JP2009035252A - 内装変速ハブ - Google Patents

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Abstract

【課題】内装変速ハブ内のシフト機構の構成部材間の遊びを低減する。
【解決手段】爪制御部材は、固定ハブ軸の回転軸回りの周方向移動が制限されるよう配置される。爪制御部材は、爪制御ベース部材と、少なくとも1つの爪制御アームと、を有している。爪制御ベース部材は、第1端部と、第2端部と、を有している。爪制御ガイド部材は、爪制御部材の爪制御ベース部材の第1端部を固定ハブ軸回りに支持している。爪制御ベース部材の第1端部は爪制御ガイド部材に溶接されている。シフトキーガイドは、爪制御部材の爪制御ベース部材の第2端部を固定ハブ軸回りに支持している。爪制御ベース部材の第2端部はシフトキーガイドに溶接されている。
【選択図】図10

Description

本発明は、内装変速ハブ、特に、爪制御部材を有する内装変速ハブアセンブリに関する。
自転車に乗ることは、移動の手段であるとともに、レクレーションの形態としてもますます人気が高まっている。また、自転車に乗ることは、プロ、アマを問わず、競技スポーツとしても人気が高い。レクレーション、移動、競技の用途に関わらず、自転車産業において、種々の自転車部品は常に改良が続けられている。大きく設計が見直されている自転車部品の一つに自転車用内装変速ハブが挙げられる。
内装変速ハブは、一般的には、シフト操作によって複数の動力伝達経路(ギア比)を選択可能な構成部材を有する内装ギア機構を備えるリアホイールハブである。
このような内装変速ハブでは、サイクリストは、自転車のハンドルバー上にあるいはその近傍に組み付けられた従来のレバー作動シフト機構を操作することによって、ペダリング速度を変更する。レバー作動シフト機構の操作は、内装変速ハブ内のシフト機構に機能的に接続されているボーデンタイプケーブルによって、内装変速ハブに伝達される。レバー作動シフト機構のポジションの移動によって、動力伝達経路(ギア比)の選択を最終的に決定する内装変速ハブ内のシフト機構の種々の構成部材が移動する。
内装変速ハブのシフト機構は、一般的に、シフトキーガイドと、爪制御部材と、爪制御ガイド部材と、を備える。爪制御部材は、内装変速ハブ内の固定ハブ軸回りに、内装変速ハブのシフト機構の種々の構成部材によって回動される。
爪制御部材は、一般的に、爪制御ベース部材と、1つ以上の爪制御アームと、を有する。爪制御ベース部材は、固定ハブ軸に沿った軸方向に延びており、第1端部と、第2端部と、を有する。爪制御ベース部材の第1端部はシフトキーガイドの開口部を通って延びている。一般的に、爪制御ベース部材の第1端部とシフトキーガイドとは機械的に固定されていない。具体的には、爪制御ベース部材の第1端部は、シフトキーガイドの開口部を通って延びている。その結果、爪制御ベース部材は、固定ハブ軸回りの円周方向に、シフトキーガイドの回転移動によって移動される。爪制御部材の爪制御アームは、内装変速ハブ内の太陽ギアと選択的に係合する爪と係合・非係合となるよう構成される。爪は、太陽ギアの一方向の回転を選択的に止める一方クラッチとして機能する。
一般的に、爪制御部材の爪制御ベース部材の第2端部は、爪制御ガイド部材に形成される凹部内に移動制限される。爪制御ガイド部材は、内装変速ハブの固定ハブ軸に回転可能に組み付けられる爪制御ガイド部材に形成される凹部内に、移動制限される。一般的に、爪制御ベース部材の第2端部と爪制御ガイド部材とは、機械的に固定されていない。そして、爪制御部材の爪制御ベース部材、爪制御ガイド部材、およびシフトキーガイドは、固定ハブ軸回りに、単一ユニットとして移動する。
爪制御部材の爪制御ベース部材、爪制御ガイド部材、およびシフトキーガイドに関する問題は、これらの構成部材間に、微小な遊び、すなわちわずかな相対的移動がある場合もあるということにある。どのような機械装置でも、機械的に接続されている構成部材間の遊び、すなわちわずかな相対的移動は望ましくない。時間が経つにつれ、動力伝達経路間でシフトするとき、サイクリストは、ルーズな、カチッと切り換わらないフィーリングに気付くことになる。
EP特許公開公報第1,323,627号に開示されている内装変速ハブにおいては、爪制御部材の爪制御ベース部材の第2端部は、爪制御ガイド部材の凹部内にかしめられるか、あるいはクリンプされており、その結果、爪制御ベース部材と爪制御ガイド部材との間の遊びが取り除かれている。しかしながら、時間が経つにつれ、また、使用が重なるにつれ、爪制御ベース部材と爪制御ガイド部材との間の遊びが広がることもある。また、EP特許公開公報第1,323,627号に開示されている構成は、シフトキーガイドと爪制御部材の爪制御ベース部材との間の遊びを取り除くようにはなされていない。
EP特許公開公報第1,323,627号
以上の点から、爪制御ベース部材と爪制御ガイド部材との間、およびシフトキーガイドと爪制御部材の爪制御ベース部材との間の遊びを低減するあるいは取り除く改良内装変速ハブのニーズがあることが、本開示から、当業者には明らかであろう。本発明は、このニーズと同様に、本開示から、当業者に対して、明らかにされる他のニーズに対してもなされたものである。
本発明の目的は、内装変速ハブ内のシフト機構の構成部材間の遊びすなわちわずかな相対的移動を低減あるいは取り除く特徴を有する内装変速ハブを提供することにある。
本発明に係る内装変速ハブは、固定ハブ軸と、爪制御部材と、爪制御ガイド部材と、シフトキーガイドと、を備えている。固定ハブ軸は、自転車フレームに回転不能に取り付けられるよう構成され、回転軸を形成している。爪制御部材は、固定ハブ軸に隣接して配置され、固定ハブ軸に対して相対的に回転軸回りの周方向移動が制限されている。また、爪制御部材は、固定ハブ軸回りに配置される少なくとも1つの太陽ギアの動作を制御するよう構成されている。そして、爪制御部材は、爪制御ベース部材と、少なくとも1つの爪制御アームと、を有している。さらに、爪制御ベース部材は、第1端部と、第2端部と、を有している。爪制御ガイド部材は、固定ハブ軸の第1部分の回りに回転可能に配置されている。爪制御ガイド部材は、爪制御部材の爪制御ベース部材の第1端部を支持している。爪制御ベース部材の第1端部は爪制御ガイド部材に溶接されている。シフトキーガイドは、固定ハブ軸の第2部分の回りに回転可能に配置され、爪制御ベース部材の第2端部を支持している。爪制御ベース部材の第2端部はシフトキーガイドに溶接されている。
以上のような本発明では、内装変速ハブにおいて、シフト機構の各部材間の遊びを低減あるいは取り除くことができる。
本発明の選択的な実施形態を、図面を用いて説明する。以下の本発明にかかる実施の形態の説明は単なる例示であって、添付の特許請求の範囲およびそれらの均等物によって定義される本発明を限定するものではない。
図1は、本発明の第1実施形態にかかるハブアッセンブリ12を備える自転車10を示している。
図2に示すように、ハブアセンブリ12は、爪制御部材18(図3〜図6、図8〜図14参照)およびクラッチリング20の移動を制御するシフト機構16(シフト制御機構)を有する動力伝達アッセンブリ14を備える。図24〜図31に示すとともに以下により詳細に説明するように、爪制御部材18およびクラッチリング20は、複数のポジションに選択的に移動可能であり、これにより複数の動力伝達経路に沿ってトルクを伝達する動力伝達アッセンブリ14の種々の構成部材を構成する。また、図3、図4、図6および図8〜図10に示すように、本発明のシフト機構16は、爪制御部材18を支持して動力伝達経路に対応する別々のポジションへの移動を制限する爪制御ガイド部材22(図3、図5、図8および図10)およびシフトキーガイド24(図4、図6および図9)を備える。本発明に関して、後述する通り、爪制御部材18の一方の端部は爪制御ガイド部材22に溶接されており、爪制御部材18の他方の端部はシフトキーガイド24に溶接されている。爪制御ガイド部材22を爪制御部材18に、またシフトキーガイド24を爪制御部材18に溶接することによって、ハブアセンブリ12の可動部における遊びが低減され、安定した変速シフトが得られる。
