JP2009030283A - Door locking device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、四輪自動車等の車両に適用するドアロック装置に関するもので、特に、車両本体に対してドアが閉位置に配置された場合にラッチ状態となってドアの開方向への移動を規制するラッチ機構と、ドアハンドルからラッチ機構に至るまでの間に介在し、アンロック状態においてドアハンドルが開扉操作された場合にこれをラッチ機構に伝達することによりラッチ状態を解除してドアの開方向への移動を許容する一方、ロック状態となった場合にはドアハンドルが開扉操作された場合にもラッチ機構のラッチ状態を維持するロック機構とを備えたドアロック装置に関するものである。 The present invention relates to a door lock device applied to a vehicle such as a four-wheeled vehicle, and in particular, when the door is disposed at a closed position with respect to the vehicle body, the door is latched to move the door in the opening direction. It is interposed between the latch mechanism to be controlled and the door handle to the latch mechanism, and when the door handle is opened in the unlocked state, this is transmitted to the latch mechanism to release the latched state and the door The door lock device is provided with a lock mechanism that maintains the latched state of the latch mechanism even when the door handle is opened when the door handle is opened. is there.
昨今においては、操作性の向上を図るため、ロックアクチュエータによってロック機構のロック状態/アンロック状態を切り替えるようにしたドアロック装置が提供されている。さらにこの種のドアロック装置の中には、子供の悪戯を防止するため、チャイルドロック機構を有して構成されているものがある。このチャイルドロック機構は、インサイドドアハンドルの開扉操作をラッチ機構に伝達する伝達状態と、インサイドドアハンドルの開扉操作をラッチ機構に伝達しない非伝達状態とに切り替え可能に構成されたものである(例えば、特許文献1参照)。 In recent years, in order to improve operability, a door lock device in which a lock mechanism is switched between a locked state and an unlocked state by a lock actuator has been provided. Further, some door lock devices of this type are configured to have a child lock mechanism in order to prevent children's mischief. This child lock mechanism is configured to be switchable between a transmission state in which the opening operation of the inside door handle is transmitted to the latch mechanism and a non-transmission state in which the opening operation of the inside door handle is not transmitted to the latch mechanism. (For example, refer to Patent Document 1).
ところで、ドアロック装置の中には、室内においてロック状態/アンロック状態を切り替えるためのロック操作部材を省略し、車両の防盗性向上を図ろうとするものも具現化されつつある。すなわち、室内のロック操作部材を省略したドアロック装置によれば、たとえウィンドウガラスが破られた場合にもロック状態にあるロック機構をアンロック状態に切り替えることが困難となるため、車両の防盗性を向上させることが可能となる。 By the way, some door lock devices are designed to improve the anti-theft property of a vehicle by omitting a lock operation member for switching between a locked state and an unlocked state in a room. That is, according to the door lock device in which the indoor lock operation member is omitted, it is difficult to switch the lock mechanism in the locked state to the unlocked state even if the window glass is broken, so that the anti-theft property of the vehicle Can be improved.
しかしながら、従来のドアロック装置においてロック操作部材を省略した場合には、例えばロックアクチュエータの駆動系や電源供給系に不具合が発生するとキーシリンダのない助手席側や後席側のドアにおけるロック機構をロック状態に切り替えることが困難となり、車両を離れることができなくなる等の問題を招来することになる。 However, when the lock operation member is omitted in the conventional door lock device, for example, if a failure occurs in the drive system or power supply system of the lock actuator, the lock mechanism on the passenger seat side or rear seat side door without the key cylinder is installed. It becomes difficult to switch to the locked state, leading to problems such as being unable to leave the vehicle.
こうした問題は、手動で操作することによってロック機構をロック状態にのみ切り替える切替操作レバーを備えることで解決することが可能である。しかしながら、切替操作レバーを備えたドアロック装置では、切替操作レバーを誤操作した場合に、ロック機構をアンロック状態に切り替えることが困難になる。さらに、このとき、チャイルドロック機構が非伝達状態であった場合には、車両の室内から子供がインサイドドアハンドルを開扉操作しても、ラッチ機構のラッチ状態が解除されることがない。 Such a problem can be solved by providing a switching operation lever that switches the lock mechanism only to the locked state by manual operation. However, in the door lock device provided with the switching operation lever, it is difficult to switch the lock mechanism to the unlocked state when the switching operation lever is erroneously operated. Further, at this time, if the child lock mechanism is in the non-transmitting state, even if the child opens the inside door handle from the inside of the vehicle, the latched state of the latch mechanism is not released.
