JP2009047772A - 液晶表示装置 - Google Patents

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強 前田
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Abstract

【課題】コントラストおよび輝度を向上させることが可能な液晶表示装置を提供する。
【解決手段】液晶表示装置1は、偏光板19、TFT基板11、画素電極、配向膜13、液晶層14、配向膜15、対向電極16、カラーフィルタ層、対向基板18、偏光板20を備える。各画素の平面形状が、偏光板19,20の吸収軸に対して傾斜する方向に延在する辺を有する「く」の字型となっていることにより、開口率が効果的に向上する。TFT基板11に形成されるデータ線11aは、各画素の表示開口領域に、平行部11a−1を有し、ブラックマトリクス層BMに対向する領域に傾斜部11a−2を有する。光源からの光が平行部11a−1の側面で反射すると、その反射光は偏光板20によって吸収される一方、傾斜部11a−2の側面で反射する光は、ブラックマトリクス層BMによって遮光される。よって、黒表示の際の光漏れの発生が抑制される。
【選択図】図2

Description

本発明は、複数の画素を配列してなる液晶表示装置に関する。
近年、液晶テレビやノート型パソコン、カーナビゲーション等の表示モニタとして、例えば、垂直配向型液晶を用いたVA(Vertical Alignment)モードを採用した液晶表示装置(例えば、特許文献1参照)が提案されている。
VAモードの液晶表示装置では、図8に示したように、駆動用基板120と対向基板121との間に画素電極122および対向電極123を間にして、垂直配向型の液晶層124が封止されている。また、駆動用基板120および対向基板121の上下には、透過軸が互いに直交するように配置された一対の偏光板(偏光子、検光子)125,126が設けられている。このような構成において、各電極122,123の液晶層124に対向する面に突起127を設けることによって、液晶分子のダイレクタ(長軸方向)が規制され、液晶層の配向制御を行うことができる。これにより、一画素を配向分割して、液晶分子の配向方向が異なる領域を複数形成することができ(マルチドメイン化)、広視野角かつ高コントラストが実現される。
また、配向制御の別の手段としては、図9(A)に示したように、矩形状の平面形状を有する画素内において、画素電極122および対向電極123のそれぞれに、スリット(切り込み)128を設けることで、液晶分子に対して斜め方向に電界を印加する手法がある。これにより、例えば、図9(B)に示したように、それぞれ液晶分子の配向方向の異なる領域a,b,c,dが形成され、より広視野角となる。また、吸収軸Anおよび吸収軸Poに対して傾斜する角度方向にスリットを設けることで、液晶分子が吸収軸Anおよび吸収軸Poに対して傾斜する方向に配向制御され、開口率が向上する。このような矩形状の画素では、例えばデータ線などのTFT基板上に形成される金属配線は、寄生容量の発生を抑制するために、画素内のスリットによって形成される各領域の平面形状に沿って斜めに設けられる。
特開平11−242225号公報 特開2006−91890号公報
しかしながら、金属配線が、画素内の各領域の平面形状に沿って偏光板の透過軸もしくは吸収軸に対して傾斜して設けられていると、その金属配線の側面において反射した光は偏光成分が変化し、偏光板によって吸収されずに透過されてしまう。このため、黒表示の際に光漏れとして検出され、コントラストが低下するという問題があった。
