JP2009056831A - Weather strip for fixed glass - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、車両用ドアの固定ガラスの周縁に取付けられる固定ガラス用ウエザストリップに関するものである。 The present invention relates to a weather strip for fixed glass that is attached to the periphery of a fixed glass of a vehicle door.
従来、自動車等の車両のドアには固定ガラスが取着されたものがある。この固定ガラスは、当該固定ガラスをシールするための固定ガラス用ウエザストリップがその周縁部に装着された上でドアの開口部に嵌め込まれる。 Conventionally, some doors of vehicles such as automobiles have a fixed glass attached. The fixed glass is fitted into the opening of the door after a fixed glass weatherstrip for sealing the fixed glass is mounted on the peripheral edge thereof.
固定ガラス用ウエザストリップは、固定ガラスが挿入される挿入溝部を内周側に有した断面略コ字状の本体部を備える。当該本体部は、基底部並びに当該基底部の両端から延びる車内側側壁部及び車外側側壁部からなる。 The weather strip for fixed glass includes a main body portion having a substantially U-shaped cross section having an insertion groove into which the fixed glass is inserted on the inner peripheral side. The main body portion includes a base portion and a vehicle inner side wall portion and a vehicle outer side wall portion extending from both ends of the base portion.
ところで、かかる固定ガラス用ウエザストリップの下辺部においては、車外側側壁部と固定ガラスとの間から水が入り込んでしまうことが想定される。そして、水が挿入溝部内に浸入してしまうと、基底部を経て車内側側壁部を伝って水が車内側に滲出するおそれがある。これは、両側壁部と固定ガラスとの隙間がほとんどなく(非常に小さく)、毛細管現象によって少量の水でも上方へ吸い上げられてしまうためである。一方で、水の浸入防止対策として、固定ガラス用ウエザストリップの前記挿入溝部に水抜孔を形成するという技術がある(例えば、特許文献1等参照)。
しかしながら、上記技術では、形状を確保する必要があることから、水抜孔を長手方向にわたって連続的に形成することはできない。換言すれば、水抜孔は、下辺部において部分的に形成せざるを得ない。このため、下辺部の水抜孔が設けられていない部位においては、依然として毛細管現象によって水が上方へ吸い上げられ、車内側に滲出してしまうおそれがある。 However, in the above technique, since it is necessary to ensure the shape, it is not possible to continuously form the drainage hole over the longitudinal direction. In other words, the drain hole must be partially formed in the lower side. For this reason, in the site | part in which the drain hole of the lower side part is not provided, there exists a possibility that water may still be sucked up by a capillary phenomenon and oozes out to the vehicle inner side.
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、水が車内側に滲出してしまうことをより確実に防止することのできる固定ガラス用ウエザストリップを提供することにある。 The present invention has been made to solve the above problems, and an object of the present invention is to provide a weather strip for fixed glass that can more reliably prevent water from seeping out into the vehicle interior. There is.
以下、上記目的を解決するのに適した各手段につき、項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果を付記する。 In the following, each means suitable for solving the above-described object will be described in terms of items. In addition, the effect specific to the means to respond | corresponds as needed is added.
手段1.車両用ドアの開口部に固定される固定ガラスの周縁部に取付けられる固定ガラス用ウエザストリップであって、
基底部並びに当該基底部の両端から延びる車内側側壁部及び車外側側壁部からなり、前記固定ガラスの周縁部が挿入される挿入溝部を内周側に有する断面略コ字状の本体部を備えるとともに、
前記固定ガラスの下辺に対応する下辺部において、
前記基底部には、その所定箇所に、水を下方へ排出可能な水抜孔を設けるとともに、
前記車内側側壁部には、前記固定ガラスの周縁部が挿入された際に前記固定ガラスの車内側面との間で所定の間隙を形成するべく長手方向に延びる凹部を設け、
前記凹部のうち、内周側に位置する上面部をテーパ状に形成したことを特徴とする固定ガラス用ウエザストリップ。
A main body portion having a substantially U-shaped cross section, which includes a base portion and a vehicle inner side wall portion and a vehicle outer side wall portion extending from both ends of the base portion, and has an insertion groove portion into which the peripheral edge portion of the fixed glass is inserted on the inner peripheral side. With
In the lower side corresponding to the lower side of the fixed glass,
The base portion is provided with a water drainage hole at a predetermined portion thereof that can discharge water downward,
The vehicle interior side wall is provided with a recess extending in the longitudinal direction so as to form a predetermined gap with the vehicle interior side of the fixed glass when the peripheral edge of the fixed glass is inserted,
A weather strip for fixed glass, wherein an upper surface portion located on the inner peripheral side of the concave portion is formed in a tapered shape.
