JP2009040579A - エレベータシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】エレベータホールにエレベータのかご室が停止し、ホール側出入口ドアおよびかご室側出入口ドアが開いた状態において、不測の事態によりかご室が昇降した場合においても、かご室の昇降を確実に停止することができるエレベータシステムを提供する
【解決手段】本発明によるエレベータシステムは、複数階のエレベータホール2毎に停止自在のエレベータ1のかご室9と、このかご室9を駆動する駆動機構9aとを備えている。各エレベータホール2には、ホール側出入口ドア3を保持するホール側ドア枠4上方に、垂直方向に摺動自在なホール側ドア枠ケース5が設けられている。ホール側ドア枠ケース5の上方には、ホール側ドア枠ケース5が上方に移動したことを検出するホール側接触検出手段7が設けられている。さらに、ホール側接触検出手段7には、ホール側接触検出手段7からの信号に基づいて駆動機構9aを制御する制御装置20が連結されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、エレベータのかご室とエレベータホールとの間における安全性をより一層向上させることができるエレベータシステムに関する。
従来より、複数階のエレベータホール毎に停止自在のエレベータのかご室と、このかご室を駆動する駆動機構とを有するエレベータシステムが知られている。またエレベータのかご室にはかご室側出入口ドアが設けられ、各エレベータホールにはホール側出入口ドアが設けられている。このようなエレベータシステムにおいて、かご室側出入口ドアまたはホール側出入口ドアの一方が全て閉じていない場合には、制御装置により駆動機構を制御し、エレベータのかご室が昇降しないようかご室を運転している。また、かご室側出入口ドアまたはホール側出入口ドアのいずれかの先端部に障害物が接触した場合、または非接触検出手段によりかご室側出入口ドアまたはホール側出入口ドア付近に障害物を検出した場合、障害物が当該出入口ドアにより挟まれることを防止するための手段が設けられている。この場合、閉じようとしている出入口ドアが開くように出入口ドアは制御されている。このことにより、エレベータの出入口ドア付近における安全性を確保している。
さらに、エレベータのかご室が昇降を開始した直後にかご室側出入口ドアの先端部に障害物が挟まれていることを乗客が発見した場合、かご室を一時停止させ、かご室が着床レベルに到達するまでかご室を運転方向を反転させて運転し、着床レベルに到達したかご室を停止させ、出入口ドアを開けるエレベータ緊急停止装置が開示されている(例えば特許文献1参照)。
特開2005−206339号公報
しかしながら、エレベータのかご室が着床レベルで停止し、かご室側出入口ドアおよびホール側出入口ドアが開いている状態において、何らかのトラブルにより、かご室側出入口ドアおよびホール側出入口ドアが閉まることなくかご室が昇降する事故も生じている。
このような場合、前述したように、従来のエレベータシステムにおいては、通常、かご室側出入口ドアおよびホール側出入口ドアが閉じていない場合には、かご室を昇降させることができないように制御装置により駆動機構を制御しているが、何らかのトラブルによりかご室側出入口ドアおよびホール側出入口ドアが閉まることなく、かご室が昇降する不測の事態までは考慮されていないのが実情である。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、エレベータホールにエレベータのかご室が停止し、ホール側出入口ドアおよびかご室側出入口ドアが開いた状態において、不測の事態によりかご室が昇降した場合においても、かご室の昇降を確実に停止することができるエレベータシステムを提供することを目的とする。
本発明は、複数階のエレベータホール毎に停止自在のエレベータのかご室と、このかご室を駆動する駆動機構と、各エレベータホールに設置され、ホール側出入口ドアを保持するホール側ドア枠上方に、垂直方向に摺動自在に設けられたホール側ドア枠ケースと、ホール側ドア枠ケースの上方に設けられ、ホール側ドア枠ケースが上方に移動したことを検出するホール側接触検出手段と、ホール側接触検出手段からの信号に基づいて駆動機構を制御する制御装置と、を備えたことを特徴とするエレベータシステムである。
