JP2009039203A - 血液検査装置 - Google Patents

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毅 西田
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Abstract

【課題】レンズと穿刺部との間に焦点距離を得るのみの空間があり、小型化を妨げていた。
【解決手段】穿刺部25を有する筐体22と、この筐体22内に設けられるとともに穿刺部25に対向して設けられたレーザユニット26と、このレーザユニット26に装着されたレンズ26gと、穿刺部25に装着されるセンサ23と電気的に接続された電気回路部27とを備え、レンズ26gと穿刺部25との間にセンサ23が積層収納されたセンサカートリッジ24が挿入されるとともに、レーザユニット26から放射されたレーザ光26hがセンサカートリッジ24を貫通して皮膚を穿刺するものである。これにより、所期の目的を達成することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、レーザ光で穿刺する血液検査装置に関するものである。
以下、従来のレーザ光で穿刺する血液検査装置について説明する。図13は、従来のレーザ光で穿刺する血液検査装置1の断面図である。
図13において、従来の血液検査装置1は、穿刺部2を有する筐体3と、この筐体3内に設けられるとともに穿刺部2に対向して設けられたレーザユニット4と、このレーザユニット4に装着されたレンズ4aと、穿刺部2に装着される血液センサ(以下センサという)5と電気的に接続される電気回路部6と、穿刺部2に負圧を供給する負圧手段7と、レーザユニット4に高電圧を供給する高電圧発生回路6aと、これらに電源を供給する電池8と、穿刺部2に隣接して設けられるとともにセンサ5が積層収納されたセンサカートリッジ11と、このセンサカートリッジ11に収納されたセンサ5を穿刺部2へ搬送する搬送手段12とで構成されていた。
以上のように構成された血液検査装置1の動作について以下説明する。先ず、搬送手段12を構成するスライダ12aを位置13aから位置13bへスライドする。そうすると、センサカートリッジ11内の一番下に収納されたセンサ5が穿刺部2へ搬送される。
この状態において、血液検査装置1の穿刺部2を患者の指等の皮膚9に当接させる。そして、負圧手段7を動作させて皮膚9を盛り上がらせるとともに、高電圧発生回路6aを起動して高電圧を発生させる。皮膚9が充分盛り上がったところで穿刺ボタンを押下する。この穿刺ボタンの押下により、レーザユニット4からレーザ光4hが発射し皮膚9を穿刺する。
皮膚9の穿刺により皮膚9からは血液10が滲出する。この滲出した血液10はセンサ5内に取り込まれている。そして、センサ5内の試薬と化学反応する。この化学反応の結果は電気回路部6で測定される。そして、その測定結果は表示部に表示される。このようにして、血液検査が終了したらスライダ12aを位置13bから位置13cに移動させる。このスライダ12aの移動により、穿刺部2に位置していたセンサ5は、排出口14から排出されて廃棄される。
ここで、レーザユニット4から放射されるレーザ光4hを皮膚9へ照射させるために、レンズ4aを介して皮膚9に焦点を結んでいる。皮膚9への痛みを軽減するためにレンズ4aの焦点距離を適切に設定する必要がある。この適切な焦点距離を得るために、レンズ4aと穿刺部2との間には、空間15が必要となる。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1、特許文献2が知られている。
特表2004―519302号公報 特表2004―533866号公報
しかしながらこのような従来の血液検査装置1では、適切な焦点距離を得るために、レンズ4aと穿刺部2との間には空間15が必要となる。この空間15を小さくするためには、レンズ4aの焦点距離の短いものを使用することも考えられる。しかし、焦点距離を短くすると穿刺部位に対する衝撃波が増加するため、穿刺部位に大きな痛みを感じる。また、焦点距離をあまりに長くすると放射されたレーザー径を小さく絞ることが出来ない。そのため、焦点距離は適度な程度の長さが必要となる。この適切な焦点距離を得るために、どうしても血液検査装置1が大型化してしまうという問題があった。
