JP2009043247A - 画像形成システムおよびその制御方法、画像形成装置、情報処理装置、プログラム並びに記録媒体 - Google Patents

画像形成システムおよびその制御方法、画像形成装置、情報処理装置、プログラム並びに記録媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP2009043247A
JP2009043247A JP2008185126A JP2008185126A JP2009043247A JP 2009043247 A JP2009043247 A JP 2009043247A JP 2008185126 A JP2008185126 A JP 2008185126A JP 2008185126 A JP2008185126 A JP 2008185126A JP 2009043247 A JP2009043247 A JP 2009043247A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image forming
user
information
group
counter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008185126A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5245599B2 (ja
Inventor
Munemitsu Ikegami
宗光 池上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2008185126A priority Critical patent/JP5245599B2/ja
Publication of JP2009043247A publication Critical patent/JP2009043247A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5245599B2 publication Critical patent/JP5245599B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)

Abstract

【課題】画像形成装置の使用量が多いユーザについても、その利用を完全に排除することなく、その利用を制限可能にする。
【解決手段】複数の画像形成装置120の管理を行う情報処理装置130は、前記複数の画像形成装置を分類した機器グループ毎に、カウンタ情報に関する上限値を保持する上限値保持手段135と、前記複数の画像形成装置からカウンタ情報を収集するカウンタ情報収集手段131と、収集されたカウンタ情報をユーザ毎に集計するカウンタ情報集計手段132と、集計されたユーザ毎のカウンタ情報と、前記上限値とを比較することによって、ユーザ毎に、各機器グループに属する画像形成装置の利用を制限する必要があるか否かを判断する利用制限要否判断手段133と、利用を制限する必要があると判断された機器グループに属する各画像形成装置を、該当するユーザの利用を拒否するように設定する機器設定手段134とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、プリンタや複合機(MFP)などの画像形成装置の利用を制限する技術に関し、より詳細には、画像形成装置の利用を制限することができる画像形成システムおよびその制御方法、画像形成装置、情報処理装置、プログラム並びに記録媒体に関する。
近年、ネットワークに接続可能な画像形成装置が普及してきており、企業のオフィスなどでは、複数の画像形成装置がネットワークに接続されて、複数のユーザによって共同利用されるようになってきている。
このような場合に、画像形成装置の利用を各ユーザの自由に任せると、例えば、大量印刷を行う一部のユーザによって画像形成装置が占有されて、他のユーザの利用が妨げられる恐れがある。また、これらの機器利用に際しては、ランニングコスト(例えば、用紙やトナー、インクなどの消耗品の費用)がかかるが、これらの費用を全ユーザに均等に負担させるのは、各ユーザで実際の使用量にばらつきがあるため、ユーザ間に不公平が生じることとなる。このような問題に対しては、各ユーザによる画像形成装置の使用状況を把握して、使用状況に応じた課金を行うと共に、利用量が一定の上限値に達したユーザについては、機器の利用を制限(拒否)する印刷システムが知られている。
特開平9−48165号公報には、印刷データを受信すると、そのヘッダにユーザIDがあるかチェックし、無いときには、当該ユーザはプリンタを使用する権利を有していないと判断して、印刷データ破棄情報を出力した後、受信した印刷データを破棄し、ユーザIDがあるときには、当該ユーザIDと同じユーザIDが予め登録されているかチェックし、登録されていないときには、プリンタの使用を禁止して、印刷データの破棄情報の出力を行った後、印刷データを破棄するプリンタが開示されている。
また、特開平9−185474号公報には、ジョブ発行装置が接続される第1のネットワークと、プリンタが接続される第2のネットワークとの間に接続され、ジョブ発行装置から第1のネットワークを通じて受信したジョブを解析して、ユーザ識別コードなどを抽出するジョブ受信解析部と、抽出されたユーザ識別コードが予め登録されたものであるか否かを判断して、登録されたものでないときには、ジョブの受け付けを拒否し、登録されたものであるときには、さらに、そのユーザまたはそのユーザが属するグループの累計料金があらかじめ定められた限度額を超えているか否かを判断して、限度額を超えているときには、ジョブの受け付けを拒否する認証部とを備えた印刷管理装置が開示されている。
また、特許第3875608号公報には、複数のクライアント端末、複数のプリンタ装置および印刷の制限を行う印刷制限サーバとを互いに接続してなる印刷ネットワークと、複数の印刷ネットワークと回線を介して接続可能な認証サーバとからなるネットワーク対応印刷システムが開示されている。
しかしながら、上述した利用制限方法を、一般のオフィス環境で利用される印刷システムに適用した場合、一定の上限値に達したユーザは、すべての画像形成装置を利用することができず、印刷が全く行えない状態になるため、業務に支障を来たす虞があった。さらに、プリンタ、コピー、FAX送信、スキャナ等の複数種類の画像形成機能を有する複合機を含む画像形成システムにおいては、機器単位の利用制限に加え、各機能についてもその利用を制限することのできる、よりきめ細かい利用制限方法の適用が望まれていた。
特開平9−48165号公報 特開平9−185474号公報 特許第3875608号公報
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、本発明は、画像形成装置のユーザについて、よりきめ細かい態様をもって、その利用を制限することができる画像形成システムおよびその制御方法、画像形成装置、管理装置、プログラム並びに記録媒体を提供することを目的とする。
本発明者は、画像形成装置のユーザについて、よりきめ細かい態様をもって、その利用を制限することができる画像形成システムにつき鋭意検討した結果、複数の画像形成装置を含む画像形成システムにおいて、ユーザ毎に集計した各画像形成装置における画像形成処理に関するカウンタ情報を、複数の画像形成装置を分類してなる機器グループ毎に設定された上限値と比較し、当該上限値を超えたユーザについて、当該上限値が設定された各機器グループに属する画像形成装置の利用制限情報を更新する構成に着想し、本発明に至ったのである。
本発明の画像形成システムは、複数の画像形成装置と当該画像形成装置に対するユーザの利用制限を管理する管理装置と含んで構成される。本発明においては、ユーザ毎のカウンタ情報を保持・管理する手段およびユーザ毎の各画像形成装置に関する利用制限情報を保持・管理する手段を、画像形成装置毎に設けることができ、また、管理装置側が一括してこれらを保持・管理することもできる。
さらに、本発明においては、上記カウンタ情報を、ユーザを分類したユーザグループ毎に集計することによって、ユーザグループ単位で利用を制限することもでき、また、上述したカウンタ情報および利用制限情報を、画像形成装置が実行するプリンタ、コピー、FAX送信、スキャナ等の複数種類の画像形成機能を分類した機能グループ毎に保持・管理することによって、機能単位でユーザの利用を制限することもできる。
以下、本発明を実施形態をもって説明するが、本発明は後述する実施形態に限定されるわけではない。最初に、本発明を、ユーザ毎のカウンタ情報を保持・管理する手段およびユーザ毎の各画像形成装置に関する利用制限情報を保持・管理する手段を各画像形成装置が備える実施形態をもって、以下説明する。
図1は、本発明の一実施形態である画像形成システムを示す。図1に示すように、画像形成システム100は、複数(図1の例では2台)のクライアントPC110と、複数(図1の例では2台)のプリンタ120と、管理装置130とを備え、それぞれ、LANなどのネットワーク190に接続されている。画像形成システム100では、複数のプリンタ120が、複数のクライアントPC110(を利用する複数のユーザ)によって共用されている。
クライアントPC110は、各プリンタ120で印刷を行う文書などを作成したり、作成された文書などの印刷を指示したりするためにユーザが利用する情報処理装置である。クライアントPC110は、例えば、パーソナルコンピュータその他のコンピュータによって構成され、中央処理装置(CPU)、メモリ(ROMやRAM)、外部記憶装置(例えば、ハードディスク装置や光ディスク装置)、各種インタフェース部(例えば、ネットワークインタフェース部)、表示装置(例えば、CRTディスプレイや液晶ディスプレイ)、入力装置(例えば、キーボードやマウス)などを備える。クライアントPC110は、ユーザから印刷の実行が指示されると、印刷を指示された文書などから印刷データを生成し、生成された印刷データなどを印刷ジョブとして、出力先として指定されたプリンタ120に送信する。なお、印刷ジョブには、印刷を指示したユーザを識別するユーザ識別情報(例えば、後述するユーザ識別番号)が含まれる。
プリンタ120は、ネットワーク190を介して送られてくる印刷ジョブを受信して、受信した印刷ジョブに含まれる印刷データに応じた出力を用紙に対して行う画像形成装置である。プリンタ120は、例えば、通常のネットワーク対応のプリンタや複合機と同様に、電子写真式やインクジェット式のプリントエンジン、CPU、ROM、RAM、不揮発性メモリ(例えば、NVRAM)、各種インタフェース部(例えば、ネットワークインタフェース部)などを備える。また、プリンタ120は、印刷ジョブで指示された印刷を行う際、印刷された用紙の枚数や文書のページ数(印刷枚数)をカウントし、当該カウント値(カウンタ情報)を、ユーザ毎に積算して管理する。
管理装置130は、画像形成システム100の管理を行う情報処理装置であって、例えば、各ユーザの使用状況に応じて、各プリンタ120の利用を制限するものである。管理装置130は、例えば、パーソナルコンピュータその他のコンピュータによって構成され、中央処理装置(CPU)、メモリ(ROMやRAM)、外部記憶装置(例えば、ハードディスク装置や光ディスク装置)、各種インタフェース部(例えば、ネットワークインタフェース部)、表示装置(例えば、CRTディスプレイや液晶ディスプレイ)、入力装置(例えば、キーボードやマウス)などを備える。
《第一実施形態》
以下では、まず、管理装置130が、画像形成システム100を利用する各ユーザの印刷枚数を集計し、各ユーザ毎に、各プリンタ120の利用を制限(拒否)する実施形態(第一実施形態)について説明する。
本実施形態では、画像形成システム100が備える複数のプリンタ120を、その性能によって複数の機器グループに分類し、各機器グループ毎に、印刷枚数の上限値(カウンタ上限値)を設定する。より具体的には、「高性能機器」、「中性能機器」および「低性能機器」の3つの機器グループを設け、各プリンタ120を、その性能によって、上記3つの機器グループのいずれかに分類し、例えば、「高性能機器」グループに属するプリンタ120については、小さめのカウンタ上限値を設定し、「中性能機器」グループに属するプリンタ120については、やや大きめのカウンタ上限値を設定し、「低性能機器」グループに属するプリンタ120については、カウンタ上限値を設定しないようにする。
このように、性能が高いものにより小さいカウンタ上限値を設けるようにすることで、性能の高いプリンタが、一部のユーザに占有されることを防止しつつ、性能の低いプリンタについては、その利用を制限しないことにより、使用量が多いユーザについても、必要最低限の利用が確保されることとなる。
なお、機器グループを設ける際の基準となる性能としては、例えば、単位時間当たりの印刷可能枚数が考えられる。また、各プリンタ120を、「高性能機器」、「中性能機器」および「低性能機器」に分類するに当たっては、カラー印刷機能などの付加機能を考慮するようにしてもよい。例えば、付加機能を有するものを「高性能機器」に分類し、付加機能を有しないものを「低性能機器」に分類することが考えられる。
図2は、プリンタ120および管理装置130の機能構成の実施形態を示す。図2に示すように、プリンタ120は、印刷制御部121と、印刷処理部122と、カウンタ部123と、印刷情報保持部124とを備える。
印刷制御部121は、ネットワーク190を介して印刷ジョブを受信し、受信した印刷ジョブに応じた印刷出力を制御するものである。例えば、後述するように、印刷情報保持部124に保持されている印刷許否情報に従って、印刷ジョブの実行を許可するか否かを判断する。印刷処理部122は、受信した印刷ジョブを入れるための印刷キューを備える。印刷処理部122は、印刷制御部121によって受信され、実行が許可された印刷ジョブに含まれる印刷データに応じた画像を形成して、用紙に出力する画像形成手段である。
カウンタ部123は、印刷処理部122によって印刷が行われた印刷枚数(例えば、用紙の枚数や文書のページ数)をカウント(計数)するものである。カウンタ部123でカウントされたカウント値(カウンタ情報)は、印刷情報保持部124に通知される。印刷情報保持部124は、プリンタ120での印刷に関する情報を保持・管理するものであり、より具体的には、カウンタ部123から通知されるカウンタ情報を、ユーザ毎に保持・管理すると共に、管理装置130によって設定される印刷許否情報を、ユーザ毎に保持・管理する。これらの情報を保持するため、印刷情報保持部124は、印刷情報テーブルを備える。