上記手段1によれば、固定ガラスの下辺に対応する下辺部において、基底部の所定箇所に水抜孔が設けられる。従って、基本的には、車外側から挿入溝部内に水が浸入したとしても、当該水抜孔から水が排出されることとなる。
According to the said
また、手段1では、前記車内側側壁部には凹部が設けられており、該凹部によって、固定ガラスの周縁部が挿入された際に固定ガラスの車内側面との間で所定の間隙が形成される。従って、万が一前記水抜孔から水が排出されず、毛細管現象により、基底部から水が車内側側壁部及び固定ガラス間の隙間を伝って吸い上げられてしまったとしても、その水が、固定ガラスと凹部との間の空間に停留させられることとなり、それ以上の吸い上げが抑制される。従って、車内側への水の滲出をより確実に防止することができる。
Further, in the
以上のように、手段1では、基底部に設けられた水抜孔と、車内側側壁部に設けられた凹部との相乗的な作用によって車内側への水の滲出を飛躍的に防止できる。
As described above, the
さらに、前記凹部の上面部は、テーパ状に形成される。これにより、製造時の型抜き工程に際して、前記凹部を形成する突部を比較的容易に引き抜くことができるとともに、凹部の変形や破損を防止することができる。その結果、作業性及び歩留まりの向上を図ることができる。 Furthermore, the upper surface part of the said recessed part is formed in a taper shape. Thereby, at the time of the die-cutting process at the time of manufacture, while the protrusion which forms the said recessed part can be pulled out comparatively easily, the deformation | transformation and damage of a recessed part can be prevented. As a result, workability and yield can be improved.
手段2.前記車内側側壁部には、車内側へと延びる車内側リップ部が設けられるとともに、
前記凹部は、前記車内側リップ部に対し、前記車内側側壁部の高さ方向にオフセットした位置に設けられていることを特徴とする手段1に記載の固定ガラス用ウエザストリップ。
Mean 2. The vehicle interior side wall is provided with a vehicle interior lip that extends to the vehicle interior,
2. The weather strip for fixed glass according to
一般に、リップ部が設けられていると、その付け根部分は、リップ部の変形に伴い応力を受けやすい。これに対し、上記手段2によれば、前記凹部は、前記車内側リップ部に対し、前記車内側側壁部の高さ方向にオフセットした位置に設けられている。このため、車内側リップ部が変形したとしても、その付け根部分には凹部が存在しないこととなる。従って、リップ部の変形に伴って凹部が潰れ変形してしまうといった事態を防止できる。その結果、固定ガラス及び凹部間の空間が狭まってしまうことを防止でき、車内側への水の滲出を一層効果的に防止することができる。
Generally, when the lip portion is provided, the base portion thereof is easily subjected to stress as the lip portion is deformed. On the other hand, according to the
手段3.前記凹部は、前記車内側側壁部の高さ方向の1/3以上の領域にわたって形成されていることを特徴とする手段1又は2に記載の固定ガラス用ウエザストリップ。
Means 3. The weather strip for fixed glass according to
上記手段3によれば、凹部が車内側側壁部の高さ方向の1/3以上の領域にわたって形成されていることから、水の停留スペースを十分に確保でき、より確実に車内側への水の滲出を防止できる。
According to the
手段4.前記凹部の深さを0.5mm〜1.5mmとしたことを特徴とする手段1乃至3のいずれかに記載の固定ガラス用ウエザストリップ。
Means 4. The weatherstrip for fixed glass according to any one of
尚、前記凹部の深さとは、車内側側壁部の高さ方向に直交する向きに沿った、前記車内側側壁部の内壁平坦部分(凹部を除外した部分)から凹部までの距離のうち最長の距離をいう。 In addition, the depth of the said recessed part is the longest distance among the distance from the inner wall flat part (part except the recessed part) of the said vehicle inner side wall part to the recessed part along the direction orthogonal to the height direction of the vehicle inner side wall part. Say distance.