本発明は、このような問題を解決したもので、小型化された血液検査装置を提供することを目的としたものである。
この目的を達成するために、本発明の血液検査装置は、レンズと穿刺部との間に血液センサが積層収納されたセンサカートリッジが挿入されるとともに、レーザユニットから放射されたレーザ光が前記センサカートリッジを貫通して皮膚を穿刺するものである。これにより、所期の目的を達成することができる。
以上のように本発明の血液検査装置は、レンズと穿刺部との間に血液センサが積層収納されたセンサカートリッジが挿入されるとともに、レーザユニットから放射されたレーザ光が前記センサカートリッジを貫通して皮膚を穿刺するものであり、レンズと穿刺部との間の空間を活用してセンサカートリッジが挿入されているので、センサカートリッジを収納するための特別の場所を必要としない。従って、その分血液検査装置の小型化を図ることができる。即ち、携帯に便利な血液検査装置を実現することができる。
また、レーザ光はセンサカートリッジを貫通するので、このセンサカートリッジのレーザ光貫通路にレーザ光透過部材を設ければ、蒸散した飛散物でレンズを汚すことはない。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、実施の形態1における血液検査装置21の断面図である。図1において、22は略直方体形状をした筐体であり、この筐体22の一方の角近傍には穿刺部25が形成されている。そして、この穿刺部25に対向してレーザユニット26が装着されている。
レーザユニット26は、発振チューブ26aと、この発振チューブ26aに連結された筒体26bとで構成されている。発振チューブ26a内には、Er:YAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)レーザ結晶26cとフラッシュ光源26d(光源の一例)が格納されている。発振チューブ26aの一方の端には透過率約5%〜15%の部分透過鏡26eが装着されており、他方の端には透過率0〜0.5%という全反射鏡26fが装着されている。部分透過鏡26eの前方の筒体26b内には集光用のレンズ26gが装着されており、このレンズ26gから略15mm〜35mm離れた皮膚9の近傍で、レーザ光26hの焦点を結ぶように設定されている。このように、レンズ26gの焦点距離を略15mm〜35mmとすることで、患者に痛みを感じさせることは少ない。
そして、レンズ26gと穿刺部25との間に、血液センサ(以下、センサという)23が積層収納されたセンサカートリッジ24が挿入されている。従って、レンズ26gと穿刺部25との間の空間を活用してセンサカートリッジ24を挿入しているので、センサカートリッジ24を収納するための特別の場所を必要とせず、その分血液検査装置21の小型化を図ることができる。従って、携帯に便利な血液検査装置21を実現することができる。
またレーザ光26hは、センサ23に設けられた貯留部45(図2,3,4,5参照)を貫通するので、滲出した血液10(図8参照)を無駄にすることなく全を効率よく貯留部45に取り入れることができる。
27は、高電圧発生回路27hを介してレーザユニット26と接続された電気回路部である。また、この電気回路部27は、負圧手段28にも接続されている。この負圧手段28は、穿刺部25に形成された負圧室28aへ負圧を供給するものである。また、電気回路部27は、センサ23に接続されて血液10の性質の測定をするとともに、レーザユニット26の制御と負圧手段28の制御を行うものである。
29は、これらに電源を供給する電池である。30は、穿刺部25に載置されたセンサ23を排出口31から排出する排出手段である。この排出手段30は、スライダ30aと、このスライダ30aを排出口31の反対側へ付勢するバネ30bとで構成されている。従って、穿刺状態では、スライダ30aはバネ30bに付勢されて位置32a(穿刺位置)にある。この位置32aにおいて、スライダ30aにはセンサカートリッジ24に収納された一番下のセンサ23が載置されており、この状態において穿刺される。
