JP2009049560A - Ipルーティング安定化方法、そのプログラムおよび境界ルータ - Google Patents

Ipルーティング安定化方法、そのプログラムおよび境界ルータ Download PDF

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Abstract

【課題】光パスを再構成可能な光ネットワークにおいて、GMPLSを導入しなくても、光パスの再構成によるIPルーティングの安定性を確保する。
【解決手段】光ネットワーク1の境界ルータ4は、各境界ルータ4の物理的な接続関係を保持する物理網インスタンス部と、各境界ルータ4にIPトンネルを確立し、このIPレイヤの接続関係を保持するIP網インスタンス部とを備え、IP網2のIPルータ5に対し、IP網インスタンス部で交換されている経路情報のみを広告することで、光パス6が再構成された場合でも、IP網2のIPルータ5からは同じ安定したトポロジに見えるようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、コアネットワークとして光ネットワークを持つIP(Internet Protocol)網におけるルーティング技術に関する。
コアネットワークとして光ネットワークを持つネットワークにおいて、この光ネットワークにROADM(再構成可能なOADM、Reconfigurable Optical Add/Drop Multiplexer)やOXC(光クロスコネクト、Optical cross Connect)等、遠隔からスイッチングの構成を変更可能な伝送機器が導入されつつある。これに伴い、上位レイヤであるIP網のトラフィック交流に応じて、この光ネットワークにおいて最適な光パスを提供し、光ネットワークを効率的に運用するVNT(仮想ネットワークトポロジ、Virtual Network Topology)が検討されている(非特許文献1参照)。
しかし、このようなVNTにおいて光パスの変更(再構成)を頻繁に行うと、IP網の隣接ルータ(IP網ネイバー)が常に変化するように見え、IP網のルータにおいて経路の再計算が頻繁に実施されることになる。このように、頻繁に経路の再計算が実施されると、IP網のルーティングの不安定さが引き起こされる。
このような問題に対して、従来、(1)IP網のルーティングプロトコルのパケットをGMPLS(Generalized Multi Protocol Label Switcing)の制御プレーンを通す技術や、(2)GMPLSで定義されるPSC−LSP(Packet Switch Capable- Label Switched Path)を仮想的なトンネルとして利用する技術が提案されている(非特許文献2,3参照)。
島崎他、"トラヒックドリブンVNT再構成技術"、電子情報通信学会ソサイエティ大会予稿集、B-12-14、2006年3月 小島他、"マルチレイヤサービスネットワークにおけるルーチング方式の検討"、信学技報PN2004-38、2004年8月 E. Mannie、"Generalized Multi-Protocol Label Switching (GMPLS) Architecture"、RFC3845、October 2004、IETF、[online]、[平成19年6月15日検索]、インターネット、<URL: http://www.ietf.org/rfc/rfc3945.txt>
しかし、前記した問題に対して提案されている技術はGMPLSを利用することが前提となり、ROADMやOXC等の伝送装置やルータが、GMPLSを利用可能であることが必要となる。しかし、ROADMやOXCの導入初期段階では、GMPLSを利用できる装置は少ないことが想定され、前記した(1)や(2)の技術をすぐに適用することは困難であると考えられる。
そこで本発明は、光パスを変更可能な光ネットワークにおいて、GMPLSを導入しなくても、光パス変更時のIPルーティングの安定性を確保することを目的とする。
前記した課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、IP(Internet Protocol)網間を光パスで接続する光ネットワークにおいて、前記光ネットワークに確立された光パスの変更時に、前記IP網間のIPルーティングを安定させるIPルーティング安定化方法であって、前記光ネットワークと前記IP網とを接続し、記憶部に記憶されたルーティングテーブルの経路情報を参照して、前記IP網から受信したパケットを、前記光ネットワーク内の他の境界ルータとの間に確立した光パスを用いて転送する境界ルータが、前記光パスにより接続される境界ルータとの間で物理網ネイバーを確立し、前記物理網ネイバーを確立した境界ルータとの接続関係を前記ルーティングテーブルの物理レイヤの経路情報として記録し、自身の境界ルータに接続される前記IP網のIPルータとの間でIP網ネイバーを確立し、前記光パスを用いて前記光ネットワークの他の境界ルータそれぞれとの間にIPトンネルを確立し、前記確立したIPトンネルの終端となる他の境界ルータそれぞれとの間で、前記IPトンネルを用いてIP網ネイバーを確立し、前記IP網ネイバーを確立した前記境界ルータとの接続関係を、前記ルーティングテーブルのIPレイヤにおける経路情報として記録し、前記IPレイヤにおける経路情報を、前記IP網ネイバーを確立した前記IP網のIPルータへ広告することを特徴とするIPルーティング安定化方法とした。