本発明は、複数階のエレベータホール毎に停止自在のエレベータのかご室と、このかご室を駆動する駆動機構と、かご室側に設置され、かご室側出入口ドアを保持するかご室側ドア枠上方に、垂直方向に摺動自在に設けられたかご室側ドア枠ケースと、かご室側ドア枠ケースの上方に設けられ、かご室側ドア枠ケースがかご室に対して上方に移動したことを検出するかご室側接触検出手段と、かご室側接触検出手段からの信号に基づいて駆動機構を制御する制御装置と、を備えたことを特徴とするエレベータシステムである。
本発明は、ホール側接触検出手段が、ホール側ドア枠ケースが上方へ移動したことを検出した場合、制御装置は、ホール側接触検出手段からの信号に基づいて、エレベータのかご室を停止させ、かご室が停止した後にかご室が着床レベルに到達するまでかご室を運転方向を反転させて運転するよう駆動機構を制御することを特徴とするエレベータシステムである。
本発明は、かご室側接触検出手段が、かご室側ドア枠ケースがかご室に対して上方へ移動したことを検出した場合、制御装置は、かご室側接触検出手段からの信号に基づいて、エレベータのかご室を停止させ、かご室が停止した後にかご室が着床レベルに到達するまでかご室を運転方向を反転させて運転するよう駆動機構を制御することを特徴とするエレベータシステムである。
本発明は、制御装置は、ホール側出入口ドアが全閉の状態において、ホール側接触検出手段が、ホール側ドア枠ケースが上方へ移動したことを検出した場合、ホール側接触検出手段から発せられる信号と無関係に駆動機構を制御することを特徴とするエレベータシステムである。
本発明は、制御装置は、かご室側出入口ドアが全閉の状態において、かご室側接触検出手段が、かご室側ドア枠ケースがかご室に対して上方へ移動したことを検出した場合、かご室側接触検出手段から発せられる信号と無関係に駆動機構を制御することを特徴とするエレベータシステムである。
本発明は、制御装置に音声報知手段が接続され、制御装置は、ホール側接触検出手段またはかご室側接触検出手段からの信号に基づいて音声報知手段からエレベータ出入口で異常事態が発生していることを報知することを特徴とするエレベータシステムである。
本発明は、制御装置に表示手段が接続され、制御装置は、ホール側接触検出手段またはかご室側接触検出手段からの信号に基づいて表示手段によりエレベータ出入口で異常事態が発生していることを報知することを特徴とするエレベータシステムである。
本発明によれば、エレベータのかご室がエレベータホールに停止した後、ホール側出入口ドアおよびかご室側出入口ドアが開いているにもかかわらず、不測の事態によりかご室が昇降し、エレベータホールとかご室との間に何らかの障害物が挟まった場合、この障害物によってホール側ドア枠ケースまたはかご室側ドア枠ケースが上昇する。このときホール側ドア枠ケースまたはかご室側ドア枠ケースの上昇が、ホール側ドア枠に設けられたホール側接触検出手段またはかご室側ドア枠に設けられたかご室側接触検出手段により各々検出され、ホール側接触検出手段またはかご室側接触検出手段からの信号に基づいて、制御装置が駆動機構を制御してかご室を停止させることができる。このため、エレベータシステムの安全性をより一層向上させることができる。
発明の実施の形態
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。ここで、図1乃至図9は、本発明におけるエレベータシステムを示す図である。このうち図1は、本発明におけるエレベータシステムの全体構成を示す断面図であり、図2は、本発明におけるエレベータシステムのエレベータホール側から見たホール側出入口ドアを示す正面図であり、図3は、本発明におけるエレベータシステムのかご室内側から見たかご室側出入口ドアを示す正面図である。また、図4は(a)は、本発明におけるエレベータシステムのエレベータホール側から見たホール側ドア枠ケースの内部構成において、ホール側接触検出手段がOFF状態を示す断面図であり、図4(b)は、本発明におけるエレベータシステムのエレベータホール側から見たホール側ドア枠ケースの内部構成において、ホール側接触検出手段がON状態を示す断面図である。また、図5は、本発明におけるエレベータシステムのホール側ドア枠ケースおよびかご室側ドア枠ケースの内部構成を示す拡大断面図であり、図6は、本発明におけるエレベータシステムのホール側接触検出手段が、障害物と当接してホール側ドア枠ケースが上方へ移動していることを検出している状態を示す断面図であり、図7は、本発明におけるエレベータシステムのかご室側接触検出手段が、障害物と当接してかご室側ドア枠ケースがかご室に対して上方へ移動していることを検出している状態を示す断面図である。さらに、図8は、本発明におけるエレベータシステムの制御装置が駆動機構等を制御するための処理方法を示すフロー図であり、図9は、本発明におけるエレベータシステムの警報手段を示すブロック図である。
