JP2009030780A - 軸受部および流体動圧軸受機構の製造方法、並びに、流体動圧軸受機構およびモータ - Google Patents

軸受部および流体動圧軸受機構の製造方法、並びに、流体動圧軸受機構およびモータ Download PDF

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五明  正人
Yoichi Sekii
洋一 関井
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久弥 中川
Takuro Iguchi
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Abstract

【課題】スリーブの内側面のうち流体動圧に利用される部位を効率よくサイジングする。
【解決手段】流体動圧を利用する軸受機構におけるスリーブ21の一方の端部がハウジング本体241の円筒部2411に圧入され、他方の端部が上キャップ25に圧入される。これにより、シャフトとの間でラジアル間隙を形成するスリーブ21の内側面214の上部および下部が中央部よりも中心軸に向かって僅かに歪む。そして、スリーブ加工具が回転しながらスリーブ21を貫通するように挿入され、スリーブ21の内径が回転サイジングされる。これにより、スリーブ21の内側面214の上部および下部では内径が精度よくサイジングされ、中央部ではスリーブ加工具による切削量が小さくされ、その結果、スリーブ加工具に過度に力が加わることが防止され、スリーブ21の内側面214全体が効率よくサイジングされる。
【選択図】図17

Description

本発明は、電動式のモータに用いられる流体動圧軸受機構の製造に関連する。
従来より、記録ディスク駆動装置等に用いられる小型のスピンドルモータでは、軸受機構の1つとして流体動圧を利用するものが採用されている。このような軸受機構では、シャフトとシャフトが挿入されるスリーブとの間においてラジアル軸受部が構成されており、ラジアル軸受部では、スリーブとシャフトとの間の間隙が非常に小さくされるため、スリーブの内径に高い寸法精度が求められる。
特許文献1では、金属原料粉を円筒状の軸受形状に成形して焼結した焼結軸受素材を円筒状の軸受ハウジング内に固定した後、焼結軸受素材の軸孔面を切削し、さらに、棒状のマンドレルを圧入してサイジングすることにより、軸孔面の真円度および円筒度を高め、かつ、軸孔面を滑らかに仕上げる技術が開示されている。
特許文献2では、サイジング工程において外側面の周方向の3ヶ所が切り欠かれた円筒状のサイジングバーを挿入することにより、焼結含油軸受の軸孔に等角度に配置された3つの突出部が形成され、シャフトの回転時には、突出部とシャフトとの間のクリアランスに潤滑油が集まって油圧が発生することにより、シャフトを安定して回転支持する技術が開示されている。
特許文献3では、円筒形状の焼結体である軸受が上下のパンチ、ダイスおよびコアロッドによって圧縮されている状態で、先端部に複数の環状の凸部が設けられたコアロッドが引き抜かれて先端部が軸受の内側面を擦ることにより、内径面の油孔状態が調整されてシャフトと軸受との間における潤滑油の量および油圧を好ましいものとする技術が提案されている。
なお、特許文献4では、焼結含油部材から構成される軸受部材の内側面の上部および下部に設けられる軸受面において空孔の面積比を軸受面の間の非軸受面の空孔の面積比よりも小さくすることにより、差圧による動圧流体の流出が低コストにて防止される動圧流体軸受装置が開示されている。
特開2005−155655号公報 特開平3−107612号公報 特開2007−23327号公報 特開平10−9250号公報
ところで、シャフトの外側面やスリーブの内側面に複数のラジアル動圧溝が設けられる軸受機構では、スリーブの内径寸法に高い精度が求められる。特許文献1では、スリーブの内側面が全面に亘ってサイジングされるが、流体動圧に利用される部位以外においてもサイジングが行われるため、効率よくサイジングを行うことができず、サイジングに利用する工具の摩耗が大きくなる。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、スリーブの内側面のうち流体動圧に利用される部位を効率よくサイジングしてスリーブとシャフトとの間のラジアル間隙の精度を確保することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、電動式のモータに用いられる軸受部の製造方法であって、中心軸に沿う方向に延びる軸受穴を有し多孔質材料にて形成された円筒状のスリーブに、前記軸受穴の上部および下部の開口を塞ぐことなく前記スリーブの外側面を覆うハウジング部材を取り付け、前記ハウジング部材により、前記外側面の軸方向における上部、中央部および下部のうち前記上部および前記下部が中心軸に向かって押圧されるとともに前記中央部を非押圧状態とする、または、前記上部および前記下部が前記中央部よりも前記中心軸に向かって押圧される状態とする工程と、前記スリーブの内径をサイジングする工程とを備える。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の軸受部の製造方法であって、前記ハウジング部材が、前記スリーブの下部が圧入される略円筒状のハウジング本体と、シャフトの上端を挿入するための開口を有し、前記スリーブの上部が圧入されて前記スリーブの前記上面および前記外側面の前記上部を覆う上キャップとを備える。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の軸受部の製造方法であって、前記サイジングする工程において、前記スリーブにサイジングバーが回転しつつ挿入される。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の軸受部の製造方法であって、前記ハウジング本体が、前記スリーブの前記外側面の前記下部を覆う円筒部と、前記円筒部の上方において外径が拡大する段差部と、前記段差部から上方へと向かうとともに漸次径が増大し、前記上キャップの外側面との間にテーパ間隙を形成する環状テーパ部とを備え、前記サイジングする工程において、前記段差部に下方から治具を当接させて前記ハウジング本体を支持しつつ上方から前記スリーブに前記サイジングバーが回転しつつ挿入される。
請求項5に記載の発明は、電動式のモータに用いられる流体動圧軸受機構の製造方法であって、請求項1ないし4のいずれかに記載の方法により軸受部を製造する工程と、シャフトを前記スリーブに挿入し、前記スリーブの内側面の上部および下部と前記シャフトの外側面との間に2つのラジアル動圧間隙を形成する工程と、下キャップにより前記ハウジング部材の下端部の開口を閉塞する工程と、前記ハウジング部材の内側に潤滑油を充填する工程とをさらに備える。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の流体動圧軸受機構の製造方法であって、前記下キャップが有底円筒状であり、前記開口を閉塞する工程において、前記下キャップが前記ハウジング部材の下部に外嵌されて接着剤にて固定される。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の流体動圧軸受機構の製造方法であって、前記下キャップの上部が、周方向の複数の箇所において前記ハウジング部材の外側面を押圧する押圧部を有する。
