JP2009036623A - 液体検知ユニット - Google Patents

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靖之 井上
Yoshihiro Sekine
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Abstract

【課題】 検出感度の低下を抑えつつ、高い汎用性を実現できる液体検知ユニットを提供する。
【解決手段】 液体検知ユニット100であって、少なくとも超音波出力部1と、これに固定される第一音響インピーダンス整合層21とを備えるユニット本体10を有するとともに、該ユニット本体10に対し流動性結合剤6を介して着脱可能に固定される交換用の第二音響インピーダンス整合層22を設ける。
【選択図】図4

Description

本発明は液体検知ユニットに関する。
特開2004−53504号公報 特開2002−90210号公報 特開2006−166183号公報
従来、タンク(容器)内面に超音波を送信し、その反響音波を検出し受信する液体検知ユニットが知られている。例えば、特許文献1及び2には、タンク内面に超音波の送信面ないし受信面を露出させる形で超音波送信部及び受信部を配置し、超音波ビームが液面位置で反射して戻ってくるまでの時間を計測することにより液面高さを知ることができるようにした液体検知ユニット、いわゆる超音波レベル計(液面計)に関する記載がある。
こうした液体検知ユニットにおいては、超音波送信部の送信面を保護するために、該送信面に音響インピーダンス整合層が一体に結合され、着脱不可とされている。一方で、被測定系をなす液体を収容した容器の壁部外面に対しては、液体ないしジェル状の流動性結合剤を音響インピーダンス整合層に塗布し、これを介して密着して配置されている。
ところが、計測対象となるタンク(容器)には材質、塗装種類、厚み等が異なる様々な種類のものがあり、それぞれが異なる音響インピーダンスを有している。このため、これらの容器内の液面高さを計測するためには、容器の種類に応じた適切な音響インピーダンス整合層が一体結合された液体検知ユニットを準備する必要があった。つまり、容器の種類に応じた数の液体検知ユニットを準備する必要があり、汎用性に欠いた。
また、超音波送信部と一体の音響インピーダンス整合層は、計測のたびにその超音波出力面を容器と接触させる必要がある。このため、音響インピーダンス整合層の超音波出力面は必然的に傷がつきやすい。音響インピーダンスの超音波出力面に傷がついた液体検知ユニットでは、高精度の計測ができないことは言うまでも無く、傷が発見された場合は当然交換を余儀なくされる。ところが、この交換は、傷がついた音響インピーダンス整合層だけでなく、これと一体の超音波送信部も一緒に交換しなければならないので、コスト的に大きな負担となっていた。
ところで、特許文献3には、2つの音響整合層を設ける点に関する記載がある。具体的には、第一音響整合層のクラック防止のために、第二音響整合層を該第一音響整合層とは異なる丈夫な材料により構成し、第二音響整合層が第一音響整合層を保護するという技術が開示されている。ところが、特許文献3では、第一音響整合層と第二音響整合層とが接着剤により一体に結合され、着脱不可の形態を有しており、上記汎用性の課題を解決するものではない。
本発明の課題は、検出感度の低下を抑えつつ、高い汎用性を実現できる液体検知ユニットを提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記の課題を解決するために、本発明の液体検知ユニットは、
液体を収容した容器を被測定系として該容器の壁部外面に取り付けられる液体検知ユニットであって、
少なくとも被測定系を励振するための測定用超音波ビームを出力可能な超音波出力部と、該超音波出力部の超音波送信面に対し一体に固定される第一音響インピーダンス整合層と、を有したユニット本体と、
容器の壁部外面に取り付ける際に該壁部外面と接触する接触面を有する一方で、第一音響インピーダンス整合層における測定用超音波ビームの出力面に対しに対し流動性結合剤を介して密着して配置され、ユニット本体に対し着脱可能に固定される交換可能な第二音響インピーダンス整合層と、
を備えることを特徴とする。
上記本発明の構成によれば、2つの音響インピーダンス整合層を設けるとともに、そのうちの一方を超音波送信部の送信面を保護するために該送信面と密着させる保護用の第一音響インピーダンス整合層とし、他方をこの第一音響インピーダンス整合層と着脱可能に固定される交換用の第二音響インピーダンス整合層として構成している。これにより、第二音響インピーダンス整合層の表面に傷が付いた場合には、該第二音響インピーダンス整合層のみを交換することができ、交換コストを抑えることができる。さらに、上記本発明の構成によれば、これら第一音響インピーダンス整合層と第二音響インピーダンス整合層とを、流動性結合剤(液体やジェル)からなる厚みをほとんど無視できる結合層により密着させる形で音響的に結合し、見かけ上は一つの音響インピーダンス整合層となった構成を有している。これにより、両音響インピーダンス整合層を安定的な密着固定状態(ただし着脱は可能)とすることができ、感度低下を極力抑制した形で適切に音響結合することができ、一つの音響インピーダンス整合層が超音波送信部に固定された従来の液体検知ユニットと同様の動作を実現できる。
また、ユニット本体は、音響インピーダンスが互いに異なる複数の第二音響インピーダンス整合層に対し個別に着脱可能となるよう構成できる。この構成によれば、材質、塗装種類、厚み等が異なる様々な種類の容器に対し、適切な音響インピーダンスを有した第二音響インピーダンス整合層を選択してユニット本体に組み付けることができるので、高い汎用性を実現し、かつ高い計測精度を確保することができる。
また、ユニット本体への取付形態によっては、該ユニット本体への取付方向の厚みが異なる複数の第二音響インピーダンス整合層個々に対し着脱可能となるよう構成できる。具体的には、各第二音響インピーダンス整合層は、第二音響インピーダンス整合層を伝播する測定用超音波ビームの波長をλとした場合に、該第二音響インピーダンス整合層の厚さdは、λ/2に自然数を乗じて、その端数αがλ/2に対し±25%以内、より望ましくは±20%以内となるように定めることができる。
また、第一音響インピーダンス整合層又は第二音響インピーダンス整合層のいずれか一方に凹部を設けるとともに、他方を該凹部に対応する形態とし、該凹部に嵌め込む形で着脱可能に固定するように構成してもよい。この構成によると、2つの音響インピーダンス整合層のうち一方が、他方の凹部を充填する形状で、かつ該凹部に対し嵌め込み可能な形状となるので、両音響インピーダンス整合層がずれないよう安定的に固定でき、安定した計測が可能となる。
