JP2009030948A - 太陽熱温水器 - Google Patents

Abstract

【課題】設置方位の許容性があり、短時間の日照で効率が高く、ローコストの太陽熱温水器を提供する。
【課題手段】水面に浮力体つきの集熱伝導板を浮かして構成する。また屋根に組み込み一体化も可能にする。
【選択図】図１

Description

発明の詳細な説明

本発明は太陽熱温水器に関するものである。

従来の太陽熱温水器には、主に反射式と平板式のふたつの方式がある。反射式は、反射板で太陽光を集め、その焦点位置に配管し、その配管の中を流れる水に熱を移すしくみで、タンクは隣接置きであった。反射板も配管も必要とする複雑な構造であった。平板式は、集熱板の裏側に断熱材を貼り、カバーガラスとの間に流水し熱を受け取るしくみであり、同様にタンクは隣接置きである。

発明が解決しようとする課題

＜１＞ 反射板式の太陽熱温水器は反射板や配管を内在させ、タンクが隣接置きという複雑なものであった。そのため、コストアップになっていた。
＜２＞ 従来の太陽熱温水器は、少量ずつ熱を流水に移してゆくので、長時間の日照がないと効果を挙げにくかった。
＜３＞ 従来の太陽熱温水器は、反射させるか、集光板の面に流体を配置しているので、入射する熱線に対する指向性が強く、太陽に対する設置方位の許容範囲が狭かった。

課題を解決するための手段

＜１＞ 本発明は、反射板や配管などを内在せず、「浮力体のついた平らな集熱伝導板を浮かせる」という最小限要素で構成しているので極めてローコストで製作できる。
＜２＞ 本発明は、小さな面積へ集熱せずに、大面積の集熱伝導板に集熱し、かつ、流体により少量ずつ熱を運ぶことはい。大面積の集熱伝導板は常に水面に浮いていて、常に、水とその面積分だけ接している。そして、その集熱伝導板は、熱伝導性がよいので、速やかに、大面積の集熱伝導板から大面積の水に熱が移るので、短時間の日照でも効率的にお湯をつくることができる。
＜３＞ 本発明は、平板型の集熱伝導板の指向性が低く、太陽からの直射熱、拡散放射熱線を集光できるので、設置方位の許容範囲が大きい。

以下図面にもとづく本発明の一実施例を説明する。

全体の構成

水面の上に浮力体１のついた集熱伝導板２を浮かせる。

＜イ＞浮力体 １
浮力体は、集熱伝導板の裏面が最大限の面積で水面に接することができる、浮力の大きい小さなピース状のもの。発泡樹脂などを用いる。

＜ロ＞集熱伝導板 ２
集熱伝導板は、薄く、平面保持性があり、熱伝導性のよい板状のもので、その上面は、熱線に対し指向性の少ない集熱力の強いものとする。アルミや銅などを用いる。

発明の効果

本発明は、上記したようになるため、次のような効果を達成することができる。
イ）日射の強いときは短時間で大量の温水を作れるので、温水ができるたびに太陽電池等で速やかに床下等の貯湯層へ移動させて、日射が少なく放射熱が多い時の水は貯湯層に送らず、貯湯層の温度降下をさせず、高い効率で大量に温水を確保できる。
ロ）陸屋根等に、板状で水平に設置しても効率が落ちにくいので、ビルの屋上などに安全に、容易に、景観を壊さず、かつ 維持管理しやすい状態で設置できるので、普及しやすい。
ハ）板状に水平に形成できるので、この太陽熱温水器を組み込んだ一体型の屋根として普及することが考えられる。

全体構成図

Claims (2)

1. 太陽熱温水器で、水面に浮力体つきの集熱伝導板を浮かして構成するもの
2. 請求項１の構成を組み込んだ屋根

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