JP2009027358A - データ中継装置及びデータ中継方法並びに通信ネットワークシステム - Google Patents

データ中継装置及びデータ中継方法並びに通信ネットワークシステム Download PDF

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Abstract

【課題】 送信すべき時刻情報のデータ量を大幅に削減して通信効率を向上させることができるデータ中継装置等を提供する。
【解決手段】 ゲートウェイ100は、CANネットワークに接続されたECU10A,10Bから受信したCANメッセージ毎に、当該CANメッセージを受信したタイミングを示す、FlexRayネットワークのグローバルタイム(絶対時刻情報)を取得し、取得した時刻情報に基づいて受信するメッセージの通信周期を測定し、測定したメッセージの通信周期に基づいて、次回受信する時刻情報を推定し、取得した時刻情報と推定した時刻情報とを比較して相対時刻差分値を算出し、CANメッセージに付加する時刻情報を、取得した時刻情報から相対時刻差分値に切り替える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、第1のネットワークと第2のネットワークとの間で送受信されるデータを中継するデータ中継装置及びデータ中継方法並びに通信ネットワークシステムに関する。
車両に搭載される通信ネットワークシステムのプロトコルの1種として、時分割多重通信型のFlexRay(Daimler Chrysler AGの登録商標)と呼ばれる通信プロトコルが知られている。このFlexRayは、高い信頼性を確保しながら最大10Mbps程度の通信速度を実現するものであり、分散型リアルタイム制御システムの信頼性向上及びネットワークの帯域幅確保並びに遅延量の確定についての問題を解決する観点から、車両走行に直接関わる部分の電子化制御(X−by−wire)を実用化する上での重要な技術として注目されている。
FlexRayでは、データ転送方式としてタイムトリガ方式を採用しており、ネットワーク上の各ノードのフレーム送信のタイミングが予めスケジューリングされる。FlexRayの一通信周期はコミュニケーション・サイクルと呼ばれ、このコミュニケーション・サイクルには、一通信周期の中で1つのフレームを送信する時間区分として自ノードに割り当てられたデータ転送帯域スロットの長さが固定長とされた静的通信区間(スタティック・セグメント)と、スロットの長さが可変長とされた動的通信区間(ダイナミック・セグメント)とが定義されている。FlexRayでは、ネットワーク上の各ノードが、ネットワーク内における共通の時間認識であるグローバルタイム(絶対時刻情報)にしたがって、各コミュニケーション・サイクル内のスタティック・セグメントやダイナミック・セグメントにおいて自ノードに割り当てられたスロットのタイミングを認識し、当該スロット内で、他ノードに転送すべきフレームを送信するようになっている。このため、ネットワーク上の各ノードは、クロック同期によって他のノードとの間の時間認識のずれを吸収するようにしている。
以上のように、FlexRayでは、ネットワーク上の各ノードが予めスケジューリングされた送信タイミングでフレームを送信するタイムトリガ方式を採用しているため、ノード間での送信フレームの衝突は想定されていない。このため、FlexRayのフレーム・フォーマットには、車載用の通信ネットワークシステムのプロトコルとして広く普及しているCAN(Controller Area Network)等のイベントドリブン方式のデータ転送方式におけるフレームで定義されているようなACK情報は定義されておらず、ネットワーク上の各ノードは、フレームの受信エラーを送信側ノードに通知する機能を備えていない。
そのため、通信プロトコルとしてFlexRayを採用したFlexRayネットワークシステムにおいては、CANの通信プロトコル用に設計されてきた既存の制御ソフトウェアとその開発技術資産とをそのまま継承することができない。
このような問題に対して、ゲートウェイを介して、FlexRayネットワークに、通信プロトコルとしてCANを採用したCANネットワークを接続し、CAN用に設計された既存のECU(Electronic Control Unit)を、FlexRayネットワーク用の新規に設計されたECUからであっても通信可能にする方法が一般的である(例えば、特許文献1等参照。)。
特開2005−328119号公報
従来の技術においては、CANネットワークに接続されたECUから受信したメッセージのタイミングを示す時刻情報をスタティック・セグメントやダイナミック・セグメントにて送信する場合には、ゲートウェイが、受信したCANメッセージに対して時刻情報(タイムスタンプ)を付加した上でFlexRayネットワークの通信バス上に送信しなければならない。具体的には、従来の技術においては、ゲートウェイが、受信したCANメッセージに対して、FlexRayネットワークが有している絶対時刻情報を示す、6ビットのサイクル値と14ビットのマクロティック値とからなる合計20ビットの時刻情報を付加する必要がある。そのため、従来の技術においては、CANネットワークに接続されたECUから受信したメッセージをFlexRayネットワークに転送する場合には、かかるメッセージ数が増加するのにともない、時刻情報によるデータ量の増加が顕著となり、FlexRayネットワークにおける通信効率が低下するという問題がある。
そこで、本発明は、上述した実情に鑑みて提案されたものであり、送信すべき時刻情報のデータ量を大幅に削減して通信効率を向上させることができ、時刻値の推定精度も向上させることができるデータ中継装置及びデータ中継方法並びに通信ネットワークシステムを提供することを目的とする。
本発明にかかるデータ中継装置は、第1のネットワークに接続された第1のノードから受信したメッセージ毎に、第2のネットワークで用いる時刻情報であって当該メッセージを受信したタイミングを示す時刻情報を取得し、取得した時刻情報に基づいて受信するメッセージの通信周期を測定する。そして測定した通信周期に基づいて次回受信する時刻情報を推定し、取得した時刻情報と推定した時刻情報とを比較して相対時刻差分値を算出し、第1のノードから受信したメッセージに付加する時刻情報を、取得した時刻情報から相対時刻差分値に切り替えることで、上述の課題を解決する。