そこで、特許文献2には、矩形状の画素を、斜め方向にスリットを設けて配向分割した構成において、金属配線を偏光板の透過軸もしくは吸収軸に対して垂直または平行な方向に配置することにより、上記のような光漏れを抑制する手法が提案されている。ところが、矩形状の画素では、その周縁の領域(例えば、図9の領域D)において、液晶分子に印加される電界が一様でないため、液晶分子の配向方向が乱れ、開口率が低下してしまう。この結果、輝度が低下するという問題があった。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、コントラストおよび輝度を向上させることが可能な液晶表示装置を提供することにある。
本発明による液晶表示装置は、複数の画素が全体としてマトリクス状に配置されると共に、光源からの光を変調するための液晶層と、液晶層を封止する一対の基板と、液晶層への入射光および液晶層からの出射光のうち特定の偏光成分のみを透過させる一対の偏光板とを備えている。各画素は、その平面形状における対向する2辺が一対の偏光板の透過軸もしくは吸収軸に対して傾斜する方向に延在している。一対の基板のうち一の基板上に形成された金属層と、この金属層に対し一対の基板のうち他の基板側に画素の平面形状の外縁部に設けられた遮光層とを有している。金属層は、表示開口領域において、一対の偏光板の透過軸もしくは吸収軸に対して平行な方向に延在する平行部を含むと共に、遮光層に対向する領域において、一対の偏光板の透過軸もしくは吸収軸に対して傾斜する方向に延在する傾斜部を含んでいる。
但し、表示開口領域とは、各画素領域のうち、金属層が配置されていない状態において実際に光が通る領域をいうものとする。また、偏光板の透過軸もしくは吸収軸に対して傾斜する方向とは、偏光板の透過軸もしくは吸収軸に対して、平面内で平行も直交もしない方向をいうものとする。
本発明による液晶表示装置では、各画素の平面形状が、一対の偏光板の透過軸もしくは吸収軸に対して傾斜する方向に延在する対向する2辺を有していることにより、従来のような矩形状となっている場合に比べて、液晶層の液晶分子は、一対の偏光板の透過軸もしくは吸収軸に対して傾斜する方向に、略一様に配向制御され易くなる。また、一の基板上に設けられた金属層が、各画素の表示開口領域に直線部を含み、かつ遮光層に対向する領域に傾斜部を含んでいることにより、直線部では、光源からの光がその側面で反射されたのち、偏光板によって吸収される一方、傾斜部では、その側面で反射された光は遮光層によって遮光される。よって、黒表示の際の光漏れが抑制される。
本発明の液晶表示装置によれば、各画素の平面形状が、一対の偏光板の透過軸もしくは吸収軸に対して傾斜する方向に延在する対向する2辺を有するようにしたので、液晶層の液晶分子が、一対の偏光板の透過軸もしくは吸収軸に対して傾斜する方向に、略一様に配向制御され易くなり、開口率を向上させることができる。また、一の基板上に設けられた金属層が、各画素の表示開口領域に平行部を含み、かつ遮光層に対向する領域に傾斜部を含むようにしたので、平行部で反射された光を偏光板によって吸収させると共に、傾斜部で反射された光を遮光することができ、黒表示の際の光漏れを抑制することができる。従って、コントラストおよび輝度を向上させることが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る液晶表示装置1の概略構成を示す断面図である。この液晶表示装置1は、例えば、図示しないゲートドライバから供給される駆動信号によって、データドライバから伝達される映像信号に基づいて画素ごとに映像表示を行うアクティブマトリクス方式の表示装置である。
液晶表示装置1は、マトリクス状に配置された複数の画素(ドット)、例えば赤(R:Red)を表示する画素10R、緑(G:Green)を表示する画素10G、青(B:Blue)を表示する画素10Bを有している。この液晶表示装置1は、TFT(Thin Film Transistor;薄膜トランジスタ)基板11と対向基板18との間に、画素ごとに形成された画素電極12R,12G,12B、配向膜13、液晶層14、配向膜15、対向電極16、画素ごとに形成されたカラーフィルタ層17R,17G,17BをTFT基板の側から順に積層した構成となっている。隣接するカラーフィルタ層17R,17G,17B同士の境界付近にはブラックマトリクス層BMが形成されている。また、TFT基板11の下面および対向基板18の上面には、それぞれ偏光板19および偏光板20が配置されている。このような液晶表示装置1は、液晶テレビやノート型パソコンなどの電子機器用表示モニタとして用いられる。
