JP2009037824A - キースイッチ - Google Patents

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Abstract

【課題】上下方向での薄型を保ちつつ水平方向での小型化が実現できるキースイッチの提供。また、防塵性と防水性を高めたキースイッチの提供。
【解決手段】磁気センサ6をスイッチ基板9における確定キー4の裏面との対向位置に配置するため、回転キー3の径方向における操作面の幅を従来技術に比べ小さくでき、キースイッチ2の操作面の大きさを小型化することができる。また、回転キー3と確定キー4を支持するベースシート8を備えるため、ベースシート8をシール材とすることができ、キートップ側から水、埃、塵などを侵入し難くすることができる。よって携帯電話機1内部に配置される磁気センサ6などの電子部品や基板回路9に水分や埃などを付着し難くでき、電気的な短絡による誤動作、故障、漏電などを発生し難くすることができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、リモートコントローラ、キーボード、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistance)、DSC(Digital Still Camera)、DVC(Digital Video Camera)、携帯型オーディオプレーヤ等の各種電子機器の入力に用いられるキースイッチに関する。
各種電子機器には回転操作によって入力を行うキースイッチが装備されており、その操作面を回転させる回転操作によって入力がなされる円環形状の回転キーと、その回転キーの中央に配置され押圧操作によって入力がなされる確定キーとからなるキースイッチが知られている(特許文献1)。
このキースイッチでは、回転キーの裏面に、回転検出用磁性体、磁気センサ、クリック感発生用磁性体を備えており、回転キーが回転すると、回転キーに取付けられた回転検出用磁性体も共に回転する。そして、回転検出用磁性体の回転による磁力変化から、2つ設けられた磁気センサが回転キーの回転量と回転方向とを検出する一方で、回転検出用磁性体の回転によって、回転キーと共周りしないように固定して取付けられたクリック感発生用磁性体との間で生じる磁力の引力と反発力から、操作者は所定の回転角ごとにクリック感を得ることができるという特徴がある。
特開2003−280799号公報
ところで、前述の携帯電話機のような携帯型電子機器にあっては、機器全体の薄型化や小型化が強く要請されている。この点で、前述の従来例によるキースイッチは、回転キーの下方の基板側に回転検出用磁性体と磁気センサとクリック感発生用磁性体とを略同一平面上に配置して、上下方向に薄型のキースイッチを実現している。ところが回転検出用磁性体等を回転キーの下方位置に集中配置させるスイッチ構造では、水平方向の小型化といった要請には対処し難いという問題がある。また、クリック感発生用磁性体については、回転検出用磁性体や磁気センサと略同一平面上に配置しながらも、回転キーと共周りしないように保持部にて固定して取付ける構造としているため、部品点数が多く組立も面倒である。さらに、キースイッチに防塵シートは備えているものの、磁気センサなど一部の電子部品は防塵シートで覆われていないため、キースイッチ内に水分が入ると電気的に短絡するおそれもある。
以上のような背景の下になされたのが本発明である。すなわち本発明の目的は、上下方向での薄型を保ちつつ水平方向での小型化が実現できるキースイッチを提供することである。また本発明の別の目的は、防塵性と防水性を高めたキースイッチを提供することである。
上記目的を達成すべく本発明は以下のように構成される。即ち、本発明は、円環状の回転キーと、回転キーの中央孔に配置する確定キーと、回転キーに対して同心状に固定する円環状の回転検出磁石と、回転キーと共に回転する回転検出磁石の磁力変化を検出する磁気センサと、回転キーと共に回転する回転検出磁石との間で吸引・反発するクリック感発生磁石と、磁気センサを実装するスイッチ基板と、を備えるキースイッチについて、磁気センサをスイッチ基板における確定キーの裏面との対向位置に配置し、クリック感発生磁石をスイッチ基板における確定キーの裏面又は回転キーの裏面との対向位置に配置し、且つスイッチ基板の上方位置で確定キー、回転キー及び回転検出磁石を浮動状態で支持し、磁気センサ、クリック感発生磁石及びスイッチ基板を外部に対して遮蔽するベースシートを備えることを特徴とするキースイッチを提供する。
本発明では、磁気センサをスイッチ基板における確定キーの裏面との対向位置に配置するため、キースイッチの水平方向の幅を小さくすることができる。換言すれば、回転キーの裏面との対向位置に、磁気センサと、回転検出磁石と、クリック感発生磁石を配置していた従来技術に比べ、回転キーの径方向における操作面の幅を小さくすることができる。こうして、キースイッチの操作面の大きさを小型化することができる。なお、本発明における磁気センサの実装形態は、確定キーの裏面との対向位置におけるスイッチ基板の表面に実装する形態だけでなく、スイッチ基板における確定キーの裏面との対向位置に透孔を設け、その透孔に磁気センサの本体を配置し、磁気センサの端子をスイッチ基板に接続する場合も含まれる。
さらにクリック感発生磁石をスイッチ基板における確定キーの裏面又は回転キーの裏面との対向位置に配置するため、クリック感発生用磁性体を保持部を用いて固定する従来技術と異なり、部品点数を増やすことなくクリック感発生磁石を非回転部材として簡単に固定することができる。
またさらにスイッチ基板の上方位置で確定キー、回転キー及び回転検出磁石を浮動状態で支持し、磁気センサ、クリック感発生磁石及びスイッチ基板を外部に対して遮蔽するベースシートを備えるため、このベースシートによってスイッチ基板を覆うことができるので、確定キー等の支持機能だけでなく機器の内部に対するシール材として機能させることができる。したがってキーの操作面側の外部から水や、埃、塵などの侵入を防ぐことができ、機器内部の電子部品や電気回路に水分や埃などを付着し難くすることができる。よってベースシートの裏面側に配置される磁気センサやクリック感発生磁石、スイッチ基板などを防水、防塵して電気的な短絡による誤動作、故障、漏電などを発生し難くすることができる。