本発明にかかるデータ中継装置によれば、時刻情報を相対時刻差分値として送信することから、送信すべき時刻情報のデータ量を大幅に削減して通信効率を向上させることができる。
以下、本発明の実施形態として、通信プロトコルにFlexRayを採用した車載用の通信ネットワークシステムに本発明を適用した例について、具体的に説明する。
[第1の実施形態]
まず、第1の実施形態として示す通信ネットワークシステムについて説明する。
[通信ネットワークシステムの構成]
通信ネットワークシステムは、例えば図1に示すように、通信プロトコルとしてCANを採用したCANネットワーク(第1のネットワーク)の通信バス1C上にCAN用のECU10A,10B(第1のノード)が接続されるとともに、通信プロトコルとしてFlexRayを採用したFlexRayネットワーク(第2のネットワーク)の通信バス1F上にFlexRay用のECU10C(第2のノード)が接続され、さらに、通信バス1C,1Fを接続することによってECU10A,10BとECU10Cとの間で送受信されるデータを中継するゲートウェイ100が設けられて構成される。
ゲートウェイ100は、CANネットワークの通信バス1Cに接続されたCAN通信制御部101と、CANネットワークから受信したCANメッセージをFlexRay用のFlexRayメッセージへと変換するCAN−FlexRayデータ変換処理部102と、FlexRayメッセージに付加する時刻情報を切り替える絶対時刻情報切替部103と、受信したCANメッセージの中から特定メッセージを検出する特定メッセージ検出部104と、時刻情報を取得する時刻情報取得部105と、CANメッセージを受信する通信周期を測定する受信周期測定部106と、次回CANメッセージを受信する時刻を推定する次回受信時刻推定部107と、時刻情報取得部105によって取得された時刻情報と次回受信時刻推定部107によって推定された絶対時刻情報との差分値からなる相対時刻差分値を算出する相対時刻差分算出部108と、FlexRayネットワークの通信バス1Fに接続されたFlexRay通信制御部109と、CANネットワークから送信されてくるCANメッセージがある一定時間以上通信途絶したか否かを確認するCAN途絶確認部110と、CANネットワークから送信されてくるCANメッセージが途絶した後に再度復帰した場合の処理を行うCAN復帰処理部111とを備える。
CAN通信制御部101は、CANネットワークの通信バス1Cを介して、ECU10A,10Bのそれぞれから送信されてきたCANメッセージを受信する。CAN通信制御部101は、受信したCANメッセージをCAN−FlexRayデータ変換処理部102に供給する。一方、CAN通信制御部101は、FlexRayネットワークから送信されて変換されたCANメッセージをCANネットワークに送信する。
CAN−FlexRayデータ変換処理部102は、CANネットワークから受信したCANメッセージをFlexRayメッセージへと変換する。このとき、CAN−FlexRayデータ変換処理部102は、特定メッセージ検出部104によって検出された後述する特定メッセージに時刻情報を付加する。CAN−FlexRayデータ変換処理部102は、変換したFlexRayメッセージをFlexRay通信制御部109に供給する。一方、CAN−FlexRayデータ変換処理部102は、FlexRayネットワークから送信されたFlexRayメッセージをCANメッセージに変換することもできる。
絶対時刻情報切替部103は、相対時刻差分算出部108によって後述する相対時刻差分値が算出されると、FlexRayメッセージに付加する時刻情報として絶対時刻情報を送信する初期フェーズから、当該時刻情報として相対時刻差分値を送信する通常フェーズへと、当該ゲートウェイ100の動作フェーズを任意のタイミングで切り替える。
特定メッセージ検出部104は、ECU10A,10BのそれぞれからCAN通信制御部101によってCANメッセージを受信した際に、受信したCANメッセージが特定メッセージであるか否かを判別する。なお、特定メッセージとは、ECU10A,10Bのそれぞれから送信されたCANメッセージのうち、FlexRay用のECU10Cに転送する必要があるメッセージである。特定メッセージ検出部104は、特定メッセージを検出すると、その旨を受信周期測定部106に通知する。
時刻情報取得部105は、時刻情報を取得することにより、CAN通信制御部101によって受信されたCANメッセージ毎に、FlexRayのグローバルタイムを絶対時刻情報として保持する。この時刻情報取得部105によって取得された時刻情報は、受信周期測定部106及び相対時刻差分算出部108に供給される。
受信周期測定部106は、時刻情報取得部105によって取得された時刻情報、すなわち、CAN通信制御部101によって受信されたCANメッセージのタイミングを示すグローバルタイム(絶対時刻情報)に基づいて、CANメッセージを受信する通信周期を測定する。受信周期測定部106は、測定した通信周期を示す情報を次回受信時刻推定部107に供給する。
次回受信時刻推定部107は、受信周期測定部106によって測定された通信周期に基づいて、特定メッセージ検出部104によって検出される特定メッセージを次回受信する時刻を絶対時刻情報として推定する。次回受信時刻推定部107は、推定した絶対時刻情報を相対時刻差分算出部108に供給する。
相対時刻差分算出部108は、時刻情報取得部105によって取得された時刻情報、すなわち、CAN通信制御部101によって受信されたCANメッセージのタイミングを示す絶対時刻情報と、次回受信時刻推定部107によって推定された絶対時刻情報とを比較し、その差分値を相対時刻差分値として算出する。相対時刻差分算出部108は、算出した相対時刻差分値をCAN−FlexRayデータ変換処理部102に供給する。
