JP2009036665A - 液量検出装置及び自動分析装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】容器に分注された液体の量を簡易に検出することが可能な液量検出装置及び自動分析装置を提供すること。
【解決手段】開口を有する容器に保持された液体の量を音波の共鳴現象を利用して検出する液量検出装置及び自動分析装置。液量検出装置20は、音波を開口7aへ向けて照射する音波発生源21と、音波発生源が照射する音波の周波数を制御する制御装置23と、音波発生源から照射される音波によって容器内の気柱が共鳴して生ずる共鳴音を測定する受波器24と、受波器が測定した共鳴音の共鳴周波数を検出する検出器25と、検出した共鳴周波数に基づいて容器に保持された液体の量を決定する液量決定部26とを備えている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、液量検出装置及び自動分析装置に関するものである。
従来、血液や体液等の生体試料を分析する自動分析装置は、分注装置を用いて検体や試薬等の液体試料を反応容器に分注している。このとき、分注装置は、所望量の液体試料を精度良く分注するために、液体試料の吐出開始時における分注ノズル内の空気の体積を求め、求めた空気の体積から所望量の液体試料の分注に必要なプランジャの押し込み動作量を算出するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−20320号公報
ところで、特許文献1に開示された分注装置は、分注ノズル内の空気の体積を求める手段を必要とすることから構成が複雑になるうえ、液体試料を分注するうえで必ずしも分注精度の向上が期待できないという問題があった。このことから、自動分析装置は、容器に分注され液体の量を簡易に検出することが求められていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、容器に分注された液体の量を簡易に検出することが可能な液量検出装置及び自動分析装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の液量検出装置は、開口を有する容器に保持された液体の量を音波の共鳴現象を利用して検出する液量検出装置であって、音波を前記開口へ向けて照射する音波発生源と、前記音波発生源が照射する音波の周波数を制御する制御手段と、前記音波発生源から照射する音波による前記容器内の気柱の共鳴音を測定する測定手段と、前記測定手段が測定した共鳴音の周波数を検出する検出手段と、検出した共鳴周波数に基づいて前記容器に保持された液体の量を決定する液量決定手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の液量検出装置は、上記の発明において、前記音波発生源は、前記容器の開口面積よりも大きい面積を有する発音領域を有することを特徴とする。
また、本発明の液量検出装置は、上記の発明において、前記制御手段は、前記音波発生源の駆動信号を制御することによって、発生する音波の周波数を変調させることを特徴とする。
また、本発明の液量検出装置は、上記の発明において、前記制御手段は、前記音波発生源の駆動信号を制御することによって、異なる周波数の音波を同時に発生させることを特徴とする。
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の自動分析装置は、検体と試薬とを攪拌して反応させ、反応液の光学的特性を測定して前記反応液を分析する自動分析装置であって、前記液量検出装置を用いて前記容器に分注される前記検体又は前記試薬の量を検出することを特徴とする。
また、本発明の自動分析装置は、上記の発明において、前記液量検出装置は、前記容器へ前記検体又は前記試薬が分注された後に、分注された前記検体又は前記試薬の量を検出することを特徴とする。
