JP2009028112A5 - - Google Patents

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衣類乾燥機
本発明は、洗濯機能と、設置場所近傍の空調機能とを備えた衣類乾燥機の霜取り時の制御に関するものである。
従来の空調機能を有する衣類乾燥機は図8に示すような構成であった(例えば、特許文献1参照)。以下その構成について説明する。
図8に示すように、衣類乾燥装置本体101の内部には、回転ドラム式の乾燥室102が内蔵されている。この乾燥室102の外周にはドラム回転用ベルト104がドラム回転用モータ103との間に懸架されており、モータ103の駆動に伴って回転する。乾燥室102の奥壁には乾燥処理の過程で排出される空気を排出する排気口が設けられ、この排気口を覆って排出空気に混ざって出る糸屑等を除去する為のフィルタ105を取り付けている。
ドラム状に形成した乾燥室102の前面には洗濯物を投入するための投入口107と、内部の洗濯物に温風を供給するための熱源であるヒータ106が設けられ、後述する経路を循環してきた空気を前記ヒータ106にて加熱して乾燥室102内へ供給する。
上記乾燥室102の奥壁には、対向させてドラム状乾燥室102内の空気を吸気して熱交換する機能を備えた熱交換ファン109が設置され、この熱交換ファン109は上記ドラム回転用モータ3に架けられた第2のベルト110によって回転力が与えられ、乾燥室102の回転と回転数は異なるが一体になって回転する。
上記熱交換ファン109の回転により乾燥室102から吸気排出された高温高湿の空気は、熱交換ファン109の熱交換機能により外気と適度に熱交換され、冷却、除湿されて乾燥室102の外側に設けられた第1空気循環路111に送り出される。
本従来例は、装置本体101が衣類乾燥すると共に、設置場所空間の空調機能を有しているが、以下、そのそれぞれの構成を説明する。
装置本体101と乾燥室102との間には、乾燥室102の外側に第1空気循環路111が、その外側に第2空気循環路112が設けられ、両空気循環路の間は仕切られた構造になっている。
各空気循環路及び両空気循環路の壁には、装置本体101を衣類乾燥、または設置部屋の空調等作動させたい機能に応じて空気の流通を切り替えるためのダンパ113A、113B、113C、113D、113E、113F及びシャッタ114等が設けられている。
乾燥室102から吸気された高温高湿空気が通過する第1空気循環路111の経路途中にまず吸熱器115が、続いて仕切り用のシャッタ114を挟んで加熱器116が設置され、一方上記第1空気循環路111より外側に位置する第2空気循環路112には、加熱器116と吸熱器115の間に設けられた膨張弁117、及び吸熱器115と加熱器116の間に設けられたコンプレッサ118が設置され、これら吸熱器115、加熱器116、膨張弁117及びコンプレッサ118間をパイプで結合して冷凍サイクルが構成されている。
上記吸熱器115と加熱器116との間の第1空気循環路111の壁面にはダンパ113Aが設けられ、このダンパ113Aはバイパス119に連なって冷却除湿された空気を装置本体101の前面に設けられた空調送出口となるダンパ113Bから外部に供給する。
上記装置本体101の熱交換ファン109が設置された近傍の外壁には、熱交換ファン109に外気を供給し、乾燥室102の空気を熱交換により冷却するための吸排気口120が設けられ、この吸排気口120は第2空気循環路112に連なっている。第2空気循環路112の吸排気口120に近接する位置に吸気ファン121が設置され、前記吸気ファン121の駆動によって外気が空気循環路に取り込まれる。