本発明は、上記実情に鑑みて、車両の防盗性を確保した上で、切替操作レバーを誤操作した場合にも、ラッチ機構のラッチ状態を解除することのできるドアロック装置を提供することを目的とする。 An object of the present invention is to provide a door lock device capable of releasing the latched state of the latch mechanism even when the switching operation lever is erroneously operated while securing the anti-theft property of the vehicle in view of the above circumstances. And
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1に係るドアロック装置は、車両本体に対してドアが閉位置に配置された場合にラッチ状態となってドアの開方向への移動を規制するラッチ機構と、ドアハンドルから前記ラッチ機構に至るまでの間に介在し、アンロック状態においてドアハンドルが開扉操作された場合にこれをラッチ機構に伝達することによりラッチ状態を解除してドアの開方向への移動を許容する一方、ロック状態となった場合にはドアハンドルが開扉操作された場合にもラッチ機構のラッチ状態を維持するロック機構と、前記ロック機構をロック状態とアンロック状態とに切り替えるロックアクチュエータとを備えたドアロック装置において、室内に配設したインサイドドアハンドルと前記ラッチ機構との間に介在し、インサイドドアハンドルの開扉操作を前記ラッチ機構に伝達する伝達状態と、インサイドドアハンドルの開扉操作を前記ラッチ機構に伝達しない非伝達状態とに切り替え可能に構成したチャイルドロック機構と、手動操作部が所定の第1位置と第2位置との間を第1の方向に沿って移動可能、かつ第2位置と第3位置との間を第1の方向に交差する第2の方向に沿って移動可能であり、ドアを開成した状態において操作可能、かつドアを閉位置に配置した場合に操作不能となる位置に前記手動操作部を配設し、前記手動操作部を第1位置から第2位置に移動した場合に、前記チャイルドロック機構を非伝達状態から伝達状態に切り替える切替操作レバーと、前記切替操作レバーの手動操作部を第3位置に移動させた場合に動作し、前記ロック機構をロック状態に切り替えるロックレバーとを備えたことを特徴とする。
In order to achieve the above object, the door lock device according to
本発明によれば、ロックアクチュエータによるロック状態への切り替えが不能となった場合にも、切替操作レバーの手動操作部を移動することによってロック機構をロック状態に切り替えることが可能になり、ドアが閉位置を維持することができるようになる。切替操作レバーの手動操作部を移動することができるのはドアを開成した場合のみであるから、これが操作される虞れもない。さらに、仮に切替操作レバーの手動操作部を第3位置に誤操作した場合にもチャイルドロック機構が伝達状態となっているため、インサイドドアハンドルの開扉操作をラッチ機構に伝達することができる。しかも、切替操作レバーの手動操作部を第2位置から第3位置へ移動する第2の方向が、切替操作レバーの手動操作部を第1位置から第2位置へ移動する第1の方向に交差するように構成したため、手動操作部を第1位置から第2位置に操作する間に、誤って第3位置に操作する虞れがない。 According to the present invention, even when switching to the locked state by the lock actuator becomes impossible, the lock mechanism can be switched to the locked state by moving the manual operation portion of the switching operation lever. The closed position can be maintained. Since the manual operation part of the switching operation lever can be moved only when the door is opened, there is no fear that it will be operated. Furthermore, even if the manual operation portion of the switching operation lever is erroneously operated to the third position, the child lock mechanism is in the transmission state, so that the opening operation of the inside door handle can be transmitted to the latch mechanism. In addition, the second direction in which the manual operation part of the switching operation lever is moved from the second position to the third position intersects the first direction in which the manual operation part of the switching operation lever is moved from the first position to the second position. Since it comprised so, there is no possibility of operating to a 3rd position accidentally while operating a manual operation part from a 1st position to a 2nd position.
以下に添付図面を参照して、本発明にかかるドアロック装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。 Exemplary embodiments of a door lock device according to the present invention will be explained below in detail with reference to the accompanying drawings.
図1〜図4は、本発明の実施の形態であるドアロック装置を概念的に示したものである。ここで例示するドアロック装置は、図5に示すように、四輪自動車の車両本体Bにおいて後席右側に配置された前方ヒンジのドアDに設けられるもので、図1に示すように、本体ケース10に装着されたラッチケース21の内部にラッチ機構20を備えている。
1 to 4 conceptually show a door lock device according to an embodiment of the present invention. The door lock device illustrated here is provided on a door D of a front hinge disposed on the right side of the rear seat in a vehicle main body B of a four-wheeled vehicle as shown in FIG. A
ラッチ機構20は、図5及び図6に示すように、車両本体Bに設けたストライカSを噛合保持するためのもので、図6に示すように、ラッチ22とラチェット23とを備えて構成してある。
