JP2009056418A - 岩石の反応装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】酸性溶液に浸漬された岩石の溶解により形成される酸性反応溶液を岩石に連続して透水させた場合に生じる反応を再現することができる岩石の反応装置を提供する。
【解決手段】第1試料120Aを浸漬させる二酸化炭素溶解溶液を貯留する第1収納容器110Aと、第2試料20Aが収納される第2収納容器10Aと、第3試料120Bを浸漬させる蒸留水を貯留する第3収納容器110Bと、第4試料20Bが収納される第4収納容器10Bと、第1試料120Aと前記二酸化炭素溶解溶液との反応で作製された酸性反応溶液を第2収納容器10Aへ圧送させ、第3試料120Bと前記蒸留水との反応で作製された反応溶液を第4収納容器10Bへ圧送させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、酸性溶液と岩石との反応を検証する反応装置に関し、特に、岩石、あるいは岩石の粉末を二酸化炭素溶解溶液に浸漬させた後の溶液を取り出し、続いて岩石に透水させ地下深部で生じる岩石の反応を検証することで二酸化炭素地中貯留における実環境への影響の評価に用いて好適なものである。
近年、地球温暖化を緩和するために様々な取り組みがなされており、例えば省エネ化や、二酸化炭素(以下;CO)の排出を抑制することなどが行われている。このような取り組みの一つとして、工場や発電所等から排出されるCOを地中に貯留して(CO地中貯留)COの排出量を削減する技術がある(例えば、特許文献1参照)。
図4は、COが地下に貯留された状態の概略断面図である。図4に基づいてCO地中貯留が実施される地下環境について説明する。図に示すように、地表から不透水層202を貫通して帯水層200に達する縦穴201が掘削され、地上には、二酸化炭素を縦穴201に圧送する圧送装置203が設置されている。帯水層200は地下水が存在する地層であり、圧送装置203によりCOが帯水層200に圧送されて貯留され、不透水層202により地上への流出が阻止されている。
ここで、不透水層202を構成する岩石204に割れ目204aが生じている状態で、圧送装置203から帯水層200にCOを圧送し続けると、COが割れ目204aから地表側に向けて漏れ出す虞がある。地下に貯留されるCOは、地下の帯水層200で酸性のCO溶解溶液となることから、長期間、地下にCO溶解溶液が貯留されると、COとの反応により岩石から溶出した元素等が割れ目204aを介して地上の人間の生活圏に影響を及ぼす虞がある。このため、CO地中貯留の実施に先立ち、CO溶解溶液と岩石の反応が地下環境に及ぼす影響を評価・検討することは不可欠となっている。
一方、地中貯留されたCOが地下水に溶解した場合には、地下の岩石から溶出したカルシウム等からなる炭酸塩鉱物に過飽和となった溶液が存在する。圧送装置203によるCOの圧送を停止した状態では、実環境において炭酸塩鉱物に過飽和となれば炭酸塩鉱物は割れ目204aに沈殿して、割れ目204aを塞ぐと考えられる。さらに、COが混入し酸性溶液となった地下水がアルカリ性地下水と混合、あるいは地表付近での急激な減圧によりCOが地下水から遊離する場合、地下水中の炭酸イオンの溶存量が増加し、炭酸塩鉱物が形成される。この結果は地下深部では、岩盤の溶解と沈殿が繰り返され、岩盤に穴が開きCOが漏れ出す場合と、逆に不透水層202からCOが地表側に漏れ出すことを防ぐシール機能が回復することを示している。
たとえ、圧送装置203によるCOの地中貯留が完了したのち、岩盤の溶解が進み不透水層202の割れ目204aを介してCOが漏洩したとしても、割れ目204aが閉塞されるならば、CO地中貯留により地表にCOが漏れ出すリスクを回避できる可能性がある。このため、CO溶解溶液と反応した岩石の状況を分析することでCOの地表への漏れ出しを回避するための技術を確立することが考えられる。
実際には、試験的にCOの地中貯留を行い、一定期間後、COの地中貯留を停止し、更に一定期間経過後、CO溶液により変化した地下の岩石を採取し、採取した岩石の態様を観察することで、岩石の割れ目の閉塞が生じるかを証明することができる。しかし、地下700〜800メートル以深(超臨界COが生成する深度)から割れ目が閉塞している岩石を特定することは困難であるし、仮に特定できたとしても、それを採取するためと採取後には貯留したCOが流出しないように岩盤内に大掛かりな作業を要してしまい、現実的でない。
