JP2009039447A - 電磁波低減機器およびマッサージ機、カミソリ機。 - Google Patents
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Abstract
人間生活のあらゆる場面で人体に接する形で電磁動力を用いる電気機器が使用されており、人々はそれらの電磁動力から出る電磁波によって健康被害を受けている可能性があったが、これを回避する有効な手段がなかった。
【解決手段】
本発明では従来の電磁動力に代えて、流体駆動の動力発生装置で作用部を作動させ、前記流体駆動の動力発生装置にエネルギを与える電動流体エネルギ発生装置を人体から一定の距離離す構成とすることで、電磁波の影響を押さえる。これによって、電磁波低減機器を用いる使用者は、健康被害を心配することなく安全に作業を行える。
【選択図】図1
Description
また世界保健機関は超低周波域の電磁波が健康に被害を与えることを公的に認ている訳だが、高周波域が安全であるとはいえず、携帯電話などの悪影響が指摘されるなど電磁波の健康被害が、大いに心配される状況にある。
そしてこのような被害を防ぐ目的で、外国では既に電磁波環境に規制値を設けている例がある。たとえばスウェーデンではパソコンのディスプレイから30cmの位置で2ミリがウス以下という規制値があり、アメリカの全米放射線防護委員会も2ミリがウス以上の地域に託児所、幼稚園、学校、遊び場などの建設禁止の勧告案を公表している。
このような構成において、圧縮空気をタンク部にためないで、空気加圧部から調整部をへて作用部に流す構成も可能であることは言うまでもない。
電磁波低減ヒゲソリ機6が圧縮空気で駆動される場合、電気ヒゲソリ機と異なり、電気ヒゲソリ機に用いられる電気モータあるいは電磁石よりの電磁波発生がなく、肌に密着させて使っても使用者が電磁波の悪影響を受けることはない。また電気ヒゲソリ機には直流電動機が使われているが、整流子、ブラシなどの存在で、故障しやすく騒音や電磁波も多く発生する欠点がある。動力源にエアモータを使う場合は故障しにくく小型、軽量にできる点やより高速回転が可能、電気モータのような発熱がないなどの利点もある。使用圧縮空気の圧力は0.1〜0.6Mpa程度である。
電気ヒゲソリ機の場合には、電気モータにより羽根を回転させ吸引力を作る場合があるが、電気モータに内刃の回転以外の作業をさせることになるために、回転力が低下したり、あるいは電気モータの回転数がそれほど高くないために、十分な吸引力を持たない欠点があった。しかし実施例1では、圧縮空気が空気駆動部15で作業をした後の排気を利用しているために、回転力に影響を与えることもなく、また排出空気でも十分な空気速度を確保できるので、吸引力も強さを確保できる。
また本実施例は吸引部13の吸引力を空気駆動部15の排気を用いた例を示しているが、さらに吸引力が求められるときには、圧縮空気の一部を直接ノズル部に導いて強い吸引力を実現することができる。このように圧縮空気でヒゲソリ機を駆動する場合には、刈りとられたヒゲの飛散防止が強力にできるという利点がある。
また流体として空気以外のものでも駆動可能であり、油、水などを使うことも可能であるが、その場合には戻りの回路を設けて、循環使用の形態にすることが必要となる。これもヒゲソリ機以外のものにも適応できる。
このような電気カミソリに代えて、空気圧縮機を用いて空気駆動部によって刃を回転させる電磁波低減カミソリ機の場合、その電磁波がどの程度になるかということであるが、電磁波低減カミソリ機には、電磁波を発生する電磁動力を含めて電気は使われていないので、電磁波の発生の心配はない。ただし空気駆動部15に圧縮空気を送る、電動流体エネルギ発生装置としての空気圧縮機8を構成する電気モータ1からは電磁波が発生する。この空気圧縮機に320ワットの出力を持つミニ・コンプレッサーを用いた場合、その発生電磁波の強さは、10cmで2.5ミリガウス、50cmで0.2ミリガウスという値となる。したがって実施例1の場合では、空気圧縮機8が使用者7の足下から50cm離れていれば、使用者の足下で0.2ミリガウス程度の、頸頭部では0.2ミリガウス以下の電磁波となることが考えられる。なおたとえ、空気圧縮機8が足下近傍にあった場合でも、頸頭部までは50cm以上の距離が確保できるので、その場合でも電磁波の影響は0.2ミリガウス以下となると考えられる。