まず、図1により、エレベータシステムの全体構成について説明する。図1に示すように、エレベータシステム1は、エレベータのかご室9とエレベータホール2との間における安全性をより一層向上させるためのものである。
図1に示すように、エレベータシステムは、複数階のエレベータホール2毎に停止自在のエレベータのかご室9と、このかご室9にロープ9bを介して連結されるとともにかご室9を駆動する駆動機構9aとを備えている。また、かご室9は駆動機構9aにより駆動され、ガイドレール9cに沿って昇降路9d内を昇降するようになっている。更に駆動機構9aは後述する制御装置20により制御される。各エレベータホール2は、ホール床8と、ホール側ドア枠4と、ホール側ドア枠4により保持されたホール側出入口ドア3とを有している。また、ホール側出入口ドア3を保持するホール側ドア枠4上方に、垂直方向に摺動自在なホール側ドア枠ケース5が設けられている。さらに、ホール側ドア枠4のうち、ホール側ドア枠ケース5の上方には、ホール側ドア枠ケース5が上方に移動したことを検出するホール側接触検出手段7が設けられている。
また、図1および図5に示すように、ホール側ドア枠ケース5の内部に、ホール側ばね6の下端が連結され、ホール側ばね6の上端はホール側ドア枠4上方側に連結されている。このことにより、通常運転時には、ホール側ばね6のばね力とホール側ドア枠ケース5の自重とにより、ホール側ドア枠ケース5は、ホール側接触検出手段7に当接することなく、下方側へ押し下げられている。この場合、ホール側接触検出手段7は、検出信号を発していない状態(OFF状態)となっている。他方、ホール側ドア枠ケース5が上方へ移動することにより、ホール側接触検出手段7と当接する場合には、ホール側接触検出手段7は検出信号を発する状態(ON状態)となる。
また、図2に示すように、ホール側ドア枠ケース5は、ホール側ドア枠4の略全幅に渡って設けられている。また、図4(a)に示すように、ホール側接触検出手段7およびホール側ばね6は、ホール側ドア枠ケース5の長手方向にわたって、複数箇所にそれぞれ設けられている。
また、図1に示すように、かご室9は、かご室床15と、かご室側ドア枠11と、かご室側ドア枠11により保持されたかご室側出入口ドア10とを有している。また、かご室側出入口ドア10を保持するかご室側ドア枠11上方に、かご室9に対して垂直方向に摺動自在なかご室側ドア枠ケース12が設けられている。さらに、かご室側ドア枠11のうち、かご室側ドア枠ケース12の上方には、かご室側ドア枠ケース12がかご室9に対して上方に移動したことを検出するかご室側接触検出手段14が設けられている。
また、図1および図5に示すように、かご室側ドア枠ケース12の内部に、かご室側ばね13の下端が連結され、かご室側ばね13の上端はかご室側ドア枠11上方側に連結されている。このことにより、通常運転時には、かご室側ばね13のばね力とかご室側ドア枠ケース12の自重とにより、かご室側ドア枠ケース12は、ホール側接触検出手段7に当接することなく、下方側へ押し下げられている。この場合、かご室側接触検出手段14は、検出信号を発していない状態(OFF状態)となっている。他方、かご室側ドア枠ケース12がかご室に対して上方へ移動することにより、かご室側接触検出手段14と当接する場合には、かご室側接触検出手段14は検出信号を発する状態(ON状態)となっている。
また、図3に示すように、かご室側ドア枠ケース12は、かご室9の略全幅に渡って設けられている。また、図示しないが、図4(a)に示すホール側ばね6およびホール側接触検出手段7と同様に、かご室側ばね13およびかご室側接触検出手段14は、かご室側ドア枠ケース12の長手方向にわたって、複数箇所にそれぞれ設けられている。
また、図1および図9に示すように、ホール側接触検出手段7に、ホール側接触検出手段7からの信号に基づいて駆動機構9aを制御する制御装置20が連結されている。この制御装置20は、かご室側接触検出手段14にも連結され、かご室側接触検出手段14からの信号に基づいて駆動機構9aを制御するようになっている。
