JP2009055114A - 通信装置、通信システム、転送効率向上方法及び転送効率向上プログラム - Google Patents

通信装置、通信システム、転送効率向上方法及び転送効率向上プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】送信機と受信機が複数の網によって接続されているマルチパス環境において、到着順序保証を行う場合に、少ない順序保証バッファで、転送効率を向上させる。
【解決手段】受信機が送信データを受け取る。ACKの送信契機となった送信データを受信した網を用いて、送信機に折り返しACKを送信する。受信機がACKに基づいて、送信データを再送する。再送発生ごとにカウンタをインクリメントし、受信機から送信されてきたACKに基づいて、カウンタをリセットする。変化したカウンタの情報に基づいて障害リンクと判定した網以外の網へラウンドロビンにより送信データを振り分ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数経路にデータを分散させて帯域拡大を図る通信技術であって、送信機と受信機が複数の網によって接続されているマルチパス環境において、到着順序保証を行う通信装置、通信システム、転送効率向上方法及び転送効率向上プログラムに関する。
従来、送信端末と受信端末の間の通信で用いられる1つの通信フローのデータを複数のフローに分岐させ、その後、元のフローを復元するという通信方法がある。このような通信方法としては、例えば送信端末が属する第1のLAN(Local Area Network)と受信端末が属する第2のLANに、それぞれゲートウェイを設置する方法がある。具体的には、送信端末から送出されたTCP(Transmission Control Protocol)コネクションのデータを、第1のLANのゲートウェイにおいてパケット単位でそれぞれの通信経路に振り分ける。そして、第2のLANのゲートウェイでは複数の通信経路から受信したパケットの順序逆転をTCPのシーケンス番号に従って補正してデータを復元するという方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また従来、複数の通信回線を効率的に利用し、回線利用率を向上させる方法として、端末のTCPに機能を追加することにより、従来1本のTCPコネクションを用いていた通信を複数のTCPコネクションを利用するように変更する方法がある(例えば、特許文献2参照)。この方法では、送信端末と受信端末間の通信で1つの通信フローで行われていた通信を、複数の通信フローに分割して並列的に送る。送信端末から受信端末へとデータを送信する場合、送信端末の通信プロトコルは、1つの通信フローのデータを分割して複数の通信フローに振り分ける。その際、分割した複数の通信フローを元の1つの通信フローに復元するための復元情報として新たなヘッダをTCP/IPパケットに付加して(つまり2系統のシーケンス番号を用いて)、複数の通信フローでデータを送信する。受信端末の通信プロトコルは、複数の通信フローから受信したデータの復元情報を参照し、1つの通信フローを復元する。
特開2000−261478号公報 特開2003−110604号公報
上述した特許文献1に記載の技術及び特許文献2に記載の技術は、ともに遅いパスを経由するパケットが到着するまで、早いパスを経由して到着したパケットが、受信機側の順序保証バッファで待たされてしまうという、ヘッドオブラインブロッキング問題が発生する。上記のヘッドオブラインブロッキング問題が発生すると、転送効率が大幅に低下し、順序保証バッファも大量に必要になる。
更に、特許文献1に記載の技術及び特許文献2に記載の技術は、ともに転送に用いる経路(パス)の中に、他のパスと速度が異なるパスが存在する場合、受信側機器に「速度差×遅延時間差」分の順序保証バッファが必要になる。この「速度差×遅延時間差分の順序保証バッファ」を、パス毎に設置することは、メモリ容量が膨大になるため現実的ではない。このため、バッファあふれによるパケットロスが頻発し、転送効率(性能)が大幅に低下する。
そこで、本発明は、送信機と受信機が複数の網によって接続されているマルチパス環境において、到着順序保証を行う場合に、少ない順序保証バッファで、転送効率を向上させるための通信装置、通信システム、転送効率向上方法及び転送効率向上プログラムを提供することを目的とする。
本発明によれば、第1の装置として受信機と複数の網で接続されている通信装置において、受信機から送信されてきたACKに基づいて、送信データを再送する再送手段と、前記再送手段における再送発生ごとにカウンタをインクリメントし、受信機から送信されてきたACKに基づいて、カウンタをリセットする、動作を網ごとに行う、未着カウント手段と、前記未着カウント手段において変化したカウンタの情報に基づいて障害リンクと判定した網以外の網へラウンドロビンにより送信データを振り分ける送信振分手段と、を備えることを特徴とする通信装置が提供される。
更に、第2の装置として受信機と複数の網で接続されている通信装置において、受信機から送信されてきたACKに基づいて網ごとのRTT、最小RTTを計算する、RTT計算手段と、前記RTT計算手段の計算結果から各網のRTTの偏差を求め、ばらつきの大きな網を障害リンクと判定するばらつき検出手段と、前記ばらつき検出手段において障害リンクと判定された網以外の網へラウンドロビンにより送信データを振り分ける送信振分手段と、を備えることを特徴とする通信装置が提供される。