請求項8に記載の発明は、電動式のモータに用いられる流体動圧軸受機構であって、多孔質材料にて形成された円筒状のスリーブと、前記スリーブの上面および下面の開口を塞ぐことなく前記スリーブの外側面を覆うハウジング部材と、前記スリーブに挿入され、前記スリーブの内側面の上部および下部との間に潤滑油が充填される2つのラジアル動圧間隙を形成するシャフトと、前記ハウジング部材の下端部の開口を閉塞する下キャップとを備え、前記ハウジング部材により、前記スリーブの前記外側面の上部および下部が中央部よりも中心軸に向かって押圧され、前記スリーブの内側面が、前記ハウジング部材により前記スリーブの前記外側面が押圧された状態で回転サイジングされたものである。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の流体動圧軸受機構であって、前記ハウジング部材が、前記スリーブの下部が圧入される略円筒状のハウジング本体と、前記シャフトの上端が挿入される開口を有し、前記スリーブの上部が圧入されて前記スリーブの前記上面および前記外側面の前記上部を覆う上キャップとを備える。
請求項10に記載の発明は、請求項8または9に記載の流体動圧軸受機構であって、前記下キャップが有底円筒状であり、前記下キャップが前記ハウジング部材の下部に外嵌されて接着剤にて固定されている。
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の流体動圧軸受機構であって、前記下キャップの上部が、周方向の複数箇所において前記ハウジング部材の外側面を押圧する押圧部を有する。
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の流体動圧軸受機構であって、前記押圧部が、前記下キャップの円筒部の上端から上方に突出する複数の突出部である。
請求項13に記載の発明は、電動式のモータであって、請求項8ないし12のいずれかに記載の流体動圧軸受機構と、前記シャフトの上端に取り付けられるとともに界磁用磁石を有するロータ部と、前記流体動圧軸受機構が固定され、前記界磁用磁石に対向する電機子を有するステータ部とを備える。
本発明によれば、スリーブの外側面において、ハウジング部材により押圧される部位がスリーブの上部および下部とされることにより、内側面のうち流体動圧に利用される部位を効率よくサイジングすることができ、ラジアル間隙の精度を確保することができる。請求項4の発明では、スリーブのサイジング時に、治具がハウジング部材の段差部に当接することにより、ハウジング部材の受け面を広くすることができ、サイジングを安定して行うことができる。
また、請求項6の発明では、スリーブの外側面を過度に押圧することなくハウジング部材の下端部の開口を閉塞することができる。請求項7の発明では、軸受機構の動圧間隙に影響を与えることなく、下キャップをハウジング部材に容易に取り付けることができる。
図1は本発明の一の実施の形態に係るアウタロータ型の電動式モータ1(以下「モータ1」という。)を示す縦断面図である。モータ1は回転組立体であるロータ部11、固定組立体であるステータ部12、および、ロータ部11をステータ部12に対して回転可能に支持する流体動圧軸受機構2(以下、「軸受機構2」と言う。)を備える。以下の説明では、便宜上、中心軸J1に沿ってロータ部11側を上側、ステータ部12側を下側として説明するが、中心軸J1は必ずしも重力方向と一致する必要はない。
ロータ部11は、記録ディスク13が固定される略有蓋円筒状のロータハブ111、および、ロータハブ111に取り付けられて中心軸J1の周囲に配置される界磁用磁石112を備える。ステータ部12は、中央に穴部が形成されたベース部であるベースブラケット121、および、穴部の周囲にてベースブラケット121に取り付けられた電機子122を備え、電機子122は多極着磁された円環状の界磁用磁石112に対向し、界磁用磁石112との間で中心軸J1を中心とする回転力(トルク)を発生する。軸受機構2は、ベースブラケット121の穴部に熱硬化性の接着剤により固定される。
図2は、モータ1の流体動圧を利用する軸受機構2を示す縦断面図である。軸受機構2は、中心軸J1に沿う方向に延びる軸受穴を有する円筒状のスリーブ21、スリーブ21の軸受穴に挿入されるシャフト22、シャフト22の下端に取り付けられ、スリーブ21の下面に対向するスラストプレート23、スラストプレート23の下面およびスリーブ21の外側面を覆うスリーブハウジング24、並びに、スリーブ21の上面および外側面の上部を覆う上キャップ25を備える。
スリーブハウジング24は、スリーブ21の外側面を覆う略円筒状のハウジング本体241の下部に有底円筒状の下キャップ242が嵌合されて接着により固定されたものとなっている。上キャップ25は、スリーブ21から突出するシャフト22の上端が挿入される開口部2511を有し、図1に示すようにシャフト22の上端がロータ部11に固定されることにより、ロータ部11がステータ部12に対して回転可能に支持される。
図3、図4および図5はそれぞれスリーブ21の平面図、縦断面図および底面図である。スリーブ21は上面211に径方向に伸びる複数の上面溝2111、外側面212に中心軸J1に平行な方向に伸びる複数の外側面溝2121、および、下面213にスパイラル形状のスラスト動圧溝2131を有する。上面溝2111は周方向において等間隔に3カ所に位置しており、上面溝2111の位置と同じ周方向の位置に外側面溝2121が形成されている。上面溝2111の深さは上面211の外縁に設けられた面取部および上面211の内縁に設けられた面取部の軸方向の幅より小さく、外側面溝2121の深さは上面211の外縁の面取部の径方向の幅より小さい。なお、スリーブ21は多孔質の焼結金属体(Fe−Cu系)であり、プレス成形時に上面溝2111、外側面溝2121およびスラスト動圧溝2131が形成される。
図6はシャフト22の正面図であり、シャフト22は、外側面に形成されたラジアル動圧溝221、ラジアル動圧溝221の上方に形成された中心軸J1を中心とする環状凹部222、および、下端面に中心軸J1に沿う雌ネジ223を有する。ラジアル動圧溝221は、中心軸J1方向において離れた2カ所に形成され、スリーブ21の内側面の上部および下部と充填された潤滑油を介して対向し、シャフト22の回転によりスリーブ21の内側面との間に形成される2つのラジアル動圧間隙261a,261b(図2参照)にラジアル動圧を発生させ、これにより、シャフト22が潤滑油を介してスリーブ21により非接触にてラジアル方向に支持される。ラジアル動圧溝221の上側の溝(の集合)2211および下側の溝(の集合)2212はそれぞれヘリングボーン形状であり、溝2211の上側の直線部分は下側の直線部分より長く、ラジアル動圧と同時に潤滑油をラジアル間隙261(図2参照)内において下方に送る動圧が発生する。溝2212では上下の直線部分の長さが等しく、ラジアル動圧のみを発生する。環状凹部222は下側にテーパ面2221を有し、テーパ面2221は下方から上方へと向かってシャフト22の外径が小さくなるように傾斜している。