図2に示すように、ハブアセンブリ12は、基本的に、ハブ軸26と、駆動体28と、ハブシェル30と、動力伝達アッセンブリ14と、シフト機構16と、を備える。
次に、図3〜図10を参照して、ハブ軸26を簡単に説明する。ハブ軸26は、基本的に、従来と同様に自転車10のリアフレームに回転不能に装着される長いシャフトである。ハブ軸26は、シフト制御サポート部32と、変速サポート部34と、を備える。
ハブ軸26のシフト制御サポート部32は、概ね均一な直径を有し、シフト制御サポート部27の一部に形成された1対の軸方向に延びる溝36(図3および図4において一方の溝36のみが見えている)を有する。
図3から明らかなように、ハブ軸26の変速サポート部34は、動力伝達アッセンブリ14の種々の部分を受けて保持するように構成されている。ハブ軸26の変速サポート部34は、基本的に、シフト制御サポート部32の外径より大きい最大径を有する凸状部を備える。変速サポート部34は、互いに交わる一連の周方向に延びる凹部と、軸方向に延びる溝と、をさらに有する。具体的には、図3に示すように、変速サポート部34は、周方向に延びる凹部、すなわち、スプリング保持凹部40と、第1爪制御アーム収容凹部42と、第2爪制御アーム収容凹部44と、スプリング収容凹部46,48と、第3爪制御アーム収容凹部50と、を有する。さらに、変速サポート部34は、軸方向に延びる溝、すなわち、第1ロック溝60と、第2ロック溝62と、第1、第2および第3部分64a,64b,64cを有する爪収容溝64と、図8に示されるコントロールアーム収容溝68と、を有する。変速サポート部34のこれらの溝および凹部は、後述する動力伝達アッセンブリ14の構成部材を収容する。
図2に示すように、駆動体28は、従来と同様に、ベアリングBによってハブ軸26回りに回転可能に支持されており、ハブシェル30は、ベアリングB,Bによって、ハブ軸26および駆動体28に回転可能に支持される。駆動体28は、動力伝達アッセンブリ14によってハブシェル30に選択的に連結可能であり、これにより、駆動体28に伝達されたトルクが、後述する複数の選択される動力伝達経路のうちのいずれか1つを介してハブシェル30に伝達される。
ハブシェル30は、第1トルク変速ギア歯30a(図2の右側)と、第2トルク変速ギア歯30b(図2の左側)と、を備える。その機能を、以下に、より詳細に説明する。
図2および図3に示すように、動力伝達アッセンブリ14は、多段型の内装変速ハブである。動力伝達アッセンブリ14は、基本的に、爪制御部材18(図3)と、クラッチリング20(図2)と、リング状シフトキー部材70(図2および図4)と、爪制御ガイド部材22(図2〜図3)と、駆動体28(図2)と、第1太陽ギア72(図2)と、第2太陽ギア74と、第3太陽ギア76と、第4太陽ギア78と、第2太陽ギア爪80と、第3太陽ギア爪82と、第4太陽ギア爪84と、遊星ギアキャリヤ86(図2)と、第1セットの遊星ギア88(図2)と、第2セットの遊星ギア90(図2)と、爪92(図2)と、第1リングギア94(図2)と、第2リングギア96(図2)と、爪98(図2)と、シフト機構16と、を備える。動力伝達機構14は、駆動体28とハブシェル30との間に機能的に配置されて、回転力を、駆動体28からハブシェル30に複数の異なるトルク動力伝達経路を介して伝達する。
次に、特に図3、図8および図10〜図14を参照して爪制御部材18を説明する。爪制御部材18は、爪制御ベース部材100と、第1爪制御アーム102と、第2爪制御アーム104と、第3爪制御アーム106と、を基本的に有する爪を制御するための部材である。爪制御ベース部材100は、ハブ軸26の変速サポート部34のほぼ全長にわたって延びる直線状の部分であり、第1端部108と、第2端部110と、を有する長いフラットな棒状に形成されている。
図3〜図5および図10に示すように、ハブアセンブリ12が完全に組み立てられた状態では、爪制御ベース部材100はハブ軸26の変速サポート部34の制御アーム収容溝68内に配置されており、第1爪制御アーム102は第1爪制御アーム収容凹部42内に配置されており、第2爪制御アーム104は第2爪制御アーム収容凹部44内に配置されており、そして、第3爪制御アーム106は第3爪制御アーム収容凹部50内に配置されている。
シフトプロセスにおいて、第1爪制御アーム102、第1爪制御アーム収容凹部42、第2爪制御アーム104、第2爪制御アーム収容凹部44、第3爪制御アーム106および第3爪制御アーム収容凹部50は、支持面として機能する。より具体的には、第1爪制御アーム102は第1爪制御アーム収容凹部42内で周方向にスライド可能であり、第2爪制御アーム104は第2爪制御アーム収容凹部44内で周方向にスライド可能であり、第3爪制御アーム106は第3爪制御アーム収容凹部50内で周方向にスライド可能である。さらに、爪制御部材18がハブ軸26回りに周方向に移動されるとき、図8に示すように、周方向移動が、制御アーム収容溝68の周方向側部68a,68bのいずれかの面と当接する爪制御ベース部材100によって制限されている。
図11および図12から明らかなように、爪制御部材18の第1爪制御アーム102は爪制御凹部102a,102bを有している。ハブアセンブリ12を完全に組み立てた状態では、図10に示すように、第1爪制御アーム102はハブ軸26の第1爪制御アーム収容凹部42内に配置される。爪制御凹部102a,102bは、第4太陽ギア爪84の凸部84aと相互作用するように構成されている。例えば、爪制御部材18が、動力伝達経路を選択するよう移動されるとき、第4太陽ギア爪84の凸部84aは爪制御凹部102a,102bの一方あるいは他方へと移動でき、第4太陽ギア爪84は径方向外側へ移動できる。その結果、第4太陽ギア爪84は第4太陽ギア78の内面と係合し、第4太陽ギア78はハブ軸26に対して相対的に一方向にもはや回転しなくなる。第1爪制御アーム102の動作は第2、第3爪制御アーム104,106の動作と同様である。第2爪制御アーム104の以下の説明および図15〜図18は、第1爪制御アーム102および第3爪制御アーム106の両方にも適用される。
図11、図13および図15〜図18から明らかなように、爪制御部材18の第2爪制御アーム104は爪制御凹部104a,104bを有している。ハブアセンブリ12を完全に組み立てた状態では、図10に示すように、第2爪制御アーム104はハブ軸26の第2爪制御アーム収容凹部44内に配置される。爪制御凹部104a,104bは、第3太陽ギア爪82の凸部82aと相互作用するように構成されている。図15および図17に示すように、例えば、爪制御部材18が動力伝達経路を選択するよう移動されるとき、第3太陽ギア爪82の凸部82aは爪制御凹部104a,104bの一方あるいは他方へと移動でき、第3太陽ギア爪82は径方向外側へ移動できる。その結果、第3太陽ギア爪82は第3太陽ギア76の内面と係合し、これにより第3太陽ギア76はハブ軸26に対して相対的に一方向に回転することが防止される。したがって、第3太陽ギア爪82は、第3太陽ギア76が一方向にのみ回転することを可能にする一方クラッチとして機能する。しかしながら、凸部82aが第2爪制御アーム104の他の部分と当接するとき、第3太陽ギア爪82は内側へ付勢され、そして、第3太陽ギア76がハブ軸26回りに両方向に自由に回転することができる。