As shown in FIGS. 5 and 6, the
ラッチ22は、ラッチケース21に形成したストライカ侵入溝21aよりも上方となる位置に、車両本体Bの前後方向に沿って略水平に延在するラッチ軸24を介して回転可能に配設したものである。このラッチ22には、噛合溝22a、フック部22b及び係止部22cが設けてある。噛合溝22aは、ラッチ22の外周面からラッチ軸24に向けて形成したもので、ストライカSを収容することのできる幅に形成してある。フック部22bは、噛合溝22aを下方に向けて開口させた場合に噛合溝22aよりも室内側に位置する部分である。このフック部22bは、図6の実線で示すように、ラッチ22を最大限反時計回りに回転させた場合にラッチケース21のストライカ侵入溝21aを横切る位置で停止する一方、図6中の二点鎖線で示すように、ラッチ22を最大限時計回りに回転させた場合にストライカ侵入溝21aを開放する位置で停止するように構成してある。係止部22cは、噛合溝22aを下方に向けて開口させた場合に噛合溝22aよりも室外側に位置する部分である。この係止部22cは、図6中の二点鎖線で示すように、ラッチ22を最大限時計回りに回転させた場合にストライカ侵入溝21aを横切り、かつこのストライカ侵入溝21aの奥方(室外側)に向けて漸次上方に傾斜する状態で停止するように構成してある。尚、図には明示していないが、ラッチ22とラッチケース21との間には、図6においてラッチ22を常時時計回りに向けて付勢するラッチバネが設けてある。
The
ラチェット23は、ラッチケース21のストライカ侵入溝21aよりも下方、かつラッチ軸24よりも室内側となる位置に、車両本体Bの前後方向に沿って略水平に延在するラチェット軸25を介して回転可能に配設したものである。このラチェット23には、係合部23a及び作用部23bが設けてある。係合部23aは、ラチェット軸25から室外側に向けて径外方向に延在する部分であり、ラチェット軸25を中心として回転することによりその突出端面を介して上述したラッチ22のフック部22b及び係止部22cに着脱可能に係合することが可能である。作用部23bは、ラチェット軸25から室内側に向けて径外方向に延在する部分である。このラチェット23には、車両前側となる位置にラチェット23とともに一体となってラチェット軸25の軸心回りに回転するラチェットレバー26が設けてある。ラチェットレバー26は、ラチェット軸25からラチェット23の作用部23bと同一方向に向けて延在した当接部26aを有したものである。尚、図には明示していないが、ラチェット23とラッチケース21との間には、図6においてラチェット23を常時反時計回りに向けて付勢するラチェットバネが設けてある。
The
上記のように構成したラッチ機構20では、図5中の二点鎖線で示すように、ドアDが車両本体Bに対して開成状態にある場合、図6中の二点鎖線で示すように、ラッチ22がストライカ侵入溝21aを開放する位置に配置されることになる。この状態から図5の実線で示すように、ドアDを閉位置に移動させると、車両本体Bに設けたストライカSが、図6に示すように、ラッチケース21のストライカ侵入溝21aに進入し、やがてストライカSがラッチ22の係止部22cに当接することになる。この結果、ラッチ22がラッチバネ(図示せず)の弾性力に抗して図6において反時計回りに回転する。この間、ラチェット23は、ラチェットバネ(図示せず)の弾性力によって係合部23aの突出端面がラッチ22の外周面に摺接することになり、ラッチ22の外周面形状に応じて適宜ラチェット軸25の軸心回りに回転する。上述した状態からさらにドアDを閉方向に移動させると、ストライカ侵入溝21aに対するストライカSの進入量が漸次増大し、やがてラチェット23の係合部23aがラッチ22の噛合溝22aに至り、その後、図6中の実線で示すように、ラッチ22のフック部22bがラチェット23の係合部23aに当接することになるため、ラッチバネ(図示せず)の弾性復元力に抗してラッチ22の時計回りの回転が阻止されることになる。この状態においては、ラッチ22のフック部22bがストライカ侵入溝21aを横切るように配置されるため、フック部22bによってストライカSがストライカ侵入溝21aの奥方(室外側)から離脱する方向へ移動する事態が阻止されるようになり、結局、ドアDが車両本体Bに対して閉じた状態に維持される(ラッチ状態)。
In the
一方、上述したラッチ状態からラチェットバネ(図示せず)の弾性力に抗してラチェットレバー26の当接部26aを図6の上方に回転させると、ラッチ22のフック部22bとラチェット23の係合部23aとの当接係合状態が解除され、ラッチ22がラッチバネ(図示せず)の弾性復元力により図6において時計回りに回転する。この結果、図6中の二点鎖線で示すように、ストライカ侵入溝21aが開放され、ストライカSがストライカ侵入溝21aから離脱する方向に移動可能となり、ドアDを車両本体Bに対して開成移動させることができるようになる。
On the other hand, when the
また、上記ドアロック装置には、図1に示すように、本体ケース10の内部にオープンレバー11、インサイドハンドルレバー12、ロック機構30が設けてある。
Further, as shown in FIG. 1, the door lock device is provided with an
オープンレバー11は、図には明示していないが、車両本体Bの前後方向に沿って略水平に延在するオープンレバー軸を介して回転可能に配設したもので、動作端部11a及び受圧部11bを有している。オープンレバー11の動作端部11aは、ラチェットレバー26における当接部26aの下方域に配置してある。オープンレバー11の受圧部11bは、動作端部11aよりも下方に延在した後、車両後方に向けて屈曲延在した部分である。このオープンレバー11は、ドアDの外表面に設けたアウトサイドドアハンドルODH(図5参照)が開扉操作された場合に適宜リンクを介して回転し、動作端部11a及び受圧部11bが図1において上方に動作するものである。尚、図には明示していないが、オープンレバー11と本体ケース10との間には、図1において動作端部11a及び受圧部11bを常時下方に向けて付勢するオープンレバーバネが設けてある。
Although not shown in the drawing, the
インサイドハンドルレバー12は、オープンレバー11よりも車両前方となる部位に、車両本体Bの左右方向に沿って略水平に延在するインサイドレバー軸13を介して揺動可能に配設したもので、図7−1に示すように、作用端部12a、インハンロック連係部12b、セクタレバー当接部12c及びインサイドレバー軸孔12dを有している。作用端部12aは、図1及び図7−2に示すように、インサイドレバー軸13から下方に向けて延在した後、室内側に向けて屈曲し、さらに下方に向けて屈曲延在する部分であり、その先端部に適宜リンクを介してインサイドドアハンドルIDH(図5参照)が連係してある。この作用端部12aは、インサイドドアハンドルIDHを開扉操作した場合に、インサイドハンドルレバー12が図1において時計回りに揺動するように構成してある。インハンロック連係部12b及びセクタレバー当接部12cは、図1に示すように、インサイドレバー軸13から車両後方に向けて延在した後、二又に延在しており、下方に向けて延在した部分がインハンロック連係部12bであり、上方に向けて延在した部分がセクタレバー当接部12cである。インサイドレバー軸孔12dは、インサイドレバー軸13が挿通可能な外径を有して形成した孔である。
The
ロック機構30は、アウトサイドドアハンドルODHの開扉操作によるオープンレバー11の回転動作をラッチ機構20に伝達するアンロック状態と、アウトサイドドアハンドルODHの開扉操作によるオープンレバー11の回転動作をラッチ機構20に伝達しないロック状態とに切り替わるように構成したもので、ウォームホイール31、セクタレバー32、リンクレバー33を備えている。
The