上記第1空気循環路111の壁面には、衣類乾燥及び空気調和の除湿過程で生成した水分を装置外部に排出するドレイン経路122が取り付けられている。
衣類乾燥機を冷凍サイクルを利用して乾燥室102内部の衣類乾燥する場合には、ダンパ113A、113B、乃至113Fはいずれも閉じ、一方シャッタ114は開かれて第1空気循環路111は第2空気循環路112から隔離され、ヒータ106に通電されるとともに、モータ103およびコンプレッサ118等を含む冷凍サイクルにも通電されるが、吸気ファン121には通電されない。上記の状態で、ドラム状の乾燥室102は回転し、熱交換ファン109も作動してヒータ106で過熱され乾燥室102内の湿気で高温高湿になった空気を吸気すると、衣類から蒸発した水分を含む空気は、フィルタ105で糸屑が除去された後、熱交換ファン109により一次冷却されて第1空気循環路111を流れ、冷却除湿用フィン115で積極的に除湿される。
除湿された空気は、開いているシャッタ114より加熱器116を通過する際に加熱され再びヒータ106に供給され乾燥室102内に戻って、除湿度の高い空気で速やかに乾燥される。
衣類乾燥機を設置場所近傍の除湿モードで動作させる場合には、冷凍サイクルのコンプレッサ118及び吸気ファン121に電源が投入されるが、モータ103には電力は供給されず、従って乾燥室102内部の衣類乾燥機能はない。
空気循環路については、ダンパ113B、113E及び113Cは開放し、ダンパ113A及び113Dは閉じ、通路途中のシャッタ114を開けて外気吸引側のダンパ113Cから前面のダンパ113Bまで連通させる。また、ダンパ113Fは第1空気循環路111を仕切るために開けられている。
コンプレッサ118に連結された吸熱器115と加熱器116は空気の通路に位置し、従ってダンパ113Cから第1空気循環路111に導かれた外気はまず吸熱器115で冷却されて除湿され、次に加熱器116に接触して加熱された後、前面ダンパ113Bから装置本体101外部に除湿空気となって放出され、乾燥機の設置空間に放出されるので、設置空間の除湿や設置空間に吊り干しした衣類の除湿乾燥を行う。
特開平9−56992号公報
しかしながら、上記従来の構成では、設置空間が低温の場合などに吸熱器に着霜した場合、熱交換が円滑に進まなくなり、乾燥用空気を冷却除湿する事ができず、乾燥機を設置した室内空間の除湿を行うことができないので、室内が湿気てしまう事になる。
また、機外へ排気する乾燥用空気により、設置空間に吊り干しした衣類の乾燥を行う際にも乾燥時間が極端にかかる事になる。
本発明は、このような従来の構成の課題を解決しようとするもので、冷却除湿フィンに付着した霜を効率よく溶かすことを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の衣類乾燥機は、乾燥用空気が内槽と吸熱器を加熱器とを備えたヒートポンプ装置とを循環するように接続した循環風路と、前記吸熱器の温度を検知する温度検知手段と、循環風路に乾燥用空気を機外に排気する排気口と、前記乾燥用空気を循環側又は排気口側へと流れるように切り替える排気弁と、前記循環風路に外気を導入する吸気口と、前記吸気口を開閉する吸気弁を備え、前記排気弁を閉じ、かつ前記吸気弁を閉じて外気の導入を止め、かつ前記ヒートポンプ装置の駆動、および前記送風ファンの駆動により機内で空気循環させる乾燥工程、または、前記排気弁および前記吸気弁を開放し、前記ヒートポンプ装置の駆動、および前記送風ファンの駆動により前記本体の設置場所の除湿を行う乾燥工程において、前記温度検知手段により検知した温度が第1の所定温度以下になった時、前記吸気弁および前記排気弁を開放して外気を前記吸気口より流入するとともに、前記排気口側に外気を流出させ、かつ前記ヒートポンプ装置の駆動を停止する制御を行うものである。