図11および図14から明らかなように、爪制御部材18の第3爪制御アーム106は爪制御凹部106a,106bを有している。ハブアセンブリ12を完全に組み立てた状態では、第3爪制御アーム106はハブ軸26の第3爪制御アーム収容凹部50内に配置される。爪制御凹部106a,106bは、第2太陽ギア爪80の凸部80aと相互作用するように構成されている。例えば、爪制御部材18が動力伝達経路を選択するよう移動されるとき、第2太陽ギア爪80の凸部80aは爪制御凹部106a,106bの一方あるいは他方へと移動でき、そして、第2太陽ギア爪80は径方向外側へ移動できる。その結果、第2太陽ギア爪80は第2太陽ギア74の内面と係合し、これにより、第2太陽ギア74はハブ軸26に対して相対的に一方向に回転することが防止される。
爪制御部材18のポジショニングにより、どの動力伝達経路すなわちどのギア比が、ハブアセンブリ12内で係合状態となるかが決定される。ここで説明する発明の実施形態においては、8つの動力伝達経路(後述)がある。本発明を、任意の数の動力伝達経路を有するハブアセンブリに用いることができ、本発明が8つの動力伝達経路を有するハブアセンブリに用いることに限定されないことはもちろんである。例えば、本発明を、2つの動力伝達経路あるいはそれより多い動力伝達経路、またあるいは10以上もの動力伝達経路を有するハブアセンブリに用いることができる。
爪制御ベース部材100の第1端部108および第2の端部110を、関連する構成部材の説明後、以下にさらに説明する。
図2、図7、図22および図23に示すように、クラッチリング20は、第1セットのギア歯120と、軸方向端部に第2セットのギア歯122と、を外周に備える環状の部材である。クラッチリング20の内周面は、保持クリップ124と、径方向内側への延設部126と、を備える。図22および図23からよくわかるように、シフトキー部材70は、保持クリップ124と径方向内側への延設部126との間で、軸方向に移動制限されている。クラッチリング20は、ハブシェル30および駆動体28から径方向内側に、かつ、シフト機構16から径方向外側に配置される。図22および図23に示すように、クラッチリング20は、ハブアクスル26に対して相対的な軸方向の移動の制限を受けることができ、かつ、ハブ軸26の回りに回転可能である。
図3からよくわかるように、爪制御ガイド部材22は、中央開口22aと、第1凹部22bと、第2凹部22cと、有する環状のディスク形状を有する。図8に示されるように、中央開口22aは、ハブ軸26の変速サポート部34の一部を収容するように形成されている。したがって、爪制御ガイド部材22は、ハブ軸26回りに回転可能に配置される。爪制御ガイド部材22の第2凹部22cは爪制御部材18の第2端部110に対応して形成されている。より具体的には、爪制御ガイド部材22の第2端部110は、爪制御ガイド部材22の第2凹部22cに収容されるように形成される。さらに以下に説明されるように、第2端部110が爪制御ガイド部材22の第2凹部22cに挿入されると、第2端部108は爪制御ガイド部材22に溶接され、これにより、確実に剛性のある固定取り付けがなされる。したがって、爪制御ガイド部材22と爪制御部材18との間には、遊びすなわち相対的な移動がない。
再び、図2を参照して、駆動体28を説明する。駆動体28は、従来と同様にベアリングBによってハブ軸26回りに回転可能に支持されるものであり、いくつかの異なる直径部を有する概ね環状の部材である。駆動体28は、さらにハブシェル30を支持するベアリングBを支持する。
図2、図22および図23に示すように、駆動体2は、径方向内面のギア歯134(図22および図23)と、チェーンスプロケットサポート部136(図2のみ)と、径方向外側部の爪係合部138と、径方向内側部のシフトアシストギア歯140(図2、図19,図20および図21)と、を備える。ギア歯134は、クラッチリング20の第1セットのギア歯120と噛み合うように形成されており、これにより、クラッチリング20は、常に駆動体28とともに回転する(図22および図23)。しかしながら、クラッチリング20は、後述の通り、軸方向に、ギア歯134の長さに沿って移動するように構成されている。図2に示すように、駆動体28のチェーンスプロケットサポート部136は、ともに回転するよう駆動体28に固定的に取り付けられているチェーンスプロケットSを支持する。駆動体28、クラッチリング20、およびチェーンスプロケットSは、単一ユニットとしてともに回転する。シフトアシストギア歯140の目的を、以下に説明する。
クラッチリング20は、図22および図24〜図27に示す第1ポジションから、図23および図28〜図31に示す第2ポジションへと移動可能である。図22および図24〜図27に示す第1ポジションにおいて、クラッチリング20は、アイドル状態にあり、駆動体28とともに回転する。したがって、クラッチリング20が第1ポジションにある状態では、駆動体28からのトルクは、以下により詳細に説明するように、図24〜図27に示す第1動力伝達経路の第1グループにおいては、爪92を介して第1リングギア94に伝達される。図23および図28〜図31に示す第2ポジションにおいては、クラッチリング20の第2のセットギア歯122は、遊星ギアキャリヤ86のギア歯と係合し、噛み合っており、駆動体28からのトルクは、以下により詳細に説明するように、図28〜図31に示す動力伝達経路の第2グループにおいては、駆動体28から遊星ギアキャリヤ86へと伝達される。後述する通り、クラッチリング20は、第1および第2ポジション間で、シフト機構16によって移動される。以下により詳細に説明するように、シフトキー部材70は、クラッチリング20をシフト機構16の一部分に連結するよう機能し、これにより、クラッチリング20がクラッチリング20の第1ポジション(図24)と第2ポジション(図25)との間で移動する。
次に、特に図2および図4を参照して、シフトキー部材70を説明する。シフトキー部材70は、環状のリング状部材であり、1対の径方向内側に延設されるカム従動部144を有する。シフトキー部材70の外側環状部は、クラッチリング20の保持クリップ124と径方向内側への延設部126との間で移動制限されている。
次に、特に図2、図3、図6および図7を参照して、第1太陽ギア72を説明する。第1太陽ギア72は、従来と同様にハブ軸26に回転不能に支持される。図2に示すように、第1太陽ギア72は、従来と同様に第1セットの遊星ギア88の小径ギア歯と噛み合う、径方向外側に延設されるギア歯を有する。
図2に示すように、カム部152は第1太陽ギア72に隣接して配置される。カム部152は、第1太陽ギア72の一部として形成することができ、あるいは、図2および図4に示すように、第1太陽ギア72とは別部材にもできる。カム部152は、ハブ軸26の変速サポート部34に回転不能に組み付けられる。図4から明らかなように、カム部152は、1対の第1カム面154、第2カム面156および第3カム面158を有する。以下により詳細に説明する通り、カム部152は、シフトキー部材70およびクラッチリング20を、図24および図25に示す第1および第2ポジション間で移動させるよう構成される。シフトキー部材70は、第1太陽ギア72のカム部152の外径より少し大きい全体的な内径(1対の径方向内側に延設されるカム従動部144がない部分)を有する。しかしながら、シフトキーガイド24の説明において以下にさらに説明するように、1対の径方向内側に延設されるカム従動部144は、カム部152の内面を越えて、径方向内側に延びている。