また、図9に示すように、制御装置20に、ホール側接触検出手段7またはかご室側接触検出手段14からの信号に基づいてエレベータ出入口で異常事態が発生していることを報知する音声報知手段21が接続されている。音声報知手段21は、制御装置20に連結される音声合成アナウンス手段22と、音声合成アナウンス手段22に連結され、音声を報知するスピーカ23とを含んでいる。
また、図9に示すように、制御装置20に、ホール側接触検出手段7またはかご室側接触検出手段14からの信号に基づいてエレベータ出入口で異常事態が発生していることを報知する表示手段24が接続されている。表示手段24は、制御装置20に連結される警報表示手段25と、警報表示手段25に連結される表示灯26とを含んでいる。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
通常時、図1に示すように、制御装置20により駆動機構9aが制御され、この駆動機構9aによりロープ9bを介してかご室9は、昇降路9d内でガイドレール9cに沿って昇降し、所定の階のエレベータホール2毎に停止する。エレベータホール2にかご室9が停止した後、制御装置20によって駆動されるドア機構(図示せず)により、ホール側出入口ドア3およびかご室側出入口ドア10が開く。その後、ホール側出入口ドア3およびかご室側出入口ドア10が開く間に、乗客はエレベータホール2からかご室9へ乗り込み、あるいは乗客はかご室9からエレベータホール2へ降りる。
乗客がかご室9へ乗り込み、あるいはかご室9から降りた後、ホール側出入口ドア3およびかご室側出入口ドア10が安全に閉められる。その後、かご室9は、次に停止する階のエレベータホール2に向けて、かご室9を駆動する駆動機構9aにより昇降する。
ところで、かご室9がエレベータホール2に停止し、ホール側出入口ドア3およびかご室側出入口ドア10が開いている間、不測の事態により、ホール側出入口ドア3およびかご室側出入口ドア10が閉められることなく、かご室9が駆動機構9aにより昇降を始めることが考えられる。このような不測の事態において、エレベータシステム1の制御装置20は、かご室9を安全に運転するために、図8に示すようなフロー図にしたがって、駆動機構9aを制御する。
まず、図8に示すように、ステップS1において、エレベータ1のかご室9が各エレベータホール2間で昇降している場合、制御装置20は、ホール側接触検出手段7およびかご室側接触検出手段14がON状態またはOFF状態にあることとは無関係に駆動機構9aを制御する(ステップS2a)。
また、ステップS1において、エレベータ1のかご室9が各エレベータホール2間で昇降していない場合、制御装置20は、次のステップS2に進む。
次に、ステップS2おいて、かご室9が着床レベルで停止し、かつホール側出入口ドア3またはかご室側出入口ドア10が閉じている場合、制御装置20は、ホール側接触検出手段7およびかご室側接触検出手段14がON状態またはOFF状態にあることとは無関係に駆動機構9aを制御する。ここで、着床レベルとは、かご室9のかご室床15と、エレベータホール2のホール床8とが、略同一の高さにある状態をいう。
この場合、制御装置20は、ホール側出入口ドア4が全閉の状態において、ホール側接触検出手段7が、ホール側ドア枠ケース5が上方へ移動したことを検出しても、ホール側ドア枠ケース5はエレベータホール2とかご室9との間に障害物16が挟まった状態でないと判断して、ホール側接触検出手段7から発せられる信号と無関係に駆動機構9aを制御する(ステップS2a)。この場合、ホール側ドア枠ケース5は乗客により誤って上方へ移動したものと考えられる。
同様に、制御装置20は、かご室側出入口ドア10が全閉の状態において、かご室側接触検出手段14が、かご室側ドア枠ケース12がかご室に対して上方へ移動したことを検出してもかご室側ドア枠ケース12はエレベータホール2とかご室9との間に障害物16が挟まった状態でないと判断して、かご室側接触検出手段14から発せられる信号と無関係に駆動機構9aを制御する。この場合、かご室側ドア枠ケース12は乗客により誤って上方へ移動したものと考えられる。
また、ステップS2において、かご室9が着床レベルで停止し、かつホール側出入口ドア3およびかご室側出入口ドア10が開いている場合、乗客がかご室9へ乗り込みあるいは乗客はかご室9から降り(ステップS3)、制御装置20は、次のステップS4に進む。
