JP2009049521A - 通信装置および通信制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 他の無線通信システムとの干渉を回避することが可能な通信制御技術を提供する。
【解決手段】 無線通信を行う従属局であって、起動後に、非同期BPでビーコンを送信することで、他の無線通信ネットワークにて該ビーコンが受信されるか否かを判定し(ステップS907)、該他の無線通信ネットワークにて受信されると判定された場合には、受信されなくなるまで送信電力を下げる(ステップS908)ことを特徴とする。
【選択図】 図9

Description

本発明は、ネットワークにおける通信制御技術に関するものである。
10メートル程度の極近距離に配置された機器どうしを無線接続する方式はWPANと呼ばれ、WLANと区別して定義されている。
現在、WPANに関しては、UWB(Ultra Wide Band)通信方式を使用するものとして、標準規格策定団体であるECMA internationalが、物理層およびMAC層の仕様をECMA−368標準規格として定義している。さらにこのECMA−368標準規格の上位層で動作するプロトコルとして、Wireless USB規格などが定義されている。
UWB通信方式の場合、複数の無線端末が同時に無線フレームを送信することにより発生する無線フレームの“衝突”を防止するために、各無線端末が他の無線端末へアクセスするタイミングを制御する。この制御方式を定めたものがMedia Access Control(MAC)プロトコルであり、ビーコンを送受信することにより当該制御を実現している。
UWB通信方式の場合、周波数共用による無線通信システム間の“干渉”の問題がある。
無線通信システム間の“干渉”の発生を抑制するためには、それぞれの無線通信システム内において無線端末の送信電力を低減させることが有効である。
また、従来より、無線通信システムでは、省電力化を目的とした送信電力の制御方式について、種々の提案がなされてきた。
例えば、特許文献1の場合、無線端末の送信電力を次第に増大させていき、アクセスポイントからリンク確立完了信号を受け取った時の送信電力レベルを、以後のデータ通信において設定する方式が提案されている。
また、特許文献2では、制御局が自局において受信可能な受信電力の下限予想値を端末局に通知することで、端末局が当該下限予想値を基準に自局の送信電力を設定する方式が提案されている。
特開2005−328231号公報 特開2002−271263号公報
しかしながら、上記各特許文献は、いずれも自局の無線通信システム内で他の無線端末と通信を維持するのに必要な送信電力レベルを判定し、送信電力を制御することを目的としている。つまり、他の無線通信システムとの“干渉”を積極的に回避することを目的としたものではなく、制御された送信電力で通信を行った場合に、必ずしも他の無線通信システムとの間の“干渉”が回避できるとは限らない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、他のネットワークとの干渉を低減することを目的とする。
上記の目的を達成するために本発明に係る通信装置は以下のような構成を備える。即ち、
通信装置であって、他のネットワークに信号を送信する送信手段と、前記送信手段による送信後に受信された前記他のネットワークからの信号に基づいて、前記送信手段が送信した信号が前記他のネットワークの通信装置にて受信されていたか否かを判定する第1の判定手段と、前記第1の判定手段による判定の結果に基づいて、送信電力を制御する制御手段と、を備える。
本発明によれば、他のネットワークとの干渉を低減することが可能となる。
以下、図面を参照しながら各実施形態の詳細について説明する。なお、以下の説明においては、UWBを用いた無線通信ネットワークの一例として、Wireless USB規格を用いる場合について説明する。ただし、本発明はこれに限定されるものではなく、他のアプリケーションにより実現しても良い。
また、以下の説明において、制御局とは、無線通信システムにおいて無線通信ネットワークを構築した場合に通信を制御する端末であり、Wireless USB規格の場合にあっては、Wireless USBホストのことを意味するものとする。また、従属局とは、無線通信システムの制御局による制御のもとで通信を行う端末であり、Wireless USB規格の場合にあっては、Wireless USBデバイスのことを意味するものとする。なお、制御局と従属局とを総称して、無線端末と称することとする。
[第1の実施形態]
1.UWBのMACプロトコルにおける無線フレームの説明
はじめに、UWB通信方式のMACプロトコルにより規定される無線フレームの構成について説明する。
(1)無線フレームの全体構成
図1はMACプロトコルにより規定される無線フレームの全体構成を示した図である。MACプロトコルでは繰り返し生成される固定時間長のスーパーフレームを基準として無線端末間のアクセスのタイミングが制御される。
スーパーフレームの時間長は約65ミリ秒であり、さらにこのスーパーフレームは256個のタイムスロットに等間隔に分割されている。これらタイムスロットのうちデータ通信に使用されるデータ通信用タイムスロットの使用権の調停は、無線端末が互いにビーコンとよばれる制御信号を送受信することによって実現される。
スーパーフレームの開始部分に位置する1個以上のタイムスロットは、無線端末がこのビーコンを送信するための領域として確保されたものであり、当該領域はビーコンピリオドと呼ばれている。
(2)無線フレームに含まれるビーコンピリオドの構成
図2は無線フレームに含まれるビーコンピリオドの構成を示した図である。ビーコンピリオドは、約85マイクロ秒の長さを持つ複数のビーコンスロットから構成されている。ビーコンピリオドの長さは無線端末数に依存しており、可変長である。
ビーコンピリオドの開始時点はBPST(Beacon Period Start Time)と呼ばれている。このBPSTは、言い換えればスーパーフレームの開始時点でもある。