更に、第3の装置として受信機と複数の網で接続されている通信装置において、受信機から送信されてきたACKに基づいて網ごとのRTT、最小RTTを計算する、RTT計算手段と、各網の最新測定RTTと、各網の最小RTTとの差により網の混雑を推定しレートの制御を行う、網ごとに複数設置されたレート計算手段と、各網のレートの偏差を求め、ばらつきの大きな網を障害リンクと判定するばらつき手段と、前記ばらつき検出手段において障害リンクと判定された網以外の網へラウンドロビンにより送信データを振り分ける送信振分手段と、を備えることを特徴とする通信装置が提供される。
更に、第1のシステムとして送信機と受信機が、複数の網で接続されている通信システムにおいて、前記送信機が請求項1乃至4の何れか1項に記載の通信装置であり、前記受信機が、前記送信機から送信データを受け取る手段と、ACKの送信契機となった前記送信データを受信した網を用いて、前記送信機に折り返しACKを送信するACK送信手段と、を備えることを特徴とする通信システムが提供される。
更に、第1の方法として受信機と複数の網で接続されている通信装置における転送効率向上方法であって、受信機から送信されてきたACKに基づいて、送信データを再送する再送ステップと、前記再送ステップにおける再送発生ごとにカウンタをインクリメントし、受信機から送信されてきたACKに基づいて、カウンタをリセットする、動作を網ごとに行う、未着カウントステップと、前記未着カウントステップにおいて変化したカウンタの情報に基づいて障害リンクと判定した網以外の網へラウンドロビンにより送信データを振り分ける送信振分ステップと、を備えることを特徴とする転送効率向上方法が提供される。
更に、第2の方法として受信機と複数の網で接続されている通信装置における転送効率向上方法であって、受信機から送信されてきたACKに基づいて網ごとのRTT、最小RTTを計算する、RTT計算ステップと、前記RTT計算ステップの計算結果から各網のRTTの偏差を求め、ばらつきの大きな網を障害リンクと判定するばらつき検出ステップと、前記ばらつき検出ステップにおいて障害リンクと判定された網以外の網へラウンドロビンにより送信データを振り分ける送信振分ステップと、を備えることを特徴とする転送効率向上方法が提供される。
更に、第3の方法として受信機と複数の網で接続されている通信装置における転送効率向上方法であって、受信機から送信されてきたACKに基づいて網ごとのRTT、最小RTTを計算する、RTT計算ステップと、各網の最新測定RTTと、各網の最小RTTとの差により網の混雑を推定しレートの制御を行う、網ごとに複数設置されたレート計算ステップと、各網のレートの偏差を求め、ばらつきの大きな網を障害リンクと判定するばらつきステップと、前記ばらつき検出ステップにおいて障害リンクと判定された網以外の網へラウンドロビンにより送信データを振り分ける送信振分ステップと、を備えることを特徴とする転送効率向上方法が提供される。
更に、第4の方法として送信機と受信機が、複数の網で接続されている通信システムにおける転送効率向上方法であって、前記送信機が請求項6乃至9の何れか1項に記載の転送効率向上方法を備え、前記受信機が、前記送信機から送信データを受け取るステップと、
前記受信機が、ACKの送信契機となった前記送信データを受信した網を用いて、前記送信機に折り返しACKを送信するACK送信ステップと、を備えることを特徴とする転送効率向上方法が提供される。
更に、第1のプログラムとして受信機と複数の網で接続されている通信装置における転送効率向上プログラムであって、受信機から送信されてきたACKに基づいて、送信データを再送する再送機能と、前記再送機能における再送発生ごとにカウンタをインクリメントし、受信機から送信されてきたACKに基づいて、カウンタをリセットする、動作を網ごとに行う、未着カウント機能と、前記未着カウント機能において変化したカウンタの情報に基づいて障害リンクと判定した網以外の網へラウンドロビンにより送信データを振り分ける送信振分機能と、をコンピュータに実現させることを特徴とする転送効率向上プログラムが提供される。
更に、第2のプログラムとして受信機と複数の網で接続されている通信装置における転送効率向上プログラムであって、受信機から送信されてきたACKに基づいて網ごとのRTT、最小RTTを計算する、RTT計算機能と、前記RTT計算機能の計算結果から各網のRTTの偏差を求め、ばらつきの大きな網を障害リンクと判定するばらつき検出機能と、前記ばらつき検出機能において障害リンクと判定された網以外の網へラウンドロビンにより送信データを振り分ける送信振分機能と、をコンピュータに実現させることを特徴とする転送効率向上プログラムが提供される。
更に、第3のプログラムとして受信機と複数の網で接続されている通信装置における転送効率向上プログラムであって、受信機から送信されてきたACKに基づいて網ごとのRTT、最小RTTを計算する、RTT計算機能と、各網の最新測定RTTと、各網の最小RTTとの差により網の混雑を推定しレートの制御を行う、網ごとに複数設置されたレート計算機能と、各網のレートの偏差を求め、ばらつきの大きな網を障害リンクと判定するばらつき機能と、前記ばらつき検出機能において障害リンクと判定された網以外の網へラウンドロビンにより送信データを振り分ける送信振分機能と、をコンピュータに実現させることを特徴とする転送効率向上プログラムが提供される。