穿刺が終わって、スライダ30aをバネ30bに抗して位置32bへ移動させる。するとスライダ30aに載置された穿刺済みのセンサ23は排出口31から排出される。この場合、スライダ30aは、センサ23を穿刺部25から排出口31まで移動するのみであり、移動距離は従来の搬送手段12に用いたスライダ12aの移動距離と比べて短く、小型化された血液検査装置21が実現できる。
図2は、センサカートリッジ24に積層収納されるセンサ23の断面図である。このセンサ23は、第1の基板41と、この基板41の上面に貼り合わされた第2の基板42と、この基板42の上面に貼り合わされた第3の基板43と、この基板43の上面に貼り合わされた第4の基板44とで構成されている。
45は、血液10の貯留部であり、この貯留部45は、基板41の略中央に形成された基板孔41aと、この基板孔41aに対応して基板42に形成された基板孔42aと、基板孔41aに対応して基板43に形成された基板孔43aとが連通して形成されている。また、46は、センサ23の穿刺部25への装着位置を決める位置決め孔であり、センサ23を貫通して設けられている。
44aは、基板43の上面に形成された血液溜まり部であり略長方形状をしている。こ血液溜まり部44aは、貯留部45を充填した残余の血液10が溜まる場所である。この血液溜まり部44aの底面(基板43の上面)には、貯留部45と位置決め孔46と空気孔49とが存在する。
47は、この貯留部45に一方の端が連結された血液10の供給路であり、貯留部45に溜められた血液10を毛細管現象で一気に検出部48へ導く路である。また、この供給路47の他方の端は空気孔49に連結している。貯留部45の容積は0.904μLであり、供給路47の容積は0.144μLとしている。このように少量の血液10で検査可能とし、患者への負担を軽減している。
50は、検出部48上に載置された試薬である。この試薬50は、0.01〜2.0wt%CMC水溶液に、PQQ−GDHを0.1〜5.0U/センサ、フェリシアン化カリウムを10〜200mM、マルチトールを1〜50mM、タウリンを20〜200mM添加して融解させて試薬溶液を調整し、これを基板43に形成された検出電極51,53(図3参照)上に滴下し、乾燥させることで形成したものである。
ここで、基板43の下面には金、白金、パラジウム等を材料として、スパッタリング法或いは蒸着法により導電層を形成し、これをレーザ加工により検出電極51〜55(図3参照)と、この検出電極51〜55から夫々導出された接続電極51a〜55aと識別電極57aが一体的に形成されている。
また、基板41〜44の材質は共にポリエチレンテレフタート(PET)を用いている。材料の共用化を図ることにより、管理コストの低減を図っている。
図3は、センサ23の透視平面図であり、一方の端には、接続電極51a〜55aと、識別電極57aが形成されている。接続電極53aと識別電極57aとの間に、導電体パターンで形成された識別部57が形成されている。
45は、センサ23の略中央に設けられた血液10の貯留部であり、この貯留部45に一方の端が接続された供給路47が検出電極52に向かって設けられている。そして、この供給路47の他方の端は空気孔49に連結している。この供給路47上には、貯留部45から順次接続電極54aに接続された検出電極54と、接続電極55aに接続された検出電極55と、再度接続電極54aに接続された検出電極54と、接続電極53aに接続された検出電極53と、接続電極51aに接続された検出電極51と、再度接続電極53aに接続された検出電極53と、接続電極52aに接続された検出電極52が設けられている。また、検出電極51,53上には、試薬50(図2参照)が載置される。
接続電極53aと識別電極57a間の電気的な導通があるか無いかで、センサ23が穿刺部25へ装着されたか否かを識別することができる。即ち、接続電極53aと識別電極57a間の電気的な導通を検知することにより電気回路部27との接続を検知している。若し電気的な導通がなければ、センサ23が穿刺部25に装着されていない訳である。この場合は、血液検査装置21の表示部40(図9参照)へ警告を表示することができる。