TFT基板11および対向基板18は、例えばガラスなどの透明基板を含んで構成されている。TFT基板11を構成するガラス基板(後述)には、画素10R,10G,10Bをそれぞれ駆動するゲート・ソース・ドレイン等を備えたTFTスイッチング素子(図示せず)や、これらTFTスイッチング素子に接続されるゲート線(図示せず)およびデータ線(金属層)11aなどの各種配線が形成されている。このデータ線11aの構成については後述する。
画素電極12R,12G,12Bおよび対向電極16は、例えばITO(インジウム錫酸化物)などの透明電極により構成されている。これらの電極には、図示しないスリット(切り込み部)や突起などが設けられており、これにより、液晶層14内の液晶分子に対して、斜めに電界をかけ、各画素内で配向分割(マルチドメイン)がなされるようになっている。この各画素での配向分割については後述する。
液晶層14は、例えばネマティック液晶、スメクティック液晶、コレステリック液晶などの液晶材料より構成され、例えば電圧を印加しない状態における液晶分子のダイレクタ(長軸方向)が基板面に対して垂直方向となっているVA(Vertical Alignment)液晶によって構成されている。このような液晶層14では、電圧を印加しない状態で黒表示モード(ノーマリーブラック)となっている。配向膜13,15は、TFT基板11と対向基板18との間に液晶層14を封止する際に、液晶層14の配向状態を規制するものであり、本実施の形態では、垂直配向性を有する配向膜、例えばポリイミドなどの樹脂材料によって構成されている。
カラーフィルタ層17R,17G,17Bは、対向基板18に隣接して、ブラックマトリックスBMの開口領域に形成されている。このカラーフィルタ層17R,17G,17Bは、例えば、顔料分散型カラーフィルタ等であり、それぞれ、赤色、緑色および青色の波長領域の光を効果的に透過して、それ以外の波長領域の光を効果的に吸収するようになっている。
ブラックマトリックスBMは、画素10R,10G,10Bの表示領域を区画すると共に、各色の区域どうしの境界における外光の反射の防止および画素間の光漏れを防止し、コントラストを高めるためのものである。このブラックマトリクスBMは、金属、金属酸化物および金属窒化物の薄膜層を積層してなり、例えば、CrO(xは任意数)およびCrの積層からなる2層クロムブラックマトリクス、あるいは反射率を低減させたCrO、CrNおよびCr(x,yは任意数)の積層からなる3層クロムブラックマトリクスなどにより構成されている。本実施の形態では、ブラックマトリクス層BMは、隣接する画素間の領域に、略一定の幅で設けられている。
偏光板19,20は、特定の方向に振動する偏光を透過させ、それと直交する方向に振動する偏光を吸収するようになっている。これらの偏光板19,20は、それぞれの透過軸が、互いに直交するように配置されている。偏光板19が偏光子、偏光板20が検光子となっており、偏光板19の下方に図示しない光源(バックライト)が配置され、偏光板20の上方が表示側となっている。
なお、光源としては、例えば、導光板を用いたエッジライト型や、直下型のタイプのものが用いられ、例えば、CCFL(Cold Cathode Fluorescent Lamp:冷陰極傾向ランプ)や、LED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)などを含んで構成されている。また、この他にも、光源あるいは偏光板19の側から戻ってきた光を拡散させて、再び表示光として利用する(リサイクル)ために反射板などが設けられていてもよい。
