JP2009052520A - 4サイクルegr混合式ガスエンジン - Google Patents

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裕一 清水
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晋亮 村上
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Abstract

【課題】副室式着火装置を備えたガスエンジンにおいて、ノッキングの発生時を抑制し、ガスエンジンの燃焼状態としての筒内圧力を正確に制御し、失火又は消炎の発生時を抑制して、健全な燃焼を行い得る4サイクルEGR混合式ガスエンジンを提供する。
【解決手段】ガス量調整弁を備えたガスミキサーからの混合気を給気弁を介してシリンダ内に供給し、燃焼室上方の副室式着火装置により混合気に着火せしめて燃焼せしめるように構成され、排気ガス通路からEGRガスとして給気通路の合流部に還流させて混合気に混入する4サイクルEGR混合式ガスエンジンにおいて、ガス量調整弁109を備えたガスミキサー110の下流側にEGRガスの合流部2を設け、ガス供給弁1を給気行程の上死点後少なくとも給気行程の前半において開弁するように構成し、且つ該EGRガス供給弁1と前記ガス量調整弁109との2つの弁を開閉制御するように構成したことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、空気と燃料ガスとを混合してなるガスミキサーを備え、ガスエンジンの排気ガス通路から排気ガスの一部を、EGRガスとして、ガスミキサーの下流部に設置された給気通路の合流部に還流させて混合気に混入する4サイクルEGR混合式ガスエンジンに関する。
ガスエンジンは、一般に燃料ガスと空気とを予混合して燃焼室に送り込み、着火装置により発生した着火火炎によって着火燃焼せしめるようにして希薄混合気燃焼を行っているため、失火や燃焼不良とともに部分的燃焼等に伴うノッキングが発生しやすいことが知られている。
そして、前記ノッキングの発生を抑制する技術として、該ガスエンジンの排気ガス通路から排気ガスの一部をEGRガスとして、給気通路の合流部に還流させて前記混合気に混入するいわゆるEGRガスを利用することが有効であることもよく知られており、たとえば特許文献1(特開平2004−144052号公報)もこれに属するものである。
特許文献1においては、1個の燃料噴射弁と点火プラグとを備えた直接噴射式ガスエンジンにおいて、給気弁の開閉時期を可変機構によってずらし、EGRガスを先にシリンダ内に流入させるようにしたので、混合気とEGRガスとの成層化によって、ポンピングロスを低減しながら空燃比を常に理論空燃比近傍に保ち、良好な燃焼を行える。また、三元触媒が使えるので、クリーンNOx触媒が不要となり、リッチスパイクによる燃費の悪化を防止でき、コストダウンが図れ、排気浄化の効果が大きいことを特徴としている。
特開平2004−144052号公報
前記のように、ノッキングの発生を抑制する技術として、ガスエンジンの排気ガス通路から排気ガスの一部をEGRガスとして給気通路の合流部に還流させて、混合気に混入することが有効ではあるが、副室式着火装置を備えたガスエンジンでは、EGRガスを新気中に導入する場合、着火が不安定要因となるため、EGRガスの分布を成層化させ、前記副室式着火装置の近傍にはEGRガスを分布させないことが必要となる。
前記の要請に対し、特許文献1(特開平2004−144052号公報)おいては、1個の燃料噴射弁と点火プラグとを備えた直接噴射式ガスエンジンにおいて、給気弁の開閉時期を可変機構によってずらし、EGRガスを給気(混合気)よりも先に、シリンダ内に流入させるようにしたので、混合気とEGRガスとの成層化によって、ポンピングロスを低減しながら空燃比を常に理論空燃比近傍に保ち、良好な燃焼を行えるように構成している。
即ち、特許文献1は1個の燃料噴射弁と点火プラグとを備えた直接噴射式ガスエンジンを対象としており、給気弁の開閉時期を可変機構によってずらしてEGRガスを混合気よりも先にシリンダ内に供給して混合気とEGRガスとの成層化ガスを形成し、この成層化ガスと1個の燃料噴射弁と点火プラグとの共働によって、ポンピングロスを低減しながら燃焼改善を行っているにとどまっている。