具体的には、第一音響インピーダンス整合層は、容器に取り付けられた場合にその壁部外面と接触する先端面を有しており、該先端面に上記凹部を形成することができる。この場合、上記第一音響インピーダンス整合層の凹部は、容器に取り付けられた場合にその壁部外面と非接触となるが、その凹部には第二音響インピーダンス整合層が嵌め込まれ、着脱可能な固定状態とすることができる。そして、第二音響インピーダンス整合層は、第一音響インピーダンス整合層と同様に、容器に取り付けられた場合にその壁部外面と接触する接触面を有するように構成することができ、両層の接触面が面一とすることができる。
上記のように、凹部が第一音響インピーダンス整合層の先端面に形成される場合には、該凹部を、第一音響インピーダンス整合層において、少なくとも先端面の中心位置を含む形で形成することができる。この場合、第二音響インピーダンス整合層は、該凹部に嵌め込まれて着脱可能な固定状態となった場合に、該中心位置において、被測定系をなす容器の壁部外面と接触する接触面を有して構成される。この構成によると、第一音響インピーダンス整合層及び第二音響インピーダンス整合層からなる音響インピーダンス層において、測定用超音波ビームが出力される出力面は、その中心部分が要部となって被計測系に伝播するから、この中心部分の音響インピーダンスや傷の有無が計測精度に大きく影響する。このため、その中心部分が交換可能とされることで、高い計測精度及び高い汎用性を実現できる。
また、上記のように、凹部が第一音響インピーダンス整合層の先端面に形成される場合には、該凹部を該先端面の中心位置に形成する一方で、第一音響インピーダンス整合層には、該凹部の底面を取り囲む形で突出し、かつその突出面が、容器に取り付ける際にその壁部外面と接触する環状突出部を形成することができる。この場合、第二音響インピーダンス整合層は、この凹部に対応する形状を有し、環状突出部の突出方向に進退摺動させる形で該凹部に対し着脱可能に固定するものとできる。この構成によると、また、環状突出部により、凹部に嵌め込まれた第二音響インピーダンス整合層の位置ズレを効果的に防止することができる。
また、上記のように、凹部が第一音響インピーダンス整合層の先端面に形成される場合には、該第一音響インピーダンス整合層において、該凹部は、容器に取り付けられた場合にその壁部外面と接触する側に開放するとともに、該開放部が上記先端面の中心位置から予め定められた外周方向の外縁まで延出形成され、該外周方向にも開放する形で形成することができる。この場合、第二音響インピーダンス整合層は、この凹部に対応する形状を有し、該凹部の該外周方向側の開放部から該外周方向に進退摺動させる形で該凹部に対し着脱可能に固定されるものとできる。この構成によると、凹部がシンプルな形状であるからその形成が容易となる。また、凹部に嵌め込まれた第二音響インピーダンス整合層には、容器への接触側と上記外周方向側とが露出しているので、着脱が容易となる。
ところで、本発明の液体検知ユニットと容器とは、第一及び第二音響インピーダンス層の間に介在する流動性結合剤と同様の流動性結合剤を介して密着結合させることができる。この場合、第一音響インピーダンス整合層の先端面に形成される凹部が、液体検知ユニットと容器とを密着結合するための流動性結合剤を保持する流動性結合剤溜りとして機能する。
具体的に言えば、凹部を、第一音響インピーダンス整合層において、容器に取り付けられた場合に少なくともその壁部外面と接触する接触面側を開放した形で形成するとともに、該凹部に第二音響インピーダンス整合層が嵌め込まれて着脱可能な固定状態となる場合には、互いに対向する該凹部の内面と該第二音響インピーダンス整合層の外面との間に、上記接触面側を開放する隙間を形成することができる。当然、この隙間には流動性結合剤が充填されており、この流動性結合剤が隙間の開放側、即ち容器との接触面側に流出可能となっている。この構成によると、流動性結合剤を充填した凹部に第二音響インピーダンス整合層を嵌め込むことにより、該流動性結合剤が凹部内面と第二音響インピーダンス整合層の外面との間に広がる形で充填されるとともに、その一部が容器との接触面側から溢れ出す。溢れ出てくる面は、液体検知ユニットにおける測定用超音波ビームの出力面であって、第一及び第二音響インピーダンス層の双方からなる面であり、計測時に容器と密着する面である。このため、液体検知ユニットを容器に取り付ける際には、溢れ出たこの流動性結合剤を介して、液体検知ユニットにおける出力面と容器の壁部外面とを密着して配置することが可能となる。これにより、液体検知ユニットと容器とを密着結合する際に、該流動性結合剤の塗布をしなくてもよくなる利点も得られる。
ところで、第二音響インピーダンス整合層は、第一音響インピーダンス整合層の出力面上を転動する形で設けられ、かつ容器に取り付けられた場合にはその壁部外面上においても転動可能となるように、予め定められた回転軸線周りに回転するローラーとして形成することができる。この場合、該ローラー(第二音響インピーダンス整合層)の外周面には、第一音響インピーダンス整合層の出力面上及び容器の壁部外面上を転動可能な転動面が設けられるとともに、ユニット本体には、第二音響インピーダンス整合層を回転軸線周りに回転可能に支持する回転支持部を設けることができる。液体検知ユニットを容器に取り付ける際には、該液体検知ユニットが容器壁面に押し付けられるため、その接触により傷がつく可能性がある。ところが、計測ポジションは一箇所に限られるものではなく複数箇所行なう可能性もあって、そうなると計測箇所の数だけ接触が生じ、傷は一層つき易くなる。上記構成によれば、複数箇所において計測する場合、液体検知ユニットを一度容器に接触させれば、後は、ローラーにより滑らかに位置移動することができるので、多数回の計測を行っても傷は生じ難い。また、ローラーは回転可能であるから、一部に傷がついた場合には、そこを接触面としないように計測すれば、感度低下を簡易に抑制することができるし、交換頻度を減じることもできる。また、当然このローラーはユニット本体に対し着脱可能に固定されているから、上記のように用途や事情に応じて交換することも可能であり、汎用性に優れる。
