JP2009038624A - 情報収集システム - Google Patents

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Abstract

【課題】ゲートウェイを介してIPネットワークに接続された複数の情報提供端末が提供する情報をサービス利用者端末が前記ゲートウェイ及びIPネットワークを介して取得する場合にコマンドトラフィックを抑制する。
【解決手段】Webサーバ12はIPネットワークに接続され、ゲートウェイ13のドメイン名とIPアドレスを対応して記憶し、サービス利用者端末11がWebサーバ13に対してゲートウェイ13のドメイン名を含むIPアドレス要求コマンドを送信すると、Webサーバ12がIPアドレス要求コマンド内のドメイン名に対応するゲートウェイ13のIPアドレスを検索してサービス利用者端末11に送信し、サービス利用者端末11はWebサーバ12から送信されたゲートウェイ13のIPアドレスに基づいてゲートウェイ13から複数のセンサデバイス45、47、49が提供する情報を取得する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ゲートウェイを介してIP(インターネット・プロトコル)ネットワークに接続された複数の情報提供端末が提供する情報をサービス利用者端末が前記ゲートウェイ及びIPネットワークを介して取得する情報収集システムに関する。
本発明は特に、情報提供端末として様々な機能を持った多種多様なセンサデバイスが大量に配置されたセンサネットワーク(Sensor Network)において、サービス利用者端末がセンシングデータの収集やセンサデバイスの制御をリモートで管理する際に発生するデータコマンドトラフィックを削減する情報収集システムに関する。
人と人、人と物、物と物がネットワークを介して接続され、いつでも、どこでも、どんなものでも容易にコミュニケーションができると期待されるユビキタスネットワーク社会の実現に向けて、センサネットワークが注目されている。主には、人や物の状況や周辺環境などの情報をセンサが認識し、センサ同士の自律的な情報の流通により、状況へのリアルタイムな対応を可能にすることで、医療・福祉、防犯・セキュリティ、防災、環境リスクへの対応など、社会・経済活動における情報コミュニケーションの支援強化が望まれている。
これらに繋がる情報提供端末として例えばセンサデバイスとしては、IPネットワークへの接続機能をもった比較的高機能なセンサから、温度センサ、赤外線による人物検知センサ、接点スイッチなど、様々な機能をもった多種多様なセンサデバイスが無数に接続されることが想定される。これらセンサデバイスは、種別を問わずIPネットワークによってシームレスに接続収容されることで、サービス利用者端末が遠隔地においても容易にセンシングデータの収容やセンサデバイスの制御が可能となる。
このようなIPネットワークを介した大量のセンサデバイスを管理する公知手段として、Webサービスの利用が挙げられる。Webサービスとは、WWW(World Wide Web)技術を使用し、ソフトウェアの機能をネットワークを通じて利用できるようにしたものであり、企業間の商取引を担う大規模なものから、単一の機能を持ったコンポーネント(ソフトウェア部品)まで、様々な規模・種類のものがある。
センシングデータ伝送システムにこのサービスを適用した場合について図10を用いて説明する。図10はWebサービスをセンシングデータ伝送システム60に適用した例を示す図である。図10に示すように従来のセンシングデータ伝送システム60は、IPネットワーク62を介して、サービス利用者端末61、Webサーバ63、DNS(Domain Name System)サーバ64、ゲートウェイ65、67、69が接続され、また、ゲートウェイ65、67、69を介してそれぞれ各種のセンサデバイス群66、68、70が接続されて構成される。センサデバイス群66、68、70は温度センサ、赤外線による人物検知センサ、接点スイッチなど、様々な機能をもった多種多様なセンサデバイスから構成される。
サービス利用者端末61は汎用的なPC(パーソナル・コンピュータ)であり、PCのWebブラウザから専用のWebサービスにアクセスすることによって、その権限さえ許されていれば世界中のどこからでもセンシングデータの取得とセンサデバイスの制御や状態管理が可能となる。Webサーバ63は、サービス利用者端末61からの要求によるセンシングデータ取得またはセンサデバイスの制御や、サービス利用者端末61に対しての各センサデバイスからの状態通知などを行う。DNSサーバ64はIPネットワーク62上のホスト名とIPアドレスを対応させる役割(以降、名前解決と表記する)を果たし、IPネットワーク62上に複数点在してそれぞれが協調して動作することで分散型データベースを形成する。センサネットワーク専用に組み込まれたサービスではなくIPネットワーク62上のすべてのシステムが汎用的に利用可能であり、IPアドレスを基にホスト名を求めたり、その逆を求めたりすることができる。ゲートウェイ65、67、69は、例えば非IPのセンサデバイスなどプロトコルの異なるデータを相互に変換して上位装置との通信を可能とする機器であり、それぞれに各種のセンサデバイス群66、68、70が接続され、各センサデバイス及び上位装置であるWebシステムとの通信の他、各センサデバイスのセンシングデータや状態管理なども行う。
次に、サービス利用者端末61がセンサデバイス群70に含まれる温度センサのデータを収集する場合の動作を図10及び図11を用いて説明する。
(1)IPネットワーク62に接続されたサービス利用者端末61は、まずWebサーバ63に対して“ネットワーク構成通知要求”を発行する。これは、センシングデータ伝送システム60の構成を知らないサービス利用者端末61が全体構成を把握するために問い合わせる最初のコマンドであり、通常、Webブラウザなどを使用し、Webサーバ63のURL(Uniform Resource Locator)を指定することでWebサーバ63に対して要求を送信することができる。本来であればコマンドを送信するためにDNSサーバ64よりWebサーバ63のIPアドレスを取得するシーケンスが必要だが、本発明ではその動作に特に関係がないため説明は割愛する。
(2)“ネットワーク構成通知要求”を受信したWebサーバ63は、現在のセンシングデータ伝送システム60の構成及び状態を収集し、サービス利用者端末61に対してそれらの情報を通知する(ネットワーク構成通知)。この動作によりサービス利用者端末61は、Webブラウザ上に現在のセンシングデータ伝送システム60の構成及び状態を得ることができる。ここで、大量のセンサデバイス群66、68、70を扱うシステムを対象としているため、Webブラウザ上にすべてのセンサデバイスの情報を一度に表示することは現実的ではない。そのため、Webサーバ63で取得する最初のセンシングデータ伝送システム60の構成情報は、ある程度集約された情報であることが望ましい。例えば、センシングデータ伝送システム60上の各地に点在するゲートウェイ65、67、69のみを表示する、などの方法がある。またゲートウェイ65、67、69の数が大量であるならば、ゲートウェイ65、67、69を階層化し、上位ゲートウェイのみを表示することなども可能である。今回は単純にゲートウェイ単位で集約された情報がWebブラウザ上に表示されている場合を考える。
(3)サービス利用者は、サービス利用者端末61上でセンシングデータ伝送システム60の構成が表示されたWebブラウザ上から、ゲートウェイ69の詳細情報を取得するための操作を行う。この操作の例としてゲートウェイ69のリンクボタンを押下するなどして詳細情報を取得する方法が一般的である。この操作によりサービス利用者端末61からゲートウェイ69に対し構成通知要求コマンドが発行されるはずだが、大量なゲートウェイ数が存在すると仮定する本発明でのセンシングデータ伝送システム60では、すべてのゲートウェイに対して名前解決を行うには限界があるため、通常、サービス利用者端末61はゲートウェイ69のIPアドレスまでをも管理していないのが一般的である。そこで、サービス利用者端末61はIPネットワーク62上で名前解決を行うDNSサーバ64に対して“ゲートウェイ69”というホスト名に対するIPアドレスはいくつか、という“ゲートウェイ69IPアドレス問い合わせコマンド”を発行する。
