JP2009047282A - 除振装置およびその制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】装置の大型化・複雑化を招くことなく支持振動系の固有振動数を低く(小さく)することができ、除振効果(除振性能)を高めることができる除振装置およびその制御方法を提供すること。
【解決手段】除振台7の上に載置された除振対象機器8を、設置面Gに対して弾性的に支持する除振装置1であって、前記設置面Gに対する前記除振台7の変位を計測する変位計測手段4と、前記除振台7をアクティブに駆動する駆動手段3と、前記変位計測手段4が計測した計測結果に基づいて、前記除振台7が、前記変位の方向と同じ方向に移動するように前記駆動手段3を制御する制御手段5とを備えている。
【選択図】 図1
【解決手段】除振台7の上に載置された除振対象機器8を、設置面Gに対して弾性的に支持する除振装置1であって、前記設置面Gに対する前記除振台7の変位を計測する変位計測手段4と、前記除振台7をアクティブに駆動する駆動手段3と、前記変位計測手段4が計測した計測結果に基づいて、前記除振台7が、前記変位の方向と同じ方向に移動するように前記駆動手段3を制御する制御手段5とを備えている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、除振装置およびその制御方法に関するものである。
除振装置およびその制御方法としては、例えば、特許文献1に記載されたものがある。
特開平9−79319号公報
上記特許文献の支持振動系には、その固有振動数をできるだけ低く設定するために、空気ばねが使用されている。
しかしながら、除振効果をさらに高めたいような場合には、支持振動系の固有振動数をさらに低く設定する必要があり、そのような場合には、空気ばねの空気の容量を増加させるため別途補助タンクが必要となり、除振装置が大型化・複雑化してしまうといった問題点があった。
しかしながら、除振効果をさらに高めたいような場合には、支持振動系の固有振動数をさらに低く設定する必要があり、そのような場合には、空気ばねの空気の容量を増加させるため別途補助タンクが必要となり、除振装置が大型化・複雑化してしまうといった問題点があった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたもので、装置の大型化・複雑化を招くことなく支持振動系の固有振動数を低く(小さく)することができ、除振効果(除振性能)を高めることができる除振装置およびその制御方法を提供することを目的としている。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用した。
本発明による除振装置は、除振台の上に載置された除振対象機器を、設置面に対して弾性的に支持する除振装置であって、前記設置面に対する前記除振台の変位を計測する変位計測手段と、前記除振台をアクティブに駆動する駆動手段と、前記変位計測手段が計測した計測結果に基づいて、前記除振台が、前記変位の方向と同じ方向に移動するように前記駆動手段を制御する制御手段とを備えている。
このような除振装置によれば、装置の大型化・複雑化を招くことなく支持振動系の固有振動数を低く(小さく)することができ、除振効果(除振性能)を高めることができる。
本発明による除振装置は、除振台の上に載置された除振対象機器を、設置面に対して弾性的に支持する除振装置であって、前記設置面に対する前記除振台の変位を計測する変位計測手段と、前記除振台をアクティブに駆動する駆動手段と、前記変位計測手段が計測した計測結果に基づいて、前記除振台が、前記変位の方向と同じ方向に移動するように前記駆動手段を制御する制御手段とを備えている。
このような除振装置によれば、装置の大型化・複雑化を招くことなく支持振動系の固有振動数を低く(小さく)することができ、除振効果(除振性能)を高めることができる。
本発明による除振装置の制御方法は、除振台の上に載置された除振対象機器を、設置面に対して弾性的に支持する除振装置の制御方法であって、前記設置面に対する前記除振台の変位を計測し、この変位に基づいて、前記除振台を、前記変位の方向と同じ方向に移動するように制御するものである。
このような除振装置の制御方法によれば、装置の大型化・複雑化を招くことなく支持振動系の固有振動数を低く(小さく)することができ、除振効果(除振性能)を高めることができる。
このような除振装置の制御方法によれば、装置の大型化・複雑化を招くことなく支持振動系の固有振動数を低く(小さく)することができ、除振効果(除振性能)を高めることができる。
本発明によれば、装置の大型化・複雑化を招くことなく支持振動系の固有振動数を低く(小さく)することができ、除振効果(除振性能)を高めることができるという効果を奏する。
以下、本発明の一実施形態に係る除振装置とその制御方法について、図1ないし図4を参照しながら説明する。
図1に示すように、本実施形態による除振装置1は、例えば、床面(設置面)Gの上に設置された除振マウント2と、アクチュエータ(駆動手段)3と、変位センサ(変位計測手段)4と、演算機(制御手段)5と、モータドライバ6とを主たる要素として構成されたものである。
