JP2009041399A - Compressor - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、冷媒を圧縮するコンプレッサに関する。 The present invention relates to a compressor that compresses a refrigerant.
この種の従来のコンプレッサとしては、特許文献1に開示されたものがある。このコンプレッサ100は、図3に示すように、ハウジング101を有する。ハウジング101は、圧縮機構部110を収容するコンプレッサハウジング部材102と、このコンプレッサハウジング部材102の一端側に配置されたフロントハウジング部材103と、コンプレッサハウジング部材102の他端側に配置され、モータ120が収容されたリアハウジング部材104とを備えている。
A conventional compressor of this type is disclosed in Patent Document 1. As shown in FIG. 3, the
フロントハウジング部材103は、コンプレッサハウジング部材102の側面に沿って配置されるベース壁部103aと、このベース壁部103aとは別体で、この上に配置された部品搭載壁部103bとから構成されている。
The
コンプレッサハウジング部材102には、圧縮機構部110に冷媒を供給するための吸入ポート105と冷媒吸入通路106が設けられている。冷媒吸入通路106には、吸入された冷媒がフロントハウジング部材103の内面を通るように分岐通路107が設けられている。この分岐通路107を通る冷媒によってモータ制御部121を冷却するようになっている。
The
ところで、吸入ポート105は、その周壁部105aに所定の肉厚を確保できる位置にしか設定できないため、コンプレッサハウジング部材102の端面より周壁部105aの肉厚分だけ離れた位置に設定される。一方、冷媒吸入通路106の分岐通路107は、フロントハウジング部材103の内面側を通るように形成される。以上により、吸入ポート105と冷媒吸入通路106とその分岐通路107の設置スペース幅W1は広くなる。そのため、コンプレッサハウジング部材102の長さ寸法が長くなり、ハウジング101が重量化、高コスト化、大型化等である。
By the way, the
これを解決するべく、図4に示すコンプレッサが考えられる。図4に示すように、このコンプレッサ130のフロントハウジング部材103は、ベース壁部103aとこのベース壁部103aの周縁より前方に突設する前方周壁部103cとを備えている。
In order to solve this, a compressor shown in FIG. 4 can be considered. As shown in FIG. 4, the
フロントハウジング部材103とコンプレッサハウジング部材102の間に冷媒吸入通路106が設けられている。冷媒吸入通路106は、円環状の第1通路106aと中心付近に配置された第2通路106bとから構成されている。
A
吸入ポート105は、フロントハウジング部材103に設けられている。このように吸入ポート105をフロントハウジング部材103に設けた場合には、冷媒吸入通路106の第2通路106b、つまり、モータ制御部121の冷却に効果的に寄与する領域に開口できるため、吸入ポート105と冷媒吸入通路106の設置スペース幅W2を狭く抑えることができる。
The
尚、前者の従来例と同様の構成箇所には、同一符号を付してその説明を省略する。 The same components as those in the former conventional example are denoted by the same reference numerals, and the description thereof is omitted.
このコンプレッサ130によれば、コンプレッサハウジング部材102に吸入ポート105を設けるスペースを確保する必要がないため、コンプレッサハウジング部材102の長さ寸法を短くできる。
According to the
尚、吸入ポート105がフロントハウジング部材に設けられた構成は、特許文献2に開示されている。
しかしながら、後者の従来例のコンプレッサ130では、図5に示すように、冷媒吸入通路106内の冷媒の圧力Pがフロントハウジング部材103のベース壁部103aに作用すると、ベース壁部103aは冷媒の圧力Pによってその中心が前方へ突出する向きに撓み変形しようとする。このような撓み変形をしないように、後者の従来例では、フロントハウジング部材103の前方周壁部103cの寸法L4が長く設定され、フロントハウジング部材103の剛性がアップされている。従って、後者の従来例のコンプレッサ130では、コンプレッサハウジング部材102の長さ寸法を少しだけ短くできるが、フロントハウジング部材103の幅寸法が大きくなる。以上より、ハウジング101全体として見た場合に、重量化、高コスト化、大型化等であるという問題がある。
However, in the latter
尚、前者の従来例のコンプレッサ100にあっても、フロントハウジング部材103のベース壁部103aの圧力による変形を防止する構造とするためには、長い前方周壁部を付設するか、フロントハウジング部材103の部品搭載壁部103bを肉厚の厚いものとする必要があるため、後者のコンプレッサ130よりも更にハウジング101が重量化、高コスト化、大型化することになる。
Even in the
そこで、本発明は、ハウジングの軽量化、低コスト化、小型化等を図ることができるコンプレッサを提供することを目的とする。 Accordingly, an object of the present invention is to provide a compressor capable of reducing the weight, cost and size of a housing.
