが、BP-10749は、4.99gのL−PGAを生産した。
(L−PGAの製造方法)
次に、L−PGAの製造方法として、N. aegyptiacaを用いた場合について例示するが
、本発明に係るL−PGAを得る方法は、これに限定されるものではない。
N. aegyptiacaを培養する培地は、当該N. aegyptiacaが生育可能で、かつ、L−PGAを合成可能である培地である限り、特に限定されるものではないが、液体培地であることが好ましい。液体培地を用いれば、一度に大量にN. aegyptiacaを培養できるため、L−PGAの製造効率が極めて向上する。
N. aegyptiacaの培養に用いる培地の成分は、N. aegyptiacaが摂取可能な炭素源及び無機塩類を含めばよく、必要に応じてYeast Extract等、その他の栄養物を添加すればよい。例えば、本発明者らは、後述する実施例において、22.5% NaCl、2% MgSO4・7H2O、0.2% KCl、3% Trisodium Citrate、1% Yeast Extract、0.75% Casamino acidの培地を用いてN. aegypticaFERM BP-10749を培養している。なお、Yeast Extractを培地に添加する場合、その濃度は0.1重量%以上10重量%以下であることが好ましく、0.5重量%以上5.0重量%以下がさらに好ましい。
N. aegyptiacaは高度好塩菌であるので、L−PGAの製造に用いるN. aegyptiacaの生育特性に応じて、培地に塩を添加してもよい。培養時の塩濃度は10重量%以上30重量%以下、好ましくは15重量%以上25重量%以下で培養すればよい。
N. aegyptiacaの培養に用いる培地のpHは、特に限定されるものではないが、5.0以上10以下が好ましく、さらに好ましくは6.0以上8.5以下である。なお、pHの調整には、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アンモニア、塩酸、硫酸、これらの水溶液等を用いればよいが、pHを調整可能な限り限定されるものではない。
培地を作製した後は、通常の方法で殺菌した後に、L−PGAの生産に用いるN. aegyptiacaを添加して培養すればよい。なお、培地の殺菌は、従来公知の方法で行なえばよく、例えば、110〜140℃で8〜20分行なえばよい。なお、培地のNaClの濃度を飽和濃度にすることで、殺菌工程を省略することもできる。上述のように、N. aegyptiacaは高度好塩菌であるため、飽和濃度のNaCl存在下でも生育可能であるが、他の微生物は生育不可能であるからである。
N. aegyptiacaを液体培養する場合には、振とう培養、通気攪拌培養等を行なうことが好ましい。また、培養温度は、特に限定されるものではないが、25℃以上50℃以下が好ましく、30℃以上45℃以下がさらに好ましい。
N. aegyptiacaの培養期間は、他の培養条件、目的とするL−PGAの生産量に応じて適宜設定すればよく特に限定されるものではなく、例えば2〜4日間程度でよい。
上述の培養条件等に基づいてN. aegyptiacaの培養を行なうと、L−PGAは、主として菌体外に蓄積される。
N. aegyptiacaを培養した後の培地から、L−PGAを分離、回収する方法は、特に限定されるものではなく、従来公知の方法を用いればよい。例えば、(1)固体培養物から20%以下の食塩水により抽出分離する方法(例えば特開平3−30648号公報を参照)、(2)硫酸銅による沈殿法(例えばThrone.B.C., C.C.Gomez,N.E.Noues and R.D.Housevright:J.Bacteriol.,68巻、307頁、1954年を参照)、(3)アルコール沈殿法(例えばR.M.Vard,R.F.Anderson and F.K.Dean:Biotechnology and Bioengineering,5巻、41頁、1963年を参照)、(4)架橋化キトサン成形物を吸着剤とするクロマトグラフィー法(例えば特開平3−244392号公報を参照)、(5)分子限外濾過膜を使用する分子限外濾過法、(6)上記(1)〜(5)を適宜組み合わせた方法などが挙げられる。また、これらの方法は、L−PGAの生産にN. aegyptiaca以外の微生物を用いた場合にも適用することができる。このようにして分離、回収したL−PGAは、L−PGA含有液として後述のL−PGA架橋体の製造に用いてもよく、必要に応じて、スプレードライ、凍結乾燥等、従来公知の方法で粉末にしてもよい。
以下に、N. aegyptiacaを培養した後の培地からL−PGAを分離、回収する方法の一例を説明するが、これに限定されるものではない。
まず、遠心分離等により、N. aegyptiacaを培養した後の培養液から菌体を取り除き、次に、得られた上清から、エタノール等の低級アルコールを加えることで、L−PGAを沈殿させるとよい。当該沈殿物は、適宜緩衝液に溶解させた上で、透析等により、不純物を除去することが好ましい。なお、本発明者らは、後述する実施例でも示すように、菌体を回収した後の上清に、3倍量の水を加えて希釈して、さらに、pHを3.0に調整した後、5時間、室温で攪拌した上で、3倍量のエタノールを加えることで沈殿物を回収した。また、当該沈殿物を0.1mM Tris-HCl緩衝液(pH8.0)に溶解させ、これを透析する
ことにより、不純物を除去した。
透析を行なっても、核酸やタンパク質が混入していることが考えられるため、DNase処理、RNase処理、Proteinase処理等を行なうことが好ましい。また、これらの処理後、さらに透析等の精製処理をすることで、より高純度のL−PGAを得ることができる。
以上により、L−PGAを含有する溶液を得ることができる。さらに、得られた溶液に対して凍結乾燥等を行なえば、粉末状のL−PGA架橋体を得ることができる。また、必要に応じて、さらに、当該溶液の精製を行なってもよい。精製は、従来公知の方法で行なえばよく、例えば上述の透析を行なってもよく、陰イオン交換樹脂を用いればよい。
本発明に係る化粧料に含まれるL−PGAは、塩の状態であってもよく、例えばナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩等を用いることができる。
多価アルコールを含む化粧料において、平均分子量が100万乃至350万であるポリ−γ−L−グルタミン酸を0.00001〜5.0重量%含有させることにより、多価アルコールに起因する不快な使用感を有さない快適な化粧料とする。
本発明における多価アルコールとは、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、ポリオキシエチレングリセリン、ポリエチレングリコール等のポリアリキレングリコール、ソルビトール、マルトース、マルチトールなど、分子内に2以上の水酸基を有する保湿性化合物である。
本発明による化粧料において平均分子量が100万乃至350万のポリ−γ−L−グルタミン酸の含有濃度は、0.00001〜5.0重量%が好適である。理想的な含有濃度については、化粧料中に含まれる多価アルコールの種類と濃度に影響するものと考えられるが、通常、多価アルコール類が0.5〜30重量%程度の範囲で配合される場合において、それによるベタツキ感等の不快な使用感を消失させる上での好適範囲である。またポリ−γ−L−グルタミン酸の濃度が5.0重量%以上では、製剤の流動性は著しく低くなり実質的態様ではないと考えられる。
後述の実施例により、さらに好適には、化粧料中における多価アルコール:ポリ−γ−L−グルタミン酸の重量比として、50000:1〜10:1範囲とする濃度比で使用することが極めて効果的であると考えられる。
尚、本発明による化粧料は、通常、皮膚、頭髪化粧料、浴用剤等に通常使用される下記の成分や添加剤が含有されているものも含む。これらよりそれら成分の配合量は、本発明の必須成分を含んで全体として100%とする任意の範囲で使用でき、化粧料中への配合量は、特に規定しないが、通常、0.0001〜50%が好ましい。
各種油脂類アボガド油、アーモンド油、ウイキョウ油、エゴマ油、オリーブ油、オレンジ油、オレンジラファー油、ゴマ油、カカオ脂、カミツレ油、カロット油、キューカンバー油、牛脂脂肪酸、ククイナッツ油、サフラワー油、シア脂、液状シア脂、大豆油、ツバキ油、トウモロコシ油、ナタネ油、パーシック油、ヒマシ油、綿実油、落花生油、タートル油、ミンク油、卵黄油、パーム油、パーム核油、モクロウ、ヤシ油、牛脂、豚脂又はこれら油脂類の水素添加物(硬化油等)等。
ロウ類ミツロウ、カルナバロウ、鯨ロウ、ラノリン、液状ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、カンデリラロウ、モンタンロウ、セラックロウ、ライスワックス、スクワレン、スクワラン、プリスタン等。
鉱物油流動パラフィン、ワセリン、パラフィン、オゾケライド、セレシン、マイクロクリスタンワックス等。
脂肪酸類ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、12-ヒドロキシステアリン酸、ウンデシレン酸、トール油、ラノリン脂肪酸等の天然脂肪酸、イソノナン酸、カプロン酸、2-エチルブタン酸、イソペンタン酸、2-メチルペンタン酸、2-エチルヘキサン酸、イソペンタン酸等の合成脂肪酸。