図3は、印刷情報テーブルの実施形態を示す図である。印刷情報テーブルは、各ユーザの印刷枚数(カウンタ情報)と、印刷許可するか否かを示す印刷許否情報を保持するテーブルである。図3に示すように、印刷情報テーブル300は、「ユーザNo.」フィールド301と、「ユーザ名」フィールド302と、「印刷枚数」フィールド303と、「印刷許否情報」フィールド304とを備える。「ユーザNo.」フィールド301には、各ユーザを識別するための番号(ユーザ識別番号)が格納され、「ユーザ名」フィールド302には、各ユーザのユーザ名が格納され、「印刷枚数」フィールド303には、各ユーザの現在までの印刷枚数が格納され、「印刷許否情報」フィールド304には、各ユーザの印刷を許可するか拒否するかを示す情報(例えば、「可」または「否」)が格納される。
図3に示した例では、ユーザ1(ユーザNo.=1、ユーザ名=yamada)の現在までの印刷枚数が「40」であって、ユーザ1の印刷は許可されており、また、ユーザ2(ユーザNo.=2、ユーザ名=kanda)の現在までの印刷枚数が「100」であって、ユーザ2の印刷は拒否されていることが示されている。
なお、本実施形態では、カウンタ情報と印刷許否情報を同じテーブルに保持するようにしているが、各ユーザのカウンタ情報を保持するテーブル(カウンタ情報テーブル)と、各ユーザの印刷許否情報を保持するテーブル(印刷許否情報テーブル)とを別々に設けるようにしてもよい。
プリンタ120では、クライアントPC110から受信した印刷ジョブを実行する際、カウンタ部123によって、印刷枚数がカウントされ、印刷ジョブ終了後に、印刷情報保持部124によって、印刷情報テーブル300の「印刷枚数」フィールド303が更新される。すなわち、該当するユーザの「印刷枚数」フィールド303に現在格納されている値が読み出され、読み出された値に、今回カウントした値が加算され、加算結果が「印刷枚数」フィールド303に書き戻される。
また、プリンタ120では、管理装置130から印刷許否情報の変更が指示されると、印刷情報保持部124によって、印刷情報テーブル300の「印刷許否情報」フィールド304が更新される。例えば、該当するユーザの「印刷許否情報」フィールド304に格納されている印刷許否情報が「可」から「否」に変更される。
一方、図2に示すように、管理装置130は、カウンタ情報収集部131と、カウンタ情報集計部132と、利用制限要否判断部133と、機器設定部134と、管理情報保持部135とを備える。
カウンタ情報収集部131は、画像形成システム100が備える各プリンタ120を巡回して、各プリンタ120が保持するカウンタ情報(各ユーザの印刷枚数)を収集する。
カウンタ情報集計部132は、カウンタ情報収集部131によって収集されたカウンタ情報を、ユーザ毎に集計するものである。すなわち、画像形成システム100全体での総印刷枚数を、ユーザ毎に集計する。
利用制限要否判断部133は、ユーザ毎に、各プリンタ120の利用を制限する必要があるか否かを判断するものであり、カウンタ情報集計部132によって集計されたユーザ毎の総印刷枚数を監視し、当該総印刷枚数と管理情報保持部135に保持された機器グループ毎のカウンタ上限値とを比較することによって、ユーザ毎に、各機器グループに属するプリンタ120の利用を制限する必要があるか否かを判断する。利用制限要否判断部133による判断結果は、機器設定部134に通知される。
機器設定部134は、各プリンタ120に対して必要な設定を行うものであり、例えば、利用制限要否判断部133によって利用を制限する必要があると判断された機器グループに属する各プリンタ120に対して、該当するユーザの利用を拒否するよう、利用許否情報の変更を指示する。
管理情報保持部135は、管理装置130が画像形成システム100を管理するに必要な情報を保持・管理するものである。より具体的には、画像形成システム100が備える各プリンタ120をその性能によって分類した機器グループに関する情報(機器グループ情報)、画像形成システム100が備える各プリンタ120に関する情報(機器情報)、および、画像形成システム100で各ユーザが印刷した印刷枚数に関する情報(印刷枚数情報)を保持・管理する。管理情報保持部135は、これらの情報を保持するため、機器グループ情報テーブルと、機器情報テーブルと、印刷枚数管理テーブルとを備える。
図4は、機器グループ情報テーブルの実施形態を示す。機器グループ情報テーブルは、機器グループ情報を保持するものであり、より具体的には、各機器グループに対して設定されるカウンタ上限値を保持するものである。カウンタ上限値とは、画像形成システム100全体での各ユーザの総印刷枚数の上限値であり、画像形成システム100全体での総印刷枚数がカウンタ上限値に達したユーザは、当該カウンタ上限値が設定された機器グループに属する各プリンタ120の利用が制限(例えば、拒否)される。
図4に示すように、機器グループ情報テーブル400は、各機器グループのカウンタ上限値を保持するテーブルであり、「No.」フィールド401と、「機器グループ名」フィールド402と、「上限値」フィールド403とを備える。
「No.」フィールド401には、機器グループ情報テーブル400を構成する各行(レコード)を識別するための番号が格納され、「機器グループ名」フィールド402には、各機器グループに付与された機器グループ名が格納され、「上限値」フィールド403には、各機器グループに割り当てられたカウンタ上限値が格納される。
図4に示した実施形態では、機器グループ「高性能機器」に属するプリンタ120については、カウンタ上限値が「100」に設定されており、機器グループ「中性能機器」に属するプリンタ120については、カウンタ上限値が「300」に設定されており、機器グループ「低性能機器」に属するプリンタ120については、カウンタ上限値が設定されていないことが示されている。
この場合、高性能機器および中性能機器についてはカウンタ上限値を設け、低性能機器についてはカウンタ上限値を設けないようにしているので、使用量の多いユーザが、高い性能を有するプリンタ120を占有することなどを防止しつつ、高い性能を有するプリンタ120がカウンタ上限値に達して使用できなくなった場合であっても、低性能なプリンタ120での印刷は確保できるようになる。
図5は、機器情報テーブルの実施形態を示す図である。機器情報テーブルは、各プリンタ120に関する情報を保持するテーブルである。
図5に示すように、機器情報テーブル500は、「No.」フィールド501と、「機器名」フィールド502と、「IPアドレス」フィールド503と、「機器グループ名」フィールド504とを備える。「No.」フィールド501には、機器情報テーブル500を構成する各行(レコード)を識別するための番号が格納され、「機器名」フィールド502には、各プリンタ120に付与された機器名が格納され、「IPアドレス」フィールド503には、各プリンタ120に割り当てられたIPアドレスが格納され、「機器グループ名」フィールド504には、各プリンタ120が属する機器グループの名称が格納される。
図5に示した例では、機器名「MFP model550
(1)」が付与されたプリンタ120は、IPアドレスが「192.168.8.110」であって、機器グループ「高性能機器」に属し、機器名「MFP model550
(2)」が付与されたプリンタ120は、IPアドレスが「192.168.8.111」であって、機器グループ「高性能機器」に属し、機器名「MFP model300
(1)」が付与されたプリンタ120は、IPアドレスが「192.168.8.112」であって、機器グループ「中性能機器」に属し、機器名「MFP model300
(2)」が付与されたプリンタ120は、IPアドレスが「192.168.8.113」であって、機器グループ「中性能機器」に属し、機器名「LP (1)」が付与されたプリンタ120は、IPアドレスが「192.168.8.114」であって、機器グループ「低性能機器」に属することが示されている。
図6は、印刷枚数管理テーブルの実施形態を示す図である。印刷枚数管理テーブルは、画像形成システム100全体での各ユーザの現在までの総印刷枚数を管理するテーブルである図6に示すように、印刷枚数管理テーブル600は、「ユーザNo.」フィールド601と、「ユーザ名」フィールド602と、「印刷枚数」フィールド603とを備える。「ユーザNo.」フィールド601には、各ユーザを識別するための番号(ユーザ識別番号)が格納され、「ユーザ名」フィールド602には、各ユーザのユーザ名が格納され、「印刷枚数」フィールド603には、各ユーザの現在までの総印刷枚数が格納される。
図6に示した例では、ユーザ1(ユーザNo.=1、ユーザ名=yamada)の現在までの総印刷枚数が「80」であり、ユーザ2(ユーザNo.=2、ユーザ名=kanda)の現在までの総印刷枚数が「240」であることが示されている。
次に、以上のような構成を有するプリンタ120および管理装置130の動作について説明する。図7は、プリンタ120の動作を説明するためのフローチャートである。
図7に示すように、プリンタ120では、ステップS701で、ネットワーク190を介して、印刷ジョブを受信すると、ステップS702で、印刷制御部121が、印刷ジョブに含まれるユーザ識別情報(ユーザ識別番号)を利用して、印刷情報テーブル300を参照し、当該ユーザ識別情報に対応する印刷許否情報を取得し、印刷を指示したユーザの印刷が許可されているか否かを判断する。
ステップS702での判断の結果、印刷を指示したユーザの印刷が許可されていない場合は(S702:No)、印刷を実行することなくそのまま、処理を終了する。なお、印刷情報テーブル300に、印刷ジョブに含まれていたユーザ識別情報が登録されていない場合についても、印刷を実行することなくそのまま、処理を終了する。
一方、ステップS702での判断の結果、印刷を指示したユーザの印刷が許可されている場合は(S702:Yes)、ステップS703で、印刷処理部122が、印刷ジョブの実行を行う。すなわち、印刷ジョブに含まれる印刷データに応じた画像を形成して、用紙に出力する。このとき、カウンタ部123によって、印刷枚数がカウント(計数)される。そして、印刷ジョブの実行が終了すると、ステップS704で、印刷情報保持部124が、カウンタ部123から通知される印刷枚数を使って、印刷情報テーブル300を更新する。すなわち、印刷情報テーブル300に格納されている該当するユーザの印刷枚数を読み出し、読み出された印刷枚数にカウンタ部123から通知された印刷枚数を加算し、加算結果を、印刷情報テーブル300に書き戻す。印刷情報テーブル300の更新が完了すると、処理を終了する。
なお、上記処理を実行中に、クライアントPC110から新たな印刷ジョブを受信した場合は、当該印刷ジョブは、印刷制御部121が備える印刷キューに入れられる。そして、上記処理が終了すると、印刷キューの先頭にある印刷ジョブが印刷キューから順次取り出されて、当該印刷ジョブについて、上述した処理S702〜S704が実行される。
次に、管理装置130の動作について、まず、管理装置130の動作の概要から説明する。
管理装置130は、定期的に、画像形成システム100が備える各プリンタ120を巡回し、各プリンタ120が保持する各ユーザの現在までの印刷枚数(カウンタ情報)を収集し、画像形成システム100における現在までの総印刷枚数を、ユーザ毎に集計する。
次に、管理装置130は、各機器グループに対して設定されたカウンタ上限値と、各ユーザの現在までの総印刷枚数とを比較し、総印刷枚数がカウンタ上限値を超えたユーザについては、当該カウンタ上限値が設定された機器グループに属する各プリンタ120の利用を制限(拒否)するため、当該プリンタ120が保持する印刷許否情報を変更する。
次に、管理装置130の動作の詳細について説明する。図8は、管理装置130の動作を説明するためのフローチャートである。図8に示した処理は、管理装置130によって定期的に実行される。
図8に示すように、管理装置130では、まず、ステップS801で、カウンタ情報収集部131が、各プリンタ120を巡回して、各プリンタ120から各ユーザの印刷枚数情報(カウンタ情報)を取得する。例えば、カウンタ情報収集部131は、機器情報テーブル500に登録されている各プリンタ120に対して順番に、カウンタ情報取得要求を送信し、当該カウンタ情報取得要求に応答して各プリンタ120から送られてくるカウンタ情報を受信する。管理装置130からカウンタ情報取得要求を受信した各プリンタ120は、自己の印刷情報テーブル300に保持されている各ユーザの印刷枚数を、カウンタ情報として管理装置130に対して送信する。
以上のようにして、各プリンタ120からカウンタ情報の収集が終了すると、次に、ステップS802で、カウンタ情報集計部132が、収集されたカウンタ情報を、ユーザ毎に集計する。すなわち、画像形成システム100全体での各ユーザの総印刷枚数を集計する。画像形成システム100が備えるすべてのプリンタ120について、各ユーザ毎に集計された総印刷枚数は、印刷枚数管理テーブル600の「印刷枚数」フィールド603に格納される。
次に、ステップS803で、利用制限要否判断部133が、ユーザ毎の集計結果を参照して、各プリンタ120毎に、印刷を制限する必要があるユーザが存在するか否かを判断する。すなわち、機器情報テーブル500に登録されているプリンタ120の中から処理対象となるプリンタ120を選択し、選択された処理対象プリンタ120が属する機器グループに対して設定されているカウンタ上限値を、機器グループ情報テーブル400から取得し、当該カウンタ上限値と、各ユーザの総印刷枚数とを比較し、総印刷枚数がカウンタ上限値を超えるユーザについては、印刷を制限する必要があると判断する。
ステップS803での判断の結果、印刷制限が必要なユーザが存在する場合は(S803:Yes)、ステップS804で、機器設定部134が、当該ユーザの処理対象プリンタ120の利用を制限(拒否)するため、処理対象プリンタ120が保持する印刷情報テーブル300の当該ユーザの印刷許否情報を、「可」から「否」に変更する。例えば、機器設定部134は、ネットワーク190を介して、処理対象プリンタ120に対して、印刷許否情報変更要求を送信する。当該印刷許否情報変更要求を処理対象プリンタ120が受信すると、印刷情報保持部124が、印刷情報テーブル300の該当するユーザの印刷許否情報を、「可」から「否」に変更する。
ステップS804での処理を終了するか、または、ステップS803での判断の結果、印刷制限が必要なユーザが存在しなかった場合は(S803:No)、ステップS805で、利用制限要否判断部133が、未処理のプリンタがあるかを調べ、未処理のプリンタがあれば(S805:Yes)、機器情報テーブル500に登録されている未処理のプリンタ120の中から、次の処理対象プリンタ120を選択する。そして、選択された処理対象プリンタ120について上述したステップS803〜S804の処理が繰り返される。一方、未処理のプリンタが存在しない場合(S805:No)、すなわち、すべてのプリンタ120について処理を終了した場合は、処理を終了する。
