JP2009053114A - 分析装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置の小型化を実現できる分析装置を提供すること。
【解決手段】本発明にかかる分析装置1は、動作部によって分析動作が行なわれる場合に、ねじ軸133bを回転してスライダー133aを昇降させて、支え板132によって接続されたホルダー131を昇降することによって、分析動作対象のキュベット21a,21b自体を動作部に対して昇降するため、各動作部ごとに昇降機構を設ける必要がないことから、各動作部ごとに昇降機構を設けた場合よりも分析装置全体を小型化することが可能になる。
【選択図】 図5

Description

この発明は、容器を移動させながら、該容器に保持された液体を分析する分析装置に関する。
従来、血液や体液等の検体を自動的に分析する装置として、試薬が分注されたキュベットに検体を加え、キュベット内の試薬と検体の間で生じた反応を光学的に検出する分析装置が知られている。このような分析装置においては、複数のキュベットを保持した反応テーブルが、検体分注機構、試薬分注機構、攪拌機構、測光機構および洗浄機構の各機構に対して、順次キュベットを移送することによって、一連の分析動作が連続して繰り返し行なわれる(特許文献1参照)。検体分注機構、試薬分注機構、攪拌機構および洗浄機構は、反応テーブルが移送したキュベットに対して、検体ノズル、試薬ノズル、攪拌棒、洗浄ノズルを挿入することによって、各分析動作を行なっている。
特開平3−25368号公報
しかしながら、従来では、検体分注機構、試薬分注機構、攪拌機構および洗浄機構の各機構は、検体分注機構、試薬分注機構、攪拌機構および洗浄機構の各機構自身が昇降することによって、検体ノズル、試薬ノズル、攪拌棒、洗浄ノズルをキュベット内に挿入し各分析動作を行なっていた。このため、従来では、検体分注機構、試薬分注機構、攪拌機構および洗浄機構のそれぞれに対して、各機構を昇降させるモータ、昇降用ベルト、モータ回転伝達用プーリなどの昇降機構を設けなければならず、各機構の昇降動作のために要する部品点数が大きくなってしまうことから、分析装置全体が大型化してしまい、分析装置全体を小型化することが困難であった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、装置の小型化を実現できる分析装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、この発明にかかる分析装置は、容器を移動させながら該容器に保持された液体を分析する分析装置において、前記容器内への所定量の液体の分注、前記容器に保持された液体の攪拌、または、前記容器内部の洗浄の各分析動作を行なう動作部と、前記動作部によって前記分析動作が行なわれる場合に前記分析動作対象の容器を前記動作部に対して昇降する昇降部と、を備えたことを特徴とする。
また、この発明にかかる分析装置は、複数の前記容器を保持する容器保持部をさらに備え、前記昇降部は、前記容器保持部を前記動作部に対して昇降することによって、前記分析動作対象の容器を前記動作部に対して昇降することを特徴とする。
また、この発明にかかる分析装置は、前記昇降部の昇降動作を制御する制御部をさらに備え、前記昇降部は、複数の前記容器のうちの一つを選択的に昇降し、前記制御部は、複数の前記容器のうち前記分析動作対象の容器を選択し、該選択した容器を前記昇降部に昇降させることを特徴とする。
本発明にかかる分析装置は、各分析処理を行なう動作部自体を昇降するのではなく、動作部によって分析動作が行なわれる場合に分析動作対象の容器を動作部に対して昇降する昇降部を備えることによって分析動作対象の容器自体を動作部に対して昇降するため、各動作部ごとに昇降機構を設ける必要がないことから、各動作部ごとに昇降機構を設けた場合よりも分析装置全体を小型化することが可能になる。
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態である分析装置について、血液や尿などの液体検体を分析する分析装置を例に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、図面の記載において、同一部分には同一の符号を付している。
