JP2009031829A - コミュニティ通信ネットワーク、通信制御方法、コミュニティ管理サーバ、コミュニティ管理方法、およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】コミュニティごとに設けられた閉域網30A,30Bと、仮想パーソナリティに対応するコミュニティの閉域網と当該ユーザ端末との間のデータ通信を許可する論理エッジルータ41〜44と、当該閉域網に接続しているユーザ端末に対して各種サービスを提供するサービス提供用サーバ50(51〜53)とを備え、コミュニティ管理サーバ20において、コミュニティ制御部25により、仮想パーソナリティとコミュニティとの対応関係に応じてユーザ端末と閉域網との接続を論理エッジルータへ指示することにより当該コミュニティに対応する閉域網を構築し、ユーザ情報DB21により、各ユーザのユーザ情報を予め蓄積しておき、ユーザ情報を当該コミュニティで提供する際、ユーザ情報管理部23により、指定されたユーザのユーザ情報を加工して提供する。
【選択図】 図1
Description
インターネットで得られる情報流通範囲の広域化は、個人情報を不正に抽出されるというセキュリティ問題を引き起こしている。具体的には、Webページを利用して、個人が所有するクレジット番号などを不正に引き出すフィッシング詐欺や、住所や電話番号などの個人情報が不正に引き出されて実社会の犯罪に利用される問題などが挙げられる。さらに、インターネットで得られる経済性は、アドレス情報のユニーク性のみを必要とする通信形態を生成し、その結果、予期せぬ相手から不適切な情報を大量に送付されるセキュリティ問題を引き起こしている。具体的には、不特定の相手に大量の広告メールを送付するスパムメールが挙げられる。
これにより、コミュニティ形成目的に不適切なユーザが属性情報を詐称するなどして当該コミュニティへアクセスすることを抑止でき、さらにスパム配信や情報漏洩の防止が期待でき、高いセキュリティ性が得られるコミュニティを提供することができる。
[コミュニティ通信ネットワーク]
まず、図1を参照して、本発明の一実施の形態にかかるコミュニティ通信ネットワークについて説明する。図1は、本発明の一実施の形態にかかるコミュニティ通信ネットワークの構成を示すブロック図である。
ネットワークレイヤ3は、IP−VPN30で構成されており、ユーザ端末31〜34間はインターネットVPNで接続される。ここで、ネットワークレイヤ3は、低コスト性を確保するために、従来の汎用的なVPN技術で構成することを前提とし、これ以外には特に制約を受けない。また、この際のVPN技術としては、MPLS/GMPLS技術、IP−VPN技術、VPLS技術、Mac−in−Mac技術などが考えられるが、現時点では導入が容易なIP−VPN技術が有力な選択肢になる。
また、これら論理エッジルータ41〜44は、トラヒック情報の記録を行う機能を有している。このコミュニティ通信ネットワークNWでは、全通信が論理エッジルータ41〜44経由で実施されるため、論理エッジルータ41〜44の記録情報を攻撃の分析や適正利用の証跡として利用可能となる。
また、ユーザ要求に応じてカスタマイズされたサービス提供用サーバをコミュニティごとに設置することで、ユーザ要求に応じて様々なコミュニティ通信サービスを提供する。これにより、既存アプリケーション対応インターフェースを確保する。
また、コミュニティB用のサービス提供用サーバ群50Bとして、Webサーバ53が設置されているため、コミュニティBのユーザは、コミュニティB専用のWebサイトを利用できる。
コミュニティ制御プレーン2は、コミュニティ管理サーバ20で構成され、論理エッジルータ41〜44の転送機能を制御することで、仮想パーソナリティとコミュニティの接続関係を制御する。
コミュニティ管理サーバ20は、一般的な情報処理を行うコンピュータを有するサーバ装置からなり、主な機能部として、ユーザ情報データベース(以下、ユーザ情報DBという)21、コミュニティ情報データベース(以下、コミュニティ情報DBという)22、ユーザ情報管理部23、コミュニティ管理部24、およびコミュニティ制御部25が設けられている。
また、ユーザ情報管理部23、コミュニティ管理部24、およびコミュニティ制御部25は、CPUなどのマイクロプロセッサとその周辺回路を有し、記憶部(図示せず)に格納されているプログラムを読み込んで実行することにより、上記ハードウェアとプログラムとを協働させて機能部を実現する演算処理部からなる。
コミュニティ情報DB22は、生成された各コミュニティに関するメンバ情報、加入条件、情報開示条件などのコミュニティ情報を蓄積する機能を有している。
次に、図2を参照して、本発明のコミュニティ通信ネットワークの動作について説明する。図2は、本発明の一実施の形態にかかるコミュニティ通信ネットワークのユーザ情報提供動作を示すシーケンス図である。
コミュニティ通信ネットワークNWは、ユーザ端末からのプロフィール閲覧要求に応じて、図2のユーザ情報提供動作を実行する。ここでは、コミュニティAに属するユーザのユーザ端末31から、コミュニティAに属する他のユーザのアカウントIDを指定したプロフィール閲覧要求に応じて、当該アカウントIDのユーザに関するユーザ情報を提供する場合を例として説明する。