これにより、衣類乾燥機が設置された場所の空気がヒートポンプ装置を通過するため、ヒートポンプ装置の吸熱器に付着した霜を効率良く溶かすことができる。
本発明の衣類乾燥機は、衣類乾燥機の吸熱器に付着した霜を効率良く溶かし霜取り運転の時間を短縮することができ、除湿能力の低下を低減することができる。
第1の発明は、本体と、前記本体に支持した外槽と、前記外槽内に回転可能に設けた内槽と、前記内槽を駆動する駆動手段と、前記内槽内に乾燥用空気を供給する送風手段と、前記乾燥用空気を冷却除湿する吸熱器と除湿された前記乾燥用空気を加熱する加熱器とを有するヒートポンプ装置と、前記吸熱器の温度を検知する温度検知手段と、前記乾燥用空気が前記内槽とヒートポンプ装置とを循環するように接続した循環風路と、前記循環風路には前記乾燥用空気を機外に排気する排気口と、前記乾燥用空気を前記内槽側又は前記排気口側へと流れるように切り替える排気弁と、前記循環風路内に外気を導入する吸気口と、前記吸気口を開閉する吸気弁と、洗浄、すすぎ、脱水、乾燥などの一連の工程を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記排気弁を閉じ、かつ前記吸気弁を閉じて外気
の導入を止め、かつ前記ヒートポンプ装置の駆動、および前記送風ファンの駆動により機内で空気循環させる乾燥工程、または、前記排気弁および前記吸気弁を開放し、前記ヒートポンプ装置の駆動、および前記送風ファンの駆動により前記本体の設置場所の除湿を行う乾燥工程において、前記温度検知手段により検知した温度が第1の所定温度以下になった時、前記吸気弁および前記排気弁を開放して外気を前記吸気口より流入するとともに、前記排気口側に外気を流出させ、かつ前記ヒートポンプ装置の駆動を停止する制御を行うことにより、外気を利用して吸熱器に付着した霜を除去できる。
第2の発明は、本体と、前記本体に支持した外槽と、前記外槽内に回転可能に設けた内槽と、前記内槽を駆動する駆動手段と、前記内槽内に乾燥用空気を供給する送風手段と、前記乾燥用空気を冷却除湿する吸熱器と除湿された前記乾燥用空気を加熱する加熱器とを有するヒートポンプ装置と、前記吸熱器の温度を検知する温度検知手段と、前記乾燥用空気が前記内槽とヒートポンプ装置とを循環するように接続した循環風路と、前記循環風路には前記乾燥用空気を機外に排気する排気口と、前記乾燥用空気を前記内槽側又は前記排気口側へと流れるように切り替える排気弁と、前記循環風路内に外気を導入する吸気口と、前記吸気口を開閉する吸気弁と、洗浄、すすぎ、脱水、乾燥などの一連の工程を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記排気弁を閉じ、かつ前記吸気弁を閉じて外気の導入を止め、かつ前記ヒートポンプ装置の駆動、および前記送風ファンの駆動により機内で空気循環させる乾燥工程、または、前記排気弁および前記吸気弁を開放し、前記ヒートポンプ装置の駆動、および前記送風ファンの駆動により前記本体の設置場所の除湿を行う乾燥工程において、前記温度検知手段により検知された温度が第1の所定温度よりも低い第2の所定温度以下になった時、前記排気弁および前記吸気弁を閉じて前記ヒートポンプ装置を駆動し乾燥用空気を暖めた後、前記ヒートポンプ装置の駆動を停止させ、乾燥用空気を循環させる制御を行うことにより、内槽で暖められた空気が、速やかに吸熱器に付着した霜を除去することができる。
第3の発明は、特に第1または第2の発明の循環風路は、前記ヒートポンプ装置の加熱器の下流側あるいは、吸熱器側の上流側の少なくともいずれか一方にヒータを構成し、制御手段は温度検知手段により検知された温度が所定値以下になった時、前記ヒータに通電加熱するようにしたことにより、ヒートポンプ装置の吸熱器に付着した霜を、効率良く溶かして霜取り運転の時間をより短縮することができ、除湿能力の低下を低減することにより、ヒータにより過熱された空気が速やかに吸熱器に付着した霜を除去できる。