アルコール類エタノール、イソピロパノール、ラウリルアルコール、セタノール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、ラノリンアルコール、コレステロール、フィトステロール等の天然アルコール、2-ヘキシルデカノール、イソステアリルアルコール、2-オクチルドデカノール等の合成アルコール。
エステル類ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸オレイル、オレイン酸デシル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジブチル、酢酸ラノリン、モノステアリン酸エチレングリコール、モノステアリン酸プロピレングリコール、ジオレイン酸プロピレングリコール等。
金属セッケン類ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、パルミチン酸亜鉛、ミリスチン酸マグネシウム、ラウリン酸亜鉛、ウンデシレン酸亜鉛等。
ガム質、糖類又は水溶性高分子化合物アラビアゴム、ベンゾインゴム、ダンマルゴム、グアヤク脂、アイルランド苔、カラヤゴム、トラガントゴム、キャロブゴム、クインシード、寒天、カゼイン、乳糖、果糖、ショ糖又はそのエステル、トレハロース又はその誘導体、デキストリン、ゼラチン、ペクチン、デンプン、カラギーナン、カルボキシメチルキチン又はキトサン、エチレンオキサイド等のアルキレン(C2〜C4)オキサイドが付加されたヒドロキシアルキル(C2〜C4)キチン又はキトサン、低分子キチン又はキトサン、キトサン塩、硫酸化キチン又はキトサン、リン酸化キチン又はキトサン、アルギン酸又はその塩、ヒアルロン酸又はその塩、コンドロイチン硫酸又はその塩、ヘパリン、エチルセルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシエチルセルロース、カルボキシエチルセルロースナトリウム、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ニトロセルロース、結晶セルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、ポリビニルメタアクリレート、ポリアクリル酸塩、ポリエチレンオキサイドやポリプロピレンオキサイド等のポリアルキレンオキサイド又はその架橋重合物、カルボキシビニルポリマー、ポリエチレンイミン等。
界面活性剤アニオン界面活性剤(アルキルカルボン酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルリン酸エステル塩)、カチオン界面活性剤(アルキルアミン塩、アルキル四級アンモニウム塩)、両性界面活性剤:カルボン酸型両性界面活性剤(アミノ型、ベタイン型)、硫酸エステル型両性界面活性剤、スルホン酸型両性界面活性剤、リン酸エステル型両性界面活性剤、非イオン界面活性剤(エーテル型非イオン界面活性剤、エーテルエステル型非イオン界面活性剤、エステル型非イオン界面活性剤、ブロックポリマー型非イオン界面活性剤、含窒素型非イオン界面活性剤)、その他の界面活性剤(天然界面活性剤、タンパク質加水分解物の誘導体、高分子界面活性剤、チタン・ケイ素を含む界面活性剤、フッ化炭素系界面活性剤)等。
各種ビタミン類ビタミンA群:レチノール、レチナール(ビタミンA1)、デヒドロレチナール(ビタミンA2)、カロチン、リコピン(プロビタミンA)、ビタミンB群:チアミン塩酸塩、チアミン硫酸塩(ビタミンB1)、リボフラビン(ビタミンB2)、ピリドキシン(ビタミンB6)、シアノコバラミン(ビタミンB12)、葉酸類、ニコチン酸類、パントテン酸類、ビオチン類、コリン、イノシトール類、ビタミンC群:ビタミンC酸又はその誘導体、ビタミンD群:エルゴカルシフェロール(ビタミンD2)、コレカルシフェロール(ビタミンD3)、ジヒドロタキステロール、ビタミンE群:ビタミンE又はその誘導体、ユビキノン類、ビタミンK群:フィトナジオン(ビタミンK1)、メナキノン(ビタミンK2)、メナジオン(ビタミンK3)、メナジオール(ビタミンK4)、その他、必須脂肪酸(ビタミンF)、カルニチン、フェルラ酸、γ−オリザノール、オロット酸、ビタミンP類(ルチン、エリオシトリン、ヘスペリジン)、ビタミンU等。
各種アミノ酸類バリン、ロイシン、イソロイシン、トレオニン、メチオニン、フェニルアラニン、トリプトファン、リジン、グリシン、アラニン、アスパラギン、グルタミン、セリン、システイン、シスチン、チロシン、プロリン、ヒドロキシプロリン、アスパラギン酸、グルタミン酸、ヒドロキシリジン、アルギニン、オルニチン、ヒスチジン等や、それらの硫酸塩、リン酸塩、硝酸塩、クエン酸塩、或いはピロリドンカルボン酸のごときアミノ酸誘導体等。
植物又は動物系原料由来の種々の添加物これらは、添加しようとする製品種別、形態に応じて常法的に行われる加工(例えば、粉砕、製粉、洗浄、加水分解、醗酵、精製、圧搾、抽出、分画、ろ過、乾燥、粉末化、造粒、溶解、滅菌、pH調整、脱臭、脱色等を任意に選択、組合わせた処理)が行なわれたものを任意に選択して供すれば良い。
尚、抽出溶媒については、通常、水、水溶性有機溶媒(例えば、エタノール、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール等)の中から選ばれる1種もしくは2種以上の混液を使用されたものを用いるのが望ましい。
尚、これら植物又は動物系原料由来の抽出物を、全身用又は局所用の化粧料類に供する場合、皮膚や頭髪の保護をはじめ、保湿、感触・風合いの改善、柔軟性の付与、刺激の緩和、芳香によるストレスの緩和、細胞賦活(細胞老化防止)、炎症の抑制、肌質・髪質の改善、肌荒れ防止及びその改善、発毛、育毛、脱毛防止、光沢の付与、清浄効果、疲労の緩和、血流促進、温浴効果等の美容的効果のほか、香付け、消臭、増粘、防腐、緩衝等の効果も期待できる。
原料とする具体的な植物(生薬)としては、例えば、アーモンド(へん桃)、アイ(藍葉)、アオカズラ(清風藤)、アオキ(青木)、アオギリ又はケナシアオギリ(梧桐)、アオツヅラフジ(木防巳)、アカシア、アカショウマ(赤升麻)、アカスグリ「果実」、アカツメクサ、アカブドウ、アカミノキ(ログウッド)、アカメガシワ(赤芽柏)、アカミノアカネ又はセイヨウアカネ又はアカネ(茜草根)、アカヤジオウ又はジオウ(地黄)、アギ(阿魏)、アキカラマツ、アキニレ(榔楡皮)、アグアイー・グァスー、アグアヘ(オオミテングヤシ)、アケビ(木通)、アサ(麻子仁)、マルバアサガオ又はアサガオ(牽牛子)、アジサイ(紫陽花)、アシタバ(明日葉)、アズキ(赤小豆)、アスナロ、アセロラ、アセンヤク(阿仙薬)、アチラ(ショクヨウカンナ)、アニス、アビウ、アビウラーナ、アブラナ、アベマキ「果実」、アボカド、アマ、アマチャ(甘茶)、アマチャヅル、アマドコロ(玉竹)、アマナ(光慈姑)、アマランサス(ヒユ、ハゲイトウ、ヒモゲイトウ、センニンコク、スギモリゲイトウ、ホソアオゲイトウ、アオゲイトウ、ハリビユ、アマラントウス・ヒポコンドリアクス)、アミガサユリ又はバイモ(貝母)、アリストロメリア(ユリズイセン)、アルカナ(アルカンナ)、アルガローボ(キャベ)、アルテア、アルニカ、アルピニア又はカツマダイ(ソウズク)、アロエ(蘆薈)、アロエベラ、アンジェリカ、アンズ又はホンアンズ(杏仁)、アンソッコウ(安息香)、イエローサポテ、イガコウゾリナ(地胆頭)、イカリソウ又はヤチマタイカリソウ(インヨウカク)、イグサ(灯心草)、イタドリ(虎杖根)、イチイ(一位)、イチゴ、イチジク(無花果「果実、葉」)、イチハツ(一初)、イチビ(冬葵子)、イチヤクソウ(一薬草)、イチョウ(銀杏「種子、葉」)、イトヒメハギ(遠志)、イナゴマメ、イヌナズナ(テイレキシ)、イヌビユ(ホナガイヌビユ)、イネ「種子、種皮」、イノンド「種子」、イブキジャコウソウ、イラクサ、イランイラン、イワタバコ(岩萵苣)、イワヒバ又はイワマツ(巻柏)、ウーロン茶、ウイキョウ(茴香)、ウィート(チブサノキ)、ウキヤガラ(三稜)、ウグイスカグラ「果実」、ヒメウイキョウ、ウコン(鬱金)、ウキクサ(浮萍)、ウスバサイシン又はケイリンサイシン又はオウシュウサイシン(細辛)、ウスベニアオイ、ウスベニタチアオイ、ウツボグサ(夏枯草)、ウド又はシシウド(羌活、独活、唐独活)、ウニャデガト(ウンカリア、キャッツクロー)、ウバ茶、ウメ(烏梅「種子、果肉」)、ウラジロガシ、ウワウルシ(クサコケモモ)、ウンシュウミカン(陳皮)、ウンボク、エストラゴン、エゾウコギ(蝦夷五加)、エチナシ(ホソバムラサキバレンギク)、エニシダ、エノキタケ(榎茸)、エビスグサ又はカッシア・トーラ(決明子)、エルカンプレ、エルダーベリー「果実」、エレミ、エリンギィ又はプレロータスエリンジ、エンジュ(槐花、槐花米)、オウギ又はキバナオウギ(黄耆)、オウセイ(ナルコユリ、カギクルマバナルコユリ)、オウヒササノユキ又はササノユキ、オウレン(黄連)、オオガタホウケン、オオカラスウリ(カロコン)、オオグルマ(土木香)、オオツヅラフジ(防己)、オオバコ(車前子、車前草)、オオバナアザミ(祁州漏芦、白頭翁)、オオハシバミ(榛子)、オオハシラサボテン、オオバナオケラ又はオケラ(白朮)、オオバナサルスベリ(バナバ)、オオバヤシャブシ「果実」、オオホシグサ(穀精草)、オオミアカテツ、オオミサンザシ又はサンザシ(山査子)、オオムギ(大麦)、オカ、オカゼリ(蛇床子)、オクラ「果実」、オグルマ(旋覆)、オクルリヒゴタイ(禹州漏芦、藍刺頭)、オタネニンジン又はトチバニンジン (人参)、オトギリソウ又はコゴメバオトギリソウ又はセイヨウオトギリソウ(弟切草)、オドリコソウ(続断)、オナモミ(蒼耳子)、オニグルミ、オニドコロ又はトコロ又はナガドコロ(ヒカイ)、オニノヤガラ(天麻)、オニユリ又はササユリ又はハカタユリ(百合)、オノニス、オヒョウ(裂葉楡)、オミナエシ(敗醤)、オユーコ、オランダカラシ(クレソン)、オランダゼリ、オランダビユ、オランダミツバ、オリーブ「果実、種子、葉」、オレガノ、オレンジ「果実、果皮」、カイケイジオウ(熟地黄)、カカオ「果実、果皮、種子」、カキ(柿蒂「葉」)、カギカズラ(釣藤鈎)、カキドオシ又はカントリソウ(蓮銭草)、ガクアジサイ、カシア、カジノキ(楮実「果実」)、ガジュツ(莪朮)、カシワ(槲樹、槲葉)、カスカリラ、カスカラサグラダ、カスミソウ、カセンソウ、カニクサ(金沙藤)、カニーワ、カーネーション、カノコソウ(吉草根)、カバ、カバノキ又はシダレカンバ(白樺)、ガーベラ、カボチャ、カポックノキ「種子」、カホクサンショウ(蜀椒)、ガマ(蒲黄)、カミツレ又はローマカミツレ、カミヤツデ(通草)、カムカム(カモカモ)、カラー、カラクサケマン、カラスウリ又はシナカラスウリ(王瓜)、カラスビシャク(半夏)、カラスムギ、ガラナ「種子」、カラホオ(厚朴)、カラヤ、ガリュウ、カリン(木瓜)、ガルシニア、カワミドリ、カワラサイコ(委陵菜、翻白草)、カワヂシャ、カワラタケ、カワラナデシコ(石竹)又はエゾカワラナデシコ(瞿麦、瞿麦子)、カワラニンジン(青蒿)、カワラヨモギ(茵チン蒿)、カンスイ(甘遂)、カンゾウ(甘草)、カンタラアサ、カンデリラ、カントウ、カンナ、キイチゴ(エゾイチゴ、オランダイチゴ、エビガライチゴ、ナワシロイチゴ、モミジイチゴ、ヨーロッパキイチゴ)、キウイ「果実、葉」、キカラスウリ(瓜呂根)、キキョウ(桔梗、桔梗根)、キク(菊花、シマカンギク、チョウセンノギク)、キクタニギク、キササゲ(梓実)、ギシギシ(羊蹄根)、キジツ(枳実)、キズタ、キダチアロエ、キダチハッカ、キナ、キナノキ(シンコーナ、アカキナノキ)、キヌア(キノア)、キハダ(黄柏)、ギムネマ・シルベスタ、キメンカク、キャベツ、キャベブ「未熟果」、キャラウェー、キュウリ、ギョリュウ(西河柳、てい柳)、キラジャ・サポナリア、キラヤ、キランソウ(金瘡小草)、キンカン「果実」、ギンセカイ、キンブセン、キンマ、キンミズヒキ(仙鶴草)、グァペーバ・ヴェルメーリャ、グアバ「果実」、グアユーレ、クェルクス・インフェクトリア(没食子)、ククイナッツ、クコ(枸杞、枸杞子、枸杞葉、地骨皮)、クサスギカズラ(天門冬)、クズ(葛根)、クスノキ、グースベリー「果実」、クソニンジン(黄花蒿)、クティティリバー、クチナシ(山梔子)、クヌギ(樸ソウ)、クプアス、クベバ、クマザサ、クマツヅラ(馬鞭草)、クララ(苦参)、クランベリー「果実」、クリ「種子、果実、渋皮」、クルクリゴ・ラチフォリア「果実」、グレープフルーツ「果実・葉」、クロウメモドキ、クロガネモチ(救必応)、カメバヒキオコシ又はクロバナヒキオコシ又はヒキオコシ(延命草)、クローブ(丁子、丁香)、グンバイナズナ(セキメイ、セキメイシ)、ケイガイ(荊芥、荊芥穂)、ケイトウ(鶏冠花、鶏冠子)、ゲッカビジン、ゲッケイジュ(月桂樹)、ケナシサルトリイバラ(土茯苓、山帰来)、ゲンチアナ、ゲンノショウコ(老鸛草)、ケンポナシ(キグシ)、コウキセッコク、キシュウミカン(コウジ、タチバナ、オオベニミカン、フクレミカン、サガミコウジ、ポンカン、サンタラ(橘皮))、コウシンバラ(月季花)、コウスイハッカ、コウゾ「果実」、コウチャ(紅茶)、コウホネ(川骨)、コウホン(藁本、唐藁本)、コウリャン、コウリョウキョウ(高良姜)、コエンドロ「果実」、コオウレン(胡黄連)、コガネバナ(黄ゴン)、コケモモ(越橘)、ココヤシ「果実」、ゴシュユ(呉茱萸)、ゴショイチゴ(覆盆子)、コショウ(胡椒)、コスモス、コパイババルサム、コーヒー「種子、葉」、コブシ又はモクレン(辛夷)、ゴボウ(牛蒡、牛蒡子)、コボタンヅル、ゴマ(胡麻)、ゴマノハグサ(玄参)、ゴミシ(五味子)、サネカズラ又はビナンカズラ又はマツブサ、コムギ(小麦)、米又は米糠「赤糠、白糠」、コメ油、コーラ・アクミナタ「種子」、コーラ・ベラ「種子」、コロニーリャ、コロハ「果実」、コロンボ、コンズランゴ、コンブ、コンニャク、コンフリー(鰭張草)、サイザル(サイザルアサ)、サキシマボタンヅル又はシナボタンヅル又はシナセンニンソウ(威霊仙)、サクラ(オオシマザクラ、ヤマザクラ、オオヤマザクラ、エドヒガシ、マメザクラ、ミヤマザクラ、ソメイヨシノ、タカネザクラ、カスミザクラ、コヒガン、サトザクラ、カンザクラ「葉、花、果実、樹皮(桜皮)」)、サクランボ、ザクロ、ササ、サザンカ、サジオモダカ(沢瀉)、サツマイモ、サトウキビ、サトウダイコン、サネブトナツメ(酸棗仁)、サフラン(番紅花、西紅花)、サポジラ、サポテアマリヨ、ザボン「果実」、サボンソウ、サーモンベリー「果実」、サラシナショウマ(升麻)、サランシトウ(砂藍刺頭)、サルビア(セージ)、サワギキョウ(山梗菜)、サワグルミ(山胡桃)、サンカクサボテン、サングレデグラード(クロトン)、サンシクヨウソウ、サンシチニンジン(三七人参)、サンシュユ(山茱萸)、サンショウ(山椒)、サンズコン(山豆根)、シア(カリテ)、シアノキ「果実」、シイタケ(椎茸)、シオン(紫苑)、ジキタリス、シクンシ(使君子)、シソ又はアオジソ又はチリメンジソ又はカタメンジソ(紫蘇葉、紫蘇子)、シタン、シナノキ、シナホオノキ、シナレンギョウ(連翹)、シメジ(ヒンシメジ、シャカシメジ、ハタケシメジ、オシロイシメジ、ブナシメジ、ホンジメシ、シロタモギタケ)、シモクレン(辛夷)、シモツケソウ、ジャガイモ、シャクヤク(芍薬)、シャジン(沙参)、ジャスミン(マツリカ)、ジャノヒゲ(麦門冬)、シュクコンカスミソウ、シュクシャミツ(砂仁、縮砂)、ジュズダマ、シュロ「果実」、ショウガ(生姜)、ジョウザンアジサイ(常山)、ショウブ(菖蒲、菖蒲根)、ショズク「果実」、シラカシ「種子」、シロゴチョウ「種子」、シロツメクサ(クローバー)、シロトウアズキ(鶏骨草)、シロバナイリス(ニオイイリス)、シロバナツタ「花」、シロミナンテン(南天実)、シンコナサクシルブラ、ジンチョウゲ(瑞香、瑞香花、沈丁花)、シンナモン、シンナモムム・カッシア(桂皮)、スイカ(西瓜)、スイカズラ(金銀花、忍冬)、スイバ(酸模)、スイムベリー「果実」、スターアップル、ステビア、ストロベリー「果実」、スズサイコ(徐長卿)、スギナ(問荊)、スベリヒユ(馬歯けん、馬歯けん子)、スモモ「果実」、セイヨウアカマツ「球果」、セイヨウカラマツ、セイヨウキズタ、セイヨウグルミ、セイヨウサンザシ、セイヨウタンポポ、セイヨウトチノキ(マロニエ)、セイヨウナシ「果実」、セイヨウナツユキソウ、セイヨウニワトコ(エルダー)、セイヨウネズ(ジュニパー、杜松)、セイヨウノコギリソウ(ミルフォイル)、セイヨウバラ、セイヨウフウチョウボク、セイヨウヤドリギ、セイヨウハッカ又はセイヨウヤマハッカ、セイヨウワサビ、セキショウ(石菖根)、セッコク(石斛)、セドロン(ボウシュウボク)、ゼニアオイ、ヒロハセネガ、セネガ、セリ、セロリ、センキュウ(川キュウ)、センシンレン(穿心連)、センダン、センニンサボテン、センナ「果実、葉」、センニンソウ(大蓼)、センブリ(当薬)、センボク、ソウカ(草果)、ゾウゲチュウ、ソシンロウバイ、ソバ「種実」、ソメモノイモ、ダイオウ(大黄)、大根、大豆、ダイダイ(橙皮、枳実)、タカサゴルリヒゴタイ(東南藍刺頭)、タカサブロウ(旱蓮草)、タカトウダイ(大戟)、タカワラビ(狗脊)、ダークスィートチェリー「果実」、タチアオイ、タチジャコウソウ(タイム、百里香)、タチドコロ(ヒカイ)、タチヤナギ、タマリンド「種子」、タマネギ、タムシバ(辛夷)、タラノキ「果実、葉、根皮」、ダリア(テンジクボタン)、タルウィ、タンシウチワ、タンジン(丹参)、タンポポ(蒲公英)又はシロバナタンポポ又はモウコタンポポ、ダンマル、チェリー「果実」、チガヤ「果実、根、芽」、チクセツニンジン(竹節人参)、チコリ、チャンカピエドラ(キダチコミカンソウ)、チョウセンダイオウ(大黄)、チョウセンニレ(蕪夷)、チョウセンヨモギ(艾葉)、チョレイマイタケ(猪苓)、チョロギ、ツキミソウ、ツクリタケ(マッシュルーム)、ツバキ、ツボクサ、ツメクサ(漆姑草)、ツユクサ(鴨跖草)、ツルアズキ(赤小豆)、ツルドクダミ(何首烏)、ツルナ(蕃杏)、ツルニンジン(四葉参)、ツワブキ、デイコ、テウチグルミ、デュベリー「果実」、チューリップ、チョコノステイ、テングサ、テンチャ(甜茶)、テンダイウヤク(烏薬)、トウガ(冬瓜子)、トウカギカズラ、トウガラシ(番椒)、トウキ(当帰)、トウキンセンカ(マリーゴールド)、トウナベナ(川断)、トウモロコシ又はトウモロコシ毛(南蛮毛)、