上記手段4によれば、凹部の深さが0.5mm〜1.5mmとされている。このため、水の停留スペースをより一層確保することができる。その結果、車内側への水の滲出をより効果的に防止することができる。
According to the said
手段5.前記凹部の外周側における前記車内側側壁部には、前記固定ガラスの周縁部が挿入された際に前記固定ガラスの車内側面に当接可能な車内側側壁リブを設けたことを特徴とする手段1乃至4のいずれかに記載の固定ガラス用ウエザストリップ。 Means 5. The vehicle inner side wall portion on the outer peripheral side of the concave portion is provided with a vehicle inner side wall rib capable of contacting the vehicle inner side surface of the fixed glass when the peripheral edge portion of the fixed glass is inserted. The weatherstrip for fixed glass according to any one of 1 to 4.
上記手段5によれば、凹部の外周側における車内側側壁部には、車内側側壁リブが設けられているため、当該リブを乗り越えて上方へと水が流れてしまうといった事態を起こりにくくすることができる。従って、凹部の方へ毛細管現象で吸い上げられる水の量を極力抑制することができる。その結果、車内側へ水が滲出してしまうのを一層確実に防止することができる。
According to the
手段6.前記車外側側壁部には、前記固定ガラスの周縁部が挿入された際に前記固定ガラスの車外側面に当接可能な車外側側壁リブを設けたことを特徴とする手段1乃至5のいずれかに記載の固定ガラス用ウエザストリップ。
Means 6. Any one of the
上記手段6によれば、車外側側壁部には、車外側側壁リブが設けられているため、車外から前記挿入溝部へと水が浸入してしまうことを抑制できる。これにより、前記凹部の方へと毛細管現象で吸い上げられる水の量を一層抑制することができるため、車内側への水の滲出をより一層確実に防止することができる。 According to the above means 6, since the vehicle outer side wall portion is provided with the vehicle outer side wall rib, it is possible to prevent water from entering the insertion groove portion from the outside of the vehicle. Thereby, since the amount of water sucked up by the capillary phenomenon toward the concave portion can be further suppressed, it is possible to more reliably prevent water from oozing out to the inside of the vehicle.
以下に、一実施形態について図面を参照して説明する。 Hereinafter, an embodiment will be described with reference to the drawings.
図1に示すように、車両としての自動車ボディ1には車両用ドアとしてのフロントドア2が開閉可能に設けられている。また、フロントドア2の前部には固定ガラス3が装着されている。この固定ガラス3は、当該固定ガラス3をシールするための固定ガラス用ウエザストリップ4(図2参照)がその周縁部に装着された上でフロントドア2の固定ガラス用開口部5に嵌め込まれている。なお、図1では自動車ボディ1の左側が示されているが、図2では右側のフロントドア2に取付けられる固定ガラス用ウエザストリップ4が示されている。
As shown in FIG. 1, an
次に固定ガラス用ウエザストリップ4(以下、単に「ウエザストリップ」という)について説明する。ウエザストリップ4は、所定の金型装置によって型成形されている。また、ウエザストリップ4は弾性材料としてのオレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)によって形成されている。
Next, the fixed glass weather strip 4 (hereinafter simply referred to as “weather strip”) will be described. The
より詳しくは、図2に示すように、ウエザストリップ4は、ディビジョンバー8(図1参照)に沿って取付けられる後縦辺部9と、フロントドア2本体部に沿って取付けられる下辺部10と、ドアフレーム11(図1参照)に沿って取付けられる前縦辺部12及び上斜辺部13とにより、固定ガラス3の外周形状に対応した略環状に形成されている。
More specifically, as shown in FIG. 2, the