(4)DNSサーバ64は“ゲートウェイ69”というホスト名を管理するDNSサーバにたどり着くまでDNSサーバ間で問い合わせを繰り返し、IPアドレスを取得したら、サービス利用者端末61に対して応答する(ゲートウェイIPアドレス問い合わせ応答)。
(5)IPアドレスを取得したサービス利用者端末61は、ゲートウェイ69に対して”ゲートウェイ69構成通知要求”を発行する。
(6)これを受信したゲートウェイ69は、自身が管理するセンサデバイス群70の構成及び状態を収集し、サービス利用者端末61に対して通知する。この動作によりサービス利用者は、サービス利用者端末61上でWebブラウザから現在のセンサデバイス群70の構成及び状態をモニタすることができる。
(7)さらにサービス利用者は、表示されたセンサデバイス群70に含まれる温度センサのデータを取得するための操作を行う。この操作の例として温度センサのリンクボタンを押下するなどして詳細情報を取得する方法がある。この操作によりサービス利用者端末61からゲートウェイ69に対し”温度センシングデータ要求コマンド”が発行される。
(8)(9)(10)(11)これを受信したゲートウェイ69は、自身が管理する該当温度センサのセンシングデータをサービス利用者端末61に対して通知する。この動作によってサービス利用者は、サービス利用者端末61上でWebブラウザから現在のセンサデバイス群70に含まれる温度センサの状態を知ることができる。
また、他の従来例としては、下記の特許文献1には、IPネットワークに接続された膨大な数のセンサに対し、それらの提供する情報を効率的に収集するための方法が記載されている。この特許文献1に記載された方法では、センサデバイスなど上位装置とはプロトコルの異なるデータを相互に変換して設置場所などのプロパティ情報の通信を可能とするゲートウェイを介すことによって、上位装置に対してセンサデバイスが持つ性能以上での情報提供が可能となり、センサデバイスには搭載されていないプロトコルによる情報提供を可能とすることができる。
また、他の従来例としては、下記の特許文献2には、DNSサーバに掛かる負荷を低減させ、ネットワーク全体のトラフィック量を削減するための方法が記載されている。この文献に記載された方法では、データを要求するサービス利用者端末とDNSサーバとの間に仲介サーバを用意し、この仲介サーバが名前解決を代行することにより、DNSサーバへの負荷を削減しネットワーク全体のトラフィック量を削減することができる。
特開2004−208015号公報(要約書) 特開2004−260332号公報(要約書)
しかしながら、情報収集システムの一例として上述したセンシングデータ伝送システム60においてデータ伝送を行う場合、以下のような問題が存在する。
すなわち、膨大なセンサデバイスの制御に加え、IPネットワーク上に不特定多数のサービス利用者端末61が接続された場合、「上り」「下り」方向共にデータセンシング及び状態管理などに要するコマンドトラフィック発生量が増大する。さらにWebサービスを使用した場合は、各サービス利用者端末61からセンサデバイス群66、68、70やゲートウェイ65、67、69のIPアドレスを問い合わせるためのコマンドがDNSサーバ64に対し発生するため、コマンドトラフィック増加傾向は特に顕著に現れる。
例えば、数万、数十万それ以上のセンサデバイス群66、68、70に対し、それらのデータをインターネットを介して多くのサービス利用者端末が収集するシステムを考えた場合、一つのセンサデバイスに対し同時に複数のサービス利用者端末61からセンシングデータ要求が発生すると、該当センシングデータを管理するゲートウェイ65、67、69への負荷に加え、そのIPアドレスを管理するDNSサーバ64にまでも影響が及ぶ。一度、DNSサーバ64から取得したIPアドレスはサービス利用者端末61や下位のDNSサーバ内である一定期間「キャッシュ」として記憶されるのが一般的であり、その間、同一宛先に対するDNSコマンドが発生することは無いが、センサデバイス群66、68、70やそれを管理するゲートウェイ65、67、69が大量数存在するセンシングデータ伝送システム60では、常に新たな接続先に対して名前解決を行う可能性を考慮しなければならない。また、DNSサーバ64を階層化あるいは仲介サーバを設ける方法を用いたとしても、負荷が各サーバに分散されるだけであって各サービス利用者端末61からのDNS問い合わせコマンド自体が削減される訳ではない。
そこで、本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、ゲートウェイを介してIPネットワークに接続された複数の情報提供端末が提供する情報をサービス利用者端末が前記ゲートウェイ及びIPネットワークを介して取得する場合に、コマンドトラフィックを抑制することができる情報収集システムを提供することを目的とする。
本発明は特に、情報提供端末として膨大なセンサデバイスと不特定多数のサービス利用者端末がIPネットワークを介して接続されるセンサネットワークに好適な情報収集システムを提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するために、ゲートウェイを介してIPネットワークに接続された複数の情報提供端末が提供する情報をサービス利用者端末が前記ゲートウェイ及びIPネットワークを介して取得する情報収集システムにおいて、
前記IPネットワークに接続され、前記ゲートウェイのドメイン名とIPアドレス情報を対応して記憶するWebサーバを備え、
前記サービス利用者端末は、前記Webサーバに対して前記ゲートウェイのドメイン名を含むIPアドレス情報要求コマンドを送信し、
前記Webサーバは、前記記憶している前記ゲートウェイのドメイン名とIPアドレス情報の対応関係に基づいて、前記サービス利用者端末から送信された前記IPアドレス情報要求コマンド内のドメイン名に対応する前記ゲートウェイのIPアドレス情報を検索して前記サービス利用者端末に送信し、
前記サービス利用者端末は、前記Webサーバから送信された前記ゲートウェイのIPアドレス情報に基づいて、前記ゲートウェイから前記複数の情報提供端末が提供する情報を取得する構成とした。
この構成により、Webサーバにゲートウェイのドメイン名とそれに対応するIPアドレスの情報を記憶するので、Webサーバに名前解決相当の機能を持たせることになるため、サービス利用者端末からDNSサーバへの問い合わせが不要となる。例えばサービス利用者端末が、情報提供端末としてあるセンサデバイスのセンシングデータを取得したい場合、従来のようにDNSサーバに名前解決を依存すると、該当ゲートウェイのIPアドレス問い合わせコマンドが、サービス利用者端末→自ドメインのDNSサーバ→ルートDNSサーバ→第二階層ドメインDNSサーバ→第三階層ドメインDNSサーバ→・・・→該当ゲートウェイのIPアドレスを知っているDNSサーバ、という手順を辿らなければならず、結果を応答するときも同様の手順を踏んでサービス利用者端末に通知するため、不特定多数のサービス利用者が存在することを想定するセンサネットワークにおいては、これらのサービス利用者が増えるほどコマンドトラフィックが増大することを問題としていたが、本発明では、Webサーバにゲートウェイに対する名前解決相当の機能を持たせることによって、サービス利用者端末→Webサーバへの一コマンドの送信のみで、少なくともWebサーバは制御対象のゲートウェイのIPアドレスを知ることができる。
Webサーバは、システムのポリシーにもよるが、そのまま対象ゲートウェイに対しセンシングデータ要求コマンドを発行することも可能であるし、一度サービス利用者端末にIPアドレスの結果を応答することも可能である。結果、DNSサーバ間の階層を辿る分のトラフィックが削減でき、従来汎用的なDNSサーバといういわゆる「システム外」に依存していたトラフィックが「システム内」に収容できるため、トラフィック管理が行いやすくシステム全体の性能も想定しやすいという利点もある。
また、前記サービス利用者端末は、前記Webサーバに対して前記ゲートウェイのドメイン名を含む情報要求コマンドを送信し、