1つの無線通信ネットワークを構築する複数の無線端末は、互いにスーパーフレームの開始時点に相当するBPSTを共有しており、それゆえ、各無線端末が送信するビーコンは、以下のような構成となっている。
(3)ビーコンの構成
図3はMACプロトコルに従って送信されるビーコンの構成を示す模式図である。図3に示すように、各無線端末は自局のビーコン内に、自局のアドレスおよび自局がビーコン送信のために使用しているビーコンスロット番号を備えている(301、302)。
ビーコンを受信した他の無線端末は、ビーコンの内容を解析し、実際にビーコンを受信した時点とビーコンに含まれているビーコンスロット番号(302)とに基づいて、ビーコン送信した無線端末が認識しているBPSTの時点を算出することができる。
このように無線端末は他の無線端末が認識しているBPSTの開始時点を判定することができるため、このBPSTをスーパーフレームの開始基準点とすることで、互いに同期したアクセスを行うことができる。
更に、各無線端末は自局のビーコン内に、認識している他の無線端末のアドレスをスロット番号ごとに格納したビーコンスロット占有情報303を備えている。これにより、ビーコンスロットの衝突を回避することが可能となっている。
なお、図3の例では、ビーコンに含まれる情報として本実施形態の説明に必要となるもののみを示している。このため、ECMA−368標準規格などで実際に定義されるビーコンのフレームフォーマットとは異なっているが、これは、図3に示された情報以外の情報を排除することを意図したものではない。
2.無線通信システムの構成
図4は、本発明の第1の実施形態に係る無線端末により構築された無線通信ネットワーク群の構成を示す図である。図4に示す各無線端末は、UWBを用いたWireless USBにより無線通信ネットワーク400、410をそれぞれ構築しているものとする。
図4に示すように、401はWireless USBホスト(制御局)であり、402はWireless USBデバイス(従属局)であり、両者は無線通信ネットワーク400を構築している。同様に、411はWireless USBホスト(制御局)であり、412はWireless USBデバイス(従属局)であり、両者は無線通信ネットワーク400とは異なる他の無線通信ネットワーク410を構築している。
なお、無線通信ネットワーク400と410との間には、起動されていないWireless USBデバイス403が配されている。Wireless USBデバイス403は起動されることにより、無線通信ネットワーク400に接続される従属局である。
無線通信ネットワーク400に含まれるWireless USBデバイス402と、無線通信ネットワーク410に含まれるWireless USBデバイス412とは、互いに遠距離に位置し、互いに通信することも、また衝突することもない。具体的には、無線通信ネットワーク400と410とは、互いに以下のような構成を有している。
まず、スーパーフレームとして、無線通信ネットワーク400および無線通信ネットワーク410は、図5に示すように、異なる時点をBPSTおよびビーコンピリオドとして設定している。なお、このような関係を、“非同期”と呼び、非同期の無線端末間ではデータ通信することはない。
また、各無線端末より送信されるビーコンは、図6に示すような設定がなされている。つまり、Wireless USBホストならびにWireless USBデバイス(401、402、411、412)にはそれぞれ2番目〜5番目の異なるビーコンスロットが割り当てられている。
なお、0番目および1番目のビーコンスロットが使用されていないのは、WiMedia標準規格ではこれら2つのビーコンスロットはビーコンピリオド長の最適化処理という他の目的のために利用されるからである。ただし、これは本発明と本質的に関連するものではない。
更に図6に示すように、Wireless USBホスト401はWireless USBデバイス402のビーコンを受信しているため、ビーコンスロット占有情報としてスロット番号3には当該デバイスのアドレスが格納されている。さらに自局がビーコン送信しているビーコンスロット番号2には自局のアドレスが格納されており、その他のスロット番号に対応するフィールドは空白となっている。
同様に、Wireless USBホスト411はWireless USBデバイス412のビーコンを受信しているため、ビーコンスロット占有情報としてスロット番号5にはWireless USBデバイス412のアドレスが格納されている。さらに自局がビーコン送信しているスロット番号4には自局のアドレスが格納されており、その他のスロット番号に対応するフィールドは空白となっている。
以上のようなビーコンの設定により、各無線端末の衝突が回避される。
3.従属局の内部構成
図7は従属局の内部構成の一例を示す図であり、図7を参照しながら、従属局を構成する各部の動作について簡単に説明する。なお、ここでは、従属局としてWireless USBデバイス403について説明するが、Wireless USBデバイス402、412についても同様の内部構成を有しているものとする。
Wireless USBデバイス403が送受信する無線フレームには「ビーコンフレーム」と「データフレーム」とがある。
このうち、データフレームの送受信は次のような手順で実行される。すなわち、まず送信されるアプリケーションデータが、アプリケーション処理部701から送信データアプリケーションインターフェース部710を経由してデータフレーム生成部711に伝えられる。次に、当該アプリケーションデータが、データフレーム生成部711において無線通信に適したフォーマットを持つデータフレームに変換される。
その後、送信フレーム選択部712において当該データフレームが選択されると、変調部714でアナログ信号に変換され、更に高周波部703において無線信号に変換され、アンテナ704から他の無線端末へと送信される。
一方、アンテナ704で受信され高周波部703においてベースバンド信号あるいはデジタル信号に変換されたデータフレームは、復調部723においてデータ復調され、受信フレーム解析部721に送られる。