次に、ステップS4において、ホール側接触検出手段7が、ホール側ドア枠ケース5が上方へ移動したことを検出することなく、かつかご室側接触検出手段14が、かご室側ドア枠ケース12がかご室に対して上方へ移動したことを検出しない場合、制御装置20はステップS2に戻り、制御装置20は通常運転を行うよう駆動機構9aを制御する。
また、ステップS4において、ホール側接触検出手段7が、ホール側ドア枠ケース5が上方へ移動したことを検出した場合(ON状態)、または、かご室側接触検出手段14が、かご室側ドア枠ケース12がかご室に対して上方へ移動したことを検出した場合(ON状態)、制御装置20は、次のステップS5に進む。
次に、ステップS5において、かご室9が着床レベルで停止している場合、制御装置20はステップS2に戻り、制御装置20は通常運転を行うよう駆動機構9aを制御する。
また、ステップS5において、かご室9が着床レベルで停止していない場合、制御装置20は、エレベータホール2とかご室9との間に以下のような状態が発生していると判断して次のステップS6に進む。
すなわち、かご室9が着床レベルで停止することなく上昇している場合、まず、図6に示すように、エレベータホール2のホール床8とかご室9のかご室床15との間の障害物16は、ホール床8から離れ、かご室9と共に上昇していく。次に、かご室9と共に上昇していた障害物16の上面が、ホール側ばね6によるばね力およびその自重により下方側へ押し下げられていたホール側ドア枠ケース5に当接する。次に、かご室9と共に障害物16がさらに上昇することにより、障害物16に当接するホール側ドア枠ケース5は、ホール側ばね6によるばね力およびその自重に対抗して、ホール側接触検出手段7側へ向けて上方に移動していく。その後、かご室および障害物16と共に上昇しているホール側ドア枠ケース5が、ホール側接触検出手段7に当接する。このことにより、ホール側接触検出手段7は、ホール側ドア枠ケース5が上方へ移動したことを検出する。
あるいは、かご室9が着床レベルで停止することなく下降運転をしている場合、まず、図7に示すように、エレベータホール2のホール床8とかご室9のかご室床15との間の障害物16は、かご室床15から離れ、ホール床8に残されて静止する。次に、かご室9と共にかご室側ドア枠ケース12がさらに下降することにより、ホール床8に残されて静止している障害物16の上面が、かご室側ばね13によるばね力およびその自重により下方側へ押し下げられていたかご室側ドア枠ケース12に当接する。この場合、かご室9と共に下降していたかご室側ドア枠ケース12は、ホール床8に残されて静止している障害物16に当接することにより静止する。次に、かご室9側に設けられたかご室側接触検出手段14がかご室9と共にさらに下降することにより、かご室接触検出手段14は、かご室側ばね13によるばね力に対抗して、静止しているかご室側ドア枠ケース12側へ下降していく。すなわち、静止しているかご室側ドア枠ケース12は、かご室側ばね13によるばね力に対抗して、かご室側接触検出手段14側へ向けてかご室に対して上方に移動していく。その後、障害物16に当接して静止しているかご室側ドア枠ケース12が、かご室9と共に下降しているホール側接触検出手段7に当接する。このことにより、かご室側接触検出手段14は、かご室側ドア枠ケース12がかご室に対して上方へ移動したことを検出する。
制御装置20は、ステップS6において、上述のような状態がエレベータホール2とかご室9との間で発生していると判断して、かご室9を一時停止させるよう駆動機構9aを制御する。同時に、制御装置20は、音声報知手段21からエレベータ出入口で異常事態が発生していることを報知させると共に、表示手段24によりエレベータ出入口で異常事態が発生していることを報知させる。
この場合、まず、ホール側接触検出手段7またはかご室側接触検出手段14から発せられた信号を受けた制御装置20は、この信号に基づいて、エレベータ1のかご室9を停止させるよう駆動機構9aを制御する。
同時に、制御装置20は、エレベータ出入口で異常事態が発生していることを報知させるように音声報知手段21を制御する。すなわち、制御装置20は、音声合成アナウンス手段22を介して接続されたスピーカ23に対して、エレベータ出入口で異常事態が発生していることを報知するための音声を出力させる。このことにより、この音声を聴いた警備員等は、エレベータ出入口で異常事態が発生していることを認識することができる。