また、識別部57の電気抵抗値を変えることにより、使用する検量線の情報を格納したり、製造情報を格納することが可能となる。従って、これらの情報を用いて、より精密な血液検査を行なうことができる。
図4は、センサ23を上方から見た平面図である。基板44には略長方形の孔が設けられて基板43の上面とで長方形状の血液溜まり部44aを形成している。この血液溜まり部44aの底面には、貯留部45と位置決め孔46と空気孔49が存在する。血液溜まり部44aを形成する土手44bの上面には血液10を拭き取るフェルト材を装着しても良い。
図5は、センサ23を下方から見た斜視図である。このセンサ23は長方形状をした板体で形成されている。この板体の略中央には貯留部45が形成されており、一方の端には接続電極51a〜55aと識別電極57aが形成されている。また、他方の端近傍には位置決め孔46が形成されている。この位置決め孔46は、貯留部45側が狭まった台形をしている。
図6は、センサ23が積層収納されたセンサカートリッジ24と、その近傍の断面図である。図6において、24aはセンサカートリッジ24の本体であり、その下方には蓋24bが被せられている。血液検査装置21への装着時には、この蓋24bを外した後装着する。
また、本体24aの上面24cは、波長2.94μmのYAGレーザ光を通過させる部材(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリイミド等)で形成されている。また、この上面24cには、負圧を加えるための孔24dが6個(図7参照)設けられている。
この本体24a内には積層収納されたセンサ23を所定の方向(図6においては、下方向)へ押圧する押圧材24eが摺動可能に設けられている。この押圧材24eの略中央には、センサ23の貯留部45に対応した孔24fが形成されている。また、センサ23の位置決め孔46に対応して孔24gが形成されている。従って、負圧手段28からは負圧が、上面24cに設けられた孔24d、押圧材24eに設けられた24fを介して前記センサ23の貯留部45と、前記孔24d、24gを介してセンサ23の位置決め孔46へ導かれる。
押圧材24eの両端は、枠材58bが当接するようになっており、この枠材58bは、筐体22に一方の端が固定されたバネ58aで下方へ押圧されている。従って、この枠材58bで押圧材24eを下方に付勢する。
図7は、センサカートリッジ24を上方から見た平面図である。図7において、センサカートリッジ24の上面24cには、負圧手段28に連結される孔24dが設けられている。孔24dは1又は2以上設けることが出来るが、今回は6個設けた例を示しているが、6個に限らなくても良い。また、上面24cの下方には、押圧材24eが設けられているが、上面24cと押圧材24eの間には、負圧のための空間を有している。(図6参照)
また、上面24cは、前述の通り、YAGレーザ光を透過させる部材で形成され、且つ、色も透明又は半透明色を有している。
図8は、血液検査装置21を用いた測定動作実施時の要部断面図である。図8において、穿刺部25には負圧室28aが形成されており、この負圧室28aはスライダ30aに形成された穿刺孔30cと、前記センサ23に設けられた貯留部45と前記センサカートリッジ24に内蔵された前記押圧剤24eに設けられた孔24f、24gと前記センサカートリッジ24の上面24cに設けられた孔24d(図6参照)を介して負圧手段28に連結されている。また、負圧室28aはスライダ30aに形成された位置決め凸部30dの中央に形成された負圧孔30eと、位置決め孔46と、前記押圧材24eに設けられた孔24f、24gと、前記センサカートリッジ本体24aの上面24cに設けられた孔24dを介しても負圧手段28に連結されている。
負圧室28aの外周を形成する凸部には皮膚検知センサ28bが設けられており、この皮膚検知センサ28bは電気回路部27と接続されている。61(61a〜61f)は、スライダ30aに設けられたコネクタであり、センサ23に形成された接続電極51a〜55a、識別電極57a(図2参照)対応して設けられている。そして、接続電極51a〜55a、識別電極57aの信号はコネクタ61(61a〜61f)に導かれ、このコネクタ61からは更に筐体22bに形成されたコネクタ62(62a〜62f)を介して電気回路部27へ導かれる。センサ23の位置決めは、位置決め孔46とスライダ30aに形成された位置決め凸部30dとが嵌合して位置決めされている。