請求項6に記載の発明は、IP網同士を接続する光ネットワークにおいて、前記光ネットワークと前記IP網とを接続し、ルーティングテーブルの経路情報を参照して、前記IP網から受信したパケットを、前記光ネットワーク内の他の境界ルータとの間に確立した光パスを用いて転送する境界ルータであって、前記ルーティングテーブルを記憶する記憶部と、前記確立した光パスにより接続される境界ルータとの間で物理網ネイバーを確立し、前記物理網ネイバーを確立した境界ルータとの接続関係を前記ルーティングテーブルの物理レイヤの経路情報として記録する物理網インスタンス部と、自身の境界ルータに接続されるIP網のIPルータとの間でIP網ネイバーを確立し、前記確立した光パスを用いて当該光ネットワークの他の境界ルータとの間にIPトンネルを確立し、前記確立したIPトンネルの終端となる他の境界ルータとの間で、前記IPトンネルを用いてIP網ネイバーを確立し、前記IP網ネイバーを確立した前記IPルータおよび前記境界ルータとの接続関係を、前記ルーティングテーブルのIPレイヤにおける経路情報として記録し、前記ルーティングテーブルの経路情報のうち、前記IPレイヤにおける経路情報を、前記IP網ネイバーを確立した前記IPルータへ広告するIP網インスタンス部と、前記IP網から、他のIP網宛のパケットを受信したとき、前記ルーティングテーブルのIPレイヤにおける経路情報を参照して、前記他のIP網宛のIPトンネルを選択し、前記受信したパケットに、前記選択したIPトンネルの終端となる境界ルータのアドレスを宛先としたIPヘッダを付加したIPカプセル化パケットを生成し、前記生成したIPカプセル化パケットを、前記ルーティングテーブルの物理レイヤにおける経路情報を参照して、前記IPトンネルの終端となる境界ルータへの経路において、前記物理網ネイバーとなる境界ルータへ転送するIPトンネル処理部とを備えることを特徴とする境界ルータとした。
このようにすることで、IP網のIPルータと境界ルータと間で交換される経路情報は、IPレイヤにおける境界ルータの接続関係(隣接関係)を示したものであり、光ネットワークの物理網(物理レイヤ)の接続関係は含まない。よって、光ネットワークにおける光パスが変更された場合でも、IP網から見たトポロジは変化しない。これにより、光パスの再構成によるIP網への影響を考慮せずに、光パスの再構成による効率的な光ネットワークの運用が可能となる。また、本発明は、GMPLSの導入を前提としないため、光ネットワーク内の伝送機器であるROADM、OXC、ルータ等に変更を加える必要がない。なお、物理網ネイバーとは、物理網(ここでは光ネットワーク)の境界ルータに用いるルーティングプロトコルにおけるネイバーであり、IP網ネイバーとはIP網に用いるルーティングプロトコルにおけるネイバーである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のIPルーティング安定化方法において、前記境界ルータが、前記IP網から、他のIP網宛のパケットを受信したとき、前記ルーティングテーブルのIPレイヤにおける経路情報を参照して、前記他のIP網宛のIPトンネルを選択し、前記受信したパケットに、前記選択したIPトンネルの終端となる境界ルータのアドレスを宛先としたIPヘッダを付加したIPカプセル化パケットを生成し、前記生成したIPカプセル化パケットを、前記ルーティングテーブルの物理レイヤにおける経路情報を参照して、前記IPトンネルの終端となる境界ルータへ到達する経路において、前記物理網ネイバーとなる境界ルータへ転送することを特徴とするIPルーティング安定化方法とした。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のIPルーティング安定化方法において、前記境界ルータが、他の境界ルータから前記IPカプセル化パケットを受信したとき、前記ルーティングテーブルの物理レイヤにおける経路情報を参照して、前記IPカプセル化パケットのIPヘッダに示される境界ルータへ到達する経路において、前記物理網ネイバーとなる境界ルータへ転送することを特徴とするIPルーティング安定化方法とした。
このようにすることで、IP網から送信されたパケットは光ネットワーク内においてIPトンネルを用いて、このパケットの宛先のIP網に接続する境界ルータへ転送される。つまり、外部のIP網からみたときに、物理的に直接接続されていない境界ルータ間も隣接しているように見える。
請求項4に記載のIPルーティング安定化方法は、請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のIPルーティング安定化方法において、前記境界ルータが、前記物理網ネイバーを確立するときのルーティングプロトコルとして、OSPF(Open Shortest Path First)を用いることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のIPルーティング安定化方法とした。
このようにすることで、既存のルータのルーティングプロトコルに変更を加えることなく、本発明を実現することができる。これにより、本発明を適用するためのルータの設定(変更)コストを低減できる。
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のIPルーティング安定化方法を前記境界ルータに実行させることを特徴とするプログラムとした。
このようなプログラムによれば、一般的なルータに請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のIPルーティング安定化方法を実行させることができる。
本発明によれば、光パスを再構成可能な光ネットワークにおいて、GMPLSを導入しなくても、光パス再構成時のIPルーティングの安定性を確保することができる