以下、本発明の実施の形態につき図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって、本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における洗濯機能を備えた衣類乾燥機の断面図であり、図2は同衣類乾燥機の背面図、図3は同衣類乾燥機のヒートポンプ装置の構成と、空気の流れのシステム概念図、図4〜7は同衣類乾燥機の霜取りのシステム動作図である。
図1において、本体1の内部には、複数のサスペンション2によって弾性的に支持された円筒状の外槽3を設け、洗濯、脱水時の振動をサスペンション2によって吸収する。外槽3の内部には、衣類4を収容する外周に多数の小孔5aを形成した円筒状の内槽5を回転可能に設け、駆動手段であるモータ6により回転駆動される。外槽3は洗濯工程においては、衣類4の洗濯室となり、乾燥工程においては、衣類4の乾燥室となる。
本体1の前面には衣類4を出し入れする開口部1aと、これを開閉する扉7が設けられている。外槽3および内槽5の前面側にも同様の開口部を有し、この外槽3の開口部はベローズ8によって本体1の開口部1aと水密に連結されている。外槽3の底部には洗濯水
を機外に排出する排水口9を有し、排水経路を開閉する排水弁10を排水口9と外槽3との間に構成する。洗濯時は排水弁10が閉じられ、外槽3内に所定量の洗濯水を溜めることができる。
本体1上方に配した送風ファン12は、内槽5及び外槽3を通過してきた乾燥用空気を外槽3に設けられた外槽排気口13から吸込み、上流側循環風路入口15から外槽3の背面に設けられた上流側循環風路14内を送風させ、矢印aのように上流側循環風路出口16へと導出する。
本体1の下方には、上流側循環風路14に連接して、加熱器21、吸熱器23、熱交換風路26等で構成されたヒートポンプ装置25を配し、前記熱交換風路26の下部には、吸熱器23からの除湿水を貯めるドレン水容器36が設けられており、ドレン水容器36に貯まった水は排水ポンプ37から機体外へと排出される。
図2の背面図に示すように、外槽3の外面には下流側循環風路17が設けられ、下流側循環風路入口18から入った乾燥用空気を矢印bの方向に送風して吹き出し口19から外槽3及び内槽5内方に供給する。
外槽3の背面下部には、圧縮機20と圧縮された冷媒の熱を放熱する加熱器21と、高圧の冷媒の圧力を減圧するための絞り手段22と、減圧されて低圧となった冷媒が周囲から熱を奪う吸熱器23と、を冷媒が循環するように管路24で連結したヒートポンプ装置25を配置し、本体1内下方の空きスペースを有効利用して収容されている。
熱交換風路26は、送風ファン12により送風される空気を矢印cの方向に吸熱器23から加熱器21へと流すためのものであり、本体1の左右方向に圧縮機20を吸熱器23及び加熱器21と並べて前記熱交換風路26の内部に収容している。熱交換風路26の入口側は上流側循環風路出口16と連通され、出口側は下流側循環風路入口18と連通されている。サーモスタッドなどの温度検知手段27は吸熱器23と連結され、吸熱器23の温度状態を検知する。
図3のヒートポンプ装置の構成と空気の流れのシステム概念図に示すように、送風ファン12で送風される乾燥用空気は、矢印dで示した方向に、上流側循環風路14を通り、熱交換風路26内の吸熱器23及び加熱器21を通過した後、下流側循環風路17を通り、吹き出し口19から外槽3及び内槽5内に入り、内槽5内の衣類4を通過した後、外槽排気口13を通って再び送風ファン12へと戻り、循環するようになっている。つまり、外槽3と上流側循環風路14、熱交換風路26及び下流側循環風路17は乾燥用空気の循環風路を形成している。