受信フレーム解析部721では、入力された無線フレームがデータフレームであると判断すると、アプリケーションデータとして適切なフォーマットに変換する。そして、該アプリケーションデータを受信データアプリケーションインターフェース部720を介してアプリケーション処理部701に引き渡す。
一方、ビーコンフレームの送受信には、MACプロトコル処理部702が利用される。例えば、Wireless USBデバイス403がビーコンフレームを受信すると、ビーコン解析部722は受信されたビーコンを受信フレーム解析部721から受け取り、その受信タイミングやビーコン内部に保持されている情報を解析する。
これらビーコンに関する情報には、送信した無線端末のアドレス、当該ビーコンが送信されたビーコンスロット番号、ビーコンスロット占有情報などが含まれる。
これらビーコンに関連する情報を受けとったMACプロトコル処理部702ではビーコンプロトコルを実行し、自局がビーコンを送信するべきビーコンスロット番号を選択する。このように選択されたビーコンスロット番号と共に、MACプロトコル処理部702では自局が受信したビーコンに関連する情報をビーコン生成部713に伝達する。
ビーコン生成部713ではこれらの情報を元に送信するビーコンを生成する。そして送信フレーム選択部712ではビーコン生成部713から指定されたタイミングにおいて、ビーコン生成部713から受け取った送信用のビーコンフレームを変調部714に送る。
更に、高周波部703を介してアンテナ704から当該ビーコンを他の無線端末へと送信する。
さらに、Wireless USBデバイス403では、送信電力調整部715および受信感度調整部716を備えている。送信電力調整部715は、自局から送信される無線フレームの送信電力を調整する機能を有している。また、受信感度調整部716は、他の無線端末から送信された無線フレームを受信する際の受信感度を調整する機能を有している。なお、送信電力調整部715及び受信感度調整部716は、MACプロトコル処理部702からの指示に従って動作する。
4.無線通信システム間の干渉についての説明
図8は、無線通信ネットワーク400と410との間の干渉を説明するための図である。図4において説明したとおり、無線通信ネットワーク400に含まれるWireless USBデバイス402と、無線通信ネットワーク410に含まれるWireless USBデバイス412とは、互いに遠距離に位置している。そして互いに通信することも、衝突することもなく、また、この状態では互いに干渉することもない(図8の(A))。
しかしながら、この状態で、Wireless USBデバイス403を起動すると、無線通信ネットワーク400と無線通信ネットワーク410との間で干渉が生じることとなる。以下、その詳細を説明する。
起動したWireless USBデバイス403は、最初に、無線フレームの傍受を行い、周辺に自局が接続するべき制御局(ここでは、Wireless USBホスト401)が存在するかどうかを検知する。
そして、Wireless USBホスト401が送信した無線フレームを受信すると、Wireless USBデバイス403では、Wireless USBホスト401を接続すべき制御局と判定する。
この判定の結果、Wireless USBデバイス403はWireless USBホスト401に接続する。
接続が完了すると、Wireless USBホスト401はWireless USBデバイス403に対して、CountPacketsリクエストおよびCapturePacketリクエストを送信する。これにより、Wireless USBホスト401は、Wireless USBデバイス403の周辺環境に存在する他のWireless USBデバイスを検出する。
そして、Wireless USBホスト401ではTransmitPacketリクエストを用いて、Wireless USBデバイス403に対して無線通信ネットワーク400のビーコンピリオドにおいてビーコンを送信するように指示する。
ここで図8(B)に示したように、Wireless USBデバイス403が送信する無線フレームの到達領域801内にはWireless USBデバイス412が含まれている。このため、Wireless USBデバイス403が送信するビーコンなどの無線フレームはWireless USBデバイス412に対して干渉を与えることになる。
特にWireless USBデバイス403は、ビーコンのみならずデータ通信のために使用する他の無線フレームも無線通信ネットワーク400に同期したMACプロトコルタイミングで送信する。このため、これらの無線フレームはすべてWireless USBデバイス412が属する無線通信ネットワーク410に対して干渉を与える恐れがある。
そこで、本実施形態におけるWireless USBデバイス403では、起動時に送信電力を制御することで無線通信ネットワーク410との干渉を回避することとしている。以下、Wireless USBデバイス403における起動時の送信電力制御処理の流れについて詳細を説明する。
5.従属局における干渉回避のための送信電力制御処理の流れ
図9は、Wireless USBデバイス403が新たに起動したことにより、無線通信ネットワーク410との間で干渉が生じることがないように、Wireless USBデバイス403において実行される送信電力制御処理の流れを示す図である。
Wireless USBデバイス403は起動すると、図9に示す処理を実行する。ステップS901では、最初に自局が接続するべき相手が存在するかどうかを探索するために、起動後の一定時間だけ無線フレームの傍受を行う(第1の受信手段)。そして受信されたすべてのビーコンに対してビーコン解析部722でその内容を解析する。
ステップS902では、解析の結果、無線通信ネットワーク400で動作している所望の接続相手先(本実施形態ではWireless USBホスト401)からのビーコンを受信したか否かを判定する。