以下、本発明を実施するための最良の形態(以下、実施の形態という)を、図面を参照しながら説明する。本実施の形態の境界ルータにおいて、物理網インスタンス部で利用するルーティングプロトコルは、OSPFである場合を例に説明するが、これに限定されない。例えば、ルーティングプロトコルとして、IS-IS(Intermediate System to Intermediate System)やRIP(Routing Information Protocol)等を用いるようにしてもよい。
図1は、本実施の形態のネットワークの構成例を示した図である。
図1のネットワークは、光ネットワーク1と、この光ネットワーク1をコアネットワークとして用いる複数のIP網2(2A,2B,2C)とを含んで構成される。
光ネットワーク1は、複数のOXC3および境界ルータ4(4A,4B,4C)を含んで構成される。この光ネットワーク1は、この境界ルータ4を通じて外部のIP網2と相互に接続する。なお、以下の説明において、境界ルータ4AのIPアドレスは「A」であり、境界ルータ4BのIPアドレスは「B」であり、境界ルータ4CのIPアドレスは「C」であるものとする。
また、この光ネットワーク1内の境界ルータ4間には波長等の光パス6が確立されており、この光パス6で接続された2台の境界ルータ4間には、物理網ネイバーが確立される。この光ネットワーク1内の境界ルータ4は、光パス6によって他のいずれかの境界ルータ4と接続される。つまり、各境界ルータ4は光パス6によって、孤立しないように接続されている。また、この光パス6内には、IPトンネル7が確立されている。このIPトンネル7は、IPパケットに新たなIPヘッダをつけてカプセル化することで得られる仮想的なパスである。このIPトンネル7は、すべての境界ルータ4との間で、フルメッシュで確立される。なお、直接、光パス6で接続されていない境界ルータ4の間、例えば、図1の境界ルータ4Bと境界ルータ4Cとの間は、境界ルータ4Aを経由したIPトンネル7が確立されている。
光ネットワーク1の外部のIP網2は、それぞれ1以上のIPルータ5を含んで構成される。また、ここではIP網2Bに、IPルータ5Bに接続する宛先ネットワーク8が存在する場合を例に説明する。この宛先ネットワーク8のIPアドレスは「100.1.1.0/24」とする。
<境界ルータ>
次に、図2を用いて、図1の境界ルータ4の構成を説明する。図2は、図1の境界ルータ4の構成を示したブロック図である。
境界ルータ4は、物理網インスタンス部101と、IP網インスタンス部102と、IPトンネル処理部103と、記憶部100とを含んで構成される。この境界ルータ4は、光ネットワーク1とIP網2とを相互に接続可能なルータにより実現される。
<物理網インスタンス部>
物理網インスタンス部101は、OSPFのプロトコルの処理を行う。具体的には、光ネットワーク1内の他の境界ルータ4との間に物理網OSPFネイバー(物理網ネイバー)107を確立し、このネイバーを通じて、光ネットワーク1内の物理網のトポロジを把握する。つまり、物理網の経路情報(物理的な隣接状態を示した経路情報)を、物理網OSPFネイバー107を確立した境界ルータ4同士で交換することで光ネットワーク1内の物理網のトポロジを把握する。なお、この物理網OSPFネイバー107は、光パス6(図1参照)上に直接確立されるため(つまりIPトンネル7を通らないため)、直接光パス6で接続されている境界ルータ4間にのみ物理網OSPFネイバー107が存在することになる。但し、境界ルータ4は光パス6によって、孤立がないように接続されているので、すべての境界ルータ4の物理網のトポロジを把握可能である。
なお、物理網インスタンス部101は、外部のIP網2のIPルータ5とはネイバーを確立しない。これにより、光ネットワーク1内の光パス6が変更されても、外部のIP網2にそのことが分からないようにすることができる。この物理網インスタンス部101は、光ネットワーク1の物理網のトポロジを把握すると、境界ルータ4間の物理的な隣接関係(次ホップとなる境界ルータ4)をルーティングテーブル104の物理レイヤの経路情報として記録する。ここで、この境界ルータ4間の物理的な隣接関係(次ホップとなる境界ルータ4)は、境界ルータ4が光ネットワーク1内でパケットを転送するときに参照する。
<IP網インスタンス部>
IP網インスタンス部102は、IP網2で利用するルーティングプロトコルの処理を行う。具体的には、IP網2のIPルータ5と、IP網2で利用するルーティングプロトコルのネイバー(IP網ネイバー108)を確立する。また、光ネットワーク1の他の境界ルータ4との間でIPトンネル7を確立し、IP網ネイバー108を確立する。なお、この他の境界ルータ4との間のIP網ネイバー108は、後記するIPトンネル処理部103でIPカプセル化された上で、IPトンネル7を通して確立される。このIP網インスタンス部102で動作させるルーティングプロトコルは特に制約はなく、例えば、OSPFやBGP(Border Gateway Protocol)、IS-IS等、一般的なルータが具備するプロトコルであればすべて利用可能である。また、このIP網インスタンス部102は、確立したIP網ネイバー108との接続関係を、ルーティングテーブル104のIPレイヤの経路情報として記録する。また、IP網インスタンス部102は、IPレイヤの経路情報を、このIP網ネイバーを確立したIPルータ5および境界ルータ4へ広告する。
<IPトンネル処理部>