ベースシートには表面側に突出するクリック感発生磁石の上部が入り込む収容凹部を設け、確定キー又は回転キーの裏面にはクリック感発生磁石が入り込む肉逃げ凹部を設けることができる。ベースシートに表面側に突出するクリック感発生磁石の上部が入り込む収容凹部を設けているため、クリック感発生磁石を上面側から覆うことができる。さらに確定キー又は回転キーの裏面にクリック感発生磁石が入り込む肉逃げ凹部を設けたため、確定キーの押圧操作や回転キーの回転操作、押圧操作を行っても、確定キーや回転キーの裏面側に設けられているクリック感発生磁石を接触し難くすることができる。
回転キーの裏面に設ける肉逃げ凹部については回転キーと同心円状の円周溝として形成することができる。このようにすれば、クリック感発生磁石が肉逃げ凹部内に入り込んでいても、回転キーが回転する際には円周溝とした肉逃げ凹部内にあって回転キー回転の障害物とならず、スムーズな回転操作をすることができる。
確定キーの裏面には磁気センサの上部が入り込む肉逃げ凹部を設けることができる。このようにすれば、確定キーの押圧操作を行っても、確定キーの裏面側に設けられている磁気センサと確定キーとを接触し難くすることができる。なお、磁気センサを上面側から覆うために、ベースシートに表面側に突出する磁気センサの上部が入り込む収容凹部を設けていても、確定キーの裏面に磁気センサとともにベースシートの収容凹部が入り込む肉逃げ凹部を設ければ、これらと確定キーを接触し難くすることができる。
確定キーをベースシートに固着する接着層を設け、ベースシートには確定キー裏面の肉逃げ凹部との対応部分を除去した透孔を設けることができる。確定キーをベースシートに固着したため、確定キーの裏面側に設けた皿ばねなどの接点スイッチに対して位置ずれし難くすることができる。よって確定キーの押圧操作を確実にすることができ、それによるクリック感も確実に得ることができる。さらにベースシートに確定キー裏面の肉逃げ凹部との対応部分を除去した透孔を設けたため、確定キーの裏面に設けた磁気センサなどの上部が入り込む収容凹部をベースシートに設けなくとも機器の内部をシールすることができる。また、確定キーを押圧した際に、磁気センサなどの上部が入り込む収容凹部がベースシートに無いため、こうしたベースシートを伸ばすための押圧荷重が不要で、押圧荷重を小さくすることができ、操作性を高めることができる。
確定キーの外周縁には回転キーの内周縁に対して係止する抜止めフランジを設けることができる。例えば、確定キーにおける外周縁の裏面側端部に抜止めフランジを設け、回転キーにおける内周縁の裏面側端部に確定キーの抜止めフランジと対向して係止する係止凹部を設ければ、確定キーの抜止めフランジが回転キーの係止凹部と係止して確定キーを抜止めすることができる。また、ベースシートに固着した確定キーにおける外周縁の操作面側端部に抜止めフランジを設け、回転キーにおける内周縁の操作面側端部に確定キーの抜止めフランジと対向して係止する係止凹部を設ければ、確定キーの抜止めフランジが回転キーの係止凹部と係止して回転キーを抜止めすることができ、回転キーをベースシートに対し回転自在に装着することができる。そしてベースシート上に確定キーと回転キーを共に固定することができ、機器に組み込む際の取扱いを容易にすることができる。
回転キーの裏面に該回転キーと同心円の円環溝を設け、回転検出磁石をこの円環溝に固着することができる。例えば回転キーの操作面に回転検出磁石を設けると操作者の視界に回転検出磁石が入ってしまい回転キーの見映えが悪くなってしまう。また回転キーの内部に回転検出磁石を埋設すると製造が複雑で回転キーの厚みも厚くなってしまう。しかし前述の本発明によれば、回転キーに対して回転検出磁石を簡単に装着することができ、操作者の見映えもよくすることができる。
スイッチ基板における回転検出磁石の押圧軌道上には皿ばねなどの接点スイッチを配置することができる。このようにすれば、比重の大きな回転検出磁石の重さを接点スイッチの押圧入力荷重として利用できるため、押圧操作性を高めることができる。
本発明のキースイッチでは、キースイッチの水平方向の幅を小さくすることができる。換言すれば、従来技術と比較して回転キーの径方向における操作面の幅を小さくすることができ、キースイッチの操作面の大きさを小型化することができる。
また、部品点数を増やすことなくクリック感発生磁石を非回転部材として簡単に固定することができるため、キースイッチの構造を単純にし組立を容易にすることができる。
さらに、ベースシートを確定キー等の支持機能だけでなくシール材としても機能させることができるため、キーの操作面側から水や埃、塵などの機器内部への侵入を防止することができる。よって電気的な短絡による誤動作や故障、漏電などの発生を予防することができる。したがって防塵性と防水性を高めたキースイッチを実現することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各実施形態で共通する部材、材質、構成、作用、効果については重複説明を省略する。また図1で示すように、「電子機器」としての携帯電話機1に本発明のキースイッチを適用する場合について説明する。
第1実施形態〔図1〜図3〕: 図1には第1実施形態のキースイッチ2を搭載する携帯電話機1の外観図、図2にはキースイッチ2の拡大平面図、図3にはキースイッチ2の断面図を示す。第1実施形態のキースイッチ2は、回転検出磁石5が収容された回転キー3と、回転キー3の中央に配置された確定キー4とがベースシート8上に載置されたキーシート2aを有し、スイッチ基板9上に載置された磁気センサ6と、クリック感発生磁石7とを備えている。