本発明の液量検出装置は、音波を開口へ向けて照射する音波発生源と、音波発生源が照射する音波の周波数を制御する制御手段と、音波発生源から照射する音波による容器内の気柱の共鳴音を測定する測定手段と、測定手段が測定した共鳴音の周波数を検出する検出手段と、検出した共鳴周波数に基づいて前記容器に保持された液体の量を決定する液量決定手段とを備え、本発明の自動分析装置は、前記液量検出装置を用いて容器に分注される検体又は試薬の量を検出するので、容器に分注された液体の量を簡易に検出することができるという効果を奏する。
(実施の形態1)
以下、本発明の液量検出装置及び自動分析装置にかかる実施の形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は、実施の形態1の液量検出装置及び自動分析装置を示す概略構成図である。図2は、実施の形態1の液量検出装置を反応容器と共に示す概略構成図である。図3は、反応容器の気柱長さと共振周波数の波長との関係を説明する図である。
自動分析装置1は、図1に示すように、作業テーブル2上に検体テーブル3、検体分注機構5、反応ホイール6、攪拌装置8、測光装置9、洗浄装置11、試薬分注機構12及び試薬テーブル13が設けられ、検体分注機構5の近傍には液量検出装置20の音波発生源21と受波器24が配置されている。
検体テーブル3は、図1に示すように、駆動手段によって矢印で示す方向に回転され、外周には周方向に沿って等間隔で配置される収納室3aが複数設けられている。各収納室3aは、検体を収容した検体容器4が着脱自在に収納される。
検体分注機構5は、反応ホイール6に保持された複数の反応容器7に検体を分注する手段であり、図1に示すように、分注ノズル5a(図2参照)によって検体テーブル3の複数の検体容器4から検体を順次吸引し、吸引した検体を反応容器7に吐出することによって分注を行う。このとき、検体分注機構5は、分注ノズル5aの移動経路上に分注ノズル5aの内外を洗浄する洗浄槽(図示せず)が配置されている。
反応ホイール6は、検体テーブル3とは異なる駆動手段によって図1に矢印で示す方向に回転され、外周には周方向に沿って複数の凹部6aが等間隔で設けられている。反応ホイール6は、各凹部6aの半径方向両側に測定光が通過する開口(図示せず)が形成されている。反応ホイール6は、例えば、一周期で反時計方向に(1周−1反応容器)/4分回転し、四周期で時計方向に凹部6aの1個分回転する。反応ホイール6の外周近傍には、攪拌装置8、測光装置9及び洗浄装置11が配置されている。
反応容器7は、容量が数μL〜数百μLと微量な容器であり、測光装置9の光源から出射される分析光に含まれる光の80%以上を透過する透明素材、例えば、耐熱ガラスを含むガラス,環状オレフィンやポリスチレン等の合成樹脂からなる上部に開口7a(図2参照)を有する四角筒形状のキュベットである。反応容器7は、対抗する側壁を半径方向に向けて反応ホイール6の凹部6aに配置される。
攪拌装置8は、反応ホイール6外周近傍の試薬テーブル13側に配置され、反応容器7に保持された液体を音波によって非接触で攪拌するか、或いは攪拌棒によって液体を直接攪拌する。
測光装置9は、反応容器7に保持された液体を分析する分析光を出射する光源と、液体を透過した分析光を分光して受光する受光器とを有している。測光装置9は、光源と受光器が反応ホイール6の凹部6aを挟んで半径方向に対向する位置に配置されている。
洗浄装置11は、反応ホイール6外周近傍の測光装置9と検体分注機構5との間に配置され、反応容器7から液体や洗浄液を排出する排出手段と、洗浄液の分注手段とを有している。洗浄装置11は、測光終了後の反応容器7から測光後の液体を排出した後、洗浄液を分注する。洗浄装置11は、洗浄液の分注と排出の動作を複数回繰り返すことにより、反応容器7の内部を洗浄する。このようにして洗浄された反応容器7は、再度、新たな検体の分析に使用される。
試薬分注機構12は、反応ホイール6に保持された複数の反応容器7に試薬を分注する手段であり、図1に示すように、試薬テーブル13の所定の試薬容器14から試薬を順次反応容器7に分注する。