IPトンネル処理部103は、IPパケットのカプセル化およびデカプセル化の処理を行う。ここでカプセル化とは、IP網2から光ネットワーク1へ転送されるIPパケットに、IPトンネル7を実現するための新たなIPヘッダを付与して転送することであり、新たに付与されるIPヘッダの宛先アドレスにはIPトンネル7の終端となる境界ルータ4のIPアドレスが記載される。また、デカプセル化とは、他の境界ルータ4からIPカプセル化されて転送されてきたパケットのIPヘッダを除去し、もとのIPパケットとして外部のIP網2へ転送することである。このIPトンネル処理部103により、光ネットワーク1の外部のIP網2からみたときに、物理的に直接接続されていない境界ルータ4間も隣接しているように見える。
記憶部100は、光ネットワーク1の外部から入力されたパケットの経路制御を行うときに参照する各種データを記憶する。この記憶部100は、ルーティングテーブル104と、フォワーディングテーブル106とを記憶する。この記憶部は、RAM(Random Access Memory)や、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ等により構成される。
<ルーティングテーブル>
ルーティングテーブル104は、この境界ルータ4がパケットの経路制御を行うときに参照するテーブルである。図3(a)は、図1の境界ルータ4Aのルーティングテーブル104(104A)を例示した図であり、図3(b)は、図1の境界ルータ4Bのルーティングテーブル104(104B)を例示した図である。
図3(a)および(b)に例示するように、ルーティングテーブル104は、IPパケットの宛先IPアドレス201ごとに、このIPパケットの次ホップ202、このIPパケットの出力インタフェース203等を示したテーブルである。この出力インタフェース203には、該当するIPパケットを出力するネットワークインタフェース105のインタフェース番号に加え、IPカプセル化を行う場合には、図3(a)に示すように、「IPカプセル化:B」等と記載される。これは、「IPカプセル化した上で、Bへ送信せよ」という意味である。
なお、このルーティングテーブル104は、前記したとおり、物理網インスタンス部101およびIP網インスタンス部102により得られる情報をもとに生成され、後記するフォワーディングテーブル106の元となる。
具体的には、物理網インスタンス部101が物理網のトポロジ情報により各境界ルータ4の物理的隣接関係(物理網OSPFネイバー)を把握すると、これに基づき、例えば、図3(a)に示すルーティングテーブル104Aの2行目(宛先IPアドレス「B」、次ホップ「B」、出力インタフェース「#1」)や3行目(宛先IPアドレス「C」、次ホップ「C」、出力インタフェース「#2」)のような情報を記載する。すなわち、物理網インスタンス部101は、光ネットワーク1内の境界ルータ4の宛先IPアドレスごとに、その境界ルータ4へパケットを転送するときの次ホップの情報を記載するが、ここでの次ホップとして、前記した物理網OSPFネイバーを記載する。このように、物理網インスタンス部101は、物理網ネイバーを確立した境界ルータ4との接続関係をルーティングテーブル104の物理レイヤの経路情報として記録する。また、IP網インスタンス部102は、IP網2のトポロジ情報により各境界ルータ4のIPレイヤから見た各境界ルータ4の隣接関係(IP網ネイバー)を把握すると、これに基づき、例えば、図3(a)に示すルーティングテーブル104Aの1行目(宛先IPアドレス「100.1.1.0/24」、次ホップ「B」、出力インタフェース「IPカプセル化:B」)のような情報を記載する。すなわち、IP網インスタンス部102は、宛先ネットワーク8の宛先IPアドレスごとに、この宛先ネットワーク8へ到達するための次ホップとなる出力インタフェース等の情報を記載するが、ここでの次ホップとして、IP網ネイバーを記載する。つまり、IP網インスタンス部102は、自身の境界ルータ4に接続されるIP網2のIPルータ5との間でIP網ネイバーを確立し、そのIP網ネイバーをIPレイヤの経路情報として記録する。
<ネットワークインタフェース>
ネットワークインタフェース105は、光ネットワーク1の光ファイバの回線と、境界ルータ4とを接続するインタフェースであり、パケットの入出力に利用されるとともに、実際にパケットを転送する役割を果たす。このネットワークインタフェース105は外部からのパケットの入力を受け付けると、後記するフォワーディングテーブル106を参照して、出力インタフェースを決定する。例えば、IP網2側からパケットを受信したとき、フォワーディングテーブル106を参照して、出力インタフェースを決定する。そして、この決定した出力インタフェースを用いて、光ネットワーク1内へパケットを出力する。また、光ネットワーク1側からパケットを受信したときも、同じくフォワーディングテーブル106を参照して、出力インタフェースを決定する。そして、この決定した出力インタフェースを用いて、IP網2へパケットを出力する。
<フォワーディングテーブル>
フォワーディングテーブル106は、ネットワークインタフェース105がパケットの出力インタフェースを決定する際に参照するテーブルである。図4(a)は、図1の境界ルータ4Aのフォワーディングテーブル106(106A)を例示した図であり、(b)は、図1の境界ルータ4Bのフォワーディングテーブル106(106B)を例示した図である。
図4(a)および(b)に示すように、フォワーディングテーブル106は、IPパケットの宛先IPアドレス301ごとに、このIPパケットの出力インタフェース302と、IPカプセル化(IPカプセル化に関する情報)303とを示したテーブルである。このIPカプセル化303は、宛先IPアドレス301に記載されているアドレスを宛先IPアドレスに持つパケットに対して、IPカプセル化して転送する必要があるか否かを示している。ここで、IPカプセル化が必要である場合には、IPカプセル化する際、このパケットに新たに付与するIPヘッダの宛先アドレスも記載される。