ウォームホイール31は、インサイドハンドルレバー12よりも車両前方となる位置に、車両本体Bの左右方向に沿って略水平に延在するホイール軸34を介して回転可能に配設したもので、電動モータ(ロックアクチュエータ)35の出力軸35aに固着したウォーム36に歯合してある。このウォームホイール31には、同一軸心上に間欠ギアホイール37が固着してある。間欠ギアホイール37は、後述するセクタレバー32の間欠ドリブンギア32bに対して一方向のみの間欠動力伝達手段を構成するものである。尚、図11−2に示すように、ウォームホイール31と本体ケース10との間には、ウォームホイール31を所定の中立状態に維持するための中立復帰バネ31aが設けてある。
The
セクタレバー32は、ウォームホイール31よりも車両後方となる位置に、車両本体Bの左右方向に沿って略水平に延在するセクタレバー軸38を介して回転可能に配設したもので、車両前方に向けて漸次拡開するセクタ状の部分を備えて形成してある。このセクタレバー32には、連結ピン32a、間欠ドリブンギア32b及びインサイドハンドルレバー当接部32cが設けてある。連結ピン32aは、セクタレバー32において室外側に位置する端面から車両本体Bの左右方向に沿って略水平に延在した柱状突起である。間欠ドリブンギア32bは、セクタレバー32の円弧状を成す外周面に形成した歯車であり、ウォームホイール31の間欠ギアホイール37に歯合している。インサイドハンドルレバー当接部32cは、セクタレバー32において車両後方側縁部から室内側に向けて凸設した部分である。このインサイドハンドルレバー当接部32cは、インサイドハンドルレバー12が図1において時計回りに揺動した場合に、セクタレバー当接部12cと当接するように構成してある。
The
図には明示していないが、これらセクタレバー32の間欠ドリブンギア32bとウォームホイール31の間欠ギアホイール37との間に構成される間欠動力伝達手段は、ウォームホイール31を適宜任意の方向に回転させることによってセクタレバー32を任意の方向に揺動させることができる一方、間欠ドリブンギア32bからの間欠ギアホイール37への動力伝達がなく、ウォームホイール31を回転させることなくセクタレバー32を任意の方向に揺動させることができるように構成してある。
Although not shown in the drawing, the intermittent power transmission means configured between the intermittent driven
リンクレバー33は、リンク本体33aの下端部に装着孔33bを有したレバー部材であり、装着孔33bにオープンレバー11の動作端部11aを挿通保持させることにより、動作端部11a及び受圧部11bと共に上下動可能、かつ動作端部11aに対して車両本体Bの左右方向に沿った軸心回りに揺動可能に支承させてある。このリンクレバー33には、パニックレバー当接部33c及びラチェット駆動部33dが設けてある。パニックレバー当接部33cは、リンク本体33aにおいて車両前方側に位置する端部から室内側に向けて屈曲した部分である。ラチェット駆動部33dは、リンク本体33aに構成した当接係合部分であり、装着孔33bの鉛直上方に配置した場合に、ラチェットレバー26における当接部26aの下端面に対して近接対向する態様で設けてある。
The
また、このリンクレバー33には、ロックレバー部(ロックレバー)33fが設けてある。ロックレバー部33fは、ラチェット駆動部33dを装着孔33bの鉛直上方に配置した場合に、リンク本体33aにおいて装着孔33bとラチェット駆動部33dとの間となる部位から室内側に向けて突出した後、車両後方側に向けて屈曲延在し、さらに室内側に向けて屈曲延在した部分である。このロックレバー部33fには、車両後方側に位置する部分に操作当接面33gが設けてある。操作当接面33gは、ラチェット駆動部33dを装着孔33bの鉛直上方に配置した場合にほぼ鉛直に沿って延在するように構成してある。
The
さらに、このリンクレバー33には、パニックレバー39が連結してある。パニックレバー39は、当該パニックレバー39において車両本体Bの左右方向に沿って略水平に形成したパニックレバー軸39aをリンクレバー33に設けた孔(図示せず)に挿通することにより揺動可能に配設したもので、車両前方に位置する端面がリンクレバー33のパニックレバー当接部33cに当接している。このパニックレバー39には、連結用溝孔39bが設けてある。連結用溝孔39bは、パニックレバー39において上下方向に沿って延在するスリット状の開口であり、その内部にセクタレバー32の連結ピン32aを移動可能に嵌合支承している。尚、図12に示すように、リンクレバー33とパニックレバー39との間には、パニックレバー当接部33cとパニックレバー39において車両前方に位置する端面とが常時当接するように付勢するパニックスプリング39cが設けてある。
Further, a
さらに、上記ドアロック装置には、図1に示すように、本体ケース10の内部にチャイルドロック機構40が設けてある。チャイルドロック機構40は、インサイドドアハンドルIDHの開扉操作をラッチ機構20に伝達する伝達状態と、インサイドドアハンドルIDHの開扉操作をラッチ機構20に伝達しない非伝達状態とに切り替わるように構成したもので、コネクトレバー41、チャイルドレバー(切替操作レバー)42及びチャイルドピン46を備えている。
Further, the door lock device is provided with a
コネクトレバー41は、インサイドハンドルレバー12とリンクレバー33との間となる部位に、車両本体Bの左右方向に沿って略水平に延在するコネクトレバー軸43を介して揺動可能に配設したもので、図8に示すように、収容端部41a、伝達端部41b及びコネクトレバー軸孔41dを有している。収容端部41aは、図1及び図8に示すように、コネクトレバー軸43から上方に向けて延在した部分であり、ピン収容孔41cを有している。ピン収容孔41cは、収容端部41aの延在方向に沿って形成したスリット状の開口である。図1からも明らかなように、収容端部41aに形成したピン収容孔41cは、上述したインサイドハンドルレバー12のインハンロック連係部12bがインサイドレバー軸13を中心として揺動した場合の揺動域に対して車両前方側に位置する端部がこれに含まれる一方、車両後方側に位置する端部が揺動域から逸脱するように構成してある。伝達端部41bは、図1及び図8に示すように、コネクトレバー軸43から車両後方に向けて僅かに下方に向けて傾斜延在した後、車両後方に向けて僅かに上方に向けて傾斜延在した部分であり、その延在端部がオープンレバー11における受圧部11bの下方域に配置されている。コネクトレバー軸孔41dは、コネクトレバー軸43が挿通可能な外径を有して形成した孔である。
The
チャイルドレバー42は、コネクトレバー41に重ね合わせる態様でコネクトレバー41と本体ケース10との間に、車両本体Bの左右方向に沿った軸心回りに円弧を描くように揺動可能、かつ車両本体Bの前後方向に沿って移動可能に配設してある。このチャイルドレバー42には、図9−1に示すように、スライド溝42a、チャイルドピン支承溝42b、チャイルドレバー軸溝42c、手動操作部42d、ロック操作部42e、復帰バネ当接部42f及びパワーチャイルド溝42gを有している。
The
スライド溝42aは、図16に示すように、上述したコネクトレバー41のコネクトレバー軸43が挿通するための略L字状の開口である。このスライド溝42aは、図9−1に示すように、スライド溝42aにおいて下方で、かつ、車両前方に位置するアンロック部42hと、スライド溝42aにおいてアンロック部42hよりも上方に位置するチャイルドロック部42iと、スライド溝42aにおいてアンロック部42hよりも車両後方に位置するエマージェンシロック部42jとを有して形成してある。これらアンロック部42h、チャイルドロック部42i及びエマージェンシロック部42jは、図1、図2及び図3に示すように、コネクトレバー軸43がスライド溝42a内で移動した場合に、当該コネクトレバー軸43が択一的に配置される部分である。
As shown in FIG. 16, the