試薬テーブル13は、検体テーブル3及び反応ホイール6とは異なる駆動手段によって図1に矢印で示す方向に回転され、扇形に成形された収納室13aが周方向に沿って複数設けられている。各収納室13aは、試薬容器14が着脱自在に収納される。複数の試薬容器14は、それぞれ検査項目に応じた所定の試薬が満たされ、外面には収容した試薬に関する情報を表示するバーコードラベル等の情報記録媒体(図示せず)が貼付されている。
ここで、試薬テーブル13の外周には、図1に示すように、試薬容器14に貼付した前記情報記録媒体に記録された試薬の種類,ロット及び有効期限等の情報を読み取り、制御部16へ出力する読取装置15が設置されている。
制御部16は、検体テーブル3、検体分注機構5、反応ホイール6、攪拌装置8、測光装置9、洗浄装置11、試薬分注機構12、試薬テーブル13、読取装置15、分析部17、入力部18、表示部19及び液量検出装置20等と接続され、例えば、分析結果を記憶する記憶機能を備えたマイクロコンピュータ等が使用される。制御部16は、自動分析装置1の各部の作動を制御すると共に、前記情報記録媒体の記録から読み取った情報に基づき、試薬のロットや有効期限等が設置範囲外の場合、分析作業を停止するように自動分析装置1を制御し、或いはオペレータに警告を発する。
分析部17は、制御部16を介して測光装置9に接続され、受光器が受光した光量に基づく反応容器7内の液体の吸光度から検体の成分濃度等を分析し、分析結果を制御部16に出力する。入力部18は、制御部16へ検査項目等を入力する操作を行う部分であり、例えば、キーボードやマウス等が使用される。表示部19は、分析内容や警報等を表示するもので、ディスプレイパネル等が使用される。
液量検出装置20は、音波の共鳴現象を利用して反応容器7内の液体の量を検出する装置であって、図2に示すように、音波発生源21、信号発生器22、制御装置23、受波器24、検出器25及び液量決定部26を備えている。
音波発生源21は、反応容器7の開口面積よりも断面積の大きい音束を有する音波を反応容器7の開口7aへ向けて照射するもので、例えば、空中超音波素子が使用される。このとき、音波発生源21は、反応容器7の開口面積よりも断面積の大きい音束を有する音波を反応容器7内へ向けて照射することができれば、反応容器7の開口面積よりも大きい面積を有する発音領域を有するものであっても、開口よりも小さい発音領域を有する音源が複数アレイ状に配置されたものであってもよい。従って、音波発生源21は、反応容器7の開口面積よりも断面積の大きい音束を有し、反応容器7の開口7aへ向けて照射するので、音波発生源21が出射する音波は平面波となり、開口7aを覆うようにして開口7aから反応容器7に入射する。
このとき、反応容器7は、照射される音波の周波数によって一端が閉じた管として気柱共鳴現象を生ずる。気柱共鳴が生ずるときの音波の共鳴周波数は、保持した液体の量、即ち、容器内の液体上部に存在する気柱長さに反比例すること、気柱長さは、基本モードの共振周波数の波長の1/4であることが知られている。例えば、図3に示すように、空の反応容器7の場合、液体上部の気柱長さL0+Δxは、基本モードの共振周波数f0の波長λ0の1/4であり(f0=C/λ0,C:音速)、液体Lqを分注することによって気柱長さがLi+Δxになると、気柱長さLiは、基本モードの共振周波数の波長λi(<λ0)の1/4となる(fi=C/λi,fi>f0)。ここで、Δxは、管口からはみ出して振動している気柱部分(開口端補正)の長さである。
このため、反応容器7に照射する音波の周波数を変化させた際に反応容器7内の気柱が共鳴して生ずる共鳴音の周波数を検出すれば、気柱長さが分かる。従って、予め反応容器7の内法寸法を測定しておけば、分注された液体の量を求めることができ、これが本発明における容器に分注された液体の量を検出する原理である。