ステップS902において、Wireless USBホスト401からのビーコンを受信していないと判定した場合には、送信電力制御処理を終了する。
一方、ステップS902において、Wireless USBホスト401からのビーコンを受信したと判定した場合には、ステップS903に進む。
ステップS903では、さらに無線通信ネットワーク400とは非同期に動作している無線通信ネットワーク410の無線端末、例えば本実施形態ではWireless USBデバイス412からのビーコンを受信したか否かを判定する(第1の判定手段)。
ステップS903において、Wireless USBデバイス412からのビーコンを受信しなかったと判定した場合には、他の無線通信ネットワークとの干渉の恐れがないため、ステップS911に進む。
一方、ステップS903において、Wireless USBデバイス412からのビーコンを受信したと判定した場合には、他の無線通信ネットワークとの干渉を回避すべく、ステップS904に進む。
ステップS904では、MACプロトコル処理部702が送信電力調整部715に対して、送信電力を最大レベルにするように指示する。更に、ビーコン生成部713に対してビーコン送信のタイミングおよびビーコンの生成に必要な情報を与える。
なお、ここでは、ビーコン送信のタイミングとして、無線通信ネットワーク410が使用している非同期BP(ビーコンピリオド)に含まれるビーコンスロットが選択されるものとする。
ステップS905では、ビーコン生成部713が、与えられた情報からビーコンを生成し、前記送信タイミングにおいてビーコンを送信する(送信手段)。
ステップS905における処理の結果、無線通信ネットワーク410に属する他の無線端末(例えば、Wireless USBデバイス412)では、Wireless USBデバイス403から送信されたビーコンを受信する。そして、自局が送信するビーコンに含まれているビーコンスロット占有情報のフィールドに、Wireless USBデバイス403のアドレスを格納する。なお、この時の格納先は、ビーコンスロット占有情報のフィールドのうち、Wireless USBデバイス403からのビーコンを受信したスロット番号に対応するフィールドである。このようにして生成されたビーコンがWireless USBデバイス412からWireless USBデバイス403に送信される。
ステップS906では、他の無線端末から送信されたビーコン受信し、当該他の無線端末が送信したビーコンに含まれるビーコンスロット占有情報を解析する(第2の受信手段)。
ステップS907では、ビーコンスロット占有情報にWireless USBデバイス403に関連する情報が存在するかどうかを判定する(第2の判定手段)。ビーコンスロット占有情報にWireless USBデバイス403に関連する情報が存在すると判定された場合には、ステップS908に進む。
ステップS908では、自局の無線フレームが他の無線通信ネットワーク410の無線端末に到達していると判定し、自局の送信電力を1段階下げる。
自局の送信電力を下げた後は、ステップS905に戻り、再び非同期BPで前記手順と同様にしてビーコンを送信する。以降、ステップS907においてWireless USBデバイス403に関連する情報が存在しないと判定されるまで、ステップS905〜S908の処理を繰り返す。
ステップS905〜S908の処理を繰り返すたびにWireless USBデバイス403の送信電力は次第に低下していく。やがて他の無線通信ネットワーク410の無線端末によってWireless USBデバイス403により送信されたビーコンが受信できないレベルに到達する。この場合、Wireless USBデバイス403からのビーコンを受信できなかった他の無線通信ネットワーク410の無線端末が生成するビーコンスロット占有情報には、Wireless USBデバイス403に関連する情報が含まれなくなる。
この結果、ステップS907では、他の無線通信ネットワーク410の無線端末が生成するビーコンスロット占有情報に、自局が含まれていないと判定され、ステップS909に進むこととなる。
ステップS909では、この時点での送信電力を以降のデータ通信に適用するべき最適値として送信電力調整部715に設定する。
これらの処理が完了すると、図10に示したようにWireless USBデバイス403の無線フレームの到達領域1001には他の無線通信ネットワーク410の無線端末(Wireless USBデバイス412)が含まれなくなる。この結果、Wireless USBデバイス403が送信する無線フレームが他の無線通信ネットワーク410の無線端末に対して干渉を与えることがなくなる。
このように無線通信ネットワーク410に干渉を与えない最適な送信電力を決定したWireless USBデバイス403では、非同期BPにおけるビーコン送信を終了する。
そして、ステップS910では、他の無線通信ネットワーク410の無線端末が送信する無線フレームを自局が検知しないレベルに自局の受信感度を設定する。
更に、ステップS911では、同期BPにおけるビーコン送信を開始することにより、Wireless USBデバイス403をWireless USBホスト401に接続し、データ通信を開始する。
以上の説明から明らかなように、本実施形態の送信電力制御処理によれば、従属局が送信する無線フレームが、非同期に動作する他の無線通信ネットワークの無線端末に対して与える干渉を回避することが可能となる。
[第2の実施形態]
上記第1の実施形態では、Wireless USBデバイス403の送信電力を次第に下げながら送信電力制御を実施することとしたが、本発明はこれに限定されず、送信電力を次第に上げながら、送信電力制御を実施するようにしてもよい。
以下、図11を参照しながら、本実施形態にかかる従属局における干渉回避のための送信電力制御処理の流れについて説明する。
Wireless USBデバイス403は起動すると、図11に示す処理を実行する。ステップS1101では、最初に自局が接続するべき相手が存在するかどうかを探索するために、起動後の一定時間だけ無線フレームの傍受を行う。そして受信されたすべてのビーコンに対してビーコン解析部722でその内容を解析する。