回転キー3は、操作面にて回転操作及び押圧操作がなされるキーである。この回転キー3の操作面とは反対側の裏面には、回転キー3と同心円の2つの円環溝3a,3bが形成されている。このうち内周側にある第1の円環溝3aには、後述する回転検出磁石5が回転キー3と接着剤や両面テープなどによって一体に固着している。外周側にある第2の円環溝3bは、後述するクリック感発生磁石7の上部が入り込む「肉逃げ凹部」となっている。この第2の円環溝3bの内面とクリック感発生磁石7の外面との間には、クリック感発生磁石7の上部が入り込むベースシート8の「収容凹部」を介して回転キー3が回転可能となるように且つ押圧可能となるように隙間が形成されている。さらに回転キー3の内周縁における裏面側端部には、係止凹部3cが周状に形成され、後述する確定キー4の周状フランジ4aと係止して確定キー4の携帯電話機1からの離脱を防止している。回転キー3の外周縁における裏面側端部には、外方へ突出する周状鍔部3dが形成され、携帯電話機1の操作開口1aにおける内面側端部に形成した周状の係止凹部1bと係止して回転キー3の携帯電話機1からの離脱を防止している。そして回転キー3の裏面側には、スイッチ基板9に、回転キー3の押圧操作によって入力が可能な接点スイッチとしての4つの皿ばね10が円周状位置に実装されている。各皿ばね10は、回転キー3と同心状となる円周上位置に配置されており、時計の12時にあたる上位置、3時にあたる右位置、6時にあたる下位置、9時にあたる左位置の各位置に配置されている。なお、回転キー3の操作面には突起や窪みなどを設けて回転操作をし易くすることができる。
確定キー4は押圧操作されるキーで略円柱形状に形成され、回転キー3の中央に配置されている。この確定キー4の裏面には2つの肉逃げ凹部4b,4bが形成され、それぞれ後述する2つの磁気センサ6,6を1個づつその上部が入り込むように収容している。これら肉逃げ凹部4b,4bの各内面と磁気センサ6,6の各外面との間には、磁気センサ6の上部が入り込むベースシート8の「収容凹部」を介して確定キー4が押圧可能となるように隙間が形成されている。さらに確定キー4の外周縁における裏面側端部には、外方へ突出する周状フランジ4aが形成され、回転キー3の係止凹部3cと係止し確定キー4の携帯電話機1からの離脱を防止している。そして確定キー4における平面視で略中央の裏面側には、スイッチ基板9に、確定キー4の押圧操作によって入力が可能な接点スイッチとしての皿ばね10が実装されている。この皿ばね10は、回転キー3の回転中心にあたる位置及びこれと同心状の円周上位置に配置される前述の4つの皿ばね10の中心位置に配置されている。
回転検出磁石5は、回転キー3と同心円状に形成され、回転キー3の第1の円環溝3aの内部に対し一体に固着されており、回転キー3と共に回転する。この回転検出磁石5の着磁形態は、N極とS極が周方向で交互に一定のピッチ角度で繰り返すように着磁されている。
磁気センサ6は、回転検出磁石5の磁力の変化を検出するセンサで、確定キー4に設けられた2つの肉逃げ凹部4b,4bに、それぞれ1個ずつ上部が入り込むように収容される。即ち、2個とも回転検出磁石5の内側に配置されている。そして2個の磁気センサ6,6は、携帯電話機1の内部のスイッチ基板9に対して確定キー4の外周縁と同心円の周上に配置され、回転検出磁石5の磁極が形成されているピッチ角度の整数倍からずれた位置に固定されている。磁気センサ6としては既知のホール素子などを用いることができる。
このように磁極が形成されているピッチ角度の整数倍からずれた位置に2個の磁気センサ6,6を配置することで、それぞれの磁気センサ6,6から出力される波形の位相の進み具合に差が発生するため、この差より回転検出磁石5(回転キー3)の回転方向と回転量を検出することができる。
クリック感発生磁石7は、回転する回転検出磁石5との間で相互に引力(吸引)と反発力(反発)を生じて、回転キー3に対する回転力に差を生じさせてクリック感を与えるものである。このクリック感発生磁石7は回転キー3と同心円状に形成されており、スイッチ基板9に対して回転検出磁石5の外側に配置固定され、前述したように回転キー3の第2の円環溝3bに上部が入り込むように収容される。クリック感発生磁石7の着磁形態は、N極とS極が周方向で交互に繰り返されるように回転検出磁石5と同じピッチ角度で配置されている。
回転キー3の回転操作を行わない場合は、クリック感発生磁石7と回転検出磁石5とは相互に引力を生じている状態、即ち互いにN極とS極が対向する状態で回転キー3が停止している。そして操作面に沿って回転キー3に回転力を加えると、クリック感発生磁石7と回転検出磁石5との相互に生じる引力が停止状態に戻ろうとして回転方向とは逆方向に働き、回転量が大きくなるに従い回転操作荷重が徐々に大きく(重く)なる。さらに回転力を加え磁極のピッチ角度の半角を超えると、回転方向の隣に位置する磁極との引力が発生して回転方向への引力が逆方向への引力より大きく働き、回転操作荷重が小さく(軽く)なる。このように回転操作荷重の大小によってクリック感を得ることができる。
ベースシート8は、スイッチ基板9上で、回転キー3と確定キー4を裏面側から支持している。このベースシート8は樹脂フィルム又は薄肉のゴムシートで形成され、その一部はベースシートの表面側に突出して、スイッチ基板9に固定される磁気センサ6やクリック感発生磁石7の上部が入り込む収容凹部を形成している。そしてこれらを上面側から覆って、確定キー4の肉逃げ凹部4b内や回転キー3の第2の円環溝3b内に磁気センサ6やクリック感発生磁石7とともに入り込んでいる。
ここでキースイッチ2を構成する材質について説明する。回転キー3や確定キー4の材質は、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂などの硬質樹脂のほか、金属が使用される。硬質樹脂としては、例えば、ポリカーボネート樹脂、アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂やこれらのアロイ樹脂が挙げられ、金属としては着滋しないもので、例えばアルミニウムが挙げられる。また、印刷、塗装、蒸着、めっきなどの加飾を施せるものがよく、さらに暗い場所での操作性を高めるために、いわゆるバックライト照光が可能な透光性材料を用いることができる。