図7および図8はスラストプレート23の正面図および底面図であり、スラストプレート23は図7に示すように円板状のプレート部231およびプレート部231の中心から上方に突出する雄ネジ232を有し、シャフト22の雌ネジ223(図6参照)との螺合によりシャフト22の下端部に固定される。また、図8に示すように、プレート部231は下面にスパイラル形状のスラスト動圧溝2311(平行斜線を付して示す。)を有する。
図2に示すように、シャフト22およびスラストプレート23が回転すると、潤滑油はラジアル間隙261からスリーブ21の下面213とスラストプレート23の上面との間の第1スラスト間隙262へと流入する。一方、下面213のスラスト動圧溝2131(図5参照)により第1スラスト間隙262にスラスト動圧が発生する。スラストプレート23と下キャップ242との間の第2スラスト間隙263にも潤滑油が充填されており、スラストプレート23の下面のスラスト動圧溝2311(図8参照)により第2スラスト間隙263にてスラスト動圧が発生し、第1スラスト間隙262および第2スラスト間隙263のスラスト動圧によりシャフト22がスラスト方向に支持される。また、スラストプレート23の外側面とスリーブハウジング24の内側面および内底面との間には、第1スラスト間隙262と第2スラスト間隙263を連通する間隙264が設けられ、潤滑油が充填されている。
図9はスリーブハウジング24の略円筒状のハウジング本体241の縦断面図である。ハウジング本体241はSPCEにプレス加工およびニッケルメッキを施して製造され、下部が図2のスリーブ21の外側面の下部を覆う円筒部2411となっており、上部が下方から上方に向かって漸次径が増大する環状テーパ部2412となっている。環状テーパ部2412の下端部における内径および外径は円筒部2411の内径および外径よりも大きく、円筒部2411と環状テーパ部2412との間は内径および外径が拡大する段差部2413となっている。
図10はスリーブハウジング24の下キャップ242の平面図であり、図11は図10中の矢印Aにて示す位置での断面図である。下キャップ242は円板状の底部2421および円筒状の側部2422を有し、下キャップ242はハウジング本体241の円筒部2411(図9参照)に下から嵌合されて接着剤にて接着される。底部2421は中心軸J1を中心とする環状であって上方に僅かに突出する凸部2423を有し、図2に示すように凸部2423がスラストプレート23の下面との間の間隙を局所的に狭めることにより第2スラスト間隙263におけるスラスト動圧が高められる。
図11に示すように側部2422の内側面には接着剤を保持するための周方向に伸びる細い溝2424が軸方向における2カ所に設けられ、側部2422の上端部には上方に突出する突出部である3つの爪部2425が図10に示すように周方向の3箇所において等間隔に設けられる。図2に示すようにスリーブ21はハウジング本体241の円筒部2411の内側面に圧入されて固定され、スリーブ21の外側面溝2121(図3参照)により、スリーブ21の外側面と円筒部2411の内側面との間に、第1スラスト間隙262からの潤滑油を上方へと導く流路265(以下、「外側下部流路265」という。)が形成される。
図12は略有蓋円筒状の上キャップ25の底面図であり、図13は図12中の矢印Bにて示す位置での断面図である。上キャップ25は環状かつ板状の上部251および上部251の外周から下方に伸びる円筒部252を有し、図2に示すように、中央の円形の開口部2511にシャフト22の上端が挿入され、円筒部252にスリーブ21の上部が圧入される。なお、上キャップ25またはスリーブ21の上部に接着剤が塗布された上で上キャップ25がスリーブ21の上部に圧入されて接着剤にて固定されてもよい。開口部2511の内径はシャフト22の外径よりも大きく、図13に示すように開口部2511の内側面2513は中心軸J1に平行な円筒面とされる。
図14は軸受機構2の上部を拡大して示す図である。図12ないし図14に示すように、上キャップ25の上部251の下面には4つの円形の突起である凸部2512が周方向に等間隔に設けられ、図14に示すように凸部2512はスリーブ21の上面211に当接する。なお、凸部2512は上キャップ25をプレス加工にて製造する際に、半抜き加工により形成される。図12および図13に示すように、円筒部252の内側面には下端部から上部251の下面まで中心軸J1に平行に伸びる4つの凹部2521が周方向に等間隔に設けられ、各凹部2521は周方向において2つの凸部2512の中間に位置する。上部251の凸部2512の周方向の幅は図3に示すスリーブ21の上面溝2111の周方向の幅よりも大きくされ、これにより、凸部2512が上面溝2111に嵌りこむことが防止される。凹部2521はスリーブ21の外側面212に対向する溝となっており、隣り合う凹部2521の間の部位の周方向の幅は図3に示すスリーブ21の外側面溝2121の幅よりも大きくされ、凹部2521間の部位が外側面溝2121に嵌りこむことが防止される。
図14に示すように、スリーブ21の外側面212と上キャップ25の円筒部252の内側面との間には、スリーブ21の外側面溝2121および上キャップ25の内側面の凹部2521により外側上部流路266が形成され、スリーブ21の上面211と上キャップ25の上部251の下面との間には、上キャップ25の凸部2512がスリーブ21の上面211に当接することにより設けられる間隙2514と、スリーブ21の上面溝2111とにより上側流路267が形成される。潤滑油は外側下部流路265から外側上部流路266に流入し、上方へと流れて上側流路267へと流入し、中央のラジアル間隙261へと戻る。
図2に示すように、軸受機構2内ではラジアル間隙261、第1スラスト間隙262、外側下部流路265、外側上部流路266および上側流路267により循環路26が形成され、潤滑油は循環路26内に連続して充填されてシャフト22の回転に伴って発生する動圧により循環する。一方、上キャップ25の外周には毛細管シール部である第1テーパシール部271が設けられ、上キャップ25の内周にも毛細管シール部である第2テーパシール部272が設けられ、これらのテーパシール部271,272により潤滑油が保持される。
図15は第1テーパシール部271および第2テーパシール部272を拡大して示す図である。第1テーパシール部271は、ハウジング本体241の環状テーパ部2412の内側面2414および環状テーパ部2412の内側に位置する上キャップ25の円筒部252の外側面によるテーパ状の間隙2712(以下、「第1テーパ間隙2712」という。)に形成される。第1テーパ間隙2712は上方に向かって漸次拡大しており、第1テーパシール部271では第1テーパ間隙2712により下方に向かう毛細管力が発生し、内部の圧力と釣り合う位置に第1界面2711が形成されて潤滑油が保持される。第1テーパ間隙2712の上部には撥油剤が塗布され、潤滑油の漏出が防止される。