ステップS1102では、解析の結果、無線通信ネットワーク400で動作している所望の接続相手先(本実施形態では、Wireless USBホスト401)からのビーコンを受信したか否かを判定する。
ステップS1102において、Wireless USBホスト401からのビーコンを受信していないと判定された場合には、送信電力制御処理を終了する。
一方、ステップS1102において、Wireless USBホスト401からのビーコンを受信したと判定した場合には、ステップS1103に進む。
ステップS1103では、さらに無線通信ネットワーク400とは非同期に動作している無線通信ネットワーク410に属する無線端末、例えば本実施形態ではWireless USBデバイス412からのビーコンを受信したか否かを判定する。
ステップS1103において、Wireless USBデバイス412からのビーコンを受信しなかったと判定した場合には、他の無線通信ネットワークとの干渉の恐れがないため、ステップS1111に進む。
ステップS1103において、Wireless USBデバイス412からのビーコンを受信したと判定した場合には、他の無線通信ネットワークとの干渉を回避すべく、ステップS1104に進む。
ステップS1104では、MACプロトコル処理部702が送信電力調整部715に対して、送信電力を最小レベルにするように指示する。更に、ビーコン生成部713に対してビーコン送信のタイミングおよびビーコンの生成に必要な情報を与える。
なお、ここでは、ビーコン送信のタイミングとして、無線通信ネットワーク410が使用している非同期BPに含まれるビーコンスロットが選択されるものとする。
ステップS1105では、ビーコン生成部713が、与えられた情報からビーコンを生成し、前記送信タイミングにおいてビーコンを送信する。
ここで、現時点での送信電力が、無線通信ネットワーク400の無線端末(例えば、Wireless USBデバイス412)に到達するのに十分な送信電力でない場合には、Wireless USBデバイス412ではビーコンを受信することができない。このため、Wireless USBデバイス412にて生成されるビーコンに、Wireless USBデバイス403のアドレスが含まれることはない。
一方、現時点での送信電力が、Wireless USBデバイス412に到達するのに十分な送信電力であった場合には、Wireless USBデバイス412では、Wireless USBデバイス403からのビーコンを受信する。
ビーコンを受信したWireless USBデバイス412では、自局が送信するビーコンに含まれているビーコンスロット占有情報のフィールドに、Wireless USBデバイス403のアドレスを格納する。なお、この時の格納先は、自局が送信するビーコンに含まれているビーコンスロット占有情報のフィールドのうち、Wireless USBデバイス403からのビーコンを受信したスロット番号に対応するフィールドである。このようにして生成されたビーコンがWireless USBデバイス412からWireless USBデバイス403に送信される。
つまり、Wireless USBホスト401より送信されるビーコンには、ビーコンを送信する際の送信電力によってWireless USBデバイス403のアドレスが含まれている場合と、含まれていない場合とがある。
ステップS1106では、他の無線端末から送信されたビーコンを受信し、当該他の無線端末が送信したビーコンに含まれるビーコンスロット占有情報を解析する。
ステップS1107では、ビーコンスロット占有情報にWireless USBデバイス403に関連する情報が存在するかどうかを判定する。ビーコンスロット占有情報にWireless USBデバイス403に関連する情報が存在しないと判定された場合には、ステップS1108に進む。Wireless USBデバイス403が送信したビーコンが、受信したビーコンを送信した無線端末に届いていない場合は、USBデバイス403に関連する情報が存在しない。
ステップS1108では、自局の無線フレームが他の無線通信ネットワーク410の無線端末に到達していないと判定し、自局の送信電力を1段階上げる。自局の送信電力を上げた後は、ステップS1105に戻り、再び非同期BPで前記手順と同様にしてビーコンを送信する。以降、ステップS1107においてWireless USBデバイス403に関連する情報が存在すると判定されるまで、ステップS1105〜S1108の処理を繰り返す。
ステップS1105〜S1108の処理を繰り返すたびにWireless USBデバイス403の送信電力は次第に増大していく。やがて他の無線通信ネットワーク410の無線端末はWireless USBデバイス403により送信されたビーコンが受信可能なレベルに到達する。
この場合、Wireless USBデバイス403からのビーコンを受信した他の無線通信ネットワーク410の無線端末が生成するビーコンスロット占有情報には、Wireless USBデバイス403に関連する情報が含まれることとなる。
この結果、ステップS1107において、Wireless USBデバイス403に関連する情報が存在すると判定されることとなり、ステップS1109に進む。なお、この時点での送信電力をそのまま採用すると、Wireless USBデバイス403が送信する無線フレームが、他の無線通信ネットワーク410の無線端末に到達して干渉する恐れがある。
そこで、ステップS1109では、現時点の送信電力よりも1段階小さいレベルの送信電力を、以降のデータ通信に適用すべき最適値として採用する。
さらに、ステップS1110では、他の無線通信ネットワーク410の無線端末が送信する無線フレームを自局が検知しないレベルに自局の受信感度を設定する。
そして、ステップS1111では、同期BPにおけるビーコン送信を開始することにより、Wireless USBデバイス403をWireless USBホスト401に接続し、データ通信を開始する。