次に、特に図2、図3、図5、図6、および図7を参照して、第2太陽ギア74、第3太陽ギア76、および第4太陽ギア78を説明する。第2太陽ギア74、第3太陽ギア76、および第4太陽ギア78は、すべてアクスル26に対して相対的に選択的に回転可能である。第2太陽ギア74、第3太陽ギア76、および第4太陽ギア78は、それぞれ、従来の内部爪ラチェットおよび外側ギア歯を有する。
図3に示すように、第2太陽ギア爪80は、制御部80aと、スプリング80bと、を備える。第2太陽ギア爪80の制御部80aは、ハブ軸26の凹部64の第3部分64c内に回動可能に保持されており、これにより、第2太陽ギア爪80が径方向外側に選択的に回動することができ、第2太陽ギア74の内部爪ラチェット歯に対して段階的に移動することができる。スプリング80bは、スプリング収容凹部48に組み付けられ、第2太陽ギア爪80を外側へ付勢する。第2太陽ギア爪80は、ハブ軸26に対して相対的なポジションに留まり、爪制御部材18のポジショニングに応じて第2太陽ギア74の内側ラチェット歯と選択的に係合する。より具体的には、第3爪制御アーム106の爪制御凹部106a,106bのうちの一方が第2太陽ギア爪80の制御部80aと並ぶとき、第2太陽ギア爪80は、径方向外側に移動して第2太陽ギア74の内側ラチェット歯と当接し、これにより第2太陽ギア74が一方の回転方向にのみ回転可能となる。言いかえれば、第2太陽ギア爪80は一方クラッチとして機能する。それ以外のとき、制御部80aと第3爪制御アーム106の他の残りの部分との当接により、第2太陽ギア爪80が径方向内側に引っ張られ、第2太陽ギア74は従来と同様にハブ軸26回りに自由回転状態である。
同様に、第3太陽ギア爪82は、制御部82aと、スプリング82bと、を備える。第3太陽ギア爪82の制御部82aは、ハブ軸26の凹部64の第2部分64b内に回動可能に保持されており、これにより、第3太陽ギア爪82が、径方向外側に選択的に回動することができ、そして、第3太陽ギア76の内部爪ラチェット歯に対して段階的に移動することができる。スプリング82bは、スプリング収容凹部46に組み付けられ、第3太陽ギア爪82を外側へ付勢する。第3太陽ギア爪82は、ハブ軸26に対して相対的なポジションに留まり、爪制御部材18のポジショニングに応じて第3太陽ギア76の内側ラチェット歯と選択的に係合する。より具体的には、第2爪制御アーム104の爪制御凹部104a,104bのうちの一方が第3太陽ギア爪82の制御部82aと並ぶとき、第3太陽ギア爪82は径方向外側に移動して第3太陽ギア76の内側ラチェット歯と当接し、これにより第3太陽ギア76が一方の回転方向にのみ回転可能となる。言いかえれば、第3太陽ギア爪82は一方クラッチとして機能する。それ以外のとき、制御部82aと第2爪制御アーム104の他の残りの部分との当接により、第3太陽ギア爪82が径方向内側に引っ張られ、第3太陽ギア76は従来と同様にハブ軸26回りに自由回転状態である。
同様に、第4太陽ギア爪84は、制御部84aと、スプリング84bと、を備える。第4太陽ギア爪84の制御部84aは、ハブ軸26の凹部64の第1部分64a内に回動可能に保持されており、これにより、第4太陽ギア爪84が、径方向外側に選択的に回動することができ、第4太陽ギア78の内部爪ラチェット歯に対して段階的に移動することができる。スプリング84bは、スプリング収容凹部40に組み付けられ、第4太陽ギア爪84を外側へ付勢する。第4太陽ギア爪84は、ハブ軸26に対して相対的なポジションに留まり、爪制御部材18のポジショニングに応じて第3太陽ギア76の内側ラチェット歯と選択的に係合する。より具体的には、第1爪制御アーム102の爪制御凹部102a,102bのうちの一方が、第4太陽ギア爪84の制御部84aと並ぶとき、第4太陽ギア爪84は径方向外側に移動して第4太陽ギア78の内側ラチェット歯と当接し、これにより第4太陽ギア78が一方の回転方向にのみ回転可能となる。言いかえれば、第4太陽ギア爪84は一方クラッチとして機能する。それ以外のとき、制御部84aと第1爪制御アーム102の他の残りの部分との当接により、第4太陽ギア爪84径方向内側に引っ張られ、第4太陽ギア78は従来と同様にハブ軸26回りに自由回転状態である。
図2に示すように、遊星ギアキャリヤ86は、第1セットの遊星ギア88および第2セットの遊星ギア90を支持するシャフトを備える従来のケージ状部材である。より具体的には、遊星ギアキャリヤ86は、ハブ軸26回りに回転可能に支持される環状部を有する。遊星ギアキャリヤ86は、従来と同様に、第1および第2セットの遊星ギア88,90を支持し保持するよう構成されている。遊星ギアキャリヤ86は、小径部160と、大径部162と、を有する。図2の左側に示すように、小径部160は、ベアリングアッセンブリBに隣接して配置される。遊星ギアキャリヤ86の大径部162は、第1および第2遊星ギア88,90のセットを支持する複数のシャフト164を備えており、これにより、第1および第2遊星ギア88,90は、遊星ギアキャリヤ86のシャフト164の回りに自由に回転する。また、大径部162は、図23および図28〜図31に示すクラッチリング20が第2ポジションにある状態では、クラッチリング20の第2セットのギア歯122と係合するように構成されている、クラッチリング20に隣接するギア歯86aを有する。
遊星ギアキャリヤ86は、好ましくは、3つの第1セットの遊星ギア88(図2では1つのみを図示)と、3つの第2セットの遊星ギア90(図2では1つのみを図示)と、を支持する。それぞれの第1セットの遊星ギア88は、小径セットのギア歯88aと、大径セットのギア歯88bと、を有する。小径セットのギア歯88aは、第1太陽ギア72の外側ギア歯72aと噛み合う。第1太陽ギア72の大径セットのギア歯88bは第1リングギア94の内側ギア歯と噛み合う。
それぞれの第2セットの遊星ギア90は、小径セットのギア歯90aと、中間径セットのギア歯90bと、1セットの大径セットのギア歯90cと、を有する。小径セットのギア歯90aは第2太陽ギア74の外側ギア歯および第2リングギアの内側ギア歯96と噛み合う。中間径セットのギア歯90bは第3太陽ギア76の外側ギア歯と噛み合う。大径セットのギア歯90cは第4太陽ギア78の外側ギア歯と噛み合う。
爪92は、駆動体28の爪係合部138と第1リングギア94の一部との間に配置される。爪92は駆動体28から第1リングギア94へトルクを伝達する一方クラッチとして機能する。
図2に示すように、第1リングギア94は、第1遊星ギア88と、遊星ギアキャリヤ86の大径部162の一部と、爪92と、を取り囲む環状部材である。第1リングギア94は、ハブ軸26、ハブシェル30および遊星ギアキャリヤ86に対して相対的に回転可能である。第1リングギア94は、複数の内側ギア歯94aおよび内側ギア歯94bを有する。内側ギア歯94aは第1遊星ギア88の大径ギア歯88bと噛み合う。内側ギア歯94bは爪92と係合するように構成されている。爪92は、第1リングギア94が駆動体28に対して一方向にのみ回転することを可能にする一方クラッチとして機能する。
図2に示すように、第2リングギア96は、ハブシェル30に、複数の従来のローラおよびカム面を有するローラクラッチ166の態様の一方クラッチを介して、機能的に連結される。
図2に示すように、爪98は、遊星ギアキャリヤ86の小径部100の一部に、従来と同様に保持される。爪98は遊星ギアキャリヤ86からハブシェル30へトルクを伝達する一方クラッチとして機能する。
第2、第3および第4太陽ギア80,82,84、遊星ギアキャリヤ86、および第1および第2セットの遊星ギア88の全体的な動作および機能は、また、例えば、Shogeに付与された米国特許6,607,465号および/またはEP特許公開公報第1,323,627号において示されている。