上記目的を達成する請求項1の発明は、前方側が開口され、圧縮機構部を収容するコンプレッサハウジング部材と、前記コンプレッサハウジング部材の前方側の開口を閉塞するフロントハウジング部材とを備え、前記フロントハウジング部材の内面を冷媒を通るように冷媒通路が形成されたコンプレッサであって、前記フロントハウジング部材は、前記コンプレッサハウジング部材の前方側の開口に沿って配置されるベース壁部と前記ベース壁部の周縁より後方側に突設する後方周壁部を有し、前記フロントハウジング部材の前記後方周壁部の長さ寸法が前記圧縮機構部の一部を覆う長さに設定され、前記コンプレッサハウジング部材と前記フロントハウジング部材との突き合わせ位置は、前記コンプレッサハウジング部材が前記圧縮機構部の大部分を覆い、前記フロントハウジング部材の前記後方周壁部部が前記圧縮機構部の一部を覆う位置とされたことを特徴とする。 The invention according to claim 1, which achieves the above object, comprises: a compressor housing member that is open on the front side and that houses the compression mechanism; and a front housing member that closes the opening on the front side of the compressor housing member. A compressor in which a refrigerant passage is formed to pass a refrigerant through an inner surface of a member, wherein the front housing member includes a base wall portion disposed along an opening on a front side of the compressor housing member, and a base wall portion A rear peripheral wall portion projecting rearward from the peripheral edge, the length of the rear peripheral wall portion of the front housing member is set to a length that covers a part of the compression mechanism portion, and the compressor housing member and the The compressor housing member is positioned so that the compression housing portion is in contact with the front housing member. Covering the most part, wherein said rear peripheral wall portion of the front housing member is a position to cover a portion of the compression mechanism.
請求項2の発明は、請求項1記載のコンプレッサであって、前記冷媒通路は、前記圧縮機構部と前記フロントハウジング部材の間に形成された冷媒吸入通路であり、前記冷媒吸入通路に開口する吸入ポートが前記フロントハウジング部材に設けられたことを特徴とする。 A second aspect of the present invention is the compressor according to the first aspect, wherein the refrigerant passage is a refrigerant suction passage formed between the compression mechanism portion and the front housing member and opens to the refrigerant suction passage. A suction port is provided in the front housing member.
請求項3の発明は、請求項2記載のコンプレッサであって、前記吸入ポートは、前記冷媒吸入通路の幅寸法の範囲内に全体が開口するように設定されたことを特徴とする。 A third aspect of the present invention is the compressor according to the second aspect, wherein the suction port is set so as to open entirely within a width dimension of the refrigerant suction passage.