例えば、図4(a)のフォワーディングテーブル106(106A)において、宛先IPアドレスが「100.1.1.0/24」を持つパケットは、IPヘッダに宛先アドレス「B」を付与してIPカプセル化し、出力インタフェース「#1」から出力することを示す。なお、ここでこのIPカプセル化されたパケットのIPヘッダには送信元アドレスも付与するが、送信元アドレスは自ルータのアドレス(例えば、IPアドレス「A」)を付与する。
なお、図2において、フォワーディングテーブル106は、IP網2側のネットワークインタフェース105が用いるものと、光ネットワーク1側のネットワークインタフェース105が用いるものと別個のものとして描いているが、これらを1つのフォワーディングテーブル106にまとめてもよい。
また、以上説明した構成要素のうち、物理網インスタンス部101、IP網インスタンス部102およびIPトンネル処理部103は、ソフトウェア的に実現されてもよいし、ハードウェア的に実現されてもよい。すなわち、この境界ルータ4のCPU(Central Processing Unit)が、記憶部100内のプログラムを読み出し、実行することで実現してもよいし、前記した物理網インスタンス部101、IP網インスタンス部102、IPトンネル処理部103の機能を実現する専用回路を用いることで実現してもよい。
<動作手順>
次に、図1〜図4を参照しつつ、図5〜図8を用いて、図1のネットワークの各構成要素の動作手順を説明する。まず、図5を用いて説明する。
図5は、図1のIPルータ5Bが宛先ネットワーク8の経路情報を広告してから、このIPルータ5Bに宛先ネットワーク8宛のパケットが到達するまでの手順を示すシーケンス図である。なお、ここでは、既に境界ルータ4A,4B間、および、境界ルータ4A,4C間に、図1に示すような光パス6が確立され、物理網インスタンス部101により、それぞれの境界ルータ4の物理的な隣接関係がルーティングテーブル104に記録されているものとする。また、これらの光パス6には、各境界ルータ4のIP網インスタンス部102により、IPトンネルが確立されているものとする。さらに、図5〜図8におけるパケットには送信元IPアドレスの記載を省略しているが、実際には各パケットにはこのパケットの送信元IPアドレスが付与される。
図1の宛先ネットワーク8を収容しているIP網2BのIPルータ5Bは、宛先ネットワーク8(IPアドレス「100.1.1.0/24」)の経路情報をOSPFにより、境界ルータ4Bへ広告する(S1)。これにより、この経路情報は、境界ルータ4BのIP網インスタンス部102(図2参照)に入力され、IP網インスタンス部102は、この経路情報に記載されている情報をもとにルーティングテーブル104を更新する(S2)。また、IP網インスタンス部102はフォワーディングテーブル106も更新する。
例えば、IP網インスタンス部102は、広告された経路情報をもとに、図3(b)に示すルーティングテーブル104Bの1行目の情報(宛先IPアドレス「100.1.1.0/24」、次ホップ「B1」、出力インタフェース「#2」)を記載する。また、IP網インスタンス部102は、このルーティングテーブル104Bの1行目に記載された情報をもとに、図4(b)に示すフォワーディングテーブル106Bの1行目の情報(宛先IPアドレス「100.1.1.0/24」、出力インタフェース「#2」、IPカプセル化「−(無し)」)を記載する。
図5の説明に戻る。次に、境界ルータ4Bは、この経路情報を他の境界ルータ4へ広告するため、IPトンネル処理部103により、経路情報を境界ルータ4A,4Cへ広告する(S3,S4)。ここで広告されるOSPFの経路情報(OSPFパケット)は、IPトンネル処理部103によりIPカプセル化されており、それぞれの経路情報の宛先IPアドレスは「A」および「C」とする。
この後、境界ルータ4Aは、境界ルータ4Bから広告されたOSPFパケットを受信すると、IPトンネル処理部103により、このOSPFパケットをデカプセル化し、IP網インスタンス部102へ入力する。そして、このIP網インスタンス部102は前記したS2と同様にルーティングテーブル104を更新する(S5)。
例えば、S5において、IP網インスタンス部102は、図3(a)に示すルーティングテーブル104Aの1行目の内容を記載するが、出力インタフェース203の欄にはIPカプセル化を実施するよう記載する(出力インタフェース「IPカプセル化:B」)。これは、この境界ルータ4Aから宛先ネットワーク8宛にパケットを送信するためには、その宛先ネットワーク8の情報を広告してきたOSPFパケットを受信した方向に送出する必要があるが、ここではOSPFパケットを、IPトンネルを通じて受信している。このため、この宛先ネットワーク8宛のパケットもIPトンネルを通じて送信する必要があるからである。この後、境界ルータ4Aは、ルーティングテーブル104Aの更新とともに、フォワーディングテーブル106Aの更新も実施する。
例えば、図3(a)のルーティングテーブル104Aの1行目の内容から、宛先IPアドレスが「100.1.1.0/24」のパケットは、IPカプセル化した上で、IPアドレス「B」へ送信すべきことが分かる。ここで、IPアドレス「B」へ送信するための出力インタフェースは、このルーティングテーブル104Aの2行目の内容から「#1」であることが分かる。従って、「100.1.1.0/24」宛のパケットは、IPカプセル化した上で「#1」のインタフェースから出力すべきであることが分かる。そこで、図4(a)のフォワーディングテーブル106Aに1行目に示す情報(宛先IPアドレス「100.1.1.0/24」、出力インタフェース「#1」、IPカプセル化「B」)を記載する。