まず、実施の形態について説明する。図1は、実施の形態にかかる分析装置の構成を示す模式図である。図1に示すように、実施の形態にかかる分析装置1は、分析対象である検体および試薬をキュベット21にそれぞれ分注し、分注したキュベット21内で生じる反応を光学的に測定する測定機構2と、測定機構2を含む分析装置1全体の制御を行なうとともに測定機構2における測定結果の分析を行なう制御機構3とを備える。分析装置1は、これらの二つの機構が連携することによって複数の検体の分析を自動的に行なう。なお、キュベット21は、容量が数nL〜数mLと微量な容器であり、測光部18の光源から出射された分析光(340〜800nm)に含まれる光の80%以上を透過する透明素材、例えば、耐熱ガラスを含むガラス、環状オレフィンやポリスチレン等の合成樹脂が使用される。キュベット21は、側壁と底壁とによって液体を保持する水平断面が四角形の液体保持部が形成され、液体保持部の上部に開口を有する四角筒形状のキュベットである。
測定機構2は、図1に示すように、大別して、検体移送部11、検体分注部12、反応テーブル13、試薬庫14、試薬分注部16、攪拌部17、測光部18および洗浄部19を備える。
検体移送部11は、血液を検体として収容した複数の検体容器11aを保持し、図中の矢印方向に順次移送する複数の検体ラック11bを備える。検体移送部11上の所定位置に移送された検体容器11a内の検体は、検体分注部12によって、反応テーブル13上に配列して搬送されるキュベット21に分注される。
検体分注部12は、自身の基端部を通過する鉛直線を中心軸とする回転を自在に行なうアーム12aを備える。このアーム12aの先端部には、検体の吸引および吐出を行なう検体ノズルが取り付けられている。検体分注部12は、図示しない吸排シリンジまたは圧電素子を用いた吸排機構を備える。検体分注部12は、上述した検体移送部11上の所定位置に移送された検体容器11aの中から、検体ノズルによって検体を吸引し、アーム12aを図中時計回りに旋回させ、検体ノズルがキュベット21内に挿入されることによりキュベット21に所定量の検体を吐出して分注を行なう。
反応テーブル13は、複数のキュベット21を保持し、キュベット21内への検体や試薬の分注、キュベット21の攪拌、測光、洗浄および汚れ検出用測光を行なうために各キュベット21を所定の位置まで移送する。この反応テーブル13は、制御部31の制御のもと、図示しない駆動機構が駆動することによって、反応テーブル13の中心を通る鉛直線を回転軸として回動自在である。反応テーブル13の上方と下方には、図示しない開閉自在な蓋と恒温槽がそれぞれ設けられている。さらに、反応テーブル13は、昇降機構を有し、検体分注部12の検体ノズル、試薬分注部16の試薬ノズル、攪拌部17の攪拌棒および洗浄部19の洗浄ノズルなどの各分析動作を行なう機構に対して昇降可能である。
試薬庫14は、キュベット21内に分注される試薬が収容された試薬容器15を複数収納できる。試薬庫14には、複数の収納室が等間隔で配置されており、各収納室には試薬容器15が着脱自在に収納される。試薬庫14は、制御部31の制御のもと、図示しない駆動機構が駆動することによって、試薬庫14の中心を通る鉛直線を回転軸として時計回りまたは反時計回りに回動自在であり、所望の試薬容器15を試薬分注部16による試薬吸引位置まで移送する。試薬庫14の上方には、開閉自在な蓋(図示せず)が設けられている。また、試薬庫14の下方には、恒温槽が設けられている。このため、試薬庫14内に試薬容器15が収納され、蓋が閉じられたときに、試薬容器15内に収容された試薬を冷却し、試薬容器15内に収容された試薬の蒸発や変性を抑制することができる。
試薬分注部16は、検体分注部12と同様に、試薬の吸引および吐出を行なう試薬ノズルが先端部に取り付けられたアーム16aを備える。アーム16aは、自身の基端部を通過する鉛直線を中心軸とする回転を自在に行なう。試薬分注部16は、試薬庫14上の所定位置に移動された試薬容器15内の試薬を試薬ノズルによって吸引し、アーム16aを図中時計回りに旋回させ、反応テーブル13上の所定位置に搬送されたキュベット21内に試薬ノズルを挿入されることにより所定量の試薬を分注する。