次に、図2および図3を参照して、TFT基板11に形成される配線の構成および各画素における配向分割について説明する。図2は、カラーフィルタ層の側からみたデータ線11aの平面構成を画素10R,10G,10Bについて表すものである。図3は、液晶表示装置1の各画素における配向分割の一例を表すものである。なお、液晶表示装置1では、複数の画素がマトリクス状に配列した構成となっているが、簡便化のため、データ線11aの延在方向と直交する方向に配列したR,G,Bの3つの画素(ドット)についてのみ示す。また、本実施の形態では、偏光板19の吸収軸Anが垂直方向、偏光板20の吸収軸Poが水平方向となるように配置されている。
画素10R,10G,10Bは、その平面形状における対向する2辺が、吸収軸Anもしくは吸収軸Poに対して傾斜する方向に延在した構成となっている。例えば、2組の対向する2辺が、互いに異なる傾斜方向に延在した平面形状、具体的には、図2に示したような「く」の字型の平面形状となっている。このような「く」の字型におけるそれぞれの斜辺は、吸収軸Anもしくは吸収軸Poに対して、例えば、略45°の角度をなしている。また、各画素電極12R,12G,12Bおよび対向電極16には、この「く」の字型の辺の傾斜角とほぼ等しい角度方向に沿って、図示しない複数のスリットや突起などの配向制御手段が設けられている。これにより、一画素内に、液晶分子の配向方向(ダイレクタの向き)がそれぞれ異なる複数の領域(マルチドメイン)を形成することができる。なお、吸収軸に対して傾斜する方向とは、吸収軸に対して平行も直交もしない方向をいうものとする。
例えば、図3(A)に示したように、各画素10R,10G,10Bは、液晶分子の配向方向がそれぞれ異なる4つの領域a,b,c,dに分割されている。このとき、領域a,b,c,dでは、図3(B)に示したように、偏光板19,20の吸収軸Anもしくは吸収軸Poに対して傾斜する方向に液晶分子のダイレクタが制御される。特に、各画素の斜辺が、吸収軸Anもしくは吸収軸Poに対して略45°をなし、領域a,b,c,dにおける液晶分子のダイレクタはそれぞれ、吸収軸Anもしくは吸収軸Poに対して略45°の角度をなしている。なお、この領域a,b,c,dが、本発明における複数の領域に対応している。
このような平面形状を有する画素10R,10G,10Bのそれぞれに対して配置されるデータ線11aは、表示開口領域において平行部11a−1を有している。一方、画素の平面形状の対向する2辺に沿って設けられたブラックマトリクス層BMに対向する領域には、傾斜部11a−2が設けられている。平行部11a−1は、例えば、吸収軸Anに対して平行な方向に延在している。傾斜部11a−2は、吸収軸Anもしくは吸収軸Poに対して傾斜する方向に延在している。また、データ線11aは、その延在方向に直交する方向において隣接する複数の画素領域に対向しないことが好ましい。隣接する画素間にまたがってデータ線が配置されると、寄生容量が発生する要因となるからである。なお、表示開口領域とは、データ線11aなどの金属配線層が配置されていない状態において、実際に光が通る領域をいうものとする。
また、このような液晶表示装置1は、例えば次のようにして製造することができる。
まず、ガラス基板の表面に、例えば、マトリクス状に画素電極12R,12G,12B、画素10R,10G,10Bをそれぞれ駆動するゲート・ソース・ドレイン等を備えたTFTスイッチング素子、これら複数のTFTスイッチング素子にそれぞれ接続されるゲート線(図示せず)、平行部11a−1および傾斜部11a−2を有するデータ線11aを形成することにより、TFT基板11を形成する。一方、対向基板18の表面に、例えば、R、G、Bのカラーフィルタ層17R,17G,17BおよびブラックマトリクスBMをパターニング形成したのち、対向電極16を形成する。また、画素電極12R,12G,12Bおよび対向電極16には、くの字型の斜辺に沿って所定の間隔でスリットを形成しておく。続いて、形成した画素電極12R,12G,12Bおよび対向電極16の表面に、例えば、垂直配向剤の塗布や、垂直配向膜を印刷して焼成することにより配向膜13,15を、それぞれ形成する。