このように、電気カミソリでは人体に密着して使用することから、電磁波の強さが100ミリガスを超える可能性が高いが、それを本実施例のように空気駆動に代えることで、0.2ミリガウス以下というほとんど電磁波の影響が及ばない状況にすることが可能となる。毎朝使用しても安全なカミソリ機となる。
このような構成にすることによって、人体に有用な作用を及ぼす作用部とそれを動かす動力源の流体駆動の動力発生装置とからなる電磁波低減機器には、電磁動力はなくなり、電磁波の発生を心配する必要はない。また人体に対して悪影響を及ぼす可能性のある電磁動力は電動流体エネルギ発生装置に組み込まれる形になり、作用部とは離れたところに置かれ、人体との距離は確実に大きくなる。
このような構成にすることで、人体に対する電磁動力から発生するの電磁波の影響は、その人体との距離を大きくすることで確実に低減できる。先に示したロータリーシェーバーでは、密着状態で100ミリガウスを超えていた電磁波が、10cmの距離では4ミリガウスと急減している。またミニ・コンプレッサーでは、10cmで2.5ミリガウス、50cmで0.2ミリガウスとこれも急激な減少を示している。このように電磁動力における電磁波は距離とともに急激に減少するものであるので、電気機器の電磁動力を遠ざけることを可能とする本実施例に示した構成により、人体に及ぼす電磁波の影響を大きく低減でき、安全を確保できる。
この場合、電磁波は電気モータ1を含む空気圧縮機8から発生するが、タンク部3に隣接した調節部4から剛性のある管路5aが出ていて、剛性管路5aの後にフレキシブル管路5bを経て電磁波低減ヒゲソリ機6につながっている。このため電磁波低減ヒゲソリ機6を用いる使用者7はフレキシブル管路5bにより、電磁波低減ヒゲソリ機6を使用中にはある範囲で自由に動けるが、剛性管路5aには、使用者7の動作範囲を考慮して一定の長さを与えられていて、使用者7は空気圧縮機8に一定の距離以上は近づくことは出来ないので、電磁波低減ヒゲソリ機6を用いる使用者7には電磁波の影響はほとんど及ばない。ただしフレキシブル管路5bの長さは、剛性管路5aの長さより長くなることはない。
このような構成によって従来の電磁動力で駆動される電気ヒゲソリ機の場合には、電磁波にさらされていた電気ヒゲソリ機の使用者は、空気で駆動される電磁波低減ヒゲソリ機6によって、健康被害を心配せず安心してヒゲソリ作業を行うことができるようになる。
なおここで言う管路に剛性部を設けるとは、剛性のある材料で構成される管路を用いる以外に、柔軟性のある管路を剛性のある管路の中を通す、または柔軟性のある管路に剛性のある部材を沿わせるなど、管路を曲げたり折り曲げたりできない状態にしたものをいう。また剛性部は管路部のどの部分に設けてもよい。
この環境基準ではたとえば、現在問題としているのが騒音であれば、環境基準が定められているので、静穏を要する夜間の状態を採用して40デシベルというような基準値を用いればよいことになるが、超低周波の磁界に関しては、世界保健機関が3ミリガウスでは子供に健康被害が発生することを認めていて、各国に基準の設定を勧告しているものの、現時点では日本の環境基準はない状況である。
しかし極めて弱い電磁波が子供の健康に悪影響を及ぼすことが明らかになっている現状を考えれば、現段階で環境条件としてどのような基準を用いるのが妥当かを検討することが求められる。世界保健機関は超低周波の4ミリガウス以上の磁界にさらされる子供は、もっと弱い磁界で暮らす子供に比べ小児白血病にかかる確率が約2倍以上になり、3ミリガウス以上では1.7倍になる可能性を認めているわけであって、電磁波によって健康被害が発生していることを認めている。