一方、副室式着火装置を備えたガスエンジンでは、EGRガスを新気中に導入する場合、EGRガスの侵入により着火が不安定要因となるために、EGRガスの分布を成層化させて前記副室式着火装置の近傍にはEGRガスを分布させないことが必要となる。
また、前記特許文献1では、給気弁の開閉時期を可変機構によってずらしてEGRガスを混合気よりも先にシリンダ内に供給して混合気とEGRガスとの成層化ガスを形成しているため、可変バルブタイミング機構が必要になり、装置が大型複雑化する。
従って、副室式着火装置を備えたガスエンジンは、前記特許文献1の手段とは別個の手段で、且つきわめて簡単な手段でもって、EGRガスの分布を成層化させて前記副室式着火装置の近傍にはEGRガスを分布させないようにして、ノッキングの発生時での制御、ガスエンジンの燃焼状態としての筒内圧力制御、前記ガスエンジンの失火又は消炎の発生時での制御等の制御を行うことを必要とする。
本発明はかかる従来技術の課題に鑑み、副室式着火装置を備えたガスエンジンにおいて、ノッキングの発生時を抑制し、ガスエンジンの燃焼状態としての筒内圧力を正確に制御し、失火又は消炎の発生時を抑制して、健全な燃焼を行い得る4サイクルEGR混合式ガスエンジンを提供することを目的とする。
本発明はかかる目的を達成するもので、ガス量調整弁によるガス量の調整により空気と燃料ガスとを混合してなるガスミキサーを備え、該ガスミキサーからの混合気を給気通路及び給気弁を介してシリンダ内に供給し、燃焼室の上方に設置された副室式着火装置からの着火火炎により、前記混合気に着火せしめて燃焼せしめるように構成された4サイクルガスエンジンであって、該ガスエンジンの排気ガス通路から排気ガスの一部をEGRガスとして合流部に還流させて前記混合気に混入する4サイクルEGR混合式ガスエンジンにおいて、
前記ガス量調整弁を備えたガスミキサーの下流側に前記EGRガスの合流部を設け、EGRガス供給弁を給気行程の上死点後少なくとも給気行程の前半において開弁するように構成し、且つ該EGRガス供給弁と前記ガス量調整弁との2つの弁をそれぞれ開閉制御するように構成したことを特徴とする(請求項1)。
そして、前記EGRガス供給弁は、次のように作動する。
(1)前記EGRガス供給弁は、前記ガスエンジンのノッキングの発生時には該EGRガス供給弁の開期間を所定期間よりも長くする(請求項2)。
(2)前記EGRガス供給弁は、前記ガスエンジンの燃焼状態としての筒内圧力が、筒内圧力の所定値よりも高いときには前記EGRガス供給弁の開期間を所定期間よりも長く、また前記筒内圧力の所定値よりも低いときには前記EGRガス供給弁の開期間を所定期間よりも短くする(請求項3)。
(3)前記EGRガス供給弁は、前記ガスエンジンの消炎の発生時には該EGRガス供給弁の開期間を所定期間よりも短くする(請求項4)。
(4)前記EGRガス供給弁は、前記ガスエンジンの失火の発生時には該EGRガス供給弁を閉弁する(請求項5)。
さらに、前記EGRガス供給弁は、具体的には次のように作動するのが好ましい。
(1)前記EGRガス供給弁は、EGRガス供給弁を給気行程の上死点後10°〜70°の範囲に開設定される(請求項6)
(2)前記EGRガス供給弁は、EGRガス供給弁をEGRガスの供給量が前記ガスエンジンの全給気量の20〜40%に設定される(請求項7)。
本発明によれば、ガスミキサーからの混合気を、ガスエンジンの燃焼室の上方に設置された副室式着火装置からの着火火炎により、ガスミキサーからの混合気に着火せしめて燃焼せしめるように構成され、排気ガス通路から排気ガスの一部をEGRガスとして給気通路の合流部に還流させて前記混合気に混入する4サイクルEGR混合式ガスエンジンにおいて、
前記ガス量調整弁を備えたガスミキサーの下流側に前記EGRガスの合流部を設け、EGRガス供給弁を給気行程の上死点後少なくとも給気行程の前半において開弁するように構成し、且つ該EGRガス供給弁と前記ガス量調整弁との2つの弁をそれぞれ開閉制御するように構成したので(請求項1)、
ガス量調整弁を備えたガスミキサーと、該ガスミキサーの下流側にEGRガス供給弁により開閉されるEGRガスの合流部を設けて、EGRガス供給弁によりEGRガスの供給、遮断時期を制御し且つ該EGRガス供給弁を給気行程の上死点後少なくとも給気行程の前半において開弁するように構成するとともに、ガス量調整弁をも前記EGRガス供給弁とともに作動させる。