制御装置23は、自動分析装置1の制御部16が兼用され、信号発生器22を制御することによって音波発生源21が反応容器7に照射する音波の周波数を制御する。ここで、制御装置23は、信号発生器22を制御することによって音波発生源21が反応容器7に照射する音波の周波数を、例えば、図4に示すように、一定時間で周波数fsから周波数feの範囲をスイープすることによって変化させる。
受波器24は、音波発生源21から照射される音波によって反応容器7内の気柱が共鳴して生ずる共鳴音を測定する測定手段であり、例えば、空中超音波素子を用いた受波器が使用される。
検出器25は、受波器24が測定した共鳴音の周波数を検出するシグナルアナライザ、FFTアナライザ、マルチメータ等の検出手段であり、音波発生源21が反応容器7に照射する音波の振幅Aに対する反応容器7内の気柱が共鳴して生ずる共鳴音の振幅Pの比である振幅比P/Aを求めることにより、振幅比P/Aが最大、即ち、共鳴音の振幅Pが最大となる共鳴周波数を検出する。
液量決定部26は、検出器25が検出した共鳴周波数に基づいて反応容器7に保持された液体の量を決定するもので、例えば、マイクロコンピュータ等が使用される。液量検出装置20は、自動分析装置1で使用する反応容器7について、反応容器7に分注した液体の量ごとに共鳴周波数と振幅比との関係を予め測定し、これらの関係を基本データとして液量決定部26に記憶しておく。
このとき、液量決定部26は、反応容器7に分注された液体について実測した共鳴周波数を基本データと対照することによって液体の液量を決定する。このため、液量検出装置20は、開口端補正をする手間を省略して液量を簡易に検出することができる。但し、液量決定部26は、実測した共鳴周波数をもとに反応容器7の気柱長さ、従って、分注された液体の量を演算によって決定してもよい。
本発明の自動分析装置1は以上のように構成され、例えば、反時計方向に回転する反応ホイール6によって周方向に沿って搬送される複数の反応容器7に試薬分注機構12が試薬容器14から試薬を順次分注する。試薬が分注された反応容器7は、反応ホイール6によって周方向に沿って搬送され、検体分注機構5によって検体テーブル3に保持された複数の検体容器4から検体が順次分注される。
そして、検体が分注された反応容器7は、反応ホイール6によって攪拌装置8へ搬送され、分注された試薬と検体が順次攪拌されて反応する。このようにして検体と試薬が反応した反応液は、反応ホイール6が再び回転したときに測光装置9を通過し、光源から出射された分析光が透過する。このとき、反応容器7内の試薬と検体の反応液は、受光器で側光され、制御部16によって成分濃度等が分析される。そして、分析が終了した反応容器7は、洗浄装置11によって洗浄された後、再度検体の分析に使用される。
このとき、本発明の液量検出装置20は、以下のようにして液体の量を簡易に検出することができる。
先ず、液量検出装置20は、制御装置23によって信号発生器22を制御し、反応容器7の開口面積よりも断面積の大きい音束を有する音波を音波発生源21から反応容器7の開口7aへ向けて照射する。このとき、制御装置23は、信号発生器22を制御することによって音波発生源21が照射する音波の周波数を一定の範囲で変化させる。
次に、照射した音波によって反応容器7内の気柱が共鳴して生ずる共鳴音を受波器24によって測定し、測定した共鳴音の信号を検出器25に出力する。次いで、受波器24から入力された共鳴音の信号をもとに、検出器25によって共鳴音の周波数を検出する。そして、検出器25が検出した共鳴周波数をもとに、液量決定部26が液体の量を決定し、決定した液量を液量信号として制御装置23に出力する。
ここで、例えば、開口の直径が6mmの円筒形状の反応容器に1μLの液体を分注し、音波発生源21が出射する音波の周波数を10〜100kHzの範囲で変化させながら反応容器に照射した。このとき、検出器25によって振幅比P/Aを求めたところ、図5に示すように、80kHzの近傍において周波数に対して鋭い共鳴応答を示す周波数特性が得られた。ここで、振幅比P/Aのピークは、照射する音波の振幅Aに対し、反応容器7内の気柱が共鳴して生ずる共鳴音の振幅Pが最大であることを示しており、各ピークの周波数が共鳴周波数を示している。