以上のようにして、各ユーザによる各プリンタ120の利用状況に応じて、各ユーザによる各プリンタ120の利用が制限される。例えば、大量印刷を行うユーザが当初、高性能機器を利用していたとしても、一定量以上の印刷が行われた時点で、高性能機器が利用できなくなるため、より低性能な中性能機器を利用せざるを得なくなり、当該中性能機器についても、一定量以上の印刷を行った時点で利用不可となり、最終的には、低性能機器しか利用できなくなる。そのため、高性能なプリンタ120については、一部のユーザによる大量印刷が他のユーザに及ぼす影響を最小限に抑えることが可能となる。一方、大量印刷を行うユーザについても、低性能機器については、その利用が制限されないため、必要最低限の利用が確保されることとなる。
すなわち、上述した実施形態によれば、各ユーザの使用量に応じて、各ユーザが利用できるプリンタの範囲を制限することができるので、使用量の多いユーザが存在する場合であっても、当該使用量の多いユーザの利用を完全に排除することなく、他のユーザの利用が妨げられるのを防止することができる。
《第二実施形態》
次に、本発明の別の実施形態(第二実施形態)について説明する。以下では、主に、第一実施形態と異なる部分について説明する。
前述した実施形態では、画像形成システム100全体でのユーザ毎の総印刷枚数を集計し、集計結果が、機器グループ毎に設定されたカウンタ上限値を超えていたユーザについては、当該機器グループの属するプリンタ120の使用を制限(拒否)するようにしていたが、第二実施形態では、まず、各ユーザを複数のユーザグループに分類した上で、各ユーザグループ毎に、印刷枚数を集計して、ユーザグループ毎にプリンタの使用状況を把握する。そして、ユーザグループ毎の集計結果が、機器グループ毎に設定されたカウンタ上限値を超えていた場合、そのユーザグループに属するすべてのユーザについて、当該機器グループに属するプリンタの使用を制限(拒否)する。
なお、ユーザグループの例としては、部、課といった会社組織を構成するグループや、会社組織における役職や役割などを単位としたグループが考えられる。
第二実施形態におけるプリンタ120および管理装置130の機能構成は、図2に示した第一実施形態のものと同様である。
但し、第二実施形態では、管理装置130のカウンタ情報集計部132が、ユーザグループ毎に、カウンタ情報の集計を行い、利用制限要否判断部133が、ユーザグループ毎に、各プリンタ120の利用を制限する必要があるか否かを判断する。そのため、第二実施形態では、管理情報保持部135が、ユーザグループ情報テーブルを備える。また、管理情報保持部135が備える印刷枚数管理テーブルが、各ユーザが所属するユーザグループを示す情報を保持する。
図9は、ユーザグループ情報テーブルの実施形態を示す図である。ユーザグループ情報テーブルは、ユーザグループに関する情報を保持するテーブルである。図9に示すように、ユーザグループ情報テーブル900は、「No.」フィールド901と、「ユーザグループ名」フィールド902と、「親グループ」フィールド903と、「印刷枚数」フィールド904とを備える。
「No.」フィールド901には、ユーザグループ情報テーブル900を構成する各行(レコード)を識別するための番号が格納され、「ユーザグループ名」フィールド902には、各ユーザグループに付与されたユーザグループ名が格納され、「親グループ」フィールド903には、各ユーザグループを包含する上位のユーザグループを示す情報(例えば、ユーザグループ名)が格納され、「印刷枚数」フィールド904には、各ユーザグループの合計印刷枚数が格納される。
図9に示した例では、ユーザグループ「営業部」の親グループは存在せず、現在までの合計印刷枚数が集計されておらず、また、ユーザグループ「営業1課」の親グループは「営業部」で、現在までの合計印刷枚数が「80」であり、また、ユーザグループ「営業2課」の親グループは「営業部」で、現在までの合計印刷枚数が「780」であることが示されている。
図10は、第二実施形態における印刷枚数管理テーブルの実施形態を示す。図10に示すように、印刷枚数管理テーブル1000は、「ユーザNo.」フィールド1001と、「ユーザ名」フィールド1002と、「所属グループ」フィールド1003と、「印刷枚数」フィールド1004とを備える。「ユーザNo.」フィールド1001には、各ユーザを識別するための番号(ユーザ識別番号)が格納され、「ユーザ名」フィールド1002には、各ユーザのユーザ名が格納され、「所属グループ」フィールド1003には、各ユーザが所属するユーザグループを示す情報(例えば、ユーザグループ名)が格納され、「印刷枚数」フィールド1004には、各ユーザの現在までの総印刷枚数が格納される。
図10に示した例では、ユーザ1(ユーザNo.=1、ユーザ名=yamada)の所属グループが「営業1課」で、現在までの総印刷枚数が「80」であり、ユーザ2(ユーザNo.=2、ユーザ名=kanda)の所属グループが「営業2課」で、現在までの総印刷枚数が「240」であり、ユーザ3(ユーザNo.=3、ユーザ名=suzuki)の所属グループが「営業2課」で、現在までの総印刷枚数が「540」であることが示されている。
次に、第二実施形態における管理装置130の動作について説明する。なお、プリンタ120の動作については、第一実施形態のものと同様であるので、省略する。まず、第二実施形態における管理装置130の動作の概要について説明する。管理装置130は、定期的に、画像形成システム100が備える各プリンタ120を巡回し、各プリンタ120に保持されている各ユーザの印刷枚数(カウンタ情報)を収集し、画像形成システム100全体での総印刷枚数を、ユーザグループ毎に集計する。
次に、管理装置130は、各機器グループに対して設定されているカウンタ上限値と、各ユーザグループの合計印刷枚数とを比較し、合計印刷枚数がカウンタ上限値を超えたユーザグループに所属しているユーザについては、当該カウンタ上限値が設定された機器グループに属する各プリンタ120の利用を制限(拒否)するため、当該プリンタ120が保持する印刷許否情報を変更する。
次に、第二実施形態における管理装置130の動作の詳細について説明する。
図11は、第二実施形態における管理装置130の動作を説明するためのフローチャートである。図11に示した処理は、管理装置130によって定期的に実行される。
図11に示すように、管理装置130では、まず、ステップS1101で、カウンタ情報収集部131が、各プリンタ120を巡回して、各プリンタ120から各ユーザの印刷枚数情報(カウンタ情報)を取得する。例えば、カウンタ情報収集部131は、機器情報テーブル500に登録されている各プリンタ120に対して順番に、カウンタ情報取得要求を送信し、当該カウンタ情報取得要求に応答して各プリンタ120から送られてくるカウンタ情報を受信する。
各プリンタ120からカウンタ情報の収集が終了すると、次に、ステップS1102で、カウンタ情報集計部132が、収集されたカウンタ情報を、ユーザ毎に集計する。すなわち、画像形成システム100全体での各ユーザの総印刷枚数を集計する。画像形成システム100が備えるすべてのプリンタ120について、各ユーザ毎に集計された総印刷枚数は、印刷枚数管理テーブル1000の「印刷枚数」フィールド1004に格納される。
更に、ステップS1103で、カウンタ情報集計部132が、ユーザ毎に集計された印刷枚数を、各ユーザが所属するユーザグループ(例えば、課)毎に集計する。すなわち、画像形成システム100全体での各ユーザグループの合計印刷枚数を集計する。具体的には、各ユーザグループについて、当該ユーザグループに所属する各ユーザの総印刷枚数を、印刷枚数管理テーブル1000の「印刷枚数」フィールド1004から取得し、すべてを足し合わせることで、各ユーザグループの合計印刷枚数を算出する。算出された各ユーザグループの合計印刷枚数は、ユーザグループ情報テーブル900の「印刷枚数」フィールド904に格納される。
次に、ステップS1104で、利用制限要否判定部133が、ユーザグループ毎の集計結果を参照して、各プリンタ120毎に、印刷を制限する必要があるユーザグループが存在するか否かを判断する。すなわち、機器情報テーブル500に登録されているプリンタ120の中から処理対象となるプリンタ120を選択し、選択された処理対象プリンタ120が属する機器グループに対して設定されているカウンタ上限値を、機器グループ情報テーブル400から取得し、当該カウンタ上限値と、各ユーザグループの合計印刷枚数とを比較し、合計印刷枚数がカウンタ上限値を超えているユーザグループについては印刷を制限する必要があると判断する。
ステップS1104での判断の結果、印刷制限が必要なユーザグループが存在する場合は(S1104:Yes)、印刷制限が必要なユーザグループに所属する各ユーザについて、処理対象プリンタ120の利用を制限(拒否)するため、ステップS1105で、機器設定部134が、処理対象プリンタ120が保持する印刷情報テーブル300の当該ユーザの印刷許否情報を、「可」から「否」に変更する。例えば、機器設定部134は、ネットワーク190を介して、処理対象プリンタ120に対して、印刷許否情報変更要求を送信する。当該印刷許否情報変更要求を処理対象プリンタ120が受信すると、印刷情報保持部124が、印刷情報テーブル300の該当するユーザの印刷許否情報を、「可」から「否」に変更する。
ステップS1105での処理を終了するか、または、ステップS1104での判断の結果、印刷制限が必要なユーザグループが存在しなかった場合は(S1104:No)、ステップS1106で、利用制限要否判断部133が、未処理のプリンタ120があるかを調べ、未処理のプリンタ120があれば(S1106:Yes)、機器情報テーブル500に登録されている未処理のプリンタ120の中から、次の処理対象プリンタ120を選択する。そして、選択された処理対象プリンタ120について上述したステップS1104〜S1105の処理が繰り返される。一方、未処理のプリンタが存在しない場合(S1106:No)、すなわち、すべてのプリンタ120について処理を終了した場合は、処理を終了する。
以上のようにして、各ユーザグループによるプリンタ120の利用状況に応じて、各ユーザグループに所属する各ユーザによる各プリンタ120の利用が制限される。例えば、大量印刷を行うユーザグループが当初、高性能機器を利用していたとしても、一定量以上の印刷が行われた時点で、高性能機器が利用できなくなるため、より低性能な中性能機器を利用せざるを得なくなり、当該中性能機器についても、一定量以上の印刷を行った時点で利用不可となり、最終的には、低性能機器しか利用できなくなる。そのため、高性能なプリンタ120については、一部のユーザグループによる大量印刷が他のユーザグループに及ぼす影響を最小限に抑えることが可能となる。一方、大量印刷を行うユーザグループについても、低性能機器については、その利用が制限されないため、必要最低限の利用が確保できることとなる。
《第三実施形態》
次に、本発明のさらに別の実施形態(第三実施形態)について説明する。上述した第一実施形態においては、管理装置130は、画像形成システム100における総印刷枚数が、機器グループ毎に設定されたカウンタ上限値に達したユーザについては、当該カウンタ上限値が設定された機器グループに属する各プリンタ120の使用を拒否していたが、第三実施形態では、プリンタ120の使用を止めるのではなく、印刷時に、印刷ジョブが印刷キューに複数ある場合の実行優先度に差を持たせることで、使用量の多いユーザがプリンタ120を占有し、他のユーザの使用を妨げることを防止するものである。すなわち、使用量が所定の上限値に達したユーザの印刷ジョブについては、優先順位を下げ、他のユーザの印刷ジョブがない場合に限って、実行するようにする。
第三実施形態では、印刷キューの実行優先度に差を付けているだけなので、混雑していない時間帯では、通常通りに印刷が行えることになる。そのため、使用量の多いユーザは、可能であれば、空いている時間帯に作業をまわすことにもなるので、機器利用の時間的な平滑化の効果も期待できる。また、混雑している時間帯でも、性能の低いプリンタを利用することで、実行優先順位が下げられることなしに、印刷が行える。その結果、使用量の多いユーザによる、より低性能なプリンタの使用を促進することも可能になる。
第三実施形態におけるプリンタ120の機能構成は、図2に示した第一実施形態のものと同様である。但し、第三実施形態では、印刷情報保持部124が、印刷許否情報の代わりに、各ユーザの印刷ジョブの印刷優先順位を示す優先順位情報を保持・管理し、印刷制御部121が、印刷情報保持部124に保持・管理されている優先順位情報に従って、印刷ジョブの実行順序を制御する。
図12は、第三実施形態における印刷情報保持部124が備える印刷情報テーブルの実施形態を示す図である。第三実施形態における印刷情報テーブルは、各ユーザの印刷枚数(カウンタ情報)と、印刷優先順位を示す印刷優先順位情報を保持するテーブルである。
図12に示すように、印刷情報テーブル1200は、「ユーザNo.」フィールド1201と、「ユーザ名」フィールド1202と、「印刷枚数」フィールド1203と、「印刷優先順位」フィールド1204とを備える。「ユーザNo.」フィールド1201には、各ユーザを識別するための番号(ユーザ識別番号)が格納され、「ユーザ名」フィールド1202には、各ユーザのユーザ名が格納され、「印刷枚数」フィールド1203には、各ユーザの現在までの印刷枚数が格納され、「印刷優先順位」フィールド1204には、各ユーザの印刷ジョブの実行優先順位を示す情報(例えば、「高」または「低」)が格納される。
図12に示した例では、ユーザ1(ユーザNo.=1、ユーザ名=yamada)の現在までの印刷枚数が「80」であって、ユーザ1の印刷ジョブの実行優先順位は高く、また、ユーザ2(ユーザNo.=2、ユーザ名=kanda)の現在までの印刷枚数が「240」であって、ユーザ2の印刷ジョブの実行優先順位は高く、また、ユーザ3(ユーザNo.=3、ユーザ名=suzuki)の現在までの印刷枚数が「540」であって、ユーザ3の印刷ジョブの実行優先順位は低いことが示されている。
なお、本実施形態では、カウンタ情報と印刷優先順位情報を同じテーブルに保持するようにしているが、各ユーザのカウンタ情報を保持するテーブル(カウンタ情報テーブル)と、各ユーザの印刷優先順位情報を保持するテーブル(印刷優先順位情報テーブル)とを別々に設けるようにしてもよい。