また、第二音響インピーダンス整合層がローラーとして形成される場合、第一音響インピーダンス整合層の第二音響インピーダンス整合層側には、回転する該第二音響インピーダンス整合層の転動面と接触する形で流動性結合剤を収容する流動性結合剤収容部を形成することができる。この場合、第二音響インピーダンス整合層を回転することで、転動面の各位置に流動性結合剤を付着させることができる。液体検知ユニットを容器に取り付ける際には、該容器に対し流動性結合剤を介して取り付けることとなるが、その容器との接触面に流動性結合剤が少ない場合は、容器にうまく取り付けられなくなる。特に、複数回の計測を行なう場合には、回数を負う毎に流動性結合剤が減少して少なくなる。このような場合、従来は接触面に流動性結合剤を塗布しなおす必要があったが、上記構成によれば、ローラーを1回転するだけで転動面全周に流動性結合剤が付着するので、補充が容易となる。
なお、本発明の液体検知ユニットは、容器の壁部外面に取り付けられるとともに、被測定系への測定用超音波ビームの出力を遮断したときに、該被測定系からの残響超音波を受信する残響超音波受信部を備えて構成することができる。この構成によると、残響超音波受信部が受信する残響超音波に基づく容器内の液体情報を検知する液体情報検知手段を設けることにより、容器内の液体の情報を非接触にて検知することが可能となり、さらに、検知された液体情報を出力する液体情報出力手段を設けることにより、この液体情報の報知が可能となる。
本発明では、超音波ビームによる励振を遮断した後の残響を検出するので、励振期間と残響検出期間とが時系列的に順次行なわれる形になる。従って、超音波出力部は、被測定系への測定用超音波ビームの出力が可能とされるとともに、被測定系からの残響超音波の受信も可能な超音波トランスジューサとして、残響超音波受信部に兼用されるとともに、該超音波トランスジューサを、超音波出力部の超音波送信面と残響超音波受信部の超音波受信面とが共通の超音波受信面をなす形で構成することができる。この構成によると、1個の超音波トランスジューサにより超音波送信部と残響超音波受信部とが兼用された構成とすることができ、液体検知ユニットのコンパクト化及び低コスト化に寄与する。
測定適用対象となる容器は金属タンク(特に鋼鉄製など、内部音響損失の比較的小さい材料で構成されたもの)とすることができ、液体として液化ガス(液化石油ガス(LPG)や液化天然ガス(LNG)などの燃料用液化ガス、液化炭酸ガス、液化アンモニアガス、液体窒素などのボンベ、タンク、コンテナなどが主な用途である)を収容するものとできる。この場合、超音波出力部は該金属タンクの金属壁部に取り付けられ、当該金属壁部の厚さ方向に測定用超音波ビームを出力するように構成しておくとよい。また、金属タンクは、車両、船舶ないし航空機(特に、自動車)に搭載された燃料タンクとすることができる。このような燃料タンクに上記液体情報検知機能を搭載することで、燃料残量をタンク外側にて非接触にて検知できるようになるとともに、タンクを本発明の液体検知ユニットが組み付けられる液体検知機能付き容器の一部と見る場合には、その液体検知機能付き容器におけるタンク構造の単純化にも寄与する。
本発明に係る液体検知ユニットの実施形態を、図面を参照しつつ説明する。図1は、測定対象となる容器に液体検知ユニットが組み付けられた液体検知機能付き容器の一例を示す外観図、図2は、図1の容器内部を示す図である。図1及び図2に示す液体検知機能付き容器200は、容器5と、液体検知ユニット100とにより構成されている。
容器5はLPG又はLNGの金属タンクとして構成されている。金属タンク5は鋼鉄製であり、側壁部5Sの壁厚はほぼ一様である。また、底面部5B及び天面部5Uの壁厚もほぼ一様である。また、天面部5Uの上部中央には圧力制御弁が組み込まれたガス取出部9が形成されている。該金属タンク5に上記LPGないしLNGからなる液体Lが収容され、被測定系を構成する。
液体検知ユニット100は、液体Lを収容した容器5に向けて押圧された形で該容器5の壁部外面5aに取り付けられている。そのため、取り付けられた状態においては、容器5側に向けて一定の保持力(一般的にはマグネットによる保持力)Fが作用している(図2)。そして、この液体検知ユニット100は、この容器5を被測定系として、該容器5内の液体情報、具体的には液面LVの位置を、容器5外から測定できるように構成されている。本実施形態においては、図1に示すように、容器5の側壁部5Sの外面5sに対し、容器内の検知対象となる特定の液面レベルに対応した各液体検知位置に取り付けて、それらの液面レベルにおける液体Lの有無、即ちその液面レベルに液体Lが達しているか否かを検知可能となっている。
図3は、図1及び図2に示す液体検知ユニット100の構成を示す図である。図3(a)は斜視図、図3(b)は(a)のA−A断面図である。本実施形態においては、図3に示すように、被測定系を励振するための測定用超音波ビーム(送信音波)を出力可能な超音波出力部1と、該超音波出力部1の超音波送信面1aに直接密着して又は接着層を介して一体に固定されて着脱不可とされた音響インピーダンス整合層2と、を備えて構成されている。超音波出力部1は、被測定系を励振する励振用測定プローブとして所定の周波数の測定用超音波ビーム(送信音波)を容器5の壁部5Aの厚さ方向に出力する機能を有して構成されている。
なお、本実施形態における着脱不可とは、液体検知ユニット100を通常使用する際に負荷される程度の力では取り外せないように固定されているという意味であり、通常の使用範囲の中で負荷されないような外力が作用した場合を含むものではない。
また、本実施形態における超音波出力部1は、被測定系への測定用超音波ビーム(送信音波)の出力が可能とされるとともに、被測定系からの残響超音波(受信音波)の受信も可能な超音波トランスジューサ1として、被測定系からの残響超音波を受信する残響超音波受信部に兼用されている。つまり、上記した超音波出力部の機能と、その測定用超音波ビームの出力を遮断したときの被測定系からの残響超音波を受信する残響超音波受信部の機能とを合わせ有するものである。このため、超音波出力部1の超音波送信面1a及び残響超音波受信部の超音波受信面は、共通の超音波送受信面1aとして構成されている。
この超音波出力部1は、被測定系に測定用超音波ビームを予め定められた時間励振入力した後、当該測定用超音波ビームの入力を遮断するものとして構成される。具体的に言えば、本実施形態の超音波トランスジューサ1は、図示しないマイコンに接続されており、このマイコンが、上述のような測定用超音波ビームの送信制御を司る。さらに、このマイコンは、超音波トランスジューサ(残響超音波受信部)1により検出される減衰残響振動の減衰特性の差異に基づいて容器内の液体検知位置における液体の有無を判定する液体有無判定手段と、その判定結果を出力する液体有無情報出力手段とを有して構成されている。液体Lの非存在部では容器壁部5Aの内側が空隙となり、壁部内面を境とした音響インピーダンス差が非常に大きくなる。その結果、容器壁部5Aを外から音響励振した場合、容器壁部5Aは、壁部5A内に反射して戻る音波が主体的となるため内側の空間からは音響的に分離され、固体で構成された壁部5Aの固有振動に支配された形で振動継続するため振動の減衰が生じにくい。この傾向は、容器5側が内部摩擦の小さい金属にて構成されている場合に特に著しい。しかし、液体Lの存在部では、容器壁部5Aの内側に液体Lが存在するため、上記の音響インピーダンス差は縮小し、壁部内面を経て内部摩擦の大きい液体L内に漏れこむ音波比率が増加して振動減衰は著しくなる。従って、検出される減衰残響振動の減衰特性の差異に基づいて容器5内の液体検知位置における液体Lの有無を容易に判定することができる。