回転検出磁石5やクリック感発生磁石7の材質は、例えば、ネオジウム、サマリウム−コバルト、フェライト、アルニコなどが挙げられる。なお、回転検出磁石5やクリック感発生磁石7には、欠けや割れを防ぐために保護層を設けることもできる。
ベースシート8の材質は、滑り性がよく、シール材として防水、防塵効果を有し、回転キー3や確定キー4の押圧操作の際に、磁気センサ6やクリック感発生磁石7の上部が入り込む収容凹部が伸びるような柔軟性を有する樹脂フィルムやゴムシートが使用される。樹脂フィルムとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリブチレンテレフタレートフィルム、ポリウレタンフィルム、ポリアミドフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリスチレンフィルム、フッ素フィルム、アイオノマーフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリ塩化ビニルフィルムなどが挙げられ、ゴムシートとしては、例えば、熱可塑性エラストマーシート、シリコーンゴムシートなどが挙げられ、樹脂フィルムとゴムシートの複合シートであっても使用できる。また、薄型のキースイッチを実現するためには厚さ150μm以下が好ましく、さらにバックライト照光が可能な透光性材料を用いることができる。なお、ベースシート8を構成する樹脂フィルムやゴムシートについて素材自体が持つ滑り性をより一層高めるには、例えば回転キー3との接触部分を表面改質したり摺動抵抗の低い樹脂を固着することができる。また、ベースシート8の構造自体によって滑り性を高める方法は後述の第6実施形態で一例を説明する。
本実施形態のキースイッチ2の作用、効果について説明する。第1実施形態のキースイッチ2によれば、磁気センサ6をスイッチ基板9における確定キー4の裏面との対向位置に配置しているため、回転キー3の径方向における操作面の幅を従来技術の回転キーに比べ小さくすることができ、キースイッチ2の操作面の大きさを小型化することができる。
クリック感発生磁石7をスイッチ基板9における回転キー3の裏面との対向位置に配置しているため、従来技術と異なり部品点数を増やすことなくクリック感発生磁石7を非回転部材として簡単に固定することができる。
クリック感発生磁石7を回転キー3の裏面に形成した第2の円環溝3bに収容するため、回転キー3の第1の円環溝3aに固着した回転検出磁石5の近傍に配置することができる。よって回転検出磁石5とクリック感発生磁石7との間で生じる磁力の引力と反発力を強くすることができ、明確なクリック感を得ることができる。なお、本実施形態ではクリック感発生磁石7を円環形状としているが、扇形状、弧形状、円柱形状、角柱形状などとすることもでき、クリック感発生磁石(クリック感発生磁石)を小さくすれば、キースイッチを軽量化することができる。
回転キー3と確定キー4の裏面に、これらを支持するベースシート8を備えるため、ベースシート8をシール材とすることができ、キートップ側から水、埃、塵などを侵入し難くすることができる。よって携帯電話機1内部に配置される磁気センサ6などの電子部品や基板回路9に水分や埃などを付着し難くすることができ、電気的な短絡による誤動作、故障、漏電などを発生し難くすることができる。
ベースシート8に表面側に突出するクリック感発生磁石7の上部が入り込む収容凹部を設けているため、クリック感発生磁石7を上面側から覆うことができる。さらに回転キー3の裏面にクリック感発生磁石7とベースシート8の収容凹部が入り込む第2の円環溝3bを設けたため、回転キー3の回転操作を行う際にはクリック感発生磁石7の上部は第2の円環溝3b内にあっても回転キー3回転の障害物とならず、スムーズな回転操作をすることができ、押圧操作を行う際には回転キー3の裏面側に設けられているクリック感発生磁石7やベースシート8の収容凹部と回転キー3を接触し難くすることができる。
確定キー4の裏面に磁気センサ6の上部が入り込む肉逃げ凹部4bを設けたため、確定キー4の押圧操作を行っても、確定キー4の裏面側に設けられている磁気センサ6と確定キー4を接触し難くすることができる。なお、ベースシート8には表面側に突出する磁気センサ6の上部が入り込む収容凹部を設けているため、確定キー4の裏面を覆うベースシート8が、磁気センサ6を上面側から覆うことができる。
確定キー4における外周縁の裏面側端部にフランジ4aを設け、回転キー3における内周縁の裏面側端部に確定キー4のフランジ4aと対向して係合する係止凹部3cを設けているため、確定キー4のフランジ4aが回転キー3の係止凹部3cに係止して確定キー4の抜止めとすることができる。
回転検出磁石5を回転キー3の裏面に形成した第1の円環溝3aに固着するため、回転キー3に対して回転検出磁石5を簡単に装着することができ、操作者の見映えもよくすることができる。
スイッチ基板9における回転検出磁石5の押圧軌道上に皿ばね10を配置したため、比重の大きな回転検出磁石5の重さを利用して皿ばね10を押圧することができ、押圧操作性を高めることができる。
第2実施形態〔図4,図5〕: 図4には第2実施形態のキースイッチ11の拡大平面図、図5にはキースイッチ11の断面図を示す。第2実施形態のキースイッチ11が第1実施形態のキースイッチ2と異なるのは、回転キー12と確定キー13とクリック感発生磁石14とベースシート15の構成である。残余の構成は第1実施形態のキースイッチ2と同じである。
