JP2009048228A - センサ評価システム、センサ評価方法、および、センサ評価プログラム - Google Patents

センサ評価システム、センサ評価方法、および、センサ評価プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ネットワークにセンサあるいは分析システムが動的に追加・削除された場合であっても、手間をかけることなくセンサ重要度を算出することが可能なセンサ評価システム、センサ評価方法、および、センサ評価プログラムを提供する。
【解決手段】センサ評価システム1は、分析サービスと所定の関係を有する事象の経時的変化を示す時系列データが分析システム4a,4bに対応付けて記録された時系列データ記録部11と、時系列データが示す事象の経時的変化と、サービス実行部40a,40bが分析サービスを提供する際に用いたセンサデータの時系列とを同一の期間において比較することにより、時系列データに対するセンサデータの関連の度合いを示すセンサ関連度を算出するセンサ関連度算出部13と、算出されたセンサ関連度を指標としてセンサ重要度を算出し、算出したセンサ重要度をセンサ重要度記録部16へ記録するセンサ重要度算出部15とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数のセンサと、複数のセンサの少なくとも1つから得られるセンサデータを用いた分析サービスを提供するサービス実行部を備える複数の分析システムとを含むネットワークに接続されたセンサ評価システム、センサ評価方法、および、センサ評価プログラムに関する。
近年、ネットワークに接続されたセンサから得られるセンサデータを用いた分析システムによる分析サービスが行われている。例えば、複数の店舗に設置されたカメラから得られる画像データ(センサデータ)を用いて、それらの店舗における顧客の動線の傾向を分析するサービスを提供する分析システムがある。このような分析システムを構築すると、センサの設置、分析システムに対する設定、センサのメンテナンス等により運用コストがかかる。特に、メンテナンスにおいて、多数のセンサが設置された場合、設置された多数のセンサの中から手当たり次第センサの点検を行っていくのでは、効率が悪く、メンテナンス費用がかかる。
従来では、多数のセンサのそれぞれにセンサ重要度を予め設定し、設定されたセンサ重要度に従って、センサに割り当てる処理手段の数を決定するシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。なお、処理手段は、センサの動作を制御するための処理装置である。ここで、例えば、センサ重要度が高い場合、センサに割り当てる処理手段の数を増加し、センサ重要度が低い場合、センサに割り当てる処理手段の数を減少する。このようなシステムを用いることにより、例えば、設定されたセンサ重要度に従って、重要度の高いセンサからセンサの点検を行うことが可能となる。これにより、効率よくセンサの点検を行うことができる。
ところで、近年、電話網が持つ信頼性・安定性を守りながら、IPネットワークの柔軟性・経済性を備えた、次世代の情報通信ネットワークであるNGN(Next Generation Network)が普及してきている。すなわち、NGNは、インターネットサービス用のIPネットワークと、電話サービス用の電話網とをIP通信網として統合したネットワークである。このようなNGNにおいては、ネットワークに、上記のセンサあるいは分析システムを動的に追加・削除することが可能である。また、1つのセンサから得られるセンサデータは、1つの分析システムだけでなく、複数の分析システムで用いられることもある。つまり、ネットワークにセンサあるいは分析システムが動的に追加・削除される度に、センサ重要度は変化していく。
特開2002−157233号公報
しかしながら、上記従来の方法では、多数のセンサのそれぞれにセンサ重要度が予め設定されているので、ネットワークにセンサあるいは分析システムが動的に追加・削除される度に、センサ重要度を新たに設定する必要があった。また、ネットワークに接続されたセンサおよび分析システムの数が増加するに従って、多数のセンサのうちどのセンサが重要なセンサであるのかを予め判断するのは手間がかかる。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ネットワークにセンサあるいは分析システムが動的に追加・削除された場合であっても、手間をかけることなくセンサ重要度を算出することが可能なセンサ評価システム、センサ評価方法、および、センサ評価プログラムを提供することにある。
上記目的を達成するために本発明におけるセンサ評価システムは、複数のセンサと、前記複数のセンサの少なくとも1つから得られる時系列のセンサデータを用いた分析サービスを提供するサービス実行部を備える分析システムとを含むネットワークに接続されたセンサ評価システムであって、前記分析サービスと所定の関係を有する事象の経時的変化を示す時系列データが前記分析システムに対応付けて記録された時系列データ記録部と、前記時系列データが示す事象の経時的変化と、前記サービス実行部が分析サービスを提供する際に用いたセンサデータの時系列とを同一の期間において比較することにより、前記時系列データに対する前記センサデータの関連の度合いを示すセンサ関連度を算出するセンサ関連度算出部と、前記センサ関連度算出部により算出されたセンサ関連度を指標としてセンサ重要度を算出し、算出したセンサ重要度をセンサ重要度記録部へ記録するセンサ重要度算出部とを備えたことを特徴とする。
本発明のセンサ評価システムによれば、時系列データ記録部には、分析サービスと所定の関係を有する事象の経時的変化を示す時系列データが分析システムに対応付けて記録されている。センサ関連度算出部は、時系列データが示す事象の経時的変化と、サービス実行部が分析サービスを提供する際に用いたセンサデータの時系列とを同一の期間において比較することにより、時系列データに対するセンサデータの関連の度合いを示すセンサ関連度を算出する。このように、センサ関連度を算出することにより、サービス実行部が分析サービスを提供する際に用いたセンサデータが、この分析サービスと所定の関係を有する事象の経時的変化を示す時系列データに対してどの程度関連しているのかを定量的に示すデータとしてセンサ関連度が得られる。つまり、サービス実行部が分析サービスを提供する際に用いたセンサデータが、この分析サービスにとってどの程度重要かを判断するための指標となるデータとしてセンサ関連度が得られることになる。そのため、センサ重要度算出部は、算出されたセンサ関連度を指標としてセンサ重要度を算出し、算出したセンサ重要度をセンサ重要度記録部へ記録することができる。これにより、ネットワークにセンサあるいは分析システムが動的に追加・削除された場合であっても、手間をかけることなくセンサ重要度を算出することが可能となる。
なお、時系列データは、分析システムで提供される分析サービスと所定の関係を有する事象の経時的変化を示す時系列データであれば、例えば、分析サービスの分析結果であってもよいし、センサ評価システムの管理者によって入力されたデータであってもよく、特に限定されない。
上記本発明におけるセンサ評価システムシステムにおいては、前記分析システムが複数存在し、前記複数の分析システムのそれぞれを識別する識別データと、前記識別データのそれぞれに対応付けられた分析システムの重要度とが記録された分析重要度記録部をさらに備え、前記センサ重要度算出部は、前記センサ関連度算出部により分析システムのそれぞれについて算出されたセンサ関連度と、前記分析重要度記録部に分析システムのそれぞれについて記録された分析システムの重要度とに基づいて、センサ重要度を算出し、算出したセンサ重要度をセンサ重要度記録部へ記録する態様とするのが好ましい。
上記構成によれば、分析重要度記録部には、複数の分析システムのそれぞれを識別する識別データと、識別データのそれぞれに対応付けられた分析システムの重要度とが記録されている。これにより、センサ重要度算出部は、分析重要度記録部に分析システムのそれぞれについて記録された分析システムの重要度を考慮しながら、分析システムのそれぞれについて算出されたセンサ関連度に基づいて、センサ重要度を算出し、算出したセンサ重要度をセンサ重要度記録部へ記録することが可能となる。
上記本発明におけるセンサ評価システムシステムにおいては、前記ネットワークには、予め定められた機能を実行する複数の業務システムがさらに含まれており、前記分析システムが複数存在し、前記時系列データを参照した業務システムの数、前記時系列データを参照した業務システムのアクセス状況、および、前記時系列データを参照した業務システムの性能状況の少なくとも1つに基づいて、前記時系列データに対応付けられた分析システムの重要度を、前記分析システムのそれぞれについて算出する分析重要度算出部をさらに備え、前記センサ重要度算出部は、前記センサ関連度算出部により分析システムのそれぞれについて算出されたセンサ関連度と、前記分析重要度算出部により分析システムのそれぞれについて算出された分析システムの重要度とに基づいて、センサ重要度を算出し、算出したセンサ重要度をセンサ重要度記録部へ記録する態様とするのが好ましい。
上記構成によれば、ネットワークには、予め定められた機能を実行する複数の業務システムがさらに含まれている。なお、業務システムは、例えば、販売システム、生産システム、物流システム、購買システム、経理システム等である。分析重要度算出部は、時系列データを参照した業務システムの数、時系列データを参照した業務システムのアクセス状況、および、時系列データを参照した業務システムの性能状況の少なくとも1つに基づいて、時系列データに対応付けられた分析システムの重要度を、分析システムのそれぞれについて算出する。なお、業務システムのアクセス状況は、例えば、時系列データを参照した業務システムの参照回数等である。また、業務システムの性能状況は、例えば、業務システムを構成するサーバの台数、CPUのスペック、メモリの容量、HDDの容量、あるいは、業務システムにインストールされているソフトウェア(OS、パッケージソフトウェア等)に関する情報等である。ここで、分析重要度算出部は、例えば、時系列データを参照した業務システムの数が多ければ、この時系列データに対応付けられた分析システムの重要度が高くなるように、分析システムの重要度を算出する。一方、分析重要度算出部は、時系列データを参照した業務システムの数が少なければ、この時系列データに対応付けられた分析システムの重要度が低くなるように、分析システムの重要度を算出する。これにより、センサ重要度算出部は、分析システムのそれぞれについて算出された分析システムの重要度を考慮しながら、分析システムのそれぞれについて算出されたセンサ関連度に基づいて、センサ重要度を算出し、算出したセンサ重要度をセンサ重要度記録部へ記録することが可能となる。
上記本発明におけるセンサ評価システムシステムにおいては、前記センサ関連度算出部は、前記時系列データが示す事象の経時的変化と、前記サービス実行部が分析サービスを提供する際に用いたセンサデータの時系列との相関性を示す相関係数を算出し、算出した相関係数に基づいて、センサ関連度を算出する態様とするのが好ましい。
上記構成によれば、センサ関連度算出部は、時系列データが示す事象の経時的変化と、サービス実行部が分析サービスを提供する際に用いたセンサデータの時系列との相関性を示す相関係数を算出する。なお、相関係数は、一般に、−1〜+1の間の実数値をとる係数であって、+1に近ければ正の相関があり、−1に近ければ負の相関があり、0に近ければ相関は弱くなる。これにより、センサ関連度算出部は、算出した相関係数に基づいて、センサ関連度を算出することが可能となる。
上記本発明におけるセンサ評価システムにおいては、前記センサ関連度算出部は、前記時系列データが示す事象の経時的変化と、前記サービス実行部が分析サービスを提供する際に用いたセンサデータの時系列とを用いて回帰分析を行い、回帰分析を行った結果に基づいて、センサ関連度を算出する態様とするのが好ましい。
上記構成によれば、センサ関連度算出部は、時系列データが示す事象の経時的変化と、サービス実行部が分析サービスを提供する際に用いたセンサデータの時系列とを用いて回帰分析を行う。これにより、センサ関連度算出部は、回帰分析を行った結果に基づいて、センサ関連度を算出することが可能となる。