次に、ウエザストリップ4の断面形状について、特に、本発明の特徴部分である下辺部10を説明する。図3(a)に示すように、下辺部10は、固定ガラス3の周縁部が挿入される挿入溝部15を内周側に具備した断面略コ字状の本体部16を備えている。本体部16は、基底部17並びに当該基底部17の両端から延びる車内側側壁部18及び車外側側壁部19から構成されている。また、基底部17の外周側には厚肉のベース突起部20が設けられ、当該ベース突起部20の先端部にはシールリップ22が突出形成されている。一方で、基底部17の内周側には、固定ガラス3とのシール性を高めるための凸部21が形成されている。尚、固定ガラス3を保持する保持力及び固定ガラス3とのシール性を高めるために、挿入溝部15は、基底部17側よりも開口部側が幅狭となっている。
Next, regarding the cross-sectional shape of the
さらに、車内側側壁部18には、車内側へと延びる車内側リップ部としての第1車内側リップ部24、及び、第2車内側リップ部25が設けられている。第1車内側リップ部24は、第2車内側リップ部25よりも内周側に設けられている。加えて、第2車内側リップ部25の外周側には、車内側へと延出形成された車内側リップ部としての車内側サブシールリップ部27が設けられている。
Further, the vehicle interior
一方で、車外側側壁部19には、車外側へと延びる車外側リップ部26が形成されているとともに、当該車外側リップ部26の外周側には、断面略半円状の突起部29が形成されている。さらに、当該突起部29の外周側には、車外側へと延びる車外側サブシールリップ部28が形成されている。
On the other hand, the vehicle outer
加えて、本実施形態において、車内側側壁部18には、前記固定ガラス3が挿入された際に、固定ガラス3の車内側面との間で所定の間隙を形成すべく、下辺部10の長手方向に延びる凹部31が設けられている。当該凹部31は、内周側に位置する上面部32と、当該上面部32から外周側へと延びる底面部33とを備えている。さらに、本実施形態では、前記上面部32がテーパ状に形成されている。
In addition, in the present embodiment, the longitudinal side of the
加えて、凹部31は、車内側側壁部18の高さ方向に沿って、前記第1、第2車内側リップ部24,25及び前記車内側サブシールリップ部27からオフセットした(離間した、ずれた)位置に設けられている。
In addition, the
また、凹部31の深さDが、0.5mm〜1.5mm(例えば、1.0mm)となるように設定されている。
Moreover, the depth D of the recessed
併せて、凹部31は、前記車内側側壁部18の高さ方向の1/3以上の領域(例えば、2/5の領域)にわたって形成されている。
In addition, the
さらに、図3(b)に示すように、基底部17の所定箇所には、挿入溝部15へと浸入した水を排出するための水抜孔38が貫通形成されている。尚、所定箇所としては、図中のK−K線で示される部分に限らず、複数箇所であってもよい。例えば、基底部17のうち、最も下方に配置される部分に設けることとしてもよい。
Further, as shown in FIG. 3 (b), a
次に固定ガラス3及びウエザストリップ4の固定ガラス用開口部5への取付構造について説明する。
Next, a structure for attaching the fixed
図3(a),(b)に示すように、下辺部10が取付けられるフロンドドア2本体部(図1参照)は、車内側に設けられるインナリンフォース41、車外側に設けられるアウタリンフォース42、前記インナリンフォース41から車外側へと延びるエクステンション43、及び、前記アウタリンフォース42の端部に取着されるアウタパネル44を備えている。これらインナリンフォース41、アウタリンフォース42、エクステンション43、及び、アウタパネル44によって取付溝部45が形成されている。また、フロントドア2の車内側には、ドアトリム46が取着される一方で、車外側には、モール47が取着されている。
As shown in FIGS. 3A and 3B, the
固定ガラス3及びウエザストリップ4の取付手順としては、まず固定ガラス3を挿入溝部15に挿入し、固定ガラス3の全周にウエザストリップ4が装着された状態とする。そして、この状態の固定ガラス3を固定ガラス用開口部5に嵌め込む。
As a procedure for attaching the fixed
取付状態においては、本体部16が取付溝部45内に挿し込まれる。これにより、車内側に関しては、前記第1車内側リップ部24が前記ドアトリム46の内周側面に当接した状態となるとともに、前記第2車内側リップ部25が前記ドアトリム46の外周側面に当接した状態となる。その結果、本体部16及びドアトリム46間がシールされる。一方で、車外側に関しては、固定ガラス3が挿入溝部15に挿入されたことで車外側へと相対移動した突起部29がモール47に当接するとともに、車外側リップ部26がモール47の内周側面に当接した状態となる。これにより、本体部16とモール47との間がシールされる。加えて、前記車内側サブシールリップ部27が前記エクステンション43に当接し、一方で前記車外側サブシールリップ部28がアウタパネル44に当接する。このため、前記本体部16及び前記取付溝部45間がシールされることとなる。さらに、ベース突起部20先端のシールリップ22がエクステンション43に当接した状態となる。