チャイルドピン支承溝42bは、図16に示すように、スリット状の開口であり、チャイルドレバー42において上方となる部位から車両前方に向けて当該チャイルドレバー42の延在方向に沿って延設してある。
As shown in FIG. 16, the child
チャイルドレバー軸溝42cは、図16に示すように、コネクトレバー軸43よりも車両前方となる部位に、本体ケース10において室内側に位置する面から車両本体Bの左右方向に沿って略水平に延在するチャイルドレバー軸10bが挿通するためのスリット状の開口である。このチャイルドレバー軸溝42cは、チャイルドレバー軸10bがチャイルドレバー軸溝42cの延在方向に沿ってのみ移動可能となるように形成してある。
As shown in FIG. 16, the child
手動操作部42dは、図11−1に示すように、チャイルドレバー42において室内側に位置する端面から車両本体Bの左右方向に沿って略水平に延在した柱状部分である。この手動操作部42dは、本体ケース10に設けた操作孔10a及びドアDのパネル(図示せず)に設けた操作開口(図示せず)を通じて外部に突出しており、ドアDの外部からチャイルドレバー42を、車両本体Bの左右方向に沿った軸心回りに円弧を描くように揺動操作及び車両本体Bの前後方向に沿って移動操作することが可能である。但し、本実施の形態では、図5に示すように、ドアDの内側面であって、しかもドアDを閉位置に配置した場合には塞がれる位置に手動操作部42dを設けるようにしている。また、操作孔10aは、図1に示すように、車両本体Bの前後方向に沿った直線状の部分、及びその車両後方側の端部に交差し、上述したチャイルドレバー軸10bを中心とした円弧状の部分から成る略Lの字状の開口であり、チャイルドレバー42における手動操作部42dの位置を規定するものである。図2に示すように、本体ケース10の操作孔10aにおいて下方となる位置が、手動操作部42dの第1位置である。この図2に示す状態から、手動操作部42dを車両本体Bの左右方向に沿った軸心回りに円弧を描くように上方に揺動した位置が、図1に示すように、手動操作部42dの第2位置である。この図1に示す状態から、手動操作部42dはさらに車両前方側に向けて図3に示す位置まで移動することができる。図3に示すように、本体ケース10の操作孔10aにおいて車両前方となる位置が、手動操作部42dの第3位置である。
As illustrated in FIG. 11A, the
ロック操作部42eは、図1及び図9−2に示すように、チャイルドレバー42において車両後方側に位置する端部から室外側に向けて突出した部分である。このロック操作部42eは、図1及び図2に示すように、チャイルドレバー42の手動操作部42dが第1位置及び第2位置に配置された場合、ほぼ鉛直に沿って延在するロックレバー部33fの操作当接面33gに対して離隔した位置に配置される一方、図3に示すように、チャイルドレバー42の手動操作部42dを第3位置に配置させた場合、操作当接面33gを介してリンクレバー33を反時計回りに回転させ、ロック機構30をロック状態に切り替えることのできる位置に設けてある。
As shown in FIGS. 1 and 9-2, the
復帰バネ当接部42fは、図11−1に示すように、チャイルドレバー軸溝42cの縁部から室外側に向けて凸設した部分である。
As shown in FIG. 11A, the return
パワーチャイルド溝42gは、図1に示すように、チャイルドレバー42において下方に位置する端部に形成したスリット状の開口である。
As shown in FIG. 1, the power child groove 42 g is a slit-like opening formed at an end portion located below the
さらに、チャイルドレバー42と本体ケース10との間には、図1に示すように、チャイルドレバー42を、本体ケース10において室内側に位置する面から車両本体Bの左右方向に沿って略水平に延在する復帰バネ軸10cを中心とした反時計回りに向けて常時付勢する復帰バネ45が設けてある。復帰バネ45は、上述した復帰バネ軸10cに係止部(図示せず)を支持させて配設したものであり、バネ作用部45aを有している。バネ作用部45aは、復帰バネ45の弾性復元力により、チャイルドレバー42の復帰バネ当接部42fを、復帰バネ軸10cを中心とした反時計回りに向けて押圧する部分である。
Further, between the
チャイルドピン46は、図1に示すように、チャイルドレバー42に装着してある。このチャイルドピン46には、図10−1に示すように、ベース部46a、装着ピン46b及び伝達ピン46cが設けてある。ベース部46aは、図10−2及び図11−2に示すように、コネクトレバー41とチャイルドレバー42との間に位置する部分である。装着ピン46bは、図10−2及び図11−2に示すように、ベース部46aにおいて室内側に位置する端面から車両本体Bの左右方向に沿って略水平に延在した柱状突起であり、その延在端部に装着ピン46bよりも大きな外径を有するストッパ部46dが形成してある。図10−2に示すように、このベース部46a、装着ピン46b及びストッパ部46dから形成される装着溝部46eに、チャイルドレバー42におけるチャイルドピン支承溝42bの縁部を嵌合することにより、チャイルドピン46がチャイルドピン支承溝42bの延在方向に沿って移動可能に装着される。伝達ピン46cは、図11−2に示すように、ベース部46aにおいて室外側に位置する端面から車両本体Bの左右方向に沿って略水平に延在した柱状突起である。この伝達ピン46cは、コネクトレバー41のピン収容孔41cを貫通するとともに、その突出端部がインサイドハンドルレバー12におけるインハンロック連係部12bの室外側端面を超える位置に達している。また、伝達ピン46cは、図1及び図3に示すように、チャイルドレバー42の手動操作部42dが第2位置及び第3位置に配置された場合、いずれもインサイドハンドルレバー12におけるインハンロック連係部12bの揺動域に配置される一方、図2に示すように、チャイルドレバー42の手動操作部42dが第1位置に配置された場合、インハンロック連係部12bの揺動域外に配置される。
The
また、チャイルドレバー42のパワーチャイルド溝42gには、図1に示すように、パワーチャイルドピン51が挿通してある。パワーチャイルドピン51は、パワーチャイルドレバー52において室内側に位置する端面から車両本体Bの左右方向に沿って略水平に延在した柱状突起である。このパワーチャイルドピン51は、電動モータ53の出力軸53aに固着したウォーム54が回転した場合に、パワーチャイルドレバー52の移動にともない、ウォーム54の延在方向に沿って移動可能に構成してある。
Further, as shown in FIG. 1, a
上記のように構成したロック機構30では、図1に示した状態がアンロック状態であり、リンクレバー33のラチェット駆動部33dが装着孔33bの鉛直上方に配置されるため、ラチェット駆動部33dがラチェットレバー26における当接部26aの下端面に対して近接対向することになる。従って、この状態からアウトサイドドアハンドルODHを開扉操作し、オープンレバー11の回転動作によってリンクレバー33のリンク本体33aが上動すれば、ラチェット駆動部33dがラッチ機構20におけるラチェットレバー26の当接部26aに当接してこれを上動させることになる。この結果、ラッチ機構20がラッチ状態にある場合にもこれが解除されるため、車両本体Bに対してドアDを開成移動させることができるようになる。
In the
図1に示したアンロック状態から、電動モータ35の駆動によってウォームホイール31を反時計回りに回転させると、セクタレバー32がセクタレバー軸38を中心として時計回りに揺動することになる。この結果、ロック機構30は、連結ピン32a及びパニックレバー39を介して連係したリンクレバー33が装着孔33bを中心として反時計回りに揺動し、図12に示すロック状態となる。
When the