上記目的を達成するために本発明におけるセンサ評価システムは、複数のセンサと、前記複数のセンサの少なくとも1つから得られるセンサデータを用いた分析サービスを提供するサービス実行部を備える分析システムと、予め定められた機能を実行する複数の業務システムとを含むネットワークに接続されたセンサ評価システムであって、前記センサから得られるセンサデータを参照した業務システムの数、前記センサから得られるセンサデータを参照した業務システムのアクセス状況、および、前記センサから得られるセンサデータを参照した業務システムの性能状況の少なくとも1つに基づいて、前記サービス実行部が分析サービスを提供する際に用いたセンサデータが参照された度合いを示すセンサ参照度を算出するセンサ参照度算出部と、前記センサ参照度算出部により算出されたセンサ参照度を指標としてセンサ重要度を算出し、算出したセンサ重要度をセンサ重要度記録部へ記録するセンサ重要度算出部とを備えたことを特徴とする。
本発明のセンサ評価システムによれば、センサ参照度算出部は、センサから得られるセンサデータを参照した業務システムの数、センサから得られるセンサデータを参照した業務システムのアクセス状況、および、センサから得られるセンサデータを参照した業務システムの性能状況の少なくとも1つに基づいて、サービス実行部が分析サービスを提供する際に用いたセンサデータが参照された度合いを示すセンサ参照度を算出する。なお、業務システムのアクセス状況は、例えば、センサデータを参照した業務システムの参照回数等である。また、業務システムの性能状況は、例えば、業務システムを構成するサーバの台数、CPUのスペック、メモリの容量、HDDの容量、あるいは、業務システムにインストールされているソフトウェア(OS、パッケージソフトウェア等)に関する情報等である。ここで、センサ参照度算出部は、例えば、センサから得られるセンサデータを参照した業務システムの数が多ければ、このセンサの参照度が高くなるようにセンサ参照度を算出する。一方、センサ参照度算出部は、センサから得られるセンサデータを参照した業務システムの数が少なければ、このセンサの参照度が低くなるようにセンサ参照度を算出する。このように、センサ参照度を算出することにより、サービス実行部が分析サービスを提供する際に用いたセンサデータが、業務システムによってどの程度参照されたのかを定量的に示すデータとしてセンサ参照度が得られる。つまり、サービス実行部が分析サービスを提供する際に用いたセンサデータが、この分析サービスにとってどの程度重要かを判断するための指標となるデータとしてセンサ参照度が得られることになる。そのため、センサ重要度算出部は、算出されたセンサ参照度を指標としてセンサ重要度を算出し、算出したセンサ重要度をセンサ重要度記録部へ記録することができる。これにより、ネットワークにセンサあるいは分析システムが動的に追加・削除された場合であっても、手間をかけることなくセンサ重要度を算出することが可能となる。
上記本発明におけるセンサ評価システムシステムにおいては、前記分析システムが複数存在し、前記複数の分析システムのそれぞれを識別する識別データと、前記識別データのそれぞれに対応付けられた分析システムの重要度とが記録された分析重要度記録部をさらに備え、前記センサ重要度算出部は、前記センサ参照度算出部により分析システムのそれぞれについて算出されたセンサ参照度と、前記分析重要度記録部に分析システムのそれぞれについて記録された分析システムの重要度とに基づいて、センサ重要度を算出し、算出したセンサ重要度をセンサ重要度記録部へ記録する態様とするのが好ましい。
上記構成によれば、分析重要度記録部には、複数の分析システムのそれぞれを識別する識別データと、識別データのそれぞれに対応付けられた分析システムの重要度とが記録されている。これにより、センサ重要度算出部は、分析重要度記録部に分析システムのそれぞれについて記録された分析システムの重要度を考慮しながら、分析システムのそれぞれについて算出されたセンサ参照度に基づいて、センサ重要度を算出し、算出したセンサ重要度をセンサ重要度記録部へ記録することが可能となる。
上記本発明におけるセンサ評価システムにおいては、前記分析システムが複数存在し、前記時系列データを参照した業務システムの数、前記時系列データを参照した業務システムのアクセス状況、および、前記時系列データを参照した業務システムの性能状況の少なくとも1つに基づいて、前記時系列データに対応付けられた分析システムの重要度を、前記分析システムのそれぞれについて算出する分析重要度算出部をさらに備え、前記センサ重要度算出部は、前記センサ参照度算出部により分析システムのそれぞれについて算出されたセンサ参照度と、前記分析重要度算出部により分析システムのそれぞれについて算出された分析システムの重要度とに基づいて、センサ重要度を算出し、算出したセンサ重要度をセンサ重要度記録部へ記録する態様とするのが好ましい。
上記構成によれば、分析重要度算出部は、時系列データを参照した業務システムの数、時系列データを参照した業務システムのアクセス状況、および、時系列データを参照した業務システムの性能状況の少なくとも1つに基づいて、時系列データに対応付けられた分析システムの重要度を、分析システムのそれぞれについて算出する。分析重要度算出部は、例えば、時系列データを参照した業務システムの数が多ければ、この時系列データに対応付けられた分析システムの重要度が高くなるように、分析システムの重要度を算出する。一方、分析重要度算出部は、時系列データを参照した業務システムの数が少なければ、この時系列データに対応付けられた分析システムの重要度が低くなるように、分析システムの重要度を算出する。これにより、センサ重要度算出部は、分析システムのそれぞれについて算出された分析システムの重要度を考慮しながら、分析システムのそれぞれについて算出されたセンサ参照度に基づいて、センサ重要度を算出し、算出したセンサ重要度をセンサ重要度記録部へ記録することが可能となる。
上記本発明におけるセンサ評価システムにおいては、前記センサの動作を、前記センサ重要度記録部に記録されたセンサ重要度に基づいて決定し、当該センサの動作を示すシナリオデータを生成するシナリオ生成部と、前記シナリオ生成部により生成されたシナリオデータが示すセンサの動作を、当該センサに実行させるための制御命令を生成し、生成した制御命令が示す制御信号を前記センサに対して送信するシナリオ管理部とをさらに備える態様とするのが好ましい。
上記構成によれば、シナリオ生成部は、センサの動作を、センサ重要度に基づいて決定し、当該センサの動作を示すシナリオデータを生成する。例えば、シナリオ生成部は、センサ重要度が高ければ、このセンサの待機時間が短くなるようにシナリオデータを生成する。一方、シナリオ生成部は、センサ重要度が低ければ、このセンサの待機時間が長くなるようにシナリオデータを生成する。シナリオ管理部は、シナリオデータが示すセンサの動作を、当該センサに実行させるための制御命令を生成し、生成した制御命令が示す制御信号をセンサに対して送信する。これにより、センサは、シナリオデータが示すセンサの動作に従って、動作することが可能となる。
上記本発明におけるセンサ評価システムにおいては、前記センサ重要度記録部に記録されたセンサ重要度に基づいて、前記センサをメンテナンスするための保守スケジュール、または、前記センサの在庫数を示す在庫データを生成するメンテナンス管理部をさらに備える態様とするのが好ましい。
上記構成によれば、メンテナンス管理部は、センサ重要度に基づいて、センサをメンテナンスするための保守スケジュール、または、センサの在庫数を示す在庫データを生成する。例えば、メンテナンス管理部は、センサ重要度が高ければ、センサの点検時間が長くなるように保守スケジュールを生成する。一方、メンテナンス管理部は、センサ重要度が低ければ、センサの点検時間が短くなるように保守スケジュールを生成する。これにより、管理者は、生成された保守スケジュールに従って、センサの保守を行うことが可能となる。また、例えば、メンテナンス管理部は、センサ重要度が高ければ、センサの在庫数が多くなるように在庫データを生成する。一方、メンテナンス管理部は、センサ重要度が低ければ、センサの在庫数が少なくなるように在庫データを生成する。これにより、管理者は、生成された在庫データに従って、センサの在庫数を用意することが可能となる。
上記目的を達成するために本発明におけるセンサ評価方法は、複数のセンサと、前記複数のセンサの少なくとも1つから得られる時系列のセンサデータを用いた分析サービスを提供するサービス実行部を備える分析システムとを含むネットワークに接続され、前記分析サービスと所定の関係を有する事象の経時的変化を示す時系列データが前記分析システムに対応付けて記録された時系列データ記録部を備えるコンピュータが実行するセンサ評価方法であって、前記コンピュータが備えるセンサ関連度算出部が、前記時系列データが示す事象の経時的変化と、前記サービス実行部が分析サービスを提供する際に用いたセンサデータの時系列とを同一の期間において比較することにより、前記時系列データに対する前記センサデータの関連の度合いを示すセンサ関連度を算出するセンサ関連度算出工程と、前記コンピュータが備えるセンサ重要度算出部が、前記センサ関連度算出工程により算出されたセンサ関連度を指標としてセンサ重要度を算出し、算出したセンサ重要度をセンサ重要度記録部へ記録するセンサ重要度算出工程とを含むことを特徴とする。
上記目的を達成するために本発明におけるセンサ評価方法は、複数のセンサと、前記複数のセンサの少なくとも1つから得られるセンサデータを用いた分析サービスを提供するサービス実行部を備える分析システムと、予め定められた機能を実行する複数の業務システムとを含むネットワークに接続されたコンピュータが実行するセンサ評価方法であって、前記コンピュータが備えるセンサ参照度算出部が、前記センサから得られるセンサデータを参照した業務システムの数、前記センサから得られるセンサデータを参照した業務システムのアクセス状況、および、前記センサから得られるセンサデータを参照した業務システムの性能状況の少なくとも1つに基づいて、前記サービス実行部が分析サービスを提供する際に用いたセンサデータが参照された度合いを示すセンサ参照度を算出するセンサ参照度算出工程と、前記コンピュータが備えるセンサ重要度算出部が、前記センサ参照度算出工程により算出されたセンサ参照度を指標としてセンサ重要度を算出し、算出したセンサ重要度をセンサ重要度記録部へ記録するセンサ重要度算出工程とを含むことを特徴とする。
上記目的を達成するために本発明におけるセンサ評価プログラムは、複数のセンサと、前記複数のセンサの少なくとも1つから得られる時系列のセンサデータを用いた分析サービスを提供するサービス実行部を備える分析システムとを含むネットワークに接続され、前記分析サービスと所定の関係を有する事象の経時的変化を示す時系列データが前記分析システムに対応付けて記録された時系列データ記録部を備えるコンピュータに処理を実行させるセンサ評価プログラムであって、前記時系列データが示す事象の経時的変化と、前記サービス実行部が分析サービスを提供する際に用いたセンサデータの時系列とを同一の期間において比較することにより、前記時系列データに対する前記センサデータの関連の度合いを示すセンサ関連度を算出するセンサ関連度算出処理と、前記センサ関連度算出処理により算出されたセンサ関連度を指標としてセンサ重要度を算出し、算出したセンサ重要度をセンサ重要度記録部へ記録するセンサ重要度算出処理とを前記コンピュータに実行させることを特徴とする。
上記目的を達成するために本発明におけるセンサ評価プログラムは、複数のセンサと、前記複数のセンサの少なくとも1つから得られるセンサデータを用いた分析サービスを提供するサービス実行部を備える分析システムと、予め定められた機能を実行する複数の業務システムとを含むネットワークに接続されたコンピュータに処理を実行させるセンサ評価プログラムであって、前記センサから得られるセンサデータを参照した業務システムの数、前記センサから得られるセンサデータを参照した業務システムのアクセス状況、および、前記センサから得られるセンサデータを参照した業務システムの性能状況の少なくとも1つに基づいて、前記サービス実行部が分析サービスを提供する際に用いたセンサデータが参照された度合いを示すセンサ参照度を算出するセンサ参照度算出処理と、前記センサ参照度算出処理により算出されたセンサ参照度を指標としてセンサ重要度を算出し、算出したセンサ重要度をセンサ重要度記録部へ記録するセンサ重要度算出処理とを前記コンピュータに実行させることを特徴とする。