FlexRay通信制御部109は、FlexRayネットワークの通信バス1Fを介して、CAN−FlexRayデータ変換処理部102によってFlexRay用に変換されたFlexRayメッセージを送信する。
CAN途絶確認部110は、CANネットワークから送信されてくるCANメッセージのうち、FlexRayネットワークのECU10Cに転送すべき任意のCANメッセージがある一定時間以上通信途絶したか否かを確認する。そして、CAN途絶確認部110は、任意の転送すべきCANメッセージがある一定時間以上通信途絶したものと確認された場合には、途絶したCANメッセージを識別するための情報、すなわち、当該CANメッセージのフレームIDを保持する。
CAN復帰処理部111は、CANネットワークから送信されてくるCANメッセージが途絶した後に再度復帰した場合の処理を行う。具体的には、CAN復帰処理部111は、CANメッセージが再度復帰すると、後述するように、予め定められたルールにしたがってFlexRayのグローバルタイムに仮基準点を設け、途絶していたCANメッセージが仮基準点から任意の時間範囲内において受信した場合に、相対時刻差分値をCANメッセージに時刻情報として付加して送信する。
このようなゲートウェイ100は、CAN用のECU10A,10Bのそれぞれから送信されてきたCANメッセージのうち、特定メッセージに絶対時刻情報を付加し、ECU10Cに対して転送する。
FlexRay用のECU10Cは、FlexRayネットワークの通信バス1Fに接続されたFlexRay通信制御部11と、FlexRayメッセージを受信する通信周期を測定する受信周期測定部12と、次回FlexRayメッセージを受信する時刻を推定する次回受信時刻推定部13と、FlexRayメッセージの受信時刻の絶対値を算出する受信絶対時刻算出部14とを備える。
FlexRay通信制御部11は、FlexRayネットワークの通信バス1Fを介して、ゲートウェイ100から送信されてきたFlexRayメッセージを受信する。FlexRay通信制御部11は、受信したFlexRayメッセージを受信周期測定部12に供給する。
受信周期測定部12は、FlexRay通信制御部11によって受信されたFlexRayメッセージに付加されている時刻情報に基づいて、当該FlexRayメッセージに含まれるCANメッセージを受信するタイミングを示す絶対時刻情報を求め、この絶対時刻情報に基づいて、CANメッセージを受信する通信周期を測定する。受信周期測定部12は、測定した通信周期を示す情報を次回受信時刻推定部13に供給する。
次回受信時刻推定部13は、受信周期測定部12によって測定された通信周期に基づいて、次回FlexRayメッセージに含まれるCANメッセージを受信する時刻を絶対時刻情報として推定する。
受信絶対時刻算出部14は、次回受信時刻推定部13によって推定された次回のメッセージ受信時刻の推定値と、今回受信した相対時刻差分値とに基づいて、FlexRayメッセージに含まれるCANメッセージの受信時刻の絶対値を算出する。
このようなFlexRay用のECU10Cは、CAN用のECU10A,10Bのそれぞれから送信されたCANメッセージが変換されたFlexRayメッセージを、ゲートウェイ100を介して受信する。
[通信ネットワークシステムの動作]
さて、このような通信ネットワークシステムにおいて、ゲートウェイ100は、CANネットワークのECU10A,10Bのそれぞれからメッセージを受信した際に、特定メッセージ検出部104により、そのメッセージが特定メッセージであるか否かを判別するとともに、時刻情報取得部105により、受信したCAN用のメッセージ毎に、FlexRayのグローバルタイムを絶対時刻情報として保持する。そして、ゲートウェイ100は、CAN−FlexRayデータ変換処理部102により、特定メッセージに絶対時刻情報を付加し、ECU10Cに対して転送する。この絶対時刻情報は、例えば図2(A)に示すように、6ビットのサイクル値CYCと14ビットのマクロティック値MTとからなる合計20ビットのデータ量となっている。
また、ゲートウェイ100は、特定のCANメッセージの受信時に、相対時刻差分算出部108により、時刻情報取得部105によって取得された絶対時刻情報と次回受信時刻推定部107によって推定された絶対時刻情報とを比較して相対時刻差分値を算出し、絶対時刻情報切替部103により、絶対時刻情報を送信している初期フェーズから相対時刻差分値を送信する通常フェーズへと任意のタイミングで移行し、CAN−FlexRayデータ変換処理部102により、CANメッセージに付加する絶対時刻情報を相対時刻差分値に置き換えて送信する。この相対時刻差分値は、図2(B)に示すように、例えば10ビットのマクロティック値MTからなるデータ量で済む。
すなわち、通信ネットワークシステムにおいては、ゲートウェイ100により、任意のタイミング以降では、時刻情報を絶対時刻情報ではなく相対時刻差分値のみ送信し、これに応じて、ECU10Cにより、相対時刻差分値に基づいて、メッセージの受信時刻の絶対時刻情報を算出する。これにより、通信ネットワークシステムにおいては、初期フェーズでは絶対時刻情報として20ビットのデータ量が必要であったのに対し、通常フェーズに移行後は、例えば10ビットといった補正を行うために必要な分解能のデータ量からなる相対時刻差分値とすることができる。これによって、スタティック・セグメントにおいてもダイナミック・セグメントにおいても、送信すべき時刻情報のデータ量を大幅に削減することができ、通信効率を向上させることができる。
具体的には、通信ネットワークシステムにおいては、以下のような動作を行う。ここでは、CANネットワークの通信バス1Cに接続されたECU10AからフレームID=3のCANメッセージが送信周期=10m秒で送信され、ECU10BからフレームID=10のCANメッセージが送信周期=10m秒で送信されるものとする。そして、ゲートウェイ100は、図3に示すように、フレームID=3,10のCANメッセージを、それぞれ、通信周期が5m秒の次表1に示す緒元にしたがう通信スケジュールで、FlexRayネットワークの通信バス1Fに接続されたECU10Cに転送するものとする。なお、この通信スケジュールにおいては、スタティック・セグメントが94%の時間を占め、ダイナミック・セグメントが4%の時間を占め、ネットワーク・アイドル時間(NIT)が2%の時間を占めるものとする。上述したメッセージの送信周期や次表1に示す緒元は具体例であり、これらの値以外であってもよいことはいうまでもない。