請求項1の発明によれば、フロントハウジング部材のベース壁部は冷媒の圧力を受けてその中心が前方へ突出する向きに撓み変形しようとするが、このような撓み変形に対してフロントハウジング部材の長い後方周壁部が強力な撓み変形防止機能を果たす。従って、フロントハウジング部材は、その前方周壁部の長さを短く、若しくは、前方周壁部自体を無くすことができる。又、コンプレッサハウジングの長さ寸法は、フロントハウジング部材の後方周壁部の長さ分だけ短くできる。以上より、フロントハウジング部材自体の重量、コスト等は従来とほぼ同等程度であるが、コンプレッサハウジング部材の長さは確実に短くできるため、ハウジングの軽量化、低コスト化、小型化等を図ることができる。又、後方周壁部によってフロントハウジング部材の強度アップが図られるため、ベース壁部の肉厚を剛性の限界まで薄くすることができ、モータ制御部の冷却性能が向上する。更に、電動コンプレッサの場合には、フロントハウジング部材の外面側に樹脂製補助ハウジング部材を付設し、フロントハウジング部材と樹脂製補助ハウジング部材によってモータ制御搭載室を構成する場合がある。このような構成とする場合に、フロントハウジング部材の前方周壁部が短く、若しくは、無くし、その分を樹脂製補助ハウジング部材によって構成することができるため、フロントハウジング部材と樹脂製補助ハウジング部材を全体として見た場合に軽量化、低コスト化等になる。 According to the first aspect of the present invention, the base wall portion of the front housing member receives the pressure of the refrigerant and tends to bend and deform in a direction in which the center protrudes forward. The long rear peripheral wall portion of the material fulfills a powerful function of preventing deformation. Therefore, the front housing member can shorten the length of the front peripheral wall portion or can eliminate the front peripheral wall portion itself. Further, the length dimension of the compressor housing can be shortened by the length of the rear peripheral wall portion of the front housing member. From the above, the weight, cost, etc. of the front housing member itself are almost the same as the conventional one, but the length of the compressor housing member can be surely shortened, so that the housing can be reduced in weight, cost, size, etc. Can do. Further, since the strength of the front housing member is increased by the rear peripheral wall portion, the thickness of the base wall portion can be reduced to the limit of rigidity, and the cooling performance of the motor control portion is improved. Further, in the case of an electric compressor, a resin auxiliary housing member may be provided on the outer surface side of the front housing member, and the motor control mounting chamber may be configured by the front housing member and the resin auxiliary housing member. In such a configuration, the front peripheral wall portion of the front housing member is short or can be eliminated, and the portion can be configured by the resin auxiliary housing member. When it sees, it will become weight reduction, cost reduction, etc.
請求項2の発明によれば、請求項1の発明の効果に加え、後方周壁部が長いために、吸入ポートの設置位置の自由度が高い。つまり、吸入ポートは、所定の強度を確保する必要があるため、吸入ポートの周壁部が所定の肉厚となる位置にしか設定できないが、後方周壁部の長さが長いためにその条件を満足する位置が広い範囲となり、設置位置の自由度が高い。
According to the invention of
請求項3の発明によれば、請求項2の発明の効果に加え、吸入ポートから冷媒吸入通路に入り込む境界位置に冷媒の流れを妨げるような段差が出来ないため、冷媒の流通抵抗が小さい冷媒吸入経路を形成できる。
According to the invention of claim 3, in addition to the effect of the invention of
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