以上のように構成された血液検査装置21を用いて、穿刺部25を皮膚9に当接させる。そして穿刺ボタン26j(図9参照)を押下する。すると、図1に示すフラッシュ光源26dが発光する。このフラッシュ光源26dから放射された光は、Er:YAGレーザ結晶26c内に入り、ここで、全反射鏡26fとYAGレーザ結晶26cと部分透過鏡26eの間を反射して共振するとともに増幅される。この増幅されたレーザ光の一部は誘導放出により部分透過鏡26eを通過する(図1参照)。この部分透過鏡26eを通過したレーザ光26hは、レンズ26g(図1参照)と、センサカートリッジ24のレーザ光透過部材で出来ている上面24c(図6参照)と、押圧材24eの孔24fと、センサ23に設けられた貯留部45を一直線上に貫通して皮膚9を穿刺する。皮膚9が穿刺されると、この皮膚9からは血液10が滲出し、貯留部45内には血液滴10aが形成される。この血液滴10aは前記貯留部からセンサ23内に形成された供給路を経由して毛細管現象により導入され、センサ23の検出部48(図2参照)に取り込まれ、試薬50と反応する。試薬50と反応した結果は電気信号となり、前記センサ23から血液検査装置21に設けられたコネクタ61,62を介して電気回路部27へ伝達される。そして、この電気回路部27で血糖値が測定される。
なお、レーザ光26hは、レンズ26gにより皮膚9の表面近傍内部の表面下で焦点を結ぶ。穿刺する際の焦点の深さは、皮膚9の表面から0.1mm〜1.5mm内部に入った位置が適しており、本実施の形態では0.5mmとしている。
本実施の形態では、患者の皮膚9へ非接触で穿刺できるレーザユニット26を用いているので、衛生的である。また、可動部品は無く故障も少なくなる。なお、このレーザ光26hでの穿刺電圧は、約300〜400Vとしている。従って、患者に与える苦痛は少ない。
図9は、電気回路部27とその近傍のブロック図である。図9において、センサ23の接続電極51a〜55a、(図2参照)は、コネクタ61(61a〜61e)とコネクタ62(62a〜62e)を介して切換回路27aに接続されている。この切換回路27aの出力は、電流/電圧変換器27bの入力に接続されている。そして、その出力はアナログ/デジタル変換器(以後、A/D変換器という)27cを介して演算部27dの入力に接続されている。この演算部27dの出力は、液晶で形成された表示部40と通信部27eに接続されている。また、切換回路27aには基準電圧源27fが接続されている。なお、この基準電圧源27fはグランド電位であっても良い。
27gは制御部であり、この制御部27gの出力は、レーザユニット26に接続された高電圧発生回路27hと、切換回路27aの制御端子と、演算部27dと、通信部27eと、負圧手段28に接続されている。また、制御部27gの入力には、穿刺ボタン26jと、皮膚検知センサ28bと、タイマ27kと、コネクタ62fが接続されている。このコネクタ62fは、コネクタ61fを介してセンサ23の識別電極57aに接続されている。22dは、開始ボタンを示し、電源ONボタンを兼用しても良い。
以下、電気回路部27の動作を説明する。先ず、穿刺ボタン26jを押下して、レーザユニット26で皮膚9を穿刺する。そして、穿刺により滲出した血液10の性質を測定する。測定動作では、切換回路27aを切換えて、検出電極51(図2参照)を電流/電圧変換器27bに接続する。また、血液10流入を検知するための検知極となる検出電極52を基準電圧源27fに接続する。そして、検出電極51及び検出電極52間に一定の電圧を印加する。この状態において、血液10が流入すると、検出電極51,52間に電流が流れる。この電流は、電流/電圧変換器27bによって電圧に変換され、その電圧値はA/D変換器27cによってデジタル値に変換される。そして、演算部27dに向かって出力される。演算部27dはそのデジタル値に基づいて血液10が十分に流入したことを検出する。なお、この時点で負圧手段28の動作をオフにする。