なお、図3(a)に示すルーティングテーブル104Aの2行目および3行目の情報は、前記した物理網インスタンス部101により得られた情報である。この情報は、物理網インスタンス部101で動作するOSPFの標準の機能の範囲内で生成できる情報のため、ここでの説明は省略する。
図5の説明に戻る。この後、境界ルータ4Aは、IP網インスタンス部102により交換された経路情報(OSPFパケット)をIP網2AのIPルータ5(例えば、IPルータ5A)へ広告する(S6)。つまり、境界ルータ4AのIP網インスタンス部102は、「宛先IPアドレス:100.1.1.0/24、広告ルータ:5B、当該経路情報の送信元:A」という経路情報をIP網2AのIPルータ5(5A)へ広告する(図示省略)。
これにより、IPルータ5Aは、「宛先IPアドレス:100.1.1.0/24、広告IPルータ:5B、当該経路情報の送信元:A」という経路情報を受信する(S7)。
なお、このとき境界ルータ4Aの物理網インスタンス部101は、IP網2AのIPルータ5(5A)とネイバーを確立していないので、光ネットワーク1内における各境界ルータ4の物理的隣接関係(例えば、図3(a)に示すルーティングテーブル104Aの2行目および3行目に示す情報)は広告しない。これにより、光ネットワーク1内における光パス6の変更があっても、IP網2Aにこれを意識させないようにできる。
図5のS7により、境界ルータ4Aからの経路情報(OSPFパケット)を受信したIPルータ5Aは、この経路情報を参照して、IPレイヤから見たトポロジを把握し、例えば、IPヘッダに宛先IPアドレス「100.1.1.1」を付与したIPパケットを送信する。そして、境界ルータ4Aは、このIPパケットを受信する(S11)。
境界ルータ4Aは、ネットワークインタフェース105に入力されたIPパケットの宛先IPアドレスをキーとしてフォワーディングテーブル106A(図4(a)参照)を検索する。そして、このパケットに宛先IPアドレス「B」というIPヘッダを新たに付与し、IPカプセル化した上で、出力インタフェース「#1」から送信すればよいことを知る。次に、ネットワークインタフェース105は、受信したパケットをIPトンネル処理部103に送り、このパケットに、「宛先IPアドレス:B」、「送信元IPアドレス:A」のIPヘッダを新たに付与した上で、出力インタフェース「#1」に該当するネットワークインタフェース105からIPパケットを送信する(S12)。つまり、境界ルータ4は、ルーティングテーブル104のIPレイヤにおける経路情報を参照して、IPトンネルを選択し、S11で受信したパケットに、この選択したIPトンネルの終端となる境界ルータ4のアドレスを宛先としたIPヘッダを付加したIPカプセル化パケットを生成する。そして、この生成したIPカプセル化パケットを、ルーティングテーブル104の物理レイヤにおける経路情報を参照して、このIPトンネルの終端となる境界ルータ4へ到達する経路において、物理網ネイバーとなる境界ルータ4へ転送する。
境界ルータ4Bは、境界ルータ4Aから送信されてきたIPパケットを受信する(S13)。このIPパケットは、境界ルータ4Bのネットワークインタフェース105に入力され、このネットワークインタフェース105は、宛先IPアドレス「100.1.1.1」をキーとして、フォワーディングテーブル106B(図4(b)参照)を検索して、境界ルータ4Bは、このパケットを出力インタフェース「#2」から出力すればよいことを知る。なお、このIPパケットは、光ネットワーク1の外部(すなわちIP網2)へ転送されるため、境界ルータ4BのIPトンネル処理部103においてデカプセル化が行われる。そして、このデカプセル化されたパケットは、境界ルータ4Bの出力インタフェース「#2」に該当するネットワークインタフェース105からIPルータ5Bへ転送される(S14)。この後、このパケットは、IPルータ5Bから宛先ネットワーク8へ到達する。
次に、図6〜図8を用いて、図1の光ネットワーク1内の光パス6が変更された後の処理手順を説明する。
図6は、図1の光ネットワーク1における光パス6の再構成を例示した図である。図7は、図1の光パス6の再構成後、この再構成された光パス6を経由して宛先ネットワーク8宛のパケットがIPルータ5Bに到達するまでの手順を示すシーケンス図である。図8(a)は、図1の光パス6の再構成前における境界ルータ4Aのルーティングテーブル104Aを示した図であり、(b)は、図1の光パス6の再構成後における境界ルータ4Aのルーティングテーブル104Aを示した図である。
ここでは、光ネットワーク1において、図6(a)に示す光パス6の構成から、図6(b)に示す光パス6の構成に変更された場合を例に説明する。つまり、境界ルータ4Aと境界ルータ4Bとを繋ぐ光パス6が切断され、新たに境界ルータ4Cと境界ルータ4Bとを繋ぐ光パス6が確立された場合を例に説明する。
まず、図1の境界ルータ4は、光パス6を再構成する(S101)。この光パス6の再構成は光ネットワーク1を管理する外部の管理装置等から境界ルータ4およびOXC3に対して、オペレータが手動で指示して実施してもよいし、境界ルータ4自身において何らかのパラメータ(例えば、境界ルータ4間のトラフィック量)が所定の閾値を超えたことをトリガとして管理装置等に光パス6の再構成を指示するようにしてもよい。
光パス6の再構成が実施されると、境界ルータ4A,4Bそれぞれの物理網インスタンス部101において、境界ルータ4A,4B間の物理網OSPFネイバーを切断する(S102)。そして、境界ルータ4C,4Bそれぞれの物理網インスタンス部101において、境界ルータ4C,4B間の物理網OSPFネイバーを確立する(S103)。