なお、本発明におけるサービス評価方法およびサービス評価プログラムは、上記のサービス評価システムと同様の効果を得る。
以上のように、本発明のセンサ評価システム、センサ評価方法、および、センサ評価プログラムは、ネットワークにセンサあるいは分析システムが動的に追加・削除された場合であっても、手間をかけることなくセンサ重要度を算出することが可能であるという効果を奏する。
以下、本発明のより具体的な実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
[実施の形態1]
図1は、本実施形態に係るセンサ評価システム1の構成を、これを含むシステム全体の構成と共に示すブロック図である。図1に示すセンサ評価システム1は、ネットワークNに接続されている。本実施形態においては、一例として、ネットワークNがインターネットである場合について説明するが、ネットワークNの種類は特に限定するものではなく、イーサネット(登録商標)、無線LAN、その他のコンピュータネットワーク等であってもよい。
ネットワークNには、センサ制御部2a〜2cをそれぞれ備えるセンサ3a〜3cと、分析システム4a,4bとが接続されている。センサ3a〜3cは、物理量(例えば、光、圧力、変位、温度、湿度等)の情報、化学量(例えば、ガス、イオン、生体物質等)の情報、または、情報処理において生成される情報(例えば、各種のログデータ、POSレジ情報、通信パケット解析情報等)を検出し、検出した情報をセンサデータとして出力するデバイスである。例えば、センサ3a〜3cは、ビデオカメラ、プリンタ、スキャナ、POSレジのバーコードリーダ、ブログの評判情報を提供するCGM(Consumer Generated Media)、RFID(Radio Frequency Identification)タグ、ポテンショメータ、熱電対等であるが、センサの種類は特に限定されない。
本実施形態においては、一例として、センサ3aがプリンタ、センサ3bが商品に付されたバーコードを読み取り可能なバーコードリーダ、センサ3cが店舗Aに備えられたビデオカメラである場合について説明する。具体的には、センサ3aがチケットの印刷枚数を示す時系列のセンサデータXを出力し、センサ3bが店舗Aにおける商品Bの入荷数を示す時系列のセンサデータXを出力し、センサ3cが店舗Aの顧客数を示す時系列のセンサデータXを出力した場合について説明する。
分析システム4a,4bは、サービス実行部40a,40bをそれぞれ備える。それぞれのサービス実行部40a,40bは、センサ3a〜3cのうち少なくとも1つのセンサから得られるセンサデータを用いた分析サービスをユーザに対して提供する。本実施形態においては、サービス実行部40aは、時系列のセンサデータX〜Xを用いて分析サービスをユーザに対して提供したものとする。なお、この分析サービスは、チケットの印刷枚数、商品Bの入荷数、および、店舗Aの顧客数のそれぞれと、店舗Aの売上高との関連性を分析するサービスである。また、本実施形態においては、サービス実行部40bは、時系列のセンサデータX,Xを用いて分析サービスをユーザに対して提供したものとする。なお、この分析サービスは、チケットの印刷枚数、および、商品Bの入荷数のそれぞれと、商品Bの在庫数との関連性を分析するサービスである。
なお、図1では、説明の簡略化のために、3つのセンサ3a〜3c、および、2つの分析システム4a,4bが存在する場合を図示したが、ネットワークNに接続されるセンサおよび分析システムの数は任意である。また、ネットワークNには、センサ評価システム1、センサ3a〜3c、および、分析システム4a,4bの他に、例えば、WWWサーバ、DNSサーバ、DHCPサーバ、ユーザ端末等のコンピュータが接続されていてもよい。そして、このようなコンピュータにおいても、センサから得られるセンサデータを用いた分析サービスを提供するサービス実行部が備えられていてもよい。
(センサ評価システムの構成)
センサ評価システム1は、時系列データ記録部11、センサデータ取得部12、センサ関連度算出部13、分析重要度記録部14、センサ重要度算出部15、センサ重要度記録部16、シナリオ生成部17、および、シナリオ管理部18を備えている。
時系列データ記録部11は、分析システム4a,4bのそれぞれを識別する識別データと、識別データのそれぞれに対応付けられた時系列データとを記録する。なお、時系列データは、分析サービスと所定の関係を有する事象の経時的変化を示すデータである。所定の関係を有するとは、分析サービスの分析結果と何かしらの関連性を有することをいう。つまり、時系列データは、分析システム4a,4bで提供される分析サービスと所定の関係を有する事象の経時的変化を示す時系列データであれば、例えば、分析システム4a,4bで提供される分析サービスの分析結果であってもよいし、センサ評価システム1の管理者によって入力されたデータであってもよく、特に限定されない。例えば、サービス実行部40aは、チケットの印刷枚数、商品Bの入荷数、および、店舗Aの顧客数のそれぞれと、店舗Aの売上高との関連性を分析するサービスを提供するので、分析システム4aに対して、例えば、店舗Aの売上高の推移や、店舗Aで販売している商品Bの在庫数の遷移等を時系列データとすることができる。
本実施形態に係る時系列データ記録部11には、分析システム4aを示す識別データ「001」と、この識別データに対応付けられた時系列データYとが記録されている。また、時系列データ記録部11には、分析システム4bを示す識別データ「002」と、この識別データに対応付けられた時系列データYとが記録されている。
図2は、本実施形態に係る時系列データ記録部11に記録された時系列データY,Yの一例をそれぞれ示す図である。図2(a)に示すように、時系列データYは、店舗Aにおいて、2006年1月1日〜2006年12月31日までの売上高を日毎に示すデータである。つまり、時系列データYは、分析システム4aのサービス実行部40aが提供する分析サービスと所定の関係を有する事象の経時的変化を示すデータである。また、図2(b)に示すように、時系列データYは、店舗Aにおいて、2006年1月1日〜2006年12月31日までの商品Bの在庫数を日毎に示すデータである。つまり、時系列データYは、分析システム4bのサービス実行部40bが提供する分析サービスと所定の関係を有する事象の経時的変化を示すデータである。
センサデータ取得部12は、分析システム4a,4bのサービス実行部40a,40bが分析サービスを提供する際に用いたセンサデータを、分析システム4a,4bのそれぞれから取得する。本実施形態においては、分析システム4aのサービス実行部40aは、時系列のセンサデータX〜Xを用いて分析サービスをユーザに対して提供しているので、センサデータ取得部12は、分析システム4aからセンサデータX〜Xを取得する。また、本実施形態においては、分析システム4bのサービス実行部40bは、時系列のセンサデータX,Xを用いて分析サービスをユーザに対して提供しているので、センサデータ取得部12は、分析システム4bからセンサデータX,Xを取得する。
センサ関連度算出部13は、時系列データYが示す事象の経時的変化と、サービス実行部40aが分析サービスを提供する際に用いたセンサデータX〜Xの時系列とを同一の幅を持った期間において比較することにより、時系列データYに対するセンサデータX〜Xの関連の度合いを示すセンサ関連度を算出する。具体的には、まず、センサ関連度算出部13は、時系列データ記録部11を参照し、時系列データ記録部11から、分析システム4aを示す識別データ「001」に対応付けられた時系列データYを抽出する。また、センサ関連度算出部13は、分析システム4aのサービス実行部40aが分析サービスを提供する際に用いたセンサデータX〜Xをセンサデータ取得部12から取得する。
センサ関連度算出部13は、同一の期間において、時系列データYが示す事象の経時的変化と、チケットの印刷枚数を示すセンサデータXの時系列、店舗Aにおける商品Bの入荷数を示すセンサデータXの時系列、および、店舗Aの顧客数を示すセンサデータXの時系列のそれぞれとの相関性を示す相関係数を算出する。なお、相関係数は、一般に、−1〜+1の間の実数値をとる係数であって、+1に近ければ正の相関があり、−1に近ければ負の相関があり、0に近ければ相関は弱くなる。また、相関係数は、一般に、XとYの共分散を、XとYそれぞれの標準偏差で割ったものとして表される。センサ関連度算出部13は、算出した相関係数に基づいて、センサ関連度を算出する。本実施形態においては、センサ関連度算出部13は、算出した相関係数をそのままセンサ関連度とする。
センサ関連度算出部13は、上記と同様に、時系列データYが示す事象の経時的変化と、サービス実行部40bが分析サービスを提供する際に用いたセンサデータX,Xの時系列とを同一の期間において比較することにより、時系列データYに対するセンサデータX,Xの関連の度合いを示すセンサ関連度を算出する。図3は、本実施形態に係るセンサ関連度算出部13が算出したセンサ関連度を説明するための図である。本実施形態においては、センサ関連度算出部13は、図3に示すように、分析システム4aにおいて、センサ3aのセンサ関連度「0.6」、センサ3bのセンサ関連度「0.7」、および、センサ3cのセンサ関連度「0.9」をそれぞれ算出したものとする。また、センサ関連度算出部13は、分析システム4bにおいて、センサ3aのセンサ関連度「0.1」、および、センサ3bのセンサ関連度「0.7」をそれぞれ算出したものとする。
本実施形態においては、分析システム4aにおいて、センサ3cのセンサ関連度が「0.9」であるので、店舗Aの顧客数を示す時系列のセンサデータXは、店舗Aの売上高を日毎に示す時系列データYに対して、直接的に影響を及ぼしているデータであるといえる。すなわち、時系列データYは、店舗Aの顧客数を示すセンサデータXに連動するデータであるといえる。つまり、店舗Aの顧客数が増えれば売上高が増加し、店舗Aの顧客数が減れば売上高が減少する。一方、分析システム4bにおいて、センサ3aのセンサ関連度が「0.1」であるので、チケットの印刷枚数を示す時系列のセンサデータXは、店舗Aにおける商品Bの在庫数を日毎に示す時系列データYに対して、ほとんど影響を及ぼさないデータであるといえる。すなわち、時系列データYは、チケットの印刷枚数を示す時系列のセンサデータXにほとんど連動しないデータであるといえる。つまり、商品Bの在庫数は、チケットの印刷枚数に関わらず増減する。
分析重要度記録部14は、分析システム4a,4bのそれぞれを識別する識別データと、識別データのそれぞれに対応付けられた分析システム4a,4bの重要度とを記録する。図4は、本実施形態に係る分析重要度記録部14に記録されたデータの一例を示す図である。図4に示すように、分析重要度記録部14には、分析システム4aを示す識別データ「001」と、この識別データに対応付けられた分析システム4aの重要度「3」とが記録されている。また、分析重要度記録部14には、分析システム4bを示す識別データ「002」と、この識別データに対応付けられた分析システム4bの重要度「1」とが記録されている。なお、分析重要度記録部14に記録された分析システム4a,4bの重要度は、センサ評価システム1の管理者によって予め設定されている。つまり、センサ評価システム1の管理者は、重要な分析サービスを提供する分析システムには重要度を高く設定し、あまり重要でない分析サービスを提供する分析システムには重要度を低く設定する。
センサ重要度算出部15は、センサ関連度算出部13により分析システム4a,4bのそれぞれについて算出されたセンサ関連度と、分析重要度記録部14に分析システム4a,4bのそれぞれについて記録された分析システムの重要度とに基づいて、センサ重要度を算出する。具体的には、まず、センサ重要度算出部15は、分析システム4aにおける、センサ3aのセンサ関連度「0.6」、センサ3bのセンサ関連度「0.7」、および、センサ3cのセンサ関連度「0.9」をセンサ関連度算出部13から取得する。また、センサ重要度算出部15は、分析重要度記録部14を参照し、分析システム4aを示す識別データ「001」に対応付けられた分析システム4aの重要度「3」を抽出する。センサ重要度算出部15は、分析システム4aにおける、センサ3aのセンサ関連度「0.6」、センサ3bのセンサ関連度「0.7」、および、センサ3cのセンサ関連度「0.9」のそれぞれと、分析システム4aの重要度「3」との積をとる。この結果、分析システム4aにおいて、センサ3aの算出結果は「1.8」、センサ3bの算出結果は「2.1」、および、センサ3cの算出結果は「2.7」となる。