一方、第三実施形態における管理装置130の機能構成についても、図2に示した第一実施形態のものと同様である。但し、第三実施形態では、機器設定部134が、利用制限要否判断部133によって利用を制限する必要があると判断された機器グループに属する各プリンタ120に対して、利用許否情報の変更ではなく、優先順位情報の変更を指示する。
次に、第三実施形態におけるプリンタ120および管理装置130の動作について説明する。図13は、第三実施形態におけるプリンタ120の動作を説明するためのフローチャートである。
図13に示すように、プリンタ120では、印刷動作を開始すると、まず、ステップS1301で、印刷制御部121が、印刷キューに入っている印刷ジョブの中から、実行対象となる印刷ジョブを選択する。すなわち、印刷キューに複数の印刷ジョブがある場合、実行優先順位が高く、印刷キューの先頭により近い印刷ジョブを、実行対象となる印刷ジョブとして選択して、印刷キューから取り出す。
実行優先順位の高低は、各印刷ジョブに含まれるユーザ識別情報(ユーザ識別番号)を利用して、印刷情報テーブル1200を参照し、当該ユーザ識別情報に対応する実行優先順位情報を取得することによって判断する。
次に、ステップS1302で、印刷処理部122が、ステップS1301で選択された印刷ジョブの実行を行う。すなわち、印刷ジョブに含まれる印刷データに応じた画像を形成して、用紙に出力する。このとき、カウンタ部123によって、印刷枚数がカウント(計数)される。そして、印刷ジョブの実行が終了すると、ステップS1303で、印刷情報保持部124が、カウンタ部123から通知される印刷枚数を使って、印刷情報テーブル1200を更新する。すなわち、印刷情報テーブル1200に格納されている該当するユーザの印刷枚数を読み出し、読み出された印刷枚数と、カウンタ部123から通知された印刷枚数とを加算し、加算結果を、印刷情報テーブル1200に書き戻す。
次に、ステップS1304で、印刷制御部121が、印刷キューに印刷ジョブがあるかを調べ、印刷ジョブがあれば(S1304:Yes)、上述したステップS1301〜S1303の処理を繰り返す。一方、印刷キューに印刷ジョブがなければ(S1304:No)、処理を終了する。
図14は、第三実施形態における管理装置130の動作を説明するためのフローチャートである。図14に示した処理は、管理装置130によって定期的に実行される。
図14に示すように、管理装置130では、まず、ステップS1401で、カウンタ情報収集部131が、各プリンタ120を巡回して、各プリンタ120から各ユーザの印刷枚数情報(カウント情報)を取得する。ステップS1401での処理は、前述したステップS801での処理と同様の処理である。
次に、ステップS1402で、カウンタ情報集計部132が、収集されたカウント情報を、ユーザ毎に集計する。ステップS1402での処理は、前述したステップ802での処理と同様の処理である。
次に、ステップS1403で、利用制限要判断部133が、ユーザ毎の集計結果を参照して、各プリンタ120毎に、利用を制限する(印刷実行優先順位を下げる)必要があるユーザが存在するか否かを判断する。すなわち、機器情報テーブル500に登録されているプリンタ120の中から処理対象となるプリンタ120を選択し、選択された処理対象プリンタ120が属する機器グループに対して設定されているカウンタ上限値を、機器グループ情報テーブル400から取得し、当該カウンタ上限値と、各ユーザの総印刷枚数とを比較し、総印刷枚数がカウンタ上限値を超えるユーザについては、処理対象プリンタ120の利用を制限する必要があると判断する。
ステップS1403での判断の結果、利用制限が必要なユーザが存在する場合は(S1403:Yes)、ステップS1404で、機器設定部134が、当該ユーザの処理対象プリンタ120の利用を制限するため、処理対象プリンタ120が保持する印刷情報テーブル1200の当該ユーザの印刷優先順位情報を、「高」から「低」に変更する。例えば、機器設定部134は、ネットワーク190を介して、処理対象プリンタ120に対して、印刷優先順位情報変更要求を送信する。当該印刷優先順位情報変更要求を処理対象プリンタ120が受信すると、印刷情報保持部124が、印刷情報テーブル1200の該当するユーザの印刷優先順位情報を、「高」から「低」に変更する。
ステップS1404での処理を終了するか、または、ステップS1403での判断の結果、印刷制限が必要なユーザが存在しなかった場合は(S1403:No)、ステップS1405で、利用制限要否判断部133が、未処理のプリンタがあるかを調べ、未処理のプリンタがあれば(S1405:Yes)、機器情報テーブル500に登録されている未処理のプリンタ120の中から、次の処理対象プリンタ120を選択する。そして、選択された処理対象プリンタ120について上述したステップS1403〜S1404の処理が繰り返される。一方、未処理のプリンタが存在しない場合(S1405:No)、すなわち、すべてのプリンタ120について処理を終了した場合は、処理を終了する。
以上のようにして、各ユーザによる各プリンタ120の利用状況に応じて、各ユーザによる各プリンタ120の利用が制限される。例えば、大量印刷を行うユーザが当初、高性能機器または中性能機器を利用していたとしても、一定量以上の印刷が行われた時点で、高性能機器または中性能機器での印刷の実行優先順位が低くなるため、混雑した時間帯には、より低性能なプリンタ120を利用せざるを得なくなる。そのため、高性能なプリンタ120については、一部のユーザによる大量印刷が他のユーザに及ぼす影響を最小限に抑えることが可能となる。一方、大量印刷を行うユーザについても、低性能機器については、実行優先順位が低くなることはないので、混雑した時間帯であっても、他のユーザと同じ実行優先順位での印刷ができることとなる。
すなわち、上述した第三実施形態によれば、各ユーザの使用量に応じて、各ユーザが利用しやすいプリンタの範囲を制限することができるので、使用量の多いユーザが存在する場合であっても、当該使用量の多いユーザの利用を完全に排除することなく、他のユーザの利用が妨げられるのを防止することができる。
《第四実施形態》
次に、本発明のさらに別の実施形態(第四実施形態)について説明する。
上述した第二実施形態においては、管理装置130は、機器グループ毎に設定されたカウンタ上限値に達したユーザグループについては、当該カウンタ上限値が設定された機器グループに属する各プリンタ120の使用を拒否していたが、第四実施形態では、プリンタ120の使用を止めるのではなく、第三実施形態と同様に、印刷時に、印刷ジョブが印刷キューに複数ある場合の実行優先度に差を持たせることで、使用量の多いユーザグループがプリンタ120を占有し、他のユーザの使用を妨げることを防止するものである。すなわち、使用量が上限値に達したユーザグループに属するユーザの印刷ジョブについては、優先順位を下げ、他のユーザの印刷ジョブがない場合に限って、実行するようにする。
第四実施形態では、第三実施形態と同様に、キューの印刷優先度に差を付けているだけなので、混雑していない時間帯では、通常通りに印刷が行えることになる。そのため、使用量の多いユーザグループは、可能であれば、空いている時間帯に作業をまわすことにもなるので、機器利用の時間的な平滑化の効果も期待できる。また、混雑している時間帯でも、性能の低いプリンタを利用することで、実行優先順位が下げられることなしに、印刷が行える。その結果、使用量の多いユーザグループによる、より低性能なプリンタの使用を促進することも可能になる。
第四実施形態におけるプリンタ120の機能構成および動作は、前述した第三実施形態のものと同様であるので、説明は省略する。一方、第四実施形態における管理装置130の機能構成は、図2に示した第一実施形態のものと同様である。
但し、第四実施形態では、第三実施形態と同様に、機器設定部134が、利用制限要否判断部133によって利用を制限する必要があると判断された機器グループに属する各プリンタ120に対して、利用許否情報の変更ではなく、優先順位情報の変更を指示する。
次に、第四実施形態における管理装置130の動作について説明する。図15は、第四実施形態における管理装置130の動作を説明するためのフローチャートである。図15に示した処理は、管理装置130によって定期的に実行される。
図15に示すように、管理装置130では、まず、ステップS1501で、カウンタ情報収集部131が、各プリンタ120を巡回して、各プリンタ120から各ユーザの印刷枚数情報(カウント情報)を取得する。ステップS1501での処理は、前述したステップS1101での処理と同様の処理である。
次に、ステップS1502で、カウンタ情報集計部132が、収集されたカウント情報を、ユーザ毎に集計する。ステップS1502での処理は、前述したステップS1102での処理と同様の処理である。
次に、ステップS1503で、カウンタ情報集計部132が、ユーザ毎に集計された印刷枚数を、各ユーザが所属するユーザグループ(例えば、課)毎に集計する。ステップS1503での処理は、前述したステップS1103での処理と同様の処理である。
次に、ステップS1504で、利用制限要否判断部133が、ユーザグループ毎の集計結果を参照して、各プリンタ120毎に、利用を制限する(印刷実行優先順位を下げる)必要があるユーザグループが存在するか否かを判断する。すなわち、機器情報テーブル500に登録されているプリンタ120の中から処理対象となるプリンタ120を選択し、選択された処理対象プリンタ120が所属する機器グループに対して設定されているカウンタ上限値を、機器グループ情報テーブル400から取得し、当該カウンタ上限値と、各ユーザグループの合計印刷枚数とを比較し、合計印刷枚数がカウンタ上限値を超えるユーザグループについては利用を制限する必要があると判断する。
ステップS1504での判断の結果、利用制限が必要なユーザグループが存在する場合は(S1504:Yes)、利用制限が必要なユーザグループに所属する各ユーザについて、処理対象プリンタ120の利用を制限するため、ステップS1505で、機器設定部134が、処理対象プリンタ120が保持する印刷情報テーブル1200の当該ユーザの印刷優先順位情報を、「高」から「低」に変更する。例えば、機器設定部134は、ネットワーク190を介して、処理対象プリンタ120に対して、印刷優先順位情報変更要求を送信する。当該印刷優先順位情報変更要求を処理対象プリンタ120が受信すると、印刷情報保持部124が、印刷情報テーブル1200の該当するユーザの印刷優先順位情報を、「高」から「低」に変更する。
ステップS1505での処理を終了するか、または、ステップS1504での判断の結果、利用制限が必要なユーザグループが存在しなかった場合は(S1504:No)、ステップS1506で、利用制限要否判断部133が、未処理のプリンタ120があるかを調べ、未処理のプリンタ120があれば(S1506:Yes)、機器情報テーブル500に登録されている未処理のプリンタ120の中から、次の処理対象プリンタ120を選択する。そして、選択された処理対象プリンタ120について上述したステップS1504〜S1505の処理が繰り返される。一方、未処理のプリンタ120が存在しない場合(S1506:No)、すなわち、すべてのプリンタ120について処理を終了した場合は、処理を終了する。
以上のようにして、各ユーザグループによる各プリンタ120の利用状況に応じて、各ユーザグループに所属するユーザによる各プリンタ120の利用が制限される。例えば、大量印刷を行うユーザグループが当初、高性能機器または中性能機器を利用していたとしても、一定量以上の印刷が行われた時点で、高性能機器または中性能機器での印刷の実行優先順位が低くなるため、混雑した時間帯には、より低性能な機器を利用せざるを得なくなる。そのため、高性能なプリンタ120については、一部のユーザグループによる大量印刷が他のユーザグループに及ぼす影響を最小限に抑えることが可能となる。一方、大量印刷を行うユーザグループについても、低性能機器については、実行優先順位が低くなることはないので、混雑した時間帯であっても、他のユーザと同じ実行優先順位での印刷ができることとなる。
以上、第一実施形態乃至第四実施形態をもって、本発明を説明してきたが、本発明は、上述したように、各画像処理装置がユーザ毎のカウンタ情報および利用制限情報を保持・管理してユーザの利用可否を判断し、管理装置側が各画像処理装置の管理する利用制限情報を変更する構成に限定されるものではない。この点につき、本発明を、管理装置側が各画像処理装置についてユーザ毎のカウンタ情報および利用制限情報を一括して保持・管理する実施形態をもって、以下説明する。
《第五実施形態》
以下では、各プリンタがユーザから印刷ジョブを受信した際に、その都度、管理装置に対して当該ユーザの利用制限について問い合わせることによって、当該印刷ジョブの実行を制御する実施形態(第五実施形態)について説明する。
図16は、第五実施形態における、プリンタ1600および管理装置1700の機能構成を示す。なお、図16においては、図2を参照して説明した実施形態における構成要素と共通する要素については同じ符号を用い、その説明を適宜省略する。
図16に示すように、プリンタ1600は、印刷制御部1601と、印刷処理部122と、カウンタ部123とを備え、さらに、カウンタ情報送信部1602と、利用制限情報問い合わせ部1603を備える。一方、管理装置1700は、カウンタ情報集計部132と、利用制限要否判断部133と、管理情報保持部135とを備え、さらに、利用制限情報保持部1701を備える。
印刷制御部1601は、ネットワーク190を介して印刷ジョブを受信すると、一旦、それを保留した後、管理装置1700に印刷を指示したユーザの利用制限情報を問い合わせる。本実施形態においては、この問い合わせを、例えば、以下の手順で行うことができる。印刷制御部1601は、まず、受信した印刷ジョブに含まれるユーザ識別情報(ユーザ識別番号)と自身が有するプリンタ1600の機器識別情報を利用制限情報問い合わせ部1603に送る。利用制限情報問い合わせ部1603は、当該ユーザ識別情報と機器識別情報を使用して、当該ユーザに関する利用制限情報を取得するための利用制限情報問い合わせ要求を生成し、当該問い合わせ要求をネットワーク190を介して管理装置1700の利用制限情報保持部1701に送信する。利用制限情報保持部1701は、送信された利用制限情報問い合わせ要求に応答する形で当該ユーザの利用制限情報をネットワーク190を介してプリンタ1600の利用制限情報問い合わせ部1603に返信する。