トウネズミモチ(女貞子)、トウリンドウ又はチョウセンリンドウ(竜胆)、トクサ(木賊)、ドクダミ(十薬)、トコン(吐根)、トシシ又はマメダオシ又はネナシカズラ、トチュウ(杜仲「樹皮、葉、根」)、トネリコ(秦皮)、トマト、トラガント、トリアカンソス「種子」、トルコキキョウ、トルメンチラ、ドロノキ、トロロアオイ、トンカマメ、ナイゼリアベリー「果実」、ナガイモ又はヤマノイモ(山薬)、ナギイカダ(ブッチャーブルーム)、ナギナタコウジュ、ナズナ、ナタネ、ナタマメ又はタテハキ(刀豆)、ナツミカン、ナツメ(大棗)、ナニワイバラ(金桜子)、ナベナ(続断)、ナメコ、ナルコユリ(黄精)、ナンキンマメ(落花生)、ナンテン(南天実)、ナンバンカラムシ(苧麻)、ニオイスミレ、ニガキ(苦木)、ニガヨモギ(苦艾)、ニクズク、ケイ又はニッケイ又はセイロンニッケイ又はヤブニッケイ(桂皮)又はケイシ(桂枝)、ニラ(韮子)、ニワトコ(接骨木「果実、花、茎、葉」)、ニンニク(大蒜)、ヌルデ(五倍子)、ネギ、ネムノキ又はネブ又はネビ又はネムリノキ又はジゴクバナ(合歓)、ノアザミ(大薊)、ノイバラ(営実)、ノウゼンカズラ(凌霄花)、ノゲイトウ、ノコギリソウ、ノダケ(前胡)、ノバラ、ノモモ、パイナップル「果実」、ハイビスカス(ブッソウゲ、フウリンブッソウゲ、ローゼル)、ハイリンドウ、ハウチワ、パウ・ドーセ、ハカマウラボシ(骨砕補)、ハクカユマトウ、ハクセン(白癬皮)、ハクルベリー「果実」、ハコベ(繁縷)、ハシバミ(榛子)、ハシリドコロ(ロート根)、バジル、ハス(蓮、蓮肉、蓮子)、パセリ(オランダゼリ)、ハダカムギ、バタタ、ハチク又はマダケ(竹茹)、パチョリー、ハッカ(薄荷、薄荷葉)、ハトムギ(ヨクイニン)、ハナスゲ(知母)、バナナ、ハナハッカ、ハナビシ(シツリシ、シシツリ)、バニラビンズ、パパイヤ、ハハコグサ(鼠麹草)、パハロボボ、ハブ「全草、茎、葉」、パプリカ、ハマゴウ又はミツバハマゴウ(蔓荊子)、ハマスゲ(香附子)、ハマビシ(シツ莉子)、ハマナス(マイカイ花)、ハマボウフウ(浜防風)、ハマメリス、パーム、バラ(薔薇)、バラータ、バラタゴムノキ、ハラタケ(ハラタケ、シロオオハラタケ、ウスキモリノカサ)、ハラン、パリウルス(セイヨウハマナツメ)、パリエタリア、バルサミーナ(ツルレイシ、ニガウリ)、ハルニレ(楡皮、楡白皮、楡葉)、バルバスコ、ハルリンドウ、ハンダイカイ(胖大海)、パンノキ、ヒオウギ(射干)、ヒカゲツルニンジン(党参)、ピーカンナッツ、ヒガンバナ(石蒜、蔓珠沙華)、ヒグルマダリア、ヒゴタイ、ヒシ(菱実)、ピスタチオ、ビート、ヒトツバ(石葦)、ヒトツバエニシダ、ヒナギク(デージー)、ヒナタイノコズチ(牛膝)、ヒノキ、ヒバ、ヒマシ、ヒマワリ、ピーマン、ヒメウズ(天葵)、ヒメガマ(香蒲)、ヒメマツタケ(カワリハラタケ、ヒロマツタケ)、ピメンタ「果実」、ビャクシ、ビャッキュウ、ヒユ「果実」、ビロウドアオイ、ヒロハオキナグサ(白頭翁)、ビワ「果実、葉、茎」、ビンロウ(大服皮、檳榔子)、プーアル茶(普?茶)、フウトウカズラ(南籐)、フキ、フキタンポポ(款冬花、款冬葉)、フジバカマ(蘭草)、フジマメ(扁豆)、フジモドキ(チョウジザクラ、芫花)、ブドウ「果実、果皮、種子、葉」、ブナ、フユムシナツクサタケ(冬虫夏草)、ブラジルカンゾウ、ブラジルニンジン、ブラックカーラント「果実」、ブラックベリー、ブラーニェン、プラム「果実」、フルセラリア、ブルーベリー(セイヨウヒメスノキ)、プルーン、フローラルブランカ、ブロンドサイリウム、ブンドウ(緑豆)、ヘーゼルナッツ、ヘチマ、ベニバナ(紅花)、ヘネケン、ベラドンナ、ベリー「果実」、ペルセア、ペルビアンバーグ、ペレスキア・グランディフォリア、ベンケイソウ又はイキクサ(景天)、ボイセンベリー「果実」、ホウキギ又はニワクサ又はネンドウ又はハハキギ・コキア(地膚子)、ホウセンカ(鳳仙、急性子、透骨草)、ポウテリア・サポタ、ポウテリア・ルクマ、ホウノキ、ボウフウ(防風)、ホウレンソウ、ホオズキ(登呂根)、ホオノキ(和厚朴、朴)、ボケ(木瓜)、ホソバアブラギク(苦ヨク)、ホソバオグルマ、ホソバナオケラ(蒼朮)、ホソバノキリンソウ(景天三七)、ホソババレンギク、ボダイジュ(菩醍樹)、ボタン(牡丹「花、葉、茎、樹皮」)、ボタンピ(牡丹皮)、ホップ、ホホバ、ボリジ(ルリチシャ)、ボルドー、ホワートルベリー「果実」、ホンオニク(肉じゅ蓉、大芸)、ホンセッコク(鉄皮石斛、雀山石斛)、マイズルテンナンショウ(天南星)、マイタケ(舞茸)、マオウ(麻黄)、マカ、マカデミアナッツ、マーガレット(モクシュンギク)、マクリ(海人草)、マグワ(桑白皮「樹皮、葉」)、マグノリア・スプレンゲリ、マサランヅーバ、マサランズーバ・ド・セアラー、マシェイラ・デ・ボイ、マシュア(タマノウゼンハレン、キュウコンキンレンカ)、マタタビ(木天蓼)、マツカサ、松「葉、樹皮、根」、マッタ・オーリョ、マツホド(茯苓)、マティコ(コルドンシージョ)、マヨラム(ハナハッカ)、マルバノジャジン(苦参)、マルベリー「果実」、マルメロ、マレイン(ビロウドモウズイカ)、マンゴー、マンゴスチン、マンサーニャ(アンデスカミツレ)、マンシュウグルミ、マンダリン「果実」、マンネンタケ(霊芝)、キジツ(枳実「果実」)、ミシマサイコ(柴胡)、ミズオオバコ又はミズアサガオ(竜舌草)、ミゾカクシ(半辺蓮)、ミソハギ(千屈菜)、ミチヤナギ又はニワヤナギ(篇蓄)、ミツガシワ、ミツバ、ミドリサポテ、ミドリハッカ、ミモザ、ミョウガ、ミラクルフルーツ「果実」、ミルラ、ミロバラン、ムギワラギク、ムクゲ(木槿)、ムクノキ、ムクロジ(延命皮)、ムニャ、ムラサキ(紫根)、ムラサキシキブ又はオオムラサキシキブ(紫珠)、ムラサキトウモロコシ、ムラサキナツフジ(昆明鶏血藤)、メガカンサ・オプンティカ、メハジキ(益母草)、メボウギ、メラロイカ、メリッサ、メリロート、メロン「果実」、モウコヨモギ、モウソウチク、モクキリン、モジェ(コショウボク)、モッコウ(木香)、モミジバダイオウ、モモ(桃「葉、種子、花、果実」)、モヤシ、モレロチェリー「果実」、モロヘイヤ(黄麻)、ヤカワムラサキイモ、ヤクチ(益智)、ヤグルマソウ(ヤグルマギク)、ヤグルマハッカ、ヤーコン、ヤシャブシ(矢車)又はヒメヤシャブシ又はオオバヤシャブシ「果実、果皮、果穂」、ヤチヤナギ、ヤツデ(八角金盤)、ヤドリギ(柳寄生)、ヤナギ(カワヤナギ、タチヤナギ、シダレヤナギ、アカメヤナギ、ネコヤナギ、イヌコリヤナギ、キヌヤナギ、コリヤナギ、ウンリュウヤナギ、ミヤマヤナギ、ヤシ、ヤマヤナギ、オオバヤナギ、タイリクキヌヤナギ、キツネヤナギ、ドロノキ)、ヤナギタデ「葉、茎」、ヤブガラシ、ヤブコウジ(紫金牛)、ヤブタバコ(鶴虱、天名精)、ヤマゴボウ(商陸)、ヤマハンノキ(山榛)、ヤマモモ(楊梅皮)、ヤマヨモギ、 ユーカリ、ユキノシタ(虎耳草)、ユッカ又はフレビフォリア、ユズ「果実」、ユリ、ヨロイグサ、ヨモギ(艾葉)、ライガン(雷丸)、ライム「果実」、ライムギ、ラカンカ「果実」、ラズベリー「葉、果実」、ラタニア(クラメリア)、ラッキョウ又はエシャロット(薤白)、ラベンダー、リュウガン(竜眼肉)、リュウゼツラン(アオノリュウゼツラン、フクリンリュウゼツラン)、リョクチャ(緑茶)、リンゴ「果実、種子、葉、根」、リンドウ、ルバス又はスアビシムス(甜涼)、ルリタマアザミ(ウラジロヒゴタイ、新彊藍刺頭)、レイシ(茘枝、茘枝核)、レタス(チシャ)、レッドカーラント「果実」、レッドピタヤ、レモン「果実」、レモングラス、レンギョウ又はシナレンギョウ(連翹)、レンゲソウ、ロウバイ(蝋梅)、ロウヤシ、ロコン(ヨシ、蘆根)、ローガンベリー「果実」、ローズマリー(マンネンロウ)、ローズヒップ(ノバラ)、ワサビ、ワタフジウツギ(密蒙花)、ワレモコウ(地楡)等が挙げられる。
又、その他の海水類、例えば、海水塩、海水乾燥物、死海又は大西洋又は太平洋の海より得た無機塩(塩化ナトリウム、塩化マグネシウム、塩化カリウム等)、海泥又は泥(ファンゴ)類、例えば、イタリアファンゴ、ドイツファンゴ、アイフェルファンゴ、フライブルグファンゴ等の各地の海泥又は泥(含有成分:二酸化珪素、二酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化鉄、酸化マンガン、酸化ナトリウム、酸化カリウム、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化ストロンチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、クロム、鉄、銅、ニッケル、亜鉛、鉛、マンガン、ヒ素、水)、聖徳石等。
海藻類としては、海藻[緑藻類:クロレラ・ブルガリス、クロレラ・ピレノイドサ、クロレラ・エリプソイデイア、アオノリ(ウスバアオノリ、スジアオノリ、ヒラアオノリ、ボウアオノリ、ホソエダアオノリ)、アナアオサ(アオサ)]、海藻[褐藻類:コンブ(マコンブ、リシリコンブ、ホソメコンブ、ミツイシコンブ)、ワカメ、ヒロメ、アオワカメ、ジャイアントケルプ(マクロシスティス・ピリフェラ、マクロシスティス・インテグリフォリア、ネオシティス・ルエトケアーナ)、ヒジキ、ヒバマタ、ウミウチワ、ウスバウミウチワ、キレバノウミウチワ、アカバウミウチワ、コナウミウチワ、オキナウチワ、ウスユキウチワ、エツキウミウチワ]、海藻[紅藻類:ヒジリメン、マクサ(テングサ)、ヒラクサ、オニクサ、オバクサ、カタオバクサ、ヤタベグサ、ユイキリ、シマテングサ、トサカノリ、トゲキリンサイ、アマクサキリンサイ、キリンサイ、ビャクシンキリンサイ、ツノマタ、オオバツノマタ、トチャカ(ヤハズツノマタ)、エゾツノマタ、トゲツノマタ、ヒラコトジ、コトジツノマタ、イボツノマタ、マルバツノマタ、ヒラコトジ、スギノリ、シキンノリ、カイノリ、ヤレウスバノリ、カギウスバノリ、スジウスバノリ、ハイウスバノリ、アカモミジノリ]等が代表的なものとして挙げられる。
又、その他の藻類、例えば、緑藻類(クラミドモナス属:クラミドモナス、アカユキモ、ドゥナリエラ属:ドゥナリエラ、クロロコッカス属:クロロコッカス、クワノミモ属:クワノミモ、ボルボックス属:オオヒゲマワリ、ボルボックス、パルメラ属、ヨツメモ属、アオミドロ属:ヒザオリ、アオミドロ、ツルギミドロ属、ヒビミドロ属:ヒビミドロ、アオサ属:アナアオサ、アミアオサ、ナガアオサ、カワノリ属:カワノリ、フリッチエラ属、シオグサ属:オオシオグサ、アサミドリシオグサ、カワシオグサ、マリモ、バロニア属:タマゴバロニア、タマバロニア、マガタマモ属:マガタマモ、イワヅタ属:フサイワヅタ、スリコギヅタ、ヘライワヅタ、クロキヅタ、ハネモ属、ミル属:ミル、クロミル、サキブチミル、ナガミル、ヒラミル、カサノリ属:カサノリ、ジュズモ属:フトジュズモ、タマジュズモ、ミゾジュズモ、ミカヅキモ属、コレカエテ属、ツヅミモ属、キッコウグサ属:キッコウグサ、ヒトエグサ属:ヒトエグサ、ヒロハノヒトエグサ、ウスヒトエグサ、モツキヒトエ、サヤミドロ属、クンショウモ属、スミレモ属:スミレモ、ホシミドロ属、フシナシミドロ属等)。