センサ重要度算出部15は、上記と同様に、分析システム4bにおける、センサ3aのセンサ関連度「0.1」、および、センサ3bのセンサ関連度「0.7」をセンサ関連度算出部13から取得する。また、センサ重要度算出部15は、分析重要度記録部14を参照し、分析システム4bを示す識別データ「002」に対応付けられた分析システム4bの重要度「1」を抽出する。センサ重要度算出部15は、分析システム4bにおける、センサ3aのセンサ関連度「0.1」、および、センサ3bのセンサ関連度「0.7」のそれぞれと、分析システム4bの重要度「1」との積をとる。この結果、分析システム4bにおいて、センサ3aの算出結果は「0.1」、および、センサ3bの算出結果は「0.7」となる。
センサ重要度算出部15は、分析システム4aにおけるセンサ3aの算出結果「1.8」と、分析システム4bにおけるセンサ3aの算出結果「0.1」との和をセンサ3aのセンサ重要度とする。つまり、センサ3aのセンサ重要度は「1.9」となる。また、センサ重要度算出部15は、分析システム4aにおけるセンサ3bの算出結果「2.1」と、分析システム4bにおけるセンサ3bの算出結果「0.7」との和をセンサ3bのセンサ重要度とする。つまり、センサ3bのセンサ重要度は「2.8」となる。さらに、センサ重要度算出部15は、分析システム4aにおけるセンサ3cの算出結果「2.7」をセンサ3cのセンサ重要度とする。センサ重要度算出部15は、算出したセンサ重要度をセンサ重要度記録部16へ記録する。
なお、上記では、センサ重要度算出部15は、分析システム4aにおける算出結果と、分析システム4bにおける算出結果との和をセンサ重要度とする例について説明したが、これに限定されない。例えば、分析システム4aにおける算出結果と、分析システム4bにおける算出結果との積をセンサ重要度としてもよい。つまり、分析システム4aにおけるセンサ関連度と、分析システム4bにおけるセンサ関連度とに基づいて、センサ重要度が算出できれば、特にその方法は限定されない。
センサ重要度記録部16は、センサ重要度算出部15により算出されたセンサ重要度を記録する。図5は、本実施形態に係るセンサ重要度記録部16に記録されたデータの一例を示す図である。図5に示すように、センサ重要度記録部16には、センサ3aのセンサ重要度「1.9」、センサ3bのセンサ重要度「2.8」、および、センサ3cのセンサ重要度「2.7」が記録されている。
シナリオ生成部17は、センサ3a〜3cの動作を、センサ重要度記録部16に記録されたセンサ重要度に基づいて決定し、当該センサ3a〜3cの動作を示すシナリオデータを生成する。本実施形態においては、シナリオ生成部17は、8:00〜18:00の時間帯において、センサ3a〜3cの動作が待機状態になる時間帯、および、センサ3a〜3cの動作が動作状態になる時間帯を決定するシナリオデータを生成する場合について説明する。なお、待機状態は、センサ3a〜3cが備えるセンサ制御部2a〜2cの動作が一時的に停止されたスリープ状態であることをいう。動作状態は、センサ3a〜3bが備えるセンサ制御部2a〜2cの動作が通常の動作状態であることをいう。
具体的には、シナリオ生成部17は、まず、センサ重要度記録部16に記録されたセンサ重要度を抽出する。本実施形態においては、シナリオ生成部17は、センサ3aのセンサ重要度「1.9」、センサ3bのセンサ重要度「2.8」、および、センサ3cのセンサ重要度「2.7」を抽出する。シナリオ生成部17は、3つのセンサ3a〜3cの中で最も重要度が高いセンサ3bに対して、最も短い待機時間を割り当てる。また、シナリオ生成部17は、3つのセンサ3a〜3cの中で最も重要度が低いセンサ3aに対して、最も長い待機時間を割り当てる。なお、シナリオ生成部17は、センサ3cに対して、センサ3aに割り当てた待機時間とセンサ3bに割り当てた待機時間との間の待機時間を割り当てる。なお、各センサ3a〜3cに割り当てる待機時間は、シナリオ生成部17の図示しないメモリに予め記録されている。また、シナリオ生成部17の図示しないメモリには、センサ重要度の高い順あるいは低い順に、待機時間を割り当てるべき時間帯が記録されている。
図6は、本実施形態に係るシナリオ生成部17により生成されたシナリオデータの一例を示す図である。図6において矢印は時間軸を示している。図6に示すように、センサ3aは、8:00〜10:00、および、16:00〜18:00の時間帯において待機状態になり、それ以外の時間帯において動作状態になることを表している。また、センサ3bは、8:00〜9:00の時間帯において待機状態になり、それ以外の時間帯において動作状態になることを表している。さらに、センサ3cは、8:00〜9:00、および、16:00〜17:00の時間帯において待機状態になり、それ以外の時間帯において動作状態になることを表している。つまり、センサ3aは、3つのセンサ3a〜3cのうち、最も重要度が低いセンサであるので、図6に示すシナリオデータにおいては、3つのセンサ3a〜3cの中で最も長い待機時間T(4時間)が割り当てられている。一方、センサ3bは、3つのセンサ3a〜3cのうち、最も重要度が高いセンサであるので、図6に示すシナリオデータにおいては、3つのセンサ3a〜3cの中で最も短い待機時間T(1時間)が割り当てられている。なお、センサ3cは、図6に示すシナリオデータにおいては、センサ3aの待機時間Tとセンサ3bの待機時間Tとの間の待機時間T(2時間)が割り当てられている。シナリオ生成部17は、生成したシナリオデータをシナリオ管理部18に出力する。
シナリオ管理部18は、シナリオ生成部17により生成されたシナリオデータが示すセンサ3a〜3cの動作を、当該センサ3a〜3cに実行させるための制御命令を生成し、生成した制御命令が示す制御信号をセンサ3a〜3cに対して送信する。具体的には、シナリオ管理部18は、各センサ3a〜3cが備えるセンサ制御部2a〜2cに対して制御信号を送信することにより、各センサ3a〜3cをシナリオデータのとおりに動作させる。例えば、センサ制御部2aは、シナリオ管理部18から送信された制御信号に基づいて、8:00〜10:00、および、16:00〜18:00の時間帯において待機状態になり、それ以外の時間帯において動作状態になるように、センサ3aを制御する。
ところで、上記のセンサ評価システム1は、パーソナルコンピュータ等の任意のコンピュータにプログラムをインストールすることによっても実現される。すなわち、上記のセンサデータ取得部12、センサ関連度算出部13、センサ重要度算出部15、シナリオ生成部17、および、シナリオ管理部18は、コンピュータのCPUがこれらの機能を実現するプログラムに従って動作することによって具現化される。したがって、センサデータ取得部12、センサ関連度算出部13、センサ重要度算出部15、シナリオ生成部17、および、シナリオ管理部18の機能を実現するためのプログラムまたはそれを記録した記録媒体も、本発明の一実施形態である。また、時系列データ記録部11、分析重要度記録部14、および、センサ重要度記録部16は、コンピュータの内蔵記憶装置またはこのコンピュータからアクセス可能な記憶装置によって具現化される。
(センサ評価システムの動作)
次に、上記の構成に係るセンサ評価システム1の動作について、図7を参照しながら説明する。
図7は、センサ評価システム1の動作の一例を示すフローチャートである。すなわち、センサデータ取得部12は、分析システム4a,4bのサービス実行部40a,40bが分析サービスを提供する際に用いたセンサデータを、分析システム4a,4bのそれぞれから取得する。具体的には、センサデータ取得部12は、分析システム4aから、チケットの印刷枚数を示す時系列のセンサデータX、店舗Aにおける商品Bの入荷数を示す時系列のセンサデータX、および、店舗Aの顧客数を示すセンサデータXを取得する(Op1)。また、センサデータ取得部12は、分析システム4bから、チケットの印刷枚数を示す時系列のセンサデータX、および、店舗Aにおける商品Bの入荷数を示す時系列のセンサデータXを取得する(Op2)。
センサ関連度算出部13は、時系列データ記録部11を参照し、時系列データ記録部11から、分析システム4aを示す識別データ「001」に対応付けられた時系列データYを抽出する(Op3)。また、センサ関連度算出部13は、時系列データ記録部11を参照し、時系列データ記録部11から、分析システム4bを示す識別データ「002」に対応付けられた時系列データYを抽出する(Op4)。センサ関連度算出部13は、同一の期間において、Op3にて抽出された時系列データYが示す事象の経時的変化と、Op1にて取得されたセンサデータX〜Xの時系列との相関性を示す相関係数を算出する。センサ関連度算出部13は、算出した相関係数をそのままセンサ関連度とする(Op5)。また、センサ関連度算出部13は、同一の期間において、Op4にて抽出された時系列データYが示す事象の経時的変化と、Op2にて取得されたセンサデータX,Xの時系列との相関性を示す相関係数を算出する。センサ関連度算出部13は、算出した相関係数をそのままセンサ関連度とする(Op6)。
センサ重要度算出部15は、分析重要度記録部14を参照し、分析システム4aを示す識別データ「001」に対応付けられた分析システム4aの重要度「3」を抽出する(Op7)。また、センサ重要度算出部15は、分析重要度記録部14を参照し、分析システム4bを示す識別データ「002」に対応付けられた分析システム4bの重要度「1」を抽出する(Op8)。センサ重要度算出部15は、Op5にて算出されたセンサ関連度と、Op7にて抽出された分析システム4aの重要度「3」との積を算出する(Op9)。また、センサ重要度算出部15は、Op6にて算出されたセンサ関連度と、Op8にて抽出された分析システム4bの重要度「1」との積を算出する(Op10)。センサ重要度算出部15は、Op9にて算出されたセンサ関連度と、Op10にて算出されたセンサ関連度との和を算出する。センサ重要度算出部15は、算出した和をセンサ重要度とする(Op11)。センサ重要度算出部15は、Op11にて算出されたセンサ重要度をセンサ重要度記録部16へ記録する(Op12)。
シナリオ生成部17は、センサ3a〜3cの動作を、Op12にてセンサ重要度記録部16へ記録されたセンサ重要度に基づいて決定し、当該センサ3a〜3cの動作を示すシナリオデータを生成する(Op13)。シナリオ管理部18は、Op13にて生成されたシナリオデータが示すセンサ3a〜3cの動作を、当該センサ3a〜3cに実行させるための制御命令を生成し、生成した制御命令が示す制御信号をセンサ3a〜3cに対して送信する(Op14)。
以上のように、本実施形態に係るセンサ評価システム1によれば、時系列データ記録部11には、分析サービスと所定の関係を有する事象の経時的変化を示す時系列データが分析システムに対応付けて記録されている。センサ関連度算出部13は、時系列データが示す事象の経時的変化と、サービス実行部40a,40bが分析サービスを提供する際に用いたセンサデータの時系列とを同一の期間において比較することにより、時系列データに対するセンサデータの関連の度合いを示すセンサ関連度を算出する。このように、センサ関連度を算出することにより、サービス実行部40a,40bが分析サービスを提供する際に用いたセンサデータが、この分析サービスと所定の関係を有する事象の経時的変化を示す時系列データに対してどの程度関連しているのかを定量的に示すデータとしてセンサ関連度が得られる。つまり、サービス実行部40a,40bが分析サービスを提供する際に用いたセンサデータが、この分析サービスにとってどの程度重要かを判断するための指標となるデータとしてセンサ関連度が得られることになる。そのため、センサ重要度算出部15は、算出されたセンサ関連度を指標としてセンサ重要度を算出し、算出したセンサ重要度をセンサ重要度記録部16へ記録することができる。これにより、ネットワークにセンサあるいは分析システムが動的に追加・削除された場合であっても、手間をかけることなくセンサ重要度を算出することが可能となる。