また、制御装置20は、警報表示手段25を介して接続された表示灯26に対して、エレベータ出入口で異常事態が発生していることを報知するための表示をさせる。このことにより、この表示を見た警備員等は、エレベータ出入口で異常事態が発生していることを認識することができる。
次に、ステップS7において、制御装置20は、停止したかご室9が着床レベルに到達するまでかご室9を運転方向を反転させて運転するよう駆動機構9aを制御する。
その後、ステップS8において、制御装置20は、着床レベルまで到達したかご室9を着床レベルで停止させる。
このように、本実施の形態によれば、エレベータのかご室9がエレベータホール2に停止した後、ホール側出入口ドア3およびかご室側出入口ドア10が開いているにもかかわらず、不測の事態によりかご室9が昇降し、エレベータホール2とかご室9との間に何らかの障害物16が挟まった場合、この障害物16によってホール側ドア枠ケース5またはかご室側ドア枠ケース12が上昇する。このときホール側ドア枠ケース5またはかご室側ドア枠ケース12の上昇が、ホール側ドア枠4に設けられたホール側接触検出手段7またはかご室側ドア枠11に設けられたかご室側接触検出手段14により各々検出され、ホール側接触検出手段7またはかご室側接触検出手段14からの信号に基づいて、制御装置20が駆動機構9aを制御してかご室9を停止させることができる。このため、エレベータシステム1の安全性をより一層向上させることができる。
本発明の変形例
次に、本発明によるエレベータシステムの変形例について説明する。
上記変形例において、図1に示すホール側接触検出手段7およびかご室側接触検出手段14で用いた機械的な接触検出手段の代わりに、例えば、光センサ等のような非接触検出手段を、ホール側ドア枠4上方、およびかご室側ドア枠11上方に各々設けても良い。
本変形例によれば、ホール側ドア枠4上方にホール側非接触検出手段が設けられ、かご室側ドア枠11上方にかご室側非接触検出手段が設けられている。このことにより、エレベータホール2のホール床8とかご室9のかご室床15との間の障害物16を感知することができる(図6および図7参照)。また、ホール側非接触検出手段およびかご室側非接触検出手段は、制御装置20に各々接続している。このことにより(図9参照)、かご室9を駆動する駆動機構9aを制御すると共に、警備員等にエレベータ出入口で異常事態が発生していることを認識させるために、音声を出力させることおよび表示をさせることができる。
このように、本実施の形態によれば、エレベータのかご室9がエレベータホール2に停止した後、ホール側出入口ドア3およびかご室側出入口ドア10が開いているにもかかわらず、不測の事態によりかご室9が昇降し、エレベータホール2とかご室9との間に何らかの障害物16が挟まった場合、障害物16が挟まったことが、ホール側ドア枠4に設けられたホール側非接触検出手段またはかご室側ドア枠11に設けられたかご室側非接触検出手段により各々検出される。このことにより、ホール側非接触検出手段またはかご室側非接触検出手段からの信号に基づいて、制御装置20が駆動機構9aを制御してかご室9を停止させることができる。このため、エレベータシステム1の安全性をより一層向上させることができる。
図1は、本発明におけるエレベータシステムの全体構成を示す断面図。 図2は、本発明におけるエレベータシステムのエレベータホール側から見たホール側出入口ドアを示す正面図。 図3は、本発明におけるエレベータシステムのかご室内側から見たかご室側出入口ドアを示す正面図。 図4(a)は、本発明におけるエレベータシステムのエレベータホール側から見たホール側ドア枠ケースの内部構成において、ホール側接触検出手段がOFF状態を示す断面図、図4(b)は、本発明におけるエレベータシステムのエレベータホール側から見たホール側ドア枠ケースの内部構成において、ホール側接触検出手段がON状態を示す断面図。 図5は、本発明におけるエレベータシステムのホール側ドア枠ケースおよびかご室側ドア枠ケースの内部構成を示す拡大断面図。 図6は、本発明におけるエレベータシステムのホール側接触検出手段が、障害物と当接してホール側ドア枠ケースが上方へ移動していることを検出している状態を示す断面図。 図7は、本発明におけるエレベータシステムのかご室側接触検出手段が、障害物と当接してかご室側ドア枠ケースがかご室に対して上方へ移動していることを検出している状態を示す断面図。 図8は、本発明におけるエレベータシステムの制御装置が駆動機構等を制御するための処理方法を示すフロー図。 図9は、本発明におけるエレベータシステムの警報手段を示すブロック図。