前記Webサーバは、前記記憶している前記ゲートウェイのドメイン名とIPアドレスの対応関係に基づいて、前記サービス利用者端末から送信された前記情報要求コマンド内のドメイン名に対応するゲートウェイに対して情報要求コマンドを送信し、
前記情報要求コマンドを受信した前記ゲートウェイは、配下に接続されている前記情報提供端末から情報を収集して前記Webサーバに送信し、
前記Webサーバは、前記ゲートウェイから送信された前記情報提供端末の情報を前記サービス利用者端末に送信する構成とした。
このような構成とすることで、サービス利用者端末は情報提供端末の情報要求とIPアドレスを問い合わせの機能を1回のコマンドに含ませて送信することができる。
・例えばサービス利用者端末が、ある複数のゲートウェイにまたがるセンサデバイスのセンシングデータを同時に取得したい場合、サービス利用者端末からは複数のゲートウェイのドメイン名を付加したコマンドを、Webサーバを宛先アドレスとして送信する。
・これを受信したWebサーバは、コマンド内のドメイン名から該当のゲートウェイのIPアドレスを割り出し、新たに該当ゲートウェイを宛先アドレスとして該当のゲートウェイに対してコマンドを送信する。
・これを受信した各ゲートウェイは該当のセンサデバイスのセンシングデータをWebサーバに対して応答する。
・これらを受信したWebサーバは、各ゲートウェイからのセンシングデータを集約しコマンド送信元であるサービス利用者端末に対して応答する。
このように情報提供端末が複数のゲートウェイにまたがる場合でも、サービス利用者端末とWebサーバの間のコマンドトラフィックは「送信1回」、「応答1回」のみであるので、複数の情報提供端末の制御を行う際のコマンドトラフィックを削減できるという利点がある。
前記Webサーバはさらに、複数の前記ゲートウェイを示すゲートウェイ群識別IDと前記複数のゲートウェイの各IPアドレスを対応して記憶し、
前記サービス利用者端末は、前記Webサーバに対して前記ゲートウェイ群識別IDを含む情報要求コマンドを送信し、
前記Webサーバは、前記記憶している前記ゲートウェイ群識別IDと前記複数のゲートウェイの各IPアドレスの対応関係に基づいて、前記サービス利用者端末から送信された前記情報要求コマンド内の前記ゲートウェイ群識別IDに対応する各ゲートウェイに対して情報要求コマンドを送信し、
前記情報要求コマンドを受信した前記各ゲートウェイは、配下に接続されている前記情報提供端末から情報を収集して前記Webサーバに送信し、
前記Webサーバは、前記各ゲートウェイから送信された前記情報提供端末の情報を前記サービス利用者端末に送信する構成とした。
このような構成とすることで、サービス利用者端末が複数のゲートウェイと通信を行う際、サービス利用者端末は複数のゲートウェイを示す識別IDを含んだ1回のコマンドをWebサーバに対して送信するだけで、それを受信したWebサーバが新たに該当ゲートウェイに対して通信を行うため、従来ゲートウェイ数だけ送信しなければならなかったサービス利用者端末とWebサーバ間のコマンドトラフィックを削減できる。また、対象となるゲートウェイの数が増大すると、コマンドというデータサイズの限られた枠の中で全てのドメイン名を収容することは不可能であるが、上記のように複数のゲートウェイのドメイン名を一意なIDとして表現することで、ゲートウェイの数が増大した場合も1つのコマンド内に収容することが可能となる。さらに各IDに対して各複数のドメイン群ごとに意味を持った文字列を割当てることで、人間にとって扱いやすく処理しやすいものとすることができる。
また、前記ゲートウェイは、配下に接続されている前記情報提供端末の1以上を示す情報提供端末群識別IDと個々の情報提供端末を対応して記憶し、
前記サービス利用者端末は、前記ゲートウェイに対して前記情報提供端末群識別IDを含む情報要求コマンドを送信し、
前記ゲートウェイは、前記記憶している前記情報提供端末群識別IDと個々の情報提供端末の対応関係に基づいて、前記サービス利用者端末から送信された前記情報要求コマンド内の前記情報提供端末群識別IDに対応する各情報提供端末の情報を集約して1回の送信で前記サービス利用者端末に送信する構成とした。
このように、複数の情報提供端末を一意に分別できるIDをコマンドに含ませることによって、制御対象となる情報提供端末の数が増大した場合も1つのコマンド内に収容することが可能となる。さらに各IDに対して各複数の情報提供端末群ごとに意味を持った文字列を割当てることで、人間にとって扱いやすく処理しやすいものとすることができる。例えばWebブラウザからの操作をトリガとして、サービス利用者端末から複数のセンサデバイスのセンシングデータを同時に要求するコマンドを送信したい場合、複数のセンサデバイスを表現したIDをURLに含めてコマンド内に収容して送信することが可能となる。このURLは、例えば“[複数のセンサデバイスを管理するゲートウェイのドメイン名]/[複数センサデバイスの識別ID]”のように表記され、Webサーバで名前解決を行うためのドメイン情報と、ゲートウェイで制御対象となるセンサデバイスを特定するための識別IDを同時に含ませることができるため、サービス利用者端末側でセンサデバイスを特定するための特別なプロトコルを用意することなく、また、非IPであるセンサデバイスも含めた宛先情報を一つのURL内で一括して指定することが可能となる。
また、前記サービス利用者端末は、前記ゲートウェイに対して、前記情報提供端末の種別を示す端末種別IDと、前記情報提供端末が提供する情報の種別を示す情報種別IDを含む情報要求コマンドを送信し、
前記ゲートウェイは、前記サービス利用者端末から送信された前記情報要求コマンド内の前記端末種別IDに対応する情報提供端末の、前記情報種別IDが示す種別の情報を集約して1回の送信で前記サービス利用者端末に送信する構成とした。
このように、情報提供端末を一意に分別できるIDに加え、その情報提供端末に対する情報種別をもIDとしてコマンドに含ませることによって、ドメイン情報、端末種別ID、情報種別IDを一括して一つのURL内に含ませることができる。例えば、Webブラウザからの操作をトリガとして、サービス利用者端末から複数の温度センサの平均値を要求するコマンドを送信したい場合、“温度データの平均値”という種別の情報を表現したIDをURLに含めてコマンド内に収容して送信することが可能となる。このURLは、例えば“[複数の温度センサを管理するゲートウェイのドメイン名]/[複数の温度センサの識別ID]+[平均値を示す情報種別ID]”のように表記することができ、サービス利用者端末側で情報種別を特定するための特別なプロトコルを用意することなく、宛先情報と情報種別を一つのURL内で一括して指定することが可能となる。
また、上位のゲートウェイは下位のゲートウェイのIPアドレスを記憶して、前記Webサーバ又は前記サービス利用者端末から前記情報要求コマンドが送信された場合に、前記下位のゲートウェイからその配下に接続されている前記情報提供端末から情報を収集する構成とした。
数万、数十万それ以上のセンサデバイスを扱うシステムを考えた場合、それらを管理するゲートウェイの数も増大し、これらを一つのWebサーバだけで管理するのは困難であるが、上記のようにゲートウェイを階層構成として上位ゲートウェイに名前解決機能をもたせることによってWebサーバにかかる負荷を分散させることができる。例えば、Webサーバはサービス利用者端末から送信されたセンシングデータ要求に対して、コマンドに含まれるドメイン名と自データベース内に管理するゲートウェイを照合し、該当のセンサデバイスを管理するゲートウェイが見つからない場合は、さらに上階層のドメインと自データベース内に管理する下位ゲートウェイを照合し、一致する下位ゲートウェイがあればそのゲートウェイに名前解決の権限を移す。以降、コマンドを受信したゲートウェイより下位階層のゲートウェイでも同様の動作を繰り返し、最終的に目的のゲートウェイに辿り着きセンシングデータを取得する。このような動作を行うことでWebサーバで管理しなければならないゲートウェイ数を削減することができる。