また本願発明が対象とするような電気機器は、健康人だけでなく体力のない子供や老人、さらには病気の人や既にガンを発症している人も人体に密着する形で使用する場合もあり、医療の場でも使われることを考えれば、より厳しい環境条件を満たすことが求められる。そこで電磁波に対する健康被害を防ぐ上で、どのような環境条件を用いるのが妥当かという点では、先に示したように世界保健機関の示す数値から言えることは、4ミリガウスから3ミリガウスでは電磁波の影響は低下をしているが、影響があるということである。
したがって3ミリガウス以下の値を採用することが求められる訳で、電磁波対策では積極的な予防処置を講じているスウェーデンでは、パソコンのディスプレイから30cmの位置で2ミリガウス以下という規制値を用いている。またこの値は、アメリカの全米放射線防護委員会も2ミリガウス以上の地域に託児所、幼稚園、学校、遊び場などの建設禁止の勧告案を公表していて、基準として用いている。
このように2ミリガウスという値が、現状では基準として用いられている唯一の値ということが言えるし、この値は世界保健機関が示した3ミリガウス以下という条件をも満たしている。そこで日本の電磁波に関する環境基準が決定されていない段階ではあるが、欧米が採用している2ミリガウスを環境条件として採用することとする。
もし狭い範囲での仮定として、電磁波の強さと小児白血病にかかる確率との間に比例関係があるとして、4ミリガウス、3ミリガウスの小児白血病になる確率から類推すると、2ミリガウスでは1.4倍、1ミリガウスでは1.1倍ということになり、2ミリガウスでは電磁波の影響が残る可能性が高く、1ミリガスではほぼ通常の環境と差がなくなる可能性がある。健康に関する基準はより安全側に設定することが望まれることを考えれば、1ミリガウスを環境条件としてとして採用することが求められる可能性がある。
なお電磁波過敏症の人々は0.3ミリガウス以上で反応するので、0.1ミリガウスを基準とすべきとする研究者もおり、より厳しい環境基準も考慮する必要がある。
なおこの電磁波の規制において、外国での規制は磁界だけでなく、電界での規制も行われており、環境基準でも磁界及び電界での規制となる可能性があるが、その場合にはその両方の基準値を用いることが望まれる。
またそれ以外の方法として、床にシート状のものを貼り付けてあるだけでは、無意識に危険領域に立ち入る可能性があるので歩いていて認識できるように、床表面に通常の床面よりも摩擦の大きい凹凸のあるシート状のものを危険領域に設けて、そこに立ち入れば床面を認識させるような方法や、赤外線などの検知器により立ち入りを検知して、警報音を鳴らしたり、警告を表示するなどの方法もある。
この警告認識部設けることで、電磁波低減ヒゲソリ機6使用者は、電磁波低減ヒゲソリ機6使用時に電磁波の危険性を常に意識することになり、電磁波の悪影響が及ぶ範囲に立ち入らずに、安全に電磁波低減ヒゲソリ機6を使用することが可能となる。また本実施例では、電磁波低減機器を使用する者以外に対しても、電磁波の危険性に対する認識を高める作用を有しているので、電磁波低減機器使用者及びその周囲の人々の安全性も高めることが可能である。
このようにすれば、電磁波低減ヒゲソリ機6の使用者が、電磁波低減機器の使用中に電気モータ1の電磁波の悪影響を受ける可能性のある範囲に立ち入りを防ぐことができるだけでなく、たとえば電磁波に関する認識をもてない乳幼児などに対しては、警告認識部では不十分であるので、距離維持部により危険領域に立ち入れないようにすることができ、電磁波低減機器使用者以外の家族などの安全も守ることが可能となる。
この距離維持部については、本実施例では柵を示したが、この材質は柵を形成できるものであれば金属ばかりでなく木材やプラスチックなど何でも構わない。また本実施例では金網状の柵を示しているが、金網状でなくとも、立ち入り制限を行えるものであれば、どのような形状、構造でもよい。また円形状だけでなく多角形、矩形状でもよく、半球状に流体エネルギ発生装置の上空を蓋う形式でも構わない。