吸熱器23から外槽3に至るまでの循環風路を流れる空気を、循環風路から本体1の外へ排気する為の排気口28を下流側循環風路17に連接した排気風路29に設け、また、排気口28手前には排気弁30を設け、排気弁30の開閉にて排気口28からの排気を行うかどうかを選択することができる。
外槽3から吸熱器23に至るまでの上流側循環風路14には、外気を吸気する為の吸気口31が設けられている。吸気口31は外槽3と吸熱器23の間に位置すると共に、外槽3から吸熱器23に至るまでの上流側循環風路14の途中に、吸気口31に接続して吸気弁32を設け、この吸気弁32の開閉にて吸気を行うかどうかを選択することができる。
送風ファン12は、上流側循環風路14、熱交換風路26、および下流側循環風路17の内部に空気を循環させるもので、吸気口31と排気口28の間に位置するように構成し
ている。また、上流側循環風路14の途中の送風ファン12の風吐出側で、吸熱器23の手前には、温風を供給するための熱源であるヒータ33を設けると共に、吸熱器23には温度検知手段27を設ける。
また、ヒートポンプ装置25は、圧縮機20、および圧縮された冷媒の熱を放熱する加熱器21、および高圧の冷媒の圧力を減圧するための絞り弁や毛細管等からなる絞り手段22、および減圧されて低圧となった冷媒が周囲から熱を奪う吸熱器23とを冷媒が循環するように管路24で連結されており、冷媒は図3の矢印38の方向に流れて循環し、ヒートポンプサイクルを実現する。また、制御手段39は、駆動モータ6や排水弁10、送風ファン12及び圧縮機20等を駆動して洗濯、脱水、乾燥工程や、サーモスタッドなどの温度検知手段27の検知した温度に対して排気弁30及び圧縮機20等を制御する。
内槽5および外槽3は、本体1に対し可動であり、一方ヒートポンプ装置25等は本体1に固定された構造である。前記可動構造と固定構造の接続、配管については以下の構成による。
第1図において、外槽排気口13と上流側循環風路入口15との間には、蛇腹状の伸縮可能な可撓性材料からなる排気ホース35を介して連通しており、外槽3の振動がヒートポンプ装置25へと伝達されることを防ぎ、第2図において、下流側循環風路17と下流側循環風路入口18とは、蛇腹状の伸縮可能な可撓性材料からなる給気ホース34を介して連通する構成としている。
以上のように構成された衣類乾燥機について、以下その動作、作用について、図3を基本に説明する。
洗濯工程では、排水弁10を閉じた状態で外槽3内に所定の水位に達するまで給水を行い、駆動モータ6により衣類4と洗浄水の入った内槽5を回転させて衣類4の洗濯を行う。
また、洗濯後の濯ぎ工程でも、洗濯工程と同様に外槽3内に給水を行い、内槽5を回転させて衣類4の濯ぎを行う。続いて脱水工程では、排水弁10を開いて機外へ水を排水した後、駆動モータ6により衣類4の入った内槽5を高速回転して脱水する。
乾燥工程では、内槽5を駆動モータ6により回転駆動して衣類4を上下に攪拌させつつ、ヒートポンプ装置25の圧縮機20を作動させると、冷媒が圧縮され、この圧力により加熱器21、絞り手段22、吸熱器23を循環する。放熱器21では冷媒の圧縮の熱が放出され、吸熱器23では絞り手段22で減圧されて低圧となった冷媒により熱が吸収される。
このとき送風ファン12を作動させると、加熱器21の放熱により加熱された温風が下流側循環風路17を通って吹き出し口19から外槽3及び内槽5内に送風される。