以上説明したように、Wireless USBデバイス403が次第に自局の送信電力を下げていく方式だけでなく、送信電力を次第に上げていく方式を用いても本発明の目的を達成することができる。なお、これら二つの方式を組み合わせた実施形態も同様に本発明に含まれるものとする。
[第3の実施形態]
上記第1及び第2の実施形態では、新たに起動したWireless USBデバイス403が、他の無線通信ネットワーク410に干渉を与えることがないようにすることを目的として、送信電力を制御することとした。しかし、送信電力を制御するにあたっては、他の無線通信ネットワーク410に与える干渉を低減させるだけではなく、所望の通信相手局との通信が確保されていることも必要である。
例えば、Wireless USBホスト401、Wireless USBデバイス403、Wireless USBデバイス412の距離関係によっては、Wireless USBホスト401との通信を優先させる必要がある場合もある。この場合、Wireless USBデバイス403が採用可能な送信電力の設定範囲は制限されるべきである。
そこで、本実施形態では、Wireless USBデバイス403がWireless USBホスト401との通信を維持するために必要な最小の送信電力を、設定可能な最小値として規定し、送信電力の下限値を設定することとする。
以下、図12を参照しながら、本実施形態にかかる従属局における干渉回避のための送信電力制御処理の流れについて説明する。
Wireless USBデバイス403は起動すると、図12に示す処理を実行する。ステップS1201では、最初に自局が接続するべき相手が存在する否かを探索するために、起動後の一定時間だけ無線フレームの傍受を行う。そして受信されたすべてのビーコンに対してビーコン解析部722でその内容を解析する。
ステップS1202では、解析の結果、無線通信ネットワーク400で動作している所望の接続相手先(本実施形態では、Wireless USBホスト401)からのビーコンを受信したか否かを判定する。
ステップS1202において、Wireless USBホスト401からのビーコンを受信していないと判定した場合には、送信電力制御処理を終了する。
一方、ステップ1202において、Wireless USBホスト401からのビーコンを受信したと判定した場合には、ステップS1203に進む。
ステップS1203では、さらに無線通信ネットワーク400とは非同期に動作している無線通信ネットワーク410に属する無線端末、例えば本実施形態ではWireless USBデバイス412からのビーコンを受信したか否かを判定する。
ステップS1203において、Wireless USBデバイス412からのビーコンを受信しなかったと判定した場合には、他の無線通信ネットワークとの干渉の恐れがないため、ステップS1212に進む。
ステップS1203において、Wireless USBデバイス412からのビーコンを受信したと判定した場合には、他の無線通信ネットワークとの干渉を回避すべく、ステップS1204に進む。
ステップS1204では、MACプロトコル処理部702が送信電力調整部715に対して、送信電力を最大レベルにするように指示する。更に、ビーコン生成部713に対してビーコン送信のタイミングおよびビーコンの生成に必要な情報を与える。
なお、ここでは、ビーコン送信のタイミングとして、無線通信ネットワーク410が使用している非同期BPに含まれるビーコンスロットが選択されるものとする。
ステップS1205では、ビーコン生成部713が、与えられた情報からビーコンを生成し、前記送信タイミングにおいてビーコンを送信する。
ステップS1205における処理の結果、無線通信ネットワーク410に属する他の無線端末(例えば、Wireless USBデバイス412)では、Wireless USBデバイス403から送信されたビーコンを受信する。そして、自局が送信するビーコンに含まれているビーコンスロット占有情報のフィールドに、Wireless USBデバイス403のアドレスを格納する。なお、この時の格納先は、ビーコンスロット占有情報のフィールドのうち、Wireless USBデバイス403からのビーコンを受信したスロット番号に対応するフィールドである。このようにして生成されたビーコンがWireless USBデバイス412からWireless USBデバイス403に送信される。
ステップS1206では、他の無線端末から送信されたビーコンを受信し、当該他の無線端末が送信したビーコンに含まれるビーコンスロット占有情報を解析する。
ステップS1207では、ビーコンスロット占有情報に、Wireless USBデバイス403に関連する情報が存在するかどうかを判定する。ビーコンスロット占有情報に、Wireless USBデバイス403に関連する情報が存在すると判定した場合には、ステップS1208に進む。
ステップS1208では、現時点の送信電力が、設定可能な最小値となっているか否かを判定する。上述のように、ここでいう設定可能な最小値とは、Wireless USBデバイス403がWireless USBホスト401との通信を維持するために必要な最小の送信電力である。
ステップS1208において、現時点の送信電力が、設定可能な最小値になっていないと判定した場合には、ステップS1209に進み、自局の送信電力を1段階下げた後、ステップS1205に戻る。ステップS1205では、再び非同期BPで前記手順と同様にしてビーコンを送信する。以降、ステップS1207においてWireless USBデバイス403に関連する情報が存在しないと判定されるまで、又はステップS1208において設定可能な最小値となっていると判定されるまで、ステップS1205〜S1209の処理を繰り返す。
ステップS1207において、Wireless USBデバイス403に関連する情報が存在しないと判定した場合には、ステップS1210に進む。あるいは、ステップS1208において、現時点の送信電力が設定可能な最小値であると判定された場合には、ステップS1210に進む。