次いで、TFT基板11あるいは対向基板18のどちらか一方の表面(配向膜13,15の形成されている面)に対して、セルギャップを確保するためのスペーサ、例えばプラスチックビーズ等を散布すると共に、例えばスクリーン印刷法によりエポキシ接着剤等を用いて、シール部を印刷する。こののち、TFT基板11と対向基板18とを、配向膜13,15同士が対向するように、スペーサおよびシール部を介して貼り合わせ、液晶層14を注入する。このとき、TFT基板上に形成されたデータ線11aの傾斜部11a−2と、対向基板上に形成されたブラックマトリクス層BMのパターンが対向するように貼り合わせを行う。その後、加熱等によりシール部の硬化を行うことにより液晶層14をTFT基板11と対向基板18との間に封止する。
最後に、TFT基板11の下面および対向基板18の上面に、それぞれ偏光板19および偏光板20を貼り合わせることにより、図1に示した液晶表示装置1を完成する。
次に、上記のような構成を有する液晶表示装置1の作用、効果について説明する。
液晶表示装置1では、図示しない光源から射出された光は、偏光板19へ入射すると、特定の偏光成分のみが透過され、液晶層14側へ入射する。液晶層14では、画像データに基づいて画素電極12R,12G,12Bと対向電極16との間に印加される電圧によって、光が変調される。液晶層14を透過した光は、画素10R,10G,10Bごとに、カラーフィルタ層17R,17G,17Bによって、それぞれ赤、緑、青の光として取り出されたのち、偏光板20によって特定の偏光成分のみが透過されて、表示が行われる。
ここで、従来の矩形状の画素では、図9(A)および図9(B)に示したように、液晶分子のダイレクタを吸収軸に対して傾斜する方向に制御する場合、矩形状の周縁の領域Dでは液晶分子に対して電界が一様に印加されず、液晶分子の配向状態が乱れてしまう。このため、画素の周縁領域においては液晶分子の配向を所望の方向に制御することができず、この結果、開口率が低下してしまう。
これに対し、本実施の形態では、画素10R,10G,10Bの平面形状における対向する2辺が、偏光板19,20の吸収軸Anもしくは吸収軸Poに対して傾斜する方向に延在していることにより、これら傾斜した辺の近傍の領域においても、液晶分子に対して電界が一様に印加される。これにより、液晶層14の液晶分子のダイレクタを、偏光板19,20の吸収軸Anもしくは吸収軸Poに対して傾斜する方向に、一様に配向制御し易くなる。よって、上記のような矩形状の画素に比べて開口率が向上する。
また、このとき、各画素の平面形状において、2組の対向する2辺が、それぞれ異なる傾斜方向に延在していることにより、すなわち、「く」の字型の平面形状とした場合には、例えばスリットなどの配向制御手段を、「く」の字型の形状に沿って形成することで、例えば図3(A)に示したように、配向分割された領域(a,b,c,d)を4つ形成することができるため、広視野角となる。特に、吸収軸Anもしくは吸収軸Poに対して45°の角度をなすように、液晶分子のダイレクタを制御することで、効果的に開口率を向上させることができる。
ここで、図4に、「く」の字型の画素100R,100G,100Bに対して、データ線110aを配置した場合の平面構成を示す。このように、「く」の字型の画素では、その平面形状に沿うように、データ線110aの一部が吸収軸Anもしくは吸収軸Poに対して傾斜する方向に延在することとなる。ところが、吸収軸Anもしくは吸収軸Poに対して傾斜する方向に延在して形成されたデータ線110aの側面で反射した偏光は、反射によって偏光成分が変化してしまい、偏光板によって吸収されずに透過される。このため、データ線を吸収軸Anもしくは吸収軸Poに対して傾斜する方向に配置すると、黒表示の際に光漏れが発生してしまい、コントラストは、例えば1:約1100と低い値となる。