符号の説明
1 エレベータシステム
2 エレベータホール
3 ホール側出入口ドア
4 ホール側ドア枠
5 ホール側ドア枠ケース
6 ホール側ばね
7 ホール側接触検出手段
8 ホール床
9 かご室
9a 駆動機構
9b ロープ
9c ガイドレール
9d 昇降路
10 かご室側出入口ドア
11 かご室側ドア枠
12 かご室側ドア枠ケース
13 かご室側ばね
14 かご室側接触検出手段
15 かご室床
16 障害物
20 制御装置
21 音声報知手段
22 音声合成アナウンス手段
23 スピーカ
24 表示手段
25 警報表示手段
26 表示灯

Claims (8)

  1. 複数階のエレベータホール毎に停止自在のエレベータのかご室と、
    このかご室を駆動する駆動機構と、
    各エレベータホールに設置され、ホール側出入口ドアを保持するホール側ドア枠上方に、垂直方向に摺動自在に設けられたホール側ドア枠ケースと、
    ホール側ドア枠ケースの上方に設けられ、ホール側ドア枠ケースが上方に移動したことを検出するホール側接触検出手段と、
    ホール側接触検出手段からの信号に基づいて駆動機構を制御する制御装置と、を備えたことを特徴とするエレベータシステム。
  2. 複数階のエレベータホール毎に停止自在のエレベータのかご室と、
    このかご室を駆動する駆動機構と、
    かご室側に設置され、かご室側出入口ドアを保持するかご室側ドア枠上方に、垂直方向に摺動自在に設けられたかご室側ドア枠ケースと、
    かご室側ドア枠ケースの上方に設けられ、かご室側ドア枠ケースがかご室に対して上方に移動したことを検出するかご室側接触検出手段と、
    かご室側接触検出手段からの信号に基づいて駆動機構を制御する制御装置と、を備えたことを特徴とするエレベータシステム。
  3. ホール側接触検出手段が、ホール側ドア枠ケースが上方へ移動したことを検出した場合、制御装置は、ホール側接触検出手段からの信号に基づいて、エレベータのかご室を停止させ、かご室が停止した後にかご室が着床レベルに到達するまでかご室を運転方向を反転させて運転するよう駆動機構を制御することを特徴とする請求項1に記載のエレベータシステム。
  4. かご室側接触検出手段が、かご室側ドア枠ケースがかご室に対して上方へ移動したことを検出した場合、制御装置は、かご室側接触検出手段からの信号に基づいて、エレベータのかご室を停止させ、かご室が停止した後にかご室が着床レベルに到達するまでかご室を運転方向を反転させて運転するよう駆動機構を制御することを特徴とする請求項2に記載のエレベータシステム。
  5. 制御装置は、ホール側出入口ドアが全閉の状態において、ホール側接触検出手段が、ホール側ドア枠ケースが上方へ移動したことを検出した場合、ホール側接触検出手段から発せられる信号と無関係に駆動機構を制御することを特徴とする請求項1または3に記載のエレベータシステム。
  6. 制御装置は、かご室側出入口ドアが全閉の状態において、かご室側接触検出手段が、かご室側ドア枠ケースがかご室に対して上方へ移動したことを検出した場合、かご室側接触検出手段から発せられる信号と無関係に駆動機構を制御することを特徴とする請求項2または4に記載のエレベータシステム。
  7. 制御装置に音声報知手段が接続され、制御装置は、ホール側接触検出手段またはかご室側接触検出手段からの信号に基づいて音声報知手段からエレベータ出入口で異常事態が発生していることを報知することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のエレベータシステム。
  8. 制御装置に表示手段が接続され、制御装置は、ホール側接触検出手段またはかご室側接触検出手段からの信号に基づいて表示手段によりエレベータ出入口で異常事態が発生していることを報知することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のエレベータシステム。
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