藍藻類(スイゼンジノリ属:スイゼンジノリ、アオコ属、ネンジュモ属:カワタケ、イシクラゲ、ハッサイ、ユレモ属、ラセンモ(スピルリナ)属:スピルリナ、トリコデスミウム(アイアカシオ)属等)。
褐藻類(ピラエラ属:ピラエラ、シオミドロ属:ナガミシオミドロ、イソブドウ属:イソブドウ、イソガワラ属:イソガワラ、クロガシラ属:グンセンクロガシラ、カシラザキ属:カシラザキ、ムチモ属:ムチモ、ヒラムチモ、ケベリグサ、アミジグサ属:アミジグサ、サキビロアミジ、サナダグサ属:サナダグサ、フクリンアミジ、コモングサ属:コモングサ、ヤハズグサ属:エゾヤハズ、ヤハズグサ、ウラボシヤハズ、ジガミグサ属:ジガミグサ、ウミウチワ属:ウミウチワ、コナウミウチワ、アカバウミウチワ、ナミマクラ属:ヒルナミマクラ、ソメワケグサ属:ソメワケグサ、ナバリモ属:ナバリモ、チャソウメン属:モツキチャソウメン、マツモ属:マツモ、ナガマツモ属:ナガマツモ、オキナワモズク属:オキナワモズク、ニセフトモズク属:ニセフトモズク、フトモズク属:フトモズク、イシモズク属:イシモズク、クロモ属:クロモ、ニセモズク属:ニセモズク、モズク属:モズク、イシゲ属:イシゲ、イロロ、イチメガサ属:イチメガサ、ケヤリ属:ケヤリ、ウミボッス属:ウミボッス、ウルシグサ属:ウルシグサ、ケウルシグサ、タバコグサ、コンブモドキ属:コンブモドキ、ハバモドキ属:ハバモドキ、ハバノリ属:ハバノリ、セイヨウハバノリ属:セイヨウハバノリ、コモンブクロ属:コモンブクロ、エゾブクロ属:エゾブクロ、フクロノリ属:フクロノリ、ワタモ、チシマフクロノリ属:チシマフクロノリ、カゴメノリ属:カゴメノリ、ムラリドリ属:ムラチドリ、サメズグサ属:サメズグサ、イワヒゲ属:イワヒゲ、ヨコジマノリ属:ヨコジマノリ、カヤモノリ属:カヤモノリ、ウイキョウモ属:ウイキョウモ、ツルモ属:ツルモ、アナメ属:アナメ、スジメ属:スジメ、ミスジコンブ属:ミスジコンブ、アツバミスジコンブ、コンブ属:ガツガラコンブ、カキジマコンブ、オニコンブ、ゴヘイコンブ、ナガコンブ、エンドウコンブ、オオチヂミコンブ、トロロコンブ属:トロロコンブ、アントクメ属:アントクメ、カジメ属:カジメ、ツルアラメ、クロメ、キクイシコンブ属:キクイシコンブ、ネジレコンブ属:ネジレコンブ、クロシオメ属:クロシオメ、ネコアシコンブ属:ネコアシコンブ、アラメ属:アラメ、アイヌワカメ属:アイヌワカメ、チガイソ、オニワカメエゾイシゲ属:エゾイシゲ、ヤバネモク属:ヤバネモク、ラッパモク属:ラッパモク、ジョロモク属:ウガノモク、ジョロモク、ヒエモク、ホンダワラ属:タマナシモク、イソモク、ナガシマモク、アカモク、シダモク、ホンダワラ、ネジモク、ナラサモ、マメタワラ、タツクリ、ヤツマタモク、ウミトラノオ、オオバモク、フシズシモク、ハハキモク、トゲモク、ヨレモク、ノコギリモク、オオバノコギリモク、スギモク属:スギモク、ウキモ属:オオウキモ、ブルウキモ属:ブルウキモ、カヤモノリ属:カヤモノリ等)。
紅藻類(ウシケノリ属:ウシケノリ、フノリノウシケ、アマノリ属:アサクサノリ、スサビノリ、ウップルイノリ、オニアマノリ、タサ、フイリタサ、ベニタサ、ロドコルトン属:ミルノベニ、アケボノモズク属:アケボノモズク、コナハダ属:ハイコナハダ、ヨゴレコナハダ、アオコナハダ、ウミゾウメン属:ウミゾウメン、ツクモノリ、カモガシラノリ、ベニモズク属:ベニモズク、ホソベニモズク、カサマツ属:カサマツ、フサノリ属:フサノリ、ニセフサノリ属:ニセフサノリ、ソデガラミ属:ソデガラミ、ガラガラ属:ガラガラ、ヒラガラガラ、ヒロハタマイタダキ属:ヒロハタマイタダキ、タマイタダキ属:タマイタダキ、カギケノリ属:カギノリ、カギケノリ、テングサ属:ヒメテングサ、ハイテングサ、オオブサ、ナンブグサ、コヒラ、ヨヒラ、キヌクサ、ヒビロウド属:ヒビロウド、ヒメヒビロウド、イソムメモドキ属:イソムメモドキ、 ミチガエソウ属:ミチガエソウ、リュウモンソウ属:リュウモンソウ、ヘラリュウモン、ニセカレキグサ属:ニセカレキグサ、オキツバラ属:オオバオキツバラ、アカバ属:アカバ、マルバアカバ、ナミノハナ属:ホソバナミノハナ、ナミノハナ、サンゴモドキ属:ガラガラモドキ、シオグサゴロモ属:シオグサゴロモ、イワノカワ属:エツキイワノカワ、カイノカワ属:カイノカワ、カニノテ属:カニノテ、サンゴモ属:サンゴモ、ムカデノリ属:ムカデノリ、スジムカデ、カタノリ、ヒラムカデ、キョウノヒモ、サクラノリ、ニクムカデ、タンバノリ、ツルツル、フダラク、マルバフダラク、イソノハナ属:ヌラクサ、クロヌラクサ、オオムカデノリ、ヒラキントキ属:ヒラキントキ、マタボウ属:マタボウ、キントキ属:チャボキントキ、キントキ、マツノリ、コメノリ、トサカマツ、ヒトツマツ、フシキントキ、ツノムカデ、ナガキントキ、スジムカデ、カクレイト属:オオバキントキ、イトフノリ属:イトフノリ、ナガオバネ属:ナガオバネ、フノリ属:ハナフノリ、フクロフノリ、マフノリ、カレキグサ属:カレキグサ、トサカモドキ属:ホソバノトサカモドキ、ヒロハノトサカモドキ、ヤツデガタトサカモドキ、クロトサカモドキ、ネザシノトサカモドキ、ユウソラ、エツキノトサカモドキ、ナンカイトサカモドキ、ヒメトサカモドキ、キヌハダ属:キヌハダ、エゾトサカ属:エゾトサカ、ツカサノリ属:エナシカリメニア、オオツカサノリ、ハナガタカリメニア、ホウノオ属:ホウノオ、ヒカゲノイト属:ヒカゲノイト、ウスギヌ、ニクホウノオ属:ニクホウノオ、ベニスナゴ属:ベニスナゴ、ススカケベニ属:ススカケベニ、オカムラグサ属:ヤマダグサ、ミリン属:ミリン、ホソバミリン、トサカノリ属:キクトサカ、エゾナメシ属:エゾナメシ、イソモッカ属:イソモッカ、ユカリ属:ユカリ、ホソユカリ、イバラノリ属:イバラノリ、サイダイバラ、タチイバラ、カギイバラノリ、キジノオ属:キジノオ、イソダンツウ属:イソダンツウ、アツバノリ属:アツバノリ、オゴノリ属:オゴノリ、ツルシラモ、シラモ、オオオゴノリ、ミゾオコノリ、カバノリ、ベニオゴノリ、フクレシノリ、ムラサキカバノリ、シンカイカバノリ、トゲカバノリ、カタオゴノリ、リュウキュウオゴノリ、セイヨウオゴノリ、イツツギヌ、ユミガタオゴノリ、クビレオゴノリ、モサオゴノリ、キヌカバノリ、テングサモドキ属:ハチジョウテングサモドキ、フシクレノリ属:フシクレノリ、ナミイワタケ属:ナミイワタケ、カイメンソウ属:カイメンソウ、オキツノリ属:オキツノリ、サイミ属:イタニグサ、サイミ、ハリガネ、ハスジグサ属:ハスジグサ、スギノリ属:イカノアシ、ホソイボノリ、ノボノリ、クロハギンナンソウ属:クロハギンナンソウ、アカバギンナンソウ属:アカバギンナンソウ、ヒシブクロ属:ヒシブクロ、マダラグサ属:トゲマダラ、エツキマダラ、タオヤギソウ属:タオヤギソウ、ハナサクラ、フクロツナギ属:フクロツナギ、スジコノリ、ハナノエダ属:ハナノエダ、ヒラタオヤギ属:ヒラタオヤギ、ダルス属:ダルス、マサゴシバリ、アナダルス、ウエバグサ属:ウエバグサ、ベニフクロノリ属:ベニフクロノリ、フシツナギ属:フシツナギ、ヒメフシツナギ、ヒロハフシツナギ、ワツナギソウ属:ヒラワツナギソウ、ウスバワツナギソウ、イギス属:イギス、ケイギス、ハリイギス、ハネイギス、アミクサ、エゴノリ属:エゴノリ、フトイギス、サエダ属:サエダ、チリモミジ属:チリモミジ、コノハノリ科:ハブタエノリ、コノハノリ、スズシロノリ、ウスベニ属:ウスベニ、ハスジギヌ属:ハスジギヌ、ナガコノハノリ属:ナガコノハノリ、スジギヌ属:スジギヌ、アツバスジギヌ、ハイウスバノリ属:カギウスバノリ、ヤレウスバノリ、スジウスバノリ、ハイウスバノリ、ウスバノリモドキ属:ウスバノリモドキ、アヤニシキ属:アヤニシキ、アヤギヌ属:アヤギヌ、ダジア属:エナシダジア、シマダジア属:イソハギ、シマダジア、ダジモドキ属:ダジモモドキ、イトグサ属:モロイトグサ、フトイグサ、マクリ属:マクリ、ヤナギノリ属:ハナヤナギ、ユナ、ヤナギノリ、モツレユナ、ベニヤナギコリ、モサヤナギ、ササバヤナギノリ、ソゾ属:クロソゾ、コブソゾ、ハネソゾ、ソゾノハナ、ハネグサ属:ハネグサ、ケハネグサ、コザネモ属:コザネモ、イソムラサキ、ホソコザネモ、ヒメゴケ属:ヒメゴケ、クロヒメゴケ、ヒオドシグ属:キクヒオドシ、ヒオドシグサ、ウスバヒオドシ、アイソメグサ属:アイソメグサ、スジナシグサ属:スジナシグサ、イソバショウ属:イソバショウ、フジマツモ属:フジマツモ、ノコギリヒバ属:ハケサキノコギリヒバ、カワモズク属:カワモズク、アオカワモズク、ヒメカワモズク、イデユコゴメ属:イデユコゴメ、オキチモズク属:オキチモズク、イトグサ属、チノリモ属:チノリモ、チスジノリ属:チスジノリ等)。
車軸藻類(シャジクモ属、シラタマモ属、ホシツリモ属:ホシツリモ、リクノタムヌス属、フラスコモ属:ヒメフラスコモ、チャボフラスコモ、トリペラ属等)、黄色藻類(ヒカリモ属:ヒカリモ等)等。
又、動物系原料由来の素材としては、鶏冠抽出物、牛又は人の胎盤抽出物、豚又は牛の胃や十二指腸或いは腸の抽出物若しくはその分解物、豚又は牛の脾臓の抽出物若しくはその分解物、豚又は牛の脳組織の抽出物、水溶性コラーゲン、アシル化コラーゲン等のコラーゲン誘導体、コラーゲン加水分解物、エラスチン、エラスチン加水分解物、水溶性エラスチン誘導体、ケラチン及びその分解物又はそれらの誘導体、シルク蛋白及びその分解物又はそれらの誘導体、豚又は牛血球蛋白分解物(グロビンペプチド)、豚又は牛ヘモグロビン分解物(ヘミン、ヘマチン、ヘム、プロトヘム、ヘム鉄等)、牛乳、カゼイン及びその分解物又はそれらの誘導体、脱脂粉乳及びその分解物又はそれらの誘導体、ラクトフェリン又はその分解物、鶏卵成分、魚肉分解物、核酸関連物質(リボ核酸、デオキシリボ核酸)等。