なお、例えば、この液体検知ユニット100は、図15に示すように、容器5の深さ方向において、容器5内に定められた複数の上限液面位置及び下限液面位置にそれぞれ対応する2つの液体検知位置に取り付けて、各々の液面位置における液体Lの有無を検出するものであってもよい。
また、図16に示すように、この液体検知ユニット100を容器5の底壁部外面5bに取り付けてもよい。この場合、液体検知ユニット100は、液表面LVに向けて測定用超音波を出力するとともに、出力した測定用超音波が液表面LVにおいて反射した反射超音波(残響超音波)が受信可能となるよう構成することができる。さらに、マイコンを設けて、測定用超音波ビームが液面位置で反射して戻ってくるまでの時間を計測し(反射時間計測手段)、計測された反射時間に基づいて液体情報として液面高さを取得する(液体情報取得手段)ことにより、容器5内の液体残量を検出するように構成できる。
ところで、液体検知ユニット100は、上記超音波トランスジューサ1の超音波送受信面1aと直接密着して又は接着層を介して、一体に固定(着脱不可)される音響インピーダンス整合層2を備えている。音響インピーダンス整合層2は、超音波送信面1aと直接密着して又は接着層を介して、一体に固定(着脱不可)される第一音響インピーダンス整合層21と、第一音響インピーダンス整合層21における測定用超音波ビームの出力面21aに対し液体やジェル等からなる流動性結合剤6を介して着脱可能に密着して配置される第二音響インピーダンス整合層22と、を有して構成されている。具体的に言えば、第一音響インピーダンス整合層と第二音響インピーダンス整合層とは、流動性結合剤(液体やジェル)からなる厚みをほとんど無視できる結合層による分子間引力により接しており、見かけ上ひとつの音響インピーダンス整合層として着脱可能に固定され、安定的な音響結合状態とされている。そして、第二音響インピーダンス整合層22は、液体検知ユニット100が容器5に取り付ける際にその壁部外面5aと接触する接触面22aを有している。
そして、超音波トランスジューサ1と第一音響インピーダンス整合層21とによりユニット本体10(図4(b)参照)を形成する一方で、このユニット本体10に対し第二音響インピーダンス整合層22が着脱可能に固定され、交換可能となっている。第二音響インピーダンス整合22は、音響インピーダンスが異なる複数のものを用意しておくことができ、ユニット本体10はそれら全てに対し着脱可能に固定することができる。
本実施形態における第一音響インピーダンス整合層21には、容器5に取り付けられた場合に壁部外面5aと接触する接触面21cを有した先端面21a側に、凹部221が形成されている。そして、第二音響インピーダンス整合層22は、該凹部221に対応する形状を有し、該凹部221に嵌め込まれる形で着脱可能な固定状態となるものである。具体的に言えば、第二音響インピーダンス整合層22は、第一音響インピーダンス整合層21の先端面21cと面一をなす形で凹部221を充填した形状で、かつ該凹部221に対し隙間7を介して嵌め込み可能な形状となっている。
凹部221は、第一音響インピーダンス整合層21において、少なくとも先端面21aの中心位置を含む形で形成される。本実施形態における先端面21aは円形を成しており、その円の中心を含む形で形成された円筒状凹部221に、その形状に対応する円筒状を有した第二音響インピーダンス整合層22が嵌め込まれている。
また、凹部221の外周には、該凹部221を取り囲む形で突出し、かつその突出先端面21cが、容器5に取り付ける際にその壁部外面5aと接触する環状突出部220が形成されている。第二音響インピーダンス整合層22は、環状突出部220の突出方向から凹部221に対し嵌め込まれ、着脱可能に固定されている。
さらに、凹部221は、第一音響インピーダンス整合層21において、容器5に取り付けられた場合に少なくともその壁部外面5aと接触する接触面21a側を開放した形で形成されるとともに、該凹部221に第二音響インピーダンス整合層22が嵌め込まれて着脱可能な固定状態となる場合には、互いに対向する該凹部221の内面21b,21sと該第二音響インピーダンス整合層22の外面22b,22sとの間に、接触面側を開放する隙間7が形成され、該隙間7に充填される流動性結合剤6がその開放部7aから接触面21a,22a側に流出可能とされている。
なお、本実施形態における第一音響インピーダンス整合層21は、超音波トランスジューサ1(圧電セラミック)と、組み付け対象となる容器5の壁部5aとの中間(望ましくは両者の幾何学平均値)の音響インピーダンスを有しており、例えば、耐食性に優れたアルミ(例えば1000系純ALで、具体的には1050)又はアルミ合金(例えばAL−Mg合金:特に5000系AL−Mg合金で、具体的には5052、5056)にアルマイト処理を施したものや、ステンレス(SUS304等)等を使用することができる。
他方、第二音響インピーダンス整合層22は、例えば、上記第一音響インピーダンス整合層21と同様の材料のものを交換用に用意しておくことができる。これにより、傷等がついた場合に簡単に交換することができる。さらに、別容器への取り付けを考慮して、第一音響インピーダンス整合層21とは異なる音響インピーダンスを有した他の材料からなるものを用意しておくこともできる。例えば、第二音響インピーダンス整合層22は、第一音響インピーダンス整合層21と、容器5の外面5aに塗布された樹脂塗装4との間に設けられる固体物質層であり、該第二音響インピーダンス整合層22の音響インピーダンスが、容器の樹脂塗装の音響インピーダンス以上で、かつ容器5と超音波出力部1との双方の音響インピーダンス未満となるように、さらには音響インピーダンス整合層2の音響インピーダンス未満となるように定められている。