電磁波低減ハンドマッサージ機34の使用者35は、接続具32aに接続されたフレキシブルな管路33aにつながる電磁波低減ハンドマッサージ機34を手に握って、電磁波低減ハンドマッサージ機34を体に押し当ててマッサージを行うが、マッサージの強さの調整は電磁波低減ハンドマッサージ機34に付属するマッサージ強度調整ツマミ36によって行う。電磁波低減ハンドマッサージ機34の作用部の駆動は圧縮空気によるエアモータあるいはエアバイブレータが用いられる。
また電磁波低減ハンドマッサージ機34の使用者35は、電磁波低減扇風機37を使って涼を得ていて、接続具32bにつながるフレキシブルな管路33bによって圧縮空気を供給される電磁波低減扇風機37は起動停止の指示および風量調整、首振り速度の調整などを電磁波低減扇風機37に付属したツマミ38で行う。電磁波低減扇風機37の作用部の駆動源は圧縮空気によるエアモータである。
このように構成されることで、電磁波低減ハンドマッサージ機34の使用者35は、電動流体エネルギ発生装置30から発生する電磁波の影響を受けにくく、安全にマッサージを行い、涼を得ることができる。また電磁波低減ハンドマッサージ機34の使用者35以外の人間にとっても、電磁波の影響を心配する必要がなくなる。
また本実施例では、1台の電動流体エネルギ発生装置によって、各部屋の電磁波低減機器を駆動するものとなっていて、各電磁波低減機器ごとに電動流体エネルギ発生装置を設ける場合に比べれば、コスト的にも安く、また設置場所が人の近づかない場所であることから、電磁波の影響を防ぐばかりでなく、振動、騒音対策なども施しやすい。
ただしこのような構成を実現するには、配管工事も含めて工事を行うことになり、工事の費用が発生する。また電動流体エネルギ発生装置や附属するタンク部もより容量の大きなものを設置することが求められる。さらに1台の電動流体エネルギ発生装置で多くの部屋に流体を配送する場合、流体の圧力や流量が不足することが生じやすくなり、その際には、電動流体エネルギ発生装置を複数代設置することも求められることになる。
この実施例によれば、各部屋には現在の電気コンセントの一部に代わりエネルギを持った流体の取り出し口が配置されることになり、たとえば台所では電磁波低減冷蔵庫や電磁波低フードプロセッサーを使って食事の準備が行われ、洗面所で電磁波低減洗濯機を動かしながら、電磁波低減ヒゲソリ機を安全に使えることになる。
電磁波低減マッサージ機の場合、電源のオン−オフ、マッサージのモードの選択、マッサージの強弱など、細かな制御を必要とするために、作用部としてのもみ玉、振動子、エアバックなどの動作をそれらを駆動するエアモータ、エアバイブレータ、エアバッグなどへの圧縮空気の流量を制御して行うことが求められる。このためには流量の電気的な制御を行うことが必要であるが、電気的な制御装置からは電磁波が発生するために、マッサージ本体にこの制御装置を置くことは望ましくない。このために本実施例のように、エアコンプレッサ52に接続されたタンク部53に隣接して制御ボックス54を設けることになる。
電磁波低減マッサージ機56の使用者57は電磁波低減マッサージ機56に着座して操作盤58を使って、電磁波低減マッサージ機56のマッサージ内容を操作する。操作盤にも電気的な制御を用いることは望ましくないので、機械的な伝達方式であるワイヤ部59を用いて操作盤58の操作によってマッサージ内容を制御ボックス54に伝える。
このような構成によれば、電磁波低減マッサージ機56に着座して電磁波低減マッサージ機56でマッサージを受ける使用者57の接するものには電気的な要素はなく、そこから電磁波が発生する心配はない。また電磁波低減マッサージ機56に動力を与える圧縮空気を生成する空気加圧部52を駆動する電気モータ51および電磁波低減マッサージ機56のマッサージ内容を制御する制御ボックス54から発生する電磁波は、タンク部53に隣接する制御ボックス54から一定の長さを有する剛性のある管路55aによって電磁波低減マッサージ機56に着座する使用者57には影響ない距離となっているために、使用者57は電磁波の影響を心配することなく、マッサージを行うことができる。