Figure 2009027358
図4に、通信ネットワークシステムにおける動作シーケンスを示す。動作シーケンスは、ゲートウェイ100がFlexRayメッセージに付加する時刻情報として絶対時刻情報を送信する初期フェーズと、当該時刻情報として相対時刻差分値を送信する通常フェーズとに大別される。このような動作シーケンスは、CANメッセージ毎に、ゲートウェイ100と、FlexRayネットワークの通信バス1Fに接続されたECU10Cとによって個別に行われる。
まず、初期フェーズについて説明する。
ECU10A,10B,10Cは、それぞれ、電源オン後に所定の初期化処理を行う。CANネットワークの通信バス1Cに接続されたECU10A,10Bは、それぞれ、初期化処理終了後に通常制御に移行し、フレームID=3,10のCANメッセージを自己のイベント発生タイミングで送信開始する。
ゲートウェイ100は、フレームID=3,10のCANメッセージのそれぞれの受信タイミングを、FlexRayのグローバルタイム(絶対時刻情報)でメッセージ毎に保持し、図5に示すように、FlexRayのフレームにCANメッセージと時刻情報とをそれぞれマッピングし、ECU10Cに送信する。なお、図5(A)は、スタティック・セグメントに絶対時刻情報をマッピングした例を示し、図5(B)は、ダイナミック・セグメントに絶対時刻情報をマッピングした例を示している。
ゲートウェイ100及びFlexRayネットワークの通信バス1Fに接続されたECU10Cは、それぞれ、受信したメッセージの時刻を示す絶対時刻情報に基づいて通信周期を測定し、次回メッセージを受信する時刻をFlexRayのグローバルタイム(絶対時刻情報)として推定する。
そして、ゲートウェイ100は、メッセージの通信周期を測定完了すると、例えば3回メッセージを受信した後や一定時間経過後等の、任意のタイミングで、図5(C)又は図5(D)に示すように、絶対時刻情報を相対時刻差分値に置き換えたメッセージの送信を行う。なお、図5(C)は、スタティック・セグメントに時刻情報としての相対時刻差分値をマッピングした例であり、図5(A)に示した例から切り替えられたマッピング例を示し、図5中(D)は、ダイナミック・セグメントに時刻情報としての相対時刻差分値をマッピングした例であり、図5(B)に示した例から切り替えられたマッピング例を示している。すなわち、ゲートウェイ100は、図5(A)に示したマッピングを行った場合には、例えば16バイトや32バイトといったデータ量のフレームでメッセージを送信していたのに対して、図5(C)に示したマッピングを行うことにより、20ビットの空き領域を設けることができ、この領域に他のデータを格納して送信することができる。また、ゲートウェイ100は、図5(B)に示したマッピングを行った場合には、例えば5バイトのデータ量のフレームでメッセージを送信していたのに対して、図5(D)に示したマッピングを行うことにより、データ量を3バイトに削減することができる。
通信ネットワークシステムにおいては、このようにして初期フェーズを行うと、以下に示す通常フェーズへと移行する。
通常フェーズにおいては、上述したように、ゲートウェイ100から相対時刻差分値が送信される。ECU10Cは、毎回受信する相対時刻差分値に基づいて、次回メッセージを受信する時刻を算出する。
具体的には、ゲートウェイ100及びECU10Cは、それぞれ、図6及び図7に示すような一連の手順にしたがって動作する。
まず、ゲートウェイ100の動作について図6を用いて説明する。
ゲートウェイ100は、図6に示すように、ステップS1において、CAN通信制御部101によって受信したCANメッセージについて、FlexRayネットワークに転送する特定メッセージであるか否かを特定メッセージ検出部104によって判別する。そして、ゲートウェイ100は、特定メッセージでないものと判別した場合には、そのまま一連の処理を終了する一方で、特定メッセージであるものと判別した場合には、ステップS2へと処理を移行する。
続いて、ゲートウェイ100は、ステップS2において、時刻情報取得部105により、受信したCANメッセージの受信時刻を、例えばサイクル値CYC=6ビット及びマクロティック値MT=200MTといったFlexRayのグローバルタイムとして保持する。
そして、ゲートウェイ100は、ステップS3において、絶対時刻情報切替部103により、受信したメッセージについて、初期フェーズを終了して通常フェーズに移行するか否かを判定する。なお、移行する条件は、メッセージの受信回数や起動時からの時間等、予め決められた条件を満たしている場合である。
ここで、ゲートウェイ100は、初期フェーズ中のメッセージの場合には、ステップS4において、受信周期測定部106により、受信したCANメッセージの通信周期を測定し、ステップS7へと処理を移行する。
一方、ゲートウェイ100は、初期フェーズを終了しているメッセージの場合には、ステップS5において、次回受信時刻推定部107により、受信周期測定部106によって測定された通信周期に基づいて、同じフレームIDのCANメッセージを次回受信する時刻を、例えばサイクル値CYC=8ビット及びマクロティック値MT=200MTといったFlexRayのグローバルタイムとして推定する。具体的には、次回受信時刻推定部107は、時刻情報取得部105によって取得された、今回メッセージを受信した絶対時刻情報と、受信周期測定部106によって測定された通信周期とを用いて、以下の算出式によって次回メッセージを受信する時刻を推定する。
次回受信時刻推定値=今回受信した絶対時刻+通信周期
続いて、ゲートウェイ100は、ステップS6において、相対時刻差分算出部108により、ステップS5にて推定された次回のメッセージ受信時刻の推定値と、ステップS2にて取得された今回のメッセージを受信した絶対時刻情報とに基づいて、相対時刻差分値を算出する。具体的には、相対時刻差分算出部108は、次回受信時刻推定部107によって推定された次回のメッセージ受信時刻の推定値と、時刻情報取得部105によって取得された、今回メッセージを受信した絶対時刻情報とを用いて、以下の算出式によって相対時刻差分値を算出する。