第2テーパシール部272は、ラジアル間隙261の上方においてシャフト22のテーパ面2221および上キャップ25の開口部2511(図13参照)の内側面2513によるテーパ状の間隙2722(以下、「第2テーパ間隙2722」という。)に形成される。第2テーパ間隙2722は上方に向かって漸次拡大しており、第2テーパシール部272では第2テーパ間隙2722により下方へ向かう毛細管力が発生し、内部の圧力と釣り合う位置に第2界面2721が形成されて潤滑油が保持される。シャフト22のテーパ面2221の上側および上キャップ25の上面には撥油剤が塗布され、潤滑油の漏出が防止される。第1テーパシール部271および第2テーパシール部272は外側上部流路266および上側流路267により連絡される。
図16は、軸受機構2の組立の流れを示す図である。まず、スリーブ21の上部が上キャップ25の円筒部252に圧入され(ステップS11)、上キャップ25の凸部2512がスリーブ21の上面211に当接する(図14参照)。次に、図17に示すように、上キャップ25が取り付けられたスリーブ21が上下を反転した状態で固定台90上に載置され、ハウジング本体241が環状テーパ部2412を下方に向けて上方からスリーブ21に挿入され、環状テーパ部2412の下端部(図14における上端)が固定台90に当接するまでスリーブ21の下部がハウジング本体241の円筒部2411に圧入される(ステップS12)。
これにより、スリーブ21の外側面212の上部、中央部および下部のうち、下部および上部(図2ではそれぞれ上部および下部)が中心軸J1に向かって押圧され、中央部が非押圧状態とされる。その結果、スリーブ21の上部および下部が中心軸J1に向かって僅かに歪み(図17では、スリーブ21の変形を強調して示している。)、スリーブ21の内側面214が樽型のように変形する。以下の説明では、図2の上下方向に倣って図17の下側の変形部を上部変形部2141と呼び、上側の変形部を下部変形部2142と呼ぶ。また、図17の段階においてスリーブ21の外側面212(および上部)を覆う上キャップ25およびハウジング本体241を「ハウジング部材24a」と呼び、スリーブ21およびハウジング部材24aをまとめて軸受部20と呼ぶ。
スリーブ21にハウジング部材24aが取り付けられると、次に、スリーブ21の内径のサイジングが行われる。図18は多孔質材料にて形成されたスリーブ21を加工するスリーブ加工具7を示す正面図であり、図19は底面図である。図18および図19に示すように、スリーブ加工具7は柱状のラジアル加工部71、および、ラジアル加工部71の上端部からラジアル加工部71の中心軸J2に垂直に広がるスラスト加工部72を備える。ラジアル加工部71は、回転しつつスリーブ21に挿入されることによりスリーブ21の内側面を回転サイジングし、スラスト加工部72は、ラジアル加工部71がスリーブ21に挿入された状態にて回転しつつスリーブ21の端面に当接することにより端面をバニシングする。いわゆるサイジングバーであるラジアル加工部71は複数のラジアル刃部711、および、他の部位より僅かに細い柱状の導入部712を下部に有し、導入部712よりも上側ではラジアル加工部71の太さは一定となっている。なお、導入部712の上側においてラジアル加工部71は上方に向かって太さが僅かに漸次増大してもよい。スラスト加工部72は中心軸J2から垂直に放射状に伸びる複数のスラスト刃部721を有する。
ラジアル加工部71は四角柱状であり、外側面の角部に形成された複数のラジアル刃部711は中心軸J2に平行に伸びる辺に微細な面取を施したものとなっている。図20は図18の中心軸J2に垂直な断面におけるラジアル刃部711の1つの先端(すなわち、ラジアル加工部71の1つの角)を示す拡大図である。ラジアル刃部711の断面形状は略円弧状とされ、符号wを付して示す面取幅は0.03mmとされる。なお、ラジアル刃部711の面取幅wは0.03mmには限定されず、スリーブ21の内側面214(図17参照)を塑性変形させるとともに切削する回転サイジングを適切に行うために、0.01mm以上0.2mm以下の範囲から適宜決定される。
図21はスラスト刃部721の伸びる方向に垂直な面によるスラスト刃部721の断面を示す図であり、スラスト刃部721の先端がスリーブ21の端面に当接してバニシングを行う様子を示している。スラスト刃部721の断面形状はスラスト加工部72の下面から下方に突出する略矩形であり、図21では回転によりスリーブ21に対して左側に相対移動しつつ、左側の角部にてスリーブ21の端面表面の塑性変形および切削が行われる。スラスト刃部721の下面は右側(すなわち、回転方向に対して後方)に向かって上方へ傾斜するように符号θを付す逃げ角が設けられる。逃げ角θを大きくすると加工時間は短縮されるが加工精度が低下するため、逃げ角θはスリーブ21の端面に適切なバニシング加工を施すために端面に対して0.1°以上2°以下とされ、本実施の形態では1°とされる。また、スラスト刃部721の長さは、スリーブ21の外径以下かつ面取部を除く下面213の外径以上の範囲を加工する長さとされる。
なお、バニシングとは滑りまたは転がり接触によって固体表面を滑らかに磨いた状態に仕上げる加工法であり(僅かに切削を伴ってよい。)、ラジアル刃部711による回転サイジングはバニシングの一種であり、滑り接触のみで仕上げる加工法である。
図22はスリーブ21の内径をサイジングするサイジング装置を示す図であり、サイジング装置では保持台91および固定台92により、軸受部20(ハウジング部材24aが取り付けられたスリーブ21)が図17と同じ向き(すなわち、図2と上下逆の向き)で支持され(ステップS13)、スリーブ21の下面213(図2における下面であり、図22では上側の面)の開口に対向する位置にコレットチャック73に保持されたスリーブ加工具7が導入部712を下向きにして配置される。固定台92は保持台91上に締結部(図示省略)により固定され、ハウジング本体241の段差部2413(図9参照)に当接することにより、ハウジング本体241を保持台91に固定する。
保持台91は、スリーブ加工具7の中心軸J2に合わせてスリーブ21の中心軸の傾きの変更が可能な自動調芯ころ軸受94に固定され、自動調芯ころ軸受94は中心軸J2に垂直な方向に移動可能なフローティングテーブル93上に固定されるため、加工の際にはスリーブ21の中心軸がスリーブ加工具7の中心軸J2に自動的に一致する。ただし、図22では保持台91、フローティングテーブル93および自動調芯ころ軸受94は縮小して模式的に示しており、実際にはスリーブ加工具7およびスリーブ21に比べ十分に大きく、スリーブ加工具7はスラスト加工部72の下面がスリーブ21に当接するまで挿入することが可能とされる。
軸受部20では、スリーブ21の軸受穴の上部および下部の開口(すなわち、上面211(図3参照)および下面213の開口)は塞がれておらず、スリーブ加工具7は、中心軸J2を中心に回転しながら上方からスリーブ21を貫通するように挿入される。スリーブ加工具7が図22中に矢印8にて示す方向に移動しつつ回転することにより、予め導入部712によりスリーブ21の位置および姿勢が調整された上でラジアル刃部711がスリーブ21の内側面214に倣って内側面214を塑性変形させつつ切削し、スリーブ21の内径が回転サイジングされる(ステップS14)。