この場合、前記EGRガス供給弁は、好ましくはEGRガス供給弁を給気行程の上死点後10°〜70°の範囲に開設定され(請求項6)、また前記EGRガス供給弁をEGRガスの供給量が前記ガスエンジンの全給気量の20〜40%に設定される(請求項7)。
従って、本発明によれば、EGRガス供給弁を、給気行程の上死点後少なくとも給気行程の前半において開弁するように構成することにより、少なくとも給気行程の前半においては、シリンダ内のピストン頂面に近接する下部分にはEGRガスが供給されることとなり、次いで副室式着火装置に近い上部分には新気(混合気)が供給される。
副室を有したガスエンジンのような大型シリンダ内においては、シリンダ内のガス流が大きなスワール流となりやすいため、シリンダ中央部において、給気行程の前半部と後半部のそれぞれの供給に対してEGRガス流と混合気の流れとが成層が形成されやすい。
従って、シリンダ内は下部分にEGRガスが、副室式着火装置に近い上部分に新気(混合気)が供給された成層化ガスの形態となり、副室式着火装置に近い上部分に新気(混合気)が分布しているため、EGRガスが副室式着火装置に混入することがなく、且つ高温となって着火性が良好となり、かかる副室式着火装置からの着火火炎により、シリンダ内の混合気は確実に着火燃焼できる。
そして、EGRガス供給弁の開弁によりEGRガスのシリンダ内への供給を制御し、EGRガス供給弁の閉弁によりEGRガスの供給停止時期を制御することにより、EGRガスのシリンダ内への供給、遮断を自在に制御でき、またガス量調整弁の開弁時期及び閉弁時期を制御することにより燃料ガスの供給時期及び供給量を自在に制御できる。
このように、EGRガス供給弁と燃料ガスのガス量調整弁との、2つの弁を相関連させて開閉制御することにより、EGRガスのシリンダ内への供給、遮断と燃料ガスの供給時期及び供給量を相関連させて適正な量に制御することが可能となる。
従って、ガスエンジンのノッキングの発生時には該EGRガス供給弁の開期間を所定期間よりも長くする(請求項2)ようにすれば、EGRガスの供給量が増加してシリンダ内の燃焼ガス温度が低下して、ノッキングの発生を回避できるとともに、EGRガスの供給量の増加により燃焼ガス温度が低下してNOxの発生量が低減する。
また、前記ガスエンジンの燃焼状態としての筒内圧力の検出値が、筒内圧力の所定値即ち適正筒内圧力よりも高いときには、EGRガス供給弁の開期間を所定期間よりも長くする(請求項3)ことにより、EGRガスの供給量を増加させて燃焼温度を下げて筒内圧力の上昇を抑える。
また、筒内圧力の検出値が、筒内圧力の所定値即ち適正筒内圧力よりも低いときには、EGRガス供給弁の開期間を所定期間よりも短くして(請求項3)、EGRガス量を低下させることにより燃焼温度を上げて筒内圧力を上昇させる。
前記ガスエンジンの消炎の発生時には、EGRガス供給弁の開期間を所定期間よりも短くする(請求項4)ことにより、EGRガス量を低下させるとともに、燃料ガスのガス量調整弁の開度または開弁期間を長くして新気(混合気)の量を増大して燃焼温度を上昇させて消炎の発生を防止する。
さらに、前記ガスエンジンの失火の発生時には、燃料ガスのガス供給を遮断するため、EGRガス供給弁も閉じてEGRガスの供給を遮断する(請求項5)。
以下、本発明を図に示した実施例を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
図1は、本発明の実施例に係る4サイクルEGR混合式ガスエンジンの全体構成図、図2は前記EGR混合式ガスエンジンのシリンダ内の給気充填状態を示す概略断面図である。
図3はEGRガス流量制御装置の制御ブロック図、図4はガス流量制御装置の制御フローチャート、図5はタイマー時間線図である。
図1〜2において、符号100で示されるエンジンは多シリンダの4サイクルガスエンジンであり、シリンダ102a内に往復摺動自在に嵌合されたピストン102、該ピストン102の往復動をコネクチングロッド113を介して回転に変換するクランク軸112を備えている。
また、前記ガスエンジン100は、ピストン102の上面とシリンダ102aの内面との間に区画形成される燃焼室101、該燃焼室101に接続される給気ポート103及び給気管103a、該給気ポート103を開閉する給気弁104を備え、さらに前記燃焼室101に接続される排気ポート105及び排気管105a、該排気ポート105を開閉する排気弁106を備えている。