相対時刻差分値=次回受信時刻推定値−今回受信した絶対時刻
そして、ゲートウェイ100は、ステップS7において、CAN−FlexRayデータ変換処理部102により、初期フェーズであれば、ステップS2にて取得された絶対時刻情報を、通常フェーズであれば、ステップS6にて算出された相対時刻差分値を、先に図5に示したようにマッピングし、FlexRay通信制御部109を介して、FlexRayネットワークの通信バス1F上に送信し、一連の処理を終了する。
ゲートウェイ100は、このような一連の手順にしたがって、通常フェーズの動作を行う。
また、FlexRayネットワークの通信バス1Fに接続されたECU10Cは、図7に示すような一連の手順にしたがって動作する。
すなわち、ECU10Cは、図7に示すように、ステップS11において、例えばフレームID=3といった、FlexRay通信制御部11を介して受信したフレームに時刻情報が含まれているか否かを判定する。ここで、ECU10Cは、時刻情報が含まれていないものと判定した場合には、そのまま一連の処理を終了する一方で、時刻情報が含まれているものと判定した場合には、ステップS12へと処理を移行する。
続いて、ECU10Cは、ステップS12において、ゲートウェイ100と同様に、受信周期測定部12により、受信したFlexRayメッセージに含まれるCANメッセージの通信周期を測定する。
続いて、ECU10Cは、ステップS13において、次回受信時刻推定部13により、受信周期測定部12によって測定された通信周期に基づいて、同じフレームIDのCANメッセージを次回受信する時刻を、例えばサイクル値CYC=8ビット及びマクロティック値MT=200MTといったFlexRayのグローバルタイムとして推定する。具体的には、次回受信時刻推定部13は、今回メッセージを受信した絶対時刻情報と、受信周期測定部12によって測定された通信周期とを用いて、以下の算出式によって次回メッセージを受信する時刻を推定する。
次回受信時刻推定値=今回受信した絶対時刻+通信周期
そして、ECU10Cは、ステップS14において、ステップS13にて推定された次回のメッセージ受信時刻の推定値と、今回受信した相対時刻差分値とを用いて、以下の算出式によってCANメッセージの受信時刻の絶対値を算出し、一連の処理を終了する。
受信時刻絶対値=次回受信時刻推定値−今回受信した相対時刻差分値
ECU10Cは、このような一連の手順にしたがって、通常フェーズの動作を行う。
[第1の実施形態の効果]
以上詳細に説明したように、本発明の第1の実施形態として示した通信ネットワークシステムにおいては、ゲートウェイ100により、ECU10A,10Bから受信したCANメッセージ毎に、当該CANメッセージを受信したタイミングを示す絶対時刻情報を取得し、取得した絶対時刻情報に基づいて測定したCANメッセージの通信周期に基づいて、CANメッセージを次回受信する時刻を絶対時刻情報として推定する。そして、ゲートウェイ100は、取得した絶対時刻情報と推定した絶対時刻情報とを比較して相対時刻差分値を算出し、CANメッセージに付加する時刻情報を、絶対時刻情報から相対時刻差分値に切り替える。
このように、通信ネットワークシステムにおいては、ゲートウェイ100により、任意のタイミング以降では、時刻情報を絶対時刻情報ではなく相対時刻差分値のみ送信することにより、通常フェーズに移行後は相対時刻差分値のみを送信すればよく、送信すべき時刻情報のデータ量を大幅に削減することができ、通信効率を向上させることができる。
[第2の実施形態]
つぎに、第2の実施形態として示す通信ネットワークシステムについて説明する。
この第2の実施形態として示す通信ネットワークシステムは、第1の実施形態として示した通信ネットワークシステムと同様の構成となっており、時刻情報を分割して送信するものである。したがって、この第2の実施形態の説明においては、第1の実施形態の説明と同様の構成については同一符号を付することによって、その詳細な説明を省略する。
通信ネットワークシステムは、先に図1に示したように、CANネットワークの通信バス1C上にCAN用のECU10A,10Bが接続されるとともに、FlexRayネットワークの通信バス1F上にFlexRay用のECU10Cが接続され、さらに、CANネットワークとFlexRayネットワークとを中継するゲートウェイ100が設けられて構成される。
このような通信ネットワークシステムにおいては、第1の実施の形態として示した通信ネットワークシステムと同様に、初期フェーズと通常フェーズとからなる動作を行う。このとき、ゲートウェイ100は、CAN−FlexRayデータ変換処理部102により、特定メッセージに絶対時刻情報を付加してECU10Cに転送する際に、図8に示すように、絶対時刻情報のマクロティック値MTの下位ビットを第1のデータグループとするとともに、絶対時刻情報のサイクル値CYCとマクロティック値MTの上位ビットとを第2のデータグループとするように、時刻情報を分割してマッピングし、ECU10Cに転送する。
このように、通信ネットワークシステムは、ゲートウェイ100により、1フレーム内において複数のCANメッセージの時刻情報を付加して送信する場合には、第1のデータグループのグループ同士単位と、第2のデータグループのグループ同士単位とをそれぞれまとめてマッピングする。これにより、初期フェーズから通常フェーズに移行した場合に、フレーム内に細かい空きが発生するのをなくすことが可能となる。
したがって、この通信ネットワークシステムによれば、スタティック・セグメントのみから構成されるような通信スケジュールを採用した場合に、通常フェーズにてNMデータや診断データを空き領域にマッピングしたり、ソフトウェアによって扱い易い単位でデータを取り扱ったりすることが可能となる。また、この通信ネットワークシステムによれば、ダイナミック・セグメントにて時刻情報を送信する場合には、送信スロットサイズを削減することが可能となるため、通信効率を向上させることが可能となる。