利用制限情報問い合わせ部1603は、受信した当該ユーザの利用制限情報を印刷制御部1601に通知し、印刷制御部1601は、この利用制限情報に従って、印刷ジョブの実行を制御する。例えば、利用制限情報の内容が印刷の可否に係るものである場合には、印刷制御部121は、上記利用制限情報の内容に基づいて、ユーザの印刷ジョブの実行を許可するか否かを判断し、許可する場合には、保留していた印刷ジョブを印刷処理部122に送信し、印刷処理部122は、受信した印刷ジョブに含まれる印刷データに応じた画像を形成して用紙に出力する。一方、ユーザの印刷ジョブの実行を許可しない場合には、印刷制御部121は、保留していた印刷ジョブを印刷処理部122に送信することなく処理を終了する。また、利用制限情報の内容が印刷の優先順位に係るものである場合には、印刷制御部121は、上記利用制限情報の内容に基づいて、ユーザの印刷ジョブの優先順位を判断し、当該優先順位に従って保留していた印刷ジョブを印刷キューに格納する。この場合、印刷制御部121は、印刷キューに格納された順序に従って印刷ジョブを取り出し、印刷処理部122へ送信する。
カウンタ部123は、印刷処理部122が印刷ジョブを実行する際、印刷枚数(例えば、用紙の枚数や文書のページ数)をカウント(計数)し、当該印刷ジョブにおけるカウント値(カウンタ情報)を、カウンタ情報送信部1602に通知する。カウンタ情報送信部1602は、カウンタ部123からカウント値(カウンタ情報)の通知を受けると、その都度、ネットワーク190を介して管理装置1700のカウンタ情報集計部132にそのカウント値(カウンタ情報)を送信する。
管理装置1700のカウンタ情報集計部132は、各プリンタ1600からカウント値(カウンタ情報)を受信すると、当該カウンタ情報を利用して、各機器グループ(高性能機器、中性能機器、低性能機器)について、画像形成システム全体における総印刷枚数をユーザ毎に集計する。例えば、画像形成システム内に高性能機器が複数存在する場合、存在する全ての高性能機器においてユーザが印刷させた枚数を集計する。
本実施形態における管理情報保持部135は、第一実施形態乃至第四実施形態について説明したのと同様の構成を備えるものであり、図4に示す機器グループ情報テーブル400、図5に示す機器情報テーブル500、および図6に示す印刷枚数管理テーブル600を備えることができる。本実施形態における印刷枚数管理テーブル600は、機器グループ(高性能機器、中性能機器、低性能機器)毎に用意されており、「印刷枚数」フィールド603は、上述したカウンタ情報集計部132の集計結果に基づいて逐次更新される。さらに、利用制限要否判断部133が、ユーザグループ毎に各プリンタ120の利用を制限する必要があるか否かを判断する場合には、図9に示すユーザグループ情報テーブル900、および図10に示す印刷枚数管理テーブル1000を備えることができ、各テーブルの「印刷枚数」フィールド904、1004も同様に更新される。
利用制限要否判断部133は、ユーザ毎に、各プリンタ1600の利用を制限する必要があるか否かを判断するものであり、利用制限要否判断部133による判断は、印刷枚数管理テーブル600の「印刷枚数」フィールド603が更新される度に実行され、その判断結果は、利用制限情報保持部1701に通知される。
本実施形態の利用制限要否判断部133は、第一実施形態および第三実施形態に示したのと同様に、管理情報保持部135の印刷枚数管理テーブルに機器グループ毎に格納されたユーザ毎の総印刷枚数を監視し、当該総印刷枚数と管理情報保持部135の機器グループ情報テーブルに保持された機器グループ毎のカウンタ上限値とを比較することによって、ユーザ毎に、各機器グループに属するプリンタ1600の利用を制限する必要があるか否かを判断する。また、第二実施形態および第四実施形態に示したのと同様に、各ユーザグループの合計印刷枚数を算出し、これと機器グループ毎のカウンタ上限値とを比較することによって、当該ユーザグループに所属するユーザ毎に、各機器グループに属するプリンタ1600の利用を制限する必要があるか否かを判断することもできる。
本実施形態の管理装置1700は、ユーザの印刷に関する利用制限情報を保持・管理するための利用制限情報保持部1701を備える。利用制限情報保持部1701は、ユーザ毎の利用制限情報を保持する利用制限情報テーブルを備え、利用制限要否判断部133から通知される判断結果に基づいて、利用制限情報テーブルの内容を更新する。
また、利用制限情報保持部1701は、プリンタ1600の利用制限情報問い合わせ部1603から送信された利用制限情報問い合わせ要求を受信すると、利用制限情報問い合わせ要求に含まれるユーザ識別情報(ユーザ識別番号)およびプリンタ1600の機器識別情報に対応する利用制限情報テーブルを参照して、問い合わせに係るユーザの利用制限情報を取得し、当該利用制限情報をネットワーク190を介してプリンタ1600の利用制限情報問い合わせ部1603に返信する。
図17は、利用制限情報テーブルの実施形態を示す図である。利用制限情報テーブルは、プリンタ1600毎に用意されており、各プリンタ1600における各ユーザの利用制限情報を保持するテーブルである。図17に示すように、利用制限情報テーブル1800は、「ユーザNo.」フィールド1801と、「ユーザ名」フィールド1802と、「利用制限情報」フィールド1803とを備える。「ユーザNo.」フィールド1801には、各ユーザを識別するための番号(ユーザ識別番号)が格納され、「ユーザ名」フィールド1802には、各ユーザのユーザ名が格納され、「利用制限情報」フィールド1803には、各ユーザの利用制限に関する情報が格納される。「利用制限情報」フィールド1803には、例えば、上述した第一実施形態および第二実施形態に示したように、各ユーザの印刷の可否を示す情報(例えば、「印刷可」または「否」)を格納することができ、また、上述した第三実施形態および第四実施形態に示したように、各ユーザの印刷ジョブの実行優先順位を示す情報を格納することができる。図17は、各ユーザの印刷の可否を示す情報を格納した利用制限情報テーブル1800の例を示しており、図17に示す例は、問い合わせに係るプリンタについて、「ユーザ名」yamadaについては「印刷可」であり、「ユーザ名」kandaについては「印刷不可」であることを示している。
利用制限情報保持部1701は、利用制限要否判断部133から通知される判断結果に基づいて、利用を制限する必要があると判断された機器グループに属する各プリンタ1600について、利用制限情報保持部1701に保持された利用制限情報を変更する。例えば、図17に示すように「利用制限情報」フィールド1803が各ユーザの印刷の可否を示す情報を格納するものである場合には、「利用制限情報」フィールド1803を「印刷可」から「印刷不可」に変更し、「利用制限情報」フィールド1803が各ユーザの印刷ジョブの実行優先順位を示す情報を格納するものである場合には、「利用制限情報」フィールド1803を「優先順位高」から「優先順位低」に変更する。
次に、上述した構成を有するプリンタ1600および管理装置1700の動作について説明する。図18は、プリンタ1600の動作を説明するためのフローチャートである。なお、図18は、利用制限情報テーブル1800に格納された利用制限情報が各ユーザの印刷の可否を示す情報である場合を例にとって説明する。
図18に示すように、ステップS1801において、プリンタ1600がネットワーク190を介してクライアントPC110から印刷ジョブを受信すると、ステップS1802において、印刷制御部1601が、印刷ジョブに含まれるユーザ識別情報と自身が有するプリンタ1600の機器識別情報を利用して、管理装置1700に対して、印刷を指示したユーザの利用制限情報について問い合わせを行ない、管理装置1700から当該ユーザの利用制限情報を取得する。
ステップS1803において、管理装置1700から取得したユーザの利用制限情報に基づいて、印刷を指示したユーザの印刷の可否を判断し、印刷が許可されていない場合は(S1803:No)、印刷を実行することなくそのまま処理を終了する。
一方、ステップS1803の判断の結果、印刷を指示したユーザの印刷が許可されている場合は(S1803:Yes)、ステップS1804において、印刷処理部122が印刷ジョブを実行する。すなわち、印刷ジョブに含まれる印刷データに応じた画像を形成して、用紙に出力する。このとき、カウンタ部123によって印刷枚数がカウント(計数)される。そして、印刷ジョブの実行が終了すると、ステップS1805において、カウンタ情報送信部1602が、カウンタ部123から通知される印刷枚数を管理装置1700のカウンタ情報集計部132に送信し、処理を終了する。
次に、管理装置1700の動作の詳細について説明する。図19は、管理装置1700の動作を説明するためのフローチャートである。
図19に示すように、管理装置1700では、まず、ステップS1901において、カウンタ情報集計部132が、各プリンタ1600から各ユーザの印刷枚数情報(カウンタ情報)を受信したか否かが判断され、受信した場合は(S1901:Yes)、ステップS1902において、カウンタ情報集計部132が受信したカウンタ情報をユーザ毎に集計する。すなわち、画像形成システム100全体での各ユーザの総印刷枚数を集計する。画像形成システム100が備えるすべてのプリンタ1600について、ユーザ毎に集計された総印刷枚数は、管理情報保持部135が備える印刷枚数管理テーブル600の「印刷枚数」フィールド603に格納される。
次に、ステップS1903で、利用制限要否判断部133が、ユーザ毎の集計結果を参照して、プリンタ1600毎に、印刷を制限する必要があるユーザが存在するか否かを判断する。すなわち、機器情報テーブル500に登録されているプリンタ1600の中から処理対象となるプリンタ1600を選択し、選択された処理対象プリンタ1600が属する機器グループに対して設定されているカウンタ上限値を、機器グループ情報テーブル400から取得し、当該カウンタ上限値と、各ユーザの総印刷枚数とを比較し、総印刷枚数がカウンタ上限値を超えるユーザについては、印刷を制限する必要があると判断する。
ステップS1903の判断の結果、利用を制限する必要があるユーザが存在する場合は(S1903:Yes)、ステップS1904において、利用制限情報保持部1701は、利用制限情報テーブル1800に格納された当該ユーザに係る利用制限情報を変更し、処理を終了する。例えば、「利用制限情報」フィールド1803が各ユーザの印刷の可否を示す情報を格納するものである場合には、「利用制限情報」フィールド1803を「印刷可」から「印刷不可」に変更し、「利用制限情報」フィールド1803が各ユーザの印刷ジョブの実行優先順位を示す情報を格納するものである場合には、「利用制限情報」フィールド1803を「優先順位高」から「優先順位低」に変更する。
一方、ステップS1901において、カウンタ情報集計部132が、各プリンタ1600から各ユーザの印刷枚数情報(カウンタ情報)を受信していないと判断された場合は(S1901:No)、ステップS1905で、利用制限情報問い合わせ部1603は、各プリンタ1600から、利用制限情報問い合わせ要求を受信しているか否かについて判断する。
ステップS1905の判断の結果、利用制限情報問い合わせ要求を受信していない場合は(S1905:No)、処理は、ステップS1901に戻り、再び、カウンタ情報集計部132が、各プリンタ1600から各ユーザの印刷枚数情報(カウンタ情報)を受信したか否かが判断される。
一方、ステップS1905において、利用制限情報問い合わせ要求を受信している場合は(S1905:Yes)、ステップS1906において、利用制限情報保持部1701は、利用制限情報問い合わせ要求に含まれるユーザ識別情報(ユーザ識別番号)およびプリンタ1600の機器識別情報を利用して、利用制限情報テーブルを参照し、当該ユーザ識別情報およびプリンタ1600の機器識別情報に対応する利用制限情報を取得し、当該利用制限情報をプリンタ1600の利用制限情報問い合わせ部1603に返信して処理を終了する。
上述したように、本実施形態によれば、管理装置側が各画像処理装置についてのユーザ毎のカウンタ情報および利用制限情報を一元的に管理するため、管理装置側が各テーブルに格納された利用制御情報を変更するだけで、画像形成システムに含まれる全画像処理装置の利用制限の条件を一括して変更することができる。
上述した第一実施形態乃至第五実施形態においては、管理装置が、機器グループ毎にカウンタ上限値を設定し、使用量が上限値に達したユーザ(または、使用量が上限値に達したユーザグループに属するユーザ)の印刷ジョブについて、機器毎に、その実行を制限する形態を示したが、本発明は、さらに、上述したカウンタ情報および利用制限情報を、画像形成装置が実行するプリンタ、コピー、FAX送信、スキャナ等の複数種類の画像形成機能を分類した機能グループ毎に保持・管理することによって、機能単位でユーザの利用を制限する構成をも包含するものである。この点につき、本発明を、以下に示す実施形態をもって、以下説明する。
《第六実施形態》
本発明のさらに別の実施形態(第六実施形態)について説明する。本実施形態は、MFPと呼ばれる機器のように、プリンタ、コピー、FAX、スキャナ等の複数種類の画像形成機能が集約された多機能機器(以下、「複合機」として参照する)を含む画像形成システムにおいて、ユーザの利用を機器単位で制限するのではなく、各機器が備える機能単位で制限する構成について開示する。
本実施形態においては、管理装置の管理情報保持部が備える各テーブルの内容が上述した第一実施形態乃至第五実施形態のそれと異なる。すなわち、本実施形態においては、図5を参照して説明した機器情報テーブル500に替えて、図20に示す機能情報テーブル2000を採用し、図4を参照して説明した機器グループ情報テーブル400に替えて、図21に示す機能グループ情報テーブル2100を採用し、図6を参照して説明した印刷枚数管理テーブル600に替えて、図22に示す機能別カウント数管理テーブル2200を採用する。なお、本実施形態におけるその他の構成については、特に言及しない限り、上述した第一実施形態乃至第五実施形態と共通するものとし、その説明を省略する。以下、上記各テーブルについて説明する。
図20は、機能情報テーブル2000の実施形態を示す図である。機能情報テーブル2000は、画像形成システムに含まれる複合機を含む複数の機器に関して、その機能に係る情報を保持するテーブルである。
図20に示すように、機能情報テーブル2000は、「No.」フィールド2001と、「機器名」フィールド2002と、「IPアドレス」フィールド2003と、「機能名」フィールド2004と、「機能グループ名」フィールド2005を備える。「No.」フィールド2001には、機能情報テーブル2000を構成する各行(レコード)を識別するための番号が格納され、「機器名」フィールド2002には、各機器に付与された機器名が格納され、「IPアドレス」フィールド2003には、各機器に割り当てられたIPアドレスが格納され、「機能名」フィールド2004には、各機器が備える一以上の機能の名称が格納され、「機能グループ名」フィールド2005には、各機器が備える各機能について、所属する機能グループの名称が格納される。