攪拌部17は、回転可能である攪拌棒を備え、この攪拌棒がキュベット21内に挿入され回転することによって、キュベット21に保持された液体である検体および試薬の攪拌を行ない、反応を促進させる。
測光部18は、たとえば、所定の測光位置に搬送されたキュベット21にハロゲンランプなどの光源から分析光(340〜800nm)を照射し、キュベット21内の液体を透過した光を分光し、PDAなどの受光素子による各波長光の強度測定を行なうことによって、分析対象である検体と試薬との反応液に特有の波長の吸光度を測定する。
洗浄部19は、洗浄ノズルがキュベット21内に挿入されることによって、測光部18による測定が終了したキュベット21内の混合液を吸引して排出するとともに、洗剤や洗浄水等の洗浄液を注入および吸引することで分析処理が終了したキュベット21内部を洗浄する。この洗浄されたキュベット21は再利用される。
つぎに、制御機構3について説明する。制御機構3は、制御部31、入力部32、分析部33、記憶部34および出力部35を備える。測定機構2および制御機構3が備えるこれらの各部は、制御部31に電気的に接続されている。
制御部31は、CPU等を用いて構成され、分析装置1の各部の処理および動作を制御する。制御部31は、これらの各構成部位に入出力される情報について所定の入出力制御を行い、かつ、この情報に対して所定の情報処理を行なう。
入力部32は、キーボード、マウス等を用いて構成され、検体の分析に必要な諸情報や分析動作の指示情報等を外部から取得する。分析部33は、測光部18によって測定された吸光度に基づいて検体の成分分析等を行なう。
記憶部34は、情報を磁気的に記憶するハードディスクと、分析装置1が処理を実行する際にその処理にかかわる各種プログラムをハードディスクからロードして電気的に記憶するメモリとを用いて構成され、検体の分析結果等を含む諸情報を記憶する。記憶部34は、CD−ROM、DVD−ROM、PCカード等の記憶媒体に記憶された情報を読み取ることができる補助記憶装置を備えてもよい。
出力部35は、ディスプレイ、プリンタ、スピーカー等を用いて構成され、検体の分析結果を含む諸情報を出力する。また、出力部35は、図示しない通信ネットワークを介して外部装置に諸情報を出力する。
以上のように構成された分析装置1では、列をなして順次搬送される複数のキュベット21に対して、検体分注部12が検体容器11a中の検体を分注し、試薬分注部16が試薬容器15中の試薬を分注し、攪拌部17がキュベット21内の液体を攪拌した後に、測光部18が検体と試薬とを反応させた状態の検体の分光強度測定を行い、この測定結果を分析部33が分析することで、検体の成分分析等が自動的に行われる。また、洗浄部19が測光部18による測定が終了した後に搬送されるキュベット21を搬送させながら洗浄することで、一連の分析動作が連続して繰り返し行われる。
つぎに、図2を参照して、図1に示す反応テーブル13に設けられた昇降機構について説明する。図2に示すように、反応テーブル13は、複数のキュベット21を保持するホルダー131を備える。このホルダー131は、図1および図2に示すように、測定機構2上部から見た場合、リング状に形成されており、このリング状のホルダー131の下部は、支え板132になっている。反応テーブル13は、上部から見た場合、リング状となっており、下部から見た場合、円形状となっている。測定機構2のベース部材として、支え板132上には筐体10aが設けられており、ホルダー131の周囲には筐体10bが設けられており、測定機構2内の機構の露出を防止している。この筐体10aと支え板132との間には、支え板132が昇降移動可能であるスペースとして、移動領域S1が設けられている。
そして、反応テーブル13は、昇降機構として、支え板132中央に接続するスライダー133aと、回転可能に設けられたねじ軸133bと、ねじ軸133bに接続してねじ軸133bを回転させるモータ133cとを有する。モータ133cは、筐体10aに固定配置された支柱133dに取り付けられている。ねじ軸133bは、スライダー133a内を貫通しており、スライダー133aとねじ軸133bとは、ボールねじ機構を構成している。また、支え板132外周側の所定部位には、支え板132に接続するスライダー133eと、スライダー133e内部を貫通するとともに筐体10aと接続するガイド用支柱133fとが設けられている。なお、ガイド用支柱133fは、スライダー133eが支え板132の昇降にしたがってそのまま昇降できるように、表面が滑らかなレールなどによって構成されている。