[第3の実施形態]
つぎに、第3の実施形態として示す通信ネットワークシステムについて説明する。
この第3の実施形態として示す通信ネットワークシステムは、第2の実施形態として示した通信ネットワークシステムを改良し、第1のデータグループと第2のデータグループとの送信方法を工夫したものである。したがって、この第3の実施形態の説明においては、第2の実施形態の説明と同様の構成については同一符号を付することによって、その詳細な説明を省略する。
通信ネットワークシステムは、先に図1に示したように、CANネットワークの通信バス1C上にCAN用のECU10A,10Bが接続されるとともに、FlexRayネットワークの通信バス1F上にFlexRay用のECU10Cが接続され、さらに、CANネットワークとFlexRayネットワークとを中継するゲートウェイ100が設けられて構成される。
このような通信ネットワークシステムは、第2の実施の形態として示した通信ネットワークシステムと同様に、初期フェーズと通常フェーズとからなる動作を行う。このとき、ゲートウェイ100は、初期フェーズにおいて、スタティック・セグメントにて絶対時刻情報のマクロティック値MTの下位ビットからなる第1のデータグループを送信するとともに、ダイナミック・セグメントにて絶対時刻情報のサイクル値CYCとマクロティック値MTの上位ビットとからなる第2のデータグループを送信する。そして、ゲートウェイ100は、通常フェーズに移行した後に、スタティック・セグメントのみで相対時刻差分値を送信し、ダイナミック・セグメントでは時刻情報を送信しないようにする。
これにより、通信ネットワークシステムによれば、通常フェーズではCANメッセージと同時に相対時刻差分値が送信されてくるので、今回受信した相対時刻差分値と前回受信した相対時刻差分値とを用いて、次回メッセージを受信する時刻を推定することが可能となる。そのため、通信ネットワークシステムによれば、制御用に用いるデータの推定精度を向上させることができる。また、通信ネットワークシステムによれば、初期フェーズではダイナミック・セグメントを用いることになるが、通常フェーズに移行した後は、ダイナミック・セグメントにて第2のデータグループを送信する必要がなくなるので、通信効率を向上させることが可能となる。
[第4の実施形態]
最後に、第4の実施形態として示す通信ネットワークシステムについて説明する。
この第4の実施形態として示す通信ネットワークシステムは、第1の実施形態として示した通信ネットワークシステムを改良し、転送すべきCANメッセージがある一定時間以上通信途絶した場合に適切な対処を行うことができるものである。したがって、この第4の実施形態の説明においては、第1の実施形態の説明と同様の構成については同一符号を付し、その詳細な説明を省略するものとする。
通信ネットワークシステムは、先に図1に示したように、CANネットワークの通信バス1C上にCAN用のECU10A,10Bが接続されるとともに、FlexRayネットワークの通信バス1F上にFlexRay用のECU10Cが接続され、さらに、CANネットワークとFlexRayネットワークとを中継するゲートウェイ100が設けられて構成される。
このような通信ネットワークシステムにおいて、ゲートウェイ100は、CAN途絶確認部110により、任意の転送すべきCANメッセージがある一定時間以上通信途絶したものと確認された場合には、途絶したCANメッセージを識別するための情報、すなわち、フレームIDを保持する。そして、ゲートウェイ100は、途絶していたCANメッセージが再度復帰した場合には、CAN復帰処理部111により、例えばサイクル値の先頭やスロット番号=1等、予め定められたルールにしたがってFlexRayのグローバルタイムに仮基準点を設け、図9に示すように、途絶していたCANメッセージが仮基準点から任意の時間範囲内において受信した場合に、相対時刻差分値をCANメッセージに時刻情報として付加して送信する。
これに応じて、FlexRayネットワークの通信バス1Fに接続されたECU10Cは、途絶していたCANメッセージを受信した場合には、ゲートウェイ10と同様に、予め定められたルールにしたがって、仮基準点に対して、受信したCANメッセージの相対時刻差分値を加える。
具体的には、ゲートウェイ100は、図10に示すような一連の手順にしたがって動作する。なお、ここでは、第1の実施形態において通常フェーズに移行した後における処理について説明するものとする。また、この処理も、CANメッセージ毎に個別に行われるものとする。
すなわち、通常フェーズにおいて、ゲートウェイ10は、図10に示すように、ステップS21において、CAN途絶確認部110により、特定メッセージであるCANメッセージが途絶したか否かを判定する。
ここで、ゲートウェイ100は、特定メッセージが途絶したものと判定した場合には、ステップS22において、特定メッセージが通信途絶したのにともない、CAN途絶フラグをオンとし、一連の処理を終了する。なお、CAN途絶確認部110は、特定メッセージ毎にCAN途絶フラグを保持する。
一方、ゲートウェイ100は、特定メッセージの受信が行われた場合には、ステップS23において、CAN復帰処理部111により、CAN途絶フラグに基づいて、受信したCANメッセージが一度途絶した後に再度復帰したものであるか否かを判定する。
ゲートウェイ100は、CAN途絶フラグがオフの場合、すなわち、受信したCANメッセージが途絶することなく受信されたものであるものと判定した場合には、そのまま一連の処理を終了する。
一方、ゲートウェイ100は、CAN途絶フラグがオンの場合、すなわち、受信したCANメッセージが何らかの理由によって一度途絶した後に再度復帰したものであるものと判定した場合には、ステップS24において、CAN復帰処理部111により、例えばマクロティック値MT=0MTや途絶したタイミング等の仮基準点を、当該ゲートウェイ100とECU10Cとによって予め定められたルールにしたがって決定する。