また、サービス利用者端末が、階層化された複数のゲートウェイと通信を行う際、サービス利用者端末は複数のゲートウェイを示す識別IDを含んだ1回のコマンドをWebサーバに対して送信するだけで、仮にWebサーバが該当の識別IDを認識していなくても、該当の識別IDを管理している下位のゲートウェイにおいて該当する複数のゲートウェイに対して通信を行うことができる。結果、サービス利用者端末から該当の識別IDを管理している下位のゲートウェイに辿り着くまで、コマンドを1回送信するだけで済むため、サービス利用者端末が個別に各ゲートウェイに対してコマンドを送信するよりもさらにコマンドトラフィックを削減できるという効果がある。
また、前記Webサーバは、前記複数のゲートウェイから受信した前記複数の情報提供端末の情報を1つのコマンド内に集約して、前記サービス利用者端末に送信する構成とした。
このように、Webサーバが、サービス利用者端末が必要としている情報のみをピックアップして1回のコマンド送信に集約させることにより、Webサーバに集まった複数のゲート ウェイからの個々のコマンドをそのままサービス利用者端末に送信するよりもさらにコマンドトラフィックを削減することができる。例えばサービス利用者端末がある複数のゲートウェイにまたがるセンシングデータを要求した際、Webサーバには個々のゲートウェイからのセンシングデータが集まるが、これらセンシングデータの内容を集約して1回のコマンドでサービス利用者端末に応答することができる。また、個々のゲートウェイ側から一方的な状態通知などが行われる場合も、サービス利用者端末あるいはWebサーバが設定したポリシーにしたがってWebサーバが個々のゲートウェイの状態を集約した情報をサービス利用者端末に通知することができる。このような構成は、コマンドトラフィックを削減するだけでなく、サービス利用者端末のブラウザ上で表示する情報の集約化という面でも効果がある。
また、前記上位のゲートウェイは、前記下位のゲートウェイから受信した前記複数の情報提供端末の情報を1つのコマンド内に集約して上位の装置に送信する構成とした。
このようにゲートウェイが上位ゲートウェイあるいはWebサーバが必要な情報のみピッ クアップして1回のコマンド送信に集約させることにより、集約した分のコマンドトラフィックを削減することができる。例えば、サービス利用者端末が複数のゲートウェイにまたがるセンシングデータを要求した際、あるゲートウェイには複数の下位ゲートウェイからのセンシングデータが集まる可能性があるが、この場合には、複数のセンシングデータの内容を集約して1回のコマンドで上位装置に応答することができる。また、個々の下位ゲートウェイからの一方的な状態通知などが行われる場合も、システムに設定されたポリシーにしたがってゲートウェイが個々の下位ゲートウェイの状態を集約した情報を上位装置に通知することができる。このようにコマンドトラフィック削減及びWebブラウザ上の情報集約化という両面の効果が期待できる。
また、前記サービス利用者端末は、前記Webサーバからシステム全体に関する、集約された情報を取得し、Webブラウザ上に表示する機能を備える構成とした。
このような構成により、システム全体をサービス利用者端末のWebブラウザより管理することができる。例えばあるセンサデバイスで異常トリガが発生した場合、まず該当センサデバイスを管理するゲートウェイがアラームを検出する。さらにこのアラームを上位階層のゲートウェイに通知し、最終的にWebサーバが管理を行っている階層のゲートウェイまで通知を繰り返す。サービス利用者はWebブラウザ上で上記Webサーバが管理を行っている階層のゲートウェイのアラームを確認することで、システム内に異常が発生したことを検知することができる。
また、サービス利用者端末は、ゲートウェイが管轄する単一の情報提供端末の情報または複数の情報提供端末の集約された情報を取得し、Webブラウザ上に表示する機能を備える構成とした。
このような構成により、大量な情報提供端末を扱うシステムにおいてもWebブラウザか ら末端の情報提供端末の各状態を確認することができる。大量の情報提供端末を扱うシステムにおいて、Webブラウザ上にすべての情報提供端末の状態を表示することは現実的で はないため、通常は集約されたステータス情報が表示されるが、例えば、あるセンサデバイスで異常トリガが発生した場合、サービス利用者はWebブラウザで表示されている範囲内のゲートウェイによるアラームを通じてこの異常を検知することができる。この異常を確認したサービス利用者は、該当ゲートウェイのリンクボタンをクリックするなどして詳細情報を得ることができる。上記詳細情報の中からさらにアラームが発生している下位ゲートウェイの詳細情報を辿っていき、最終的に該当のセンサデバイスの不良を検知することができる。
本発明によれば、Webサーバにゲートウェイのドメイン名とそれに対応するIPアドレスの情報を記憶することになるため、サービス利用者端末からDNSサーバへの問い合わせが不要となる。例えばサービス利用者端末があるセンサデバイスのセンシングデータを取得したい場合、サービス利用者端末→Webサーバへの一コマンドの送信のみで少なくともWebサーバは制御対象のゲートウェイのIPアドレスを知ることができる。Webサーバは、システムのポリシーにもよるが、そのまま対象ゲートウェイに対しセンシングデータ要求コマンドを発行することも可能であるし、一度サービス利用者端末にIPアドレスの結果を応答することも可能である。結果、DNSサーバ間の階層を辿る分のトラフィックが削減でき、従来汎用的なDNSサーバといういわゆる「システム外」に依存していたトラフィックが「システム内」に収容できるため、トラフィック管理が行いやすくシステム全体の性能も想定しやすいという利点もある。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明に係る情報収集システム10の実施の形態を示すブロック図である。図1に示すシステム10は、図2に示すようなセンシングデータ伝送システム40に適用することができる。図2に示すシステム40のネットワークは、IPネットワーク42を介して、サービス利用者端末41、Webサーバ43、ゲートウェイ44、46、48が接続され、またゲートウェイ44、46、48にそれぞれ、情報提供端末としてセンサデバイス群45、47、49が接続されて構成されている。センサデバイス群45、47、49は温度センサ、赤外線による人物検知センサ、接点スイッチなど、様々な情報提供機能をもった多種多様なセンサデバイスから構成される。
サービス利用者端末41は、汎用的なPCであり、PCのWebブラウザから専用のWebサービス43にアクセスすることによって、その権限さえ許されていれば世界中のどこからでもセンシングデータの取得とセンサデバイスの制御や状態管理が可能となる。Webサーバ43は、サービス利用者端末41からの要求によるセンシングデータ取得またはセンサデバイス群45、47、49の制御や、サービス利用者端末41に対しての各センサデバイス45、47、49からの状態通知などを行う。ゲートウェイ44、46、48は、例えば非IPのセンサデバイスなどプロトコルの異なるデータを相互に変換して上位装置との通信を可能とする機器であり、それぞれに各種センサデバイス群45、47、49が接続され、各センサデバイス群45、47、49及び上位装置であるWebシステムとの通信の他、各センサデバイス群45、47、49のセンシングデータや状態管理なども行う。
このようなIPネットワーク42を介した大量のセンサデバイス群45、47、49を管理する公知手段として、Webサービスの利用が挙げられる。Webサービスとは、WWW(World Wide Web)技術を使用し、ネットワークを通じてソフトウェアの機能を利用できるようにしたものであり、企業間の商取引を担う大規模なものから、単一の機能を持ったコンポーネント(ソフトウェア部品)まで、様々な規模・種類のものがある。
図3にセンシングデータ伝送システム40にWebサービスを適用した場合のWebブラウザ上での制御画面イメージ例を示す。画面左部分Lはネットワークの全体像を表示しており、各エリアの代表ゲートウェイの構成を表示するまでに留め、末端のセンサデバイスの状態までは表示しない。各代表ゲートウェイのアイコンをクリックすると、右上の画面R1に代表ゲートウェイが管理する子ゲートウェイ(末端ゲートウェイ)の構成が表示される。