図3を参照して、キュベット21に対する検体分注部12、試薬分注部16、攪拌部17および洗浄部19の各動作部による分析動作処理時における反応テーブルの動作処理について説明する。
図3に示すように、反応テーブル13は、分析動作対象のキュベット21を、このキュベット21に対して分析動作を行なう動作部に対応した位置に移送するため、ホルダー131を回動させてキュベット21を移送し(ステップS2)、所定位置にキュベット21が移送されたと判断した場合にはキュベット21の移送を停止する(ステップS4)。そして、各動作部は、制御部31の制御のもと、所定のキュベット21に対する分析動作を行なうために挿入部材をホルダー131上に移送させる。例えば、キュベット21aに対する検体分注処理およびキュベット21bに対する攪拌処理を行なう場合、検体分注部12は、図2に示す矢印Y1のように検体分注部12における支柱12cが回転してキュベット21a上に検体ノズル12bを移送する。そして、攪拌部17は、図2に示す矢印Y2のように、キュベット21b上に、キュベット21b内を攪拌する攪拌棒17aを移送する。
そして、制御部31は、分析動作処理対象のキュベット21内に動作部の挿入部材を挿入させるために、ホルダー131を上昇させるホルダー上昇処理を行なう(ステップS6)。
具体的に図4を参照して、ホルダー上昇処理について説明する。図4に示すように、制御部31の制御のもと、モータ133cがねじ軸133bを所定の方向に回転させる。このため、矢印Y3のように、ねじ軸133bとボールねじ機構を構成するスライダー133aも上昇する。そして、図5に示すように、このスライダー133aの上昇にしたがい、スライダー133aが接続する支え板132も移動領域S1内を上昇する。この支え板132の上昇にともない、ホルダー131に保持されたキュベット21a,21bも上昇する。この結果、キュベット21a,21b内に、検体分注部12の挿入部材である検体ノズル12b、攪拌部17の挿入部材である攪拌棒17aが挿入されることとなる。なお、矢印Y4に示すように、支え板132の上昇にともなって、支え板132に接続するスライダー133eもガイド用支柱133fに沿ってそのまま上昇するため、スライダー133eに接続する支え板132全体も、外周側と中央側とで傾くことなく筐体10aに対し平行に上昇できる。
次いで、各動作部においては、キュベット21内に挿入された挿入部材を介して、キュベット21内への所定量の検体または試薬を分注する分注処理、キュベット21に保持された液体を攪拌する攪拌処理、または、キュベット21内部を洗浄する洗浄処理の各分析動作処理が行なわれる(ステップS8)。図4および図5に示す場合には、キュベット21aに対する検体分注処理およびキュベット21bに対する攪拌処理が行なわれる。
その後、制御部31は、各動作部における分析動作処理が終了したか否かを判断する(ステップS10)。制御部31は、各動作部における分析動作処理が終了するまでステップS10の判断処理を繰り返し、各動作部における分析動作処理が終了したと判断した場合(ステップS10:Yes)、制御部31は、動作部の挿入部材のキュベット21内への挿入を解除するため、ホルダー131を下降させるホルダー下降処理を行なう(ステップS12)。このキュベット下降処理においては、制御部31の制御のもと、モータ133cが図3に示したキュベット上昇時の回転とは逆方向にねじ軸133bを回転させることによって、スライダー133aを下降させて、ホルダー131を下降させる。この結果、ホルダー131に保持されていたキュベット21も下降するため、キュベット21内に挿入されていた挿入部材の挿入が解除される。
そして、制御部31は、入力部32から入力された指示情報などをもとに分析処理を終了するか否かを判断する(ステップS14)。制御部31は、分析処理を終了しないと判断した場合には(ステップS14:No)、ステップS2に戻り、各動作部の分析動作処理対象であるキュベット21を移送するキュベット移送処理を行なう。一方、制御部31は、分析処理を終了したと判断した場合(ステップS14:Yes)、そのまま分析処理を終了する。