In the mounted state, the
次に、上記の構成を有してなるウエザストリップ4の製造方法について図4(a),(b),(c)を参照して説明する。まず、ウエザストリップ4を成形するために使用される金型装置51について説明する。図4(a)は、金型装置51を示す断面図である。金型装置51は、挿入溝部15を画定するための中板52と、図示しないシリンダ等により中板52に対して相対移動可能に設けられた上可動型53及び下可動型54とを備えている。
Next, a method of manufacturing the
中板52、上可動型53及び下可動型54には、ウエザストリップ4の外形形状に対応した成形面がそれぞれ形成されている。すなわち、中板52については、前記凹部31を形成すべく突部56が設けられており、当該突部56のうち、前記凹部31の上面部32を形成する上面部形成部57はテーパ状に形成されている。また、中板52、上可動型53、下可動型54の成形面によって、ウエザストリップ4を成形するためのキャビティ55が形成される。
Formed surfaces corresponding to the outer shape of the
そして、上記の構成を有してなる金型装置51等によって、次のようにしてウエザストリップ4を成形する。まず、中板52、上可動型53及び下可動型54を所定位置にセットし型閉めする。この状態から図4(b)に示すように、キャビティ55内に、可塑化状態にあるTPOを注入し、充填させる。その後、TPOを固化させる。固化完了後、図4(c)に示すように、上可動型53及び下可動型54をそれぞれ中板52から離間する方向(図4の上下方向)へ動かし、型開きしていき、リップ部24,25,26,27,28等が上・下可動型53,54から抜き出される。その後、中板52を離間する方向(取り外し方向)へと相対移動させる。このとき、前記上面部形成部57を凹部31の上面部32に対して滑らせながら、前記凹部31から前記突部56が抜き出される。このように中板52が取り外されることで、上述したウエザストリップ4が得られる。
And the
以上詳述したように、本実施形態によれば、固定ガラス3の下辺に対応する下辺部10において、基底部17の所定箇所に水抜孔38が設けられる。従って、基本的には、車外側から挿入溝部15内に水が浸入したとしても、当該水抜孔38から水が排出されることとなる。
As described above in detail, according to the present embodiment, the
また、前記車内側側壁部18には凹部31が設けられており、該凹部31によって、固定ガラス3の周縁部が挿入された際に固定ガラス3の車内側面との間で所定の間隙が形成される。従って、万が一前記水抜孔38から水が排出されず、毛細管現象により、基底部17から水が車内側側壁部18及び固定ガラス3間の隙間を伝って吸い上げられてしまったとしても、その水が、固定ガラス3と凹部31との間の空間に停留させられることとなり、それ以上の吸い上げが抑制される。従って、車内側への水の滲出をより確実に防止することができる。
Further, a
すなわち、基底部17に設けられた水抜孔38と、車内側側壁部18に設けられた凹部31との相乗的な作用によって車内側への水の滲出を飛躍的に防止できるのである。
In other words, the
さらに、前記凹部31の上面部32は、テーパ状に形成される。これにより、製造時の型抜き工程に際して、前記凹部31を形成する突部56を比較的容易に引き抜くことができるとともに、凹部31の変形や破損を防止することができる。その結果、作業性及び歩留まりの向上を図ることができる。
Furthermore, the
加えて、凹部31は、車内側側壁部18の高さ方向に沿って、前記第1、第2車内側リップ部24,25及び前記車内側サブシールリップ部27からオフセットした位置に設けられている。これにより、車内側リップ部24,25,27の変形に伴って、凹部31が潰れ変形してしまうことを防止できる。その結果、固定ガラス3及び凹部31間の空間が狭まってしまうことを防止でき、車内側への水の滲出を一層効果的に防止することができる。
In addition, the
さらに、凹部31は、前記車内側側壁部18の高さ方向の1/3以上の領域(例えば、2/5の領域)にわたって形成されている。これにより、水の停留スペースを十分に確保でき、車内側への水の滲出をより確実に防止できる。
Furthermore, the recessed
加えて、凹部31の深さDが、0.5mm〜1.5mm(例えば、1.0mm)となるように設定されているため、水の停留スペースをより一層確保することができる。その結果、車内側への水の滲出をより効果的に防止することができる。
In addition, since the depth D of the
尚、上記実施の形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。 In addition, it is not limited to the description content of the said embodiment, For example, you may implement as follows. Of course, other application examples and modification examples not illustrated below are also possible.