右上の画面R1に表示された子ゲートウェイのうち任意の子ゲートウェイのアイコンをクリックすると、右下の画面R2に該当子ゲートウェイが管理するセンサデバイスの構成が表示される。さらに表示されたセンサデバイスのうち任意のセンサデバイスのアイコンをクリックすることで別ウィンドウで詳細ステータスなどを表示することも可能である。センサデバイスから異常トリガが発生した場合は、上位装置であるゲートウェイを辿っていき最上位の代表ゲートウェイまで通知する。このとき、ネットワーク全体の構成を示す左の画面L上で代表ゲートウェイのアイコンの色を変えるなどしてサービス利用者に異常を通知することができる。異常を検知したサービス利用者は、異常が発生した代表ゲートウェイのアイコンをリンクし辿っていくことで目的のセンサデバイスの異常内容の詳細を確認することができる。
以下、上記サービスを利用した本発明の実施の形態に係る情報収集システム10について図1を参照しながら詳しく説明する。図1に示すように本発明のシステム10では、サービス利用者端末11とWebサーバ12とゲートウェイ13がIPネットワーク14を介して接続される。サービス利用者端末11は、汎用的なPCであり、PCのWebブラウザから専用のWebサービスにアクセスすることによって、その権限さえ許されていれば世界中のどこからでもセンシングデータの取得とセンサデバイスの制御や状態管理が可能となる。サービス利用者端末11はシステム10内に1台と限定されず、IPネットワーク14上の多地点から複数台同時に接続することが可能である。
Webサーバ12は、サービス利用者端末11からの要求によるセンシングデータ取得またはセンサデバイス(図1では不図示)の制御や、サービス利用者端末11に対しての各センサデバイスからの状態通知などを行う。Webサーバ12はシステム10内に1台と限定されず、センサデバイスやゲートウェイ13の増加に伴って複数台設置することも可能である。ゲートウェイ13は、例えば非IPのセンサデバイスなどプロトコルの異なるデータを相互に変換して上位装置との通信を可能とする機器であり、それぞれに各種センサデバイスが接続され、各センサデバイス及び上位装置であるWebシステムとの通信の他、各センサデバイスのセンシングデータや状態管理なども行う。ゲートウェイ13はセンサデバイスの地理的条件、機能的条件などを考慮してシステム内に複数台の設置が可能である。また、ゲートウェイ13の設置数の増加に伴ってゲートウェイ13に階層化構成を設けることも可能である。
サービス利用者端末11は、ドメイン名生成部15と、コマンド生成部16とコマンド送信部17を備える。ドメイン名生成部15は、通信対象となる機器のドメイン名(URL)を取得する機能を備える。「通信対象となる機器」とは、例えばセンシングデータを管理しているゲートウェイ13や、複数のゲートウェイ13の状態を管理しているWebサーバ12などである。通常は、Webブラウザ上で各Webサーバ12やゲートウェイ13のリンク情報を辿っていくなどして目的機器のドメイン名を取得することができる。コマンド生成部16は、ドメイン名生成部15で生成したドメイン名や各種要求種別を収容したコマンドを生成する機能を備える。コマンド送信部17は、コマンド生成部16で生成したコマンドを送信する機能を備える。サービス利用者端末11は、個々のセンサデバイスごとにセンシングデータを一つのコマンドで管理ゲートウェイに対して要求することも可能であるし、複数のセンシングデータを集約した情報を上位ゲートウェイに対して一つのコマンドで要求することも可能である。このようにサービス利用者端末11は、通信対象となる機器のドメイン名を収容したコマンドを送信することを特徴とする。
Webサーバ12は、コマンド受信部18と、ドメイン名抽出部19と、マッピング情報管理メモリ20と、ドメイン名検索部21と、コマンド生成部22と、コマンド送信部23を備える。コマンド受信部18はサービス利用者端末11からのコマンドを受信する機能を備える。ドメイン名抽出部19は、コマンド受信部18で受信したコマンドから宛先ドメイン名が記載された箇所を抜き出す機能を備える。マッピング情報管理メモリ20は、図9に示すようにWebサーバ12が管理するゲートウェイ13のドメイン名とIPアドレスのマッピング情報を記憶する機能を備える。ドメイン名は例えばURL形式で表記することができる。
ドメイン名検索部21は、ドメイン名抽出部19で抽出したドメイン名がマッピング情報管理メモリ20内に一致する情報があるか検索を行う機能を備える。ドメイン名検索部21は、ドメイン名の情報が一致していればそれに対応するIPアドレスを宛先アドレスとしてコマンドを送信することができるし、ドメイン名の情報が一致しない場合は、検索したドメインより一つ上の階層のドメイン名に対してマッピング情報管理メモリ20との照合を行う。ドメイン名検索部21は、一致するドメイン名があればそれに対応するIPアドレスを宛先アドレスとしてコマンドを送信することができるし、なければさらに一つ上の階層のドメイン名において前記動作を繰り返す。
コマンド生成部22は、コマンド受信部18で受信したコマンドに含まれるドメイン名や各種要求種別を収容したコマンドを新たに生成する機能を備える。コマンド送信部23は、ドメイン名検索部21で特定したドメイン名から相互解決したIPアドレスを宛先アドレスとしてコマンドを送信する機能を備える。このようにWebサーバ12は、配下のゲートウェイ13のドメイン名からIPアドレスを相互解決する機能を有し、また、受信したコマンドに含まれるドメイン名を宛先アドレスとして新たにコマンドを送信する機能を有することを特徴とする。
ゲートウェイ13は、コマンド受信部24と、ドメイン名抽出部25と、マッピング情報管理メモリ26と、ドメイン名検索部27と、応答データ収集部28と、コマンド生成部29とコマンド送信部30を備える。コマンド受信部24はWebサーバ12を介してサービス利用者端末11からのコマンドを受信する機能を備える。ドメイン名抽出部25は、コマンド受信部24で受信したコマンドから宛先ドメイン名が記載された箇所を抜き出す機能を備える。マッピング情報管理メモリ26は例えば図9に示すように、ゲートウェイ13が管理する子ゲートウェイA、Bのドメイン名とIPアドレスのマッピング情報を記憶する機能を備える。
ドメイン名検索部27は、ドメイン名抽出部25で抽出したドメイン名が自ゲートウェイ13でないときに、抽出したドメイン名がマッピング情報管理メモリ26内に一致する情報があるか検索を行う機能を備える。応答データ収集部28は、ドメイン名抽出部25で抽出したドメイン名が自ゲートウェイ13であるときに、コマンド内の要求種別にしたがって必要なデータを収集する機能を備える。コマンド生成部29は、自ゲートウェイ13宛のコマンドであれば応答データ収集部28で収集したデータを収容したコマンドを新たに生成する機能を備え、一方、自ゲートウェイ13宛のコマンドでなければコマンド受信部24で受信したコマンドに含まれるドメイン名や各種要求種別を収容したコマンドを新たに生成する機能を備える。
コマンド送信部30は、自ゲートウェイ13宛のコマンドであればコマンド受信部24の送信元である機器に対し応答コマンドを送信する機能を備え、一方、自ゲートウェイ13宛のコマンドでなければ、ドメイン名検索部25で特定したドメイン名から相互解決したIPアドレスを宛先アドレスとしてコマンドを送信する機能を備える。このようにゲートウェイ13はWebサーバ12と同様に、配下のゲートウェイ13のドメイン名からIPアドレスを相互解決する機能を有し、また、受信したコマンドに含まれるドメイン名を宛先アドレスとして新たにコマンドを送信する機能を有することを特徴とする。
以上のように、Webサーバ12やゲートウェイ13に、通信対象となる機器のドメイン名とそれに対応するIPアドレスの情報を記載することによって、Webサーバ12やゲートウェイ13に名前解決相当の機能を持たせることができるため、サービス利用者端末11からDNSサーバ64(図10)への問い合わせが不要となり、その分のコマンドトラフィックを削減することが可能である。なお、本発明で扱うセンサデバイスはIPネットワークへ42の接続機能を持たないデバイスであることを前提に説明しているが、IPネットワーク42への接続機能を持ったデバイスについても同様に扱うことができる。