内槽5内に送風された温風は、この衣類4の隙間を通るときに水分を奪い、湿った状態で外槽3の外槽排気口13を経て上流側循環風路14を通り、熱交換風路26に至る。
この湿った温風は、吸熱器23を通過する際に顕熱と潜熱が奪われて除湿され、低温の空気と除湿水に分離される。この低温の空気は、加熱器21で再び加熱され低い相対湿度の温風となる。このとき吸気弁32、排気弁30は吸気口31、排気口28側が閉じられており、乾燥用空気は内槽5、下流側循環風路17、上流側循環風路14、ヒートポンプ装置25を循環する。吸熱器23で結露した除湿水は、第1図で示したドレン水容器36
に貯まり、排水ポンプ37から本体1外へと排出される。上記動作を繰り返すことにより、内槽5内部の衣類4の乾燥が進行される。
次に、衣類乾燥機を設置している場所(ここでは例えば、浴室を含む洗面所とする)を除湿する、あるいは、その設置場所に吊り下げた衣類を除湿乾燥する場合について説明する。
図3において、吸気弁32、排気弁30は開放した状態で、ヒートポンプ26および送風ファン12を運転する。送風ファン12の運転に伴い、送風ファン12の吸い込み口側に存在する吸気口31は大気に対して負圧になり、吹き出し口側に存在する排気口28は大気に対して正圧となる。このため、確実に外気は吸気口31から上流側循環風路14内に吸気され、ヒートポンプ装置25を通過し、排気風路29を経て排気口28から本体1外へと排出される。
これにより、外気はヒートポンプ装置25内を流れ、吸熱器23で除湿され、加熱器21で加熱されるので、乾燥機を設置した洗面所(空間)等は除湿されることになり、排気口28から排出される空気は、洗面所あるいは浴室に吊るした衣類と接触し、衣類の乾燥を促進する。なおこの場合、内槽5の回転は行わないため、モータ6へは通電されず、従って内槽5内部の衣類乾燥機能はない。
以上が、本体での乾燥動作および設置場所の除湿または、設置空間の吊り下げ衣類の乾燥動作である。
ここで、衣類乾燥機を設置している場所が低温の場合、前記ヒートポンプ装置25の吸熱器23に着霜する可能性が高くなり、前記の着霜を短時間に除去しなければ乾燥機としての除湿機能を発揮できなくなる。
本体での衣類乾燥を行っている場合での、着霜除去構成は以下による。
図4のシステム動作図に示すように前記温度検知手段27により検知した温度が第1の所定値以下になった時、前記ヒートポンプ装置25(即ち圧縮機20)の駆動を停止し、吸気弁32を開状態にし、送風ファン12のみを駆動し、前記温度検知手段27により検知した温度が所定値より任意値x以上になるまで、乾燥用空気を排気口側に流れるように排気弁30を切り替えるように制御する。
これにより、衣類乾燥機が設置された場所の空気がヒートポンプ装置25を通過するため、ヒートポンプ装置25の吸熱器23に付着した霜を効率良く溶かし、霜取り運転の時間を短縮することができ、除湿能力の低下を低減することができる。
また別の例で、衣類乾燥機を設置している場所が低温時に、その空間を除湿したり、あるいは、その空間に吊り下げた衣類を乾燥する場合で、ヒートポンプ装置25の吸熱器23に着霜した場合について、図5のシステム動作図を参考に説明する。
この場合には、前記温度検知手段27により検知した温度が所定値以下になった時、前記ヒートポンプ装置25(即ち圧縮機20)の駆動を停止し、吸気弁32を開状態のままで、前記送風ファン12のみ駆動し、所定時間t経過するまで、乾燥用空気を排気口側に流れるように排気弁30を開いたままにすることにより、衣類乾燥機が設置された場所の空気がヒートポンプ装置25を通過するため、ヒートポンプ装置25の吸熱器23に付着した霜を効率良く溶かし、霜取り運転の時間を短縮することができ、除湿能力の低下を低減することができる。
(実施の形態2)