なお、第二音響インピーダンス整合層22には、上記音響インピーダンス条件を満たす高分子材料であればよい。例えば、高分子材料としてゴム(NBR)、その他には、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)のようなしなやかな材料を使用することができるし、ポリカーボネイト(PC)、ABC樹脂、ポリフェニレンエーテル(PPE)、ABS樹脂、AAS樹脂、AES樹脂、ナイロン(PA6,PA6−6)の他、接着性・耐候性に優れた汎用エンジニアリングプラスチックやスーパーエンジニアリングプラスチック等の材料を用いてもよい。例えば、PPO(ポリフェニレンオキシド),PPS(ポリフェニレンスルフィド:ガラス繊維入りも可),PPE(ポリフェニレンエーテル),PEEK(ポリエーテルエーテルケトン),PAI(ポリアミドイミド),PETP(ポリエチレンテレフタレート),PC(ポリカーボネート)等を採用することもできる。これにより、材質やその塗装に違い(容器板厚、容器の音響インピーダンス、塗装厚、塗装の音響インピーダンスの違い等)のある様々な容器の計測が可能となる。
ただし、第一音響インピーダンス整合層21の層厚t1は、層21を伝播する測定用超音波ビームの波長をλとすると、λ/2に自然数を乗じた値となるように定めなければならない(ただし、端数αがλ/2に対し±25%以内、より望ましくは±20%以内)。同様に、第二音響インピーダンス整合層22の層厚t2も、層22を伝播する測定用超音波ビームの波長をλとした場合に、λ/2に自然数を乗じた値となるように定めなければならない(ただし、端数αがλ/2に対し±25%以内、より望ましくは±20%以内)。これを満たさない場合は、本来の共振周波数とは異なる周波数ポイントに複数の不要スプリアスが出現し、超音波出力部1の基本音響特性が大きく変動してしまう。結果、残響時間の増加、反射エコーの波形歪みによる感度・S/Nの低下を引き起こしてしまい問題となる。
また、各層厚t1、t2は、対応する各々の層を伝播する測定用超音波ビームの波長の1/8以下であれば、伝播する測定用超音波ビームに対する影響は大きくなく、その影響は無視してよい。ただし、そのうちのいずれか一方は必ず1/8以上でなければならない。
また、各層21,22の層厚t1、t2とは、各々の層21,22を伝播する測定用超音波ビームの主送信方向における厚さを意味するものとする。ただし、本実施形態における測定用超音波ビームの主送信方向とは、超音波出力部1の超音波送信面1aに対し垂直な方向である。
なお、第一音響インピーダンス整合層21と第二音響インピーダンス整合層22とが同じ材料で同じ音響インピーダンスを有するものである場合には、各層21,22の個別の厚さt1,t2とは無関係に、それらの合計の厚さt1+t2が、λ/2に自然数を乗じた値となるように定めれられていればよい(ただし、λは層21,22を伝播する測定用超音波ビームの波長であり、端数αはλ/2に対し±25%以内、より望ましくは±20%以内)。
ユニット本体10は、超音波トランスジューサ1と第一音響インピーダンス整合層21との他に、本実施形態においては支持体9を備えている。支持体9は、超音波トランスジューサ1を内包する形で筒状に形成され、第一音響インピーダンス21の後端外周部210と係合する形で両者が固定されている。
次に、容器5内の液体検知を行う際に、該容器5に液体検知ユニット100を取り付ける取付方法について、図4を用いて説明する。
まずは、図4(a)に示すように、ユニット本体10において、第一音響インピーダンス整合層21に形成された凹部221に、流動性結合剤6を充填する。その上で、該凹部221に第二音響インピーダンス整合層22を嵌め込み、着脱可能な固定状態とする。これにより、図4(b)に示すように、流動性結合剤6が凹部221の内面21b,21sと第二音響インピーダンス整合層22の外面22b,22sとの間に広がる形で充填される。具体的には、流動性結合剤6が凹部221の内面21b,21sと第二音響インピーダンス整合層22の外面22b,22sとの間に形成された隙間7に充填される。これにより、両層21,22が流動性結合剤6を介して互いに密着し、音響的に結合する。
ところが、凹部221が容器5を取り付ける側(図4においては図の上側)に開放した形で形成されているため、第二音響インピーダンス整合層22と隙間7も容器5を取り付ける側に開放している。このため、図4(b)に示すように、流動性結合剤6は隙間7の開放部7aから符号6aのように溢れ出てくる。溢れ出てくるのは、液体検知ユニット100において容器5と密着する面であり、該液体検知ユニット100の測定用超音波ビームの出力面100aである。本実施形態においては、第一及び第二音響インピーダンス層21,22の双方からなる面21c、22aである。液体検知ユニット100(図3(b))を容器5に取り付ける際には、この溢れた流動性結合剤6aをそのまま利用する。つまり、溢れた流動性結合剤6aを介して、液体検知ユニット100における出力面100a(面21c、22a)と容器5の壁部外面5aとを密着させる。これにより、図4(c)に示すように、流動性結合剤6が液体検知ユニット100の出力面100aと容器5の壁部外面5aとの間に広がる形で充填され、両者100,5は互いに密着して音響的に結合する。
上記取付方法によると、着脱可能な第一及び第二音響インピーダンス層21,22の間に介在する流動性結合剤6を、液体検知ユニット100と容器5との密着音響結合にも利用することが可能となっている。これにより、液体検知ユニットと容器とを密着結合する際に、新たに流動性結合剤の追加塗布をしなくてもよいという利点が得られ、取付作業性に優れる。
以上が本発明の第一実施形態である。以下、上記実施形態とは異なる他の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態においては、上記実施形態と同一の構成については説明を省略し、異なる点を説明するものとする。
図5は、本発明の第二実施形態を示す断面図である。上記第一実施形態の液体検知ユニット100とほぼ同様の構成を有しているが、凹部7がより深く形成され、第一音響インピーダンス整合層21の、特に感度に影響の大きい中心部における厚さt2が薄く形成されている点で異なっている。具体的に言えば、第一音響インピーダンス整合層21の有効厚さt2は、該第一音響インピーダンス整合層21を伝播する測定用超音波ビームの波長の1/8未満となっており、その層厚を無視できる程度に定められている。他方、凹部7に着脱可能に嵌め込まれて固定された第二音響インピーダンス整合層22の層厚t1は、λ/2に自然数を乗じた値となるように定められている(ただし、端数αがλ/2に対し±25%以内、より望ましくは±20%以内)。