すなわち、本実施形態においては、「No.」フィールド2001は、各機器が備える各機能の「機能名」および「機能グループ名」に対応づけられている。ここで、各プリンタ120が備える各機能をどの機能グループ(高性能・中性能・低性能)に帰属させるかについては、管理者が企図するユーザの利用制限の態様に鑑みて、適宜決定することができ、例えば、ユーザの利用制限が要請される度合いに応じてカテゴライズすることができる。
一方、図21は、機能グループ情報テーブル2100の実施形態を示す。図21に示すように、機能グループ情報テーブル2100は、「No.」フィールド2101と、「機能グループ名」フィールド2102と、「上限値」フィールド2103とを備える。
「No.」フィールド2101には、機能グループ情報テーブル2100を構成する各行(レコード)を識別するための番号が格納され、「機能グループ名」フィールド2102には、各機能グループに付与された機能グループ名が格納され、「上限値」フィールド2103には、各機能グループに割り当てられたカウント値の上限値が格納される。
図21に示した実施形態では、各機器が有する各機能のうち、機能グループ「高性能」に属する機能については、上限値が「100」に設定されており、機能グループ「中性能」に属する機能については、上限値が「300」に設定されており、機能グループ「低性能」に属する機能については、上限値が設定されていないことが示されている。
ここで、本実施形態における「カウント値」について説明する。上述した第一実施形態乃至第五実施形態においては、画像処理装置の「印刷ジョブ」の実行を制限する態様について説明したため、「カウント値」は、印刷された用紙の枚数(印刷枚数)に対応するものとして説明されたが、本実施形態は、プリンタ、コピー、FAX、スキャナ等の複数の機能を有している複合機について、各機能の実行を個別的に制限するものであるため、管理者は、カウントアップについて全機能に共通の定義を設けることが好ましく、本実施形態においては、1紙面分に係る処理量について、「1」カウントを定義する。すなわち、1紙面にプリントする処理、1紙面にコピーする処理、1紙面をFAX送信する処理、1紙面をスキャンする処理のそれぞれについて、同じく「1」カウントを計数するものとする。
したがって、本実施形態では、上述した第一実施形態乃至第五実施形態において示した「印刷枚数」フィールドを含む各テーブルにおいて、その「印刷枚数」フィールドに替えて、「カウント値」フィールドが採用される。本実施形態においては、上述した利用制限要否判断部133が図21に示す機能グループ情報テーブル2100の「上限値」フィールド2103に格納されている値と図22に示す機能別カウント数管理テーブル2200の「カウント値」フィールド2203に格納されている値とを比較して、利用の制限の要否を判断する。
再び、図20および図21を参照して、ユーザの利用を機能単位で制限する態様について以下説明する。
図20に示す例においては、機器名「MFP model550 」は、「コピー」、「プリント」、「FAX送信」、「スキャン」の4つの機能を有しており、そのうち、「コピー」機能と「プリント」機能は、「高性能」グループに帰属し、「FAX送信」機能と「スキャン」機能は、「中性能」グループに帰属している。また、機器名「MFP
model300(1) 」も同様に「コピー」、「プリント」、「FAX送信」、「スキャン」の4つの機能を有しており、そのうち、「コピー」機能と「プリント」機能は、「中性能」グループに帰属し、「FAX送信」機能と「スキャン」機能は、「低性能」グループに帰属している。
ここで、仮に、ユーザが、「MFP model550 」の「コピー」機能および「プリント」機能の少なくとも一方を使用することによって、画像形成システム全体でのカウント値の総合計値が、図21に示される機能グループ情報テーブル2100における「高性能」グループの上限値に達した場合には、ユーザは、それ以降、「MFP model550 」の「コピー」機能および「プリント」機能については、その利用を制限される。しかしながら、本実施形態においては、同じ「MFP model550 」の「FAX送信」機能および「スキャン」機能については、画像形成システム全体でのカウント値の総合計値が、機能グループ情報テーブル2100における「中性能」グループの上限値を超えていないかぎり、その利用が制限されない。
また、仮に、ユーザが、「MFP model330(1) 」の「コピー」機能および「プリント」機能の少なくとも一方を使用することによって、画像形成システム全体でのカウント値の総合計値が、図21に示される「中性能」グループの上限値を超えた場合には、ユーザは、それ以降、「MFP model330(1) 」の「コピー」機能および「プリント」機能について、その利用を制限されるとともに、別の機器である「MFP model550 」の「FAX送信」機能および「スキャン」機能についても、その利用が制限されることになる。
次に、本実施形態の変形例について説明する。上述したように、本実施形態における「カウント値」は、プリント、コピー、FAX送信、スキャン等の複数種のジョブの処理量を定量化するために用いられる共通の定義に基づいてカウントアップされる。しかしながら、管理者は、例えば、コスト削減の観点、あるいは、各機能の利用機会をユーザに均等に付与する観点から、特定の機能について、その利用を推奨したり、抑制したりすることを希望する場合がある。このような場合、本実施形態においては、「カウント値」に重み付けを行うことによってこれを実現することができる。この点について、図23を参照して具体的に説明する。
図23は、カウントアップ量情報管理テーブルの実施形態を示す。図23に示すように、カウントアップ量情報管理テーブル2300は、「No.」フィールド2301と、「機能名」フィールド2302と、「ジョブ条件」フィールド2303と、「重み付け係数」フィールド2304を備える。
「No.」フィールド2301には、カウントアップ量情報管理テーブル2300を構成する各行(レコード)を識別するための番号が格納され、「機能名」フィールド2302には、各機能の名称が格納されている。また、「ジョブ条件」フィールド2303には、各機能におけるジョブの実行条件が格納されており、図23に示す例においては、「コピー」機能および「プリント」機能の両者について、「指定なし」、「集約」、「両面」、「変倍」の4つの「ジョブ条件」が設定されている。
さらに、「重み付け係数」フィールド2304には、各ジョブ条件を含む機能ごと設定された、カウント値に対する「重み付け係数」が格納されている。本実施形態においては、上述した利用制限要否判断部133が各機能(ジョブ条件)につきユーザの利用の制限の要否を判断する際に、機能別カウント数管理テーブル2200の「カウント値」フィールド2203に格納されている値に対して、機能(ジョブ条件)ごとに設定された「重み付け係数」を乗じて得られる値と、図21に示す機能グループ情報テーブル2100の「上限値」フィールド2103に格納されている値とを比較し、「重み付け係数」を乗じて得られる値が「上限値」を超えるユーザ(あるいはユーザグループ)については利用を制限する必要があると判断する。
図23に示す例においては、「機能名」が「コピー」で「ジョブ条件」が「指定なし」のジョブについては、「重み付け係数」が「1.1」であるので、「1」カウント分のコピー処理について、「1.1」が乗じられる結果、「カウント値」フィールドには、値「1.1」が加算される。「機能名」が「プリント」で「ジョブ条件」が「指定なし」のジョブについては、「重み付け係数」が「1.0」であるので、「1」カウント分のプリント処理について、「1.0」が乗じられる結果、「カウント値」フィールドには、値「1.0」が加算される。「機能名」が「FAX送信」のジョブについては、「重み付け係数」が「0.6」であるので、「1」カウント分のFAX送信処理について、「0.6」が乗じられる結果、「カウント値」フィールドには、値「0.6」が加算される。「機能名」が「スキャン」のジョブについては、「重み付け係数」が「0.4」であるので、「1」カウント分のスキャン処理について、「0.4」が乗じられる結果、「カウント値」フィールドには、値「0.4」が加算される。
その結果、図23に示す例においては、その利用に際して紙を消費する「コピー」機能や「プリント」機能に比較して、紙を消費しない「FAX送信」機能や「スキャン」機能における1紙面分に係る処理量に対するカウント値の増分が小さくなるため、図21に示した機能グループ情報テーブル2100に設定された「上限値」に達するまでの間により多くの処理の実行が許容されることになる。
また、同じ機能の中でも、「ジョブ条件」によって、異なる「重み付け係数」を設定することができる。例えば、図23に示す「プリント」機能を例に取れば、「ジョブ条件」が「指定なし」において、2紙面分をプリントする場合、2枚の紙が消費されるが、「ジョブ条件」が「両面」においては、プリントが紙の表裏に実行されるため、紙の消費が1枚で済む。ここで、カウント値に対し重み付けを行わない場合、1枚の紙しか消費しない「両面」プリントは、2枚の紙を消費する「指定なし」プリントと同様に「2」カウントと評価される。
この点につき、図23に示す例においては、同じ「プリント」機能であっても、「ジョブ条件」が「指定なし」のプリントについては、「重み付け係数」が「1.0」に設定されており、「ジョブ条件」が「両面」のプリントについては、「重み付け係数」が「0.7」に設定されている。したがって、2紙面分をプリントする場合、「指定なし」プリントは、「2」カウントと評価される一方、同じ2紙面分をプリントする場合であっても、「両面」プリントは、「1.4」カウント(2×0.7=1.4)と評価される。
上述したように、「両面」あるいは「集約」のように、紙コスト低減に貢献する「ジョブ条件」については、「重み付け係数」が小さく設定することによって、図21に示した機能グループ情報テーブル2100に設定された「上限値」に達するまでの間により多くの処理の実行が可能となる。その結果、ユーザに対して、紙コスト低減に貢献する「ジョブ条件」の利用に対するインセンティブが付与されることになる。
このように、「カウント値」に重み付けを行う本実施形態によれば、管理者は、ユーザの利用を推奨する機能(ジョブ条件)については「重み付け係数」を小さく設定することによって、その利用を促し、逆に、利用制限の要請が高い機能(ジョブ条件)については「重み付け係数」を大きく設定することによって、その利用を抑制することができる。
上述したように、本実施形態によれば、ユーザの利用を機器単位で制限するのではなく、各機器が備える機能単位で制限することができるため、ある機器の所定の機能について、その利用を制限する場合であっても、その機器全体の使用を制限するのではなく、その機器の有する別の機能の利用を許容することができ、また、コスト削減等を考慮して各機能の利用制限について重み付けを行うことができるため、複数の機能が集約された多機能機器を含む画像形成システムにおいて、よりきめの細かい利用制限を実施することが可能となる。
上述した実施形態の各機能は、アセンブリ言語、C、Visual C、C++、Visual C++、Java(登録商標)、Java(登録商標)Beans、Java(登録商標)Applet、Java(登録商標)Script、Perl、Rubyなど、レガシープログラミング言語やオブジェクト指向プログラミング言語などで記述された装置実行可能なプログラムにより実現でき、装置可読な記録媒体に格納して頒布することができる。
これまで本発明を実施形態をもって説明してきたが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、変更、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
本発明の一実施形態である画像形成システムの構成例を示す図。 プリンタおよび管理装置の機能構成の実施形態を示す図。 印刷情報テーブルの実施形態を示す図。 機器グループ情報テーブルの実施形態を示す図。 機器情報テーブルの実施形態を示す図。 印刷枚数管理テーブルの実施形態を示す図。 プリンタの動作を説明するためのフローチャート。 管理装置の動作を説明するためのフローチャート。 ユーザグループ情報テーブルの実施形態を示す図。 第二実施形態における印刷枚数管理テーブルの実施形態を示す図。 第二実施形態における管理装置の動作を説明するためのフローチャート。 第三実施形態における印刷情報保持部が備える印刷情報テーブルの実施形態を示す図。 第三実施形態におけるプリンタの動作を説明するためのフローチャート 第三実施形態における管理装置の動作を説明するためのフローチャート。 第四実施形態における管理装置の動作を説明するためのフローチャート。 第五実施形態におけるプリンタおよび管理装置の機能構成の実施形態を示す図。 第五実施形態における利用制限情報テーブルの実施形態を示す図。 第五実施形態におけるプリンタの動作を説明するためのフローチャート。 第五実施形態における管理装置の動作を説明するためのフローチャート。 第六実施形態における機能情報テーブルの実施形態を示す図。 第六実施形態における機能グループ情報テーブルの実施形態を示す図。 第六実施形態における機能別カウント数管理テーブルを示す図。 第六実施形態におけるカウントアップ量情報管理テーブルの実施形態を示す図。
符号の説明
100…画像形成システム、110…クライアントPC、120…プリンタ、130…管理装置、190…ネットワーク、121…印刷制御部、122…印刷処理部、123…カウンタ部、124…印刷情報保持部、131…カウンタ情報収集部、132…カウンタ情報集計部、133…利用制限要否判断部、134…機器設定部、135…管理情報保持部、300…印刷情報テーブル、400…機器グループ情報テーブル、500…機器情報テーブル、600…印刷枚数管理テーブル、900…ユーザグループ情報テーブル、1000…印刷枚数管理テーブル、1200…印刷情報テーブル、1600…プリンタ、1601…印刷制御部、1602…カウンタ情報送信部、1603…利用制限情報問い合わせ部、1700…管理装置、1701…利用制限情報保持部、1800…利用制限情報テーブル、2000…機能情報テーブル、2100…機能グループ情報テーブル、2200…機能別カウント数管理テーブル、2300…カウントアップ量情報管理テーブル