そこで、本実施の形態では、各画素の表示開口領域において、平行部11a−1が吸収軸Anに対して平行する方向に延在していることにより、図5に示したように、偏光板19を透過した偏光のうち、TFT基板11に形成された平行部11a−1の側面に所定の角度で入射する偏光は、平行部11a−1の側面において反射されたのち、液晶層14を介して偏光板20へ入射することとなる。この際、電圧を印加していない状態、すなわち黒表示の状態では、平行部11a−1の側面で反射した偏光は液晶層14を透過したのち偏光板20によって吸収される。
一方、傾斜部11a−2が吸収軸Anもしくは吸収軸Poに傾斜する方向に延在していることにより、偏光板19を透過した偏光のうち、TFT基板11に形成された傾斜部11a−2の側面に所定の角度で入射する偏光は、傾斜部11a−2の側面で反射されることによって、偏光板20によって吸収されない偏光成分に変化することとなる。このとき、この傾斜部11a−2が、各画素のブラックマトリクス層BMに対向する領域に形成されていることで、傾斜部11a−2で反射した光は、ブラックマトリクス層BMによって遮光される。よって、黒表示の際の光漏れの発生が抑制され、コントラストは、例えば1:約2200となり、従来と比べて向上する。
以上説明したように、本実施の形態では、各画素の平面形状を、吸収軸Anもしくは吸収軸Poに対して傾斜する方向に延在する辺を有する「く」の字型となるようにしたので、開口率が効果的に向上する。また、TFT基板11上に設けられたデータ線11aが、各画素の表示開口領域に平行部11a−1を有し、ブラックマトリクス層BMに対向する領域に傾斜部11a−2を有するようにしたので、平行部11a−1では、その側面で反射された光を偏光板によって吸収させることができると共に、傾斜部11a−2では、その側面で反射された光を遮光することができ、黒表示の際の光漏れを抑制することが可能となる。よって、コントラストおよび輝度を向上させることができる。
次に、本発明の変形例について説明する。なお、以下の変形例では、上記実施の形態に係る液晶表示装置1と同様の構成については同一の符号を付し、適宜説明を省略するものとする。
(変形例1)
図6は、本発明の変形例1に係る液晶表示装置のカラーフィルタ層の側からみた画素20R,20G,20Bの概略構成を表す平面図である。変形例1では、緑色の光を表示する画素20Gにおいてのみ、ブラックマトリクス層BMに対向する領域に、傾斜部11a−2が設けられていること以外は、上記実施の形態の液晶表示装置1と同様の構成となっている。このように、ブラックマトリクス層BMに対向する傾斜部11a−2は、必ずしもR,G,Bの3つの画素について設けられている必要はなく、G画素にのみ設けられた構成であってもよい。R,G,Bのうち、Gの視感度が最も高いため、少なくともG画素について傾斜部11a−2がブラックマトリクス層BMに対向するように配置すれば、全ての画素について傾斜部11a−2をブラックマトリクス層BMに対向するように配置した場合とほぼ同程度(コントラストが1:約2000)の効果を得ることができる。
(変形例2)
図7は、本発明の変形例2に係る液晶表示装置の画素30R,30G,30Bの概略構成を表す平面図である。変形例2では、データ線21aが表示開口領域に平行部31a−1を有し、傾斜部31a−2がBM張り出し部32に対向する領域に設けられていること以外は上記実施の形態の液晶表示装置1と同様の構成となっている。平行部31a−1は、吸収軸Anに対して平行な方向に延在している。傾斜部31a−2は、吸収軸Anもしくは吸収軸Poに対して傾斜する方向に延在している。BM張り出し部32は、ブラックマトリクス層BMの一部に、各画素の平面形状の中央部分に向かって張り出して設けられている。なお、本変形例におけるブラックマトリクス層BMおよびBM張り出し部32がそれぞれ、本発明の画素間領域および張り出し領域の一例に対応している。