これに伴って、境界ルータ4B,4C,4Aはそれぞれ、物理網インスタンス部101によりルーティングテーブル104を更新する(S104,S105,S106)。
例えば、境界ルータ4Aの物理網インスタンス部101は、ルーティングテーブル104Aを、図8(a)に示す状態から、図8(b)に示す状態へ更新する。つまり、光パス6の再構成前において、境界ルータ4Aと境界ルータ4Bとの間に直接光パス6が確立されていたため、パケットが境界ルータ4B(IPアドレス「B」)へ到達するための次ホップは「B」であった。しかし、光パス6の再構成後には、境界ルータ4B(IPアドレス「B」)へ到達するためには、いったん境界ルータ4C(IPアドレス「C」)を経由しなければならないので、次ホップは「C」となる。但し、IP網インスタンス部102は、宛先IPアドレス「100.1.1.0/24」に関する情報(図3(a)の1行目の情報)を変更しない。これは、宛先IPアドレス「100.1.1.0/24」はIPトンネル7を通じて得られた経路情報であり、IPトンネル7の接続形態自体は光パス6の再構成前後で変わらないからである。つまり、この宛先IPアドレス「100.1.1.0/24」に関するIP網ネイバーは変わらないからである。また、物理網インスタンス部101は、外部のIP網2のIPルータ5との間でネイバーを確立しないため、外部のIP網2に対して経路情報の更新は行わない。このようにすることで、光パス6の再構成前後で、外部のIP網2から見たトポロジを維持することが可能となる。
この後、例えば、前記した図5と同様に、IPルータ5Aから境界ルータ4Aへ宛先IPアドレス「100.1.1.1」のパケットが入力されると(S111)、境界ルータ4Aは、更新後のルーティングテーブル104A(図8(b)参照)を参照して、このパケットのIPカプセル化を行い、境界ルータ4B宛にパケットを送信する(S112)。つまり、境界ルータ4Aは、パケットに、「宛先IPアドレス:B」のIPヘッダを新たに付与した上で、IPパケットを送信する。但し、図8(b)に示す更新後のルーティングテーブル104Aの2行目の情報にもあるとおり、宛先IPアドレス「B」のパケットの次ホップは「C」(境界ルータ4C)であり、この境界ルータ4Cへの出力インタフェースは「#2」である。つまり、光パス6の再構成後には、境界ルータ4Aから境界ルータ4Bへのパケットは、境界ルータ4Cを経由することになるので、境界ルータ4Aは、この境界ルータ4Cへの出力インタフェース「#2」に該当するネットワークインタフェース105からパケットを送信する。
境界ルータ4Cは、このようにして境界ルータ4Aから送信されたパケットを受信し(S113)、この受信したパケットが自分宛ではないことを確認すると、ルーティングテーブル104を参照して、このパケットを境界ルータ4Bへ転送する(S114)。つまり、境界ルータ4Cは、ルーティングテーブル104の物理レイヤにおける経路情報を参照して、IPカプセル化パケットのIPヘッダに示される境界ルータ4Bへ到達する経路において、物理網ネイバーとなる境界ルータ4Bへ転送する。なお、ここで境界ルータ4Cは、受信したパケットの外側のIPヘッダ、つまり宛先IPアドレス「B」となっているIPヘッダは参照するが、内側のIPヘッダ(宛先IPアドレス「100.1.1.1」)は参照しない。
この後、境界ルータ4Bは、境界ルータ4Cからのパケットを受信すると(S115)、このパケットが自分宛(境界ルータ4B宛)であることが分かるので、IPトンネル処理部103において、パケットの外側のIPヘッダを外してデカプセル化を行い、このデカプセル化したパケットを、宛先IPアドレス「100.1.1.1」の次ホップであるIPルータ5Bへ転送する(S116)。この後、このパケットは、IPルータ5Bから宛先ネットワーク8へ到達する。
このように境界ルータ4間でIPトンネルを通じてパケットが転送されるので、外部のIP網2から見ると光パス6のトポロジに依存せず、常に境界ルータ4間は1ホップで接続されているように見える。すなわち、光パス6の再構成があった場合でも、境界ルータ4においてIP網ネイバー同じなのでIP網2側のIPルータ5において光パス6の再構成を意識させないようにできる。
本実施の形態に係る境界ルータ4は、前記したような処理を実行させるプログラムによって実現することができ、そのプログラムをコンピュータによる読み取り可能な記憶媒体(CD−ROM等)として提供することが可能である。また、そのプログラムを、ネットワークを通して提供することも可能である。
本実施の形態のネットワークの構成例を示した図である。 図1の境界ルータ4の構成を示したブロック図である。 (a)は、図1の境界ルータ4Aのルーティングテーブル104(104A)を例示した図であり、(b)は、図1の境界ルータ4Bのルーティングテーブル104(104B)を例示した図である。 (a)は、図1の境界ルータ4Aのフォワーディングテーブル106(106A)を例示した図であり、(b)は、図1の境界ルータ4Bのフォワーディングテーブル106(106B)を例示した図である。 図1のIPルータ5Bが宛先ネットワーク8の経路情報を広告してから、このIPルータ5Bに宛先ネットワーク8宛のパケットが到達するまでの手順を示すシーケンス図である。 図1の光ネットワーク1における光パス6の再構成を例示した図である。 図1の光パス6の再構成後、この再構成された光パス6を経由して宛先ネットワーク8宛のパケットがIPルータ5Bに到達するまでの手順を示すシーケンス図である。 (a)は、図1の光パス6の再構成前における境界ルータ4Aのルーティングテーブル104Aを示した図であり、(b)は、図1の光パス6の再構成後における境界ルータ4Aのルーティングテーブル104Aを示した図である。
符号の説明
1 光ネットワーク