ステップS1210では、現時点での送信電力を最適値として採用する。さらに、ステップS1211では、他の無線通信ネットワーク410の無線端末が送信する無線フレームを自局が検知しないレベルに自局の受信感度を設定する。
そして、ステップS1212では、同期BPにおけるビーコン送信を開始することにより、Wireless USBデバイス403をWireless USBホスト401に接続し、データ通信を開始する。
以上のように、本実施形態では、自局の送信電力を最大レベルに設定してから、1段階ずつ下げていき、他の無線通信ネットワークにおいて、自局のビーコンを受信できなくなった場合に、それを最適値として採用する。
更に、他の無線通信ネットワークにおいて、自局のビーコンが受信できなくなる前に、自局の送信電力が最小値に到達してしまった場合には、それ以上、自局の送信電力は下げずに、当該最小値を最適値として採用する。この結果、Wireless USBホスト401との通信は維持されることとなる。
このように、本実施形態によれば、所望の通信相手局との通信を確実に維持しながら、他の非同期ネットワークに与える干渉をできる限り低減させることが可能となる。
なお、上記説明では、Wireless USBデバイス403の送信電力を次第に下げながら送信電力制御を実施したが、送信電力を次第に上げながら、送信電力制御を実施するようにしてもよい。
この場合、第2実施形態において説明した図11のステップS1104の送信電力を最小レベルを、Wireless USBデバイス403がWireless USBホスト401との通信を維持するために必要な最小の送信電力とすればよい。
[第4の実施形態]
上記第3の実施形態では、所望の通信相手局との通信が確保できる送信電力レベルとして、予め定められた最小値を採用することとしたが、本発明はこれに限られない。例えば、起動に際して上記送信電力制御処理を実行する前に、設定可能な最小値を測定する処理を実行する構成としてもよい。
図13は、所望の通信相手局との通信を確保するための最小値を測定する処理の流れを示す図である。Wireless USBデバイス403は起動すると、図13に示す処理を実行する。ステップS1301では、最初に自局が接続するべき相手が存在する否かを探索するために、起動後の一定時間だけ無線フレームの傍受を行う。そして受信されたすべてのビーコンに対してビーコン解析部722でその内容を解析する。
ステップS1302では、解析の結果、無線通信ネットワーク400で動作している所望の接続相手先(本実施形態では、Wireless USBホスト401)からのビーコンを受信したか否かを判定する。
ステップS1302において、Wireless USBホスト401からのビーコンを受信していないと判定した場合には、最小値の測定処理を終了する。
一方、ステップ1302において、Wireless USBホスト401からのビーコンを受信したと判定した場合には、ステップS1303に進む。
ステップS1303では、自局の送信電力を最小レベルに設定する。なお、ここでいう最小レベルとは、Wireless USBデバイス403が送信電力として、物理的に設定可能な最小のレベルをいう。
ステップS1304では、無線通信ネットワーク400に同期した同期BPでビーコンを送信する。
ここで、現時点での送信電力が、無線通信ネットワーク400の無線端末(例えば、Wireless USBホスト401)に到達するのに十分な送信電力でない場合には、Wireless USBホスト401では、ビーコンを受信することができない。このため、Wireless USBホスト401にて生成されるビーコンに、Wireless USBデバイス403のアドレスが含まれることはない。
一方、現時点での送信電力が、Wireless USBホスト401に到達するのに十分な送信電力であった場合には、Wireless USBホスト401では、Wireless USBデバイス403からのビーコンを受信する。
ビーコンを受信したWireless USBホスト401では、自局が送信するビーコンに含まれているビーコンスロット占有情報のフィールドに、Wireless USBデバイス403のアドレスを格納する。なお、この時の格納先は、自局が送信するビーコンに含まれているビーコンスロット占有情報のフィールドのうち、Wireless USBデバイス403からのビーコンを受信したスロット番号に対応するフィールドである。
つまり、Wireless USBホスト401より送信されるビーコンには、ビーコンを送信する際の送信電力によってWireless USBデバイス403のアドレスが含まれている場合と、含まれていない場合とがある。
ステップS1305では、Wireless USBホスト401から送信されたビーコンを受信し、解析する。そして、ステップS1306において、Wireless USBホスト401が送信したビーコンに含まれるビーコンスロット占有情報に、Wireless USBデバイス403に関連する情報が存在するかどうかを判定する。
ステップS1306において、ビーコンスロット占有情報にWireless USBデバイス403に関連する情報が存在しないと判定した場合には、ステップS1307に進み、送信電力を1段階上げた後、ステップS1304に戻る。ステップS1304では、再び同期BPで上記手順と同様にしてビーコンを送信し、ステップS1304からS1307の処理を繰り返す。
ステップS1304からステップS1307の処理を繰り返すことにより、Wireless USBデバイス403の送信電力は次第に増大していき、やがてWireless USBホスト401にて受信可能なレベルに到達する。
この結果、Wireless USBホスト401が送信したビーコンに含まれるビーコンスロット占有情報に、Wireless USBデバイス403に関連する情報が存在することとなる。そして、この時点での送信電力は、Wireless USBデバイス403が送信する無線フレームを、Wireless USBホスト401が受信するために必要な最低限の送信電力レベルである。
そこで、ステップS1308では、現在の送信電力を設定可能な最小値として採用する。