このように、実施の形態においては、反応テーブル13に設けられた昇降機構が、反応テーブル13のホルダー131を検体分注部12、試薬分注部16、攪拌部17および洗浄部19の動作部に対して昇降することによって、分析動作対象のキュベット21を動作部に対して昇降させている。したがって、実施の形態においては、キュベット21が昇降するため、キュベット21に対して各分析動作を行なう動作部自体が昇降する必要がない。
ここで、従来の動作部は、実際の分析動作を行なう挿入部材を分析動作対象のキュベット上に移送した後に、この挿入部材をキュベット内に挿入するために挿入部材を昇降させていた。このため、従来の動作部は、たとえば図6に示す検体分注部のように、検体ノズル12bを分析動作対象のキュベット上などに移送させるために支柱12cを回転させてアーム12aを回転移送する回転機構12qと、検体ノズル12bを分析動作対象のキュベット内に挿入させるために支柱12cを昇降させる昇降機構112pとの双方を備える必要があった。このため、従来では、検体分注機構、試薬分注機構、攪拌機構および洗浄機構のそれぞれに対して、各機構を昇降させるモータ、昇降用ベルト、モータ回転伝達用プーリなどの昇降機構を設けなければならず、各機構の昇降動作のために要する部品点数が大きくなってしまうという問題があった。
なお、図6に示す検体分注部は、一端が検体ノズル12bに接続し、他端が図示しない吸排シリンジに接続する第1チューブ12mを有する。そして、図6に示す検体分注部は、昇降機構112pとして、プーリ112eと接続する昇降用モータ112dと、支柱12cと並行に配置されプーリ112e,112fが掛け渡された昇降用ベルト112gと、昇降用ベルト112gの所定位置に固定されるとともに支柱12cと一体に昇降可能に設けられた移動板112hとを備える。昇降用モータ112dが上昇方向または下降方向に対応する向きで回転した場合、昇降用モータ112dの回転がプーリ112e,112f、昇降用ベルト112g、移動板112hに順次伝達することによって支柱12cが上昇または下降する。また、図6に示す検体分注部は、回転機構12qとして、支柱12cに設けられたプーリ12iと、プーリ12iおよびプーリ12jが掛け渡された回転用ベルト12kと、プーリ12jに接続するとともに装置本体の不動部分に固定された回転用モータ12lとを備える。回転用モータ12lが時計回りまたは反時計回りに対応する向きで回転した場合、回転用モータ12lの回転がプーリ12j、回転用ベルト12k、プーリ12iに順次伝達することによって支柱12cが時計回りまたは反時計周りに回転する。
従来の分析装置に対し、実施の形態にかかる分析装置1においては、反応テーブル13に昇降機構を設け、分析動作対象のキュベット21を動作部に対して昇降しているため、各動作部自体が昇降する必要がない。したがって、本実施の形態にかかる分析装置においては、検体分注部12、試薬分注部16、攪拌部17、測光部18および洗浄部19のそれぞれに対して、各機構を昇降させるモータ、昇降用ベルト、モータ回転伝達用プーリなどの昇降機構を設ける必要がない。たとえば検体分注部12においては、図7に示すように、検体ノズル12bを分析動作対象のキュベット上などに移送させるために支柱12cを回転させてアーム12aを回転移送する回転機構12qのみを備えていれば足りる。このため、本実施の形態においては、検体分注部12の構成として、図6に示す従来の検体分注部において必要であった検体ノズル12bを分析動作対象のキュベット内に挿入させるために支柱12cを昇降させる昇降機構112pを削除した構成とすることができる。
このように、本実施の形態においては、反応テーブル13に昇降機構を設け、動作部によって分析動作が行なわれる場合に、キュベット21を保持するホルダー131を昇降することによって分析動作対象のキュベット21自体を検体分注部12、試薬分注部16、攪拌部17および洗浄部19の各動作部に対して昇降している。このため、実施の形態によれば、検体分注部12、試薬分注部16、攪拌部17および洗浄部19ごとに各機構を昇降させるモータ、昇降用ベルト、モータ回転伝達用プーリなどの昇降機構を設ける必要がない。したがって、本実施の形態においては、各機構の昇降動作に要する部品点数を削除することができるため、各動作部ごとに昇降機構を設けた場合よりも分析装置全体の小型化を図ることが可能になる。