この周波数特性をもとに前記円筒形状の反応容器と開口面積が略等しい反応容器7にそれぞれ1μL,2μL,10μL,20μLの液体を分注し、音波発生源21が出射する音波の周波数を80〜83kHzの範囲で変化させながら検出器25によって振幅比P/Aを求めた。その結果、反応容器7は、図6に示すように、液量が増加するのに伴って振幅比P/Aのピークである共鳴周波数が高くなる周波数特性を有しており、図3において説明した気柱共鳴の結果と一致していた。
但し、液量検出装置20によって共鳴周波数を検出する場合、液量に対する周波数分解能や感度は、使用する音波の周波数帯域に依存するが、図5に示したように、複数の周波数帯域を選択することができる。このため、使用する音波の周波数帯域は、反応容器7の内法寸法,分注量,液量検出装置20の価格等の仕様に応じて最適となるように設定する。例えば、液量検出装置20は、使用する音波の周波数帯域として、可聴域のような低周波帯域を選択すると安価な音波発生源21としてスピーカーや受波器24としてマイクロホン等を使用することができ、高周波帯域を選択すると周波数分解能や液量の検出精度を向上させることができる。
液量検出装置20は、以上のようにして反応容器7に保持された液体の量を簡易に検出することができる。ここで、共鳴周波数から液量検出装置20が検出した液量が所定範囲外であった場合、自動分析装置1は、表示部19に液量が異常である旨の警告を制御装置23の制御の下に表示してもよい。
また、液量検出装置20は、通常、検体分注機構5によって検体が分注された後に分注された検体の液量を検出する。しかし、液量検出装置20は、検出対象の液体が反応容器7の開口7aより内側にあれば、図7に示すように、検体分注機構5の分注ノズル5aによる反応容器7への検体Lsの分注と同時に検出することも可能である。
(変形例1)
ここで、液量検出装置20は、図8に示すように、音波発生源21を実施の形態1に比べて更に大きくし、音波発生源21を分注ノズル5aの上方に配置して鉛直上方から音波を照射すると共に、受波器24を分注ノズル5aに取り付けて一体化してもよい。このような配置にすると、音波発生源21は、分注ノズル5aや受波器24に比べて十分に大きいことから、分注ノズル5aや受波器24が音波の経路上に存在しても音波の回折の影響が小さく抑えられる。
(変形例2)
また、液量検出装置20は、図9に示すように、ステージ27に受波器24を設置することで、受波器24をステージ27によって矢印Xで示す水平方向及び矢印Zで示す上下方向に移動自在としてもよい。このように構成すると、液量検出装置20は、反応容器7に分注する液体Lqの分注量に応じて受波器24の位置を、反応容器7内の気柱が共鳴して生ずる共鳴音を受ける最適な受波位置へ移動させることができる。
ここで、液量検出装置20は、検体分注機構5の近傍に設けて反応容器7に分注された液体の量を検出した。しかし、液量検出装置20は、試薬分注機構12の近傍に設けて反応容器7に分注された試薬の液量を検出し、或いは試薬容器14内の試薬の液量を検出するのに使用してもよい。
また、制御装置23は、音波発生源21が反応容器7に照射する音波の周波数を変化させる際、所定周波数範囲をスイープすることによって音波の周波数を変化させた。但し、制御装置23は、図10に示すように、周波数fsから周波数feの範囲を一定周期で変調させて反応容器7に照射する音波の周波数を変化させてもよい。
更に、制御装置23は、図10に示す周波数変調に代えて、例えば、図11に示すように、周波数fsから周波数feの範囲の振幅を一定に設定した異なる周波数の音波を反応容器7に同時に照射するようにしてもよい。このとき、反応容器7内の気柱が共鳴して生ずる共鳴音を測定した受波器24が出力する音響信号は、検出器25によって高速フーリエ変換処理すると、図12に示すように、共鳴周波数frの位置にピークが出現する。このようにすると、制御装置23は、所定周波数範囲をスイープすることによって音波の周波数を変化させる場合に比べて、スイープに要する時間を短縮することができる。