除振マウント2は、例えば、圧縮空気の弾力性を利用したバネ装置(「空気バネ」ともいう。)であり、床面Gの上に一つまたは二つ以上設置されている。除振マウント2の上には、除振台7が配置(固定)されており、この除振台7の上には、半導体製造設備や精密加工機械等の、外部からの振動を嫌う除振対象機器(「嫌振機器」ともいう。)8が載置される。
除振マウント2は、例えば、圧縮空気の弾力性を利用したバネ装置(「空気バネ」ともいう。)であり、床面Gの上に一つまたは二つ以上設置されている。除振マウント2の上には、除振台7が配置(固定)されており、この除振台7の上には、半導体製造設備や精密加工機械等の、外部からの振動を嫌う除振対象機器(「嫌振機器」ともいう。)8が載置される。
アクチュエータ3は、例えば、永久磁石と、この永久磁石の磁界中に置かれたコイルとを備え、このコイルに電流を流すことにより、磁界および電流に対して垂直な方向に力を発生させるボイスコイルモータ(「リニアモータ」ともいう。)である。アクチュエータ3は、本実施形態では除振マウント2の内部に収容されている。
変位センサ4は、例えば、2mmの変位を2Vとして出力することのできる非接触渦電流式の変位センサである。変位センサ4は、本実施形態では除振マウント2の内部に収容されているとともに、除振マウント2の床面Gの側に位置する台座に固定されており、床面Gに対する除振マウント2の除振台7の側に位置する台座の変位、すなわち、床面Gに対する除振台7の変位を測定するものである。そして、変位センサ4で測定された測定値は、例えば、16bitの分解能を備えたA/Dボード(図示せず)を介してデジタル値に変換され、アンプ(図4参照)9で、例えば、10倍に増幅された後、演算機(「上位コントローラ」ともいう。)5に出力されるようになっている。
演算機5は、出力側(アウトプット側)に、例えば、16bitの分解能を備えたD/Aボード(図示せず)を具備した計算機である。そして、アンプ9から送られてきた信号は、演算機5において負の定数(−K)が乗じられ、D/Aボードによってアナログ値に変換された後、指令電流としてモータドライバ(「リニアドライバ」ともいう。)6に出力されるようになっている。
モータドライバ6は、演算機5から送られてきた指令電流に基づいて(応じて)、ドロッパ電源10からアクチュエータ3に供給される駆動電流を制御するものである。アクチュエータ3に供給される駆動電流は、アクチュエータ3を構成するコイルに必要な(所望の)電流である。そして、この電流がアクチュエータ3のコイルに流れることにより、アクチュエータ3を構成する永久磁石が、床面Gに対する除振台7の変位と同じ方向に変位して、除振台7の除振が行われることとなる。
なお、ドロッパ電源10は、ACパワー11をトランス(図示せず)を用いて減圧し、整流するものである。
なお、ドロッパ電源10は、ACパワー11をトランス(図示せず)を用いて減圧し、整流するものである。
つぎに、上述した除振装置10に、例えば、0.1Gal、10Hzの正弦波状の振動を外乱として与えた場合に、この除振装置10が、除振性能を十分に発揮することができるかどうかについて検討する。
まず、0.1Gal、10Hzの正弦波状の振動の変位(片振幅)は、0.25μmとなる。変位センサ4として、2mmの変位を2Vとして出力することのできる非接触渦電流式の変位センサを用いた場合、±2Vを16bitの分解能を備えたA/Dボードによって取り込むときの分解能は、0.06μm/digitとなり、0.25μmの変位を十分に測定することができる。
まず、0.1Gal、10Hzの正弦波状の振動の変位(片振幅)は、0.25μmとなる。変位センサ4として、2mmの変位を2Vとして出力することのできる非接触渦電流式の変位センサを用いた場合、±2Vを16bitの分解能を備えたA/Dボードによって取り込むときの分解能は、0.06μm/digitとなり、0.25μmの変位を十分に測定することができる。
また、上述の定数(K)を100N/mmとした場合、モータドライバ6には、アクチュエータ3に0.025Nの力を発生させよという、指令電流(「ドライバ指令値」ともいう。)が出力されればよいこととなる。ボイスコイルモータの推力定数が12.4N/Aである場合、0.025Nの力を発生させるために、2.0mAの電流を流す必要がある。そのため、0.4A/Vの出力ゲインに設定されたモータドライバであれば、5.0mVの指令電圧をモータドライバに与えればよい。±10Vを16bitの分解能を備えたD/Aボードによって出力する場合、0.3mV/digitとなり、5.0mVの指令電圧を十分に精度よく出力できる。
この電流をアクチュエータ3のコイルに流すことによってアクチュエータ3に、外乱と同じ方向に0.025Nの力を発生させることができる。すなわち、図2に示すように、除振台7を支持するアクチュエータ3には、負のゲインをかけたバネ力が与えられて、除振マウント2の固有振動数が小さくなるような制御力が与えられるようになっている。
また、図3に示すように、0.1Gal、10Hzの正弦波状の振動を外乱として与えた場合に、除振装置10が十分な除振性能を発揮していることがわかる。