微生物培養代謝物酵母代謝物、酵母菌抽出エキス、米発酵エキス、米糠(赤糠、白糠)発酵エキス、ユーグレナ抽出物、生乳又は脱脂粉乳の乳酸発酵物やトレハロース又はその誘導体等。
α-ヒドロキシ酸類グリコール酸、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、乳酸等。
無機顔料無水ケイ酸、ケイ酸マグネシウム、タルク、カオリン、ベントナイト、マイカ、雲母チタン、オキシ塩化ビスマス、酸化ジルコニウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化チタン、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、黄酸化鉄、ベンガラ、黒酸化鉄、グンジョウ、酸化クロム、水酸化クロム、カーボンブラック、カラミン等。
紫外線吸収/遮断剤ベンゾフェノン誘導体(2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン-5-スルホン酸、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン-5-スルホン酸ナトリウム、ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノン、ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノン−スルホン酸ナトリウム、2,4-ジヒドロキシベンゾフェノン、テトラヒドロキシベンゾフェノン等)、p-アミノ安息香酸誘導体(パラアミノ安息香酸、パラアミノ安息香酸エチル、パラアミノ安息香酸グリセリル、パラジメチルアミノ安息香酸アミル、パラジメチルアミノ安息香酸オクチル等)、メトキシ桂皮酸誘導体(パラメトキシ桂皮酸エチル、パラメトキシ桂皮酸イソプロピル、パラメトキシ桂皮酸オクチル、パラメトキシ桂皮酸2-エトキシエチル、パラメトキシ桂皮酸ナトリウム、パラメトキシ桂皮酸カリウム、ジパラメトキシ桂皮酸モノ-2-エチルヘキサン酸グリセリル等)、サリチル酸誘導体(サリチル酸オクチル、サリチルフェニル、サリチル酸ホモメンチル、サリチル酸ジプロピレングリコール、サリチル酸エチレングリコール、サリチル酸ミリスチル、サリチル酸メチル等)、アントラニル酸誘導体(アントラニル酸メチル等)、ウロカニン酸誘導体(ウロカニン酸、ウロカニン酸エチル等)、クマリン誘導体、アミノ酸系化合物、ベンゾトリアゾール誘導体、テトラゾール誘導体、イミダゾリン誘導体、ピリミジン誘導体、ジオキサン誘導体、カンファー誘導体、フラン誘導体、ピロン誘導体、核酸誘導体、アラントイン誘導体、ニコチン酸誘導体、ビタミンB6誘導体、ウンベリフェロン、エスクリン、桂皮酸ベンジル、シノキサート、オキシベンゾン、ジオキシベンゾン、オクタベンゾン、スリソベンゾン、ベンゾレソルシノール、アルブチン、グアイアズレン、シコニン、バイカリン、バイカレイン、ベルベリン、ネオヘリオパン、エスカロール、酸化亜鉛、タルク、カオリン等。
美白剤p−アミノ安息香酸誘導体、サルチル酸誘導体、アントラニル酸誘導体、クマリン誘導体、アミノ酸系化合物、ベンゾトリアゾール誘導体、テトラゾール誘導体、イミダゾリン誘導体、ピリミジン誘導体、ジオキサン誘導体、カンファー誘導体、フラン誘導体、ピロン誘導体、核酸誘導体、アラントイン誘導体、ニコチン酸誘導体、ビタミンC又はその誘導体(ビタミンCリン酸エステルマグネシウム塩、ビタミンCグルコシド等)、ビタミンE又はその誘導体、コウジ酸又はその誘導体、オキシベンゾン、ベンゾフェノン、アルブチン、グアイアズレン、シコニン、バイカリン、バイカレイン、ベルベリン、胎盤エキス、エラグ酸、ルシノール等。
チロシナーゼ活性阻害剤ビタミンC又はその誘導体(ビタミンCリン酸エステルマグネシウム塩、ビタミンCグルコシド等)、ハイドロキノン又はその誘導体(ハイドロキノンベンジルエーテル等)、コウジ酸又はその誘導体、ビタミンE又はその誘導体、N−アセチルチロシン又はその誘導体、グルタチオン、過酸化水素、過酸化亜鉛、胎盤エキス、エラグ酸、アルブチン、ルシノール、シルク抽出物、植物エキス(カミツレ、クワ、クチナシ、トウキ、ワレモコウ、クララ、ヨモギ、スイカズラ、キハダ、ドクダミ、マツホド、ハトムギ、オドリコソウ、ホップ、サンザシ、ユーカリ、セイヨウノコギリソウ、アルテア、ケイヒ、マンケイシ、ハマメリス、ヤマグワ、延命草、桔梗、トシシ、続随子、射干、麻黄、センキュウ、ドッカツ、サイコ、ボウフウ、ハマボウフウ、オウゴン、牡丹皮、シャクヤク、ゲンノショウコ、葛根、甘草、五倍子、アロエ、ショウマ、紅花、緑茶、紅茶、阿仙薬)等。
メラニン色素還元/分解物質フェニル水銀ヘキサクロロフェン、酸化第二水銀、塩化第一水銀、過酸化水素水、過酸化亜鉛、ハイドロキノン又はその誘導体(ハイドロキノンベンジルエーテル)等。
ターンオーバーの促進作用/細胞賦活物質ハイドロキノン、乳酸菌エキス、胎盤エキス、霊芝エキス、ビタミンA、ビタミンE、アラントイン、脾臓エキス、胸腺エキス、酵母エキス、発酵乳エキス、植物エキス(アロエ、オウゴン、スギナ、ゲンチアナ、ゴボウ、シコン、ニンジン、ハマメリス、ホップ、ヨクイニン、オドリコソウ、センブリ、トウキ、トウキンセンカ、アマチャ、オトギリソウ、キュウリ、タチジャコウソウ、ローズマリー、パセリ)等。
収斂剤コハク酸、アラントイン、塩化亜鉛、硫酸亜鉛、酸化亜鉛、カラミン、p-フェノールスルホン酸亜鉛、硫酸アルミニウムカリウム、レゾルシン、塩化第二鉄、タンニン酸(カテキン化合物を含む)等。
活性酸素消去剤 SOD、カタラーゼ、グルタチオンパーオキシダーゼ等。
抗酸化剤ビタミンC又はその塩、ステアリン酸エステル、ビタミンE又はその誘導体、ノルジヒドログアセレテン酸、ブチルヒドロキシトルエン(BHT)、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)、ヒドロキシチロソール、パラヒドロキシアニソール、没食子酸プロピル、セサモール、セサモリン、ゴシポール、プロポリス等。
過酸化脂質生成抑制剤β-カロチン、植物エキス(ゴマ培養細胞、アマチャ、オトギリソウ、ハマメリス、チョウジ、メリッサ、エンメイソウ、シラカバ、サルビア、ローズマリー、南天実、エイジツ、イチョウ、緑茶)等。
抗炎症剤イクタモール、インドメタシン、カオリン、サリチル酸、サリチル酸ナトリウム、サリチル酸メチル、アセチルサリチル酸、塩酸ジフェンヒドラミン、d-カンフル、dl-カンフル、ヒドロコルチゾン、グアイアズレン、カマズレン、マレイン酸クロルフェニラミン、グリチルリチン酸又はその塩、グリチルレチン酸又はその塩、甘草エキス、シコンエキス、エイジツエキス、プロポリス等。
抗菌・殺菌・消毒薬アクリノール、イオウ、グルコン酸カルシウム、グルコン酸クロルヘキシジン、スルファミン、マーキュロクロム、ラクトフェリン又はその加水分解物、塩化アルキルジアミノエチルグリシン液、トリクロサン、次亜塩素酸ナトリウム、クロラミンT、サラシ粉、ヨウ素化合物、ヨードホルム、ソルビン酸又はその塩、サルチル酸、デヒドロ酢酸、パラヒドロキシ安息香酸エステル類、ウンデシレン酸、チアミンラウリル硫酸塩、チアミンラウリル硝酸塩、フェノール、クレゾール、p-クロロフェノール、p-クロロ-m-キシレノール、p-クロロ-m-クレゾール、チモール、フェネチルアルコール、o-フェニルフェノール、イルガサンCH3565、ハロカルバン、ヘキサクロロフェン、クロロヘキシジン、エタノール、メタノール、イソプロピルアルコール、ベンジルアルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、フェノキシエタノール、クロロブタノール、イソプロピルメチルフェノール、非イオン界面活性剤(ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル等)、両性界面活性剤、アニオン界面活性剤(ラウリル硫酸ナトリウム、ラウロイルサルコシンカリウム等)、カチオン界面活性剤(臭化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化メチルロザニリン)、ホルムアルデヒド、ヘキサミン、ブリリアントグリーン、マラカイトグリーン、クリスタルバイオレット、ジャーマル、感光素101号、感光素201号、感光素401号、N-長鎖アシル塩基性アミノ酸誘導体及びその酸附加塩、酸化亜鉛、ヒノキチオール、クジン、プロポリス等。
保湿剤ヒアルロン酸又はその塩、コンドロイチン硫酸又はその塩、水溶性キチン或いはキトサン誘導体、ピロリドンカルボン酸又はその塩、乳酸ナトリウム、ミニササニシキエキス、ヘチマ水、シラカバ(白樺)又は赤松の樹液
エラスターゼ活性阻害剤フロオロリン酸ジイソプロピル、植物エキス(オウゴン、オトギリソウ、クララ、桑の葉、ケイヒ、ゲンノショウコ、コンフリー、サルビア、セイヨウニワトコ、ボダイジュ、ボタンピ)、海藻エキス等。
頭髪用剤二硫化セレン、臭化アルキルイソキノリニウム液、ジンクピリチオン、ビフェナミン、チアントール、カスタリチンキ、ショウキョウチンキ、トウガラシチンキ、塩酸キニーネ、強アンモニア水、臭素酸カリウム、臭素酸ナトリウム、チオグリコール酸等。
抗アンドロゲン剤卵胞ホルモン(エストロン、エストラジオール、エチニルエストラジオール等)、イソフラボン、オキセンドロン等。