回転キー12には第1実施形態の回転キー3に形成されていたクリック感発生磁石7の上部が入り込む第2の円環溝3bに相当するものが無く、回転キー12の裏面側には円環状のクリック感発生磁石7も設けられていない。そして回転キー12の内周縁における裏面側端部には、後述する確定キー13の周状フランジ13aと係止する係止凹部12bが周状に形成され、外周縁における裏面側端部には、携帯電話機1の操作開口1aにおける内面側端部に形成した周状の係止凹部1bと係止する外方へ突出する周状鍔部12cが形成されている。
確定キー13の裏面には2つの磁気センサ6,6の上部が入り込む2つの肉逃げ凹部13b,13bとは他の三つ目の肉逃げ凹部13cが形成され、クリック感発生磁石14の上部が入り込むようにしてある。三つ目の肉逃げ凹部13cにも磁気センサ6の上部が入り込む肉逃げ凹部13bと同様に、三つ目の肉逃げ凹部13cの内面とクリック感発生磁石14の外面との間には、クリック感発生磁石14の上部が入り込むベースシート15の収容凹部を介して確定キー4が押圧可能なように隙間が形成されている。さらに確定キー13の外周縁における裏面側端部には、前述したように回転キー12の係止凹部12bと係止する外方へ突出する周状フランジ13aが形成されている。
クリック感発生磁石14は四角柱形状に形成されており、スイッチ基板9に対して回転検出磁石5の内側に配置固定され、前述したように確定キー13の三つ目の肉逃げ凹部13cに上部が入り込むように収容される。そしてクリック感発生磁石14の着滋形態は、回転検出磁石5に対して最も近くに対向する面部をN極又はS極の磁極とし、その面部と反対側の面部を逆極性の磁極にしてある。
ベースシート15は第1実施形態のベースシート8と同様に、スイッチ基板9上で回転キー12と確定キー13を裏面側から支持し、その一部はスイッチ基板9に固定される磁気センサ6やクリック感発生磁石14の上部が入り込む収容凹部を形成している。そして磁気センサ6やクリック感発生磁石14の上部を覆って、確定キー13の肉逃げ凹部13b内や三つ目の肉逃げ凹部13c内に磁気センサ6やクリック感発生磁石14とともに入り込んでいる。
第2実施形態のキースイッチ11の作用、効果は、第1実施形態のキースイッチ2と同様に、キースイッチ11の操作面を小型化することができ、クリック感発生磁石14を簡単に固定でき、回転検出磁石5を簡単に見映えよく装着することができ、水分や埃などをシールすることができる。さらに、キースイッチ11によれば、確定キー13の裏面側にクリック感発生磁石14を設けるため、回転キー12の径方向での操作面の幅を従来技術の回転キーよりも、より一層小さくすることができ、キースイッチ11の操作面の大きさを更に小型化することができる。
第3実施形態〔図6,図7〕: 図6には第3実施形態のキースイッチ16の拡大平面図、図7にはキースイッチ16の断面図を示す。第3実施形態のキースイッチ16が第1実施形態のキースイッチ2と異なるのは、回転キー17と確定キー18の構成である。残余の構成は第1実施形態のキースイッチ2と同じである。
回転キー17は第1実施形態の回転キー3と同様に、裏面に回転検出磁石5が一体に固着する第1の円環溝17aとクリック感発生磁石7を収容する周状の「肉逃げ凹部」としての第2の円環溝17bが形成されている。しかし、回転キー17の内周縁における操作面側端部に係止凹部17cが周状に形成され、後述する確定キー18の周状フランジ18aと係止して回転キー17の携帯電話機1からの離脱を防止している。そして外周縁には周状鍔部が形成されていない。
確定キー18は第1実施形態の確定キー4と同様に、裏面に2つの磁気センサ6,6を1個づつ収容する2つの肉逃げ凹部18b,18bが形成されている。しかし、確定キー18の外周縁における操作面側端部には、外方へ突出する周状フランジ18aが形成され、前述したように回転キー17の係止凹部17cと係止している。さらにこの確定キー18における2つの肉逃げ凹部18b,18bを除く裏面は、接着層19によってベースシート8に固着し、携帯電話機1からの離脱を防止している。
接着層19の材質は、加熱により軟化又は溶融する接着剤、紫外線硬化接着剤、瞬間接着剤などを使用できる。加熱により軟化又は溶融する接着剤としては例えば、アクリル系、塩ビ系、ポリエステル系、ウレタン系などの樹脂、ワックス、エラストマーが挙げられ、紫外線硬化接着剤としては例えば、アクリル系、エポキシ系、ウレタン系などの樹脂が挙げられ、瞬間接着剤としては例えば、シアノアクリレート系の樹脂が挙げられる。加熱により軟化又は溶融する接着剤は接着工程で接着層19が広がり難いため、接着面積を制御し易く、本実施形態のような確定キー18の肉逃げ凹部18bを除く裏面とベースシート8を固着する場合に好ましい接着剤である。
第3実施形態のキースイッチ16の作用、効果は、第1実施形態のキースイッチ2と同様に、キースイッチ16の操作面を小型化することができ、クリック感発生磁石7を簡単に固定でき、回転検出磁石5を簡単に見映えよく装着することができ、水分や埃などをシールすることができ、明確なクリック感を得ることができるほか、さらに次の作用、効果を発揮する。キースイッチ16によれば、確定キー18をベースシート8に固着するため、確定キー18の裏面側に確定キー18で押圧する皿ばね10を設けた際に、確定キー18と皿ばね10とを位置ずれし難くすることができる。よって確定キー18の押圧操作を確実にすることができ、皿ばね10のクリック感も確実に得ることができる。
ベースシート8に固着した確定キー18の周状フランジ18aに、回転キー17の係止凹部17cを係止させて回転キー17のベースシート8からの離脱を防止しているため、回転キー17をベースシート8に対し回転自在に装着することができる。そしてベースシート8上に確定キー18と回転キー17を共に固定することができ、携帯電話機1に組み込む際の取扱いを容易にすることができる。
第4実施形態〔図8〕: 図8には第4実施形態のキースイッチ20の断面図を示す。第4実施形態のキースイッチ20が第3実施形態のキースイッチ16と異なるのは、ベースシート21の構成である。残余の構成は第3実施形態のキースイッチ16と同じである。
ベースシート21には確定キー18の裏面に設けた肉逃げ凹部18bと整合する透孔21aが設けられている。