このように、データ線31aのうち、吸収軸Anもしくは吸収軸Poに傾斜する方向に延在する傾斜部31a−2に対向する領域を覆うように、ブラックマトリクス層BMを張り出して形成することにより、傾斜部31a−2の側面で反射される光を遮光するようにしてもよい。これにより、データ線などの配線の構成を変更することなく、黒表示の際の光漏れを抑制することができる。但し、上記実施の形態のように、張り出し部を設けることなく、画素間のブラックマトリクス層BMに対向する領域にのみ、傾斜部が形成されている構成の方が、より開口率を向上させることができる。
なお、本変形例においても、変形例1のようにR,G,Bの3つの画素のうちG画素にのみ反射光低減部21bを設けるようにしてもよい。
以上、実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、上記実施の形態では、TFT基板に配置される金属層として、データ線を例に挙げて説明したが、これに限定されず、他の金属層、例えば補助容量線、ゲート線など、その側面で光源からの光を反射する可能性があるものについて適用することができる。具体的には、R,G,Bの各画素が、例えば、トライアングルのような配置にある場合や、半ドットずらしになるような配置にある場合などには、ゲート線や補助容量線が一直線ではなくなるため、このような場合には本発明は有効となる。
また、上記実施の形態では、液晶層として垂直配向型のVA液晶を用いた構成を例に挙げて説明したが、これに限定されず、他のモード、例えばTN(Twisted Nematic)モード、IPS(In Plane Switching)モードの液晶についても適用可能である。
また、上記実施の形態では、R,G,Bの3色のカラーフィルタ層を設け、各画素をそれぞれのカラーフィルタ層に割り当てたフルカラー表示の液晶表示装置の構成を例に挙げて説明したが、これに限定されず、カラーフィルタ層が設けられていない構成、例えばモノクロ表示の液晶表示装置にも適用可能である。また、R,G,Bの全てあるいはGのみに平行部を設けた構成を例に挙げて説明したが、これに限定されず、RとGのみ、GとBのみ、RとBのみ、Rのみ、Bのみに平行部を設けた構成であっても、本発明の効果は得られる。
また、上記実施の形態では、画素の平面形状として、「く」の字型の形状を例に挙げて説明したが、これに限定されず、偏光板の透過軸もしくは吸収軸に対して傾斜する方向に延在する辺を有する形状、例えば平行四辺形や菱形、あるいは「く」の字を上下方向に連結させたような形状(W字、M字、ジグザグ形状)などであってもよい。
また、上記実施の形態では、各画素を配向分割し、液晶分子の配向方向がそれぞれ異なる4つの領域を形成した構成を例に挙げて説明したが、配向分割の数はこれに限定されず、3つ以下あるいは5つ以上であっても、本発明の効果は得られる。
また、上記実施の形態では、データ線の平行部が、光源側の偏光板19の吸収軸Anに対して平行な方向に延在する構成を例に挙げて説明したが、これに限定されず、偏光板20の吸収軸Po、偏光板19の透過軸あるいは偏光板20の透過軸に対して平行する方向に延在するようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、光源側の偏光板19の吸収軸Anを垂直方向、表示側の偏光板20の吸収軸Poを水平方向となるように、偏光板19,20を配置した構成を例に挙げて説明したが、偏光板の軸方向は、これに限定されず、吸収軸Anを水平方向、吸収軸Poを垂直方向となるように配置するようにしてもよい。
本発明の第1の実施形態に係る液晶表示装置の概略構成を表す断面図である。 図1に示した液晶表示装置の画素の概略構成を表す平面図である。 (A)は図2に示した画素の配向分割の一例を表す平面図であり、(B)は液晶分子のダイレクタを表す模式図である。 比較例に係るくの字型画素の配線構成を表す平面図である。 データ線の側面において光が反射する様子を表す図である。 変形例1に係る液晶表示装置の画素の概略構成を表す平面図である。 変形例2に係る液晶表示装置の画素の概略構成を表す平面図である。 従来例に係る垂直配向型の液晶表示装置の概略構成を表す断面図である。 従来例に係る矩形状画素の概略構成を表す平面図である。
符号の説明