前記給気管103aの途中にはガスミキサー110が設置され、燃料ガス管111からガス量調整弁109を通して供給された燃料ガスと図示しない過給機から供給された圧縮空気(過給機を備えない場合は無過給空気)とを該ガスミキサー110で混合し、この混合気を前記給気ポート103及び給気弁104を通して燃焼室101に供給する。
符号107で示される着火装置は、この例では副室内に軽油等のパイロット燃料107aを噴射ノズル107bにより噴射して着火燃焼させ、この燃焼火炎を前記燃焼室101に噴出するパイロット噴射装置で構成されている。
前記ガス量調整弁109を備えたガスミキサー110の下流側の給気管103aには、前記EGRガス合流部2が設けられている。該EGRガス合流部2には、圧力調整装置4で給気圧力よりも高い圧力に調整されたEGRガスが、EGRガス供給弁1により開弁タイミングを制御されて供給されるようになっている。
前記EGRガスは、各シリンダの排気管105a毎に設けられ、開閉ダンパ駆動装置7により駆動される開閉ダンパ8により開閉されるEGRガス主管3aを通して、EGRクーラ6で冷却され、フィルター5で異物を除去し、前記圧力調整装置4で給気圧力よりも高い圧力に調整され、各シリンダのEGRガス管3及びEGRガス供給弁1に供給されるようになっている。
ガスエンジン100の、各シリンダ筒内圧力は筒内圧力センサ9で計測され、EGRガス流量制御装置10に入力される。また、前記EGRガス流量制御装置10にはクランク角検出器12によって検出されたガスエンジン100のクランク角の検出値が、エンジン負荷検出器13によって検出されたガスエンジン100のエンジン負荷の検出値が入力される。
符号10で示されるEGRガス流量制御装置は、前記筒内圧力センサ9からの各シリンダ筒内圧力の検出値及びクランク角検出器12からのクランク角の検出値、およびエンジン負荷検出器13からのエンジン負荷の検出値に基づき後述する制御、演算を行いその結果を開閉ダンパ駆動装置7、EGRガス供給弁1、ガス量調整弁109にそれぞれ入力する。
図2〜4において、筒内圧力センサ9では、シリンダ内圧力の時間変化を検出してEGRガス流量制御装置10の燃焼状態判定機構15に入力する。燃焼状態判定機構15において、シリンダ内圧力の時間変化から燃焼状態パラメータのシリンダ内圧力が目標値内にあるかを判定し(図4のステップ(1))する。
範囲内にない場合には、シリンダ内圧力のパラメータが目標値以内になるようにタイマー17の調整を行い、このときのタイマー17の調整基準時間をT=0とする(図4のステップ(2))。
給気弁104が開いた給気行程(図4のステップ(3))において、クランク角検出器12からのクランク角検出値に基づき、カム軸回転角(クランク軸回転角)が給気上死点近傍かを判定する(図4のステップ4))。
給気行程においては、給気弁104が開き、前記のように、燃料ガスと図示しない過給機から供給された圧縮空気(過給機を備えない場合は無過給空気)とを該ガスミキサー110で混合し、この混合気を前記給気ポート103及び給気弁104を通して燃焼室101に供給される。
一方、前記燃焼状態判定機構15にて、燃焼状態が通常と判断した場合には、EGRガス流量制御装置10によって、要求されたガス量が過不足なく供給されるように開閉ダンパ駆動装置7を制御して、開閉ダンパ8を開閉作動する。この開閉ダンパ8は、図1に示すように各シリンダからの排気管105aの集合後に取り付けられている。
開閉ダンパ駆動装置7が作動すると、排気管105a内の排気ガスの一部は、EGRガスとして、前記のようにして開閉ダンパ8を通り、EGRクーラ6にて冷却され、フィルター5で異物が除去され、圧力調整装置4で給気圧力以上の圧力に昇圧されて、各シリンダのEGRガス管3に供給される。
ここで、EGRガス流量制御装置10は、EGRガス供給弁1を、給気行程の上死点後少なくとも給気行程の前半において開弁するように構成している(図4のステップ(5))。
つまり、図2に示されるように、少なくとも給気行程の前半においては、シリンダ内のピストン頂面に近接する下部分30にはEGRガス(容積Vi)が供給されることとなり、次いで副室式着火装置に近い上部分31には新気(混合気)(容積V1)が供給される。