特開2004−237167号公報(請求項7等)
本発明は、上記状況に鑑みてなされたもので、酸性溶液に浸漬された岩石の溶解により形成される酸性反応溶液を岩石に連続して透水させた場合に生じる反応を再現することができる岩石の反応装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための請求項1に係る本発明の岩石の反応装置は、第1岩石を浸漬させる酸性溶液を貯留する第1収納容器と、第2岩石が収納される第2収納容器と、前記第1収納容器と前記第2収納容器とを接続する接続配管を介して、前記第1岩石と前記酸性溶液との反応で作製された酸性反応溶液を第2収納容器へ圧送させる圧送手段とを具備することを特徴とする。
請求項1に係る本発明では、第1収納容器に収納された第1岩石を酸性溶液に浸漬させ、第1岩石と酸性溶液との反応により得られる酸性反応溶液を第2収納容器に収納された第2岩石に通水させる。これにより、酸性溶液に浸漬された第1岩石の溶解により形成される酸性反応溶液を第2岩石に連続して透水させた場合に生じる反応を再現することができる。
そして、請求項2に係る本発明の岩石の反応装置は、請求項1に記載の岩石の反応装置において、前記接続配管には、フィルターが取り付けられていることを特徴とする。
請求項2に係る本発明では、第1収納容器内で生産された酸性反応溶液はフィルターを介して第2収納容器へ圧送される。このため実環境に応じCO貯留により形成される地下水を第2収納容器内に連続的に通過させることができ実環境をもっとも正確に再現できる。
請求項3に係る本発明の岩石の反応装置は、請求項1又は請求項2に記載の岩石の反応装置において、前記第1収納容器に収納された第1岩石及び前記第2収納容器に収納された第2岩石の温度を設定する温度制御手段を備え、前記温度制御手段は、前記第1収納容器に収納された第1岩石及び前記第2収納容器に収納された第2岩石の温度を実環境に応じた温度に設定することを特徴とする。
請求項3に係る本発明では、第1収納容器及び第2収納容器に収納された第1岩石及び第2岩石は、温度制御手段により、実環境に応じた任意の温度(その前後の任意の温度、さらに明らかに低い温度も含まれる。)に設定、安定に制御される。これにより、収納容器内で生じる反応溶液は実環境で生成される地下水を厳密に再現し、地下深部で促進する化学反応を模擬することができることとなる。
また、請求項4に係る本発明の岩石の反応装置は、請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の岩石の反応装置において、前記第1岩石及び前記第2岩石は、二酸化炭素が地下に貯留される場地層から採掘されるものであり、反応に用いられる前記酸性溶液は、二酸化炭素溶解溶液であることを特徴とする。
請求項4に係る本発明では、二酸化炭素を地中貯留する場合におけるCO飽和溶解溶液と岩石の反応により生成される酸性反応溶液の組成変化と間隙率、透水性の変化を分析することができる。
請求項5に係る本発明の岩石の反応装置は、第1岩石を浸漬させる二酸化炭素溶解溶液を貯留する第1収納容器と、第2岩石が収納される第2収納容器と、第3岩石を浸漬させる蒸留水を貯留する第3収納容器と、第4岩石が収納される第4収納容器と、前記第1収納容器と前記第2収納容器とを接続する第1接続配管を介して、前記第1岩石と前記二酸化炭素溶解溶液との反応で作製された酸性反応溶液を第2収納容器へ圧送させる第1圧送手段と、前記第3収納容器と前記第4収納容器とを接続する第2接続配管を介して、前記第3岩石と前記蒸留水との反応で作製された反応溶液を第4収納容器へ圧送させる第2圧送手段とを具備することを特徴とする。
請求項5に係る本発明では、第1収納容器においては二酸化炭素溶解溶液、第3収納容器においては二酸化炭素を含まない溶液である蒸留水が用いられる。