このため、液量決定部26は、高速フーリエ変換処理によって求められる共鳴周波数frに基づいて反応容器7の液体上部の容器(気柱)長さ、即ち、液体の液面高さを求め、予め測定しておいた反応容器7の内法寸法と掛け算すれば、分注された液体の量を簡易に求めることができる。
(実施の形態2)
次に、本発明の液量検出装置にかかる実施の形態2について、図面を参照しつつ詳細に説明する。実施の形態1の液量検出装置は、反応容器に分注された液体の液量を検出したのに対し、実施の形態2の液量検出装置は、マイクロプレートに形成された開口を有するウェルと呼ばれる複数の容器に分注される液体の液量を検出する。図13は、実施の形態2の液量検出装置を示す概略構成図である。
液量検出装置30は、図13に示すように、音波発生源31、制御装置33、受波器ユニット34、検出器35及び液量決定部36を備えている。ここで、マイクロプレート40は、アクリル等の材料によって成型された透明なプレートであり、マトリクス状に配列され、開口41aを有するウェルと呼ばれる凹部からなる複数の容器41を表面に有している。マイクロプレート40は、移動ステージ42によって矢印方向へ搬送される間に、各列の容器41のそれぞれに複数の分注ノズル45の対応する分注ノズル45から試薬或いは検体等の液体Lqが分注される。
音波発生源31は、マイクロプレート40に形成された開口41aの面積よりも断面積の大きい音束を有する音波を複数の容器41内へ向けて一括して照射するもので、例えば、空中超音波素子が使用される。このとき、音波発生源31は、開口41aの面積よりも断面積の大きい音束を有する音波を複数の容器41内へ向けて一括して照射することができれば、開口41aの面積よりも大きい面積を有する発音領域を有するものであってもよい。従って、このような音波発生源31が出射する音波は、平面波となって個々の容器41に入射する。
制御装置33は、信号発生器32を制御することによって音波発生源31が複数の容器41に照射する音波の周波数を制御する。ここで、制御装置33は、制御装置23と同様にして信号発生器32を制御し、音波発生源31が容器41に照射する音波の周波数を変化させる。
受波器ユニット34は、音波発生源31から照射される異なる周波数の音波によって各列の複数の容器41内の気柱が共鳴して生ずる共鳴音を各受波器34aによって測定し、それぞれ音響信号として検出器35へ個別に出力するもので、例えば、空中超音波素子を用いた受波器が使用される。
検出器35は、受波器34が個別に出力する音響信号に基づいて各容器41内で共鳴した音波の共鳴周波数を検出する検出手段であり、容器41ごとに振幅比P/Aを求めて共鳴周波数を検出する。尚、受波器の寸法及び開口41aの間隔は、隣接する複数の容器41同士の音響結合(クロストーク)を抑制するように設定されている。
液量決定部36は、検出器35が検出した共鳴周波数に基づいて各容器41に保持された液体の量を決定するもので、例えば、マイクロコンピュータ等が使用される。このとき、液量決定部36は、各容器41に分注した液体の量ごとに周波数と振幅比との関係を予め求めて、基本データとして記憶させておく。そして、液量決定部36は、各容器41に分注された液体試料について実測した周波数と振幅比との実測データを記憶させた基本データと対照することによって液体試料の液量を決定する。
以上のように、液量検出装置30は、各容器41における音の共鳴周波数に基づいて容器に分注された液体の量を簡易に検出することができる。
なお、実施の形態1の自動分析装置1は、試薬テーブル13が1つの場合について説明したが、試薬テーブルは2つであってもよく、自動分析装置1を1ユニットとして複数ユニット連結されていてもよい。