ユーザ端末31がコミュニティAに対して新規に加入する場合、ユーザ端末31とコミュニティAに加入している他のユーザ端末との間の閉域網30Aは、次のようにして構築される。
ユーザ端末31は、コミュニティAへの加入要求時に設定した仮想パーソナリティの属性情報に基づいて論理エッジルータ41へアクセスして認証を得た後、ユーザ操作に応じて他のユーザのアカウントIDを含むプロフィール閲覧要求を、コミュニティ管理サーバ20へ送信する(ステップ100)。
この際、論理エッジルータ41では、当該プロフィール閲覧要求に関する通信履歴として、例えば送信元であるユーザ端末31のアドレスや送信先であるコミュニティ管理サーバ20のアドレス、さらにはプロフィール閲覧要求の内容や通信時刻などを、通信履歴として装置内のメモリに記録する(ステップ101)。
これに応じて、ユーザ情報DB21は、当該アカウントIDに対応するユーザ情報として個人情報を検索し(ステップ103)、検索結果としてユーザ情報管理部23へ返送する(ステップ104)。
この後、ユーザ情報管理部23は、特定したコミュニティのコミュニティIDに対応する情報開示条件の検索要求をコミュニティ情報DB22へ通知する(ステップ106)。
図4は、情報開示条件の構成例である。ここでは、コミュニティIDごとに、当該コミュニティにおける情報開示条件として、「名前」、「性別」、「生年月日」、「住所」、「メールアドレス」などの個々の個人情報の項目ごとに開示条件が登録されている。開示条件の内容としては、「公開」、「非公開」のほか、個人情報の一部を公開する条件もある。例えば、年齢について年代のみ公開可としたり、住所を区市町村や都道府県まで公開可とすることも可能である。
ユーザ端末31は、コミュニティ管理サーバ20からのプロフィール通知を受信し、その内容を画面表示し(ステップ112)、一連のユーザ情報提供動作を終了する。
このように、本実施の形態では、コミュニティごとに設けられた閉域網と、所望の仮想パーソナリティを指定したユーザ端末からの接続要求に応じて、当該仮想パーソナリティに対応するコミュニティの閉域網と当該ユーザ端末との間のデータ通信を許可する論理エッジルータと、コミュニティごとに設けられて、当該コミュニティの閉域網に接続しているユーザ端末に対して各種サービスを提供するサービス提供用サーバとを備え、各コミュニティに共通して設けられたコミュニティ管理サーバ20において、コミュニティ制御部25により、仮想パーソナリティとコミュニティとの対応関係に応じてユーザ端末と閉域網との接続を論理エッジルータへ指示することにより当該コミュニティに対応する閉域網を構築し、ユーザ情報DB21により、各コミュニティに属するユーザのユーザ情報を予め蓄積しておき、任意のコミュニティに属するユーザのユーザ情報を当該コミュニティで提供する際、ユーザ情報管理部23により、指定されたユーザのユーザ情報を加工して提供している。
これにより、コミュニティ形成目的に不適切なユーザが属性情報を詐称するなどして当該コミュニティへアクセスすることを抑止でき、さらにスパム配信や情報漏洩の防止が期待でき、高いセキュリティ性が得られるコミュニティを提供することができる。
Claims (7)
- データ通信網を介して接続されたユーザ端末のユーザに対して、当該ユーザのコミュニティ帰属自的に応じて予め生成された仮想パーソナリティごとに、異なる仮想的なコミュニティを提供するコミュニティ通信ネットワークであって、
前記コミュニティごとに設けられた閉域網と、
所望の仮想パーソナリティを指定したユーザ端末からの接続要求に応じて、当該仮想パーソナリティに対応するコミュニティの閉域網と当該ユーザ端末との間のデータ通信を許可する論理エッジルータと、
前記コミュニティごとに設けられて、当該コミュニティの閉域網に接続しているユーザ端末に対して各種サービスを提供するサービス提供用サーバと、
前記各コミュニティに共通して設けられ、仮想パーソナリティとコミュニティとの対応関係に応じて前記論理エッジルータを制御することによりユーザ端末と閉域網との接続関係を設定するコミュニティ制御部と、前記各コミュニティに属するユーザのユーザ情報を予め蓄積しておき、任意のコミュニティに属するユーザのユーザ情報を当該コミュニティで提供する際、指定されたユーザのユーザ情報を加工して提供するユーザ情報管理部とを有するコミュニティ管理サーバと
を備えることを特徴とするコミュニティ通信ネットワーク。 - 請求項1に記載のコミュニティ通信ネットワークにおいて、
前記ユーザ情報管理部は、予め設定されている当該コミュニティの情報開示条件に基づいて、当該コミュニティに属するユーザのユーザ情報を加工することを特徴とするコミュニティ通信ネットワーク。 - 請求項1に記載のコミュニティ通信ネットワークにおいて、