末梢血管血流促進剤ビタミンE又はその誘導体、センブリエキス、ニンニクエキス、人参エキス、アロエエキス、ゲンチアナエキス、トウキエキス、セファランチン、塩化カルプロニウム、ミノキシジル等。
刺激剤トウガラシチンキ、ノニル酸バニルアミド、カンタリスチンキ、ショウキョウチンキ、ハッカ油、l-メントール、カンフル、ニコチン酸ベンジル等。
代謝活性剤感光素301号、ヒノキチオール、パントテン酸又はその誘導体、アラントイン、胎盤エキス、ビオチン、ペンタデカン酸グリセリド等。
抗脂漏剤ピリドキシン又はその誘導体、イオウ、ビタミンB6等。
角質溶解剤レゾルシン、サリチル酸、乳酸等。
酸化剤過酸化水素水、過硫酸ナトリウム、過硫酸アンモニウム、過ホウ酸ナトリウム、過酸化尿素、過炭酸ナトリウム、過酸化トリポリリン酸ナトリウム、臭素酸ナトリウム、臭素酸カリウム、過酸化ピロリン酸ナトリウム、過酸化オルソリン酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウム過酸化水素付加体、硫酸ナトリウム過酸化水素付加体、塩化ナトリウム過酸化水素付加体、β-チロシナーゼ酵素液、マッシュルーム抽出液等。
除毛剤硫酸ストロンチウム、硫化ナトリウム、硫化バリウム、硫化カルシウム等の無機系還元剤、チオグリコール酸又はその塩類(チオグリコール酸カルシウム、チオグリコール酸ナトリウム、チオグリコール酸リチウム、チオグリコール酸マグネシウム、チオグリコール酸ストロンチウム)等。
毛髪膨潤剤エタノールアミン、尿素、グアニジン等。
染料剤5-アミノオルトクレゾール、2-アミノ-4-ニトロフェノール、2-アミノ-5-ニトロフェノール、1-アミノ-4-メチルアミノアントラキノン、3,3′-イミノジフェノール、塩酸2,4-ジアミノフェノキシエタノール、塩酸2,4-ジアミノフェノール、塩酸トルエン-2,5-ジアミン、塩酸ニトロパラフェニレンジアミン、塩酸パラフェニレンジアミン、塩酸N-フェニルパラフェニレンジアミン、塩酸メタフェニレンジアミン、オルトアミノフェノール、酢酸N−フェニルパラフェニレンジアミン、1,4-ジアミノアントラキノン、2,6-ジアミノピリジン、1,5-ジヒドロキシナフタレン、トルエン-2,5-ジアミン、トルエン-3,4-ジアミン、ニトロパラフェニレンジアミン、パラアミノフェノール、パラニトロオルトフェニレンジアミン、パラフェニレンジアミン、パラメチルアミノフェノール、ピクラミン酸、ピクラミン酸ナトリウム、N,N′-ビス(4-アミノフェニル)-2,5-ジアミノ-1,4-キノンジイミン、5-(2-ヒドロキシエチルアミノ)-2-メチルフェノール、N-フェニルパラフェニレンジアミン、メタアミノフェノール、メタフェニレンジアミン、硫酸5-アミノオルトクレゾール、硫酸2-アミノ-5-ニトロフェノール、硫酸オルトアミノフェノール、硫酸オルトクロルパラフェニレンジアミン、硫酸4,4′-ジアミノジフェニルアミン、硫酸2,4-ジアミノフェノール、硫酸トルエン-2,5-ジアミン、硫酸ニトロパラフェニレンジアミン、硫酸パラアミノフェノール、硫酸パラニトロオルトフェニレンジアミン、硫酸パラニトロメタフェニレンジアミン、硫酸パラフェニレンジアミン、硫酸パラメチルアミノフェノール、硫酸メタアミノフェノール、硫酸メタフェニレンジアミン、カテコール、ジフェニルアミン、α−ナフトール、ヒドロキノン、ピロガロール、フロログルシン、没食子酸、レゾルシン、タンニン酸、2-ヒドロキシ-5-ニトロ-2′,4′-ジアミノアゾベンゼン-5′-スルホン酸ナトリウム、ヘマテイン等。
香料ジャコウ、シベット、カストリウム、アンバーグリス等の天然動物性香料、アニス精油、アンゲリカ精油、イランイラン精油、イリス精油、ウイキョウ精油、オレンジ精油、カナンガ精油、カラウェー精油、カルダモン精油、グアヤクウッド精油、クミン精油、黒文字精油、ケイ皮精油、シンナモン精油、ゲラニウム精油、コパイババルサム精油、コリアンデル精油、シソ精油、シダーウッド精油、シトロネラ精油、ジャスミン精油、ジンジャーグラス精油、杉精油、スペアミント精油、西洋ハッカ精油、大茴香精油、チュベローズ精油、丁字精油、橙花精油、冬緑精油、トルーバルサム精油、バチュリー精油、バラ精油、パルマローザ精油、桧精油、ヒバ精油、白檀精油、プチグレン精油、ベイ精油、ベチバ精油、ベルガモット精油、ペルーバルサム精油、ボアドローズ精油、芳樟精油、マンダリン精油、ユーカリ精油、ライム精油、ラベンダー精油、リナロエ精油、レモングラス精油、レモン精油、ローズマリー精油、和種ハッカ精油等の植物性香料、その他合成香料等。
色素・着色剤赤キャベツ色素、赤米色素、アカネ色素、アナトー色素、イカスミ色素、ウコン色素、エンジュ色素、オキアミ色素、柿色素、カラメル、金、銀、クチナシ色素、コーン色素、タマネギ色素、タマリンド色素、スピルリナ色素、ソバ全草色素、チェリー色素、海苔色素、ハイビスカス色素、ブドウ果汁色素、マリーゴールド色素、紫イモ色素、紫ヤマイモ色素、ラック色素、ルチン等。
その他、保湿剤、ホルモン類、金属イオン封鎖剤、pH調整剤、キレート剤、防腐・防バイ剤、清涼剤、安定化剤、乳化剤、動・植物性蛋白質及びその分解物、動・植物性多糖類及びその分解物、動・植物性糖蛋白質及びその分解物、血流促進剤、消炎剤・抗アレルギー剤、細胞賦活剤、角質溶解剤、創傷治療剤、増泡剤、増粘剤、消臭・脱臭剤、酵素等が上げられ、これらとの併用によって、相加的及び相乗的な各種の効果が期待できる。
本発明による化粧料において、それがローション液やエマルジョン形態で提供されるものであるならば、ポリ−γ−L−グルタミン酸のゲル化の防止(安定性の維持)措置として、常温時における粘度を10cps以上、好ましくは50cps〜20,000cps程度となるように調整して製剤化を図ることが好ましい。
本発明化粧料組成物は、例えば皮膚化粧料、メーキャップ化粧料、毛髪化粧料等として好適に用いられる。本発明化粧料組成物の剤型は特に限定されるものでなく、任意の剤型をとり得る。本発明に係る化粧料組成物を、例えば皮膚化粧料に使用する場合には、皮膚化粧料成分として一般に使用されている界面活性剤、油分、保湿剤、皮膜形成剤、油ゲル化剤、金属酸化物、有機紫外線吸収剤、無機金属塩類、有機金属塩類、アルコール類、キレート剤、pH調整剤、防腐剤、他の増粘剤、薬効成分、色素、香料等の添加剤成分と任意に組み合わせて配合することにより、種々の形態、例えば水溶液系、可溶化系、乳化系、粉末分散系、水−油2層系、水−油−粉末3層系、油/水(O/W)型乳化化粧料、水/油(W/O)型乳化化粧料等であり、用途としては、クリーム、化粧乳液、化粧水、油性化粧水、口紅、ファンデーション、皮膚洗浄剤などが挙げられる。
以下に実施例を示し、本発明の実施の形態についてさらに詳しく説明する。もちろん、本発明は以下の実施例に限定されるものではなく、細部については様々な態様が可能であることはいうまでもない。さらに、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、それぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
また、本明細書中に記載された学術文献および特許文献の全てが、本明細書中において参考として援用される。なお、以下の実施例に示す「%」は全て「重量%」である。
〔製造例1;ポリ−γ−L−グルタミン酸の製造〕
Natrialba aegyptica(受託番号:FERM BP-10749)のL乾燥アンプルに、0.4mlのPGA生産用液体培地(22.5% NaCl、2% MgSO4・7H2O、0.2% KCl、3% Trisodium Citrate、1% Yeast Extract、0.75% Casamino acid)を加えて懸濁液を得た。0.2mlの当該懸濁液を、PGA寒天培地(10% NaCl、2% MgSO4・7H2O、0.2% KCl、3% Trisodium Citrate、1% Yeast Extract、0.75% Casamino acid、2% Agar)に接種し、37℃で3日間培養して、シングルコロニーを得た。
次に、5本の18ml容試験管に、それぞれ、3mlのPGA生産液体培地(22.5% NaCl、2% MgSO4・7H2O、0.2% KCl、3% Trisodium Citrate、1% Yeast Extract、
0.75% Casamino acid、pH7.2)を入れ、さらに、上記シングルコロニーを白金耳で1白金耳掻き取り植菌した。植菌後の試験管を、37℃、300rpmで3日間培養して、さらに、得られた培養液0.5mlを、50ml PGA生産液体培地を入れた500ml容坂口フラスコ10本にそれぞれ植菌し、37℃で5日間培養した。培養後、得られた培養液を遠心し、菌体を取り除いて上清を回収した。
次に、回収した上清に3倍量の水を加え希釈した後、1N硫酸でpHを3.0に調整した。pHを調整した後、室温で5時間攪拌した。その後、3倍量のエタノールを加えて遠心分離を行い、沈殿物を回収した。この沈殿物がL−PGAである。
回収したL−PGAを0.1mM Tris−HCl緩衝液(pH8.0)に溶解して、これを、
低分子物質等の不純物を除去するために透析した。次に、透析後の液体に含まれる核酸を除去するために、当該液体に、MgClが1mM、DNaseI(TAKARA社製)が10U/ml、RNaseI(NIPPON GENE社製)が20μg/mlとなるように加えて、37℃で2時間インキュベート
した。次いでタンパク質を除去するために、核酸を除去した後の液体にProteinase K(TAKARA社製)を3U/mlとなるように添加して、37℃で5時間インキュベートしてProteinase K処理を行なった。