なお、上記した具体例は、本発明に係るセンサ評価システム1の好適な実施形態に過ぎず、例えば、センサ関連度算出部13によるセンサ関連度の算出方法や、センサ重要度記録部16に記録されたセンサ重要度の用い方等について、種々の変更が可能である。
(第1の変形例)
一例として、センサ関連度算出部13によるセンサ関連度の他の算出方法を説明する。すなわち、センサ関連度算出部13は、分析システム4aにおいて、チケットの印刷枚数を示す時系列のセンサデータX、店舗Aにおける商品Bの入荷数を示すセンサデータX、および、店舗Aの顧客数を示すセンサデータXのそれぞれと、時系列データYとの回帰分析を行う。つまり、センサ関連度算出部13は、下記の(式1)におけるβが最小となるように、それぞれの回帰係数α〜αを算出する。センサ関連度算出部13は、算出した回帰係数α〜αをそのままセンサ関連度とする。つまり、センサ関連度算出部13は、分析システム4aにおいて、センサ3aのセンサ関連度を回帰係数α、センサ3bのセンサ関連度を回帰係数α、および、センサ3cのセンサ関連度を回帰係数αとする。
=α×X+α×X+α×X+β ――― (式1)
センサ関連度算出部13は、上記と同様に、分析システム4bにおいて、チケットの印刷枚数を示す時系列のセンサデータX、および、店舗Aにおける商品Bの入荷数を示すセンサデータXのそれぞれと、時系列データYとの回帰分析を行う。つまり、センサ関連度算出部13は、下記の(式2)におけるγが最小となるように、それぞれの回帰係数α,αを算出する。センサ関連度算出部13は、算出した回帰係数α,αをそのままセンサ関連度とする。つまり、センサ関連度算出部13は、分析システム4bにおいて、センサ3aのセンサ関連度を回帰係数α、および、センサ3bのセンサ関連度を回帰係数αとする。
=α×X+α×X+γ ――― (式2)
なお、センサ関連度算出部13は、上記の(式1)を用いて回帰分析を行う際、センサデータX〜Xを正規化しておくことが好ましい。これと同様に、センサ関連度算出部13は、上記の(式2)を用いて回帰分析を行う際、センサデータX,Xを正規化しておくことが好ましい。なお、正規化は、センサデータX〜Xが、平均0、分散1となるように変換することをいう。これにより、例えば、センサデータX〜Xがそれぞれ異なる尺度で表されたデータであっても、センサデータX〜Xを正規化することによって、センサデータX〜Xをそれぞれ同一の尺度で表したデータに変換することが可能となる。
なお、上記では、センサ関連度算出部13は、回帰分析を用いることにより、センサ関連度を算出する例について説明したが、これに限定されない。例えば、センサ関連度算出部13は、ARIMAモデル、状態遷移モデル、因子分析、主成分分析、共分散構造分析等を用いることにより、センサ関連度を算出するようにしてもよい。
(第2の変形例)
図8は、第2の変形例に係るセンサ評価システム1aの構成を、これを含むシステム全体の構成と共に示すブロック図である。すなわち、第2の変形例に係るセンサ評価システム1aは、図1に示すセンサ評価システム1に加えて、メンテナンス管理部19を備えている。なお、図8において、図1と同様の機能を有する構成については、同じ参照符号を付記し、その詳細な説明を省略する。
メンテナンス管理部19は、センサ重要度記録部16に記録されたセンサ重要度に基づいて、センサ3a〜3cをメンテナンスするための保守スケジュールを生成する。第2の変形例においては、メンテナンス管理部19は、8:00〜18:00の時間帯において、センサ3a〜3cを点検する時間帯を決定する保守スケジュールを生成する場合について説明する。
具体的には、メンテナンス管理部19は、まず、センサ重要度記録部16に記録されたセンサ重要度を抽出する。本実施形態においては、メンテナンス管理部19は、センサ3aのセンサ重要度「1.9」、センサ3bのセンサ重要度「2.8」、および、センサ3cのセンサ重要度「2.7」を抽出する。メンテナンス管理部19は、3つのセンサ3a〜3cの中で最も重要度が高いセンサ3bに対して、最も長い点検時間を割り当てる。また、メンテナンス管理部19は、3つのセンサ3a〜3cの中で最も重要度が低いセンサ3aに対して、最も短い点検時間を割り当てる。なお、メンテナンス管理部19は、センサ3cに対して、センサ3aに割り当てた点検時間とセンサ3bに割り当てた点検時間との間の点検時間を割り当てる。なお、各センサ3a〜3cに割り当てる点検時間は、メンテナンス管理部19の図示しないメモリに予め記録されている。
図9は、第2の変形例に係るメンテナンス管理部19により生成された保守スケジュールの一例を示す図である。図9において矢印は時間軸を示している。図9に示すように、センサ3aは、8:00〜9:00の時間帯において点検されることを表している。また、センサ3bは、8:00〜10:00、および、16:00〜18:00の時間帯において点検されることを表している。さらに、センサ3cは、8:00〜9:00、および、16:00〜17:00の時間帯において点検されることを表している。つまり、センサ3aは、3つのセンサ3a〜3cのうち、最も重要度が低いセンサであるので、図9に示す保守スケジュールにおいては、3つのセンサ3a〜3cの中で最も短い点検時間T(1時間)が割り当てられている。一方、センサ3bは、3つのセンサ3a〜3cのうち、最も重要度が高いセンサであるので、図9に示す保守スケジュールにおいては、3つのセンサ3a〜3cの中で最も長い点検時間T(4時間)が割り当てられている。なお、センサ3cは、図9に示す保守スケジュールにおいては、センサ3aの点検時間Tとセンサ3bの点検時間Tとの間の点検時間T(2時間)が割り当てられている。これにより、管理者は、生成された保守スケジュールに従って、センサの保守を行うことが可能となる。
また、メンテナンス管理部19は、センサ重要度記録部16に記録されたセンサ重要度に基づいて、センサ3a〜3cの在庫数を示す在庫データを生成する。図10は、第2の変形例に係るメンテナンス管理部19により生成された在庫数を示す在庫データの一例を示す図である。図10に示すように、センサ3aは、在庫数5個が割り当てられている。また、センサ3bは、在庫数20個が割り当てられている。さらに、センサ3cは、在庫数10個が割り当てられている。つまり、センサ3aは、3つのセンサ3a〜3cのうち、最も重要度が低いセンサであるので、図10に示す在庫データにおいては、3つのセンサ3a〜3cの中で最も少ない在庫数(5個)が割り当てられている。一方、センサ3bは、3つのセンサ3a〜3cのうち、最も重要度が高いセンサであるので、図10に示す在庫データにおいては、3つのセンサ3a〜3cの中で最も多い在庫数(20個)が割り当てられている。なお、センサ3cは、図10に示す在庫データにおいては、センサ3aの在庫数5個とセンサ3bの在庫数20個との間の在庫数10個が割り当てられている。これにより、管理者は、生成された在庫データに従って、センサの在庫を用意することが可能となる。
[実施の形態2]
図11は、本実施形態に係るセンサ評価システム5の構成を、これを含むシステム全体の構成と共に示すブロック図である。すなわち、本実施形態に係るセンサ評価システム5は、図1に示す分析重要度記録部14の代わりに、構成管理記録部51、および、分析重要度算出部52を備えている。また、本実施形態に係るネットワークNには、複数の業務システム6a〜6eがさらに接続されている。ここで、販売システム6aは、製品の販売を管理するためのシステムである。生産システム6bは、製品の生産を管理するためのシステムである。物流システム6cは、製品の物流を管理するためのシステムである。購買システム6eは、製品の購買を管理するためのシステムである。経理システム6fは、店舗の財務状態を管理するためのシステムである。なお、図11では、説明の簡略化のために、5つの業務システム6a〜6eが存在する場合を図示したが、ネットワークNに接続される業務システムの数は任意である。また、図11において、図1と同様の機能を有する構成については、同じ参照符号を付記し、その詳細な説明を省略する。
構成管理記録部51は、時系列データを参照した業務システム6a〜6eの数、時系列データを参照した業務システム6a〜6eのアクセス状況、および、時系列データを参照した業務システム6a〜6eの性能状況の少なくとも1つを含む構成管理データを記録する。図12は、本実施形態に係る構成管理記録部51に記録された構成管理データの一例を示す図である。図12に示す構成管理データは、例えば、XML(Extensible Markup Language)用のスキーマ言語で記述されているが、構成管理データの記述形式については特に限定されない。
図12に示すスキーマにおいて、構成管理データは、物理リソース情報、論理リソース情報、稼動サービス情報、設計情報、および、ユーザ情報に関連付けられている。
物理リソース情報は、業務システム6a〜6eを構成する実際の機器に関する情報である。物理リソース情報には、ハードウェア情報、ソフトウェア情報、および、アクセス情報が関連付けられている。性能状況を示すハードウェア情報は、個々の業務システム6a〜6eを構成するサーバ、CPU、メモリ、HDD等に関する情報の他に、業務システム6a〜6eの位置情報、業務システム6a〜6eに接続されているデバイスに関する情報等が含まれる。業務システム6a〜6eを構成するサーバ、CPU、メモリ、HDD等に関する情報は、例えば、業務システム6a〜6eを構成するサーバの台数、CPUのスペック、メモリの容量、HDDの容量等の情報である。性能状況を示すソフトウェア情報は、個々の業務システム6a〜6eにインストールされているソフトウェア(OS、パッケージソフトウェア等)に関する情報である。アクセス状況を示すアクセス情報は、複数の業務システム6a〜6eのうちどの業務システムがどの時系列データを参照したのかを示す情報である。また、アクセス情報は、時系列データを参照した業務システムの参照回数等も含む。
なお、本実施形態に係るアクセス情報は、販売システム6a、生産システム6b、購買システム6d、および、経理システム6eが、店舗Aの売上高を日毎に示す時系列データYを参照したことを表しているものとする。つまり、本実施形態においては、販売システム6a、生産システム6b、購買システム6d、および、経理システム6eが、時系列データYを用いて任意の処理を行ったものとする。また、本実施形態に係るアクセス情報は、購買システム6dが、店舗Aにおける商品Bの在庫数を日毎に示す時系列データYを参照したことを表しているものとする。つまり、本実施形態においては、購買システム6dが、時系列データYを用いて任意の処理を行ったものとする。
論理リソース情報は、上記の物理リソース情報を仮想化した情報である。このため、論理リソース情報には、物理リソース情報を仮想化した情報に加えて、仮想化した情報と物理リソース情報との間の対応関係を示すマッピング情報も含まれる。稼動サービス情報は、業務システム6a〜6eの運用段階におけるシステムの情報である。設計情報は、業務システム6a〜6eを運用するための運用ポリシーに関する情報である。運用ポリシーは、例えば、「販売システム6aのプロセッサータイムが30分以上に渡って40%を超える異状を示している場合、販売システム6aにサーバを1台追加する」等である。ユーザ情報は、ユーザにどのような権限が与えられているか等を示す情報である。
なお、構成管理記録部51に記録された構成管理データは、センサ評価システム1の管理者によって予め設定されている。このため、例えば、業務システムを構成するサーバの台数が変更された場合、センサ評価システム1の管理者は、構成管理記録部51に記録された構成管理データのハードウェア情報を、変更されたサーバの台数に更新する。また、例えば、業務システムを構成するサーバの台数が変更された場合、業務システムが構成管理記録部51へ変更通知を送信することによって、構成管理記録部51は、送信された変更通知に基づいて、構成管理データのハードウェア情報を、変更されたサーバの台数に更新するようにしてもよい。