図6は、本発明の第三実施形態を示す断面図である。図6の液体検知ユニット100では、第一音響インピーダンス整合層21には凹部が形成されていない。第一音響インピーダンス整合層21は、測定用超音波ビームの伝播方向を軸線とした場合の、該第一音響インピーダンス整合層21の外周側に、該第一音響インピーダンス整合層21とは別体形成され、かつ該第一音響インピーダンス整合層21における測定用超音波ビームの出力面21aよりも伝播方向に突出する形で支持体9が設けられており、凹部221は、第一音響インピーダンス整合層21の出力面21aを底面(本実施形態においては平坦面)とし、支持体9の突出側内周面90sを側壁面とする形で形成されている。そして、凹部221に流動性結合剤6を充填し、そこに第二音響インピーダンス整合層22を嵌め込んで、両層21,22は着脱可能に固定される。
また、図6の場合、支持体9における環状突出部90の突出側先端面90aが、凹部7に嵌め込まれる第二音響インピーダンス整合層22における測定用超音波ビームの出力面22aと面一となるように設けられている。このため、容器への取付方法に関しては、上記第一実施形態の容器への取付方法と同様の効果が期待できる。
図7は、本発明の第四実施形態を示す断面図である。図7の液体検知ユニット100は、上記第三実施形態とほぼ同様の構成を有しているが、凹部7を構成する支持体9の環状突出部90が、第二音響インピーダンス整合層22のみを係合固定する構成を有しており、その先端面90aが第二音響インピーダンス整合層22の出力面22aと面一となるようには設けられていない非常にシンプルな形状を有している。
図8は、本発明の第五実施形態を示す図であり、図8(a)が斜視図、図8(b)が図8(a)のB−B断面図、図8(c)が第一及び第二音響インピーダンス整合層21,22の嵌め込みを説明する図である。図8の液体検知ユニット100では、第一音響インピーダンス整合層21において、凹部221が、図8(c)に示すように、容器5に取り付けられた場合に壁部外面5aと接触する側に開放する(開放部221a)とともに、該開放部221aが先端面21aの中心位置から予め定められた外周方向の外縁まで延出形成され、該外周方向にも開放している(開放部221b)。つまり、第一音響インピーダンス整合層21には、凹部221を外周方向の開放部221bを除く形で取り囲み、容器5の取付側に突出する突出部220が形成され、その突出先端面21cが、容器5の壁部外面5aと接触する。なお、図8(c)は、第一及び第二音響インピーダンス整合層の嵌め込みのみを説明しており、流動性結合剤6を省略して描いている。
また、この凹部221に対し嵌め込まれる第二音響インピーダンス整合層22は、開放部221aからだけではなく、外周方向側の開放部221bから内向きに進退摺動させる形で着脱可能に固定することができる。この構成によると、第二音響インピーダンス整合層22を取り外す際に、作業者が該第二音響インピーダンス整合層22に対しその取り外し方向(図の上方向又は右方向)に直接的に力を作用させることができるので、取り外しが容易となる。
図9は、本発明の第六実施形態を示す図であり、図9(a)が斜視図、図9(b)が図9(a)のC−C断面図である。図9では、第二音響インピーダンス整合層22が、第一音響インピーダンス整合層21の出力面21a上を転動する形で設けられ、かつ容器5に取り付けられた場合にはその壁部外面5a上においても転動可能となるように、予め定められた回転軸線X周りに回転するローラーとして形成されている。ローラー(第二音響インピーダンス整合層)22の外周面22aには、第一音響インピーダンス整合層21の出力面21a上及び容器5の壁部外面5a上を転動可能な転動面を有している。
ユニット本体10には、ローラー22を回転軸線X周りに回転可能に支持する回転支持部8が設けられている。本実施形態におけるローラー22は、ユニット本体10を構成する第一音響インピーダンス整合層21の出力面21a上にて、その中心位置を含む直線状に配置されるとともに、その配置位置には、当該ローラー22を嵌め込むことができ、嵌め込まれたローラー22を回転可能に支持する溝部(凹部)221が形成されている。この溝部221(8)には流動性結合剤6が充填されており、回転可能に支持されたローラー22の転動面22aは、該流動性結合剤6を介して第一音響インピーダンス整合層21の出力面21aと接触する。つまり、溝部221(8)は、流動性結合剤6を収容する流動性結合剤収容部17として機能している。
また、ローラー22を回転することにより、その転動面22aの各位置に、溝部8(流動性結合剤収容部17)に収容された流動性結合剤6を付着させることができる。つまり、ローラー22を1回転するだけで転動面22aの全周に流動性結合剤6を付着させることができる。
図10は、本発明の第七実施形態を示す斜視図である。図10では、上記第六実施形態とほぼ同様の構成を有し、第二音響インピーダンス整合層22がローラーとして形成されているが、回転支持部8が支持体9に形成されている点で異なる。具体的に言えば、本実施形態における回転支持部8は、ユニット本体10を構成する支持体9において、容器5の取り付け側に突出する突出型支持部99として形成されている。この突出型支持部99は、超音波出力部1及び第一音響インピーダンス整合層21を外周側から被う形で内方しており、該第一音響インピーダンス整合層21よりも容器5側に突出して形成されている。
第一音響インピーダンス整合層21の出力面21aには、流動性結合剤6が塗布されており、該流動性結合剤6を介して第一音響インピーダンス整合層21とローラー22とが密着して配置されている。また、支持体9には、突出型支持部99を含む形で、該出力面21aよりも容器5の取り付け側に突出する環状突出部97が設けられている。これにより、第一音響インピーダンス整合層21の出力面21aに塗布された流動性結合剤6の外部への流出が阻止されている。つまり、環状突出部97は流動性結合剤流出阻止部として機能する一方で、第一音響インピーダンス整合層21の出力面21aとともに凹状の流動性結合剤収容部17が形成された形になっている。従って、本実施形態においても、上記第六実施形態と同様、ローラー22を回転することで、その転動面22aの各位置に対し、流動性結合剤収容部17に収容された流動性結合剤6を付着させることができる。