なお、本実施の形態として、キュベット21を保持するホルダー131ごと各動作部に対して昇降することによって、各分析動作対象のキュベット21を動作部に対して昇降する場合を例に説明したが、これに限ることはなく、複数のキュベット21のうち各動作部の分析動作対象のキュベット21を選択的に昇降するようにしてもよい。たとえば磁石の反発力を利用してキュベット21を昇降するようにしてもよい。この場合、図8に示すように、筐体210a,210bに設けられた反応テーブルは、各キュベット21の下方に電磁石2131,2132をそれぞれ備えたホルダー213を備える。電磁石2131は、ホルダー213底壁に固定して配設されており、電磁石2132は、ホルダー213内を昇降できるように電磁石2131上に設けられている。なお、このホルダー213は、測定機構2上部から見た場合、リング状に形成されている。
図9および図10を参照して、図8に示すキュベット21c,21dのうち、検体分注対象であるキュベット21dを昇降する場合を例に説明する。まず、図9に示すように、制御部31は、電磁石2131,2132がそれぞれ引き合うように、各電磁石2131をS極化し、各電磁石2132をN極化することによって、ホルダー213内に各キュベット21が確実に保持された状態で、反応テーブル13に対してキュベット21の移送処理を行なわせる。たとえばこの場合、検体分注位置にキュベット21dが移送される。
そして、制御部31は、検体分注対象であるキュベット21d下方の電磁石2131,2132がそれぞれ反発するように、図10に示すように、電磁石2132をN極からS極にする。この結果、検体分注対象であるキュベット21d下方において、S極化された電磁石2132と電磁石2131との間に反発力が発生する。検体分注対象であるキュベット21d下方においては、電磁石2131はホルダー213底壁に固定されているため、発生した反発力の作用によって、電磁石2132は矢印Y21のように上昇する。この検体分注対象であるキュベット21d下方の電磁石2132の上昇にともなって、矢印Y22のように、電磁石2132上のキュベット21dは上昇する。この結果、キュベット21d内に、検体分注部12の挿入部材である検体ノズル12bが挿入されることとなる。
なお、ホルダー213開口部に突起部213aを設けることによって、電磁石2132のホルダー213外への飛び出しを確実に防止してもよい。また、電磁石2131,2132間に生じる反発力の強度を調整することによって、キュベット21の上昇する高さを調節することができる。そして、キュベット21d内の検体ノズル12dの挿入を解除させる場合には、制御部31は、電磁石2132をN極化してキュベット21dを下降させればよい。この場合、N極化された電磁石2132とS極である電磁石2131との間で発生した引力によって、電磁石2132がホルダー213内に下降し、これにともない電磁石2131上のキュベット21dもホルダー213内に下降し、キュベット21d内の検体ノズル12dの挿入が解除される。
図8〜図10に示すように、各キュベット21の下方にそれぞれ電磁石2131,2132を設けつることによって複数のキュベット21のうちの一つを選択的に昇降できるホルダー213を用い、さらに、制御部31が、複数のキュベット21のうち分析動作対象の容器を選択し、該選択したキュベット21を、該選択したキュベット21下方の電磁石2131,2132を同極とすることによって電磁石2132に上昇させて、この電磁石2132上のキュベット21を動作部に対して上昇させてもよい。また、制御部31は、上昇させたキュベット21下方の電磁石2131,2132を異極とすることによって、電磁石2132を下降させて、この電磁石2132上のキュベット21を動作部に対して下降させてもよい。このように、磁石の反発力を利用して分析動作対象のキュベット21のみを選択的に昇降する場合には、図2に示すホルダー131を昇降する場合のように構成が大きな昇降機構を設ける必要がなく、昇降機構の大きさを小さくすることができるため、さらに分析装置全体の小型化を図ることが可能になる。