図1及び図2は本発明の一実施の形態を示し、図1は電動コンプレッサの断面図、図2はフロントハウジング部材の断面図である。 1 and 2 show an embodiment of the present invention, FIG. 1 is a sectional view of an electric compressor, and FIG. 2 is a sectional view of a front housing member.
図1に示すように、コンプレッサである電動コンプレッサ1は、ハウジング2を有する。このハウジング2は、コンプレッサハウジング部材3と、このコンプレッサハウジング部材3の開口側の側面に配置されたフロントハウジング部材4と、コンプレッサハウジング部材3の他方の側面に配置されたリアハウジング部材(図示せず)とから構成されている。コンプレッサハウジング部材3、フロントハウジング部材4及びリアハウジング部材(図示せず)は、アルミ合金製であり、これらハウジング部材の詳しい構成は、下記に詳述する。
As shown in FIG. 1, an electric compressor 1 that is a compressor has a
圧縮機構部10は、コンプレッサハウジング部材3に収容されている。圧縮機構部10は、ほぼ楕円形状の内周面が形成されたシリンダブロック11と、このシリンダブロック11の両側面に配置されたフロントサイドブロック12及びリアサイドブロック13とを備えている。これらブロック11,12,13内にシリンダ室14が形成されている。
The
シリンダ室14内にはロータ15が収容されている。このロータ15の中心には回転軸16が貫通され、ロータ15と回転軸16は固定されている。この回転軸16は、フロントサイドブロック12とリアサイドブロック13に回転自在に支持されている。回転軸16のリア側は、リアサイドブロック13より外部に突出されている。
A
ロータ15の外周の等間隔位置には、ベーン17が突出・後退自在にそれぞれ設けられている。各ベーン17は、ロータ15の回転時には背圧及び自らの遠心力によってシリンダ室14の内壁に当接しつつ移動する。この隣り合うベーン17間によって、シリンダ室14内には複数の圧縮室が形成される。各圧縮室は、ロータ15の回転に応じてその容積を拡大し、冷媒を吸入する吸入工程と、容積を縮小し、吸入した冷媒を圧縮し、且つ、吐出する圧縮行程を繰り返す。そして、圧縮室の吸入工程時には、冷媒吸入経路18を介して冷媒がシリンダ室14の圧縮室に吸引され、圧縮行程の後半時には、シリンダ室14の圧縮室で圧縮された冷媒が冷媒吐出経路(図示せず)より吐出される。冷媒吸入経路18と冷媒吐出経路(図示せず)の構成は、下記する。
A
モータ(図示せず)は、リアハウジング部材(図示せず)の内部に設けられている。モータ(図示せず)は、モータ回転軸(図示せず)に固定されたロータ(図示せず)と、リアハウジング部材(図示せず)の内周面に固定されたステータ(図示せず)とを備えている。モータ回転軸(図示せず)の一端側が圧縮機構部10の回転軸16に連結されている。モータの駆動によって圧縮機構部10が駆動される。モータ(図示せず)は、モータ制御部22によって駆動制御される。
A motor (not shown) is provided inside a rear housing member (not shown). A motor (not shown) includes a rotor (not shown) fixed to a motor rotating shaft (not shown) and a stator (not shown) fixed to an inner peripheral surface of a rear housing member (not shown). And. One end side of a motor rotation shaft (not shown) is connected to the
一方、コンプレッサハウジング部材3は、円筒状の周壁部3aと、この周壁部3aの内周に突設されたボス部3bとから構成されている。周壁部3aの長さ寸法L1は、圧縮機構部10の全体ではないがその大部分を覆う長さに設定されている。つまり、図4に示す後者の従来例のコンプレッサハウジング部材102より短く設定されている。
On the other hand, the compressor housing member 3 includes a cylindrical
フロントハウジング部材4は、図2に詳しく示すように、ベース壁部4aと、このベース壁部4aの周縁より後方側に向かって突設された後方周壁部4bと、ベース壁部4aの周縁より前方側に向かって突設された前方周壁部4cとから構成されている。後方周壁部4bの長さ寸法L2は、圧縮機構部10の一部を覆う長さに設定されている。つまり、コンプレッサハウジング部材3が圧縮機構部10を覆わない箇所を覆うように長く設定されている。これに対し、前方周壁部4cの長さ寸法L3は、非常に小さい寸法に設定されている。
As shown in detail in FIG. 2, the front housing member 4 includes a
このようなコンプレッサハウジング部材3とフロントハウジング部材4の寸法関係により、コンプレッサハウジング部材3の周壁部3aとフロントハウジング部材4の後方周壁部4bとの突き合わせ位置は、コンプレッサハウジング部材3が圧縮機構部10の大部分を覆い、フロントハウジング部材4の後方周壁部4bが圧縮機構部10の一部を覆う位置となっている。
Due to the dimensional relationship between the compressor housing member 3 and the front housing member 4, the compressor housing member 3 is positioned at the
コンプレッサハウジング部材3の周壁部3aとフロントハウジング部材4の後方周壁部4bとの突き合わせ面にはOリング30が介在されている。フロントハウジング部材4の後方周壁部4bとフロントサイドブロック12との当接面にはOリング31が介在されている。
An O-