この場合、前記EGRガス供給弁1は、好ましくはEGRガス供給弁1を給気行程の上死点後10°〜70°の範囲に設定するのがよい。また、前記EGRガス供給弁1をEGRガスの供給量が前記ガスエンジンの全給気量の20〜40%に設定するのがよい。
従って、かかる実施例によれば、燃焼室内(シリンダ内)101は、下部分30にEGRガスが、副室式の着火装置107に近い上部分31に新気(混合気)が供給された成層化ガスの形態となり、副室式の着火装置107に近い上部分31に新気(混合気)が分布しているため、EGRガスが副室式着火装置に混入することがなく、且つ高温となって着火性が良好となり、かかる副室式の着火装置107からの着火火炎により、燃焼室内(シリンダ内)101の混合気は確実に着火燃焼できる。
図3において、EGR弁開時期算出器16及びEGR弁閉時期算出器18が備わっており、これらのEGR弁開時期算出器16及びEGR弁閉時期算出器18は、タイマー17により開閉制御される。また、図4のステップ(4)において、給気上死点近傍と判定されると、EGR弁開時期算出器16からの開弁時期信号で開作動し、タイマー17からのタイマー信号がカウントアップされた時点でEGR弁閉時期算出器18からの閉弁時期信号によって閉作動されるようになっている(図4のステップ(5)、(6)、(7))。
即ち、前記EGR弁開時期算出器16によりEGRガス供給弁1を適正時期に開弁させてEGRガスの燃焼室内101への供給時期を制御し、タイマー17のカウントにより適正時期にEGR弁閉時期算出器18を作動させてEGRガス供給弁1の閉弁時期を制御する(図4のステップ(7))。そして、その後、ガス量調整弁109によって燃料ガスの供給が制御され(図4のステップ(8))。
さらに、タイマー17のカウントによりガス量調整弁109の開閉時期及び開閉期間を制御されるようになって、ガス量調整弁109がEGRガス供給弁1の閉弁と連動して制御されるようになっている。
図5は、タイマー17のセットの一例を示し、T1がEGRガス供給弁1の開弁時期、T2がEGRガス供給弁1の閉弁時期、TがEGRガス供給弁1の開弁期間を示す。
従って、EGRガス供給弁1の開弁時期と閉弁時期との関連から、燃焼室内(シリンダ内)101へのEGRガス供給量(図2の容積Vi)を制御し、前記ガス量調整弁109の開閉時期との関連から、燃焼室内101への新気(混合気)供給量(図2の容積V1)を制御する。
即ち、EGRガス供給弁1の開弁によりEGRガスの、燃焼室内101への供給を制御し、EGRガス供給弁1の閉弁によりEGRガスの供給停止時期を制御することにより、EGRガスのシリンダ内への供給、遮断を自在に制御できる。またガス量調整弁109の開弁時期及び閉弁時期を制御することにより燃料ガスの供給時期及び供給量を自在に制御できる。
従って、前記EGRガス供給弁1と燃料ガスのガス量調整弁109との、2つの弁を相関連させて開閉制御することにより、EGRガスのシリンダ内への供給、遮断と燃料ガスの供給時期及び供給量を相関連させて適正な量に制御することが可能となる。
上記実施例によれば、ガスエンジン100のノッキングの発生時には、前記EGRガス流量制御装置10により、EGRガス供給弁1の供給開弁期間を所定期間よりも長くするように開閉のタイミングと、その間の期間を、EGR弁開時期算出器16、EGR弁閉時期算出器18、タイマー17からの信号で制御する。
このようにすれば、EGRガス供給弁1の供給開弁期間を長くすることにより、EGRガスの供給量が増加して、シリンダ内の燃焼ガス温度が低下して、ノッキングの発生を回避できる。それとともに、EGRガスの供給量の増加により燃焼ガス温度が低下してNOxの発生量が低減する。
また上記実施例によれば、前記ガスエンジン100の燃焼状態としての筒内圧力センサ9で計測される筒内圧力の検出値が、筒内圧力の所定値即ち適正筒内圧力よりも高いときには、EGRガス供給弁1の供給開弁期間を所定期間よりも長くすることにより、EGRガスの供給量を増加させて燃焼温度を下げて筒内圧力の上昇を抑えることができる。
また、前記筒内圧力の検出値が、筒内圧力の所定値即ち適正筒内圧力よりも低いときには、EGRガス供給弁1の開弁期間を所定期間よりも短くして、EGRガス量を低下させることにより燃焼温度を上げて筒内圧力を上昇させることもできる。