また、上記実施の形態で説明した分析装置1は、あらかじめ用意されたプログラムをコンピュータシステムで実行することによって実現することができる。このコンピュータシステムは、所定の記録媒体に記録されたプログラムを読み出して実行することで分析装置の処理動作を実現する。ここで、所定の記録媒体とは、フレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、MOディスク、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」の他に、コンピュータシステムの内外に備えられるハードディスクドライブ(HDD)などのように、プログラムの送信に際して短期にプログラムを保持する「通信媒体」など、コンピュータシステムによって読み取り可能なプログラムを記録する、あらゆる記録媒体を含むものである。また、このコンピュータシステムは、ネットワーク回線を介して接続した管理サーバや他のコンピュータシステムからプログラムを取得し、取得したプログラムを実行することで分析装置の処理動作を実現する。
実施の形態にかかる分析装置の構成を示す模式図である。 図1に示す反応テーブルの構造を説明する図である。 キュベットに各動作部による分析動作処理時における図1に示す反応テーブルの動作の処理手順を示すフローチャートである。 図1に示す反応テーブルの上昇処理を説明する図である。 図1に示す反応テーブルの上昇処理を説明する図である。 従来の検体分注部の要部構成を説明する図である。 図1に示す検体分注部の要部構成を説明する図である。 図1に示す反応テーブルの他の構造を説明する図である。 図7に示す反応テーブルの上昇処理を説明する図である。 図7に示す反応テーブルの上昇処理を説明する図である。
符号の説明
1 分析装置
2 測定機構
3 制御機構
11 検体移送部
11b 検体ラック
11a 検体容器
12 検体分注部
12a,16a アーム
12b 検体ノズル
12c 支柱
12i,12j,112e,112f プーリ
12k 回転用ベルト
12l 回転用モータ
12m チューブ
13 反応テーブル
14 試薬庫
15 試薬容器
16 試薬分注部
17 攪拌部
17a 攪拌棒
18 測光部
19 洗浄部
21 キュベット
31 制御部
32 入力部
33 分析部
34 記憶部
35 出力部
112p 昇降機構
112g 昇降用ベルト
112h 移動板
112d 昇降用モータ
112g 昇降用ベルト
112h 移動板
112p 回転機構
131,213 ホルダー
132 支え板
133a,133e スライダー
133b ねじ軸
133c モータ
133d 支柱
133f ガイド用支柱
2131,2132 電磁石

Claims (3)

  1. 容器を移動させながら該容器に保持された液体を分析する分析装置において、
    前記容器内への所定量の液体の分注、前記容器に保持された液体の攪拌、または、前記容器内部の洗浄の各分析動作を行なう動作部と、
    前記動作部によって前記分析動作が行なわれる場合に前記分析動作対象の容器を前記動作部に対して昇降する昇降部と、
    を備えたことを特徴とする分析装置。
  2. 複数の前記容器を保持する容器保持部をさらに備え、
    前記昇降部は、前記容器保持部を前記動作部に対して昇降することによって、前記分析動作対象の容器を前記動作部に対して昇降することを特徴とする請求項1に記載の分析装置。
  3. 前記昇降部の昇降動作を制御する制御部をさらに備え、
    前記昇降部は、複数の前記容器のうちの一つを選択的に昇降し、
    前記制御部は、複数の前記容器のうち前記分析動作対象の容器を選択し、該選択した容器を前記昇降部に昇降させることを特徴とする請求項1に記載の分析装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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