本発明によれば、送信機と受信機が複数の網によって接続されているマルチパス環境において、ACKが1度も到着しないリンクを障害リンクと判定し、送信時の振り分け先から除外することから、到着順序保証を行う場合に少ない順序保証バッファで、転送効率を向上させることが可能となる。
次に、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
なお、以下の説明においては、1対の送信機と受信機との間の通信を、1フローと定義する。また、あるフローが流れる経路をパスと定義する。例えば、1フローを4つの網(ネットワーク)に分散させて通信する場合は、4パスを用いて通信すると言い、2つのフローを4つの網(ネットワーク)に分散させて通信する場合は、8つのパスを用いて通信するという。ただし以下の説明では、1つのフローに着目して説明を行うため、結果的に網とパスが同義になっている。
(第1の実施の形態)
(構成の説明)
図1を参照して、本実施の形態における構成について説明する。第1の実施形態では、送信機1及び受信機2を備える。
送信機1は、データ送信部11、SEQ付与部12、送信バッファ13、送信振分部14、PHY151〜154、未着カウンタ161〜164、再送タイマ19を備える。
データ送信部11は、受信機2に対して送信するデータを生成し、SEQ付与部12に渡す。なお、一般的にデータ送信部にあたる部分としては、サーバアプリケーションなどが例示できる。
SEQ付与部12は、データ送信部11から受信機2に対して送信するデータを受け取り、前記データを網31〜網34で転送可能な大きさに分割する。そして、分割した個々のデータ(以下パケットと呼ぶ)に対して転送に必要なヘッダや整序番号(シーケンスナンバーともいう、以下SEQと表記する。)を設定し、送信バッファ13に渡す。
送信バッファ13は、FIFO(First-In First-Out)バッファであり、以下の動作をおこなう。
(1)SEQ付与部12からSEQつきのパケットを受け取り格納する。
(2)あらかじめ決められた速度や個数にしたがい、前記パケットの複製を送信振分部14に送る。このとき、再送タイマ19をセットする。
(3)未着カウンタ161〜164より送達確認(ACK)を受け取り、ACKに記載された受信済シーケンスナンバー以下の値の格納パケットを消去する。このとき、再送タイマ19を再セットする。
(4)(3)において、もしACKに記載されたシーケンスナンバーが、前回受信したACKに記載されたシーケンスナンバーと同一である場合は、再送要求(重複ACK)であるとみなし、ACKに記載されたシーケンスナンバー以降のパケットを、(2)と同様あらかじめ決められた速度や個数にしたがい、前記パケットの複製を送信振分部14に再送信する。また、未着カウンタ161〜164に、再送実施を通知する。
(5)再送タイマ19の満了時に、前回受信したACKに記載されたシーケンスナンバー以降のパケットを、(2)と同様あらかじめ決められた速度や個数にしたがい、前記パケットの複製を送信振分部14に再送信する。また、未着カウンタ161〜164に、再送実施を通知する。
送信振分部14は、送信バッファ13から到着したパケットを、ラウンドロビンによりPHY151〜PHY154を通じて網31〜34に順次振り分ける。
PHY151は送信振分部14からパケットを受信し、網31で伝送可能な形式(電気信号、光信号)に変換して、前記パケットを網31に送出する。また逆に、網31からパケットを受信し、未着カウンタ161に転送する。
PHY152〜154は、網32〜34について、PHY151と同様の動作を行う。
未着カウンタ161は、以下に示す動作を行う。
(1)送信バッファ13から再送実施の通知を受信するごとに、カウンタをインクリメントする。そして、カウンタが一定閾値(例えば3)を超えた場合に、送信振分部14に、網31(PHY151)宛の振り分けを停止するよう指示する。
(2)PHY151からACKパケットを受信した場合は、カウンタを0にリセットし、前記ACKを送信バッファ13に転送する。このとき、もし送信振分部14に、網31(PHY151)宛の振り分けを停止するよう指示していた場合は、この指示を解除する。
未着カウンタ162〜164は、網32〜34について、未着カウンタ161と同様の動作を行う。
再送タイマ19は、再送バッファ13からセット要求を受信すると、あらかじめ設定された時間が経過した際に、再送バッファ13に対してタイマ満了通知を行う。
受信機2は、PHY211〜214、取出制御部22、順序バッファ231〜234、ACK送信部24、出力バッファ25、SEQ削除部26、データ受信部27を備える。
PHY211はACK送信部24からパケットを受信し、網31で伝送可能な形式(電気信号、光信号)に変換して、前記パケットを網31に送出する。また逆に、網31からパケットを受信し、順序バッファ231に転送する。
PHY212〜214は、網32〜34について、PHY211と同様の動作を行う。