1…液晶表示装置、10R,10G,10B,20R,20G,20B,30R,30G,30B…画素、11…TFT基板、11a,21a,31a…データ線、11a−1,21a−1,31a−1…平行部、11a−2,31a−2…傾斜部、12R,12G,12B…画素電極、13,15…配向膜、14…液晶層、16…対向電極、17R,17G,17B…カラーフィルタ層、18…対向基板、19,20…偏光板。

Claims (13)

  1. 複数の画素が全体としてマトリクス状に配置されると共に、光源からの光を変調するための液晶層と、前記液晶層を封止する一対の基板と、前記液晶層への入射光および前記液晶層からの出射光のうち特定の偏光成分のみを透過させる一対の偏光板とを備えた液晶表示装置であって、
    各画素は、その平面形状における対向する2辺が前記一対の偏光板の透過軸もしくは吸収軸に対して傾斜する方向に延在し、
    前記一対の基板のうち一の基板上に形成された金属層と、この金属層に対する前記一対の基板のうち他の基板側に前記画素の平面形状の外縁部に設けられた遮光層とを有し、
    前記金属層は、表示開口領域において、前記一対の偏光板の透過軸もしくは吸収軸に対して平行する方向に延在する平行部を含むと共に、前記遮光層に対向する領域において、前記一対の偏光板の透過軸もしくは吸収軸に対して傾斜する方向に延在する傾斜部を含む
    ことを特徴とする液晶表示装置。
  2. 前記液晶層における液晶分子の配向方向は、前記一対の偏光板の透過軸もしくは吸収軸に対して45°の角度をなす
    ことを特徴とする請求項1記載の液晶表示装置。
  3. 各画素の平面形状における対向する2辺は、一対の偏光板の透過軸もしくは吸収軸に対して45°の角度をなす
    ことを特徴とする請求項1記載の液晶表示装置。
  4. 各画素は、くの字型の平面形状を有する
    ことを特徴とする請求項1記載の液晶表示装置。
  5. 前記遮光層は、ブラックマトリクス層である
    ことを特徴とする請求項1記載の液晶表示装置。
  6. 前記ブラックマトリクス層は、隣接する画素間の領域に、各画素の平面形状の前記対向する2辺に沿って一定の幅で設けられている
    ことを特徴とする請求項5記載の液晶表示装置。
  7. 前記ブラックマトリクス層は、
    隣接する画素間の領域に、各画素の平面形状の前記対向する2辺に沿って一定の幅で設けられた画素間領域と、
    前記画素間領域の少なくとも一部に前記画素の平面形状の中央部に向かって張り出した張り出し部とを有し、
    前記傾斜部は、前記張り出し部に対向する領域に設けられている
    ことを特徴とする請求項5記載の液晶表示装置。
  8. 前記一対の基板のうち他の基板上に前記画素ごとに、R(Red:赤)、G(Green:緑)またはB(Blue:青)の色の光を透過させるカラーフィルタを備え、
    前記R,G,Bに対応する画素のうち少なくとも一の画素において、前記平行部および前記傾斜部が設けられている
    ことを特徴とする請求項1記載の液晶表示装置。
  9. 前記R,G,Bに対応する画素のうち少なくともGに対応する画素において、前記平行部および前記傾斜部が設けられている
    ことを特徴とする請求項8記載の液晶表示装置。
  10. 前記R,G,Bに対応する画素の全ての画素において、前記平行部および前記傾斜部が設けられている
    ことを特徴とする請求項8記載の液晶表示装置。
  11. 前記金属層は、前記画素に画像信号を伝達するためのデータ線である
    ことを特徴とする請求項1記載の液晶表示装置。
  12. 前記金属層は、前記画素に補助容量を形成するための補助容量線である
    ことを特徴とする請求項1記載の液晶表示装置。
  13. 各画素は、前記液晶層における液晶分子の配向方向がそれぞれ異なる複数の領域を有する
    ことを特徴とする請求項1記載の液晶表示装置。
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