一方、衣類乾燥機が設置された場所の空気が、ヒートポンプ装置25の吸熱器23に付着した霜を溶かすことに効果がないほど極端に低温であった場合、実施の形態1の制御では、霜取り運転の時間短縮に寄与しない場合がある。
本体での衣類乾燥を行っている場合での、着霜除去構成は以下による。
本実施の形態2の構成では、あらかじめ乾燥用空気で内槽5を暖めた状態にしておく。そして図6のシステム動作図に示すように、前記温度検知手段27により検知した温度が第2の所定値以下になった時、前記ヒートポンプ装置25(即ち圧縮機20)の駆動を停止し、吸気弁32を閉状態にし、前記送風ファン12のみを駆動し、前記温度検知手段27により検知した温度が所定値より任意値x以上になるまで、乾燥用空気を内槽5側に流れるように排気弁30は閉じたままに制御する。上記第2の所定温度は、(実施の形態1)での第1の所定温度より低温であることは当然である。
以上により、乾燥用空気が暖められた内槽5と上流側循環風路14および下流側循環風路17をヒートポンプ装置25を通過しながら循環するため、ヒートポンプ装置25の吸熱器23に付着した霜を効率良く溶かし霜取り運転の時間を短縮することができ、除湿能力の低下を低減することができる。
また別の例で衣類乾燥機を設置している場所の空気が、ヒートポンプ装置25の吸熱器23に付着した霜を溶かすことに効果がないほど極端に低温時に、その空間を除湿したり、あるいは、その空間に吊り下げた衣類を乾燥する場合で、ヒートポンプ装置25の吸熱器23に着霜した場合について、図7のシステム動作図を参考に説明する。
この場合も、あらかじめ乾燥用空気で内槽5を暖めた状態にしておく。そして図7のシステム動作図に示すように、前記温度検知手段27により検知した温度が所定値以下になった時、前記ヒートポンプ装置25(即ち圧縮機20)の駆動を停止し、吸気弁32を閉状態に切り替え、前記送風ファン12のみを駆動し、所定時間t経過するまで、乾燥用空気を内槽5側に流れるように排気弁30を切り替えるように制御する。
それにより、乾燥用空気が暖められた内槽5と上流側循環風路14および下流側循環封路17をヒートポンプ装置25を通過しながら循環するため、ヒートポンプ装置25の吸熱器23に付着した霜を効率良く溶かし、霜取り運転の時間を短縮することができ、除湿能力の低下を低減することができる。
(実施の形態3)
図3で示すように、ヒートポンプ装置25の吸熱器23側の上流側にヒータ33を設けている。
制御手段は、温度検知手段27により検知された温度が所定値以下になった時、前記ヒータ33に通電加熱することで、暖められた乾燥用空気がヒートポンプ装置25の加熱器21を通過させる事により、ヒートポンプ装置25の吸熱器23に付着した霜を、効率良く溶かして霜取り運転の時間をより短縮することができ、除湿能力の低下を低減することができる。なお、図3ではヒータ33は、吸熱器23の上流側で、送風ファン12との間に設置したが、加熱器21の下流の下流側循環風路17内に設けても良く、熱せられた空気が吹き出し口19から内槽5内を通過して上流側循環風路14より吸熱器23を通過する構成でも良い。
以上のように、本発明にかかる衣類乾燥機は、ヒートポンプの吸熱器に付着した霜を効率良く溶かし、霜取り運転の時間を短縮することができ、衣類の乾燥を行う衣類乾燥機及び洗濯機能を備えた衣類乾燥機に有用である。
本発明の実施の形態1の洗濯機能を備えた衣類乾燥機の断面図 同衣類乾燥機の背面図 同衣類乾燥機のヒートポンプ装置の構成と空気の流れのシステム概念図 同衣類乾燥機の霜取りのシステム動作図 同衣類乾燥機の霜取りのシステム動作図 同衣類乾燥機の霜取りのシステム動作図 同衣類乾燥機の霜取りのシステム動作図 従来の衣類乾燥機の断面図
1 本体
3 外槽
5 内槽
6 駆動モータ(駆動手段)