Claims (27)

  1. 複数の画像形成装置と、当該複数の画像形成装置の管理を行う情報処理装置とを備えた画像形成システムであって、
    前記複数の画像形成装置はそれぞれ、
    画像形成処理を行う画像形成手段と、
    前記画像形成手段による画像形成処理に関してカウントを行うカウンタ手段と、
    前記カウンタ手段によってカウントされたカウンタ情報を、ユーザ毎に保持するカウンタ情報保持手段と、
    当該画像形成装置に対する利用制限情報を、ユーザ毎に保持する利用制限情報保持手段と、
    前記利用制限情報保持手段に保持されている利用制限情報に従って、ユーザ毎に、前記画像形成手段による画像形成処理の実行を制御する画像形成処理制御手段と
    を備え、
    前記利用制限情報保持手段は、前記情報処理装置からの指示に従って、前記利用制限情報を変更し、
    前記情報処理装置は、
    前記複数の画像形成装置を分類した機器グループ毎に、前記カウンタ情報に関する上限値を保持する上限値保持手段と、
    前記複数の画像形成装置から前記カウンタ情報を収集するカウンタ情報収集手段と、
    前記カウンタ情報収集手段によって収集されたカウンタ情報をユーザ毎またはユーザを分類したユーザグループ毎に集計するカウンタ情報集計手段と、
    前記カウンタ情報集計手段によって集計されたユーザ毎またはユーザグループ毎のカウンタ情報を監視し、監視したカウンタ情報が前記上限値保持手段に保持された機器グループ毎の上限値を超えたユーザまたはユーザグループに対して、各機器グループに属する画像形成装置の利用制限を判断する利用制限要否判断手段と、
    前記利用制限要否判断手段によって利用を制限すると判断された機器グループに属する各画像形成装置に対して、該当するユーザまたはユーザグループに属する各ユーザの利用を制限するよう、前記利用制限情報の変更を指示する機器設定手段と
    を備えた
    画像形成システム。
  2. 前記利用制限情報は、利用を許可するか否かを示す利用許否情報であり、前記機器設定手段は、前記利用制限要否判断手段によって利用を制限すると判断された機器グループに属する各画像形成装置に対して、該当するユーザの利用を拒否するよう、前記利用許否情報の変更を指示する、請求項1に記載の画像形成システム。
  3. 前記利用制限情報は、画像形成処理の実行優先順位を示す優先順位情報であり、前記機器設定手段は、前記利用制限要否判断手段によって利用を制限すると判断された機器グループに属する各画像形成装置に対して、該当するユーザの画像形成処理の実行優先順位が下がるよう、前記優先順位情報の変更を指示する、請求項1に記載の画像形成システム。
  4. 複数の画像形成装置と、当該複数の画像形成装置の管理を行う情報処理装置とを備えた画像形成システムであって、
    前記複数の画像形成装置はそれぞれ、
    複数種類の画像形成機能を実行して画像形成処理を行う画像形成手段と、
    前記画像形成手段による画像形成機能の実行に関してカウントを行うカウンタ手段と、
    前記カウンタ手段によってカウントされたカウンタ情報を、ユーザ毎に保持するカウンタ情報保持手段と、
    当該画像形成装置の画像形成機能に対する利用制限情報を、ユーザ毎に保持する利用制限情報保持手段と、
    前記利用制限情報保持手段に保持されている利用制限情報に従って、ユーザ毎に、前記画像形成手段による画像形成機能の実行を制御する画像形成処理制御手段と
    を備え、
    前記利用制限情報保持手段は、前記情報処理装置からの指示に従って、前記利用制限情報を変更し、
    前記情報処理装置は、
    前記複数の画像形成装置が実行する複数種類の画像形成機能を分類した機能グループ毎に、前記カウンタ情報に関する上限値を保持する上限値保持手段と、
    前記複数の画像形成装置から前記カウンタ情報を収集するカウンタ情報収集手段と、
    前記カウンタ情報収集手段によって収集されたカウンタ情報をユーザ毎またはユーザを分類したユーザグループ毎に集計するカウンタ情報集計手段と、
    前記カウンタ情報集計手段によって集計されたユーザ毎またはユーザグループ毎のカウンタ情報を監視し、監視したカウンタ情報が前記上限値保持手段に保持された機能グループ毎の上限値を超えたユーザまたはユーザグループに対して、各機能グループに属する画像形成機能の利用制限を判断する利用制限要否判断手段と、
    前記利用制限要否判断手段によって利用を制限すると判断された機能グループに属する画像形成機能を備える各画像形成装置に対して、該当するユーザまたはユーザグループに属する各ユーザの利用を制限するよう、前記利用制限情報の変更を指示する機器設定手段と
    を備えた
    画像形成システム。
  5. 前記利用制限情報は、利用を許可するか否かを示す利用許否情報であり、前記機器設定手段は、前記利用制限要否判断手段によって利用制限を判断すると判断された機能グループに属する各画像形成機能に対して、該当するユーザの利用を拒否するよう、前記利用許否情報の変更を指示する、請求項4に記載の画像形成システム。
  6. 前記利用制限情報は、画像形成処理の実行優先順位を示す優先順位情報であり、前記機器設定手段は、前記利用制限要否判断手段によって利用制限を判断すると判断された機能グループに属する各画像形成機能に対して、該当するユーザの画像形成処理の実行優先順位が下がるよう、前記優先順位情報の変更を指示する、請求項4に記載の画像形成システム。
  7. 前記利用制限要否判断手段は、前記集計されたユーザ毎またはユーザグループ毎のカウンタ情報と、前記機能グループ毎の上限値とを比較する際に、当該カウンタ情報に対して重み付けを行う、請求項4〜6のいずれか一項に記載の画像形成システム。
  8. それぞれカウンタ情報を保持する複数の画像形成装置の管理を行う情報処理装置であって、
    前記複数の画像形成装置を分類した機器グループ毎に、前記カウンタ情報に関する上限値を保持する上限値保持手段と、
    前記複数の画像形成装置から前記カウンタ情報を収集するカウンタ情報収集手段と、
    前記カウンタ情報収集手段によって収集されたカウンタ情報をユーザ毎またはユーザを分類したユーザグループ毎に集計するカウンタ情報集計手段と、
    前記カウンタ情報集計手段によって集計されたユーザ毎またはユーザを分類したユーザグループ毎のカウンタ情報を監視し、監視したカウンタ情報が前記上限値保持手段に保持された機器グループ毎の上限値を超えたユーザまたはユーザグループに対して、各機器グループに属する画像形成装置の利用制限を判断する利用制限要否判断手段と、
    前記利用制限要否判断手段によって利用を制限すると判断された機器グループに属する各画像形成装置に対し、該当するユーザの利用を制限するように指示する機器設定手段と
    を備えた
    情報処理装置。
  9. 前記利用制限要否判断手段は、ユーザまたはユーザグループの利用を許可するか否かを判断し、前記機器設定手段は、前記利用制限要否判断手段によって利用を制限すると判断された機器グループに属する各画像形成装置に対して、該当するユーザの利用を拒否するよう指示する、請求項8に記載の情報処理装置。
  10. 前記利用制限要否判断手段は、ユーザまたはユーザグループの画像形成処理の実行優先順位を判断し、前記機器設定手段は、前記利用制限要否判断手段によって利用を制限すると判断された機器グループに属する各画像形成装置に対して、該当するユーザの画像形成処理の実行優先順位が下がるよう指示する、請求項8に記載の情報処理装置。
  11. それぞれカウンタ情報を保持し、複数種類の画像形成機能を実行する複数の画像形成装置の管理を行う情報処理装置であって、
    複数種類の画像形成機能を分類した機能グループ毎に、前記カウンタ情報に関する上限値を保持する上限値保持手段と、
    前記複数の画像形成装置から前記カウンタ情報を収集するカウンタ情報収集手段と、
    前記カウンタ情報収集手段によって収集されたカウンタ情報をユーザ毎またはユーザを分類したユーザグループ毎に集計するカウンタ情報集計手段と、
    前記カウンタ情報集計手段によって集計されたユーザ毎またはユーザを分類したユーザグループ毎のカウンタ情報を監視し、監視したカウンタ情報が前記上限値保持手段に保持された機能グループ毎の上限値を超えたユーザまたはユーザグループに対して、各機能グループに属する画像形成機能の利用制限を判断する利用制限要否判断手段と、
    前記利用制限要否判断手段によって利用を制限すると判断された機能グループに属する各画像形成機能を備える各画像形成装置に対し、該当するユーザの利用を制限するように指示する機器設定手段と
    を備えた
    情報処理装置。
  12. 前記利用制限要否判断手段は、ユーザまたはユーザグループの利用を許可するか否かを判断し、前記機器設定手段は、前記利用制限要否判断手段によって利用を制限すると判断された機器グループに属する各画像形成装置に対して、該当するユーザの利用を拒否するよう指示する、請求項11に記載の情報処理装置。
  13. 前記利用制限要否判断手段は、ユーザまたはユーザグループの画像形成処理の実行優先順位を判断し、前記機器設定手段は、前記利用制限要否判断手段によって利用を制限すると判断された機器グループに属する各画像形成装置に対して、該当するユーザの画像形成処理の実行優先順位が下がるよう指示する、請求項11に記載の情報処理装置。
  14. 前記利用制限要否判断手段は、前記集計されたユーザ毎またはユーザグループ毎のカウンタ情報と、前記機能グループ毎の上限値とを比較する際に、当該カウンタ情報に対して重み付けを行う、請求項11〜12のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  15. それぞれカウンタ情報を保持する複数の画像形成装置の管理を情報処理装置に実行させるコンピュータ実行可能な方法であって、該方法は、
    前記情報処理装置に対し、
    前記複数の画像形成装置を分類した機器グループ毎に、前記カウンタ情報に関する上限値を保持する上限値保持手段と、
    前記複数の画像形成装置から前記カウンタ情報を収集するカウンタ情報収集手段と、
    前記カウンタ情報収集手段によって収集されたカウンタ情報をユーザ毎またはユーザを分類したユーザグループ毎に集計するカウンタ情報集計手段と、
    前記カウンタ情報集計手段によって集計されたユーザ毎またはユーザを分類したユーザグループ毎のカウンタ情報を監視し、監視したカウンタ情報が前記上限値保持手段に保持された機器グループ毎の上限値を超えたユーザまたはユーザグループに対して、各機器グループに属する画像形成装置の利用制限を判断する利用制限要否判断手段と、
    前記利用制限要否判断手段によって利用を制限すると判断された機器グループに属する各画像形成装置に対し、該当するユーザの利用を制限するように指示する機器設定手段と
    を実現する方法。
  16. 前記利用制限要否判断手段は、ユーザまたはユーザグループの利用を許可するか否かを判断し、前記機器設定手段は、前記利用制限要否判断手段によって利用を制限すると判断された機器グループに属する各画像形成装置に対して、該当するユーザの利用を拒否するよう指示する、請求項15に記載の方法。
  17. 前記利用制限要否判断手段は、ユーザまたはユーザグループの画像形成処理の実行優先順位を判断し、前記機器設定手段は、前記利用制限要否判断手段によって利用を制限すると判断された機器グループに属する各画像形成装置に対して、該当するユーザの画像形成処理の実行優先順位が下がるよう指示する、請求項15に記載の方法。
  18. それぞれカウンタ情報を保持し、複数種類の画像形成機能を実行する複数の画像形成装置の管理を情報処理装置に実行させるコンピュータ実行可能な方法であって、該方法は、
    前記情報処理装置に対し、
    複数種類の画像形成機能を分類した機能グループ毎に、前記カウンタ情報に関する上限値を保持する上限値保持手段と、
    前記複数の画像形成装置から前記カウンタ情報を収集するカウンタ情報収集手段と、
    前記カウンタ情報収集手段によって収集されたカウンタ情報をユーザ毎またはユーザを分類したユーザグループ毎に集計するカウンタ情報集計手段と、
    前記カウンタ情報集計手段によって集計されたユーザ毎またはユーザを分類したユーザグループ毎のカウンタ情報を監視し、監視したカウンタ情報が前記上限値保持手段に保持された機能グループ毎の上限値を超えたユーザまたはユーザグループに対して、各機能グループに属する画像形成機能の利用制限を判断する利用制限要否判断手段と、
    前記利用制限要否判断手段によって利用を制限すると判断された機能グループに属する各画像形成機能を備える各画像形成装置に対し、該当するユーザの利用を制限するように指示する機器設定手段と
    を実現する方法。
  19. 前記利用制限要否判断手段は、ユーザまたはユーザグループの利用を許可するか否かを判断し、前記機器設定手段は、前記利用制限要否判断手段によって利用を制限すると判断された機器グループに属する各画像形成装置に対して、該当するユーザの利用を拒否するよう指示する、請求項18に記載の方法。
  20. 前記利用制限要否判断手段は、ユーザまたはユーザグループの画像形成処理の実行優先順位を判断し、前記機器設定手段は、前記利用制限要否判断手段によって利用を制限すると判断された機器グループに属する各画像形成装置に対して、該当するユーザの画像形成処理の実行優先順位が下がるよう指示する、請求項18に記載の方法。
  21. 前記利用制限要否判断手段は、前記集計されたユーザ毎またはユーザグループ毎のカウンタ情報と、前記機能グループ毎の上限値とを比較する際に、当該カウンタ情報に対して重み付けを行う、請求項18〜20のいずれか一項に記載の方法。
  22. 画像形成処理を行う画像形成手段と、
    前記画像形成手段による画像形成処理に関してカウントを行うカウンタ手段と、
    前記カウンタ手段によってカウントされたカウンタ情報を、ユーザ毎に保持するカウンタ情報保持手段と、
    当該画像形成装置に対する利用制限情報を、ユーザ毎に保持する利用制限情報保持手段と、
    前記利用制限情報保持手段に保持されている利用制限情報に従って、ユーザ毎に、前記画像形成手段による画像形成処理の実行を制御する画像形成処理制御手段と
    を備え、
    前記利用制限情報保持手段は、外部からの指示に従って、前記利用制限情報を変更することができる
    画像形成装置。
  23. 前記画像形成手段は複数種類の画像形成機能を備え、前記画像形成処理は、前記複数種類の画像形成機能によって実行される、請求項22に記載の画像形成装置。
  24. 前記利用制限情報は、利用を許可するか否かを示す利用許否情報であり、前記利用制限情報保持手段は、外部からの指示に従って、該当するユーザの利用を拒否するよう、前記利用許否情報の変更をする、請求項22または23に記載の画像形成装置。
  25. 前記利用制限情報は、画像形成処理の実行優先順位を示す優先順位情報であり、前記利用制限情報保持手段は、外部からの指示に従って、該当するユーザの画像形成処理の実行優先順位が下がるよう、前記優先順位情報の変更をする、請求項22または23に記載の画像形成装置。
  26. コンピュータに、請求項15〜21のいずれか一項に記載の方法を実行させるためのコンピュータ実行可能なプログラム。
  27. 請求項26に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
JP2008185126A 2007-07-18 2008-07-16 画像形成システムおよびその制御方法、画像形成装置、情報処理装置、プログラム並びに記録媒体 Expired - Fee Related JP5245599B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008185126A JP5245599B2 (ja) 2007-07-18 2008-07-16 画像形成システムおよびその制御方法、画像形成装置、情報処理装置、プログラム並びに記録媒体