このロック状態では、ラチェット駆動部33dがラチェットレバー26における当接部26aの下端面に対向する位置から逸脱するため、アウトサイドドアハンドルODHを開扉操作し、オープンレバー11の回転動作によってリンクレバー33のリンク本体33aが上動した場合にも、ラチェット駆動部33dがラッチ機構20におけるラチェットレバー26の当接部26aに当接することがない。この結果、ラッチ機構20がラッチ状態にある場合にはこれが維持されるため、車両本体Bに対してドアDが閉位置に維持されることになる。
In this locked state, the
図12に示すロック状態から、電動モータ35の駆動によってウォームホイール31を時計回りに回転させると、セクタレバー32がセクタレバー軸38を中心として反時計回りに揺動することになる。この結果、ロック機構30は、連結ピン32a及びパニックレバー39を介して連係したリンクレバー33が装着孔33bを中心として時計回りに揺動し、再び図1に示したアンロック状態に復帰する。
When the
上記のように構成したチャイルドロック機構40では、図1及び図16に示した状態が伝達状態であり、チャイルドピン46の伝達ピン46cがインサイドハンドルレバー12においてインハンロック連係部12bの揺動域に配置される。この状態からインサイドドアハンドルIDHを開扉操作すると、インハンロック連係部12bが伝達ピン46cを下方に向けて移動させることになる。伝達ピン46cが下方に移動すると、伝達ピン46cが貫通されたコネクトレバー41が図1及び図16において反時計回りに揺動し、その伝達端部41bが上方に移動するため、オープンレバー11の受圧部11bを介してリンクレバー33も上動することになる。従って、ロック機構30がアンロック状態であれば、リンクレバー33がラッチ機構20におけるラチェットレバー26の当接部26aに当接することになり、ラッチ状態を解除することができる。つまり、インサイドドアハンドルIDHの開扉操作によってドアDを開成移動させることができるようになる。
In the
これに対してチャイルドレバー42の手動操作部42dを、図1及び図16に示す第2位置から、車両本体Bの左右方向に沿った軸心回りに円弧を描くように下方に揺動し、図2及び図17に示す第1位置に移動すると、チャイルドレバー42が図1及び図16においてチャイルドレバー軸10bを中心とした時計回りに揺動し、チャイルドロック部42iにコネクトレバー軸43を配置させることになる。この状態においては、チャイルドロック機構40が非伝達状態となる。この非伝達状態では、チャイルドピン46の伝達ピン46cがインサイドハンドルレバー12においてインハンロック連係部12bの揺動域外に配置されるため、インサイドドアハンドルIDHを開扉操作してもインハンロック連係部12bと伝達ピン46cとが当接することはなく、コネクトレバー41が揺動することもない。この結果、インサイドドアハンドルIDHの開扉操作によってはドアDを開成移動させることができないことになる。
On the other hand, the
また、チャイルドレバー42の手動操作部42dを、図1及び図16に示す第2位置から、復帰バネ45の弾性復元力に抗して車両前方側に向けて移動させ、図3及び図18に示す第3位置に移動すると、チャイルドレバー42が車両前方側に移動し、エマージェンシロック部42jにコネクトレバー軸43を配置させることになる。この状態においては、ロック機構30がロック状態となる。このロック状態では、ラチェット駆動部33dがラチェットレバー26における当接部26aの下端面に対向する位置から逸脱するため、アウトサイドドアハンドルODHを開扉操作し、オープンレバー11の回転動作によってリンクレバー33のリンク本体33aが上動した場合にも、ラチェット駆動部33dがラッチ機構20におけるラチェットレバー26の当接部26aに当接することがない。この結果、ラッチ機構20がラッチ状態にある場合にはこれが維持されるため、車両本体Bに対してドアDが閉位置に維持されることになる。
Further, the
図3及び図18に示す状態からチャイルドレバー42における手動操作部42dの操作力を除去すると、当該チャイルドレバー42が復帰バネ45の弾性復元力によって車両後方側に向けて移動する。図4及び図19に示すように、チャイルドレバー42が図3及び図18において車両後方側に向けて移動すると、再びアンロック部42hにコネクトレバー軸43を配置させることになり、チャイルドレバー42の手動操作部42dが第2位置に移動する。
When the operation force of the
ところで、このロック状態では、チャイルドピン46の伝達ピン46cがインサイドハンドルレバー12においてインハンロック連係部12bの揺動域に配置される。この状態からインサイドドアハンドルIDHを開扉操作すると、インハンロック連係部12bが伝達ピン46cを下方に向けて移動させることになり、かつセクタレバー当接部12cがセクタレバー32のインサイドハンドルレバー当接部32cを車両後方に向けて移動させることになる。伝達ピン46cが下方に移動すると、伝達ピン46cが貫通されたコネクトレバー41が図4及び図19において反時計回りに揺動し、その伝達端部41bが上方に移動するため、オープンレバー11の受圧部11bを介してリンクレバー33も上動することになる。一方、インサイドハンドルレバー当接部32cが車両後方に移動すると、セクタレバー32が図4及び図19において反時計回りに揺動し、その連結ピン32aが車両後方に移動するため、パニックレバー39も図4及び図19において時計回りに揺動することになる。このとき、図13に示すように、リンクレバー33のラチェット駆動部33dがラチェットレバー26の当接部26aに車両前方側から当接することになるため、パニックレバー39が、パニックスプリング39cの弾性復元力に抗してリンクレバー33のパニックレバー当接部33cとの当接状態を解除し、図4及び図19において時計回りに揺動することになる。
By the way, in this locked state, the
この状態からインサイドドアハンドルIDHの開扉操作力を除去すると、リンクレバー33が、パニックスプリング39cの弾性復元力により、再びパニックレバー当接部33cをパニックレバー39において車両前方に位置する端面と当接するよう移動することになり、かつオープンレバー11がオープンレバーバネ(図示せず)の弾性復元力により、動作端部11a及び受圧部11bを下動することになる。動作端部11a及び受圧部11bが下動すると、図14に示すように、オープンレバー11の受圧部11bを介してコネクトレバー41の伝達端部41bが下方に移動されるとともに、再びチャイルドピン46の伝達ピン46cがインサイドハンドルレバー12においてインハンロック連係部12bの揺動域に配置されることになる。一方、パニックレバー当接部33cがパニックレバー39において車両前方に位置する端面と当接するよう移動すると、図14に示すように、リンクレバー33のラチェット駆動部33dが装着孔33bの鉛直上方に配置されるため、ラチェット駆動部33dがラチェットレバー26における当接部26aの下端面に対して近接対向することになり、ロック機構30がアンロック状態となる。この状態においては、インサイドドアハンドルIDHを開扉操作すると、インハンロック連係部12bが伝達ピン46cを下方に向けて移動させることになる。伝達ピン46cが下方に移動すると、伝達ピン46cが貫通されたコネクトレバー41が図14において反時計回りに揺動し、その伝達端部41bが上方に移動するため、オープンレバー11の受圧部11bを介してリンクレバー33も上動することになる。従って、図15に示すように、リンクレバー33がラッチ機構20におけるラチェットレバー26の当接部26aに当接することになり、ラッチ状態を解除することができる。つまり、インサイドドアハンドルIDHの開扉操作によってドアDを開成移動させることができるようになる(いわゆるダブルアクション機構)。
When the opening operation force of the inside door handle IDH is removed from this state, the
図2及び図17に示した非伝達状態から、電動モータ35を駆動すると、図20に示すように、ロック機構30がロック状態となる。このロック状態では、チャイルドピン46の伝達ピン46cがインサイドハンドルレバー12においてインハンロック連係部12bの揺動域外に配置される。この状態からインサイドドアハンドルIDHを開扉操作すると、図21に示すように、インハンロック連係部12bと伝達ピン46cとが当接することはなく、コネクトレバー41が揺動することもないが、セクタレバー当接部12cがセクタレバー32のインサイドハンドルレバー当接部32cを車両後方に向けて移動させることになる。インサイドハンドルレバー当接部32cが車両後方に移動すると、セクタレバー32が図20において反時計回りに揺動し、その連結ピン32aが車両後方に移動するため、パニックレバー39を介してリンクレバー33も図20において時計回りに揺動することになる。
When the
この状態からインサイドドアハンドルIDHの開扉操作力を除去すると、図2及び図17に示すように、リンクレバー33のラチェット駆動部33dが装着孔33bの鉛直上方に配置されるため、ラチェット駆動部33dがラチェットレバー26における当接部26aの下端面に対して近接対向することになり、ロック機構30がアンロック状態となる。この状態においては、アウトサイドドアハンドルODHを開扉操作し、オープンレバー11の回転動作によってリンクレバー33のリンク本体33aが上動すれば、ラチェット駆動部33dがラッチ機構20におけるラチェットレバー26の当接部26aに当接してこれを上動させることになる。この結果、ラッチ機構20がラッチ状態にある場合にもこれが解除されるため、車両本体Bに対してドアDを開成移動させることができるようになる。つまり、チャイルドロック機構40の伝達状態/非伝達状態に関わらず、インサイドドアハンドルIDHの開扉操作によってロック状態にあるロック機構30をアンロック状態に切り替えることができることになるため、その後アウトサイドドアハンドルODHを開扉操作することにより、ラッチ機構20のラッチ状態を解除することができる。
If the opening operation force of the inside door handle IDH is removed from this state, the
上記のようにロック機構30及びチャイルドロック機構40を備えたドアロック装置では、通常の使用時において電動モータ35を駆動すれば、ロック機構30をロック状態とアンロック状態とに容易に切り替えることができる。
In the door lock device including the
一方、電動モータ35に不具合が発生したり、図示せぬバッテリの充電電圧が低下する等して電動モータ35が駆動しない場合には、ドアDを開成した状態から手動操作部42dを、図1及び図16に示す第2位置から復帰バネ45の弾性復元力に抗して車両前方側に移動させ、図3及び図18に示す第3位置に移動すれば良い。すなわち、このように手動操作部42dを操作すると、チャイルドレバー42が図1及び図16において車両前方側に向けて移動することになる。このようにチャイルドレバー42を移動すると、エマージェンシロック部42jにコネクトレバー軸43を配置させることになる。このとき、ロック操作部42eを介してリンクレバー33が揺動し、ロック機構30が図3及び図18に示すロック状態に切り替えられることになる。また、前述した復帰バネ45の作用によってチャイルドレバー42が移動することになるが、一旦ロック状態となったロック機構30は、継続してロック状態を維持することになり、車両の防盗性を確保することができる。従って、室内のロック操作部材を省略した場合に上述した状態が発生したとしても、車両の防盗性を確保することができる。しかも、チャイルドレバー42の手動操作部42dを第2位置から第3位置へ移動する第2の方向が、チャイルドレバー42の手動操作部42dを第1位置から第2位置へ移動する第1の方向に交差するように構成したため、手動操作部42dを第1位置から第2位置に操作する間に、誤って第3位置に操作する虞れがない。
On the other hand, when the
また、電動モータ35の駆動に関わらず、ドアDを開成した状態から手動操作部42dを、図1及び図16に示す第2位置から車両本体Bの左右方向に沿った軸心回りに円弧を描くように下方に揺動し、図2及び図17に示す第1位置に移動することで、チャイルドロック機構40を伝達状態と非伝達状態とに切り替えることができる。すなわち、このように手動操作部42dを操作すると、チャイルドレバー42が図1及び図16においてチャイルドレバー軸10bを中心とした時計回りに揺動することになる。このようにチャイルドレバー42を揺動すると、チャイルドロック部42iにコネクトレバー軸43を配置させることになる。この状態においては、チャイルドロック機構40が非伝達状態となる。この非伝達状態では、チャイルドピン46の伝達ピン46cがインサイドハンドルレバー12においてインハンロック連係部12bの揺動域外に配置されるため、インサイドドアハンドルIDHを開扉操作してもインハンロック連係部12bと伝達ピン46cとが当接することはなく、コネクトレバー41が揺動することもない。この結果、インサイドドアハンドルIDHの開扉操作によってはドアDを開成移動させることができないことになる。この場合、チャイルドレバー42は、ドアDを閉めた場合に塞がれる位置に設けてある。従って、仮に悪意のあるものがウィンドウガラスを破ったとしても、チャイルドレバー42の手動操作部42dを移動することが困難となる。
Regardless of the driving of the
さらに、仮にチャイルドレバー42の手動操作部42dを第3位置に誤操作した場合にもチャイルドロック機構40が伝達状態となっているため、インサイドドアハンドルIDHの開扉操作をラッチ機構20に伝達することができる。従って、インサイドドアハンドルIDHを一度開扉操作すればロック機構30がアンロック状態となり、再度インサイドドアハンドルIDHを開扉操作することにより、ラッチ機構20を解除することが可能になる。しかも、例えば、チャイルドロック機構40が非伝達状態である場合に、電動モータ35を誤作動させロック機構30がロック状態となったとしても、インサイドドアハンドルIDHの開扉操作によってロック状態にあるロック機構30をアンロック状態に切り替えることができるため、その後アウトサイドドアハンドルODHを開扉操作することにより、ラッチ機構20のラッチ状態を解除することができる。
Further, even if the
なお、チャイルドロック機構40の伝達状態から非伝達状態への移行は、必ずしも手動操作部42dを操作することに限らず、図1に示す状態から、通常の使用時において電動モータ53を駆動してもよい。電動モータ53を駆動すると、出力軸53a及びウォーム54を介して、パワーチャイルドレバー52がウォーム54の延在方向に沿って車両前方に移動することになる。パワーチャイルドレバー52が車両前方に移動すると、パワーチャイルドピン51を介して、チャイルドレバー42が第1位置に配置され、チャイルドロック機構40が非伝達状態となる。
Note that the transition from the transmission state to the non-transmission state of the
以上のように、本発明にかかるドアロック装置は、四輪自動車等の車両に適用するドアロック装置に有用であり、特に、非常時の防盗性に配慮したドアロック装置に適している。 As described above, the door lock device according to the present invention is useful for a door lock device applied to a vehicle such as a four-wheeled vehicle, and is particularly suitable for a door lock device in consideration of an anti-theft property.
10 本体ケース
10a 操作孔
10b チャイルドレバー軸
10c 復帰バネ軸
26 ラチェットレバー
26a 当接部
30 ロック機構
31 ウォームホイール
32 セクタレバー
32a 連結ピン
32b 間欠ドリブンギア
32c インサイドハンドルレバー当接部
33 リンクレバー
33a リンク本体
33b 装着孔
33c パニックレバー当接部
33d ラチェット駆動部
33f ロックレバー部
33g 操作当接面
34 ホイール軸
35 電動モータ
35a 出力軸
36 ウォーム
37 間欠ギアホイール
38 セクタレバー軸
39 パニックレバー
39a パニックレバー軸
39b 連結用溝孔
39c パニックスプリング
40 チャイルドロック機構
41 コネクトレバー
41a 収容端部
41b 伝達端部
41c ピン収容孔
41d コネクトレバー軸孔
42 チャイルドレバー
42a スライド溝
42b チャイルドピン支承溝
42c チャイルドレバー軸溝
42d 手動操作部
42e ロック操作部
42f 復帰バネ当接部
42g パワーチャイルド溝
42h アンロック部
42i チャイルドロック部
42j エマージェンシロック部
43 コネクトレバー軸
45 復帰バネ
46 チャイルドピン
46a ベース部
46b 装着ピン
46c 伝達ピン
46d ストッパ部
46e 装着溝部
B 車両本体
D ドア
IDH インサイドドアハンドル
ODH アウトサイドドアハンドル
S ストライカ
DESCRIPTION OF
Claims (1)
室内に配設したインサイドドアハンドルと前記ラッチ機構との間に介在し、インサイドドアハンドルの開扉操作を前記ラッチ機構に伝達する伝達状態と、インサイドドアハンドルの開扉操作を前記ラッチ機構に伝達しない非伝達状態とに切り替え可能に構成したチャイルドロック機構と、
手動操作部が所定の第1位置と第2位置との間を第1の方向に沿って移動可能、かつ第2位置と第3位置との間を第1の方向に交差する第2の方向に沿って移動可能であり、ドアを開成した状態において操作可能、かつドアを閉位置に配置した場合に操作不能となる位置に前記手動操作部を配設し、前記手動操作部を第1位置から第2位置に移動した場合に、前記チャイルドロック機構を非伝達状態から伝達状態に切り替える切替操作レバーと、
前記切替操作レバーの手動操作部を第3位置に移動させた場合に動作し、前記ロック機構をロック状態に切り替えるロックレバーと
を備えたことを特徴とするドアロック装置。 When the door is placed in the closed position with respect to the vehicle body, it is interposed between the latch mechanism that is in a latched state and restricts the movement of the door in the opening direction, and from the door handle to the latch mechanism. When the door handle is opened in the locked state, this is transmitted to the latch mechanism to release the latched state and allow the door to move in the opening direction. In a door lock device comprising a lock mechanism that maintains the latched state of the latch mechanism even when the door is operated to open, and a lock actuator that switches the lock mechanism between a locked state and an unlocked state,
A transmission state in which an opening operation of the inside door handle is transmitted to the latch mechanism, and an opening operation of the inside door handle is transmitted to the latch mechanism. A child lock mechanism that can be switched to a non-transmission state,
A second direction in which the manual operation unit is movable in a first direction between a predetermined first position and a second position, and intersects the first direction between the second position and the third position. The manual operation portion is disposed at a position where the operation is possible when the door is opened, and when the door is disposed at the closed position, the manual operation portion is disposed at the first position. A switching operation lever for switching the child lock mechanism from the non-transmission state to the transmission state when the child lock mechanism is moved from the second position to the second position;
A door lock device comprising: a lock lever that operates when the manual operation portion of the switching operation lever is moved to a third position, and switches the lock mechanism to a locked state.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007193868A JP2009030283A (en) | 2007-07-25 | 2007-07-25 | Door locking device |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2007193868A JP2009030283A (en) | 2007-07-25 | 2007-07-25 | Door locking device |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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JP (1) | JP2009030283A (en) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2224518A1 (en) | 2009-02-12 | 2010-09-01 | SANYO Electric Co., Ltd. | Negative electrode for alkaline storage battery, method for the fabrication thereof, and alkaline storage battery using the same |
-
2007
- 2007-07-25 JP JP2007193868A patent/JP2009030283A/en active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2224518A1 (en) | 2009-02-12 | 2010-09-01 | SANYO Electric Co., Ltd. | Negative electrode for alkaline storage battery, method for the fabrication thereof, and alkaline storage battery using the same |
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