次に、血液成分であるグルコースの測定が行なわれる。グルコース成分量の測定は、先ず、制御部27gの指令により、切換回路27aを切換えて、グルコース成分量の測定のための作用極となる検出電極51を電流/電圧変換器27bに接続する。また、グルコース成分量の測定のための対極となる検出電極53を基準電圧源27fに接続する。
なお、血液中のグルコースとその酸化還元酵素とを一定時間反応させる間は、電流/電圧変換器27b及び基準電圧源27fをオフにしておく。そして、一定時間(1〜10秒)の経過後に、制御部27gの指令により、検出電極51と53間に一定の電圧(0.2〜0.5V)を印加する。そうすると、検出電極51,53間に電流が流れる。この電流は電流/電圧変換器27bによって電圧に変換され、その電圧値はA/D変換器27cによってデジタル値に変換される。そして、演算部27dに向かって出力される。演算部27dではそのデジタル値を基にグルコース成分量に換算する。
グルコース成分量の測定後、Hct値の測定が行なわれる。Hct値の測定は次のように行なわれる。先ず、制御部27gからの指令により切換回路27aを切換える。そして、Hct値の測定のための作用極となる検出電極55を電流/電圧変換器27bに接続する。また、Hct値の測定のための対極となる検出電極51を基準電圧源27fに接続する。
次に、制御部27gの指令により、電流/電圧変換器27b及び基準電圧源27fから検出電極55と51間に一定の電圧(2V〜3V)を印加する。検出電極55と51間に流れる電流は、電流/電圧変換器27bによって電圧に変換され、その電圧値はA/D変換器27cによってデジタル値に変換される。そして演算部27dに向かって出力される。演算部27dはそのデジタル値に基づいてHct値に換算する。
この測定で得られたHct値とグルコース成分量を用い、予め求めておいた検量線または検量線テーブルを参照して、グルコース成分量をHct値で補正し、その補正された結果を表示部40に表示する。何れの検量線または検量線テーブルを用いるかは、センサ23内の識別部57に基づいて決定する。また、検量線または検量線テーブルで補正された結果を通信部27eからインスリンを注射する注射装置に向けて送信する。この送信は電波を用いることもできるが、医療器具への妨害のない光通信で送信することが好ましい。
このように補正された測定データを通信部27eから送信することにより、インスリンの投与量が注射装置に自動的に設定されるようにすれば、患者が投与するインスリンの量を注射装置に設定する必要は無く、設定の煩わしさは無くなる。また、人為手段を介さずにインスリンの量を注射装置に設定することができるので、設定のミスを防止することができる。
以上、グルコースの測定を例に説明したが、センサ23の試薬50を交換して、グルコースの測定の他に乳酸値やコレステロールの血液成分の測定にも適用できる。
次に、図10を用いて血液検査装置21の検査方法を説明する。先ずステップ63では、センサ23が穿刺部25に装着されているか否かを確認する。この確認は、センサ23の接続電極53aと識別電極57aの導通を検知することにより行う。次に、ステップ64に移行する。ステップ64では、穿刺部25を皮膚9への当接を促す表示を行う。患者はこの表示に従って、血液検査装置21の穿刺部25を患者の皮膚9に当接させる。この皮膚9への当接は皮膚検知センサ28bの出力で行う。皮膚9への当接が確認されたらステップ65に移行し、負圧手段28を動作させて穿刺部25に設けられた負圧室28a内に負圧を加える。負圧を加えることにより皮膚9は盛り上がる。また、皮膚検知センサ28bの出力を検知した時点で高電圧発生回路27hを動作させて、コンデンサの高電圧チャージを開始させる。
負圧手段28の動作に伴う電流の変化と高電圧発生回路27hによる高電圧チャージの完了、或いはタイマ27kにより予め定められた時間が経過すると、穿刺に充分な高電圧のチャージと貯留部45内の皮膚9が十分盛り上がったと判断し、ステップ66に移行する。ステップ66では、表示部40に穿刺可である旨の表示をする。そして、ステップ67に移行し、穿刺ボタン26jの押下を待つ。なお、このステップ67における穿刺ボタン26jの押下操作は自動化することもできる。穿刺ボタン26jが押下されるとステップ68に移行する。