図17に示すように、スリーブ21の内側面214の上部変形部2141および下部変形部2142は中心軸J1に向かって歪んでいるため、ラジアル加工部71は十分に当接し、内径が精度よくサイジングされる。一方、スリーブ21の内側面214の中央部は中心軸J1に向かって歪まない(または、歪む量が最小である)ため、ラジアル加工部71による切削量が小さく、内側面214全体を深く切削する場合と比べてラジアル加工部71に加わる力およびスリーブ加工具7に与えられるトルクが低減される。これにより、スリーブ21の内側面214全体が効率よく回転サイジングされ、ラジアル加工部71の寿命を延ばすことができ、さらに、スリーブ21の損傷も抑制されて寸法精度が安定し、品質が向上する。また、スリーブ21の上面211(図22における下側の面)の開口は塞がれていないため、回転サイジング時に発生する塵や埃はスリーブ21の外部へと容易に排出される。
図23は図17に示すスリーブ21の内側面214の上部変形部2141の回転サイジング後の部位(以下、「軸受有効部」と呼ぶ。)の表面を拡大した図であり、図24は回転サイジング後の内側面214の中央部(以下、「軸受中央部」と呼ぶ。)の表面を拡大した図である。図23に示すように、軸受有効部の表面は塑性変形により目潰しされ、表面積に対する開孔の面積の比率(以後、「開孔率」と呼ぶ。)が8.5%に減少している。なお、下部変形部2142においても回転サイジングにより同様の軸受有効部が形成される。これに対し、図24に示す軸受中央部の表面は、軸受有効部に比べ回転サイジングの加工が浅いため、開孔率が25%と比較的高いことが判る。
以上のように、図22に示す回転サイジングにより、軸受有効部の開孔率が下げられてモータの回転時に潤滑油がスリーブ21の内部に吸収される量が減少し、動圧性能が向上される。その結果、モータ1の軸受剛性が増大し、非同期回転振れが低減されて振動を抑制することができる。また、軸受中央部の開孔率が高くされることにより、開孔がシャフトの回転により生じる摩耗粉等の回収孔としての役割を果たすとともに、潤滑油の実質的な粘性抵抗を下げてモータ1の駆動電流を減少させることができる。
図25に示すように、スリーブ加工具7がさらに下降してスラスト加工部72がスリーブ21の下面213(図25における上側の端面)に当接すると、下面213がスラスト加工部72から数kg重の力を受けて塑性変形されるとともに切削され、バニシング加工が施される(ステップS15)。これにより、スリーブ21の下面213の内側面214に対する直角度が、10μm以下(好ましくは5μm)まで容易に高められる。図26はバニシングの前後におけるスリーブ21の内側面214に対する下面213の直角度を示すグラフであり、加工後の直角度が平均で約10%向上することが判る。もちろん、加工量を増すことにより直角度を向上することができるが、スラスト動圧溝の深さを維持するために加工速度と加工時間とが適宜調整される。ここで、直角度とは、データム直線またはデータム平面に対して直角な幾何学的直線または幾何学的平面からの直角であるべき直線形体または平面形体の狂いの大きさをいうものとする。
スリーブ21に回転サイジングおよびバニシングが施されるとスリーブ加工具7は回転しながら上昇し、導入部712の部分がスリーブ21の内側面全体と対向した段階で回転が止められてスリーブ加工具7がスリーブ21から引き抜かれる。図27に示すように、軸受部20(スリーブ21およびハウジング部材24a)は保持部材95上に保持され、スラストプレート23が取り付けられたシャフト22が、スリーブ21の上側の面から(すなわち、図2における下面213から)スリーブ21内に挿入される(ステップS16)。このとき、シャフト22の下側の端部(図2における上端)は、保持部材95に設けられた開口に挿入され、スラストプレート23とスリーブ21の上側の面(下面213)とが当接するとともに、図6に示すようにシャフト22の外側面において中心軸J1方向に離れた2つの溝2211,2212が、スリーブ21の内側面214の上部および下部に対向し、2つのラジアル動圧間隙261a,261bが形成される。そして、図28に示すように、シャフト22の下側から突上部材96が当接し、シャフト22を微小な一定の距離だけ押し上げることにより、スラストプレート23のプレート部231とスリーブ21の上側の面(下面213)とが離間する。この状態で、突上部材96の位置が固定され、スリーブ21に対するシャフト22の相対位置が決定される。
次に、下キャップ242(図28では、底部2421が上側に位置する。)の円筒状の部位である側部2422の内側面に接着剤が塗布された後(正確には、図11に示す内側面に設けられる2つの溝2424の間に接着剤が塗布される。)、下キャップ242がハウジング本体241の(図2における下部である)円筒部2411に外嵌される。下キャップ242は、底部2421に設けられた凸部2423がスラストプレート23のプレート部231に当接するまで挿入され、これにより、ハウジング本体241の図2における下端部である開口が閉塞される。サイジング工程の後に下キャップ242が取り付けられてハウジング本体241の下端部の開口が閉塞されるため、サイジングの際に発生する塵や埃が軸受機構2内に残ってしまうことが防止される。
図29は、図28における下キャップ242の側部2422の爪部2425近傍(図11参照)を拡大して示す断面図である。ハウジング本体241の円筒部2411の段差部2413に近い部位2415は、径方向外方に僅かに突出しており、爪部2425がスリーブ21の内径に歪みを与えない程度の力にて部位2415を中心軸に向かって押圧する(すなわち、爪部2425は、ハウジング本体241の外側面を押圧する押圧部として機能する。)。なお、爪部2425により押圧されるハウジング本体241の部位2415は、ハウジング部材24a(図17参照)が押圧するスリーブ21の上部と下部との間に位置するため、ラジアル間隙261(図2参照)に与える影響がさらに低減される。爪部2425により、ハウジング本体241に対して下キャップ242が部分圧入されるため、スリーブ21の外側面212を過度に押圧することなく、下キャップ242をハウジング本体241に容易に取り付けることができ、軸受機構2の動圧を発生する間隙に影響を与えることなく、ハウジング本体241の下端部の開口を閉塞することができる。
下キャップ242の取り付けの際には、接着剤が硬化するまでの間、ハウジング本体241に対する下キャップ242の位置が爪部2425により一定に保持されるため、下キャップ242が精度よく、かつ、接着剤にて強固にハウジング本体241に固定される(ステップS17)。これにより、治具を用いてハウジング本体241に対して下キャップ242を仮固定することが不要となり、軸受機構2の組立工程が簡素化される。接着剤が硬化した後、図22に示す保持台91から軸受機構2が取り外され、図2に示すように、上キャップ25、ハウジング本体241および下キャップ242の内側に潤滑油が充填され(ステップS18)、軸受機構2の製造が終了する。