次に、図4を参照してシフト機構16を説明する。シフト機構16は、基本的に、爪制御部材18と、カム部152と、シフトキー部材70と、シフトキーガイド24と、第1付勢スプリング170と、スプリングワッシャ172と、第2付勢スプリング174と、第1シフトスリーブ176と、回転不能なスプリングワッシャ178と、爪サポート180と、1対の爪182と、1対の爪シャフト184と、第2シフトスリーブ186と、爪制御ワッシャ188と、ベアリングコーン190と、アクチュエータプレート192と、スペーサ194と、ワッシャ196と、非回転可能なロックワッシャ198と、ロックナット200と、を備えている。
図4に示した各構成の相対的な寸法は、必ずしも一定の縮尺ではないことは、以下の説明から理解されよう。例えば、種々のエレメントの内径および外径は、隣接したエレメントと、正確に一定の縮尺ではない場合もある。むしろ、シフト機構16の種々の構成部材間の相対的な寸法関係は、図2、図22および図23において、同じく、後述する種々の構成部材間の動作関係によって示されている。
次に、図4、図6および図9を参照して、シフトキーガイド24を説明する。シフトキーガイド24はハブ軸26回りに回転可能に配置される。シフトキーガイド24は、中央ディスク部210と、周囲に円弧状壁部212,214,216の組と、を有する全体的にカップ形状である。中央ディスク部210は、中央開口220(中央ハブ軸収容開口)と、収容開口部222と、を有する。中央開口220は、ハブ軸26の一部の周辺に接するように形成されており、これにより、シフトキーガイド24がハブ軸26回りに回転可能となる。凹部224,226は、円弧状壁部212,214の組の間と、円弧状壁部214,216の組の間と、にそれぞれ形成される。
図7に示すように、シフトキー部材70の内側に延設されるカム従動部144は、凹部224,226(図7においては凹部224だけが見えている)へと延びており、これにより、シフトキー部材70はシフトキーガイド24とともに回転する。しかしながら、シフトキー部材70はシフトキーガイド24に関して軸方向の移動を受けることができる。第1太陽ギア72、および第1太陽ギア72のカム部152は、ハブ軸26に対して相対的に回転できない。したがって、シフトキーガイド24がハブ軸26およびカム部152に対して相対的に回転されると、カム従動部144は、カム部152のカム面156との当接によって、軸方向に移動される。より具体的には、第1回転ポジションにおいて、カム従動部144はカム部152のカム面154と当接する。シフトキーガイド24が回転されると、カム従動部144はカム面156と当接し、そして、カム面158へと移動される。
シフトキー部材70がクラッチリング20内において移動制限されるので、クラッチリング20はシフトキー部材70とともに軸方向に移動する。例えば、シフトキー部材70のカム従動部144がカム面154と当接している状態では、クラッチリング20は図22に示すポジションにある。シフトキー部材70がシフトキーガイド24の回転によって回転すると、シフトキー部材70のカム従動部144がカム面158と当接するまで(図23)、シフトキー部材70のカム従動部144はカム面156に沿ってスライドする。したがって、クラッチリング20は図23に示すポジションに移動される。図22および図23に示すように、付勢スプリング225は、クラッチリング20を、図23に示すポジションに向かって付勢する。
図6および図9に示すように、シフトキーガイド24の中央ディスク部210の収容開口部222は、爪制御部材18の第1端部108を収容するように形成されている。また、第1端部108は、シフトキーガイド24に収容開口部222で溶接される。上述の通り、第2端部110は爪制御ガイド部材22に溶接される。したがって、爪制御ガイド部材22、シフトキーガイド24、および爪制御部材18は、剛性があるように互いに取り付けられている。また、シフトキーガイド24が回転されると、すなわちハブ軸26回りに周方向変位を受けると、爪制御部材18および爪制御ガイド部材22は、ハブ軸26回りにシフトキーガイド24と一体に移動する。言いかえれば、爪制御ガイド部材22、シフトキーガイド24、および爪制御部材18は、ハブ軸26に対して相対的に単一の剛体ユニットとして回転する。
次に、図4を参照して第1付勢スプリング170について説明する。第1付勢スプリング170は、基本的に、コイルスプリングである。第1付勢スプリング170は、第1端部170aと、第2端部170bと、を有する。シフトキーガイド24の円弧状壁部212,214,216の最小内径は、第1付勢スプリング170、スプリングワッシャ172、および第2付勢スプリング174より大きい。したがって、第1付勢スプリング170、スプリングワッシャ172、および第2付勢スプリング174は、基本的に、シフトキーガイド24内に配置される。また、第1付勢スプリング170の第1端部170aは、シフトキーガイド24の凸部24aに接続されており、これにより、第1付勢スプリング170が、シフトキーガイド24を付勢して、より低速の動力伝達経路の方向に回転移動させる。第1付勢スプリング170の第2端部170bはスプリングワッシャ172の凸部172aに接続される。
次に、図4を参照してスプリングワッシャ172について説明する。スプリングワッシャ172は、上述の凸部172aと、1対の凸部172bと、中央開口部172bと、1対の凹部172cと、(一方の凹部172cのみが図4において見えている)と、外側の軸方向に延設される凸部172dと、有するディスク状部材である。凹部172cは中央開口部172bへと開口している。
第2付勢スプリング174は、基本的に、第1端部174aと、第2端部174bと、を有するコイルスプリングである。第1端部174aは、スプリングワッシャ172の外側の軸方向に延設される凸部172dに接続される。第2付勢スプリング174の第2の端部174bは、回転不能なスプリングワッシャ178の外側の軸方向に延設される凸部178aに接続される。したがって、第2付勢スプリング174は、スプリングワッシャ172を付勢して、より低速の動力伝達経路の方向に回転移動させる。
第1シフトスリーブ176は、第1の軸方向に延設される凸部176aと、第2の軸方向に延設される凸部176bと、を有する環状のリング状部材である。第1シフトスリーブ176の外径は、第1付勢スプリング170および第2付勢スプリング174の内径より小さい。しかしながら、第1の軸方向に延設される凸部176aは、1対の凹部172cのスプリングワッシャ(一方の凹部172cのみが図4において見えている)172にぴったりと接触するように形成されている。したがって、スプリングワッシャ172および第1シフトスリーブ176は、一体的に単一ユニットとして回転する。
回転不能なスプリングワッシャ178は、環状のディスク形状であり、上述の外側の軸方向に延設される凸部178aと、中央の開口部178bと、を有する。開口部178bは、1対の内側に延設される凸部178c間で形成される1対の円弧状で周方向に延設される凹部を有している。回転不能なスプリングワッシャ178をハブ軸26に組み付けた状態で、1対の凸部178cは、軸方向に延びる溝36へと延びている。したがって、回転不能なスプリングワッシャ178は、ハブ軸26に対して相対的に回転することができない。
第1シフトスリーブ176の第2の軸方向に延設される凸部176bは、開口部178bへと延びるように形成されている。さらに、この凸部176bおよび開口部178bは、第1シフトスリーブ176が、凸部176bと1対の凸部178cとの間の当接によって回転変位の制限を受けることが可能であるように形成されている。