電磁波低減マッサージ機56に座ってマッサージを受ける使用者は、操作盤80の操作ツマミ81a,81b,81cによって電磁波低減マッサージ機56の電源のオン−オフ、マッサージのモードの選択、マッサージの強弱などのマッサージ内容を操作ツマミで指示する。操作ツマミ81a,81b,81cの動きは、操作ツマミ81a,81b,81cに接続された信号伝達用ワイヤ82a,82b,82cを通して受信盤84の受信スイッチ83a,83b,83cに伝えられる。
なお操作盤80と受信盤84の間の距離は、信号伝達用ワイヤによる信号のやりとりを可能とするために一定に保たれる必要があり、信号伝達用ワイヤを内蔵した被覆管85(破線表示)が、操作盤80と受信盤84の間をつないで、距離を一定に保つ。
受信スイッチ83a,83b,83cは、操作内容を電気信号に変えて制御部62に伝える。制御部62は操作内容で示されたマッサージの仕様にそったプログラムによって、制御弁61a,61b,61c、61dを信号線63を通して制御する。なお図6では、制御部62、受信部84、信号線63は制御ボックス54の外に書かれているが、実際には制御ボックス54の内部に格納されている。
マッサージ機によって行われるマッサージ内容は、マッサージ機によって様々であるが、ここでは代表的なものとして、もみ玉、振動子、エアバッグについてのみ示す。もみ玉操作部70にあるもみ玉71の駆動は、もみ玉駆動用エアモータ72を制御弁60cの制御をうけ、空気細管60cで運ばれた圧縮空気で動かして行わせる。またもみ玉操作部70はもみ玉移動用のねじ73にそって、もみ玉移動用エアモータ74で上下に移動可能である。
振動子操作部75では振動子駆動用のエアバイブレータ76が制御弁60bの制御をうけ、空気細管60bで運ばれた圧縮空気で駆動される。また足用に設けられたエアバッグ部77では、エアバッグ78が制御弁61aの制御をうけ、空気細管60aで運ばれた圧縮空気で駆動されることになる。なお振動子駆動はエアモータでも行うことができる。
現状の電気式マッサージ機では、体に密着させる形で電磁動力によるマッサージが行われていて、健康を願うための行為が、思わぬ健康被害をもたらしている可能性を否定できないが、本実施例に示す電磁波低減マッサージ機56であれば、マッサージ機本体には電磁動力はいっさい無く、かつ電磁動力の発生源は適切な距離が維持されるものとなっているので、電磁波低減マッサージ機56の使用者は電磁波の影響を受けることなく、これまで通りの多様なマッサージを安心して受けることが可能となる。
本実施例では,電磁波低減マッサージ機56が従来のマッサージ機が電磁動力で得ていたマッサージ機内でのあらゆる動作を、圧縮空気で行うことの概念的な構成を示したものであり、実際のマッサージ機においては作用部の種類や数はさらに多様な内容を持つものであることは言うまでもない。
また実施例6では、マッサージ内容の指示を操作盤で行い、それを機械的な伝達方法で制御部に伝える形式となっている。そのために制御部をマッサージ機本体から大きく離すことは困難である。そこでマッサージ内容をシンプルなものに絞り、電磁波などの影響を除くことを優先するならば、実施例5では制御ボックス54に設けられた電気的な制御弁を機械的な制御弁として、本体に設けることも可能である。この場合には、流量の調整は、制御弁の調整をツマミなどで直接行うことになる。これは実施例4における電磁波低減扇風機などの場合と同じ構成である。
実施例7では、実施例5の場合と同じように各部屋に配置された圧縮空気の接続部にフレキシブルな管路を接続し、そのフレキシブルな管路の先に電磁波低減掃除機につなぐ。そして電磁波低減掃除機本体あるいは掃除機のホースに設けられた操作盤で、掃除の内容に沿った吸引量の選択を行い、圧縮空気によって従来の電気掃除機では電気モータで行っていた送風機の駆動をエアモータで行う。このように構成される電磁波低減掃除機では、電気動力が用いられていないために、掃除を行う本人や周りの人たちにも電気による電磁波の影響を与える心配はない。