分析重要度算出部52は、構成管理記録部51に記録された構成管理データに基づいて、分析システム4a,4bの重要度を、分析システム4a,4bのそれぞれについて算出する。本実施形態においては、分析重要度算出部52は、構成管理データのアクセス情報に基づいて、分析システム4a,4bの重要度を算出する。具体的には、まず、分析重要度算出部52は、構成管理データのアクセス情報に基づいて、売上高を示す時系列データYを参照した業務システム6a〜6eの数を算出する。本実施形態に係るアクセス情報は、販売システム6a、生産システム6b、購買システム6d、および、経理システム6eが、時系列データYを参照したことを表しているので、分析重要度算出部52は、時系列データYを参照した業務システムの数「4」を算出する。分析重要度算出部52は、算出した業務システムの数「4」をそのまま分析システム4aの重要度とする。また、本実施形態に係るアクセス情報は、購買システム6dが、時系列データYを参照したことを表しているので、分析重要度算出部52は、時系列データYを参照した業務システムの数「1」を算出する。分析重要度算出部52は、算出した業務システムの数「1」をそのまま分析システム4bの重要度とする。
次に、上記の構成に係るセンサ評価システム5の動作について、図13を参照しながら説明する。
図13は、センサ評価システム5の動作の一例を示すフローチャートである。図13に示す処理において、Op1〜Op6、Op9〜Op14は、図7に示すOp1〜Op6、Op9〜Op14の処理と同様である。
Op6の後、分析重要度算出部52は、構成管理データのアクセス情報に基づいて、時系列データYを参照した業務システムの数を算出する。本実施形態においては、分析重要度算出部52は、算出した業務システムの数をそのまま分析システム4aの重要度とする(Op21)。また、分析重要度算出部52は、構成管理データのアクセス情報に基づいて、時系列データYを参照した業務システムの数を算出する。本実施形態においては、分析重要度算出部52は、算出した業務システムの数をそのまま分析システム4bの重要度とする(Op22)。
以上のように、本実施形態に係るセンサ評価システム5によれば、分析重要度算出部52は、時系列データを参照した業務システムの数に基づいて、時系列データに対応付けられた分析システムの重要度を、分析システムのそれぞれについて算出する。例えば、分析重要度算出部52は、時系列データを参照した業務システムの数が多ければ、この時系列データに対応付けられた分析システムの重要度が高くなるように分析システムの重要度を算出する。一方、分析重要度算出部52は、時系列データを参照した業務システムの数が少なければ、この時系列データに対応付けられた分析システムの重要度が低くなるように分析システムの重要度を算出する。これにより、センサ重要度算出部15は、分析システムのそれぞれについて算出された分析システムの重要度を考慮しながら、分析システムのそれぞれについて算出されたセンサ関連度に基づいて、センサ重要度を算出し、算出したセンサ重要度をセンサ重要度記録部16へ記録することが可能となる。
なお、上記では、分析重要度算出部52は、構成管理データのアクセス情報に基づいて、時系列データを参照した業務システムの数を算出し、算出した業務システムの数を分析システムの重要度とする例について説明したが、これに限定されない。例えば、分析重要度算出部52は、構成管理データのハードウェア情報に基づいて、時系列データを参照した業務システムを構成するサーバの台数を算出し、算出したサーバの台数に基づいて、分析システムの重要度を算出するようにしてもよい。一例として、販売システム6aを構成するサーバが3台、生産システム6bを構成するサーバが10台であって、時系列データを参照した業務システムが販売システム6aおよび生産システム6bであった場合、分析システムの重要度は、それぞれのサーバ台数の総和「13」とする。つまり、業務システムを構成するサーバの台数が多い場合、その業務システムは、利用率の高いシステムであるといえる。これにより、時系列データを参照した業務システムの数を単に分析システムの重要度とする構成と比較して、個々の業務システムの重要度(上記では、業務システムを構成するサーバの台数)を考慮しながら、分析システムの重要度を算出することが可能となる。なお、サーバの台数の代わりに、業務システムを構成するCPUのスペック、メモリ容量、HDD容量等であってもよい。また、業務システムを構成するサーバの台数、CPUのスペック、メモリ容量、HDD容量等に個別に得点を付与することにより、分析システムの重要度を算出してもよい。さらに、分析重要度算出部52は、構成管理データのソフトウェア情報に基づいて、分析システムの重要度を算出してもよい。
[実施の形態3]
図14は、本実施形態に係るセンサ評価システム7の構成を、これを含むシステム全体の構成と共に示すブロック図である。すなわち、本実施形態に係るセンサ評価システム7は、図1に示す時系列データ記録部11の代わりに、構成管理記録部71を備えている。また、本実施形態に係るセンサ評価システム7は、図1に示すセンサ関連度算出部13の代わりに、センサ参照度算出部72を備えている。また、本実施形態に係るネットワークNには、実施の形態2で説明した複数の業務システム6a〜6eがさらに接続されている。なお、図14において、図1と同様の機能を有する構成については、同じ参照符号を付記し、その詳細な説明を省略する。
構成管理記録部71は、図12に示す構成管理記録部51に記録された構成管理データに加えて、センサから得られるセンサデータを参照した業務システムの数、センサから得られるセンサデータを参照した業務システムのアクセス状況、および、センサから得られるセンサデータを参照した業務システムの性能状況の少なくとも1つを含む構成管理データを記録する。構成管理記録部71に記録された構成管理データは、図12に示す構成管理データと同様、物理リソース情報、論理リソース情報、稼動サービス情報、設計情報、および、ユーザ情報に関連付けられている。また、物理リソース情報は、図12に示す物理リソース情報と同様、ハードウェア情報、ソフトウェア情報、および、アクセス情報に関連付けられている。
なお、本実施形態に係るアクセス情報は、販売システム6aが、センサ3aから得られるセンサデータXを参照したことを表しているものとする。つまり、本実施形態においては、販売システム6aが、チケットの印刷枚数を示す時系列のセンサデータXを用いて任意の処理を行ったものとする。また、本実施形態に係るアクセス情報は、販売システム6aおよび購買システム6dが、センサ3bから得られるセンサデータXを参照したことを表しているものとする。つまり、本実施形態においては、販売システム6aおよび購買システム6dが、店舗Aにおける商品Bの入荷数を示すセンサデータXを用いて任意の処理を行ったものとする。さらに、本実施形態に係るアクセス情報は、販売システム6a、生産システム6b、購買システム6d、および、経理システム6eが、センサ3cから得られるセンサデータXを参照したことを表しているものとする。つまり、本実施形態においては、販売システム6a、生産システム6b、購買システム6d、および、経理システム6eが、店舗Aの顧客数を示すセンサデータXを用いて任意の処理を行ったものとする。
センサ参照度算出部72は、構成管理記録部71に記録された構成管理データに基づいて、分析システム4aのサービス実行部40aが分析サービスを提供する際に用いたセンサデータX〜Xが参照された度合いを示すセンサ参照度を算出する。本実施形態においては、センサ参照度算出部72は、構成管理データのアクセス情報に基づいて、センサ参照度を算出する。具体的には、まず、センサ参照度算出部72は、構成管理データのアクセス情報に基づいて、センサ3aから得られるセンサデータXを参照した業務システム6a〜6eの数を算出する。本実施形態に係るアクセス情報は、販売システム6aが、センサ3aから得られるセンサデータXを参照したことを表しているので、センサ参照度算出部72は、センサ3aから得られるセンサデータXを参照した業務システムの数「1」を算出する。センサ参照度算出部72は、算出した業務システムの数「1」をそのままセンサ3aのセンサ参照度とする。また、本実施形態に係るアクセス情報は、販売システム6aおよび購買システム6dが、センサ3bから得られるセンサデータXを参照したことを表しているので、センサ関連度算出部72は、センサ3bから得られるセンサデータXを参照した業務システムの数「2」を算出する。センサ参照度算出部72は、算出した業務システムの数「2」をそのままセンサ3bのセンサ参照度とする。さらに、本実施形態に係るアクセス情報は、販売システム6a、生産システム6b、購買システム6d、および、経理システム6eが、センサ3cから得られるセンサデータXを参照したことを表しているので、センサ参照度算出部72は、センサ3cから得られるセンサデータXを参照した業務システムの数「4」をそのままセンサ3cのセンサ参照度とする。
センサ参照度算出部72は、構成管理記録部71に記録された構成管理データに基づいて、分析システム4bのサービス実行部40bが分析サービスを提供する際に用いたセンサデータX,Xが参照された度合いを示すセンサ参照度を算出する。図15は、本実施形態に係るセンサ参照度算出部72が算出したセンサ参照度を説明するための図である。本実施形態においては、センサ参照度算出部72は、図15に示すように、分析システム4aにおいて、センサ3aのセンサ参照度「1」、センサ3bのセンサ参照度「2」、および、センサ3cのセンサ参照度「4」をそれぞれ算出したものとする。また、センサ参照度算出部72は、分析システム4bにおいて、センサ3aのセンサ参照度「1」、および、センサ3bのセンサ参照度「2」をそれぞれ算出したものとする。
次に、上記の構成に係るセンサ評価システム7の動作について、図16を参照しながら説明する。
図16は、センサ評価システム7の動作の一例を示すフローチャートである。図16に示す処理において、Op1およびOp2、Op7〜Op14は、図7に示すOp1およびOp2、Op7〜Op14の処理と同様である。
Op2の後、センサ参照度算出部72は、構成管理データのアクセス情報に基づいて、分析システム4aにおけるセンサ参照度を算出する。本実施形態においては、センサ参照度算出部72は、センサから得られるセンサデータを参照した業務システムの数をそのままセンサ参照度とする(Op31)。また、センサ参照度算出部72は、構成管理データのアクセス情報に基づいて、分析システム4bにおけるセンサ参照度を算出する。本実施形態においては、センサ参照度算出部72は、センサから得られるセンサデータを参照した業務システムの数をそのままセンサ参照度とする(Op32)。
以上のように、本実施形態に係るセンサ評価システム7によれば、センサ参照度算出部72は、センサから得られるセンサデータを参照した業務システムの数に基づいて、サービス実行部40a,40bが分析サービスを提供する際に用いたセンサデータが参照された度合いを示すセンサ参照度を算出する。センサ参照度算出部72は、例えば、センサから得られるセンサデータを参照した業務システムの数が多ければ、このセンサの参照度が高くなるようにセンサ参照度を算出する。一方、センサ参照度算出部72は、センサから得られるセンサデータを参照した業務システムの数が少なければ、このセンサの参照度が低くなるようにセンサ参照度を算出する。このように、センサ参照度を算出することにより、サービス実行部40a,40bが分析サービスを提供する際に用いたセンサデータが、業務システム6a〜6eによってどの程度参照されたのかを定量的に示すデータとしてセンサ参照度が得られる。つまり、サービス実行部40a,40bが分析サービスを提供する際に用いたセンサデータが、この分析サービスにとってどの程度重要かを判断するための指標となるデータとしてセンサ参照度が得られることになる。そのため、センサ重要度算出部15は、算出されたセンサ参照度を指標としてセンサ重要度を算出し、算出したセンサ重要度をセンサ重要度記録部16へ記録することができる。これにより、ネットワークにセンサあるいは分析システムが動的に追加・削除された場合であっても、手間をかけることなくセンサ重要度を算出することが可能となる。