前記論理エッジルータは、前記ユーザごとに前記閉域網を用いたデータ通信に関する通信履歴情報を記録することを特徴とするコミュニティ通信ネットワーク。 - データ通信網を介して接続されたユーザ端末のユーザに対して、当該ユーザのコミュニティ帰属自的に応じて予め生成された仮想パーソナリティごとに、異なる仮想的なコミュニティを提供するコミュニティ通信ネットワークの通信制御方法であって、
論理エッジルータにより、所望の仮想パーソナリティを指定したユーザ端末からの接続要求に応じて、当該仮想パーソナリティに対応するコミュニティの閉域網と当該ユーザ端末との間のデータ通信を許可するステップと、
前記コミュニティごとに設けられたサービス提供用サーバにより、当該コミュニティの閉域網に接続しているユーザ端末に対して各種サービスを提供するステップと、
前記各コミュニティに共通して設けられたコミュニティ管理サーバにより、仮想パーソナリティとコミュニティとの対応関係に応じて前記論理エッジルータを制御することによりユーザ端末と閉域網との接続関係を設定するコミュニティ制御ステップと、
前記コミュニティ管理サーバにより、前記各コミュニティに属するユーザのユーザ情報を予め蓄積しておき、任意のコミュニティに属するユーザのユーザ情報を当該コミュニティで提供する際、指定されたユーザのユーザ情報を加工して提供するユーザ情報管理ステップと
を備えることを特徴とする通信制御方法。 - コミュニティごとに設けられた閉域網と、所望の仮想パーソナリティを指定したユーザ端末からの接続要求に応じて、当該仮想パーソナリティに対応するコミュニティの閉域網と当該ユーザ端末との間のデータ通信を許可する論理エッジルータと、前記コミュニティごとに設けられて、当該コミュニティの閉域網に接続しているユーザ端末に対して各種サービスを提供するサービス提供用サーバとを備え、データ通信網を介して接続されたユーザ端末のユーザに対して、当該ユーザのコミュニティ帰属自的に応じて予め生成された仮想パーソナリティごとに、異なる仮想的なコミュニティを提供するコミュニティ通信ネットワーク、で用いられるコミュニティ管理サーバであって、
仮想パーソナリティとコミュニティとの対応関係に応じて前記論理エッジルータを制御することによりユーザ端末と閉域網との接続関係を設定するコミュニティ制御部と、
前記各コミュニティに属するユーザのユーザ情報を予め蓄積しておき、任意のコミュニティに属するユーザのユーザ情報を当該コミュニティで提供する際、指定されたユーザのユーザ情報を加工して提供するユーザ情報管理部とを有するコミュニティ管理サーバと
を備えることを特徴とするコミュニティ管理サーバ。 - コミュニティごとに設けられた閉域網と、所望の仮想パーソナリティを指定したユーザ端末からの接続要求に応じて、当該仮想パーソナリティに対応するコミュニティの閉域網と当該ユーザ端末との間のデータ通信を許可する論理エッジルータと、前記コミュニティごとに設けられて、当該コミュニティの閉域網に接続しているユーザ端末に対して各種サービスを提供するサービス提供用サーバとを備え、データ通信網を介して接続されたユーザ端末のユーザに対して、当該ユーザのコミュニティ帰属自的に応じて予め生成された仮想パーソナリティごとに、異なる仮想的なコミュニティを提供するコミュニティ通信ネットワーク、で用いられるコミュニティ管理サーバのコミュニティ管理方法であって、
コミュニティ制御部により、仮想パーソナリティとコミュニティとの対応関係に応じて前記論理エッジルータを制御することによりユーザ端末と閉域網との接続関係を設定するコミュニティ制御ステップと、
ユーザ情報管理部により、前記各コミュニティに属するユーザのユーザ情報を予め蓄積しておき、任意のコミュニティに属するユーザのユーザ情報を当該コミュニティで提供する際、指定されたユーザのユーザ情報を加工して提供するユーザ情報管理ステップと
を備えることを特徴とするコミュニティ管理方法。 - コミュニティごとに設けられた閉域網と、所望の仮想パーソナリティを指定したユーザ端末からの接続要求に応じて、当該仮想パーソナリティに対応するコミュニティの閉域網と当該ユーザ端末との間のデータ通信を許可する論理エッジルータと、前記コミュニティごとに設けられて、当該コミュニティの閉域網に接続しているユーザ端末に対して各種サービスを提供するサービス提供用サーバとを備え、データ通信網を介して接続されたユーザ端末のユーザに対して、当該ユーザのコミュニティ帰属自的に応じて予め生成された仮想パーソナリティごとに、異なる仮想的なコミュニティを提供するコミュニティ通信ネットワーク、で用いられるコミュニティ管理サーバのコンピュータに、
コミュニティ制御部により、仮想パーソナリティとコミュニティとの対応関係に応じて前記論理エッジルータを制御することによりユーザ端末と閉域網との接続関係を設定するコミュニティ制御ステップと、
ユーザ情報管理部により、前記各コミュニティに属するユーザのユーザ情報を予め蓄積しておき、任意のコミュニティに属するユーザのユーザ情報を当該コミュニティで提供する際、指定されたユーザのユーザ情報を加工して提供するユーザ情報管理ステップと
を実行させるためのプログラム。
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