また電磁波低減掃除機では電気動力に代わり圧縮空気で送風機を回転させるので、電気モータよりも駆動力を大きくすることが容易であり、そのためにより大きな吸引力を持つ掃除を行うことが可能である。また電気掃除機の場合にはモータの発熱が生じるが、空気駆動では発熱は無い。
そこで電磁波低減コンピュータ、電磁波低減パーソナルコンピュータには、実施例5のように人間のいる場所から離れた場所に設置された電動流体エネルギ発生装置から供給された圧縮空気によって駆動されるエアモータが冷却用ファンを駆動して、空気による冷却を行う。このようにすれば、電磁波低減コンピュータ、電磁波低減パーソナルコンピュータから発生する電磁波が大幅に低減されるので、人体の近くにこれらの電磁波低減コンピュータ、電磁波低減パーソナルコンピュータがあっても、その影響は少なくなるので、より安全なコンピュータ作業が可能となる。
また冷却用ファンを駆動した圧縮空気は、エアモータ駆動後には排気として排出されるが、これらも冷却を進める方向に作用するので、冷却の効果をより強めることになる。電気モータの場合には、電気モータ自体は発熱作用を有するので、この点でも圧縮空気による冷却ファンの駆動は、冷却効果をより高める方向に作用することになる。
X線透視撮影装置はX線を用いて、人体内部の状況を知ることで患者の病気に関する診断を行うものだが、人体を色々な角度からX線透視撮影を行う。この際に患者の体位を変えるために、患者が人体を横たえるベッドは移動をおこなうが、この移動には制御された電気モータが使われている。この電気モータの代わりに、実施例5のように人間のいる場所から離れた場所に設置された電動流体エネルギ発生装置から供給された圧縮空気によってエアモータを動かしてベッドの移動を行う構成の電磁波低減X線透視撮影装置が求められる。
この電磁波低減X線透視撮影装置では、実施例6のようにベッドの移動が制御されることが必要であるので、圧縮空気を蓄えるタンク部に隣接した場所に流量制御用の制御部を置き、撮影指示と併せてベッド移動用のプログラムに沿って流量制御用の制御弁を制御部が制御して、ベッド移動を初期の設定に沿って行う。またX線を人体に供給するX線発射装置の移動を行う場合にも、患者移動と同じ構成で行うことになる。
このような構成の電磁波低減X線透視撮影装置を用いれば、X線自体の有害性に加えて電磁波による別の被害を与えることは軽減されるので、患者も余分な被害を心配しなくても良い。その他CT、MRI、核医学診断装置、放射線治療システムなどにも,実施例9のような対応が求められている。
本発明を人間の家庭、事務所、工場などのあらゆる場面で用いられている電気機器に代えて用いることが、人間の健康を守る上では必要と考えられる。
Claims (6)
- 人体に接して電磁動力で作用部に所用の作業を行わせていた電気機器において、前記作用部の動力源を前記電磁動力に代えて流体駆動の動力発生装置と、前記流体駆動の動力発生装置へ送る流体にエネルギを与える電動流体エネルギ発生装置とから構成することを特徴とした作用部と流体駆動の動力発生装置からなる電磁波低減機器。
- 前記電動流体エネルギ発生装置より発生する電磁波の前記人体における強さが2ミリガウス以下の環境条件を満たすように配置されたことを特徴とする請求項1記載の電磁波低減機器。
- 電磁波を発生する前記電動流体エネルギ発生装置に前記人体が近づかないために、前記電動流体エネルギ発生装置から作用部に流体を送る管路の少なくとも一部に剛性部を設けることを特徴とする請求項1ないし請求項2いずれか1項記載の電磁波低減機器。
- 電磁波を発生する前記電動流体エネルギ発生装置に前記人体が近づかないために、警告認識部を設けることを特徴とする請求項1ないし請求項2いずれか1項記載の電磁波低減機器。
- 請求項1ないし請求項4いずれか1項の構成を有するマッサージ機。
- 請求項1ないし請求項4いずれか1項の構成を有するカミソリ機。
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