以下、実施の形態の動作について説明する。いま、サービス利用者端末11が、ゲートウェイ13に接続された温度センサのデータを取得する際の動作について、各々の図を用いて説明する。図4は、サービス利用者端末11がゲートウェイ13に接続された温度センサのデータを取得する際の動作手順を示したシーケンス図である。ここで、サービス利用者端末11はシステム10に関する情報を何も持っていない状態であることを前提に説明する。
(1)IPネットワーク14に接続されたサービス利用者端末11は、まずWebサーバ12に対して”ネットワーク構成通知要求”を発行する。これは、システム10のセンサネットワーク構成を知らないサービス利用者端末11が全体構成を把握するために問い合わせる最初のコマンドであり、通常Webブラウザなどを使用しWebサーバ12のURLまたはIPアドレスを指定するなどして、Webサーバ12に対して要求コマンドを送信することができる。ここで、WebブラウザからURLを指定すると、名前解決のためにDNSサーバ64(図10)に対してコマンドが発行されてしまうため、その分のトラフィックを削減するにはWebブラウザから直接IPアドレスを指定することが望ましい。
(2)”ネットワーク構成通知要求”を受信したWebサーバ12は、現在のセンサネットワーク構成及び状態を収集し、利用者端末11に対してそれらの情報を通知する(ネットワーク構成通知)。この動作により利用者端末11は、Webブラウザ上に現在のセンサネットワーク構成及び状態を得ることができる。ここで、本発明では大量のセンサデバイスを扱うシステムを対象としているため、Webブラウザ上にすべてのセンサデバイスの情報を一度に表示することは現実的ではない。そのため、Webサーバ12で取得する最初のセンサネットワーク構成情報は、ある程度集約された情報であることが望ましい。例えばセンサネットワーク上の各地に点在するゲートウェイ13のみを表示する、などの方法がある。また、ゲートウェイ13の数が大量であるならば、ゲートウェイ13を階層化し、上位ゲートウェイのみを表示することなども可能である。ここでは、単純にゲートウェイ単位で集約された情報がWebブラウザ上に表示されている場合を考える。
(3)サービス利用者は、サービス利用者端末11上でセンサネットワーク構成が表示されたWebブラウザ上から、ゲートウェイ13の詳細情報を取得するための操作を行う。この操作の例として、Webブラウザ上に表示されているゲートウェイ13のリンクボタンを押下するなどして詳細情報を取得する方法が一般的である。この操作によりサービス利用者端末11からゲートウェイ13に対し“ゲートウェイ構成通知要求コマンド”が発行されるはずだが、通常、サービス利用者端末11はゲートウェイ13のIPアドレスまでをも管理していないのが一般的である。そこでサービス利用者端末11は“ゲートウェイ構成通知要求コマンド”をゲートウェイ13ではなく、既にIPアドレスがわかっているWebサーバ12に対して送信する。この“ゲートウェイ構成通知要求コマンド”には「ゲートウェイ構成情報を通知せよ」という要求種別IDの他、実際にゲートウェイ構成情報を管理するゲートウェイ13のドメイン名(URL)が収容されている。このURLは、例えば図5のようにゲートウェイ13のドメイン名(gateway13.net.jp)と、全センサデバイスの構成・状態取得を示す要求種別ID(AllStatusGet)を一つにまとめて表記(gateway13.net.jp/AllStatusGet)することも可能である。
(4)これを受信したWebサーバ12は、“ゲートウェイ構成通知要求コマンド”内からドメイン名を抽出し、自身が保有するマッピング情報管理メモリ20(図9参照)と照合を行う。マッピング情報管理メモリ20内に同一ドメイン名を発見できれば、それに対応するゲートウェイ13のIPアドレスを宛先アドレスとして、「ゲートウェイ構成情報を通知せよ」という要求種別IDを含めた“ゲートウェイ13構成通知コマンド”を新たに送信する。
(5)これを受信したゲートウェイ13は、自身の構成情報や状態、IPアドレスなどを収容したコマンド(ゲートウェイ13構成通知)を、送信元であるWebサーバ12に対して発行(応答)する。ここでの「ゲートウェイ構成情報や状態」とは、ゲートウェイ13が管理するセンサデバイスの構成や各センサデバイスの運用状態などを示すものである。
(6)これを受信したWebサーバ12は、同コマンドをさらに送信元であるサービス利用者端末11に対して送信(応答)する。
(7)このような動作によりサービス利用者は、サービス利用者端末11上でWebブラウザから現在のゲートウェイ13が管理するセンサデバイスの構成及び状態を確認することができる。さらにサービス利用者は表示されたゲートウェイ13の情報に含まれる目的の温度センサのデータを取得するための操作を行う。この操作の例として温度センサのリンクボタンを押下するなどして詳細情報を取得する方法がある。ここで、サービス利用者端末11は、直前の“ゲートウェイ構成通知”を受信したことによってゲートウェイ13のIPアドレスを取得済みであるので、前記操作を行うことでサービス利用者端末11はWebサーバ12を介さず直接ゲートウェイ13に対して”温度センシングデータ要求コマンド”を発行することができる。このコマンドには「温度センシングデータを通知せよ」という要求種別IDと該当温度センサの識別ID(情報提供端末ID)が収容されている。
(8)(9)この“温度センシングデータ要求コマンド”を受信したゲートウェイ13は、コマンド内から要求種別IDと温度センサの識別IDを認識し、該当の温度センサから最新の温度センシングデータを取得する。
(10)ゲートウェイ13は、これらのデータを収容した“温度センシングデータ通知コマンド”を、送信元であるサービス利用者端末11に対して送信(応答)する。
このような動作手順により、サービス利用者はWebブラウザ上で指定の温度センサの現在温度を確認することができる。以上のように、汎用的なDNSサーバによる名前解決の手順を踏まなくても、Webサービスを利用してセンシングデータを取得することが可能である。結果、DNSサーバに依存していた分のコマンドトラフィックを削減でき、また、コマンドトラフィックを「システム10内」に閉じることができるため、トラフィック管理や性能の想定が行いやすいという効果を得ることができる。
図6は、サービス利用者端末11が、ゲートウェイ13に接続された複数の温度センサの平均温度を取得する際の動作手順を示したシーケンス図である。ここでは、ゲートウェイ13に接続された温度センサAと温度センサBの平均温度を取得する動作手順について考える。サービス利用者端末11がゲートウェイ13の構成情報を取得するまでの流れ(1)〜(6)は、図4と同様のため説明は割愛する。
(7)’サービス利用者は、Webブラウザ上のリンクボタンを押下するなどして、ゲートウェイ13に接続される複数の温度センサA、Bの平均温度を取得するための“平均温度要求コマンド”を発行させる。サービス利用者端末11は直前までの操作により既にゲートウェイ13のIPアドレスを取得済みであるので、サービス利用者の操作によってサービス利用者端末11はWebサーバ12を介さず直接ゲートウェイ13に対して“平均温度要求コマンド”を発行することができる。このコマンドには「平均温度を通知せよ」という要求種別IDと、対象の情報提供端末となる複数の温度センサA、Bを示す情報提供端末識別IDが収容されている。
(8A)(9A)(8B)(9B)この“平均温度要求コマンド”を受信したゲートウェイ13は、コマンド内から要求種別IDと複数の温度センサ(温度センサA及び温度センサB)を示す情報提供端末識別IDを認識し、情報提供端末識別IDに含まれる温度センサA、Bから最新の温度センシングデータを取得する。
(10)’各温度センサA、Bから最新の温度センシングデータを受け取ったゲートウェイ13は、温度データの平均値を計算したデータ(平均温度通知)を、送信元であるサービス利用者端末11に対して送信(応答)する。
このような動作手順により、サービス利用者はWebブラウザ上で複数の温度センサの平均温度を確認することができる。以上のように、複雑な条件が含まれたセンシングデータも、最小のコマンドトラフィックでデータを取得することが可能である。