続いて、ゲートウェイ100は、ステップS25において、特定メッセージがFlexRayのグローバルタイム(絶対時刻情報)の仮基準点から任意の時間範囲内において受信したか否かを判定する。
そして、ゲートウェイ100は、任意の時間範囲内において受信したものでない場合には、そのまま一連の処理を終了する一方で、任意の時間範囲内において受信したものである場合には、ステップS26において、仮基準点からの差分値を相対時刻差分値としてCANメッセージに時刻情報として付加し、FlexRay通信制御部109を介して、FlexRayネットワークの通信バス1F上に送信し、一連の処理を終了する。
これに応じて、ECU10Cは、ステップS24にて決定された仮基準点から相対時刻差分値を減算することにより、メッセージを受信した絶対時刻を算出することができる。
このように、通信ネットワークシステムにおいては、予め定められたルールにしたがってFlexRayのグローバルタイムに仮基準点から任意の時間範囲内においてCANメッセージを受信した場合に、相対時刻差分値を時刻情報として付加して送信することにより、ある任意のCANメッセージが一時的に通信途絶した場合であっても、初期フェーズにて絶対時刻情報を送信することなく、通常フェーズから相対時刻差分値を送信するのみで、通常の処理に復帰することができる。
なお、上述の実施の形態は本発明の一例である。このため、本発明は、上述の実施の形態に限定されることはなく、この実施の形態以外の形態であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計などに応じて種々の変更が可能であることは勿論である。
本発明の第1の実施形態として示す通信ネットワークシステムの構成について示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態として示す通信ネットワークシステムにおいて送受信されるFlexRayメッセージのフレーム構造を示す図である。 本発明の第1の実施形態として示す通信ネットワークシステムにおいて送受信されるFlexRayメッセージのコミュニケーション・サイクルを示す図である。 本発明の第1の実施形態として示す通信ネットワークシステムにおける動作シーケンスを示す図である。 本発明の第1の実施形態として示す通信ネットワークシステムにおいて、FlexRayのフレームにCANメッセージと時刻情報とをそれぞれマッピングした例を示す図である。 本発明の第1の実施形態として示す通信ネットワークシステムにおけるゲートウェイが通常フェーズにて行う一連の工程を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態として示す通信ネットワークシステムにおけるFlexRayネットワークの通信バスに接続されたECUが通常フェーズにて行う一連の工程を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態及び第3の実施形態として示す通信ネットワークシステムにおいて送受信されるFlexRayメッセージのフレーム構造を示す図である。 本発明の第4の実施形態として示す通信ネットワークシステムにおいて送受信されるFlexRayメッセージのコミュニケーション・サイクルを示す図である。 本発明の第4の実施形態として示す通信ネットワークシステムにおけるゲートウェイが通常フェーズにて行う一連の工程を示すフローチャートである。
符号の説明
1C,1F 通信バス
10A,10B,10C ECU
11,109 FlexRay通信制御部
12,106 受信周期測定部
13,107 次回受信時刻推定部
14 受信絶対時刻算出部
100 ゲートウェイ
101 CAN通信制御部
102 CAN−FlexRayデータ変換処理部
103 絶対時刻情報切替部
104 特定メッセージ検出部
105 時刻情報取得部
108 相対時刻差分算出部
110 CAN途絶確認部
111 CAN復帰処理部

Claims (7)

  1. 第1のネットワークに接続された第1のノードと、前記第1のネットワークとは異なる第2のネットワークに接続された第2のノードとの間で送受信されるデータを中継するデータ中継装置において、
    前記第2のネットワークは、一通信周期内に、1つのフレームを送信する時間区分であるスロットの長さが固定長とされた静的通信区間と、前記スロットの長さが可変長とされた動的通信区間とを有し、当該第2のネットワーク上の各ノードが、少なくとも前記静的通信区間において自ノードに割り当てられたスロット内で他ノードに転送すべきフレームを送信する時分割多重通信型のネットワークであり、
    当該データ中継装置は、
    前記第1のノードから受信したメッセージ毎に、前記第2のネットワークで用いる時刻情報であって当該メッセージを受信したタイミングを示す時刻情報を取得する時刻情報取得手段と、
    前記時刻情報取得手段によって取得された時刻情報に基づいて、前記第1のノードから受信したメッセージを受信する通信周期を測定する受信周期測定手段と、
    前記受信周期測定手段によって測定された通信周期に基づいて、次回受信する時刻情報を推定する次回受信時刻推定手段と、
    前記時刻情報取得手段によって取得された時刻情報と、前記次回受信時刻推定手段によって推定された時刻情報とを比較し、その差分値を相対時刻差分値として算出する相対時刻差分算出手段と、
    前記時刻情報取得手段によって取得された時刻情報を前記第1のノードから受信したメッセージに付加し、前記第2のネットワーク用のメッセージに変換するデータ変換手段と、
    前記データ変換手段によって変換されたメッセージを前記第2のノードに転送する転送手段と、
    前記データ変換手段によって前記第1のノードから受信したメッセージに付加する時刻情報を、前記時刻情報取得手段によって取得された時刻情報から前記相対時刻差分算出手段によって算出された相対時刻差分値に切り替える時刻情報切替手段と
    を備えることを特徴とするデータ中継装置。
  2. 前記データ変換手段は、前記第1のノードから受信したメッセージに時刻情報を付加する際に、当該時刻情報を複数のデータグループに分割することを特徴とする請求項1に記載のデータ中継装置。