12 送風ファン(送風手段)
14 上流側循環風路
17 下流側循環風路
20 圧縮機
21 加熱器
22 絞り手段
23 吸熱器
24 管路
25 ヒートポンプ装置
27 温度検知手段
28 排気口
30 排気弁
31 吸気口
32 吸気弁
33 ヒータ
39 制御手段

Claims (3)

  1. 本体と、前記本体に支持した外槽と、前記外槽内に回転可能に設けた内槽と、前記内槽を駆動する駆動手段と、前記内槽内に乾燥用空気を供給する送風手段と、前記乾燥用空気を冷却除湿する吸熱器と除湿された前記乾燥用空気を加熱する加熱器とを有するヒートポンプ装置と、前記吸熱器の温度を検知する温度検知手段と、前記乾燥用空気が前記内槽とヒートポンプ装置とを循環するように接続した循環風路と、前記循環風路には前記乾燥用空気を機外に排気する排気口と、前記乾燥用空気を前記内槽側又は前記排気口側へと流れるように切り替える排気弁と、前記循環風路内に外気を導入する吸気口と、前記吸気口を開閉する吸気弁と、洗浄、すすぎ、脱水、乾燥などの一連の工程を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記排気弁を閉じ、かつ前記吸気弁を閉じて外気の導入を止め、かつ前記ヒートポンプ装置の駆動、および前記送風ファンの駆動により機内で空気循環させる乾燥工程、または、前記排気弁および前記吸気弁を開放し、前記ヒートポンプ装置の駆動、および前記送風ファンの駆動により前記本体の設置場所の除湿を行う乾燥工程において、前記温度検知手段により検知した温度が第1の所定温度以下になった時、前記吸気弁および前記排気弁を開放して外気を前記吸気口より流入するとともに、前記排気口側に外気を流出させ、かつ前記ヒートポンプ装置の駆動を停止する制御を行う衣類乾燥機。
  2. 本体と、前記本体に支持した外槽と、前記外槽内に回転可能に設けた内槽と、前記内槽を駆動する駆動手段と、前記内槽内に乾燥用空気を供給する送風手段と、前記乾燥用空気を冷却除湿する吸熱器と除湿された前記乾燥用空気を加熱する加熱器とを有するヒートポンプ装置と、前記吸熱器の温度を検知する温度検知手段と、前記乾燥用空気が前記内槽とヒートポンプ装置とを循環するように接続した循環風路と、前記循環風路には前記乾燥用空気を機外に排気する排気口と、前記乾燥用空気を前記内槽側又は前記排気口側へと流れるように切り替える排気弁と、前記循環風路内に外気を導入する吸気口と、前記吸気口を開閉する吸気弁と、洗浄、すすぎ、脱水、乾燥などの一連の工程を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記排気弁を閉じ、かつ前記吸気弁を閉じて外気の導入を止め、かつ前記ヒートポンプ装置の駆動、および前記送風ファンの駆動により機内で空気循環させる乾燥工程、または、前記排気弁および前記吸気弁を開放し、前記ヒートポンプ装置の駆動、および前記送風ファンの駆動により前記本体の設置場所の除湿を行う乾燥工程において、前記温度検知手段により検知された温度が第1の所定温度よりも低い第2の所定温度以下になった時、前記排気弁および前記吸気弁を閉じて前記ヒートポンプ装置を駆動し乾
    燥用空気を暖めた後、前記ヒートポンプ装置の駆動を停止させ、乾燥用空気を循環させる制御を行う衣類乾燥機。
  3. 循環風路は、前記ヒートポンプ装置の加熱器の下流側あるいは、吸熱器側の上流側の少なくともいずれか一方にヒータを構成し、制御手段は温度検知手段により検知された温度が所定値以下になった時、前記ヒータに通電加熱するようにした請求項1または2に記載の衣類乾燥機。
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