図7は、サービス利用者端末11が複数のゲートウェイ13A、13Bにまたがる温度センサの平均温度を取得する際の動作手順を示したシーケンス図である。ここでは、ゲートウェイ13Aに接続されるすべての温度センサ(不図示)と、ゲートウェイ13Bに接続されるすべての温度センサ(不図示)の平均値を取得する動作手順について考える。サービス利用者端末11はシステムに関する情報を何も持っていない状態であることを前提に説明する。サービス利用者端末11がネットワークの構成情報を取得するまでの流れ(1)(2)は図4と同様のため説明は割愛する。
(11)サービス利用者は、Webブラウザ上のリンクボタンを押下するなどして“ゲートウェイ13Aに接続される全温度センサ”及び“ゲートウェイ13Bに接続される全温度センサ”の平均温度を取得するための“ゲートウェイ13A、13B平均温度要求コマンド”を発行させる。このコマンドは前記操作によりサービス利用者端末11からWebサーバ12宛に発行されるものである。コマンド内には、ゲートウェイ13Aのドメイン名、ゲートウェイ13Bのドメイン名、「平均温度を通知せよ」という要求種別ID、対象となる複数の温度センサを示す温度センサ識別ID(情報提供端末識別ID)が含まれる。
(12A)(12B)このコマンドを受信したWebサーバ12は、コマンド内からゲートウェイ13A及び13Bのドメイン名を抽出し自身が保有するマッピング情報管理メモリ20と照合を行う。マッピングメモリ20内に同一ドメイン名が存在することを確認し、それに対応するIPアドレスを宛先アドレスとしてゲートウェイ13A及び13Bに対して個別に“平均温度要求コマンド”を送信する。ここで送信するコマンドは、「平均温度を通知せよ」という要求種別IDと「すべての温度センサ」を示す温度センサ識別IDのみが含まれていればよい。
(13A)(13B)この“平均温度要求コマンド”を受信したゲートウェイ13A及び13Bは、コマンドから要求種別IDと温度センサ識別IDを認識し、接続されている全ての温度センサから最新の温度センシングデータを取得する(図7では不図示)。ゲートウェイ13A、13Bはさらに、これら温度センシングデータの平均値を集計したデータ(平均温度通知コマンド)を、送信元であるWebサーバ12に対して送信(応答)する。
(14)このコマンドを受信したWebサーバ12は、これら平均温度のデータをさらに平均化したデータ(ゲートウェイ13A,13B平均温度通知)をサービス利用者端末11に対して送信(応答)する。
このような動作手順により、サービス利用者はWebブラウザ上で複数のゲートウェイ13A、13Bにまたがる温度センサの平均温度を確認することができる。以上のように、複数のゲートウェイ13A、13Bにまたがるセンシングデータを取得する際にも、サービス利用者端末11から個々のゲートウェイ13A、13Bに対しそれぞれコマンドを発行することなく、一つの“ゲートウェイ13A、13B平均温度要求コマンド”を送信するだけという最小のコマンドトラフィックで、集約されたデータを取得することが可能である。
図8は、サービス利用者端末11が、階層化された複数のゲートウェイ(13、A、B)にまたがる温度センサ(不図示)の平均温度を取得する際の動作手順を示したシーケンス図である。ここではゲートウェイ13の子ゲートウェイである子ゲートウェイA及び子ゲートウェイBに接続されるすべての温度センサの平均値を取得する動作手順について考える。サービス利用者端末11はシステムに関する情報を何も持っていない状態であることを前提に説明する。サービス利用者端末11がネットワークの構成情報を取得するまでの流れ(1)(2)は図4と同様のため説明は割愛する。
(11)’サービス利用者は、Webブラウザ上のリンクボタンを押下するなどして“子ゲートウェイAに接続される全温度センサ”及び“子ゲートウェイBに接続される全温度センサ”の平均温度を取得するための“子ゲートウェイA、B平均温度要求コマンド”を発行させる。このコマンドは前述の操作によりサービス利用者端末11からWebサーバ12宛に発行されるものである。このコマンド内には、子ゲートウェイAのドメイン名、子ゲートウェイBのドメイン名、「平均温度を通知せよ」という要求種別ID、対象となる複数の温度センサを示す温度センサ識別IDが含まれる。
(12)’この“子ゲートウェイA、B平均温度要求コマンド”を受信したWebサーバ12は、コマンド内から子ゲートウェイA及びBのドメイン名を抽出し自身が保有するマッピング情報管理メモリ20と照合を行う。ところがこの場合、図9に示すように子ゲートウェイA及びBはWebサーバ12の直下ではないので、マッピング情報管理メモリ20上に情報が存在しない。そこでWebサーバ12は、子ゲートウェイA、Bのドメインより一つ上の階層のドメイン名に対して自身が保有するマッピング情報管理メモリ20との照合を行う。図9の例では、子ゲートウェイA、Bのドメイン名がそれぞれ[hostA.Gateway13.net.jp]、[hostB.Gateway13.net.jp]であるので、その一つ上の階層である[Gateway13.net.jp]について照合を行う。結果、目的地である子ゲートウェイA、Bの一つ上の階層であるゲートウェイ13のIPアドレスを得ることができる。そしてWebサーバ12はゲートウェイ13に対して“子ゲートウェイA、B平均温度要求コマンド”を発行する。このコマンド内には、サービス利用者端末11が発行したときと同様に、子ゲートウェイAのドメイン名、子ゲートウェイBのドメイン名、「平均温度を通知せよ」という要求種別ID、対象となる複数の温度センサを示す温度センサ識別IDが含まれる。
(12A)’(12B)’この“子ゲートウェイA、B平均温度要求コマンド”を受信したゲートウェイ13は、コマンド内から子ゲートウェイA及びBのドメイン名を抽出し自身が保有するマッピング情報管理メモリ26と照合を行う。図9に示すようにマッピング情報管理メモリ26には子ゲートウェイA及びBの情報が含まれるため、ゲートウェイ13はこれらに対応するIPアドレスを宛先アドレスとしてそれぞれに“平均温度要求コマンド”を送信する。ここで送信するコマンドは、「平均温度を通知せよ」という要求種別IDと「すべての温度センサ」を示す温度センサ識別IDのみが含まれていればよい。
(13A)’(13B)’この“平均温度要求コマンド”を受信した子ゲートウェイA及びBは、コマンドから要求種別IDと温度センサ識別IDを認識し、接続されている全ての温度センサから最新の温度センシングデータを取得する。さらにこれら温度センシングデータの平均値を集約した情報を含む“平均温度通知コマンド”を、直接のコマンド送信元であるゲートウェイ13に対して送信(応答)する。
(14)’この“平均温度通知コマンド”を子ゲートウェイA及び子ゲートウェイBから受信したゲートウェイ13は、これら平均温度のデータをさらに平均化したデータを収容した“子ゲートウェイA、B平均温度通知コマンド”をWebサーバ12に対して送信(応答)する。
(14)”Webサーバ12はこの“子ゲートウェイA、B平均温度通知コマンド”を直接の送信元であるサービス利用者端末11に対して送信(応答)する。
このような動作手順により、サービス利用者はWebブラウザ上で階層化された複数のゲートウェイにまたがる温度センサの平均温度を確認することができる。以上のように、階層化されたゲートウェイに対し最小のコマンドトラフィックでセンシングデータを取得することで、Webサーバで管理しなければならないゲートウェイ数を削減でき、負荷を各ゲートウェイに分散させることが可能である。
以上の説明では、情報提供端末としてセンサを用いたセンシングデータ伝送システム40について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されず、各種の情報を提供する情報提供端末を用いたシステムに利用することができる。また、上記実施の形態の説明に用いた各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部又はすべてを含むように1チップ化されてもよい。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブ ル・プロセッサーを利用してもよい。さらには、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。例えば、バイオ技術の適用などが可能性としてあり得る。