また、本実施形態におけるローラー22は、ローラー本体部24と、該ローラー本体部24に一体に組み付けられた回転軸部23とにより構成されている。図11は、本実施形態に適用可能なローラー構造を例示するものである。ただし、これらの形態に限られるものではない。図11(a)のローラー22は、ローラー本体部24の外周面が円筒面ではなく、中心部において膨らむ湾曲面として形成され、その環状の中心部が転動面22aとされている。図11(b)のローラー22は、転動面22aを有するローラー本体部24の外周面が円筒面をなしている。図11(c)のローラー22は、図10で使用しているローラー22と同様の形態を有するものであり、転動面22aを有するローラー本体部24の外周面が円筒面をなしている。なお、いずれのローラー22にも、ローラー本体部24の回転軸線方向の両端部に、別体の回転軸部23を挿入可能な回転軸固定用穴部25,25が形成されている。このローラー22をユニット本体10に取り付ける際には、回転軸部23,23を、支持体9の貫通孔部99aを貫通する形で当該穴部25,25に挿入する形で行う。なお、このときの回転軸部23,23は、支持体9の貫通孔部99a,99aを貫通し、かつ穴部25,25に挿入された状態で、該貫通孔部99a,99a又は穴部25,25のいずれかに固定された状態(例えば圧入固定)となるものであってもよい。これにより、ローラー24の回転を安定して支持できる。また、回転軸部23,23を、支持体9の貫通孔部99aと穴部25,25とから抜き出すことで、ローラー22をユニット本体10から取り外すことができる。
なお、ローラー22の着脱構造は、図12のようにすることもできる。即ち、ローラー本体部24の回転軸線方向の両端部に、別体の回転軸部23を挿入可能な回転軸固定用穴部25,25を形成することは図11のローラーと同様であるが、回転軸部23,23の内部に、その回転軸線方向における一方の端部から外部に突出可能な可動部23aを設ける点で構造が異なっている。この可動部23aは、同じく内部に設けられたばね材料23bにより外部突出側へと付勢されている。そして、このローラー22をユニット本体10に取り付ける際には、回転軸部23,23を、各可動部23a,23a側を内側に向けた形で支持体9の貫通孔部99a,99aを貫通させ、固定する。その上で、各可動部23a,23aをばね部材23b,23bの付勢力に抗して回転軸部23,23の内部側に押し込むとともに、両可動部23a,23a間の間隔が広がったところで、その間にローラー本体部24を配置する。配置完了後は、両可動部23a,23aの付勢を解除して、それら両可動部23a,23aをローラー本体部24側に突出させ、回転軸固定用穴部25,25に挿入させる。これにより、ローラー22がユニット本体10に回転可能に取り付けられた状態となる。他方、取り外す場合は、両可動部23a,23aを再び付勢して可動部23a,23a内部に押し込み、その上で、ローラー本体部24を外す形で行なう。なお、この着脱構造は、図11(a)〜(c)のいずれにも適用可能である。
図13及び図14は、本発明の第八実施形態を示す斜視図であり、図13(a)が斜視図、図13(b)は容器5への取り付け状態を説明する図である。図13の液体検知ユニット100では、上記第七実施形態とほぼ同様の構成を有し、第二音響インピーダンス整合層22がローラーとして形成され、かつその回転支持体8が支持体9に形成されているが、より多量の流動性結合剤6を収容する流動性結合剤収容部17が形成されている点において異なる。具体的に言えば、第一音響インピーダンス整合層21の出力面21aのうち、ローラー22により隔てられる左右一方の側に、容器5が取り付けられる側に突出した支持体9により被われる形で流動性結合剤収容部17が形成されている。
流動性結合剤収容部17を形成する支持体9は、第一音響インピーダンス整合層21上の流動性結合剤収容部17の形成される側の外周部が、容器5に取り付けられる側に突出しつつ、突出型支持部99に組み付けられたローラー22の容器5側の端面位置を越えない突出位置にて該ローラー22側に折り返され、その折り返された先端がローラー22に対しわずかな隙間を隔てて位置している。そして、突出型支持部99に一体につながった形態をなしている。この構成によると、上記隙間により、流動性結合剤収容部17内の流動性結合剤6の流出が抑制されている。ただし、ローラー22が回転したときには、該隙間から流動性結合剤6の塗布された状態の転動面22aが出現する。つまり、この隙間は、ローラー22の転動面22aに付着した流動性結合剤6の流出を許容する程度のものである。なお、流動性結合剤収容部17の天面部98の容器5が取り付けられる側の面は平坦面をなしており、図14に示すように、計測のために容器5に取り付けられた際には該容器5に対し非接触となるとともに、この状態で、容器5の壁部外面上をローラー22の回転により移動できる。
第一音響インピーダンス整合層21の出力面21aのうち、ローラー22により隔てられる他方の側(流動性結合剤収容部17が形成されない側)は、容器5が取り付けられる側に露出している。ただし、露出する出力面21aの外周からは、支持体9が、容器5が取り付けられる側に突出して外周壁部を形成しており、ローラー22とともに当該出力面21aを底面とする凹部を形成している。この凹部は、ローラー22と第一音響インピーダンス整合層21の出力面21aとの界面を介してつながっており、該界面を介して流出してくる流動性結合剤6の収容部(流動性結合剤収容部17)として機能するといえる。ただし、少なくとも上記界面に流動性結合剤6が存在していればいいのであって、当該集要部に流動性結合剤6が収容されている必要は無い。
なお、本実施形態におけるローラー22は、回転軸部23がローラー本体24に対し着脱可能となっており、全体形状は図11(c)と同様であり、ローラー22(ローラー本体23)の取り外し方法も同様である。また、図11(a)及び(b)のローラー22を用いてもよい。
上記した第六、第七、第八実施形態によれば、複数箇所において計測する場合に、液体検知ユニット100を一度容器5に接触させると、その後は、ローラー22により滑らかに回転移動させることができるので、多数回の計測を行っても傷は生じ難い。また、ローラー22は回転可能であるから、一部に傷がついた場合には、その部分を接触面としないようにして計測すれば、感度低下を簡易に抑制することができるし、交換頻度を減じることもできる。また、当然このローラー22はユニット本体10に対し着脱可能に固定されているから、上記のように用途や事情に応じて交換することも可能であり、汎用性にも優れる。
なお、上記実施形態においては、第一音響インピーダンス整合層に凹部を設け、これに第二音響インピーダンス整合層を嵌め込む形態のものがあるが、逆に、第二音響インピーダンス整合層に凹部を設け、これに第一音響インピーダンス整合層を嵌め込む形態のものであってもよい。