  3. 前記転送手段は、
    前記第1のノードから受信したメッセージに付加する時刻情報を、前記時刻情報取得手段によって取得された時刻情報とする場合には、前記静的通信区間にて時刻情報を分割した第1のデータグループを送信するとともに、前記動的通信区間にて当該時刻情報を分割した第2のデータグループを送信し、
    前記第1のノードから受信したメッセージに付加する時刻情報を、前記相対時刻差分算出手段によって算出された相対時刻差分値とする場合には、前記静的通信区間のみで当該相対時刻差分値を送信すること
    を特徴とする請求項2に記載のデータ中継装置。
  4. 前記第1のノードから受信して前記第2のノードに転送すべきメッセージが一定時間以上通信途絶した後に再度復帰した場合に、予め定められたルールにしたがって前記第2のネットワークで用いる時刻情報に仮基準点を設け、途絶していたメッセージが前記仮基準点から任意の時間範囲内において受信した場合に、前記相対時刻差分算出手段によって算出された相対時刻差分値を、復帰したメッセージに付加して送信するように処理する復帰処理手段を備えること
    を特徴とする請求項1記載のデータ中継装置。
  5. 第1のネットワークに接続された第1のノードと、
    前記第1のネットワークとは異なる第2のネットワークに接続された第2のノードと、
    前記第1のノードと前記第2のノードとの間で送受信されるデータを中継するデータ中継装置とを備え、
    前記第2のネットワークは、一通信周期内に、1つのフレームを送信する時間区分であるスロットの長さが固定長とされた静的通信区間と、前記スロットの長さが可変長とされた動的通信区間とを有し、ネットワーク上の各ノードが、少なくとも前記静的通信区間において自ノードに割り当てられたスロット内で他ノードに転送すべきフレームを送信する時分割多重通信型のネットワークであり、
    前記データ中継装置は、
    前記第1のノードから受信したメッセージ毎に、当該メッセージを受信したタイミングを示す時刻情報を取得する時刻情報取得手段と、
    前記時刻情報取得手段によって取得された時刻情報に基づいて、前記第1のノードから受信したメッセージを受信する通信周期を測定する受信周期測定手段と、
    前記受信周期測定手段によって測定された通信周期に基づいて、次回受信する時刻情報を推定する次回受信時刻推定手段と、
    前記時刻情報取得手段によって取得された時刻情報と、前記次回受信時刻推定手段によって推定された時刻情報とを比較し、その差分値を相対時刻差分値として算出する相対時刻差分算出手段と、
    前記時刻情報取得手段によって取得された時刻情報を前記第1のノードから受信したメッセージに付加し、前記第2のネットワーク用のメッセージに変換するデータ変換手段と、
    前記データ変換手段によって変換されたメッセージを前記第2のノードに転送する転送手段と、
    前記データ変換手段によって前記第1のノードから受信したメッセージに付加する時刻情報を、前記時刻情報取得手段によって取得された時刻情報から前記相対時刻差分算出手段によって算出された相対時刻差分値に切り替える時刻情報切替手段とを有すること
    を特徴とする通信ネットワークシステム。
  6. 前記データ中継装置は、前記第1のノードから受信して前記第2のノードに転送すべきメッセージが一定時間以上通信途絶した後に再度復帰した場合に、予め定められたルールにしたがって前記第2のネットワークで用いる時刻情報に仮基準点を設け、途絶していたメッセージが前記仮基準点から任意の時間範囲内において受信した場合に、前記相対時刻差分算出手段によって算出された相対時刻差分値を、復帰したメッセージに付加して送信するように処理する復帰処理手段を有し、
    前記第2のノードは、途絶していたメッセージを受信した場合には、前記予め定められたルールにしたがって、前記仮基準点と前記データ中継装置から受信したメッセージの相対時刻差分値とを用いて、当該メッセージを受信した時刻を算出する受信時刻算出手段を有すること
    を特徴とする請求項5記載の通信ネットワークシステム。
  7. 第1のネットワークに接続された第1のノードと、前記第1のネットワークとは異なる第2のネットワークに接続された第2のノードとの間で送受信されるデータを中継するデータ中継方法において、
    前記第2のネットワークは、一通信周期内に、1つのフレームを送信する時間区分であるスロットの長さが固定長とされた静的通信区間と、前記スロットの長さが可変長とされた動的通信区間とを有し、ネットワーク上の各ノードが、少なくとも前記静的通信区間において自ノードに割り当てられたスロット内で他ノードに転送すべきフレームを送信する時分割多重通信型のネットワークであり、
    当該データ中継方法は、
    前記第1のノードから受信したメッセージ毎に、当該メッセージを受信したタイミングを示す時刻情報を取得する時刻情報取得工程と、
    前記時刻情報取得工程にて取得された時刻情報に基づいて、前記第1のノードから受信したメッセージを受信する通信周期を測定する受信周期測定工程と、
    前記受信周期測定工程にて測定された通信周期に基づいて、次回受信する時刻情報を推定する次回受信時刻推定工程と、
    前記時刻情報取得工程にて取得された時刻情報と、前記次回受信時刻推定工程にて推定された時刻情報とを比較し、その差分値を相対時刻差分値として算出する相対時刻差分算出工程と、
    前記時刻情報取得工程にて取得された時刻情報を前記第1のノードから受信したメッセージに付加し、前記第2のネットワーク用のメッセージに変換するデータ変換工程と、
    前記データ変換工程にて変換されたメッセージを前記第2のノードに転送する転送工程と、
    前記データ変換工程にて前記第1のノードから受信したメッセージに付加する時刻情報を、前記時刻情報取得工程にて取得された時刻情報から前記相対時刻差分算出工程にて算出された相対時刻差分値に切り替える時刻情報切替工程とを備えること
    を特徴とするデータ中継方法。
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