また上記実施例によれば、前記ガスエンジン100の失火又は消炎の発生時には、EGRガス供給弁1の開弁期間を所定期間よりも短くすることにより、EGRガス量を低下させるとともに、燃料ガスのガス量調整弁109の開度または開期間を長くして新気(混合気)の量を増大して燃焼温度を上昇させ失火又は消炎の発生を防止することもできる。
なお、上記実施例での所定期間とは、ノッキングの発生や、失火や、消炎が生じない正常燃焼状態において設定される開弁期間をいい、また開弁タイミングによって制御する説明をしたが、開弁の開度によって制御してもよい。
本発明によれば、副室式着火装置を備えたガスエンジンにおいて、ノッキングの発生時を抑制し、ガスエンジンの燃焼状態としての筒内圧力を正確に制御し、失火又は消炎の発生時を抑制して、健全な燃焼を行い得る4サイクルEGR混合式ガスエンジンを提供できる。
本発明の実施例に係る4サイクルEGR混合式ガスエンジンの全体構成図である。 前記実施例における前記EGR混合式ガスエンジンのシリンダ内の給気充填状態を示す概略断面図である。 前記実施例におけるEGRガス流量制御装置の制御ブロック図である。 前記実施例におけるガス流量制御装置の制御フローチャートである。 前記実施例におけるタイマー時間線図である。
符号の説明
1 EGRガス供給弁
2 EGRガス合流部
3 EGRガス管
4 圧力調整装置
5 フィルター
6 EGRクーラ
7 開閉ダンパ駆動装置
8 開閉ダンパ
9 筒内圧力センサ
10 EGRガス流量制御装置
12 クランク角検出器
13 エンジン負荷検出器
100 ガスエンジン
101 燃焼室
102 ピストン
102a シリンダ
103 給気ポート
103a 給気管
104 給気弁
105 排気ポート
105a 排気管
106 排気弁
107 副室式の着火装置
109 ガス量調整弁
110 ガスミキサー
111 燃料ガス管
112 クランク軸

Claims (7)

  1. ガス量調整弁によるガス量の調整により空気と燃料ガスとを混合してなるガスミキサーを備え、該ガスミキサーからの混合気を給気通路及び給気弁を介してシリンダ内に供給し、燃焼室の上方に設置された副室式着火装置からの着火火炎により、前記混合気に着火せしめて燃焼せしめるように構成された4サイクルガスエンジンであって、該ガスエンジンの排気ガス通路から排気ガスの一部をEGRガスとして合流部に還流させて前記混合気に混入する4サイクルEGR混合式ガスエンジンにおいて、
    前記ガス量調整弁を備えたガスミキサーの下流側に前記EGRガスの合流部を設け、EGRガス供給弁を給気行程の上死点後少なくとも給気行程の前半において開弁するように構成し、且つ該EGRガス供給弁と前記ガス量調整弁との2つの弁をそれぞれ開閉制御するように構成したことを特徴とする4サイクルEGR混合式ガスエンジン。
  2. 前記EGRガス供給弁は、前記ガスエンジンのノッキングの発生時には該EGRガス供給弁の開期間を所定期間よりも長くすることを特徴とする請求項1記載の4サイクルEGR混合式ガスエンジン。
  3. 前記EGRガス供給弁は、前記ガスエンジンの燃焼状態としての筒内圧力が、筒内圧力の所定値よりも高いときには前記EGRガス供給弁の開期間を所定期間よりも長く、また前記筒内圧力の所定値よりも低いときには前記EGRガス供給弁の開期間を所定期間よりも短くすることを特徴とする請求項1記載の4サイクルEGR混合式ガスエンジン。
  4. 前記EGRガス供給弁は、前記ガスエンジンの消炎の発生時には該EGRガス供給弁の開期間を所定期間よりも短くすることを特徴とする請求項1記載の4サイクルEGR混合式ガスエンジン。
  5. 前記EGRガス供給弁は、前記ガスエンジンの失火の発生時には該EGRガス供給弁を閉弁することを特徴とする請求項1記載の4サイクルEGR混合式ガスエンジン。
  6. 前記EGRガス供給弁は、EGRガス供給弁を給気行程の上死点後10°〜70°の範囲に開設定されたことを特徴とする請求項1記載の4サイクルEGR混合式ガスエンジン。
  7. 前記EGRガス供給弁は、EGRガス供給弁をEGRガスの供給量が前記ガスエンジンの全給気量の20〜40%に設定されたことを特徴とする請求項1記載の4サイクルEGR混合式ガスエンジン。
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