取出制御部22は、順序バッファ231〜234からの格納完了通知を受け、順序確認手段221を実行する。なお、順序確認手段221の詳細な内容については、後述する。次に、取出制御部22は、SEQの順番に従い、出力バッファ25へのパケット出力を行うように順序バッファ231〜234に指示する。このとき、ACK送信部24に対して、出力バッファ25に転送したパケットのSEQ、順序バッファの番号を通知する。更に、もしも前記パケットのヘッダに前記パケットの送信時刻が含まれているのであれば、前記パケットの送信時刻も通知する。
順序バッファ231は、FIFOバッファであり、網31からパケットを受信して一旦格納し、取出制御部22に格納完了通知を行う。また取出制御部22からの指示に従い、出力バッファ25に格納したパケットを転送する。
順序バッファ231は、網31より到着したパケットのシーケンスナンバーと、前回に網31より到着したパケットのシーケンスナンバーを比較して、今回到着したパケットのシーケンスナンバーが、前回到着したパケットのシーケンスナンバーより小さいか、もしくは同じである場合は、再送が発生したとみなして、格納済パケットをすべて廃棄する。
また、順序バッファ232〜234は、網32〜34に関して、順序バッファ231と同様の動作を行う。
ACK送信部24は、以下の動作を行う。なお本願では出力バッファ25へ1パケット転送が完了する毎に1パケットのACKを送信する1ACK方式を採用する場合についての説明を行うが、N(Nは1以上)個のパケット到着報告を1つのACKでまとめて行うN_ACK方式を用いても良い。
取り出し制御部22から出力バッファ25に転送したパケットのSEQと、パケットが保管されていた順序バッファ番号(つまり網識別子)、さらにパケット送信時刻(もし情報があれば)の通知を受け、前記SEQおよびパケット送信時刻(もし通知があれば)を含む送達確認パケット(以下ACKと示す)を生成する。そして、通知を受けた網識別子に対応する網(網31〜34のいずれか1つ)を用いて、未着カウンタ161〜164のいずれかに通知する。つまり、順序バッファ232から出力バッファ25にパケットを転送した場合は、網32を通じて未着カウンタ162に、ACKを通知する。
出力バッファ25は、FIFOバッファであり、順序バッファ231〜234よりパケットを受け取り格納する。そしてSEQ削除部26から要求があった際に、格納された順にSEQ削除部26に出力する。
SEQ削除部26は、出力バッファ25よりパケットを受け取り、SEQやヘッダを削除して、SEQ削除後のデータをデータ受信部27に転送する。
データ受信部27は、SEQ削除部26よりデータを受信する。なお、データ受信部27は、一般的にはクライアントアプリケーションとも呼ばれる。
網31は、送信機1と受信機2の間を結ぶイーサネット(登録商標)などのネットワークである。なお、図1において網31は1本の線で表現されているが、実際にはリンクの他にスイッチ等が存在しても良い。また、網31、32、33、34はそれぞれ物理的に、もしくはVLAN等で論理的に遮断されており、互いに交わることがない。
網32〜網34は、網31と同様のネットワークである。
(順序確認手段221の動作の説明)
図2の流れ図を参照して、取出制御部22における順序確認手段221について説明する。
順序バッファ231〜234の何れかに1つのパケットが格納されると、取出制御部22に格納完了通知が行われ、順序確認手段221が起動する。(ステップ22101)
順序バッファ231の先頭(出力バッファ25側)に格納されているパケットのSEQを確認する。(ステップ22102)
ステップ22102において確認した順序バッファ231の先頭パケットのSEQ(先頭SEQ)と、取出制御部22が次に出力バッファ25に送信しようとしているSEQ(受信期待SEQ、以下期待SEQと記す)を比較する。(ステップ22103)
ステップ22103において先頭SEQと期待SEQが一致した場合には、順序バッファ231より前記パケットを取り出して、出力バッファ25に送付する。(ステップ22104)
次に、ACK送信部24に対して、送達確認パケット(ACK)の送信を要求する。このACKには期待SEQのSEQが格納され、期待SEQまでの受信と整序が完了したことを送信機1に通知する。(ステップ22105)
期待SEQをインクリメントする。つまり、期待SEQ=期待SEQ+1とする。(ステップ22106)
ステップ22107〜22111は、順序バッファ232に関して、ステップ22102〜22106と同様の動作を行う。
ステップ22112〜22116は、順序バッファ233に関して、ステップ22102〜22106と同様の動作を行う。
ステップ22117〜22121は、順序バッファ234に関して、ステップ22102〜22106と同様の動作を行う。
ステップ22102〜ステップ22121の実行中に、順序バッファから取り出して出力バッファへ送付したパケットの数をカウントし、もし1以上である場合には、再度ステップ22102以降を実行する。もし順序バッファから取り出して出力バッファへ送付したパケットの数が0である場合、つまり出力バッファ23に転送可能な(つまり整序可能な)パケットが、順序バッファ231〜234のいずれにも存在しない場合、動作を終了する。(ステップ22122)
(動作例)
(動作概要)
以下、図1を参照して、本実施の形態における送信機1および受信機2の動作概要を説明する。
送信機1において、データ送信部11が、データ受信部27に対して送信するデータを生成し、SEQ付与部12に送付する。