以上、モータ1および軸受機構2の構造並びに軸受機構2の組立について説明してきたが、軸受機構2の組立では、スリーブ21のハウジング部材24aに押圧される部位が外側面212の上部および下部とされることにより、内側面214のうち流体動圧に利用される部位が効率よくサイジングされ、ラジアル間隙261の精度が確保される。また、スリーブ21の上部に上キャップ25が圧入され、下部にハウジング本体241が圧入されるため、容易にスリーブ21の外側面212の上部と下部とを押圧することができる。
さらに、内側面に対する回転サイジングと、端面に対するバニシングとを別々に行う場合には精度の高い直角度を得ることは困難であるが、スリーブ加工具7を用いて回転サイジングとバニシングとをほぼ同時に行うことにより、スリーブ21の内側面214と下面213との間の直角度を容易に向上することができる。
次に、軸受機構2の組立の他の例について説明する。他の例に係る組立の流れは、図16中のステップS14のサイジングの工程において、スリーブ21およびスリーブ21の外側面を覆うハウジング部材24aが図2と同じ向きで支持されるという点で既述の組立工程と相異する。
まず、図16に示す製造の流れと同様にスリーブ21の上部が上キャップ25に圧入され(ステップS11)、さらにスリーブ21の下部がハウジング本体241に圧入され(ステップS12)、スリーブ21の外側面212の上部および下部が中心軸J1に向かって押圧される状態とされ、中央部が非押圧状態とされる。その結果、スリーブ21は図17と同様に変形する。次に、図30に示すように、ハウジング本体241の段差部2413の下面に下方から保持用の治具であるハウジング保持部97が当接してハウジング本体241が支持される(ステップS13)。
図31は、スリーブ21の内径がサイジングされる様子を示す図であり、ハウジング保持部97によりハウジング本体241が支持された状態において、スリーブ21の上面211の開口に対向する位置にスリーブ加工具であるサイジングバー74が配置される。ハウジング部材24aが取り付けられたスリーブ21では、スリーブ21の上面211および下面213の開口は塞がれておらず、サイジングバー74は、中心軸J2を中心に回転しつつ上方からスリーブ21を貫通するように挿入される。
図32は、スリーブ21およびスリーブ21に挿入されたサイジングバー74の底面図であり(ただし、スリーブ21の動圧溝の図示を省略している。)、図31および図32に示すように、サイジングバー74は略三角柱となっており、図32における3つの頂点、すなわち、中心軸J2に平行に伸びる3つの辺に微小な面取が施されることによりラジアル刃部741が設けられている。そして、サイジングバー74が回転することによりラジアル刃部741がスリーブ21の内側面を擦りながら図31中に矢印8にて示す方向に移動して、スリーブ21の内径がサイジングされる(ステップS14)。このとき、ハウジング本体241の受け面を、円筒部2411の上方において外形が拡大する段差部2413とすることにより、ハウジング本体241の受け面を広くすることができ、スリーブ21のサイジングを安定して行うことができる。
また、図22の場合と同様に、スリーブ21の内側面214の上部および下部が中心軸J2に向かって歪んでいるため、ラジアル刃部741が十分に当接して内径が精度よくサイジングされ、中央部が中心軸J2に向かって歪まない(または、歪みが最小である)ため、ラジアル刃部741による切削量が小さく、加工トルクが低減されて効率よくサイジングすることができる。さらに、スリーブ21の下面213の開口は塞がれていないため、回転サイジング時に発生する塵や埃はスリーブ21の外部へと排出される。回転サイジングが完了すると、スリーブ21がハウジング保持部97から取り出されて上下を逆にして保持され、スラスト加工部を有する加工具により下面213にバニシング加工が施される(ステップS15)。
その後、図27および図28と同様に、シャフト22がスリーブ21内に挿入されて(ステップS16)2つのラジアル動圧間隙261a,261b(図2参照)が形成され、図28に示すように、スリーブ21に対するシャフト22の相対位置が決定される。さらに、下キャップ242がハウジング本体241の円筒部2411に外嵌されて固定され(ステップS17)、ハウジング本体241の図2における下端部である開口が閉塞される。このとき、図29に示すように、爪部2425により、スリーブ21の外側面212を過度に押圧することなく、下キャップ242をハウジング本体241に容易に取り付けることができ、軸受機構2の動圧を発生する間隙に影響を与えることなく、ハウジング本体241の下端部の開口を閉塞することができる。また、サイジング工程の後に下キャップ242が取り付けられることにより、サイジングの際に発生する塵や埃が軸受機構2内に残ってしまうことが防止される。
下キャップ242がハウジング本体241に取り付けられると、上キャップ25、ハウジング本体241および下キャップ242の内側に潤滑油が充填され(ステップS18)、軸受機構2の組立が終了する。
以上に説明したように、図31に示す回転サイジングが行われる場合においても、スリーブ21のハウジング部材24aに押圧される部位が外側面212の上部および下部とされることにより、内側面214のうち流体動圧に利用される部位が効率よくサイジングされ、ラジアル間隙261の精度が確保されるとともにサイジングバー74の寿命を延ばすことができる。また、上キャップ25およびハウジング本体241により、容易にスリーブ21の外側面212の上部と下部とを押圧することができる。
図33は、下キャップの他の例を示す断面図である。下キャップ242aは、図11に示す下キャップ242の爪部2425が省略され、側部2422の上端が、周方向の複数の箇所において径方向内方に向かって突出する突起部2425aを備える。下キャップ242aでは、側部2422に接着剤が塗布された後、下キャップ242aがハウジング本体241に外嵌されて突起部2425aがハウジング本体241を押圧する(すなわち、突起部2425aは押圧部として機能する。)ことにより、接着剤が硬化するまでの間、ハウジング本体241に対する下キャップ242aの位置が一定に保持される。
また、図11の下キャップ242と同様に、ハウジング本体241が圧入される部位が複数の突起部2425aとされることにより、下キャップ242aがハウジング本体241に容易に取り付けられるとともに、軸受機構2の動圧を発生する間隙に圧入の影響を与えてしまうことが防止される。なお、下キャップ242aの場合、図29に示すハウジング本体241の径方向外方に突出している部位2415は省略されてもよい。
図34は、下キャップのさらに他の例を示す側面図である。下キャップ242bは、側部2422の上端が、周方向の複数の箇所において中心軸に平行な方向に伸びる複数の切り込み3を有する。下キャップ242bがハウジング本体241に外嵌される際には、切り込み3の間の部位2425bが、図29に示すハウジング本体241の径方向外方に突出する部位2415に当接してハウジング本体241の外側面を押圧し、部位2425bが押圧部として機能する。下キャップ242bがハウジング本体241に取り付けられた状態では、部位2425bは下端を支点としてハウジング本体241から遠ざかる方向に容易に撓むため、ハウジング本体241の外側面を過度に押圧することが防止され、軸受機構2の動圧間隙に圧入の影響を与えることなく、容易に下キャップ242bがハウジング本体241に取り付けられる。