爪サポート180は、いくつかの凹部を有する中央開口を有するディスク状エレメントである。第1シフトスリーブ176の凸部176bは凹部へと延びており、これにより、第1シフトスリーブ176および爪サポート180が一体的に単一ユニットとして回転する。また、第1シフトスリーブ176もスプリングワッシャ172とともに回転するよう固定されているので、スプリングワッシャ172、第1シフトスリーブ176、および爪サポート180は、すべて、一体的に単一ユニットとして回転する。また、爪サポート180は爪シャフト184を固定的に支持する1対の開口を有する。爪182は、爪シャフト上で回動可能に支持されるとともにスプリングによって付勢され、これにより、爪182が駆動体28と係合するよう付勢される。以下に、爪182の動作を説明する。
第2シフトスリーブ186は、第1シフトスリーブ176と同様な円筒状のエレメントであって、1対の第1凸部186aと、1対の第2凸部186bと、を有する。図19、図20および図21に示すように、後述する通り、第1凸部186aは、凸部176bの直径と同じ直径を有しており、凸部176aと当接するよう配置される。第2凸部186bは、爪制御ワッシャ188およびベアリングコーン190を通って延びるように、十分に長い。
再び図4を参照して、爪制御ワッシャ188は、外側の軸方向に延設される凸部188aと、1対の凹部188bを有する中央開口と、を有する。第2シフトスリーブ186の第2凸部186bは、凹部188bを通ってぴったりと接触するように形成されており、これにより、第2シフトスリーブ186および爪制御ワッシャ188は、一体的に単一ユニットとして回転する。図19〜図21に示すように、後述する通り、凸部188aは爪182の移動と干渉するように形成されている。
図2に示すように、ベアリングコーン190はベアリングBを支持するように形成されている。ベアリングコーン190は、ハブ軸26の溝36へ延びるよう形成されている内側凸部190aを有する。したがって、ベアリングコーン190は、ハブ軸26に対して相対的に回転することができない。第2シフトスリーブ186の第2凸部186bは、ベアリングコーン190内で自由に回転することができ、内側凸部190aから干渉を受ける。その結果、第2シフトスリーブ186は、ベアリングコーン190に対して回転変位の制限を受けることができる。
アクチュエータプレート192は、内側凸状部192aと、外側凸状部192bと、を有するディスク状部材である。外側凸状部は、カップリングプレートの一部と噛み合う、すなわち係合するように形成されている。カップリングプレートは、自転車10のハンドルバー(図示せず)上の従来シフトレバー(図示せず)に機能的に接続されている。従来のシフトレバーの移動によって、従来のケーブルが移動し、その結果、アクチュエータプレート192が回転し、サイクリストが自転車10のトルク伝達経路すなわち動力伝達経路(変速段)を選択することできる。複数の内側凸状部192aは、互いに組になっており、内側凸状部192aのそれぞれの組は、間にギャップを形成する。内側凸状部192a間のギャップは、第2シフトスリーブ186の第2凸部186bをぴったりと収容するよう形成されている。結果的に、シフトスリーブ186、爪制御ワッシャ188、およびアクチュエータプレート192は、すべて、一体的に単一ユニットとして回転する。
スペーサ194、ワッシャ196、回転不能なロックワッシャ198、およびロックナット200は、すべて従来と同様の構成である。
次に、シフト機構16および動力伝達アッセンブリ14の動作を説明する。
シフト機構16の動作に際し、サイクリストが所望の速度を選択すると、アクチュエータプレート192が回転する。上述の通り、アクチュエータプレート192、爪制御ワッシャ188、および第2シフトスリーブ186は、すべて一体的に1つのユニットとして回転する。シフトアップ(低速からより速い速度への)に際し、図19に示すように、第2シフトスリーブ186の第1凸部186aは、第1シフトスリーブ186の第2凸部176bと当接する。その結果、爪182は図19に示す後退位置に留まる。また、シフトアップ方向の移動によって、第1シフトスリーブ186がスプリングワッシャ172を回転させる。スプリングワッシャ172の移動によって、第1付勢スプリング170にテンションがかかり、そして、シフトキーガイド24にテンションがかかる。力が十分な場合、シフトキーガイド24はそれに従って回転し、爪制御部材18も同様に回転し、これにより、クラッチリング20が適切にポジショニングされ、適切な太陽ギア爪が作動される。
サイクリストがシフトダウンしようとすると(高速から低速へとすると)、アクチュエータプレート192がシフトダウン方向に回転される。アクチュエータプレート192、爪制御ワッシャ188、および第2シフトスリーブ186は、すべて一体的に1つのユニットとして回転する。シフトダウンに際し、図20に示すように、第2シフトスリーブ186の第1凸部186aは、第1シフトスリーブ186の第2凸部176bから離れるよう移動することができる。強くペダルを踏むことによって爪制御部材18に十分なテンションがかかっている(トルクが動力伝達アッセンブリ14のエレメントに印加されている)とき、初期にはシフトダウンしにくい場合がある。このように初期に爪制御部材18が移動しない場合、シフトキーガイド24は静止したままである。その結果、第1付勢スプリング170および/または第2付勢スプリング174の付勢力が、スプリングワッシャ172、第1シフトスリーブ176、および爪サポート180をシフトダウン方向に強制的に移動させる。しかしながら、第1付勢スプリング170および/または第2付勢スプリング174の付勢力が、第1シフトスリーブ176および爪サポート180をシフトダウン方向に移動させるのに不十分な場合には、シフトアシスト機構が作動される。シフトアシスト機構は、爪サポート180と、爪182と、駆動体28のギア歯140と、を備える。
シフトダウンするとき、図20に示すように、爪制御ワッシャ188がシフトダウン方向に回転しても、第1シフトスリーブ176に接続された爪サポート180が移動しない場合がある。このような場合には、爪制御ワッシャ188は爪182から移動し、そして爪182は駆動体28のギア歯140と係合する。自転車10は移動していると考えられるので、駆動体28の回転によって、爪182が、爪サポート180、第1シフトスリーブ176、およびスプリングワッシャ172を回転させる。爪サポート180、第1シフトスリーブ176、およびスプリングワッシャ172への追加的な力によって、シフトキーガイド24および爪制御部材18がシフトダウン方向に移動する。その後、爪制御ワッシャ188の凸部188aのポジションが、図21に示す位置から図19に示す位置へと戻るように移動される。したがって、爪182は、再び後退する。
[00106]
図示した実施形態においては、8つの異なる動力伝達経路すなわち変速段(変速段1〜8)がある。異なる動力伝達経路が、爪制御部材18およびシフトキーガイド24(一体的に溶接されている)の移動によって選択される。爪制御部材18の移動によって、第2、第3および第4太陽ギア爪80,82,84のうちの1つと選択的に係合・非係合とされる。シフトキーガイド24の移動によってシフトキー部材70が移動され、その結果、クラッチリング20が係合・非係合とされる。次に、動力伝達経路(変速段1〜8)を、図24〜図31、表1,2を参照して、以下に説明する。
Figure 2009035252
Figure 2009035252

次に、表2に示した変速段をより詳細に説明する。第1速度(動力伝達経路の変速段1)において、チェーンスプロケットSから駆動体28へのトルクは、第1リングギア94に爪92によって伝達される。第1リングギア94は、第1遊星ギア68を固定第1太陽ギア72回りに回転させ、その結果、キャリヤ86が回転する。そして、キャリヤ86は、ハブシェル30を、爪98を介して回転させる。