本発明の液体検知ユニットを備える液体検知機能付き容器の一実施形態を示す外観図。 図1の容器内部を示す部分断面図。 本発明の液体検知ユニットの第一実施形態を説明する図。 容器に液体検知ユニットを取り付ける方法を説明する図。 本発明の液体検知ユニットの第二実施形態を説明する図。 本発明の液体検知ユニットの第三実施形態を説明する図。 本発明の液体検知ユニットの第四実施形態を説明する図。 本発明の液体検知ユニットの第五実施形態を説明する図。 本発明の液体検知ユニットの第六実施形態を説明する図。 本発明の液体検知ユニットの第七実施形態を説明する図。 図10及び図13の実施形態に適用可能なローラー構造を例示する斜視図。 ユニット本体へのローラの組み付け方法を説明する図。 本発明の液体検知ユニットの第八実施形態を説明する図。 図13の液体検知ユニットの断面図。 本発明の液体検知ユニットを備える液体検知機能付き容器の図1とは異なる一実施形態を示す外観図。 本発明の液体検知ユニットを備える液体検知機能付き容器の図1及び図14とは異なる一実施形態を示す外観図。
符号の説明
100 液体検知ユニット
200 液体検知機能付き容器
1 超音波トランスジューサ(超音波出力部、残響超音波受信部)
1a 超音波送受信面
2 音響インピーダンス整合層
21 第一音響インピーダンス整合層
22 第二音響インピーダンス整合層
221 凹部
2a 出力面
5 容器
5A 容器壁部
5a 容器壁部の外面
6 流動性結合剤
7 隙間
8 回転支持部
17 流動性結合剤収容部
90 支持体
L 液体
LV 液表面

Claims (12)

  1. 液体を収容した容器を被測定系として該容器の壁部外面に取り付けられる液体検知ユニットであって、
    少なくとも前記被測定系を励振するための測定用超音波ビームを出力可能な超音波出力部と、該超音波出力部の超音波送信面に対し一体に固定される第一音響インピーダンス整合層と、を有したユニット本体と、
    前記容器の壁部外面に取り付けられる際に該壁部外面と接触する接触面を有する一方で、前記第一音響インピーダンス整合層における前記測定用超音波ビームの出力面に対し流動性結合剤を介して密着して配置され、前記ユニット本体に対し着脱可能に固定される交換可能な第二音響インピーダンス整合層と、
    を備えることを特徴とする液体検知ユニット。
  2. 前記ユニット本体は、音響インピーダンスが互いに異なる複数の前記第二音響インピーダンス整合層個々に対し着脱可能に構成されている請求項1記載の液体検知ユニット。
  3. 前記第一音響インピーダンス整合層は、前記容器に取り付けられた場合に前記壁部外面と接触する先端面を有するとともに、該先端面には凹部が形成され、
    前記第二音響インピーダンス整合層は、当該凹部に嵌め込まれる形で着脱可能な固定状態となるものである請求項1又は請求項2に記載の液体検知ユニット。
  4. 前記凹部は、前記第一音響インピーダンス整合層において、少なくとも前記先端面の中心位置を含む形で形成されている請求項3記載の液体検知ユニット。
  5. 前記第一音響インピーダンス整合層において、前記凹部が前記先端面の前記中心位置に形成される一方で、該凹部の外周には、該凹部を取り囲む形で突出し、かつ突出面が、前記容器に取り付けられる際に前記壁部外面と接触する環状突出部が形成されており、
    前記第二音響インピーダンス整合層は、前記環状突出部の突出方向に進退摺動させる形で該凹部に対し着脱可能に固定されるものである請求項4記載の液体検知ユニット。
  6. 前記第一音響インピーダンス整合層において、前記凹部は、前記容器に取り付けられた場合に前記壁部外面と接触する側に開放するとともに、該開放部が前記先端面の前記中心位置から予め定められた外周方向の外縁まで延出形成され、該外周方向にも開放しており、
    前記第二音響インピーダンス整合層は、該凹部の該外周方向側の開放部から内向きに進退摺動させる形で該凹部に対し着脱可能に固定されるものである請求項4記載の液体検知ユニット。
  7. 前記凹部は、前記第一音響インピーダンス整合層において、前記容器に取り付けられた場合に少なくとも前記壁部外面と接触する接触面側を開放した形で形成されるとともに、該凹部に前記第二音響インピーダンス整合層が嵌め込まれて着脱可能な固定状態となる場合には、互いに対向する該凹部の内面と該第二音響インピーダンス整合層の外面との間に、前記接触面側を開放する隙間が形成され、該隙間に充填される前記流動性結合剤が前記接触面側に流出可能とされてなる請求項3ないし請求項6のいずれか1項に記載の液体検知ユニット。
  8. 前記第二音響インピーダンス整合層は、前記第一音響インピーダンス整合層の前記出力面上を転動する形で設けられ、かつ前記容器に取り付けられた場合には前記壁部外面上においても転動可能となるように、予め定められた回転軸線周りに回転するローラーとして形成されるとともに、該ローラーの外周面には、前記第一音響インピーダンス整合層の前記出力面上及び前記容器の前記壁部外面上を転動可能な転動面を有しており、
    前記ユニット本体には、前記第二音響インピーダンス整合層を前記回転軸線周りに回転可能に支持する回転支持部が設けられてなる請求項1又は請求項2に記載の液体検知ユニット。
  9. 前記第一音響インピーダンス整合層の前記第二音響インピーダンス整合層側には、回転する該第二音響インピーダンス整合層の前記転動面と接触する形で前記流動性結合剤を収容する流動性結合剤収容部が形成され、該第二音響インピーダンス整合層の回転により前記転動面の各位置に前記流動性結合剤が付着可能とされてなる請求項8記載の液体検知ユニット。
  10. 前記容器の壁部外面に取り付けられるとともに、前記被測定系への前記測定用超音波ビームの出力を遮断したときに、該被測定系からの残響超音波を受信する残響超音波受信部を備える請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載の液体検知ユニット。
  11. 前記超音波出力部は、前記被測定系への前記測定用超音波ビームの出力が可能とされるとともに、前記被測定系からの残響超音波の受信も可能な超音波トランスジューサとして、前記残響超音波受信部に兼用されるとともに、該超音波トランスジューサは、前記超音波出力部の前記超音波送信面が前記残響超音波受信部の超音波受信面と共通の超音波受信面とされてなる請求項10記載の液体検知ユニット。
  12. 前記容器が金属タンクであり、前記超音波出力部は該金属タンクの金属壁部に取り付けられ、当該金属壁部の厚さ方向に前記測定用超音波ビームを出力するものである請求項1ないし請求項11のいずれか1項に記載の液体検知ユニット。
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