なお、上記では、センサ参照度算出部72は、構成管理データのアクセス情報に基づいて、センサを参照した業務システムの数を算出し、算出した業務システムの数をセンサ参照度とする例について説明したが、これに限定されない。例えば、センサ参照度算出部72は、構成管理データのハードウェア情報に基づいて、センサを参照した業務システムを構成するサーバの台数を算出し、算出したサーバの台数に基づいて、センサ参照度を算出するようにしてもよい。一例として、販売システム6aを構成するサーバが3台、生産システム6bを構成するサーバが10台であって、センサを参照した業務システムが販売システム6aおよび生産システム6bであった場合、センサ参照度は、それぞれのサーバ台数の総和「13」とする。つまり、業務システムを構成するサーバの台数が多い場合、その業務システムは、利用率の高いシステムであるといえる。これにより、センサを参照した業務システムの数を単にセンサ参照度とする構成と比較して、個々の業務システムの重要度(上記では、業務システムを構成するサーバの台数)を考慮しながら、センサ参照度を算出することが可能となる。なお、サーバの台数の代わりに、業務システムを構成するCPUのスペック、メモリ容量、HDD容量等であってもよい。また、業務システムを構成するサーバの台数、CPUのスペック、メモリ容量、HDD容量等に個別に得点を付与することにより、センサの参照度を算出してもよい。さらに、センサ参照度算出部72は、構成管理データのソフトウェア情報に基づいて、センサ参照度を算出してもよい。
[実施の形態4]
図17は、本実施形態に係るセンサ評価システム8の構成を、これを含むシステム全体の構成と共に示すブロック図である。すなわち、本実施形態に係るセンサ評価システム8は、図14に示す分析重要度記録部14の代わりに、分析重要度算出部81を備えている。なお、図17において、図14と同様の機能を有する構成については、同じ参照符号を付記し、その詳細な説明を省略する。
分析重要度算出部81は、構成管理記録部51に記録された構成管理データに基づいて、分析システム4a,4bの重要度を、分析システム4a,4bのそれぞれについて算出する。本実施形態においては、分析重要度算出部81は、構成管理データのアクセス情報に基づいて、分析システム4a,4bの重要度を算出する。具体的には、まず、分析重要度算出部81は、構成管理データのアクセス情報に基づいて、時系列データYを参照した業務システム6a〜6eの数を算出する。本実施形態においては、分析重要度算出部81は、算出した業務システムの数をそのまま分析システム4aの重要度とする。また、分析重要度算出部81は、構成管理データのアクセス情報に基づいて、時系列データYを参照した業務システム6a〜6eの数を算出する。本実施形態においては、分析重要度算出部81は、算出した業務システムの数をそのまま分析システム4bの重要度とする。
次に、上記の構成に係るセンサ評価システム8の動作について、図18を参照しながら説明する。
図18は、センサ評価システム8の動作の一例を示すフローチャートである。図18に示す処理において、Op1およびOp2、Op31およびOp32、Op9〜Op14は、図16に示すOp1およびOp2、Op31およびOp32、Op9〜Op14の処理と同様である。
Op32の後、分析重要度算出部81は、構成管理データのアクセス情報に基づいて、時系列データYを参照した業務システムの数を算出する。本実施形態においては、分析重要度算出部81は、算出した業務システムの数をそのまま分析システム4aの重要度とする(Op41)。また、分析重要度算出部81は、構成管理データのアクセス情報に基づいて、時系列データYを参照した業務システムの数を算出する。本実施形態においては、分析重要度算出部81は、算出した業務システムの数をそのまま分析システム4bの重要度とする(Op42)。
以上のように、本実施形態に係るセンサ評価システム8によれば、分析重要度算出部81は、時系列データを参照した業務システムの数に基づいて、時系列データに対応付けられた分析システムの重要度を、分析システムのそれぞれについて算出する。例えば、分析重要度算出部81は、時系列データを参照した業務システムの数が多ければ、この時系列データに対応付けられた分析システムの重要度が高くなるように分析システムの重要度を算出する。一方、分析重要度算出部81は、時系列データを参照した業務システムの数が少なければ、この時系列データに対応付けられた分析システムの重要度が低くなるように分析システムの重要度を算出する。これにより、センサ重要度算出部15は、分析システムのそれぞれについて算出された分析システムの重要度を考慮しながら、分析システムのそれぞれについて算出されたセンサ参照度に基づいて、センサ重要度を算出し、算出したセンサ重要度をセンサ重要度記録部16へ記録することが可能となる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の適用範囲は、上記実施形態に限られない。また、物理的または化学的な事象を検出するセンサで提供されるデータの他の例として、生体計測により得られるデータ(眼球運動を表すデータ、床反力系、筋電図等)、モーションキャプチャリングデータ、加速度データ、CPU負荷、GPSデータ等が挙げられる。情報処理において生成される情報で示される事象を検出するセンサで提供されるデータの他の例として、Webアクセスのパターンを表すデータ、Webサイトの広告効果を示すデータ、ユーザによる入力操作の傾向を示すデータ、通信パケット量、トランザクション数等が挙げられる。
以上の実施の形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
複数のセンサと、前記複数のセンサの少なくとも1つから得られる時系列のセンサデータを用いた分析サービスを提供するサービス実行部を備える分析システムとを含むネットワークに接続されたセンサ評価システムであって、
前記分析サービスと所定の関係を有する事象の経時的変化を示す時系列データが前記分析システムに対応付けて記録された時系列データ記録部と、
前記時系列データが示す事象の経時的変化と、前記サービス実行部が分析サービスを提供する際に用いたセンサデータの時系列とを同一の期間において比較することにより、前記時系列データに対する前記センサデータの関連の度合いを示すセンサ関連度を算出するセンサ関連度算出部と、
前記センサ関連度算出部により算出されたセンサ関連度を指標としてセンサ重要度を算出し、算出したセンサ重要度をセンサ重要度記録部へ記録するセンサ重要度算出部とを備えたことを特徴とするセンサ評価システム。
(付記2)
前記分析システムが複数存在し、前記複数の分析システムのそれぞれを識別する識別データと、前記識別データのそれぞれに対応付けられた分析システムの重要度とが記録された分析重要度記録部をさらに備え、
前記センサ重要度算出部は、前記センサ関連度算出部により分析システムのそれぞれについて算出されたセンサ関連度と、前記分析重要度記録部に分析システムのそれぞれについて記録された分析システムの重要度とに基づいて、センサ重要度を算出し、算出したセンサ重要度をセンサ重要度記録部へ記録する、付記1に記載のセンサ評価システム。
(付記3)
前記ネットワークには、予め定められた機能を実行する複数の業務システムがさらに含まれており、
前記分析システムが複数存在し、前記時系列データを参照した業務システムの数、前記時系列データを参照した業務システムのアクセス状況、および、前記時系列データを参照した業務システムの性能状況の少なくとも1つに基づいて、前記時系列データに対応付けられた分析システムの重要度を、前記分析システムのそれぞれについて算出する分析重要度算出部をさらに備え、
前記センサ重要度算出部は、前記センサ関連度算出部により分析システムのそれぞれについて算出されたセンサ関連度と、前記分析重要度算出部により分析システムのそれぞれについて算出された分析システムの重要度とに基づいて、センサ重要度を算出し、算出したセンサ重要度をセンサ重要度記録部へ記録する、付記1に記載のセンサ評価システム。
(付記4)
前記センサ関連度算出部は、前記時系列データが示す事象の経時的変化と、前記サービス実行部が分析サービスを提供する際に用いたセンサデータの時系列との相関性を示す相関係数を算出し、算出した相関係数に基づいて、センサ関連度を算出する、付記1〜3のいずれか一項に記載のセンサ評価システム。
(付記5)
前記センサ関連度算出部は、前記時系列データが示す事象の経時的変化と、前記サービス実行部が分析サービスを提供する際に用いたセンサデータの時系列とを用いて回帰分析を行い、回帰分析を行った結果に基づいて、センサ関連度を算出する、付記1〜3のいずれか一項に記載のセンサ評価システム。
(付記6)
複数のセンサと、前記複数のセンサの少なくとも1つから得られるセンサデータを用いた分析サービスを提供するサービス実行部を備える分析システムと、予め定められた機能を実行する複数の業務システムとを含むネットワークに接続されたセンサ評価システムであって、
前記センサから得られるセンサデータを参照した業務システムの数、前記センサから得られるセンサデータを参照した業務システムのアクセス状況、および、前記センサから得られるセンサデータを参照した業務システムの性能状況の少なくとも1つに基づいて、前記サービス実行部が分析サービスを提供する際に用いたセンサデータが参照された度合いを示すセンサ参照度を算出するセンサ参照度算出部と、
前記センサ参照度算出部により算出されたセンサ参照度を指標としてセンサ重要度を算出し、算出したセンサ重要度をセンサ重要度記録部へ記録するセンサ重要度算出部とを備えたことを特徴とするセンサ評価システム。
(付記7)
前記分析システムが複数存在し、前記複数の分析システムのそれぞれを識別する識別データと、前記識別データのそれぞれに対応付けられた分析システムの重要度とが記録された分析重要度記録部をさらに備え、
前記センサ重要度算出部は、前記センサ参照度算出部により分析システムのそれぞれについて算出されたセンサ参照度と、前記分析重要度記録部に分析システムのそれぞれについて記録された分析システムの重要度とに基づいて、センサ重要度を算出し、算出したセンサ重要度をセンサ重要度記録部へ記録する、付記6に記載のセンサ評価システム。
(付記8)
前記分析システムが複数存在し、前記時系列データを参照した業務システムの数、前記時系列データを参照した業務システムのアクセス状況、および、前記時系列データを参照した業務システムの性能状況の少なくとも1つに基づいて、前記時系列データに対応付けられた分析システムの重要度を、前記分析システムのそれぞれについて算出する分析重要度算出部をさらに備え、
前記センサ重要度算出部は、前記センサ参照度算出部により分析システムのそれぞれについて算出されたセンサ参照度と、前記分析重要度算出部により分析システムのそれぞれについて算出された分析システムの重要度とに基づいて、センサ重要度を算出し、算出したセンサ重要度をセンサ重要度記録部へ記録する、付記6に記載のセンサ評価システム。
(付記9)
前記センサの動作を、前記センサ重要度記録部に記録されたセンサ重要度に基づいて決定し、当該センサの動作を示すシナリオデータを生成するシナリオ生成部と、
前記シナリオ生成部により生成されたシナリオデータが示すセンサの動作を、当該センサに実行させるための制御命令を生成し、生成した制御命令が示す制御信号を前記センサに対して送信するシナリオ管理部とをさらに備える、付記1〜8のいずれか一項に記載のセンサ評価システム。
(付記10)
前記センサ重要度記録部に記録されたセンサ重要度に基づいて、前記センサをメンテナンスするための保守スケジュール、または、前記センサの在庫数を示す在庫データを生成するメンテナンス管理部をさらに備える、付記1〜8のいずれか一項に記載のセンサ評価システム。
(付記11)
複数のセンサと、前記複数のセンサの少なくとも1つから得られる時系列のセンサデータを用いた分析サービスを提供するサービス実行部を備える分析システムとを含むネットワークに接続され、
前記分析サービスと所定の関係を有する事象の経時的変化を示す時系列データが前記分析システムに対応付けて記録された時系列データ記録部を備えるコンピュータが実行するセンサ評価方法であって、
前記コンピュータが備えるセンサ関連度算出部が、前記時系列データが示す事象の経時的変化と、前記サービス実行部が分析サービスを提供する際に用いたセンサデータの時系列とを同一の期間において比較することにより、前記時系列データに対する前記センサデータの関連の度合いを示すセンサ関連度を算出するセンサ関連度算出工程と、
前記コンピュータが備えるセンサ重要度算出部が、前記センサ関連度算出工程により算出されたセンサ関連度を指標としてセンサ重要度を算出し、算出したセンサ重要度をセンサ重要度記録部へ記録するセンサ重要度算出工程とを含むことを特徴とするセンサ評価方法。
(付記12)