第2速度(動力伝達経路の変速段2)において、チェーンスプロケットSから駆動体28へのトルクは、第1リングギア94に爪92によって伝達される。第1リングギア94は、第1遊星ギア68を固定第1太陽ギア72回りに回転させ、その結果、キャリヤ86が回転する。しかしながら、ここでは、第4太陽ギア78は第4太陽ギア爪84によって定位置にロックされている(一方向の回転)。したがって、第2遊星ギア90は、第4太陽ギア78の回りに回転する。第2リングギア96は、第2遊星ギア90によって回転される。第2リングギア96は、ここでは、ハブシェル30を、ローラクラッチ166を介して回転させる。
第3速度(変速段3)において、チェーンスプロケットSから駆動体28へのトルクは、第1リングギア94に爪92によって伝達される。第1リングギア94は、第1遊星ギア68を固定第1太陽ギア72回りに回転させ、その結果、キャリヤ86が回転する。第2遊星ギア90は、ここでは、第3太陽ギア爪82によって定位置にロックされている第3太陽ギア76の回りを回転する。第2遊星ギア90の回転によって、第2リングギア96が再び回転する。第2リングギア96は、ハブシェル30を、ローラクラッチ166を介して回転させる。
第4速度(変速段4)において、チェーンスプロケットSから駆動体28へのトルクは、第1リングギア94に爪92によって伝達される。第1リングギア94は、第1遊星ギア68を固定第1太陽ギア72回りに回転させ、その結果、キャリヤ86が回転する。第2遊星ギア90は、ここでは、第2太陽ギア爪60によって定位置にロックされている第2太陽ギア74の回りを回転する。第2遊星ギア90の回転によって、第2リングギア96が再び回転する。第2リングギア96は、ハブシェル30を、ローラクラッチ166を介して回転させる。
第5速度(変速段5)において、クラッチリング20は、ここでは、駆動体28をキャリヤ86に直接的に連結する。第1リングギア94は、駆動体28および爪92ラチェットよりも高速で回転する。第5速度において、キャリヤ86は、ハブシェル30を、爪98を介して回転させる。
第6速度(変速段6)において、トルクは、駆動体28からキャリヤ86にクラッチリング20を介して伝達される。第4太陽ギア78は、第4太陽ギア爪84によって定位置にロックされている(一方向の回転)。したがって、第2遊星ギア90は第4太陽ギア78の回りに回転する。第2リングギア96は第2遊星ギア90によって回転される。第2リングギア96は、ここでは、ハブシェル30を、ローラクラッチ166を介して回転させる。
第7速度(変速段7)において、トルクは、駆動体28からキャリヤ86にクラッチリング20を介して伝達される。第2遊星ギア90は、ここでは、第3太陽ギア爪82によって定位置にロックされている第3太陽ギア76の回りを回転する。第2遊星ギア90の回転によって、第2リングギア96が再び回転する。第2リングギア96は、ハブシェル30を、ローラクラッチ166を介して回転させる。
第8速度(変速段8)において、トルクは、駆動体28からキャリヤ86にクラッチリング20を介して伝達される。第2遊星ギア90は、ここでは、第2太陽ギア爪60によって定位置にロックされている第2太陽ギア74の回りを回転する。第2遊星ギア90の回転によって、第2リングギア96が再び回転する。第2リングギア96は、ハブシェル30を、ローラクラッチ166を介して回転させる。
本発明の上述した構成において、爪制御部材18の爪制御ベース部材100の第1端部108は、ハブアセンブリ12の組み立てに際し、シフトキーガイド24に溶接されている。また、第2端部110は、ハブアセンブリ12の組み立てに際して、爪制御ガイド部材22に溶接されている。したがって、爪制御部材18、爪制御ガイド部材22、およびシフトキーガイド24は、すべて、ハブ軸26回りに単一の剛体ユニットとして回転する。その結果、爪制御部材18と、爪制御ガイド部材22およびシフトキーガイド24との間の遊び、すなわちわずかな相対的移動が、完全に取り除かれる。したがって、自転車10に乗りながら変速をシフトするサイクリストは変速シフトプロセスの際に、より快適で、より信頼性のあるフィーリングを感じる。
用語の概括的な説明
本発明の範囲の理解において、ここで用いられる用語「備える」およびその派生語は、記載された特徴、エレメント、コンポーネント、群、完全体、および/またはステップがあることを明記しているオープンエンドの用語を意味するのであって、記載されていない特徴、エレメント、コンポーネント、群、完全体、および/またはステップがあることを排除するものではない。上記は、用語「有する」、「含む」およびそれらの派生語など同様の意味を持つ語にも当てはまる。また、単数形的に用いられる用語「パート」、「セクション」、「部」、「部材」あるいは「エレメント」は、単一のパートあるいは複数のパーツの2つの意味を持ちうる。ここで、本発明を説明するために用いられる、次の用語、「前方、後方、上、下向き、垂直、水平、下、横」同じく他の同様な方向を示す用語が、本発明の自転車の方向を示す用語として使用されている。このように、本発明において用いられるこれらの用語は、通常のライディングポジションにおいて用いられるような、本発明が適用される自転車に対して相対的な意味で用いられる。さらには、ここでは、「ほぼ」、「およそ」、「約」といった程度を示す用語は、最終結果が大きく変わらないような、妥当な変形の条件の変更量を意味するものとして用いる。
本発明の説明のためにいくつかの実施例が選択されたに過ぎず、添付の特許請求の範囲に記載された本発明の範囲を逸脱することがない範囲で、種々の変更、変形ができることは、本開示から当業者には明らかであろう。さらに、前述の本発明にかかる実施例の説明は単なる例示であって、添付の特許請求の範囲およびそれらの均等物によって決められる本発明を限定するものではないことは、本開示から当業者には明らかであろう。
本発明にかかるハブアセンブリを備える自転車のリア部を示す、自転車の一部の側面図である。 本発明にかかるシフト機構を有する動力伝達アッセンブリを備えるハブアセンブリの種々の部分を示す、ハブアセンブリの断面図である。 本発明にかかる、シフト機構の構成部材が取り外されている状態の、ハブアクスルと、爪制御ガイド部材と、爪制御部材と、を有する動力伝達アッセンブリの構成部材を示すハブアセンブリの一部の分解組立図である。 本発明にかかる、ハブ軸と、爪制御部材およびシフトキーガイドを有するシフト機構の構成部材と、を示すハブアセンブリの一部の分解組立図である。 本発明の第1実施形態にかかる、わかりやすくするよう他の構成部材が取り外された状態の、ハブ軸と、太陽ギアと、爪制御部材の一部と、を示す、部分的に組み立てられたハブアセンブリの一部の斜視図である。 本発明にかかる、わかりやすくするよう他の構成部材が取り外された状態の、ハブ軸と、太陽ギアと、シフトキーガイドと、シフトキーガイドの開口部を通って延びている爪制御部材の一部と、を示している、ハブアセンブリの一部が部分的に組み立てられている状態の、図5と同様のハブアセンブリの一部の他の斜視図である。 本発明にかかる、ハブ軸と、太陽ギアと、ハブアセンブリのシフト機構の構成部材と、を示している、ハブアセンブリの一部が部分的に組み立てられた状態の、図5および図6と同様のハブアセンブリの一部の斜視図である。 本発明にかかる、よりわかりやすくするよう他の構成部材が取り外された状態の、ハブ軸と、爪制御ガイド部材と、第1太陽ギアと、ハブアセンブリのシフト機構の爪制御部材と、を示している、ハブアセンブリの一部の他の斜視図である。 本発明にかかる、よりわかりやすくするよう他の構成部材が取り外された状態の、ハブ軸と、爪制御ガイド部材と、第1太陽ギアと、シフトキーガイドと、シフトキーガイドの開口を通って延びている爪制御部材の一部と、を示している、反対側の角度からのハブアセンブリの一部の他の斜視図である。 