又、フロントハウジング部材4の外側には樹脂製補助ハウジング部材20が設けられている。フロントハウジング部材4と樹脂製補助ハウジング部材20によってモータ制御搭載室21が構成されている。樹脂製補助ハウジング部材20は、フロントハウジング部材4の前方周壁部4cの端面上に突き合わされる枠体20aと、この枠体20a内に配置される基板支持部20bなどから構成されている。枠体20aの長さ寸法L4は、モータ制御搭載室21の高さが所定の高さとなるように、フロントハウジング部材4の前方周壁部4cの高さを補った高さに設定されている。このモータ制御搭載室21にモータ制御部22が搭載されている。モータ制御部22の発熱素子23は、フロントハウジング部材4のベース壁部4aに密着された状態で固定されている。
A resin
冷媒吸入経路18は、圧縮機構部10の例えばフロントサイドブロック12、リアサイドブロック13に形成された吸入口(図示せず)と、フロントサイドブロック12とフロントハウジング部材4の間に形成され、吸入口(図示せず)に連通する冷媒通路である冷媒吸入通路18aと、この冷媒吸入通路18aに開口する吸入ポート18bとから構成されている。
The
吸入ポート18bは、フロントハウジング部材4に設けられている。吸入ポート18bは、冷媒吸入通路18aの幅寸法d1の範囲内に全体が開口するように設定されている。つまり、吸入ポート18bは、その冷媒吸入通路18aとの境界位置に冷媒の流れを妨げるような段差が出来ないように設けられている。
The
冷媒吐出通路(図示せず)は、圧縮機構部10の例えばリアサイドブロック13に形成された吐出口(図示せず)と、コンプレッサハウジング部材3、リアハウジング部材(図示せず)に設けられた冷媒吐出通路(図示せず)と、リアハウジング部材(図示せず)に設けられ、冷媒吐出通路(図示せず)に開口する吐出ポート(図示せず)とから構成されている。
The refrigerant discharge passage (not shown) is a refrigerant provided in, for example, a discharge port (not shown) formed in the
上記構成において、モータ(図示せず)が回転すると、圧縮機構部10の回転軸16が回転し、これによって圧縮機構部10が駆動する。すると、冷媒吸入経路18を通って冷媒が圧縮機構部10のシリンダ室14に吸引され、圧縮機構部10のシリンダ室14で圧縮された冷媒が冷媒吐出経路(図示せず)を通って吐出される。
In the above configuration, when a motor (not shown) rotates, the
このような電動コンプレッサ1の動作時にあって、フロントハウジング部材4のベース壁部4aは、図2に示すように、吸入された冷媒の圧力Pを受けてその中心が前方へ突出する向きに撓み変形しようとする。しかし、このような撓み変形に対して長い後方周壁部4bが強力な撓み変形防止機能を果たすため、たわみ変形が阻止される。このように後方周壁部4bが撓み変形防止機能を果たすため、本実施の形態のように前方周壁部4cの長さを短く、若しくは、前方周壁部4c自体を無くすことができる。又、コンプレッサハウジング部材3の長さ寸法L1は、フロントハウジング部材4の後方周壁部4bの長さL2分だけ確実に短くできる。以上より、フロントハウジング部材4自体の重量、コスト等は従来とほぼ同等程度であるが、ハウジング2全体として見た場合には、軽量化、低コスト化、小型化等になる。
During operation of the electric compressor 1, the
また、フロントハウジング部材4は、その後方周壁部4bによって強度アップが図られるため、ベース壁部4aの肉厚を剛性の限界まで薄くすることができ、モータ制御部22の冷却性能を向上させることができる。
Further, since the strength of the front housing member 4 is increased by the rear
更に、本実施の形態の電動コンプレッサ1のように、フロントハウジング部材4の外面側に樹脂製補助ハウジング部材20を付設し、フロントハウジング部材4と樹脂製補助ハウジング部材20によってモータ制御搭載室21を構成する場合には、フロントハウジング部材4の前方周壁部4cを短く、若しくは、無くし、その分を樹脂製補助ハウジング部材20によって構成することができるため、フロントハウジング部材4と樹脂製補助ハウジング部材20を全体として見た場合に軽量化、低コスト化になる。
Further, as in the electric compressor 1 of the present embodiment, a resin
この実施の形態では、吸入ポート18bはフロントハウジング部材4に設けられている。フロントハウジング部材4はその後方周壁部4bが長いために、吸入ポート18bの設置位置の自由度が高くなる。つまり、吸入ポート18bは、所定の強度を確保する必要があるため、吸入ポート18bの周壁部が所定の肉厚となる位置にしか設定できないが、後方周壁部4bの長さ寸法L2が長いためにその条件を満足する位置が広い範囲となり、設定位置の自由度が高くなる。
In this embodiment, the
この実施の形態では、吸入ポート18bは、冷媒吸入通路18aの幅寸法d1の範囲内に全体が開口するように設定されている。従って、吸入ポート18bから冷媒吸入通路に入り込む境界位置に冷媒の流れを妨げるような段差ができないため、冷媒の流通抵抗が小さい冷媒吸入経路18を形成できる。尚、図4に示す後者の従来例では、吸入ポート105の設置位置の自由度がないため、吸入ポート105と冷媒吸入通路106の境界位置に冷媒の流れを妨げるような段差bができ、冷媒の流通抵抗が大きいものとなる。
In this embodiment, the
尚、この実施の形態では、コンプレッサが電動コンプレッサ1の場合を示したが、エンジンの回転力を受けて回転するコンプレッサにも本発明を適用できることはもちろんである。 In this embodiment, the compressor is the electric compressor 1, but it goes without saying that the present invention can also be applied to a compressor that rotates by receiving the rotational force of the engine.