実施の形態1の液量検出装置及び自動分析装置を示す概略構成図である。 実施の形態1の液量検出装置を反応容器と共に示す概略構成図である。 反応容器の気柱長さと共振周波数の波長との関係を説明する図である。 反応容器に照射する音波の周波数を変化させる一例を示す周波数の時間変化図である。 1μLの液体を分注した反応容器に周波数を10〜100kHzの範囲で変化させた音波を照射した際に検出器が検出した音波の振幅比の周波数特性図である。 異なる量の液体を分注した反応容器のそれぞれに、周波数を80〜83kHzの範囲で変化させながら音波を照射した際に検出器が検出した音波の振幅比の周波数特性図である。 液量検出装置による液量の検出タイミングを説明する図である。 液量検出装置の変形例1を反応容器と共に示す概略構成図である。 液量検出装置の変形例2を反応容器と共に示す概略構成図である。 反応容器に照射する音波の周波数を変化させる他の例を示す周波数の時間変化図である。 反応容器に照射する音波の周波数を変化させる更に他の例を示す周波数の変化図である。 図11に示す音波を反応容器に照射した際、受波器が受波した音波の共鳴周波数の一例を示す図である。 実施の形態2の液量検出装置を示す概略構成図である。
符号の説明
1 自動分析装置
2 作業テーブル
3 検体テーブル
4 検体容器
5 検体分注機構
6 反応ホイール
7 反応容器
7a 開口
9 測光装置
8 攪拌装置
11 洗浄装置
12 試薬分注機構
13 試薬テーブル
14 試薬容器
15 読取装置
16 制御部
17 分析部
18 入力部
19 表示部
20 液量検出装置
21 音波発生源
22 信号発生器
23 制御装置
24 受波器
25 検出器
26 液量決定部
27 ステージ
30 液量検出装置
31 音波発生源
33 制御装置
34 受波器ユニット
35 検出器
36 液量決定部
40 マイクロプレート
41a 開口
41 容器
42 移動ステージ
45 分注ノズル

Claims (6)

  1. 開口を有する容器に保持された液体の量を音波の共鳴現象を利用して検出する液量検出装置であって、
    音波を前記開口へ向けて照射する音波発生源と、
    前記音波発生源が照射する音波の周波数を制御する制御手段と、
    前記音波発生源から照射する音波による前記容器内の気柱の共鳴音を測定する測定手段と、
    前記測定手段が測定した共鳴音の周波数を検出する検出手段と、
    検出した共鳴周波数に基づいて前記容器に保持された液体の量を決定する液量決定手段と、
    を備えたことを特徴とする液量検出装置。
  2. 前記音波発生源は、前記容器の開口面積よりも大きい面積を有する発音領域を有することを特徴とする請求項1に記載の液量検出装置。
  3. 前記制御手段は、前記音波発生源の駆動信号を制御することによって、発生する音波の周波数を変調させることを特徴とする請求項1に記載の液量検出装置。
  4. 前記制御手段は、前記音波発生源の駆動信号を制御することによって、異なる周波数の音波を同時に発生させることを特徴とする請求項1に記載の液量検出装置。
  5. 検体と試薬とを攪拌して反応させ、反応液の光学的特性を測定して前記反応液を分析する自動分析装置であって、請求項1〜4のいずれか一つに記載の液量検出装置を用いて前記容器に分注される前記検体又は前記試薬の量を検出することを特徴とする自動分析装置。
  6. 前記液量検出装置は、前記容器へ前記検体又は前記試薬が分注された後に、分注された前記検体又は前記試薬の量を検出することを特徴とする請求項5に記載の自動分析装置。
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JP2010169579A (ja) * 2009-01-23 2010-08-05 Hitachi High-Technologies Corp 自動分析装置
JP2015184126A (ja) * 2014-03-24 2015-10-22 シスメックス株式会社 分析装置、及び分析装置における液面検出方法

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