ステップ68では、ステップ66で行った表示をオフする。そして、ステップ69へ移行する。ステップ69では皮膚9の穿刺により、滲出した血液10がセンサ23の貯留部45に取り込まれる。この貯留部45に取り込まれた血液10は、供給路47による毛細管現象により一気に(定まった流速で)検出部48に取り込まれる。そして、血液10の血糖値が測定される。
ステップ69で血糖値が測定されたら、ステップ70に移行し、負圧手段28をオフする。そして、ステップ71に移行する。ステップ71では、測定した血糖値を表示部40に表示する。なお、負圧手段28のオフは、血液10が検出電極52へ到達した時点でオフにしても良い。
これで、血液10の測定は終了し、ステップ72へ移行する。ステップ72では、スライダ30aを位置32b(図1参照)に移動させ、使用済みのセンサ23を排出口31(図1、8参照)から排出させ廃棄する。この廃棄の確認は、識別電極57aの導通で行う。
(実施の形態2)
実施の形態2は、センサカートリッジのみ実施の形態1と相違する。即ち、センサ23の貯留部45を貫通する筒体75をセンサカートリッジ74に設けた点で実施の形態1で示したセンサカートリッジ24と相違する。その他の点に付いては実施の形態1と同様であり、同符号を付して説明を簡略化している。
図11は、実施の形態2におけるセンサカートリッジ74(前述の実施の形態1におけるセンサカートリッジ24に該当)とその近傍の要部断面図である。
図11において、センサカートリッジ74の本体74aには、センサ23の貯留部45を貫通する円筒形の筒体75が立設されている。この筒体75は中空であり、この中空内をレーザ光26hが通過して皮膚9を穿刺する。
この筒体75の先端75aはセンサカートリッジ本体74aの先端74bとほぼ同じ水平位置(図11において上下方向のほぼ同じ高さ)にある。そして、この先端75aには、レーザ光26hを通過させるフィルムまたはガラスなどのセラミックスで作られたカバー75b(波長2.94μmのYAGレーザ光を透過させる部材)が装着されている。従って、穿刺時における飛散物はこのカバー75bで遮られるので(図1参照)26gを飛散物で汚すことはない。
また、本実施の形態2におけるセンサ23を構成する基板44の土手44bの上面にはフェルト材が装着されている。従って、穿刺が終了して、一番下のセンサ23が排出口31へスライダ30aで排出されるとき、センサ23に装着されたフェルト材でカバー75bに付着した飛散物を拭き取ることになり、カバー75bの透明度は保たれる。
(実施の形態3)
実施の形態3は、センサ23の使用によるカートリッジ内での減少に伴ないセンサ23の位置が下降する動作に連動して移動するフィルム82bをセンサカートリッジ81に設けた点と、押圧材81dをモータ83dで駆動させる点において実施の形態1で示したセンサカートリッジ24と相違する。その他の点に付いては実施の形態1と同様であり、同符号を付して説明を簡略化している。
図12は、実施の形態3におけるセンサカートリッジ81(前述の実施の形態1におけるセンサカートリッジ24に該当)とその近傍の要部断面図である。図12において、センサカートリッジ81の本体81aの上面81bには、レーザ光26hが通過する孔81cが設けられている。
82aは、レーザ光26hを貫通させるフィルム82b(波長2.94μmのYAGレーザ光を透過させる部材)が収納されたカセットであり、本体81aの上面81b一方の角に設けられている。このカセット82aから引き出されたフィルム82bは、孔81cを塞ぐとともに、本体81aの上面81b他方の角に設けられたプーリ82cを介して90度方向を変える。そして、フィルム82bの先端は、センサ23を押圧する押圧材81d(実施の形態1における押圧材24eに該当)に固着されている。
このフィルム82bは、レーザ光26hが通過する孔81cを塞いでいるので、レーザ穿刺による飛散物は、このフィルム82bに付着し、レーザユニット26のレンズ26g(図1参照)を飛散物で汚すことはない。