第4実施形態のキースイッチ20は、第3実施形態のキースイッチ16と同様に、キースイッチ20の操作面を小型化することができ、クリック感発生磁石7を簡単に固定でき、回転検出磁石5を簡単に見映えよく装着することができ、水分や埃などをシールすることができ、明確なクリック感を得ることができるほか、さらに次の作用、効果を発揮する。キースイッチ20によれば、ベースシート21に対し確定キー18の肉逃げ凹部18bと整合する透孔21aを設けたため、確定キー18の肉逃げ凹部18b内に入るベースシートが無く、肉逃げ凹部18bの幅W1や深さH1をベースシートがある場合の肉逃げ凹部の幅W2や深さH2よりやや小さくしても、確定キー18を押圧した場合の肉逃げ凹部18b内面と磁気センサ6との接触を防ぐことができる(図9)。よって小さい肉逃げ凹部18bに合わせて確定キー18を小さくすることができ、キースイッチ20の全体の大きさを小型化することができる。また、第3実施形態のベースシート8のように磁気センサ6の上部が入り込む収容凹部がある場合は、このベースシートを伸ばすため押圧荷重が大きく(重く)なり、押圧操作のクリック感を鈍くする虞があるが、本実施形態のように肉逃げ凹部18bと整合する透孔21aを設ければ、ベースシートを伸ばす場合に比べて押圧荷重を小さく(軽く)することができ、クリック感が伝わり易く操作性を高めることができる。
第5実施形態〔図10,図11〕: 図10には第5実施形態のキースイッチ22の拡大平面図、図11にはキースイッチ22の断面図を示す。第5実施形態のキースイッチ22が第3実施形態のキースイッチ16と異なるのは、回転キー23と確定キー24とクリック感発生磁石14とベースシート25の構成である。残余の構成は第3実施形態のキースイッチ16と同じである。
回転キー23には第3実施形態の回転キー17に形成されていたクリック感発生磁石7の上部が入り込む第2の円環溝3bに相当するものが無く、回転キー23の裏面側には円環状のクリック感発生磁石7も設けられていない。そして第3実施形態の回転キー17と同様に、回転キー23の内周縁における操作面側端部に係止凹部23bが周状に形成され、後述する確定キー24の周状フランジ24aと係止して回転キー23の携帯電話機1からの離脱を防止しており、外周縁には周状鍔部が形成されていない。
確定キー24の裏面には2つの磁気センサ6,6の上部が入り込む2つの肉逃げ凹部24b,24bに加えて三つ目の肉逃げ凹部24cが形成されており、そこにクリック感発生磁石14の上部が入り込むようにしてある。三つ目の肉逃げ凹部24cにも磁気センサ6の上部が入り込む肉逃げ凹部24bと同様に、三つ目の肉逃げ凹部24cの内面とクリック感発生磁石14の外面との間には、クリック感発生磁石14の上部が入り込むベースシート25の収容凹部を介して確定キー24が押圧可能となるように隙間が形成されている。そして第3実施形態の確定キー18と同様に、確定キー24の外周縁における操作面側端部には、外方へ突出する周状フランジ24aが形成され、前述したように回転キー23の係止凹部23cと係止している。さらにこの確定キー24における2つの肉逃げ凹部24b,24bを除く裏面は、接着層19によってベースシート25に固着し、携帯電話機1からの離脱を防止している。
ベースシート25は第3実施形態のベースシート8と同様に、スイッチ基板9上で回転キー23と確定キー24を裏面側から支持しているが、確定キー24の裏面に設けた肉逃げ凹部24bと整合する透孔25aや三つ目の肉逃げ凹部24cと整合する透孔25bが設けられている。
第5実施形態のキースイッチ22の作用、効果は、第3実施形態のキースイッチ16と同様に、キースイッチ22の操作面を小型化することができ、クリック感発生磁石14を簡単に固定でき、回転検出磁石5を簡単に見映えよく装着することができ、水分や埃などをシールすることができ、明確なクリック感を得ることができるほか、さらに次の作用、効果を発揮する。キースイッチ22によれば、確定キー24の裏面側にクリック感発生磁石14を設けるため、回転キー23の操作面幅を従来技術の回転キーに比べ小さくすることができ、キースイッチ22の操作面の大きさを小型化することができる。
第6実施形態〔図12,図13〕: 図12には第6実施形態のキースイッチ26の拡大平面図、図13にはキースイッチ26の断面図を示す。第6実施形態のキースイッチ26が第4実施形態のキースイッチ20と異なるのは、回転キー27、確定キー28、ベースシート29、磁気センサ30、クリック感発生磁石31の構成である。残余の構成は第4実施形態のキースイッチ20と同じである。
回転キー27は第4実施形態の回転キー17と同様に円環状に形成され、この回転キー27の内周縁の裏面側端部には周状凹部27aが設けられている。この周状凹部27a内には回転検出磁石5が一体に取付られており、内周縁には後述する確定キー28の周状フランジ28aに向かって突出する周状リブ27bが形成されている。さらに回転キー27の裏面には押圧方向に突出する周状突部27c、言い換えると、スイッチ基板9上の皿ばね10に向かって突出する周状突部27cが設けられている。そして回転キー27の外周縁における裏面側端部には、外方へ突出する周状鍔部27dが形成され、携帯電話機1の操作開口1aにおける内面側端部に形成した周状の係止凹部1bと係止している。この回転キー27は、周状リブ27bが確定キーの外周縁と係止し、周状鍔部27dが係止凹部1bと係止して携帯電話機1からの離脱し難くなっている。
確定キー28は第4実施形態の確定キー18と同様に略円柱形状に形成され、回転キー27の中央に配置されている。この確定キー28の裏面には2つの肉逃げ凹部28b,28bが形成され、確定キー28の押圧操作によって確定キー28がスイッチ基板9に接近した際にそれぞれ後述する2つの磁気センサ30,30と確定キー28の接触を防いでいる。そして確定キー28の外周縁における裏面側端部には、外方へ突出する周状フランジ28aが形成されている。さらにこの確定キー28における2つの肉逃げ凹部28b,28bを除く裏面は、接着層19によってベースシート29に固着し、携帯電話機1からの離脱を防止している。