本発明にかかる、よりわかりやすくするよう他の構成部材が取り外された状態の、ハブ軸と、爪制御ガイド部材と、第1太陽ギアと、シフトキーガイドと、爪制御部材と、を示している、ハブアセンブリの一部の側面図である。 本発明にかかる、爪制御ベース部材と、爪制御ベース部材から延びている第1、第2および第3爪制御アームと、を示している、ハブアセンブリから取り外して示す、爪制御部材の側面図である。 本発明にかかる、第1爪制御アームの爪制御凹部を示している、図11の線12−12に沿って切り取った爪制御部材の第1爪制御アームの断面図である。 本発明にかかる、第2爪制御アームの爪制御凹部を示している、図11の線13−13に沿って切り取った爪制御部材の第2爪制御アームの断面図である。 本発明にかかる、第3爪制御アームの爪制御凹部を示している、図11の線14−14に沿って切り取った爪制御部材の第3爪制御アームの断面図である。 本発明にかかる、爪がハブシャフト回りに配置された第3太陽ギアの内側セットのギア歯と係合することを可能にするようポジションされた爪制御部材の第3爪制御アームであって、これにより、爪が第3太陽ギアが一方向に回転することを防止する一方クラッチとして機能する第3爪制御アームを示している、ハブアセンブリの一部の断面図である。 本発明にかかる、爪が第3太陽ギアの内側セットのギア歯と係合することを防止するようにポジションされた爪制御部材の第3爪制御アームを示している、ハブアセンブリの一部の他の断面図である。 本発明にかかる、爪が第3太陽ギアの内側セットのギア歯と係合することを可能にするようポジションされた爪制御部材の第3爪制御アームであって、これにより、爪が第3太陽ギアが一方向の回転することを防止する一方クラッチとして機能する第3爪制御アームを示している、ハブアセンブリの一部のさらに他の断面図である。 本発明にかかる、爪が第3太陽ギアの内側セットのギア歯と係合することを防止する他のポジションにある爪制御部材の第3爪制御アームを示している、ハブアセンブリの一部のまたさらに他の断面図である。 本発明にかかる、爪制御ワッシャの1対の凸部によって径方向内側に付勢された後退ポジションにある1対のシフトアシスト爪を示している、ハブアセンブリのシフト機構のシフトアシスト機構の断面図である。 本発明にかかる、駆動体の一部と当接してシフト機構を強制的に回転させる係合ポジションにある1対のシフトアシスト爪を示している、ハブアセンブリのシフト機構のシフトアシスト機構の他の断面図である。 本発明にかかる、係合ポジションから図19に示した後退ポジションへと戻るよう移動した1対のシフトアシスト爪を示している、ハブアセンブリのシフト機構のシフトアシスト機構のさらに他の断面図である。 本発明にかかる、クラッチリングがハブアセンブリの第1太陽ギアと非係合である、ハブアセンブリの一部を示す、図2の断面図の拡大した一部である。 本発明の第1実施形態にかかる、クラッチリングがハブアセンブリの第1太陽歯車と係合している、ハブアセンブリの一部を示す、図22と同様の断面図である。 本発明の第1実施形態にかかる、第1動力伝達経路をその第1動力伝達を形成する動力伝達アッセンブリのそれら構成部材に重ねて示した、図2と同様の、ハブアセンブリの一部の断面図である。 本発明の第1実施形態にかかる、第2動力伝達経路をその第2動力伝達を形成する動力伝達アッセンブリのそれら構成部材に重ねて示した、図2および図24と同様の、ハブアセンブリの一部の断面図である。 本発明の第1実施形態にかかる、第3動力伝達経路をその第3動力伝達を形成する動力伝達アッセンブリのそれら構成部材に重ねて示した、図2、図24および図25と同様の、ハブアセンブリの一部の断面図である。 本発明の第1実施形態にかかる、第4動力伝達経路をその第4動力伝達を形成する動力伝達アッセンブリのそれら構成部材に重ねて示した、図2、図24〜図26と同様の、ハブアセンブリの一部の断面図である。 本発明の第1実施形態にかかる、第5動力伝達経路をその第5動力伝達を形成する動力伝達アッセンブリのそれら構成部材に重ねて示した、図2、図24〜図27と同様の、ハブアセンブリの一部の断面図である。 本発明の第1実施形態にかかる、第6動力伝達経路をその第6動力伝達を形成する動力伝達アッセンブリのそれら構成部材に重ねて示した、図2、図24〜図28と同様の、ハブアセンブリの一部の断面図である。 本発明の第1実施形態にかかる、第7動力伝達経路をその第7動力伝達を形成する動力伝達アッセンブリのそれら構成部材に重ねて示した、図2、図24〜図29と同様の、ハブアセンブリの一部の断面図である。 本発明の第1実施形態にかかる、第8動力伝達経路をその第8動力伝達を形成する動力伝達アッセンブリのそれら構成部材に重ねて示した、図2、図24〜図30と同様の、ハブアセンブリの一部の断面図である。
符号の説明
10 自転車
16 シフト機構
18 爪制御部材
20 クラッチリング
22 爪制御ガイド部材
22a 中央開口
22b 第1凹部
22c 第2凹部
24 シフトキーガイド
26 ハブ軸
32 シフト制御サポート部
72 第1太陽ギア
74 第2太陽ギア
76 第3太陽ギア
78 第4太陽ギア
80 第2太陽ギア爪
82 第3太陽ギア爪
84 第4太陽ギア爪
100 爪制御ベース部材
102 第1爪制御アーム
104 第2爪制御アーム
106 第3爪制御アーム
108 第1端部
110 第2端部

Claims (7)

  1. 自転車フレームに回転不能に取り付けられ、回転軸を形成する固定ハブ軸と、
    前記固定ハブ軸に隣接して配置され、前記固定ハブ軸に対して相対的に前記回転軸回りの周方向移動が制限され、前記固定ハブ軸回りに配置される少なくとも1つの太陽ギアの動作を制御するよう構成されており、爪制御ベース部材と、少なくとも1つの爪制御アームと、を有し、前記爪制御ベース部材が、第1端部と、第2端部と、を有している爪制御部材と、
    前記固定ハブ軸の第1部分の回りに回転可能に配置され、前記爪制御ベース部材の第1端部を支持しており、前記爪制御ベース部材の第1端部が溶接されている爪制御ガイド部材と、
    前記固定ハブ軸の第2部分の回りに回転可能に配置されるとともに前記爪制御ベース部材の第2端部を支持しており、前記爪制御ベース部材の第2端部が溶接されているシフトキーガイドと、
    を備えた内装変速ハブ。
  2. 前記爪制御ガイド部材は、前記固定ハブ軸の一部が通って延びる中央開口と、前記爪制御ベース部材の第1端部を収容するよう外周部に形成された凹部と、を有する請求項1に記載の内装変速ハブ。
  3. 前記シフトキーガイドは、前記固定ハブ軸の一部が通って延びる中央開口を有するディスク状部と、前記中央開口から間隔をあけて形成された収容開口部と、を有しており、前記収容開口部は前記爪制御ベース部材の第2端部を収容する、請求項1に記載の内装変速ハブ。
  4. 前記爪制御部材は少なくとも2つの爪制御アームを有しており、前記2つの爪制御アームのそれぞれは1対の太陽ギアのそれぞれの回転を制御するよう構成されている、請求項1に記載の内装変速ハブ。
  5. 前記爪制御部材は、3つの異なる太陽ギアの回転を制御するよう構成され配置されている、請求項1に記載の内装変速ハブ。
  6. 前記爪制御ベース部材は、前記爪制御ベース部材から垂直に前記固定ハブ軸に対して円周方向に延びる爪制御アームを有する長いロッド形状を有している、請求項1に記載の内装変速ハブ。
  7. 前記爪制御ベース部材は前記回転軸と平行な方向に延びている、請求項1に記載の内装変速ハブ。
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