以上の処理により、所望の通信相手局との通信を確保するための最小値を設定することが可能となる。
なお、上記処理の後に、第3の実施形態において説明した図12の処理を実行する。この場合、ステップS1208での設定可能な最小値が図13の処理で求めた最小値となる。また、送信電力を次第に上げながら、送信電力制御を実施する場合の最小値として利用することもできる。
この場合、第2実施形態において説明した図11のステップS1104の送信電力を最小レベルを、図13の処理で求めた最小値とすればよい。
[他の実施形態]
なお、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフェース機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給するよう構成することによっても達成されることはいうまでもない。この場合、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することにより、上記機能が実現されることとなる。なお、この場合、そのプログラムコードを記録した記録媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記録媒体としては、例えば、フロッピ(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現される場合に限られない。例えば、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記録媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。つまり、プログラムコードがメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって実現される場合も含まれる。
MACプロトコルにより規定される無線フレームの構成を示した図である。 無線フレームに含まれるビーコンピリオドの構成を示した図である。 MACプロトコルに従って送信されるビーコンの構成を示す模式図である。 本発明の第1の実施形態に係る無線通信システムにより構築された無線通信ネットワーク群の構成を示す図である。 MACプロトコルにおけるタイミングを示した図である。 ビーコンの設定内容の一例を示す図である。 制御局の内部構成の一例を示す図である。 無線通信ネットワーク400と410との間の干渉を説明するための図である。 本発明の第1の実施形態にかかる従属局において実行される送信電力制御処理の流れを示す図である。 送信電力制御処理により送信電力が制御されたWireless USBデバイス403の無線フレームの到達領域を示す図である。 本発明の第2の実施形態にかかる従属局において実行される送信電力制御処理の流れを示す図である。 本発明の第3の実施形態にかかる従属局において実行される送信電力制御処理の流れを示す図である。 従属局が、所望の通信相手局との通信を確保するために必要な送信電力の最小値を測定するための処理の流れを示す図である。

Claims (9)

  1. 通信装置であって、
    他のネットワークに信号を送信する送信手段と、
    前記送信手段による送信の後に受信された前記他のネットワークからの信号に基づいて、前記送信手段が送信した信号が前記他のネットワークの通信装置にて受信されていたか否かを判定する第1の判定手段と、
    前記第1の判定手段による判定の結果に基づいて、送信電力を制御する制御手段と
    を備えることを特徴とする通信装置。
  2. 他のネットワークから送信された信号を受信したか否かを判定する第2の判定手段を有し、
    前記他のネットワークからの信号を受信したと判定した場合に、前記送信手段は、前記受信した信号を送信した他のネットワークに信号を送信することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記送信手段は、前記他のネットワークから受信した信号に基づくタイミングで信号を送信することを特徴とする請求項2に記載の通信装置。
  4. 前記制御手段は、前記第1の判定手段により、前記送信手段が送信した信号が前記他のネットワークに受信されていないと判定されるまで、前記送信手段により送信する信号の送信電力を下げるよう制御することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  5. 前記制御手段は、前記第1の判定手段により、前記送信手段が送信した信号が前記他のネットワークに受信されていたと判定されるまで、前記送信手段により送信する信号の送信電力を上げるよう制御することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  6. 前記制御手段は、自局のネットワークに含まれる通信装置と通信するために必要な送信電力のレベルを下限値として、前記送信電力を制御することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  7. 前記制御手段により制御された送信電力により、自局のネットワークに含まれる通信装置と通信することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  8. 通信装置における通信制御方法であって、
    他のネットワークに信号を送信する送信工程と、
    前記送信工程において信号を送信した後に受信された前記他のネットワークからの信号に基づいて、前記送信工程において送信した信号が前記他のネットワークの通信装置にて受信されていたか否かを判定する判定工程と、
    前記判定工程における判定の結果に基づいて、送信電力を制御する制御工程と、
    を備えることを特徴とする通信制御方法。
  9. 請求項8に記載の通信制御方法をコンピュータによって実行させるためのプログラム。
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