また、図3に示すように、0.1Gal、10Hzの正弦波状の振動を外乱として与えた場合に、除振装置10が十分な除振性能を発揮していることがわかる。
本実施形態による除振装置とその制御方法によれば、図2に示すように、除振マウント2の固有振動数を小さくすることができるので、除振装置の除振効果(除振性能)を高めることができる。
また、図2に示すように、定数(制御ゲイン(すなわち、負のバネ強さ))を大きくするだけで、除振マウント2の固有振動数を小さくすることができるので、除振装置の小型化を図ることができる。
さらに、図3に示すように、演算機5に取り込まれる変位状態量と、モータドライバ6から出力される駆動電流の値を安定的に提供することができるので、除振装置1を安定的に制御することができて、除振装置1の除振効果(除振性能)を向上させることができる。
さらにまた、従来の除振制御方法として一般的なスカイフックダンピング(絶対速度に比例した抗力を与える制御)を併用することにより、除振制御系の伝達関数を略任意に周波数成形することができることとなり、目標とする除振性能の範囲設定により大きな自由度を与えることができる。
また、図2に示すように、定数(制御ゲイン(すなわち、負のバネ強さ))を大きくするだけで、除振マウント2の固有振動数を小さくすることができるので、除振装置の小型化を図ることができる。
さらに、図3に示すように、演算機5に取り込まれる変位状態量と、モータドライバ6から出力される駆動電流の値を安定的に提供することができるので、除振装置1を安定的に制御することができて、除振装置1の除振効果(除振性能)を向上させることができる。
さらにまた、従来の除振制御方法として一般的なスカイフックダンピング(絶対速度に比例した抗力を与える制御)を併用することにより、除振制御系の伝達関数を略任意に周波数成形することができることとなり、目標とする除振性能の範囲設定により大きな自由度を与えることができる。
1 除振装置
3 アクチュエータ(駆動手段)
4 変位センサ(変位計測手段)
5 演算機(制御手段)
7 除振台
8 除振対象機器
G 床面(設置面)
3 アクチュエータ(駆動手段)
4 変位センサ(変位計測手段)
5 演算機(制御手段)
7 除振台
8 除振対象機器
G 床面(設置面)
Claims (2)
- 除振台の上に載置された除振対象機器を、設置面に対して弾性的に支持する除振装置であって、
前記設置面に対する前記除振台の変位を計測する変位計測手段と、
前記除振台をアクティブに駆動する駆動手段と、
前記変位計測手段が計測した計測結果に基づいて、前記除振台が、前記変位の方向と同じ方向に移動するように前記駆動手段を制御する制御手段とを備えていることを特徴とする除振装置。 - 除振台の上に載置された除振対象機器を、設置面に対して弾性的に支持する除振装置の制御方法であって、
前記設置面に対する前記除振台の変位を計測し、この変位に基づいて、前記除振台を、前記変位の方向と同じ方向に移動するように制御することを特徴とする除振装置の制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007216190A JP2009047282A (ja) | 2007-08-22 | 2007-08-22 | 除振装置およびその制御方法 |
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JP2007216190A JP2009047282A (ja) | 2007-08-22 | 2007-08-22 | 除振装置およびその制御方法 |
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JP2007216190A Withdrawn JP2009047282A (ja) | 2007-08-22 | 2007-08-22 | 除振装置およびその制御方法 |
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JP (1) | JP2009047282A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011247314A (ja) * | 2010-05-25 | 2011-12-08 | Kurashiki Kako Co Ltd | アクティブ除振装置 |
US9791018B2 (en) | 2013-07-02 | 2017-10-17 | Canon Kabushiki Kaisha | Vibration isolation apparatus, method of isolating vibration, lithography apparatus, and method of producing device |
-
2007
- 2007-08-22 JP JP2007216190A patent/JP2009047282A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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