図35は、モータ1が搭載される記録ディスク駆動装置3の断面図である。記録ディスク駆動装置3はいわゆるハードディスク駆動装置であり、記録ディスク駆動装置3ではネジ311およびクランパ312によりモータ1上に情報を記録する円板状の記録ディスク13が固定され、アクセス部32が記録ディスク13に対する情報の書き込みおよび読み出しを行い、ハウジング33の内部空間に記録ディスク13、アクセス部32およびモータ1が収容される。
ハウジング33は、上部に開口を有するとともにモータ1およびアクセス部32が内側の底面に取り付けられる無蓋箱状の第1ハウジング部材331、並びに、第1ハウジング部材331の開口を覆うことにより内部空間を形成する板状の第2ハウジング部材332を備える。記録ディスク駆動装置3では、第1ハウジング部材331に第2ハウジング部材332が接合されてハウジング33が形成され、内部空間は塵や埃が極度に少ない清浄な空間とされる。
アクセス部32は、記録ディスク13に近接して情報の読み出しおよび書き込みを磁気的に行うヘッド321、ヘッド321を支持するアーム322、並びに、アーム322を移動することによりヘッド321を記録ディスク13およびモータ1に対して相対的に移動するヘッド移動機構323を有する。これらの構成により、ヘッド321は回転する記録ディスク13に近接した状態で記録ディスク13の所要の位置にアクセスし、情報の書き込みおよび読み出しを行う。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。例えば、図11に示す下キャップ242の爪部2425の数は3には限定されず、2以上設けることにより下キャップ242を仮固定することができる。また、図36に示すように、ハウジング本体241の円筒部2411の外側面に径方向外方に突出する複数の凸部2411aが設けられ、凸部2411aにより下キャップ242cが押圧されて下キャップ242cがハウジング本体241に仮固定されてもよい。なお、下キャップ242cでは、側部2422の上端が全周に亘って高さが一定とされており、周方向の複数の箇所において複数の凸部2411aに押圧される部位が、ハウジング本体241の外側面を押圧する押圧部として機能する。
また、ハウジング本体241および上キャップ25に代えて、図37に示す略有蓋円筒状のハウジング部材24bが採用されてもよい。ハウジング部材24bは円筒状の側部と側部の上端にシャフトが挿入される穴部を有する略円板状の上部とを有し、内側面の中心軸方向の上下の部位は中央部よりも内径が小さくされる。スリーブ21がハウジング部材24bに圧入されると、スリーブ21の上部および下部に中心軸に向かう力が作用し、スリーブ21の内側面214に内側に歪む上部変形部2141と下部変形部2142が形成される。その後、上部変形部2141および下部変形部2142並びに下面213には図22および図25に示すように回転サイジングおよびバニシングが行われる。
図17や図37に示す回転サイジング時におけるスリーブ21に対するハウジング部材24a,24bの固定方法は、圧入には限定されず、スリーブ21の外側面の中心軸方向における中央部が非押圧状態とされ、上部および下部が中心軸に向かって押圧される状態とされるのであれば、他の方法が採用されてもよく、例えば、焼きばめ、カシメ、溶接、溶着等が利用されてもよい。また、回転サイジング時に外側面の中央部は中心軸に向かって押圧されてもよく、この場合、外側面のうち上部および下部が中央部よりも中心軸に向かって押圧される状態とされる。
軸受機構2の組立工程では、図16に示すステップS11のスリーブ21の上キャップ25への圧入前に、ステップS12およびS13のスリーブ21のハウジング本体241への圧入およびハウジング本体241の支持が行われてもよい。また、1回の回転サイジングにて削られる(または変形される)量は2〜3μmであるため、ステップS14において、内径のサイジングが十分に行われるまでラジアル加工部71(図18参照)の径を変更しつつ粗加工および仕上加工を含む回転サイジングが複数回行われてもよい。なお、サイジングとしてはサイジングバーを回転させながら挿入する回転サイジング以外の手法が採用されてもよく、この場合においてもスリーブ21の内側面の上部および下部を効率よくサイジングすることができる。
ステップS15のバニシングはスリーブ21の下面213(図5参照)だけには限らず、例えば、上キャップ25が省略され、下面213だけでなく上面211(図3参照)に動圧溝が形成されてロータハブの下面とスリーブ21の上面211との間にスラスト動圧用の間隙が形成される場合において、バニシングが上面211に対して追加的に行われてもよい。さらに、回転サイジングおよびバニシングの後、スリーブ21およびハウジング部材24aが洗浄される工程が追加されてもよい。また、軸受機構2では、スラストプレート23が、シャフト22の下端に位置するのであればシャフト22とスラストプレート23とが1つの部材として形成されてもよい。
図2に示す第1スラスト間隙262において、スリーブ21の下面213のスラスト動圧溝2131(図5参照)に代えてスラストプレート23の上面にスラスト動圧溝が形成されてもよく、第2スラスト間隙263において、スラストプレート23の下面のスラスト動圧溝2311(図8参照)に代えて下キャップ242の底面にスラスト動圧溝が形成されてもよい。また、シャフト22の外側面に形成されるラジアル動圧溝221(図6参照)に代えて、スリーブ21の内側面にラジアル動圧溝が形成されてもよい。この場合、電解加工等により形成された10μm程度の深いラジアル動圧溝(の間の凸部)に対して回転サイジングが施される。
図18および図19に示すスリーブ加工具7のラジアル加工部71としては四角柱状以外の多角柱状が採用されてもよく、多角柱状以外の形状とされてもよい。また、ラジアル加工部71およびスラスト加工部72を有するスリーブ加工具7は、スリーブ21の端面の内側面に対する直角度を向上することを目的として、ハウジング部材24aを有さない軸受部20(例えば、スリーブ21のみ)に対して使用されてもよい。
また、図1のモータ1はアウタロータ型のモータに限らず、インナロータ型のモータであってもよい。モータ1は記録ディスク駆動装置以外の用途に用いられてもよい。
モータの縦断面図である。 軸受機構の縦断面図である。 スリーブの平面図である。 スリーブの縦断面図である。 スリーブの底面図である。 シャフトの正面図である。 スラストプレートの正面図である。 スラストプレートの底面図である。 ハウジング本体の縦断面図である。 下キャップの平面図である。 下キャップの縦断面図である。 上キャップの底面図である。 上キャップの縦断面図である。 軸受機構の上部の拡大図である。 テーパシール部の構成を示す図である。 軸受機構の組立の流れを示す図である。 上キャップおよびハウジング本体が取り付けられたスリーブを示す図である。 スリーブ加工具の正面図である。 スリーブ加工具の底面図である。 ラジアル刃部を拡大して示す図である。 スラスト刃部を拡大して示す図である。 スリーブがサイジングされる様子を示す図である。 軸受有効部の表面を示す図である。 軸受中央部の表面を示す図である。 スリーブの端面がバニシングされる様子を示す図である。 加工前後におけるスリーブの端面と内側面との間の直角度の変化を示す図である。 軸受機構の組み立てを示す図である。 軸受機構の組み立てを示す図である。 下キャップの側部の爪部近傍を拡大して示す図である。 軸受機構の製造の他の例を示す図である。 スリーブがサイジングされる様子を示す図である。 スリーブおよびサイジングバーの底面図である。 下キャップの他の例を示す図である。 下キャップのさらに他の例を示す図である。 記録ディスク駆動装置を示す図である。 下キャップおよびハウジング本体の断面図である。 ハウジング部材の他の例を示す図である。