第1収納容器では第1岩石が二酸化炭素溶解溶液に浸潰されることにより、第1岩石と二酸化炭素溶解溶液とに化学反応が生じ、第2収納容器では、前記化学反応により第1収納容器内で発生した酸性反応溶液を第2岩石に通水させた後、最終段階で通水を停止、排水圧と温度を低下させることで、第2岩石において炭酸塩鉱物を晶出させる。これにより、溶液の貯留により停滞する二酸化炭素溶解溶液と第1岩石とを反応させ、引き続き、第2岩石に連続して酸性反応溶液を通過させることで、実現象で起こる貯留時の閉鎖環境とCO移動時の開放環境を連続的に構築することができ、実現象をもっとも正確に再現することができる。
一方、第3収納容器では、COを含まない蒸留水と第3岩石とに化学反応が生じ、第4収納容器では、前記化学反応により第3収納容器内で発生した反応溶液を第4岩石に通水させる。このように、二酸化炭素溶解溶液を用いる第1収納容器及び第2収納容器と、蒸留水を用いる第3収納容器及び第4収納容器とで並列して岩石の反応を行うので、COの岩石に対する影響の程度を比較することができる。
本発明の岩石の反応装置は、高温下で酸性溶液に浸漬させた岩石から溶出する元素を含有する酸性反応溶液を、引き続き岩石に通水させ酸性反応溶液と岩石の間で化学反応をおこさせ、その後に温度を変化させて形成される溶液と岩石の組成と物性の調査を行い、これと同様、同時に酸性溶液を含まない溶液と岩石を反応させ、酸性溶液の有る場合と無い場合で酸性溶液と岩石の組成と物性を比較するために反応を起こさせることができる岩石の反応装置となる。
以下本発明の実施形態例を図面に基づいて説明する。図1には本発明の一実施形態例に係る岩石の反応システムの概略構成、図2には本発明の一実施形態例に係る岩石の反応装置の全体構成、図3には第1収納容器の断面を示してある。なお、図示の実施形態例は例示であり、本発明は以下の説明に限定されない。
図1に基づいて岩石の反応装置の概略構成を説明する。
図1に示すように、反応装置を構成する各部材は、岩石に反応させる溶液の種別によりA系統、B系統の2つに大別される。A系統は、第1収納容器110Aと第2収納容器10Aとを備えており、各収納容器10A、110Aにはそれぞれ第1試料120A、第2試料20Aが収納されている。また、第1収納容器110Aには純水が貯留されており、試料は純水に浸漬されている。なお、ここでいう試料とは、岩石、あるいは岩石を粉末にした岩石粉である。また、第1収納容器110AにはCOガスタンク130Aが接続されている。
COガスタンク130Aからは、その内部に貯留されたCOガスが第1収納容器110Aに圧入される。圧入されたCOは、第1収納容器110Aに貯留した純水を酸性溶液であるCO飽和溶解溶液に変化させ、第1試料120Aは当該CO飽和溶解溶液に浸漬される。第1試料120Aからは種々の成分がCO飽和溶解溶液に溶出し、当該成分を含むCO飽和溶解溶液(反応溶液)が、COガスタンク130AからのCOガスの圧力により第2収納容器10Aに圧送される。圧送されたCO飽和溶解溶液は、第2収納容器10Aの第2試料20Aに透水し、採水シリンジ70Aを介して採取される。このように、COガスタンク130Aは、第1収納容器110Aに対するCOガス供給源として機能すると共に、第1収納容器110A内のCO飽和溶解溶液を第2収納容器10Aに圧送する第1圧送手段としても機能している。
B系統は、A系統と同じ構成からなり、第3収納容器110Bと第4収納容器10Bとを備えており、各収納容器10B、110Bにはそれぞれ第3試料120B、第4試料20Bが収納されている。また、第3収納容器110Bには蒸留水タンク130Bからの純水が貯留されており、第3試料120Bは純水に浸漬されている。また、第3収納容器110Bには窒素ガス(N)タンク160が接続されており、反応溶液を圧送する圧力源に使用される。
蒸留水タンク130Bからの蒸留水が第3収納容器110Bに供給されると、第3試料120Bは蒸留水に浸漬され、種々の成分が蒸留水に溶出し、当該成分を含む蒸留水(反応溶液)が作製される。そして、Nガスタンク160からのNガス圧力により第3収納容器内110Bの蒸留水が第4収納容器10Bに圧送されるようになっている。圧送された蒸留水は、第4収納容器10Bの第4試料20Bに透水し、採水シリンジ70Bに採取される。
このように、岩石の反応システムでは、A系統ではCO飽和溶解溶液、B系統では蒸留水を用いているので、試料の反応がCOの有無にどの程度影響されるかを検証することが可能となっている。
A系統の構成のうち、B系統の構成と相違する点は、COガスタンク130Aが蒸留水タンク130Bに置き換わり、Nガスタンク160が付加された点である。すなわち、構成としては第1収納容器110Aと第3収納容器110Bとは同一であり、第2収納容器10Aと第4収納容器10Bとは同一であり、岩石の反応に用いる溶液がCO溶液であるか、COを含まない溶液であるかが異なっている。したがって、A系統の構成について詳細に説明し、B系統の構成についてはA系統の構成と同様であるとする。
図2、図3に基づいて反応装置の全体構成を説明する。
図2、図3に示すように、第1収納容器110Aは内部に第1試料120Aが収納されるように形成された円筒形状の容器である。第1収納容器110Aには、台座122を介して第1試料120Aが収納されており、台座122の下方には攪拌子121が設置されている。攪拌子121は磁気回転式のスターラ(図示せず)の磁力により回動し、第1収納容器110Aに貯留されたCO飽和溶解溶液141を攪拌する。
台座122は、第1試料120Aを支持するものである。具体的には、台座122は平板部材である台座部と、台座部に取り付けられた複数の脚部とから構成されている。
台座122の台座部の上面には、第1試料120Aが載置され、台座部の下方には、攪拌子121の回動を阻害しない程度の空間が確保されている。また、台座部には、厚さ方向に貫通する貫通孔が複数個設けられており、攪拌子121により攪拌されるCO飽和溶解溶液141の通り道となっている。この貫通孔は、CO飽和溶解溶液141の攪拌を円滑にするために設けられている。
第1収納容器110Aの開口には、Oリング113が取り付けられ、蓋111が第1収納容器110Aの開口を塞いだ状態で係止されている。第1収納容器110A及び第1収納容器110Aに係止された蓋111の外周にはリング状の固定部材112が嵌合されている。このようにして、第1収納容器110A内は密閉空間が形成されるようになっている。なお、第1収納容器110A及び蓋111は、耐熱・耐食の合金、例えばニッケルを主成分とするハステロイC(登録商標)で形成されている。
また、蓋111には配管131が挿通され、第1収納容器110Aには配管131を介してCOガスタンク130Aが接続されている。
第1収納容器110A内には、あらかじめ用意された実環境に即した溶液が貯留されており、配管131に介装されたバルブ132が開放されると、第1収納容器110A内にCOガスが圧入され、当該溶液にCOガスが溶解してCO飽和溶解溶液141が作成される。所定のCOガスが圧入された後にはバルブ132は閉止される。これにより第1収納容器110A内部には、バルブ132を開放しない限りCO飽和溶解溶液141の出入りができない閉鎖環境が構築される。
また、第1収納容器110A内の圧力は、COガスタンク130Aで加圧するこの圧力により、実環境に応じた圧力に制御される。また、第1収納容器110Aには、圧力ゲージ14が取り付けられており、圧力ゲージ14は、そのCOガスの圧力値を測定して表示し、記録する。
そして、第1収納容器110Aには、内部に収容された第1試料120Aの温度を環境に応じた温度に設定するプログラム制御できる温度制御手段が備えられている。即ち、第1収納容器110Aの外周のヒータ150は、温度制御装置51からの制御信号に基づいて任意の温度に設定され、第1収納容器110Aの第1試料120Aの温度を所定温度に設定する。温度制御装置51が設定する第1試料120Aの所定温度は、実環境に応じた温度と実環境の温度変化に応じた温度を予想した温度が用いられる。実環境に応じた温度としては、例えば、第1試料120Aを採掘した地層における温度の実測値を用い、実環境の温度変化に応じた温度を予想した温度は、実環境の温度以下の温度で実環境〜表層気温までの温度を用いることができる。
第2収納容器10Aは、第2試料20Aを収納している。第1収納容器110Aで形成されたCO飽和溶解溶液141は第1試料120Aを構成する元素を含んでおり、第2試料20Aには、第1収納容器110AからのCO飽和溶解溶液141が圧送されるように構成されている。以下、第1試料120Aを構成する元素が含まれたCO飽和溶解溶液141を酸性反応溶液と称する。
詳言すると、第1収納容器110Aと第2収納容器10Aとは接続配管31で接続されており、また、圧送手段として用いられるCOガスタンク130AからCOガスを第1収納容器110Aに供給することにより、第1収納容器110A内のCOガスの圧力を上昇させ、その圧力で酸性反応溶液を第1収納容器110Aから第2収納容器10Aに圧送する。
また、第2収納容器10Aに圧送される一部の酸性反応溶液は接続配管31に接続された採水シリンジ80により採取され、採取された酸性反応溶液は、第1試料120Aと反応した溶液として分析される。
第2収納容器10Aの下部からは接続配管31を介して第1収納容器110Aで生産された酸性反応溶液が圧送される。この酸性反応溶液は第1収納容器110A、およびCOガスタンク130Aの中に酸性反応溶液に溶存しきれないCOガスが残留しているため、COに飽和した酸性反応溶解溶液となっている。一方、第2収納容器10Aには配管33を介してピストンシリンダ32が接続され、第2試料20Aを透水した酸性反応溶液がピストンシリンダ32によって一定水圧を保ったままで排出される。ピストンシリンダ32の前にはT字継ぎ手73を介して採水シリンジ70Aが設けられ、第1試料120A、および第2試料20Aと反応した溶液が分析のために採取される。
このように、第1収納容器110Aから接続配管31を介して第2試料20Aの下側から上側に向かって酸性反応溶液が通過するため、第2試料20Aは接続配管31から供給される酸性反応溶液と完全に接触することができる。
第2収納容器10Aの筒部には配管41を介して圧力調整手段としての圧縮シリンダ40が接続されている。第2収納容器10Aの内面と遮断部材25との間には流体としてのイオン交換水26が封入され、イオン交換水26は圧縮シリンダ40により所定圧力で第2収納容器10Aの内面と遮断部材25との間に封入される。これにより、遮断部材25により囲まれた第2試料20Aにはイオン交換水26の圧力によって所定圧力が掛けられた状態に調節される。
ここで、圧縮シリンダ40により設定される圧力は、酸性反応溶液に含まれるCOが実験を行う温度において第2収納容器10A内で気化しない圧力以上とし、COガスタンク130Aに注入したCOガスの圧送圧力よりも十分に(最低でも1割以上)大きい圧力であって、酸性反応溶液が第2試料20Aの中を確実に通水する圧力に調節させる。
第2試料20Aが収納される筒状の第2収納容器10Aの上面及び下面にはボルト28、ナット29があり、ボルト28の頂部(上側のボルト28の下端、下側のボルト28の上端)にはナット部材27がそれぞれ固定されている。ナット部材27の対向面にはフィルター21がそれぞれ配され、フィルター21の間に円柱状の第2試料20Aの端面が挟持される。ナット29の調整により、ボルト28を介してナット部材27同士の間隔が調整され、フィルター21の間に第2試料20Aが挟持されて固定される。
そして、ボルト28には貫通流路61が形成されている。下側のボルト28の貫通流路61には接続配管31が接続され、上側のボルト28の貫通流路61には配管33が接続されている。なお、フィルター21、ナット部材27、ボルト28及びナット29は耐熱・耐食の合金、例えばハステロイC(登録商標)で形成されている。ほかの配管はすべて酸性溶液との反応で金属成分が混入しないようにPEEKを使用している。
遮断部材25は、テフロン(登録商標)製のシールテープ22、バイトンゴム(登録商標)(フッ素ゴム)製のスリーブ23及び熱収縮チューブ24から構成される。即ち、第2試料20A及びフィルター21の周囲にシールテープ22が巻き付けられ、第2試料20Aの端面にフィルター21が固定された状態になる。シールテープ22の周囲には筒状のスリーブ23が嵌合され、筒状のスリーブ23の外周側に熱収縮チューブ24が被せられている。スリーブ23の上端開口及び下端開口はフィルター21を覆った状態でナット部材27に弾性接着剤で接着され、第2試料20Aの上面及び下面が外部と遮断される。
遮断部材25が第2試料20Aを取り囲み、遮断部材25の熱収縮チューブ24と第2収納容器10Aの内面との間にイオン交換水26が充填される。第2試料20Aは熱収縮チューブ24、スリーブ23及びシールテープ22の3つの遮蔽材を介して所定の圧力が掛けられる。そして、遮断部材25により第2試料20Aが完全に覆われるので、第2試料20Aを通水する酸性反応溶液とイオン交換水26とが混合することがない。
そして、第2収納容器10Aの外周には第2試料20Aの温度を実環境に応じた温度(その前後の任意の温度も含まれる。)に応じた温度にプログラム制御できる温度制御手段が備えられている。即ち、第2収納容器10Aの外周には複数のヒータ50が上下方向に間隔を空けて取り付けられている。各ヒータ50は、温度制御装置51からの制御信号に基づいてそれぞれが任意の温度に設定され、第2試料20Aの温度は所定温度に設定される。
これにより、第2収納容器10Aに収納される岩石は、実環境の状況に則した温度・圧力でCO飽和溶解溶液141に透水される。CO地中貯留を想定した場所における温度・圧力環境で、第2試料20AのCOによる侵食状況等の反応状況を第2収納容器10Aの中で再現することが可能となっている。
また、図2に示すように、第1収納容器110Aには第2収納容器10Aが接続されている。
第1収納容器110Aと第2収納容器10Aを結ぶ配管、バルブは耐熱、耐食性のあるPEEKでできている。第1収納容器110Aと第2収納容器10Aを結ぶ接続配管31には途中に第1収納容器110A内からの第1試料120Aの混入を防ぐためのフィルター(図示せず)が設けられている。このフィルターはハステロイC(登録商標)でできており、接続配管31の内部で金属などにより酸性反応溶液は変質しない。
この接続により、CO地中貯留を想定した場合、CO地中貯留を実施し終えた後から、COが地下水中に溶解し移動を始めた状況を連続的に模擬することが可能となっている。
更に、COガスタンク130には、制御手段としての制御装置90が接続されており、制御装置90は、COガスタンク130から第1収納容器110AへのCOガスの供給を制御する。そして、第1収納容器110A内で所定の酸性反応溶液が生産された後、第2収納容器10Aへの酸性反応溶液の圧送を行う場合、制御装置90は、COガスタンク130に対しCOガスを供給し、第1収納容器110Aから第2収納容器10Aへ酸性反応溶液の供給を継続させる。なお、B系統については、制御装置90は、Nガスタンク160から第3収納容器110BへのNガスの供給を制御する。すなわち、第3収納容器110B内でCO飽和溶解溶液141が生産された後、第4収納容器10BへのCO飽和溶解溶液141の圧送を行う場合、制御装置90は、第3収納容器110Bに対しNガスを供給し、第3収納容器110Bから第4収納容器10BへCO飽和溶解溶液141の供給を継続させる。
上記構成の岩石の反応装置では、第1収納容器110Aにおける酸性反応溶液の浸漬による第1試料120Aの反応に引き続き、第2収納容器10AにおけるCO飽和溶解溶液141からなる酸性反応溶液の圧送が行われ、閉鎖環境での反応試験からその溶液を用いて開放環境での反応試験が開始される。さらに、第3収納容器110Bと第4収納容器10Bで行われる反応実験はCOを含まないため、COの有無が反応に与える相違を比較することができる。このように、岩石の反応システムでは、A系統(図1参照)においてCOを含む酸性反応溶液を通水しながら行う反応実験と、B系統(図1参照)においてCOを含まない反応溶液を通水しながら行う2つの異なる反応実験ができる。
一般に、岩石中の元素がCO飽和溶解溶液に溶出されると、岩石は脆く、穴があく。岩石の溶解が進み岩盤は溶けるが、溶け出した元素が溶液中で濃度を増すと鉱物に飽和した溶液からはその飽和鉱物が生成する。岩石に含まれる炭酸塩鉱物は、酸性のCO溶液との反応で溶解し易く、アルカリ性のCO溶液内では沈殿し易くなる。炭酸塩鉱物の生成を促進させ、岩石に生じた割れ目を炭酸塩鉱物で閉塞するためには、アルカリ性地下水の存在、もしくは酸性のCO飽和溶解溶液をアルカリ性に変えるための酸性のCO溶液中のCOの遊離が必要となる。上記構成の岩石の反応装置は、このことを検証するのに用いて有用なものである。すなわち、すべての反応が終了した第2収納容器10A、第4収納容器10Bにおいて温度を保持したままで圧力を低下させ、COの溶液からの遊離を促し反応溶液から第2試料20A、第4試料20Bの中に炭酸塩鉱物を沈殿させることができる。
例えば、上記構成の岩石の反応装置を用いた結果、第2試料20Aの間隙に第4試料20Bの間隙に認められない炭酸塩鉱物が発見された場合、CO存在下では炭酸塩鉱物により早く割れ目や岩石の間隙が閉塞することがこのような検証結果から判明することになる。
実際にCOを地下に圧入するに際し、CO飽和溶解溶液が地表に漏れ出すことが防止され、結果的に長期に亘ってCOの圧入を行い得るという判断をし得る。
本発明は、酸性溶液を岩石に透水させた際の反応及び岩石を酸性溶液に浸漬させた際の反応を比較検証する反応装置の産業分野で利用することができる。
本発明の一実施形態例に係る岩石の反応システムの概略構成図である。 本発明の一実施形態例に係る岩石の反応装置の全体構成図である。 反応セルの断面図である。 二酸化炭素が地下に貯留された状態の概略断面図である。
符号の説明
10A、10B 第2収納容器
14 圧力ゲージ
20 岩石
20A 第2試料
20B 第4試料
21 フィルター
22 シールテープ
23 スリーブ
24 熱収縮チューブ
25 遮断部材
26 イオン交換水
27 ナット部材
28 ボルト
29 ナット
31 接続配管
32 ピストンシリンダ
33 配管
40 圧縮シリンダ
41 配管
50 ヒータ
51 温度制御装置
61 貫通流路
70A、70B、80 採水シリンジ
73 T字継ぎ手
90 制御装置
110A 第1収納容器
110B 第3収納容器
111 蓋
112 固定部材
113 リング
120 岩石
120A 第1試料
120B 第3試料
121 攪拌子
122 台座
130 ガスタンク
130A 二酸化炭素(CO)ガスタンク
130B 蒸留水タンク
131 配管
132 バルブ
141 CO飽和溶解溶液
150 ヒータ
160 窒素ガス(N)タンク
200 帯水層
201 縦穴
202 不透水層
203 圧送装置
204 岩石

Claims (5)

  1. 第1岩石を浸漬させる酸性溶液を貯留する第1収納容器と、
    第2岩石が収納される第2収納容器と、
    前記第1収納容器と前記第2収納容器とを接続する接続配管を介して、前記第1岩石と前記酸性溶液との反応で作製された酸性反応溶液を第2収納容器へ圧送させる圧送手段とを具備することを特徴とする岩石の反応装置。
  2. 請求項1に記載の岩石の反応装置において、前記接続配管には、フィルターが取り付けられていることを特徴とする岩石の反応装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の岩石の反応装置において、前記第1収納容器に収納された第1岩石及び前記第2収納容器に収納された第2岩石の温度を設定する温度制御手段を備え、前記温度制御手段は、前記第1収納容器に収納された第1岩石及び前記第2収納容器に収納された第2岩石の温度を実環境に応じた温度に設定することを特徴とする岩石の反応装置。
  4. 請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の岩石の反応装置において、前記第1岩石及び前記第2岩石は、二酸化炭素が地下に貯留される場地層から採掘されるものであり、反応に用いられる前記酸性溶液は、二酸化炭素溶解溶液であることを特徴とする岩石の反応装置。
  5. 第1岩石を浸漬させる二酸化炭素溶解溶液を貯留する第1収納容器と、
    第2岩石が収納される第2収納容器と、
    第3岩石を浸漬させる蒸留水を貯留する第3収納容器と、
    第4岩石が収納される第4収納容器と、
    前記第1収納容器と前記第2収納容器とを接続する第1接続配管を介して、前記第1岩石と前記二酸化炭素溶解溶液との反応で作製された酸性反応溶液を第2収納容器へ圧送させる第1圧送手段と、
    前記第3収納容器と前記第4収納容器とを接続する第2接続配管を介して、前記第3岩石と前記蒸留水との反応で作製された反応溶液を第4収納容器へ圧送させる第2圧送手段とを具備することを特徴とする岩石の反応装置。
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