(a)上記実施形態では、フロントドア2の固定ガラス3に装着される固定ガラス用ウエザストリップ4について具体化したが、これに限定されるものではなく、例えばリヤドアの固定ガラス(クウォータウインド)に装着される固定ガラス用ウエザストリップにも適用することもできる。
(A) In the above embodiment, the fixed
(b)上記実施形態では、固定ガラス用ウエザストリップ4をTPOにより構成しているが、エチレン−プロピレン−ジエン共重合ゴム(EPDM)等の他の素材により構成してもよい。
(B) In the said embodiment, although the
(c)上記実施形態では、車内側側壁部18の内壁面のうち、前記凹部31の外周側は平坦に形成されているが、図5に示すように、前記凹部31の外周側に、固定ガラス3の周縁部が挿入された際に前記固定ガラス3の車内側面に当接可能な車内側側壁リブ61を設けることとしてもよい。この場合には、当該車内側側壁リブ61を乗り越えて上方へと水が流れてしまうといった事態を起こりにくくすることができる。従って、凹部31の方へ毛細管現象で吸い上げられる水の量を極力抑制することができる。その結果、車内側へと水が滲出してしまうのを一層確実に防止することができる。
(C) In the above embodiment, of the inner wall surface of the vehicle interior
さらに、車外側側壁部19に、固定ガラス3の周縁部が挿入された際に前記固定ガラス3の車外側面に当接可能な車外側側壁リブ62を設けることとしてもよい。当該車外側側壁リブ62を設けることによって、車外から前記挿入溝部へと水が浸入してしまうことを抑制できるため、車内側へ水が滲出してしまうのをより一層確実に防止することができる
Furthermore, it is good also as providing the vehicle outer
1…車両としての自動車ボディ、2…車両用ドアとしてのフロントドア、3…固定ガラス、4…固定ガラス用ウエザストリップ、5…固定ガラス用開口部、10…下辺部、15…挿入溝部、16…本体部、17…基底部、18…車内側側壁部、19…車外側側壁部、24…車内側リップ部としての第1車内側リップ部、25…車内側リップ部としての第2車内側リップ部、27…車内側リップ部としての車内側サブシールリップ部、31…凹部、32…上面部、38…水抜孔、61…車内側側壁リブ、62…車外側側壁リブ、D…凹部の深さ。
DESCRIPTION OF
Claims (6)
基底部並びに当該基底部の両端から延びる車内側側壁部及び車外側側壁部からなり、前記固定ガラスの周縁部が挿入される挿入溝部を内周側に有する断面略コ字状の本体部を備えるとともに、
前記固定ガラスの下辺に対応する下辺部において、
前記基底部には、その所定箇所に、水を下方へ排出可能な水抜孔を設けるとともに、
前記車内側側壁部には、前記固定ガラスの周縁部が挿入された際に前記固定ガラスの車内側面との間で所定の間隙を形成するべく長手方向に延びる凹部を設け、
前記凹部のうち、内周側に位置する上面部をテーパ状に形成したことを特徴とする固定ガラス用ウエザストリップ。 A weather strip for stationary glass that is attached to a peripheral edge of stationary glass that is secured to an opening of a vehicle door,
A main body portion having a substantially U-shaped cross section, which includes a base portion and a vehicle inner side wall portion and a vehicle outer side wall portion extending from both ends of the base portion, and has an insertion groove portion into which the peripheral edge portion of the fixed glass is inserted on the inner peripheral side. With
In the lower side corresponding to the lower side of the fixed glass,
The base portion is provided with a water drainage hole at a predetermined portion thereof that can discharge water downward,
The vehicle interior side wall is provided with a recess extending in the longitudinal direction so as to form a predetermined gap with the vehicle interior side of the fixed glass when the peripheral edge of the fixed glass is inserted,
A weather strip for fixed glass, wherein an upper surface portion located on the inner peripheral side of the concave portion is formed in a tapered shape.
前記凹部は、前記車内側リップ部に対し、前記車内側側壁部の高さ方向にオフセットした位置に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の固定ガラス用ウエザストリップ。 The vehicle interior side wall is provided with a vehicle interior lip that extends to the vehicle interior,
2. The weather strip for fixed glass according to claim 1, wherein the concave portion is provided at a position offset in a height direction of the vehicle inner side wall portion with respect to the vehicle inner lip portion.
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013199140A (en) * | 2012-03-23 | 2013-10-03 | Toyoda Gosei Co Ltd | Quarter weather strip |
JP2014213794A (en) * | 2013-04-26 | 2014-11-17 | 豊田合成株式会社 | Quarter door weather strip |
JP2016199070A (en) * | 2015-04-07 | 2016-12-01 | 豊田合成株式会社 | Attachment structure of quarter member |
-
2007
- 2007-08-30 JP JP2007223586A patent/JP2009056831A/en active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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