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007186489 2007-07-18
JP2007186489 2007-07-18
JP2008185126A JP5245599B2 (ja) 2007-07-18 2008-07-16 画像形成システムおよびその制御方法、画像形成装置、情報処理装置、プログラム並びに記録媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009043247A true JP2009043247A (ja) 2009-02-26
JP5245599B2 JP5245599B2 (ja) 2013-07-24

Family

ID=40443882

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008185126A Expired - Fee Related JP5245599B2 (ja) 2007-07-18 2008-07-16 画像形成システムおよびその制御方法、画像形成装置、情報処理装置、プログラム並びに記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5245599B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011077855A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 Brother Industries Ltd 画像処理装置、プログラムおよび画像処理システム
EP2545700A1 (en) * 2010-03-09 2013-01-16 Ricoh Company, Limited Information processing apparatus and storage medium
US8542385B2 (en) 2010-02-03 2013-09-24 Ricoh Company, Ltd. Image processing apparatus, image processing system, and computer-readable recording medium thereof
US8836996B2 (en) 2010-06-01 2014-09-16 Kabushiki Kaisha Toshiba Image forming apparatus, management method of image forming processing, and computer-readable recording medium on which program is recorded
JP2017200069A (ja) * 2016-04-27 2017-11-02 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置
JP2019154019A (ja) * 2018-03-05 2019-09-12 キヤノン株式会社 画像処理装置、情報処理方法及びプログラム

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113070967B (zh) 2021-02-26 2022-08-16 王凯 一种基于高周波的沉香叶和沉香芽压密制品

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05324971A (ja) * 1991-04-22 1993-12-10 Konica Corp 像形成装置システム
JP2003067174A (ja) * 2001-08-23 2003-03-07 Ricoh Co Ltd プリント管理システム、プリント管理方法、プログラム、及び記録媒体
JP2004282274A (ja) * 2003-03-14 2004-10-07 Kyocera Mita Corp デジタル複合機の部門管理制御システム
JP2007043365A (ja) * 2005-08-02 2007-02-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd 画像出力管理システム及びその制御プログラム

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05324971A (ja) * 1991-04-22 1993-12-10 Konica Corp 像形成装置システム
JP2003067174A (ja) * 2001-08-23 2003-03-07 Ricoh Co Ltd プリント管理システム、プリント管理方法、プログラム、及び記録媒体
JP2004282274A (ja) * 2003-03-14 2004-10-07 Kyocera Mita Corp デジタル複合機の部門管理制御システム
JP2007043365A (ja) * 2005-08-02 2007-02-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd 画像出力管理システム及びその制御プログラム

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011077855A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 Brother Industries Ltd 画像処理装置、プログラムおよび画像処理システム
US8214547B2 (en) 2009-09-30 2012-07-03 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image processing device having a plurality of control units
US8542385B2 (en) 2010-02-03 2013-09-24 Ricoh Company, Ltd. Image processing apparatus, image processing system, and computer-readable recording medium thereof
EP2545700A1 (en) * 2010-03-09 2013-01-16 Ricoh Company, Limited Information processing apparatus and storage medium
EP2545700A4 (en) * 2010-03-09 2014-08-13 Ricoh Co Ltd INFORMATION PROCESSING DEVICE AND STORAGE MEDIUM
US8836996B2 (en) 2010-06-01 2014-09-16 Kabushiki Kaisha Toshiba Image forming apparatus, management method of image forming processing, and computer-readable recording medium on which program is recorded
JP2017200069A (ja) * 2016-04-27 2017-11-02 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置
JP2019154019A (ja) * 2018-03-05 2019-09-12 キヤノン株式会社 画像処理装置、情報処理方法及びプログラム
JP7102248B2 (ja) 2018-03-05 2022-07-19 キヤノン株式会社 画像処理装置、情報処理方法及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP5245599B2 (ja) 2013-07-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5245599B2 (ja) 画像形成システムおよびその制御方法、画像形成装置、情報処理装置、プログラム並びに記録媒体
JP4405707B2 (ja) 情報処理装置、制御方法及び制御プログラム
JP4636933B2 (ja) 印刷制御装置および印刷制御方法
US20150212776A1 (en) Job-processing apparatus and a job-processing method
US7561291B2 (en) Job management system, information processing apparatus, job management method, job management program and storage medium storing the problem
JP5834566B2 (ja) 情報処理装置、プログラム、及び情報表示装置
US8854654B2 (en) Method and apparatus for controlling routing of print jobs
JP2010044748A (ja) 印刷ショップ管理システムにおけるプリンタ判断基準に基づく印刷ジョブ依頼承認ポリシー
US8982396B2 (en) Image forming apparatus for displaying a tally window of print histories, control method therefor, printing system, and non-transitory computer-readable medium
JP2008165725A (ja) 画像形成制限制御システム、画像形成制限制御プログラム及び記録媒体
US11641434B2 (en) Server system and image forming device communicating with server system
US20080112010A1 (en) Apparatus, system, method, and program for managing printing operations
JP4872994B2 (ja) 印刷システムおよび印刷要求装置および印刷制限プログラム
JP5402344B2 (ja) 画像処理装置、画像出力管理方法及びプログラム
JP4271664B2 (ja) プリントシステム
JP2010214689A (ja) 印刷制御装置および印刷装置
JP2015232871A (ja) 管理装置、管理方法およびプログラム
JP2008140070A (ja) 画像形成装置使用管理システム、画像形成装置制限方法、およびコンピュータプログラム
JP5867002B2 (ja) 譲渡処理装置、画像形成システム、譲渡処理方法およびプログラム
JP4006250B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法、制御プログラム及び記憶媒体
JPH11203092A (ja) プリントシステム
JP2010210685A (ja) 画像形成装置及びレポート出力方法
JP2004318225A (ja) 画像形成装置の部門管理システム
JP2017021583A (ja) 管理サーバー、管理サーバーの制御方法、およびプログラム
JP2008140069A (ja) 画像形成装置使用制限方法、画像処理システム、画像形成装置、およびコンピュータプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110408

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120613

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120619

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120807

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130122

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130220

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130312

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130325

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5245599

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160419

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees