JP2009029308A - Suspension tower structure for vehicle - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、車両のサスペンションタワー構造に係り、詳細には、ダブルウィッシュボーン式サスペンションが用いられる車両のサスペンションタワー構造に関する。 The present invention relates to a suspension tower structure for a vehicle, and more particularly to a suspension tower structure for a vehicle in which a double wishbone suspension is used.
車両では、サスペンションを介して車輪が軸支され、サスペンションに設けているショックアブソーバによって車輪の上下移動を抑制するようにしている。このショックアブソーバの上端が取付けられるサスペンションサポートとフロントフードパネルとの間の間隔が狭いと、フロントフードパネルによる衝撃吸収が困難となる。 In a vehicle, a wheel is pivotally supported via a suspension, and a vertical movement of the wheel is suppressed by a shock absorber provided in the suspension. If the distance between the suspension support to which the upper end of the shock absorber is attached and the front hood panel is narrow, it becomes difficult to absorb the shock by the front hood panel.
このために、例えば、フロントフードパネル上に歩行者が乗り上げたときに、フロントフードパネルが歩行者から受ける荷重によって変形することにより、歩行者が受ける衝撃が吸収される。このときに、フロントフードパネルとサスペンションサポートの上端との間の間隔が狭いと、フロントフードパネルの変形による衝撃吸収力が低くなってしまう。 For this reason, for example, when a pedestrian rides on the front hood panel, the impact received by the pedestrian is absorbed by the front hood panel being deformed by a load received from the pedestrian. At this time, if the distance between the front hood panel and the upper end of the suspension support is narrow, the shock absorbing force due to the deformation of the front hood panel is lowered.
ここから、サスペンションサポートとフロントフードパネルの間隔を確保するための各種の提案がなされている(例えば、特許文献1参照。)。また、サスペンションサポートに防振ゴムの弾性変形によって衝撃吸収を可能とすることにより、フロントフードパネルが受ける衝撃をフロントフードパネルとサスペンショサポートとで吸収する提案もなされている(例えば、特許文献2参照。)。
ところで、車両に設けられるサスペンションには、ダブルウィッシュボーン式サスペンションがあり、このサスペンションでは、車輪の上下移動によってアッパアームが上下移動する。 By the way, the suspension provided in the vehicle includes a double wishbone type suspension. In this suspension, the upper arm moves up and down as the wheels move up and down.
ここから、ダブルウィッシュボーン式サスペンショが設けられた車両では、サスペンションサポートに隣接して、アッパアームの上下移動を可能とする大きなふくらみ(以下、突部とする)が形成され、これにより、フロントフードパネルとの隙間が狭くなる。 From here, in vehicles with double wishbone suspension, a large bulge (hereinafter referred to as a protrusion) that allows the upper arm to move up and down is formed adjacent to the suspension support. The gap between is narrowed.
このために、この突部に対向する部位では、フロントフードパネルの衝撃吸収力が低くなり、突部から離すようにフロントフードパネルを設ける必要がある。 For this reason, in the site | part which opposes this protrusion, the impact-absorbing power of a front hood panel becomes low, and it is necessary to provide a front hood panel so that it may distance from a protrusion.
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、ダブルウィッシュボーン式サスペンションが設けられた車両で、アッパアームの移動に影響を及ぼすことなく、フロントフードパネルの衝撃吸収力を確保可能とする車両のサスペンションタワー構造を提供することを目的とする。 The present invention has been made in view of the above-mentioned facts, and is a vehicle provided with a double wishbone type suspension, and it is possible to secure a shock absorbing force of the front hood panel without affecting the movement of the upper arm. An object is to provide a suspension tower structure.
上記目的を達成するために本発明は、車輪の上下動に応じて上下移動するアッパアームが設けられたサスペンションが取付けられる車両のサスペンションタワー構造であって、上面にサスペンションタワーが設けられる取付パネルと、前記取付パネルに前記アッパアームに対向して形成され、アッパアームの外端部が上方移動したときに、入り込み可能な貫通孔が形成された退避部と、前記貫通孔に入りこむ前記アッパアームが通過可能な略筒状に形成されて前記退避部の前記貫通孔に配設された補強部材と、前記貫通孔を閉塞すると共に、貫通孔内に入り込んだ前記アッパアームによって貫通孔の開口を開放可能とされた閉塞部材と、を含むことを特徴とする。 In order to achieve the above object, the present invention provides a suspension tower structure for a vehicle to which a suspension provided with an upper arm that moves up and down according to the vertical movement of a wheel is attached, and a mounting panel provided with a suspension tower on an upper surface; A retraction portion formed on the mounting panel so as to face the upper arm and having a through hole that can enter when the outer end portion of the upper arm moves upward, and an approximate passage through which the upper arm that enters the through hole can pass. A blocking member formed in a cylindrical shape and disposed in the through hole of the retracting portion, and closing the through hole and allowing the opening of the through hole to be opened by the upper arm entering the through hole. And a member.
この発明によれば、フロントフードパネルに対向された取付パネルに、貫通孔を形成し、この貫通孔へアッパアームが入りこむことにより、上方移動されるアッパアームが取付パネルに干渉してしまうのを防止する。 According to this invention, the through-hole is formed in the mounting panel opposed to the front hood panel, and the upper arm entering the through-hole prevents the upper arm moved upward from interfering with the mounting panel. .
このときに、貫通孔に筒体上で閉じ断面が形成された補強部材を設けることにより、貫通孔を形成することによる取付パネルの剛性低下を防止する。また、貫通孔を蓋部材によって閉塞することにより、例えば、貫通孔から泥、水、埃などの汚れや、振動、騒音等が通過してしまうのを抑えることができる。 At this time, by providing the through-hole with a reinforcing member having a closed cross section formed on the cylinder, the rigidity of the mounting panel due to the formation of the through-hole is prevented. In addition, by closing the through hole with the lid member, for example, dirt such as mud, water, dust, vibration, noise, and the like can be prevented from passing through the through hole.
これにより、アッパアームの上方移動範囲を確保するために、取付パネルに、フロントフードパネルへ向けて突出する突部を形成する必要がないため、フロントフードパネルを上方へ移動することなく、フロントフードパネルとの間に所望の間隔を確保することができる。 As a result, in order to ensure the upward movement range of the upper arm, it is not necessary to form a protrusion protruding toward the front hood panel on the mounting panel, so the front hood panel can be moved without moving the front hood panel upward. A desired interval can be ensured between the two.
したがって、フロントフードパネルが上方から衝撃を受けた時にも、衝撃エネルギーの吸収が可能となる。 Therefore, even when the front hood panel receives an impact from above, the impact energy can be absorbed.
また、請求項2に係る発明は、前記蓋部材が、前記貫通孔を閉塞可能とする蓋体と、前記蓋体の前記貫通孔の閉塞位置と貫通孔の開放位置との間の移動を案内する案内手段と、前記蓋体が前記貫通孔を閉塞する位置へ向けて移動されるように付勢する付勢手段と、を含むことを特徴とする。 According to a second aspect of the invention, the lid member guides the movement between the lid body that can close the through hole, and the closed position of the through hole and the open position of the through hole of the lid body. And a urging means for urging the lid so as to be moved toward a position for closing the through hole.
この発明によれば、案内手段によって蓋体を、貫通孔の閉塞位置と貫通孔の開放位置の間を移動可能に案内すると共に、付勢手段によって蓋体を貫通孔の閉塞位置に保持する。 According to this invention, the lid is guided by the guide means so as to be movable between the closed position of the through hole and the open position of the through hole, and the lid is held at the closed position of the through hole by the urging means.
これにより、アッパアームが大きく上方移動されたときには、付勢手段の付勢力に抗して蓋体を、貫通孔の開放位置に移動可能とし、アッパアームが下方に移動したときに、蓋体によって貫通孔を閉塞すると共に、アッパアームの上下移動が少ないときには、貫通孔を確実に閉塞して保持することができる。 As a result, when the upper arm is largely moved upward, the lid body can be moved to the opening position of the through hole against the urging force of the urging means, and when the upper arm moves downward, the lid body moves the through hole. When the upper arm moves little, the through-hole can be reliably closed and held.
以上説明したように本発明によれば、アッパアームが上方移動するときのスペースを確保するために、取付パネルに突部を形成する必要がなくなる。これにより、フロントフードパネルとの間隔が狭まることがないので、フロントフードパネルの位置を高くすることなく、フロントフードパネルが衝撃を受けたときの衝撃エネルギーの吸収するスペースを確保することができるという優れた効果が得られる。 As described above, according to the present invention, it is not necessary to form a protrusion on the mounting panel in order to secure a space when the upper arm moves upward. As a result, the space between the front hood panel and the front hood panel is not reduced, so that the space for absorbing the impact energy when the front hood panel receives an impact can be secured without increasing the position of the front hood panel. Excellent effect is obtained.
また、請求項2の発明によれば、アッパアームが取付パネルと干渉するのを防止するために設けた貫通孔を、蓋部材によって閉塞状態に保持できると共に、アッパアームの円滑な上方移動が可能となる。
According to the invention of
以下に、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。図1には、本実施の形態に係るダブルウィッシュボーン式サスペンション(以下、サスペンション10とする)が示されている。本実施の形態に適用される車両12は、車両前部の左右のそれぞれにサスペンション10が設けられ、このサスペンション10によって車体14と車輪16が連結されている。なお、以下では、左右の一方(右側)を例に説明し、他方の説明を省略する。また、以下では、矢印UPで車両上下方向の上方側を示し、矢印OUTで車幅方向の外側(右外側)を示している。
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings. FIG. 1 shows a double wishbone suspension (hereinafter referred to as suspension 10) according to the present embodiment. In the
このサスペンション10は、公知の一般的構成のダブルウィッシュボーン式サスペンションであり、略平行に配設されたアッパアーム18とロアアーム20を備えている。アッパアーム18は、略V字形状に形成されて、両端部に車両前後方向(図1の紙面表裏方向)を軸方向とする略円筒状の筒体22が形成されている。アッパアーム18は、この筒体22に車体14から突出された軸24が挿入されて軸支されている。
The
また、アッパアーム18には、V字状の中間部が車幅方向の外方へ向けられた外端部26となっており、軸24を介して車体14に軸支されていることにより、外端部26が上下方向に移動するように揺動可能となっている。
The
アッパアーム18には、この外端部26に例えば、ボールジョイント(以下、アッパボールジョイント28とする)を介して、車輪支持部材であるステアリングナックル30が回転及び揺動自在に連結されている。
A
ステアリングナックル30は、上下方向に沿って配設され、下端部が例えば、ロアボールジョイント32を介して、ロアアーム20の外端部34に、回転及び揺動自在に連結されている。このロアアーム20は、車両内方側となる内端部が車両前後方向に沿った軸を介して車体14に連結されて軸支され(図示省略)、ロアアーム20は、外端部34が車両上下方向に移動されるように揺動可能となっている。
The
これにより、車両上下方向に配置されたステアリングナックル30は、アッパアーム18及びロアアーム20によって、車体14に対して上下方向に移動可能に支持されている。
Thereby, the
このステアリングナックル30の上下方向の中間部には、図示しないハブベアリングを介して、車輪制動用のディスクロータ36及び、車輪16のディスクホイール38が軸支されている。
A
ステアリングナックル30には、図示しないタイロッドが連結されており、このタイロッドが、ステアリング操作でその長手方向(車幅方向)に沿って移動されることにより、ステアリングナックル30が、アッパボールジョイント28及びロアボールジョイント32を中心に回転される。これにより、ステアリングナックル30に軸支された車輪16が転蛇される。
A tie rod (not shown) is connected to the
また、車輪16は、ステアリングナックル30が車両上下方向ヘ移動されることにより、車体14に対して上下方向に相対移動される。これにより、凹凸や段差のある路面走行時やロール時などに、車体14に対して車輪16が上下に相対移動可能となっている。
Further, the
一方、ロアアーム20には、所定位置にブラケット40が配設されており、このブラケット40に、ショックアブソーバ42の下端が支持されている。このショックアブソーバ42は、上端が車体14に取り付けられ、下端がブラケット40に連結されている。
On the other hand, the
ショックアブソーバ42は、例えば、ロアアーム20の揺動によって外側筒44内に内側筒46が入りこむ相対収縮及び外側筒44から内側筒46が引き出される伸張が生じる。このときに、ショックアブソーバ42の内部に収容された粘性流体の粘性によって、ロアアーム20の振動エネルギーを吸収して減衰させるようにしている。
In the shock absorber 42, for example, relative contraction in which the
これにより、車体14に対して車輪16が相対的に上下移動したときに、上下移動の衝撃を吸収しながら、収束可能となるようにしている。なお、このようなサスペンション10は、公知の一般的構成を適用することができ、車両12では、このサスペンション10によってステアリング操作性、走行安定性などが確保されるようになっている。
Thereby, when the
ところで、図2に示されるように、車両12の前部には、エンジンなどが収容されるフロントラゲージスペース(以下、エンジンルーム48とする)が形成されており、サスペンション10は、このエンジンルーム48を挟んで車幅方向の両側に配設される(図2では図示省略)。
As shown in FIG. 2, a front luggage space (hereinafter referred to as an engine room 48) in which an engine or the like is accommodated is formed in the front portion of the
車両12は、このエンジンルーム48が、フロントフードパネル50(図1では一部を図示)によって覆われる。また、車両12の車体14には、フロントフードパネル50に覆われるエンジンルーム48内にサスペンションタワー52が形成されている。
In the
図1に示されるように、サスペンションタワー52は、サスペンション取付パネル54によって覆われている。図2に示されるように、サスペンション取付パネル52は、エンジンルーム48側から見て、サスペンション10の上部及び周囲を覆うように車体14に形成されている。車両10では、このサスペンション取付パネル54によって、走行時に車輪16によって跳ね上げられる泥、水、石等や、ホイルハウス内からの埃や騒音、振動等のエンジンルーム48内への侵入が防止されている。
As shown in FIG. 1, the
図1乃至図4に示されるように、サスペンション取付パネル54には、上面の所定位置にサスペンションサポート56が形成されている。このサスペンションサポート56では、サスペンション取付パネル54に取付孔58が形成されている。図1、図3及び図4に示されるように、この取付孔58は、ショックアブソーバ42の上端に対向する位置に形成されており、例えば、周縁部が折り曲げられて、サスペンション取付パネル54の補強が図られている。
As shown in FIGS. 1 to 4, a
また、ショックアブソーバ42は、上端部に、略円板形状のアッパサポート60が取り付けられており、サスペンションサポート56では、このアッパサポート60が、取付孔58を閉塞するようにサスペンション取付パネル54に取付けられている。
The
これにより、サスペンションタワー52は、ショックアブソーバ42から入力される振動の抑制と共に、サスペンション取付パネル54の剛性低下が防止されている。なお、サスペンション取付パネル54へのショックアブソーバ42等の取り付けは、公知の一般的構成を適用でき、ここでは詳細な説明を省略する。
As a result, the
一方、図1乃至図4に示されるように、サスペンション取付パネル54には、サスペンション10のアッパアーム18の外端部26(図2では図示省略)に対向する位置に、退避部62が形成されている。この退避部62は、サスペンション取付パネル54に形成された貫通孔64と、貫通孔64を閉塞する蓋部材66を含んで形成されている。
On the other hand, as shown in FIGS. 1 to 4, the
図1、図3乃至図5に示されるように、サスペンション取付パネル54には、この貫通孔64に略円筒状の筒体68が嵌め込まれており、これにより、貫通孔64が形成されたことによるサスペンション取付パネル54の剛性低下が防止されている。
As shown in FIGS. 1, 3 to 5, the
図3に示されるように、サスペンション10のアッパアーム18の外端部26とサスペンション取付パネル54との間隔は、路面の凹凸や段差などが、ステアリング操作や走行安定性に影響を受け範囲(以下、通常走行範囲とする)であるときのアッパアーム18の揺動範囲で、外端部26がサスペンション取付パネル54及び筒体68に接触しない間隔となっている。なお、図3では、通常走行範囲でのアッパアーム18の上方移動位置を二点鎖線で示している。
As shown in FIG. 3, the distance between the
図4に示されるように、貫通孔64及び筒体68は、アッパアーム18の回転(回動)によって外端部26が最も上方へ移動したときに、外端部26及び外端部26の近傍のアッパアーム18が入り込み可能な大きさとなっている。すなわち、筒体68は、アッパアーム18の外端部26が上方移動したときに、アッパアーム18と干渉しない大きさに形成されている。なお、図4では、最も上方へ移動したときのアッパアーム18を実線で示している。
As shown in FIG. 4, the through
図5に示されるように、蓋部材66は、略円板状の蓋体70を備え、この蓋本体70の貫通孔64側に略円筒状の内筒72が設けられている。また、蓋体70は、周縁部が下方へ向けて折り曲げられて縁部74が形成されている。
As shown in FIG. 5, the
この蓋部材66は、内筒72を筒体68に挿入して、筒体68に取付けられることにより、蓋体70によって筒体68の開口、すなわち貫通孔64を閉塞する。このときに、内筒72が筒体68内に挿入されることにより貫通孔64の開口を確実に閉塞可能となっている。これにより、サスペンションタワー52では、サスペンション取付パネル54に形成した貫通孔64から、エンジンルーム48内への泥、水、埃、騒音、振動等の進入が防止されるようになっている。
The
また、蓋部材66には、蓋体70から所定本数のガイドピン76が突設されている。ガイドピン76のそれぞれは、内筒72と縁部74との間に設けられている。なお、本実施の形態では、一例として、蓋体70の周方向に沿った一定間隔で3本のガイドピン76を設けているが、ガイドピン76の数はこれに限るものではない。
A predetermined number of guide pins 76 project from the
サスペンション取付パネル54には、貫通孔64の周縁部に、ガイドピン76のそれぞれに対向するガイド孔78が形成されている。ガイドピン76のそれぞれは、蓋体70を筒体68に挿入したときに、ガイド孔78に挿入され、サスペンション取付パネル54から下方へ突出される。
In the
サスペンション取付パネル54の下方に突出されるガイドピン76のそれぞれの先端部には、円板状のフランジ80が形成されている。また、ガイドピン76には、ガイド孔78の周縁部のサスペンション取付パネル54とフランジ80の間に、付勢手段として圧縮コイルばね82が設けられている。
A disc-shaped
図1及び図3に示されるように、蓋部材66は、圧縮コイルばね82の付勢力によって筒体68の上部開口を蓋体70で閉塞した位置に保持される。また、図4に示されるように、蓋部材64は、アッパアーム18が大きく回動して、上方へ移動した外端部26が筒体68内に入り込んで蓋体70に当接することにより、蓋体70が圧縮コイルばね82の付勢力に抗して上方移動される。これにより、アッパアーム18が、サスペンション取付パネル54に接触してしまうこと無く、サスペンション取付パネル54の上方側(フロントフードパネル50側に突出されるようになっている。
As shown in FIGS. 1 and 3, the
このように構成されている本実施の形態では、車両12が路面上の凹凸、段差を通過するときなどに、車輪16が車体14に対して上下移動する。このときに、サスペンション10では、アッパアーム18とロアアーム20が上下に揺動し、車輪16と一体でステアリングナックル30が上下移動するようにしている。
In the present embodiment configured as described above, the
ここで、路面上の凹凸、段差などが比較的小さいときには、車輪16の上下移動が通常走行範囲となる。このときには、図3で示されるように、アッパアーム18は、サスペンション取付パネル54の下方側で上下移動する。
Here, when the unevenness and the level difference on the road surface are relatively small, the vertical movement of the
これに対して、路面上に、通常走行範囲を超える大きな凹凸や段差が存在すると、車輪16は、この凹凸や段差を乗り越えるときに、大きく上下移動する。これに伴って、ステアリングナックル30も大きく上下移動して、アッパアーム18が大きく揺動される。
On the other hand, if there are large irregularities or steps that exceed the normal travel range on the road surface, the
このときには、図4に示されるように、アップアーム18が大きく上方移動して、外端部26がサスペンション取付パネル54の貫通孔64(筒体68)内に入りこむ。これにより、アッパアーム18の外端部26が、蓋部材66の本体70に当接すると、本体70は、圧縮コイルばね82の付勢力に抗して上方移動する。また、アッパアーム18が下方移動したときには、圧縮コイルばね82の付勢力によってガイドピン76がガイド孔78内に引き入れられて、蓋体70によって筒体68が確実に閉塞される。
At this time, as shown in FIG. 4, the up
これにより、アッパアーム18の上方移動が妨げられることが無く、アッパアーム18がサスペンション取付パネル54に当接して上方移動が妨げられて走行安定性が損ねられてしまうことがない。
Accordingly, the upward movement of the
このようにサスペンションタワー52では、サスペンション取付パネル54に貫通孔68が形成されているので、アッパアーム18が大きく上方移動したときに、サスペンション取付パネル54に干渉してしまうことがない。また、この貫通孔68には、筒体68が設けられて、サスペンション取付パネル54の剛性低下が防止されていると共に、筒状状態では、蓋部材66によって閉塞されているので、泥、水、埃などがエンジンルーム48内に侵入してしまうことがない。
Thus, in the
したがって、サスペンション10の機能を確保しながら、アッパアーム18の上方移動範囲を確保するために、サスペンション取付パネル54に、フロントフードパネル50へ向けて突出した突部を形成する必要がなく、フロントフードパネル50とサスペンション取付パネル54との間に、所望の間隔を確保することができる。
Therefore, in order to ensure the upward movement range of the
すなわち、サスペンション取付パネル54に、フロントフードパネル50へ向けて突部を形成した場合、フロントフードパネル50とサスペンション取付パネル54との間の間隔が狭くなり、フロントフードパネル50が上方から衝撃を受けたときの潰れ代が少なくなる。また、サスペンション取付パネル54に形成する突部は、サスペンション取付パネル54の剛性確保のために強度が高く、フロントフードパネル54に潰れ代が少ないと、フロントフードパネル50が突部に衝突したときに大きな衝撃を受けてしまう。
That is, when a protrusion is formed on the
これに対して、サスペンションタワー52では、サスペンション10のアッパアーム18の移動範囲を確保するときに、サスペンション取付パネル54に突部を設ける必要がなく、これにより、フロントフードパネル50とサスペンション取付パネル54との間の間隔を狭める必要がないので、フロントフードパネル50の潰れ代を大きく確保し、フロントフードパネル50上に歩行者が乗りあがった時にも衝撃を確実に吸収することができる。
On the other hand, in the
なお、以上説明した本実施の形態では、サスペンション取付パネル54に形成した退避部62の貫通孔64を閉塞するのに、蓋部材66を設けたが、貫通孔64を閉塞する閉塞部材は、各種の構成を適用することができる。
In the present embodiment described above, the
図6乃至図8には、閉塞部材の他の一例とする蓋部材100を用いた退避部102を示している。この退避部102には、サスペンション取付パネル54に形成した貫通孔64に筒体68を設けて、サスペンション取付パネル54の剛性低下が防止されている。
6 to 8 show a
蓋部材100は、略円板状の蓋体104を備え、この蓋体104には内筒106Aが形成されていると共に、周縁部に外筒106Bが形成されており、蓋部材100は、内筒106Aを筒体68に挿入することにより、貫通孔64を閉塞する。このときに、内筒106Aと外筒106Bの間に、筒体68の上端部が入りこむ。
The
図8に示されるように、蓋体104には、一対の突片108が形成され、この突片108に同軸的にピン孔108Aが形成されている。また、サスペンション取付パネル54には、貫通孔64の周縁部に、一対の突片110が形成され、この突片110に、ピン孔110Aが同軸的に形成されている。蓋体104は、突片108のピン孔108と突片110のピン孔110Aにシャフト112が挿入されて、シャフト112を軸に、蓋体104が回動可能に取り付けられている。
As shown in FIG. 8, the
また、サスペンション取付パネル54と蓋体104との間には、付勢手段として捻りばね114が設けられている。図6に示されるように、蓋体104は、この捻りばね114の付勢力によって筒体68の上部開口を閉塞する位置に保持される。
In addition, a
また、図7に示されるように、蓋体104は、アッパアーム18の先端部26が上方移動して当接することにより、捻りばね114の付勢力に抗してシャフト112を軸に回動されて、貫通孔64を開放するようになっている。なお、図6では、通常走行範囲でのアッパアーム18の上方位置を二点鎖線で示し、図7では、アッパアーム18が大きく上方へ移動した位置を実線で示している。
Further, as shown in FIG. 7, the
図6に示されるように、この退避部102においても、通常走行範囲では、サスペンション取付パネル54の下方側でアッパアーム18が上下移動する。
As shown in FIG. 6, also in the retracting
また、図7に示されるように、アッパアーム18が大きく回動して、上方移動した先端部26が貫通孔64に入り込んで蓋体104に当接すると、蓋体104が捻りばね114の付勢力に抗してシャフト112を軸に回動して、貫通孔64を開放する。また、アッパアーム18が下方移動すると、捻りばね114の付勢力によって蓋体104が貫通孔64を閉塞する位置に戻される。
Further, as shown in FIG. 7, when the
これにより、蓋部材100を用いた退避部102においても、サスペンション取付パネル54が、アッパアーム18の上方移動範囲を確保するために、フロントフードパネル50へ向けて突出する突部を設ける必要がなく、また、フロントフードパネル50とサスペンション取付パネル54の間の間隔を大きくするために、アッパアーム18の移動が規制されてしまうことがない。
As a result, even in the retracting
また、図9には、閉塞部材の他の一例とする蓋部材120を示している。この蓋部材120は、略円板状の蓋体122を備え、この蓋体120に内筒106A及び外筒106Bが形成されている。
FIG. 9 shows a
蓋部材120が設けられるサスペンション取付パネル54には、貫通孔64の周縁部に、二対の突片124、126が形成されている。また、蓋体122には、長孔128、130の対が、2組形成されている。
Two pairs of projecting
突片124と長孔128の間には、連結バー132が配置され、連結バー132の長手方向の一端が突片124に軸支されると共に、他端が長孔128内をその長軸方向に沿って移動可能に軸支されている。
A connecting
突片126と長孔130の間には、連結バー134が配置されている。連結バー134は、長手方向の一端が、長孔130内をその長軸方向に沿って移動可能に軸支されている。
A connecting
また、一対の突片126の間には、シャフト136が軸支されている。このシャフト136の突片126から突出された端部には、連結バー134の長手方向の他端部が連結され、これにより、連結バー134がシャフト136と一体回転されるようになっている。
A
また、連結バー132と連結バー134とは、クロスするように配置されており、一方の連結バー132には、長手方向の中間部に長孔132Aが形成され、他方の連結バー134には、ピン138が突設されており、ピン138が長孔132Aに挿入されて連結されている。
Further, the connecting
これにより、蓋部材120では、蓋体122が、サスペンション取付パネル54に接近して貫通孔64を閉塞する位置と、サスペンション取付パネル54から離間して貫通孔64を開放する位置の間で平行移動可能となっている。
As a result, in the
また、シャフト136には、捻りばね140が設けられており、この捻りばね140は、蓋体122がサスペンション取付パネル54へ接近する方向へシャフト136が回転するように付勢している。
The
このように、構成されている蓋部材120においても、通常走行範囲でアッパアーム18が回動(外端部26の上下移動)する状態では、捻りばね140の付勢力によって貫通孔64が蓋体122によって閉塞される。また、アッパアーム18が大きく上方移動して、貫通孔64内に入り込んだアッパアーム18の外端部26が、蓋体122に当接することにより、蓋体122が捻りばね140の付勢力にこうして上方移動される。
Thus, even in the configured
したがって、この蓋部材120を設けたときにも、サスペンション取付パネル54がアッパアーム18と干渉してしまうのを防止しながら、フロントフードパネル50とサスペンション取付パネル54の間隔を確保することができる。
Therefore, even when the
なお、以上説明した本実施の形態は、本発明の構成を限定するものではない。本発明は、車輪16の上下移動に伴ってアッパアーム18が上下移動する任意の構成のサスペンション(ダブルウィッシュボーン式サスペンション)のサスペンションタワーに適用することができる。
In addition, this Embodiment demonstrated above does not limit the structure of this invention. The present invention can be applied to a suspension tower of a suspension (double wishbone suspension) having an arbitrary configuration in which the
10 サスペンション(ダブルウィッシュボーン式サスペンション)
12 車両
16 車輪
18 アッパアーム
20 ロアアーム
26 外端部
42 ショックアブソーバ
50 フロントフードパネル
52 サスペンションタワー
54 サスペンション取付パネル
56 サスペンションサポート
62、122 退避部
64 貫通孔
66、100、120 蓋部材
68 筒体
70、104、122 蓋体
82 圧縮コイルばね(付勢手段)
114、140 捻りばね(付勢手段)
10 Suspension (Double wishbone suspension)
DESCRIPTION OF
114, 140 Torsion spring (biasing means)
Claims (2)
上面にサスペンションタワーが設けられる取付パネルと、
前記取付パネルに前記アッパアームに対向して形成され、アッパアームの外端部が上方移動したときに、入り込み可能な貫通孔が形成された退避部と、
前記貫通孔に入りこむ前記アッパアームが通過可能な略筒状に形成されて前記退避部の前記貫通孔に配設された補強部材と、
前記貫通孔を閉塞すると共に、貫通孔内に入り込んだ前記アッパアームによって貫通孔の開口を開放可能とされた閉塞部材と、
を含むことを特徴とする車両のサスペンションタワー構造。 A suspension tower structure for a vehicle to which a suspension provided with an upper arm that moves up and down according to the vertical movement of a wheel is attached,
A mounting panel with a suspension tower on the top surface;
A retraction portion formed on the mounting panel so as to face the upper arm, and formed with a through-hole capable of entering when an outer end portion of the upper arm moves upward,
A reinforcing member formed in a substantially cylindrical shape through which the upper arm that enters the through-hole can pass and disposed in the through-hole of the retracting portion;
A closing member that closes the through hole and that can open the opening of the through hole by the upper arm that has entered the through hole;
A suspension tower structure for a vehicle, comprising:
前記蓋体の前記貫通孔の閉塞位置と貫通孔の開放位置との間の移動を案内する案内手段と、
前記蓋体が前記貫通孔を閉塞する位置へ向けて移動されるように付勢する付勢手段と、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の車両のサスペンションタワー構造。 A lid that allows the lid member to close the through hole;
Guiding means for guiding movement of the lid between the closed position of the through hole and the open position of the through hole;
An urging means for urging the lid so as to move toward a position for closing the through hole;
The suspension tower structure for a vehicle according to claim 1, comprising:
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007196550A JP2009029308A (en) | 2007-07-27 | 2007-07-27 | Suspension tower structure for vehicle |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007196550A JP2009029308A (en) | 2007-07-27 | 2007-07-27 | Suspension tower structure for vehicle |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family
ID=40400300
Family Applications (1)
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JP2007196550A Pending JP2009029308A (en) | 2007-07-27 | 2007-07-27 | Suspension tower structure for vehicle |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2009029308A (en) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102381147A (en) * | 2011-09-27 | 2012-03-21 | 奇瑞汽车股份有限公司 | Upper swing arm support assembly of automobile and assembling method thereof |
CN107042846A (en) * | 2016-02-08 | 2017-08-15 | 本田技研工业株式会社 | The manufacture method of the body structure of the body structure of automobile and the automobile |
-
2007
- 2007-07-27 JP JP2007196550A patent/JP2009029308A/en active Pending
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