複数のセンサと、前記複数のセンサの少なくとも1つから得られるセンサデータを用いた分析サービスを提供するサービス実行部を備える分析システムと、予め定められた機能を実行する複数の業務システムとを含むネットワークに接続されたコンピュータが実行するセンサ評価方法であって、
前記コンピュータが備えるセンサ参照度算出部が、前記センサから得られるセンサデータを参照した業務システムの数、前記センサから得られるセンサデータを参照した業務システムのアクセス状況、および、前記センサから得られるセンサデータを参照した業務システムの性能状況の少なくとも1つに基づいて、前記サービス実行部が分析サービスを提供する際に用いたセンサデータが参照された度合いを示すセンサ参照度を算出するセンサ参照度算出工程と、
前記コンピュータが備えるセンサ重要度算出部が、前記センサ参照度算出工程により算出されたセンサ参照度を指標としてセンサ重要度を算出し、算出したセンサ重要度をセンサ重要度記録部へ記録するセンサ重要度算出工程とを含むことを特徴とするセンサ評価方法。
(付記13)
複数のセンサと、前記複数のセンサの少なくとも1つから得られる時系列のセンサデータを用いた分析サービスを提供するサービス実行部を備える分析システムとを含むネットワークに接続され、
前記分析サービスと所定の関係を有する事象の経時的変化を示す時系列データが前記分析システムに対応付けて記録された時系列データ記録部を備えるコンピュータに処理を実行させるセンサ評価プログラムであって、
前記時系列データが示す事象の経時的変化と、前記サービス実行部が分析サービスを提供する際に用いたセンサデータの時系列とを同一の期間において比較することにより、前記時系列データに対する前記センサデータの関連の度合いを示すセンサ関連度を算出するセンサ関連度算出処理と、
前記センサ関連度算出処理により算出されたセンサ関連度を指標としてセンサ重要度を算出し、算出したセンサ重要度をセンサ重要度記録部へ記録するセンサ重要度算出処理とを前記コンピュータに実行させることを特徴とするセンサ評価プログラム。
(付記14)
複数のセンサと、前記複数のセンサの少なくとも1つから得られるセンサデータを用いた分析サービスを提供するサービス実行部を備える分析システムと、予め定められた機能を実行する複数の業務システムとを含むネットワークに接続されたコンピュータに処理を実行させるセンサ評価プログラムであって、
前記センサから得られるセンサデータを参照した業務システムの数、前記センサから得られるセンサデータを参照した業務システムのアクセス状況、および、前記センサから得られるセンサデータを参照した業務システムの性能状況の少なくとも1つに基づいて、前記サービス実行部が分析サービスを提供する際に用いたセンサデータが参照された度合いを示すセンサ参照度を算出するセンサ参照度算出処理と、
前記センサ参照度算出処理により算出されたセンサ参照度を指標としてセンサ重要度を算出し、算出したセンサ重要度をセンサ重要度記録部へ記録するセンサ重要度算出処理とを前記コンピュータに実行させることを特徴とするセンサ評価プログラム。
以上のように、本発明は、ネットワークにセンサあるいは分析システムが動的に追加・削除された場合であっても、手間をかけることなくセンサ重要度を算出することが可能なセンサ評価システム、センサ評価方法、または、センサ評価プログラムとして有用である。
本発明の第1の実施形態に係るセンサ評価システムの構成を、これを含むシステム全体の構成と共に示すブロック図である。 上記センサ評価システムにおける時系列データ記録部に記録された時系列データの一例をそれぞれ示す図である。 上記センサ評価システムにおけるセンサ関連度算出部が算出したセンサ関連度を説明するための図である。 上記センサ評価システムにおける分析重要度記録部に記録されたデータの一例を示す図である。 上記センサ評価システムにおけるセンサ重要度記録部に記録されたデータの一例を示す図である。 上記センサ評価システムにおけるシナリオ生成部により生成されたシナリオデータの一例を示す図である。 上記センサ評価システムの動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の第2の変形例に係るセンサ評価システムの構成を、これを含むシステム全体の構成と共に示すブロック図である。 上記センサ評価システムにおけるメンテナンス管理部により生成された保守スケジュールの一例を示す図である。 上記センサ評価システムにおけるメンテナンス管理部により生成された在庫データの一例を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係るセンサ評価システムの構成を、これを含むシステム全体の構成と共に示すブロック図である。 上記センサ評価システムにおける構成管理記録部に記録された構成管理データの一例を示す図である。 上記センサ評価システムの動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態に係るセンサ評価システムの構成を、これを含むシステム全体の構成と共に示すブロック図である。 上記センサ評価システムにおけるセンサ関連度算出部が算出したセンサの参照度を説明するための図である。 上記センサ評価システムの動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の第4の実施形態に係るセンサ評価システムの構成を、これを含むシステム全体の構成と共に示すブロック図である。 上記センサ評価システムの動作の一例を示すフローチャートである。
符号の説明
1、1a、5、7、8 センサ評価システム
2a〜2c センサ制御部
3a〜3c センサ
4a、4b 分析システム
40a、40b サービス実行部
6a〜6e 業務システム
11 時系列データ記録部
13 センサ関連度算出部
14 分析重要度記録部
15 センサ重要度算出部
16 センサ重要度記録部
17 シナリオ生成部
18 シナリオ管理部
19 メンテナンス管理部
52、81 分析重要度算出部
72 センサ参照度算出部
N ネットワーク

Claims (8)

  1. 複数のセンサと、前記複数のセンサの少なくとも1つから得られる時系列のセンサデータを用いた分析サービスを提供するサービス実行部を備える分析システムとを含むネットワークに接続されたセンサ評価システムであって、
    前記分析サービスと所定の関係を有する事象の経時的変化を示す時系列データが前記分析システムに対応付けて記録された時系列データ記録部と、
    前記時系列データが示す事象の経時的変化と、前記サービス実行部が分析サービスを提供する際に用いたセンサデータの時系列とを同一の期間において比較することにより、前記時系列データに対する前記センサデータの関連の度合いを示すセンサ関連度を算出するセンサ関連度算出部と、
    前記センサ関連度算出部により算出されたセンサ関連度を指標としてセンサ重要度を算出し、算出したセンサ重要度をセンサ重要度記録部へ記録するセンサ重要度算出部とを備えたことを特徴とするセンサ評価システム。
  2. 前記分析システムが複数存在し、前記複数の分析システムのそれぞれを識別する識別データと、前記識別データのそれぞれに対応付けられた分析システムの重要度とが記録された分析重要度記録部をさらに備え、
    前記センサ重要度算出部は、前記センサ関連度算出部により分析システムのそれぞれについて算出されたセンサ関連度と、前記分析重要度記録部に分析システムのそれぞれについて記録された分析システムの重要度とに基づいて、センサ重要度を算出し、算出したセンサ重要度をセンサ重要度記録部へ記録する、請求項1に記載のセンサ評価システム。
  3. 前記ネットワークには、予め定められた機能を実行する複数の業務システムがさらに含まれており、
    前記分析システムが複数存在し、前記時系列データを参照した業務システムの数、前記時系列データを参照した業務システムのアクセス状況、および、前記時系列データを参照した業務システムの性能状況の少なくとも1つに基づいて、前記時系列データに対応付けられた分析システムの重要度を、前記分析システムのそれぞれについて算出する分析重要度算出部をさらに備え、
    前記センサ重要度算出部は、前記センサ関連度算出部により分析システムのそれぞれについて算出されたセンサ関連度と、前記分析重要度算出部により分析システムのそれぞれについて算出された分析システムの重要度とに基づいて、センサ重要度を算出し、算出したセンサ重要度をセンサ重要度記録部へ記録する、請求項1に記載のセンサ評価システム。
  4. 前記センサ関連度算出部は、前記時系列データが示す事象の経時的変化と、前記サービス実行部が分析サービスを提供する際に用いたセンサデータの時系列との相関性を示す相関係数を算出し、算出した相関係数に基づいて、センサ関連度を算出する、請求項1〜3のいずれか一項に記載のセンサ評価システム。
  5. 複数のセンサと、前記複数のセンサの少なくとも1つから得られるセンサデータを用いた分析サービスを提供するサービス実行部を備える分析システムと、予め定められた機能を実行する複数の業務システムとを含むネットワークに接続されたセンサ評価システムであって、
    前記センサから得られるセンサデータを参照した業務システムの数、前記センサから得られるセンサデータを参照した業務システムのアクセス状況、および、前記センサから得られるセンサデータを参照した業務システムの性能状況の少なくとも1つに基づいて、前記サービス実行部が分析サービスを提供する際に用いたセンサデータが参照された度合いを示すセンサ参照度を算出するセンサ参照度算出部と、
    前記センサ参照度算出部により算出されたセンサ参照度を指標としてセンサ重要度を算出し、算出したセンサ重要度をセンサ重要度記録部へ記録するセンサ重要度算出部とを備えたことを特徴とするセンサ評価システム。
  6. 前記センサの動作を、前記センサ重要度記録部に記録されたセンサ重要度に基づいて決定し、当該センサの動作を示すシナリオデータを生成するシナリオ生成部と、
    前記シナリオ生成部により生成されたシナリオデータが示すセンサの動作を、当該センサに実行させるための制御命令を生成し、生成した制御命令が示す制御信号を前記センサに対して送信するシナリオ管理部とをさらに備える、請求項1〜5のいずれか一項に記載のセンサ評価システム。
  7. 複数のセンサと、前記複数のセンサの少なくとも1つから得られる時系列のセンサデータを用いた分析サービスを提供するサービス実行部を備える分析システムとを含むネットワークに接続され、
    前記分析サービスと所定の関係を有する事象の経時的変化を示す時系列データが前記分析システムに対応付けて記録された時系列データ記録部を備えるコンピュータが実行するセンサ評価方法であって、
    前記コンピュータが備えるセンサ関連度算出部が、前記時系列データが示す事象の経時的変化と、前記サービス実行部が分析サービスを提供する際に用いたセンサデータの時系列とを同一の期間において比較することにより、前記時系列データに対する前記センサデータの関連の度合いを示すセンサ関連度を算出するセンサ関連度算出工程と、
    前記コンピュータが備えるセンサ重要度算出部が、前記センサ関連度算出工程により算出されたセンサ関連度を指標としてセンサ重要度を算出し、算出したセンサ重要度をセンサ重要度記録部へ記録するセンサ重要度算出工程とを含むことを特徴とするセンサ評価方法。
  8. 複数のセンサと、前記複数のセンサの少なくとも1つから得られる時系列のセンサデータを用いた分析サービスを提供するサービス実行部を備える分析システムとを含むネットワークに接続され、
    前記分析サービスと所定の関係を有する事象の経時的変化を示す時系列データが前記分析システムに対応付けて記録された時系列データ記録部を備えるコンピュータに処理を実行させるセンサ評価プログラムであって、
    前記時系列データが示す事象の経時的変化と、前記サービス実行部が分析サービスを提供する際に用いたセンサデータの時系列とを同一の期間において比較することにより、前記時系列データに対する前記センサデータの関連の度合いを示すセンサ関連度を算出するセンサ関連度算出処理と、
    前記センサ関連度算出処理により算出されたセンサ関連度を指標としてセンサ重要度を算出し、算出したセンサ重要度をセンサ重要度記録部へ記録するセンサ重要度算出処理とを前記コンピュータに実行させることを特徴とするセンサ評価プログラム。
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