符号の説明
1 モータ
2 軸受機構
11 ロータ部
12 ステータ部
20 軸受部
21 スリーブ
22 シャフト
23 スラストプレート
24a,24b ハウジング部材
25 上キャップ
71 ラジアル加工部
74 サイジングバー
95 保持部材
97 ハウジング保持部
211 (スリーブの)上面
212 (スリーブの)外側面
213 (スリーブの)下面
214 (スリーブの)内側面
241 ハウジング本体
242,242a〜242c 下キャップ
251 (上キャップの)上部
252 (上キャップの)円筒部
261a,261b ラジアル動圧間隙
2411 円筒部
2412 環状テーパ部
2413 段差部
2425 爪部
2425a 突起部
2425b (押圧部である)部位
2511 開口部
2712 第1テーパ間隙
J1,J2 中心軸
S11〜S14,S16〜S18 ステップ

Claims (13)

  1. 電動式のモータに用いられる軸受部の製造方法であって、
    中心軸に沿う方向に延びる軸受穴を有し多孔質材料にて形成された円筒状のスリーブに、前記軸受穴の上部および下部の開口を塞ぐことなく前記スリーブの外側面を覆うハウジング部材を取り付け、前記ハウジング部材により、前記外側面の軸方向における上部、中央部および下部のうち前記上部および前記下部が中心軸に向かって押圧されるとともに前記中央部を非押圧状態とする、または、前記上部および前記下部が前記中央部よりも前記中心軸に向かって押圧される状態とする工程と、
    前記スリーブの内径をサイジングする工程と、
    を備えることを特徴とする軸受部の製造方法。
  2. 請求項1に記載の軸受部の製造方法であって、
    前記ハウジング部材が、
    前記スリーブの下部が圧入される略円筒状のハウジング本体と、
    シャフトの上端を挿入するための開口を有し、前記スリーブの上部が圧入されて前記スリーブの前記上面および前記外側面の前記上部を覆う上キャップと、
    を備えることを特徴とする軸受部の製造方法。
  3. 請求項2に記載の軸受部の製造方法であって、
    前記サイジングする工程において、前記スリーブにサイジングバーが回転しつつ挿入されることを特徴とする軸受部の製造方法。
  4. 請求項3に記載の軸受部の製造方法であって、
    前記ハウジング本体が、
    前記スリーブの前記外側面の前記下部を覆う円筒部と、
    前記円筒部の上方において外径が拡大する段差部と、
    前記段差部から上方へと向かうとともに漸次径が増大し、前記上キャップの外側面との間にテーパ間隙を形成する環状テーパ部と、
    を備え、
    前記サイジングする工程において、前記段差部に下方から治具を当接させて前記ハウジング本体を支持しつつ上方から前記スリーブに前記サイジングバーが回転しつつ挿入されることを特徴とする軸受部の製造方法。
  5. 電動式のモータに用いられる流体動圧軸受機構の製造方法であって、
    請求項1ないし4のいずれかに記載の方法により軸受部を製造する工程と、
    シャフトを前記スリーブに挿入し、前記スリーブの内側面の上部および下部と前記シャフトの外側面との間に2つのラジアル動圧間隙を形成する工程と、
    下キャップにより前記ハウジング部材の下端部の開口を閉塞する工程と、
    前記ハウジング部材の内側に潤滑油を充填する工程と、
    をさらに備えることを特徴とする流体動圧軸受機構の製造方法。
  6. 請求項5に記載の流体動圧軸受機構の製造方法であって、
    前記下キャップが有底円筒状であり、
    前記開口を閉塞する工程において、前記下キャップが前記ハウジング部材の下部に外嵌されて接着剤にて固定されることを特徴とする流体動圧軸受機構の製造方法。
  7. 請求項6に記載の流体動圧軸受機構の製造方法であって、
    前記下キャップの上部が、周方向の複数の箇所において前記ハウジング部材の外側面を押圧する押圧部を有することを特徴とする流体動圧軸受機構の製造方法。
  8. 電動式のモータに用いられる流体動圧軸受機構であって、
    多孔質材料にて形成された円筒状のスリーブと、
    前記スリーブの上面および下面の開口を塞ぐことなく前記スリーブの外側面を覆うハウジング部材と、
    前記スリーブに挿入され、前記スリーブの内側面の上部および下部との間に潤滑油が充填される2つのラジアル動圧間隙を形成するシャフトと、
    前記ハウジング部材の下端部の開口を閉塞する下キャップと、
    を備え、
    前記ハウジング部材により、前記スリーブの前記外側面の上部および下部が中央部よりも中心軸に向かって押圧され、前記スリーブの内側面が、前記ハウジング部材により前記スリーブの前記外側面が押圧された状態で回転サイジングされたものであることを特徴とする流体動圧軸受機構。
  9. 請求項8に記載の流体動圧軸受機構であって、
    前記ハウジング部材が、
    前記スリーブの下部が圧入される略円筒状のハウジング本体と、
    前記シャフトの上端が挿入される開口を有し、前記スリーブの上部が圧入されて前記スリーブの前記上面および前記外側面の前記上部を覆う上キャップと、
    を備えることを特徴とする流体動圧軸受機構。
  10. 請求項8または9に記載の流体動圧軸受機構であって、
    前記下キャップが有底円筒状であり、
    前記下キャップが前記ハウジング部材の下部に外嵌されて接着剤にて固定されていることを特徴とする流体動圧軸受機構。
  11. 請求項10に記載の流体動圧軸受機構であって、
    前記下キャップの上部が、周方向の複数箇所において前記ハウジング部材の外側面を押圧する押圧部を有することを特徴とする流体動圧軸受機構。
  12. 請求項11に記載の流体動圧軸受機構であって、
    前記押圧部が、前記下キャップの円筒部の上端から上方に突出する複数の突出部であることを特徴とする流体動圧軸受機構。
  13. 電動式のモータであって、
    請求項8ないし12のいずれかに記載の流体動圧軸受機構と、
    前記シャフトの上端に取り付けられるとともに界磁用磁石を有するロータ部と、
    前記流体動圧軸受機構が固定され、前記界磁用磁石に対向する電機子を有するステータ部と、
    を備えることを特徴とするモータ。
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