Proteinase K処理の後、超純水で透析し、低分子物質を除去した。次に、L−PGAを陰イオン交換樹脂(Q sepharose Fast Flow、GE ヘルスケア バイオサイエンス社製)に
吸着させ、0.5MのNaCl水溶液で洗浄した後、1MのNaCl水溶液で溶出した。得られた溶液を、さらに超純水で透析し、透析後の溶液を凍結乾燥することにより、L−PGAのナトリウム塩(以下、「L−PGA・Na塩」と表記する)を得た。なお、超純水は、MilliQ(Millipore社製の純水製造装置)で作製した。
〔製造例2;ポリ−γ−L−グルタミン酸の分子量分析−1〕
製造例1で得たL−PGA・Na塩の平均分子量を、GPC分析にて測定した。その結果、Mw=7,522,000、Mn=3,704,000、Mw/Mn=2.031であることが確
認された(プルラン換算)。
なお、GPC分析は、以下の条件で行なった。装置:HLC−8220GPC(東ソー社製)、カラム:TSKgel α−M(東ソー社製)、流速:0.6ml/min、溶出液:0.15M NaCl水溶液、カラム温度:40℃、注入量:10μl、検出器:示差屈折計。
〔製造例3;ポリ−γ−L−グルタミン酸の分子量分析−2〕
製造例1において、1.0MのNaCl水溶液溶出した後、さらに、1N HClにを用いて、pHを2.0に調製した以外は、製造例1と同様の操作を行なって得たL−PGA・Na塩の平均分子量をGPC分析により測定した。その結果、Mw=2,888,000、Mn=1,327,000、Mw/Mn=2.176、であることが確認された(プルラン換算)。なお、本製造例におけるGPC分析は、製造例2と同様の操作で行なった。
(官能評価試験1)
試料溶液Aとしては多価アルコールの標準水溶液、試料溶液Bとしては試料溶液Aに0.001%量のポリ−γ−L−グルタミン酸(平均分子量=130万)を添加した溶液をそれぞれ調製し、パネリスト(男6名、女5名)が1mLを顔面及び手の甲、毛髪に塗布し下記の半的基準に基づく官能評価を実施した。結果は表1に示す。その結果、ポリ−γ−L−グルタミン酸は多価アルコールによるべたつき感、髪のキシミ感を改善するのに非常に有効であることが確認された。
判定基準:
◎:11名中9名が良好と評価した。
○:11名中7〜8名が良好と評価した。
△:11名中5〜6名が良好と評価した。
×:11名中4名以下が良好と評価した。
Figure 2009057347
(官能評価試験2)
使用するポリ−γ−L−グルタミン酸の平均分子量の違いが使用感に影響を及ぼすかを評価するために、前記と同様な官能評価試験を実施した。すなわち各濃度(10重量%,20%重量,30重量%)の多価アルコールの標準水溶液に、平均分子量の異なるポリ−γ−L−グルタミン酸をそれぞれ0.01%量添加して溶液を調製した(試料溶液B)。前記官能評価試験と同じパネリストに同じ方法で塗布し、上記と同様の判定基準に基づく官能評価を行った。結果は表2に示す。その結果、ポリ−γ−L−グルタミン酸の平均分子量が大きいほど有効であり、特に100万以上がより好ましいことが明らかになった。
Figure 2009057347
(官能評価試験3)
ポリ−γ−L−グルタミン酸の添加量の違いが使用感に及ぼす影響を評価するために、前記と同様な官能評価試験を実施した。すなわち0.5重量%、5重量%及び20重量%の多価アルコールの標準水溶液に、平均分子量の異なるポリ−γ−L−グルタミン酸を各濃度に添加した溶液を調製した(試料溶液B)。前記官能評価試験と同じパネリストに同じ方法で塗布し上記と同様の判定基準に基づく官能評価を行った。結果は表3〜5のとおりである。
Figure 2009057347
Figure 2009057347
Figure 2009057347
(各種外用剤組成物の製造)
本発明による各種外用剤組成物を製造した。以下にその処方例を示すが、本発明はこれらに限定されるわけではない。
(1)ローションの製造例
次の処方によりローションを製造した。
重量%
1.ソルビット 2
2.1,3−ブチレングリコール 4
3.ポリエチレングリコール1000 1
4.ポリオキシエチレンオレイルエーテル(25E.O.) 2
5.エタノール 10
6.L-PGA又はその塩(平均分子量1,300,000) 0.001
7.精製水 全体で100となる量
(2)乳液の製造例
次の処方により乳液を製造した。
重量%
1.スクワラン 3
2.ワセリン 1
3.ステアリルアルコール 0.3
4.ソルビタンモノステアレート 1.5
5.ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノオレート 3
6.1,3−ブチレングリコール 5
7.L-PGA又はその塩(平均分子量1,300,000) 0.001
8.精製水 全体で100となる量
(3)クリームの製造例
次の処方によりクリームを製造した。
重量%
1.スクワラン 20
2.ミツロウ 5
3.精製ホホバ油 5
4.グリセリンモノステアレート 2
5.ソルビタンモノステアレート 2
6.ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノステアレート 2
7.グリセリン 5
8.L-PGA又はその塩(平均分子量1,300,000) 0.01
9.精製水 全体で100となる量
(4)ボディーソープの製造例
次の処方によりボディーソープを製造した。
重量%
1.ラウリン酸カリウム 15
2.ミリスチン酸カリウム 5
3.プロピレングリコール 5
4.L-PGA又はその塩(平均分子量2,000,000) 0.001
5.pH調整剤 適量
6.精製水 全体で100となる量
(5)シャンプー
次の処方によりシャンプーを製造した。
重量%
1.ラウリル硫酸トリエタノールアミン 5
2.ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸Na 12
3.1,3-ブチレングリコール 4
4.ポリエチレングリコール(PEG−32) 1
5.ラウリン酸ジエタノールアミド 2
6.エデト酸二ナトリウム 0.1
8.L-PGA又はその塩(平均分子量2,000,000) 0.001
9.香料 適量
10.精製水 全体で100となる量
(6)リンス
次の処方によりリンスを製造した。
重量%
1.塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 2
2.セトステアリルアルコール 2
3.ポリオキシエチレンラノリンエーテル 3
4.プロピレングリコール 5
5.L-PGA又はその塩(平均分子量1,300,000) 0.01
6.pH調整剤 適量
7.精製水 全体で100となる量
(7)ヘアートニック
次の処方によりリンスを製造した。
重量%
1.エタノール 50
2.オレイン酸エチル 1
3.ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油 2
4.1,3−ブチレングリコール 3
5.L-PGA又はその塩(平均分子量1,300,000) 0.001
6.精製水 全体で100となる量
(8)浴用剤の製造例
次の処方により浴用剤を製造した。
重量%
1.精製ホホバ油 5
2.ポルオキシエチレンソルビタンモノラウレート 20
3.グリセリンモノステアレート 5
4.流動パラフィン 2
5.ラウリン酸ジエタノールアミド 3
6.グリセリン 5
7.L-PGA又はその塩(平均分子量1,300,000) 0.05
8.精製水 全体で100となる量
保湿作用(1)
試料試験品:実施例で製造したローション
比較1:L-PGAを平均分子量1,300,000のものを使用して製造した上記ローション
比較2:L-PGAを添加しない(精製水で代用)で製造した上記ローション
各種化粧料の使用試験
(1)実施要領
実施例で製造したローション、乳液、シャンプー、リンスを試験品とし、男女パネリスト(全10名)による使用試験を実施した。比較品として各種化粧料の処方中からポリ−γ−L−グルタミン酸をのぞいたもの(精製水)を準備し、これを使用したときの評価を次の基準に従って判定した。結果を表6に示す。
判定基準:
◎:11名中9名が良好と評価した。
○:11名中7〜8名が良好と評価した。
△:11名中5〜6名が良好と評価した。
×:11名中4名以下が良好と評価した。
Figure 2009057347
以上、本発明を実施例に基づいて説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明の化粧料は、多価アルコールが含まれているにもかかわらず、これらに起因する不快なベタツキ感、髪のキシミ感を感じることなく使用でき、しかも安全で保湿効果に優れる快適な使用感の化粧料である。平均分子量が100万乃至350万のポリ−γ−L−グルタミン酸は、多価アルコールが含まれる化粧料の不快な使用感を緩和し、快適な使用感の化粧料に改善することができる。安全性や保湿性にも優れることから、多価アルコールを含む化粧料全般的に応用することが可能であり、産業の発展に大きく寄与できる。

Claims (1)

  1. 多価アルコールを含む化粧料において、平均分子量が100万乃至350万であるポリ−γ−L−グルタミン酸又はその塩を0.00001〜5.0重量%含有することを特徴とする化粧料。
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