ベースシート29はスイッチ基板9上で、回転キー27と確定キー28を裏面側から支持しており、平面視で円形状の回転キー27及び確定キー28と接する部分29aを樹脂フィルムにて形成し、それを除く部分29bをゴムシートで形成している。これら樹脂フィルム(29a)とゴムシート(29b)とは、粘着剤や接着剤、両面テープを用いたり、樹脂フィルムをインサートしてゴムシートを成形するような金型内一体成形により相互に固着される。そして確定キー28の裏面に設けた肉逃げ凹部28bと整合する透孔29cが設けられている。この透孔29cは確定キー28とベースシート29とを固着する前に予めベースシート29の所定位置に設けておいたり、あるいは確定キー28をベースシート29と固着した後に、確定キー28の肉逃げ凹部28bとの対応位置を穿孔することで設けられる。さらにスイッチ基板9の対向面には、皿ばね10を押圧する略円錐台の押し子32が固着されている。
磁気センサ30は第4実施形態の磁気センサ6より薄型で、その上部は確定キー28が押圧操作されていない場合には確定キー28の肉逃げ凹部28b内に入り込んでいない。
クリック感発生磁石31は第4実施形態のクリック感発生磁石7より薄型で、スイッチ基板9における回転キー27の裏面との対向位置の皿ばね10間に配置されている。
第6実施形態のキースイッチ26は、第4実施形態のキースイッチ20と同様に、キースイッチ26の操作面を小型化することができ、クリック感発生磁石31を簡単に固定でき、回転検出磁石5を簡単に見映えよく装着することができ、水分や埃などをシールすることができ、明確なクリック感を得ることができるという作用、効果を発揮する。
第7実施形態〔図14〕: 図14に第7実施形態のキースイッチ33の断面図を示す。第7実施形態のキースイッチ33が第6実施形態のキースイッチ26と異なるのは、確定キー34、ベースシート35(35a,35b)、磁気センサ36の構成である。残余の構成は第6実施形態のキースイッチ26と同じである。
確定キー34は第6実施形態の確定キー27と同様に略円柱形状に形成され、回転キー27の中央に配置されている。そして確定キー34の外周縁における裏面側端部には、外方へ突出する周状フランジ34aが形成されている。さらにこの確定キー34の裏面は、接着層19によってベースシート35(35a)に固着されており、携帯電話機1からの離脱を防止している。しかしこの確定キー34の裏面には以上の各実施形態とは異なり肉逃げ凹部が形成されていない。
ベースシート35は第6実施形態のベースシート29と同様に、スイッチ基板9上で回転キー27と確定キー34を裏面側から支持しており、平面視で円形状の回転キー27及び確定キー34と接する部分35aを樹脂フィルムにて形成し、それを除く部分35bをゴムシートで形成している。そしてスイッチ基板9の対向面には、皿ばね10を押圧する略円錐台の押し子32が固着されている。しかし本実施形態では、確定キー34に肉逃げ凹部が設けられていないため、第6実施形態のベースシート29に形成されているような透孔が設けられていない。
磁気センサ36は下端に外方へ突出する端子36aを有している。この磁気センサ36はスイッチ基板9に設けられた透孔9aに裏面側から貫入しており、端子36aがスイッチ基板9の裏面に半田付けによって接続固定されている。したがって磁気センサ36がスイッチ基板9の表面から上方に大きく突出せず、確定キー34を押圧し入力しても確定キー34やベースシート35と接触しないようになっている。
第7実施形態のキースイッチ33は、第6実施形態のキースイッチ26と同様に、キースイッチ33の操作面を小型化することができ、クリック感発生磁石31を簡単に固定でき、回転検出磁石5を簡単に見映えよく装着することができ、水分や埃などをシールすることができ、明確なクリック感を得ることができるという作用、効果を発揮する。さらに本実施形態では、磁気センサ36をスイッチ基板9に表面実装せずに、透孔9aの中に配置しており、スイッチ基板9の表面から大きく突出しない。このため確定キー34の裏面に第6実施形態のような肉逃げ凹部28bを形成しなくてもよく、裏面を全面的にフラットにすることができる。よって、確定キー34を透明樹脂にて形成し、その裏面の全面に文字・記号・模様等による表示加飾層を印刷にて容易に形成することができる。また、ベースシート35についても第6実施形態のような透孔29cを形成しなくてもよい。よって、本実施形態では透孔29cの形成を省略できるから、ベースシート35の製造を簡略化できる利点もある。
以下、図15で示すように、キースイッチを備える入力スイッチ50,51を実施例として携帯電話機1に搭載する具体例を説明する。なお、入力スイッチ50,51は、ベースシート21の外周を携帯電話機1の筐体とスイッチ基板9に挟持され取付られており、スイッチ基板9などを携帯電話機1の外部に対して遮蔽している。
第1実施例〔図16〕: 図16に第1実施例の入力スイッチ50の断面図を示す。第1実施例の入力スイッチ50は、キースイッチ20と、独立キースイッチ52と、を備えている。
独立キースイッチ52は、ベースシート21の操作面側に複数のキートップ53を接着層54で固着し、ベースシート21の裏面側にはスイッチ基板9に対してキートップ53ごとに皿ばね10を配置してある。
入力スイッチ50によればキースイッチ20と同様に、操作面を小型化することができ、厚みを薄型化することができ、回転検出磁石5を簡単に見映えよく装着することができ、水分や埃などをシールすることができ、明確なクリック感を得ることができる入力スイッチ50を携帯電話機1に搭載することができる。
第2実施例〔図17〕: 図17に第2実施例の入力スイッチ51の断面図を示す。第2実施例の入力スイッチ51が第1実施例の入力スイッチ50と異なるのは、キースイッチ55と、独立キースイッチ56のキートップ57と、押し子58を備える点である。残余の構成は第1実施例のキースイッチ50と同じである。