2(2A,2B,2C) IP網
3 OXC
4(4A,4B,4C) 境界ルータ
5(5A,5B) IPルータ
6 光パス
7 IPトンネル
8 宛先ネットワーク
101 物理網インスタンス部
102 IP網インスタンス部
103 IPトンネル処理部
104(104A,104B) ルーティングテーブル
105 ネットワークインタフェース
106(106A,106B) フォワーディングテーブル
107 物理網OSPFネイバー
108 IP網ネイバー

Claims (6)

  1. IP(Internet Protocol)網間を光パスで接続する光ネットワークにおいて、前記光ネットワークに確立された光パスの変更時に、前記IP網間のIPルーティングを安定させるIPルーティング安定化方法であって、
    前記光ネットワークと前記IP網とを接続し、記憶部に記憶されたルーティングテーブルの経路情報を参照して、前記IP網から受信したパケットを、前記光ネットワークの他の境界ルータとの間に確立した光パスを用いて転送する境界ルータが、
    前記光パスにより接続される境界ルータとの間で物理網ネイバーを確立し、前記物理網ネイバーを確立した境界ルータとの接続関係を前記ルーティングテーブルの物理レイヤの経路情報として記録し、
    自身の境界ルータに接続される前記IP網のIPルータとの間でIP網ネイバーを確立し、
    前記光パスを用いて前記光ネットワークの他の境界ルータそれぞれとの間にIPトンネルを確立し、
    前記確立したIPトンネルの終端となる他の境界ルータそれぞれとの間で、前記IPトンネルを用いてIP網ネイバーを確立し、
    前記IP網ネイバーを確立した前記境界ルータとの接続関係を、前記ルーティングテーブルのIPレイヤにおける経路情報として記録し、
    前記IPレイヤにおける経路情報を、前記IP網ネイバーを確立した前記IP網のIPルータへ広告することを特徴とするIPルーティング安定化方法。
  2. 前記境界ルータが、
    前記IP網から、他のIP網宛のパケットを受信したとき、
    前記ルーティングテーブルのIPレイヤにおける経路情報を参照して、前記他のIP網宛のIPトンネルを選択し、
    前記受信したパケットに、前記選択したIPトンネルの終端となる境界ルータのアドレスを宛先としたIPヘッダを付加したIPカプセル化パケットを生成し、
    前記生成したIPカプセル化パケットを、前記ルーティングテーブルの物理レイヤにおける経路情報を参照して、前記IPトンネルの終端となる境界ルータへ到達する経路において、前記物理網ネイバーとなる境界ルータへ転送することを特徴とする請求項1に記載のIPルーティング安定化方法。
  3. 前記境界ルータが、
    他の境界ルータから前記IPカプセル化パケットを受信したとき、
    前記ルーティングテーブルの物理レイヤにおける経路情報を参照して、前記IPカプセル化パケットのIPヘッダに示される境界ルータへ到達する経路において、前記物理網ネイバーとなる境界ルータへ転送することを特徴とする請求項2に記載のIPルーティング安定化方法。
  4. 前記境界ルータが、前記物理網ネイバーを確立するときのルーティングプロトコルとして、OSPF(Open Shortest Path First)を用いることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のIPルーティング安定化方法。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のIPルーティング安定化方法を前記境界ルータに実行させることを特徴とするプログラム。
  6. IP網同士を接続する光ネットワークにおいて、前記光ネットワークと前記IP網とを接続し、ルーティングテーブルの経路情報を参照して、前記IP網から受信したパケットを、前記光ネットワーク内の他の境界ルータとの間に確立した光パスを用いて転送する境界ルータであって、
    前記ルーティングテーブルを記憶する記憶部と、
    前記確立した光パスにより接続される境界ルータとの間で物理網ネイバーを確立し、前記物理網ネイバーを確立した境界ルータとの接続関係を前記ルーティングテーブルの物理レイヤの経路情報として記録する物理網インスタンス部と、
    自身の境界ルータに接続されるIP網のIPルータとの間でIP網ネイバーを確立し、前記確立した光パスを用いて当該光ネットワークの他の境界ルータとの間にIPトンネルを確立し、前記確立したIPトンネルの終端となる他の境界ルータとの間で、前記IPトンネルを用いてIP網ネイバーを確立し、前記IP網ネイバーを確立した前記IPルータおよび前記境界ルータとの接続関係を、前記ルーティングテーブルのIPレイヤにおける経路情報として記録し、前記ルーティングテーブルの経路情報のうち、前記IPレイヤにおける経路情報を、前記IP網ネイバーを確立した前記IPルータへ広告するIP網インスタンス部と、
    前記IP網から、他のIP網宛のパケットを受信したとき、前記ルーティングテーブルのIPレイヤにおける経路情報を参照して、前記他のIP網宛のIPトンネルを選択し、前記受信したパケットに、前記選択したIPトンネルの終端となる境界ルータのアドレスを宛先としたIPヘッダを付加したIPカプセル化パケットを生成し、前記生成したIPカプセル化パケットを、前記ルーティングテーブルの物理レイヤにおける経路情報を参照して、前記IPトンネルの終端となる境界ルータへの経路において、前記物理網ネイバーとなる境界ルータへ転送するIPトンネル処理部とを備えることを特徴とする境界ルータ。
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