SEQ付与部12は、データ送信部11からのデータを、網31〜34で転送可能な大きさに分割してヘッダを取り付けてパケットを生成する。さらに受信機2がデータを復元できるよう、パケットに対して整序のためにシーケンスナンバー(SEQ)を割り振り、送信バッファ13に転送する。
送信バッファ13は、SEQ付与部12よりパケットを受け取り一旦格納する。そしてあらかじめ設定された送信レートやウインドウサイズ等に従って、格納したパケットの複製を送信振分部14に送出する。
送信振分部14は、送信バッファ13から受け取ったパケットを、ラウンドロビン等により、PHY151〜154を通じて網31〜34の各網に分散させて送出する。例えばSEQ15のパケットは網31、SEQ16のパケットは網32、SEQ17のパケットは網33、SEQ18のパケットは網34というように、一連のSEQが付加されたパケットを、網31〜34に振り分ける。以降は、SEQ17のパケットが網33に振り分けられた場合を例に説明する。
網33は送信機1から送出されたパケットを、受信機2に送る。
順序バッファ233は、網33から到着したパケットを格納し、取出制御部22に格納完了を通知する。取出制御部22は、順序バッファ233からの格納完了通知を受け、順序確認手段221を起動する。
順序確認手段221は、順序バッファ231〜234の先頭に格納されているパケットのSEQを調べ、次に出力バッファ25に送るべきSEQと一致した場合は、このパケットを取り出して出力バッファ25に送り、ACK送信部に対してACKの送信を要求する。
ここでは以前にSEQ=16まで出力バッファ25に転送完了していたとすると、順序バッファ233の何れかの先頭に、SEQ=17のパケットが格納されていた場合は、これを取り出して出力バッファ25に転送し、SEQ=17のACK送信を要求する。このとき、SEQ=17のパケットは、網33(PHY213,順序バッファ233)を通じて転送されたことも通知する。
ACK送信部24は、取出制御部22から、網33に対してSEQ=17のACKを送信するよう要求を受け、ACKパケットを生成して、PHY213に送信する。
未着カウンタ163は、PHY153からACKパケットを受信し、未着カウンタを0にリセットする。さらに、受信したACKパケットを、送信バッファ13に転送する。
送信バッファ13は、未着カウンタ163より、SEQ=17のACKパケットを受信する。このACKのSEQは前回受信したACKのSEQよりも大きいとすると、当該SEQ(SEQ=17)までのパケットを送信バッファ13から消去する。
(未着カウンタの動作)
動作概要に示したように、受信機2内のACK送信部24は、ACK送信の対象となるパケットを受信した網にのみ、ACKパケットを送信する。つまり、何らかの異常が発生しており、データの流れてこない網に対しては、ACKパケットを送信しない。
ここで、送信機1内の未着カウンタ161〜164は、送信バッファ13から再送発生の通知を受けるごとにカウンタをインクリメントし、ACKを受信するとカウンタを0にリセットする。このため、再送が一定回数(たとえば3回)発生する間に、1度もACKを受信していない場合に、未着カウンタは、当該リンクをパケット送信時の振分け対象から外すよう、送信振分部14に通知する。
上記の動作により、障害発生リンク、つまりACKの到着しないリンクを切り離すことで、Head Of Line Blocking問題の発生を回避し、転送効率を向上できる。
(本実施形態の効果)
次に、本実施の形態の効果について説明する。
本実施の形態に挙げた発明を利用すると、送信機と受信機が複数の網によって接続されているマルチパス環境において、到着順序保証を行う場合に、少ない順序保証バッファで、転送効率を向上させることができる。
これは、前記受信機が、データパケットが到着したPHY(網)に対して、対応するACKパケットを送出し、前記送信機内に、再送発生ごとにカウンタをインクリメントし、ACK到着でカウンタをリセットする未着カウンタを網毎に複数設け、一定回数の再送が発生する間に、ACKが1度も到着しないリンクを障害リンクと判定し、送信時の振り分け先から除外するからである。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態の概要は、網毎にラウンドトリップタイム(RTT)を測定し、各網のRTTの標準偏差を大きく外れる網を、送信時の振分先から除外することで、Head Of Line Blocking問題を回避し、少ない順序保証バッファ容量で高い転送効率を実現するというものである。
(構成の説明)
次に、図3を参照して、本実施の形態における構成について説明する。
第2の実施の形態における送信機1は、第1の実施の形態における送信機1と比較して、未着カウンタ161〜164がRTT計算部161A〜164Aに変わっている点、さらにレート計算部17およびばらつき検出器18を備える点において異なる。
一方、受信機2は、第1の実施の形態における受信機2と同様である。
RTT計算部161Aは、PHY151からACKパケットを受信し、ACKパケットに含まれる送信時刻と、内蔵時計19Aから得られる現在時刻との差分から、網31の往復遅延時間(RTT)を計算し、レート計算部17およびばらつき検出器18に通知する。この際、網31のRTTの最大値(最大RTT)および最小値(最小RTT)も保持する。