キースイッチ55はキースイッチ20と略同様の構成であり、キースイッチ20と異なるのは、回転キー17に替わる回転キー59が外周縁における裏面側端部に、携帯電話機1の操作開口1aにおける内側端部に係止する外方へ突出する周状鍔部59aが形成されている点である。
独立キースイッチ56のキートップ57は第1実施例のキートップ53と略同様の構成であり、キートップ53と異なるのは、キートップ57の側面における裏面側端部に、携帯電話機1の操作開口1aにおける内側端部に係止する外方へ突出する周状鍔部57aが形成されている点である。
押し子58は紫外線硬化樹脂でなり、ベースシート21の裏面に対し各キートップごとに設けられ、皿ばね10に向かって先細りの円錐台形状に形成されている。
入力スイッチ51によれば入力スイッチ50と同様の作用、効果のほか、回転キー59の周状鍔部59aやキートップ57の周状鍔部57aが操作開口1aと係止するため、回転キー59やキートップ57が携帯電話機1から離脱することを防止することができる。また、押し子58で皿ばね10を押圧するため、ベースシート21の裏面で押圧するより、確実に皿ばね10を押圧でき、さらにクリック感を高めることができる。
本発明のキースイッチを搭載する携帯電話機の外観図。 第1実施形態のキースイッチを示す拡大平面図。 図2のSA−SA線断面図。 第2実施形態のキースイッチを示す拡大平面図。 図4のSB−SB線断面図。 第3実施形態のキースイッチを示す拡大平面図。 図6のSC−SC線断面図。 第4実施形態のキースイッチを示す図7相当断面図。 キースイッチの押圧状態を示す説明図であり、分図(A)は第3実施形態の押圧状態を示す拡大断面図、分図(B)は第4実施形態の押圧状態を示す拡大断面図。 第5実施形態のキースイッチを示す拡大平面図。 図10のSD−SD線断面図。 第6実施形態のキースイッチを示す拡大平面図。 図12のSE−SE線断面図。 第7実施形態のキースイッチを示す図13相当断面図。 実施例1のキースイッチを搭載する携帯電話機の拡大外観図。 図14のSF−SF線断面図。 実施例2の図15相当断面図。
符号の説明
1 携帯電話機
1a 操作開口
1b 係止凹部
2 キースイッチ(第1実施形態)
2a キーシート
3 回転キー
3a 第1の円環溝
3b 第2の円環溝(肉逃げ凹部)
3c 係止凹部
3d 周状鍔部
4 確定キー
4a 周状フランジ
4b 肉逃げ凹部
5 回転検出磁石
6 磁気センサ
7 クリック感発生磁石
8 ベースシート
9 スイッチ基板
9a 透孔
10 皿ばね
11 キースイッチ(第2実施形態)
11a キーシート
12 回転キー
12a 第1の円環溝
12b 係止凹部
12c 周状鍔部
13 確定キー
13a 周状フランジ
13b 肉逃げ凹部
13c 三つ目の肉逃げ凹部
14 クリック感発生磁石
15 ベースシート
16 キースイッチ(第3実施形態)
16a キーシート
17 回転キー
17a 第1の円環溝
17b 第2の円環溝(肉逃げ凹部)
17c 係止凹部
18 確定キー
18a 周状フランジ
18b 肉逃げ凹部
19 接着層
20 キースイッチ(第4実施形態)
21 ベースシート
21a 透孔
22 キースイッチ(第5実施形態)
22a キーシート
23 回転キー
23a 第1の円環溝
23b 係止凹部
24 確定キー
24a 周状フランジ
24b 肉逃げ凹部
24c 三つ目の肉逃げ凹部
25 ベースシート
25a 第1の透孔
25b 第2の透孔
26 キースイッチ(第6実施形態)
26a キーシート
27 回転キー
27a 周状凹部
27b 周状リブ
27c 周状突部
27d 周状鍔部
28 確定キー
28a 周状フランジ
28b 肉逃げ凹部
29 ベースシート
30 磁気センサ
31 クリック感発生磁石
32 押し子
33 キースイッチ(第7実施形態)
34 確定キー
34a 周状フランジ
35 ベースシート
36 磁気センサ
36a 端子
50 入力スイッチ(第1実施例)
51 入力スイッチ(第2実施例)
52 独立キースイッチ
53 キートップ
54 接着層
55 キースイッチ
56 独立キースイッチ
57 キートップ
57a 周状鍔部
58 押し子
59 回転キー
59a 周状鍔部

Claims (5)

  1. 円環状の回転キーと、
    回転キーの中央孔に配置する確定キーと、
    回転キーに対して同心状に固定する円環状の回転検出磁石と、
    回転キーと共に回転する回転検出磁石の磁力変化を検出する磁気センサと、
    回転キーと共に回転する回転検出磁石との間で吸引・反発するクリック感発生磁石と、
    磁気センサを実装するスイッチ基板と、を備えるキースイッチにおいて、
    磁気センサをスイッチ基板における確定キーの裏面との対向位置に配置し、
    クリック感発生磁石をスイッチ基板における確定キーの裏面又は回転キーの裏面との対向位置に配置し、且つ
    スイッチ基板の上方位置で確定キー、回転キー及び回転検出磁石を浮動状態で支持し、磁気センサ、クリック感発生磁石及びスイッチ基板を外部に対して遮蔽するベースシートを備えることを特徴とするキースイッチ。
  2. ベースシートに表面側に突出するクリック感発生磁石の上部が入り込む収容凹部を設け、確定キーの裏面又は回転キーの裏面にクリック感発生磁石が入り込む肉逃げ凹部を設ける請求項1記載のキースイッチ。
  3. 確定キーの裏面に磁気センサの上部が入り込む肉逃げ凹部を設ける請求項1又は請求項2記載のキースイッチ。
  4. 確定キーをベースシートに固着する接着層を設け、ベースシートに確定キー裏面の肉逃げ凹部との対応部分を除去した透孔を設ける請求項1〜請求項3何れか1項記載のキースイッチ。
  5. 確定キーの外周縁に回転キーの内周縁に対して係止する抜止めフランジを設ける請求項1〜請求項4何れか1項記載のキースイッチ。
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