本発明は、ゲートウェイを介してIPネットワークに接続された複数の情報提供端末が提供する情報をサービス利用者端末が前記ゲートウェイ及びIPネットワークを介して取得する場合に、コマンドトラフィックを抑制することができるという効果を有し、各種の情報を提供する情報提供端末を用いたシステムに利用することができる。
本発明の実施の形態における情報収集システムを示すブロック図 図1の情報収集システムを適用したセンシングデータ伝送システム構成例を示す説明図 Webブラウザ上でのセンシングデータ伝送システムの制御画面イメージ例を示す説明図 本発明を適用したセンシングデータ伝送システムにおいて単一のセンシングデータを取得する際の動作手順を示したシーケンス図 本発明を適用したセンシングデータ伝送システムにおいて、ドメイン名を含んだURLの表記例を示す説明図 本発明を適用したセンシングデータ伝送システムにおいて複数のセンシングデータを取得する際の動作手順を示したシーケンス図 本発明を適用したセンシングデータ伝送システムにおいて、複数のゲートウェイにまたがるセンシングデータを取得する際の動作手順を示したシーケンス図 本発明を適用したセンシングデータ伝送システムにおいて、階層化されたゲートウェイが管理するセンシングデータを取得する際の動作手順を示したシーケンス図 本発明を適用したセンシングデータ伝送システムにおけるマッピング情報管理メモリの構成を示す説明図 従来のセンシングデータ伝送システムの構成を示す図 従来のセンシングデータ伝送システムによる動作説明を示すシーケンス図
符号の説明
10 情報収集システム
40 センシングデータ伝送システム
11、41 サービス利用者端末
12、43 Webサーバ
13、44、46、48 ゲートウェイ
14、42 IPネットワーク
45、47、49 センサデバイス(情報提供端末)

Claims (10)

  1. ゲートウェイを介してIPネットワークに接続された複数の情報提供端末が提供する情報をサービス利用者端末が前記ゲートウェイ及びIPネットワークを介して取得する情報収集システムにおいて、
    前記IPネットワークに接続され、前記ゲートウェイのドメイン名とIPアドレスを対応して記憶するWebサーバを備え、
    前記サービス利用者端末は、前記Webサーバに対して前記ゲートウェイのドメイン名を含むIPアドレス要求コマンドを送信し、
    前記Webサーバは、前記記憶している前記ゲートウェイのドメイン名とIPアドレスの対応関係に基づいて、前記サービス利用者端末から送信された前記IPアドレス要求コマンド内のドメイン名に対応する前記ゲートウェイのIPアドレスを検索して前記サービス利用者端末に送信し、
    前記サービス利用者端末は、前記Webサーバから送信された前記ゲートウェイのIPアドレスに基づいて、前記ゲートウェイから前記複数の情報提供端末が提供する情報を取得することを特徴とする情報収集システム。
  2. 前記サービス利用者端末は、前記Webサーバに対して前記ゲートウェイのドメイン名を含む情報要求コマンドを送信し、
    前記Webサーバは、前記記憶している前記ゲートウェイのドメイン名とIPアドレスの対応関係に基づいて、前記サービス利用者端末から送信された前記情報要求コマンド内のドメイン名に対応するゲートウェイに対して情報要求コマンドを送信し、
    前記情報要求コマンドを受信した前記ゲートウェイは、配下に接続されている前記情報提供端末から情報を収集して前記Webサーバに送信し、
    前記Webサーバは、前記ゲートウェイから送信された前記情報提供端末の情報を前記サービス利用者端末に送信することを特徴とする請求項1に記載の情報収集システム。
  3. 前記Webサーバはさらに、複数の前記ゲートウェイを示すゲートウェイ群識別IDと前記複数のゲートウェイの各IPアドレスを対応して記憶し、
    前記サービス利用者端末は、前記Webサーバに対して前記ゲートウェイ群識別IDを含む情報要求コマンドを送信し、
    前記Webサーバは、前記記憶している前記ゲートウェイ群識別IDと前記複数のゲートウェイの各IPアドレスの対応関係に基づいて、前記サービス利用者端末から送信された前記情報要求コマンド内の前記ゲートウェイ群識別IDに対応する各ゲートウェイに対して情報要求コマンドを送信し、
    前記情報要求コマンドを受信した前記各ゲートウェイは、配下に接続されている前記情報提供端末から情報を収集して前記Webサーバに送信し、
    前記Webサーバは、前記各ゲートウェイから送信された前記情報提供端末の情報を前記サービス利用者端末に送信することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報収集システム。
  4. 前記ゲートウェイは、配下に接続されている前記情報提供端末の1以上を示す情報提供端末群識別IDと個々の情報提供端末を対応して記憶し、
    前記サービス利用者端末は、前記ゲートウェイに対して前記情報提供端末群識別IDを含む情報要求コマンドを送信し、
    前記ゲートウェイは、前記記憶している前記情報提供端末群識別IDと個々の情報提供端末の対応関係に基づいて、前記サービス利用者端末から送信された前記情報要求コマンド内の前記情報提供端末群識別IDに対応する各情報提供端末の情報を集約して1回の送信で前記サービス利用者端末に送信することを特徴とする請求項1に記載の情報収集システム。
  5. 前記サービス利用者端末は、前記ゲートウェイに対して、前記情報提供端末の種別を示す端末種別IDと、前記情報提供端末が提供する情報の種別を示す情報種別IDを含む情報要求コマンドを送信し、
    前記ゲートウェイは、前記サービス利用者端末から送信された前記情報要求コマンド内の前記端末種別IDに対応する情報提供端末の、前記情報種別IDが示す種別の情報を集約して1回の送信で前記サービス利用者端末に送信することを特徴とする請求項4に記載の情報収集システム。
  6. 前記複数のゲートウェイは階層化され、
    上位のゲートウェイは下位のゲートウェイのIPアドレスを記憶して、前記Webサーバ又は前記サービス利用者端末から前記情報要求コマンドが送信された場合に、前記記憶したIPアドレスに基づいて前記下位のゲートウェイからその配下に接続されている前記情報提供端末から情報を収集することを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載の情報収集システム。
  7. 前記Webサーバは、前記複数のゲートウェイから受信した前記複数の情報提供端末の情報を1つのコマンド内に集約して前記サービス利用者端末に送信することを特徴とする請求項2又は3に記載の情報収集システム。
  8. 前記上位のゲートウェイは、前記下位のゲートウェイから受信した前記複数の情報提供端末の情報を1つのコマンド内に集約して上位の装置に送信することを特徴とする請求項6に記載の情報収集システム。
  9. 前記サービス利用者端末は、前記Webサーバからシステム全体に関する、集約された情報 を取得し、Webブラウザ上に表示する機能を備えることを特徴とする請求項1から8までのいずれか1つに記載の情報収集システム。
  10. 前記サービス利用者端末は、前記ゲートウェイが管轄する単一の情報提供端末の情報または複数の情報提供端末の集約された情報を取得し、Webブラウザ上に表示する機能を備 えることを特徴とする請求項1から9のいずれか1つに記載の情報収集システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012518952A (ja) * 2009-02-20 2012-08-16 アクララ パワー−ライン システムズ, インコーポレイテッド 公益事業会社向けの無線広帯域通信ネットワーク
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JP2019140632A (ja) * 2018-02-15 2019-08-22 富士通株式会社 中継装置、中継方法、データ構造、ゲートウェイ装置、及び中継システム

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