1 電動コンプレッサ(コンプレッサ)
3 コンプレッサハウジング部材
4 フロントハウジング部材
4a ベース壁部
4b 後方周壁部
10 圧縮機構部
18a 冷媒吸入通路(冷媒通路)
18b 吸入ポート
1 Electric compressor (compressor)
3 Compressor housing member 4
18b Suction port
Claims (3)
前記フロントハウジング部材(4)は、前記コンプレッサハウジング部材(3)の前方側の開口に沿って配置されるベース壁部(4a)と前記ベース壁部(4a)の周縁より後方側に突設する後方周壁部(4b)を有し、
前記フロントハウジング部材(4)の前記後方周壁部(4b)の長さ寸法が前記圧縮機構部(10)の一部を覆う長さに設定され、前記コンプレッサハウジング部材(3)と前記フロントハウジング部材(4)との突き合わせ位置は、前記コンプレッサハウジング部材(3)が前記圧縮機構部(10)の大部分を覆い、前記フロントハウジング部材(4)の前記後方周壁部部(4b)が前記圧縮機構部(10)の一部を覆う位置とされたことを特徴とするコンプレッサ(1)。 The front housing includes a compressor housing member (3) that is open on the front side and accommodates the compression mechanism (10), and a front housing member (4) that closes the front opening on the compressor housing member (3). A compressor (1) in which a refrigerant passage (18a) is formed to pass a refrigerant through an inner surface of a member (4),
The front housing member (4) protrudes rearward from the base wall (4a) disposed along the front opening of the compressor housing member (3) and the periphery of the base wall (4a). Having a rear peripheral wall (4b),
The length dimension of the rear peripheral wall portion (4b) of the front housing member (4) is set to a length that covers a part of the compression mechanism portion (10), and the compressor housing member (3) and the front housing member In the butting position with (4), the compressor housing member (3) covers most of the compression mechanism portion (10), and the rear peripheral wall portion (4b) of the front housing member (4) is the compression mechanism. A compressor (1) characterized in that the compressor (1) is positioned to cover a part of the section (10).
前記冷媒通路(18a)は、前記圧縮機構部(10)と前記フロントハウジング部材(4)の間に形成された冷媒吸入通路(18a)であり、前記冷媒吸入通路(18a)に開口する吸入ポート(18b)が前記フロントハウジング部材(4)に設けられたことを特徴とするコンプレッサ(1)。 Compressor (1) according to claim 1,
The refrigerant passage (18a) is a refrigerant suction passage (18a) formed between the compression mechanism (10) and the front housing member (4), and is an intake port that opens to the refrigerant suction passage (18a). The compressor (1), wherein (18b) is provided on the front housing member (4).
前記吸入ポート(18b)は、前記冷媒吸入通路(18a)の幅寸法の範囲内に全体が開口するように設定されたことを特徴とするコンプレッサ(1)。 Compressor (1) according to claim 2,
The compressor (1), wherein the suction port (18b) is set so as to open entirely within a width dimension of the refrigerant suction passage (18a).
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