RTT計算部162A〜164Aは、網32〜34に関して、RTT計算部161Aと同様の動作を行う。
レート計算部17は、RTT計算部161A〜164AよりRTTの通知を受け、今回通知を受けたRTTと、今回通知を受けた網の最低RTTとの差より、網31〜34のキューイング遅延(すなわち混雑)を計算し、これをもとに送信バッファ13からのパケット送信レート(帯域)を決定し、送信バッファ13に通知する。
レート計算部17における新規レートR’は、Rを現在のレート、αを増加定数、βを減少定数、RTTをRTT計算部より通知を受けたRTT、RTTminをRTT計算部より通知を受けた最小RTT、Tcをレート計算間隔とすると、以下の式で表せる。
R’=R+(α/RTT−β×(RTT−RTTmin)×R/RTT)×Tc
ばらつき検出器18は、RTT計算部161A〜164Aより、網31〜34のRTTの通知を受け、ばらつき(偏差)が一定値以上の網があるばあい、この網を切り離すよう、送信振分部14に指示する。
たとえば網31のRTTが300ms、網32のRTTが310ms、網33のRTTが560ms、網34のRTTが305msであった場合、RTTが他の網と比較して大きい網である網33にパケットを振り分けないよう、送信振分部14に指示する。
たとえば逆に、網31のRTTが300ms、網32のRTTが310ms、網33のRTTが100ms、網34のRTTが305msであった場合に、RTTが他の網と比較して小さい網である網33にパケットを振り分けないよう、送信振分部14に指示する。
内蔵時計19Aは、現在時刻を送信振分部14およびRTT計算部161A〜164Aに通知する。
(発明の効果)
次に、本実施の形態の効果について説明する。
本実施の形態に挙げた発明を利用すると、送信機と受信機が複数の網によって接続されているマルチパス環境において、到着順序保証を行う場合に、少ない順序保証バッファで、転送効率を向上させることができる。
これは、前記受信機が、データパケットが到着したPHY(網)に対して、対応するACKパケットを送出し、前記送信機内に、RTT、最小RTT,最大RTTを計算するRTT計算部を、網毎に複数設け、ばらつき検出器が、RTTの偏差が大きなリンクを、送信振り分け部における送信時の振り分け先から除外するからである。
(第3の実施の形態)
本発明の第3の実施の形態の概要は、網毎のラウンドトリップタイム(RTT)をもとに、網毎に送信レートを算出し、各網の送信レートの偏差を大きく外れる網のレートを強制的に0にすることで、送信時の振分先から除外し、Head Of Line Blocking問題を回避し、少ない順序保証バッファ容量で高い転送効率を実現するというものである。
(構成の説明)
図4を参照して、本実施の形態における構成について説明する。
第3の実施の形態における送信機1は、第2の実施の形態における送信機1と比較して、レート計算部17をフロー毎に用意し、レート計算部171〜174として備えている点において異なる。また、送信振分部14を送信振分部14Aに、送信バッファ13を送信バッファ13Aに変更し、送信振分部14Aは、送信バッファ13Aから指定された網にパケットを転送する点において異なる。
レート計算部171は、RTT計算部161AよりRTTの通知を受け、今回通知を受けたRTTと、今回通知を受けた網の最低RTTとの差より、網31のキューイング遅延(すなわち混雑)を計算し、これをもとに送信バッファ13からの網31に対するパケット送信レート(帯域)を決定し、送信バッファ13Aおよびばらつき検出器18に通知する。
レート計算部171における新規レートR’は、Rを現在のレート、αを増加定数、βを減少定数、RTTをRTT計算部より通知を受けたRTT、RTTminをRTT計算部より通知を受けた最小RTT、Tcをレート計算間隔とすると、以下の式で表せる。
R’=R+(α/RTT−β×(RTT−RTTmin)×R/RTT)×Tc
レート計算部171は、ばらつき検出器18より、転送除外指示を受けると、上記の式によらずレートを強制的に0にし、送信バッファ13Aに通知する。
レート計算部172〜174は、網32〜34に関して、レート計算部171と同様の動作を行う。
送信バッファ13Aは、第2の実施の形態における送信バッファ13と比較して、レート計算部171〜174より通知を受けた網毎の送信レートによりパケットを送出する点において異なる。この際、パケットを転送すべき網も決定し、送信振分部14Aに通知する。
送信振分部14Aは、送信バッファ13Aより通知を受けた網に、受信したパケットを転送する。
ばらつき検出器18Aは、レート計算部171〜174より、網31〜34への送信レートの通知を受け、送信レートのばらつき(偏差)が一定値以上の網がある場合、この網への送信レートを0にするよう、レート計算部171〜174に指示する。
たとえば網31の送信レートが300kbit/sec、網32の送信レートが310kbit/sec、網33の送信レートが560kbit/sec、網34の送信レートが305kbit/secであった場合、送信レートが高い網である網33の送信レートを0にするよう、レート計算部173に指示する。
たとえば逆に、網31の送信レートが300kbit/sec、網32の送信レートが310kbit/sec、網33の送信レートが100kbit/sec、網34の送信レートが305kbit/secであった場合に、送信レートが低い網である網33の送信レートを0にするよう、レート計算部173に指示する。
(発明の効果)
次に、本実施の形態の効果について説明する。
本実施の形態に挙げた発明を利用すると、送信機と受信機が複数の網によって接続されているマルチパス環境において、到着順序保証を行う場合に、少ない順序保証バッファで、転送効率を向上させることができる。
これは、前記受信機が、データパケットが到着したPHY(網)に対して、対応するACKパケットを送出し、前記送信機内に、RTT、最小RTT,最大RTTを計算するRTT計算部と、各網毎の送信レートを決定するレート計算部を、網毎に複数設け、ばらつき検出器が、送信レートの偏差が大きなリンクについて、送信レートを0にすることで、送信レートのばらつきが大きな網を切り離すからである。
以上の実施の形態及び実施例では、パケットという用語を用いて説明を行ったが、フレーム(イーサネットフレーム等)でも同様に実施できる。また、パケットという用語を用いて説明を行った、分割されたデータは、本発明における「送信データ」に相当するものである。
以上好ましい実施の形態及び実施例をあげて本発明を説明したが、本発明は必ずしも上記実施の形態及び実施例に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内において様々に変形して実施することができる。また、当然ながら、以上に述べた実施の形態及び実施例を、相互に組み合わせて実施することもできる。なお、本発明の実施形態における通信システムは、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組合せにより実現することができる。
本発明は、複数の網を利用して大容量のデータを高速転送するイーサネットスイッチやルータ等といった用途に適用できる。また、サーバ間を高速に結ぶネットワークインターフェースカード(NIC)等といった用途にも適用できる。
本発明の第1の実施の形態の構成を示すブロック図である。 順序確認手段221の詳細を示す流れ図である。 本発明の第2の実施の形態の構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施の形態の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 送信機
2 受信機
11 データ送信部
12 SEQ付与部
13 送信バッファ
13A 送信バッファ
14 送信振分部
14A 送信振分部
17 レート計算部
18 ばらつき検出器
18A ばらつき検出器
19 再送タイマ
19A 内蔵時計
22 取出制御部
24 ACK送信部
25 出力バッファ
26 SEQ削除部
27 データ受信部
151 PHY
152 PHY
153 PHY
154 PHY
161 未着カウンタ
162 未着カウンタ
163 未着カウンタ
164 未着カウンタ
161A RTT計算部
162A RTT計算部
163A RTT計算部
164A RTT計算部
171 レート計算部
172 レート計算部
173 レート計算部
174 レート計算部
211 PHY
212 PHY
213 PHY
214 PHY
221 順序確認動作
231 順序バッファ
232 順序バッファ
233 順序バッファ
234 順序バッファ

Claims (13)

  1. 受信機と複数の網で接続されている通信装置において、
    受信機から送信されてきたACKに基づいて、送信データを再送する再送手段と、
    前記再送手段における再送発生ごとにカウンタをインクリメントし、受信機から送信されてきたACKに基づいて、カウンタをリセットする、動作を網ごとに行う、未着カウント手段と、
    前記未着カウント手段において変化したカウンタの情報に基づいて障害リンクと判定した網以外の網へラウンドロビンにより送信データを振り分ける送信振分手段と、
    を備えることを特徴とする通信装置。
  2. 請求項1に記載の通信装置において、
    前記再送手段及び前記未着カウント手段におけるACKに基づいてとは、ACKに記載されているシーケンスナンバーの比較による判断であることを特徴とする通信装置。
  3. 受信機と複数の網で接続されている通信装置において、
    受信機から送信されてきたACKに基づいて網ごとのRTT、最小RTTを計算する、RTT計算手段と、
    前記RTT計算手段の計算結果から各網のRTTの偏差を求め、ばらつきの大きな網を障害リンクと判定するばらつき検出手段と、
    前記ばらつき検出手段において障害リンクと判定された網以外の網へラウンドロビンにより送信データを振り分ける送信振分手段と、
    を備えることを特徴とする通信装置。
  4. 受信機と複数の網で接続されている通信装置において、
    受信機から送信されてきたACKに基づいて網ごとのRTT、最小RTTを計算する、RTT計算手段と、
    各網の最新測定RTTと、各網の最小RTTとの差により網の混雑を推定しレートの制御を行う、網ごとに複数設置されたレート計算手段と、
    各網のレートの偏差を求め、ばらつきの大きな網を障害リンクと判定するばらつき手段と、
    前記ばらつき検出手段において障害リンクと判定された網以外の網へラウンドロビンにより送信データを振り分ける送信振分手段と、