また、このフィルム82bは、使用により減少するセンサ23に連動して下降する押圧材81dに固着されているので、センサ23の減少に連動して移動し、未使用フィルム82bが孔81cを塞ぐことになる。従って、孔81cは、常に飛散物の付着していない新しいフィルム82bで塞がれることになる。
83は、押圧材81dの下方付勢手段(実施の形態1におけるバネ58aに該当)であり、押圧材81dを下方に付勢するものである。この下方付勢手段83は、2つのプーリ83a、83bと、このプーリ83a、83b間に架けられたベルト83cと、プーリ83aを駆動するとともに電気回路部27で制御されるモータ83dと、ベルト83cに装着されるとともに押圧材81dを狭持する狭持部83eとで構成されている。狭持部83eは弾性体83fを介して押圧材81dを狭持している。
このように本実施の形態3では、押圧材81dをモータ83dで制御して押圧しているので、センサカートリッジ81内におけるセンサ23の収納量が変動しても、略一定の押圧力でセンサ23を下方に押圧することができる。従って、センサ23は安定するので、血液10の測定が確実に実施できる。
本発明にかかる血液検査装置は、装置内の空間を有効利用するため、小型化が実現でき、携帯用の血液検査装置に有効である。
本発明の実施の形態1における血液検査装置の断面図 同、血液検査装置に用いるセンサの断面図 同、透視平面図 同、上面から見た平面図 同、下面から見た斜視図 同、センサカートリッジとその近傍の断面図 同、上面から見た平面図 同、測定動作実施時の要部断面図 同、電気回路部とその近傍のブロック図 同、検査方法のフローチャート 同、実施の形態2におけるセンサカートリッジとその近傍の要部断面図 同、実施の形態3におけるセンサカートリッジとその近傍の要部断面図 従来の血液検査装置の断面図
符号の説明
21 血液検査装置
22 筐体
23 センサ
24 センサカートリッジ
25 穿刺部
26 レーザユニット
26g レンズ
26h レーザ光
27 電気回路部

Claims (9)

  1. 穿刺部を有する筐体と、この筐体内に設けられるとともに前記穿刺部に対向して設けられたレーザユニットと、このレーザユニットに装着されたレンズと、前記穿刺部に装着される血液センサと電気的に接続された電気回路部とを備え、前記レンズと前記穿刺部との間に前記血液センサが積層収納されたセンサカートリッジが挿入されるとともに、前記レーザユニットから放射されたレーザ光が前記センサカートリッジを貫通して皮膚を穿刺する血液検査装置。
  2. センサカートリッジに収納された一番下の血液センサを排出口から排出する排出手段が設けられた請求項1に記載の血液検査装置。
  3. センサカートリッジは、穿刺部側を開放するとともにレンズ側はレーザ光が貫通もしくは透過する部材で形成された請求項1に記載の血液検査装置。
  4. センサカートリッジのレンズ側には、レーザ光が貫通する孔を形成するとともに、この孔を覆うレーザ光透過フィルムを設け、このフィルムは前記血液センサの使用による前記センサカートリッジ内での降下に連動して移動する請求項2に記載の血液検査装置。
  5. 血液センサの上面には血液溜まり部が形成された請求項1に記載の血液検査装置。
  6. センサカートリッジには、血液センサに形成された貯留部を貫通する筒体を設け、この筒体の先端にはレーザ光透過フィルムを装着するとともに、前記血液センサに形成された血液溜まり部の上端はフェルト材が装着された請求項5に記載の血液検査装置。
  7. 血液センサには位置決め孔が設けられた請求項1に記載の血液検査装置。
  8. センサカートリッジ内に積層収納された血液センサを穿刺部側へ押圧する押圧材を設けるともに、この押圧材をバネで押圧する請求項1に記載の血液検査装置。
  9. センサカートリッジ内に積層収納された血液センサを穿刺部側へ押圧する押圧材を設けるともに、この押圧材をモータ駆動で押圧する請求項1に記載の血液検査装置。
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