    を備えることを特徴とする通信装置。
  5. 送信機と受信機が、複数の網で接続されている通信システムにおいて、
    前記送信機が請求項1乃至4の何れか1項に記載の通信装置であり、
    前記受信機が、
    前記送信機から送信データを受け取る手段と、
    ACKの送信契機となった前記送信データを受信した網を用いて、前記送信機に折り返しACKを送信するACK送信手段と、
    を備えることを特徴とする通信システム。
  6. 受信機と複数の網で接続されている通信装置における転送効率向上方法であって、
    受信機から送信されてきたACKに基づいて、送信データを再送する再送ステップと、
    前記再送ステップにおける再送発生ごとにカウンタをインクリメントし、受信機から送信されてきたACKに基づいて、カウンタをリセットする、動作を網ごとに行う、未着カウントステップと、
    前記未着カウントステップにおいて変化したカウンタの情報に基づいて障害リンクと判定した網以外の網へラウンドロビンにより送信データを振り分ける送信振分ステップと、
    を備えることを特徴とする転送効率向上方法。
  7. 請求項6に記載の転送効率向上方法において、
    前記再送ステップ及び前記未着カウントステップにおけるACKに基づいてとは、ACKに記載されているシーケンスナンバーの比較による判断であることを特徴とする転送効率向上方法。
  8. 受信機と複数の網で接続されている通信装置における転送効率向上方法であって、
    受信機から送信されてきたACKに基づいて網ごとのRTT、最小RTTを計算する、RTT計算ステップと、
    前記RTT計算ステップの計算結果から各網のRTTの偏差を求め、ばらつきの大きな網を障害リンクと判定するばらつき検出ステップと、
    前記ばらつき検出ステップにおいて障害リンクと判定された網以外の網へラウンドロビンにより送信データを振り分ける送信振分ステップと、
    を備えることを特徴とする転送効率向上方法。
  9. 受信機と複数の網で接続されている通信装置における転送効率向上方法であって、
    受信機から送信されてきたACKに基づいて網ごとのRTT、最小RTTを計算する、RTT計算ステップと、
    各網の最新測定RTTと、各網の最小RTTとの差により網の混雑を推定しレートの制御を行う、網ごとに複数設置されたレート計算ステップと、
    各網のレートの偏差を求め、ばらつきの大きな網を障害リンクと判定するばらつきステップと、
    前記ばらつき検出ステップにおいて障害リンクと判定された網以外の網へラウンドロビンにより送信データを振り分ける送信振分ステップと、
    を備えることを特徴とする転送効率向上方法。
  10. 送信機と受信機が、複数の網で接続されている通信システムにおける転送効率向上方法であって、
    前記送信機が請求項6乃至9の何れか1項に記載の転送効率向上方法を備え、
    前記受信機が、前記送信機から送信データを受け取るステップと、
    前記受信機が、ACKの送信契機となった前記送信データを受信した網を用いて、前記送信機に折り返しACKを送信するACK送信ステップと、
    を備えることを特徴とする転送効率向上方法。
  11. 受信機と複数の網で接続されている通信装置における転送効率向上プログラムであって、
    受信機から送信されてきたACKに基づいて、送信データを再送する再送機能と、
    前記再送機能における再送発生ごとにカウンタをインクリメントし、受信機から送信されてきたACKに基づいて、カウンタをリセットする、動作を網ごとに行う、未着カウント機能と、
    前記未着カウント機能において変化したカウンタの情報に基づいて障害リンクと判定した網以外の網へラウンドロビンにより送信データを振り分ける送信振分機能と、
    をコンピュータに実現させることを特徴とする転送効率向上プログラム。
  12. 受信機と複数の網で接続されている通信装置における転送効率向上プログラムであって、
    受信機から送信されてきたACKに基づいて網ごとのRTT、最小RTTを計算する、RTT計算機能と、
    前記RTT計算機能の計算結果から各網のRTTの偏差を求め、ばらつきの大きな網を障害リンクと判定するばらつき検出機能と、
    前記ばらつき検出機能において障害リンクと判定された網以外の網へラウンドロビンにより送信データを振り分ける送信振分機能と、
    をコンピュータに実現させることを特徴とする転送効率向上プログラム。
  13. 受信機と複数の網で接続されている通信装置における転送効率向上プログラムであって、
    受信機から送信されてきたACKに基づいて網ごとのRTT、最小RTTを計算する、RTT計算機能と、
    各網の最新測定RTTと、各網の最小RTTとの差により網の混雑を推定しレートの制御を行う、網ごとに複数設置されたレート計算機能と、
    各網のレートの偏差を求め、ばらつきの大きな網を障害リンクと判定するばらつき機能と、
    前記ばらつき検出機能において障害リンクと判定された網以外の網へラウンドロビンにより送信データを振り分ける送信振分機能と、
    をコンピュータに実現させることを特徴とする転送効率向上プログラム。
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